JP2010258706A - 画像処理装置、画像形成装置、画像処理装置の制御方法、プログラム、記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像形成装置、画像処理装置の制御方法、プログラム、記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】利用者に対して見難い画像が表示されることを抑制する。
【解決手段】画像形成装置100は画像処理装置102および画像表示装置104を含む。画像表示装置104は、表示画面よりも広い表示可能エリア300に展開される画像全体の一部である表示部分を表示画面にて表示し、前記表示部分をスクロールさせることで前記画像全体を利用者に示すことの可能になっている。画像処理装置102は、画像表示装置104に対して表示対象の表示画像データを供給する。また、画像処理装置102は、入力した原稿画像の画像データに対して間引処理を行い、間引処理後の画像データを前記表示画像データとして出力する変倍部125を有している。変倍部125は、入力した原稿画像の画素数と表示可能エリア300の画素数とに基づいて前記間引処理の間引率を選定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、表示装置にて表示されるプレビュー(サムネイル)の画像データを処理する画像処理装置、画像形成装置、画像処理装置の制御方法、プログラム、記録媒体に関するものである。
複写機や複合機などの画像形成装置は、原稿種別や設定条件(印刷濃度,変倍処理の倍率,片面印刷または両面印刷,余白サイズ等)に応じて、印刷対象の画像を示す画像データに画像処理を施す。さらに、画像形成装置には、上記画像処理が施された画像データに基づいて、印刷対象の画像のプレビューを表示装置に表示するものも存在する。なお、プレビューの表示形態としては、印刷対象の画像を1頁ずつ表示する形態や、複数頁からなる印刷対象の画像を一括して表示する形態がある。
特許文献1には、原画像のサイズがディスプレイのサイズよりも大きいかどうかを判断し、原画像のサイズがディスプレイのサイズ以下の場合は原画像を表示させ、原画像のサイズがディスプレイのサイズよりも大きければ、ディスプレイのサイズ以下になるように縮小された縮小画像をディスプレイに表示する技術が開示されている。また、特許文献2には、画像データファイルに含まれている主画像のサイズが表示部の表示領域のサイズ以下ならば主画像を表示領域に表示し、主画像のサイズが表示領域のサイズより大きければ、縮小した画像を表示する技術が開示されている。
特開2001−223920号公報(公開日:2001年8月17日公開) 特開2003−150145号公報(公開日:2003年5月23日公開)
しかし、特許文献1や特許文献2の技術は、原画像のサイズが表示画面よりも大きければ、表示画面のサイズ以下に縮小した縮小画像を表示するものである。それゆえ、スクロール機能付きの表示装置に特許文献1や特許文献2の技術を適用した場合、原画像が表示画面よりも大きければ、過剰に縮小された画像(必要以上に縮小された画像)を利用者に表示してしまい、利用者に対して見づらい画像を表示してしまうという問題が生じる。以下当該問題について説明する。
スクロール機能付きの表示装置では、表示可能な最大画像サイズは表示画面よりも大きく、表示対象画像を前記最大画像サイズ以下にさえすれば表示対象画像全体を利用者に示すことが可能である。ところが、スクロール機能付きの表示装置に特許文献1や特許文献2の技術を適用すると、表示対象画像のサイズが表示画面のサイズ以下になるように縮小処理(間引処理)が行われるため、必要以上に縮小された画像を利用者に表示してしまい、利用者に対して見づらい画像を表示してしまうことになる。
本発明は、前記問題に鑑みてなされたものであり、利用者に対して見難い画像が表示されることを抑制できる画像処理装置を提供することを目的とする。
前記の問題を解決するために、本発明は、表示画面よりも広い表示可能エリアに展開される画像全体の一部である表示部分を前記表示画面にて表示し、前記表示部分をスクロールさせることによって前記画像全体を利用者に示すことの可能な表示装置に対し、表示対象を示す表示画像データを供給する画像処理装置であって、入力した原稿画像の画像データに対して間引処理を行い、間引処理後の画像データを前記表示画像データとして出力する間引処理部を有し、前記間引処理部は、入力した原稿画像のサイズと前記表示可能エリアのサイズとに基づいて前記間引処理の間引率を求めることを特徴とする。
本発明の構成によれば、入力した原稿画像のサイズおよび前記表示可能エリアのサイズに基づいて前記間引処理の間引率を決定するようになっているため、表示される原稿画像のサイズが前記表示可能エリアのサイズに適合したものになるような間引率を求めることができる。それゆえ、前記間引処理によって前記原稿画像が前記表示可能エリアよりも遥かに狭い表示部分の大きさにまで縮小される事を防ぐことができ、表示される原稿画像が過剰に縮小されてしまうことを抑制できる。それゆえ、利用者に対して見難い画像が表示されることを抑制できるという効果を奏する。
また、本発明の画像処理装置において、前記原稿画像、前記表示可能エリア、前記表示部分における前記表示画面の縦方向に対応する方向を第1方向とし、前記原稿画像、前記表示可能エリア、前記表示部分における前記表示画面の横方向に対応する方向を第2方向とする場合、前記間引処理部は、入力した原稿画像の第1方向のサイズおよび前記表示可能エリアの第1方向のサイズに基づいて、間引処理が行われた場合の原稿画像の第1方向のサイズが前記表示部分の第1方向のサイズを超えつつ前記表示可能エリアの第1方向のサイズ以下になるような第1間引率を求め、入力した原稿画像の第2方向のサイズおよび前記表示可能エリアの第2方向のサイズに基づいて、間引処理が行われた場合の原稿画像の第2方向のサイズが前記表示部分の第2方向のサイズを超えつつ前記表示可能エリアの第2方向のサイズ以下になるような第2間引率を求め、前記第1および第2間引率のうち、間引かれるデータ量の大きな方を前記間引処理の間引率として決定する構成であってもよい。
この構成によれば、第1方向および第2方向の少なくとも一方において間引処理前の原稿画像のサイズが表示可能エリアのサイズを超えている場合、第1方向および第2方向の少なくとも一方において間引処理後の原稿画像のサイズを表示部分のサイズよりも多くしつつ、第1方向および第2方向の両方において間引処理後の原稿画像のサイズを表示可能エリアのサイズよりも少なくできる。それゆえ、スクロール機能を有する表示装置において、第1方向および第2方向のいずれにおいても原稿画像を表示可能エリアに収めるための間引処理を行う場合、原稿画像が第1方向および第2方向のいずれの方向においても表示部分よりも縮小されてしまうといった事態を抑制でき、利用者に対して見難い画像が表示されることを抑制できる。
さらに、本発明の画像処理装置において、前記間引処理部は、入力した原稿画像の第1方向のサイズが前記表示可能エリアの第1方向のサイズ以下であり、且つ、入力した原稿画像の第2方向のサイズが前記表示可能エリアの第2方向のサイズ以下である場合、前記間引処理を行わずに、前記原稿画像の画像データを前記表示画像データとして出力してもよい。
この構成によれば、入力した原稿画像の第1方向のサイズが前記表示可能エリアの第1方向のサイズ以下であり、且つ、入力した原稿画像の第2方向のサイズが前記表示可能エリアの第2方向のサイズ以下である場合、間引処理を行わなくても原稿画像の全体を利用者に示すことが可能であるため、間引処理を行わないようにしている。それゆえ、不必要な間引処理が行われることを抑制でき、利用者に対して見難い画像が表示されることを抑制できるという効果を奏する。
また、一般的に、前記原稿画像を入力する画像入力装置における取り扱い可能な最大原稿サイズが大きくなるほど、原稿画像の最大サイズ(最大画素数)と表示可能エリアのサイズ(画素数)との差が開いていく(なお、原稿画像の最大サイズ>表示可能エリアのサイズ)。それゆえ、前記最大原稿サイズが大きくなるほど、設定可能な間引率の範囲を広くしなければ、適正な間引率の決定することが困難となる。そこで、本発明の画像処理装置において、前記間引処理部は、複数の間引率の候補値のなかから第1間引率および第2間引率を選択するようになっており、前記原稿画像を入力する画像入力装置における取り扱い可能な最大原稿サイズに応じて、前記候補値の数を変更する処理を行ってもよい。これにより、最大原稿サイズが大きくなるほど、前記候補値の数を増加させることにより、設定可能な間引率の範囲を広げることができ、適正な間引率を決定することが可能になる。
また、一般的に、前記表示可能エリアのサイズ(画素数)が少なくなるほど、原稿画像のサイズ(画素数)と表示可能エリアのサイズ(画素数)との差が開いていく(なお、原稿画像のサイズ>表示可能エリアのサイズ)。それゆえ、前記表示可能エリアのサイズが少なくなるほど、設定可能な間引率の範囲を広くしなければ、適正な間引率の決定することが困難となる。そこで、本発明の画像処理装置において、前記間引処理部は、複数の候補値のなかから第1間引率および第2間引率を選択するようになっており、前記表示可能エリアのサイズに応じて、前記候補値の数を変更する処理を行ってもよい。また、本発明の画像処理装置において、前記間引処理部は、複数の候補値のなかから第1間引率および第2間引率を選択するようになっており、前記表示可能エリアの第1方向のサイズに応じて前記第1間引率の候補値の数を変更し、前記表示可能エリアの横方向のサイズに応じて前記第2間引率の候補値の数を変更する処理を行ってもよい。これにより、前記表示可能エリアのサイズが少なくなるほど、前記候補値の数を増加させることにより、設定可能な間引率の範囲を広げることができ、適正な間引率を決定することが可能になる。
