JP2010250975A - ワイヤハーネス用コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】取付作業の簡略化を図ることができるワイヤハーネス用コネクタを提供する。
【解決手段】本ワイヤハーネス用コネクタ5は、自動車の内装材4に形成された孔に挿通されるコネクタ本体9と、被覆電線3を電気的に接続し且つ対応するコネクタの端子と係合する係合手段を具備する1以上の端子8と、コネクタ本体に具備されているコネクタ本体を内装材に固定する固定手段13と、を備えることを特徴とする。このような固定手段を備えているので、コネクタを内装材に直接取り付けることができるようになる。このため、従来のようにコネクタを電装部品に接続してからその電装部品を内装材に装着する場合に比べて、電装部品を内装材に取り付けるときに電装部品のコネクタと接続できる構造とすることができるため、内装材への電装部品の取り付けに関する作業工程を減らして取付作業を簡素化することができる。
【選択図】図1
【解決手段】本ワイヤハーネス用コネクタ5は、自動車の内装材4に形成された孔に挿通されるコネクタ本体9と、被覆電線3を電気的に接続し且つ対応するコネクタの端子と係合する係合手段を具備する1以上の端子8と、コネクタ本体に具備されているコネクタ本体を内装材に固定する固定手段13と、を備えることを特徴とする。このような固定手段を備えているので、コネクタを内装材に直接取り付けることができるようになる。このため、従来のようにコネクタを電装部品に接続してからその電装部品を内装材に装着する場合に比べて、電装部品を内装材に取り付けるときに電装部品のコネクタと接続できる構造とすることができるため、内装材への電装部品の取り付けに関する作業工程を減らして取付作業を簡素化することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、自動車の電装部品の配線に用いられるワイヤハーネス用のコネクタに関し、更に詳しくは、内装材に直接取り付けることができるワイヤハーネス用コネクタに関する。
従来より、自動車の電装部品の配線にはワイヤハーネスが用いられている。このワイヤハーネスを配線のために内装材の裏面に取り付ける構造としては、例えば図7に示すように、内装材(ルーフライニングともいう。)100の裏面にブチルゴムテープ101を貼付し(図7(A)を参照。)、該ブチルゴムテープ101にワイヤハーネス102を貼付する(図7(B)を参照。)ものがある。ここで、ワイヤハーネス102の端部はブチルゴムテープ101に貼付せずに浮かせると共に、例えばウレタンから成る異音防止材103を取り付ける。そして、ワイヤハーネス102の端部のコネクタ104を電装部品(ルームランプ)105に接続し(図7(C)を参照。)、該電装部品105を内装材100に取り付ける(図7(D)を参照。また、特許文献1の図5参照。)。
しかし、上述したワイヤハーネス102では、コネクタ104が電装部品105のみに取り付けられているため、コネクタ104を電装部品105に接続してから電装部品105を内装材100に装着しなければならず、作業工程が多くなってしまい作業性が悪い。
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、取付作業の簡略化を図ることができるワイヤハーネス用コネクタを提供することを目的とする。
本発明は、以下の通りである。
1.自動車の内装材に形成された孔に挿通されるコネクタ本体と、被覆電線を電気的に接続し且つ対応するコネクタの端子と係合する係合手段を具備する1以上の端子と、該コネクタ本体に具備されている該コネクタ本体を該内装材に固定する固定手段と、を備えることを特徴とするワイヤハーネス用コネクタ。
2.上記固定手段は上記コネクタ本体に一体形成されており、上記孔から上記コネクタ本体が脱落しないように係止する係止爪である上記1.記載のワイヤハーネス用コネクタ。
