JP2011249886A - 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 2色画像を出力するときに、有彩色文字領域に属する入力画像データに基づく無彩色文字と、無彩色文字領域に属する入力画像データに基づく無彩色文字とで、画質差が大きくなるのを防止することができる画像処理装置を提供する。
【解決手段】 画像処理装置3では、領域分離信号変更部30は、第1入力画像データと判定され、かつ指定抽出色に対応しないと判定された第3入力画像データが有彩色文字領域に属すると判断した場合に、有彩色文字領域から無彩色文字領域に変更し、更新された領域分離信号を生成する。黒生成/下色除去部22、空間フィルタ部23および中間調生成部26は、この更新された領域分離信号に基づいて2色化画像データに、黒生成/下色除去処理、空間フィルタ処理および中間調生成処理を施す。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像処理を行う画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび画像処理プログラムを記録した記録媒体に関する。
デジタルカラー複写機および複合機などの画像形成装置においては、フルカラー画像を出力するフルカラーモード、モノクロ画像を出力するモノクロモードの他、2色画像を出力する2色カラーモードを備えるものがある。
2色カラーモードにおいて画像形成装置は、原稿中の全有彩色、または操作者が原稿中から抽出して予め指定した有彩色(指定抽出色)を、操作者が予め指定した有彩色(たとえば赤色)で出力し、原稿中のその他の色部分を無彩色(黒色)で出力することで、フルカラーモード時よりもトナー消費量を抑えつつ、モノクロモード時よりも表現力のある出力画像を得ることができる。
また、画像形成装置においては、画像処理を処理対象の画像ごとに最適化するために、入力画像データの各画素が、文字領域、網点領域など複数の領域の何れに属するのかを判定し、判定された領域ごとに処理を切替える領域分離処理が行われる。
特許文献1には、2色画像の出力が可能な画像形成装置が開示されている。特許文献1に開示される画像形成装置では、原稿に対するオートカラーセレクト処理により、フルカラー原稿であるかモノクロ原稿であるかを判定する。そして、モノクロ原稿と判定された場合に、領域分離処理により分離した領域に有彩色文字領域を含んでいるかを判断して、有彩色文字領域を含むときには2色化処理を原稿に施して2色画像の画像形成を行う。
特開2004−297609号公報
特許文献1に開示される画像形成装置では、有彩色と無彩色とからなる2色画像の画像形成を行う場合、領域分離処理において有彩色文字領域として判定された色文字であっても、有彩色で出力させる色として予め指定された指定抽出色以外の色文字は、無彩色文字に変換される。
たとえば、緑色の色文字が含まれた原稿を用いて、指定抽出色として赤色が選択された状態で2色化処理が実行される場合、緑色の色文字は無彩色文字に変換される。しかしながら、原稿中の緑色の色文字が領域分離処理により分離された領域は、有彩色文字領域であるので、空間フィルタ処理および中間調生成処理として、無彩色文字とは異なる平滑化処理および階調性を重視したディザ処理が施されてしまう。一方、無彩色文字領域に対しては、空間フィルタ処理および中間調生成処理として、有彩色文字に比べてより先鋭になるような空間フィルタ処理および解像度を重視したディザ処理が施される。
この結果、最終的に出力される2色画像では、同じ無彩色文字であっても、有彩色文字領域に属する入力画像データに基づく無彩色文字と、無彩色文字領域に属する入力画像データに基づく無彩色文字とでは、画質差が大きくなってしまう。
したがって本発明の目的は、有彩色と無彩色との2色からなる2色画像を出力するときに、有彩色文字領域に属する入力画像データに基づく無彩色文字と、無彩色文字領域に属する入力画像データに基づく無彩色文字とで、画質差が大きくなるのを防止することができる画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび記録媒体を提供することである。
本発明は、原稿を読取って入力されたRGB入力画像データを、有彩色と無彩色との2色からなる2色画像として出力するための2色化画像データに変換可能な画像処理装置であって、
原稿を読取って入力されたRGB入力画像データを、有彩色文字領域および無彩色文字領域を含む複数の領域に分離し、この分離結果を示す領域分離信号を生成する領域分離処理手段と、
前記RGB入力画像データが、有彩色で出力させる色として予め指定された指定抽出色に対応する入力画像データであるか否かを判定する指定抽出色判定手段と、
彩度値が所定の閾値以上であるRGB入力画像データを第1入力画像データと判定し、彩度値が閾値未満であるRGB入力画像データを第2入力画像データと判定する画像データ判定手段と、
前記第1入力画像データおよび前記第2入力画像データに2色化処理を施して、2色画像を出力するための2色化画像データを生成する出力色生成手段と、
前記領域分離信号を更新する指示を表わす変更信号を生成する変更信号生成手段であって、
前記第1入力画像データと判定され、かつ前記指定抽出色に対応しないと判定されたRGB入力画像データである第3入力画像データに対して、前記領域分離信号を参照し、前記第3入力画像データが有彩色文字領域に属すると判断した場合、有彩色文字領域から無彩色文字領域に変更し、
前記第1入力画像データと判定され、かつ前記指定抽出色に対応すると判定されたRGB入力画像データである第4入力画像データ、および前記第2入力画像データに対応する領域分離信号については領域の変更を行わないことを表わす変更信号を生成する変更信号生成手段とを含むことを特徴とする画像処理装置である。
また本発明の画像処理装置は、前記変更信号に基づいて、前記領域分離信号の更新を行う領域分離信号変更手段と、
前記領域分離信号変更手段によって更新された領域分離信号に基づいて、前記2色化画像データに、黒生成/下色除去処理、空間フィルタ処理および中間調生成処理の少なくともいずれか1つの処理を施す後処理手段と、を含むことを特徴とする。
また本発明は、原稿を読取って入力されたRGB入力画像データを、有彩色と無彩色との2色からなる2色画像として出力するための2色化画像データに変換可能な画像処理装置であって、
原稿を読取って入力されたRGB入力画像データより特徴量を抽出し、抽出した特徴量に基づいて、前記RGB入力画像データを複数の領域に分離する領域分離処理手段を備え、
前記領域分離処理手段は、
前記RGB入力画像データを、少なくとも文字領域を含む複数の領域に分離し、その分離した領域の属性を判別する属性判別手段と、
前記RGB入力画像データが、有彩色であるか無彩色であるかの判定を行う有彩無彩判定手段と、
前記RGB入力画像データが、有彩色で出力させる色として予め指定された指定抽出色に対応する入力画像データであるか否かを判定する指定抽出色判定手段と、
前記属性判別手段の判別結果と、前記指定抽出色判定手段および前記有彩無彩判定手段の判定結果とに基づいて、前記RGB入力画像データの領域分離結果を示す領域分離信号を生成する総合判定手段とを含み、
前記総合判定手段は、2色化画像データに変換する機能が選択されている場合に、前記属性判別手段が文字領域であると判別し、前記有彩無彩判定手段が有彩色であると判定し、かつ、前記指定抽出色判定手段が指定抽出色に対応しないと判定したRGB入力画像データに対応する領域分離信号については、有彩信号を無彩信号に変換することを特徴とする画像処理装置である。
また本発明は、前記画像処理装置を備えることを特徴とする画像形成装置である。
また本発明は、原稿を読取って入力されたRGB入力画像データを、有彩色と無彩色との2色からなる2色画像として出力するための2色化画像データに変換可能な画像処理方法であって、
原稿を読取って入力されたRGB入力画像データを、有彩色文字領域および無彩色文字領域を含む複数の領域に分離し、この分離結果を示す領域分離信号を生成する領域分離処理工程と、
前記RGB入力画像データが、有彩色で出力させる色として予め指定された指定抽出色に対応する入力画像データであるか否かを判定する指定抽出色判定工程と、
彩度値が所定の閾値以上であるRGB入力画像データを第1入力画像データと判定し、彩度値が閾値未満であるRGB入力画像データを第2入力画像データと判定する画像データ判定工程と、
前記第1入力画像データおよび前記第2入力画像データに2色化処理を施して、2色画像を出力するための2色化画像データを生成する出力色生成工程と、
前記領域分離信号を更新する指示を表わす変更信号を生成する変更信号生成工程であって、
前記第1入力画像データと判定され、かつ前記指定抽出色に対応しないと判定されたRGB入力画像データである第3入力画像データに対して、前記領域分離信号を参照し、前記第3入力画像データが有彩色文字領域に属すると判断した場合、有彩色文字領域から無彩色文字領域に変更し、
前記第1入力画像データと判定され、かつ前記指定抽出色に対応すると判定されたRGB入力画像データである第4入力画像データ、および前記第2入力画像データに対応する領域分離信号については領域の変更を行わないことを表わす変更信号を生成する変更信号生成工程とを含むことを特徴とする画像処理方法である。
また本発明の画像処理方法は、前記変更信号に基づいて、前記領域分離信号の更新を行う領域分離信号変更工程と、
前記領域分離信号変更工程で更新された領域分離信号に基づいて、前記2色化画像データに、黒生成/下色除去処理、空間フィルタ処理および中間調生成処理の少なくともいずれか1つの処理を施す後処理工程と、を含むことを特徴とする。
また本発明は、原稿を読取って入力されたRGB入力画像データを、有彩色と無彩色との2色からなる2色画像として出力するための2色化画像データに変換可能な画像処理方法であって、
原稿を読取って入力されたRGB入力画像データより特徴量を抽出し、抽出した特徴量に基づいて、前記RGB入力画像データを複数の領域に分離する領域分離処理工程を備え、
前記領域分離処理工程は、
前記RGB入力画像データを、少なくとも文字領域を含む複数の領域に分離し、その分離した領域の属性を判別する属性判別工程と、
前記RGB入力画像データが、有彩色であるか無彩色であるかの判定を行う有彩無彩判定工程と、
前記RGB入力画像データが、有彩色で出力させる色として予め指定された指定抽出色に対応する入力画像データであるか否かを判定する指定抽出色判定工程と、
前記属性判別工程での判別結果と、前記指定抽出色判定工程および前記有彩無彩判定工程での判定結果とに基づいて、前記RGB入力画像データの領域分離結果を示す領域分離信号を生成する総合判定工程とを含み、
前記総合判定工程では、2色化画像データに変換する処理が選択されている場合に、前記属性判別工程で文字領域であると判別され、前記有彩無彩判定工程で有彩色であると判定され、かつ、前記指定抽出色判定工程で指定抽出色に対応しないと判定されたRGB入力画像データに対応する領域分離信号については、有彩信号を無彩信号に変換することを特徴とする画像処理方法である。
また本発明は、コンピュータを、前記画像処理装置に備えられる前記各手段として機能させるための画像処理プログラムである。
また本発明は、前記画像処理プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体である。
本発明によれば、画像処理装置は、領域分離処理手段と、指定抽出色判定手段と、画像データ判定手段と、出力色生成手段と、変更信号生成手段とを含む。
領域分離処理手段は、RGB入力画像データを、有彩色文字領域および無彩色文字領域を含む複数の領域に分離し、この分離結果を示す領域分離信号を生成する。指定抽出色判定手段は、RGB入力画像データが、指定抽出色に対応する入力画像データであるか否かを判定する。画像データ判定手段は、彩度値が所定の閾値以上であるRGB入力画像データを第1入力画像データと判定し、彩度値が閾値未満であるRGB入力画像データを第2入力画像データと判定する。出力色生成手段は、第1および第2入力画像データに2色化処理を施して、2色画像として出力するための2色化画像データを生成する。
変更信号生成手段は、第1入力画像データと判定され、かつ指定抽出色に対応しないと判定されたRGB入力画像データである第3入力画像データに対して、領域分離信号を参照し、第3入力画像データが有彩色文字領域に属すると判断した場合、第3入力画像データに対応する領域分離信号を有彩色文字領域から無彩色文字領域に変更する指示を表わす変更信号を生成する。
画像処理装置では、変更信号生成手段が生成した変更信号を用いて領域分離信号を変更することができるので、有彩色文字領域に属する入力画像データに基づく無彩色文字と、無彩色文字領域に属する入力画像データに基づく無彩色文字とで、画質差が大きくなるのを防止することができる。