また、原稿画像の第1方向のサイズとは原稿画像の第1方向における1列分の画素数であり、原稿画像の第2方向のサイズとは原稿画像の第2方向における1列分の画素数であり、前記表示可能エリアの第1方向のサイズとは前記表示可能エリアの第1方向における1列分の画素数であり、前記表示可能エリアの第2方向のサイズとは前記表示可能エリアの第2方向における1列分の画素数であり、前記表示部分の第1方向のサイズとは前記表示部分の第1方向における1列分の画素数であり、前記表示部分の第2方向のサイズとは前記表示部分の第2方向における1列分の画素数であってもよい。
さらに、前記画像処理装置と前記表示装置とを有する画像形成装置も本発明の範疇にはいる。また、本発明は、表示画面よりも広い表示可能エリアに展開される画像全体の一部である表示部分を前記表示画面にて表示し、前記表示部分をスクロールさせることによって前記画像全体を利用者に示すことの可能な表示装置に対し、表示対象を示す表示画像データを供給する画像処理装置の制御方法であって、入力した原稿画像の画像データに対して間引処理を行い、間引処理後の画像データを前記表示画像データとして出力する工程と、入力した原稿画像のサイズと前記表示可能エリアのサイズとに基づいて前記間引処理の間引率を求める工程とを含むことを特徴とする。
なお、本発明の画像処理装置に含まれる間引処理部をコンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記間引処理部として動作させるプログラム、該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明の画像処理装置は、以上のように、入力した原稿画像のサイズおよび前記表示可能エリアのサイズに基づいて前記間引処理の間引率を決定するようになっている。それゆえ、前記間引処理によって前記原稿画像が前記表示可能エリアよりも遥かに狭い表示部分の大きさにまで縮小される事を防ぐことができ、表示される原稿画像が過剰に縮小されてしまうことを抑制できる。これにより、利用者に対して見難い画像が表示されることを抑制できるという効果を奏する。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示したブロック図であり、複写処理実行時のデータの流れを示したブロック図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示したブロック図であり、複写対象の画像のプレビューを表示する時のデータの流れを示したブロック図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示すブロック図であり、ファクシミリ送信処理時のデータの流れを示したブロック図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示すブロック図であり、ファクシミリ受信処理時のデータの流れを示したブロック図である。 画像形成装置の処理手順の一例を示したフローチャートである。 傾けられた状態で原稿台に載置されている原稿を示した模式図である。 原稿画像の縦方向の画素数および横方向の画素数と用紙サイズ(原稿サイズ)との関係を示したテーブルである。 tanθとθとの関係を示したテーブルである。 アフィン変換を説明するための図である。 画像表示装置の表示画面に表示されるプレビューの一例を示す図である。 画像表示装置の表示画面と表示可能エリアとの関係を示した模式図である。 間引処理の流れを示したフローチャートである。 図12のフローチャートにおけるS30のサブルーチンであり、表示可能エリアの縦方向の画素数を参照した間引率判定処理の流れを示したフローチャートである。 図12のフローチャートにおけるS31のサブルーチンであり、表示可能エリアの横方向の画素数を参照した間引率判定処理の流れを示したフローチャートである。 本実施形態に係る画像形成装置の変形例を示したブロック図である。
〔画像形成装置の全体構成〕
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態の画像形成装置(コピー機能・プリンタ機能・ファクシミリ送受信機能・scan to e-mail機能等を備えたデジタルカラー複合機)の構成図である。以下では、先ず、コピー(複写処理)が行われる際の処理内容について説明する。
画像形成装置100は、図1に示すように、画像入力装置101、画像処理装置102、画像出力装置103、画像表示装置104、受信装置105、送信装置106、ハードディスク107、制御部108を有している。
画像入力装置101は、CCD(Charge Coupled Device)ラインセンサからなるスキャナであり、原稿から反射してきた光をR、G、B(R:赤・G:緑・B:青)に色分解された電気信号に変換し、この電気信号を画像処理装置102に送る。
画像処理装置102は、画像入力装置101から送られてきたRGBの信号に対して画像処理を施す装置であり、例えばASIC(Application specific integrated circuit)から構成される。画像処理装置102にて処理された画像データは画像出力装置103または画像表示装置104に送られるようになっている。画像処理装置102の内部構成については後に詳述する。
画像出力装置(プリンタ)103は、画像処理装置102から送られてきた画像データの画像を記録媒体(例えば紙等)上に印刷(形成)するものであり、例えば、電子写真方式またはインクジェット方式を用いたカラープリンタを挙げることができる。
画像表示装置(表示装置)104は、画像形成装置100の操作パネル(不図示)に備えられている液晶ディスプレイであり、カラー画像の表示が可能な表示手段である。また、画像表示装置104は、タッチパネルに覆われており、画像形成装置100の入力インターフェイスとしての機能を有している。つまり、画像表示装置104には、画像形成装置100に対して各種コマンドの入力を行うためのGUI(グラフィカルユーザインターフェイス)や操作ガイドが表示される。また、画像表示装置104は、印刷される画像のプレビューを示した画像データが画像処理装置102から送られてくると、このプレビューを表示するようになっている。
受信装置105は、ファクシミリ通信によって外部装置から画像データを受信する装置(例えばモデム)である。送信装置106は、画像入力装置101にて入力された画像データをファクシミリ通信によって外部装置へ送信する装置(例えばモデム)である。なお、受信装置105および送信装置106は、ファクシミリ送受信処理時に用いられるものであり、複写処理では使用されない。
ハードディスク107は、画像処理装置102にて扱われる画像データを一旦保存するための記憶装置である。制御部108は、CPU(Central Processing Unit)あるいはDSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサを含むコンピュータであり、画像形成装置100に備えられる各種ハードウェアを統括的に制御するものである。また、制御部108は、画像形成装置100に備えられる各ハードウェア間のデータ転送を制御する機能も有する。
つぎに、画像処理装置102の内部構成について詳細に説明する。画像処理装置102は、図1に示すように、A/D変換部111、シェーディング補正部112、入力処理部113、原稿検知部114、原稿種別自動判別部115、圧縮部116、領域分離部117、領域分離信号圧縮部118、領域分離信号復号部119、復号部120、画質調整部121、色補正部122、黒生成/下色除去部123、空間フィルタ部124、変倍部125、出力階調補正部126、中間調生成部127を有している。
画像入力装置101から画像処理装置102へ送られるカラー画像信号(RGBのアナログ信号)は、A/D(アナログ・デジタル)変換部111にてデジタル信号(画像データ)に変換され、シェーディング補正部112にて画像入力装置の照明系、結像系、撮像系で生じる各種の歪みが取り除かれたのち、入力処理部113にてRGB信号のそれぞれに対してγ補正処理などが施される。
原稿検知部114は、入力処理部113にてγ補正等の処理がなされたRGB信号(RGBの濃度信号)に基づき、原稿画像のサイズを検出するサイズ検出処理と、原稿画像の傾き角度を検出する角度検出処理とを行う。また、原稿検知部114は、角度検出処理にて検出された傾き角度に基づいて、原稿画像に対して傾き補正処理を施す。さらに、原稿検知部114は、原稿画像の天地方向の判定をおこなってもよい。また、図1に示すように、原稿検知部114は、サイズ検出処理の処理結果を示す原稿サイズ信号を後段の変倍部125へ送信するようになっている。なお、サイズ検出処理、角度検出処理、傾き補正処理の内容については後に詳述する。
原稿検知部114での処理にて用いられたRGB信号は原稿種別自動判別部115に送られる。なお、原稿検知部114にて傾き補正が行われた場合は、傾き補正の施された画像を示すRGB信号が原稿検知部114から原稿種別自動判別部115に送られる。
原稿種別自動判別部115は、原稿検知部114から送られてくるRGB信号に基づき、画像入力装置101にてスキャンの対象とされた原稿の種別の判定を行う。判定される原稿の種別には、文字原稿、印刷写真原稿、文字と印刷写真とが混在した文字印刷写真原稿がある。また、原稿種別自動判別部115は、スキャンの対象とされた原稿がカラー原稿であるのか白黒原稿であるのかの判別を行う自動カラー判別処理(ACS:Auto Color Selection)や、ブランク原稿であるか否の判定も行う。原稿種別自動判別部115から出力されるRGB信号は圧縮部116および領域分離部117に引き渡されるようになっている。
領域分離部117は、入力画像データの各画素がどのような種類の領域に属するかの判定処理である領域分離処理を行い、領域分離処理の結果を示した領域分離信号を領域分離信号圧縮部118に送る。例えば、入力画像の各画素が黒文字、色文字、網点などいずれの領域に属する画素であるのか判定する処理が行われる。
圧縮部116は、原稿種別自動判別部115から送られてきたRGB信号を符号化する。なお、符号化の方法としては、例えば、JPEG(Joint Photographic Experts Group)が用いられる。領域分離信号圧縮部118は、例えば、可逆圧縮方法であるMMR(Modified Modified Reed)、MR(Modified Reed)により、領域分離信号に対して圧縮処理を行う。
