JP2010258799A - 画像処理装置並びにそれを備えた画像形成装置、画像処理方法、制御プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

画像処理装置並びにそれを備えた画像形成装置、画像処理方法、制御プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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泰崇 平山
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Abstract

【課題】表示装置に表示されたときに利用者にとって視認性がよいプレビュー画像を生成する画像処理装置を実現する。
【解決手段】本発明に係る画像処理装置102は、画像表示装置104の表示画面の全体の明るさを調整する設定値を取得する設定値取得部19と、画像の彩度を調整する彩度調整処理を行う画質調整部11と、プレビュー画像を鮮鋭化する強調処理を行う空間フィルタ部15とを備える。画質調整部11は、上記設定値に示される明るさに応じて上記彩度調整処理の内容を変化させる。空間フィルタ部15は、上記設定値に示される明るさが標準となる明るさに該当しない場合、上記設定値に示される明るさが標準となる明るさに該当する場合よりもプレビュー画像が鮮鋭になるように上記強調処理を行う。それゆえ、表示装置に表示されたときに視認性がよいプレビュー画像を生成することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、表示装置にて表示されるプレビュー(サムネイル)の画像データを処理する画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、制御プログラム、記録媒体に関するものである。
複写機や複合機などの画像形成装置は、印刷対象の画像の画像データに対して、原稿種別や設定条件(印刷濃度,変倍処理の倍率,片面印刷または両面印刷,余白サイズ等)に応じた画像処理を施す。さらに、画像形成装置には、上記印刷対象の画像を印刷前に表示装置にプレビュー表示するものも存在する。なお、プレビュー表示の形態には、印刷対象の画像を1頁ずつ表示する形態や、複数頁からなる印刷対象の画像を一括して表示する形態がある。そして、プレビュー表示を実行する複写機や複合機に関する先行文献としては下記特許文献1が存在する。
特許文献1は、プレビュー表示を行う際、画像データにエッジ強調を施さないで表示画像を生成する技術を開示するものである。また、特許文献1の画像処理装置には、トリミング、ペイント、変倍、カラーバランスの変更や色変換等の様々な処理を行う画像編集回路と、画像編集回路にて処理された画像を印刷(出力)するプリンタと、当該画像編集回路にて処理された画像を印刷前にプレビュー表示する画像表示装置とが設けられている。そして、利用者は、プレビュー表示される表示画像によって、印刷対象の画像に施される画像処理の内容や印刷後の画像の画質を推測し、各種パラメータやモードの設定(調整)を行う。
特許文献2には、画像表示手段に表示されたカラー画像の全体の明るさに応じて、利用者が操作手段により、カラー画像のγ特性の調整条件を変更できる画像再生装置が開示されている。利用者は、例えば画像表示手段に表示されたカラー画像が全体的に明るいと判断した場合、操作手段により明るい画面用のモードを設定する。明るい画面用のモードでは、通常のCRT並みのガンマ特性の場合に比較して、映像信号比の高い部分における輝度の変化が誇張され、その分だけ、映像信号比の低い部分における輝度の変化は圧縮される。
特許文献3には、画像の白地部分と文字部分のコントラストを高めるようにγ補正を行う画像入力装置が開示されている。
また、画像表示装置の輝度情報に従ってプレビュー画像のγ特性を変更してプレビュー表示するものがある。
特開平9−135316号公報(1997年5月20日公開) 特開平6−217335号公報(1994年8月5日公開) 特開2002−165128号公報(2002年6月7日公開)
しかしながら、画像表示装置の画面全体の輝度を変化させた場合、表示されるプレビュ
ー画像はその輝度と共に彩度も変化する。画像表示装置の輝度情報に従ってプレビュー画像の全体の輝度のγ特性を調整するだけでは、彩度の変化を補正できない。例えば、画像表示装置の画面全体の輝度が大きくなるよう画像表示装置を設定した場合、表示されるプレビュー画像の彩度も上昇する。そのため、利用者には、プレビュー表示の、特に写真画像等の高彩度な領域で画質が劣化しているように見える。
また、画像表示装置の画面全体の輝度が大きくなるよう画像表示装置を設定した場合、濃度が薄い(明るい)文字が消えやすなり、利用者は文字を視認しにくくなる。逆に画像表示装置の画面全体の輝度が小さくなるよう画像表示装置を設定した場合、文字の濃度が濃く(暗く)なり、文字の太い線に囲まれた内部がつぶれてしまい、利用者が文字を視認しにくくなる。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、表示装置に表示されたときに利用者にとって視認性がよい画像を生成する画像処理装置を実現することである。
本発明に係る画像処理装置は、表示画面の全体の明るさを調整可能な表示装置に対し、上記表示画面に表示される画像の画像データを供給する画像処理装置であって、上記課題を解決するために、上記表示画面の全体の明るさを示す明るさ情報を取得する取得部と、上記画像データの画像の彩度を調整する彩度調整処理を行う彩度調整部とを備え、上記彩度調整部は、上記明るさ情報に示される明るさに応じて上記彩度調整処理の内容を変化させることを特徴としている。
本発明に係る画像処理方法は、表示画面の全体の明るさを調整可能な表示装置の上記表示画面に表示される画像の画像データに対する画像処理方法であって、上記課題を解決するために、画像処理装置の取得部が上記表示画面の全体の明るさを示す明るさ情報を取得する取得ステップと、上記画像処理装置の彩度調整部が上記画像データの画像の彩度を調整する彩度調整処理を行う彩度調整ステップとを含み、上記彩度調整ステップにおいては、上記明るさ情報に示される明るさに応じて上記彩度調整処理の内容を変化させて彩度調整処理を行うことを特徴としている。
上記の構成によれば、表示装置の表示画面の全体の明るさを示す明るさ情報を取得し、表示画面の全体の明るさに基づいて画像に対して彩度調整を行う。
よって、表示画面の全体の明るさの設定によって例えば画像の高彩度な領域が劣化して見えることを防ぐことができる。したがって、表示画面に表示された際に利用者にとって視認性のよい画像を生成することができる。
また、上記彩度調整部は、上記明るさ情報に示されている明るさが標準となる明るさよりも明るいときは上記画像の彩度を低くするための彩度調整処理を行い、上記明るさ情報に示されている明るさが標準となる明るさよりも暗いときは上記画像の彩度を高くするための彩度調整処理を行う構成でもよい。
上記の構成によれば、表示画面の全体の明るさが明るく設定されている場合に、上記画像の彩度を低くするよう上記画像に対して彩度調整を行う。また、表示画面の全体の明るさが暗く設定されている場合に、上記画像の彩度を高くするよう上記画像に対して彩度調整を行う。
よって、表示画面の全体の明るさが明るく設定されている場合に、表示画面の表示にお
いて彩度まで上昇して見えることを防ぐことができる。また、表示画面の全体の明るさが暗く設定されている場合に、表示画面の表示において彩度まで低下して見えることを防ぐことができる。これにより、表示画面の表示において、写真画像等の高彩度な領域の画質が劣化して見えることを防ぐことができる。
また、上記彩度調整部は、上記明るさ情報に示されている明るさが標準となる明るさに該当するときは上記彩度調整処理を行わない構成でもよい。
本発明に係る画像処理装置は、表示画面の全体の明るさを調整可能な表示装置に対し、上記表示画面に表示される画像の画像データを供給する画像処理装置であって、上記課題を解決するために、上記表示画面の全体の明るさを示す明るさ情報を取得する取得部と、上記画像データの画像を鮮鋭化する強調処理を行う強調処理部とを備え、上記強調処理部は、上記明るさ情報に示される明るさが標準となる明るさに該当しない場合、上記明るさ情報に示される明るさが標準となる明るさに該当する場合よりも上記画像が鮮鋭になるように上記強調処理を行うことを特徴としている。
本発明に係る画像処理方法は、表示画面の全体の明るさを調整可能な表示装置の上記表示画面に表示される画像の画像データに対する画像処理方法であって、上記課題を解決するために、画像処理装置の取得部が上記表示画面の全体の明るさを示す明るさ情報を取得する取得ステップと、上記画像処理装置の強調処理部が上記画像データの画像を鮮鋭化する強調処理を行う強調処理ステップとを含み、上記強調処理ステップにおいては、上記明るさ情報に示される明るさが標準となる明るさに該当しない場合、上記明るさ情報に示される明るさが標準となる明るさに該当する場合よりも上記画像が鮮鋭になるように上記強調処理を行うことを特徴としている。
上記の構成によれば、表示装置の表示画面の全体の明るさを示す明るさ情報を取得し、表示画面の全体の明るさに基づいて画像に対して強調処理を行う。このとき、明るさ情報に示される明るさが標準となる明るさに該当しない場合、該当する場合よりも上記画像が鮮鋭になるように強調処理を行う。
よって、表示画面の全体の明るさが明るく設定されている場合に、画像に対してより強い強調処理を行うことにより、例えば、明るい領域にある細い線等が消えることを防ぐことができる。また、表示画面の全体の明るさが暗く設定されている場合に、画像に対してより強い強調処理を行うことにより、例えば、背景と文字との濃度差を大きくし、利用者が暗い画面においても文字が識別できるよう、文字の可読性を高めることができる。したがって、上記画像処理装置は、利用者にとって視認性のよい画像を生成することができる。
また、上記強調処理部は、上記明るさ情報に示されている明るさが標準となる明るさに該当する場合は上記強調処理を行わず、上記明るさ情報に示されている明るさが標準となる明るさに該当しない場合は上記強調処理を行う構成でもよい。
また、上記画像データの画像に含まれる文字領域を判別する領域分離処理部をさらに備え、上記強調処理部は、上記文字領域に対して上記強調処理を行う構成でもよい。
上記構成によれば、画像の文字領域に対して強調処理を行うので、例えば文字と関係のない背景はそのままに、文字の可読性を高めることができる。
また、上記画像データの画像の明暗を調整する明暗調整処理を行う明暗調整部をさらに備え、上記明暗調整部は、上記明るさ情報に示される明るさに応じて上記明暗調整処理の
内容を変化させる構成でもよい。
上記の構成によれば、表示装置の表示画面の全体の明るさを示す明るさ情報を取得し、表示画面の全体の明るさに基づいて画像に対して明暗調整を行う。
よって、表示画面の全体の明るさが明るく設定されている場合に、画像を暗く調整することにより、表示画面の表示において、画像の明るい領域の階調性を維持することができ、明るい領域にある細い線等が消えることを防ぐことができる。また、表示画面の全体の明るさが暗く設定されている場合に、画像を明るく調整することにより、表示画面の表示において、画像の暗い領域の階調性を維持することができる。したがって、表示画面の表示において画像の視認性を大きく向上させることができる。
また、上記表示装置に対して供給される画像データは、印刷処理、画像送信処理、画像ファイリング処理のうちのいずれかの処理の対象となる画像のプレビューを示した画像データであってもよい。
また、本発明の画像形成装置は、上記画像処理装置と、上記表示装置とを備えることを特徴としている。
