JP2010256380A - アタッチメント光学系 - Google Patents

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Abstract

【課題】レンズ面に付着した異物の像の写り込みにより画質が低下することを回避する。
【解決手段】アタッチメント光学系ATは、撮影光学系Mの物体側に取り外し可能に装着されて撮影画角を広げる。アタッチメント光学系は、物体側から像側に順に、第1の正レンズユニットLと、正のフィールドレンズユニットFと、第2の正レンズユニットHとを含む。第1の正レンズユニットは、入射した光をアタッチメント光学系内における第1の正レンズユニットよりもフィールドレンズユニットに近い位置にて1回結像させる。アタッチメント光学系は、0.5・TBF>|DL|>0.15・TFnoを満足する。TBFは第1の正レンズユニットのバックフォーカス、TFnoは第1の正レンズユニットのFナンバー、DLは第1の正レンズユニットの結像位置とフィールドレンズユニットの各レンズ面との間の距離である。
【選択図】図1

Description

本発明は、デジタルカメラ等の撮像装置に用いられる撮影光学系に対してその物体側に取り外し可能に装着され、撮影画角を広げるアタッチメント光学系に関する。
上記のようなアタッチメント光学系は、例えば、ワイドコンバージョンレンズと称されて商品化されている。ただし、従来のアタッチメント光学系には、周辺光線のケラレを防止するためにレンズ外径が大型化されているものが多い。このため、携帯性に優れているとは言い難く、また近接撮影を行う際にアタッチメント光学系によって被写体上に影を発生させてしまうおそれがある。
このため、特許文献1〜3には、小さなレンズ外径で撮影画角を得るために、アタッチメント光学系と撮影光学系からなる光学全系において2回結像させるようにしたアタッチメント光学系が開示されている。そして、特許文献1〜3にて開示されたアタッチメント光学系では、該アタッチメント光学系内の1次結像位置の近傍にフィールドレンズユニットが配置されている。
特開平08−054561号公報 特開2005−128286号公報 特開平09−105858号公報
しかしながら、特許文献1,2にて開示されたアタッチメント光学系では、フィールドレンズユニットのレンズ面に異物が付着し易い。そして、該レンズ面に付着した異物の像が被写体像とともに撮影画像に写り込むと、撮影画像の画質(画像品位)が低下する。
この点、特許文献3にて開示されたアタッチメント光学系では、フィールドレンズユニットを構成する2つのレンズエレメントの間に1次結像位置が設定されている。このため、該2つのレンズエレメントの間の空間を封止することで、該2つのレンズエレメントにおいて互いに対向するレンズ面への異物の付着を防止することが可能である。ただし、アタッチメント光学系の製造工程において異物の付着を完全に防止するためには、クリーンルーム等の大規模な設備が必要となる。
本発明は、レンズ面に付着した異物の像の写り込みによって撮影画像の画質(画像品位)が低下することを回避できるようにしたアタッチメント光学系を提供する。
本発明の一側面としてのアタッチメント光学系は、撮影光学系の物体側に取り外し可能に装着されて撮影画角を広げる。該アタッチメント光学系は、物体側から像側に順に、正の屈折力を有する第1の正レンズユニットと、正の屈折力を有するフィールドレンズユニットと、正の屈折力を有する第2の正レンズユニットとを含む。第1の正レンズユニットは、入射した光を該アタッチメント光学系内における第1の正レンズユニットよりもフィールドレンズユニットに近い位置にて1回結像させる。そして、アタッチメント光学系は、撮影光学系のフォーカシングによって、該撮影光学系およびアタッチメント光学系からなる光学全系が合焦可能な物体距離の全域において以下の条件を満足することを特徴とする。
0.5・TBF>|DL|>0.15・TFno

