JP2010252424A - ワイヤハーネス - Google Patents

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Abstract

【課題】内装材への取付作業の簡略化と、部品点数の削減と、異音発生を抑制することができるワイヤハーネスを提供する。
【解決手段】本ワイヤハーネス1は、自動車の内装材4に設けられ、少なくとも1つのコネクタ5が内装材4に設けられる電装部品6に接続され、シート2と、シート2にホットメルトシート等の熱溶着材により固定されている1本以上の被覆電線3と、被覆電線3の少なくとも1本と電気的に接続され、且つ内装材4に係止可能なコネクタ5と、を備えることを特徴とする。このようなワイヤハーネスは、コネクタを自動車の内装材に固定することによってワイヤハーネスが内装材から外れることなく装着されるので、従来のように、ブチルゴムテープを貼付し、ワイヤハーネスを貼付して、異音防止材を取り付けて、コネクタを接続するという多数の工程を行う場合に比べて、取付作業を格段に簡素化することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車の電装部品の配線に用いられるワイヤハーネスに関し、更に詳しくは、内装材への取付作業を簡略化することができるワイヤハーネスに関する。
従来より、自動車の電装部品の配線にはワイヤハーネスが用いられている。このワイヤハーネスを配線のために内装材の裏面に取り付ける構造としては、例えば図7に示すように、内装材(ルーフライニングともいう。)100の裏面にブチルゴムテープ101を貼付し(図7(A)を参照。)、該ブチルゴムテープ101にワイヤハーネス102を貼付する(図7(B)を参照。)ものがある。ここで、ワイヤハーネス102の端部はブチルゴムテープ101に貼付せずに浮かせると共に、例えばウレタンから成る異音防止材103を取り付ける。そして、ワイヤハーネス102の端部のコネクタ104を電装部品(ルームランプ)105に接続し(図7(C)を参照。)、該電装部品105を内装材100に取り付ける(図7(D)を参照。また、特許文献1の図5参照。)。
この取付構造によれば、ワイヤハーネス102の端部の貼付されていない浮いた遊びの部位に異音防止材103が設けられているので、当該部分が振動して内装材100に衝突しても異音の発生はある程度抑えられる。
しかし、上述したワイヤハーネス102では、内装材100に取り付ける際に、ブチルゴムテープ101を貼付する作業、ワイヤハーネス102を貼付する作業、異音防止材103を取り付ける作業、コネクタ104を接続する作業、という多数の工程を要するので、取付作業が非常に煩雑である。また、ワイヤハーネス102の配線箇所に沿ってブチルゴムテープ101を貼付する必要があると共に浮いた遊びの箇所に異音防止材103が必要になるので、部品点数が増えてしまう。更に、ワイヤハーネス102の端部を伸ばしてコネクタ104を電装部品105に取り付けて、その後、電装部品105を装着することによりワイヤハーネス102の端部に遊びが生じてしまうので、異音防止材103を設けても異音の発生を完全に防ぐことはできない。
これらの問題点を解決するために、内装材に溶融部材を取付け、その溶融部材の内側にワイヤハーネスを押し込んで、溶融部材がワイヤハーネスを抱持した状態で溶融部材を加熱して熱溶着させる構造が知られている(特許文献1を参照)。しかし、この構造でも、ワイヤハーネスを取り付けるために多数の工程が必要となることから作業は煩雑であり、また、溶融部材が必要であるため部品点数は増加してしまい、更に、ワイヤハーネスの端部等、溶融部材に取り付けられない部位では振動により異音が発生してしまう。
特開2002−249004号公報
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、内装材への取付作業の簡略化と、部品点数の削減と、異音発生を抑制することができるワイヤハーネスを提供することを目的とする。
本発明は、以下の通りである。
