JP2010265201A - 乳癌抑制剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡便な方法で製造可能で毒性も低い乳癌抑制剤を新たに提供すること。
【解決手段】ニレの花部またはその抽出物と、ウルシの葉部またはその抽出物とを含むことを特徴とする乳癌抑制剤。
【選択図】なし

Description

本発明は、ニレの花部に由来する成分とウルシの葉部に由来する成分とを含むことを特徴とする乳癌抑制剤に関する。
自然界に生育している植物から得られる成分を利用して医薬組成物を開発する研究が従来から活発に行われている。自然界に存在する植物の中でも、ヒトやヒト以外の動物が食材として口にしているものは、毒性が低く入手が容易であることから特に活発な研究対象とされている。これまでにも、種々の医薬組成物が開発されるに至っており、その種類は極めて多い。
本発明者が着目したニレやウルシも、自然界に豊富に生育している植物であり、その入手は容易である。しかしながら、ニレについては、これまで医薬品としてほとんど研究の対象とされていなかった。また、ウルシについては、毒性があり皮膚に付着すると皮膚炎を起こすウルシオールを有することが広く知られており、人体に悪い作用があるとの印象が強い。このため、ニレもウルシも他の植物に比べると医薬として利用する試みは少なかった。そのような中で、ニレとウルシを組み合わせた組成物が、高い逆転写酵素阻害活性を有することが見いだされている(特許文献1参照)。また、ニレとウルシを組み合わせた組成物が、高コレステロール症、動脈硬化、肝機能障害の予防または治療に有用であることも見出されている(特許文献2参照)。しかしながら、これら以外の生理活性についてはまったく検討が試みられておらず、ニレとウルシを組み合わせた組成物が乳癌に及ぼす影響についてもまったく知見が得られていなかった。
一方、近年のライフスタイルの変化に伴って、乳癌を患う患者が世界的な広がりを見せ、その数も増えつつある。乳癌の多くは乳管上皮由来の浸潤性乳管癌(invasive ductal carcinoma)であり、癌細胞を切除しても再発することが多いという特徴を有する。このため、乳癌を予防・治療・再発防止を図るべく乳癌抑制剤を開発する研究が多方面で行われており、これまでにも乳癌抑制作用を有する化合物や組成物が種々提供されている(例えば特許文献3〜7等参照)。
特開平11−130688号公報(0047参照) 特開2001−354581号公報(0045〜0053参照) 特開平7−138162号公報 特開平8−198759号公報 特開2001−114684号公報 特開2003−12552号公報 特開2008−110975号公報
しかしながら、従来提案されている乳癌抑制剤は、活性化合物の合成法や活性組成物の取得法が煩雑であったり、毒性が低いことが十分に確認されていなかったりするなどの課題を有しているものが多い。このため、新たな乳癌抑制剤を開発することが必要とされている。そこで本発明者らは、簡便な方法で製造可能で毒性も低い乳癌抑制剤を新たに提供することを目的として鋭意検討を進めた。
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、ニレの花部に由来する成分とウルシの葉部に由来する成分とを含む組成物に優れた乳癌抑制作用があることを見出して、本発明を提供するに至った。
すなわち本発明は、ニレの花部またはその抽出物と、ウルシの葉部またはその抽出物とを含むことを特徴とする乳癌抑制剤を提供する。本発明の乳癌抑制剤に用いるニレは、ウルムスホランディカ(Ulmus hollandica)に属するものが好ましく、中でもウェガタア(Vegeta)、コメリン(Commelin)、グロネフェト(Groenveid)、ベルギカ(Belgica)、クルシウス(Clusius)、コルメラ(Columella)、ドドエンス(Dodoens)およびホメステッド(Homestead)からなる群から選択されるものが好ましく、特にウェガタア(Vegeta)、コメリン(Commelin)およびグロネフェト(Groenveid)からなる群から選択されるものが好ましい。本発明の乳癌抑制剤は、ニレの花部を乾燥した粉末とウルシの葉部を乾燥した粉末とを含むものであってもよいし、ニレの花部の抽出物とウルシの葉部の抽出物とを含むものであってもよい。