制御部108は、圧縮部116から出力された符号化コード(符号化されたRGB信号)と領域分離信号圧縮部8から出力された領域分離信号コード(圧縮された領域分離信号)とを一旦ハードディスク107に保存し、ファイリングデータとして管理する。そして、制御部108は、コピー出力動作が指示された場合、ハードディスク107から上記の符号化コードおよび当該符号化コードに対応する領域分離信号コードを読み出し、復号部120、領域分離信号復号部119にそれぞれ引き渡す。
なお、制御部108は、上記符号化コードの保存アドレスまたはデータ名と、領域分離信号コードの保存アドレスとを対応付けて管理テーブルに記入する。つまり、制御部108は、当該管理テーブルを用いて、符号化コードおよび領域分離信号コードの読み出しまたは書き込みの制御を行っている。
復号部120は、ハードディスク107から読み出された符号化コードに対して復号化処理を施すことによって、この符号化コードをRGBの信号に伸張する。領域分離信号復号部119は、ハードディスク107から読み出された領域分離信号コードに対して復号化処理を施し、復号化した領域分離信号を出力する。
復号部120にて復号されたRGBの信号は画質調整部121に送られ、領域分離信号復号部119にて復号された領域分離信号は、黒生成/下色除去部123、空間フィルタ部124、中間調生成部127に引き渡される。そして、黒生成/下色除去部123、空間フィルタ部124、中間調生成部127においては、画像領域の種類に応じて画像処理内容の切替が行われる。
画質調整部121は、復号部120から送られてくるRGBの信号について、下地の検出を行って下地除去補正を行う。さらに、画質調整部121は、ユーザによって操作パネル(不図示)から入力される設定情報に基づいて、RGBのバランス、明るさ、鮮やかさの調整を行う。なお、RGBのバランスが調整されることにより、出力画像のカラー調整(赤み青みといった全体のカラー調整)が行われる。
色補正部122は、RGBの信号に基づき、RGBの補色であるCMY(C:シアン,M:マゼンタ,Y:イエロー)の信号を生成すると共に色再現性を高める処理を実行するものである。色補正部122にて生成されたCMYの信号は黒生成/下色除去部123に送られるようになっている。
色補正部122にて生成されたCMYの信号は、黒生成/下色除去部123にてCMYKの4色信号に変換される。なお、K信号は黒を示す信号である。色補正部122から空間フィルタ部に124に送られたCMYKの信号は、空間フィルタ部124にて強調処理や平滑化処理がなされ、その後、変倍部125に送られる。
変倍部125は、操作パネルより入力される印刷倍率信号に基づいて、CMYKの信号(画像データ)に対して拡大処理または縮小処理を行い、拡大処理または縮小処理後のCMYKの信号を出力階調補正部126に送信する。なお、印刷倍率信号は、スキャンされた画像の寸法(実際の長さ)と印刷される画像の寸法との比率を示す信号である。つまり、ここで行われる拡大処理または縮小処理とは、印刷対象となる画像を拡大または縮小する処理である。
出力階調補正部126は、CMYKの信号に対して、画像データを紙等の記録媒体に出力するために必要な出力γ補正処理を行う。中間調生成部127は、誤差拡散処理やディザ処理を用いて、画像出力装置103において画像を印刷するために必要な階調再現処理を行う。
中間調生成部127から出力されるCMYK信号は画像出力装置103に引き渡される。画像出力装置103は、中間調生成部127から受け取ったCMYK信号に基づいて画像を記録媒体(例えば紙等)上に形成する。
なお、以上にて示した画像処理装置102にて行われる各処理は制御部108によって制御される。
つぎに、複写処理の対象となる画像のプレビューを表示する際の処理内容について、図2を参照して説明する。なお、画像入力装置101、A/D変換部111〜画質調整部121の処理内容は、複写処理が行われる際の処理内容と同様であるので、以下ではその説明を省略する。但し、図2に示すように、領域分離信号復号部119は、複写処理の対象となる画像のプレビューを表示する際においては、空間フィルタ部124のみに領域分離信号を送信し、他のブロックには送信しない。
色補正部122は、画像表示装置104の表示特性に基づいて、画質調整部121から送られてくるRGBの信号をR’G’B’の信号に変換し、このR’G’B’の信号を黒生成/下色除去部123に送っている。ここで、RGBの信号は、画像入力装置101の入力特性に適合する加法混色の色空間の画像データであり、R’G’B’の信号は、画像表示装置104の表示特性に適合する加法混色の色空間の画像データである。
色補正部122から出力されるR’G’B’の信号は、黒生成/下色除去部123にて処理が施されることなく黒生成/下色除去部123を通過し(スルーし)、空間フィルタ部124へ送られる。空間フィルタ部124は、領域分離信号を参照し、R’G’B’の信号に対して強調処理や平滑化処理を行う。空間フィルタ部124にて処理の施されたR’G’B’の信号は変倍部125に送られる。
変倍部(間引処理部)125は、R’G’B’の画像データに対して解像度変換処理を行う。具体的には、変倍部125に入力するR’G’B’の画像データの解像度は画像入力装置101の解像度であり、この解像度を画像表示装置104の解像度に変換する処理を行う。なお、一般的に、画像表示装置104の解像度は画像入力装置101の解像度よりも低い。
また、変倍部125は、上述の解像度変換処理の他、必要に応じて、R’G’B’の画像データの画像の寸法が画像表示装置104の表示可能エリア(図11参照)の寸法に適合するようにR’G’B’の画像データに対する間引処理を行う。なお、この間引処理の内容については後に詳述する。
出力階調補正部126は、変倍部125による処理が行われた後のR’G’B’の信号に対して、画像表示装置104にて画像表示を行うために必要となる出力γ補正処理を行う。出力γ補正処理が施されたR’G’B’の信号は、中間調生成部127にて処理が施されることなく中間調生成部127を通過し(スルーし)、表示対象の画像を示す表示画像データとして画像表示装置104へ供給される。そして、画像表示装置104は、この表示画像データに基づいてプレビューを表示する。
つぎに、複写対象の画像のプレビューを表示する処理および複写処理の流れを図5のフローチャートを参照して説明する。
画像形成装置100は、利用者にコピーモードが選択され、スタートキーが押されると(S1にてYES)、原稿をスキャンすることによって(S2)、RGBのアナログ信号を生成する。なお、S1のスタートキーを押す前において、利用者は、プレビュー表示の要否を示す設定情報を入力することにより、画像形成装置100に対してプレビュー表示の有無を設定しているものとする。
S2の後、画像処理装置102は、RGBのアナログ信号をRGBの画像データ(デジタルデータ)に変換し(S3)、上記画像データに対してシェーディング補正を施し(S4)、シェーディング補正後のRGBの画像データに対して入力γ補正処理を施す(S5)。S5の後、画像処理装置102は、RGBの画像データに基づいて原稿種別判定処理および領域分離処理を行い(S6)、さらに、RGBの画像データをハードディスク107に保存する(S7)。
S7の後、画像処理装置102は、「プレビュー表示有」が設定されているか否かを判定し(S8)、「プレビュー表示有り」が設定されていない場合はS9〜S16を実行し、「プレビュー表示有」が設定されている場合はS17〜S23を実行することになる。以下では、まずS9〜S16について説明し、その後、S17〜S23について説明する。
「プレビュー表示有」が設定されていない場合(S8においてNO)、画像処理装置102は、RGBの画像データをハードディスク107から読み出し、下地除去補正や鮮やかさの調整等の画質調整処理を行う(S9)。その後、画像処理装置102は、スキャナの特性に応じたRGBの画像データを、プリンタの特性に応じたCMYの画像データに変換し(S10)、さらに、CMYの画像データをCMYKの画像データに変換する(S11)。さらに、画像処理装置102は、領域分離処理の結果を基にCMYKの画像データに対して空間フィルタ処理を行い(S12)、空間フィルタ処理後のCMYKの画像データに対して変倍処理を施す(S13)。S13の後、画像処理装置102は、CMYKの画像データに対して出力γ補正処理および階調再現処理を行う(S14,S15)。階調再現処理の施された画像データは画像処理装置102から画像出力装置103に送られ、画像出力装置103は、画像処理装置102から送られてきた画像データの画像を用紙に印刷し(S16)、処理を終了する。
また、S8において「プレビュー表示有」が設定されていると判定された場合、画像処理装置102は、RGBの画像データをハードディスク107から読み出し、S9の画質調整処理と同じ画質調整処理を行う(S17)。その後、画像処理装置102は、スキャナの特性に応じたRGBの画像データを、表示装置の特性に応じたR’G’B’の画像データに変換する(S18)。S18の後、画像処理装置102は、領域分離処理の結果を基にR’G’B’の画像データに対して空間フィルタ処理を行い(S19)、R’G’B’の画像データの解像度がディスプレイの解像度に適合するものになるように当該R’G’B’の画像データに対して解像度変換処理を行う(S20)。S20の後、画像処理装置102は、領域分離処理の結果を基に、R’G’B’の画像データに対して出力γ補正処理を行う(S21)。出力γ補正処理の施されたR’G’B’の画像データは画像処理装置102から画像表示装置104に送られ、画像表示装置104は、R’G’B’の画像データに基づいて、印刷対象とされる画像のプレビューの表示を行う(S22)。
