JP6045182B2 - 画像処理装置、およびそれを備えた画像形成装置、コンピュータプログラム及び記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、およびそれを備えた画像形成装置、コンピュータプログラム及び記録媒体 Download PDF

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本発明は、縁無印刷を実施可能な画像形成装置に搭載される画像処理装置、およびそれを備えた画像形成装置、コンピュータプログラム及び記録媒体に関する。
デジタルカラー複写機や複合機においては、印刷の一つのモードとして、入力画像データを縁無しに印刷する縁無印刷がある。縁無印刷においては、縁有印刷で問題にならなかった縁部分に発生する現象が問題となる。
例えば、特許文献1には、上記現象の1つに相当する、原稿読取部の原稿ガイド板に沿った僅かな部分に発生する、原稿には存在しない黒スジを消去するべく、入力画像データを縁無印刷する際に、入力画像データより原稿ガイド板に沿った領域を消去し、残りの部分を変倍処理して印刷することが記載されている。これによれば、上記黒スジを消去でき、しかも必要以上に入力画像データを消去することもない。
特開2004−260578号公報(2004年9月16日公開)
しかしながら、上記特許文献1の構成では、黒スジを消去することは可能であるが、原稿が原稿台に斜めに置かれた場合の不具合を併せて解消できるものではない。ここで言う、斜めに置かれた場合の不具合とは、印刷物の4辺に発生する白抜けである。白抜けは、縁有印刷では縁に吸収されるため問題とならないが、縁無印刷では甚だ目立つ不良となる。そのため、多くのユーザは、原稿を置き直して印刷物を作成し直すこととなる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、この発明の目的は、縁無原稿を入力原稿とし、その複写物を縁無印刷で出力する場合に、スジや端部の白抜けのない印刷物を作成することが可能な画像処理装置およびそれを備えた画像形成装置を提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明の画像処理装置は、読取装置によって原稿を読み取ることにより得られた入力画像データに対して画像処理を施して出力画像データを生成する画像処理装置であって、前記入力画像データに基づいて、前記原稿が縁無原稿であるか否かを判定する縁無原稿判定手段と、前記入力画像データに基づいて、前記原稿が前記読取装置の原稿台上に傾いて配置されているか否かを判定する傾き判定手段と、前記原稿のサイズ、前記出力画像データが出力される用紙のサイズ、前記原稿の読取時の解像度、および出力時の解像度に基づいて、前記出力画像データよりもデータ量が設定値分だけ多い中間画像データを生成する変倍処理手段と、前記中間画像データから設定値分の画像データを除去して出力画像データとする除去処理手段とを備え、前記変倍処理手段は、前記縁無原稿判定手段により縁無原稿と判定された場合、前記中間画像データを生成し、前記除去処理手段は、前記傾き判定手段により傾いていないと判定された場合、前記中間画像データの画像の2辺の端部領域を対象として設定値分の画像データを除去する第1除去処理を実行し、前記傾き判定手段により傾いていると判定された場合は、前記中間画像データの画像の4辺の端部領域を対象として設定値分の画像データを除去する第2除去処理を実行する。
上記の構成によれば、入力画像データが縁無原稿を読み取ったものである場合、変倍処理手段は、出力画像データよりもデータ量が設定値分だけ多い中間画像データを生成する。割り増しされた設定値分の画像データは、除去処理手段にて中間画像データから除去される。除去処理手段は、原稿の傾きの有無によって、割り増しされた設定値分の画像データを除去する中間画像データの画像部分を切り変える。
つまり、原稿が傾いていない場合は、第1除去処理を実行して、中間画像データの画像の2辺の端部領域を対象として設定値分の画像データを除去する。これにて、出力画像データには、入力画像データにあるスジが含まれなくなる。一方、原稿が傾いている場合は、第2除去処理を実行して、中間画像データの画像の4辺の端部領域を対象として設定値分の画像データを除去する。これにて、出力画像データには、入力画像データにあるスジと共に端部の白抜けも含まれなくなる。
これにより、縁無原稿を入力原稿とし、その複写物を縁無印刷で出力する場合に、スジや端部の白抜けのない印刷物を作成することが可能な画像処理装置を提供することができる。
また、本発明の画像処理装置は、前記出力される用紙が搬送される搬送方向を検知する搬送方向検知手段をさらに備え、前記変倍処理手段は、前記搬送方向検知手段により検知された搬送方向に基づいて、前記設定値を決定し、前記中間画像データを生成する構成とすることもできる。
上記の構成によれば、出力される用紙の搬送方向によって変わるスジの発生範囲に応じて適切な設定値を決定することができる。これにより、入力画像データの画像が必要以上に除去されることを回避することができる。
また、本発明の画像処理装置は、前記原稿が写真原稿であるか否かを判定する原稿判定手段をさらに備え、前記変倍処理手段は、前記縁無原稿判定手段により縁無原稿と判定され、かつ、前記原稿判定手段により写真原稿と判定された場合に、前記中間画像データを生成する構成とすることもできる。