ただし、TBFは第1の正レンズユニットのバックフォーカス、TFnoは該第1の正レンズユニットのFナンバー、DLは第1の正レンズユニットの結像位置とフィールドレンズユニットの各レンズ面との間の距離である。
なお、上記アタッチメント光学系と撮影光学系と撮像装置とにより構成される撮像システムも本発明の他の一側面を構成する。
本発明によれば、フィールドレンズユニットの光学的配置を適切に設定することにより、フィールドレンズユニットのレンズ面に付着した異物の像の写り込みによる撮影画像の画質の低下を回避することができる。
本発明の実施例であるアタッチメント光学系の構成を示す断面図。 図1に示したアタッチメント光学系からフィールドレンズユニットを除いた構成を示す断面図。 図1に示したアタッチメント光学系において、フィールドレンズユニットのレンズ面上に付着した異物が結像光束に与える影響を示す模式図。 図1に示したアタッチメント光学系において、1次結像面と異物との距離変化による光束に対する異物の面積比(減光比)の関係を示すグラフ。 数値例1の撮影光学系の広角端、中間ズーム位置および望遠端での構成を示す断面図。 数値例1の撮影光学系の広角端、中間ズーム位置および望遠端での収差図。 数値例1の撮影光学系(望遠端)の物体側に本発明の実施例(数値例2)のアタッチメント光学系を配置した構成を示す断面図。 数値例1の撮影光学系(望遠端)の物体側に本発明の実施例(数値例3)のアタッチメント光学系を配置した構成を示す断面図。 数値実施例1の撮影光学系(望遠端)の物体側に本発明の実施例(数値例4)のアタッチメント光学系を配置した構成を示す断面図。 図7の構成において物体距離を無限遠およびアタッチメント光学系の第1面の頂点位置としたときの収差図。 図8の構成において物体距離を無限遠およびアタッチメント光学系の第1面の頂点位置としたときの収差図。 図9の構成において物体距離を無限遠およびアタッチメント光学系の第1面の頂点位置としたときの収差図。 実施例のアタッチメント光学系をデジタルスチルカメラに装着した撮像システムを示す概略図。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の実施例であるアタッチメント光学系ATと撮影光学系Mの光学構成を示している。アタッチメント光学系ATは、撮影光学系Mの物体側(図の左側)に取り外し可能に装着され、撮影画角を広げる光学系として機能する。
アタッチメント光学系ATは、物体側から像側(図の右側)に順に、正の屈折力を有する第1の正レンズユニットLと、正の屈折力を有するフィールドレンズユニットFと、正の屈折力を有する第2の正レンズユニットHとを含む。
図1において、FILはローパスフィルター等の光学フィルタであり、IPはCCDセンサやCMOSセンサ等の撮像素子の撮像面が配置される像面である。光学フィルタFILおよび像面IPは、撮影光学系Mを備えた不図示のデジタルスチルカメラやビデオカメラ等の撮像装置に設けられている。撮影光学系Mは、撮像装置に一体に設けられていてもよいし、撮像装置に対して着脱可能であってもよい。
アタッチメント光学系ATと撮影光学系Mと撮像装置とにより撮像システムが構成される。
アタッチメント光学系ATにおいて、第1の正レンズユニットLは、物体側から像側に順に、負の屈折力を有する負レンズコンポーネントB1と、正の屈折力を有する正レンズコンポーネントB2とにより構成されている。
フィールドレンズユニットFは、第1の正レンズユニットLによる1次結像位置の近傍に配置されている。言い替えれば、第1の正レンズユニットLは、入射した光(光線束)をアタッチメント光学系内における第1の正レンズユニットLよりもフィールドレンズユニットFに近い位置にて1回結像(1次結像)させる。
第2の正レンズユニットHは、撮影光学系Mとともに、アタッチメント光学系内で1次結像した光を像面IP上に再結像させる。すなわち、アタッチメント光学系ATと撮影光学系Mは、その光学全系により、2回結像光学系を構成している。
図2には、図1に示したアタッチメント光学系ATからフィールドレンズユニットFを除いた光学構成を示す。
