JP2006347348A - 構造体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 少なくとも1つの面が開口72する箱形状のダイカスト製箱部材(前部箱部材)71と、開口72の全面若しくは一部を閉じる金属製蓋部材(底板)73とからなり、箱部材(前部箱部材)71に蓋部材(底板)73を接合した構造体(サブフレーム)11において、箱部材(前部箱部材)71の内に一体に立てるとともに、蓋部材(底板)73に達し、かつ、ダイカスト鋳型137に配置した押出しピン152の押す部位でもある押出しボス部116を備え、押出しボス部116に蓋部材(底板)73を接合した。押出しピンの押す部位と蓋部材(底板)を接合する支柱を兼ねる。
【選択図】 図9
Description
図14(a),(b)は、従来の技術(特許文献1)の基本構成を説明する図であり、(b)は(a)のb−b線断面図である。
従来の自動車用構造体は、センターピラー201であり、ダイカスト製のピラー構造部材202とピラー構造部材202の開口面203及び位置決め用突起204に一体的に接合するピラーカバー205とで構成する。ピラーカバー205には位置決め用穴206を開け、位置決め用突起204に嵌める。その結果、複雑形状を容易に製作することができるとともに、確実に位置決めすることができる。
図1は、本発明の構造体の概要を説明する概要説明図である。
構造体11は、例えば、車両12の車体13の下部14に取付けるサブフレームであり、前後に2分割した前部サブフレーム15と、後部サブフレーム16と、からなり、分割接合部17,18で接合したものである。具体的には後述する。
フロントボデー22は、FF用で、左右のフロントサイドメンバ23,23と、フロントサイドメンバ23,23の前端に接合したフロントクロスメンバ24と、フロントサイドメンバ23,23の後端に接合したフロアメンバ25,25と、フロントサイドメンバ23,23に取付けたダンパハウジング26,26と、フロントサイドメンバ23,23の下部及びフロアメンバ25,25に連結した構造体(サブフレーム)11と、を備え、エンジン31(図2参照)や前懸架装置32を支持する。33はエンジン31(図2参照)の前部を載せる前マウント装置、34(図2参照)はエンジン31の後部を載せる後マウント装置、37は前懸架装置32の下部リンクを示す。
構造体(サブフレーム)11は、車体13の下部14に4隅をマウント部材41・・・(・・・は複数を示す。以下同様。)で取付け、左右に前懸架装置32を支持し、前後にエンジン31を前・後マウント装置33,34を介して支持する。
マウント装置33は、エンジン31の荷重を受けるとともに、エンジン31で発生した振動を吸収して構造体(サブフレーム)11に伝わるのを抑制する。
エンジン31は、例えば、直列4気筒で、横置きしたものである。44は変速機を示す。
図4は、本発明の構造体の分解図である。
構造体(サブフレーム)11は、具体的には、前に配置する前部サブフレーム15に後部サブフレーム16を分割接合部17,18で溶接することで、前ビーム部材47、左右ビーム部材51,52、後ビーム部材53とで井桁状とし、前ビーム部材47の両端に前取付け部54,55を形成し、前ビーム部材47の中央に支持部56を形成し、左右ビーム部材51,52にそれぞれ前懸架装置32を連結する連結部57,58を形成し、左右ビーム部材51,52の後端に後取付け部61,62を形成し、後ビーム部材53に操舵装置(図に示していない)を取付ける操舵取付け部63,64を形成した。
支持部56は、前マウント装置33(図2参照)を介してエンジン31(図2参照)を支持するとともに、エンジン31の荷重を前ビーム部材47(前箱本体75)に伝える。
前部サブフレーム15は、上方から見てコ字形で、前ビーム部材47の左端に左ビーム分割前部65を形成し、右端に右ビーム分割前部67を形成した。
また、前部サブフレーム15は、箱形状のダイカスト製箱部材であるところの前部箱部材71を鋳造し、前部箱部材71の開口72に金属製蓋部材であるところの底板73を接合したものである。
また、後部サブフレーム16は、箱形状のダイカスト製箱部材であるところの後部箱部材92を鋳造し、後部箱部材92の開口93の一部に金属製蓋部材であるところの底板73を接合したものである。
なお、蓋部材(底板)73は、3分割したもであるが、分割数は任意であり、また、分割位置も任意である。