なお、本発明の画像処理装置をコンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記の各部として機能させる制御プログラム、該制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明に係る画像処理装置によれば、表示画面の全体の明るさの設定によって例えば画像の高彩度な領域が劣化して見えることを防ぐことができる。したがって、表示画面に表示された際に利用者にとって視認性のよい画像を生成することができる。
また、本発明に係る画像処理装置によれば、表示画面の全体の明るさが明るく設定されている場合に、画像に対してより強い強調処理を行うことにより、例えば、明るい領域にある細い線等が消えることを防ぐことができる。また、表示画面の全体の明るさが暗く設定されている場合に、画像に対してより強い強調処理を行うことにより、例えば、背景と文字との濃度差を大きくし、利用者が暗い画面においても文字が識別できるよう、文字の可読性を高めることができる。したがって、上記画像処理装置は、利用者にとって視認性のよい画像を生成することができる。
本実施形態の画像形成装置を示したブロック図であり、コピーモード且つフルカラーモードにて印刷処理を行う際の画像データの流れを示したブロック図である。 (a)は、コピーモード且つシングルカラーモードにて印刷処理が行われる際の画像処理装置内の一部を示したブロック図であり、(b)は、コピーモード且つ2色カラーモードにて印刷処理が行われる際の画像処理装置内の一部を示したブロック図である。 本実施形態の画像形成装置を示したブロック図であり、コピーモード且つフルカラーモードにてプレビュー表示処理を行う際の画像データの流れを示したブロック図である。 (a)は、コピーモード且つシングルカラーモードにてプレビュー表示が行われる際の画像処理装置内の一部を示したブロック図であり、(b)は、コピーモード且つ2色カラーモードにてプレビュー表示が行われる際の画像処理装置内の一部を示したブロック図である。 (a)は、画像表示装置の表示特性に応じたガンマ曲線の一例を示した図である。(b)は、文字をくっきりと表示させるためのガンマ曲線を実線で示し、画像表示装置の表示特性に応じたガンマ曲線を破線で示した図である。 コピーモード且つフルカラーモードが選択されている場合の画像形成装置の処理手順を示したフローチャートである。 本実施形態の画像形成装置を示したブロック図であり、ファクシミリ送信モードにて送信処理を行う際の画像データの流れを示した図である。 本実施形態の画像形成装置を示したブロック図であり、ファクシミリ送信モードにてプレビュー表示処理を行う際の画像データの流れを示した図である。 本実施形態の画像形成装置を示したブロック図であり、ファクシミリ受信モードにて印刷処理を行う際の画像データの流れを示した図である。 本実施形態の画像形成装置を示したブロック図であり、ファクシミリ受信モードにてプレビュー表示処理を行う際の画像データの流れを示した図である。 本実施形態の画像形成装置の変形例を示したブロック図である。 (a)は、コピーモードにおいてプレビュー表示される画像を示した図であり、(b)はイメージ送信モードにおいてプレビュー表示される画像を示した図である。 画像表示装置に表示される輝度調整用のボタンを表す画像を示した図である。 画質調整部の構成の一部を示すブロック図である。 プレビュー画像に対して明るさを調整するために行うγ補正のγ曲線を示すグラフである。 プレビュー画像に対して彩度を調整するために行うγ補正のγ曲線を示すグラフである。
本発明の画像形成装置の一形態について図に基づいて説明する。図1は、本実施形態の画像形成装置100の概略構成を示すブロック図である。
本実施形態の画像形成装置100は、コピーモード・プリントモード・ファクシミリ送信モード・ファクシミリ受信モード・イメージ送信モードの中からいずれかのモードが選択されると、選択されたモードを実行するデジタルカラー複合機である。
コピーモード(複写モード)とは、画像データを読み込み(原稿を読み取って画像データを生成し)、この画像データの画像を用紙に印刷するモードを意味する。また、プリントモードとは、画像形成装置100に接続されている端末装置から送られてくる画像データの画像を用紙に印刷するモードを意味する。ファクシミリ送信モードとは、原稿を読み取って得られる画像データを電話回線によって外部装置に送信する通常のファクシミリモードと、前記画像データをメールに添付してインターネットによって送信するインターネットファクシミリモードとを意味する。ファクシミリ受信モードとは、外部装置から画像データをファクシミリにて受信し、受信した画像データの画像を用紙に印刷するモードを意味する。イメージ送信モードとは、(1)原稿を読み取って生成した画像データを電子メールに添付して指定されたアドレスへ送信するモード(scan to e-mailモード)、(2)原稿を読み取って生成した画像データをユーザにより指定されたフォルダに送信するモード(scan to ftpモード)、(3)原稿を読み取って生成した画像データを画像形成装
置100に装着されたUSBメモリなどに送信するモード(scan to usbモード)を意味
する。なお、本実施形態においては、画像処理の動作上から、ファクシミリ送信モードとイメージ送信モードとを上記のように分類している。
また、コピーモード・プリントモードが選択されている場合、利用者は、白黒画像を出
力する白黒モード,フルカラーの画像を出力するフルカラーモード,利用者の所望する1色のみからなる単色画像を出力するシングルカラーモード,利用者の所望する1色と黒色とからなる2色画像を出力する2色カラーモードのいずれかを選択できるようになっている。
例えば、コピーモードまたはプリントモードにおいて、利用者がシングルカラーモードを選択した場合、上記単色画像が印刷されることになる。また、コピーモードまたはプリントモードにおいて、利用者が2色カラーモードを選択した場合、上記2色画像の画像データが印刷される。なお、シングルカラーモードまたは2色カラーモードでは、利用者は、R(赤),G(緑),B(青),C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー)の中から所望の色を1つ選択することになる。
また、本実施形態では、コピーモードにおいて、自動判別モードを設定することが可能である。この自動判別モードが設定されている場合、画像形成装置100は、複写対象がカラー原稿か白黒原稿であるかを判別する自動カラー判別処理(ACS)を行い、カラー原稿と判別される場合は上記のフルカラーモードで出力処理を行い、白黒原稿と判別される場合は上記の白黒モードで出力処理を行うようになっている。
画像形成装置100は、図1に示されるように、画像入力装置101、画像処理装置102、画像出力装置103、画像表示装置(表示装置)104、受信装置105、送信装置106、記憶装置107、制御部108を有している。
画像入力装置101は、コピーモード、ファクシミリ送信モード、イメージ送信モードにおいて、原稿を読み取り画像データを生成する画像読取手段である。より具体的に説明すると、画像入力装置101は、CCD(Charge Coupled Device)ラインセンサを備え
たスキャナ部を有し、原稿から反射してきた光を、RGBに色分解された電気信号(アナログの画像信号)に変換し、この電気信号を画像処理装置102に入力するものである。
なお、画像入力装置101は、上記のフルカラーモード,シングルカラーモード,2色カラーモードのいずれのモードが選択されている場合であっても、フルカラーにて原稿画像の読み取りを行う。また、画像入力装置101は、画像処理装置102において前述した自動カラー判別処理が行われる場合であってもフルカラーにて原稿画像の読み取りを行う。
画像処理装置102は、画像データ(画像信号)に対して画像処理を施す集積回路であり、ASIC(Application specific integrated circuit)から構成されるものである
。この画像処理装置102は、図1に示すように、A/D(アナログ/デジタル)変換部2、シェーディング補正部3、入力処理部4、原稿種別自動判別部5、領域分離処理部6、圧縮部7、領域分離信号圧縮部8、復号部9、領域分離信号復号部10、画質調整部(彩度調整部、明暗調整部)11、2色化処理部12、色補正部13、黒生成/下色除去部14、空間フィルタ部(強調処理部)15、変倍部16、出力階調補正部17、中間調生成部18、設定値取得部(取得部)19の各ブロックを有している。画像処理装置102に含まれる各ブロックの処理内容については後で詳述する。
なお、画像処理装置102は、コピーモード、ファクシミリ送信モード、イメージ送信モードにおいて、画像入力装置101から送られてきた画像データに画像処理を行い、プリントモードにおいて、端末装置から送信されてきた画像データに画像処理を行い、ファクシミリ受信モードにおいて、外部装置から受信した画像データに画像処理を行うようになっている。そして、画像処理装置102は、コピーモード、プリントモード、ファクシミリ受信モードにおいて、画像処理を施した画像データを画像出力装置103に送信し、
ファクシミリ送信モードにおいて、画像処理を施した画像データを送信装置106に送信するようになっている。また、画像処理装置102は、イメージ送信モードのscan to e-mailモードにおいて、画像処理を施した画像データをメール処理部(不図示)に送信し、scan to ftpモードにおいて、画像処理を施した画像データを所定のフォルダに送信し、scan to usbモードにおいて、画像処理を施した画像データを所定のUSBメモリに送信するようになっている。
画像出力装置(プリンタ)103は、画像処理装置102から送られてきた画像データの画像を記録媒体(例えば紙等)上に印刷(形成)するものであり、例えば、電子写真方式またはインクジェット方式を用いたカラープリンタを挙げることができる。なお、本実施形態においての「印刷」とは、プリントモードにおける印刷、コピーモードでの印刷、ファクシミリ受信モードでの印刷のいずれかを意味する。
画像表示装置104は、画像形成装置100の操作パネル(不図示)に備えられている液晶ディスプレイであり、カラー画像の表示が可能な表示手段である。また、画像表示装置104は、タッチパネルに覆われており、画像形成装置100の入力インターフェイスとしての機能を有している。つまり、画像表示装置104には、画像形成装置100に対して各種コマンドの入力を行うためのGUI(グラフィカルユーザインターフェイス)や操作ガイドが表示される。
また、本実施形態の画像形成装置100では、コピーモードまたはファクシミリ受信モードにおいて、印刷実行前に、印刷対象となる画像のプレビューを画像表示装置104に表示することが可能になっている。さらに、本実施形態の画像形成装置100では、ファクシミリ送信モードまたはイメージ送信モードにおける送信実行前において、送信対象となる画像のプレビューを画像表示装置104に表示することが可能になっている。
また、コピーモードまたはイメージ送信モードにおいて、フルカラーモードが選択されている場合はフルカラー画像のプレビューが表示され、シングルカラーモードが選択されている場合は単色画像のプレビューが表示され、2色カラーモードが選択されている場合は2色画像のプレビューが表示されるようになっている。
なお、画像表示装置104は、液晶ディスプレイに限定されるものではなく、液晶ディスプレイ以外の表示手段(例えば、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ等)であってもよい。
受信装置105は、電話回線またはインターネットに接続しており、ファクシミリ通信によって外部装置から画像データを受信する装置である。また、送信装置106は、電話回線またはインターネットに接続しており、画像入力装置101にて入力された画像データをファクシミリ通信によって外部装置へ送信する装置である。