図1においては、第1の正レンズユニットLから軸外光線がコンセントリックに射出される。このため、第1の正レンズユニットLを構成する負レンズコンポーネントB1と正レンズコンポーネントB2のレンズ外径差があまり大きくならないように、第1の正レンズユニットLのレンズ外径を小さく設定している。
軸外光線は、第1の正レンズユニットLの結像位置に配置されたフィールドレンズユニットFの周辺部に入射し、該フィールドレンズユニットFの屈折作用によって発散状態から光軸に平行もしくはほぼ平行となるように、又は収斂するように偏向される。そして、フィールドレンズユニットFから射出した軸外光線は、第2の正レンズユニットHを通って撮影光学系Mにより像面IP上にて再結像する。
図2のようにフィールドレンズユニットFを除いた場合は、第1の正レンズユニットLをテレセントリック(又はほぼテレセントリック)な光学系とするために、正レンズコンポーネントB2にて軸外光線を強く屈折させる必要がある。このため、像面湾曲や倍率色収差が大きく発生し、これらの収差を良好に補正することが困難になる。しかも、軸外光線の光量を確保するために、第1の正レンズユニットLのレンズ外径が大きくなってしまう。
図3には、フィールドレンズユニットFを構成するレンズエレメントのうち最も1次結像位置に近い位置に配置されるレンズ面をAで示す。そして、図3は、レンズ面Aに付着した異物を通過した後、第2の正レンズユニットHと撮影光学系Mを介して像面IP上に結像(合焦)する光線束に与える影響を示している。
仮に1次結像位置とレンズ面Aとが一致する場合は、異物の像が像面IPに合焦状態にて形成されてしまい、撮像素子からの出力を用いて生成された出力画像上に異物の像が鮮明に写り込む。このため、1次結像位置とレンズ面Aとを離間させることで、像面IP上に形成される異物の像をデフォーカスしたボケ像とすることができ、出力画像上にて目立たなくすることができる。
この場合、異物の像がどの程度出力画像に影響を与えるかを、異物を通過する光線束のレンズ面A上での面積に対する異物の面積の比で考察する方法がある。異物が遮光作用を有し、該異物に入射した光線束を遮断すると、その光線束の領域の光量が、異物に入射しない周辺の光線束が通る領域に対して光量が低下し、それが出力画像上に影の像となって異物の存在を感知させる。そして、異物の大きさと異物の存在を感知し難い面積比(減光比率)が判れば、異物の像の写り込みが問題とならないようなレンズ面Aと1次結像位置との間の必要最小距離を求めることができる。
図4には、1次結像面からレンズ面Aまでの距離と上記面積比(減光比率)との関係を示している。図4では、アタッチメント光学系内の第1の正レンズユニットLのFナンバー(Fno)を12とし、円形の異物の大きさ(直径)をφ30,50,70μmとし、レンズ面Aにおける光軸上の位置に異物が付着した状態を想定している。
一般に、光学レンズの製造工程における洗浄処理と光学レンズを収容する鏡筒への組み込みにおいては、50μmより大きな異物の除去は容易である。そして、上記面積比が15%を下回れば、異物の像が目立たなくなる。
このことから、第1の正レンズユニットLのFナンバーをTFnoとし、第1の正レンズユニットLの結像位置(1次結像位置)とフィールドレンズユニットFを構成する各レンズ面との間の距離をDLとしたとき、以下の条件式(1)を満足する必要がある。
|DL|>0.15・TFno …(1)
図4では、第1の正レンズユニットLのFナンバーを12としたが、上記条件式(1)から分かるように、Fナンバーに比例してDLが満たすべき条件も変化する。このため、上記条件式(1)は、異物の像の写り込み状態がFナンバーの変化にとらわれない関係式となっている。
また、第1の正レンズユニットLのバックフォーカスの範囲内にフィールドレンズユニットFが配置された場合は光線束の幅が変化するが、本実施例ではフィールドレンズユニットFは1次結像位置の近傍に配置されるため、その影響は小さい。
図4から分かるように、フィールドレンズユニットFを1次結像位置から大きく離して配置するほど異物の像の写り込みの出力画像への影響は緩和される。ただし、フィールドレンズユニットFが1次結像位置より物体側に配置された場合は、第1の正レンズユニットLにおける軸外光線束の屈折偏向作用が弱まり、フィールドレンズユニットFの作用が弱まるため、第1の正レンズユニットLのレンズ外径が大きくなる。
