JP5709112B2 - 遊星歯車機構及びその動力伝達部材 - Google Patents

遊星歯車機構及びその動力伝達部材 Download PDF

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Description

本発明は、遊星歯車機構と、遊星歯車機構の一部材であって遊星歯車機構に駆動軸からの回転及びトルクを従動軸へ伝達する機能を発揮させるための部材に関する。
従来から、回転動力の変速機構として遊星歯車機構が知られている。従来から知られている遊星歯車機構としては、例えば、駆動源の駆動力が伝達されて回動する駆動軸(入力軸)と、当該駆動軸に装着され一体となって回転する太陽歯車と、太陽歯車と一定の空隙を介して太陽歯車と同軸上に配設された内歯車と、この空隙に一定の角度間隔で配設され太陽歯車と内歯車に噛み合う複数の遊星歯車と、太陽歯車と同軸上に配設され複数の当該遊星歯車を回動自在に支持する遊星キャリア(回転腕)と、遊星キャリアに連結される従動軸(出力軸)とにより構成されるものがある(例えば、特許文献1参照)。この構成によれば、内歯車を固定した状態で駆動軸を回転させると、遊星歯車が自転しながら太陽歯車の周りを公転し、この公転運動により遊星キャリアに連結された従動軸が回転することになる。
従来の技術によれば、通常、遊星キャリアは従動軸の先端に設けられており、この先端に設けられた遊星キャリアに対して複数の遊星歯車が回動自在に配設されていた(例えば、特許文献1参照)。
遊星キャリアに対して遊星歯車を回動自在に支持する手段として、従来、遊星キャリアに軸受孔を形成し、貫通孔が回転軸方向に形成された遊星歯車を当該軸受孔と当該貫通孔が一致するように移動させたうえ、当該軸受孔と当該貫通孔に遊星ピン(軸ピン)を挿入することによって、遊星キャリアに対し遊星歯車を回動自在に装着する場合がある。この手段による場合には、各遊星歯車の回転中心部に貫通孔を形成する必要がある。
また、遊星ピンを別体として用意することなく遊星歯車を回動自在に装着する手段として、従来、遊星歯車の両端面に遊星ピンに代わる軸部を予め遊星歯車本体と一体として形成しておき、この軸部付の遊星歯車を分割された一対の遊星キャリアで挟み込むようにして装着する場合がある。この手段による場合には、軸受孔が設けられた遊星キャリアを予め分割して形成しておくとともに、当該軸受孔に遊星歯車の軸部が挿入されるように一対の遊星キャリアで遊星歯車を挟み込み、分割された一対の遊星キャリアをネジやカシメにより締結することにより、遊星キャリアに対し遊星ピン付の遊星歯車を回動自在に装着することになる。
遊星歯車機構は、発電機、電動ドライバー、洗濯機など様々な機械装置の内部に組み込まれて使用されるため、一般に、省容積化(小型化)を図ることが望ましい。特許文献1に開示される技術は、モーターローター内部に遊星歯車機構を組み込むことにより装置全体としての省容積化を図ったものである。
特開2010−263761号公報
前述のとおり、遊星歯車機構は省容積化を図ることが望ましいが、しかし、上述した特許文献1記載の発明では、その手段として、単純に各構成部品のサイズを小さくするだけで、歯車機構としての強度を確保することができないという問題があった。
また、前述のとおり、遊星歯車機構は様々な機械装置の内部に組み込まれて使用されるため故障時の修理が容易ではないという問題があった。遊星歯車機構には、耐久性を向上させるためにも十分な強度を有することが望まれる。
また、遊星キャリアに対して遊星歯車を装着する手段として、遊星ピンを用いる場合には、遊星歯車に遊星ピンの貫通孔を形成する必要があるが、貫通孔を形成すると歯底までの十分な厚さ(リム厚)を確保するのが困難となり、遊星歯車の歯元強度を確保できないという問題があった。
一方、遊星キャリアに対して遊星歯車を装着する手段として、遊星ピンを用いない場合、即ち、予め軸部を一体形成した遊星歯車を用いる場合には、前述のとおり、分割された一対の遊星キャリアで遊星歯車を挟み込んだ状態で、それぞれの遊星キャリアをネジやカシメにより締結することになるが、かかる締結手段ではねじり力に対して十分な強度を確保できないという問題があった。
また、一般に、回転軸に伝達されるトルクが大きい場合には、それに応じて回転軸の軸径を大きくする必要があるが、回転軸の軸径が大きくなると遊星歯車機構の容積が大きくなってしまうという問題があった。
本発明は、上述したような課題を解決するためになされたものであり、十分な強度を確保しつつ遊星歯車機構の省容積化を図ることを可能とする遊星歯車機構及びその動力伝達部材を得ることを目的としている。