3.上記コネクタ本体は、上記被覆電線が熱溶着により固定されているシートを、上記内装材との間に挟み込んで挟持する上記1.又は上記2.に記載のワイヤハーネス用コネクタ。
4.上記コネクタ本体に装着されるコネクタ蓋を更に備え、上記端子は上記被覆電線の被覆を装着時に削り取り、且つ該被覆電線を挟持して接続する溝構造を有し、上記コネクタ蓋は、上記コネクタ本体に装着されると共に上記被覆電線を上記端子の溝構造に押し込む押込部を有する上記1.乃至上記3.のいずれかに記載のワイヤハーネス用コネクタ。
1.自動車の内装材に形成された孔に挿通されるコネクタ本体と、被覆電線を電気的に接続し且つ対応するコネクタの端子と係合する係合手段を具備する1以上の端子と、該コネクタ本体に具備されている該コネクタ本体を該内装材に固定する固定手段と、を備えることを特徴とするワイヤハーネス用コネクタ。
2.上記固定手段は上記コネクタ本体に一体形成されており、上記孔から上記コネクタ本体が脱落しないように係止する係止爪である上記1.記載のワイヤハーネス用コネクタ。
3.上記コネクタ本体は、上記被覆電線が熱溶着により固定されているシートを、上記内装材との間に挟み込んで挟持する上記1.又は上記2.に記載のワイヤハーネス用コネクタ。
4.上記コネクタ本体に装着されるコネクタ蓋を更に備え、上記端子は上記被覆電線の被覆を装着時に削り取り、且つ該被覆電線を挟持して接続する溝構造を有し、上記コネクタ蓋は、上記コネクタ本体に装着されると共に上記被覆電線を上記端子の溝構造に押し込む押込部を有する上記1.乃至上記3.のいずれかに記載のワイヤハーネス用コネクタ。
本発明のワイヤハーネス用コネクタ(以下、コネクタとも呼ぶ)によれば、コネクタ本体を自動車の内装材に固定するための固定手段を備えているので、コネクタを内装材に直接取り付けることができるようになる。従来のようにコネクタを電装部品に接続してからその電装部品を内装材に装着する場合に比べて、電装部品を内装材に取り付けるときに電装部品のコネクタと接続できる構造とすることができるため、内装材への電装部品の取り付けに関する作業工程を減らして取付作業を簡素化することができる。
また、固定手段が係止爪である場合は、簡易な形状でコネクタ本体を内装材の穴に挿通させるだけで確実な固定を行うことができる。
更に、コネクタ本体が、シートを、内装材との間に挟み込んで挟持する場合は、ワイヤハーネスを内装材に固定することができる。また、シートがコネクタにより動かなくなることによりコネクタ周囲での被覆電線の遊びがなくなるので、被覆電線の振動による異音の発生を効果的に抑えることができる。
更に、端子に溝構造を有し、固定手段がコネクタ本体に一体形成され、押込部を有するコネクタ蓋を更に具備する場合は、被覆電線に対して簡易な圧接作業によりコネクタを装着することができるようになる。このため、ワイヤハーネスを組み立てる作業を簡易化することができる。
更に、コネクタ本体が、シートを、内装材との間に挟み込んで挟持する場合は、ワイヤハーネスを内装材に固定することができる。また、シートがコネクタにより動かなくなることによりコネクタ周囲での被覆電線の遊びがなくなるので、被覆電線の振動による異音の発生を効果的に抑えることができる。
更に、端子に溝構造を有し、固定手段がコネクタ本体に一体形成され、押込部を有するコネクタ蓋を更に具備する場合は、被覆電線に対して簡易な圧接作業によりコネクタを装着することができるようになる。このため、ワイヤハーネスを組み立てる作業を簡易化することができる。
本発明に係るワイヤハーネス用コネクタは、被覆電線が圧接により取り付けられると共に被覆電線を電装部品に接続するためのワイヤハーネス用コネクタであって、自動車の内装材に固定するための固定手段を備えるものである。
上記「ワイヤハーネス」は、自動車の各種電装部品の配線に用いられ、電線と電装部品とを接続するコネクタにより内装材に設けられるワイヤハーネスである。上記「自動車の内装材」は乗用車及びトラック等の自動車の車内の天井、壁面及び床面等として設けられる内装材であれば特に問わず、例えばルーフライニング、フロアライニング及びドアトリム等を挙げることができる。また、上記「電装部品」は、内装材に設けられるランプユニット、スイッチユニット及び電動ルーフ等の駆動ユニット等を例示することができる。更に、前記内装材に設けられる各電装部品と接続されるECU等も含まれる。