記憶装置107は、画像処理装置102にて扱われる画像データを一旦保存するためのハードディスクである。
制御部108は、CPU(Central Processing Unit)あるいはDSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサを含むコンピュータであり、画像形成装置100に備えら
れる各種ハードウェアを統括的に制御するものである。また、制御部108は、画像形成装置100に備えられる各ハードウェア間のデータ転送を制御する機能も有する。
つぎに、コピーモード、ファクシミリ送信モード、ファクシミリ受信モード、イメージ送信モードの各モードにおいて、画像処理装置102の各ブロックにて実行される処理の
内容を詳細に説明する。なお、本実施形態の画像処理装置102には、或るモードaが選択されている時は動作する一方で前記モードaとは異なるモードbが選択されている時は動作しないようなブロックが存在する(モードa、モードbは、コピーモード、ファクシミリ送信モード、ファクシミリ受信モード、イメージ送信モードのいずれかである)。また、画像処理装置102には、選択されているモードに応じて処理内容を変更するブロックも存在する。さらに、画像処理装置102には、選択されているモードが同じであっても、印刷用(送信用)の画像データの処理時は動作する一方でプレビュー用の画像データの処理時は動作しないようなブロックや、印刷用(送信用)の画像データの処理時とプレビュー用の画像データの処理時とで処理内容を変更するブロックが存在する。そこで、以下では、画像処理装置102に含まれる各ブロックにて実行される処理の内容について、モード別に説明すると共に、印刷処理時(または送信処理時)とプレビュー表示時とで分けて説明する。
(1)コピーモード
(1−1)印刷処理時(画像印刷ジョブ時)
以下では、図1に基づいて画像処理装置102について説明するが、図1はコピーモード且つフルカラーモードにて印刷処理を行う際の画像処理装置102内の画像データの流れを示したものである事を述べておく。
A/D(アナログ・デジタル)変換部2は、画像入力装置101から送られてきたカラー画像信号(RGBアナログ信号)をデジタルの画像データ(RGBデジタル信号)に変換するブロックである。シェーディング補正部3は、A/D変換部2から送られてきた画像データに対して、画像入力装置101の照明系、結像系、撮像系で生じる各種の歪みを取り除く処理を施すブロックである。入力処理部4は、シェーディング補正部3より送られてくるRGBの画像データのそれぞれに対してγ補正処理などの階調変換処理を施すブロックである。
原稿種別自動判別部5は、入力処理部4にてγ補正等の処理がなされたRGBの画像データ(RGBの濃度信号)に基づき、画像入力装置101にて読み取られた原稿の種別の判定を行う。ここで、判定される原稿の種別としては、文字原稿、印刷写真原稿、文字と印刷写真とが混在した文字印刷写真原稿等がある。また、原稿種別自動判別部5は、上記画像データに基づき、読み取られた原稿がカラー原稿であるか白黒原稿であるのかの判別を行う処理である自動カラー判別処理(ACS:Auto Color Selection)やブランク原稿であるか否か(無地の原稿であるか否か)の判定処理も行うことができる。なお、原稿種別自動判別部5から出力されるRGBの画像データは、領域分離処理部6および圧縮部7に入力するようになっている。
領域分離処理部6は、原稿種別自動判別部5から送られてくるRGBの画像データに基づき、入力画像の画素毎に、当該画素がどのような画像領域に分類されるのかを判別し、この判別結果を示す領域分離信号を生成する処理を行う。ここで、領域分離処理部6において判別される画像領域には、黒文字領域,色文字領域,網点領域等がある。なお、領域分離処理は、画素毎に画像領域の判定を行う形態ではなく、複数の画素よりなるブロック毎に画像領域の判定が行われる形態であってもよい。
圧縮部7は、原稿種別自動判別部5から送られてくる画像データ(RGB信号)を符号化する処理を行うブロックである。なお、上記符号化は、例えばJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式に基づいて行われる。
領域分離信号圧縮部8は、画素毎に生成された領域分離信号に対して圧縮処理を施すブロックである。なお、領域分離信号圧縮部8における圧縮処理は、例えば、可逆圧縮方法
であるMMR(Modified Modified Reed)方式、MR(Modified Reed)方式に基づいて
行われる。
制御部108は、圧縮部7から出力された符号化コード(符号化された画像データ)と領域分離信号圧縮部8から出力された領域分離信号コード(圧縮された領域分離信号)とを一旦記憶装置107に保存し、ファイリングデータとして管理する。そして、制御部108は、コピー出力動作が指示された場合、記憶装置107から上記の符号化コードおよび当該符号化コードに対応する領域分離信号コードを読み出し、復号部9、領域分離信号復号部10にそれぞれ引き渡す。
なお、制御部108は、上記符号化コードの保存アドレスまたはデータ名と、領域分離信号コードの保存アドレスとを対応付けて管理テーブルに記入する。つまり、制御部108は、当該管理テーブルを用いて、符号化コードおよび領域分離信号コードの読み出しまたは書き込みの制御を行っている。
復号部9は、上記符号化コードに対して復号化処理を施すことによって、上記符号化コードをRGBの画像データに伸張する。また、領域分離信号復号部10は、上記領域分離信号コードに対して復号化処理を施す。復号化した領域分離信号は、黒生成/下色除去部14、空間フィルタ部15、中間調生成部18に引き渡される。そして、黒生成/下色除去部14、空間フィルタ部15、中間調生成部18においては、画像領域の種類に応じて画像処理内容の切替えが行われる。
画質調整部11は、復号部9から送られてくるRGBの画像データについて、下地の検出を行って下地除去補正を行う。さらに、画質調整部11は、ユーザによって操作パネル(不図示)から入力される設定情報に基づいて、RGBのバランス(カラー調整、赤み青みといった全体のカラー調整)、明るさ、鮮やかさの調整を行う。
さらに、画質調整部11は、シングルカラーモードが選択されている場合、RGBの画像データを、RGBの補色となるCMYの画像データに変換する処理を行う。ここで、シングルカラーモードにおいてのRGBの画像データからCMYの画像データへの変換処理は、下記の式1を用いることによって実行される。なお、式1における係数r1〜r3は〔表1〕に基づいて定められる。例えば、利用者がシングルカラーモードにおいて所望の色としてシアンを選択している場合、〔表1〕の「Cyan」の欄に属するr1〜r3の値が参照され、r1=1,r2=0,r3=0が選択されることになる。
Figure 2010258799
Figure 2010258799
つまり、フルカラーモードの場合の画質調整部11からの出力は、図1に示されるように、RGBの画像データとなるところ、シングルカラーモードが選択されている場合の画質調整部11からの出力は、図2(a)に示されるように、CMYの画像データとなる。なお、2色カラーモードが選択されている場合の画質調整部11からの出力は、図2(b)に示されるように、RGBの画像データとなる。なお、図2(a)は、コピーモード且つシングルカラーモードにて印刷処理が行われる際の画像処理装置102の一部のブロックを示したものであり、図2(b)は、コピーモード且つ2色カラーモードにて印刷処理が行われる際の画像処理装置102の一部のブロックを示したものである。
また、画質調整部11にて実行される鮮やかさの調整は、式1のマトリクスのr1〜r3およびa1〜a3の各値を変更した上で当該マトリクスを用いることによって実現可能である。それゆえ、上記の鮮やかさの調整と、シングルカラーモードにおける画像データの変換処理(RGBからCMYへの変換)とについては、マトリクスを共用でき、画像処理回路を共用できる。よって、本実施形態では、上記の鮮やかさの調整と、シングルカラーモードにおける画像データの変換処理とが、同じ処理部(画質調整部11)で行われるのである。
2色化処理部12は、2色カラーモードが選択されている場合、図2(b)に示すように、画質調整部11から出力されたRGBの画像データをCMYの画像データに変換する処理を行うブロックである。なお、2色カラーモードにおいてのRGBの画像データからCMYの画像データへの変換処理は、例えば、特開2007−28336号公報に記載されている〔実施例1〕または〔実施例2〕の手法にて実現できる。
また、2色化処理部12は、フルカラーモードが選択されている場合、図1に示されるように、画質調整部11から出力されたRGBの画像データに対して何も処理を行わず、当該画像データをそのまま色補正部13へ引き渡す(スルーする)。さらに、2色化処理部12は、シングルカラーモードが選択されている場合、図2(a)に示すように、画質調整部11から出力されたCMYの画像データに対して何も処理を行わず、当該画像データをそのまま色補正部13へ引き渡す(スルーする)。
色補正部13は、フルカラーモードが選択されている場合、2色化処理部12から出力されるRGBの画像データをCMYの画像データに変換する色補正処理を行うと共に、当該画像データに対して色再現性を高める処理を施すブロックである。なお、上記の色補正処理は、入力値(RGB)と出力値(CMY)とを対応付けたLUT(ルックアップテーブル)を作成し、作成したLUTから出力値をルックアップすることによって実現される。
また、色補正部13は、シングルカラーモードまたは2色カラーモードが選択されている場合、図2(a)(b)に示されるように、2色化処理部12から出力されたCMYの画像データに対して何も処理を行わず、当該画像データをそのまま黒生成/下色除去部1
4へ引き渡す(スルーする)。
黒生成/下色除去部14は、フルカラーモードまたは2色カラーモードが選択されている場合、色補正部13から出力されたCMYの画像データから黒(K)の画像データを生成する黒生成を行う一方、元のCMYの画像データから黒(K)の画像データを差し引いて新たなCMYの画像データを生成する処理を行うブロックである。これにより、フルカラーモードまたは2色カラーモードが選択されている場合、図1および図2(b)に示されるように、CMYの画像データは黒生成/下色除去部14によってCMYKの4色の画像データに変換される。
また、黒生成/下色除去部14は、シングルカラーモードが選択されている場合、図2(a)に示されるように、色補正部13から出力されたCMYの画像データに対して何も処理を行わず、当該画像データをそのまま後段の空間フィルタ部15へ引き渡す(スルーする)。
なお、フルカラーモードまたは2色カラーモードが選択されている場合、黒生成/下色除去部14の出力、および、黒生成/下色除去部14よりも後段の各ブロックの入出力は、図1のように、CMYKの画像データとなる。しかし、シングルカラーモードが選択されている場合、黒生成/下色除去部14の出力、および、黒生成/下色除去部14よりも後段の各ブロックの入出力は、図1とは異なり、CMYの画像データとなる。
空間フィルタ部15は、黒生成/下色除去部14より出力されるCMYKまたはCMYの画像データに対して、領域分離信号(領域識別信号)を基にデジタルフィルタによる空間フィルタ処理(強調処理、平滑化処理等)を行っている。つまり、空間フィルタ部15では、領域分離信号に基づいて、画像領域毎に異なる画像処理が実行される。
変倍部16は、操作パネル(不図示)を介して利用者によって入力される変倍コマンド(印刷画像の倍率を示した情報)に基づいて、画像の拡大や縮小処理を行うブロックである。
