JP2010260721A - 減圧折り畳みシステム - Google Patents

Abstract

【課題】シート折り畳みの際にブロッキングを発生させない。
【解決手段】媒体シート折り畳み装置では、カム装置１５０の第１回転周期の回転により、折り目ブレード１１０が接触方向に移動してシート３００を第１ロール１２０間に押圧して折り目が作成される。そして、カム装置の第２回転周期の回転により、折り目ブレード１１０がシートから離脱するように退行方向へ移動すると共に、レバー１４０が第１および第２シザーアーム１８０，１９０を移動させ、これにより一対の第１ロール１２０が分離されると共に一対の第２ロール１３０が分離される。
【選択図】図３

Description

折り畳みプロセス時に印刷ページ束に加える圧力を減圧するシステムおよび方法を開示する。

印刷ページ束に加える圧力を減圧するシステムの適用例としては、折本(folded booklets)を生成する写真複写機またはプリンタが挙げられる。

ある製本システムでは、折本が折り畳みニップを通過する際にニップに圧力を加える。例えば暖められた固形インクの場合、折り畳まれた用紙が高圧のニップを通過すると、「ブロッキング」つまり画像転写が生じる場合がある。このブロッキング、つまり画像転写は望ましくない。

媒体シートを折り畳む装置を提供する。この装置は、フレームと、前記フレームに取り付けられたカム装置と、前記フレームに取り付けられ前記カム装置により作動するレバーと、前記フレームに取り付けられ前記レバーにより作動する第１シザーアームと、１つのロールが前記第１シザーアームによって移動可能な一対の第１ロールと、前記フレームに取り付けられ前記レバーにより作動する第２シザーアームと、１つのロールが前記第２シザーアームによって移動可能な一対の第２ロールと、前記シートと接触して前記シートに折り目を作成する折り目ブレードとを備える。第１回転周期における前記カム装置の回転により、前記折り目ブレードが接触方向に移動して前記シートを前記第１ロール間に押圧して前記折り目が作成される。第２回転周期における前記カム装置の回転により、前記折り目ブレードが前記シートから離脱するように退行方向へ移動すると共に、前記レバーが前記第１および第２シザーアームを移動させ、これにより前記一対の第１ロールが分離されると共に前記一対の第２ロールが分離される。

この開示における１つの可能な実施形態に基づく例示の折り畳みシステムを示す図である。 この開示における１つの可能な実施形態に基づく例示の折り畳みシステムの第１位置における状態を示す図である。 この開示における１つの可能な実施形態に基づく例示の折り畳みシステムの第２位置における状態を示す図である。 この開示における１つの可能な実施形態に基づく例示の折り畳みシステムの第３位置における状態を示す図である。 この開示における１つの可能な実施形態に基づく例示の折り畳みシステムを示す図である。 図５に示す折り畳みシステムを示す別の図である。 この開示における１つの可能な実施形態に基づく例示の印刷装置を示す概略図である。

ここに開示する実施形態は、印刷媒体シートを折り畳むシステムおよび方法に関する。例えば、この開示の実施形態を中とじ製本システムに適用することにより、画像転写またはブロッキングをほとんどあるいはまったく発生させずに小冊子を作成することができる。

この開示の実施形態は、媒体シートの折り畳み装置を含んでいてもよい。この装置は、フレームと、前記フレームに取り付けられたカム装置と、前記フレームに取り付けられ前記カム装置により作動するレバーと、前記フレームに取り付けられ前記レバーにより作動する第１シザーアームと、１つのロールが前記第１シザーアームによって移動可能である一対の第１ロールと、前記フレームに取り付けられ前記レバーにより作動する第２シザーアームと、１つのロールが前記第２シザーアームによって移動可能な一対の第２ロールと、前記シートと接触して前記シートに折り目を作成する折り目ブレードとを備える。第１回転周期における前記カム装置の回転により、前記折り目ブレードが接触方向に移動して前記シートを前記第１ロール間に押圧することにより、前記折り目が作成される。第２回転周期における前記カム装置の回転により、前記折り目ブレードが前記シートから離脱するように退行方向へ移動すると共に、前記レバーが前記第１および第２シザーアームを移動させ、これにより前記一対の第１ロールが分離されると共に前記一対の第２ロールが分離される。

この開示の実施形態はさらに印刷装置を含んでいてもよい。この印刷装置は媒体保持領域と、印刷する媒体シートを折り畳むための折り畳み装置と、カム装置の回転を制御するコントローラを有する。この折り畳み装置は、フレームと、前記フレームに取り付けられたカム装置と、前記フレームに取り付けられ前記カム装置により作動するレバーと、前記フレームに取り付けられ前記レバーにより作動する第１シザーアームと、１つのロールが前記第１シザーアームによって移動可能な一対の第１ロールと、前記フレームに取り付けられ前記レバーにより作動する第２シザーアームと、１つのロールが前記第２シザーアームによって移動可能な一対の第２ロールと、前記シートと接触して前記シートに折り目を作成する折り目ブレードとを備える。前記カム装置の第１回転周期の回転により、前記折り目ブレードが接触方向に移動して前記シートを前記第１ロール間に押圧して前記折り目が作成される。前記カム装置の第２回転周期の回転により、前記折り目ブレードが前記シートから離脱するように退行方向へ移動すると共に、前記レバーが前記第１および第２シザーアームを移動させ、これにより前記一対の第１ロールが分離されると共に前記一対の第２ロールが分離される。