S22の後、プリント許可を示すコマンドが利用者から入力されると(S23にてYES)、画像処理装置102は、ハードディスク107に記憶されているRGBの画像データを再度読み出し、この画像データに基づいてS9〜S15の処理を実行し、処理後の画像データを画像出力装置103に引き渡す。これにより画像出力装置103にて印刷が行われる(S16)。これに対し、S22の後、プリント取消を示すコマンドが利用者から入力されると(S23にてNO)、画像処理装置102は画像出力装置103に対して画像データを送ることなく処理を終了する。
以上では複写処理が行われる際の処理内容について説明したが、本実施形態の画像形成装置100はファクシミリ送信機能も有している。そこで、以下では、ファクシミリ送信処理が行われる際の処理内容について説明する。
図3は、画像形成装置100の構成を示すブロック図であり、ファクシミリ送信処理時のデータの流れを示したブロック図である。なお、画像入力装置101、A/D変換部111〜復号部120の処理内容は、複写処理が行われる際の処理内容と同様であるので、以下ではその説明を省略する。但し、図3に示すように、領域分離信号復号部119は、ファクシミリ送信処理時において、空間フィルタ部124のみに領域分離信号を送信し、他のブロックには送信しない。
画質調整部121は、復号部120から送られてきたRGB信号を、例えばマトリクス係数を用いてK信号に変換する。K信号に変換された画像データは、空間フィルタ部124にて強調処理等の空間フィルタ処理が施され、変倍部125にて送信解像度に応じた解像度変換処理が行われ、出力階調補正部126にて出力γ補正処理が施され、中間調生成部127にて誤差拡散処理により2値化される。なお、色補正部122は、画質調整部121から送られてくる画像データ(K信号)に対して処理を施さず、当該画像データをそのまま黒生成/下色除去部123に送るようになっている(スルーする)。さらに、黒生成/下色除去部123は、色補正部122から送られてくる画像データに対して処理を施さず、当該画像データをそのまま空間フィルタ部124に送るようになっている(スルーする)。
中間調生成部127にて2値化された画像データは、不図示の回転処理部によって必要に応じて回転処理がなされ、不図示の圧縮/伸張処理部によって所定の形式で圧縮されて、不図示のメモリに格納される。その後、送信装置(例えば、モデム)106は、相手先との送信手続きを行い送信可能な状態を確保すると、上記メモリに格納されている2値化画像データを所定の形式で圧縮された状態で読み出し、圧縮形式の変更など必要な処理を施し、通信回線を介して当該2値化画像データを相手先に順次送信する。
つぎに、ファクシミリ送信の対象となる画像をプレビュー表示する際の処理内容を説明する。ファクシミリ送信の対象となる画像をプレビュー表示する場合、画像入力装置101、A/D変換部111〜空間フィルタ部124までの処理内容は、ファクシミリ送信が行われる際の処理内容と同様であるので以下ではその説明を省略する。
変倍部125の画像データに対して解像度変換処理を行う。具体的には、変倍部125に入力するKの画像データの解像度は画像入力装置101の解像度であり、この解像度を画像表示装置104の解像度に変換する処理を行う。
また、変倍部125は、上述の解像度変換処理の他、必要に応じて、Kの画像データの画像の寸法が画像表示装置104の表示可能エリア(図11参照)の寸法に適合するようにKの画像データに対して間引処理を行う。なお、ファクシミリ送信の対象となる画像をプレビュー表示する場合の変倍部125による間引処理の内容は、複写処理の対象となる画像をプレビュー表示する場合の変倍部125による間引処理の内容と同様である。
出力階調補正部126は、変倍部125から出力されたKの画像データに対して、画像表示装置104の表示特性に応じたγ補正を行う。中間調生成部127は、出力階調補正部126から出力されたKの画像データに対して何も処理を行わず、当該Kの画像データをそのまま後段の画像表示装置104へ引き渡す(スルーする)。これにより、画像表示装置104は、Kの画像データに基づいて、ファックス送信の対象となる画像のプレビューを表示できる。
また、本実施形態の画像形成装置100はファクシミリ受信機能も有している。そこで、以下では、ファクシミリ受信処理が行われる際の処理内容について図4を参照して説明する。
図4に示すように、ファクシミリ受信を行う場合、受信装置105が、通信手続きを行いながら相手先から送信されてくるKの画像データを受信する。そして、受信装置105にて受信されたKの画像データは、圧縮/伸張処理部(不図示)にて伸張処理が施され、回転処理部(不図示)にて必要に応じて回転処理が施され、解像度変換部(不図示)にて必要に応じて解像度変換処理が行なわれる。その後、当該画像データは、一旦、ハードディスク107に書き込まれる。さらに、ハードディスク107に書き込まれた画像データは、制御部108によって画像処理装置102の復号部120に引き渡される。復号部120〜変倍部125は、ハードディスク107から送られてきた画像データに対して何も処理を行わず、当該画像データをそのまま出力階調補正部126へ引き渡す(スルーする)。出力階調補正部126は、紙等の記録媒体に画像を出力するために必要な出力γ補正処理を前記画像データに対して行い、中間調生成部127へ画像データを送る。中間調生成部127は、出力階調補正部126から送られてきた画像データに対して何も処理を行わず、当該画像データをそのまま画像出力装置103へ引き渡す(スルーする)。画像出力装置103は、画像処理装置102より送られてきたKの画像データに基づいて記録媒体(例えば紙等)上に画像を形成する。このようにして、ファクシミリ受信した画像の印刷が行われる。
つぎに、ファクシミリ受信された画像を印刷前にプレビューとして表示する際の処理内容を説明する。ファクシミリ受信された画像をプレビューとして表示する場合、画像入力装置101、A/D変換部111〜変倍部125の処理内容は、ファクシミリ受信が行われる際の処理内容と同様であるので以下ではその説明を省略する。出力階調補正部126は、変倍部125から出力されたKの画像データに対して、画像表示装置104の表示特性に応じたγ補正を行う。中間調生成部127は、出力階調補正部126から出力されたKの画像データに対して何も処理を行わず、当該Kの画像データをそのまま後段の画像表示装置104へ引き渡す(スルーする)。これにより、画像表示装置104は、Kの画像データに基づいて、ファックス受信された画像を印刷前にプレビューとして表示できる。
〔サイズ検出処理について〕
つぎに、原稿検知部114にて実行されるサイズ検出処理について説明する。原稿検知部114は、画像入力装置101にて読み取られた原稿画像の縦方向の画素数(サイズ)と横方向の画素数とを原稿画像のサイズとして検出する。なお、本実施形態において、原稿は略長方形状であるものとし、原稿画像の縦方向は原稿の縦方向(長辺方向)に対応する方向であり、原稿画像の横方向は原稿の横方向(短辺方向)に対応する方向とする。
まず、原稿検知部114は、原稿画像の各頂点(各角部)の座標P1(X1,Y1)、P2(X2,Y2)、P3(X3,Y3)、P4(X4,Y4)を算出する。つまり、原稿画像の各画素のうち、長方形状である原稿の4つの頂点に対応する箇所の画素の座標が特定されることになる。なお、P1(X1,Y1)とP2(X2,Y2)とを結ぶ直線は原稿の横方向に対応し、P1(X1,Y1)とP3(X2,Y2)とを結ぶ直線は原稿の縦方向に対応するものとする。
その後、原稿検知部114は、P1の座標値とP3の座標値とを用いて、P1とP3との間の画素数を原稿画像の縦方向の画素数として求め、P1の座標値とP2の座標値とを用いて、P1とP2との間の画素数を原稿画像の横方向の画素数として求める。
なお、図6に示すように、原稿が傾いた状態で原稿台に載置されることによって原稿の全頂点のうちの一部の頂点が画像データの範囲内(スキャンエリア内)に存在しない場合であっても、画像データの範囲内に存在しない頂点の座標を推定演算することができる。この点について以下説明する。本実施形態では、まず、画像入力装置101で読み取られた画像データについて、副走査方向のライン毎に、注目画素の画素値と隣接画素の画素値とが予め定めた閾値(例えば40)よりも大きくなるような注目画素を選び出し、選び出された画素のうち、最も左側の画素と最も右側の画素とをエッジ画素として特定する。つぎに、前記画像データにおける全てのエッジ画素のうち、最も上に位置する画素を上部画素、最も下に位置する画素を下部画素、最も左に位置する画素を左部画素、最も右に位置する画素を右部画素として扱う。そして、上部画素、下部画素、左部画素、右部画素の座標値が算出される。図6に示す例では、上部画素、下部画素、左部画素、右部画素の座標値は下記のようになる。
上部画素:P2(X2,Y2)
下部画素:p1(x1,y1)、p3(x3,y1)
左部画素:P1(X1,Y1)
右部画素:p2(x2,y2)、p4(x2,y4)
但し、x3>x1であり、y4>y2である。
ここで、上部画素、下部画素、左部画素、右部画素のうち、座標値が一つのみの画素(上部画素、左部画素)は原稿の頂点の画素として扱われる。つまり、P2とP1とが原稿画像の頂点の画素として扱われる。
これに対し、上部画素、下部画素、左部画素、右部画素のうち、座標値が2つある画素(下部画素、右部画素)は原稿の頂点の画素として扱われない。そして、各画素の座標値および各画素を結ぶ直線に基づいて、画像データに存在しない原稿の頂点の座標が求められる。具体的には、図6の場合、P1とp1とを結ぶ直線、P2とp2とを結ぶ直線、p3とp4とを結ぶ直線が求められる。そして、P1とp1とを結ぶ直線と、p3とp4とを結ぶ直線との交点P3の座標(X3,Y3)が求められる。また、P2とp2とを結ぶ直線と、p3とp4とを結ぶ直線との交点P4の座標(X4,Y4)が求められる。このように特定された交点P3およびP4の座標は、画像データの範囲内に存在しない原稿の角部の座標である。そして、この交点P3、P4の座標を原稿の頂点の画素の座標として扱う。このようにすれば、原稿の全頂点のうちの一部の頂点が画像データの範囲内にない場合であっても、原稿検知部114は、原稿の各頂点(各角部)の座標P1(X1,Y1)、P2(X2,Y2)、P3(X3,Y3)、P4(X4,Y4)を求めることができる。