出力階調補正部17は、変倍部16から出力された画像データに対して、用紙等の記録媒体に出力するための出力γ補正処理を行うブロックである。中間調生成部18は、誤差拡散法やディザ法を用いて、画像出力装置103において画像を印刷するために必要な階調再現処理(中間調生成処理)を実行するものである。
そして、中間調生成部18から出力されるCMYKまたはCMYの画像データは画像出力装置103に引き渡され、画像出力装置103は、当該画像データの画像を記録媒体(例えば紙等)上に印刷する。
(1−2)プレビュー表示時
つぎに、コピーモードにて印刷対象画像のプレビューを表示する場合に画像処理装置102の各ブロックにて実行される処理の内容を図3に基づいて説明する。図3は、図1の画像形成装置100と同じ画像形成装置100を示すブロック図であり、コピーモード且つフルカラーモードにてプレビュー表示を行う際の画像データの流れを示した図である。
なお、A/D(アナログ/デジタル)変換部2、シェーディング補正部3、入力処理部4、原稿種別自動判別部5、領域分離処理部6、圧縮部7、領域分離信号圧縮部8、復号部9、2色化処理部12の処理については、印刷処理時と同じであるため、以下ではその説明を省略する。
領域分離信号復号部10は、図3に示すように、プレビュー表示時において、復号化した領域分離信号を空間フィルタ部15および出力階調補正部17に引き渡す。
画質調整部11は、プレビュー表示のための画像データ(プレビュー画像を表すデータ)に対して、印刷処理時の下地除去補正、および、入力された設定情報に基づくRGBのバランス、明るさ、鮮やかさ(彩度)の調整に加えて、画像表示装置104の画面全体の明るさの設定値に応じた画質調整処理を行う。画質調整部11の処理の詳細については後述する。
色補正部13は、フルカラーモードにおいて、RGBの画像データを入力する。なお、RGBの画像データは、スキャナ(画像入力装置101)の色空間に適合しているデータである。そして、色補正部13は、このRGBの画像データを画像表示装置104の色空間に適合するR’G’B’の画像データへ変換する処理を行う。
つまり、色補正部13は、スキャナの画像読取特性に適合したRGBの画像データを表示装置の表示特性に適合したR’G’B’の画像データに変換する処理を行っているのである。なお、RGBの画像データをR’G’B’の画像データに変換する処理も、入力値(RGB)と出力値(R’G’B’)とを対応付けたLUTを作成し、作成したLUTから出力値をルックアップすることによって実現される。
そして、本実施形態では、フルカラーモードにおいて、印刷処理時のRGBの画像データからCMYKの画像データへの変換処理と、プレビュー表示時のRGBの画像データからR’G’B’ の画像データへの変換処理とについて、画像処理回路を共用している。
ここで、図3は、図1と同様、フルカラーモードが選択されている場合の画像形成装置100を示したものであり、色補正部13は、フルカラーモードにおいて、RGBの画像データを入力するようになっている。しかし、シングルカラーモードまたは2色カラーモードでは、図4(a)(b)に示すように、色補正部13はCMYの画像データを入力するようになっている。なお、図4(a)は、コピーモード且つシングルカラーモードにてプレビュー表示処理が行われる際の画像処理装置102の一部のブロックを示したものであり、図4(b)は、コピーモード且つ2色カラーモードにてプレビュー表示処理が行われる際の画像処理装置102の一部のブロックを示したものである。
そして、色補正部13は、シングルカラーモードまたは2色カラーモードでは、CMYの画像データをR’G’B’の画像データに変換する処理を行う。つまり、色補正部13は、印刷処理の印刷特性に適合したCMYの画像データを表示装置の表示特性に適合したR’G’B’の画像データに変換する処理を行っているのである。なお、CMYの画像データをR’G’B’の画像データに変換する処理も、入力値(CMY)と出力値(R’G’B’)とを対応付けたLUTを作成し、作成したLUTから出力値をルックアップすることによって実現される。
黒生成/下色除去部14は、図3および図4に示すように、シングルカラーモード,2色カラーモード,フルカラーモードのいずれのモードであっても、色補正部13から出力されたR’G’B’の画像データに対して何も処理を行わず、当該画像データをそのまま後段の空間フィルタ部15へ引き渡す(スルーする)。
空間フィルタ部15は、黒生成/下色除去部14より出力されたR’G’B’の画像データに対して、領域分離信号を基にデジタルフィルタによる空間フィルタ処理(強調処理、平滑化処理等)を行っている。つまり、空間フィルタ部15では、印刷処理時と同様、領域分離信号に基づいて、画像領域毎に異なる画像処理が実行される。さらに、空間フィ
ルタ部15は、画像表示装置104の画面全体の明るさの設定値に応じたフィルタ処理を行う。画面全体の明るさの設定値に応じた空間フィルタ部15の処理の詳細については後述する。
変倍部16は、空間フィルタ部15から出力されたR’G’B’の画像データからなる画像の画素数を画像表示装置104の画素数に変換する間引き処理(画素数を減少する処理)を行う。画像形成装置100の操作パネルに備えられる画像表示装置104は、印刷を行う画像データの解像度と比較すると低解像度であり、通常、極めて小型のディスプレイである。それゆえ、プレビュー表示時においては、画像データを間引く必要がある。また、変倍部16では、画像形成装置に備えられる操作パネル(不図示)より入力される変倍コマンド(表示倍率を示す情報、例えば2〜4倍等の固定倍率)に基づいて画像の拡大や縮小処理がなされる。
出力階調補正部17は、変倍部16から出力されてきた画像データに対して、領域分離信号を基に出力γ補正処理を行っている。より具体的に説明すると、出力階調補正部17は、領域分離信号を基に、画像領域に応じて異なるガンマ曲線を選択し、画像領域毎に出力γ補正処理の内容を異ならせている。例えば、文字以外の領域に対しては、画像表示装置104の表示特性に応じたガンマ曲線が選択され、文字領域に対しては、文字をくっきりと表示させるためのガンマ曲線が選択される。ここで、図5(a)は、画像表示装置104の表示特性に応じたガンマ曲線である。また、図5(b)の実線で示される曲線は文字をくっきりと表示させるためのガンマ曲線である。なお、図5(b)の破線は、画像表示装置104の表示特性に応じたガンマ曲線であり、文字をくっきりと表示させるためのガンマ曲線と比較するために図示したものである。
なお、本実施形態では、出力階調補正部17は、領域分離信号に基づいてガンマ曲線の選択を行っているが、領域分離信号による選択を行わないで図5(a)のガンマ曲線のみを用いて出力階調補正を行うようにしても良い。
そして、中間調生成部18は、出力階調補正部17から出力されたR’G’B’の画像データに対して何も処理を行わず、当該画像データをそのまま後段の画像表示装置104へ引き渡す(スルーする)。これにより、画像表示装置104は、R’G’B’の画像データに基づいて、コピー対象となる画像のプレビューを表示できる。
なお、出力階調補正部17において実行されている出力γ補正処理は、画質調整部11にて実行されてもよい。
さらに、コピーモードのプレビュー表示時においてフルカラーモードが選択されているとき、または、コピーモードのプレビュー表示時において自動判別モードが選択され且つカラー原稿と判定されたとき、出力処理(印刷処理・表示処理)がフルカラーで行われる事を利用者に認識させるための識別情報(例えば「フルカラー」の文字)を画像表示装置104に表示する。一方、画像形成装置100は、コピーモードのプレビュー表示時において白黒モードが選択されているとき、または、コピーモードのプレビュー表示時において自動判別モードが選択され且つ白黒原稿と判定されたとき、出力処理が白黒モードで行われる事を利用者認識させるための識別情報(例えば「白黒」を示す文字)を画像表示装置104に表示する。
これにより、コピーしようとしている原稿の画像データがどのようなモードで処理されるのかをユーザに分かりやすく通知することができ、ユーザは後の処理の選択を適切に行うことができる。例えば、自動判別モードが選択されている場合、黒文字で書かれた原稿の一部に赤で記載された箇所があると原稿種別自動判別部5にてカラー原稿と判定される
が、ユーザがフルカラーで出力したくない場合、自動判別モードから白黒モードに変更して出力することが可能になる。
また、出力処理がフルカラーまたは白黒で行われる事を利用者に認識させるための識別情報(「フルカラー」または「白黒」の文字)は、図12(a)の符号160に示されるように、プレビュー画像と重ならないように当該プレビュー画像とともに表示される。さらに、プレビュー画像が表示されている状態にて所定のボタン(例えば図12(a)の符号150のキー)を押すと、識別情報160が表示されるような形態であってもよい。
なお、原稿種別自動判別部5にて行われる自動カラー判別処理の手法として、例えば特開平4−282968号公報に記載されている方法を用いることができる。この方法は、画素毎にカラー画素であるか白黒画素(モノクロ画素)であるかを判別し、所定の順序且つ所定数以上の連続するカラー画素群の存在が検知されると、この連続するカラー画素群をカラーブロックと認識し、1ライン中に所定数以上のカラーブロックが存在していれば、そのラインをカラーラインとして認定する。そして、原稿画像中にカラーラインが所定数存在していれば当該原稿画像をカラー画像と判断し、そうでない場合は白黒画像(モノクロ画像)と判断するものである。
<画像表示装置の画面輝度調整>
利用者は、操作パネルから指示を入力することによって、画像表示装置104の表示画面全体の輝度を調整することができる。図12(a)は、コピーモードにおいてプレビュー表示されるプレビュー画像を示した図である。
ここで、利用者が画面全体の明るさを設定するための所定のキー170を押すと、画像表示装置104に、図13に示すような輝度調整用のボタン180が表示される。各ボタン180は、画像表示装置104の画面全体の輝度の大小を設定するためのものである。利用者はタッチパネルによって所望のボタン180を押すことで、所望の画面輝度を選択することができる。または、利用者がタッチパネルによって「+」のボタン180を押すことで、現在より1段階明るい画面輝度を選択することができる。明るい画面輝度が選択されると、表示装置104の画面全体が明るくなり、表示されるプレビュー画像も明るくなる。また、利用者がタッチパネルによって「−」のボタン180を押すことで、現在より1段階暗い画面輝度を選択することができる。暗い画面輝度が選択されると、表示装置104の画面全体が暗くなり、表示されるプレビュー画像も暗くなる。なお、本実施形態では、標準の画面輝度の設定値に対して、画面輝度を「+」側にも「−」側にも変更できる。
選択された画面輝度の設定値(明るさ情報)は、表示装置104に出力され、液晶画面のバックライトの強度の調整に利用される。また、選択された画面輝度の設定値は、画像処理装置102の設定値取得部19にも出力される。
設定値取得部19は、取得した画面輝度の設定値を画質調整部11および空間フィルタ部15に出力する。
<プレビュー画像の画質調整>
以下に、印刷処理時にも行う下地除去補正および入力された設定情報に基づくRGBのバランス、明るさ、鮮やかさ(彩度)の調整以外の、プレビュー画像用の画質調整処理について説明する。
画質調整部11は、画面輝度の設定値に基づいて、プレビュー画像用の画質調整処理(明るさのγ補正および彩度調整)を行う。また、空間フィルタ部15は、画面輝度の設定
値に基づいて、プレビュー画像用のフィルタ処理を行う。具体的には下記の表2に示すように画質調整処理およびフィルタ処理を行う。
Figure 2010258799
図14は、画質調整部11の構成の一部を示すブロック図である。画質調整部11は、第1γ変換部20、第1色空間変換部21、第2γ変換部22、および第2色空間変換部23から構成されている。
