JP2013191934A - 画像処理装置、画像形成装置、画像処理プログラム、記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像形成装置、画像処理プログラム、記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】印刷等のジョブにて実際に出力される画像の画質と、プレビューとして表示される画像の画質との差を抑制する。
【解決手段】画像処理装置10は、間引処理前の画像の各画素の画像領域を示す第1領域分離信号と、画像領域毎に定められている閾値および優先度とに基づいて、間引処理にて得られる補間画素の画像領域を選択する画像領域選択部14を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、プレビューとして表示される画像の画像データを処理する画像処理装置、画像形成装置、画像処理プログラム、記録媒体に関するものである。
従来、複写機や複合機などの画像形成装置において、印刷等のジョブの実行前に、設定内容に応じて処理されたプレビュー(ジョブにて出力される予定の画像のプレビュー)を、1頁づつ、あるいは複数頁一括して、表示することがなされている。設定内容とは、原稿の種類や濃度等の設定、変倍処理の倍率、片面印刷であるか両面印刷、余白サイズ等の設定事項を指す。
また、画像形成装置で画像を表示する場合、600dpiや1200dpiのスキャナで読み込まれた画像を75dpiや150dpiの表示装置に表示することが多いことから、表示装置の解像度に合わせて画像データに対して間引処理(変倍処理)を行う必要がある。
ところで、画像形成装置においては、画像データが入力されると、領域分離処理が行われて、画素毎の画像領域の種類を示した領域分離情報(領域分離信号)が生成される。そして、画像データを間引く場合、領域分離情報については、画素の補間処理と同じような補間を行えないことから、画像形成装置においては、画像データに対して単純な間引処理(補間を伴わない間引き処理)が行われていた。そのため、必要なデータが間引かれてしまい、その上で、領域分離情報を参照した画像処理を施しても、表示されるプレビューの画質が低下するという不具合が生じていた。
この不具合を回避するための画像処理技術として、特許文献1には、プレビュー表示用の画像データについては、領域分離処理の結果を使わずに画像処理を行う点を開示している。これにより、プレビュー表示用の画像データについても補間を伴う間引き処理を行うことができ、プレビューの画質の低下を抑制している。
特開2010−56801号公報(公開日;2010年3月11日)
プレビュー表示される画像は、実際のジョブ(印刷等)にて出力される画像にできるだけ近い見た目であることが望ましい。しかしながら、特許文献1の技術では、ジョブにて実際に出力される画像に対しては領域分離結果に応じて画像領域毎に異なる画像処理(例えば、文字領域に対してエッジをクッキリさせるための強調処理、写真領域(網点領域および連続階調領域)に対してはざらつきを抑えるための平滑化処理)が施されるのに対して、プレビュー表示用の画像(間引後の画像)に対しては領域分離結果に関わらず画像全体に同じ処理が施される。そのため、特許文献1の技術では、プレビュー表示される画像とジョブにて実際に出力される画像とでは見た目が異なるという問題が生じていた。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、ジョブの実行前にジョブにて出力される予定の画像をプレビューとして表示する場合において、表示される画像の画質とジョブにて実際に出力される画像の画質との差を抑制することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の画像処理装置は、ジョブを行うために入力した画像データに基づいて領域分離処理を行うことにより、上記画像データの画像の各画素の属する画像領域を示す第1領域分離情報を出力する第1領域分離情報出力部と、上記ジョブの実行前に上記画像データの画像をプレビューとして表示させるために、上記画像データに対して補間を伴う間引処理を行い、間引処理後の画像データを表示用画像データとして出力する間引処理部と、上記第1領域分離情報を参照して、上記補間によって生成される補間画素の画像領域を示す第2領域分離情報を出力する第2領域分離情報出力部と、上記第2領域分離情報に基づいて、上記表示用画像データに対して画像処理を行う画像処理部とを備え、上記第2領域分離情報出力部は、画像領域毎に定められている閾値および優先度と、上記第1領域分離情報とを参照して、上記間引処理の前の画像のうち上記補間画素の対応位置の近傍の所定範囲において上記閾値以上の画素数を有する画像領域のうち上記優先度が最も高い画像領域を上記補間画素の画像領域として選択することを特徴とする。
本願発明の構成によれば、画像データに対して補間を伴う間引処理を行う場合、上記補間にて得られる補間画素の画像領域を高精度に推定し、推定した補間画素の画像領域を示す第2領域分離情報を出力していることになる。
これにより、第2領域分離情報に基づいて、補間を伴う間引処理後の画像データ(表示用画像データ)に施す画像処理のパラメータを切り替えるといったことが可能になる。つまり、実際のジョブにて出力される画像に施される画像処理のみならず、プレビュー表示用の画像(補間を伴う間引後の画像)に施される画像処理についても、画像領域毎にパラメータ(画像処理のパラメータ)を切り替えることが可能になる。
よって、表示されるプレビューの画質を落とすことなく、このプレビューの画質と実際のジョブにて出力される画像の画質との差を従来技術よりも抑えることが可能になるという効果を奏する。
また、画像における各画像領域の占める割合は原稿の種別に相関している。そこで、本発明の画像処理装置は、上記構成に加えて、上記画像データの画像に示されている原稿の種別を検出する原稿種別検出部を備え、上記第2領域分離情報出力部は、上記原稿種別検出部にて検出された原稿の種別に応じて、画像領域毎に定められている優先度および閾値のうちの少なくとも一方を変更するようになっていてもよい。これにより、読み取られた原稿の種別に応じた最適な優先度および閾値を設定でき、補間画素の画像領域をより高精度に推定できる。
また、同じ画像領域の画素が所定数以上連結されてなる連結成分に属していない画素は原稿に付着した埃やノイズと考えられる。そこで、上記の画像処理装置において、上記第2領域分離情報出力部が、上記第1領域分離情報に基づいて、上記所定範囲において、互いに同一の画像領域の画素が所定数以上連結されてなる連結成分を検出し、上記画素数は、上記所定範囲において上記連結成分に属している画素の数であることが好ましい。これにより、上記所定範囲の画素のうち、上記連結成分に属さない画素の第1領域分離情報を無視し、連結成分に属する画素の第1領域分離信号を参照して、上記補間画素の画像領域を選択していることになる。それゆえ、補間画素の画像領域をより高精度に推定できる。
また、本発明の画像処理装置において、上記第2領域分離情報出力部は、上記優先度の高い画像領域から優先して、上記所定範囲内の上記画像領域の画素数をカウントして当該画素数が上記閾値以上か否かを判定する閾値処理を実行するようになっており、上記閾値処理にて閾値以上と判定された場合には当該閾値処理の対象となった画像領域を上記補間画素の画像領域として決定し、且つ、上記補間画素の画像領域よりも優先度の低い画像領域についての閾値処理を打ち切るようになっていることが好ましい。
この構成によれば、優先度の高い画像領域から順に閾値処理を行って、画素数が閾値以上の画像領域を検出できれば、その画像領域よりも優先度の低い画像領域については閾値処理を行わないようになっている。よって、上記所定範囲において上記閾値以上の画素数を有する画像領域のうち上記優先度が最も高い画像領域を抽出できるだけではなく、余分なデータ処理を省略できる。
また、本発明の画像処理装置は、上記構成に加えて、上記画像領域と上記閾値と上記優先度との対応関係を示したテーブルを記憶する記憶装置を備え、上記第2領域分離情報出力部が、画像領域毎に定められている閾値および優先度を上記テーブルから参照するようになっていてもよい。また、本発明は、上記の画像処理装置を備えた画像形成装置であってもよい。また、本発明の画像処理装置は、コンピュータによって実現されてもよく、この場合には、コンピュータを上記各部として動作させることにより、上記画像処理装置をコンピュータにて実現させるプログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に含まれる。
