JP2010264832A - 自動二輪車のメインフレーム及び自動二輪車の車体フレーム - Google Patents

自動二輪車のメインフレーム及び自動二輪車の車体フレーム Download PDF

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Abstract

【課題】成形加工によって製造が可能な形状を有しながら、開口方向が一定のU字状成形品よりも強度が高い、自動二輪車のメインフレームを提供する。
【解決手段】レール部分31が、第1方向D1と第2方向D2とを抜き方向とする、鋳造によって成形されており、基準軸Mが、抜き方向に直交する一平面内の直線又は曲線として設定されており、レール部分31が、基準軸Mに沿って順番にヘッドパイプフレームから遠ざかるように、第1領域A1と、第2領域A2と、第3領域A3と、を有する閉ループ部分を有しており、第1領域A1が、基準軸Mに直交する平面において、第1方向D1に開口するU字状の断面を有しており、第2領域A2が、基準軸Mに直交する平面において、第1方向D1及び第2方向D2に開口するN字状の断面を有しており、第3領域A3が、基準軸Mに直交する平面において、第2方向D2に開口するU字状の断面を有している。
【選択図】図7

Description

自動二輪車の車体フレーム及び車体フレームの主要部品であるメインフレームに関する。
自動二輪車の車体フレームは、一般的に、ステアリングシャフトを支持するヘッドパイプと、ヘッドパイプに接続されるメインフレームと、で構成されている。メインフレームには、スイングアームを回転自在に支持するためのスイングアームブラケットが固定されている。
従来、メインフレームは、例えば、複数の筒部材や板部材を接続して構成されている。特許文献1には、複数の筒部材を接続して構成されたメインフレームが、開示されている。特許文献1において、スイングアームブラケットは、比較的小さな板状部材であり、メインフレームを構成する筒部材に固定されている。
特開2000−344169号公報
メインフレームの製造において、筒部材、板材、及びスイングアームブラケットの接続は、溶接によって行われる。このため、メインフレームの構成部品が多くなると、溶接の工数が増大する。つまり、製造コストの増大を招く。
そこで、メインフレームの構成部品の少なくとも一部を、鋳造や鍛造などの成形加工によって一体成形することが考えられる。ここで、メインフレームの強度を適切に確保するためには、メインフレームにおいて、丸型又は四角形型のような環状の断面を有する形状が望ましい。成形加工において移動型や中子を用いると、構造が複雑となり、製造コストの増加につながる。ところが、移動型や中子を用いない成形加工では、U字の開口方向が一定のU字状成形品を製造することはできるが、環状の断面を有するような筒部材は製造できない。もちろん、2つのU字状成形品を合わせれば、環状の断面を有する部材を形成できる。しかしこの場合、メインフレームの構成部品の削減に反してしまう。
また、メインフレームとヘッドパイプとの接続も、溶接によって行われる。メインフレームとヘッドパイプとの接続部の強度を高める上では、メインフレームとヘッドパイプとが環状の経路に沿って接続されることが望ましい。例えば、U字状成形品同士を接続する場合、両成形品はU字経路に沿ってのみ接続できる。U字状成形品と筒状成形品とを接続する場合においても、接続される2つの部材の片方がU字状であるため、両成形品はU字経路に沿ってのみ接続できる。接続された経路がU字状である場合、環状経路と比べて、接続部の強度が低い。このため、少なくともメインフレームにおいて、接続側の端面の形状が環状であることが、望ましい。
本発明の目的は、成形加工によって製造が可能な形状を有しながら、開口方向が一定のU字状成形品よりも強度が高い、自動二輪車のメインフレームを提供することである。
第1発明は、レール部分とスイングアームブラケット部分とを有する、自動二輪車のメインフレームであって、上記レール部分が、ステアリングシャフトを支持するヘッドパイプフレームに接続される部位であり、上記スイングアームブラケット部分が、スイングアームを支持するブラケット部分であって、上記レール部分に連なる部位であり、上記レール部分が、第1方向と上記第1方向に対して逆方向である第2方向とを抜き方向とする、成形型を用いて成形されており、上記レール部分に沿って延びる基準軸が、上記抜き方向に直交して設定されており、上記レール部分が、上記基準軸の軸線方向において上記レール部分の開放側から接続側に向けて順番に配置された、第1領域と、第2領域と、第3領域と、を有する閉ループ部分を有しており、上記第1領域が、上記基準軸に直交する平面において、上記第1方向に開口するU字状の断面を有しており、上記第2領域が、上記基準軸に直交する平面において、上記第1方向及び上記第2方向に開口するH字状又はN字状の断面を有しており、上記第3領域が、上記基準軸に直交する平面において、上記第2方向に開口するU字状の断面を有している。
第1発明は、次の構成(a)〜(e)を採用することが好ましい。
(a)上記第1領域が、上記基準軸に直交する平面において、上記第1方向に開口するU字状の断面を有して、上記基準軸方向及び上記抜き方向に直交する直交方向に間隔を空けて配置される一対の第1側壁と、上記一対の側壁の上記第2方向端部を接続する第1接続壁と、を有しており、上記第3領域が、上記基準軸に直交する平面において、上記第2方向に開口するU字状の断面を有して、上記直交方向に間隔を空けて配置される一対の第3側壁と、上記一対の側壁の上記第1方向端部を接続する第3接続壁と、を有しており、上記第2領域が、上記直交方向一方の上記第1側壁と上記第3側壁とに連なる第2一方側壁と、上記直交方向他方の上記第1側壁と上記第3側壁とに連なる第2他方側壁と、上記第1方向に進むにつれて上記ヘッドパイプフレームから遠ざかる方向に傾斜して形成されて、上記第2一方側壁と、上記第2他方側壁と、上記第1接続壁と、上記第2接続壁と、に連なる第2連結壁と、を有している。
(b)上記第2領域に、上記基準軸に沿って貫通する貫通口が形成されている。
(c)上記閉ループ部分が、滑らかな一体面として形成された、上記開放側に露出する閉ループ状端面を有している。
(d)上記閉ループ部分が、上記閉ループ部分の径方向内側に設けられた内側部分と、上記閉ループ部分の径方向外側に設けられた外側部分と、を有しており、上記内側部分が、上記外側部分よりも上記開放側に位置しており、上記外側部分が上記閉ループ状端面を有している。
(e)上記レール部分が、更に、上記基準軸の軸線方向において上記第3領域から上記レール部分の接続側に向けて順番に配置された、第4領域と、第5領域と、を有しており、上記第4領域が、上記基準軸に直交する平面において、上記第1方向及び上記第2方向に開口するH字状の断面を有しており、上記第5領域が、上記基準軸に直交する平面において、上記第1方向に開口するU字状の断面を有している。
第2発明は、第1発明の自動二輪車のメインフレームと、上記ヘッドパイプフレームと、を備える、自動二輪車の車体フレームであって、上記ヘッドパイプフレームが、上記レール部分の上記閉ループ状端面に対応する閉ループ状端面を有しており、上記レール部分の上記閉ループ状端面と、上記ヘッドパイプフレームの上記閉ループ状端面とを突き合わせた状態で、上記レール部分と上記ヘッドパイプフレームとが接合されている。