また、フィールドレンズユニットFを1次結像位置より像側(2次結像位置側又は撮像光学系側)に配置した場合でも、フィールドレンズユニットFを1次結像位置から大きく離しすぎるのも好ましくない。この場合は、1次結像した後に広がった軸外光線束をケラレなく屈折させるために、フィールドレンズユニットFのレンズ外径が大きくなる。しかも、軸外光線束の輪帯位置の変化に対して屈折偏向作用が異なるために、非対称な収差が発生する。
このような問題を回避するためには、第1の正レンズユニットLのバックフォーカスをTBFとし、1次結像位置とフィールドレンズユニットFを構成する各レンズ面との間の距離をDLとするとき、以下の条件式(2)を満足する必要がある。
0.5・TBF>|DL| …(2)
したがって、アタッチメント光学系ATは、条件式(1)と条件式(2)をまとめた、
5・TBF>|DL|>0.15・TFno …(3)
なる条件を満足する必要がある。そして、この条件は、撮影光学系Mのフォーカシングによって、該撮影光学系Mおよびアタッチメント光学系ATからなる光学全系が合焦可能な物体距離の全域において満足すべきである。
この条件を満足することで、フィールドレンズユニットFのレンズ面に付着した異物の像による画質の低下を回避しつつ、アタッチメント光学系ATをレンズ外径が小さな小型の光学系とすることができる。
なお、第1の正レンズユニットLを構成する負レンズコンポーネントB1と正レンズコンポーネントB2を以下のように構成することがより好ましい。負レンズコンポーネントB1を、互いに像側のレンズ面が凹面である2つの負レンズエレメントで構成する。正レンズコンポーネントB2を、正レンズエレメントと負レンズエレメントが接合されて全体として正の屈折力を有する接合レンズエレメントと、該接合レンズエレメントとの間に空気間隔を挟んだ正レンズエレメントとを、物体側から像側に順に配置して構成する。このような構成により、負レンズコンポーネントB1を構成する2つの負レンズエレメントの各レンズ面の曲率を弱めることでき、非点収差の発生を抑制することができる。
また、フィールドレンズユニットFを以下のように構成することがより好ましい。すなわち、物体側に凸面を向けた正レンズエレメントと、該正レンズエレメントとの間に空気間隔を挟んで配置され、物体側に凹面を向けた負レンズエレメントとを物体側から像側に順に配置する。このような構成により、光線束(像)のケラレを防止することができる。
さらに、フィールドレンズユニットFよりも像側であって撮影光学系Mよりも物体側に配置される第2の正レンズユニットHを、色収差の発生を抑えるために、正レンズエレメントと負レンズエレメントを組み合わせたダブレット構成とするとよりよい。
本実施例のアタッメント光学系ATを装着するのに好適な撮影光学系Mは、以下のように構成するとよい。すなわち、物体側から像側に順に、正の屈折力を有する第1レンズユニットと、負の屈折力を有する第2レンズユニットと、正の屈折力を有する第3レンズユニットと、正の屈折力を有する第4レンズユニットとで構成するとよい。
撮影光学系Mの広角端から望遠端への変倍は、第1および第3レンズユニットを物体側に移動させ、第1および第2のレンズユニット間と第3および第4レンズユニット間の空気間隔を広げ、第2および第3レンズユニット間の空気間隔を狭めることで行われる。このように、撮影光学系Mは、最も物体側の第1レンズユニットが変倍時に移動することで、第1レンズユニットから入射瞳の位置までの距離が長い光学系として構成される。また、フォーカシングは、第4レンズユニットを光軸方向に移動させて行う。
さらに、撮影光学系Mは、第2および第3のレンズユニットとの間に絞り(例えば、虹彩絞り)が配置されていることが望ましい。
本実施例では、このような構成の撮影光学系Mに対してアタッチメント光学系ATを用いることで、望遠端側においてきわめて広い撮影画角を実現し、ケラレがほとんどない出力画像の取得を可能としている。
なお、2回結像光学系では、像面IP上に形成される像が倒立像となるため、カメラ側での電気的な処理によって正立した画像を表示させるようにするとよい。
