JP2016080069A - 遊星歯車装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の小型化を図ることができる遊星歯車装置を提供することを目的とする。【解決手段】遊星歯車装置20は、第一太陽歯車22および第二太陽歯車23と、遊星歯車24と、遊星歯車24に対して中心軸線Ac方向の両側に配置された別々の部材である第一キャリア部材31および第二キャリア部材32を有し、遊星歯車24を回転可能に支持するキャリア30と、第一キャリア部材31と第二キャリア部材32の固定、および第一キャリア部材31に対して着脱可能に取り付けられる外部部材11と第一キャリア部材31の固定に兼用される連結ボルト34と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、駆動力を変速して伝達する遊星歯車装置に関するものである。
例えば特許文献1には、車両の駆動輪の内部に配置された減速装置として用いられる遊星歯車装置が開示されている。特許文献1の遊星歯車装置において、遊星歯車装置を構成するキャリアは、駆動輪のホイールに固定される。遊星歯車装置のキャリアは、ホイールのように駆動力を出力する出力部材の他に、遊星歯車装置に駆動力を入力する入力部材、遊星歯車装置を固定する固定部材などの外部部材に固定される。
遊星歯車装置のキャリアは、上記のように外部部材に固定されるとともに、遊星歯車を回転可能に支持する。また、特許文献1の遊星歯車装置のようにキャリアが遊星歯車を軸線方向の両側から支持するタイプの場合には、キャリアを構成する一対のキャリア部材は、連結ボルトなどによって一体的に固定される。
特開2009−257387号公報
上記のような遊星歯車装置のキャリアには、外部部材を固定するためのボルト穴や、遊星歯車を支持するキャリア軸を圧入するための圧入孔、連結ボルトを固定するためのボルト穴などが形成される。このようなキャリアは、それぞれの穴同士が干渉しないように穴同士をずらして配置され、且つ必要に応じた機械的強度に設定されるために、軸線方向にある程度の厚みを確保される。そのため、遊星歯車装置は、装置全体として大型化するおそれがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、装置の小型化を図ることができる遊星歯車装置を提供することを目的とする。
(請求項1)本発明に係る遊星歯車装置は、中心軸線上に同軸に配置された第一太陽歯車および第二太陽歯車と、前記第一太陽歯車および前記第二太陽歯車と噛合する遊星歯車と、前記遊星歯車に対して前記中心軸線方向の両側に配置された別々の部材である第一キャリア部材および第二キャリア部材を有し、前記遊星歯車を回転可能に支持するキャリアと、前記第一キャリア部材と前記第二キャリア部材の固定、および前記第一キャリア部材に対して着脱可能に取り付けられる外部部材と前記第一キャリア部材の固定に兼用される連結ボルトと、を備える。
請求項1に記載の本発明によると遊星歯車装置は、連結ボルトにより第一キャリア部材および第二キャリア部材を一体的に固定するとともに、当該連結部材を用いて外部部材を第一キャリア部材に固定することが可能となる。これにより、第一キャリア部材に外部部材を固定するための専用のボルト穴が不要となるので、当該ボルト穴との干渉を防止するために他の穴をずらして配置する必要がなくなる。よって、製造コストが低減されるとともに、第一キャリア部材の機械的強度が確保しやすくなる。従って、外部部材を固定するための専用のボルト穴が形成される構成と比較して、第一キャリア部材の軸線方向の厚みを薄くできるので、装置の小型化を図ることができる。
実施形態における遊星歯車装置の軸方向断面図である。 図1におけるII−II断面図である。 図1における案内部およびシール機構を示す拡大図である。 変形態様における遊星歯車と連結ボルトの位置を示す模式図である。
以下、本発明の遊星歯車装置を具体化した実施形態について図面を参照して説明する。実施形態において、車両の駆動輪にモータによる駆動力を付与するインホイール駆動装置に遊星歯車装置が変速装置として用いられた構成を例示する。また、上記の車両には、平行二輪車や無人搬送台車、電動車などが含まれる。ここで、インホイール駆動装置とは、モータおよび変速装置が駆動輪の回転軸と同軸に配置された装置である。インホイール駆動装置は、例えば変速装置が駆動輪の内部に配置され、且つモータの一部または全部が駆動輪の外部に配置された構成を含む。
<実施形態>
(インホイール駆動装置1の全体構成)