本願発明者は、上記目的を達成するため、試行錯誤の上、遊星歯車機構及びその動力伝達部材を発明した。
本発明の第1の態様は、太陽歯車と内歯車とに噛み合う遊星歯車を回動自在に支持する遊星歯車機構の動力伝達部材であって、
前記遊星歯車を回動自在に装着する遊星歯車装着部が回転軸方向に 形成され、当該遊星歯車装着部に装着される前記遊星歯車の一端を回動自在に支持する軸受部が当該遊星歯車装着部の一端に連通して回転軸方向に形成され、当 該遊星歯車装着部に装着される前記遊星歯車の歯部を外周面上から突出させる開口窓が周面上に形成された遊星歯車保持部と、
前記遊星歯車装着部の他端に連通し、前記遊星歯車装着部に装着される前記遊星歯車の他端を回動自在に支持する回転支持孔が回転軸方向に形成された略円筒状の回転軸部と、
前記太陽歯車の軸部を回動自在に前記遊星歯車保持部の中心軸へ挿入する太陽歯車挿入孔が回転軸方向に形成された太陽歯車保持部とを備え、
前記遊星歯車保持部と前記回転軸部と前記太陽歯車保持部とが一体として形成され、前記遊星歯車を前記回転軸部の開口端部から軸方向に挿入しうることを特徴とする動力伝達部材を提供する。本願において、動力伝達部材は、遊星歯車機構の一部材であって遊星歯車機構に駆動軸からの回転及びトルクを従動軸へ伝達する機能を発揮させるための部材であって、遊星歯車を内部に装着しうる構成を有するものである。
本発明の第1の態様の動力伝達部材によれば、十分な強度を確保しつつ遊星歯車機構の省容積化を図ることを可能とする。また、本発明の第1の態様の動力伝達部材によれば、歯部と軸部とを一体形成した遊星歯車を用いる場合でも、従来技術のように、分割された一対の遊星キャリアで挟み込むようにして装着する必要がない。すなわち、回転軸部の開口端部から遊星歯車を回転軸部内に挿入し、回転支持孔を介して遊星歯車装着部に装着することができる。本発明の第1の態様の動力伝達部材は、遊星歯車保持部、回転軸部及び太陽歯車保持部のそれぞれが一体として形成されているので、ねじり力に対して十分な強度を確保できる。一般に、回転軸に伝達されるトルクが大きい場合には、それに応じて回転軸の軸径を大きくして剛性を高める必要があるが、本発明の第1の態様の動力伝達部材によれば、回転軸部を略円筒状のものとし、回転軸部及び遊星歯車保持部の内部に遊星歯車を装着するようにしているので、強度を確保するために回転軸の軸径を大きくする場合でも遊星歯車機構全体の容積の増加を抑制することができる。さらに、本発明の第1の態様の動力伝達部材によれば、回転軸部の開口端部から遊星歯車を容易に出し入れすることができるので、故障時に部品ごとの修理が容易である。
また、本発明の第2の態様は、本発明の第1の態様の動力伝達部材と、歯部と軸部とが一体として形成され前記遊星歯車装着部に装着される遊星歯車とを有することを特徴とする遊星歯車機構を提供する。
本発明の第2の態様の遊星歯車機構によれば、十分な強度を確保しつつ遊星歯車機構の省容積化を図ることを可能とする。ねじり力に対して十分な強度を確保でき、遊星歯車の装着が容易で故障時に部品ごとの修理が容易である他、遊星歯車には遊星ピンを挿入するための貫通孔を形成する必要がなくなることから、遊星歯車の外径を小さく設定しても、遊星歯車の歯元強度を十分に確保することができる。そのため、遊星歯車の外径を小さく設定することによって、十分な強度を確保しつつ、遊星歯車機構全体の省容積化を図ることができる。
また、前記遊星歯車が、前記遊星歯車の歯部の回転軸方向の寸法を径方向の寸法の2倍以上とする遊星歯車であることが好ましい。上述した本発明の第2の態様の遊星歯車機構の効果に加え、遊星歯車と太陽歯車及び内歯車との噛み合い部分の面積を増大させることができる。これにより、遊星歯車の外径を小さく設定しても遊星歯車の強度を確保することができるので、十分な強度を確保しつつ、遊星歯車機構全体の省容積化をさらに図ることができる。一般に、遊星歯車機構全体が回転軸方向に長くなると、ねじれ力に対する剛性を確保することが困難となるが、本発明の第2の態様の遊星歯車機構は、遊星歯車保持部、回転軸部及び太陽歯車保持部のそれぞれが一体として形成されているので、ねじり力に対して十分な強度を確保できる。
また、前記太陽歯車が、前記太陽歯車の歯部の回転軸方向の寸法を径方向の寸法の2倍以上とする太陽歯車であることがより好ましい。上述した本発明の第2の態様の遊星歯車機構の効果に加え、太陽歯車と遊星歯車との噛み合い部分の面積を増大させることができる。これにより、太陽歯車の外径を小さく設定しても太陽歯車の強度を確保することができ、また、太陽歯車の外径を小さく設定することにより、太陽歯車と噛み合う複数の遊星歯車が接近して配置されることになるので、遊星歯車保持部及び内歯車の径方向の寸法を小さく設定することができ、遊星歯車機構全体の省容積化をさらに図ることができる。