本発明によれば、表示されるプレビューの画質を落とすことなく、このプレビューの画質と実際のジョブにて出力される画像の画質との差を従来技術よりも抑えることが可能になるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る画像処理装置の構成を示したブロック図である。 (a)は、図1の画像領域選択部にて用いられる優先度・閾値テーブルを示す図である。(b)は、印刷写真原稿用の優先度・閾値テーブルを示す図である。(c)は、文字/印画紙写真原稿用の優先度・閾値テーブルを示す図である。(d)は、印画紙写真原稿用の優先度・閾値テーブルを示す図である。 (a)は、図1にて示した画像領域選択部にて実行される処理を説明するための図であり、補間画素(間引後)の画像領域として黒文字領域が選択される場合の例を示した図である。(b)は、図1にて示した画像領域選択部にて実行される処理を説明するための図であり、補間画素(間引後)の画像領域として連続階調領域が選択される場合の例を示した図である。 本実施形態に係る画像処理装置の処理の流れを示したフローチャートである。 第1変形例に係る画像処理装置の構成を示したブロック図である。 第2変形例における所定範囲内の画素のカウント手法を説明するための図である。 (a)は、第2変形例に係るラベリング処理の処理規則1を説明するための図である。(b)は、第2変形例に係るラベリング処理の処理規則2を説明するための図である。(c)は、第2変形例に係るラベリング処理の処理規則3を説明するための図である。(d)は、第2変形例に係るラベリング処理の処理規則4を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る画像処理装置を備えた画像形成装置の一例を示す図であり、コピーモード且つフルカラーモードにて印刷処理を行う際の画像データの流れを示した図である。 (a)は、コピーモード且つシングルカラーモードにて印刷処理が行われる際の画像処理装置内の一部を示したブロック図であり、(b)は、コピーモード且つ2色カラーモードにて印刷処理が行われる際の画像処理装置内の一部を示したブロック図である。 図8に示す画像形成装置と同じ画像形成装置を示した図であり、コピーモード且つフルカラーモードにてプレビュー表示処理を行う際の画像データの流れを示した図である。 (a)は、コピーモード且つシングルカラーモードにてプレビュー表示が行われる際の画像処理装置内の一部を示したブロック図であり、(b)は、コピーモード且つ2色カラーモードにてプレビュー表示が行われる際の画像処理装置内の一部を示したブロック図である。 (a)は、画像表示装置の表示特性に応じたガンマ曲線の一例を示した図である。(b)は、文字をくっきりと表示させるためのガンマ曲線を実線で示し、画像表示装置の表示特性に応じたガンマ曲線を破線で示した図である。 原稿から読み取った画像データを一旦記憶し、その後に領域分離処理および原稿種別判別処理を行うようになっている画像形成装置を示した図である。
本発明の画像処理装置の一実施形態を図に基づいて説明する。図1は、本実施形態の画像処理装置10の概略構成を示したブロック図である。
画像処理装置10は、原稿から画像データを読み取るスキャナ(画像入力装置)と画像を用紙へ印刷するプリンタ(画像出力装置)とを有する画像形成装置(複写機または複合機)に備えられており、画像データを処理するコンピュータである。なお、本実施形態において画像データは8ビットのデジタルデータであるものとする。
本実施形態の画像処理装置10を備える画像形成装置は、プリント,コピー(複写),画像送信、ファクシミリ送受信,ファイリング(画像データのファイル化)を実行可能な多機能装置であるが、以下の説明では、画像形成装置においてコピーモードが設定されている場合の処理内容について説明する。
本実施形態の画像処理装置10を備える画像形成装置において、コピーモードが設定され、プレビュー処理の指示が入力されていない場合、スキャナにて読み取られた画像データは記憶部11に一旦記憶され、その後、記憶部11から画像データが読み出されて、印刷用の画像処理が施され、印刷用の画像処理の施された画像データがプリンタへ送信され、プリンタにて印刷が行われる。
また、本実施形態の画像処理装置10を備える画像形成装置において、コピーモードが設定され、プレビュー処理の指示が入力されている場合、以下のように処理が行われる。スキャナにて画像データが読み取られると、当該画像データと、当該画像データを間引いて得られる間引画像データとが記憶部11に一旦記憶される。その後、記憶部11から間引画像データが読み出され、表示用の画像処理が施され、表示用の画像処理の施された間引画像データが表示装置へ送信され、プレビューが表示されるようになっている。そして、表示されている画像の画質を確認した利用者がスタートボタンを押すと、記憶部11から画像データが読み出されて、印刷用の画像処理が施され、この印刷用の画像処理の施された画像データがプリンタへ送信されて印刷されるようになっている。
以下、画像処理装置10の構成を図1に基づいて詳細に説明する。画像処理装置10は、同図に示すように、記憶部11、第1変倍部12、領域分離処理部13、画像領域選択部14、画像処理部15を備えている。
記憶部11は、ハードディスク等の不揮発性記憶装置であり、スキャナにてRGBの画像データが読み取られると、プレビュー処理の指示の入力の有無に拘わらず、RGBの画像データを一旦記憶するようになっている。なお、Rは赤色成分であり、Gは緑色成分であり、Bは青色成分を示す。
第1変倍部(間引処理部)12は、プレビュー処理の指示が入力されていない場合は動作しない。これに対し、プレビュー処理の指示が入力されている場合、第1変倍部12は、スキャナにて読み取られたRGBの画像データを入力し、この画像データに対して変倍処理(間引処理)を施し、変倍処理にて得られる間引画像データを記憶部11に記憶させる。
第1変倍部12にて実行される変倍処理は、表示装置の表示解像度に応じて予め設定されている変倍率に基づいて、画像の2次元的なサイズを変えることなく画像データの解像度を減少させる処理である。すなわち、スキャナにて読み取られた画像データの解像度は表示装置の解像度より高いため、画像データに対して変倍処理(間引処理)を行い、表示装置の解像度に合致した間引画像データを生成しているのである。つまり、第1変倍部12による変倍処理の施された間引画像データは、表示装置の解像度と一致する解像度を有するデータである。
第1変倍部12にて実行される変倍処理は、補間を伴う間引処理であればよく、一例として周知のバイリニア法が挙げられる。以下、バイリニア法を説明する。
変倍処理前の画像の画素値をf(x,y)、変倍処理後の画像の画素値をf´(x,y)、変倍率をAとすると、バイリニア法の計算式は以下の数1に示されるようになる。
なお、変倍率Aは、画像の2次元的なサイズ(例えば面積や縦横の寸法)に関する倍率ではなく、データサイズ(解像度)に関する倍率である。たとえば、変倍前の画像(スキャナにて読み取られた画像)の解像度が600dpiであり、変倍後の画像(表示装置にて表示される画像)の解像度が150dpiの場合、変倍率A=1/4として設定される(25%)。つまり、変倍前の画像と変倍後の画像とで2次元的なサイズを等しくしつつ、変倍後の画像の主走査方向および副走査方向の各々の単位長当たりの画素数(ドット数,データ量)を、変倍前の25%にしているのである。
また、第1変倍部12にて実行される変倍処理として、周知のバイキュービック法を用いても良い。変倍前の画像の画素値をf(x,y)、変倍後の画像の画素値をf'(x,y)、変倍率をAとすると、バイキュービック法の計算式は以下の数2に示されるようになる。
領域分離処理部(第1領域分離信号出力部)13は、スキャナにてRGBの画像データが読み取られると、プレビュー処理の指示の入力の有無に拘わらず、当該画像データに基づいて領域分離処理を行うようになっている。領域分離処理とは、入力画像の画素毎に、当該画素がどのような画像領域に分類されるのかを判別し、この判別結果を示す第1領域分離信号を生成する処理を指す。領域分離処理部13は、領域分離処理を行うと、第1領域分離信号を記憶部11に記憶させるようになっている。
なお、プレビュー処理の指示の入力されている場合、領域分離処理部13は、第1領域分離信号を記憶部11に記憶させるだけではなく、第1領域分離信号を画像領域選択部14に送る。
以下、領域分離処理部13にて行われる領域分離処理を詳細に説明する。領域分離処理において判別される画像領域の種類には、黒文字領域、色文字領域、連続階調領域(印画紙写真領域)、網点領域、下地領域がある。領域分離処理は下記の(1)〜(6)の手順にて行われる。
(1)注目画素を含むn×mのブロック(例えば7×15のブロック)における最小濃度値および最大濃度値を算出する。
(2)上記のブロックにおいて、算出された最小濃度値および最大濃度値の差である最大濃度差を算出する。
(3)上記のブロックにおいて、隣接する画素の濃度差の絶対値の総和である総和濃度繁雑度(例えば、主走査方向と副走査方向とについて算出した値の和)を算出する。
(4)算出された最大濃度差と最大濃度差閾値との比較、および、算出された総和濃度繁雑度と総和濃度繁雑度閾値との比較を行う。最大濃度差<最大濃度差閾値且つ総和濃度繁雑度<総和濃度繁雑度閾値の条件が成立するとき、注目画素は下地・印画紙写真領域に属すると判定する。上記条件が非成立の場合、注目画素は文字・網点領域に属すると判定する。
(5)下地・印画紙写真領域に属すると判定され、且つ、最大濃度差<下地・印画紙写真判定閾値である場合、注目画素は下地領域に属すると判定する。下地・印画紙写真領域に属すると判定されたが、最大濃度差<下地・印画紙写真判定閾値ではない場合、注目画素は印画紙写真領域(連続階調領域)に属すると判定する。
(6)文字・網点領域に属すると判定され、且つ、総和濃度繁雑度<(最大濃度差と文字・網点判定閾値とを乗じた値)である場合、注目画素は文字領域に属すると判定する。文字・網点領域に属すると判定され、且つ、総和濃度繁雑度<(最大濃度差と文字・網点判定閾値とを乗じた値)でない場合、注目画素は網点領域に属すると判定する。
また、領域分離処理部13は、画素毎に有彩色画素か無彩色画素かを判定するようになっている。そして、領域分離処理部13は、文字領域に属する画素のうち、有彩色画素を、色文字領域に属する画素と判定する。これに対し、領域分離処理部13は、文字領域に属する画素のうち、無彩色画素を、黒文字領域に属する画素と判定する。
なお、有彩色画素か無彩色画素かの判定は下記の式aを用いて行われる。具体的には、RGB信号の最大値と最小値との差分を閾値THaと比較し、差分がTHaを超過した場合に有彩色画素であると判定し、差分がTHaを超過しない場合は無彩色画素であると判定する。つまり、式aにおいて、max(R,G,B)は、処理対象の画素のR,G,Bのうちの最大値を示し、min(R,G,B)は、処理対象の画素のR,G,Bのうちの最小値を示す。