本発明の乳癌抑制剤は、例えばヒト乳癌抑制剤として有用であり、非ウイルス性乳癌抑制剤として有用である。
また、本発明は、(1)ニレの花部またはその抽出物と(2)ウルシの葉部またはその抽出物が、それぞれキットを構成する複数の組成物のいずれかに含まれていることを特徴とする乳癌抑制キットも提供する。
本発明は、ニレの花部またはその抽出物とウルシの葉部またはその抽出物とを含むことを特徴とする乳癌の治療剤も提供する。
さらに本発明は、ニレの花部またはその抽出物とウルシの葉部またはその抽出物とを含む組成物を投与することを特徴とする乳癌の治療方法も提供する。
ニレの花部またはその抽出物とウルシの葉部またはその抽出物とを含む本発明の組成物は、乳癌抑制作用を有する。また、本発明の組成物は、簡便な方法で製造することができ、毒性も低い。
本発明の乳癌抑制剤添加による乳癌抑制作用を示す位相差顕微鏡写真である(試験例1参照)。
以下において、本発明の乳癌抑制剤について詳細に説明する。以下に記載する構成要件の説明は、本発明の代表的な実施態様に基づいてなされることがあるが、本発明はそのような実施態様に限定されるものではない。なお、本明細書において「〜」を用いて表される数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値を下限値および上限値として含む範囲を意味する。
本発明の乳癌抑制剤は、ニレの花部またはその抽出物と、ウルシの葉部またはその抽出物とを含むことを特徴とする。
本発明の乳癌抑制剤に使用するニレの種類は特に制限されない。好ましいのは、ウルムスホランディカ(Ulmus hollandica)に属するニレを使用する態様である。ウルムスホランディカは、ウルムスカルピニフォラ(Ulmus carpinifolla)とウルムスグラブラ(Ulmus glabra)の交雑品種を含むものであり、比較的大型のものが多い。また、小枝表面が平滑であり、翼片の中央に実がつかないのが一般的である。ウルムスホランディカは、欧州において街路樹や公園樹として植えられており、園芸品種もある。
ウルムスホランディカに属する具体的な植物種として、ウェガタア(Vegeta)、コメリン(Commelin)、グロネフェト(Groenveid)、ベルギカ(Belgica)、クルシウス(Clusius)、コルメラ(Columella)、ドドエンス(Dodoens)およびホメステッド(Homestead)をはじめとするニレを例示することができる。これらの中でも、ウェガタア(Vegeta)、コメリン(Commelin)およびグロネフェト(Groenveid)が特に好ましい。
ウェガタア(Vegeta)は、複数の主枝からなり、非常に頑丈なニレである。若木の主枝は斜めに伸びようとするが、生長するにつれて横に広がって垂れてくるのが一般的である。このため、枝はまとまりがなく勝手な方向に伸びているものが多い。幹には長い裂けめが多く見受けられ、灰色をしている。ウェガタア(Vegeta)の葉は、後述するベルギカ(Belgica)の葉よりも大きく、コメリン(Commelin)の葉より平たい。葉の根元は幅広であり、形状は逆卵型や楕円形など様々である。また、芽は一般に大きくて光沢のある赤茶色をしている。ウェガタア(Vegeta)には、ハンティンドン(Huntingdon)ニレも含まれる。
コメリン(Commelin)は、樹冠が開いた頑丈なニレである。幹はやや螺旋状になりながら比較的まっすぐに伸びているものが多い。ウェガタア(Vegeta)に比べると枝はまばらで細い。枝の色は赤味を帯びた茶色であるのが一般的である。樹冠は下から透けて見えることが多い。また、葉は薄緑色で小さく、葉脈は明るい色を呈しているのが一般的である。葉序はまばらであり、ウェガタア(Vegeta)よりもかなり後に落葉する。葉は楕円形で先端が短くて尖っているものが多い。コメリン(Commelin)は、一般に風に強くて落葉が遅い。
グロネフェト(Groenveid)は、大型で風に強いニレである。樹高は約15〜20mで頂点が複数に分かれており、樹冠が細くて整った形をしているのが一般的である。葉は小さくて非常に密であり、濃緑色をしているが秋には完全に黄色になる。葉の裏面には産毛があり、少し鈍い色をしている。生長が遅いために、花と実が比較的多くつく。このため、本発明で必要な花部を1本のニレから多量に取得することができるという利点がある。