第1γ変換部20は、画質調整部11に入力されたRGBのプレビュー画像に対して、γ変換を行う。第1色空間変換部21は、RGBのプレビュー画像を均等色空間であるL表色系へ変換する。また、変換先の均等色空間は、L表色系に限らず他の均等色空間であってもよい。第2γ変換部22は、均等色空間にてプレビュー画像に対してγ変換を行う。第2色空間変換部23は、L表色系のプレビュー画像をRGB色空間に変換する。第1色空間変換部21および第2色空間変換部23の色空間の変換は、マトリックス演算を利用して行うことができる。
図15は、第1γ変換部20または第2γ変換部22において、入力されたプレビュー画像に対して明るさを調整するために行うγ補正のγ曲線を示すグラフである。画面輝度を標準設定より明るく設定した場合、第1γ変換部20または第2γ変換部22は、プレビュー画像に対して、全体的に暗くなるようにγ<1(下に凸)のγ曲線C1を用いてγ補正を行う。画面輝度を標準設定より暗く設定した場合、第1γ変換部20または第2γ変換部22は、プレビュー画像に対して、全体的に明るくなるようにγ>1(上に凸)のγ曲線C2を用いてγ補正を行う。また、画面輝度が標準設定値に設定された場合、第1γ変換部20または第2γ変換部22は、プレビュー画像に対して、γ=1のリニアなγ曲線C3を用いてγ補正を行う。言い換えれば、画面輝度が標準設定値に設定された場合、第1γ変換部20および第2γ変換部22は、プレビュー画像に対して明るさの調整をしない。プレビュー画像に対する明るさの調整を第1γ変換部20で行う場合、プレビュー画像のRGBの全プレーンにおいてγ補正が行われる。プレビュー画像に対する明るさの調整を第2γ変換部22で行う場合、プレビュー画像のLプレーンにおいてγ補正が行われる。
ただし、これとは別に、利用者によって入力された設定情報に基づくプレビュー画像のRGBのバランス、明るさ、鮮やかさ(彩度)の調整は、第1γ変換部20または第2γ変換部22において行われる。
一般に、表示装置104の全体的な画面輝度が明るく設定された場合、利用者には、濃
度の薄い(明るい)領域の階調性が失われたり、白地領域にある細い線等が消えたり途切れたりして見える。そこで、本実施形態のように、プレビュー画像を全体的に暗く補正することで、濃度の薄い領域の階調性を維持し、白地領域にある細い線等が消えるのを防ぐことができる。また、一般に、表示装置104の全体的な画面輝度が暗く設定された場合、利用者には、濃度の濃い(暗い)領域の階調性が失われたりして見える。そこで、本実施形態のように、プレビュー画像を全体的に明るく補正することで、濃度の濃い領域の階調性を維持することができる。
図16は、第2γ変換部22において、入力されたプレビュー画像に対して彩度を調整するために行うγ補正のγ曲線を示すグラフである。画面輝度を標準設定より明るく設定した場合、第2γ変換部22は、プレビュー画像に対して、全体的に彩度を下げるようにaプレーンおよびbプレーンのそれぞれにおいてγ<1のγ曲線C4を用いてγ補正を行う。画面輝度を標準設定より暗く設定した場合、第2γ変換部22は、プレビュー画像に対して、全体的に彩度を上げるようにaプレーンおよびbプレーンのそれぞれにおいてγ>1のγ曲線C5を用いてγ補正を行う。また、画面輝度が標準設定値に設定された場合、第2γ変換部22は、プレビュー画像に対して、γ=1のリニアなγ曲線C6を用いてγ補正を行う。言い換えれば、画面輝度が標準設定値に設定された場合、第2γ変換部22は、プレビュー画像に対して彩度の調整をしない。
一般に、表示装置104の全体的な画面輝度が明るく設定された場合、画面が明るくなることにより彩度が上昇する。そこで、本実施形態では、プレビュー画像の彩度を全体的に低下させるよう補正することで、彩度の上昇を抑える。また、一般に、表示装置104の全体的な画面輝度が暗く設定された場合、画面が暗くなることにより彩度が低下する。そこで、本実施形態では、プレビュー画像の彩度を全体的に上昇させるよう補正することで、彩度の低下を抑える。これにより、プレビュー表示において、写真画像等の高彩度な領域の画質が劣化して見えることを防ぐことができ、利用者によるプレビュー画像の視認性を向上することができる。
なお、第2γ変換部22においてL表色系で彩度の調整を行う構成に限らず、例えば、RGBのプレビュー画像に対してマトリックスを用いて彩度の調整を行う構成としてもよい。この構成であれば、第1色空間変換部21、第2γ変換部22、および第2色空間変換部23を省略することができる。
彩度を上昇させる場合、例えば、RGBの入力信号InR(赤)、InG(緑)、InB(青)に次式に示す演算を行い、それぞれOutR(赤)、OutG(緑)、OutB(青)に変換する。
Figure 2010258799
上記のような変換を行えば、RGB間の濃度差が増加するため、彩度が増加する。
また、彩度を低下させる場合、例えば、RGBの入力信号InR(赤)、InG(緑)、InB(青)に次式に示す演算を行い、それぞれOutR(赤)、OutG(緑)、OutB(青)に変換する。
Figure 2010258799
上記のような変換を行えば、RGB間の濃度差が減少するため、彩度が低下する。
また、画質調整部11は、画面輝度の設定値が表す輝度が、所定の基準値より小さい、すなわち明るさ情報に示される明るさが標準となる明るさより暗い場合、プレビュー画像に対して明るくするγ補正および彩度を上昇させる彩度調整を行い、画面輝度の設定値が表す輝度が所定の基準値より大きい、すなわち明るさ情報に示される明るさが標準となる明るさより明るい場合、プレビュー画像に対して暗くするγ補正および彩度を低下させる彩度調整を行う構成としてもよい。ここで、標準となる明るさとは、所定の明るさを示す1つの値でもよいし、所定の明るさを示す範囲であってもよい。
<プレビュー画像のフィルタ処理>
以下に、プレビュー画像用のフィルタ処理について説明する。
空間フィルタ部15は、画面輝度の設定に応じて、領域分離信号に基づいてプレビュー画像の文字領域に対して強調処理を施す。画面輝度を標準設定より明るく設定した場合、空間フィルタ部15は、文字領域に対して、画面輝度が標準設定の場合よりも強い強調処理を行う。これにより、白地領域にある細い線等が消えるのを防ぐことができる。また、画面輝度を標準設定より暗く設定した場合、空間フィルタ部15は、文字領域に対して、画面輝度が標準設定の場合よりも強い強調処理を行う。これにより、背景と文字との濃度差を大きくし、利用者が暗い画面においても文字が識別できるよう、文字の可読性を高めることができる。ここで行う強調処理は、画像の鮮鋭化処理であり、強い強調処理とは、鮮鋭化の程度が大きいことを意味する。鮮鋭化の結果、画像の中の文字および模様の輪郭が強調される。
したがって、画像処理装置102は、表示装置104の全体的な画面輝度が変更された場合でも、画面輝度に応じて利用者にとって視認性のよいプレビュー画像を生成することができる。
また、空間フィルタ部15は、画面輝度の設定値が標準設定より1段階暗い画面輝度から、標準設定より1段階明るい画面輝度までの範囲内であれば、標準設定と同じ強調処理を行い、画面輝度の設定値が上記範囲外であれば標準設定の場合より強い強調処理を行う構成としてもよい。また、空間フィルタ部15は、上記設定値が標準設定から離れる程、プレビュー画像に対して強い強調処理を行う構成としてもよい。また、画面輝度が標準設定の場合、空間フィルタ部15は文字領域に対して強調処理を行わない構成としてもよい。また、本実施形態では、文字領域に行う強調処理は、画面輝度が標準設定の場合に最も弱くなる構成であるが、これに限らない。画面輝度の設定値が所定の範囲内である場合に、すなわち明るさ情報に示される明るさが標準となる明るさの範囲内の場合に空間フィルタ部15が文字領域に対して行う強調処理に比べ、画面輝度の設定値が上記範囲外である場合は、すなわち明るさ情報に示される明るさが標準となる明るさの範囲外の場合は、空間フィルタ部15が文字領域に対してより強い強調処理を行う構成であってもよい。
(1−3)各ブロックの動作/非動作について
以上のように、フルカラーモードの印刷時では、画質調整部11〜中間調生成部18のうち、2色化処理部12は動作しないが、それ以外のブロックは全て動作することになる(図1参照)。これに対し、フルカラーモードのプレビュー表示時では、画質調整部11〜中間調生成部18のうち、2色化処理部12と黒生成/下色除去部14と中間調生成部18とは動作しないが、それ以外のブロックは全て動作することになる(図3参照)。
また、2色カラーモードの印刷時では、画質調整部11〜中間調生成部18のうち、色補正部13は動作しないが、それ以外のブロックは全て動作することになる(図2(b)参照)。これに対し、2色カラーモードのプレビュー表示時では、画質調整部11〜中間調生成部18のうち、黒生成/下色除去部14と中間調生成部18とが動作しないが、それ以外のブロックは全て動作することになる(図4(b)参照)。
さらに、シングルカラーモードの印刷時では、画質調整部11〜中間調生成部18のうち、2色化処理部12と色補正部13と黒生成/下色除去部14とが動作しないが、それ以外のブロックは全て動作することになる(図2(a)参照)。これに対し、シングルカラーモードのプレビュー表示時では、画質調整部11〜中間調生成部18のうち、2色化処理部12と黒生成/下色除去部14と中間調生成部18とが動作しないが、それ以外のブロックは全て動作することになる(図4(a)参照)。
(1−4)処理手順について
つぎに、コピーモード且つフルカラーモードが選択されている場合の処理手順の一例を図6に基づいて説明する。図6は、コピーモード且つフルカラーモードが選択されている場合の画像形成装置の処理手順の一例を示したフローチャートである。
画像形成装置100は、コピーモードが選択され、スタートキーが押されると(S1にてYES)、原稿をスキャンすることによって(S2)、RGBのアナログ信号を生成する。なお、S1のスタートキーを押す前において、利用者は、プレビュー表示の要否を示す設定情報を入力することにより、画像形成装置100に対してプレビュー表示の有無を設定しているものとする。
S2の後、画像形成装置100は、RGBのアナログ信号をRGBの画像データ(デジタルデータ)に変換し(S3)、上記画像データに対してシェーディング補正を施し(S4)、シェーディング補正後のRGBの画像データに対して入力γ補正処理を施す(S5)。S5の後、画像形成装置100は、RGBの画像データに基づいて原稿種別判定処理および領域分離処理を行い(S6)、さらに、RGBの画像データを記憶装置107に保存する(S7)。
S7の後、画像形成装置100は、「プレビュー表示有」が設定されているか否かを判定し(S8)、「プレビュー表示有り」が設定されていない場合はS9〜S16を実行し、「プレビュー表示有」が設定されている場合はS17〜S23を実行することになる。以下では、まずS9〜S16について説明し、その後、S17〜S23について説明する。
「プレビュー表示有」が設定されていない場合(S8においてNO)、画像形成装置100は、RGBの画像データを記憶装置107から読み出し、下地除去補正や鮮やかさの調整等の画質調整処理を行う(S9)。その後、画像形成装置100は、スキャナの特性に応じたRGBの画像データを、プリンタの特性に応じたCMYの画像データに変換し(S10)、さらに、CMYの画像データをCMYKの画像データに変換する(S11)。その後、画像形成装置100は、領域分離処理の結果を基にCMYKの画像データに対し
て空間フィルタ処理を行い(S12)、空間フィルタ処理後のCMYKの画像データに対して変倍処理を施す(S13)。S13の後、画像形成装置100は、CMYKの画像データに対して出力γ補正処理および階調再現処理を行い(S14,S15)、当該画像データの画像を用紙に印刷し(S16)、処理を終了する。