上記「ワイヤハーネス」は、自動車の各種電装部品の配線に用いられ、電線と電装部品とを接続するコネクタにより内装材に設けられるワイヤハーネスである。上記「自動車の内装材」は乗用車及びトラック等の自動車の車内の天井、壁面及び床面等として設けられる内装材であれば特に問わず、例えばルーフライニング、フロアライニング及びドアトリム等を挙げることができる。また、上記「電装部品」は、内装材に設けられるランプユニット、スイッチユニット及び電動ルーフ等の駆動ユニット等を例示することができる。更に、前記内装材に設けられる各電装部品と接続されるECU等も含まれる。
上記「被覆電線」は、コネクタに接続されて、コネクタに接続された電装部品間を電気的に接続するものであればよく、その形状、太さ、材質及び本数等は特に問わない。被覆電線としては、例えばエナメルで被覆されたエナメル被覆線を使用することができる。また、ポリエチレン被覆線及びポリエステル被覆線等の任意の材質を用いた被覆線を用いてもよい。更に、被覆電線としては、単芯又は多芯のいずれも使用することができる。また、被覆電線が複数本から構成される場合は、各被覆電線が束ねられたり被覆を介して接続されていたりしてもよいし、各被覆電線が独立して設けられていてもよい。更に、被覆電線は、例えば不織布等のシート上に熱溶着により固定するようにできる。
上記「コネクタ」は、被覆電線を電装部品側のコネクタの端子に接続するものである。また、コネクタは内装材に係止することによって、ワイヤハーネスを内装材に固定するためのものである。このようなコネクタは接続されている被覆電線を自動車の内装材に固定する限り、その形状、大きさ、材質、構造、本数等は特に問わない。
上記「固定手段」は、コネクタを内装材に固定する限り、内装材に係止することができれば特に問わず、抜け止め防止爪による固定、内装材に設けられた孔に嵌合、接着による固定、ねじ止め等を例示することができる。
コネクタの固定位置とワイヤハーネスの長さの関係としては、コネクタ以外の箇所ではワイヤハーネスの張力がやや緩まった状態とするようにできる。また、コネクタを被覆電線に組み付ける位置は、両端部(図4(A)のコネクタ51を参照。)の他、必要に応じて中間部(図4(A)のコネクタ52を参照。)とすることができる。
上記「コネクタ」は、被覆電線を電装部品側のコネクタの端子に接続するものである。また、コネクタは内装材に係止することによって、ワイヤハーネスを内装材に固定するためのものである。このようなコネクタは接続されている被覆電線を自動車の内装材に固定する限り、その形状、大きさ、材質、構造、本数等は特に問わない。
上記「固定手段」は、コネクタを内装材に固定する限り、内装材に係止することができれば特に問わず、抜け止め防止爪による固定、内装材に設けられた孔に嵌合、接着による固定、ねじ止め等を例示することができる。
コネクタの固定位置とワイヤハーネスの長さの関係としては、コネクタ以外の箇所ではワイヤハーネスの張力がやや緩まった状態とするようにできる。また、コネクタを被覆電線に組み付ける位置は、両端部(図4(A)のコネクタ51を参照。)の他、必要に応じて中間部(図4(A)のコネクタ52を参照。)とすることができる。
上記「端子」は被覆電線を電気的に接続し且つ対応するコネクタの端子と係合する係合手段を具備する。また、「係合手段」は、接続されたコネクタ間の端子が電気的に接続される構造であれば任意に選択することができ、例えば棒状のピンと該ピンを挿入固定する挿入孔からなる係合構造を挙げることができる。更に、係合手段は、内装材の厚み方向に脱着可能な構造とすることができる。電装部品を内装材に設ける際に、双方のコネクタを向き合わせて電装部品を内装材に押しつけることでコネクタ同士を接続することができるからである。