第2発明は、次の構成(f)、(g)を採用することが好ましい。
(f)上記レール部分の外面と上記ヘッドパイプフレームの外面とが、上記基準軸に沿って滑らかに接続されるように、形成されている。
(g)上記車体フレームが、2つの上記メインフレームを備えており、上記ヘッドパイプフレームが、左右方向において分岐する2つの分岐筒を有しており、上記各分岐筒に上記各メインフレームの上記レール部分が接合されるものであり、上記第1方向が、左右方向における上記車体フレームの内側方向である。
第3発明は、他のフレームに接続するためのレール部分を有する、フレームであって、上記レール部分が、第1方向と上記第1方向に対して逆方向である第2方向とを抜き方向とする、成形型を用いて成形されており、上記レール部分に沿って延びる基準軸が、上記抜き方向に直交して設定されており、上記レール部分が、上記基準軸の軸線方向において上記レール部分の開放側から接続側に向けて順番に配置された、第1領域と、第2領域と、第3領域と、を有する閉ループ部分を有しており、上記第1領域が、上記基準軸に直交する平面において、上記第1方向に開口するU字状の断面を有しており、上記第2領域が、上記基準軸に直交する平面において、上記第1方向及び上記第2方向に開口するH字状又はN字状の断面を有しており、上記第3領域が、上記基準軸に直交する平面において、上記第2方向に開口するU字状の断面を有しており、上記閉ループ部分が、滑らかな一体面として形成された、上記開放側に露出する閉ループ状端面を有しており、上記閉ループ部分が、上記閉ループ部分の径方向内側に設けられた内側部分と、上記閉ループ部分の径方向外側に設けられた外側部分と、を有しており、上記内側部分が、上記外側部分よりも上記開放側に位置しており、上記外側部分が上記閉ループ状端面を有している。
第1発明によれば、開口方向が切り替わっていることにより、開口方向が一定のU字状成形品の強度よりもメインフレームの強度を高めることができる。また、開口方向が逆転するので、つまり第1領域、第2領域、及び第3領域が端部に露出しているので、メインフレームの接続側の端面を環状に形成することができる。しかも、上記のようなメインフレームを中子や移動型を用いることなく単なる成形加工によって製造できるので、製造コストを抑制できる。
構成(b)によれば、メインフレームを成形加工において成形する際に同時に貫通孔を形成できるので、貫通孔の形成が容易である。また、強度低下を招くことなく、貫通孔を形成できる。
第2発明によれば、ヘッドパイプフレームとメインフレームとを、基準軸を囲う環状(閉ループ状)の経路に沿って接続できる。したがって、ヘッドパイプフレームとメインフレームとの接続部の強度が、U字状等の開ループ状の経路に沿って接続される場合と比べて、より強力である。
構成(f)によれば、溶接を容易に行うことができる。
構成(g)によれば、ヘッドパイプフレームに対して、左右方向における外側から内側に向けてメインフレームを移動させても、ヘッドパイプフレームとメインフレームとが干渉しない。したがって、メインフレームの取付が容易である。
第3発明によれば、開口方向が切り替わっていることにより、中子や移動型を用いることなく、開口方向が一定のU字状成形品の強度よりもフレームの強度を高めることができる。また、開口方向が逆転するので、つまり第1領域、第2領域、及び第3領域が端部に露出しているので、フレームの接続側の端面を環状に形成することができる。
自動二輪車の車体フレームを示す斜視図である。 自動二輪車の車体フレームの構成を示す斜視図である。 ヘッドパイプフレームを示す斜視図である。 車体フレームの左右方向外側から見たメインフレームを示す斜視図である。 車体フレームの左右方向内側から見たメインフレームを示す斜視図である。 抜き方向及び基準軸を含む一平面で切断された、レール部分を製造するための金型の一部を示す概略平面断面図である。 抜き方向及び基準軸を含む一平面で切断された、レール部分の前端部と分岐筒部分の後端部とを示す概略平面断面図である。 抜き方向及び基準軸を含む一平面で切断された、レール部分の前端部と分岐筒部分の後端部との接続部を示す概略平面断面図である。 吸気経路の構成を示す車体フレーム前部の平面断面図である。 抜き方向及び基準軸を含む一平面で切断された、レール部分の前端部と分岐筒部分の後端部との接続部を示す概略平面断面図である。 抜き方向及び基準軸を含む一平面で切断された、受け部に抜き勾配が形成された接続部を示す概略平面断面図である(他の実施形態)。 抜き方向及び基準軸を含む一平面で切断された、接続面が基準軸に直交する平面内に形成されている接続部を示す概略平面断面図である(他の実施形態)。 抜き方向及び基準軸を含む一平面で切断された、第1領域と第2領域との境界部分の肉厚が薄く構成された接続部を示す概略平面断面図である(他の実施形態)。 抜き方向及び基準軸を含む一平面で切断された、筒状の受け部が形成されている接続部を示す概略平面断面図である(比較例)。 抜き方向及び基準軸を含む一平面で切断された、受け部を有しない接続部を示す概略平面断面図である(他の実施形態)。 基準軸におけるレール部分の断面図である。 基準軸におけるレール部分の断面図である(他の実施形態)。 抜き方向及び基準軸を含む一平面で切断された、ヘッドパイプフレーム及びメインフレームを示す概略平面断面図である(他の実施形態)。 抜き方向及び基準軸を含む一平面で切断された、ヘッドパイプフレーム及びメインフレームを示す概略平面断面図である(他の実施形態)。 抜き方向及び長手方向を含む一平面で切断された、第1部材と第2部材とを示す概略平面断面図である。 抜き方向及び長手方向を含む一平面で切断された、第1接合部材と第2接合部材とを示す概略平面断面図である。
(車体フレームの構成)
図1は、自動二輪車の車体フレーム1を示す斜視図である。車体フレーム1は、ヘッドパイプフレーム2と、2つのメインフレーム3、3と、第1橋架部材4と、第2橋架部材5と、から構成されている。
以下、車体フレーム1に係る方向は、特に明記しない限り、完成した自動二輪車における前後、左右、上下方向を基準として、定義されている。ヘッドパイプフレーム2は、車体フレーム1の最前部に位置している。2つのメインフレーム3、3は、ヘッドパイプフレーム2の後側において、左右に配置されている。詳しくは後述するが、2つのメインフレーム3、3間にエンジンが配置される。
図2は、自動二輪車の車体フレーム1の構成を示す斜視図である。車体フレーム1は、独立した5つの部品を接続することによって、形成されている。本実施形態では、5つの部品は、溶接によって接続される。より詳しくは、左右に配置された2つのメインフレーム3、3の間に、ヘッドパイプフレーム2、第1橋架部材4、及び第2橋架部材5が配置されている。ヘッドパイプフレーム2の後ろに、第1橋架部材4及び第2橋架部材5が、順番に配置されている。2つのメインフレーム3、3は、ヘッドパイプフレーム2、第1橋架部材4、及び第2橋架部材5によって、左右方向で連結される。
(ヘッドパイプフレームの構成)