また、本発明の第3の態様は、太陽歯車と内歯車とに噛み合う遊星歯車を回動自在に支持する遊星歯車機構の動力伝達部材であって、
前記遊星歯車を回動自在に装着する遊星歯車装着部が回転軸方向に 形成され、当該遊星歯車装着部に装着される前記遊星歯車の一端を回動自在に支持する軸受部が当該遊星歯車装着部の一端に連通して回転軸方向に形成され、当 該遊星歯車装着部に装着される前記遊星歯車の歯部を外周面上から突出させる開口窓が周面上に形成された遊星歯車保持部と、
前記太陽歯車の軸部を回動自在に前記遊星歯車保持部の中心軸へ挿入する太陽歯車挿入孔が回転軸方向に形成され、前記遊星歯車保持部と一体として形成された太陽歯車保持部とを有し、
前記遊星歯車保持部には、前記遊星歯車装着部と前記軸受部と前記開口窓が回転軸周りに等間隔で複数形成されるとともに、フランジ部を備える従動軸に締結する開口端部が設けられ、前記遊星歯車を前記開口端部から軸方向に挿入しうることを特徴とする遊星歯車機構を提供する。
本発明の第3の態様の動力伝達部材によれば、十分な強度を確保しつつ遊星歯車機構の省容積化を図ることを可能とする。遊星歯車の装着が容易で故障時に部品ごとの修理が容易である他、従動軸に設けられたフランジ部を遊星歯車保持部の開口端部側に締結することにより、遊星歯車装着部に装着された遊星歯車の脱落を防止することができる。また、本発明の第1の態様の動力伝達部材とは異なり、遊星歯車機構に連結される従動軸の内部に遊星歯車を配置しないため、遊星歯車を挿入するためのスペースを従動軸内部に設ける必要がなく、従動軸の軸径を小さく設定することができる。これにより、従動軸側の省容積化を図ることができる。
本発明の第3の態様の動力伝達部材は、歯部と軸部とが一体として形成され前記遊星歯車装着部に装着される遊星歯車と組み合わせ、前記遊星歯車の歯部の回転軸方向の寸法を径方向の寸法の2倍以上とし、前記太陽歯車の歯部の回転軸方向の寸法を径方向の寸法の2倍以上とする遊星歯車機構を構成することが好ましい。
本発明によれば、十分な強度を確保しつつ遊星歯車機構の省容積化を図ることを可能とする。
本発明の実施例1の動力伝達部材の右側面概略図である。 本発明の実施例1の動力伝達部材の(a)A−A断面概略図、(b)A−B断面概略図である。 本発明の実施例1の動力伝達部材のC−C断面概略図である。 本発明の実施例1の動力伝達部材を組み込んだ、本発明の実施例1の遊星歯車機構の(a)右側面概略図、(b)左側面概略図、(c)遊星歯車の配置を示した右側面模式図である。 本発明の実施例1の遊星歯車機構の(a)D−D断面概略図、(b)D−E断面概略図である。 本発明の実施例1の遊星歯車機構の(a)F−F断面概略図、(b)G−G断面概略図、(c)H−H断面概略図である。 本発明の試作例の動力伝達部材の(a)全体構成を示す斜視図、(b)回転軸側の構成を示す斜視図である。 本発明の試作例の動力伝達部材を組み込んだ、本発明の試作例の遊星歯車機構の組立方法説明図である。 本発明の実施例2の動力伝達部材を組み込んだ、本発明の実施例2の遊星歯車機構の(a)遊星歯車の配置を示した右側面模式図、(b)左側面概略図、(c)J−J断面概略図である。
以下、本発明の動力伝達部材及び遊星歯車機構について、添付図面を適宜参照して実施例を用いて本発明の好適な実施の形態を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
{動力伝達部材:実施例1}
まずは、図1ないし図3を用いて、本発明の実施例1の動力伝達部材について説明する。図1は、本発明の実施例1の動力伝達部材の右側面概略図である。なお、太陽歯車を挿入する側を左側面、回転軸側を右側面とする。また、図2は、本発明の実施例1の動力伝達部材の(a)A−A断面概略図、(b)A−B断面概略図である。図3は、本発明の実施例1の動力伝達部材のC−C断面概略図である。
本発明の実施例1の動力伝達部材1は、太陽歯車と内歯車とに噛み合う遊星歯車を回動自在に支持するものであって、略円筒状の遊星歯車保持部2と回転軸部3と太陽歯車保持部4とが一体として形成されて構成される。実施例1の動力伝達部材1では、遊星歯車保持部2と回転軸部3と太陽歯車保持部4の外径は階段状に変化しており、太陽歯車保持部4よりも遊星歯車保持部2の方が外径は大きく、遊星歯車保持部2よりも回転軸部3の方が外径は大きく設定されている。
遊星歯車保持部2は略円筒状であり、その内部に遊星歯車装着部21と軸受部22が形成され、その外表面上には開口窓23が形成されている。