また、このように2色化判定処理後に領域信号を適切に変更できることで、領域分離処理の時点では、2色化処理が行われるか確定しない様な装置構成であっても、2色化後の画像データを適切に処理することが可能になる。つまり、領域分離処理後に画像データと領域分離信号を記憶装置に記憶した後に、ユーザーが2色化を行うかどうか選択できる装置では、領域分離処理の時点では2色化が行われるか分からないが、本発明によればこの場合であっても2色化処理時に領域分離信号を変更して適切に処理を切り替えることが可能になる。
また本発明によれば、画像処理装置は、領域分離信号変更手段と後処理手段とをさらに含む。領域分離信号変更手段は、前記変更信号生成手段が生成した変更信号に基づいて領域分離信号の更新を行い、更新された領域分離信号を生成する。そして、後処理手段は、更新された領域分離信号に基づいて、2色化画像データに、黒生成/下色除去処理、空間フィルタ処理および中間調生成処理の少なくともいずれか1つの処理を施す。
このようにして、画像処理装置では、領域分離信号変更手段は、第1入力画像データと判定され、かつ指定抽出色に対応しないと判定された第3入力画像データが有彩色文字領域に属すると判断した場合に、第3入力画像データに対応する領域分離信号を有彩色文字領域から無彩色文字領域に変更し、更新された領域分離信号を生成する。後処理手段は、この更新された領域分離信号に基づいて2色化画像データに、黒生成/下色除去処理、空間フィルタ処理および中間調生成処理を施すので、有彩色文字領域に属する入力画像データに基づく無彩色文字と、無彩色文字領域に属する入力画像データに基づく無彩色文字とで、画質差が大きくなるのを防止することができる。
また本発明によれば、画像処理装置は、原稿を読取って入力されたRGB入力画像データより特徴量を抽出し、抽出した特徴量に基づいて、RGB入力画像データを複数の領域に分離する領域分離処理手段を備える。この領域分離処理手段は、属性判別手段と、有彩無彩判定手段と、指定抽出色判定手段と、総合判定手段とを含む。
属性判別手段は、RGB入力画像データを、少なくとも文字領域を含む複数の領域に分離し、その分離した領域の属性を判別する。有彩無彩判定手段は、RGB入力画像データが、有彩色であるか無彩色であるかの判定を行う。指定抽出色判定手段は、RGB入力画像データが、有彩色で出力させる色として予め指定された指定抽出色に対応する入力画像データであるか否かを判定する。総合判定手段は、属性判別手段の判別結果と、指定抽出色判定手段および有彩無彩判定手段の判定結果とに基づいて、RGB入力画像データの領域分離結果を示す領域分離信号を生成する。
この総合判定手段は、2色化画像データに変換する機能が選択されている場合に、属性判別手段が文字領域であると判別し、有彩無彩判定手段が有彩色であると判定し、かつ、指定抽出色判定手段が指定抽出色に対応しないと判定したRGB入力画像データに対応する領域分離信号については、有彩信号を無彩信号に変換する。これによって、有彩色の文字領域に属する入力画像データに基づく無彩色文字と、無彩色の文字領域に属する入力画像データに基づく無彩色文字とで、画質差が大きくなるのを防止することができる。
また本発明によれば、画像形成装置は、前記画像処理装置を備える。これによって画像形成装置は、無彩色文字の画質差が抑制された2色画像を形成することができる。
また本発明によれば、画像処理方法は、領域分離処理工程と、指定抽出色判定工程と、画像データ判定工程と、出力色生成工程と、変更信号生成工程とを含む。
領域分離処理工程では、RGB入力画像データを、有彩色文字領域および無彩色文字領域を含む複数の領域に分離し、この分離結果を示す領域分離信号を生成する。指定抽出色判定工程では、RGB入力画像データが、指定抽出色に対応する入力画像データであるか否かを判定する。画像データ判定工程は、彩度値が所定の閾値以上であるRGB入力画像データを第1入力画像データと判定し、彩度値が閾値未満であるRGB入力画像データを第2入力画像データと判定する。出力色生成工程では、第1および第2入力画像データに2色化処理を施して、2色画像として出力するための2色化画像データを生成する。
変更信号生成工程では、第1入力画像データと判定され、かつ指定抽出色に対応しないと判定されたRGB入力画像データである第3入力画像データに対して、領域分離信号を参照し、第3入力画像データが有彩色文字領域に属すると判断した場合、第3入力画像データに対応する領域分離信号を有彩色文字領域から無彩色文字領域に変更する指示を表わす変更信号を生成する。
画像処理方法では、変更信号生成工程で生成した変更信号を用いて領域分離信号を変更することができるので、有彩色文字領域に属する入力画像データに基づく無彩色文字と、無彩色文字領域に属する入力画像データに基づく無彩色文字とで、画質差が大きくなるのを防止することができる。
また本発明によれば、画像処理方法は、領域分離信号変更工程と後処理工程とをさらに含む。領域分離信号変更工程では、前記変更信号生成工程で生成した変更信号に基づいて領域分離信号の更新を行い、更新された領域分離信号を生成する。そして、後処理工程では、更新された領域分離信号に基づいて、2色化画像データに、黒生成/下色除去処理、空間フィルタ処理および中間調生成処理の少なくともいずれか1つの処理を施す。
このようにして、画像処理方法において、領域分離信号変更工程では、第1入力画像データと判定され、かつ指定抽出色に対応しないと判定された第3入力画像データが有彩色文字領域に属すると判断された場合に、第3入力画像データに対応する領域分離信号を有彩色文字領域から無彩色文字領域に変更し、更新された領域分離信号を生成する。後処理工程では、この更新された領域分離信号に基づいて2色化画像データに、黒生成/下色除去処理、空間フィルタ処理および中間調生成処理を施すので、有彩色文字領域に属する入力画像データに基づく無彩色文字と、無彩色文字領域に属する入力画像データに基づく無彩色文字とで、画質差が大きくなるのを防止することができる。
また本発明によれば、画像処理方法は、原稿を読取って入力されたRGB入力画像データより特徴量を抽出し、抽出した特徴量に基づいて、RGB入力画像データを複数の領域に分離する領域分離処理工程を備える。この領域分離処理手工程は、属性判別工程と、有彩無彩判定工程と、指定抽出色判定工程と、総合判定工程とを含む。
属性判別工程では、RGB入力画像データを、少なくとも文字領域を含む複数の領域に分離し、その分離した領域の属性を判別する。有彩無彩判定工程では、RGB入力画像データが、有彩色であるか無彩色であるかの判定を行う。指定抽出色判定工程では、RGB入力画像データが、有彩色で出力させる色として予め指定された指定抽出色に対応する入力画像データであるか否かを判定する。総合判定工程では、属性判別工程での判別結果と、指定抽出色判定工程および有彩無彩判定工程での判定結果とに基づいて、RGB入力画像データの領域分離結果を示す領域分離信号を生成する。
この総合判定工程では、2色化画像データに変換する処理が選択されている場合に、属性判別工程で文字領域であると判別され、有彩無彩判定工程で有彩色であると判定され、かつ、指定抽出色判定工程で指定抽出色に対応しないと判定されたRGB入力画像データに対応する領域分離信号については、有彩信号を無彩信号に変換する。これによって、有彩色の文字領域に属する入力画像データに基づく無彩色文字と、無彩色の文字領域に属する入力画像データに基づく無彩色文字とで、画質差が大きくなるのを防止することができる。
また本発明によれば、画像処理プログラムは、コンピュータを、前記画像処理装置に備えられる各手段として機能させるためのプログラムである。このような画像処理プログラムは、無彩色文字の画質差が抑制された2色画像を形成することが可能な画像処理を、ソフトウェアで制御することができる。
また本発明によれば、記録媒体は、前記画像処理プログラムを記録したコンピュータ読取り可能なものである。そのため、記録媒体から読み出されたプログラムによって、前記画像処理装置をコンピュータ上に実現することができる。
本発明の第1実施形態である画像形成装置1の構成を示すブロック図である。 2色化処理部20の構成を示すブロック図である。 2色化処理部20が実行する処理の手順を示すフローチャートである。 画像処理装置3の第1変形例を示すブロック図である。 2色化処理部20が生成したCMYの画像データの各プレーンの濃度値と、黒生成/下色除去部22が生成したC’M’Y’Kの画像データの各プレーンの濃度値とを模式的に示す図である。 画像処理装置3の第2変形例を示すブロック図である。 出力階調補正部25が用いるガンマ曲線の例を示す図である。 画像形成装置1がプレビューを表示するときの処理を説明するための図である。 フルカラーモードおよびシングルカラーモード時における画像処理を説明するための図である。 フルカラーモードおよびシングルカラーモード時においてプレビューを表示するときの処理を説明するための図である。 本発明の第2実施形態である画像形成装置35の構成を示すブロック図である。 領域分離処理部37の構成を示すブロック図である。 領域分離処理部37が実行する処理の手順を示すフローチャートである。 画像処理装置36の変形例を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態である画像形成装置40の構成を示すブロック図である。
図1は、本発明の第1実施形態である画像形成装置1の構成を示すブロック図である。画像形成装置1は、コピアモード、プリントモード、ファクシミリ送信モード、ファクシミリ受信モード、イメージ送信モードの中からいずれかのモードが選択されると、選択されたモードを実行するデジタルカラー複合機である。
コピアモード(複写モード)は、画像データを読み込み(原稿を読み取って画像データを生成し)、この画像データの画像を用紙に印刷するモードである。また、プリントモードは、画像形成装置1に接続されている端末装置から送られてくる画像データの画像を用紙に印刷するモードである。ファクシミリ送信モードは、原稿を読み取って得られる画像データを電話回線によって外部装置に送信する通常のファクシミリモードと、前記画像データをメールに添付してインターネットを介して送信するインターネットファクシミリモードとである。ファクシミリ受信モードは、外部装置から画像データをファクシミリにて受信し、受信した画像データの画像を用紙に印刷するモードである。イメージ送信モードは、(1)原稿を読み取って生成した画像データを電子メールに添付して指定されたアドレスへ送信するモード(scan to e-mailモード)、(2)原稿を読み取って生成した画像データを操作者(ユーザ)により指定されたフォルダに送信するモード(scan to ftpモード)、(3)原稿を読み取って生成した画像データを画像形成装置1に装着されたUSBメモリなどに送信するモード(scan to usbモード)である。
画像形成装置1は、操作者(ユーザ)が操作パネルなどからコピアモードまたはプリントモードを指定した場合、白黒画像を出力する白黒モード、フルカラー画像を出力するフルカラーモード、操作者の所望する1色のみからなる単色画像を出力するシングルカラーモード、操作者の所望する有彩色の1色と無彩色(黒色)とからなる2色画像を出力する2色カラーモードのいずれかの動作を、操作者の指定に基づいて実行するようになっている。
画像形成装置1では、コピアモードまたはプリントモードにおいて、操作パネルなどからシングルカラーモードが指定されると単色画像を出力し、2色カラーモードが指定されると2色画像を出力する。なお、画像形成装置1は、シングルカラーモードでは、操作パネルなどから、R(赤)、G(緑)、B(青)、C(シアン)、M(マゼンタ)およびY(イエロー)の中から所望の1色が指定されると、指定された1色のみからなる単色画像を出力する。
また、画像形成装置1は、2色カラーモードでは、有彩色抽出モードおよび色指定モードのいずれかの動作を、操作パネルなどからの操作者による指定に基づいて実行するようになっている。画像形成装置1は、操作パネルなどから有彩色抽出モードが指定された場合、原稿中の全有彩色を抽出して、この全有彩色を、操作者が予め指定した有彩色(指定出力色)で出力し、原稿中のその他の色部分を無彩色(黒色)で出力する。また、画像形成装置1は、操作パネルなどから色指定モードが指定された場合、操作者が予め指定した有彩色(指定抽出色)を原稿中から抽出して、この指定抽出色の系統色を、操作者が予め指定した有彩色(指定出力色)で出力し、原稿中のその他の色部分を無彩色(黒色)で出力する。なお、画像形成装置1では、前記指定抽出色および前記指定出力色は、操作パネルなどから、R(赤)、G(緑)、B(青)、C(シアン)、M(マゼンタ)およびY(イエロー)の中から所望の1色が指定される。
また、本実施形態では、画像形成装置1は、コピアモードにおいて、自動判別モードを設定することが可能となっている。この自動判別モードが設定されている場合、画像形成装置1は、複写対象がカラー原稿か白黒原稿であるかを判別する自動カラー判別処理(ACS)を行い、カラー原稿と判別される場合はフルカラーモードで出力処理を行い、白黒原稿と判別される場合は白黒モードで出力処理を行うようになっている。
画像形成装置1は、画像入力装置2と、本発明に係る画像処理装置3と、画像出力装置4と、画像表示装置5と、制御部6と、記憶装置7と、受信装置8と、送信装置9とを含んで構成される。