図3は、ヘッドパイプフレーム2を示す斜視図である。ヘッドパイプフレーム2は、平面視Y字状である。ヘッドパイプフレーム2は、ヘッドパイプ部分21と、連結筒部分22と、2つの分岐筒部分23、23と、を備えている。ヘッドパイプ部分21、連結筒部分22、及び2つの分岐筒部分23、23は、本実施形態では、成形加工法の一つである重力鋳造法によって、一体に成形されている。
ヘッドパイプ部分21は、概ね、上下方向の筒体である。ヘッドパイプ部分21は、ステアリングシャフトを回転自在に支持する。
連結筒部分22及び2つの分岐筒部分23、23の全体は、ヘッドパイプ部分21より後方に延出する筒体を構成している。特に、連結筒部分22は、ヘッドパイプ部分21に直接接続されている部位を指しており、2つの分岐筒部分23、23は、連結筒部分22から左右に分岐する部分を指している。連結筒部分22の後壁には、排気口22aが形成されている。連結筒部分22及び2つの分岐筒部分23、23は筒体であるので、連結筒部分22及び2つの分岐筒部分23、23の内部は中空である。各分岐筒部分23は、後方に開口している。このため、各分岐筒部分23の後方の開口から、各分岐筒部分23及び連結筒部分22の内部空間を経由して、排気口22aまでが、連通している。各分岐筒部分23は、各メインフレーム3に接続される。
例えば、ヘッドパイプフレーム2は、車体として組み立てられた場合における左右方向を抜き方向として2分割される左右型と、左右型とは別体のスライド型と、を用いて製造される。スライド型などを用いることによって、ステアリングシャフトに交差する方向に延びる開口が形成される。
(メインフレームの構成)
図4、図5は、メインフレームを示す斜視図である。メインフレーム3は、車体フレーム1における主要な構造部材である。メインフレーム3は、レール部分31と、スイングアームブラケット部分32と、エンジンブラケット部分33と、を備えている。レール部分31と、スイングアームブラケット部分32と、エンジンブラケット部分33とは、本実施形態では、鋳造法によって、一体に成形されている。
メインフレーム3は、側面視において、F字形状である。レール部分31は、F字の縦軸に相当する部分である。スイングアームブラケット部分32は、F字の上側の横軸に相当する部位である。エンジンブラケット部分33は、F字の下側の横軸に相当する部位である。
レール部分31は、概ね前後方向に延出している。レール部分31の前端部は、分岐筒部分23の後端部に接続される。
スイングアームブラケット部分32は、レール部分31の後端部より後方及び下方に延出している。スイングアームブラケット部分32には、スイングアームの支点軸を挿入するための取付孔32aが形成されている。このため、スイングアームブラケット部分32は、スイングアームを支持できる。
エンジンブラケット部分33は、レール部分31の後端部より前方及び下方に延出している。エンジンブラケット部分33には、エンジンを支持する支持軸を挿入するための取付孔33aが形成されている。このため、エンジンブラケット部分33は、エンジンを支持できる。
(レール部分の構成)
メインフレーム3は、本実施形態では、ダイカスト鋳造法によって成形されている。中子や移動型のコア金型を用いることなく、強度の高い鋳造物が得られるように、鋳造における抜き方向を考慮して、メインフレーム3が製造されている。
図6は、レール部分31を製造するための金型11、12の一部を示す概略平面断面図である。図6は、レール部分31及び金型11、12が、抜き方向及び基準軸Mを含む一平面で切断されている。ここで、抜き方向は、メインフレーム3を鋳造するときの金型11、12の移動方向を指している。抜き方向は双方向であり、第1方向D1と、第1方向D1に対して逆方向の第2方向D2と、を意味する。第1方向D1は、メインフレーム3に対して第1金型11を相対的に移動させる方向であり、第2方向D2は、メインフレーム3に対して第2金型12を相対的に移動させる方向である。金型11、12が合わせられたときに第1金型11と第2金型12との間に形成されるキャビティC内に、メインフレーム3が形成される。本実施形態では、第2金型12は固定型であり、第2金型12に対して第1金型11が抜き方向に移動可能に構成されている。
基準軸Mは、本実施形態では概ねメインフレーム3の中心軸を指しているが、説明の便宜のために設定された軸である。基準軸Mに沿って、メインフレーム3が形成されている。基準軸Mは、詳細には、レール部分31及びスイングアームブラケット部分32を通過する軸である。なお、基準軸Mは、抜き方向(D1、D2)に直交する一平面内の直線又は曲線として設定されている。図7において、基準軸Mは直線のように見える。しかし、図7の紙面に垂直な平面内において、基準軸Mは曲線であってもよい。
図7は、抜き方向及び基準軸Mを含む一平面で切断された、レール部分31の前端部31Aと分岐筒部分の後端部23Aとを示す概略断面図である。レール部分31は、基準軸Mに沿う、5つの領域を有している。5つの領域は、前方から後方に向かって、第1領域A1、第2領域A2、第3領域A3、第4領域A4、及び第5領域A5である。第1領域A1が最も前側で、最も分岐筒部分23に近い。第5領域A5が最も後側である。
レール部分31は、基準軸Mに沿って進むにつれて開口方向が第1方向D1と第2方向D2との間で切り替わるように、構成されている。第1領域A1が、基準軸Mに直交する平面において、第1方向D1に開口するU字状の断面を有している。第2領域A2が、基準軸Mに直交する平面において、第1方向D1及び第2方向D2に開口するN字状の断面を有している。第3領域A3が、基準軸Mに直交する平面において、第2方向D2に開口するU字状の断面を有している。第4領域が、基準軸Mに直交する平面において、第1方向D1及び第2方向D2に開口するN字状の断面を有している。第5領域が、基準軸Mに直交する平面において、第1方向D1に開口するU字状の断面を有している。
図5に示すように、レール部分31の前端部31Aは、基準軸Mを囲う四角筒形状の壁を有している。つまり、前端部31Aの壁は、四角形の外周のような外部に対して閉じた壁である。図7に示されるように、レール部分31の正面視には、第1領域A1、第2領域A2、及び第3領域A3が、露出している。図7において、各領域A1、A2、A3は、二点鎖線によって、区切られている。このように、レール部分31の前端部31Aは、第1領域A1と、第2領域A2と、第3領域A3と、を有する閉ループ部分である。
(レール部分と分岐筒部分との接続部の構成)
レール部分31と分岐筒部分23とは、前端部31Aと後端部23Aとをぴったりと合わせることができるように、構成されている。前端部31A及び後端部23Aについてより詳しく説明する。
図3に示すように、分岐筒部分23の後端部23Aも、基準軸Mを囲う四角形状の壁を有している。分岐筒部分23は、レール部分31に対向する当接面23aと、基準軸Mを囲う外面23b及び内面23cと、を備えている。
図5に示すように、前端部(閉ループ部分)31Aは、後端部23Aに当接する外部壁(外側部分)34と、後端部23Aの内部に入り込む内部壁(内側部分)35と、を有している。内部壁35は、基準軸Mに対して、外部壁34よりも内側にある。外部壁34は、分岐筒部分23に対向する当接面34aと、基準軸Mを囲う外面34bと、を備えている。当接面34aは、滑らかな一体面として形成された、開放側に露出する閉ループ状端面である。内部壁35は、分岐筒部分23に対向する当接面35aと、基準軸Mを囲う外面35bと、を備えている。