このうち遊星歯車装着部21は、遊星歯車の回転軸方向にくり抜いて形成されており、くり抜いた中に遊星歯車が回動自在に配置されるようになっている。遊星歯車の軸部を回動自在に保持するため、遊星歯車装着部21の一端に連通して、軸受部22が回転軸方向に形成されている。
また、遊星歯車保持部2の外周面上には一定の間隔で開口窓23が形成されており、遊星歯車装着部21に遊星歯車を配置したとき、遊星歯車の歯部が開口窓23から外周面上に突出して配置されるようになっている。それぞれの開口窓23は軸方向にのびる開口窓枠24により区画されており、この開口窓枠24を介して回転軸部3と太陽歯車保持部4とが一体となっている。
回転軸部3は略円筒状の部材であって、開口端部31側から遊星歯車を回転軸部3の内部に、軸方向に向かって挿入することができる。回転軸部3の内部には回転軸中心に貫通孔32が形成されている。後述のとおり、この貫通孔32には太陽歯車の先端部が軸受を介して回動自在に装着される。
貫通孔32の周囲には等間隔で回転支持孔33が回転軸方向に形成されており、この回転支持孔33は遊星歯車装着部21の他端に連通している。回転支持孔33の内径は遊星歯車の外径よりも大きく設定されており、したがって、開口端部31側から挿入して動力伝達部材1の内部に取り込まれた遊星歯車は、回転支持孔33を通して、遊星歯車装着部21に配置することができる。本発明の実施例1の動力伝達部材1によれば、歯部と軸部とを一体形成した遊星歯車を用いる場合でも分割された一対の遊星キャリアで挟み込むようにして装着する必要がない。
遊星歯車の軸部にはニードルベアリング(図示しない)が装着され、このニードルベアリングが回転支持孔33に装着されることによって、遊星歯車装着部21に配置された遊星歯車の両端の軸部は、軸受部22と回転支持孔33とにより回動自在に支持されるようになっている。遊星歯車は回転軸部3の開口端部31から容易に出し入れすることができるので、故障時の修理が容易である。
太陽歯車保持部4は略円筒状の部材であって、その軸中心部には太陽歯車の軸部が回動自在に挿入される太陽歯車挿入孔41が回転軸方向に形成されている。この太陽歯車挿入孔41に挿入された太陽歯車の歯部は、遊星歯車装着部21に装着された遊星歯車の歯部と噛み合うようになっている。
遊星歯車保持部2と回転軸部3と太陽歯車保持部4とは一体として形成されている。本発明の実施例1の動力伝達部材1では、遊星歯車機構の動力伝達部材1は同一の金属材料をくり抜き加工等することにより一体として形成されている。したがって、太陽歯車挿入孔41に挿入された太陽歯車が回転することにより、これと噛み合う遊星歯車が自転しながら太陽歯車の周りを公転運動することによって、遊星歯車保持部2と回転軸部3と太陽歯車保持部4とは一体として回転する。このように遊星歯車保持部2、回転軸部3及び太陽歯車保持部4のそれぞれが一体として形成されているので、ねじり力に対して十分な強度を確保できる。本発明の実施例1の動力伝達部材1は、後述する本発明の実施例2の動力伝達部材1Cよりも、ねじり力に対して強い。
また、本発明の実施例1の動力伝達部材1によれば、回転軸部3及び遊星歯車保持部2の内部に遊星歯車を装着するようにしているので、強度を確保するために回転軸部3の軸径を大きくする場合でも遊星歯車機構全体の容積の増加を抑制することができる。
本発明の実施例1の動力伝達部材1においては、遊星歯車装着部21と軸受部22と開口窓23が円周方向に等間隔で複数形成されている。また、回転軸部3には、くり抜き加工により、複数の遊星歯車装着部21に対応して回転支持孔33が円周方向に等間隔で複数形成されている。これにより、動力伝達部材1には、複数の遊星歯車を装着することができる。本発明の実施例1の動力伝達部材1は4つの遊星歯車を装着することが可能な構成となっている。遊星歯車の数は2つでも3つでも良いが、遊星歯車数を多くすることによって、ねじり強度も保ちつつ伝達トルクも大きくすることができる。
本発明の実施例1の動力伝達部材1によれば、十分な強度を確保しつつ遊星歯車機構の省容積化を図ることを可能とする。
{遊星歯車機構:実施例1}
次に、本発明の実施例1の動力伝達部材1の使用例として、動力伝達部材1を組み込んだ、本発明の実施例1の遊星歯車機構を、図4ないし図6を用いて説明する。
図4は、本発明の実施例1の動力伝達部材を組み込んだ、本発明の実施例1の遊星歯車機構の(a)右側面概略図、(b)左側面概略図、(c)遊星歯車の配置を示した右側面模式図である。図4(c)において、遊星ギアの配置は点線で示す。また、図5は、本発明の実施例1の遊星歯車機構の(a)D−D断面概略図、(b)D−E断面概略図である。図6は、本発明の実施例1の遊星歯車機構の(a)F−F断面概略図、(b)G−G断面概略図、(c)H−H断面概略図である。