S8において「プレビュー表示有」が設定されていると判定された場合(S8においてYES)、画像形成装置100は、RGBの画像データを記憶装置107から読み出し、S9の画質調整処理に加えて、画像表示装置104の画面全体の明るさの設定値に応じた画質調整処理を行う。(S17)。その後、画像形成装置100は、スキャナの特性に応じたRGBの画像データを、表示装置の特性に応じたR’G’B’の画像データに変換する(S18)。S18の後、画像形成装置100は、領域分離処理の結果および画像表示装置104の画面全体の明るさの設定値に基づきR’G’B’の画像データに対して空間フィルタ処理を行い(S19)、R’G’B’の画像データがディスプレイの解像度およびサイズに適合するものになるように当該R’G’B’の画像データに対して間引き処理を行う(S20)。S20の後、画像形成装置100は、領域分離処理の結果を基に、R’G’B’の画像データに対して出力γ補正処理を行う(S21)。S21の後、画像形成装置100は、R’G’B’の画像データに基づいてプレビュー表示を行う(S22)。そして、S22の後、プリント許可を示すコマンドが利用者から入力されると(S23にてYES)、画像形成装置100は、記憶装置107に記憶されているRGBの画像データを再度読み出し、この画像データに基づいてS9〜S16の処理を実行して印刷を行う。これに対し、S22の後、プリント取消を示すコマンドが利用者から入力されると(S23にてNO)、画像形成装置100は処理を終了する。
(2)ファクシミリ送信モード
(2−1)送信処理時(画像送信ジョブ時)
図7は、図1の画像形成装置100と同じ画像形成装置100を示すブロック図であり、ファクシミリ送信モードにて送信処理を行う際の画像データの流れを示した図である。なお、A/D(アナログ/デジタル)変換部2、シェーディング補正部3、入力処理部4、原稿種別自動判別部5、領域分離処理部6、圧縮部7、領域分離信号圧縮部8、復号部9の処理については、コピーモードの場合と同じであるため、以下ではその説明を省略する。
領域分離信号復号部10は、ファクシミリ送信モードでは、記憶装置107から領域分離信号コードを読み出して復号化し、復号化した領域分離信号を空間フィルタ部15へ送信する。
画質調整部11は、復号部9から出力されたRGBの画像データをKの画像データ(グレーの濃淡を示す値)に変換する。なお、この変換は、所定のマトリクス係数や下記の式4を用いることによって行われる。
輝度値(Kの画像データの値)=0.299r+0.587g+0.114b 式4
rは赤の画像データの値(濃度値)であり、gは緑の画像データの値であり、bは青の画像データの値である。
2色化処理部12、色補正部13、黒生成/下色除去部14は、画質調整部11から出力されたKの画像データ(信号)に対して何も処理を行わず、このKの画像データをそのまま後段の空間フィルタ部15へ引き渡す(スルーする)。
空間フィルタ部15は、Kの画像データに対して、領域分離信号を基にデジタルフィルタによる空間フィルタ処理(強調処理,平滑化処理等)を行っている。変倍部16は、送信解像度に応じてKの画像データに対して変倍処理を行う。出力階調補正部17は、変倍
部16から出力されたKの画像データに対して出力γ補正処理(用紙等の記録媒体に出力するためのγ補正)を行う。中間調生成部18は、例えば誤差拡散法によって、Kの画像データを2値化画像データに変換する。そして、2値化画像データは、不図示の回転処理部によって必要に応じて回転処理がなされ、不図示の圧縮/伸張処理部によって所定の形式で圧縮されて、不図示のメモリに格納される。
その後、送信装置(例えば、モデム)106は、相手先との送信手続きを行い送信可能な状態を確保すると、上記メモリに格納されている2値化画像データを所定の形式で圧縮された状態で読み出し、圧縮形式の変更など必要な処理を施し、通信回線を介して当該2値化画像データを相手先に順次送信する。
(2−2)プレビュー表示時
図8は、図1の画像形成装置100と同じ画像形成装置100を示すブロック図であり、ファクシミリ送信モードにてプレビュー表示処理を行う際の画像データの流れを示した図である。なお、ファクシミリ送信モードにおけるプレビュー表示とは、ファクシミリ送信前において当該ファクシミリ送信する画像のプレビュー表示を行う処理を意味する。
プレビュー表示時において、A/D変換部2、シェーディング補正部3、入力処理部4、原稿種別自動判別部5、領域分離処理部6、圧縮部7、領域分離信号圧縮部8、復号部9、領域分離信号復号部10の処理は、ファクシミリの送信処理時と同じであるため、その説明を省略する。また、2色化処理部12、色補正部13、黒生成/下色除去部14での処理は、ファクシミリの送信処理時と同じように、スルーされる。
但し、プレビュー表示時においては、送信処理時と異なり、図8に示すように、画質調整部11から画像表示装置104に渡って各画素においてKの画像データを3つ送信するようにしている(全て同一値)。これは、フルカラー仕様である画像表示装置104が1画素に対して3つの値(画像データ)を必要とするからである。
画質調整部11は、復号部9から出力されたRGBの画像データをKの画像データ(グレーの濃淡を示す値)に変換するのに加えて、印刷処理のプレビュー表示時と同様に、画像表示装置104の画面全体の明るさの設定値に応じた画質調整処理を行う。ただし、プレビュー画像はKの画像データであるので、彩度の調整は行わない。
空間フィルタ部15は、Kの画像データに対して、領域分離信号を基にデジタルフィルタによる空間フィルタ処理(強調処理,平滑化処理等)を行うのに加えて、印刷処理のプレビュー表示時と同様に、画像表示装置104の画面全体の明るさの設定値に応じたフィルタ処理を行う。
変倍部16は、空間フィルタ部15から出力されたKの画像データからなる画像の画素数が画像表示装置104の表示サイズの画素数に適合するように、Kの画像データに対して間引き処理を行う。また、変倍部16では、画像形成装置に備えられる操作パネル(不図示)より入力される変倍コマンド(表示倍率を示す情報、例えば2〜4倍等の固定倍率)に基づいて画像の拡大や縮小処理がなされる。
出力階調補正部17は、変倍部16から出力されたKの画像データに対して、画像表示装置104の表示特性に応じたγ補正を行う。そして、中間調生成部18は、出力階調補正部17から出力されたKの画像データに対して何も処理を行わず、当該Kの画像データをそのまま後段の画像表示装置104へ引き渡す(スルーする)。これにより、画像表示装置104は、Kの画像データに基づいて、ファックス送信の対象となる画像のプレビューを表示できる。
また、ファクシミリ送信モードのプレビュー表示処理時では、画質調整部11において、RGBの画像データが3つのKの画像データに変換される形態となっている。しかし、このような形態に限定されるものではなく、例えば、出力階調補正部17まではRGBの画像データをKの画像データに変換することなく画像処理を行い、出力階調補正部17から出力されたRGBの画像データをブラウザによってKの画像データに変換するような形態であってもよい。
(2−3)各ブロックの動作/非動作について
以上のように、ファクシミリ送信モードの送信処理時では、画質調整部11〜中間調生成部18のうち、2色化処理部12、色補正部13、黒生成/下色除去部14は動作しないが、それ以外のブロックは全て動作することになる(図7参照)。これに対し、ファクシミリ送信モードのプレビュー表示時では、画質調整部11〜中間調生成部18のうち、2色化処理部12、色補正部13、黒生成/下色除去部14、中間調生成部18は動作しないが、それ以外のブロックは全て動作することになる(図8参照)。
(2−4)処理手順
つぎに、ファクシミリ送信モードにおける処理手順の一例を説明する。画像形成装置100において「プレビュー表示有り」の設定がされていない状態で、利用者によってファックス送信コマンドが入力された場合、図7に示されるように画像データが処理され、当該画像データが外部装置へ送信されることになる。
これに対し、画像形成装置100において「プレビュー表示有り」の設定がされている状態で、利用者によってファックス送信コマンドが入力された場合、図8に示されるように画像データが処理されることによって、当該画像データが記憶装置107に保存され、且つ、当該画像データの画像のプレビューが画像表示装置104に表示される。そして、プレビューが表示されている状態において送信許可を示すコマンドが利用者から入力されると、記憶装置107の画像データが読み出され、読み出された画像データは図7に示されるように復号部9〜中間調生成部18によって処理され、送信装置106によって外部装置に送信される。
(3)ファクシミリ受信モード
(3−1)印刷処理時(画像印刷ジョブ時)
図9は、図1の画像形成装置100と同じ画像形成装置100を示すブロック図であり、ファクシミリ受信モードにて印刷処理を行う際の画像データの流れを示した図である。
ファクシミリを受信する場合、受信装置105が、通信手続きを行いながら相手先から送信されてくるKの画像データ(1ビット)を受信する。そして、受信装置105にて受信されたKの画像データは、圧縮/伸張処理部(不図示)にて伸張処理が施され、回転処
理部(不図示)にて必要に応じて回転処理が施され、解像度変換部(不図示)にて必要に応じて解像度変換処理が行なわれる。その後、当該画像データは、一旦、記憶装置107に保存される。
さらに、記憶装置107に書き込まれた画像データは、制御部108によって画像処理装置102の復号部9に引き渡される。復号部9、画質調整部11、2色化処理部12、色補正部13、黒生成/下色除去部14、空間フィルタ部15、変倍部16、出力階調補正部17および中間調生成部18は、記憶装置107から送られてきた画像データに対して何も処理を行わず、当該画像データをそのまま後段の画像出力装置103へ引き渡す(スルーする)。画像出力装置103は、中間調生成部18より送られてきたKの画像データに基づいて記録媒体(例えば紙等)上に画像を形成する。なお、ファクシミリ受信モー
ドにて印刷処理を行う場合、上記のように画像処理を行わないので、記憶装置107に格納されている画像データを直接画像出力装置103に出力するようにしても良い。
(3−2)プレビュー表示時
図10は、図1の画像形成装置100と同じ画像形成装置100を示すブロック図であり、ファクシミリ受信モードにてプレビュー表示処理を行う際の画像データの流れを示した図である。なお、ファクシミリ受信モードにおけるプレビュー表示とは、ファクシミリにて画像データを受信した場合、当該画像データの画像を印刷する前に印刷される画像のプレビュー表示を行う処理を意味する。
ファクシミリ受信モードにおけるプレビュー表示時においても、ファクシミリ受信モードにおける印刷処理時と同様、記憶装置107に書き込まれた画像データは、制御部108によって画像処理装置102の復号部9に引き渡される。復号部9は、記憶装置107から送られてきた画像データに対して何も処理を行わず、不図示のビット数変換処理部に当該画像データを引き渡す(スルーする)。そして、ビット数変換処理部は、復号部9から受け取った画像データのビット数を変換し(例えば1ビットから8ビットへ変換)、ビット数変換された画像データを後段の画質調整部11へ引き渡す。つまり、図示はしていないものの、図10において復号部9と画質調整部11との間にビット数変換処理部が備えられていることになる。
画質調整部11は、図10に示すように、画素毎に、1つのKの画像データを入力すると、このKの画像データを3つ生成して出力している(全て同一値)。これは、フルカラー仕様である画像表示装置104が1画素に対して3つの値を必要とするからである。さらに、画質調整部11は、印刷処理のプレビュー表示時と同様に、画像表示装置104の画面全体の明るさの設定値に応じた画質調整処理を行う。ただし、プレビュー画像はKの画像データであるので、彩度の調整は行わない。