max(R,G,B)−min(R,G,B)>THa(例えば20) 式a
また、式aを用いずに有彩色画素か無彩色画素かの判定を行うことも可能である。例えば、画素毎に、RGB信号の各色成分の差分を求め、全ての差分が閾値以下であれば無彩色画素であると判定し、少なくとも一つの差分が閾値を超えていれば有彩色画素と判定するようになっていてもよい。
つぎに、図1に示す画像領域選択部14を説明する。画像領域選択部(第2領域分離信号出力部)14は、プレビュー処理の指示が入力されていない場合は動作しない。これに対し、プレビュー処理の指示が入力されている場合、画像領域選択部14は、領域分離処理部13から第1領域分離信号を受信し、受信した第1領域分離信号を参照して、画像領域選択処理(領域分離信号間引処理)を行う。画像領域選択処理とは、第1変倍部12の間引処理に伴う補間によって生成される補間画素の画像領域を選択(決定)し、補間画素の画像領域を示す第2領域分離信号を生成する処理を指す。以下、画像領域選択処理を説明する。
画像領域選択部14にて実行される画像領域選択処理は、図2(a)に示すような優先度・閾値テーブルを用いて実行される。優先度・閾値テーブルとは、図2(a)に示すように、領域分離処理によって判別される画像領域毎に、画像領域と閾値と優先度との対応関係を示したテーブルである。
本実施形態で用いられる優先度・閾値テーブルは、図2(a)に示すように、各画像領域の優先度が、各画像領域の閾値の多さに応じて設定されている(閾値が多いほど優先度が高くなる)。なお、優先度・閾値テーブルは、画像形成装置の工場出荷前において作業員によって予め作成されて記憶部11に保存されるものである。
画像領域選択部14は、第1変倍部12の変倍処理にて生成される補間画素毎に、以下にて説明する処理を行うことにより第2領域分離信号を生成するようになっている。
まず、画像領域選択部14は、第1変倍部12にて変倍処理(間引処理)される前の画像において、処理対象となる補間画素の対応位置の近傍の所定範囲を検出する。ここで、所定範囲は、変倍処理の前の画像において、補間画素の対応位置に最も近い位置にある画素を中心とした所定画素数からなるブロックである。なお、前記の所定範囲の所定画素数は、第1変倍部12の変倍処理の変倍率に応じて予め定められている。具体的には、変倍率の2乗の逆数を上記の所定画素数とする。具体的には、第1変倍部12の変倍率が1/5のときは所定画素数が25画素に設定され、第1変倍部12の変倍率が1/4のときは所定画素数が20画素に設定される。図3(a)または図3(b)の「間引前」のブロックは、25画素からなる画素群であり、第1変倍部12の変倍率が1/5のときの所定範囲を示したものである。
つぎに、画像領域選択部14は、領域分離処理部13から入力した第1領域分離信号と、記憶部11に記憶されている優先度・閾値テーブル(図2(a))とを参照し、優先度の高い画像領域から順に処理対象として、上記所定範囲内における上記処理対象の画像領域の画素数をカウントし、当該画素数が上記処理対象の画像領域の閾値以上であるか否かを判定する閾値処理を行う。そして、画像領域選択部14は、この閾値処理にて閾値以上と判定された場合には当該閾値処理の対象となった画像領域を補間画素の画像領域として選択し、補間画素の画像領域よりも優先度の低い画像領域についての閾値処理を打ち切るようになっている。
なお、図2(a)に示すように最も優先度の低い画像領域には閾値が設定されてなく、閾値が設定されていない画像領域が閾値処理の対象となった場合、この画像領域の所定範囲内の画素数に関係なく、この画像領域が補間画素の画像領域として決定される。
例えば、補間画素の近傍の所定範囲が図3(a)の「間引前」のブロックであり、図2(a)の優先度・閾値テーブルを参照して閾値処理を行う場合を想定する。この場合、画像領域選択部14は、まず、優先度が最も高い黒文字領域について、図2(a)の優先度・閾値テーブルの閾値と、図3(a)の「間引前」のブロック(所定範囲)の画素数とを対比する。この対比では、所定範囲の黒文字領域の画素数が14であり、黒文字領域の閾値が10であるとの結果が得られる。したがって、画像領域選択部14は、補間画素の画像領域として黒文字領域を選択し、黒文字領域よりも優先度の低い画像領域(色文字領域、網点領域、連続階調領域、下地領域)を処理対象とする閾値処理を打ち切る(たとえ、色文字領域の画素数が閾値以上だとしても、色文字領域よりも優先度の高い黒文字領域の画素数が閾値以上であると、色文字領域の閾値処理は打ち切られる)。なお、図3(a)の「間引後」は、以上のように選択された補間画素の画像領域(黒文字領域)を表したものである。
また、例えば、補間画素の近傍の所定範囲が図3(b)の「間引前」のブロックであり、図2(a)の優先度・閾値テーブルを参照して閾値処理を行う場合を想定する。この場合、画像領域選択部14は、まず、優先度が最も高い黒文字領域について、図2(a)の優先度・閾値テーブルの閾値と、図3(b)の「間引前」のブロック(所定範囲)の画素数とを対比する。この対比では、所定範囲の黒文字領域の画素数が6であり、黒文字領域の閾値が10であるとの結果が得られる。したがって、画像領域選択部14は、黒文字領域を補間画素の画像領域として決定せず、黒文字領域の次に優先度の高い色文字領域について、図2(a)の優先度・閾値テーブルの閾値と、図3(b)の「間引前」のブロック(所定範囲)の画素数とを対比する。この対比では、所定範囲の色文字領域の画素数が3であり、色文字領域の閾値が8であるとの結果が得られる。よって、画像領域選択部14は、色文字領域を補間画素の画像領域として決定せず、色文字領域の次に優先度の高い網点領域について、図2(a)の優先度・閾値テーブルの閾値と、図3(b)の「間引前」のブロック(所定範囲)の画素数とを対比する。この対比では、所定範囲の網点領域の画素数が4であり、優先度・閾値テーブルにて示されている網点領域の閾値が5であるとの対比結果が得られる。よって、画像領域選択部14は、網点領域を補間画素の画像領域として決定せず、網点領域の次に優先度の高い連続階調領域について、図2(a)の優先度・閾値テーブルの閾値と、図3(b)の「間引前」のブロック(所定範囲)の画素数とを対比する。この対比では、所定範囲の連続階調領域の画素数が12であり、優先度・閾値テーブルにて示されている連続階調領域の閾値が7であるとの対比結果が得られる。したがって、画像領域選択部14は、補間画素の画像領域として連続階調領域を選択し、連続階調領域よりも優先度の低い画像領域(下地領域)を処理対象とする閾値処理を打ち切る。なお、図3(b)の「間引後」は、以上のようにして選択された補間画素の画像領域(連続階調領域)を表したものである。
そして、画像領域選択部14は、補間画素の画像領域を選択(決定)すると、補間画素の画像領域を示す第2領域分離信号を生成し、第2領域分離信号を記憶部11に記憶させるようになっている。
以上のように、画像領域選択部14にて実行される画像領域選択処理とは、間引処理前の画像の各画素の画像領域を示す第1領域分離信号を参照して、間引処理後の補間画素の画像領域を選択する処理である。つまり、図2(a)に示す優先度・閾値テーブルを用いることによって、補間画素毎に、間引前の画像において上記補間画素の対応位置の近傍の所定範囲内の各画素の画像領域のなかから、上記補間画素の画像領域(間引後の画像領域)として最も可能性が高いものを選択し(図3参照)、選択した画像領域(補間画素の画像領域)を示す第2領域分離信号を出力していることになる。換言すると、間引前の画像において上記補間画素の対応位置の近傍の所定範囲内の各画素の第1領域分離信号のうち、上記補間画素の画像領域を示す信号として最も可能性の高い第1領域分離信号を一つだけ残し、残した第1領域分離信号を第2領域分離信号として出力し、その他の第1領域分離信号を間引いているのである。
つぎに、図1の画像処理部15について説明する。画像処理部15は、プレビュー処理の指示が入力されていない場合においては、記憶部11から画像データを入力して、この画像データに対して印刷用画像処理を施し、印刷用画像処理後の画像データをプリンタへ送るようになっている。これにより、プリンタにおいて印刷処理が行われる。
ここで、印刷用画像処理には、RGBの画像データをCMYの画像データに変換する色補正処理、CMYの画像データをCMYKの画像データに変換する黒生成下色除去処理、空間フィルタを用いた空間フィルタ処理、プリンタにて印刷するために必要な階調再現処理が含まれる。
そして、画像処理部15は、印刷用画像処理を実行するに際して、記憶部11から第1領域分離信号を入力し、第1領域分離信号を参照して、少なくとも画像領域毎に空間フィルタ処理のパラメータを変更している。例えば、黒文字領域や色文字領域に対してはエッジを強調するようなパラメータを選択して強調処理を行い、網点領域や連続階調領域についてはざらつきを抑えるようなパラメータを選択して平滑化処理を行う。つまり、画像処理部15は、印刷用の画像データについて、画像領域毎に異なる画像処理を行っていることになる。
これに対し、プレビュー処理の指示が入力されている場合、画像処理部15は、まず、記憶部11から間引画像データを入力して、間引画像データに対して表示用画像処理を施し、表示用画像処理後の画像データを表示装置へ送るようになっている。これにより、表示装置において、印刷予定の画像のプレビューが表示される。
ここで、表示用画像処理には、スキャナの特性に応じたRGBの間引画像データを表示装置に特性に応じたR´G´B´の間引画像データに変換する色変換処理、空間フィルタを用いた空間フィルタ処理が含まれる。