図8は、レール部分の前端部と分岐筒部分の後端部との接続部を抜き方向及び基準軸を含む一平面で切断した概略断面図である。レール部分31と分岐筒部分23とが接続されたとき、上記各面23a、23b、23c、34a、34b、35a、及び35bは、次のような位置関係にある。分岐筒部分23の当接面23aと外部壁34の当接面34aとは、基準軸Mの軸方向において、対向すると共に当接する。分岐筒部分23の内面23cと内部壁35の外面35bとは、基準軸Mの放射方向において、対向すると共に略接触する。外部壁34の外面34bと分岐筒部分23の外面23bとは、基準軸Mに沿って段差が生じること無く滑らかに接続される。
内部壁35の外面35bは、接続時に分岐筒部分23の内面23cを受ける、受け面である。同じく、内面23cも、接続時に内部壁35の外面35bを受ける、受け面である。
図5に示すように、レール部分31の当接面34a及び外面(受け面)35bは、共に、基準軸Mを囲う環状の面(閉ループ状端面)である。このため、当接面34a及び外面(受け面)35bには、レール部分31の第1領域A1、第2領域A2、第3領域A3が含まれている。したがって、当接面34aが当接面23aに当接したとき、第1領域A1、第2領域A2、第3領域A3の全てが、分岐筒部分23に当接する。
(吸気経路の構成)
図9は、吸気経路Rの構成を示す車体フレーム1前部の平面断面図である。吸気経路Rの構成を説明する。
図4に示すように、レール部分31の左右方向外側には、開口部Bが形成されている。ここで、左右方向外側は、図7に示す第2方向である。
図7に示すように、開口部Bは、第2領域A2、第3領域A3、及び第4領域A4によって形成された、レール部分31の窪みである。また、レール部分31の第2領域A2には、基準軸Mを横断する仕切り壁36が形成されている。仕切り壁36には、吸気口36aが基準軸Mに沿って貫通されている。
図3に示されるように、金型11、12には、吸気口36aを形成できるように、キャビティC側に突出する突出部11a、12aがそれぞれ設けられている。金型11、12が合わせられたときに、突出部11a、12aは、抜き方向において当接する。このため、吸気口36aは、金型11、12を用いたメインフレーム2の成形加工の際に、同時に形成される。
図9に示すように、吸気経路Rが、ヘッドパイプフレーム2及びメインフレーム3の壁を利用して、開口部B、吸気口36a、ヘッドパイプフレーム2の内部、及び排気口22aを経由するように、構成されている。ここで、排気口22aの後方には、エンジンブラケット32に支持されるエンジンが配置されている。
(本実施形態の効果)
本実施形態では、メインフレーム3が抜き方向を工夫して製造されており、レール部分31が、第1領域A1、第2領域A2、及び第3領域A3を有している。第1領域A1、第2領域A2、及び第3領域A3において、メインフレーム3の開口方向が切り替わっている。特に、レール部分31の端部において、第1領域A1と第2方向との間で、開口方向が逆転している。このため、開口方向が切り替わっていることにより、開口方向が一定のU字状成形品の強度よりもメインフレーム3の強度を高めることができる。また、開口方向が逆転するので、つまり第1領域、第2領域、及び第3領域が前端部に露出しているので、メインフレーム3の接続側の端面を環状に形成することができる。しかも、上記のようなメインフレームを、中子や移動型を用いることなく、抜き方向に分割された単純な成形型を用いた成形加工によって製造できるので、製造コストを抑制できる。
本実施形態では、レール部分31がメイン側接続面を有しており、ヘッドパイプフレーム2がヘッド側接続面を有している。メイン側接続面は、当接面34a及び外面(受け部)35bである。ヘッド側接続面は、当接面23a及び内面(受け部)23bである。このため、ヘッドパイプフレーム2とメインフレーム3とを、基準軸Mを囲う環状(閉ループ状)の経路に沿って接続できる。したがって、ヘッドパイプフレーム2とメインフレーム3との接続部の強度が、U字状等の開ループ状の経路に沿って接続される場合と比べて、より強力である。
本実施形態では、レール部分31が、当接面34aだけでなく、外面(受け部)35bを有している。このため、レール部分31の受け部(35b)がヘッドパイプフレーム2を受けるだけでなく、溶接時に軟化した溶接箇所の金属を受けることができる。したがって、ヘッドパイプフレーム2とメインフレーム3との接続部の溶接を容易且つ確実に行うことができる。
本実施形態では、レール部分31の外面34bと分岐筒部分23の外面23bとが、基準軸Mに沿って段差が生じること無く滑らかに接続されている。このため、略平面における溶接を実行でき、接続部の溶接を容易且つ確実に行うことができる。
本実施形態では、レール部分31が、更に、第4領域A4及び第5領域A5を有している。このため、開口方向が一定のU字状成形品よりも、より一層強度が高いメインフレーム3を提供できる。
本実施形態では、第1方向D1が、左右方向における車体フレーム1の内側方向である。U字状の第1領域A1が第1方向に開口しているので、U字の底辺部分に相当する第2方向端部(左右方向における外側端部)が、必然的に、U字の両端部分に相当する第1方向端部(左右方向における内側端部)よりも、基準軸Mの軸方向において前側に突出する。つまり、レール部分31の前端部は、左右方向における外側端部が左右方向における内側端部よりも前に突出している。このため、ヘッドパイプフレーム2に対して、左右方向における外側から内側に向けてメインフレーム3を移動させても、ヘッドパイプフレーム2とメインフレーム3とが干渉しない。したがって、メインフレーム3の取付が容易である。
本実施形態では、第2領域A2に、上記基準軸Mに沿って貫通する吸気口36aが形成されている。このため、メインフレーム3及びヘッドパイプフレーム2の内部を利用して、エンジンに空気を供給するための吸気経路を形成できる。
(より詳細な説明)
本実施形態を、より詳しく説明する。
図3を参照して、ヘッドパイプフレーム2を説明する。分岐筒23の後端部23Aを、分岐筒23の軸線方向に垂直な平面に投影した場合に、投影面は、略四角筒状である。略四角筒状の投影面は、第1辺101、第2辺102、第3辺103、及び第4辺104によって構成されている。第1辺101は、上下方向に沿って延びており、車幅方向内側に配置される。第2辺102は、第1辺101と平行に延びており、車幅方向外側に配置される。第3辺103は、第1辺101の上端と、第2辺102の上端とを接続しており、第1辺101に直交する平面に沿って延びている。第4辺104は、第1辺101の下端と、第2辺102の下端とを接続して、第1辺101に直交する平面に沿って延びている。また、第2辺102は、第1辺101よりもヘッドパイプ部分21の軸線方向にずれた位置に位置する。本実施形態では、第2辺102は、第1辺101よりも前方に位置している。第3辺103、第4辺104は、両端部に比べて中央部が前方に窪んだ湾曲形状に形成されている。