インホイール駆動装置1は、図1に示すように、ハウジング2と、モータ3と、駆動輪10と、遊星歯車装置20と、を備える。ハウジング2は、車両本体に連結された固定部材である。ハウジング2は、円筒状部の内部にモータ3および遊星歯車装置20を収容する。
モータ3は、ハウジング2に固定され、図示しない電源より車両の走行状態などに基づいて電力を供給される。モータ3は、供給された電力に応じて所定の駆動力を出力軸3aから出力する。また、モータ3は、出力軸3aから駆動力を入力して発電を行う構成とすることが可能である。
駆動輪10は、ホイール11(本発明の「外部部材」に相当する)と、タイヤ12と、を有する。ホイール11は、全体形状としては有底筒状からなり、筒状部11aの外周側にタイヤ12を装着される。また、ホイール11は、底部11bにおいて、周方向に等間隔に形成された複数の貫通穴11cを有する。複数の貫通穴11cの内径は、後述する連結ボルト34がそれぞれ貫通可能に、当該連結ボルト34の外径よりも僅かに大径に設定されている。
また、ホイール11は、底部11bのうちモータ3側の面から中心軸線Ac方向のモータ3側に延出する環状突部11dを有する。環状突部11dは、駆動輪10の回転軸線を中心とする円筒状の内周面を形成される。環状突部11dは、ホイール11が遊星歯車装置20に固定される場合に、環状突部11dの内周面が後述する第一キャリア部材31の円筒外周部31cの外周面に嵌め合わされる部位である。
遊星歯車装置20は、本実施形態において、車両の駆動輪10の内部に配置され、車両の駆動装置であるモータ3が出力する駆動力を変速して駆動輪10に伝達する変速装置である。遊星歯車装置20は、入力軸21と、第一太陽歯車22と、第二太陽歯車23と、複数の遊星歯車24と、キャリア30と、を備えて構成される。入力軸21は、ハウジング2に中心軸線Acを中心にして回転可能に支持された軸部材である。本実施形態において、入力軸21の一端は、モータ3の出力軸3aと一体回転するように連結される。
第一太陽歯車22および第二太陽歯車23は、中心軸線Ac上に同軸に配置される。第一太陽歯車22は、本実施形態においては、外歯車である。第一太陽歯車22は、入力軸21の外周面のうち所定の軸方向位置に直接形成される。第二太陽歯車23は、本実施形態においては、内歯車である。第二太陽歯車23は、第一太陽歯車22の外周側に配置される。第二太陽歯車23は、円筒状に形成され、外周側をハウジング2の内周面に固定される。
複数の遊星歯車24の各々は、図2に示すように、中心軸線Ac周りにおける等配位置にそれぞれ配置される。遊星歯車24は、本実施形態において、第一太陽歯車22および第二太陽歯車23と噛合する外歯車である。遊星歯車24は、中心部に回転軸線Ar(図1の二点鎖線)方向に貫通する軸孔24aが形成される。遊星歯車24は、後述するキャリア30のキャリア軸33の外周側に軸受を介して配置され、回転軸線Ar周りに回転可能に支持される。
キャリア30は、入力軸21と同軸に配置される。キャリア30は、等配位置にそれぞれ配置された4つの遊星歯車24を回転可能に支持する。キャリア30は、別々の部材である一対のキャリア部材31,32と、キャリア軸33と、複数の連結ボルト34と、を有する。一対のキャリア部材31,32は、遊星歯車24に対して中心軸線Ac方向の両側に、遊星歯車24を挟むように対向して配置される。
一対のキャリア部材31,32は、ハウジング2および入力軸21に対して相対回転可能に支持される。以下では、一対のキャリア部材31,32のうちホイール11の底部11b側に位置するキャリア部材を第一キャリア部材31とし、モータ3側に位置するキャリア部材を第二キャリア部材32とする。
キャリア軸33は、遊星歯車24の中心部に設けられた軸孔24aを貫通し、軸受を介して当該遊星歯車24を回転可能に支持する。キャリア軸33の一端は、第一キャリア部材31の圧入孔31aに圧入されて固定される。キャリア軸33の他端は、第二キャリア部材32の圧入孔32aに圧入された後にボルト締結により固定される。
また、第二キャリア部材32は、図1に示すように、第一キャリア部材31との対向面において中心軸線Ac方向に延伸する4本の連結部32bが形成される。それぞれの連結部32bは、図2に示すように、周方向において複数の遊星歯車24同士の間に配置される。第二キャリア部材32は、それぞれの連結部32bの端面が第一キャリア部材31の端面に接触した状態で、連結部32bの中心部を挿通する連結ボルト34により固定される。