そして、画像処理部15は、表示用画像処理を実行するに際して、記憶部11から第2領域分離信号を入力し、第2領域分離信号を参照して、少なくとも画像領域毎に空間フィルタ処理のパラメータを変更している。例えば、黒文字領域や色文字領域に対してはエッジを強調するようなパラメータを選択して強調処理を行い、網点領域や連続階調領域についてはざらつきを抑えるようなパラメータを選択して平滑化処理を行う。つまり、画像処理部15は、表示用の間引画像データに対しても、印刷用の画像データと同様、画像領域毎に異なる画像処理を行っていることになる。
さらに、表示装置においてプレビューが表示され、画像形成装置に取り付けられているスタートボタンが利用者に押された場合、画像処理部15は、記憶部11から画像データを入力して、この画像データに対して印刷用画像処理を施し、印刷用画像処理後の画像データをプリンタへ送るようになっている。これにより、プリンタにおいて印刷処理が行われる。なお、ここで行われる印刷用画像処理は、プレビュー処理の指示が入力されていない場合の印刷用画像処理と同様である。
つぎに、図1の画像処理装置10を備える画像形成装置において、コピーモードが設定され、且つ、プレビュー処理の指示が入力されている場合の処理の流れを図4に基づいて説明する。
スキャナにて画像データが読み取られると、画像処理装置10は、上記画像データに対して領域分離処理を行い(S1)、第1領域分離信号を出力する。また、画像処理装置10は、上記画像データに対して間引処理を施して間引後画像データを出力する。なお、S1とS2の処理順序は逆であってもよい。
S1およびS2の後、画像処理装置10は、第1領域分離信号に基づいて、間引後画像データの補間画素の画像領域を選択する画像領域選択処理を行い(S3)、補間画素の画像領域を示す第2領域分離信号を出力する。
つぎに、画像処理装置10は、間引後画像データに対して表示用画像処理を施し(S4)、表示用画像処理後の間引後画像データを表示装置に送信するようになっている。これにより、表示装置において印刷予定の画像のプレビューが表示される(S5)。なお、S4の表示用画像処理には空間フィルタ処理が含まれるが、画像処理装置10は、第2領域分離信号に示される画像領域の種類に応じて空間フィルタ処理のパラメータ(フィルタ内のパラメータ)を切り替えるようになっている。
表示装置においてプレビューが表示されている時にスタートボタンが押されると(S6にてYes)、画像処理装置10は、画像データに対して印刷用画像処理を施し(S7)、印刷用画像処理後の画像データをプリンタに送信するようになっている。これにより、プリンタにおいて画像が用紙に印刷され(S8)、コピー処理が終了するようになっている。
以上にて示したように、本実施形態の画像処理装置10は、印刷ジョブを行うために入力した画像データに基づいて領域分離処理を行うことにより、上記画像データの画像の各画素の属する画像領域を示す第1領域分離情報を出力する領域分離処理部13と、印刷ジョブの実行前に上記画像データの画像をプレビューとして表示させるために、上記画像データに対して補間を伴う間引処理(変倍処理)を行い、間引処理後の画像データを表示用画像データとして出力する第1変倍部12と、上記第1領域分離情報を参照して上記補間によって生成される補間画素の画像領域を示す第2領域分離情報を出力する画像領域選択部14と、上記第2領域分離情報に基づいて上記表示用画像データに対して画像処理を行う画像処理部15とを備えている。画像領域選択部14は、画像領域毎に定められている閾値および優先度と、上記第1領域分離情報とを参照して、上記間引処理の前の画像のうち上記補間画素の対応位置の近傍の所定範囲において上記閾値以上の画素数を有する画像領域のうち上記優先度が最も高い画像領域を上記補間画素の画像領域として選択するようになっている。
この構成によれば、画像データに対して補間を伴う間引処理を行う場合、上記補間にて得られる補間画素の画像領域を高精度に推定し、推定した補間画素の画像領域を示す第2領域分離情報を出力していることになる。これにより、第2領域分離情報に基づいて、補間を伴う間引処理後の画像データ(表示用画像データ)に施す画像処理のパラメータを画像領域毎で切り替えるといったことが可能になる。つまり、実際の印刷ジョブにて出力される画像に施される画像処理のみならず、プレビュー表示用の画像(補間を伴う間引後の画像)に施される画像処理についても、画像領域毎にパラメータ(画像処理のパラメータ)を切り替えることが可能になる。よって、表示されるプレビューの画質を落とすことなく、当該プレビューの画質と実際のジョブにて出力される画像の画質との差を従来技術よりも抑えることが可能になるという効果を奏する。
なお、本実施形態において、画像領域選択部14は、優先度の高い画像領域から優先して、上記所定範囲内の上記画像領域の画素数をカウントして当該画素数が上記閾値以上か否かを判定する閾値処理を実行し、画素数が閾値以上の画像領域を検出できれば、その画像領域よりも優先度の低い画像領域については閾値処理を打ち切る形態であるが、このような形態に限定されるものではない。例えば、画像領域選択部14は、図2(a)に示される全ての画像領域の各々について閾値処理を行ってしまい、画素数が閾値以上と判定された画像領域のなかから優先度が最も高い画像領域を補間画素の画像領域として選択するような形態になっていてもよい(前述した打ち切りは行わない)。但し、画素数が閾値以上の画像領域を検出した場合には当該画像領域よりも優先度の低い画像領域については閾値処理を打ち切るようになっている形態の方が余分なデータ処理を省略できる。
また、図2(a)に示した優先度・閾値テーブルでは、各画像領域の優先度は、各画像領域の種類に応じて定められており、各画像領域の閾値と無関係に定められているが、各画像領域の閾値に応じて定められてもよい。例えば、各画像領域の優先度は、各画像領域の閾値が大きいほど高くなるように定められてもよい。
[第1変形例]
つぎに、本発明の第1変形例を説明する。第1変形例は、画像処理装置に原稿種別自動判別部を備え、原稿種別自動判別部による判別結果に応じて、画像領域選択処理(領域分離信号間引処理)に使用される優先度・閾値テーブルを変更する構成である。以下、第1変形例を図5に基づいて詳述する。なお、第1変形例において、以上にて説明した実施形態と同一の機能を有する部材・ブロックについては同じ参照番号を付してその説明を極力省略する。
図5は、第1変形例の画像処理装置10aの構成を示すブロック図である。図5の画像処理装置10aは、図1の画像処理装置10と同様に記憶部11と画像処理部15と第1変倍部12と領域分離処理部13とを備えている他、第1変倍部12および領域分離処理部13の上段に位置する原稿種別自動判別部16を備えている。また、画像処理装置10aは画像領域選択部14aを備えている。
記憶部11、画像処理部15、第1変倍部12、領域分離処理部13については、既に説明しているため、本変形例ではその説明を極力省略する。
なお、本変形例では、記憶部11には、図2(a)に示す優先度・閾値テーブルが保存されているだけではなく、図2(b)に示す優先度・閾値テーブル、図2(c)に示す優先度・閾値テーブル、図2(d)に示す優先度・閾値テーブルも保存されている。
本変形例では、図2(a)に示す優先度・閾値テーブルは、文字原稿用、または、文字/印刷写真原稿用である。また、図2(b)に示す優先度・閾値テーブルは、印刷写真原稿用であり、図2(c)に示す優先度・閾値テーブルは、文字/印画紙写真原稿用であり、図2(d)に示す優先度・閾値テーブルは、印画紙写真原稿用である。
本変形例において、プレビュー処理の指示が入力されている場合、スキャナにて原稿から画像データが読み取られると、この画像データが原稿種別自動判別部16に入力し、原稿種別自動判別部16にて原稿種別判別処理が行われ、原稿種別判別処理によって判別された原稿種別を示した原稿種別情報が画像領域選択部14aに送られるようになっている。なお、原稿種別判別処理の後、上記の画像データは、記憶部11に記憶されると共に、第1変倍部12および領域分離処理部13に入力し、第1変倍部12にて変倍処理が行われ、領域分離処理部13にて領域分離処理が行われる。また、第1変倍部12の変倍処理にて得られる間引画像データが記憶部11に記憶され、領域分離処理部13にて得られる第1領域分離信号は、記憶部11に記憶されると共に、画像領域選択部14aに送られる。
ここで、原稿種別自動判別部16について説明する。原稿種別自動判別部(原稿種別検出部)16は、スキャナから入力したRGBの画像データを用いて、この画像データの画像に示される原稿(スキャナにて読み取り処理の対象となった原稿)の種別を判定する。ここで、判定される原稿の種別としては、文字原稿、印刷写真原稿、印画紙写真原稿、文字と印刷写真とが混在した文字印刷写真原稿、文字と印画紙写真とが混在した文字印画紙写真原稿がある。判別方法としては、例えば、特開2002−232708に記載されている方法を用いることが可能である。この判別手法の詳細を以下に説明する。
原稿種別自動判別部16は、まず、領域分離処理部13にて行われる前述の(1)〜(6)の処理を全ての画素に対して実行することによって、各画素が、下地領域、文字領域、網点領域、印画紙写真領域のうちのいずれに属するかを判定する。
つぎに、原稿種別自動判別部16は、印画紙写真領域、文字領域、網点領域の各領域について、画素数をカウントし、カウント値と全画素数との比率を算出する。さらに、原稿種別自動判別部16は、印画紙写真領域、文字領域、網点領域の各領域について、上記の比率と領域毎に予め定められている閾値とを比較して原稿全体の種別を判定する。例えば、文字、網点、印画紙写真の順に検出精度が高いとすると、文字領域の上記比率が30%以上の場合には文字原稿と判定し、網点領域の上記比率が20%以上の場合には印刷写真原稿(網点原稿)と判定し、印画紙写真領域の上記比率が10%以上の場合には印画紙写真原稿であると判定する。また、文字領域の上記比率と網点領域の上記比率とがそれぞれ閾値以上であるとき、文字印刷写真原稿(文字/網点原稿)と判定し、文字領域の上記比率と印画紙写真領域の上記比率とがそれぞれ閾値以上であるとき、文字/印画紙写真原稿と判定する。