図5には、後述する本発明の数値例2〜4に示すアタッチメント光学系に好適な撮影光学系(数値例1)の広角端、中間ズーム位置および望遠端での光学構成および光線トレース図を示している。
図5において、MB1〜MB4は撮影光学系を構成する上述した第1〜第4レンズユニットを示しており、該撮影光学系は、約4.7倍の変倍比を有するズームレンズとして構成されている。第4レンズユニットMB4を光軸方向に移動させることでフォーカシングが行われる。図中のSPは虹彩絞りである。ズーム位置が望遠端側になるほど、第1レンズユニットMB1の最も物体側の面から入射瞳までの距離が長くなる。
図7,図8,図9はそれぞれ、本発明の数値例2,3,4のアタッチメント光学系ATを示している。これらの図では、アタッチメント光学系ATを数値例1の撮影光学系の物体側に配置して2回結像光学系を構成し、合焦可能な物体距離として無限遠とアタッチメント光学系のうち最も物体側のレンズ面(第1面)の頂点位置に設定した場合の光学構成を示している。また、図7〜図9には、光線トレース図も併せて示している。
図7〜図9において、アタッチメント光学系ATは、図1に示したように、物体側から像側に順に配置された、第1の正レンズユニットL(B1,B2)と、フィールドレンズユニットFと、第2の正レンズユニットHとを有する。フィールドレンズユニットFは、第1の正レンズユニットLの結像位置(1次結像位置)の近傍に配置され、第1の正レンズユニットLから射出する光線束を集光する作用を有する。第2の正レンズユニットHは、フィールドレンズユニットFから射出した光線束を撮影光学系Mの撮面IP上に再結像させるために、焦点位置の補正を行う。ここで、第2の正レンズユニットHと撮影光学系Mとを、再結像作用を有するリレー光学系とする。なお、図7〜図9において、撮影光学系Mのズーム位置は望遠端である。
図7〜図9中の光線トレース図は、アタッチメント光学系ATに特別な可動レンズユニットを設けなくても、撮影光学系Mに備わったフォーカシング機能によって像面IP上に、周辺部のケラレを生じない物体像が形成されていることを示している。
図13には、撮影光学系を収容したレンズ鏡筒2を一体に備えたデジタルスチルカメラ3と、撮影光学系(レンズ鏡筒2)の物体側に、本実施例のアタッチメント光学系を収容したワイドコンバータ1を装着した撮像システムを示している。
(数値例1〜4について)
以下に、数値例1〜4の光学データを示す。数値例2〜4の光学データは、数値例1の撮影光学系のズーム位置が望遠端にあるときのデータを示している。このとき、数値例1のR1面とR17面との距離は5mmとする。
また、表1は、数値例1の撮影光学系と数値例2〜4のアタッチメント光学系とを組み合わせたときの条件式(3)の各値を示している。表1において、DLは、1次結像位置とフィールドレンズユニットFのうち最も1次結像位置に近いレンズ面との間の距離を示している。
各数値例において、fは各光学系の焦点距離(mm)、Fnoは各光学系のFナンバー、ωは撮影光学系の半画角(°)を示す。また、Riは物体側から像側に数えたi番目の光学素子(レンズエレメントおよび絞り等)の曲率半径(mm)を示す。Diは、i番目の光学素子の光軸上での厚み(mm)およびi番目とi+1番目の光学素子間の空気間隔(mm)を示している。Niとνiはそれぞれ、i番目のレンズエレメントの材料であるガラスの屈折率とアッベ数を示している。
また、レンズ面が非球面形状を有する場合には、その非球面形状は以下の式で表される。K,A,B,C,Dは非球面係数であり、「e−G」は、「×10−G」を表す。
/R
X=―――――――――――――――――――――――
1+(1−(1+K)・(H/R)1/2
+A・H+B・H+C・H+D・H
ただし、Xはレンズ面の光軸方向での変位量を示し、Hは光軸からの距離を示す。また、Rは曲率半径を示す。
また、図6には、数値例1の撮影光学系の広角端、中間ズーム位置および望遠端での収差図を示している。さらに、図10,図11および図12にはそれぞれ、図7,図8および図9に示した構成において物体距離を無限遠およびアタッチメント光学系の第1面の頂点位置としたときの収差図を示している。