画像入力装置2は、コピアモード、ファクシミリ送信モード、イメージ送信モードにおいて、カラー画像データの入力が可能に構成される画像読取手段であり、原稿を読み取って画像データを生成する。より具体的に説明すると、画像入力装置2は、CCD(Charge Coupled Device)を備えたスキャナにより実現される。画像入力装置2は、原稿からの反射光像を、RGB(R:赤、G:緑、B:青)のアナログ信号としてCCDにて読み取り、RGBのアナログ画像データを画像処理装置3に出力するものである。なお、画像入力装置2は、フルカラーモード、シングルカラーモード、2色カラーモードのいずれのモードが選択されている場合であっても、フルカラーにて原稿画像の読み取りを行う。また、画像入力装置2は、画像処理装置3において前述した自動カラー判別処理が行われる場合であってもフルカラーにて原稿画像の読み取りを行う。
画像処理装置3は、詳細は後述するが、画像入力装置2から入力される画像データ(画像信号)に対して画像処理を施す集積回路であり、ASIC(Application specific
integrated circuit)から構成されるものである。画像処理装置3は、コピアモード、ファクシミリ送信モード、イメージ送信モードにおいて、画像入力装置2から入力される画像データに画像処理を行い、プリントモードにおいて、端末装置から送信されてきた画像データに画像処理を行い、ファクシミリ受信モードにおいて、外部装置から受信した画像データに画像処理を行うようになっている。そして、画像処理装置3は、コピアモード、プリントモード、ファクシミリ受信モードにおいて、画像処理を施した画像データを画像出力装置4に送信し、ファクシミリ送信モードにおいて、画像処理を施した画像データを送信装置9に送信するようになっている。また、画像処理装置3は、イメージ送信モードの(scan to e-mail)モードにおいて、画像処理を施した画像データをメール処理部(不図示)に送信し、(scan to ftp)モードにおいて、画像処理を施した画像データを所定のフォルダに送信し、(scan to usb)モードにおいて、画像処理を施した画像データを所定のUSBメモリに送信するようになっている。
画像出力装置4は、電子写真方式またはインクジェット方式などのプリンタで実現され、画像処理装置3で画像処理された画像データに基づいて、出力画像を記録材(たとえば記録用紙など)上に印刷(形成)する。なお、本実施形態においての「印刷」とは、プリントモードでの印刷、コピアモードでの印刷、ファクシミリ受信モードでの印刷のいずれかを意味する。
画像表示装置5は、画像形成装置1の操作パネル(不図示)に備えられている液晶ディスプレイであり、カラー画像の表示が可能な表示手段である。また、画像表示装置5は、タッチパネルに覆われており、画像形成装置1の入力インターフェイスとしての機能を有している。つまり、画像表示装置5には、画像形成装置1に対して各種コマンドの入力を行うためのGUI(グラフィカルユーザインターフェイス)や操作ガイドが表示される。
また、本実施形態の画像形成装置1では、コピアモードまたはファクシミリ受信モードにおいて、印刷実行前に、印刷対象となる画像のプレビューを画像表示装置5に表示することが可能になっている。さらに、本実施形態の画像形成装置1では、ファクシミリ送信モードまたはイメージ送信モードにおける送信実行前において、送信対象となる画像のプレビューを画像表示装置5に表示することが可能になっている。また、画像形成装置1では、コピアモードまたはイメージ送信モードにおいて、フルカラーモードが選択されている場合はフルカラー画像のプレビューが画像表示装置5に表示され、シングルカラーモードが選択されている場合は単色画像のプレビューが画像表示装置5に表示され、2色カラーモードが選択されている場合は2色画像のプレビューが画像表示装置5に表示されるようになっている。なお、画像表示装置5は、液晶ディスプレイに限定されるものではなく、液晶ディスプレイ以外の表示手段(たとえば、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ等)であってもよい。
受信装置8は、電話回線網またはインターネットに接続しており、ファクシミリ通信によって外部装置から画像データを受信する装置である。また、送信装置9は、電話回線またはインターネットに接続しており、画像入力装置2にて入力された画像データをファクシミリ通信によって外部装置へ送信する装置である。
記憶装置7は、画像処理装置3にて扱われる画像データを一旦保存するためのハードディスクである。また、制御部6は、CPU(Central Processing Unit)あるいはDSP(Digital Signal Processor)などのプロセッサを含むコンピュータであり、画像形成装置1に備えられる各種ハードウェアを統括的に制御するものである。また、制御部6は、画像形成装置1に備えられる各ハードウェア間のデータ転送を制御する機能も有する。
本発明に係る画像処理装置3は、A/D(アナログ/デジタル)変換部10、シェーディング補正部11、入力処理部12、原稿種別自動判別部13、領域分離処理手段である領域分離処理部14、圧縮部17、領域分離信号圧縮部15、復号部18、領域分離信号復号部16、画質調整部19、2色化処理部20、色補正部21、黒生成/下色除去部22、空間フィルタ部23、変倍部24、出力階調補正部25、中間調生成部26および領域分離信号変更手段である領域分離信号変更部30の各ブロックを有している。なお、本実施形態では、後処理手段は、黒生成/下色除去部22、空間フィルタ部23および中間調生成部26により構成されている。
コピアモード、ファクシミリ送信モード、ファクシミリ受信モード、イメージ送信モードの各モードにおいて、画像処理装置3の各ブロックにて実行される処理の内容を詳細に説明する。なお、本実施形態の画像処理装置3には、或るモードaが選択されている時は動作する一方で前記モードaとは異なるモードbが選択されている時は動作しないようなブロックが存在する。ここで、モードaおよびモードbは、コピアモード、ファクシミリ送信モード、ファクシミリ受信モード、イメージ送信モードのいずれかである。また、画像処理装置3には、選択されているモード(フルカラーモード、シングルカラーモード、2色カラーモード)に応じて処理内容を変更するブロックも存在する。さらに、画像処理装置3には、選択されているモード(フルカラーモード、シングルカラーモード、2色カラーモード)が同じであっても、印刷用(送信用)の画像データの処理時は動作する一方で、プレビュー用の画像データの処理時は動作しないようなブロック、印刷用(送信用)の画像データの処理時とプレビュー用の画像データの処理時とで処理内容を変更するブロックが存在する。そこで、以下では、画像処理装置3に含まれる各ブロックにて実行される処理の内容について、モード別に説明するとともに、印刷処理時(または送信処理時)とプレビュー表示時とで分けて説明する。
(1)2色カラーモードにおける画像処理動作
(1−1)印刷処理時(画像印刷ジョブ時)
図1を用いて、コピアモードかつ2色カラーモードが指定されている場合における、画像処理装置3の画像処理動作を説明する。
画像処理装置3は、画像入力装置2から入力されたRGB(R:赤、G:緑、B:青)のアナログ画像データ(RGBアナログ信号)を、A/D変換部10、シェーディング補正部11、入力処理部12、原稿種別自動判別部13および圧縮部17の順に送り、デジタル画像データの圧縮データを一旦記憶装置7に記憶する。また、画像処理装置3は、原稿種別自動判別部13から出力されるRGBの画像データを、領域分離処理部14および領域分離信号圧縮部15の順に送り、領域分離データの圧縮データを一旦記憶装置7に記憶する。
その後、記憶装置7から読み出された画像データは、復号部18、画質調整部19、2色化処理部20、色補正部21、黒生成/下色除去部22、空間フィルタ部23、変倍部24、出力階調補正部25、中間調生成部26の順に送られ、CMYK(C:シアン、M:マゼンタ、Y:イエロー、K:黒)のデジタルカラー信号として、画像出力装置4へ送られる。なお、2色カラーモードにおいて画像処理装置3では、色補正部21による処理動作は実行されない。
A/D変換部10は、画像入力装置2から入力されるRGBのアナログ画像データを、デジタルの画像データ(RGBデジタル信号)に変換し、シェーディング補正部11に送る。シェーディング補正部11は、A/D変換部10から送られてきたデジタルのRGB画像データに対して、画像入力装置2の照明系、結像系および撮像系で生じる歪みを取り除く処理を行う。入力処理部12は、シェーディング補正部11から送られてきたRGBの画像データのそれぞれに対して、ガンマ補正処理などの階調変換処理を施す。
原稿種別自動判別部13は、入力処理部12にてガンマ補正などの階調変換処理が施されたRGBの画像データ(RGBの濃度信号)に基づき、画像入力装置2にて読み取られた原稿の種別の判定を行う。ここで、判定される原稿の種別としては、文字原稿、印刷写真原稿、文字と印刷写真とが混在した文字印刷写真原稿などがある。また、原稿種別自動判別部13は、上記画像データに基づき、読み取られた原稿がカラー原稿であるか白黒原稿であるかの判別を行う処理である自動カラー判別処理(ACS:Auto Color Selection)、ブランク原稿であるか否か(無地の原稿であるか否か)の判定処理も行うことができる。なお、原稿種別自動判別部13から出力されるRGBの画像データは、領域分離処理部14および圧縮部17に入力するようになっている。
領域分離処理部14は、原稿種別自動判別部13から送られてきたRGBの画像データに基づき、入力画像の画素毎に、当該画素がどのような画像領域に分類されるのかを判別し、この判別結果を示す領域分離信号を生成する処理を行う。ここで、領域分離処理部14において判別される画像領域には、有彩色文字領域、無彩色文字領域、および網点領域などがある。なお、領域分離処理部14は、画素毎に画像領域の判定を行う形態ではなく、複数の画素よりなるブロック毎に画像領域の判定が行われる形態であってもよい。
圧縮部17は、原稿種別自動判別部13から送られてきたRGBの画像データを符号化する処理を行う。なお、前記符号化は、たとえばJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式に基づいて行われる。
領域分離信号圧縮部15は、画素毎に生成された領域分離信号に対して圧縮処理を施す。なお、領域分離信号圧縮部15における圧縮処理は、たとえば、可逆圧縮方法であるMMR(Modified Modified Reed)方式またはMR(Modified Reed)方式に基づいて行われる。
制御部6は、圧縮部17から出力された符号化コード(符号化された画像データ)と、領域分離信号圧縮部15から出力された領域分離信号コード(圧縮された領域分離信号)とを一旦記憶装置7に保存し、ファイリングデータとして管理する。そして、制御部6は、コピー出力動作が指示された場合、記憶装置7から前記符号化コードおよび当該符号化コードに対応する領域分離信号コードを読み出し、復号部18、領域分離信号復号部16にそれぞれ引き渡す。
なお、制御部6は、前記符号化コードの保存アドレスまたはデータ名と、領域分離信号コードの保存アドレスとを対応付けて管理テーブルに記入する。つまり、制御部6は、当該管理テーブルを用いて、符号化コードおよび領域分離信号コードの読み出しまたは書き込みの制御を行っている。
復号部18は、前記符号化コードに対して復号化処理を施すことによって、前記符号化コードをRGBの画像データに伸張する。また、領域分離信号復号部16は、前記領域分離信号コードに対して復号化処理を施す。復号化された領域分離信号は、領域分離信号変更部30を介して2色化処理部20に引き渡される。
画質調整部19は、復号部18から送られてきたRGBの画像データについて、下地の検出を行って下地除去補正を行う。さらに、画質調整部19は、操作者(ユーザ)によって操作パネル(不図示)から入力される設定情報に基づいて、RGBのバランス(カラー調整、赤み青みといった全体のカラー調整)、明るさ、鮮やかさの調整を行う。画質調整部19から出力される画像データは、2色カラーモードではRGBの画像データである。
2色化処理部20は、2色カラーモードが選択されている場合、画質調整部19から送られてきたRGBの画像データを、2色化画像データに変換する処理を行う。本実施形態では、2色化処理部20は、2色化画像データとして、CMY(C:シアン、M:マゼンタ、Y:イエロー)の画像データに変換する処理を行う。なお、2色化処理部20は、フルカラーモードが選択されている場合、画質調整部19から出力されたRGBの画像データに対して何も処理を行わず、当該画像データをそのまま色補正部21へ引き渡す。さらに、2色化処理部20は、シングルカラーモードが選択されている場合、画質調整部19から出力されたCMYの画像データに対して何も処理を行わず、当該画像データをそのまま色補正部21へ引き渡す。