なお、図7に示すように、原稿画像の縦方向の画素数および横方向の画素数と用紙サイズ(原稿サイズ)との関係を示したテーブルを記憶しておき、このテーブルを用いて原稿画像の縦方向の画素数または横方向の画素数を特定してもよい。例えば、図6のような状況では、P1の座標およびP2の座標さえ特定すれば、P3の座標およびP4の座標の座標値を推定演算しなくても、原稿画像の縦方向の画素数および横方向の画素数を特定できる。つまり、P1の座標値およびP2の座標値から横方向の画素数を求め、求めた横方向の画素数と最も近い横方向の画素数の用紙サイズを図7のテーブルを参照して特定する。そして、特定された用紙サイズに対応付けられている縦方向の画素数および横方向の画素数を、原稿画像の縦方向のサイズおよび横方向のサイズとして出力する。
〔角度検出処理について〕
つぎに、原稿検知部114にて実行される角度検出処理について説明する。原稿検知部114は、RGBの画像データに基づいて、原稿台に載置されている原稿の縦方向と主走査方向とのなす角度を傾き角度θとして検出する。
ここで、原稿の傾き角度θを検出する方法は従来から知られている様々な手法を用いることができる。以下では、従来手法のうち、特開平7−192086に記載の方法について説明する。
まず、原稿検知部114は、下記の式aを用いてRGBのカラー画像データを輝度値に変換する。
Yi=0.30Ri+0.59Gi+0.11Bi 式a
Y:各画素の輝度値
R,G,B:各画素の各色成分の値
i:画素毎に付与される値(iは1以上の整数)
つぎに、原稿検知部114は各画素の輝度値に対して2値化処理を行って2値化画像データを作成する。ここで、2値化処理に用いられる閾値は、例えば、原稿画像の画像データが8ビットの場合は128に設定される。また、原稿画像において複数の画素からなるブロック(例えば5×5画素)を設定し、このブロックにおける輝度値の平均値を求め、求めた平均値を当該ブロック内の画素についての閾値としてもよい。
さらに、原稿検知部114は、2値化画像データを低解像度化する。例えば、1200dpiないし600dpiの2値化画像データを300dpiの2値化画像データに変換する。解像度変換の方法は、公知のニアレストネイバー法、バイリニア法、バイキュービック法等を用いて行う。
つぎに、原稿検知部114は、以上のようにして生成した2値化データにおいて、黒画素と白画素との境界点を複数個抽出し、各境界点の座標値を求め(点列の座標データ)、メモリに格納する。例えば、原稿画像における文字部分の上端における白画素と黒画素との境界点が抽出され、この境界点の座標値が求められることとなる。
そして、原稿検知部114は、求めた各座標値から回帰直線を求め、その回帰直線の回帰係数bを下記の式(1)に基づいて求める。
Figure 2010258706
なお、下記の式(2)〜式(4)に示すようにSx、Syは、それぞれ、変量xの残差平方和、変量yの残差平方和であり、Sxyはxの残差とyの残差との積の和である。
Figure 2010258706
さらに、原稿検知部114は、式(1)に基づいて求めた回帰係数bの値を、下記の式(5)に代入することによってθを求め、求めたθを傾き角度θとする。なお、図8に示すように、tanθとθとの関係を示したテーブルを用いてθを求めれば高速に演算可能である。
Figure 2010258706
また、以上の手法ではRGBの画像データから輝度値を求め、輝度値を2値化しているが、RGBの画像データからL***値を求め、L*値を2値化して2値化データを生成してもよい。L*値は、CIE1976L表色系(CIE:Commission Internationale de l'Eclairage)における明度を示す値であり、a*値およびb*値は前記L表色系における色度を示す値である。また、G信号の値を2値化して2値化データを生成してもよい。
〔傾き補正処理について〕
原稿検知部114は、以上にて説明した角度検出処理によって検出された傾き角度θに基づいて、原稿画像に対して傾き補正処理を施す。以下、この傾き補正処理について詳細に説明する。傾き補正処理としては、回転行列を用いたアフィン変換処理を利用できる。このアフィン変換処理について図9を参照して以下説明する。
画素(x,y)をθ°回転させて得られる画素(x´,y´)の座標値は、下記の式(6)によって表すことができる。
Figure 2010258706
そして、図9に示すように、画素(x’,y’)の画素値Zを出力するためには、画素(x’,y’)の座標値を整数とし、画素(x’,y’)の回転前の画素(x,y)を画素(xs,ys)と定め(xsおよびysは実数)、画素(xs,ys)の画素値Zをバイリニア法等の補間演算によって求める。
具体的には、式(6)の逆変換式である上記式(7)によって、画素(x’,y’)の回転前の画素(xs,ys)を定めることができる。そして、図9に示す回転前画像のx−y座標系において、画素(xs,ys)の周囲4点に位置する画素(xi,yi),(xi+1,yi),(xi,yi+1),(xi+1,yi+1)の各々の画素値Z〜Zを上記の式(8)に代入することにより、画素(xs,ys)の画素値Z、つまり画素(x’,y’)の画素値Zを求めることができる。
なお、図9および式(8)において、xi≦xs<xi+1,y≦ys<yi+1が成立する。また、図9および式(8)において、|xi+1-xs|:|xs-xi|=(1-u):uであり、|yi+1-ys|:|ys-y|=(1-v):vである(ただし、u,vは共に0以上であって1未満である)。
処理対象画像に対して以上のアフィン変換を実行することにより、処理対象となる画像をθ回転させた回転後画像を出力することが可能になり、傾き補正が行われることになる。つまり、主走査方向と原稿の縦方向とのなす角度がθ°である場合、傾き補正が行われることによって主走査方向と原稿画像の縦方向との角度をゼロにすることができる。
なお、アフィン変換で用いられる三角比の値(正弦値、余弦値)も図8のようなテーブルで保存しておけば、演算の高速化が可能になる。
つぎに、傾き補正による効果を説明する。画像入力装置101では、通常、原稿の縦方向と主走査方向とが平行になり、原稿の横方向と副走査方向とが平行になるように、原稿を原稿台に載置するようになっている。そして、画像表示装置104は、原稿画像における主走査方向と平行な方向を表示画面の縦方向に一致させ、原稿画像における前記副走査方向と平行な方向を表示画面の横方向に一致させる。したがって、画像表示装置104に表示される原稿画像の縦方向と表示画面の縦方向とは揃い、画像表示装置104に表示される原稿画像の横方向と表示画面の横方向とは揃う。これに対し、図6に示すように、原稿が傾いた状態で原稿台に載置された場合であっても、原稿画像に対して上述した傾き補正が施されるため、原稿画像の縦方向が主走査方向に平行になり、原稿画像の横方向が副走査方向に平行になる。それゆえ、原稿が傾いた状態で原稿台に載置された場合であっても、画像表示装置104に表示される原稿画像の縦方向と表示画面の縦方向とは揃い、画像表示装置104に表示される原稿画像の横方向と表示画面の横方向とは揃うことになる。
つまり、原稿台における原稿の傾きの有無に拘わらず、原稿画像の縦方向は表示画面の縦方向(第1方向)に対応する方向となり、原稿画像の横方向は表示画面の横方向(第2方向)に対応する方向となる。
〔間引処理について〕
本実施形態の画像形成装置100では、複写処理およびファクシミリ送信処理等の画像出力処理の対象となる画像のプレビューを画像表示装置104に表示することが可能である。図10は、画像表示装置104の表示画面(ディスプレイ)に表示されているプレビューの一例を示す模式図である。
図10に示すように、画像表示装置104は、スクロール表示機能を有しており、スクロールバーによって表示部分(プレビューの一部)をスクロールすることが可能になっている。すなわち、図11に示すように、表示画面よりも広い表示可能エリア300(スクロールによって表示可能な範囲)に展開される画像全体の一部である表示部分を表示しつつ、表示部分をスクロール(スライド)させることで表示可能エリア300に展開される画像全体を利用者に示すことが可能になっている。
そして、図10および図11に示すように、表示部分および表示可能エリア300の縦方向は表示画面の縦方向に一致(対応)しており、表示可能エリア300の縦方向のサイズ(画素数)の最大値は表示画面の縦方向のサイズ(画素数)の所定倍に設定される。また、図10および図11に示すように、表示部分および表示可能エリア300の横方向は表示画面の横方向に一致(対応)しており、表示可能エリア300の横方向のサイズ(画素数)の最大値は表示画面の横方向のサイズ(画素数)の所定倍に設定される。例えば、表示可能エリア300の横方向(水平方向)のサイズの最大値は表示画面の横方向のサイズの1.5倍に設定される。また、表示可能エリア300の縦方向(垂直方向)のサイズの最大値は表示画面の縦方向のサイズの2倍に設定される。
そして、表示対象となる原稿画像の横方向の画素数(サイズ)が表示可能エリア300の横方向の画素数よりも多いか、原稿画像の縦方向の画素数が表示可能エリア300の縦方向の画素数よりも多ければ、スクロール機能を用いても原稿画像の全領域を利用者に表示することができない。
それゆえ、本実施形態の変倍部125は、少なくとも、表示対象となる原稿画像の横方向の画素数が表示可能エリア300の横方向の画素数よりも多いか、原稿画像の縦方向の画素数が表示可能エリア300の縦方向の画素数よりも多ければ、原稿画像のデータに対して間引処理を行うことによって原稿画像を縮小し、原稿画像の全域が表示可能エリア300に含まれるようにする。なお、以下では、「横方向の画素数」とは、画像における横方向の一列分の画素数を意味し、「縦方向の画素数」とは、画像における縦方向の一列分の画素数を意味する。
つぎに、間引処理における間引率の決定方法について説明する。図12は、変倍部125における間引処理の流れを示したフローチャートである。図13は、図12のS30のサブルーチンであり、表示可能エリア300の縦方向の画素数を参照した間引率判定処理の流れを示したフローチャートである。図14は、図12のS31の間引率判定処理のサブルーチンであり、表示可能エリア300の横方向の画素数を参照した間引率判定処理の流れを示したフローチャートである。なお、図13および図14に示すように、間引率判定処理では、間引処理の有無も判定されるようになっている。