コネクタの構造としては、例えば被覆電線を挟持して接続される溝構造を有する端子と、該端子が固定されると共に固定手段と一体形成されたコネクタ本体と、該コネクタ本体に装着されると共に被覆電線を端子の溝構造に押し込む押込部を有するコネクタ蓋と、を備えるものを挙げることができる。端子の数としては、被覆電線と同数でもよいし、あるいは被覆電線の数より少なくして一部の被覆電線のみにコネクタ51を設けるようにしてもよい(図4(A)中、二点鎖線で示す)。
コネクタの構造としては、例えば被覆電線を挟持して接続される溝構造を有する端子と、該端子が固定されると共に固定手段と一体形成されたコネクタ本体と、該コネクタ本体に装着されると共に被覆電線を端子の溝構造に押し込む押込部を有するコネクタ蓋と、を備えるものを挙げることができる。端子の数としては、被覆電線と同数でもよいし、あるいは被覆電線の数より少なくして一部の被覆電線のみにコネクタ51を設けるようにしてもよい(図4(A)中、二点鎖線で示す)。
以下、図面を用いて実施例により本発明を具体的に説明する。
本実施例では、自動車の内装材4を天井のルーフライニングとするとともに、電装部品としてランプユニット6としている。また、ワイヤハーネス1は複数の被覆電線からなるケーブル20及びコネクタ5から成り、コネクタ5が内装材4の裏側からランプユニット6のコネクタ61に接続されるものとしている。
本実施例では、自動車の内装材4を天井のルーフライニングとするとともに、電装部品としてランプユニット6としている。また、ワイヤハーネス1は複数の被覆電線からなるケーブル20及びコネクタ5から成り、コネクタ5が内装材4の裏側からランプユニット6のコネクタ61に接続されるものとしている。
(1)ワイヤハーネス用コネクタの構成
本実施例に係るワイヤハーネス用コネクタ5は、図1及び図2に示すように、ケーブル20の被覆電線3を圧接により取り付けられると共に、ケーブル20を電装部品であるランプユニット6のコネクタ61に接続するものとしている。
コネクタ5は、図4(A)に示すように、ケーブル20の両端部に配置されている。また、コネクタ5は、ケーブル20の各被覆電線3に接続される端子8と、該端子8が固定されるコネクタ本体9と、該コネクタ本体9に装着されるコネクタ蓋10と、を備えている。端子8には、被覆電線3を挟持して接続される溝構造11と、コネクタ5の下方に突出したピン形状のオス端子部12と、が形成されている。オス端子部12はランプユニット6のコネクタ61の挿入孔形状のメス端子部62と接続される。
本実施例に係るワイヤハーネス用コネクタ5は、図1及び図2に示すように、ケーブル20の被覆電線3を圧接により取り付けられると共に、ケーブル20を電装部品であるランプユニット6のコネクタ61に接続するものとしている。
コネクタ5は、図4(A)に示すように、ケーブル20の両端部に配置されている。また、コネクタ5は、ケーブル20の各被覆電線3に接続される端子8と、該端子8が固定されるコネクタ本体9と、該コネクタ本体9に装着されるコネクタ蓋10と、を備えている。端子8には、被覆電線3を挟持して接続される溝構造11と、コネクタ5の下方に突出したピン形状のオス端子部12と、が形成されている。オス端子部12はランプユニット6のコネクタ61の挿入孔形状のメス端子部62と接続される。
コネクタ本体9には、内装材4に固定するための固定手段13と、コネクタ蓋10と係合するための固定爪14と、が形成されている。固定手段13としては外向きの係止爪としている。コネクタ蓋10は、図2及び図3に示すように、下方が開口した略直方体形状で、被覆電線3を端子8の溝構造11に押し込む押込部15と、コネクタ本体9の固定爪14に係合する係合穴16と、が設けられている。また、コネクタ蓋10の下端面17は、内装材4への装着時に内装材4との間でケーブル20のシート2を挟持する。更に、コネクタ蓋10の下端部には、被覆電線3が干渉しないように通過するための通過孔18が形成されている。また、押込部15の下端面には被覆電線3が係合する係合溝19が形成されている。