原稿種別自動判別部16は、原稿種別判別処理を終えると、原稿種別判別処理にて判別された原稿の種別を示す原稿種別情報を画像領域選択部14aに送信するようになっている。
つぎに、画像領域選択部14aを説明する。画像領域選択部14aは、図1に示す画像領域選択部14と同様に画像領域選択処理(領域分離信号間引処理)を行うものであるが、原稿の種別に応じて画像領域選択処理に使用する優先度・閾値テーブルを変更するようになっている点で画像領域選択部14と相違する。
具体的には、画像領域選択部14aは、原稿種別自動判別部16から原稿種別情報を入力すると、原稿種別情報に示されている内容に応じて、記憶部11から読み出す優先度・閾値テーブルを切り替えるようになっている。
すなわち、画像領域選択部14aは、文字原稿または文字/印刷写真原稿を示す原稿種別情報を入力した場合には図2(a)に示す優先度・閾値テーブルを読み出し、印刷写真原稿を示す原稿種別情報を入力した場合には図2(b)に示す優先度・閾値テーブルを読み出すようになっている。また、画像領域選択部14aは、文字/印画紙写真原稿を示す原稿種別情報を入力した場合には図2(c)に示す優先度・閾値テーブルを読み出し、印画紙写真原稿を示す原稿種別情報を入力した場合には図2(d)に示す優先度・閾値テーブルを読み出すようになっている。
そして、画像領域選択部14aは、記憶部11から読み出した優先度・閾値テーブルと、領域分離処理部13から送られてくる第1領域分離信号とを参照して、画像領域選択処理を行う。画像領域選択部14aにて行われる画像処理選択処理の内容は、画像領域選択部14の画像処理選択処理の内容と同一であるため、その説明を省略する。
以上示した構成において、各画像領域に設定されている閾値または優先度は、テーブルが異なれば異なる値に設定されていることもある。それゆえ、画像領域選択部14aは、原稿の種別に応じて、画像領域毎に定められている優先度および閾値のうちの少なくとも一方を変更するようになっている。これにより、読み取られた原稿の種別に応じた最適な優先度および閾値を設定できるため、補間画素の画像領域をより高精度に推定できる。
なお、原稿種別自動判別部16では領域分離処理部13と同様に前述の(1)〜(6)が実行されるが、原稿種別判別処理では、原稿の種別が判別できればよいので、全ての画素に対して前述の(1)〜(6)を行うのではなく、画素をサンプリングして前述の(1)〜(6)を行うようになっていてもよい。また、厳しい閾値設定した上で領域分離処理部13による領域分離処理を行い、その後に、領域分離処理の結果のうち、結果の確度の高い画素の結果のみを抽出し、抽出した結果に基づいて原稿種別の判別を行うようになっていてもよい。
また、以上の構成によれば、原稿種別自動判別部16が、原稿種別判別処理を行うことによって原稿の種別を検出するようになっているが、原稿種別判別処理を行う形態に限定されるものではない。例えば、画像形成装置の操作パネル(不図示)を利用者が操作して原稿の種別を指定すると、当該操作によって原稿の種別を検出し、検出した原稿の種別を示す原稿種別信号を画像領域選択部14aに送信する原稿種別判別部(原稿種別検出部)を備えていても構わない。
[第2変形例]
つぎに、本発明の第2変形例を説明する。同じ画像領域の画素が所定数以上連結されてなる画素群を連結成分と称する場合、当該連結成分に属していない画素は原稿に付着した埃やノイズと考えられる。そこで、本変形例では、画像領域選択部14が、間引処理の前の画像の所定範囲内において、閾値処理の対象の画像領域の画素数をカウントする際、閾値処理の対象の画像領域に属する全ての画素をカウントするのではなく、閾値処理の画像領域の画素が2つ以上連結されてなる連結成分を検出して、この連結成分に属する画素の数のみをカウントするようになっている。この点について図6を用いて説明する。
画像領域選択部14は、図6に示される25画素からなるブロックを所定範囲として検出し、黒文字領域について閾値処理を行う場合、まず、所定範囲内の黒文字領域に属する画素が2つ以上連結されてなる連結成分を抽出する。ここで、図6においては、画素群Aと画素群Bとが、黒文字領域に属する画素が2つ以上連結されてなる連結成分として検出される。そして、画像領域選択部14は、所定範囲に属する黒文字領域の画素のうち、抽出された連結成分に属する画素のみをカウントし、黒文字領域の画素であっても抽出された連結成分に属さない画素についてはカウントしない。つまり、図6において、画素群Aの6つの画素と画素群Bの2つの画素とがカウントされるが、符号500の黒文字領域の画素はカウントされない。それゆえ、カウントされる画素数は8となる。
そして、画像領域選択部14は、カウントした画素数を閾値(図2)と比較し、カウントした画素数が閾値以上であれば、補間画素の画像領域として黒文字領域を選択する。画像領域選択部14は、カウントした画素数が閾値未満の場合、補間画素の画像領域として黒文字領域を選択せず、黒文字領域の次に優先度(図2)の高い画像領域について閾値処理を行うことになる。
以上にて示したように、本変形例によれば、画像領域選択部14は、第1領域分離信号に基づいて、所定範囲において互いに同一の画像領域の画素が2以上連結されてなる連結成分を検出し、上記所定範囲において当該画像領域の画素数をカウントし、カウントして画素数が上記閾値以上である場合、当該画像領域を補間画素の画像領域として選択するようになっている。これにより、上記所定範囲の画素のうち、上記連結成分に属さない画素の第1領域分離情報を無視し、連結成分に属する画素の第1領域分離信号を参照して、上記補間画素の画像領域を選択していることになる。それゆえ、補間画素の画像領域をより高精度に推定できる。
なお、本変形例では、同一の画像領域の画素が2以上連結されている画素群を連結成分としているが、連結成分として認定される連結数は2以上に限られるものではなく、所定数以上であればよい。
また、連結成分の検出手法としてラベリング処理が用いられてもよい。このラベリング処理の手法を図7に基づいて以下説明する。以下のラベリング処理の説明は、黒文字領域の連結成分を検出する場合を例にしたものである。なお、図7(a)〜図7(d)において、「1」「0」の値は第1領域分離信号であり、「1」は黒文字領域を示し、「0」は、色文字,網点,またはその他領域(印画紙写真)を示す。また、図7(a)〜図7(d)において、「A」「B」「C」はラベリング処理で使用されるラベルを意味する。
画像領域選択部14は、間引き前の画像において補間画素の対応位置の近傍の所定範囲を設定した後、所定範囲内の各画素を注目画素として、下記の処理規則1〜処理規則4に従ってラベル付けを行っていく。
処理規則1: 図7(a)に示すように、注目画素が黒文字領域であり、注目画素の上隣の画素も黒文字領域であり、上隣の画素に既にラベル(A)が付されていれば、注目画素にも同じラベルをつける。
処理規則2: 図7(b)に示すように、注目画素,上隣の画素、左隣の画素がいずれも黒文字領域であり、上隣の画素と左隣の画素とで異なるラベルが付されている場合、上隣の画素と同じラベルを記録すると共に、左隣の画素のラベルを上隣の画素と同じラベルに変更する。
処理規則3: 図7(c)に示すように、上隣の画素が、色文字、網点、またはその他領域であり、左隣の画素が黒文字領域の場合、注目画素に左隣の画素と同じラベルをつける。
処理規則4: 図7(d)に示すように、上隣の画素、左隣の画素の両方が、色文字、網点、または、その他領域である場合、注目画素に新しいラベルをつける。
所定範囲の全ての画素にラベル付けが行われた後、画像領域選択部14は、合計数が2つ以上あるラベルを、黒文字領域の画素からなる連結成分に付されたラベルとして扱い、このラベルを同じラベルに統一する。また、画像領域選択部14は、1つしかないラベルを、黒文字領域の画素からなる連結成分に属さない画素に付されたラベルと判定し、このラベルを削除する。
そして、画像領域選択部14は、残されたラベルに付された画素数をカウントし、カウントされた画素数を、黒文字領域の画素からなる連結成分に属す画素の数として扱うのである。
なお、連結成分の検出手法としては、以上にて示したラベリング処理に限定されるものではなく、周知の様々な手法を用いることが可能であるが、以上のラベリング処理を用いて連結成分を抽出する場合、黒文字画像を構成する連続黒画素とノイズ等による黒画素とをより精度よく区別できるというメリットがある。
[画像形成装置の具体例]
つぎに、本発明の画像形成装置の具体例について図に基づいて説明する。図8は、画像形成装置100の概略構成を示すブロック図である。
画像形成装置100は、コピーモード・プリントモード・ファクシミリ送信モード・ファクシミリ受信モード・イメージ送信モードの中からいずれかのモードが選択されると、選択されたモードを実行するデジタルカラー複合機である。例えば、コピーモード・プリントモードが選択されている場合、利用者は、白黒画像を出力する白黒モード,フルカラーの画像を出力するフルカラーモード,利用者の所望する1色のみからなる単色画像を出力するシングルカラーモード,利用者の所望する1色と黒色とからなる2色画像を出力する2色カラーモードのいずれかを選択できるようになっている。
画像形成装置100は、図8に示されるように、画像入力装置2、画像処理装置10b、画像出力装置3、画像表示装置4、受信装置8、送信装置9、記憶部11b、制御部7を有している。