まず、図12を用いて間引処理の全体の流れを説明する。図12に示すように、変倍部125は、表示可能エリア300の縦方向の画素数を参照した間引率判定処理を行い(S30)、続いて表示可能エリア300の横方向の画素数を参照した間引率判定処理を行う(S31)。以上示した各間引率判定処理においては、図13および図14に示すように、間引処理の有無についても判定される。そして、「間引処理無し」と判定された場合は、間引率は判定されず、「間引処理無し」と判定されない場合に間引率が判定されるようになっている。
S30で「間引処理無し」と判定され、且つ、S31で「間引処理無し」と判定された場合(S32にてYes)、変倍部125は、原稿画像のデータに対して間引処理を行うことなく(S35)、当該原稿画像のデータを出力階調補正部126に出力する。
また、S30およびS31の少なくともいずれか一方で「間引処理無し」と判定されなかった場合(S32にてNo)、つまりS30およびS31の少なくともいずれか一方で間引率が判定された場合、変倍部125はS33にて間引率を選定(決定)する。以下、S33について詳細に説明する。
まず、S30で間引率が判定されなかったものの(つまり「間引処理無し」と判定された)、S31で間引率が判定された場合、変倍部125は、S31で判定された間引率を選定する。これとは逆に、S30で間引率が判定されたものの、S31で間引率が判定されなかった場合、変倍部125は、S30で判定された間引率を選定する。
また、S30およびS31の両方にて間引率が判定され、S30にて判定された間引率とS31にて判定された間引率とが等しい場合、変倍部125は、当該判定された間引率を選定する。さらに、S30およびS31の両方にて間引率が判定され、S30にて判定された間引率とS31にて判定された間引率とが異なる場合、変倍部125は、値の小さな方の間引率を選定する。
なお、本実施形態の間引率は下記の式(9)によって表される値である。
間引率(%)=100×(間引処理後の原稿画像の画素数)/(間引処理前の原稿画像の画素数) 式(9)
つまり、S30にて判定された間引率とS31にて判定された間引率とが異なる場合、変倍部125は、間引かれるデータ(画素数)の多い方の間引率を選定することになる。
その後、変倍部125は、S33にて選定された間引率によって原稿画像のデータに対して間引処理を実行し(S34)、間引処理後の原稿画像のデータを出力階調補正部126に出力し、処理を終了する。
つぎに、S30実行される処理であって表示可能エリア300の縦方向の画素数を参照した間引率判定処理について図13を用いて説明する。
まず、変倍部125は、原稿検知部114から送られてきた原稿サイズ信号を参照して原稿画像の縦方向の画素数を認識する。
その後、変倍部125は、表示可能エリア300の縦方向の画素数が原稿画像の縦方向の画素数以上であるか否かを判定する(S30a)。表示可能エリア300の縦方向の画素数が原稿画像の縦方向の画素数以上である場合、変倍部125は「間引処理無し」と判定し(S30b)、S30の間引率判定処理を終了する。これに対し、表示可能エリア300の縦方向の画素数が原稿画像の縦方向の画素数以上でない場合、変倍部125は処理をS30cに移行する。
S30cにおいて、変倍部125は、表示可能エリアの縦方向の画素数の倍数が原稿画像の縦方向の画素数以上であるか否かを判定する。表示可能エリアの縦方向の画素数の倍数が原稿画像の縦方向の画素数以上である場合、変倍部125は「間引率25%」と判定し(S30d)、S30の間引率判定処理を終了する。これに対し、表示可能エリアの縦方向の画素数の倍数が原稿画像の縦方向の画素数以上でない場合、変倍部125は処理をS30eに移行する。
S30eにおいて、変倍部125は、表示可能エリアの縦方向の画素数を4倍した値が原稿画像の縦方向の画素数以上であるか否かを判定する。表示可能エリアの縦方向の画素数を4倍した値が原稿画像の縦方向の画素数以上である場合、変倍部125は「間引率12.5%」と判定し(S30f)、S30の間引率判定処理を終了する。これに対し、表示可能エリアの縦方向の画素数の倍数が原稿画像の縦方向の画素数以上でない場合、変倍部125は一律に「間引率6%」と判定し(S30g)、S30の間引率判定処理を終了する。
以上示したS30の間引率判定処理では、間引処理を行った場合に原稿画像の縦方向の画素数が図10の表示部分の縦方向の画素数を超えつつ表示可能エリア300の縦方向の画素数以下になるような間引率が選択されるようになっている。
つまり、原稿画像の縦方向の画素数と表示可能エリア300の縦方向の画素数との関係がS30cでYesが選択されるような関係である場合、間引処理後の原稿画像の縦方向の画素数が図10の表示部分の縦方向の画素数を超えつつ表示可能エリア300の縦方向の画素数以下になるような間引率がS30dの間引率として設定されている。また、原稿画像の縦方向の画素数と表示可能エリア300の縦方向の画素数との関係がS30eでYesが選択されるような関係である場合、間引処理後の原稿画像の縦方向の画素数が図10の表示部分の縦方向の画素数を超えつつ表示可能エリア300の縦方向の画素数以下になるような間引率がS30fの間引率として設定されている。
なお、S30gには、画像入力装置101にて取り扱われる最大原稿サイズの原稿画像を入力した場合であっても、間引処理後の原稿画像の縦方向の画素数が図10の表示部分の縦方向の画素数を超えつつ表示可能エリア300の縦方向の画素数以下になるような間引率が設定される。
つぎに、S31で実行される処理であって表示可能エリア300の横方向の画素数を参照した間引率判定処理について説明する。S31の間引率判定処理では、原稿画像の横方向の画素数と表示可能エリア300の横方向の画素数とを参照している点がS30の間引率判定処理と異なるが、他の点はS32の間引率判定処理と同一である。図14は、S32の間引率判定処理の手順を示したフローチャートである。図14のS31a〜S31gでは、図13のS30a〜S30gと同様の処理が行われる。但し、図13ではS30a,S30c,S30eでの比較対象が原稿画像の縦方向の画素数および表示可能エリアの縦方向の画素数であるのに対し、図14ではS31a,S31c,S31eでの比較対象が原稿画像の横方向の画素数および表示可能エリアの横方向の画素数である。
また、図14のS31の間引率判定処理においても、間引処理を行った場合に原稿画像の横方向の画素数が図10の表示部分の横方向の画素数を超えつつ表示可能エリア300の横方向の画素数以下になるような間引率が選択されるようになっている。
つまり、原稿画像の横方向の画素数と表示可能エリア300の横方向の画素数との関係がS31cでYesが選択されるような関係である場合、間引処理後の原稿画像の横方向の画素数が図10の表示部分の横方向の画素数を超えつつ表示可能エリア300の横方向の画素数以下になるような間引率がS31dの間引率として設定されている。また、原稿画像の横方向の画素数と表示可能エリア300の横方向の画素数との関係がS31eでYesが選択されるような関係である場合、間引処理後の原稿画像の横方向の画素数が図10の表示部分の横方向の画素数を超えつつ表示可能エリア300の横方向の画素数以下になるような間引率がS31fの間引率として設定されている。
なお、S31gには、画像入力装置101にて取り扱われる最大原稿サイズの原稿画像を入力した場合であっても、間引処理後の原稿画像の横方向の画素数が図10の表示部分の横方向の画素数を超えつつ表示可能エリア300の横方向の画素数以下になるような間引率が設定される。
そして、S30およびS31が終了すると、上述したように、図12のS32〜S35が実行され、その後、変倍部125は処理を終了する。
以上示したように、本実施形態の画像処理装置102は、入力した原稿画像の画像データに対して間引処理を行い、間引処理後の画像データを、画像表示装置104で用いられる表示画像データとして出力する変倍部125を有している。そして、この変倍部125は、入力した原稿画像の画素数と表示可能エリア300の画素数とに基づいて前記間引処理の間引率を決定している。それゆえ、本実施形態の画像処理装置102では、画像表示装置104に表示される原稿画像の画素数が表示可能エリア300の画素数に適合したものになるような間引率を求めることができる。よって、変倍部125にて実行される間引処理によって前記原稿画像が表示部分(図10参照)の大きさにまで縮小される事を防ぐことができ、表示される原稿画像が過剰に縮小されてしまうことを抑制できる。それゆえ、利用者に対して見難い画像が表示されることを抑制できるという効果を奏する。
また、変倍部125は、S30において、入力した原稿画像の縦方向の画素数(サイズ)および表示可能エリア300の縦方向の画素数(サイズ)に基づいて、間引処理が行われた場合の原稿画像の縦方向の画素数が表示部分の縦方向の画素数(サイズ)を超えつつ表示可能エリア300の縦方向の画素数以下になるような間引率(第1間引率)を求めている。さらに、変倍部125は、S31において、入力した原稿画像の横方向の画素数および表示可能エリア300の横方向の画素数に基づいて、間引処理が行われた場合の原稿画像の横方向の画素数が表示部分の横方向の画素数を超えつつ表示可能エリア300の横方向の画素数以下になるような間引率(第2間引率)を求めている。そして、変倍部125は、S30にて求めた間引率とS31にて求めた間引率のうち、間引かれるデータ量の大きな方を間引処理の間引率として決定している(S33)。
これにより、第1方向および第2方向の少なくとも一方において間引処理前の原稿画像の画素数が表示可能エリア300の画素数を超えている場合、縦方向および横方向の少なくとも一方において間引処理後の原稿画像の画素数を図10の表示部分の画素数よりも多くしつつ、縦方向および横方向の両方において間引処理後の原稿画像の画素数を表示可能エリア300の画素数よりも少なくできる。それゆえ、スクロール機能を有する画像表示装置104において、縦方向および横方向のいずれにおいても原稿画像を表示可能エリア300に収めるための間引処理を行う場合、原稿画像が縦方向および横方向のいずれの方向においても表示部分よりも縮小されてしまうといった事態を抑制でき、利用者に対して見難い画像が表示されることを抑制できる。