本発明の実施例1の遊星歯車機構8では、上述した本発明の実施例1の動力伝達部材1が、軸受付き内歯車6に回動自在に装着されている。また、太陽歯車及び遊星歯車は動力伝達部材1に装着されている。
軸受付き内歯車6は、遊星歯車5と噛み合う歯部63と、歯部63の軸方向両側に設けられ、動力伝達部材1を回動自在に保持する動力伝達部材保持部64a、64bとを有する。動力伝達部材保持部64a、64bのそれぞれには軸受が組み込まれており、本発明の実施例1の遊星歯車機構8では、動力伝達部材保持部64aにはニードルベアリング62が組み込まれており、動力伝達部材保持部64bには玉軸受84aが組み込まれているが、軸受の種類はこれに限られるものではない。なお、玉軸受84aは、C字状の軸用留め輪82a、82bが動力伝達部材保持部64bに嵌入されることにより、軸受付き内歯車6に対して組み込まれている。
このような軸受付き内歯車6の動力伝達部材保持部64a側から動力伝達部材1を挿入することによって、回転軸部3がニードルベアリング62に回動自在に装着され、遊星歯車保持部2が歯部63に配置され、太陽歯車保持部4が玉軸受84に回動自在に装着されるようになっている。
軸受付き内歯車6は、図示しないケーシング等に固定されることによって、回転しないようになっている。したがって、本発明の実施例1の遊星歯車機構8では、軸受付き内歯車6は回転しないようになっている。
遊星歯車5の両端の軸部51のそれぞれにはニードルベアリング52a、52bが装着され、このニードルベアリング52aが軸受部22に、ニードルベアリング52bが回転支持孔33に装着されることによって、遊星歯車装着部21に配置された遊星歯車5の両端の軸部51は、軸受部22と回転支持孔33とにより回動自在に支持されるようになっている。
遊星歯車装着部21に遊星歯車5を配置したとき、遊星歯車5の歯部53が開口窓23から外周面上に突出して配置されるようになっている。そのため、動力伝達部材1を軸受付き内歯車6に装着することによって、遊星歯車保持部2が軸受付き内歯車6の歯部63側に配置され、開口窓23から外周面上に突出した遊星歯車5の歯部53は軸受付き内歯車6の歯部63と噛み合うようになっている。
図5に示されるように、本発明の実施例1の遊星歯車機構8では、遊星歯車5は、歯部53と軸部51とが一体として形成されている。従来技術によれば、遊星ピンを用いない場合、即ち、予め軸部を一体形成した遊星歯車を用いる場合には、分割された一対の遊星キャリアで遊星歯車を挟み込んだ状態で、それぞれの遊星キャリアをネジやカシメにより締結することになるが、かかる締結手段ではねじり力に対して十分な強度を確保できないという問題があった。しかし、本発明の実施例1の遊星歯車機構8によれば、歯部53と軸部51とが一体として形成された遊星歯車5であっても、開口端部31側から回転軸部3内部に取り込んだうえ、回転支持孔33を通して、遊星歯車装着部21に配置することができ、従来技術のように、分割された一対の遊星キャリアで遊星歯車を挟み込むようにして装着する必要がない。したがって、本発明の実施例1の遊星歯車機構8によれば、十分な強度を確保しつつ遊星歯車機構の省容積化を図ることを可能とする。ねじり力に対して十分な強度を確保でき、遊星歯車の装着が容易で故障時に部品ごとの修理が容易である。なお、図5において、一点鎖線は歯車の噛み合いポイントを示す。
また、遊星歯車5の歯部53と軸部51とを一体として形成することにより、遊星ピン(軸部)を挿入するための貫通孔を遊星歯車5の回転軸中心部に形成する必要がなくなることから、遊星歯車5の外径を小さく設定しても、遊星歯車5の歯元強度を十分に確保することができる。そのため、遊星歯車5の外径を小さく設定することによって、十分な強度を確保しつつ、遊星歯車機構8全体の省容積化を図ることができる。特に、入力軸を1回転させることにより出力軸を3回転或いは4回転させる(1/3、1/4)ケースでは、入力軸を1回転させることにより出力軸を5回転・6回転させるケースよりもピニオンを大きくギアを小さくするため、従来の構成ではリム厚が薄くなってしまうところ、本発明の実施例1の遊星歯車機構8によればそのような欠点を回避でき、強度面での効果が高い。
図4及び図5に示すとおり、略円筒形状である回転軸部3の内部に蓋状の座金81が嵌め込まれることにより、遊星歯車保持部2に装着された遊星歯車5の脱落を防止することができる。回転軸部3の内周壁には溝34が形成されており、この溝34に穴用止め輪83を嵌合させることにより、座金81の脱落を防止するようになっている。