1.自動車の内装材に設けられ、少なくとも1つのコネクタが該内装材に設けられる電装部品に接続されるワイヤハーネスであって、
シートと、該シートに熱溶着材により固定されている1本以上の被覆電線と、上記被覆電線の少なくとも1本と電気的に接続され、且つ上記内装材に係止可能な上記コネクタと、を備えることを特徴とするワイヤハーネス。
2.上記シートの一部は、上記コネクタと上記内装材との間に挟持される上記1.記載のワイヤハーネス。
3.上記被覆電線は2本以上であり、各該被覆電線は上記シート上に略平行に配列して固定されている上記1.または2に記載のワイヤハーネス。
4.上記被覆電線はエナメル被覆線である上記1.から3までに記載のワイヤハーネス。
5.上記シートは不織布である上記1.から4までに記載のワイヤハーネス。
6.上記熱溶着材は、ホットメルトシートであって、
上記シート、上記被覆電線及び上記ホットメルトシートがこの順に積層されて、該ホットメルトシートが加熱されて融解後、凝固することにより該被覆電線が該シートに熱溶着される上記1.乃至上記5.のいずれかに記載のワイヤハーネス。
本発明のワイヤハーネスによれば、コネクタを自動車の内装材に固定することによってワイヤハーネスが内装材から外れることなく装着されるので、従来のように、ブチルゴムテープを貼付し、その後ワイヤハーネスを貼付して、次いで異音防止材を取り付けて、その後コネクタを接続するという多数の工程を行う場合に比べて、取付作業を格段に簡素化することができる。これにより、作業性を大幅に向上することができる。また、従来のようにブチルゴムテープや異音防止材を必要としないので、部品点数を削減することができる。更に、コネクタを内装材に固定するので、従来のようにコネクタを最初に電装品に接続する場合と異なり、ワイヤハーネスのコネクタ付近に遊びを設ける必要がなくなる。これにより、ワイヤハーネスの遊びの部分による異音の発生を防止することができる。
また、コネクタがシートの一部を内装材に固定する場合は、コネクタ周囲でのシートの遊びがなくなるので、異音の発生をより効果的に抑えることができる。
更に、被覆電線がシート上に平行に配列して固定される場合は、各被覆電線がシートに接するためシートへの熱溶着が容易であるため、被覆電線をシート上に固定することが容易とすることができる。
また、被覆電線がエナメル被覆線である場合は、取扱いが容易で安価に得ることができる。また、被覆電線の酸化を防止することができる。
また、シートが不織布である場合は、走行時の振動を吸収して本ワイヤハーネスに起因する異音の発生を防止できると共に、柔軟であることから被覆電線の断線を防止することができる。更に、基材としての加工容易性が高く、また絶縁性も確保することができ、且つ安価に得ることができる。
また、熱溶着が、シートと、被覆電線と、ホットメルトシートと、が積層されて、該ホットメルトシートが熱溶着されることによりなされる場合は、積層したまま加熱するだけで熱溶着を行うことができるため、熱溶着の工程を簡素化することができる。
本実施例に係るワイヤハーネスを内装材に装着した状態を示す縦断面側面図である。 ワイヤハーネスのコネクタを組み付ける手順を示す分解斜視図であり、(A)は組み付け前、(B)は組み付け後を示す。 コネクタ蓋を示す底面図である。 ワイヤハーネスの各種の形態を示す図であり、(A)は直線状に伸ばした状態、(B)は折り曲げた状態、(C)はY字形状に分岐した状態を示す。 シートがコネクタに接続されている電線により支持されている本実施例に係るワイヤハーネスを内装材に装着した状態を示す縦断面側面図である。 シートがコネクタに接続されている電線により支持されている本実施例のワイヤハーネスのコネクタを組み付ける手順を示す分解斜視図であり、(A)は組み付け前、(B)は組み付け後を示す。 従来のワイヤハーネスを内装材に取り付ける手順を示す側面図であり、(A)はブチルゴムテープを貼付した状態、(B)はワイヤハーネスを貼付した状態、(C)はコネクタを電装部品に接続した状態、(D)は電装部品を内装材に装着した状態を示す。