また、コネクタ5を内装材4に装着した際に、ランプユニット6を内装材4に装着することで、ワイヤハーネス1のコネクタ5のオス端子部12と、ランプユニット6のコネクタ61のメス端子62とが接続されるようにしている。
また、コネクタ5を内装材4に装着した際に、ランプユニット6を内装材4に装着することで、ワイヤハーネス1のコネクタ5のオス端子部12と、ランプユニット6のコネクタ61のメス端子62とが接続されるようにしている。
ワイヤハーネス1は、シート2と、該シート2にホットメルトシート等の熱溶着材を用いた熱溶着により固定される被覆電線3と、を備えている。
シート2は直線状の不織布製としている。このシート2を構成する不織布としては、繊維径は5〜40μm、目付は10〜100g/m2、厚さは0.2〜0.5mm、製法はメルトブロー法又はスパンボンド法、材質はPP等の熱可塑性樹脂のみ、あるいはこれにケナフや麻等の天然繊維を混合したものとすることが好ましい。尚、シート2は不織布に限られず、織布や紙等であってもよい。
シート2のコネクタ5を取り付ける部位には、コネクタ5を貫通させるための透孔7が形成されている。当該部位では被覆電線3のみが露出されている。被覆電線3は、単芯のエナメル線であり、シート2の全域に亘って平行に3本設けられている。
このようなワイヤハーネス1の作製方法は、最初に、シート2の所定位置にコネクタ貫通用の透孔7を形成する。その後、シート2と、被覆電線3と、ホットメルトシートと、をこの順に積層する。この時点で被覆電線3は平行に配置する。その後、アイロン等により熱プレスを行い、ホットメルトシートを溶融してシート2に被覆電線3を熱溶着させる。これにより、ワイヤハーネス1が形成される。
シート2は直線状の不織布製としている。このシート2を構成する不織布としては、繊維径は5〜40μm、目付は10〜100g/m2、厚さは0.2〜0.5mm、製法はメルトブロー法又はスパンボンド法、材質はPP等の熱可塑性樹脂のみ、あるいはこれにケナフや麻等の天然繊維を混合したものとすることが好ましい。尚、シート2は不織布に限られず、織布や紙等であってもよい。
シート2のコネクタ5を取り付ける部位には、コネクタ5を貫通させるための透孔7が形成されている。当該部位では被覆電線3のみが露出されている。被覆電線3は、単芯のエナメル線であり、シート2の全域に亘って平行に3本設けられている。
このようなワイヤハーネス1の作製方法は、最初に、シート2の所定位置にコネクタ貫通用の透孔7を形成する。その後、シート2と、被覆電線3と、ホットメルトシートと、をこの順に積層する。この時点で被覆電線3は平行に配置する。その後、アイロン等により熱プレスを行い、ホットメルトシートを溶融してシート2に被覆電線3を熱溶着させる。これにより、ワイヤハーネス1が形成される。
(2)ワイヤハーネス用コネクタの作用
次に、上記構成のワイヤハーネス用コネクタ5の作用について説明する。
ワイヤハーネス1のシート2の透孔7にコネクタ本体9を貫通させ、各被覆電線3を端子8の溝構造11に挟持させる。更に、コネクタ蓋10をコネクタ本体9に取り付ける。この時、コネクタ蓋10の押込部15の係合溝19が被覆電線3を溝構造11の奥部まで押し込む。これにより、被覆電線3のエナメル被覆が溝構造11との摩擦により剥離し、被覆電線3と端子8とが導通される。そして、コネクタ蓋10の係合穴16がコネクタ本体9の固定爪14に係合することによりコネクタ5が組み付けられる。1本のワイヤハーネス1に対して、両端部、あるいはその間の任意の位置で必要に応じてコネクタ5を設ける。
そして、コネクタ5を内装材4の取付孔4aに挿入し、その縁部に固定手段13である係止爪が引っ掛けることで内装材4への固定が完了する。この時、シート2はコネクタ蓋10の下端面17により内装材4に押し付けられて挟持される。また、コネクタ5同士の間ではシート2はやや緩く保持するようにする。
一方、内装材4に対して、ランプユニット6を押しつけるようにして装着する。この装着により、ランプユニットのコネクタのメス端子と、ワイヤハーネス1のコネクタ5のオス端子部12と、が接続される。