また、本発明は、上記した本発明の画像処理装置を備えた画像形成装置、本発明の画像処理装置を動作させるための画像処理プログラム、該画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も発明の範疇としている。
本発明は、縁無原稿を入力原稿とし、その複写物を縁無印刷で出力する場合に、スジや端部の白抜けのない印刷物を作成することができるといった効果を奏する。
本発明に係る一実施例としてのデジタルカラー画像形成装置の構成図である。 デジタルカラー画像形成装置において、scan to e−mail機能として動作する際の構成図である。 第2原稿自動判別部の機能の一例を示す構成図である。 写真原稿の画像の縁領域における画素値と画素数との関係を示すヒストグラムである。 ヒストグラムを作成する対象となる縁領域の一例を示す図である。 縁無原稿判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。 傾き判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。 傾き算出処理の流れの一例を示すフローチャートである。 2値化された画像において、傾き算出処理により特定された点を示す図である。 原稿の読取時の条件およびデータの出力時の条件の一例を示す図である。 変倍処理前後の一例を示すイメージ図である。 スジ発生時の原稿の状態および白抜発生時の原稿の状態の一例を示す図である。 スジ発生領域および白抜発生領域それぞれの除去方法の一例を示すイメージ図である。 変倍処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
(画像形成装置の構成および機能)
図1は、本発明に係る一実施例としてのデジタルカラー画像形成装置の構成図である。図1は、スキャナ等の画像入力装置(読取装置)2より原稿を読み取って画像データを生成し、該画像データに基づく画像を画像出力装置4にて生成して出力する、いわゆるコピーモードにおけるデータの流れを示している。
画像入力装置2は、コピーモード、ファクシミリ送信モード、scan to e−mail等のイメージ送信モードにおいて、原稿を読み取り画像データを生成する。また、画像入力装置2は、CCD(Charge Coupled Device)を備えたスキャナ部を有し、原稿から反射してきた光を、RGBに色分解された電気信号(アナログの画像信号)に変換し、この電気信号を画像処理装置3へ出力する。画像入力装置2は、モード指定としてフルカラーモード、白黒モードのいずれのモードが選択されている場合であっても、フルカラーにて原稿画像を読み取る。
画像処理装置3は、コピーモード、ファクシミリ送信モード、イメージ送信モードにおいて、画像入力装置2から送られてきた画像データ(入力画像データ)に画像処理を行う。プリントモードにおいては、端末装置(図示しない)から送信されてきた画像データに画像処理を行う。ファクシミリ受信モードにおいては、外部装置(図示しない)から受信した画像データに画像処理を行う。そして、画像処理装置3は、コピーモード、プリントモード、ファクシミリ受信モードにおいては、画像処理を施した画像データを画像出力装置4に送信する。ファクシミリ送信モードにおいては、画像処理を施した画像データを送受信装置5に送信する。なお、画像処理装置3は、記憶部9に画像データを適宣記憶することにより画像処理を行う。
画像出力装置4は、画像処理装置3から送られてきた画像データの画像を記録媒体(例えば紙等)上に印刷(形成)する。例えば、画像出力装置4としては、電子写真方式またはインクジェット方式を用いたカラープリンタを挙げることができる。
送受信装置5は、例えばモデムやネットワークカードより構成される。送受信装置5は、ネットワークカード、LANケーブル等を介して、ネットワークに接続された他の装置(例えば、パーソナルコンピュータ、サーバ装置、表示装置、他のデジタル複合機、ファクシミリ装置等)との間でデータを送受信する。送受信装置5は、画像データを送信する場合、相手先との送信手続きを行って送信可能な状態が確保されると、所定の形式で圧縮された画像データを記憶部9から読み出し、圧縮形式の変更など必要な処理を施して、通信回線を介して相手先に順次送信する。
また、送受信装置5は、画像データを受信する場合、通信手続きを行うとともに、相手先から送信されてくる画像データを受信して画像処理装置3に出力する。受信した画像データは、画像処理装置3で伸張処理、回転処理、解像度変換処理、出力階調補正、階調再現処理などの所定の処理が施され、画像出力装置4によって出力される。なお、受信した画像データを記憶装置(図示せず)に保存し、画像処理装置3が必要に応じて読み出して上記所定の処理を施すようにしてもよい。
制御部7は、CPU(Central Processing Unit)あるいはDSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサを含むコンピュータであり、デジタルカラー画像形成装置1に備えられる各種ハードウェアを統括的に制御するものである。また、制御部7は、デジタルカラー画像形成装置1に備えられる各ハードウェア間のデータ転送を制御する機能も有する。なお、図1において、制御部7は、画像処理装置3の外部の構成として示しているが、記憶部9と共に、画像処理装置3内の構成として備えられていてもよい。
(画像処理装置3の構成および機能)