その後、2色化処理部12、色補正部13、黒生成/下色除去部14は、画質調整部11から送られてきたKの画像データに対して何も処理を行わず、当該画像データをそのまま後段の空間フィルタ部15へ引き渡す(スルーする)。空間フィルタ部15は、Kの画像データに対してデジタルフィルタを用いてぼかし処理等を行う。
変倍部16は、空間フィルタ部15から出力されたKの画像データからなる画像の画素数が画像表示装置104の表示サイズの画素数に適合するように、Kの画像データに対して間引き処理を行う。また、変倍部16では、画像形成装置100に備えられる操作パネル(不図示)より入力される変倍コマンド(表示倍率を示す情報、例えば2〜4倍等の固定倍率)に基づいて画像の拡大や縮小処理がなされる。
出力階調補正部17は、変倍部16から出力されたKの画像データに対して、画像表示装置104の表示特性に応じた出力γ補正処理を行う。そして、中間調生成部18は、出力階調補正部17から出力されたKの画像データに対して何も処理を行わず、当該画像データをそのまま後段の画像表示装置104へ引き渡す(スルーする)。これにより、画像表示装置104は、Kの画像データに基づいて、ファックス受信された画像のプレビューを表示できる。
(3−3)各ブロックの動作/非動作について
以上のように、ファクシミリ受信モードの印刷処理時では、画質調整部11〜中間調生成部18は動作しない(図9参照)。これに対し、ファクシミリ受信モードのプレビュー表示時では、画質調整部11〜中間調生成部18のうち、2色化処理部12、色補正部13、黒生成/下色除去部14、中間調生成部18は動作しないが、それ以外のブロックは
全て動作することになる(図10参照)。
(3−4)処理手順
つぎに、ファクシミリ受信モードの処理手順の一例を説明する。画像形成装置100においてファクシミリによって画像データが受信された場合、受信された画像データは一旦記憶装置107に書き込まれる。ここで、画像データが記憶装置107に書き込まれてから画像の印刷が行われるまでにはタイムラグがあるが、このタイムラグ中に利用者から「プレビューコマンド」が入力された場合、上記画像データは図10に示されるような流れで処理され、当該画像データの画像のプレビューが画像表示装置104に表示される。また、画像の印刷が行われる際は、図9に示されるような流れで処理され、当該画像データの画像が画像出力装置103にて印刷されることになる。
(4)イメージ送信モード
(4−1)送信処理時(画像送信ジョブ時)
イメージ送信モードの送信処理時にて画像形成装置100を動作させる場合、画像入力装置101、A/D(アナログ/デジタル)変換部2、シェーディング補正部3、入力処理部4、原稿種別自動判別部5、領域分離処理部6、圧縮部7、領域分離信号圧縮部8、復号部9の処理内容は、コピーモードの場合と同じである。なお、領域分離信号復号部10は空間フィルタ部15および出力階調補正部17に対して領域分離信号を供給している。
そして、画質調整部11にて下色除去やカラーバランス調整が行われ、色補正部13において、一般に普及している表示装置の表示特性に適合したR”G”B”の画像データ(例えば、sRGBデータ)に変換され、空間フィルタ部15にて領域分離信号を基にデジタルフィルタによる空間フィルタ処理(強調処理,平滑化処理)が行われている。変倍部16にて画像の拡大や縮小処理が行われる。また、出力階調補正部17では、例えば、文字領域に対しては図5(b)のガンマ曲線を用いた補正が行われ、文字以外の領域に対しては図5(a)のガンマ曲線を用いた補正が行われる。なお、2色化処理部12、黒生成/下色除去部14は、入力される画像データに対して処理を行わず、この画像データをそのまま後段のブロックにスルーする。したがって、出力階調補正部17から出力されるのはR”G”B”の画像データである。
さらに、出力階調補正部17から出力されるR”G”B”の画像データは、図示しないフォーマット変換処理部にてPDFファイル等の画像ファイルに変換される。そして、イメージ送信モードのscan to e-mailモードにおいて、当該画像ファイルは図示しないメール処理部(ジョブ装置)にて電子メールに添付され、当該電子メールがネットワークを介して相手先に送信されることになる。また、イメージ送信モードのscan to ftpモードに
おいて当該画像ファイルは所定のフォルダに送信され、イメージ送信モードのscan to usbモードにおいて当該画像ファイルは所定のUSBメモリに送信される。
(4−2)プレビュー表示時
イメージ送信モードのプレビュー表示時にて画像形成装置100を動作させる場合、画像入力装置101、A/D(アナログ/デジタル)変換部2、シェーディング補正部3、入力処理部4、原稿種別自動判別部5、領域分離処理部6、圧縮部7、領域分離信号圧縮部8、復号部9、領域分離信号復号部10、2色化処理部12の処理内容は、イメージ送信モードの送信時と共通である。
そして、イメージ送信モードのプレビュー表示時において、画質調整部11は、印刷処理のプレビュー表示時と同様に、画像表示装置104の画面全体の明るさの設定値に応じた画質調整処理を行う。
色補正部13は、RGBの画像データを画像表示装置104の色空間に適合するR’G’B’の画像データへ変換する処理を行う。
その後、送信時と同様、空間フィルタ部15にて領域分離信号を基にデジタルフィルタによる空間フィルタ処理(強調処理,平滑化処理)が行われている。さらに、空間フィルタ部15は、印刷処理のプレビュー表示時と同様に、画像表示装置104の画面全体の明るさの設定値に応じたフィルタ処理を行う。
変倍部16にて画像表示装置104のサイズに適合するように間引き処理が行われる。また、出力階調補正部17では、例えば、文字領域に対しては図5(b)のガンマ曲線を用いた補正が行われ、文字以外の領域に対しては図5(a)のガンマ曲線を用いた補正が行われる。
そして、出力階調補正部17から出力されるR’G’B’の画像データは画像表示装置104に供給され、画像表示装置104はR’G’B’の画像データに基づいてプレビュー表示を行う。
なお、原稿種別自動判別部5は、イメージ送信モードの送信処理時およびプレビュー表示時においても、前述した自動カラー判別処理(ACS)を行ってもよい。さらに、原稿種別自動判別部5は、イメージ送信モードの送信処理時およびプレビュー表示時においては、原稿画像がカラー原稿であるか白黒原稿であるかを判定するのみならず、白黒原稿と判定されたものについてはさらに2値画像(白と黒との2値からなる画像)およびグレースケール画像(階調性を有する画像)のいずれであるかを判定する処理を行ってもよい。この判定処理の手法を以下簡単に説明する。まず、原稿種別自動判別部5は、白黒原稿と判定された画像について、白黒画素(モノクロ画素)と判定された全画素を対象に画素値の度数分布を作成する。そして、原稿種別自動判別部5は、この度数分布が主に白のピークと黒のピークとの2つのピークからなる場合は2値画像と判定し、この度数分布がなだらかである場合はグレースケール画像(階調性を有する画像)と判定する。
さらに、画像形成装置100は、原稿種別自動判別部5が原稿画像をグレースケール画像と判定した場合、グレースケール画像であることを利用者に認識させるための識別情報(例えば「グレースケール」の文字)を画像表示装置104に表示してもよい。これにより、利用者は、送信される原稿がグレースケール画像であることを認識できる。なお、グレースケール画像であることを利用者に認識させるための識別情報は、図12(b)に示されるように、プレビュー画像と重ならないように当該プレビュー画像とともに表示される。
(5)変形例
図1に示した画像形成装置100では、圧縮画像データ(符号化コード)と領域分離信号コードとを対応付けて記憶装置107に格納している。しかし、図11に示す画像形成装置100aのように、画像入力装置101にて画像データを読み取った後、領域分離処理および原稿種別判別処理を行う前に、読み取った画像データを符号化して一旦記憶装置107に格納しておき、記憶装置107から読み出して復号化した画像データについて原稿種別判別処理や領域分離処理を施すように構成しても良い。
また、図1に示した画像形成装置100は、コピーモード・プリントモード・ファクシミリ送信モード・ファクシミリ受信モード・イメージ送信モード等のジョブの選択中に画像ファイリングモード(画像ファイリングジョブ)を実行可能としてもよい。この画像ファイリングモードとは、コピーモード等のジョブの選択中において、画像入力装置101にて得られた画像データまたは外部から受信した画像データに基づいて画像ファイル(J
PEG、TIFFファイル等)を作成し、この画像ファイルを記憶装置107に保存するモードである。
ここで、画像ファイリングモードのファイリング時において、画像入力装置101にて得られた画像データまたは外部から受信した画像データは画像処理装置102にて画像ファイル(JPEG、TIFFファイル等)に変換され、その後、不図示のファイリング処理部(ジョブ装置)に送られ、このファイリング処理部が上記画像ファイルを記憶装置107に保存されるようになっている。
また、各ジョブ(コピーモード・プリントモード・ファクシミリ送信モード等)の選択中においてプレビューを行う場合、画像ファイリングモードの実行の有無に拘わらず、画像入力装置101にて得られた画像データまたは外部から受信した画像データは画像処理装置102にて処理され、その後、画像表示装置104に送られるようになっている。さらに、各ジョブの選択中においてプレビューを行う場合、画像ファイリングモードの実行の有無に拘わらず、画像処理装置102にて実行される画像処理の内容は同一である。例えば、コピーモードのプレビュー表示時、画像ファイリングモードの実行の有無に関係なく、画像処理装置102の処理内容は図3に示すものとなる。また、ファクシミリ送信モードのプレビュー表示時、画像ファイリングモードの実行の有無に関係なく、画像処理装置102の処理内容は図8に示すものとなる。
(6)本実施形態の画像処理装置の利点について
本実施の形態の画像処理装置102は、印刷ジョブ(コピーモード、プリントモード)を行う画像出力装置(ジョブ装置,印刷装置)103に対して画像データを供給し、上記印刷ジョブの実行前に画像表示装置104にプレビューを表示させるために、上記画像データを画像表示装置104に供給するものである。
そして、画像処理装置102は、画像出力装置103に供給される画像データに対して実行される第1画像処理と、画像表示装置104に供給される画像データに対して実行され且つ第1画像処理とは異なる第2画像処理とを、両画像処理に共通の回路領域を用いて実行する第1画像処理部を含んでいる。ここで、第1画像処理部の一例としては、コピーモード且つフルカラーモードにおける色補正部13が挙げられる。この色補正部13においては、RGBからCMYへの変換処理(第1画像処理)と、RGBからR’G’B’への変換処理(第2画像処理)とを共通の回路領域にて行っているからである。
これにより、印刷処理等用の画像処理のみならず、印刷処理前のプレビュー用の画像処理を行う画像処理装置であっても、画像処理回路の回路規模を抑制できるという効果を奏する。
また、本実施形態では、コピーモード且つフルカラーモードの印刷時、色補正部13は、スキャナにて読み取られ且つスキャナの特性に応じた加法混色用の画像データ(RGB)を、画像出力装置103の特性に応じた減法混色用の画像データ(CMY)に変換する処理を行っている。これに対し、コピーモード且つフルカラーモードのプレビュー時、色補正部13は、スキャナにて読み取られ且つスキャナの特性に応じた加法混色用の画像データ(RGB)を、画像表示装置104の特性に応じた加法混色用の画像データ(R’G’B’)に変換する処理を行っている。つまり、プレビュー表示時、スキャナの特性に応じた加法混色用の画像データを画像表示装置104の特性に応じた加法混色用の画像データに直接変換している。したがって、本実施形態の画像処理装置102によれば、コピーモード且つフルカラーモードのプレビュー表示時、RGBの画像データからR’G’B’の画像データへの1回の非線形変換を行っているものの、特開平9−135316号公報の構成のように複数回の非線形変換を行うことがないため、変換誤差の蓄積を抑制でき、