画像入力装置2は、コピーモード、ファクシミリ送信モード、イメージ送信モードにおいて、原稿を読み取り画像データを生成する画像読取手段(スキャナ)である。より具体的に説明すると、画像入力装置2は、CCD(Charge Coupled Device)を備えたスキャナ部を有し、原稿から反射してきた光を、RGBに色分解された電気信号(アナログの画像信号)に変換し、この電気信号を画像処理装置10bに入力するものである。
なお、画像入力装置2は、上記のフルカラーモード,シングルカラーモード,2色カラーモードのいずれのモードが選択されている場合であっても、フルカラーにて原稿画像の読み取りを行う。また、画像入力装置2は、画像処理装置10bにおいて自動カラー判別処理(後述する)が行われる場合であってもフルカラーにて原稿画像の読み取りを行う。
画像処理装置10bは、画像データ(画像信号)に対して画像処理を施す集積回路であり、ASIC(Application specific integrated circuit)から構成されるものである。この画像処理装置10bは、図1に示すように、A/D(アナログ/デジタル)変換部21、シェーディング補正部22、入力処理部23、原稿種別自動判別部16b、領域分離処理部13b、第1変倍部12b、圧縮部24、領域分離信号圧縮部25、復号部26、領域分離信号復号部27、画質調整部28、2色化処理部29、色補正部30、黒生成/下色除去部31、空間フィルタ部32、第2変倍部33、出力階調補正部34、中間調生成部35の各ブロックを有している。画像処理装置10bに含まれる各ブロックの処理内容については後で詳述する。
なお、画像処理装置10bは、コピーモード、ファクシミリ送信モード、イメージ送信モードにおいて、画像入力装置2から送られてきた画像データに画像処理を行い、プリントモードにおいて、端末装置から送信されてきた画像データに画像処理を行い、ファクシミリ受信モードにおいて、外部装置から受信した画像データに画像処理を行うようになっている。
画像出力装置(プリンタ)3は、画像処理装置10bから送られてきた画像データの画像を記録媒体(例えば紙等)上に印刷(形成)するものであり、例えば、電子写真方式またはインクジェット方式を用いたカラープリンタを挙げることができる。
画像表示装置4は、画像形成装置100の操作パネル(不図示)に備えられている液晶ディスプレイであり、カラー画像の表示が可能な表示手段である。また、画像表示装置4は、タッチパネルに覆われており、画像形成装置100の入力インターフェイスとしての機能を有している。つまり、画像表示装置4には、画像形成装置100に対して各種コマンドを入力するためのGUI(グラフィカルユーザインターフェイス)や操作ガイドが表示される。
また、画像形成装置100は、コピーモードまたはファクシミリ受信モードにおいて、印刷実行前に、印刷対象となる画像のプレビューを画像表示装置4に表示することが可能になっている。さらに、画像形成装置100は、ファクシミリ送信モードまたはイメージ送信モードにおける送信実行前において、送信対象となる画像のプレビューを画像表示装置に表示することが可能になっている。
なお、画像表示装置4は、液晶ディスプレイに限定されるものではなく、液晶ディスプレイ以外の表示手段(例えば、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ等)であってもよい。
受信装置8は、電話回線またはインターネットに接続しており、ファクシミリ通信によって外部装置から画像データを受信する装置である。また、送信装置9は、電話回線またはインターネットに接続しており、画像入力装置2にて入力された画像データをファクシミリ通信によって外部装置へ送信する装置である。
記憶部11bは、画像処理装置10bにて扱われる画像データを一旦保存するためのハードディスクであり、図5の記憶部11と同一の機能を有するものである。
制御部7は、CPU(Central Processing Unit)あるいはDSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサを含むコンピュータであり、画像形成装置100に備えられる各種ハードウェアを統括的に制御するものである。また、制御部7は、画像形成装置100に備えられる各ハードウェア間のデータ転送を制御する機能も有する。
つぎに、コピーモード(複写モード)を例とし、画像処理装置10bの各ブロックにて実行される処理の内容を詳細に説明する。
(a)コピーモード(プレビュー指示無)
以下では、図8に基づいて、プレビュー指示無のコピーモード且つフルカラーモードにて印刷処理を行う際の画像処理装置10b内の画像データの流れを説明する。
A/D(アナログ・デジタル)変換部21は、画像入力装置2から送られてきたカラー画像信号(RGBアナログ信号)をデジタルの画像データ(RGBデジタル信号)に変換するブロックである。シェーディング補正部22は、A/D変換部21から送られてきた画像データに対して、画像入力装置2の照明系、結像系、撮像系で生じる各種の歪みを取り除く処理を施すブロックである。入力処理部23は、シェーディング補正部22より送られてくるRGBの画像データのそれぞれに対してγ補正処理などの階調変換処理を施すブロックである。
原稿種別自動判別部16bは、入力処理部23にてγ補正等の処理がなされたRGBの画像データ(RGBの濃度信号)に基づき、画像入力装置2にて読み取られた原稿の種別の判定を行う。原稿種別自動判別部16bにて行われる判定処理は、図5の原稿種別自動判別部16にて行われる判定処理と同一である。
また、原稿種別自動判別部16bは、上記画像データに基づき、読み取られた原稿がカラー原稿であるか白黒原稿であるのかの判別を行う処理である自動カラー判別処理(ACS:Auto Color Selection)やブランク原稿であるか否か(無地の原稿であるか否か)の判定処理も行うことができる。なお、原稿種別自動判別部16bから出力されるRGBの画像データは、領域分離処理部13bおよび第1変倍部12bに入力するようになっている。
領域分離処理部13bは、原稿種別自動判別部16bから送られてくるRGBの画像データに基づき、入力画像の画素毎に、当該画素がどのような画像領域に分類されるのかを判別し、この判別結果を示す第1領域分離信号を生成し、第1領域分離信号を後段の第1変倍部12bへ送信する。この領域分離処理部13bにて行われる領域分離処理は図5の領域分離処理部13の領域分離処理と同一である。
第1変倍部12bは、原稿種別自動判別部16bから送られてきた画像データに対して何も処理を施さすに当該画像データを圧縮部24へ送り、さらに、領域分離処理部13bから送られてきた第1領域分離信号をそのまま領域分離信号圧縮部25へ送るようになっている。
圧縮部24は、第1変倍部12bから送られてくる画像データ(RGB信号)を符号化する処理を行うブロックである。なお、上記符号化は、例えばJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式に基づいて行われる。
領域分離信号圧縮部25は、第1領域分離信号に対して圧縮処理を施すブロックである。なお、領域分離信号圧縮部25における圧縮処理は、例えば、可逆圧縮方法であるMMR(Modified Modified Reed)方式、MR(Modified Reed)方式に基づいて行われる。
制御部7は、圧縮部24によって符号化された画像データ(符号化コード)および領域分離信号圧縮部25によって圧縮された第1領域分離信号(第1領域分離信号コード)を記憶部11bに保存し、保存した各コードをファイリングデータとして管理する。そして、制御部7は、コピー出力動作が指示された場合、記憶部11bから符号化コードと第1領域分離信号コードとを読み出し、復号部26、領域分離信号復号部27にそれぞれ引き渡すようになっている。なお、制御部7は、各符号化コードの保存アドレスまたはデータ名と、各領域分離信号コードの保存アドレスとを対応付けて管理テーブルに記入する。つまり、制御部7は、当該管理テーブルを用いて、符号化コードおよび第1領域分離信号コードの読み出しまたは書き込みの制御を行っている。
復号部26は、記憶部11bから読み出された符号化コードに対して復号化処理を施すことによって、符号化コードをRGBの画像データに伸張する。また、領域分離信号復号部27は、第1領域分離信号コードに対して復号化処理を施す。復号化された第1領域分離信号は、黒生成/下色除去部31、空間フィルタ部32、中間調生成部35に引き渡される。そして、黒生成/下色除去部31、空間フィルタ部32、中間調生成部35においては、画像領域の種類に応じて画像処理内容の切替えが行われる。
画質調整部28は、復号部26から送られてくるRGBの画像データについて、下地の検出を行って下地除去補正を行う。さらに、画質調整部28は、ユーザによって操作パネル(不図示)から入力される設定情報に基づいて、RGBのバランス(カラー調整、赤み青みといった全体のカラー調整)、明るさ、鮮やかさの調整を行う。
さらに、画質調整部28は、シングルカラーモードが選択されている場合、RGBの画像データを、RGBの補色となるCMYの画像データに変換する処理を行う。フルカラーモードの場合の画質調整部28からの出力は、図8に示されるように、RGBの画像データとなるところ、シングルカラーモードが選択されている場合の画質調整部28からの出力は、図9(a)に示されるように、CMYの画像データとなる。また、2色カラーモードが選択されている場合の画質調整部28からの出力は、図9(b)に示されるように、RGBの画像データとなる。なお、図9(a)は、コピアモード且つシングルカラーモードにて印刷処理が行われる際の画像処理装置10bの一部のブロックを示したものであり、図9(b)は、コピアモード且つ2色カラーモードにて印刷処理が行われる際の画像処理装置の一部のブロックを示したものである。