複数の連結ボルト34の各々は、第二キャリア部材32のモータ3側端面に形成された座ぐり部32cに当該連結ボルト34の頭部を収容される。連結ボルト34は、第二キャリア部材32の貫通穴32dを貫通し、当該貫通穴32dと同軸上に形成された第一キャリア部材31の雌ねじ穴31bに締結される。連結ボルト34は、第一キャリア部材31に第二キャリア部材32を締結した状態において、第一キャリア部材31のホイール11の底部11b側の端面から所定長さだけ突出する長さに設定される。
複数の連結ボルト34の各々は、ホイール11の貫通穴11cを貫通し、ナット41とそれぞれ締結される。ナット41は、ホイール11の底部11bとの間にシールワッシャー42を介在させた状態で連結ボルト34に締結される。これにより、ホイール11の貫通穴11cから水滴などの流体の侵入を防止しつつ、第一キャリア部材31に対してホイール11が着脱可能に取り付けられる。
このように、連結ボルト34は、第一キャリア部材31と第二キャリア部材32の固定、およびホイール11と第一キャリア部材31の固定に兼用される。また、連結ボルト34からホイール11、ナット41、およびシールワッシャー42が取り外された状態において、本実施形態では、連結ボルト34が第一キャリア部材31の雌ねじ穴31bに締結されているため、第一キャリア部材31の脱落が防止されている。
このような構成からなる遊星歯車装置20は、入力軸21から駆動力が入力されると、第一太陽歯車22と遊星歯車24との歯数差、および第二太陽歯車23と遊星歯車24との歯数差に応じて、遊星歯車24が自転運動するとともに中心軸線Ac周りに公転運動する。遊星歯車装置20は、遊星歯車24を支持するキャリア30を介して、規定の変速比で駆動力をホイール11へと伝達する。
(位置出し案内部、およびシール機構)
上述したインホイール駆動装置1において、第一キャリア部材31は、図3に示すように、ホイール11側の端部に円筒外周部31cを有する。円筒外周部31cは、遊星歯車装置20の中心軸線Acを中心とする円筒状の外周面を形成される。円筒外周部31cの外径は、ホイール11の環状突部11dの内径とほぼ同じまたは僅かに小径に設定される。
このような構成により、第一キャリア部材31に駆動輪10のホイール11が取り付けられる場合に、第一キャリア部材31の円筒外周部31cとホイール11の環状突部11dの嵌め合いによって、遊星歯車装置20の中心軸線Acと駆動輪10の回転軸線とが童心となるように位置出しされる。上記のように、第一キャリア部材31の円筒外周部31cは、ホイール11の環状突部11dに対して嵌め合いにより位置出しされる案内部を構成する。
また、第一キャリア部材31の円筒外周部31cには、Oリング43を第一キャリア部材31に装着するための環状溝31dが形成される。環状溝31dは、Oリング43が装着された状態で、当該Oリング43の外周面の一部が円筒外周部31cの外周面から突出する形状に形成される。このような構成より、第一キャリア部材31の円筒外周部31cにホイール11の環状突部11dが案内されて嵌め合いにより位置出しされる際に、Oリング43がホイール11の環状突部11dの内周面に全周に亘って接触した状態となる。
これにより、第一キャリア部材31とホイール11との間の流体の侵入が防止される。このように、本実施形態においては、第一キャリア部材31の環状溝31d、Oリング43、およびホイール11の環状突部11dは、シール機構を構成する。より詳細には、このシール機構は、第一キャリア部材31およびホイール11を連結する連結ボルト34よりも径方向外側に設けられている。
ここで、仮に連結ボルト34が貫通するホイール11の貫通穴11cに水滴などが侵入したとする。そうすると、車両の走行状態では、第一キャリア部材31の回転に伴い水滴に遠心力が発生して、水滴が径方向外側に移動する。ここで、上記のシール機構は、第一キャリア部材31とホイール11とを連結する連結ボルト34よりも径方向外側に設けられている。そのため、当該シール機構によって遊星歯車装置20の内部への水滴などの侵入が防止される。
(実施形態の構成による効果)
遊星歯車装置20は、中心軸線Ac上に同軸に配置された第一太陽歯車22および第二太陽歯車23と、第一太陽歯車22および第二太陽歯車23と噛合する遊星歯車24と、遊星歯車24に対して中心軸線Ac方向の両側に配置された別々の部材である第一キャリア部材31および第二キャリア部材32を有し、遊星歯車24を回転可能に支持するキャリア30と、第一キャリア部材31と第二キャリア部材32の固定、および第一キャリア部材31に対して着脱可能に取り付けられる外部部材(ホイール11)と第一キャリア部材31の固定に兼用される連結ボルト34と、を備える。