クルシウス(Clusius)は、形が整った樹冠を有しており、風に強い特徴を有するニレである。コルメラ(Columella)は、樹体が小さなニレである。ドドエンス(Dodoens)は、葉が艶のある濃緑色であって、太枝が上に伸びている頑丈なニレである。ホメステッド(Homestead)は、米国において栽培されているニレである。ドドエンス(Dodoens)とホメステッド(Homestead)は、ともにウェガタア(Vegeta)に似ている点が多い。
本発明で使用するウルムスホランディカ(Ulmus hollandica)の中には、ウルムスカルピニフォラ(Ulmus carpinifolla)とウルムスグラブラ(Ulmus glabra)の交雑品種が含まれる。
ウルムスカルピニフォラ(Ulmus carpinifolla)は、樹高が約25〜30mで、幅広で楕円状の樹形をしているのが一般的である。樹齢を重ねるに従って樹肌は荒くなる。小枝は比較的細くて、毛は生えていないものが多い。また、種によっては、生長の早い若枝にコルク層が明瞭に形成されることがある。葉は、逆卵型をしていて、8cm未満の小さいものが多い。左右には12組前後の葉脈がある。
ウルムスカルピニフォラ(Ulmus carpinifolla)に属するニレの種類は豊富であり、例えば、ダンピエリ(Dampieri)、ホエルショルミエンシス(Hoersholmiensis)、サルニエンシス(Sarniensis)、ウレデイ(Wredei)を例示することができる。
一方、ウルムスグラブラ(Ulmus glabra)は、幅広で丸い樹冠を有する大型のニレである。根はあまり発達しておらず、樹皮は灰色ではじめは平滑であるが後に浅い溝ができる。一般に、厚ぼったい茶色の太枝が密に生えており、冠部分の皮は桃色を呈している。葉は8〜16cmであり、ウルムスカルピニフォラ(Ulmus carpinifolla)よりも荒いものが多い。葉柄は短く、斜めになった葉脚が全体を覆っているのが一般的である。左右に伸びる葉脈は12〜18組であり、花序は大きめである。また、種子を飛ばすための翼片は逆卵型をしており、実は中央についている。
ウルムスグラブラ(Ulmus glabra)に属するニレの具体例として、カンペルドウニ(Camperdownii)、エキソニエンシス(Exoniensis)、ホリゾンタリス(Horizontalis)を例示することができる。
本発明では、これらの具体例以外のウルムスホランディカ(Ulmus hollandica)に属する植物種やニレ種を使用することもできる。
また、本発明では、ウルムスホランディカ(Ulmus hollandica)に属する植物種やその他のニレ種を他の植物種と交配させた植物種も好ましく使用することもできる。交配させる他の植物種は、他のニレ種であってもよいし、ニレ以外の植物種であってもよい。また、交配させる植物種は、1種類のみであってもよいし、複数種であってもよい。さらに、交配させて得た品種をさらに交配させて得た品種であってもよい。このように、本発明の乳癌抑制剤には、ウルムスホランディカ(Ulmus hollandica)をはじめとするニレに由来する植物種を利用したものがすべて包含される。
本発明では、これらのニレ種を1種類だけ使用してもよいし、複数種を組み合わせて使用してもよい。
本発明では、ニレの花部を利用する。例えば、ウルムスホランディカ(Ulmus hollandica)に由来する植物種は、冬から初春にかけて莟をつけ、春に花を咲かせる。花芽の大きさは小さくてもよい。このため本発明では、莟の段階から花が散るまでの間に花部を取得して利用するのが好ましい。
ニレの花部は、乳癌抑制剤として使用しやすい状態にして利用することができる。例えば、細片状または粉末状にしたうえで適当な成分と混合することによって使用してもよいし、適当な溶媒を用いて抽出した抽出物を使用してもよい。