数値例 1
f= 7.62 〜 35.53 Fno= 2.88 〜 4.90 2ω=62.5°〜 14.8°

R 1= 25.758 D 1= 0.97 N 1= 1.84666 ν 1= 23.9
R 2= 18.488 D 2= 3.45 N 2= 1.69680 ν 2= 55.5
R 3= 206.825 D 3= 可変

R 4= 28.479 D 4= 0.70 N 3= 1.88300 ν 3= 40.8
R 5= 6.693 D 5= 3.41
R 6= -21.529 D 6= 0.65 N 4= 1.69680 ν 4= 55.5
R 7= 20.660 D 7= 0.65
R 8= 14.781 D 8= 1.94 N 5= 1.84666 ν 5= 23.9
R 9= -990.152 D 9= 可変

R10= 絞り D10= 0.86
* R11= 7.941 D11= 2.48 N 6= 1.58313 ν 6= 59.4
* R12= -24.952 D12= 0.22
R13= 5.513 D13= 1.72 N 7= 1.48749 ν 7= 70.2
R14= 10.653 D14= 0.86 N 8= 1.84666 ν 8= 23.9
R15= 4.204 D15= 可変

R16= 10.934 D16= 2.15 N 9= 1.58313 ν 9= 59.4
R17= 53.668 D17= 可変

R18= ∞ D18= 2.15 N10= 1.51633 ν10= 64.1
R19= ∞

\焦点距離 7.62 14.84 35.53
可変間隔\
D 3 0.43 10.61 17.51
D 9 14.03 7.60 2.05
D15 7.75 9.62 20.61
D17 2.15 4.63 2.65

非球面係数
第11面 : K=-2.51604e-1 A= 0 B=-9.78818e-5 C= 2.38159e-6
D= 2.80967e-7
第12面 : K= 9.03719 A= 0 B= 2.77596e-4 C= 4.38159e-6
D= 3.26865e-7


数値例2
f= 3.74 Fno= 4.90

R 1= 15.439 D 1= 1.20 N 1= 1.77250 ν 1= 49.6
R 2= 8.892 D 2= 3.93
R 3= 45.734 D 3= 1.20 N 2= 1.69680 ν 2= 55.5
R 4= 6.469 D 4= 16.78
R 5= -42.355 D 5= 4.17 N 3= 1.48749 ν 3= 70.2
R 6= -6.265 D 6= 0.80 N 4= 1.84666 ν 4= 23.9
R 7= -9.462 D 7= 0.20
R 8= 49.361 D 8= 2.50 N 5= 1.48749 ν 5= 70.2
R 9= -19.515 D 9= 26.66
R10= 21.284 D10= 5.50 N 6= 1.60311 ν 6= 60.6
R11= -70.473 D11= 1.93
R12= -18.401 D12= 1.40 N 7= 1.77250 ν 7= 49.6
R13= -35.756 D13= 70.04
R14= 46.332 D14= 1.50 N 8= 1.84666 ν 8= 23.9
R15= 42.173 D15= 1.01
R16= 132.191 D16= 3.00 N 9= 1.69680 ν 9= 55.5
R17= -64.052

数値例3
f= 3.54 Fno= 4.9

R 1= 17.343 D 1= 1.20 N 1= 1.77250 ν 1= 49.6
R 2= 7.860 D 2= 6.07
R 3= 18.193 D 3= 1.00 N 2= 1.69680 ν 2= 55.5
R 4= 6.421 D 4= 16.78
R 5= -43.607 D 5= 5.82 N 3= 1.48749 ν 3= 70.2
R 6= -5.591 D 6= 0.80 N 4= 1.84666 ν 4= 23.9
R 7= -8.393 D 7= 0.20
R 8= 97.520 D 8= 2.80 N 5= 1.48749 ν 5= 70.2
R 9= -17.752 D 9= 40.00
R10= 21.427 D10= 5.00 N 6= 1.60311 ν 6= 60.6
R11= -164.586 D11= 1.53
R12= -29.017 D12= 1.40 N 7= 1.77250 ν 7= 49.6
R13= -188.457 D13= 55.00
R14= 51.438 D14= 1.50 N 8= 1.84666 ν 8= 23.9
R15= 40.709 D15= 0.79
R16= 88.706 D16= 3.00 N 9= 1.69680 ν 9= 55.5
R17= -65.472