このような構成によると、遊星歯車装置20は、連結ボルト34により第一キャリア部材31および第二キャリア部材32を一体的に固定するとともに、当該連結部材を用いてホイール11を第一キャリア部材31に固定することが可能となる。これにより、第一キャリア部材31にホイール11を固定するための専用のボルト穴が不要となるので、当該ボルト穴との干渉を防止するために他の穴をずらして配置する必要がなくなる。よって、製造コストが低減されるとともに、第一キャリア部材31の機械的強度が確保しやすくなる。従って、ホイール11を固定するための専用のボルト穴が形成される構成と比較して、第一キャリア部材31の軸線方向の厚みを薄くできるので、装置の小型化を図ることができる。
また、遊星歯車装置20は、車両の駆動輪10の内部に配置され、車両の駆動装置(モータ3)が出力する駆動力を変速して駆動輪10に伝達する変速装置である。外部部材は、駆動輪10を構成するホイール11である。
このような構成によると、遊星歯車装置20は、変速装置として駆動輪10の内部に配置される。モータ3が出力する駆動力を駆動輪10に伝達して走行する車両においては、特に変速装置の小型化の要請が強いため、小型化が可能な遊星歯車装置20の適用は特に有用である。
また、第一キャリア部材31および外部部材(ホイール11)を連結する連結ボルト34よりも径方向外側に設けられ、第一キャリア部材31と外部部材(ホイール11)との間の流体の侵入を防止するシール機構(環状溝31d、Oリング43、環状突部11d)をさらに備える。
本実施形態のような遊星歯車装置20では、第一キャリア部材31に連結ボルト34が貫通する貫通穴11cが形成される必要がある。これに対して、遊星歯車装置20が上記のようなシール機構を備えることにより、貫通穴11cから流体が侵入したとしても、第一キャリア部材31から遊星歯車装置20の内部への流体の侵入が確実に防止される。
また、第一キャリア部材31は、外部部材(ホイール11)に対して嵌め合いにより位置出しされる案内部(円筒外周部31c)を有する。シール機構は、案内部に設けられる。
このような構成によると、遊星歯車装置20は、ホイール11に対して所定の位置に位置出しされて固定される。このとき、案内部(円筒外周部31c)が嵌め合いにより位置出しすることを利用して、当該案内部にシール機構を設けることにより、効率的にシール機構を構成することが可能となる。
<実施形態の変形態様>
(遊星歯車の不等配位置、および連結ボルトの等配位置)
実施形態において、複数の遊星歯車24は、中心軸線Ac周りにおける等配位置にそれぞれ配置される。さらに、第一キャリア部材31および第二キャリア部材32の固定、およびホイール11と第一キャリア部材31の固定に兼用される複数の連結ボルト34は、中心軸線Ac周りに等間隔に形成された貫通穴11c,32d、および雌ねじ穴31bにより、中心軸線Ac周りにおける等配位置にそれぞれ配置される。
これに対して、遊星歯車装置は、図4に示すように、中心軸線Ac周りにおける不等配位置に配置される複数の遊星歯車24と、中心軸線Ac周りにおける等配位置に配置される複数の連結ボルト34と、を備える構成としてもよい。この「不等配位置」とは、隣り合う遊星歯車24同士がなすそれぞれの角度のうち少なくとも1つの角度が他の角度と不等となるように設定された位置である(図4の角度α,β)。
遊星歯車装置120は、例えば複数の遊星歯車24の第一太陽歯車22および第二太陽歯車23に対するそれぞれの噛み合い位置をずらすことなどを目的として、不等配位置に複数の遊星歯車24を配置して構成される。このような場合には、遊星歯車24同士の周方向の間隔が異なる箇所では、第二キャリア部材32の連結部32bが上記の間隔に応じた異なる形状に形成されるようにしてもよい。
ここで、仮に、複数の連結ボルト34が、中心軸線Ac周りにおいて隣り合う遊星歯車24の中間位置にそれぞれ配置されるとすると、複数の連結ボルト34も同様に不等配位置にそれぞれ配置されることになる。そうすると、これらの連結ボルト34を用いて第一キャリア部材31に固定される外部部材(ホイール11)は、連結ボルト34が貫通する貫通穴11cを周方向に不等間隔で形成される。つまり、連結ボルト34が不等配位置に配置された遊星歯車装置において、外部部材は、当該遊星歯車装置に適合する貫通穴11cを有する専用品となる。
これに対して、本変形態様の遊星歯車装置120は、第二キャリア部材32における複数の連結部32bを貫通するそれぞれの貫通穴32dを、中心軸線Ac周りに等間隔(図4の角度θとなる間隔)となるように形成される。つまり、遊星歯車装置120は、中心軸線Ac周りにおける不等配位置に配置される複数の遊星歯車24と、中心軸線Ac周りにおける等配位置に配置される複数の連結ボルト34と、を備える。