画像処理装置3は、A/D(アナログ/デジタル)変換部11、シェーディング補正部12、入力処理部13、第1原稿自動判別部(原稿判定手段)14、第2原稿自動判別部15、下地除去処理部16、色補正部17、黒生成/下色除去部18、空間フィルタ部19、変倍処理部(変倍処理手段)20、出力階調補正部21、中間調生成部22、領域分離部23とを含む。
A/D(アナログ・デジタル)変換部11は、画像入力装置2から送られてきたカラー画像信号(RGBアナログ信号)をデジタルの画像データ(RGBデジタル信号)に変換する。
シェーディング補正部12は、A/D変換部11から送られてきた画像データに対して、画像入力装置2の照明系、結像系、撮像系で生じる各種の歪みを取り除く処理を施す。
入力処理部13は、シェーディング補正部12より送られてくるRGBの画像データのそれぞれに対してγ補正処理などの階調変換処理を施し、第1原稿自動判別部14に出力する。
入力処理部13で上記処理が施されたデータは、記憶部9に引き渡され、ファイリングデータとして管理される。この場合、上記画像データは、例えば、JPEG圧縮アルゴリズムに基づいてJPEGコードに圧縮されて格納される。コピー出力動作やプリント出力動作が指示された場合は、ハードディスクからJPEGコードが引き出され、不図示のJPEG伸張部に引き渡され、復号化処理がなされRGBデータに変換される。
一方、イメージ送信動作の場合はハードディスクからJPEGコードが引き出され、不図示のJPEG伸張部に引き渡され、復号化処理がなされRGBデータに変換された後、PDFファイルに変換され、図示しないメール処理部にて電子メールに添付されて、ネットワーク網や通信回線を介して外部接続装置や通信回線へ向けてデータが伝送される。なお、ファイリングデータの管理やデータの引渡しの動作制御については制御部7が行う。なお、第1原稿自動判別部14において処理が行われた後の画像データをファイリングするようにしてもよい。
第1原稿自動判別部14は、画像入力装置2により読み取られた原稿が文字原稿であるか、印刷写真原稿であるか、あるいは、文字と印刷写真が混在した文字印刷写真原稿であるか等の原稿種別を判別する。また、読み取られた原稿がカラー原稿であるのか、白黒原稿であるのかを判別する自動カラー判別処理(ACS:Auto Color Selection)やブランク原稿(無地原稿)であるか否を判定する。さらに、原稿の下地の検出を行う。第1原稿自動判別部14が実行する処理の具体例については後述する。
第2原稿自動判別部15は、原稿台に対する原稿の傾きと、原稿が縁無し原稿か否かと、を判定する。第2原稿自動判別部15の具体的な構成および機能については後述する。
領域分離部23は、第2原稿自動判別部15より入力されたRGB信号(RGBの濃度信号)より、入力画像データの各画素がどのような種類の領域に属するかを判定する。例えば、黒文字、色文字、網点などいずれの領域に属する画素であるのかを判定する。領域分離部23により実行される領域分離処理は、画素毎に画像領域の判定を行う形態ではなく、複数の画素単位で画像領域の判定が行われる形態であってもよい。領域分離部23は、判定結果としての領域分離信号を、黒生成/下色除去部18、空間フィルタ部19および中間調生成部22に出力する。
下地除去処理部16は、第1原稿自動判別部14により判定された判定結果や、ユーザによって操作パネル(不図示)から入力される下地除去の除去レベルに基づいて下地除去処理を行う。
色補正部17は、色再現の忠実化実現のために、不要吸収成分を含むCMY(C:シアン・M:マゼンタ・Y:イエロー)色材の分光特性に基づいた色濁りを取り除く処理を行う。
黒生成/下色除去部18は、色補正部17による色補正後のCMYの3色信号から黒(K)信号を生成する黒生成、元のCMY信号から黒生成で得たK信号を差し引いて新たなCMY信号を生成する処理を行う。これにより、CMYの3色信号はCMYKの4色信号に変換される。
空間フィルタ部19は、黒生成/下色除去部18より入力されるCMYK信号の画像データに対して、領域分離信号を基にデジタルフィルタによる空間フィルタ処理(強調処理および/または平滑化処理)を行い、空間周波数特性を補正する。これにより、出力画像のぼやけや粒状性劣化を軽減することができる。
変倍処理部20は、原稿の読取時の条件と画像データの出力時の条件と縁無印刷の条件に対して定められた倍率に応じて、変倍処理を実行する。原稿の読取時の条件は、例えば原稿のサイズ、解像度が含まれる。出力時の条件は、例えば用紙サイズ、ページ集約機能(2in1,4in1など)、解像度が含まれる。ユーザは原稿の読取前に操作パネルを操作することにより、原稿の読取時の条件として解像度を設定することが可能である。また、画像データを出力する前に操作パネルを操作することにより、出力時の条件として用紙サイズ、ページ集約機能および解像度を設定することが可能である。
なお、変倍処理は、一般的に公知であるニアレストネイバー,バイリニア、バイキュービック等の補間方法を用いて実行される。また、変倍処理部20は、変倍率によって処理をスルーする場合がある。変倍処理部20の具体的な機能については後述する。
出力階調補正部21は、画像データを紙等の記録媒体に出力するための出力γ補正処理を行う。
中間調生成部22は、CMYK信号の画像データに対して領域分離信号を基に、誤差拡散処理やディザ処理を用いて、画像を出力するための階調再現処理を行う。