2色化処理部29は、2色カラーモードが選択されている場合、図9(b)に示すように、画質調整部28から出力されたRGBの画像データをCMYの画像データに変換する処理を行うブロックである。
また、2色化処理部29は、フルカラーモードが選択されている場合、図8に示されるように、画質調整部28から出力されたRGBの画像データに対して何も処理を行わず、当該画像データをそのまま色補正部30へ引き渡す(スルーする)。さらに、2色化処理部29は、シングルカラーモードが選択されている場合、図9(a)に示すように、画質調整部28から出力されたCMYの画像データに対して何も処理を行わず、当該画像データをそのまま色補正部30へ引き渡す(スルーする)。
色補正部30は、フルカラーモードが選択されている場合、2色化処理部29から出力されるRGBの画像データをCMYの画像データに変換する色補正処理を行うと共に、当該画像データに対して色再現性を高める処理を施すブロックである。なお、上記の色補正処理は、入力値(RGB)と出力値(CMY)とを対応付けたLUT(ルックアップテーブル)を作成し、作成したLUTから出力値をルックアップすることによって実現される。
また、色補正部30は、シングルカラーモードまたは2色カラーモードが選択されている場合、図9(a)(b)に示されるように、2色化処理部29から出力されたCMYの画像データに対して何も処理を行わず、当該画像データをそのまま黒生成/下色除去部へ引き渡す(スルーする)。
黒生成/下色除去部31は、フルカラーモードまたは2色カラーモードが選択されている場合、色補正部30から出力されたCMYの画像データから黒(K)の画像データを生成する黒生成を行う一方、元のCMYの画像データから黒(K)の画像データを差し引いて新たなCMYの画像データを生成する処理を行うブロックである。これにより、フルカラーモードまたは2色カラーモードが選択されている場合、図8および図9(b)に示されるように、CMYの画像データは黒生成/下色除去部31によってCMYKの4色の画像データに変換される。
また、黒生成/下色除去部31は、シングルカラーモードが選択されている場合、図9(a)に示されるように、色補正部30から出力されたCMYの画像データに対して何も処理を行わず、当該画像データをそのまま後段の空間フィルタ部32へ引き渡す(スルーする)。
なお、フルカラーモードまたは2色カラーモードが選択されている場合、黒生成/下色除去部31の出力、および、黒生成/下色除去部31よりも後段の各ブロックの入出力は、図8のように、CMYKの画像データとなる。しかし、シングルカラーモードが選択されている場合、黒生成/下色除去部31の出力、および、黒生成/下色除去部31よりも後段の各ブロックの入出力は、図8とは異なり、CMYの画像データとなる。
空間フィルタ部32は、黒生成/下色除去部31より出力されるCMYKまたはCMYの画像データに対して、第1領域分離信号を基にデジタルフィルタによる空間フィルタ処理(強調処理、平滑化処理等)を行っている。つまり、空間フィルタ部32では、第1領域分離信号に基づいて、画像領域毎に異なる画像処理が実行される。
第2変倍部33は、操作パネル(不図示)を介して利用者によって入力される変倍コマンド(印刷画像の倍率を示した情報)に基づいて、画像の拡大や縮小処理を行うブロックである。
出力階調補正部34は、第2変倍部33から出力された画像データに対して、用紙等の記録媒体に出力するための出力γ補正処理を行うブロックである。中間調生成部35は、誤差拡散法やディザ法を用いて、画像出力装置3において画像を印刷するために必要な階調再現処理(中間調生成処理)を実行するものである。
そして、中間調生成部35から出力されるCMYKまたはCMYの画像データは画像出力装置3に引き渡され、画像出力装置3は、当該画像データの画像を記録媒体(例えば紙等)上に印刷する。
(b)コピーモード(プレビュー指示有)
つぎに、図10に基づいて、プレビュー指示有のコピーモード且つフルカラーモードにてプレビューを行う際の画像処理装置10b内の画像データの流れを説明する
図10は、図8の画像形成装置100と同じ画像形成装置100を示すブロック図であり、コピーモード且つフルカラーモードにてプレビュー表示を行う際の画像データの流れを示した図である。
A/D(アナログ/デジタル)変換部21、シェーディング補正部22、入力処理部23、原稿種別自動判別部16b、領域分離処理部13bは、プレビュー指示無の場合と同じ処理を行う。
第1変倍部12bは、プレビュー処理の指示が入力されている場合、原稿種別自動判別部16bから送られてきた画像データをそのまま圧縮部24へ送り、且つ、当該画像データに対して補間を伴う間引処理を行って間引画像データを生成し、この間引画像データを圧縮部24へ送る。第1変倍部12bにて行われる間引処理は、図5の第1変倍部12にて行われる間引処理と同一である。
また、図10の第1変倍部12bの内部には、不図示の画像領域選択部が備えられている。第1変倍部12bの画像領域選択部は、図5の画像領域選択部14aと同一の処理を行うものである。つまり、第1変倍部12bの画像領域選択部は、プレビュー処理の指示が入力されている場合、原稿種別自動判別部16から送られてくる原稿種別情報に基づいて優先度・閾値テーブルを選択する。そして、第1変倍部12bの画像領域選択部は、選択した優先度・閾値テーブルと、領域分離処理部13bから送られてくる第1領域分離信号とに基づき、間引画像データにおける補間画素の画像領域を示す第2領域分離信号を生成する処理を行う。第1変倍部12bの画像領域選択部は、第1領域分離信号と第2領域分離信号とを領域分離信号圧縮部25へ送信するようになっている。
圧縮部24は、第1変倍部12bから送られてくる画像データおよび間引画像データを符号化し、領域分離信号圧縮部25は、第1領域分離信号および第2領域分離信号を圧縮する。
制御部7は、圧縮部24によって符号化された各データと、領域分離信号圧縮部25にて圧縮された各信号とを記憶部11bに一旦保存する。この保存後、制御部7は、符号化された間引画像データを読み出して復号部26へ入力し、圧縮された第2領域分離信号を領域分離信号復号部27へ入力する。
復号部26は、記憶部11bから読み出された符号化コード(符号化された間引画像データ)に対して復号化処理を施すことによって、符号化コードをRGBの間引画像データに伸張する。また、領域分離信号復号部27は、圧縮された第2領域分離信号(第2領域分離信号コード)に対して復号化処理を施す。復号化された第2領域分離信号は空間フィルタ部32へ送られる。
画質調整部28および2色化処理部29は、プレビュー指示無の場合と同じ処理を行うようになっている。
色補正部30は、フルカラーモードにおいて、RGBの間引画像データを入力する。なお、RGBの間引画像データは、スキャナ(画像入力装置)の色空間に適合しているデータである。そして、色補正部30は、図10に示すように、このRGBの間引画像データを画像表示装置4の色空間に適合するR’G’B’の画像データへ変換する処理を行う。
つまり、色補正部30は、スキャナの画像読取特性に適合したRGBの間引画像データを表示装置の表示特性に適合したR’G’B’の間引画像データに変換する処理を行っているのである。なお、RGBの間引画像データをR’G’B’の間引画像データに変換する処理も、入力値(RGB)と出力値(R’G’B’)とを対応付けたLUTを作成し、作成したLUTから出力値をルックアップすることによって実現される。
ここで、図10は、図8と同様、フルカラーモードが選択されている場合の画像形成装置を示したものであり、色補正部30は、フルカラーモードにおいて、RGBの間引画像データを入力するようになっている。しかし、シングルカラーモードまたは2色カラーモードでは、図11(a)(b)に示すように、色補正部30はCMYの間引画像データを入力するようになっている。なお、図11(a)は、プレビュー指示有のコピーモード且つシングルカラーモードにてプレビュー表示処理が行われる際の画像処理装置10bの一部のブロックを示したものであり、図11(b)は、プレビュー指示有のコピアモード且つ2色カラーモードにてプレビュー表示処理が行われる際の画像処理装置10bの一部のブロックを示したものである。
そして、色補正部30は、シングルカラーモードまたは2色カラーモードでは、CMYの間引画像データをR’G’B’の間引画像データに変換する処理を行う。つまり、色補正部30は、印刷処理の印刷特性に適合したCMYの間引画像データを表示装置の表示特性に適合したR’G’B’の間引画像データに変換する処理を行っているのである。なお、CMYの間引画像データをR’G’B’の間引画像データに変換する処理も、入力値(CMY)と出力値(R’G’B’)とを対応付けたLUTを作成し、作成したLUTから出力値をルックアップすることによって実現される。
黒生成/下色除去部31は、図10および図11に示すように、シングルカラーモード,2色カラーモード,フルカラーモードのいずれのモードであっても、色補正部30から出力されたR’G’B’の間引画像データに対して何も処理を行わず、上記間引画像データをそのまま後段の空間フィルタ部32へ引き渡す(スルーする)。
空間フィルタ部32は、黒生成/下色除去部31より出力されたR’G’B’の間引画像データに対して、第2領域分離信号を基にデジタルフィルタによる空間フィルタ処理(強調処理、平滑化処理等)を行っている。つまり、空間フィルタ部32では、印刷処理時と同様、画像領域毎に異なる画像処理が実行される。