また、原稿画像の縦方向の画素数が表示可能エリア300の縦方向の画素数以下であり、且つ、原稿画像の横方向の画素数が表示可能エリア300の横方向のサイズ以下である場合、間引処理を行わなくても原稿画像の全体を利用者に示すことが可能である。そこで、本実施形態では、変倍部125は、原稿画像の縦方向の画素数が表示可能エリア300の縦方向の画素数以下であり、且つ、原稿画像の横方向の画素数が表示可能エリア300の横方向のサイズ以下である場合、間引処理を行わずに原稿画像の画像データを出力している。これにより、不必要な間引処理が行われることを抑制でき、利用者に対して見難い画像が表示されることを抑制できるという効果を奏する。
なお、本実施の形態では、変倍部125は、S30、S31の各々において、3つの間引率の候補値の中からいずれか一つの候補値を選択するようになっているが、候補値の数を変更してもよい。この点について以下説明する。なお、候補値の数とは、設定される候補値の個数を意味する。つまり、図13において、設定される候補値の数は3つである。
画像処理装置102は、画像入力装置(スキャナ)101のみならず、他の画像入力装置(例えばUSBスキャナ等)とも接続可能である。そして、スキャンの対象とされる最大原稿サイズ(例えば、A3、A4等のサイズ)は画像入力装置毎で異なることになる。ここで、通常、最大原稿サイズの原稿をスキャンして得られる原稿画像の画素数は表示可能エリア300の画素数よりも多いため、画像入力装置における取り扱い可能な最大原稿サイズが大きくなるほど、原稿画像の最大画素数と表示可能エリア300の画素数との差が開いていく。それゆえ、変倍部125は、画像処理装置102に接続される画像入力装置にて取り扱い可能な最大原稿サイズが大きくなるほど、設定可能な間引率の範囲を広くしなければ、適正な間引率を決定することが困難になる。そして、設定可能な間引率の範囲を広げる場合、S30の間引率判定処理およびS31の間引率判定処理の各々において、間引率の候補値の数を増加させなければならない。
そこで、画像処理装置102は、前記最大原稿サイズに応じて間引率の候補値の数を変更してもよい。具体的に説明すると、画像処理装置102は、画像入力装置と接続された場合、接続された画像入力装置から、取り扱い可能な最大原稿サイズを示す原稿サイズ情報を取得してハードディスク107に保存する。さらに、画像処理装置102の変倍部125は、接続されている各画像入力装置のうち、原稿画像を読み取った画像入力装置の原稿サイズ情報を参照し、この原稿サイズ情報に示される最大原稿サイズに応じて、間引率の候補値の数を変更する。より具体的には、変倍部125は、最大原稿サイズが大きくなるほど、S30およびS31の各々において間引率の候補値の最高値と最低値との差が大きくなるように間引率の候補値の数を増加させる。また、変倍部125は、最大原稿サイズが小さくなるなるほど、S30およびS31の各々において間引率の候補値の最高値と最低値との差が小さくなるように間引率の候補値の数を減少させる。
これにより、例えば、最大原稿サイズの大きな第1の画像入力装置にてスキャンされた原稿画像を処理する場合は、最大原稿サイズの小さな第2の画像入力装置にてスキャンされた原稿画像を処理する場合よりも、S30およびS31の各々にて間引率の候補値を増加させることができる。それゆえ、画像入力装置にて取り扱い可能な最大原稿サイズに拘わらず、適正な間引率を決定することが可能になる。
なお、前記の第1の画像入力装置としては、例えば、名刺サイズの原稿からA3サイズの原稿まで読み取り可能なスキャナが挙げられ、前記の第2の画像入力装置としては、例えば、名刺サイズの原稿から葉書サイズの原稿まで読み取り可能なスキャナが挙げられる。
また、画像処理装置102は、画像表示装置104のみならず、他の画像表示装置とも接続可能である。そして、表示可能エリア300の画素数は画像表示装置毎で異なることになる。ここで、上述したように、通常、最大原稿サイズの原稿をスキャンして得られる原稿画像の画素数は表示可能エリア300の画素数よりも多いため、表示可能エリア300の画素数が少なくなるほど、原稿画像の最大画素数と表示可能エリア300の画素数との差が開いていく。それゆえ、表示可能エリア300の画素数が少なくなるほど、設定可能な間引率の範囲を広くしなければ、適正な間引率を決定することが困難になる。そして、設定可能な間引率の範囲を広げる場合、S30の間引率判定処理およびS31の間引率判定処理の各々において、間引率の候補値の数を増加させなければならない。
そこで、画像処理装置102は、表示可能エリア300の画素数に応じて間引率の候補値の数を変更してもよい。具体的に説明すると、画像処理装置102は、画像表示装置と接続された場合、接続された画像表示装置から、表示可能エリア300の縦方向の画素数および横方向の画素数を示す表示サイズ情報を取得してハードディスク107に保存する。さらに、画像処理装置102の変倍部125は、接続されている各画像表示装置のうち、原稿画像のデータの供給先となる画像表示装置の表示サイズ情報を参照して前記候補値の数を変更する。
より具体的には、変倍部125は、前記表示サイズ情報に示される表示可能エリア300の縦方向の画素数が少なくなるほど、間引率の候補値の最高値と最低値との差が大きくなるようにS30の間引率の候補値の数を増加させ、前記表示サイズ情報に示される表示可能エリア300の縦方向の画素数が多くなるほど、間引率の候補値の最高値と最低値との差が小さくなるようにS30の間引率の候補値の数を減少させる。また、変倍部125は、前記表示サイズ情報に示される表示可能エリア300の横方向の画素数が少なくなるほど、間引率の候補値の最高値と最低値との差が大きくなるようにS31の間引率の候補値の数を増加させ、前記表示サイズ情報に示される表示可能エリア300の横方向の画素数が多くなるほど、間引率の候補値の最高値と最低値との差が小さくなるようにS31の間引率の候補値の数を減少させる。それゆえ、表示可能エリア300のサイズ(画素数)に拘わらず、適正な間引率を決定することが可能になる。
また、画像処理装置102は、画像入力装置の最大原稿サイズと表示可能エリア300のサイズとの両方を参照して間引率の候補値の数を変更してもよい。
具体的に説明すると、画像処理装置102は、最大原稿サイズと表示可能エリア300の縦方向の画素数との関係と、当該関係に最適な間引率の候補値の組合せとの対応関係を示した第1テーブルをハードディスクに保存しておく。ここで、最大原稿サイズに対応する原稿画像の縦方向の画素数と表示可能エリア300の縦方向の画素数との差が大きくなるほど、間引率の候補値の最高値と最低値との差が大きくなり、且つ、間引率の候補値の数が増加するように、第1テーブルに記憶される間引率の候補値の組合せが設定される。また、最大原稿サイズと表示可能エリア300の横方向の画素数との関係と、当該関係に最適な間引率の候補値の組合せとの対応関係を示した第2テーブルをハードディスクに保存しておく。ここで、最大原稿サイズに対応する原稿画像の横方向の画素数と表示可能エリア300の横方向の画素数との差が大きくなるほど、間引率の候補値の最高値と最低値との差が大きくなり、且つ、間引率の候補値の数が増加するように、第2テーブルに記憶される間引率の候補値の組合せが設定される。
さらに、画像処理装置102は、接続されている画像入力装置の最大原稿サイズを示す原稿サイズ情報を当該画像入力装置から取得し、接続されている画像表示装置の縦方向の画素数および横方向の画素数を示す表示サイズ情報を当該画像表示装置から取得し、取得した原稿サイズ情報および表示サイズ情報をハードディスクに保存する。
そして、変倍部125は、原稿画像を送ってきた画像入力装置の原稿サイズ情報と、原稿画像を表示させる画像表示装置の表示サイズ情報と、前述した第1および第2テーブルとを参照して、S30およびS31の間引率の候補値の設定を行う。
具体的には、原稿画像を送ってきた画像入力装置の最大原稿サイズと原稿画像を表示させる画像表示装置の表示可能エリア300の縦方向の画素数との関係に対応する間引率の候補値の組合せを第1テーブルから読み出し、読み出した組合せをS30の間引率の候補値として設定する。また、原稿画像を送ってきた画像入力装置の最大原稿サイズと原稿画像を表示させる画像表示装置の表示可能エリア300の横方向の画素数との関係に対応する間引率の候補値の組合せを第2テーブルから読み出し、読み出した組合せをS31の間引率の候補値として設定する。
これにより、画像入力装置の最大原稿サイズと表示可能エリア300のサイズ(画素数)との関係に適した間引率の候補値の組合せを設定でき、適切な間引率を決定することが可能になる。
なお、変倍部125にて実行される間引処理の手法は特に限定されるものではなく、例えば、公知のニアレストネイバー法、バイリニア法、バイキュービック法などを用いて間引処理を行うことが可能である。
また、変倍部125は、操作パネルより入力される表示倍率信号に基づいて、プレビューを示す画像データに対して拡大や縮小処理を行ってもよい。
また、図1〜図4に示した画像形成装置100は、画像入力装置101にて読み取られた画像データをe-mailにて送信するscan to e-mail機能を有している。画像形成装置100において、scan to e-mail機能が実行される場合、画像入力装置101、A/D変換部111〜画質調整部121の処理内容は、複写処理時と同様である。そして、色補正部122にてRGBの画像データがR”G”B”の画像データ(例えば、sRGBデータ)に変換される。R”G”B”の画像データは、空間フィルタ部124にて空間フィルタ処理が施され、変倍部125にて変倍処理が施され、出力階調補正部126にて出力γ補正処理が施された後、図示しない変換処理部に送られる。この変換処理部にてR”G”B”の画像データがPDFファイルなどに変換され、当該PDFファイルはメールに添付され、ネットワークを介して相手先に送信される。