例えば、領域分離部23にて文字に分離された領域は、特に黒文字あるいは色文字の再現性を高めるために、空間フィルタ部19による空間フィルタ処理における鮮鋭強調処理で高周波数の強調量が大きくされる。同時に、中間調生成部22においては、高域周波数の再現に適した高解像度のスクリーンでの2値化または多値化処理が選択される。また、領域分離部23にて網点領域に分離された領域に関しては、空間フィルタ部19において、入力網点成分を除去するためのローパス・フィルタ処理が施される。
そして、出力階調補正部21は、濃度信号などの信号を画像出力装置4の特性値である網点面積率に変換する出力階調補正処理を行った後、中間調生成部22で、最終的に画像を画素に分離してそれぞれの階調を再現できるように処理する階調再現処理(中間調生成)が施される。領域分離部23にて写真に分離された領域に関しては、階調再現性を重視したスクリーンでの2値化または多値化処理が行われる。
中間調生成部22から出力されたCMYK信号は画像出力装置4に出力され、画像出力装置4において、最終的な出力画像が形成される。
(デジタルカラー画像形成装置の別構成および機能)
図2は、デジタルカラー画像形成装置において、scan to e−mail機能として動作する際の構成図である。scan to e−mail機能として動作する場合、デジタルカラー画像形成装置1においては、フォーマット化処理部25が動作する。また、黒生成/下色除去部18および中間調生成部22それぞれが、入力される画像データに対して処理を行わない。このため、scan to e−mail機能として動作する場合におけるデジタルカラー画像形成装置1においては、黒生成/下色除去部18によりCMYの3色信号からCMYKの4色信号に変換する処理が画像データに対して実行されずに、黒生成/下色除去部18よりも後段の各部に画像データが出力される。
また、色補正部17は、一般に普及している表示装置の表示特性に適合したR’G’B’の画像データ(例えば、sRGBデータ)に変換する。このため、中間調生成部22から出力される画像データは、R’G’B’の画像データとなる。
フォーマット化処理部25は、中間調生成部22から出力されたR’G’B’の画像データをPDF形式に変更する。フォーマット化処理部25によりPDF形式に変更された画像データは、図示しないメール処理部により電子メールに添付され、電子メールがネットワークを介して相手先に送信される。
(第1原稿自動判別部の機能)
原稿種別の判別は、例えば、特開2002−232708に記載の方法を用いることができる。
(1) 注目画素を含むn×m(例えば、7×15)のブロックにおける最小濃度値および、最大濃度値を算出する。
(2) 算出された最小濃度値及び最大濃度値を用いて最大濃度差を算出する。
(3) 隣接する画素の濃度差の絶対値の総和である総和濃度繁雑度(例えば、主走査方向と副走査方向について算出した値の和)を算出する。
(4) 算出された最大濃度差と最大濃度差閾値との比較及び算出された総和濃度繁雑度と総和濃度繁雑度閾値との比較を行う。最大濃度差<最大濃度差閾値および総和濃度繁雑度<総和濃度繁雑度閾値のとき、注目画素は下地・印画紙写真領域に属すると判定する。
上記条件を充たさないとき、注目画素は文字・網点領域に属すると判定する。
(5) 下地・印画紙写真領域に属すると判定された画素について注目画素が、最大濃度差<下地・印画紙写真判定閾値を充たすとき、下地画素であると判定し、上記条件を充たさないとき、印画紙写真(連続階調領域)画素であると判定する。
(6) 文字・網点領域に属すると判定された画素について注目画素が、総和濃度繁雑度<最大濃度差に文字・網点判定閾値を掛けた値の条件を充たすとき、文字画素であると判定し、上記条件を充たさないとき、網点画素であると判定する。
(7) 下地領域、印画紙写真領域、文字領域および網点領域に分類された画素数をカウントし、それぞれのカウント値と予め定められている下地領域、印画紙写真領域、網点領域及び文字領域に対する閾値と比較して原稿全体の種別を判定する。例えば、文字、網点、印画紙写真の順に検出精度が高いとすると、文字領域の比率が全画素数の30%以上の場合には文字原稿、網点領域の比率が全画素数の20%以上の場合には網点原稿(印刷写真原稿)、印画紙写真領域の比率が全画素数の10%以上の場合には印画紙写真原稿であると判定する。また、文字領域の比率と網点領域の比率とが、それぞれ閾値以上であるとき、文字/網点原稿(文字印刷写真原稿)であると判定する。
(第2原稿自動判別部の構成および機能)
図3は、第2原稿自動判別部の機能の一例を示す構成図である。図3に示されるように、第2原稿自動判別部15は、原稿が縁無原稿か否かを判定する縁無原稿判定部(縁無原稿判定手段)31と、原稿台に対する原稿の傾きを判定する傾き判定部(傾き判定手段)33とを含む。
縁無原稿判定部31は、画像入力装置2により読み取られた原稿が写真原稿(印画紙写真または印刷写真)であると判定されると、画像入力装置2が原稿を読み取って得られた画像データの画像の縁領域における画素値それぞれの画素数に基づいて、写真原稿が縁無しか縁有りかを判定する。
ここで、縁無しの写真原稿および縁有りの写真原稿それぞれの特徴を図4を用いて説明する。図4は、写真原稿の画像の縁領域における画素値と画素数との関係を示すヒストグラムである。横軸が画素値を示し、縦軸が画素数を示す。また、太線が縁有りの写真原稿に対応し、細線が縁無しの写真原稿に対応する。