第2辺102が第1辺101よりも軸線方向にずれて配置されているので、後端部23Aをメインフレーム3に環状当接できる。また、第1辺101が前方にずれているので、メインフレーム3をヘッドパイプフレーム2に取り付けやすい。また、第3辺103、第4辺104が湾曲しているので、ヘッドパイプフレーム2に対するメインフレーム3の位置決めが容易である。
次に、メインフレーム3を説明する。図2において、右側及び左側のメインフレーム3、3は、車幅方向中心線を基準とした線対称の形状に形成されている。メインフレーム3は、メインフレーム3の軸線方向に直交する断面で見た場合には、大略的に見て、前端部分を除き、車幅方向外側に凸となって内側に開口するU字状の開断面を有する形状である。
図4に示すように、車幅方向外側表面は、大略的に平坦な面に形成されている。
図5に示すように、メインフレーム3の車幅方向内側の内部空間には、メインフレーム3を補強するためのリブが、1又は複数形成されている。このため、外側が平面に形成されることでフレームを露出させてもリブが目立つことがなく、衣装性を向上することができる。また、内側面で凹所を形成することで、左右のメインフレーム3、3の内側のスペースを増やすことができ、内側に配置される部品の配置設計の自由度を向上することができる。また、内部に形成されるリブを利用して、内側配置部品をメインフレーム3に支持させることができる。
メインフレーム3は、大略的に上下方向及び前後方向に延びる板状部材として形成されている。したがって、上下方向寸法及び前後方向寸法に比べて車幅方向寸法が短く設定されている。
メインフレーム3の抜き方向は、車幅方向に対応している。すなわち、幅及び高さに比べて厚み寸法が小さい略板状形状部材であるメインフレーム3に関して、厚み方向に抜き方向が設定されている。
図5において、面34a、35aは、両端部に比べて中央部が前方に突出している。これによって、ヘッドパイプフレーム2側の凹所に嵌まり込んだ状態で、車幅方向にずれることが防止される。車幅方向へのずれを防止した状態で、ヘッドパイプフレーム2とメインフレーム3とを溶接することができる。
図7において、外部壁34、内部壁35、及び仕切り壁36の基準軸Mの方向の端面34a、35aには、抜き方向に進むにつれて基準軸Mの方向に進む抜き勾配が形成されている。
外部壁34の基準軸Mの方向における寸法は、内部壁35の肉厚よりも大きく形成されている。これによって、内部壁35にヘッドパイプフレーム2が当接する場合と比べて、基準軸Mの方向におけるメインフレーム3の変形を抑制することができ、メインフレーム3の強度を向上することができる。
図10は、レール部分の前端部と分岐筒部分の後端部との接続部を抜き方向及び基準軸を含む一平面で切断した概略断面図である。図10において、X1及びX2は、基準軸Mの方向における長さであり、Y1、Y2、Z1、Z2、E1、E2、F1、及びF2は、抜き方向D1及びD2における長さである。符号の末尾における「1」は、メインフレーム3についての符号であることを示しており、符号の末尾における「2」は、ヘッドパイプフレーム2についての符号であることを示している。
長さX1は、基準軸Mの方向における内部壁35の前端位置の幅を示している。長さX2は、基準軸Mの方向における分岐筒23の後端位置の幅を示している。長さY1は、抜き方向D1及びD2における内部壁35の前端位置の幅を示している。長さY2は、抜き方向D1及びD2における分岐筒23の内部空間の幅を示している。長さZ1は、抜き方向D1及びD2における外部壁34の前端位置の幅を示している。長さZ2は、抜き方向D1及びD2における分岐筒23の後端位置の幅を示している。長さE1は、抜き方向D1及びD2における当接面34aの上部の厚みを示している。長さE2は、抜き方向D1及びD2における当接面23aの上部の厚みを示している。長さF1は、抜き方向D1及びD2における当接面34aの下部の厚みを示している。長さF2は、抜き方向D1及びD2における当接面23aの下部の厚みを示している。
上記各長さには、次の関係がある。X2=X1。Y2=Y1。Z2=Z1。E1=E2。F1=F2。このため、ヘッドパイプフレーム2の分岐筒23とメインフレーム3のレール部分31とが、ぴったりと嵌合できる。
次に、図11〜図15を参照して、接続部の他の実施形態及び比較例を説明する。図11〜図15は、いずれも、抜き方向及び基準軸を含む一平面で切断された、分岐筒23とレール部分31との接続部を示す概略平面断面図である。
図11は、受け部に抜き勾配が形成された接続部を示している。図11において、内部壁35と仕切り壁36とが一体的であり、内部壁35及び仕切り壁36が受け部201を構成している。この受け部201には、抜き勾配が形成されている。
図12は、接続面23a、34aが基準軸Mに直交する平面内に形成されている接続部を示している。図12において、ヘッドパイプフレーム2側の接続面23aは、基準軸Mに直交する平面P内に形成されている。メインフレーム3側の接続面34aも、基準軸Mに直交する平面P内に形成されている。
図13は、第1領域A1と第2領域A2との境界部分202の肉厚が薄く構成された接続部を示している。図13において、境界部分202の肉厚が、第1領域A1の部分203の肉厚よりも、薄く形成されている。
図14は、筒状の受け部204が形成されている接続部を示している。図14は、本発明の実施形態ではなく、比較例である。図14において、メインフレーム3は、分岐筒23の内部に挿入できる、筒状の受け部204を、有している。受け部204を形成するためには、中子又は移動型が必要である。
図15は、受け部を有しない接続部を示している。図15において、メインフレーム3は、分岐筒23を受ける受け部を有しない。ヘッドパイプフレーム2とメインフレーム3とは、嵌合することなく、面接触のみによって、接続される。
次に、図16、図17を参照して、レール部分31の断面と、領域A1から領域A5までの断面の変化と、を説明する。
図16は、基準軸Mにおけるレール部分31の断面図である。図16(a)において、第1領域A1におけるレール部分31の断面は、2つの第1側壁W11、W12と、第1接続壁W13と、を有している。2つの第1側壁W11、W12は、基準軸M方向及び抜き方向D1、D2に直交する直交方向に間隔を空けて配置されている。第1接続壁W13は、第1側壁W11、W12の端部を接続している。
図16(e)において、第3領域A3におけるレール部分31の断面は、2つの第3側壁W31、W32と、第3接続壁W33と、を有している。2つの第3側壁W31、W32は、基準軸M方向及び抜き方向D1、D2に直交する直交方向に間隔を空けて配置されている。第3接続壁W33は、第3側壁W31、W32の端部を接続している。
図16(b)〜図16(d)において、第2領域A2におけるレール部分31の断面は、2つの第2側壁W21、W22と、第2接続壁W23と、を有している。2つの第2側壁W21、W22は、基準軸M方向及び抜き方向D1、D2に直交する直交方向に間隔を空けて配置されている。第2側壁W21は第1側壁W11と第3側壁31とに連なっており、第2側壁W22は第1側壁W12と第3側壁32とに連なっている。第2接続壁W23は、第1方向D1に進むにつれてヘッドパイプフレーム3から遠ざかる方向に傾斜して形成されて、一対の第2側壁W21、W22と、第1接続壁W13と、第3接続壁W33と、に連なっている。