e-mailで送信する画像のプレビュー表示を行う場合、色補正部122以外の各部の処理内容はe-mailで画像を送信する場合と同様であり、出力階調補正部126から出力される画像データは画像表示装置104に送られるようになっている。なお、色補正部122ではRGBの画像データがR´G´B´の画像データに変換する処理が行われる。なお、e-mailで送信(出力)する画像のプレビューを表示する場合であっても、変倍部125は、図12の処理を実行することが可能である。つまり、変倍部125は、画像入力装置101にて読み取られた画像のプレビューを表示するに際し、図12の処理を実行することが可能なのである。
また、図1〜図4に示した画像形成装置100では、圧縮画像データ(符号化コード)と領域分離信号コードとを対応付けてハードディスク107に格納している。しかし、図15に示す画像形成装置100aのように、画像入力装置101にて画像データを読み取った後、領域分離処理および原稿種別判別処理を行う前に、読み取った画像データを符号化して一旦ハードディスク107に格納しておき、ハードディスク107から読み出して復号化した画像データについて原稿種別判別処理や領域分離処理を施すように構成しても良い。
本実施形態に示した画像処理装置102は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、コンピュータであってもよい。この場合、コンピュータに実行させるためのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に、画像処理装置102にて実行される処理内容を記録するものとすることもできる。この結果、当該プログラムを記録した記録媒体を持ち運び自在に提供することができる。
なお、本実施の形態では、マイクロコンピュータで処理が行われるために、この記録媒体としては、図示していないメモリ(例えばROMのようなもの)がプログラムメディアであっても良い。また、図示していないが外部記憶装置としてプログラム読み取り装置が設けられ、そこにプログラムメディアである記録媒体を挿入することで、プログラムが読み取り可能になっていてもよい。
いずれの場合においても、格納されているプログラムコードはマイクロプロセッサがアクセスして実行させる構成であっても良いし、あるいは、いずれの場合もプログラムコードを読み出し、読み出されたプログラムコードは、マイクロコンピュータの図示されていないプログラム記憶エリアにダウンロードされて、そのプログラムコードが実行される方式であってもよい。このダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納されているものとする。
ここで、上記プログラムメディアは、本体と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フレキシブルディスクやハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD等の光ディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムコードを担持する媒体であっても良い。
また、本実施の形態においては、インターネットを含む通信ネットワークを接続可能なシステム構成であることから、通信ネットワークからプログラムコードをダウンロードするように流動的にプログラムコードを担持する媒体であっても良い。なお、このように通信ネットワークからプログラムコードをダウンロードする場合には、そのダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納しておくか、あるいは別な記録媒体からインストールされるものであっても良い。なお、本実施形態は上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。上記記録媒体がデジタルカラー画像形成装置やコンピュータシステムに備えられるプログラム読み取り装置により読み取られることで本実施形態が実行される。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、上述した実施形態において開示された各技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、画像印刷,画像送信等の出力処理の実行前に当該出力処理の対象となる画像のプレビューを表示する表示装置に対して画像データを供給する画像処理装置に用いられる。
100 画像形成装置
101 画像入力装置
102 画像処理装置
103 画像出力装置
104 画像表示装置(表示装置)
113 入力処理部
114 原稿検知部
125 変倍部(間引処理部)

Claims (11)

  1. 表示画面よりも広い表示可能エリアに展開される画像全体の一部である表示部分を前記表示画面にて表示し、前記表示部分をスクロールさせることによって前記画像全体を利用者に示すことの可能な表示装置に対し、表示対象を示す表示画像データを供給する画像処理装置であって、
    入力した原稿画像の画像データに対して間引処理を行い、間引処理後の画像データを前記表示画像データとして出力する間引処理部を有し、
    前記間引処理部は、入力した原稿画像のサイズと前記表示可能エリアのサイズとに基づいて前記間引処理の間引率を求めることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記原稿画像、前記表示可能エリア、前記表示部分における前記表示画面の縦方向に対応する方向を第1方向とし、前記原稿画像、前記表示可能エリア、前記表示部分における前記表示画面の横方向に対応する方向を第2方向とする場合、
    前記間引処理部は、
    入力した原稿画像の第1方向のサイズおよび前記表示可能エリアの第1方向のサイズに基づいて、間引処理が行われた場合の原稿画像の第1方向のサイズが前記表示部分の第1方向のサイズを超えつつ前記表示可能エリアの第1方向のサイズ以下になるような第1間引率を求め、
    入力した原稿画像の第2方向のサイズおよび前記表示可能エリアの第2方向のサイズに基づいて、間引処理が行われた場合の原稿画像の第2方向のサイズが前記表示部分の第2方向のサイズを超えつつ前記表示可能エリアの第2方向のサイズ以下になるような第2間引率を求め、
    前記第1および第2間引率のうち、間引かれるデータ量の大きな方を前記間引処理の間引率として決定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記間引処理部は、入力した原稿画像の第1方向のサイズが前記表示可能エリアの第1方向のサイズ以下であり、且つ、入力した原稿画像の第2方向のサイズが前記表示可能エリアの第2方向のサイズ以下である場合、前記間引処理を行わずに、前記原稿画像の画像データを前記表示画像データとして出力することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記間引処理部は、
    複数の間引率の候補値のなかから第1間引率および第2間引率を選択するようになっており、
    前記原稿画像を入力する画像入力装置における取り扱い可能な最大原稿サイズに応じて、前記候補値の数を変更することを特徴とする請求項2または3に記載の画像処理装置。
  5. 前記間引処理部は、
    複数の候補値のなかから第1間引率および第2間引率を選択するようになっており、
    前記表示可能エリアのサイズに応じて、前記候補値の数を変更することを特徴とする請求項2または3に記載の画像処理装置。
  6. 前記間引処理部は、
    複数の候補値のなかから第1間引率および第2間引率を選択するようになっており、
    前記表示可能エリアの第1方向のサイズに応じて前記第1間引率の候補値の数を変更し、前記表示可能エリアの横方向のサイズに応じて前記第2間引率の候補値の数を変更することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 原稿画像の第1方向のサイズとは原稿画像の第1方向における1列分の画素数であり、原稿画像の第2方向のサイズとは原稿画像の第2方向における1列分の画素数であり、
    前記表示可能エリアの第1方向のサイズとは前記表示可能エリアの第1方向における1列分の画素数であり、前記表示可能エリアの第2方向のサイズとは前記表示可能エリアの第2方向における1列分の画素数であり、
    前記表示部分の第1方向のサイズとは前記表示部分の第1方向における1列分の画素数であり、前記表示部分の第2方向のサイズとは前記表示部分の第2方向における1列分の画素数であることを特徴とする請求項2から6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の画像処理装置と、前記表示装置とを有する画像形成装置。
  9. 表示画面よりも広い表示可能エリアに展開される画像全体の一部である表示部分を前記表示画面にて表示し、前記表示部分をスクロールさせることによって前記画像全体を利用者に示すことの可能な表示装置に対し、表示対象を示す表示画像データを供給する画像処理装置の制御方法であって、
    入力した原稿画像の画像データに対して間引処理を行い、間引処理後の画像データを前記表示画像データとして出力する工程と、
    入力した原稿画像のサイズと前記表示可能エリアのサイズとに基づいて前記間引処理の間引率を求める工程とを含むことを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  10. コンピュータを、請求項1から7のいずれか1項に記載の画像処理装置の間引処理部として機能させるプログラム。
  11. 請求項10に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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