太線で示されるように、縁有りの写真原稿の画像は、その特徴として画像の縁領域に白画素が多くなる。一方、細線で示されるように、縁無しの写真原稿の画像は、その特徴として画像の縁領域に白画素が少なくなる。このため、写真原稿の画像の縁領域において、白画素が多いか少ないかで、写真原稿が縁有りか縁無しかを判定することができる。
縁無原稿判定部31は、縁領域における所定範囲X内の画素値ごとにカウントされた画素数のうち最大のものと閾値TH_Rangeとを比較する。最大の画素数が閾値TH_Range以上であれば縁有りと判定するが、そうでなければ縁無しと判定する。所定範囲Xは、例えばRGB信号が8ビット場合、192以上255未満であり、閾値TH_Rangeは、例えば10000である。また、縁領域の幅は、図5に示されるように、例えば5mmである。
なお、写真原稿が縁無しか縁有りかは、原稿の読取時に、ユーザが操作パネルに予め写真原稿が縁無しか縁有りかを選択する操作によって判定するようにしてもよい。例えば、ユーザが写真印刷を選択した場合、縁無印刷または縁有印刷のいずれかの選択を促す縁領域選択画面を表示するようにすればよい。この場合、縁無印刷の選択により、写真原稿が縁無しと判定し、縁有印刷の選択により、写真原稿が縁有りと判定する。また、縁領域選択画面には、縁無印刷または縁有印刷のいずれかの選択を促す文字情報とともに、縁無写真および縁無写真それぞれを示す模擬的な画像が含まれていてもよい。
傾き判定部33は、画像入力装置2が読み取って得られる画像データに基づいて、原稿台に対する原稿の傾きを判定する。原稿の傾きは、周知の技術を用いて判定することが可能である。
(縁無原稿判定処理の流れ)
図6は、縁無原稿判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。縁無原稿判定処理は、第1原稿自動判別部14により写真原稿と判定された場合に縁無原稿判定部31により実行される処理である。縁無原稿判定部31は、画像入力装置2が原稿を読み取って得られた画像の縁領域を対象に、図4に示されるようなヒストグラムを作成する(ステップS401)。なお、ヒストグラムは、RGB全てに限定するものではなく、Gプレーン(G信号)のみで生成するようにしてもよい。
ステップS402において、所定範囲X内におけるヒストグラムの最大値Max_Histを算出する。そして、Max_Histが閾値TH_Range以上であるか否かを判断する(ステップS403)。Max_Histが閾値TH_Range以上であるならば処理をステップS404に進めるが、そうでなければ処理をステップS405に進める。
ステップS404において、縁有りの写真原稿と判定し、縁無原稿判定処理を終了する。ステップS405において、縁無しの写真原稿と判定し、縁無原稿判定処理を終了する。
(傾き判定処理の流れ)
図7は、傾き判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。傾き判定処理は、傾き判定部33によって実行される処理である。傾き判定部33は、縁無原稿判定部31から入力された画像データに対してモノクロ化する(ステップS701)。具体的には、入力値R,G,BをそれぞれInR,InG,InBとした場合、例えば下記数1を用いてモノクロ化する。
Figure 0006045182
次のステップS702において、ステップS701においてモノクロ化された画像データを2値化する。具体的には、ステップS701において算出された出力値OUTを入力値として、閾値T以上であれば出力値を0に設定し、閾値T未満であれば出力値を0に設定する。なお、閾値Tは、例えば200である。
次のステップS703において、ステップS702において2値化された画像データに基づいて、傾き算出処理を実行する。傾き算出処理については後述するが、原稿台に対する傾きを算出する処理である。
次のステップS704において、ステップS703において算出された傾きαが閾値THα以上であるか否かを判断する。傾きαが閾値THα以上であるならば処理をステップS705に進めるが、そうでなければ処理をステップS706に進める。
ステップS705において、傾き有りと判定し、傾き判定処理を終了する。ステップS706において、傾き無しと判定し、傾き判定処理を終了する。
図8は、傾き算出処理の流れの一例を示すフローチャートである。傾き算出処理は、図7に示すステップS703において実行される処理である。傾き判定部33は、画素(x,y)の濃度値をF(x,y)として設定する。xは、主走査方向の画素の位置を示し、yは、副走査方向の画素の位置を示す。
ステップS7011において、x=y=1に設定する。そして、ステップS702において2値化された画像データについて、F(1,1)=1か否かを判断する(ステップS7012)。F(1,1)=1であるならば処理をステップS7016に進めるが、そうでなければ処理をステップS7013に進める。
ステップS7013において、x=x+1に設定する。そして、x=Xwidthであるか否かを判断する(ステップS7014)。x=Xwidthであるならば処理をステップS7015に進めるが、そうでなければ処理をステップS7012に戻す。なお、Xwidthは、縁無原稿判定部31から入力された画像データの主走査方向の画像サイズを示す。
ステップS7015において、y=y+1,x=1に設定し、処理をステップS7012に戻す。