この開示の実施形態は、媒体シートの折り畳み方法をさらに含んでいてもよい。この方法は、第１回転周期における前記カム装置の回転により、折り目ブレードを接触方向に移動して前記シートを前記一対の第１ロール間に押圧することによって折り目を作成する工程と、第２回転周期における前記カム装置の回転により、前記折り目ブレードを前記シートから離脱するように退行方向へ移動すると共に、レバーにより前記第１および第２シザーアームを移動させ、これにより前記一対の第１ロールを分離させると共に一対の第２ロールを分離させる工程とを含む。

図１〜４は、この開示に基づくシステムの第１の例示の実施形態を示す。図５および６は、この開示によるシステムの第２の実施形態を示す。

図１はこの開示の実施形態を使用したシステムの一例を示す部分図である。図１は印刷ページ束に折り目を生成するアセンブリ１００を示す。アセンブリ１００は、印刷ページ束に折り目を作成する折り目ブレード１１０を有する。折り目ブレード１１０を一対の第１加圧ロール１２０に向かって移動させることにより、印刷ページ束を一対の第１加圧ロール１２０の間に押圧する。カム装置１５０がレバー１４０を作動させることにより、一対の第１加圧ロール１２０間のギャップを制御するシザーアームが作動する。この開示において「カム」は、少なくとも一部分において、例えば円運動の線運動への転換に用いる機械的リンク機構内の回転または摺動要素と規定してもよい。レバー１４０はまた、一対の第２加圧ロール１３０（図１で図示せず）間のギャップを制御するシザーアームを作動させる。この開示では、「シザーアーム」とは、例えば互いに旋回可能に取り付けられた一対のアームのうちの１つと規定してもよい。駆動モータ１６０はカム装置１５０を駆動する。単一のモータ１６０を使ってカム装置１５０および折り目ブレード１１０を駆動可能であり、または複数のモータを使用することもできる。

図２〜４は、アセンブリ１００の動作の一例を示す。

図２は、折り目ブレード１１０が後方位置にあって、シート３００が折り畳み位置へ移動される状態のアセンブリ１００を示す。図２は、一対の第２加圧ロール１３０が一対の第１加圧ロール１２０の下流に位置する状態を示す。第１シザーアーム１８０は、一対の第１加圧ロール１２０の上部ロールに取り付けられている。第２シザーアーム１９０は、一対の第２加圧ロール１３０の上部ロールに取り付けられている。ピン２００はレバー１４０からシザーアーム１８０、１９０へ運動を伝達する。スプリング１７０がシザーアーム１８０、１９０に圧力を加えることにより、加圧ロール１２０、１３０が加圧される。カム装置１５０が矢印Ａの方向に回転すると、折り目ブレード１１０はシート３００に向かって図３に示す位置へと移動する。

図３では、折り目ブレード１１０が一対の第１加圧ロール１２０間のニップにシート３００を押圧する前方位置にある状態を示す。カム装置１５０がＡ方向にさらに回転すると、レバー１４０が移動してピン２００に対して下向きの圧力が加えられる。ピン２００が図３において下方へ押圧されると、第１シザーアーム１８０が回転して一対の第１加圧ロール１２０の上部ロールが押し上げられ、その結果シート３００に加えられる圧力が減圧される。同様に、ピン２００が図３において下方に押圧されると、第２シザーアーム１９０が回転して一対の第２加圧ロール１３０の上部ロールが押し上げられ、その結果シート３００が一対の第２加圧ロール１３０内へ挿入される際にシート３００に加えられる圧力が減圧される。１つの実施形態では、折り目ブレード１１０がニップ内へ約５〜６ｍｍ挿入された後に、一対の第１加圧ロール１２０の上部ロールが押し上げられる。加圧ロールによりシート３００に加えられる圧力を減圧することによって、ブロッキングを軽減また排除することができる。折り目ブレード１１０を僅かな長さだけニップに挿入してから加圧ロールにより加える圧力を減圧することにより、ブロッキングをほとんど又はまったく発生させることなく良好な折り目を作成することができる。

一対の第１加圧ロール１２０の減圧に対する一対の第２加圧ロール１３０の減圧のタイミングは、シザーアーム１８０、１９０の形状によって設定することができる。いくつかの実施形態では、一対の第２加圧ロール１３０の減圧は一対の第１加圧ロール１２０の減圧後に実行される。他の実施形態では、両方の対の加圧ロールの減圧を同時に行うか、または一対の第２加圧ロール１３０の減圧を先に行う。