図5に示されるように、本発明の実施例1の遊星歯車機構8にあっては、遊星歯車5の歯部53の回転軸方向の寸法を径方向の寸法の2倍以上に設定している。また、太陽歯車7の歯部72の回転軸方向の寸法を径方向の寸法の2倍以上に設定している。そして、それぞれの歯部53、72及び軸受付き内歯車6の歯部63の回転軸方向の寸法は略一致している。また、本発明の実施例1の動力伝達部材1は、かかる寸法の遊星歯車、太陽歯車が装着できるように、歯車の装着部分において、径方向に対し回転軸方向(長手方向)に所定の長さがある構成となっている。
本発明の実施例1の遊星歯車機構8は、かかる構成を有することにより、遊星歯車5と太陽歯車7及び軸受付き内歯車6との噛み合い部分の面積を増大させることができる。その結果、遊星歯車5の外径を小さく設定しても遊星歯車5の強度を確保することができるので、十分な強度を確保しつつ、遊星歯車機構8全体の省容積化を図ることができる。また、太陽歯車7の外径を小さく設定しても太陽歯車7の強度を確保することができ、太陽歯車7の外径を小さく設定することにより、太陽歯車7と噛み合う複数の遊星歯車5が接近して配置されることになるので、遊星歯車保持部2及び軸受付き内歯車6の径方向の寸法を小さく設定することができ、遊星歯車機構8全体の省容積化を図ることができる。
一般に、遊星歯車機構全体が回転軸方向に長くなると、ねじれ力に対する剛性を確保することが困難となるが、本発明の実施例1の遊星歯車機構8は、遊星歯車保持部2、回転軸部3及び太陽歯車保持部4のそれぞれが一体として形成されているので、遊星歯車5と太陽歯車7と軸受付き内歯車6の軸方向の寸法を長くすることにより遊星歯車機構8全体が回転軸方向に長くなっても、ねじり力に対して十分な強度を確保できる。
太陽歯車保持部4の太陽歯車挿入孔41には玉軸受84bが組み込まれ、太陽歯車7の軸部71が回動自在に挿入されている。なお、玉軸受84bは、軸用留め輪82cが太陽歯車保持部4に嵌入されることにより、太陽歯車保持部4に対して嵌め込まれている。
太陽歯車7の先端は回転軸部3内に形成された貫通孔32に回動自在に装着されている。太陽歯車7と同軸上には太陽歯車7の円周上に複数の遊星歯車5が配設されており、太陽歯車7の歯部72はそれぞれの遊星歯車5の歯部51と噛み合っている。それぞれの遊星歯車5の外側には軸受付き内歯車6の歯部63が、遊星歯車5の歯部51と軸受付き内歯車6の歯部63とが噛み合うように配設されている。前述のとおり、軸受付き内歯車6は回転できないようになっている。太陽歯車7の軸部71には図示しない駆動源の駆動力が伝達されるようになっており、いわば、太陽歯車7の軸部71が駆動軸(入力軸)であり、動力伝達部材1の回転軸部3が従動軸(出力軸)となっている。
したがって、太陽歯車7の軸部71に駆動力が伝達されると、複数の遊星歯車5が自転しながら太陽歯車7の周りを公転し、この公転運動により動力伝達部材1が変速回転するようになっている。なお、本発明の実施例1の遊星歯車機構8にあっては、軸受付き内歯車6を固定し、太陽歯車7の軸部71を駆動軸とし、動力伝達部材1を従動軸としているが、本発明はこれに限られるものではなく、軸受付き内歯車6を固定せず、太陽歯車7を固定したり、あるいは遊星歯車5を固定したりする場合にも適用することができるし、動力伝達部材1を駆動軸として適用することもできる。
{動力伝達部材及び遊星歯車機構:試作例}
次に、本発明の動力伝達部材及び遊星歯車機構の試作例を、図7及び図8を用いて説明する。
図7は、本発明の試作例の動力伝達部材の(a)全体構成を示す斜視図、(b)回転軸側の構成を示す斜視図である。図8は、本発明の試作例の動力伝達部材を組み込んだ、本発明の試作例の遊星歯車機構の組立方法説明図である。なお、図8では、本発明の試作例の動力伝達部材1Bには遊星歯車5がすでに装着されている状態となっている。
本発明の試作例の動力伝達部材1Bは、本発明の実施例1の動力伝達部材1とは、貫通孔32や溝34などが形成されていない等の点で一部相違するが、上述した本発明の動力伝達部材の特徴を備えており、上述した本発明の実施例1の動力伝達部材1と同様な効果を奏するものであり、本発明の理解を助けるために試作したものである。すなわち、動力伝達部材1Bは、太陽歯車と内歯車とに噛み合う遊星歯車を回動自在に支持する遊星歯車機構の動力伝達部材であって、遊星歯車を回動自在に装着する遊星歯車装着部が回転軸方向に形成され、遊星歯車装着部に装着される遊星歯車の一端を回動自在に支持する軸受部が遊星歯車装着部の一端に連通して回転軸方向に形成され、遊星歯車装着部に装着される遊星歯車の歯部を外周面上から突出させる開口窓が周面上に形成された遊星歯車保持部2Bと、遊星歯車装着部の他端に連通し、遊星歯車装着部に装着される遊星歯車の他端を回動自在に支持する回転支持孔が回転軸方向に形成された略円筒状の回転軸部3Bと、太陽歯車の軸部を回動自在に遊星歯車保持部の中心軸へ挿入する太陽歯車挿入孔が回転軸方向に形成された太陽歯車保持部4Bとを備え、遊星歯車保持部2Bと回転軸部3Bと太陽歯車保持部4Bとが一体として形成されている。