色再現性の低下を抑制できる。なお、特開平9−135316号公報では、RGBのデータからCMYのデータへの変換、CMYのデータからCMYKのデータへの変換、CMYKのデータからCMYのデータへの変換、CMYのデータからRGBのデータへ変換の計4回の変換が行われているため、変換誤差が蓄積され、色再現性が低下してしまう。
また、本実施形態では、コピーモード且つシングルカラーモードのプレビュー時、または、コピーモード且つ2色カラーモードのプレビュー時、上記非線形変換を行っているものの、非線形変換の回数は2回のみであるため、計4回の非線形変換を行っている特開平9−135316号公報の構成よりも色再現性の低下を抑制できる。
さらに、本実施形態では、コピーモード且つフルカラーモードの印刷時、黒生成/下色除去部14においては、CMYの画像データをCMYKの画像データに変換する処理が行われる一方、コピーモード且つフルカラーモードのプレビュー表示時、黒生成/下色除去部14においては、R’G’B’に対して処理を施さずにそのまま出力している。これにより、CMYからCMYKに変換する処理(黒生成/下色除去処理)を行う必要がある印刷用の画像データと、黒生成/下色除去処理を行う必要の無いプレビュー用の画像データとについて、画像処理回路内での画像データの経路を共通にでき、回路構成を簡略化できる。
なお、本実施形態の画像処理装置102においては、原稿種別自動判別部5の判別結果に基づく画像処理,領域分離処理部6の処理結果に基づく画像処理,下地除去処理を行うことが可能であり、これら処理の効果は画像表示装置104に表示されるプレビュー画像にも反映される。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
最後に、画像処理装置102の各ブロック、特に画質調整部11および空間フィルタ部15は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPU(central processing unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、画像処理装置102は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである画像処理装置102の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記画像処理装置102に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU(microprocessor unit))が記録媒体に記録されているプログ
ラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM(compact disc read-only memory)/MO(magneto-optical)/MD(Mini Disc)/DVD(digital versatile disk)/CD−R(CD Recordable)等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM(erasable programmable read-only memory)/EEPROM(electrically erasable and programmable read-only memory)/フラッシュROM等の半導体メモリ系な
どを用いることができる。
また、画像処理装置102を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN(local area network)、ISDN(integrated services digital network)、VAN(value-added network)、CATV(community antenna television)通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能であ
る。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE(institute of electrical and electronic engineers)1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(asynchronous digital subscriber loop)回線等の有線でも、IrDA(infrared data association)やリモコンのような赤外
線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR(high data rate)、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は、表示装置にて表示されるプレビュー(サムネイル)の画像データを処理する画像処理装置に利用することができる。また、当該画像処理装置は、複合機、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等に備えられて好適に利用することができる。
6 領域分離処理部
11 画質調整部(彩度調整部、明暗調整部)
15 空間フィルタ部(強調処理部)
19 設定値取得部(取得部)
100 画像形成装置
101 画像入力装置
102 画像処理装置
103 画像出力装置
104 画像表示装置(表示装置)
105 受信装置
106 送信装置
107 記憶装置
108 制御部

Claims (16)

  1. 表示画面の全体の明るさを調整可能な表示装置に対し、上記表示画面に表示される画像の画像データを供給する画像処理装置において、
    上記表示画面の全体の明るさを示す明るさ情報を取得する取得部と、
    上記画像データの画像の彩度を調整する彩度調整処理を行う彩度調整部とを備え、
    上記彩度調整部は、上記明るさ情報に示される明るさに応じて上記彩度調整処理の内容を変化させることを特徴とする画像処理装置。
  2. 上記彩度調整部は、上記明るさ情報に示されている明るさが標準となる明るさよりも明るいときは上記画像の彩度を低くするための彩度調整処理を行い、上記明るさ情報に示されている明るさが標準となる明るさよりも暗いときは上記画像の彩度を高くするための彩度調整処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 上記彩度調整部は、上記明るさ情報に示されている明るさが標準となる明るさに該当するときは上記彩度調整処理を行わないことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 上記画像データの画像を鮮鋭化する強調処理を行う強調処理部をさらに備え、
    上記強調処理部は、上記明るさ情報に示される明るさが標準となる明るさに該当しない場合、上記明るさ情報に示される明るさが標準となる明るさに該当する場合よりも上記画像が鮮鋭になるように強調処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 上記強調処理部は、上記明るさ情報に示されている明るさが標準となる明るさに該当する場合は上記強調処理を行わず、上記明るさ情報に示されている明るさが標準となる明るさに該当しない場合は上記強調処理を行うことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 上記画像データの画像に含まれる文字領域を判別する領域分離処理部をさらに備え、
    上記強調処理部は、上記文字領域に対して上記強調処理を行うことを特徴とする請求項4または5に記載の画像処理装置。
  7. 表示画面の全体の明るさを調整可能な表示装置に対し、上記表示画面に表示される画像の画像データを供給する画像処理装置において、
    上記表示画面の全体の明るさを示す明るさ情報を取得する取得部と、
    上記画像データの画像を鮮鋭化する強調処理を行う強調処理部とを備え、
    上記強調処理部は、上記明るさ情報に示される明るさが標準となる明るさに該当しない場合、上記明るさ情報に示される明るさが標準となる明るさに該当する場合よりも上記画像が鮮鋭になるように上記強調処理を行うことを特徴とする画像処理装置。
  8. 上記強調処理部は、上記明るさ情報に示されている明るさが標準となる明るさに該当する場合は上記強調処理を行わず、上記明るさ情報に示されている明るさが標準となる明るさに該当しない場合は上記強調処理を行うことを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 上記画像データの画像に含まれる文字領域を判別する領域分離処理部をさらに備え、
    上記強調処理部は、上記文字領域に対して上記強調処理を行うことを特徴とする請求項7または8に記載の画像処理装置。
  10. 上記画像データの画像の明暗を調整する明暗調整処理を行う明暗調整部をさらに備え、
    上記明暗調整部は、上記明るさ情報に示される明るさに応じて上記明暗調整処理の内容
    を変化させることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  11. 上記表示装置に対して供給される画像データは、印刷処理、画像送信処理、画像ファイリング処理のうちのいずれかの処理の対象となる画像のプレビューを示した画像データであることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  12. 請求項1から11のいずれか一項に記載の画像処理装置と、上記表示装置とを備えることを特徴とする画像形成装置。
  13. 表示画面の全体の明るさを調整可能な表示装置の上記表示画面に表示される画像の画像データに対する画像処理方法であって、
    画像処理装置の取得部が上記表示画面の全体の明るさを示す明るさ情報を取得する取得ステップと、
    上記画像処理装置の彩度調整部が上記画像データの画像の彩度を調整する彩度調整処理を行う彩度調整ステップとを含み、
    上記彩度調整ステップにおいては、上記明るさ情報に示される明るさに応じて上記彩度調整処理の内容を変化させて彩度調整処理を行うことを特徴とする画像処理方法。
  14. 表示画面の全体の明るさを調整可能な表示装置の上記表示画面に表示される画像の画像データに対する画像処理方法であって、
    画像処理装置の取得部が上記表示画面の全体の明るさを示す明るさ情報を取得する取得ステップと、
    上記画像処理装置の強調処理部が上記画像データの画像を鮮鋭化する強調処理を行う強調処理ステップとを含み、
    上記強調処理ステップにおいては、上記明るさ情報に示される明るさが標準となる明るさに該当しない場合、上記明るさ情報に示される明るさが標準となる明るさに該当する場合よりも上記画像が鮮鋭になるように上記強調処理を行うことを特徴とする画像処理方法。
  15. 請求項1から11のいずれか一項に記載の画像処理装置としてコンピュータを機能させるための制御プログラムであって、コンピュータを上記の各部として機能させるための制御プログラム。
  16. 請求項15に記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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