本発明に係るワイヤハーネスは自動車の内装材に設けられ、少なくとも1端のコネクタが該内装材に設けられる電装部品に接続され、シートと、該シートに熱溶着材により固定されている1本以上の被覆電線と、上記被覆電線の少なくとも1本と固定及び電気的に接続され、且つ上記内装材に係止可能な上記コネクタと、を備える。
本ワイヤハーネスは、自動車の各種電装部品の配線に用いられ、被覆電線と電装部品とを接続するコネクタにより内装材に設けられる。上記「自動車の内装材」は乗用車及びトラック等の自動車の車内の天井、壁面及び床面等として設けられる内装材であれば特に問わず、例えばルーフライニング、フロアライニング及びドアトリム等を挙げることができる。また、上記「電装部品」は、内装材に設けられるランプユニット、スイッチユニット及び電動ルーフ等の駆動ユニット等を例示することができる。また、前記内装材に設けられる各電装部品と接続されるECU等も含まれる。
上記「シート」は、少なくともコネクタ間の各被覆電線が熱溶着材によって熱溶着されていればよく、その形状、太さ、厚さ、材質及び数量等は特に問わない。このようなシートとしては、例えば不織布を使用することができる。また、不織布である場合、その材質は任意に選択することができ、例えばPP等の熱可塑性樹脂のみであってもよいし、これらにケナフや麻等の天然繊維を混合したものとしてもよい。このような不織布は、メルトブロー法及びスパンボンド法等の任意の製造方法で製造することができる。更に、不織布の繊維径は5〜40μm、目付は10〜100g/m、及び厚さは0.2〜0.5mmとすることを例示することができる。
上記「被覆電線」は、コネクタに接続された電装部品間を電気的に接続し、かつ熱溶着によりシートに固定される限り、その形状、太さ、材質、本数等は特に問わない。被覆電線としては、例えばエナメルで被覆されたエナメル被覆線を使用することができる。また、ポリエチレン被覆線及びポリエステル被覆線等の任意の材質を用いた被覆線を用いてもよい。
更に、被覆電線としては、単芯又は多芯のいずれも使用することができる。また被覆電線は、例えばシート上に平行に配列して固定するようにできる。あるいは、コネクタ周囲では平行に配列し、他の部位では束ねるようにできる。
更に、被覆電線は1直線のみに限られず、分岐があってもかまわない。例えば、ワイヤハーネスの全体を略Y字形状に分岐したものとし、3箇所の端部にコネクタを設けて、被覆電線がそれぞれのコネクタの間を適宜連絡するように配置してもよい(図4(C)参照)。更に、分岐させる場合、4つ以上の端部を有するようにしてもよい。また、分岐するときは、各分岐点において全ての被覆電線が分岐してもよいし、一部の被覆電線のみ分岐してもよい。
上記「熱溶着材」は、加熱による融解後、冷却させて凝固させることにより被覆電線をシートに接着固定させるものである。このような熱溶着材はシートに被覆電線を固定する限り、ホットメルトシート及びホットボンド等を例示することができる。また、熱溶着は、シートと、被覆電線と、ホットメルトシート等の熱溶着材と、をこの順に積層して、熱溶着材を熱溶着するようにしてもよい。更に、シートと、ホットボンド等の熱溶着材と、被覆電線と、をこの順に積層して、該熱溶着材を熱溶着するようにしてもよい。あるいは、周囲に熱溶着材をコーティングした被覆電線をシートに配置して熱溶着するようにしてもよい。熱溶着のための加熱手段としては、アイロン等による熱プレスや、熱風の送風等を例示することができる。
上記「コネクタ」は、被覆電線を電装部品側のコネクタの端子に接続するものである。また、コネクタは内装材に係止することによって、ワイヤハーネスを内装材に固定するためのものである。このようなコネクタは接続されている被覆電線を自動車の内装材に固定する限り、その形状、大きさ、材質、構造、本数等は特に問わない。また、固定方法も内装材に係止することができれば特に問わず、内装材に設けられた孔に嵌合、抜け止め防止爪による固定、接着による固定、ねじ止め等を例示することができる。
コネクタは、シートの一部(端部でもよいし、端部意外でもよい)を内装材に固定するようにできる。この固定方法は、図1及び2に例示するように、コネクタ5と内装材4との間にシート2を挟持することによって固定する方法、及び図5及び6に例示するように、シート2がコネクタ5に接続されている被覆電線3によって支持されることによって固定する方法を例示することができる。