花部を細片状または粉末状にするときには、採取した花部をそのままカッター、細断機、コロイドミルなどを用いて処理してもよいが、いったん乾燥してから細断、粉末化処理を行うのが好ましい。花部の乾燥は、水分含量が10重量%未満、好ましくは5重量%未満、より好ましくは3重量%未満になるまで行うのが一般的である。乾燥は、自然乾燥でも機械乾燥でもよい。また、乾燥を行う場合は、花部採取から30分以内に行うのが好ましい。
花部の乾燥温度は特に制限されない。このため、加圧式ドラム加熱装置や電磁波などを用いて急速加熱乾燥してもよい。加圧式ドラム加熱装置を用いる場合は、80〜140℃の範囲内で加熱乾燥するのが好ましい。乾燥時間は、通常2分以内にし、好ましくは1分以内、より好ましくは40〜50秒程度にする。また、電子レンジなどの電磁波を使用する場合には、例えば600Wで20〜50秒程度加熱乾燥することができる。このような条件下で加熱乾燥することによって、花部原料中に含まれている望ましくない酵素の活性を抑制または失活させ、生理活性成分の分解をある程度防ぐことができる。
急速加熱乾燥したものは、そのまま使用してもよいし、さらに低温乾燥させてから使用してもよい。低温乾燥を行う場合には、−5℃〜10℃の範囲内で行うのが好ましい。低温乾燥は、遠赤外線乾燥装置などの熱風乾燥装置、通風乾燥装置、氷温乾燥装置などを単独または組み合わせて用いることによって行うことができる。例えば、遠赤外線乾燥を行った後に氷温乾燥することができる。このような低温乾燥を行えば、生理活性成分の分解を防止することができる。
花部の細断や粉末化は、目的にあった装置や道具を用いて行うことができる。例えば、コロイドミルを用いて50〜100μmの粉末にすることができる。このような細断や粉末化は、乾燥前、高温乾燥後、低温乾燥後のいずれであってもよい。
花部はこのようにして細片状または粉末状にする他に、抽出物として使用することもできる。抽出の対象となる花部は、採取した花部そのもの、採取した花部を細片化したもの、高温乾燥したもの、低温乾燥したものなどのいずれであってもよい。抽出効率を上げるために、花部はある程度細片化しておくのが好ましい。抽出溶媒は、水またはアルコールであるのが好ましいがこれ以外の抽出溶媒も使用することができる。アルコール系溶媒としては、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、tert−ブタノール、ペンタノール、イソペンタノール、ヘキサノール、イソヘキサノールなどを例示することができる。これらの溶媒はいずれか1種だけを使用してもよいし、組み合わせて使用してもよい。例えば、30〜50%のエチルアルコールまたはメチルアルコール水溶液を用いることができる。
抽出は、常温で行っても還流下で行ってもよい。また、ソックスレー抽出器などの抽出装置を使用してもよい。具体的には、50%エタノール水溶液を用いて還流温度でソックスレー抽出器によって30〜60分間抽出する方法を例示することができる。
抽出した抽出液は、そのまま乳癌抑制剤として使用に供してもよいが、効果を高めるために濃縮して使用するのが好ましい。濃縮の程度は使用環境によって異なる。また、粉末状になるまで溶媒を除去してもよく、粉末にした後にさらに生理食塩水などに溶解して濃度調整を行ってもよい。本発明の乳癌抑制剤を液剤として用いる場合は、固形分濃度が1〜20重量%であることが好ましく、2〜15重量%であることがより好ましく、3〜13重量%であることがさらに好ましく、5〜10重量%であることがさらにより好ましい。
本発明の乳癌抑制剤には、ニレの花部またはその抽出物とともに、ウルシの葉部またはその抽出物を使用する。
本発明で使用するウルシは、ウルシ科に属するものの中から選択することができる。特に好ましいのは、ウルシ科ウルシ属に属する植物種の葉部である。例えば、ウルシ(Rhus vernicitlua)、ヤマウルシ(Rhus trichocarpa)、シタウルシ(Rhus ambigna)、ヌルデ(Rhus javanica)、ヤマハゼ(Rhus sylvestris)を例示することができる。また、使用するウルシは葉が柔らかい若葉であるのが好ましい。特に8週令以下のものが好ましく、中でも4週令以下のものがより好ましい。
これらのウルシの葉部は、ニレの花部と同じように、上記方法にしたがって乾燥、粉末化、細片化、抽出することができる。ニレの花部に由来する成分とウルシの葉部に由来する成分の混合比率は適宜決定することができるが、一般に1:0.1〜10の範囲内、好ましくは1:0.3〜3、より好ましくは1:0.5〜2の比率で混合した場合である。