次に、上記構成のワイヤハーネス用コネクタ5の作用について説明する。
ワイヤハーネス1のシート2の透孔7にコネクタ本体9を貫通させ、各被覆電線3を端子8の溝構造11に挟持させる。更に、コネクタ蓋10をコネクタ本体9に取り付ける。この時、コネクタ蓋10の押込部15の係合溝19が被覆電線3を溝構造11の奥部まで押し込む。これにより、被覆電線3のエナメル被覆が溝構造11との摩擦により剥離し、被覆電線3と端子8とが導通される。そして、コネクタ蓋10の係合穴16がコネクタ本体9の固定爪14に係合することによりコネクタ5が組み付けられる。1本のワイヤハーネス1に対して、両端部、あるいはその間の任意の位置で必要に応じてコネクタ5を設ける。
そして、コネクタ5を内装材4の取付孔4aに挿入し、その縁部に固定手段13である係止爪が引っ掛けることで内装材4への固定が完了する。この時、シート2はコネクタ蓋10の下端面17により内装材4に押し付けられて挟持される。また、コネクタ5同士の間ではシート2はやや緩く保持するようにする。
一方、内装材4に対して、ランプユニット6を押しつけるようにして装着する。この装着により、ランプユニットのコネクタのメス端子と、ワイヤハーネス1のコネクタ5のオス端子部12と、が接続される。
(3)実施例の効果
本実施例のワイヤハーネス用コネクタ5によると、自動車の内装材4に固定するための固定手段13を備えているので、コネクタ5を内装材4に直接取り付けることができるようになる。従来のようにコネクタを電装部品に接続してからその電装部品を内装材に装着する場合に比べて、作業工程を減らして取付作業を簡素化することができる。これにより、作業性を向上することができる。更に、本ワイヤハーネス用コネクタ5によりワイヤハーネス1を内装材に係止することができるため、ワイヤハーネス1の内装材4への取付作業をより簡略にすることができる。
また、固定手段13が係止爪であるので、簡易な形状で確実な固定を行うことができるようになる。
更に、コネクタ5が自動車の内装材4との間にワイヤハーネス1のシート2を挟んで固定するので、コネクタ5の周囲でのシート2の遊びが完全になくなり、ワイヤハーネス1の振動による異音の発生を効果的に抑えることができる。
また、コネクタ5が、ケーブル20の各被覆電線3を挟持して接続される溝構造11を有する端子8と、該端子8が固定されると共に固定手段13と一体形成されたコネクタ本体9と、該コネクタ本体9に装着されると共に被覆電線3を端子8の溝構造11に押し込む押込部15を有するコネクタ蓋10と、を備えるので、コネクタ蓋10の嵌め込みという簡易な圧接作業によりコネクタ5を装着することができるようになる。このため、ワイヤハーネス1を組み立てる作業を簡易化することができる。
本実施例のワイヤハーネス用コネクタ5によると、自動車の内装材4に固定するための固定手段13を備えているので、コネクタ5を内装材4に直接取り付けることができるようになる。従来のようにコネクタを電装部品に接続してからその電装部品を内装材に装着する場合に比べて、作業工程を減らして取付作業を簡素化することができる。これにより、作業性を向上することができる。更に、本ワイヤハーネス用コネクタ5によりワイヤハーネス1を内装材に係止することができるため、ワイヤハーネス1の内装材4への取付作業をより簡略にすることができる。
また、固定手段13が係止爪であるので、簡易な形状で確実な固定を行うことができるようになる。
更に、コネクタ5が自動車の内装材4との間にワイヤハーネス1のシート2を挟んで固定するので、コネクタ5の周囲でのシート2の遊びが完全になくなり、ワイヤハーネス1の振動による異音の発生を効果的に抑えることができる。
また、コネクタ5が、ケーブル20の各被覆電線3を挟持して接続される溝構造11を有する端子8と、該端子8が固定されると共に固定手段13と一体形成されたコネクタ本体9と、該コネクタ本体9に装着されると共に被覆電線3を端子8の溝構造11に押し込む押込部15を有するコネクタ蓋10と、を備えるので、コネクタ蓋10の嵌め込みという簡易な圧接作業によりコネクタ5を装着することができるようになる。このため、ワイヤハーネス1を組み立てる作業を簡易化することができる。