図16(a)〜図16(i)に示されるように、レール部分31の断面が、U→N→U→N→Uの順に、徐々に変化している。
図17は、他の実施形態における、基準軸Mにおけるレール部分31の断面図である。図17(a)〜図17(i)に示されるように、断面が、U→H→U→H→Uの順に、徐々に変化している。
次に、図18、図19を参照して、領域A1〜A3は有するが領域A4及びA5を有しないメインフレーム3の他の実施形態を説明する。図18、図19は、抜き方向及び基準軸を含む一平面で切断された、ヘッドパイプフレーム2及びメインフレーム3を示す概略平面断面図である。
図18において、領域A1の開口が左右方向内側に配置され、領域A3の開口が左右方向外側に配置されている。
図19において、領域A1の開口が左右方向外側に配置され、領域A3の開口が左右方向内側に配置されている。
次に、図9を参照して説明した吸気系の構成について、更に説明する。メインフレーム3の車幅方向外側には、吸気口36aへ空気を導く導風体が配置される。導風体の吸気口は、車体前方に向けて露出している。導風体には、気体以外の侵入を防ぐろ過板が設けられている。ろ過板には、厚み方向に貫通する複数の孔が形成されている。
導風体の開口及びヘッドパイプフレーム2の排気口22aは、吸気口36aよりも前側に配置されている。これによって導風体に導かれた空気は、導風体、メインフレーム3、及びヘッドパイプフレーム2に進むまでに、進行方向をジグザグに進むことになる。これによって、吸気通路を長くすることができ、騒音を低減することができる。また気体に含まれる水分が分離しやすく、エンジンに導かれる空気に含まれる水分を減らすことができる。
(その他の変形例)
本実施形態は、フレーム構造としてメインフレーム型が適用された、自動二輪車である。メインフレーム型のフレーム構造では、ヘッドパイプから左右にメインフレームが分岐している。本発明は、他のフレーム構造を有する自動二輪車にも適用可能である。本発明は、接続強度が要求されるフレーム接続構造に好適に適用できる。また、本発明は、ヘッドパイプとメインフレームとの接続構造の他に、他の部分のフレーム接続構造に適用しても良い。また、自動二輪車以外に用いられる成形部材の接続構造にも用いることができる。
本実施形態のメインフレーム3は略四角筒であったが、メインフレーム3の形状は、四角以外の他の多角形筒状であってもよいし、円筒、楕円筒などの曲面を含む筒状であってもよい。
本実施形態では、メインフレーム3は、右側と左側とで略線対称の形状である。しかし、メインフレーム3は、線対称ではない形状であってもよい。メインフレーム3の内側と外側の形状が、逆に形成されていても良い。
本実施形態では、第2領域A2の仕切り壁36に形成された貫通孔を、吸気口36aとして利用している。しかし、貫通孔は、軽量化のために形成してもよく、また電気配線、ケーブルなどを通過させる通路として利用しても良い。
貫通孔(吸気口36a)周囲の部分(仕切り壁36)が強度向上のための補強部材として働くので、ヘッドパイプフレーム2とメインフレーム3との接続部の強度低下を防ぐことができる。
ヘッドパイプフレーム2とメインフレーム3との接続は、溶接以外の接続方法、例えば、摩擦撹拌接合を用いても良い。
レール部分31とスイングアームブラケット部分32とは、一体成形されてなくてもよく、別体で成形されて、溶接、ボルト接続などによって、一体に連結されてもよい。
本実施形態では、抜き方向D1、D2は、車体の幅方向一方と他方とに設定されているが、これに限定されず、他の方向に抜き方向が設定されても良い。
第2領域A2の断面は、N状に限定されるものではなく、H状であってもよい。本実施形態の場合、仕切り壁36は左右方向だけでなく上下方向(図9の紙面に垂直な方向)においても傾斜しており、仕切り壁36について、下端部(図9の紙面奥側)よりも上端部(図9の紙面手前側)が後方に位置している。断面がN状である場合、H状である場合と比べて、空気吸入経路を大きくできる。このためエンジン性能において有利である。また、断面がN状である場合、H状である場合と比べて、溶接継手部分の強度が高い。
(別発明群)
次に、本実施形態に係る別の発明群を説明する。別の発明群には、A群(A1、A2等)の発明と、B群の発明(B1、B2等)とがある。
図20を参照して、A群の発明を説明する。図20は、抜き方向及び長手方向を含む一平面で切断された、第1部材(23)と第2部材(31)とを示す概略平面断面図である。
(A1)予め定められる抜き方向(D)に並ぶ2つの成形型を用いて形成されて、上記抜き方向(D)に直交する方向に長手方向(L)が設定される第1部材(31)と、
軸線方向一方(N1)に開放する筒状に形成されて、軸線方向一方側端部(205)が、第1部材(31)の長手方向一方(L1)側端部(206)につき合わせ接合される第2部材(23)と、を含む接続構造であって、
第2部材(23)の軸線方向一方側端部(23A)は、
軸線方向(N)に直交する径方向一方(R1)部分(210)と、径方向一方部分(210)に対して径方向反対側に位置する径方向他方(R2)部分(211)と、を有し、
第1部材(31)の長手方向一方側端部(31A)は、
抜き方向一方(D1)側端部(214)に位置して、第2部材(23)の径方向一方部分(210)に対向する第1対向部分(215)と、第1対向部分(215)に連なり、第1対向部分(215)よりも抜き方向他方(D2)かつ長手方向一方(L1)に突出する第1突出部分(216)と、
抜き方向他方側端部(217)に位置して、第2部材(23)の径方向他方部分(211)に対向する第2対向部分(218)と、
第2対向部分(218)に連なり、第2対向部分(218)よりも抜き方向一方(D1)でかつ長手方向一方(L1)に突出し、第1突出部分(216)よりも長手方向一方(L1)に位置する第2突出部分(219)と、
第1突出部分(216)と第2対向部分(218)とを連結し、第1突出部分(216)の長手方向一方(L1)端(220)から抜き方向他方(D2)に進むにつれて長手方向一方(L1)に向かう抜き勾配が、長手方向一方端面(221)に形成される連結部分(222)と、を含む。
上記構成により、第2突出部分が接合における受け部となって溶接不良を防ぐことができる。
(A2)(A1)に記載の接続構造であって、
第2部材の軸線方向一方側端部について、
径方向一方部分が、径方向他方部分に比べて、軸線方向一方に突出し、
第1部材の長手方向一方側端部について、
第2対向部分が、第1対向部分に比べて長手方向一方に位置するとともに、
第2突出部分が、第1突出部分に比べて長手方向一方に位置し、
連結部分は、
第1突出部分と第2対向部分とを連結し、
第1対向部分よりも長手方向一方に位置して、
第2対向部分の長手方向他方端から抜き方向一方に進むにつれて長手方向他方に向かう抜き勾配が、長手方向他方端面に形成される。
上記構成により、連結部分を可及的に薄くすることができ、連結部分が太い場合に比べて成形性を向上することができる。
(A3)(A1)又は(A2)に記載の接続構造であって、
第1部材は、