ニレの花部またはその抽出物と、ウルシの葉部またはその抽出物とを含むことを特徴とする本発明の組成物は、乳癌抑制作用を有する。このため、本発明の乳癌抑制剤の有効量を、生体外に存在する乳癌細胞に適用することにより、その細胞の増殖を抑制することができる。また、本発明の乳癌抑制剤の有効量を、ヒトを含む哺乳動物に投与することによって乳癌を抑制するために使用することができる。
本発明の乳癌抑制剤は、例えばヒト乳癌抑制剤やヒト以外の哺乳動物の乳癌抑制剤として有用である。また、本発明の乳癌抑制剤は、ウイルス性乳癌抑制剤と非ウイルス性乳癌抑制剤のいずれにも用いうる。ここでいうウイルス性乳癌とは、ウイルスに起因する乳癌を意味し、特にレトロウイルスを除くウイルスに起因する乳癌(非レトロウイルス性乳癌)を包含する。また、非ウイルス性乳癌とは、ウイルスに起因するものを除く乳癌を意味し、例えば、発癌性物質の摂取、細胞をとりまく環境の変化などに起因する乳癌を包含する。
浸潤性乳癌の大半は腺癌であり、浸潤性乳管癌 (infiltrating ductal carcinoma) や浸潤性小葉癌 (infiltrating lobular carcinoma) などの亜型がある。亜型の中では、浸潤性乳管癌が最も一般的であり、乳管上皮由来の浸潤性乳管癌(invasive ductal carcinoma)を包含する。本発明の乳癌抑制剤は、これらの乳癌に幅広く適用可能である。
本発明の乳癌抑制剤は、その使用目的に応じて様々な形態で使用することができる。本発明でいう乳癌抑制とは、乳癌の予防と治療を包含する概念である。ここでいう予防とは、癌の発生・転移・着床の防止を含む概念であり、ここでいう治療とは、癌細胞増殖抑制・癌縮小などの癌進行阻止や、症状改善を含む概念である。特に本発明の乳癌抑制剤は、乳癌の治療に有用である。
たとえば、本発明の乳癌抑制剤を医薬品として使用する場合には、その投与経路によって様々な剤型を選択することができる。本発明の乳癌抑制剤は、経口的または非経口的に投与することができる。例えば、直腸投与、鼻内投与、頬側投与、舌下投与、膣内投与、筋肉内投与、皮下投与、静脈内投与を行なうことが可能である。中でも、本発明の乳癌抑制剤は、経口投与、皮下投与または経皮投与するのが好ましく、経口投与することが特に好ましい。
経口投与に適した製剤として、錠剤、カプセル剤、散剤、細粒剤、顆粒剤、液剤、シロップ剤などを挙げることができ、非経口投与に適した製剤として、注射剤、点滴剤、坐剤、吸入剤、経皮吸収剤、経粘膜吸収剤、貼付剤などを挙げることができる。注射剤は、静脈注射、筋肉注射、皮下注射、点滴などのいずれに用いるものであってもよい。本発明の乳癌抑制剤は、特に経口用製剤、注射剤、貼付剤のいずれかであるのが好ましい。
本発明の乳癌抑制剤には、必要に応じて薬理学的および製剤学的に許容しうる添加物を添加することができる。例えば、賦形剤、崩壊剤または崩壊補助剤、結合剤、滑沢剤、界面活性剤、コーティング剤、色素、希釈剤、基剤、溶解剤または溶解補助剤、等張化剤、pH調節剤、安定化剤、噴射剤、粘着剤、湿潤剤などを使用することができる。また、他の生理活性成分(例えば、ボタン皮、オウセイ、ニンジン、レイシ、クコなど)を添加してもよい。これらの添加剤を適宜組み合わせて使用することによって、本発明の乳癌抑制剤にさまざまな付加的機能を持たせることができる。
上記賦形剤としては、デンプン、コーンスターチ、白糖、乳糖、マンニット、カルボキシメチルセルロース、無機塩類等が具体例として挙げられる。
上記崩壊剤または崩壊補助剤としては、コムギデンプン、コメデンプン、トウモロコシデンプン、バレイショデンプン、部分アルファー化デンプン、ヒドロキシプロピルスターチ、カルボキシメチルスターチナトリウム、トラガント、結晶セルロース、メチルセルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、カルメロース、カルメロースカルシウム、カルメロースナトリウム、クロスカルメロースナトリウムが具体例として挙げられる。