なお、ステップS7012〜S7015の処理は、ステップS7012においてF(x,y)=1であると判断されるまで繰り返される。具体的には、ステップS7012〜S7014の処理が繰り返されることにより、y=1の場合において、x=Xwidthとなるまで主走査方向の画素についてステップS7012における判定が繰り返される。x=Xwidthとなると、ステップS7015においてx=1,y=2に設定され、y=1の場合と同様に、x=Xwidthとなるまで主走査方向の画素についてステップS7012における判定が繰り返される。y=3,4,5,・・・の場合も、同様にしてx=Xwidthとなるまで主走査方向の画素についてステップS7012における判定が繰り返される。
ステップS7016において、ステップS7012においてF(x,y)=1と判定されたときのx,yより、X1=x,Y1=yと設定する。そして、x=y=1に設定する(ステップS7017)。
次のステップS7018において、ステップS702において2値化された画像データについて、F(1,1)=1か否かを判断する。F(1,1)=1であるならば処理をステップS7022に進めるが、そうでなければ処理をステップS7019に進める。
ステップS7019において、y=y+1に設定する。そして、y=Ywidthであるか否かを判断する。y=Ywidthであるならば処理をステップS7021に進めるが、そうでなければ処理をステップS7018に戻す。
ステップS7021において、x=x+1,y=1に設定し、処理をステップS7018に戻す。
なお、ステップS7018〜S7021の処理は、ステップS7018においてF(x,y)=1であると判断されるまで繰り返される。具体的には、ステップS7018〜S7020の処理が繰り返されることにより、x=1の場合において、y=Ywidthとなるまで副走査方向の画素についてステップS7018における判定が繰り返される。y=Ywidthとなると、ステップS7021においてx=2,y=1に設定され、x=1の場合と同様に、y=Ywidthとなるまで副走査方向の画素についてステップS7018における判定が繰り返される。x=3,4,5,・・・の場合も、同様にしてy=Ywidthとなるまで副走査方向の画素についてステップS7018における判定が繰り返される。
ステップS7022において、ステップS7018においてF(x,y)=1と判定されたときのx,yより、X2=x,Y2=yと設定する。そして、下記数2を用いて、傾きαを算出し、傾き算出処理を終了する。
Figure 0006045182
上述した傾き算出処理が実行されることにより、図9に示されるように、2値化された画像データにおいて、(X1,Y1)および(X2,Y2)が特定され、傾きαが算出される。
(変倍処理部の機能)
変倍処理部20は、第2原稿自動判別部15から入力される判定が傾き有り、または、縁無原稿のいずれか少なくとも一方を示す場合、原稿の読取時の条件と画像データの出力時の条件に加えて、縁無印刷の条件を満たす中間画像データを生成する。具体的には、原稿の読取時の条件と画像データの出力時の条件とで定まる画素数より所定の画素数拡大する変倍処理を実行することにより、中間画像データを生成する。
ここで、中間画像データの生成方法の一例を図10,11を用いて具体的に説明する。図10,11に示されるように、原稿の読取時において原稿サイズがL版、解像度が600dpiであり、出力時において用紙サイズがL版、解像度が300dpiである場合、原稿の読取により生成された画像データの画素数は主走査方向2102画素×副走査方向3000画素、出力時の画像の画素数は主走査方向1051画素×副走査方向1500画素に定められている。この場合、原稿台に対する傾き無し、および、縁無原稿でないと判定された場合、主走査方向0.5倍×副走査方向0.5倍に変倍率が定められ、この変倍率で変倍処理が実行される。
一方、原稿台に対する傾き有り、または、縁無原稿のいずれか一方と判定された場合、縁無印刷の条件として、主走査方向0.55倍×副走査方向0.55倍が変倍率に定められ、この変倍率で変倍処理が実行される。これにより、主走査方向1156×副走査方向1650の中間画像データ生成される。
なお、原稿の読取時の原稿サイズや出力時の用紙サイズに応じて、主走査方向および副走査方向それぞれ独立に、縁無印刷の条件を満たすよう変倍率を設定するようにしてもよい。また、用紙が出力される方向(縦長で出力するか横長で出力するか)に応じて、変倍率を変更するようにしてもよい。用紙の搬送時に傾いた状態で搬送される場合があり、用紙が出力される方向で用紙が傾く量が異なるためである。
出力する用紙の方向は、搬送方向に応じて用紙が給紙トレイにセットされているので、ユーザが操作パネルを操作することにより選択した給紙トレイにより、搬送方向を制御部(搬送方向検知手段)が検知するようにすればよい。
変倍処理部20は、画像データにおいてスジ等が発生した領域を除去する除去処理部(除去処理手段)41を含む。原稿台に載置された原稿の読取時には、プラテンガラスのエッジ部と原稿ガイド板により照明光が僅かではあるが遮られ、原稿表面のうち原稿ガイド板に沿った部分の光量が減少する。特に、縁無原稿が原稿台に載置された場合、画像入力装置により生成された画像データの原稿ガイド板に沿った部分にスジが含まれやすくなる(図12(a)参照)。また、原稿台に対して傾いた状態で載置された原稿が読み取られることにより画像データが生成されると、その画像データが示す画像が含まれる領域と、原稿が示す画像との隙間に白抜けが発生する(図12(b)参照)。このため、除去処理部41は、傾き判定部33により傾きがないと判定される場合、中間画像データで示される画像のうちスジ発生領域を除去した最終画像データを生成し、縁無原稿判定部31により縁無原稿と判定され、傾き判定部33により傾きがあると判定される場合、中間画像データで示される画像のうち白抜発生領域を除去した最終画像データを生成する。