連結部分および第1対向部分に連なって、長手方向一端部から長手方向他方に延びる1又は複数の補強部分をさらに有する。
上記構成により、強度を向上できる。
(A4)(A1)〜(A3)のいずれか1つに記載の接続構造であって、
第1部材は、
第2部材のうちで第1対向部分および第2対向部分が対向する縁辺部分を除く縁辺部に対向して連結部分に連なる第3対向部分と、
第3対向部分に連なり第3対向部分よりも第2部材の径方向内側でかつ長手方向一方に突出する第3突出部分をさらに含む。
上記構成により、溶接箇所を増やして強度を向上できる。突出領域が受け部となり接合を容易に行うことができる。
(A5)(A4)に記載の接続構造であって、
第2部材の軸線方向一端部が、略四角筒状に形成され、
第1対向部分および第2対向部分は、抜き方向および長手方向に直交する直交方向に延びて、第2部材のうち互いに平行に延びる一対の縁辺部にそれぞれ対向し、
第3対向部分は、第1対向部分および第2対向部分に直交し、互いに平行に延びて2つ形成され、連結部分、第1対向部分および第2対向部分の直交方向両側にそれぞれ連なって配置されて、第2部材のうち互いに平行に延びる他の一対の縁辺部にそれぞれ対向する。
上記構成により、基準軸を覆う閉経路を溶接できる。
(A6)(A1)〜(A5)のいずれか1つに記載の接続構造であって、
各対向部分の少なくともいずれかは、部分的または全体的に長手方向に突出または没入する位置決め領域が形成され、
第2部材の軸線方向一端部には、対向部分の位置決め領域が嵌合可能に没入または突出する位置決め領域が形成される。
上記構成により、位置決め領域同士を嵌合することで、第1部材と第2部材との位置あわせを容易化できる。
(A7)(A1)〜(A6)のいずれか1つに記載の接続構造であって、
突出部分外面から対向部分外面までの径方向寸法が、第2部材の軸線方向一方側端部の厚み寸法と略同一となるように設定される。
上記構成により、第2部材の外表面と第1部材の外表面との間で段差が目立つことを防ぐことができる。
(A8)(A1)〜(A7)のいずれか1つに記載の接続構造を備えた自動二輪車の車体フレームであって、
第2部材が、ヘッドパイプを構成する部材であり、
第1部材は、抜き方向および長手方向に直交する直交方向両側で、各対向部分および連結部分に連なって、互いに間隔をあけて長手方向一端部から長手方向他方に延びる一対の側壁部分を有して、スイングアームブラケットの一部または全体を構成する部材である。
上記構成により、スイングアームブラケットの一部又は全体を成形法で形成した場合において、ヘッドパイプとの接合を容易にすることができる。
(A9)(A8)に記載の自動二輪車の車体フレームであって、
ヘッドパイプは、左右に延出する2つの第2部材を有し、
抜き方向一方がヘッドパイプの内側方向となるように形成される。
上記構成により、ヘッドパイプとスイングアームブラケットとのつき合わせ位置決めがしやすい。
(A10)(A9)に記載の自動二輪車の車体フレームであって、
第1部材は、第1対向部分よりも長手方向他方側で、一対の側壁部分のうちで抜き方向他方側端の領域にそれぞれ連なって長手方向他方に延びる外壁部分と、
一対の側壁部分にそれぞれ連なるとともに第1対向部分と外壁部分とに連なり、第1対向部分から長手方向他方に進むにつれて抜き方向外方に向かって外壁部分の長手方向一端部まで延びる端壁部分と、を有する。
上記構成により、フレーム内空間を拡張できる。意匠性も向上できる。
(A11)(A8)〜(A10)のいずれか1つに記載の自動二輪車の車体フレームであって、
第1部材は、抜き方向に軸線を有する連通孔が形成され、連通孔は、エンジンへ供給される空気の通路の一部として形成される。
上記構成により、スイングアームブラケットの形成後に、連通孔を別途機械加工などで形成する手間を省略することができる。
(A12)(A9)又は(A10)に記載の自動二輪車の車体フレームであって、
連結部分は、抜き方向に軸線を有し、連結部材に対して長手方向一方側空間と、長手方向他方側空間とを連通する連通孔が形成され、
連通孔は、エンジンへ供給される空気の通路の一部として形成される。
図21を参照して、B群の発明を説明する。図21は、抜き方向及び長手方向を含む一平面で切断された、第1接合部材(23)と第2接合部材(31)とを示す概略平面断面図である。
(B1)開口が形成される第1接合部分(23)と、第1接合部分(23)の開口軸線一方(N1)側端部(23A)に接合される第2接合部材(31)と、を有する接合構造であって、
第1接合部材(23)は、
開口軸線(T)に直交して予め設定される抜き方向一方(D1)側部分(403)から上記抜き方向(D)他方(D2)側部分(405)に進むにつれて、開口軸線方向一方(T1)に向かって傾斜する開口部(402)を有し、
第2接合部材(31)は、
上記開口部(405)の軸線(T)方向一方(T1)側に対向して、上記開口軸線(T)を周方向に一周して、上記抜き方向一方側部分(403)から上記抜き方向他方側部分(405)に進むにつれて、開口軸線方向一方(T1)に向かって傾斜する対向部(406)と、
上記対向部(406)に連なって上記開口軸線(T)を周方向に一周して、対向部(406)の上記開口径方向内方(Q)でかつ開口軸線方向他方(T2)に延びて、第1接合部材(23)の開口内に挿入され、上記抜き方向一方側部分(403)から上記抜き方向他方側部分(405)に進むにつれて、開口軸線一方(T1)に向かって傾斜する挿入部(407)と、
上記対向部(406)に連なり、対向部(406)から開口軸線方向一方(T1)に延びて、第1接合部材(31)から露出する露出部(408)と、を有し、
さらに上記第2接合部材(23)には、上記抜き方向一方(D1)に開放されて、上記抜き方向一方(D1)から上記抜き方向他方(D2)に進むにつれて、抜き方向(D)に垂直な方向に縮径する成型用第1抜き空間(409)を形成する第1抜き勾配(410)と、上記抜き方向他方(D2)に開放されて、上記抜き方向他方(D2)から上記抜き方向一方(D1)に進むにつれて、抜き方向(D)に垂直な方向に縮径する成型用第2抜き空間(411)を形成する第2抜き勾配(412)と、が形成されている。
上記構成により、第1および第2抜き勾配が形成されることによって、抜き方向に分割される2つの成形型を用いて第2接合部材を成形することができる。また対向部が抜き方向に傾斜しているので、成形後に別途加工する必要がなく、第1接合部材の開口部と、第2接合部材の対向部とを、開口軸線の周方向に一周させて突き合わせることができる。また突き合わせ部分の内側に挿入部が配置されることで、第1接合部材と第2接合部材との溶接を容易に行うことができる。
(B2)(B1)に記載の接合構造であって、
第2接合部材は、上記開口部の開口軸線方向一方に対向して、上記開口軸線を周方向に一周する対向部と、上記対向部に連なって上記開口軸線を周方向に一周して、隣接する対向部隣接部分から上記開口径方向内方でかつ開口軸線方向他方に延びる挿入部と、
上記対向部の一部に連なり、隣接する対向部隣接部分から開口軸線方向一方に延びる露出部と、を有して、
上記第1方向一方側表面は、第1方向一方側に向かうにつれて第1方向に垂直な方向に広がって傾斜する抜き勾配が形成され、