上記結合剤としては、寒天、ゼラチン、コムギデンプン、コメデンプン、トウモロコシデンプン、バレイショデンプン、デキストリン、アルファー化デンプン、部分アルファー化デンプン、ヒドロキシプロピルスターチ、結晶セルロース、結晶セルロース・カルメロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート、カルメロースナトリウム、エチルセルロース、カルボキシメチルエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、プルラン、ポリビニルピロリドン、アミノアルキルメタクリレートコポリマー、メタクリル酸コポリマー、ポリビニルアセタールジエチルアミノアセテート、ポリビニルアルコール、アラビアゴム、アラビアゴム末、白色セラック、トラガント、精製白糖、マクロゴールが具体例として挙げられる。
上記滑沢剤としては、コムギデンプン、コメデンプン、トウモロコシデンプン、ショ糖脂肪酸エステル、ステアリン酸、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、含水二酸化ケイ素、軽質無水ケイ酸、合成ケイ酸アルミニウム、乾燥水酸化アルミニウムゲル、タルク、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、リン酸水素カルシウム、無水リン酸水素カルシウム、ロウ類、水素添加油、ポリエチレングリコールが具体例として挙げられる。
上記界面活性剤としては、ショ糖脂肪酸エステル、大豆レシチン、ステアリン酸ポリオキシル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノステアリン酸グリセリン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、ポリソルベート、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウロマクロゴールが具体例として挙げられる。
また、本発明の乳癌抑制剤は、必要に応じて活性成分が徐放されるように設計することができる。また、体内の必要な個所において活性成分が集中的に放出されるように設計することもできる。このような徐放性製剤やドラッグデリバリーシステムは、製剤業界において周知の方法にしたがって設計のうえ製造することができる。
また、本発明の乳癌抑制剤には、有機物または無機物の担体を使用することができる。そのような担体として、乳糖、でんぷん、植物性および動物性脂肪や油脂を例示することができる。本発明の乳癌抑制剤には、ニレの花部とウルシの葉部に由来する活性物質を0.01〜100重量%の範囲内で使用することができる。
本発明の乳癌抑制剤を投与する際には、ニレの花部に由来する成分とウルシの葉部に由来する成分を必ずしも同時に投与しなくてもよい。例えば、ニレの花部に由来する成分を先に投与し、遅れてウルシの葉部に由来する成分を投与してもよいし、その逆でもよい。好ましいのは同時に投与する場合である。また、本発明の乳癌抑制剤は、ニレの花部に由来する成分とウルシの葉部に由来する成分が別個の容器に入れられており、使用時に混合するタイプのものであっても構わない。このため、本発明には、(1)ニレの花部またはその抽出物と(2)ウルシの葉部またはその抽出物が、キットを構成する複数の組成物のいずれかに含まれていることを特徴とする乳癌抑制医薬キットが含まれる。
成分(1)と成分(2)は、本発明の医薬キットを構成する複数の組成物のいずれかに含まれていればよい。例えば、成分(1)を含む組成物と成分(2)を含む組成物からなるキットであってもよいし、成分(1)と成分(2)の存在比が異なる複数の組成物からなるキットであってもよい。使用する際には、これらの組成物をそのまま投与してもよいし、適宜組み合わせて投与してもよい。
投与対象は、犬などのヒト以外の哺乳類やヒトとすることができる。本発明の乳癌抑制剤の投与量は、治療または予防の目的、患者の性別、体重、年齢、疾患の種類や程度、剤型、投与経路、投与回数などの種々の条件に応じて適宜決定する。例えば、経口投与する場合には、0.1μg〜100mg(活性成分乾燥重量)/kg体重/日で、一日一回から数回に分けて投与することができるが、投与量はこの範囲に限定されるものではない。