カム装置１５０がさらに回転すると、折り目ブレード１１０は図４に示す位置に移動する。

図４では、折り目ブレード１１０はシート３００と接触しない停止位置にある。シート３００が加圧ロールから離れるまで、折り目ブレード１１０はこの位置で保持される。（小冊子形態の）シート３００が加圧ロールから離れると、カム装置１５０が回転を開始して図２に示す位置へ戻り、これによりレバー１４０が解放され、加圧ロールの全圧力を回復することができる。

図５および６は、この開示の別の実施形態によるアセンブリの部分図を示す。この実施形態は、部品数が少なく、異なる形態のレバー１４０’を使用する以外は図２〜４に示す実施形態と同様に動作する。

図６では、レバー１４０’の移動によりどのようにピン２００が下方へ押圧され、それにより第１シザーアーム１８０が一対の第１加圧ロール１２０の上部ロールをＢ方向に押し上げるかをより詳細に示している。同様に、レバー１４０’の移動によりピン２００が下方へ押圧され、それにより第２シザーアーム１９０が一対の第２加圧ロール１３０の上部ロールをＢ方向に押し上げる。

図７は、アセンブリ１００、媒体保持領域４１０およびコントローラ４２０を含む印刷装置４００を示す。コントローラ４２０は、アセンブリ１００の動作を制御する。シート３００はアセンブリ１００による処理前に、媒体保持領域４１０で保持される。

ここで説明した例示的実施形態はいずれも、印刷シートを折り畳む装置であれば、どのような装置においても使用することができる。しかしながら、ブロッキングはカラー印刷を行う装置においては特に問題となる。

１００ アセンブリ、１１０ 折り目ブレード、１２０ 一対の第１加圧ロール、１３０ 一対の第２加圧ロール、１４０，１４０’ レバー、１５０ カム装置、１６０ 駆動モータ、１７０ スプリング、１８０ 第１シザーアーム、１９０ 第２シザーアーム、２００ ピン、４１０ 媒体保持領域、４２０ コントローラ。

Claims (4)

1. フレームと、
   前記フレームに取り付けられたカム装置と、
   前記フレームに取り付けられ、前記カム装置により作動するレバーと、
   前記フレームに取り付けられ、前記レバーにより作動する第１シザーアームと、
   １つのロールが前記第１シザーアームによって移動可能とした一対の第１ロールと、
   前記フレームに取り付けられ、前記レバーにより作動する第２シザーアームと、
   １つのロールが前記第２シザーアームによって移動可能とした一対の第２ロールと、
   前記シートと接触して前記シートに折り目を作成する折り目ブレードとを備える媒体シートの折り畳み装置であって、
   第１回転周期における前記カム装置の回転により、前記折り目ブレードが接触方向に移動して前記シートを前記第１ロール間に押圧することにより、前記折り目が作成され、
   第２回転周期における前記カム装置の回転により、前記折り目ブレードが前記シートから離脱するように退行方向へ移動すると共に、前記レバーが前記第１および第２シザーアームを移動させ、これにより前記一対の第１ロールが分離されると共に前記一対の第２ロールが分離されることを特徴とする装置。
2. 請求項１に記載の装置において、
   前記カム装置は、前記折り目ブレードを前記折り目ブレードと前記シートが前記第１ロール間に配置される最大挿入地点まで前記接触方向に向かって移動させ、
   前記最大挿入地点は、前記シートの約５ｍｍから約６ｍｍが前記第１ロール間のギャップへ挿入される地点であり、
   前記折り目ブレードが最大退行地点まで退行方向に移動した後、前記カム装置の前記回転は一定時間停止し、
   前記最大退行地点は、前記折り目ブレード全体が前記第１ロール間以外の位置に配置された地点であることを特徴とする装置。
3. 第１回転周期におけるカム装置の回転により、折り目ブレードを接触方向に移動してシートを一対の第１ロール間に押圧して折り目を作成する工程と、
   第２回転周期における前記カム装置の回転により、前記折り目ブレードを前記シートから離脱するように退行方向へ移動すると共に、レバーにより前記第１および第２シザーアームを移動させ、これにより前記一対の第１ロールを分離させると共に一対の第２ロールを分離させる工程とを含むことを特徴とする媒体シートの折り畳み方法。
4. 請求項３の方法において、
   前記カム装置は、前記折り目ブレードを前記折り目ブレードと前記シートが前記第１ロール間に配置される最大挿入地点まで前記接触方向に移動させ、
   前記最大挿入地点は、前記シートの約５ｍｍから約６ｍｍが前記第１ロール間のギャップへ挿入される地点であり、
   前前記折り目ブレードが最大退行地点まで退行方向に移動した後、記カム装置の前記回転は一定時間停止し、
   前記最大退行地点は、前記折り目ブレード全体が前記第１ロール間以外の位置に配置された地点であることを特徴とする方法。