前部サブフレーム15は、より具体的には、前箱本体75のフランジ部84,84に蓋部材(底板)73の前底板107を溶接(点模様で示す)で接合するとともに、前箱本体75内に立てた押出しボス部116(図9参照)に前底板107を溶接(点模様で示す)で接合(溶接部119)した。
また、前箱本体75の残りの左側のフランジ部84,84及び押出しボス部116(図9参照)に左底板108を溶接で接合するとともに、左前箱本体76の左フランジ部85,85に左底板108を溶接(点模様で示す)で接合し、左前箱本体76内に立てた押出しボス部117(図9参照)に左底板108を溶接で接合した。
図6は、図3の6−6線断面図である。
前ビーム部材47は、横断面がU状の前箱本体75の開口81を前底板107で閉じた構造管である。
前箱本体75は、箱形状のダイカスト製箱部材で、開口81と押出しボス部116を有する。
溶接部119,121を施す溶接方法は任意であり、例えば、FSW装置122を用いて施工する。また、フランジ部84,84を溶接ロボット(スポット溶接機)で溶接してもよい。FSWは、摩擦攪拌接合(Friction Stir Welding)である。
左ビーム部材51の左ビーム分割前部65は、左右方向の横断面がU状の左前箱本体76の開口82を左底板108で閉じた構造管である。
左前箱本体76は、箱形状のダイカスト製箱部材で、開口82と押出しボス部117を有する。
左ビーム部材51は、前述したように、左フランジ部85,85並びに押出しボス部117(図9も参照)に左底板108を溶接で接合した。123・・・は溶接部を模式的に示す。
溶接部123を施す溶接方法は任意であり、例えば、FSW装置122を用いて施工する。また、フランジ部85,85を溶接ロボット(スポット溶接機)で溶接してもよい。
右ビーム分割前部67(図3参照)は、左ビーム分割前部65とほぼ同様である。
分割接合部17は、前部箱部材71の左前箱本体76に形成した開先部124(図4参照)と、後部箱部材92の左後箱本体96に形成した開先部125(図4参照)と、開先部125に開先部124を重ね、開先部124,125にすみ肉溶接を施すことで形成した溶接部126(図3参照)とからなる。
分割接合部18(図3参照)は、分割接合部17とほぼ同様である。
図10は、図9の10−10線断面図である。図5を併用して説明する。
ダイカスト製の箱部材(前部箱部材)71は、前箱本体75を備え、前箱本体(箱部材)75は、内面127に前箱本体75の長手方向(矢印a2の方向)に配列して立てた押出しボス部116を複数(第1〜第6押出しボス部131〜136)備える。
具体的には、中央の第3・第4押出しボス部133,134を前箱本体75の長手方向の中心部138からピッチP/2で成形し、第2・第5押出しボス部132,135をピッチPで成形し、第1・第6押出しボス部131,136をピッチP1で成形するとともに、両端の前取付け部54,55から距離P2で成形した。第3押出しボス部133と第4押出しボス部134のピッチはPである。
図11は、本発明の構造体が備えるダイカスト製箱部材を得る鋳型の一例を説明する第1模式図である。
なお、鋳造の具体的な設定は任意である。
可動型143を型開方向(矢印a4の方向)へスライドさせると、型開の情報に基づいて押出し装置145が作動を開始する。
押出し装置145のシリンダ153が作動すると、押出しピン152・・・が押出しボス部116(第1〜第6押出しボス部131〜136)を矢印a5・・・のように押して、前部箱部材71を離型する。
Claims (3)
- 少なくとも1つの面が開口する箱形状のダイカスト製箱部材と、前記開口の全面若しくは一部を閉じる金属製蓋部材とからなり、箱部材に蓋部材を接合した構造体において、
前記箱部材の内に一体に立てるとともに、前記蓋部材に達し、かつ、ダイカスト鋳型に配置した押出しピンの押す部位でもある押出しボス部を備え、押出しボス部に蓋部材を接合したことを特徴とする構造体。 - 前記箱部材は、長尺で、前記押出しボス部は、箱部材の長手方向に複数配列して成形され、蓋部材に平行な断面が長円で、前記長手方向に平行に長径部を配置したことを特徴とする請求項1記載の構造体。
- 前記箱部材を長尺に成形し、箱部材の両端に別の構造体に取付けるための取付け部を成形し、箱部材の外中央に別のものを支持するための支持部を成形し、箱部材の長手方向に押出しボス部を複数配列するとともに、前記取付け部に近い押出しボス部同士間の間隔に比べ、前記支持部に近い押出しボス部同士間の間隔を狭くしたことを特徴とする請求項1記載の構造体。
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