このような構成によると、複数の遊星歯車24が不等配位置に配置される構成において、これらの遊星歯車24の配置位置に影響されることなく、複数の連結ボルト34が等配位置にそれぞれ配置される。よって、外部部材(ホイール11)を複数の遊星歯車24の配置位置に対応した専用品とする必要がなく、汎用的な外部部材を適用することができる。
(その他の変形態様)
実施形態において、第一キャリア部材31に着脱可能に取り付けられる外部部材は、駆動輪10のホイール11であるものとした。これに対して、外部部材としては、ホイール11の他に種々の態様を採用することができる。例えば、外部部材が本実施形態のように駆動力を出力される出力部材の場合には、第一キャリア部材31に固定されるフランジ部を有する軸部材を外部部材としてもよい。
また、キャリア30が遊星歯車装置20,120において駆動力を入力する部材である場合には、第一キャリア部材31に駆動力を入力する入力部材を外部部材としてもよい。このような構成において、第一太陽歯車22および第二太陽歯車23は、例えば一方がハウジングと固定される固定部材とされ、且つ他方が駆動力を出力する出力部材とされる。また、キャリア30が遊星歯車装置20,120において固定される部材である場合、即ち第一太陽歯車22および第二太陽歯車23が駆動力を入出力する場合には、第一キャリア部材31と連結されるハウジングを外部部材としてもよい。
本実施形態において、遊星歯車装置20,120は、入力した駆動力を減速して伝達する変速装置である。これに対して、遊星歯車装置としては、駆動力を増速して伝達してもよい。また、遊星歯車装置20,120は、第一太陽歯車22を外歯車とし、第二太陽歯車23を内歯車とするタイプである。これに対して、遊星歯車装置は、第一太陽歯車22および第二太陽歯車23が何れも外歯車または内歯車とするタイプとしてもよい。また、遊星歯車装置は、本実施形態のような2K−Hタイプの他に、K−H−Vタイプとしてもよい。
また、本実施形態において、シール機構は、第一キャリア部材31とホイール11を嵌め合いにより位置出しする案内部に設けられる構成とした。これに対して、シール機構は、案内部とは別の箇所に設けるようにしてもよい。このような構成においても、実施形態と同様の効果を奏する。
3:モータ(駆動装置)、 10:駆動輪、 11:ホイール(外部部材)、 11d:環状突部(案内部)、 20,120:遊星歯車装置、 22:第一太陽歯車、 23:第二太陽歯車、 24:遊星歯車、 30:キャリア、 31:第一キャリア部材、 31c:円筒外周部(案内部)、 31d:環状溝(シール機構)、 32:第二キャリア部材、 34:連結ボルト、 43:Oリング(シール機構)、 Ac:中心軸線

Claims (5)

  1. 中心軸線上に同軸に配置された第一太陽歯車および第二太陽歯車と、
    前記第一太陽歯車および前記第二太陽歯車と噛合する遊星歯車と、
    前記遊星歯車に対して前記中心軸線方向の両側に配置された別々の部材である第一キャリア部材および第二キャリア部材を有し、前記遊星歯車を回転可能に支持するキャリアと、
    前記第一キャリア部材と前記第二キャリア部材の固定、および前記第一キャリア部材に対して着脱可能に取り付けられる外部部材と前記第一キャリア部材の固定に兼用される連結ボルトと、
    を備える遊星歯車装置。
  2. 前記遊星歯車装置は、車両の駆動輪の内部に配置され、前記車両の駆動装置が出力する駆動力を変速して前記駆動輪に伝達する変速装置であり、
    前記外部部材は、前記駆動輪を構成するホイールである、請求項1に記載の遊星歯車装置。
  3. 前記第一キャリア部材および前記外部部材を連結する前記連結ボルトよりも径方向外側に設けられ、前記第一キャリア部材と前記外部部材との間の流体の侵入を防止するシール機構をさらに備える、請求項1または2に記載の遊星歯車装置。
  4. 前記第一キャリア部材は、前記外部部材に対して嵌め合いにより位置出しされる案内部を有し、
    前記シール機構は、前記案内部に設けられる、請求項3に記載の遊星歯車装置。
  5. 前記遊星歯車装置は、前記中心軸線周りにおける不等配位置に配置される複数の前記遊星歯車と、前記中心軸線周りにおける等配位置に配置される複数の前記連結ボルトと、を備える請求項1〜4の何れか一項に記載の遊星歯車装置。
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