尚、本発明においては、上記実施例に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、上記実施例では、固定手段13として係止爪を採用したがこれに限定されず、嵌合のみによって固定する固定手段としてもよい。また、内装材をコネクタ本体とで挟持させるような挟持部材をコネクタ本体に設けることによって固定する固定手段としてもよい。
更に、上記実施例では、コネクタ5がシート2の一部を内装材4との間で挟持して固定するようにしたが、これに限定されず、図5及び6に示すようにコネクタ5がシート2を直接固定しなくてもよい。このようなコネクタは、シート2がコネクタ5に接続されている被覆電線3によって支持されているため、同様の効果を備える。
更に、上記実施例では、コネクタ5の組み付け位置は、シート2の両端部(図4(A)中、実線で示す)としたが、これに限定されず、図4(A)のコネクタ51、52に示すようにシート2の中間部に設けてもよい。
また、上記実施例では、コネクタ5は圧接により被覆電線3に固定されるものとしたが、これに限定されず、他の構造であってもよい。更に、コネクタ5の端子8はオス端子部12を備えているが、これに限定されず、メス端子部等の任意の係合手段とすることができる。また、上記実施例では、コネクタ5の端子8の数を被覆電線3と同数としたが、これに限定されず、図4(A)の二点鎖線で示すように、被覆電線3より少なくして一部の被覆電線3のみにコネクタ51を設けるようにしてもよい。
更に、上記実施例では、コネクタ5がシート2の一部を内装材4との間で挟持して固定するようにしたが、これに限定されず、図5及び6に示すようにコネクタ5がシート2を直接固定しなくてもよい。このようなコネクタは、シート2がコネクタ5に接続されている被覆電線3によって支持されているため、同様の効果を備える。
更に、上記実施例では、コネクタ5の組み付け位置は、シート2の両端部(図4(A)中、実線で示す)としたが、これに限定されず、図4(A)のコネクタ51、52に示すようにシート2の中間部に設けてもよい。
また、上記実施例では、コネクタ5は圧接により被覆電線3に固定されるものとしたが、これに限定されず、他の構造であってもよい。更に、コネクタ5の端子8はオス端子部12を備えているが、これに限定されず、メス端子部等の任意の係合手段とすることができる。また、上記実施例では、コネクタ5の端子8の数を被覆電線3と同数としたが、これに限定されず、図4(A)の二点鎖線で示すように、被覆電線3より少なくして一部の被覆電線3のみにコネクタ51を設けるようにしてもよい。
更に、上記実施例では、シート2のコネクタ5を取り付ける部位にコネクタ5を貫通させる透孔7を形成したが、これに限定されず、これを設けなくてもよい。この場合、コネクタ本体10又は端子8の溝構造11の部位がシート2を突き抜けるようにする。
また、上記実施例では、被覆電線3はシート2上に平行に配列して固定されるようにしたが、これに限定されず、例えばコネクタ5付近だけでは被覆電線3を平行に配列して、コネクタ5同士の間では被覆電線3を束ねるようにしてもよい。
更に、上記実施例では、被覆電線3を単線のエナメル被覆線としたがこれに限定されず、ポリエチレン被覆線及びポリエステル被覆線等の任意の材質を用いた被覆線を用いてもよい。また、より線であってもよい。特に複芯の被覆電線3を用いた場合は、図4(B)に示すように、ワイヤハーネス1を折り曲げて使用する際に、より高い折り曲げ強度を確保することができる。更に、各被覆電線が被覆を介して連結されているフラットケーブル等を用いてもよい。
また、上記実施例では、被覆電線3はシート2上に平行に配列して固定されるようにしたが、これに限定されず、例えばコネクタ5付近だけでは被覆電線3を平行に配列して、コネクタ5同士の間では被覆電線3を束ねるようにしてもよい。