図2は、2色化処理部20の構成を示すブロック図である。2色化処理部20は、画質調整部19から送られてきたRGBの画像データを、有彩色と無彩色との2色からなる2色画像として出力するためのCMYの画像データに変換する。2色化処理部20は、輝度彩度算出部201と、指定抽出色判定手段である指定抽出色判定部202と、画像データ判定手段である画像データ判定部203と、彩度調整処理部204と、出力色生成手段である出力色生成部205と、変更信号生成手段である変更信号生成部206とを含んで構成される。
前述したように、画像形成装置1は、2色カラーモードでは、有彩色抽出モードおよび色指定モードのいずれかの動作を、操作パネルなどからの操作者による指定に基づいて実行するようになっている。2色カラーモードにおける2色化処理部20の処理について、図3を用いて説明する。
図3は、2色化処理部20が実行する処理の手順を示すフローチャートである。本発明に係る画像処理方法は画像処理装置3で実行され、前記領域分離処理部14で実行される領域分離処理工程と、2色化処理部20で実行される2色化処理工程と、領域分離信号変更部30で実行される領域分離信号変更工程と、後述の黒生成/下色除去部22、空間フィルタ部23および中間調生成部26で実行される黒生成/下色除去処理、空間フィルタ処理および中間調生成処理からなる後処理工程とを含む。そして、2色化処理部20で実行される2色化処理工程は、輝度彩度算出工程と、動作モード判定工程と、指定抽出色判定工程と、画像データ判定工程と、変更信号生成工程と、彩度調整処理工程と、出力色生成工程とを含む。
ステップs1の輝度彩度算出工程では、輝度彩度算出部201は、画質調整部19から送られてきたRGBの画像データに対して輝度値および彩度値を算出する。輝度彩度算出部201による輝度値(Lum)の算出は、下記変換式(1)を用いて行われる。
Figure 2011249886
変換式(1)において、In_R、In_GおよびIn_Bは、画質調整部19から送られてきたRGB画像データのR,G,B各プレーンの画素値を表す。また、変換式(1)中のCoefficient_R、Coefficient_GおよびCoefficient_Bは、予め設定される変換係数で、たとえば、Coefficient_R=0.3、Coefficient_G=0.6、Coefficient_B=0.1のように設定すればよい。
また、輝度彩度算出部201による彩度値(Chroma)の算出は、下記変換式(2)を用いて行われる。
Figure 2011249886
なお、変換式(2)において、In_R、In_GおよびIn_Bは、画質調整部19から送られてきたRGB画像データのR,G,B各プレーンの画素値を表す。
次にステップs2の動作モード判定工程では、操作パネルから、有彩色抽出モードおよび色指定モードのいずれの動作モードが選択されたかを判定する。有彩色抽出モードが選択された場合にはステップs6に進み、有彩色抽出モードではなく色指定モードが選択された場合にはステップs3に進む。
ステップs3の指定抽出色判定工程では、指定抽出色判定部202は、画質調整部19から送られてきたRGB画像データに対して、操作者が予め指定した原稿中の有彩色(指定抽出色)に対応する入力画像データであるか否かを、R,G,B各プレーンの画素値の大小関係の比較に基づいて判定する。具体的には、ステップs4において指定抽出色判定部202は、下表1を用いて指定抽出色に対応する入力画像データであるか否かを判定する。
Figure 2011249886
たとえば、操作者が指定抽出色としてR(赤)を指定している場合、表1の「R(赤)」の欄が参照され、In_R>R_JudgeR、In_G<R_JudgeGおよびIn_B<R_JudgeBを満たすとき、指定抽出色判定部202は、指定抽出色(R:赤)に対応する入力画像データであると判定し、それ以外を指定抽出色に対応しない入力画像データであると判定する。
なお、表1中のIn_R、In_GおよびIn_Bは、画質調整部19から送られてきたRGB画像データのR,G,B各プレーンの画素値を表す。また、表1中のR_JudgeR、R_JudgeGおよびR_JudgeBは、指定抽出色がR(赤)の場合における予め設定される閾値であり、G_JudgeR、G_JudgeGおよびG_JudgeBは、指定抽出色がG(緑)の場合における予め設定される閾値であり、B_JudgeR、B_JudgeGおよびB_JudgeBは、指定抽出色がB(青)の場合における予め設定される閾値であり、C_JudgeR、C_JudgeGおよびC_JudgeBは、指定抽出色がC(シアン)の場合における予め設定される閾値であり、M_JudgeR、M_JudgeGおよびM_JudgeBは、指定抽出色がM(マゼンタ)の場合における予め設定される閾値であり、Y_JudgeR、Y_JudgeGおよびY_JudgeBは、指定抽出色がY(イエロー)の場合における予め設定される閾値である。これらの閾値は、たとえば下表2のような値として設定される。
Figure 2011249886
ステップs4において指定抽出色判定部202が、画質調整部19から送られてきたRGB入力画像データが指定抽出色に対応する入力画像データであると判定した場合にはステップs6に進み、指定抽出色に対応する入力画像データではないと判定した場合にはステップs5に進む。ステップs5では、指定抽出色判定部202は、指定抽出色に対応しないと判定したRGB入力画像データに対してフラグFを付与し、そのフラグFを「a」にする。
ステップs6の画像データ判定工程では、画像データ判定部203は、輝度彩度算出部201が算出した彩度値と、指定抽出色判定部202が判定した判定結果とに基づいて、画質調整部19から送られてきたRGB画像データが第1入力画像データ、第2入力画像データのいずれであるかを判定する。具体的には、ステップs7において画像データ判定部203は、輝度彩度算出部201が算出した彩度値が所定の閾値(たとえば、20)以上であるRGB入力画像データを、2色画像における有彩色を構成する第1入力画像データと判定する。また、画像データ判定部203は、第1入力画像データ以外のRGB入力画像データ、すなわち、輝度彩度算出部201が算出した彩度値が所定の閾値(たとえば、20)未満であるRGB入力画像データを、2色画像における無彩色を構成する第2入力画像データと判定する。ステップs7において画像データ判定部203が第1入力画像データと判定した場合にはステップs8に進み、第2入力画像データと判定した場合にはステップs13に進む。
ステップs8では、変更信号生成部206は、ステップs7において第1入力画像データと判定されたRGB入力画像データに対して、フラグF=aのフラグが付与されているか否かを判断する。変更信号生成部206が、フラグF=aのフラグが付与されていると判断した場合にはステップs9に進み、フラグF=aのフラグが付与されていないと判断した場合にはステップs12に進む。
ステップs12の彩度調整処理工程では、彩度調整処理部204は、画像データ判定部203が第1入力画像データであると判定し、変更信号生成部206がフラグF=aのフラグが付与されていないと判断したRGB入力画像データである第4入力画像データに対して、彩度を高くするように彩度値を調整する。具体的には、彩度調整処理部204は、下記変換式(3)を用いて、第1入力画像データであると判定され、かつフラグF=aのフラグが付与されていないRGB入力画像データである第4入力画像データに対して彩度調整処理を施す。なお、彩度調整処理部204は、第2入力画像データに対しては、彩度調整処理を施さない。
Figure 2011249886
変換式(3)中のOut_Chromaは、彩度調整処理部204による彩度調整処理後の彩度値を表し、In_Chromaは、輝度彩度算出部201が算出した彩度値を表し、Coefficient_Intは、予め設定される定数(たとえば、1.5)である。
彩度調整処理部204による彩度調整処理が終了すると、ステップs13に進む。
ステップs9では、変更信号生成部206は、ステップs7において第1入力画像データと判定され、かつステップs8においてフラグF=aのフラグが付与されていると判断されたRGB入力画像データである第3入力画像データに対して、領域分離信号変更部30を介して2色化処理部20に引き渡された領域分離信号を参照し、第3入力画像データが有彩色文字領域に属するか否かを判断する。変更信号生成部206は、第3入力画像データが有彩色文字領域に属すると判断した場合にはステップs10に進み、第3入力画像データが有彩色文字領域に属さないと判断した場合にはステップs13に進む。
ステップs10では、変更信号生成部206は、ステップs9において有彩色文字領域に属すると判断した第3入力画像データに対応して、有彩色文字領域から無彩色文字領域に変更する指示を表わす変更信号を生成する。なお、変更信号生成部206が生成する変更信号は、第3入力画像データで有彩色文字領域に属するデータに対応する領域分離信号を有彩色文字領域から無彩色文字領域に変更し、第1入力画像データと判定され、かつ指定抽出色に対応すると判定された第4入力画像データ、および第2入力画像データに対応する領域分離信号は変更しないことを表わす指示信号である。
そして、変更信号生成部206は、ステップs11において、有彩色文字領域に属すると判断された第3入力画像データに対してフラグFを付与し、そのフラグFを「b」にする。有彩色文字領域に属すると判断された第3入力画像データに対してフラグF=bのフラグが付与されると、ステップs13に進む。
ステップs13の出力色生成工程では、出力色生成部205は、2色化画像データとしてCMYの画像データを生成する。具体的には、出力色生成部205は、下記変換式(4)に示すように、第1入力画像データに対しては、彩度調整処理部204による彩度調整処理後の彩度値(Out_Chroma)と、輝度彩度算出部201が算出した輝度値(Lum)とに基づいてCMYの画像データを生成する。
Figure 2011249886
変換式(4)中のOut_C、Out_MおよびOut_Yは、出力色生成部205が生成するCMY画像データの各プレーンの濃度値を表す。また、変換式(4)中のCoefficient_OutR、Coefficient_OutGおよびCoefficient_OutBは、操作者が指定する指定出力色に応じて予め設定される変換係数であり、下表3に基づいて定められる。
Figure 2011249886
たとえば、操作者が指定出力色としてR(赤)を指定している場合、表3の「R(赤)」の欄に属するCoefficient_OutR、Coefficient_OutGおよびCoefficient_OutBの値が参照され、Coefficient_OutR=0、Coefficient_OutG=1、Coefficient_OutB=1が選択されることになる。
また、出力色生成部205は、下記変換式(5)に示すように、第2入力画像データに対しては、輝度彩度算出部201が算出した輝度値(Lum)に基づいてCMYの画像データを生成する。
Figure 2011249886
なお、変換式(5)中のOut_C、Out_MおよびOut_Yは、出力色生成部205が生成するCMY画像データの各プレーンの濃度値を表す。
以上のようにして2色化処理部20によって生成されたCMYの画像データは、色補正部21に引き渡される。色補正部21は、2色カラーモードが選択されている場合、2色化処理部20から出力されたCMYの画像データに対して何も処理を行わず、当該画像データをそのまま黒生成/下色除去部22に引き渡す。
次にステップs14では、変更信号生成部206は、ステップs11においてフラグF=bのフラグを付与した入力画像データであるか否かを判断する。そして、ステップs15では、変更信号生成部206は、有彩色文字領域に属すると判断した第3入力画像データで、フラグF=bのフラグが付与された入力画像データに対応して生成した変更信号を、領域分離信号変更部30に出力する。
変更信号生成部206からの変更信号が入力された領域分離信号変更部30は、変更信号に基づいて、下表4に示す更新用テーブルを参照して、領域分離信号復号部16から引き渡された領域分離信号の更新を行い、更新された領域分離信号を生成する。
表4中の「0」は無彩色文字領域に属する領域信号値を示し、「1」は有彩色文字領域に属する領域信号値を示し、「2」は網点領域に属する領域信号値を示し、「3」は下地領域および連続階調領域などのその他の領域に属する領域信号値を示す。
Figure 2011249886
領域分離信号変更部30は、領域分離信号復号部16から引き渡された領域分離信号の各領域の属性を示す入力領域信号値「0」、「1」、「2」および「3」のそれぞれを、変更信号に基づいて、変更領域信号値「0」、「0」、「2」および「3」に変更し、変更領域信号値で構成される更新された領域分離信号を生成する。
この更新された領域分離信号は、有彩色文字領域に属すると判断された第3入力画像データに対応した画像領域が有彩色文字領域(入力領域信号値「1」)から無彩色文字領域(変更領域信号値「0」)に変更され、第2入力画像データおよび第4入力画像データに対応した画像領域は変更されていない。