より具体的には、スジ発生領域は、画像のうち原稿ガイド板に沿った端部2辺の領域について、除去規模(設定値)で示される画素数分に相当する領域として特定される。一方、白抜発生領域は、画像の端部4辺の領域について、消去規模で示される画素数分に相当する領域として特定される。除去処理部41は、原稿の読取時の条件と画像データの出力時の条件と縁無原稿の条件とで定まる画素数に対する、原稿の読取時の条件と画像データの出力時の条件とで定まる画素数の差分を除去規模に決定する。
図13(a)は、スジ発生領域の除去方法の一例を示すイメージ図である。ここでは、原稿の読取時において、原稿サイズがL版、解像度が600dpiであり、出力時において、用紙サイズがL版、解像度が300dpiである場合を例に説明する。この場合、画像データが主走査方向0.55倍×副走査方向0.55倍に変倍され、変倍処理後は図中の実線で示される領域(主走査方向1156×副走査方向1650画素)の中間画像データが生成される。また、出力時の用紙サイズはL版(主走査方向1051×副走査方向1500画素)であるため、中間画像データの上方向105画素分、左方向150画素分をスジ発生領域(図中の斜線領域)として除去する。
図13(b)は、白抜発生領域の除去の方法の一例を示すイメージ図である。ここでは、原稿の読取時において、原稿サイズがL版、解像度が600dpiであり、出力時において、解像度が300dpi、用紙サイズがL版である場合を例に説明する。この場合、画像データが主走査方向0.55倍×副走査方向0.55倍に変倍され、変倍処理後は図中の実線で示される領域(主走査方向1156×副走査方向1650画素)の中間画像データが生成される。出力時の用紙サイズはL版(主走査方向1051×副走査方向1500画素)であるため、白抜発生領域の上側53画素、下側52画素、左側75画素、右側75画素分が除去される(図中の斜線領域)。
(変倍処理の流れ)
図14は、変倍処理の流れの一例を示すフローチャートである。変倍処理は、変倍処理部20によって実行される処理である。変倍処理部20は、出力時の用紙サイズを受け付け、受け付けた用紙サイズに設定する(ステップS901)。
ステップS902において、変倍処理部20は、変倍処理を実行する。原稿台に対する傾き無および縁無原稿でないと判定された場合、原稿の読取時の条件と画像データの出力時の条件とで定まる変倍率で変倍処理を実行する。
一方、原稿台に対する傾き有りおよび縁無原稿の少なくとも一方であると判定された場合、原稿の読取時の条件と画像データの出力時の条件と縁無印刷の条件とで定まる変倍率で変倍処理を実行する。これにより、中間画像データが生成される。
ステップS903において、除去処理部41は、第2原稿自動判別部15による判定が縁無原稿を示すか否かを判断する。第2原稿自動判別部15による判定が縁無原稿を示すならば処理をステップS904に進めるが、そうでなければ変倍処理を終了する。
ステップS904において、除去処理部41は、第2原稿自動判別部15による判定が原稿台に対する傾きが有を示すか否かを判断する。第2原稿自動判別部15による判定が原稿台に対する傾きが有を示すならば処理をステップS905に進めるが、そうでなければ処理をステップS906に進める。
ステップS905において、除去処理部41は、ステップS902において生成された中間画像データから白抜発生領域を除去した画像データを生成し、変倍処理を終了する。
ステップS906において、除去処理部41は、ステップS902において生成された中間画像データからスジ発生領域を除去した画像データを生成し、変倍処理を終了する。
上記では、縁無原稿であり原稿が傾いていると判定された場合、スジ発生領域を除去するようにしているが、上記第1原稿自動判別部14で写真原稿と判別された場合、あるいは、ユーザにより写真プリントが選択された場合、縁無原稿の判定、原稿の傾き判定を行うことなく、除去処理を行うようにしても良い。また、上記では、原稿の傾きに応じて2辺を除去するか4辺を除去するかを選択しているが、除去する方法(2辺を除去する、あるいは、4辺を除去する)を予め設定しておいても良い。
以上説明したように、本発明の画像処理装置3は、画像入力装置2によって原稿を読み取ることにより得られた入力画像データに対して画像処理を施して出力画像データを生成する装置であって、入力画像データに基づいて、原稿が縁無原稿であるか否かを判定する縁無原稿判定部31と、入力画像データに基づいて、原稿が画像入力装置2の原稿台上に傾けて配置されているか否かを判定する傾き判定部33と、原稿のサイズ、出力画像データが出力される用紙のサイズ、原稿の読取時の解像度、および出力時の解像度に基づいて、出力画像データよりもデータ量が設定値分だけ多い中間画像データを生成する変倍処理部20と、中間画像データから設定値分の画像データを除去して出力画像データとする除去処理部41とを備え、変倍処理部20は、縁無原稿判定部31により縁無原稿と判定された場合、中間画像データを生成し、除去処理部41は、傾き判定部33により傾いていないと判定された場合、中間画像データの画像の2辺の端部領域を対象として設定値分の画像データを除去する第1除去処理を実行し、傾き判定部33により傾いていると判定された場合は、中間画像データの画像の4辺の端部領域を対象として設定値分の画像データを除去する第2除去処理を実行する。