数値例4
f= 3.82 Fno= 4.9

R 1= 24.266 D 1= 1.20 N 1= 1.77250 ν 1= 49.6
R 2= 7.902 D 2= 2.49
R 3= 18.464 D 3= 1.20 N 2= 1.69680 ν 2= 55.5
R 4= 7.010 D 4= 16.78
R 5= -23.043 D 5= 4.32 N 3= 1.48749 ν 3= 70.2
R 6= -5.938 D 6= 0.80 N 4= 1.84666 ν 4= 23.9
R 7= -9.188 D 7= 0.20
R 8= 32.663 D 8= 3.50 N 5= 1.48749 ν 5= 70.2
R 9= -19.419 D 9= 23.13
R10= 31.829 D10= 5.20 N 6= 1.60311 ν 6= 60.6
R11= -33.181 D11= 1.61
R12= -15.948 D12= 1.40 N 7= 1.77250 ν 7= 49.6
R13= -26.545 D13= 70.30
R14= 46.189 D14= 1.50 N 8= 1.84666 ν 8= 23.9
R15= 40.944 D15= 0.95
R16= 109.697 D16= 3.00 N 9= 1.69680 ν 9= 55.5
R17= -62.254
以上説明した実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
レンズ面に付着した異物の像の写り込みによって撮影画像の画質が低下することを回避できるアタッチメント光学系を提供する。
L 第1の正レンズユニット
F フィールドレンズユニット
H 第2の正レンズユニット
M 撮影光学系

Claims (5)

  1. 撮影光学系の物体側に取り外し可能に装着されて撮影画角を広げるアタッチメント光学系であって、
    物体側から像側に順に、
    正の屈折力を有する第1の正レンズユニットと、
    正の屈折力を有するフィールドレンズユニットと、
    正の屈折力を有する第2の正レンズユニットとを含み、
    前記第1の正レンズユニットは、入射した光を該アタッチメント光学系内における前記第1の正レンズユニットよりも前記フィールドレンズユニットに近い位置にて1回結像させ、
    前記撮影光学系のフォーカシングによって、該撮影光学系および前記アタッチメント光学系からなる光学全系が合焦可能な物体距離の全域において以下の条件を満足することを特徴とするアタッチメント光学系。
    0.5・TBF>|DL|>0.15・TFno

    ただし、TBFは前記第1の正レンズユニットのバックフォーカス、TFnoは該第1の正レンズユニットのFナンバー、DLは該第1の正レンズユニットの結像位置と前記フィールドレンズユニットの各レンズ面との距離である。
  2. 前記フィールドレンズユニットは、物体側から像側に順に配置された、
    物体側に凸面を向けた正レンズエレメントと、
    前記正レンズエレメントとの間に空気間隔を挟んで配置され、物体側に凹面を向けた負レンズエレメントとにより構成されていることを特徴とする請求項1に記載のアタッチメント光学系。
  3. 前記第1の正レンズユニットは、物体側から像側に順に配置された、
    負レンズコンポーネントと、
    正レンズコンポーネントとにより構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のアタッチメント光学系。
  4. 前記第1の正レンズユニットにおいて最も外径が大きいレンズエレメントの外径は、前記撮影光学系において最も外径が大きいレンズエレメントの外径よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載のアタッチメント光学系。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載のアタッチメント光学系と、
    該アタッチメント光学系が取り外し可能に装着される撮影光学系と、
    前記アタッチメント光学系および前記撮影光学系によって形成された物体像を撮像する撮像装置とを有することを特徴とする撮像システム。
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