本発明の乳癌抑制剤は、必ずしも医薬品の形態をとる必要はない。例えば、本発明の乳癌抑制剤は各種食品や飲料に含ませることによって、機能性食品や機能性飲料としても安全かつ有効に使用することができる。特に、乳癌抑制作用を有する旨を表示した食品や飲料として有効に使用することができる。
具体的には、紅茶、清涼飲料水、ジュース、あめ、澱粉質食品、各種加工食品等に使用することができるが、使用形態はこれらの具体例に限定されるものではない。ニレの花部とウルシの葉部に由来する活性物質の添加量は、約0.1〜99重量%の範囲内に設定することができる。また、必要に応じて、ゲル化剤などを添加して食感を改良してもよい。
以下に実施例および試験例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。以下の実施例に示す成分、割合、操作順序等は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更することができる。したがって、本発明の範囲は以下の実施例に示す具体例に制限されるものではない。
(実施例1)
本実施例において、本発明の乳癌抑制剤(液剤)の具体例を例示する。
ウルムスホランディカ(ulmus hollandica)に属するウェガタア(Vegeta)、コメリン(commelin)およびグロネフェト(Groenveid)の花の莟を、オランダ国アムステルダム市内にて3月に採取した。採取した莟をそれぞれミキサーを用いて粉砕し、110〜120℃にて水分量1〜5%になるまで乾燥した。得られた乾燥粉末に脱酸素剤を入れて密封し、常温で保存した。
ウルシ若葉を石川県にて3月に採取し、ミキサーを用いて粉砕した後、110〜120℃にて水分量が1〜5%になるまで乾燥した。得られた乾燥粉末に脱酸素剤を入れて密封し、常温で保存した。
各乾燥粉末をそれぞれ1週間保存した後、ニレの乾燥粉末7.5gとウルシの乾燥粉末7.5gを混合した。混合粉末に70%エタノール100mlを添加して5時間撹拌し、固形分が58%(重量)となるように濃縮した。濃縮物を生理食塩水に溶解して、5%、10%、15%、20%の各濃度を有する本発明の液剤を得た。
(実施例2)
本実施例において、本発明の乳癌抑制剤(粉剤)の具体例を例示する。
実施例1で得られたニレの花部の乾燥粉末、ウルシ若葉の乾燥粉末、およびデンプンをそれぞれ以下の表に示す量で混合した。これによって、本発明の混合粉剤を得た。
(実施例3)
本実施例において、本発明の乳癌抑制剤(カプセル剤)の具体例を例示する。
実施例2で製造した粉剤をゼラチンカプセルに充填することによって、本発明のカプセル剤を製造した。
(実施例4)
本実施例において、本発明の乳癌抑制剤(注射剤)の具体例を例示する。
実施例1で得られたニレの花部の乾燥粉末7.5gとウルシ若葉の乾燥粉末7.5gを混合した。混合粉末を80℃の水で抽出して溶媒を減圧留去した。得られた抽出物を塩化ナトリウムとともに蒸留水に溶解した。乾燥粉末、塩化ナトリウムおよび蒸留水は、それぞれ以下の表に示す量で混合した。得られた水溶液を濾過することによって、本発明の注射剤を製造した。
(実施例5)
本実施例において、本発明の乳癌抑制剤(機能性飲料)の具体例を例示する。
実施例1で得られたニレの花部の乾燥粉末7.5gとウルシ若葉の乾燥粉末7.5gを混合した。混合粉末を60℃の水で抽出して、得られた抽出液を固形分重量が10%になるまで濃縮した。その後、以下の成分と以下の表に示す割合で混合した。これによって、本発明の機能性飲料を得た。
(試験例1)
本試験例において、実施例1で得られた乳癌抑制剤の乳癌抑制作用を調べた。
10%牛胎仔血清を含むEagle’s MEM培地(0.1mM非必須アミノ酸、1mMピルビン酸ナトリウム、10μg/mLインスリン添加)を用いて約1×104細胞/ウェル濃度のMCF−7細胞懸濁液を調製し、96穴マルチウェルプレート(内径6mm)内に100μlずつ注入した。実施例1で調製した液剤を10μl添加して、37℃に維持したCO2インキュベーター(5%CO2)内にて2日間培養した(本発明)。また、比較のため、実施例1で調製した液剤を滴下せずに、同じ条件で2日間培養した試料も用意した(比較例)。2日間培養後の各試料の位相差顕微鏡写真を撮影したところ、本発明の試料は乳癌細胞の増殖が阻害されており、比較例の試料は乳癌細胞の増殖が阻害されていないことが確認された(図1)。