そして、領域分離信号変更部30が生成した更新された領域分離信号は、黒生成/下色除去部22、空間フィルタ部23および中間調生成部26に引き渡される。黒生成/下色除去部22、空間フィルタ部23および中間調生成部26においては、更新された領域分離信号が参照され、画像領域の種類に応じて画像処理内容の切替えが行われる。
たとえば、無彩色文字領域と判断された画像データについては、黒生成/下色除去部22で無彩色文字に適した黒生成/下色除去処理がなされ、空間フィルタ部23で強調処理がなされ、中間調生成部26で解像度を重視したディザ処理や誤差拡散処理がなされる。
有彩色文字領域と判定された画像データについては、黒生成/下色除去部22で無彩色文字領域よりも黒生成量が抑えられた処理がなされ、空間フィルタ部23で無彩色文字領域よりも弱い強調処理、あるいは、平滑化処理がなされ、中間調生成部26で解像度を重視したディザ処理や誤差拡散処理がなされる。
以上のように、画像処理装置3では、領域分離信号変更部30は、第1入力画像データと判定され、かつ指定抽出色に対応しないと判定された第3入力画像データが有彩色文字領域に属すると判断した場合に、第3入力画像データに対応する領域分離信号を有彩色文字領域から無彩色文字領域に変更し、更新された領域分離信号を生成する。そして、黒生成/下色除去部22、空間フィルタ部23および中間調生成部26は、この更新された領域分離信号に基づいて、CMY画像データに、黒生成/下色除去処理、空間フィルタ処理および中間調生成処理を施すので、有彩色文字領域に属する入力画像データに基づく無彩色文字と、無彩色文字領域に属する入力画像データに基づく無彩色文字とで、画質差が大きくなるのを防止することができる。
なお、第1入力画像データと判定され、指定抽出色に対応しないと判定され、かつ有彩色文字領域に属すると判断される入力画像データではないデータに対しては、変更信号生成部206は変更信号の生成は行わない。このような場合には、領域分離信号変更部30は、領域分離信号復号部16から引き渡された領域分離信号に変更処理を施すことなく、そのままの領域分離信号を、黒生成/下色除去部22、空間フィルタ部23および中間調生成部26に引き渡す。
以上では、変更信号生成部206において、第1入力画像データと判定され、かつフラグF=aのフラグが付与されていると判断されたRGB入力画像データに対して、領域分離信号変更部30を介して2色化処理部20に引き渡された領域分離信号を参照し、第3入力画像データが有彩色文字領域に属するか否かを判断し、有彩色文字領域に属すると判断したRGB画像データに対応して、有彩色文字領域から無彩色文字領域に変更する指示を表わす変更信号を生成するようにしているが、変更信号生成部206より、有彩色で指定抽出色の信号、指定抽出色ではない有彩色の信号、および無彩色の信号を領域分離信号変更部30に出力し、領域分離信号変更部30にて、有彩色で文字領域の画像データに対し、指定抽出色ではない場合に、有彩色文字領域から無彩色文字領域に変更するようにしてもよい。
また、本実施形態の画像処理装置3は、2色化処理部20がRGB入力画像データを2色化画像データとしてCMY画像データに変換する2色化処理を行い、色補正部21が処理を行わないように構成されているが、図4に示すように、2色化処理部20がRGB入力画像データを2色化画像データとしてR’G’B’画像データに変換し、色補正部21がCMY画像データに変換するようにしてもよい。
図4は、画像処理装置3の第1変形例を示すブロック図である。この第1変形例では、2色化処理部20の出力色生成部205は、2色化画像データとしてR’G’B’画像データを生成する。具体的には、出力色生成部205は、下記変換式(6)に示すように、第1入力画像データに対しては、彩度調整処理部204による彩度調整処理後の彩度値(Out_Chroma)と、輝度彩度算出部201が算出した輝度値(Lum)とに基づいてR’G’B’画像データを生成する。
Figure 2011249886
変換式(6)中のOut_R、Out_GおよびOut_Bは、出力色生成部205が生成するR’G’B’画像データの各プレーンの濃度値を表す。また、変換式(6)中のCoefficient_OutR、Coefficient_OutGおよびCoefficient_OutBは、操作者が指定する指定出力色に応じて予め設定される変換係数であり、下表5に基づいて定められる。
Figure 2011249886
たとえば、操作者が指定出力色としてR(赤)を指定している場合、表5の「R(赤)」の欄に属するCoefficient_OutR、Coefficient_OutGおよびCoefficient_OutBの値が参照され、Coefficient_OutR=1、Coefficient_OutG=0、Coefficient_OutB=0が選択されることになる。
また、出力色生成部205は、下記変換式(7)に示すように、第2入力画像データに対しては、輝度彩度算出部201が算出した輝度値(Lum)に基づいてR’G’B’画像データを生成する。
Figure 2011249886
なお、変換式(7)中のOut_R、Out_GおよびOut_Bは、出力色生成部205が生成するR’G’B’画像データの各プレーンの濃度値を表す。
以上のようにして2色化処理部20によって生成されたR’G’B’画像データは、色補正部21に引き渡される。色補正部21は、2色化処理部20から出力されたR’G’B’画像データをCMYの画像データに変換し、変換後のCMY画像データを黒生成/下色除去部22に引き渡す。
図1に戻って、黒生成/下色除去部22は、2色カラーモードが選択されている場合、色補正部21から出力されたCMYの画像データ、すなわち、2色化処理部20で生成されたCMYの画像データからK(黒)の画像データを、下記変換式(8)に基づいて生成する黒生成を行う。
Figure 2011249886
さらに、黒生成/下色除去部22は、2色カラーモードが選択されている場合、下記変換式(9)に示すように、色補正部21から出力されたCMYの画像データからK(黒)の画像データを差し引いて新たなCMYの画像データであるC’M’Y’の画像データを生成する。
Figure 2011249886
以上のように、2色カラーモードにおいて、黒生成/下色除去部22は、2色化処理部20で生成されたCMYの画像データに対して、K(黒)の画像データを生成するとともに、下色除去処理を施してC’M’Y’Kの画像データを生成する。
ここで、2色化処理部20が生成したCMY画像データ、および、黒生成/下色除去部22が生成したC’M’Y’K画像データの濃度値について、図5を用いて説明する。
図5は、2色化処理部20が生成したCMYの画像データの各プレーンの濃度値と、黒生成/下色除去部22が生成したC’M’Y’Kの画像データの各プレーンの濃度値とを模式的に示す図である。図5(a)は、2色化処理部20が第1入力画像データに対して生成したCMY画像データの濃度値と、黒生成/下色除去部22による黒生成下色除去処理後に生成されたC’M’Y’K画像データの濃度値との関係を示す。図5(b)は、2色化処理部20が第2入力画像データに対して生成したCMY画像データの濃度値と、黒生成/下色除去部22による黒生成下色除去処理後に生成されたC’M’Y’K画像データの濃度値との関係を示す。また、図5(c)は、従来技術の画像処理装置における第1入力画像データに対して生成したCMY画像データの濃度値と、黒生成/下色除去部22による黒生成下色除去処理後に生成されたC’M’Y’K画像データの濃度値との関係を示す。
たとえば、色指定モードにおいて指定抽出色がR(赤)に指定され、指定出力色がR(赤)に指定されている場合、画像処理装置3の2色化処理部20が有する出力色生成部205は、図5(a)に示すように、2色画像における有彩色(R:赤)を構成する第1入力画像データに対して、彩度値と輝度値とに基づいてCMYの画像データを生成するので、C,M,Y各プレーンの濃度値の最小値がゼロではなく、黒生成/下色除去部22においてK(黒)信号が生成可能となる。また、出力色生成部205は、図5(b)に示すように、2色画像における無彩色を構成する第2入力画像データに対して輝度値に基づいて、C,M,Y各プレーンの濃度値が等量のCMY画像データを生成し、黒生成/下色除去部22による黒生成下色除去処理によって、K(黒)信号が生成されるとともに、C’,M’,Y’各プレーンの濃度値がゼロのC’M’Y’K画像データが生成される。
以上のように、本実施形態の画像処理装置3では、出力色生成部205が、第1入力画像データに対して彩度値と輝度値とに基づいてC,M,Y各プレーンの濃度値の最小値がゼロではないCMY画像データを生成するので、2色画像における有彩色を構成する第1入力画像データに対してもK(黒)信号の生成が可能となる。したがって、画像処理装置3は、2色画像における有彩色部分と無彩色部分との境界部分で色味の変化が目立つ不具合である、いわゆるトーンギャップを低減することができる。
これに対して、従来技術の画像処理装置では、第1入力画像データに対して彩度値のみを使用してCMY画像データを生成するので、たとえば、指定抽出色がR(赤)に指定され、指定出力色がR(赤)に指定されている場合、図5(c)に示すように、Cプレーンの濃度値がゼロのCMY画像データが生成されることになる。そのため、従来技術の画像処理装置において、第1入力画像データに対して生成されたCMY画像データに、黒生成下色除去処理が施されると、K(黒)信号が生成されずに、Kプレーンの濃度値はゼロである。したがって、従来技術の画像処理装置では、2色画像における有彩色部分と無彩色部分との間に、大きなトーンギャップが発生することになる。
また、本実施形態では、2色化処理部20が有する出力色生成部205は、第1入力画像データに対して、彩度調整処理部204による彩度調整処理後の彩度値と輝度値とに基づいてCMYの画像データを生成するので、RGB入力画像データの各画素間で、R,G,B各プレーンにおける画素値の差が小さい場合であっても、濃度差が高くされたCMYの画像データを生成することができる。
図1に戻って、空間フィルタ部23は、黒生成/下色除去部22より出力されるC’M’Y’Kの画像データに対して、領域分離信号を基にデジタルフィルタによる空間フィルタ処理(強調処理、平滑化処理など)を行う。すなわち、空間フィルタ部23では、領域分離信号に基づいて、画像領域毎に異なる画像処理が実行される。
また、空間フィルタ部23は、必ずしも2色化処理部20の後段に設ける必要はなく、図6に示すように、2色化処理部20の前段に設けるようにしてもよい。図6は、画像処理装置3の第2変形例を示すブロック図である。空間フィルタ部23を2色化処理部20の前段に設ける場合、指定抽出色以外の有彩色文字領域の画像データについては、有彩色文字領域用のフィルタ処理がなされ、無彩色文字と比較すると多少鮮鋭性に欠けるが、領域分離信号変更部30において、有彩色文字領域から無彩色文字領域に変更されて、無彩色文字領域用の黒生成/下色除去処理がなされる。これによって、有彩色文字領域として処理がなされた場合と比較すると、無彩色文字との画質差を抑制することができる。
変倍部24は、空間フィルタ部23から出力されたC’M’Y’Kの画像データに対して、操作パネルを介して操作者(ユーザ)によって入力される変倍コマンド(印刷画像の倍率を示した情報)に基づいて、画像の拡大や縮小処理を行う。
出力階調補正部25は、変倍部24から出力されたC’M’Y’Kの画像データに対して、記録用紙などの記録材に出力するための出力ガンマ補正処理を行う。具体的には、出力階調補正部25は、領域分離信号を基に、画像領域に応じて異なるガンマ曲線を選択し、画像領域毎に出力ガンマ補正処理の内容を異ならせている。たとえば、文字以外の領域に対しては、画像形成装置1の特性に応じたガンマ曲線が選択され、文字領域に対しては、文字をくっきりと表示させるためのガンマ曲線が選択される。
図7は、出力階調補正部25が用いるガンマ曲線の例を示す図である。図7(a)は、画像形成装置1の特性に応じたガンマ曲線Aである。また、図7(b)の実線Bで示される曲線は文字をくっきりと表示させるためのガンマ曲線である。なお、図7(b)の破線Aは、画像形成装置1の特性に応じたガンマ曲線であり、文字をくっきりと表示させるためのガンマ曲線と比較するために図示したものである。なお、本実施形態では、出力階調補正部25は、領域分離信号に基づいてガンマ曲線の選択を行っているが、領域分離信号による選択を行わないで図7(a)のガンマ曲線のみを用いて出力階調補正を行うようにしてもよい。
また、中間調生成部26は、出力階調補正部25から出力されたC’M’Y’Kの画像データに対して、誤差拡散法やディザ法を用いて、画像出力装置4において画像を印刷するために必要な階調再現処理(中間調生成処理)を実行するものである。
そして、中間調生成部26から出力されるC’M’Y’Kの画像データは、画像出力装置4に引き渡され、画像出力装置4は、当該画像データの2色画像を記録用紙上に印刷する。
(1−2)プレビュー表示時