更に、上記実施例では、被覆電線3を単線のエナメル被覆線としたがこれに限定されず、ポリエチレン被覆線及びポリエステル被覆線等の任意の材質を用いた被覆線を用いてもよい。また、より線であってもよい。特に複芯の被覆電線3を用いた場合は、図4(B)に示すように、ワイヤハーネス1を折り曲げて使用する際に、より高い折り曲げ強度を確保することができる。更に、各被覆電線が被覆を介して連結されているフラットケーブル等を用いてもよい。
本ワイヤハーネス用のコネクタは、自動車の電装部品の配線に用いられるワイヤハーネス用のコネクタの技術として利用することができる。特に、ワイヤハーネスを内装材に直接固定でき、自動車の電装部品の装着を容易にする技術として好適に利用することができる。
1;ワイヤハーネス、2;シート、3;被覆電線、4;内装材、5;コネクタ、8;端子、9;コネクタ本体、10;コネクタ蓋、11;溝構造、12;オス端子部、13;固定手段、14;固定爪、15;押込部、16;係合穴、17;下端面、18;通過孔、19;係合溝、20;ケーブル。
Claims (4)
- 自動車の内装材に形成された孔に挿通されるコネクタ本体と、被覆電線を電気的に接続し且つ対応するコネクタの端子と係合する係合手段を具備する1以上の端子と、該コネクタ本体に具備されている該コネクタ本体を該内装材に固定する固定手段と、を備えることを特徴とするワイヤハーネス用コネクタ。
- 上記固定手段は上記コネクタ本体に一体形成されており、上記孔から上記コネクタ本体が脱落しないように係止する係止爪である請求項1記載のワイヤハーネス用コネクタ。
- 上記コネクタ本体は、上記被覆電線が熱溶着により固定されているシートを、上記内装材との間に挟み込んで挟持する請求項1又は2に記載のワイヤハーネス用コネクタ。
- 上記コネクタ本体に装着されるコネクタ蓋を更に備え、
上記端子は上記被覆電線の被覆を装着時に削り取り、且つ該被覆電線を挟持して接続する溝構造を有し、
上記コネクタ蓋は、上記コネクタ本体に装着されると共に上記被覆電線を上記端子の溝構造に押し込む押込部を有する請求項1乃至3のいずれか1項に記載のワイヤハーネス用コネクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009096279A JP2010250975A (ja) | 2009-04-10 | 2009-04-10 | ワイヤハーネス用コネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2009096279A JP2010250975A (ja) | 2009-04-10 | 2009-04-10 | ワイヤハーネス用コネクタ |
Publications (1)
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Cited By (1)
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KR20210098621A (ko) * | 2020-02-03 | 2021-08-11 | 프롬비 (주) | 사용의 편의성이 향상된 초음파 가습기 |
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2009
- 2009-04-10 JP JP2009096279A patent/JP2010250975A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20210098621A (ko) * | 2020-02-03 | 2021-08-11 | 프롬비 (주) | 사용의 편의성이 향상된 초음파 가습기 |
KR102326497B1 (ko) * | 2020-02-03 | 2021-11-16 | 프롬비(주) | 사용의 편의성이 향상된 초음파 가습기 |
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