上記第1方向他方側表面は、第1方向一方側から第1方向他方側に向かうにつれて第1方向に垂直な方向に傾斜する抜き勾配が形成され、
第1接合部分の開口部と、第2接合部分の対向部とが、接合される。
上記構成により、断面形状が開断面(略コの字状)に形成されることで、中実に形成される場合に比べて、軽量化を実現できる。
1 車体フレーム
2 ヘッドパイプフレーム
3 メインフレーム
23 分岐筒部分
23a 当接面(ヘッド側接続面の一部)
23c 内面(ヘッド側接続面の一部、受け面)
31 レール部分
32 スイングアームブラケット
34 外部壁
34a 当接面(メイン側接続面の一部)
35 内部壁
35b 外面(メイン側接続面の一部、受け面)
36 仕切り壁
36a 吸気口
A1 第1領域
A2 第2領域
A3 第3領域
A4 第4領域
A5 第5領域
D1 第1方向(抜き方向)
D2 第2方向(抜き方向)
M 基準軸

Claims (10)

  1. レール部分とスイングアームブラケット部分とを有する、自動二輪車のメインフレームであって、
    上記レール部分が、ステアリングシャフトを支持するヘッドパイプフレームに接続される部位であり、
    上記スイングアームブラケット部分が、スイングアームを支持するブラケット部分であって、上記レール部分に連なる部位であり、
    上記レール部分が、第1方向と上記第1方向に対して逆方向である第2方向とを抜き方向とする、成形型を用いて成形されており、
    上記レール部分に沿って延びる基準軸が、上記抜き方向に直交して設定されており、
    上記レール部分が、上記基準軸の軸線方向において上記レール部分の開放側から接続側に向けて順番に配置された、第1領域と、第2領域と、第3領域と、を有する閉ループ部分を有しており、
    上記第1領域が、上記基準軸に直交する平面において、上記第1方向に開口するU字状の断面を有しており、
    上記第2領域が、上記基準軸に直交する平面において、上記第1方向及び上記第2方向に開口するH字状又はN字状の断面を有しており、
    上記第3領域が、上記基準軸に直交する平面において、上記第2方向に開口するU字状の断面を有している、
    ことを特徴とする、自動二輪車のメインフレーム。
  2. 上記第1領域が、
    上記基準軸に直交する平面において、上記第1方向に開口するU字状の断面を有して、上記基準軸方向及び上記抜き方向に直交する直交方向に間隔を空けて配置される一対の第1側壁と、
    上記一対の第1側壁の上記第2方向端部を接続する第1接続壁と、を有しており、
    上記第3領域が、
    上記基準軸に直交する平面において、上記第2方向に開口するU字状の断面を有して、上記直交方向に間隔を空けて配置される一対の第3側壁と、
    上記一対の第3側壁の上記第1方向端部を接続する第3接続壁と、を有しており、
    上記第2領域が、
    上記直交方向一方及び他方のそれぞれにおいて、上記第1側壁と上記第3側壁とに連なる、一対の第2側壁と、
    上記第1方向に進むにつれて上記ヘッドパイプフレームから遠ざかる方向に傾斜して形成されて、上記一対の第2側壁と、上記第1接続壁と、上記第3接続壁と、に連なる第2接続壁と、を有している、
    請求項1に記載の自動二輪車のメインフレーム。
  3. 上記第2領域に、上記基準軸に沿って貫通する貫通口が形成されている、
    請求項1又は2に記載の自動二輪車のメインフレーム。
  4. 上記閉ループ部分が、滑らかな一体面として形成された、上記開放側に露出する閉ループ状端面を有している、
    請求項1〜3のいずれか1つに記載の自動二輪車のメインフレーム。
  5. 上記閉ループ部分が、上記閉ループ部分の径方向内側に設けられた内側部分と、上記閉ループ部分の径方向外側に設けられた外側部分と、を有しており、
    上記内側部分が、上記外側部分よりも上記開放側に位置しており、
    上記外側部分が上記閉ループ状端面を有している、
    請求項4に記載の自動二輪車のメインフレーム。
  6. 上記レール部分が、更に、上記基準軸の軸線方向において上記第3領域から上記レール部分の接続側に向けて順番に配置された、第4領域と、第5領域と、を有しており、
    上記第4領域が、上記基準軸に直交する平面において、上記第1方向及び上記第2方向に開口するH字状又はN字状の断面を有しており、
    上記第5領域が、上記基準軸に直交する平面において、上記第1方向に開口するU字状の断面を有している、
    請求項1〜5のいずれか1つに記載の自動二輪車のメインフレーム。
  7. 請求項1〜6のいずれか1つに記載の自動二輪車のメインフレームと、上記ヘッドパイプフレームと、を備える、自動二輪車の車体フレームであって、
    上記ヘッドパイプフレームが、上記レール部分の上記閉ループ状端面に対応する閉ループ状端面を有しており、
    上記レール部分の上記閉ループ状端面と、上記ヘッドパイプフレームの上記閉ループ状端面とを突き合わせた状態で、上記レール部分と上記ヘッドパイプフレームとが接合されている、
    自動二輪車の車体フレーム。
  8. 上記レール部分の外面と上記ヘッドパイプフレームの外面とが、上記基準軸に沿って滑らかに接続されるように、形成されている、
    請求項7記載の自動二輪車の車体フレーム。
  9. 上記車体フレームが、2つの上記メインフレームを備えており、
    上記ヘッドパイプフレームが、左右方向において分岐する2つの分岐筒を有しており、
    上記各分岐筒に上記各メインフレームの上記レール部分が接合されるものであり、
    上記第1方向が、左右方向における上記車体フレームの内側方向である、
    請求項7又は8に記載の自動二輪車の車体フレーム。
  10. 他のフレームに接続するためのレール部分を有する、フレームであって、
    上記レール部分が、第1方向と上記第1方向に対して逆方向である第2方向とを抜き方向とする、成形型を用いて成形されており、
    上記レール部分に沿って延びる基準軸が、上記抜き方向に直交して設定されており、
    上記レール部分が、上記基準軸の軸線方向において上記レール部分の開放側から接続側に向けて順番に配置された、第1領域と、第2領域と、第3領域と、を有する閉ループ部分を有しており、
    上記第1領域が、上記基準軸に直交する平面において、上記第1方向に開口するU字状の断面を有しており、
    上記第2領域が、上記基準軸に直交する平面において、上記第1方向及び上記第2方向に開口するH字状又はN字状の断面を有しており、
    上記第3領域が、上記基準軸に直交する平面において、上記第2方向に開口するU字状の断面を有しており、
    上記閉ループ部分が、滑らかな一体面として形成された、上記開放側に露出する閉ループ状端面を有しており、
    上記閉ループ部分が、上記閉ループ部分の径方向内側に設けられた内側部分と、上記閉ループ部分の径方向外側に設けられた外側部分と、を有しており、
    上記内側部分が、上記外側部分よりも上記開放側に位置しており、
    上記外側部分が上記閉ループ状端面を有している、
    ことを特徴とする、フレーム。
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