本発明の試作例の遊星歯車機構は、動力伝達部材1Bを有するものであり、本発明の実施例1の遊星歯車機構8とは、一部相違する点はあるものの上述した本発明の遊星歯車機構の特徴を備えており、上述した本発明の実施例1の遊星歯車機構8と同様な効果を奏するものであり、本発明の理解を助けるために試作したものである。図8には、組み立て方法を示すために、遊星歯車5を装着した状態の動力伝達部材1Bのほか、太陽歯車保持部4Bに挿入される太陽歯車7と、太陽歯車7に装着され駆動力を伝達する駆動歯車85と、動力伝達部材1Bに挿入される座金81も示されている。図8に示される部材及び付属部材を組み上げ、回転不能に固定された内歯車に装着したうえで、駆動歯車85を回転させた場合、太陽歯車7が回転し、この回転運動により遊星歯車5が公転運動を行い、この公転運動に連動して動力伝達部材1Bが回転することになる。本発明の試作例の遊星歯車機構において、遊星歯車5は、歯部と軸部とが一体として形成され動力伝達部材1Bの遊星歯車装着部に装着されるものであり、遊星歯車の歯部の回転軸方向の寸法を径方向の寸法の2倍以上とする。また、太陽歯車7は、太陽歯車の歯部72の回転軸方向の寸法を径方向の寸法の2倍以上とする。本発明の試作例は、ケーシングサイズ57mm角の長さ70mmで容積は約227である。ケーシングサイズ85mm角の長さ70mmで容積が約505とした従来構成の遊星歯車機構と、本発明の試作例について、トルクをかけ比較したところ、従来構成の遊星歯車機構でねじれ破壊が生じる程度のトルクをかけても本発明の試作例ではねじれ破壊しなかった。本発明の試作例によれば、同じ長さで容積が半分程度であっても、ねじれに対する破壊強度は強い。
{動力伝達部材及び遊星歯車機構:実施例2}
次に、本発明の動力伝達部材及び遊星歯車機構の実施例2を、図9を用いて説明する。
図9は、本発明の実施例2の動力伝達部材を組み込んだ、本発明の実施例2の遊星歯車機構の(a)遊星歯車の配置を示した右側面模式図、(b)左側面概略図、(c)J−J断面概略図である。図9(a)において、遊星ギアの配置は点線で示す。
本発明の実施例2の動力伝達部材1Cは、太陽歯車7と軸受付き内歯車6とに噛み合う遊星歯車5を回動自在に支持する遊星歯車機構の動力伝達部材であり、遊星歯車保持部2Cと太陽歯車保持部4とを備えている点では、上述した実施例1と共通する。すなわち、遊星歯車保持部2Cは、遊星歯車5が回動自在に装着される遊星歯車装着部21Cが回転軸方向に形成され、遊星歯車装着部21Cに装着される遊星歯車5の一端を回動自在に支持する軸受部22が回転軸方向に形成され、遊星歯車装着部21Cに装着される遊星歯車5の歯部53を外周面上から突出させる開口窓23が周面上に形成されている。また、太陽歯車保持部4は、太陽歯車7の軸部71が回動自在に挿入される太陽歯車挿入孔41が回転軸方向に形成され、遊星歯車保持部2と一体として形成された太陽歯車保持部4とを備えている。
本発明の実施例2の動力伝達部材1Cにおいては、動力伝達部材1Cに連結される従動軸9に設けられたフランジ部91を遊星歯車保持部2Cの開口端部31C側に締結する構成を有する。このような構成により、本発明の実施例2の動力伝達部材1Cによれば、従動軸9に設けられたフランジ部91を遊星歯車保持部2Cの開口端部31C側に締結することにより、遊星歯車装着部21Cに装着された遊星歯車5の脱落を防止することができる。なお、本発明の実施例2の動力伝達部材1Cでは、六角穴付きのボルト92で締結されているが、これに限られるものではない。
また、本発明の実施例2の動力伝達部材1Cを組み込んだ、本発明の実施例2の遊星歯車機構8Cにおいては、遊星歯車機構8に連結される従動軸9の内部に遊星歯車5を配置しないため、遊星歯車5を挿入するためのスペースを従動軸9内部に設ける必要がなく、従動軸9の軸径を小さく設定することができる。これにより、従動軸9側の省容積化を図ることができる。