また、上記の2日間培養後に培地をフェノールレッド不含培地に交換し、生細胞と反応して黄色に呈色する試薬を10μlずつ加えて、CO2インキュベーター(5%CO2)内にておいて37℃で約3時間培養した。ここで用いた試薬は、WST−1[(株)同仁化学研究所製]0.65mgと1−メトキシPMS[(株)同仁化学研究所製]0.07mgを1mlのPBSに溶解することにより調製した。3時間培養後の呈色状況を観察したところ、本発明の試料は黄色に呈色しておらず、比較例の試料は黄色に呈色していることが確認された。この呈色状況は、450nmの吸光度を測定することにより数値化することができる。
上記試験手順において、実施例1で調製した液剤を10μl添加した後に倍々希釈した試料をそれぞれ調製し、後の手順は同様にして呈色試験を行ってIC50値を得た。IC50値は1.08〜2.04mg/mlであった。
(試験例2)
本試験例において、実施例1で得られた乳癌抑制剤の成犬に対する乳癌抑制作用を調べた。
乳管癌(ductal carcinoma)の成犬(体重5kg、チワワ、オス)から、長さ10cm、幅4cm、厚さ3cmの卵形乳癌組織を切除し、その翌月から実施例1で調製した15%濃度の液剤を3mlずつ1日3回3ヶ月半経口投与し、その後、1日2回に変更して6日間投与し、さらに1日1回に変更して5日間投与した。同様に乳癌組織を切除した成犬は乳管癌を高い割合で再発するが、切除後に本発明の乳癌抑制剤を投与した成犬はまったく乳癌の再発が見られず、血液検査結果も正常で健康状態が極めて良好であった。
(試験例3)
7匹の成犬(体重20〜55kg、5〜7歳、メルチーズハーダーとダルメーションとグレートデンと雑種)に対して、実施例1で調製した液剤を1日複数回経口投与した。実施例1で調製した15%濃度の液剤を毎回3mlずつ1日3回33〜44日間にわたって投与した成犬、実施例1で調製した10〜20%濃度の液剤を毎回3mlずつ1日2回95〜115日間にわたって投与した成犬、実施例1で調製した10%濃度の液剤を毎回3mlずつ1日2回33日間にわたって投与した成犬のいずれも、食欲や体調は良好であり、投与による悪影響は見いだされなかった。
(試験例4)
本試験例において、実施例1で得られた液剤の組成を調べた。その結果を下記表4に示す。表4中、%RDAはヒトにおける食品安全規制値(許容限度値)を表す。
表4より、組成を検討した限りにおいて、実施例1で得られた液剤は、人体への悪影響をおよぼさないことが判明した。
ニレの花部またはその抽出物とウルシの葉部またはその抽出物とを含む本発明の組成物は、乳癌抑制作用を有する。また、本発明の組成物は、簡便な方法で製造することができ、毒性も低い。したがって、本発明の組成物は細胞の乳癌の予防や治療に有用である。

Claims (6)

  1. ニレの花部またはその抽出物と、ウルシの葉部またはその抽出物とを含むことを特徴とする乳癌抑制剤。
  2. ニレがウルムスホランディカ(Ulmus hollandica)に属することを特徴とする請求項1に記載の乳癌抑制剤。
  3. ニレが、ウェガタア(Vegeta)、コメリン(Commelin)、グロネフェト(Groenveid)、ベルギカ(Belgica)、クルシウス(Clusius)、コルメラ(Columella)、ドドエンス(Dodoens)およびホメステッド(Homestead)からなる群から選択されることを特徴とする請求項2に記載の乳癌抑制剤。
  4. ニレが、ウェガタア(Vegeta)、コメリン(Commelin)およびグロネフェト(Groenveid)からなる群から選択されることを特徴とする請求項3に記載の乳癌抑制剤。
  5. ニレの花部を乾燥した粉末とウルシの葉部を乾燥した粉末とを含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の乳癌抑制剤。
  6. ニレの花部の抽出物とウルシの葉部の抽出物とを含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の乳癌抑制剤。
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