図8は、画像形成装置1がプレビューを表示するときの処理を説明するための図である。図8を用いて、コピアモードかつ2色カラーモードが指定されている場合における、画像処理装置3のプレビュー表示動作を説明する。
プレビュー表示時において、画像処理装置3では、A/D変換部10、シェーディング補正部11、入力処理部12、原稿種別自動判別部13、領域分離処理部14、圧縮部17、領域分離信号圧縮部15、復号部18、画質調整部19および2色化処理部20の処理については、前述した印刷処理時と同じであるため、以下ではその説明を省略する。
領域分離信号復号部16は、図8に示すように、プレビュー表示時において、復号化した領域分離信号を、領域分離信号変更部30を介して空間フィルタ部23および出力階調補正部25に引き渡す。また、2色カラーモードのプレビュー表示時において、色補正部21は、2色化処理部20から出力されたCMYの画像データを、R’G’B’の画像データに変換する処理を行う。すなわち、色補正部21は、印刷処理の印刷特性に適合したCMYの画像データを画像表示装置5の表示特性に適合したR’G’B’の画像データに変換する処理を行っているのである。なお、CMYの画像データをR’G’B’の画像データに変換する処理は、入力値(CMY)と出力値(R’G’B’)とを対応付けたLUT(ルックアップテーブル)を作成し、作成したLUTから出力値をルックアップすることによって実現される。
黒生成/下色除去部22は、プレビュー表示時においては、色補正部21から出力されたR’G’B’の画像データに対して何も処理を行わず、当該画像データをそのまま後段の空間フィルタ部23に引き渡す。空間フィルタ部23は、プレビュー表示時においては、黒生成/下色除去部22から出力されたR’G’B’の画像データに対して、領域分離信号を基にデジタルフィルタによる空間フィルタ処理(強調処理、平滑化処理など)を行う。すなわち、空間フィルタ部23では、印刷処理時と同様、領域分離信号に基づいて、画像領域毎に異なる画像処理が実行される。
変倍部24は、プレビュー表示時においては、空間フィルタ部23から出力されたR’G’B’の画像データからなる画像の画素数を画像表示装置5の画素数に変換する間引き処理(画素数を減少する処理)を行う。画像形成装置1の操作パネルに備えられる画像表示装置5は、印刷を行う画像データの解像度と比較すると低解像度であり、通常、極めて小型のディスプレイである。それゆえ、プレビュー表示時においては、画像データを間引く必要がある。また、変倍部24では、画像形成装置1に備えられる操作パネルから入力される変倍コマンド(表示倍率を示す情報、たとえば2〜4倍などの固定倍率)に基づいて画像の拡大や縮小処理が施される。
出力階調補正部25は、プレビュー表示時においては、変倍部24から出力されたR’G’B’の画像データに対して、領域分離信号を基に出力ガンマ補正処理を行う。そして、中間調生成部26は、プレビュー表示時においては、出力階調補正部25から出力されたR’G’B’の画像データに対して何も処理を行わず、当該画像データをそのまま後段の画像表示装置5へ引き渡す。これにより、画像表示装置5は、R’G’B’の画像データに基づいて、コピー対象となる画像のプレビューを表示できる。
なお、出力階調補正部25において実行されている出力ガンマ補正処理は、画質調整部19にて実行されてもよい。
以上では、コピアモードが選択された場合、プレビュー表示を行う際の処理について説明したが、イメージ送信モードが選択されたときも、モードに応じて信号変換、処理を選択してプレビュー表示を行ってもよい。
(2)フルカラーモードおよびシングルカラーモードにおける画像処理動作
(2−1)印刷処理時(画像印刷ジョブ時)
図9を用いて、コピアモードかつフルカラーモード、またはコピアモードかつシングルカラーモードが指定されている場合における、画像処理装置3の画像処理動作を説明する。図9は、フルカラーモードおよびシングルカラーモード時における画像処理を説明するための図である。図9(a)は、フルカラーモード時における画像処理を説明する図であり、図9(b)は、シングルカラーモード時における画像処理を説明する図である。フルカラーモード時およびシングルカラーモード時において、画像処理装置3では、A/D変換部10、シェーディング補正部11、入力処理部12、原稿種別自動判別部13、領域分離処理部14、圧縮部17、領域分離信号圧縮部15、復号部18および領域分離信号復号部16の処理については、前述した2色カラーモード時の処理と同じであるため、以下ではその説明を省略する。
まずフルカラーモード時において、画質調整部19は、復号部18から送られてきたRGBの画像データについて、下地の検出を行って下地除去補正を行う。さらに、画質調整部19は、操作者(ユーザ)によって操作パネルから入力される設定情報に基づいて、RGBのバランス(カラー調整、赤み青みといった全体のカラー調整)、明るさ、鮮やかさの調整を行う。画質調整部19から出力される画像データは、フルカラーモードではRGBの画像データである。
2色化処理部20は、フルカラーモードが選択されている場合、図9(a)に示すように、画質調整部19から出力されたRGBの画像データに対して何も処理を行わず、当該画像データをそのまま色補正部21に引き渡す。
色補正部21は、フルカラーモードが選択されている場合、2色化処理部20から出力されるRGBの画像データをCMYの画像データに変換する色補正処理を行うとともに、当該画像データに対して色再現性を高める処理を施す。なお、前記色補正処理は、入力値(RGB)と出力値(CMY)とを対応付けたLUT(ルックアップテーブル)を作成し、作成したLUTから出力値をルックアップすることによって実現される。
黒生成/下色除去部22は、フルカラーモードが選択されている場合、色補正部21から出力されたCMYの画像データからK(黒)の画像データを生成する黒生成を行うとともに、元のCMYの画像データからK(黒)の画像データを差し引いて新たなCMYの画像データであるC’M’Y’の画像データを生成する。以上のように、フルカラーモードにおいて、黒生成/下色除去部22は、色補正部21で生成されたCMYの画像データに対して、K(黒)の画像データを生成するとともに、下色除去処理を施してC’M’Y’Kの画像データを生成する。
空間フィルタ部23は、黒生成/下色除去部22より出力されるC’M’Y’Kの画像データに対して、領域分離信号(領域識別信号)を基にデジタルフィルタによる空間フィルタ処理(強調処理、平滑化処理など)を行う。すなわち、空間フィルタ部23では、領域分離信号に基づいて、画像領域毎に異なる画像処理が実行される。
変倍部24は、空間フィルタ部23から出力されたC’M’Y’Kの画像データに対して、操作パネルを介して操作者(ユーザ)によって入力される変倍コマンド(印刷画像の倍率を示した情報)に基づいて、画像の拡大や縮小処理を行う。出力階調補正部25は、変倍部24から出力されたC’M’Y’Kの画像データに対して、記録用紙などの記録材に出力するための出力ガンマ補正処理を行う。また、中間調生成部26は、出力階調補正部25から出力されたC’M’Y’Kの画像データに対して、誤差拡散法やディザ法を用いて、画像出力装置4において画像を印刷するために必要な階調再現処理(中間調生成処理)を実行する。そして、中間調生成部26から出力されるC’M’Y’Kの画像データは、画像出力装置4に引き渡され、画像出力装置4は、当該画像データのフルカラー画像を記録用紙上に印刷する。
次にシングルカラーモード時における画像処理装置3の画像処理動作を、図9(b)を用いて説明する。
画質調整部19は、シングルカラーモードが選択されている場合、復号部18から出力されたRGBの画像データを、RGBの補色となるCMYの画像データに変換する処理を行う。ここで、シングルカラーモードにおいてのRGBの画像データからCMYの画像データへの変換処理は、下記変換式(10)を用いることによって実行される。
Figure 2011249886
[式中、a1=−0.23046875、a2=−0.79296875、a3=0.0234375、c=255である。]
上記変換式(10)における変換係数r1〜r3は、下記表6に基づいて定められる。
Figure 2011249886
たとえば、操作者(ユーザ)がシングルカラーモードにおいて所望の出力色としてC(シアン)を指定している場合、表4の「C(シアン)」の欄に属するr1〜r3の値が参照され、r1=1、r2=0、r3=0が選択されることになる。シングルカラーモードが選択されている場合の画質調整部19からの出力は、CMYの画像データとなる。
また、画質調整部19にて実行される鮮やかさの調整は、変換式(10)のマトリクスのr1〜r3およびa1〜a3の各値を変更した上で当該マトリクスを用いることによって実現可能である。それゆえ、上記の鮮やかさの調整と、シングルカラーモードにおける画像データの変換処理(RGBからCMYへの変換)とについては、マトリクスを共用でき、画像処理回路を共用できる。よって、本実施形態では、上記の鮮やかさの調整と、シングルカラーモードにおける画像データの変換処理とが、同じ処理部(画質調整部)で行われるのである。
2色化処理部20、色補正部21および黒生成/下色除去部22は、シングルカラーモードが選択されている場合、図9(b)に示すように、画質調整部19から出力されたCMYの画像データに対して何も処理を行わず、当該画像データをそのまま空間フィルタ部23に引き渡す。
シングルカラーモード時において、空間フィルタ部23は、黒生成/下色除去部22より出力されるCMYの画像データに対して、領域分離信号(領域識別信号)を基にデジタルフィルタによる空間フィルタ処理(強調処理、平滑化処理など)を行う。すなわち、空間フィルタ部23では、領域分離信号に基づいて、画像領域毎に異なる画像処理が実行される。
変倍部24は、空間フィルタ部23から出力されたCMYの画像データに対して、操作パネルを介して操作者(ユーザ)によって入力される変倍コマンド(印刷画像の倍率を示した情報)に基づいて、画像の拡大や縮小処理を行う。出力階調補正部25は、変倍部24から出力されたCMYの画像データに対して、記録用紙などの記録材に出力するための出力ガンマ補正処理を行う。また、中間調生成部26は、出力階調補正部25から出力されたCMYの画像データに対して、誤差拡散法やディザ法を用いて、画像出力装置4において画像を印刷するために必要な階調再現処理(中間調生成処理)を実行する。そして、中間調生成部26から出力されるCMYの画像データは、画像出力装置4に引き渡され、画像出力装置4は、当該画像データのシングルカラー画像を記録用紙上に印刷する。
(2−2)プレビュー表示時
図10を用いて、コピアモードかつフルカラーモード、またはコピアモードかつシングルカラーモードが指定されている場合における、画像処理装置3のプレビュー表示動作を説明する。図10は、フルカラーモードおよびシングルカラーモード時においてプレビュー表示するときの処理を説明するための図である。図10(a)は、フルカラーモード時における処理を説明する図であり、図10(b)は、シングルカラーモード時における処理を説明する図である。フルカラーモード時およびシングルカラーモード時において、画像処理装置3では、A/D変換部10、シェーディング補正部11、入力処理部12、原稿種別自動判別部13、領域分離処理部14、圧縮部17、領域分離信号圧縮部15、復号部18および領域分離信号復号部16の処理については、前述した2色カラーモード時の処理と同じであるため、以下ではその説明を省略する。
まずフルカラーモード時において、画質調整部19は、復号部18から送られてきたRGBの画像データについて、下地の検出を行って下地除去補正を行う。さらに、画質調整部19は、操作者(ユーザ)によって操作パネルから入力される設定情報に基づいて、RGBのバランス(カラー調整、赤み青みといった全体のカラー調整)、明るさ、鮮やかさの調整を行う。画質調整部19から出力される画像データは、フルカラーモードではRGBの画像データである。
2色化処理部20は、フルカラーモードが選択されている場合、図10(a)に示すように、画質調整部19から出力されたRGBの画像データに対して何も処理を行わず、当該画像データをそのまま色補正部21に引き渡す。
フルカラーモードのプレビュー表示時において、色補正部21は、2色化処理部20から出力されたRGBの画像データを、R’G’B’の画像データに変換する処理を行う。ここで、色補正部21に入力されるRGBの画像データは、画像入力装置2(スキャナ)の色空間に適合しているデータである。そして、色補正部21は、このRGBの画像データを画像表示装置5の色空間に適合するR’G’B’の画像データへ変換する処理を行う。
つまり、色補正部21は、画像入力装置2の画像読取特性に適合したRGBの画像データを画像表示装置5の表示特性に適合したR’G’B’の画像データに変換する処理を行っているのである。なお、RGBの画像データをR’G’B’の画像データに変換する処理は、入力値(RGB)と出力値(R’G’B’)とを対応付けたLUTを作成し、作成したLUTから出力値をルックアップすることによって実現される。そして、本実施形態では、フルカラーモードにおいて、印刷処理時のRGBの画像データからCMYKの画像データへの変換処理と、プレビュー表示時のRGBの画像データからR’G’B’の画像データへの変換処理とについて、画像処理回路を共用している。