本発明の実施例2の動力伝達部材1C及びこれを組み込んだ本発明の実施例2の遊星歯車機構8Cによれば、十分な強度を確保しつつ遊星歯車機構の省容積化を図ることを可能とする。また、遊星歯車の装着が容易で故障時に部品ごとの修理が容易である他、従動軸に設けられたフランジ部を遊星歯車保持部の開口端部側に締結することにより、遊星歯車装着部に装着された遊星歯車の脱落を防止することができる。また、本発明の第1の態様の動力伝達部材とは異なり、遊星歯車機構に連結される従動軸の内部に遊星歯車を配置しないため、遊星歯車を挿入するためのスペースを従動軸内部に設ける必要がなく、従動軸の軸径を小さく設定することができる。これにより、従動軸側の省容積化を図ることができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されず、その発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々と変形実施が可能である。また、上記各実施の形態の構成要素を発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に組み合わせることができる。例えば、歯車は、上述した実施例ではインボリュート歯車を使用しているが、ハスバ、ノビコフ、トロコイド、円弧等であってもよい。
1 動力伝達部材
2 遊星歯車保持部
21 遊星歯車装着部
22 軸受部
23 開口窓
24 開口窓枠
25 開口端部
3 回転軸部
31 開口端部
32 貫通孔
33 回転支持孔
34 溝
4 太陽歯車保持部
41 太陽歯車挿入孔
5 遊星歯車
51 軸部
52 ニードルベアリング
53 歯部
6 軸受付き内歯車
62 ニードルベアリング
63 歯部
64 動力伝達部材保持部
7 太陽歯車
71 軸部
72 歯部
8 遊星歯車機構
81 座金
82 軸用止め輪
83 穴用止め輪
84 玉軸受
85 駆動歯車
9 従動軸
91 フランジ部
92 ボルト

Claims (5)

  1. 太陽歯車と内歯車とに噛み合う遊星歯車を回動自在に支持する遊星歯車機構の動力伝達部材であって、
    前記遊星歯車を回動自在に装着する遊星歯車装着部が回転軸方向に形成され、当該遊星歯車装着部に装着される前記遊星歯車の一端を回動自在に支持する軸受部が当該遊星歯車装着部の一端に連通して回転軸方向に形成され、当該遊星歯車装着部に装着される前記遊星歯車の歯部を外周面上から突出させる開口窓が周面上に形成された遊星歯車保持部と、
    前記遊星歯車装着部の他端に連通し、前記遊星歯車装着部に装着される前記遊星歯車の他端を回動自在に支持する回転支持孔が回転軸方向に形成された略円筒状の回転軸部と、
    前記太陽歯車の軸部を回動自在に前記遊星歯車保持部の中心軸へ挿入する太陽歯車挿入孔が回転軸方向に形成された太陽歯車保持部とを備え、
    前記遊星歯車保持部と前記回転軸部と前記太陽歯車保持部とが一体として形成され、前記遊星歯車を前記回転軸部の開口端部から軸方向に挿入しうることを特徴とする動力伝達部材。
  2. 請求項1記載の動力伝達部材と、歯部と軸部とが一体として形成され前記遊星歯車装着部に装着される遊星歯車とを有することを特徴とする遊星歯車機構。
  3. 前記遊星歯車が、前記遊星歯車の歯部の回転軸方向の寸法を径方向の寸法の2倍以上とする遊星歯車であることを特徴とする請求項2記載の遊星歯車機構。
  4. 前記太陽歯車が、前記太陽歯車の歯部の回転軸方向の寸法を径方向の寸法の2倍以上とする太陽歯車であることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の遊星歯車機構。
  5. 太陽歯車と内歯車とに噛み合う遊星歯車を回動自在に支持する遊星歯車機構の動力伝達部材であって、
    前記遊星歯車を回動自在に装着する遊星歯車装着部が回転軸方向に形成され、当該遊星歯車装着部に装着される前記遊星歯車の一端を回動自在に支持する軸受部が当該遊星歯車装着部の一端に連通して回転軸方向に形成され、当該遊星歯車装着部に装着される前記遊星歯車の歯部を外周面上から突出させる開口窓が周面上に形成された遊星歯車保持部と、
    前記太陽歯車の軸部を回動自在に前記遊星歯車保持部の中心軸へ挿入する太陽歯車挿入孔が回転軸方向に形成され、前記遊星歯車保持部と一体として形成された太陽歯車保持部とを有し、
    前記遊星歯車保持部には、前記遊星歯車装着部と前記軸受部と前記開口窓が回転軸周りに等間隔で複数形成されるとともに、フランジ部を備える従動軸に締結する開口端部が設けられ、前記遊星歯車を前記開口端部から軸方向に挿入しうることを特徴とする動力伝達部材。
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