このため、入力画像データが縁無原稿を読み取ったものである場合、出力画像データよりもデータ量が設定値分だけ多い中間画像データを生成する。割り増しされた設定値分の画像データは、中間画像データから除去される。また、原稿の傾きの有無によって、割り増しされた設定値分の画像データを除去する中間画像データの画像部分を切り変える。
つまり、原稿が傾いていない場合は、中間画像データから2辺の端部領域を対象として設定値分の画像データを除去する処理を実行して、中間画像データの画像の2辺の端部領域を対象として設定値分の画像データを除去する。これにて、出力画像データには、入力画像データにあるスジが含まれなくなる。一方、原稿が傾いている場合は、中間画像データの画像の4辺の端部領域を対象として設定値分の画像データを除去する。これにて、出力画像データには、入力画像データにあるスジと共に端部の白抜けも含まれなくなる。
これにより、縁無原稿を入力原稿とし、その複写物を縁無印刷で出力する場合に、スジや端部の白抜けのない印刷物を作成することができる。
なお、本実施の形態においては、写真原稿であるか否かを判定する構成を備えるようにしたが、この構成は必ずしも必須の構成ではない。縁無原稿であるか否かを判定することで中間画像データを生成するようにしてもよい。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
最後に、画像処理装置3の各ブロックは、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、画像処理装置3は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである画像処理装置3の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記画像処理装置3に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、画像処理装置3を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
1 デジタルカラー画像形成装置
3 画像処理装置
14 第1原稿自動判別部
15 第2原稿自動判別部
16 下地除去処理部
17 色補正部
18 黒生成/下色除去部
19 空間フィルタ部
20 変倍処理部(変倍処理手段)
21 出力階調補正部
22 中間調生成部
23 領域分離部
25 フォーマット化処理部
31 縁無原稿判定部(縁無原稿判定手段)
33 傾き判定部(傾き判定手段)
41 除去処理部(除去処理手段)

Claims (6)

  1. 読取装置によって原稿を読み取ることにより得られた入力画像データに対して画像処理を施して出力画像データを生成する画像処理装置であって、
    前記入力画像データに基づいて、前記原稿が縁無原稿であるか否かを判定する縁無原稿判定手段と、
    前記入力画像データに基づいて、前記原稿が前記読取装置の原稿台上に傾いて配置されているか否かを判定する傾き判定手段と、
    前記原稿のサイズ、前記出力画像データが出力される用紙のサイズ、前記原稿の読取時の解像度、および出力時の解像度に基づいて、前記出力画像データよりも画像のサイズが設定値分だけ大きい中間画像データを生成する変倍処理手段と、
    前記中間画像データから設定値分の画像データを除去して出力画像データとする除去処理手段とを備え、
    前記変倍処理手段は、前記縁無原稿判定手段により縁無原稿と判定された場合、前記中間画像データを生成し、
    前記除去処理手段は、前記傾き判定手段により傾いていないと判定された場合、前記中間画像データの画像の2辺の端部領域を対象として設定値分の画像データを除去する第1除去処理を実行し、前記傾き判定手段により傾いていると判定された場合は、前記中間画像データの画像の4辺の端部領域を対象として設定値分の画像データを除去する第2除去処理を実行することを特徴とする、画像処理装置。
  2. 前記出力される用紙が搬送される搬送方向を検知する搬送方向検知手段をさらに備え、
    前記変倍処理手段は、前記搬送方向検知手段により検知された搬送方向に基づいて、前記設定値を決定し、前記中間画像データを生成することを特徴とする、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記原稿が写真原稿であるか否かを判定する原稿判定手段をさらに備え、
    前記変倍処理手段は、前記縁無原稿判定手段により縁無原稿と判定され、かつ、前記原稿判定手段により写真原稿と判定された場合に、前記中間画像データを生成することを特徴とする、請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の画像処理装置を備えることを特徴とする、画像形成装置。
  5. 請求項1〜3のいずれかに記載の画像処理装置を動作させるための画像処理プログラムであって、コンピュータを上記の各手段として機能させるための画像処理プログラム。
  6. 請求項5に記載の画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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