黒生成/下色除去部22は、プレビュー表示時においては、色補正部21から出力されたR’G’B’の画像データに対して何も処理を行わず、当該画像データをそのまま後段の空間フィルタ部23に引き渡す。空間フィルタ部23は、プレビュー表示時においては、黒生成/下色除去部22から出力されたR’G’B’の画像データに対して、領域分離信号を基にデジタルフィルタによる空間フィルタ処理(強調処理、平滑化処理など)を行う。すなわち、空間フィルタ部23では、印刷処理時と同様、領域分離信号に基づいて、画像領域毎に異なる画像処理が実行される。
フルカラーモードのプレビュー表示時における、空間フィルタ部23よりも後段の変倍部24、出力階調補正部25および中間調生成部26の処理は、2色カラーモードのプレビュー表示時の処理と同様であるので、説明は省略する。
次にシングルカラーモード時における画像処理装置3のプレビュー表示動作を、図10(b)を用いて説明する。
シングルカラーモードのプレビュー表示時における画質調整部19は、シングルカラーモードにおける印刷処理時と同じであり、復号部18から出力されたRGBの画像データを、RGBの補色となるCMYの画像データに変換する処理を行う。2色化処理部20は、シングルカラーモードが選択されている場合、図10(b)に示すように、画質調整部19から出力されたCMYの画像データに対して何も処理を行わず、当該画像データをそのまま色補正部21に引き渡す。
シングルカラーモードのプレビュー表示時において、色補正部21は、2色化処理部20から出力されたCMYの画像データを、R’G’B’の画像データに変換する処理を行う。すなわち、色補正部21は、印刷処理の印刷特性に適合したCMYの画像データを画像表示装置5の表示特性に適合したR’G’B’の画像データに変換する処理を行っているのである。なお、CMYの画像データをR’G’B’の画像データに変換する処理は、入力値(CMY)と出力値(R’G’B’)とを対応付けたLUTを作成し、作成したLUTから出力値をルックアップすることによって実現される。
黒生成/下色除去部22は、プレビュー表示時においては、色補正部21から出力されたR’G’B’の画像データに対して何も処理を行わず、当該画像データをそのまま後段の空間フィルタ部23に引き渡す。空間フィルタ部23は、プレビュー表示時においては、黒生成/下色除去部22から出力されたR’G’B’の画像データに対して、領域分離信号を基にデジタルフィルタによる空間フィルタ処理(強調処理、平滑化処理など)を行う。すなわち、空間フィルタ部23では、印刷処理時と同様、領域分離信号に基づいて、画像領域毎に異なる画像処理が実行される。
なお、シングルカラーモードのプレビュー表示時における、空間フィルタ部23よりも後段の変倍部24、出力階調補正部25および中間調生成部26の処理は、2色カラーモードのプレビュー表示時の処理と同様であるので、説明は省略する。
図11は、本発明の第2実施形態である画像形成装置35の構成を示すブロック図である。画像形成装置35は、前述した画像形成装置1と類似しており、対応する部分については同一の参照符号を付して説明を省略する。画像形成装置35は、画像形成装置1に備えられる画像処理装置3に代えて、画像処理装置36が備えられている。
画像形成装置1に備えられる画像処理装置3では、2色化処理部20において、指定抽出色の判定を行い、この判定結果に基づいて領域分離信号変更部30にて領域分離信号の更新を行うようにしているが、画像形成装置35に備えられる画像処理装置36では、領域分離処理部37が指定抽出色の判定を行うように構成されている。
図12は、画像処理装置36に備えられる領域分離処理部37の構成を示すブロック図である。また、図13は、領域分離処理部37が実行する処理の手順を示すフローチャートである。本発明に係る画像処理方法は画像処理装置36で実行され、領域分離処理部37で実行される領域分離処理工程を含み、さらに、2色化処理部38で実行される2色化処理工程と、黒生成/下色除去部22、空間フィルタ部23および中間調生成部26で実行される黒生成/下色除去処理、空間フィルタ処理および中間調生成処理からなる後処理工程とを含む。そして、領域分離処理部37で実行される領域分離処理工程は、属性判別部373で実行される属性判別工程と、有彩無彩判定部372で実行される有彩無彩判定工程と、指定抽出色判定部371で実行される指定抽出色判定工程と、総合判定部374で実行される総合判定工程とを含む。
ステップa1の属性判別工程では、属性判別部373は、原稿種別自動判別部13から引き渡されたRGB入力画像データを、文字領域、網点領域、下地領域および連続階調領域(印画紙写真領域)に分離し、その分離した領域の属性を判別する。具体的には、属性判別部373は、たとえば、特開2002−232708号公報に記載されているように、注目画素を含むn×m(たとえば、7×15)のブロックにおける最小濃度値、最大濃度値より算出される最大濃度差、隣接する画素の濃度差の絶対値の総和である総和濃度繁雑度(たとえば、主走査方向と副走査方向について算出した値の和)を特徴量として算出し、算出された最大濃度差、総和濃度繁雑度と予め定められる閾値との比較、および、総和濃度繁雑度と最大濃度差に係数を掛けた値とを比較することにより、RGB入力画像データの属性判別、すなわち、RGB入力画像データが文字領域、網点領域、下地領域、連続階調領域の何れに属するのかの判別を行う。属性判別部373による属性判別処理は、上記方法に限定されるものではなく、エッジや画素値の反転回数、RGB入力画像データのヒストグラムの形状を解析することにより判別するようにしてもよい。また、下地領域および連続階調領域をまとめて「その他の領域」と判別するようにしてもよい。
ステップa2では、属性判別部373が判別した領域が文字領域であるか否かを判断する。文字領域であると判断した場合にはステップa3に進み、文字領域ではないと判断した場合にはステップa8に進む。
ステップa3の有彩無彩判定工程では、有彩無彩判定部372は、有彩無彩判定処理を行う。具体的には、ステップa4において、有彩無彩判定部372は、上記変換式(2)を用いて、RGB入力画像データが、有彩色であるか無彩色であるかの判定を行う。有彩色であると判定した場合にはステップa5に進み、有彩色ではなく無彩色であると判定した場合にはステップa8に進む。
ステップa5の指定抽出色判定工程では、指定抽出色判定部371は、指定抽出色判定処理を行う。具体的には、ステップa6において、指定抽出色判定部371は、RGB入力画像データが、有彩色で出力させる色として予め指定された指定抽出色に対応する入力画像データであるか否か(指定抽出色信号に応じた入力画像データであるか否か)を、R,G,B各プレーンの画素値の大小関係の比較に基づいて判定する。指定抽出色であると判定した場合にはステップa8に進み、指定抽出色ではないと判定した場合にはステップa7に進む。
ステップa7およびステップa8は、総合判定工程であり、総合判定部374により実行される。総合判定部374は、属性判別部373の判別結果と、指定抽出色判定部371および有彩無彩判定部372の判定結果とに基づいて、RGB入力画像データの領域分離結果を示す領域分離信号を生成する。
具体的には、総合判定部374は、2色カラーモードが選択されている場合に、ステップa7において、下表7に示すように、属性判別部373が文字領域であると判別し、有彩無彩判定部372が有彩色であると判定し、かつ、指定抽出色判定部371が指定抽出色に対応しないと判定したRGB入力画像データに対応する領域分離信号については、有彩信号を無彩信号に変換する。
ステップa8において、総合判定部374は、下表7に示すように、属性判別部373が文字領域であると判別し、有彩無彩判定部372が有彩色であると判定し、かつ、指定抽出色判定部371が指定抽出色に対応すると判定したRGB入力画像データに対応する領域分離信号については、有彩無彩判定部372による有彩無彩判定結果の変更を行わない。また、総合判定部374は、属性判別部373が文字領域であると判別し、かつ、有彩無彩判定部372が無彩色であると判定したRGB入力画像データに対応する領域分離信号については、有彩無彩判定部372による有彩無彩判定結果の変更を行わない。また、総合判定部374は、属性判別部373が網点領域であると判別したRGB入力画像データ、および属性判別部373が下地領域または連続階調領域などのその他の領域であると判別したRGB入力画像データに対応する領域分離信号については、有彩無彩判定部372による有彩無彩判定結果の変更を行わない。
Figure 2011249886
以上のようにして領域分離処理部37により生成された領域分離信号は、領域分離信号圧縮部15、記憶装置7および領域分離信号復号部16を介して、2色化処理部38、黒生成/下色除去部22、空間フィルタ部23および中間調生成部26に引き渡される。
画像処理装置36の領域分離処理部37が備える総合判定部374は、属性判別部373が文字領域であると判別し、有彩無彩判定部372が有彩色であると判定し、かつ、指定抽出色判定部371が指定抽出色に対応しないと判定したRGB入力画像データに対応する領域分離信号については、有彩信号を無彩信号に変換するので、有彩色の文字領域に属する入力画像データに基づく無彩色文字と、無彩色の文字領域に属する入力画像データに基づく無彩色文字とで、画質差が大きくなるのを防止することができる。
画像処理装置36において、2色化処理部38は、前述の2色化処理部20が有する輝度彩度算出部201と、彩度調整処理部204と、出力色生成部205とを含んで構成される。2色化処理部38は、2色カラーモードが選択されている場合に、画質調整部19から送られてきたRGBの画像データを、有彩色と無彩色との2色からなる2色画像として出力するための2色化画像データであるCMY画像データに変換する。
2色化処理部38の輝度彩度算出部201は、画質調整部19から送られてきたRGBの画像データに対して輝度値および彩度値を算出する。輝度彩度算出部201による輝度値(Lum)の算出は、上記変換式(1)を用いて行われる。また、輝度彩度算出部201による彩度値(Chroma)の算出は、上記変換式(2)を用いて行われる。
彩度調整処理部204は、色指定モードが選択されている場合には、領域分離信号を参照し、有彩色であると判定され、かつ、指定抽出色に対応するRGB入力画像データに対して、上記変換式(3)を用いて彩度調整処理を施す。また、彩度調整処理部204は、有彩色抽出モードが選択されている場合には、領域分離信号を参照し、有彩色であると判定されたRGB入力画像データに対して、上記変換式(3)を用いて彩度調整処理を施す。なお、彩度調整処理部204は、領域分離信号を参照し、無彩色であると判定されたRGB入力画像データに対しては、彩度調整処理を施さない。
2色化処理部38の出力色生成部205は、領域分離信号を参照し、2色化画像データとしてCMYの画像データを生成する。具体的には、出力色生成部205は、色指定モードが選択されている場合には、領域分離信号を参照し、有彩色であると判定され、かつ、指定抽出色に対応するRGB入力画像データに対しては、上記変換式(4)に示すように、彩度調整処理部204による彩度調整処理後の彩度値(Out_Chroma)と、輝度彩度算出部201が算出した輝度値(Lum)とに基づいてCMYの画像データを生成する。また、出力色生成部205は、有彩色抽出モードが選択されている場合には、領域分離信号を参照し、有彩色であると判定されたRGB入力画像データに対しては、上記変換式(4)に示すように、彩度調整処理部204による彩度調整処理後の彩度値(Out_Chroma)と、輝度彩度算出部201が算出した輝度値(Lum)とに基づいてCMYの画像データを生成する。なお、出力色生成部205は、領域分離信号を参照し、無彩色であると判定されたRGB入力画像データに対しては、上記変換式(5)に示すように、輝度彩度算出部201が算出した輝度値(Lum)に基づいてCMYの画像データを生成する。
なお、2色化処理部38は、前述の2色化処理部20と同様に、2色化画像データとしてR’G’B’画像データを生成するように構成してもよい。
また、画像処理装置36において空間フィルタ部23は、必ずしも2色化処理部38の後段に設ける必要はなく、図14に示すように、2色化処理部38の前段に設けるようにしてもよい。図14は、画像処理装置36の変形例を示すブロック図である。空間フィルタ部23を2色化処理部38の前段に設ける場合、指定抽出色以外の有彩色文字領域の画像データについては、有彩色文字領域用のフィルタ処理がなされ、無彩色文字と比較すると多少鮮鋭性に欠けるが、領域分離処理部37の総合判定部374において、有彩色文字領域から無彩色文字領域に変更されて、無彩色文字領域用の黒生成/下色除去処理がなされる。これによって、有彩色文字領域として処理がなされた場合と比較すると、無彩色文字との画質差を抑制することができる。