第2変倍部33は、画像形成装置100に備えられる操作パネル(不図示)より入力される変倍コマンド(表示倍率を示す情報、例えば2〜4倍等の固定倍率)に基づいて、表示画像の2次元的なサイズ(大きさ)を拡大または縮小するための変倍処理を行うようになっている。
出力階調補正部34は、第2変倍部33から出力された画像データに対して、画像表示装置4の表示特性に応じたガンマ曲線を用いて出力γ補正処理を行っている。
なお、プレビュー表示時において、出力γ補正処理は、出力階調補正部34にて行われるのではなく、画質調整部28にて行われるようになっていてもよい。この場合、出力階調補正部34は、第2変倍部33から送られてきた画像データに対して処理を行わずにそのまま中間調生成部35に画像データを送る(スルーする)。
また、プレビュー表示時において、出力γ補正処理を画質調整部28に行わせる場合、画質調整部28は、第2領域分離信号を入力して、出力γ補正処理に用いるガンマ曲線を第2領域分離信号に応じて切り替えるようになっていてもよい。例えば、画質調整部28は、プレビューが行われる際、文字以外の領域に対しては、画像表示装置4の表示特性に応じたガンマ曲線を用いて出力階調補正を行い、文字領域に対しては、文字をくっきりと表示させるためのガンマ曲線を用いて出力階調補正を行うようになっていてもよい。ここで、図12(a)は、画像表示装置の表示特性に応じたガンマ曲線である。また、図12(b)の実線で示される曲線は文字をくっきりと表示させるためのガンマ曲線である。なお、図12(b)の破線は、画像表示装置の表示特性に応じたガンマ曲線であり、文字をくっきりと表示させるためのガンマ曲線と比較するために図示したものである。
中間調生成部35は、出力階調補正部34から出力されたR’G’B’の間引画像データに対して何も処理を行わず、当該間引画像データをそのまま後段の画像表示装置4へ引き渡す(スルーする)。これにより、画像表示装置4は、R’G’B’の画像データに基づいて、コピー対象となる画像のプレビューを表示できる。
その後、利用者が画像形成装置100のスタートボタンを押すと、符号化された画像データと圧縮された第1領域分離信号とが記憶部11bから読み出され、復号部26よりも後段の各ブロックにおいて図8に基づいて説明したように処理が進行し、印刷処理が行われる。
なお、以上では、コピーモードが選択された場合、プレビューを行う際の処理について説明したが、イメージ送信モードが選択されたときも、モードに応じて信号変換、処理を選択してプレビューを行っても良い。
また、画像形成装置は図13に示すように構成されていてもよい。図13の画像形成装置100cによれば、領域分離処理および原稿種別判別処理を行う前に、読み取った画像データを符号化して一旦記憶部11cに格納するようになっている。そして、記憶部11cから読み出して復号化した画像データについて、原稿種別自動判別部16cにて原稿種別判別処理が行われ、また、領域分離処理部13cにて領域分離処理が行われるようになっている。
また、本実施形態の領域分離処理は、画素毎に画像領域の判定を行うようになっているが、複数の画素よりなるブロック毎に画像領域の判定を行うようになっていてもよい。
[プログラムについて]
図1の画像処理装置10の記憶部11以外の各部、または、図5の画像処理装置10aの記憶部11以外の各部は、CPU等のプロセッサを用いてソフトウェアによって実現してもよい。この場合、画像処理装置10・10aは、画像処理装置10・10aの機能を実現するプログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである画像処理装置10・10aのプログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、画像処理装置10・10aに供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによって達成される。
また、上記の記録媒体としては、マイクロコンピュータで処理が行われるために図示していないメモリ、例えばROMのようなものそのものがプログラムメディアであっても良いし、また、図示していないが外部記憶装置としてプログラム読み取り装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することで読み取り可能なプログラムメディアであっても良い。いずれの場合においても、格納されているプログラムはマイクロプロセッサがアクセスして実行させる構成であっても良いし、あるいは、いずれの場合もプログラムコードを読み出し、読み出されたプログラムコードは、マイクロコンピュータの図示されていないプログラム記憶エリアにダウンロードされて、そのプログラムが実行される方式であってもよい。このダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納されているものとする。
また、上記のプログラムコードを記録した記録媒体を持ち運び自在に提供することができる。当該記録媒体は、本体と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フレキシブルディスクやハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリを含めた固定的にプログラムコードを担持する媒体であっても良い。
また、本実施の形態の画像形成装置がインターネットを含む通信ネットワークを接続可能なシステム構成であることから、通信ネットワークからプログラムコードをダウンロードするように流動的にプログラムコードを担持する媒体であっても良い。なお、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納しておくか、あるいは別な記録媒体からインストールされるものであっても良い。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、複合機、複写機等に備えられている画像処理装置に利用できる。
10 画像処理装置
10a 画像処理装置
11 記憶部(記憶装置)
12 第1変倍部(間引処理部)
13 領域分離処理部(第1領域分離情報出力部)
14 画像領域選択部(第2領域分離情報出力部)
14a 画像領域選択部
15 画像処理部
16 原稿種別自動判別部(原稿種別検出部)

Claims (8)

  1. ジョブを行うために入力した画像データに基づいて領域分離処理を行うことにより、上記画像データの画像の各画素の属する画像領域を示す第1領域分離情報を出力する第1領域分離情報出力部と、
    上記ジョブの実行前に上記画像データの画像をプレビューとして表示させるために、上記画像データに対して補間を伴う間引処理を行い、間引処理後の画像データを表示用画像データとして出力する間引処理部と、
    上記第1領域分離情報を参照して、上記補間によって生成される補間画素の画像領域を示す第2領域分離情報を出力する第2領域分離情報出力部と、
    上記第2領域分離情報に基づいて、上記表示用画像データに対して画像処理を行う画像処理部とを備え、
    上記第2領域分離情報出力部は、画像領域毎に定められている閾値および優先度と、上記第1領域分離情報とを参照して、上記間引処理の前の画像のうち上記補間画素の対応位置の近傍の所定範囲において上記閾値以上の画素数を有する画像領域のうち上記優先度が最も高い画像領域を上記補間画素の画像領域として選択することを特徴とする画像処理装置。
  2. 上記画像データの画像に示されている原稿の種別を検出する原稿種別検出部を備え、
    上記第2領域分離情報出力部は、上記原稿種別検出部にて検出された原稿の種別に応じて、画像領域毎に定められている優先度および閾値のうちの少なくとも一方を変更することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 上記第2領域分離情報出力部は、上記第1領域分離情報に基づいて、上記所定範囲において、互いに同一の画像領域の画素が所定数以上連結されてなる連結成分を検出し、
    上記画素数は、上記所定範囲において上記連結成分に属している画素の数であることを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 上記第2領域分離情報出力部は、
    上記優先度の高い画像領域から優先して、上記所定範囲内の上記画像領域の画素数をカウントして当該画素数が上記閾値以上か否かを判定する閾値処理を実行するようになっており、
    上記閾値処理にて閾値以上と判定された場合には当該閾値処理の対象となった画像領域を上記補間画素の画像領域として決定し、且つ、上記補間画素の画像領域よりも優先度の低い画像領域についての閾値処理を打ち切るようになっていることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 上記画像領域と上記閾値と上記優先度との対応関係を示したテーブルを記憶する記憶装置を備え、
    上記第2領域分離情報出力部は、画像領域毎に定められている閾値および優先度を上記テーブルから参照することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の画像処理装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  7. コンピュータを請求項1から5のいずれか1項に記載の画像処理装置の各部として動作させる画像処理プログラム。
  8. 請求項7に記載の画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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