図15は、本発明の第3実施形態である画像形成装置40の構成を示すブロック図である。画像形成装置40は、前述した画像形成装置1と類似しており、対応する部分については同一の参照符号を付して説明を省略する。画像形成装置40は、画像形成装置1に備えられる画像処理装置3に代えて、画像処理装置41が備えられている。
画像形成装置40に備えられる画像処理装置41は、画像入力装置2から送られるRGBのアナログ画像データに対して、領域分離処理および原稿種別判別処理を行う前に、RGBの画像データを符号化して一旦記憶装置7に格納しておき、記憶装置7から読み出して復号化した画像データについて、原稿種別自動判別部13による原稿種別判別処理、領域分離処理部14による領域分離処理、領域分離信号変更部30による更新された領域分離信号を生成する処理を施すように構成されている。
また本発明のさらに他の実施の形態として、コンピュータを前述した画像処理装置3,41として機能させるために、コンピュータに実行させるためのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラムおよびソースプログラムの少なくともいずれか1つ)、およびこのプログラムコードを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することも可能である。本実施の形態によれば、前述した画像処理方法を行うプログラムコードを記録した記録媒体を持ち運び自在に提供することができる。
なお、プログラムコードを記録する記録媒体としては、マイクロコンピュータで処理が行われるために図示していないメモリ、たとえばCD−ROM(Compact Disc−Read
Only Memory)のようなものそのものがプログラムメディアであってもよいし、また、図示していないが外部記憶装置としてプログラム読み取り装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することで読み取り可能なプログラムメディアであってもよい。
いずれの場合においても、格納されているプログラムコードはマイクロプロセッサがアクセスして実行させる構成であってもよいし、あるいは、いずれの場合もプログラムコードを読み出し、読み出されたプログラムコードは、マイクロコンピュータの図示されていないプログラム記憶エリアにダウンロードされて、そのプログラムコードが実行される方式であってもよい。このダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納されているものとする。
上記プログラムメディアは、本体と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープやカセットテープなどのテープ系、フロッピー(登録商標)ディスクやハードディスクなどの磁気ディスクやCD−ROM/MO(Magneto Optical disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc)などの光ディスクのディスク系、IC(Integrated Circuit)カード(メモリカードを含む)/光カードなどのカード系、あるいはマスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(
Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュROMなどによる半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する媒体であってもよい。
また、インターネットを含む通信ネットワークを接続可能なシステム構成を持つことで、通信ネットワークからプログラムコードをダウンロードするように流動的にプログラムコードを担持する媒体であってもよい。なお、このように通信ネットワークからプログラムコードをダウンロードする場合には、そのダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納しておくか、あるいは別な記録媒体からインストールされるものであってもよい。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
上記記録媒体は、デジタルカラー画像形成装置やコンピュータシステムに備えられるプログラム読み取り装置により読み取られることで前述した画像処理方法が実行される。また本発明の画像処理方法は、ネットワークを介してコンピュータと接続されたインクジェットプリンタおよび複合機、コンピュータを介さずにデジタルカメラと接続されたインクジェットプリンタおよび複合機で実行することも可能である。
1,35,40 画像形成装置
2 画像入力装置
3,36,41 画像処理装置
4 画像出力装置
5 画像表示装置
6 制御部
7 記憶装置
8 受信装置
9 送信装置
14,37 領域分離処理部
20,38 2色化処理部
30 領域分離信号変更部
201 輝度彩度算出部
202,371 指定抽出色判定部
203 画像データ判定部
204 彩度調整処理部
205 出力色生成部
206 変更信号生成部
372 有彩無彩判定部
373 属性判別部
374 総合判定部

Claims (9)

  1. 原稿を読取って入力されたRGB入力画像データを、有彩色と無彩色との2色からなる2色画像として出力するための2色化画像データに変換可能な画像処理装置であって、
    原稿を読取って入力されたRGB入力画像データを、有彩色文字領域および無彩色文字領域を含む複数の領域に分離し、この分離結果を示す領域分離信号を生成する領域分離処理手段と、
    前記RGB入力画像データが、有彩色で出力させる色として予め指定された指定抽出色に対応する入力画像データであるか否かを判定する指定抽出色判定手段と、
    彩度値が所定の閾値以上であるRGB入力画像データを第1入力画像データと判定し、彩度値が閾値未満であるRGB入力画像データを第2入力画像データと判定する画像データ判定手段と、
    前記第1入力画像データおよび前記第2入力画像データに2色化処理を施して、2色画像を出力するための2色化画像データを生成する出力色生成手段と、
    前記領域分離信号を更新する指示を表わす変更信号を生成する変更信号生成手段であって、
    前記第1入力画像データと判定され、かつ前記指定抽出色に対応しないと判定されたRGB入力画像データである第3入力画像データに対して、前記領域分離信号を参照し、前記第3入力画像データが有彩色文字領域に属すると判断した場合、有彩色文字領域から無彩色文字領域に変更し、
    前記第1入力画像データと判定され、かつ前記指定抽出色に対応すると判定されたRGB入力画像データである第4入力画像データ、および前記第2入力画像データに対応する領域分離信号については領域の変更を行わないことを表わす変更信号を生成する変更信号生成手段とを含むことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記変更信号に基づいて、前記領域分離信号の更新を行う領域分離信号変更手段と、
    前記領域分離信号変更手段によって更新された領域分離信号に基づいて、前記2色化画像データに、黒生成/下色除去処理、空間フィルタ処理および中間調生成処理の少なくともいずれか1つの処理を施す後処理手段と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 原稿を読取って入力されたRGB入力画像データを、有彩色と無彩色との2色からなる2色画像として出力するための2色化画像データに変換可能な画像処理装置であって、
    原稿を読取って入力されたRGB入力画像データより特徴量を抽出し、抽出した特徴量に基づいて、前記RGB入力画像データを複数の領域に分離する領域分離処理手段を備え、
    前記領域分離処理手段は、
    前記RGB入力画像データを、少なくとも文字領域を含む複数の領域に分離し、その分離した領域の属性を判別する属性判別手段と、
    前記RGB入力画像データが、有彩色であるか無彩色であるかの判定を行う有彩無彩判定手段と、
    前記RGB入力画像データが、有彩色で出力させる色として予め指定された指定抽出色に対応する入力画像データであるか否かを判定する指定抽出色判定手段と、
    前記属性判別手段の判別結果と、前記指定抽出色判定手段および前記有彩無彩判定手段の判定結果とに基づいて、前記RGB入力画像データの領域分離結果を示す領域分離信号を生成する総合判定手段とを含み、
    前記総合判定手段は、2色化画像データに変換する機能が選択されている場合に、前記属性判別手段が文字領域であると判別し、前記有彩無彩判定手段が有彩色であると判定し、かつ、前記指定抽出色判定手段が指定抽出色に対応しないと判定したRGB入力画像データに対応する領域分離信号については、有彩信号を無彩信号に変換することを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の画像処理装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
  5. 原稿を読取って入力されたRGB入力画像データを、有彩色と無彩色との2色からなる2色画像として出力するための2色化画像データに変換可能な画像処理方法であって、
    原稿を読取って入力されたRGB入力画像データを、有彩色文字領域および無彩色文字領域を含む複数の領域に分離し、この分離結果を示す領域分離信号を生成する領域分離処理工程と、
    前記RGB入力画像データが、有彩色で出力させる色として予め指定された指定抽出色に対応する入力画像データであるか否かを判定する指定抽出色判定工程と、
    彩度値が所定の閾値以上であるRGB入力画像データを第1入力画像データと判定し、彩度値が閾値未満であるRGB入力画像データを第2入力画像データと判定する画像データ判定工程と、
    前記第1入力画像データおよび前記第2入力画像データに2色化処理を施して、2色画像を出力するための2色化画像データを生成する出力色生成工程と、
    前記領域分離信号を更新する指示を表わす変更信号を生成する変更信号生成工程であって、
    前記第1入力画像データと判定され、かつ前記指定抽出色に対応しないと判定されたRGB入力画像データである第3入力画像データに対して、前記領域分離信号を参照し、前記第3入力画像データが有彩色文字領域に属すると判断した場合、有彩色文字領域から無彩色文字領域に変更し、
    前記第1入力画像データと判定され、かつ前記指定抽出色に対応すると判定されたRGB入力画像データである第4入力画像データ、および前記第2入力画像データに対応する領域分離信号については領域の変更を行わないことを表わす変更信号を生成する変更信号生成工程とを含むことを特徴とする画像処理方法。
  6. 前記変更信号に基づいて、前記領域分離信号の更新を行う領域分離信号変更工程と、
    前記領域分離信号変更工程で更新された領域分離信号に基づいて、前記2色化画像データに、黒生成/下色除去処理、空間フィルタ処理および中間調生成処理の少なくともいずれか1つの処理を施す後処理工程と、を含むことを特徴とする請求項5に記載の画像処理方法。
  7. 原稿を読取って入力されたRGB入力画像データを、有彩色と無彩色との2色からなる2色画像として出力するための2色化画像データに変換可能な画像処理方法であって、
    原稿を読取って入力されたRGB入力画像データより特徴量を抽出し、抽出した特徴量に基づいて、前記RGB入力画像データを複数の領域に分離する領域分離処理工程を備え、
    前記領域分離処理工程は、
    前記RGB入力画像データを、少なくとも文字領域を含む複数の領域に分離し、その分離した領域の属性を判別する属性判別工程と、
    前記RGB入力画像データが、有彩色であるか無彩色であるかの判定を行う有彩無彩判定工程と、
    前記RGB入力画像データが、有彩色で出力させる色として予め指定された指定抽出色に対応する入力画像データであるか否かを判定する指定抽出色判定工程と、
    前記属性判別工程での判別結果と、前記指定抽出色判定工程および前記有彩無彩判定工程での判定結果とに基づいて、前記RGB入力画像データの領域分離結果を示す領域分離信号を生成する総合判定工程とを含み、
    前記総合判定工程では、2色化画像データに変換する処理が選択されている場合に、前記属性判別工程で文字領域であると判別され、前記有彩無彩判定工程で有彩色であると判定され、かつ、前記指定抽出色判定工程で指定抽出色に対応しないと判定されたRGB入力画像データに対応する領域分離信号については、有彩信号を無彩信号に変換することを特徴とする画像処理方法。
  8. コンピュータを、請求項1〜3のいずれか1つに記載の画像処理装置に備えられる前記各手段として機能させるための画像処理プログラム。
  9. 請求項8に記載の画像処理プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
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