コネクタの固定位置とワイヤハーネスの長さの関係としては、コネクタ以外の箇所ではワイヤハーネスの張力がやや緩まった状態とするようにできる。また、コネクタの組み付け位置は、両端部(図4(A)のコネクタ51を参照。)の他、必要に応じて中間部(図4(A)のコネクタ52を参照。)とすることができる。
コネクタの構造としては、例えば被覆電線を挟持して接続される溝構造を有する端子と、該端子が固定されるコネクタ本体と、該コネクタ本体に装着されると共に被覆電線を端子の溝構造に押し込む押込部を有するコネクタ蓋と、を備えるものを挙げることができる。端子の数としては、被覆電線と同数でもよいし、あるいは被覆電線の数より少なくして一部の被覆電線のみにコネクタ51を設けるようにしてもよい(図4(A)中、二点鎖線で示す)。また、コネクタを自動車の内装材に固定するための固定手段を備えるようにできる。
尚、コネクタは、被覆電線の端部に設けるに限られず、被覆電線の途中に設けてもよい。また、シートの一部を内装材に固定するために、被覆電線と接続されていないコネクタを用いてもよい。
以下、図面を用いて実施例により本発明を具体的に説明する。
(1)ワイヤハーネスの構成
本実施例に係るワイヤハーネス1は、図1及び図2に示すように、シート2と、該シート2に熱溶着により固定される被覆電線3と、被覆電線3の一部を自動車の内装材4に固定するコネクタ5と、を備えている。ここでは、自動車の内装材4としてルーフライニングとすると共に、コネクタ5をワイヤハーネス1はランプユニット6のコネクタ61に接続されるものとしている。
シート2は直線状の不織布製としている。シート2のコネクタ5を取り付ける部位には、コネクタ5を貫通させるための透孔7が形成されている。当該部位では被覆電線3のみが露出されている。被覆電線3は、単芯のエナメル被覆線であり、シート2の全域に亘って平行に3本設けられている。
コネクタ5は、図4(A)に示すように、シート2の両端部に配置されている。また、コネクタ5は、シート2及び被覆電線3に対して圧接により取り付けられる構造としている。このコネクタ5は、各被覆電線3に接続される端子8と、該端子8が固定されるコネクタ本体9と、該コネクタ本体9に装着されるコネクタ蓋10と、を備えている。
端子8には、被覆電線3を挟持して接続される溝構造11と、コネクタ5の下方に突出したオス端子部12と、が形成されている。コネクタ本体9には、内装材4に固定するための固定手段13と、コネクタ蓋10と係合するための固定爪14と、が設けられている。固定手段13としては外向きの係止爪としている。コネクタ蓋10は、図2及び図3に示すように、下方が開口した略直方体形状で、被覆電線3を端子8の溝構造11に押し込む押込部15と、コネクタ本体9の固定爪14に係合する係合穴16と、が設けられている。また、コネクタ蓋10の下端面17は、内装材4への装着時に内装材4との間でシート2を挟持する。更に、コネクタ蓋10の下端部には、被覆電線3が干渉しないように通過するための通過孔18が形成されている。また、押込部15の下端面には被覆電線3が係合する係合溝19が形成されている。
また、コネクタ5を内装材4に装着した際に、ランプユニット6を内装材4に装着することで、ワイヤハーネス1のコネクタ5のオス端子部12と、ランプユニット6のコネクタ61のメス端子62とが接続されるようにしている。
(2)ワイヤハーネスの作用
次に、上記構成のワイヤハーネス1の作用について説明する。
ワイヤハーネス1の製造工程としては、最初に、シート2の所定位置にコネクタ貫通用の透孔7を形成する。そして、シート2と、被覆電線3と、ホットメルトシートと、を順に積層する。この時点で被覆電線3は平行に配置する。更に、アイロン等により熱プレスを行い、ホットメルトシートを溶融してシート2に被覆電線3を熱溶着させる。
次に、シート2の透孔7にコネクタ本体9を貫通させ、各被覆電線3を端子8の溝構造11に挟持させる。更に、コネクタ蓋10をコネクタ本体9に取り付ける。この時、コネクタ蓋10の押込部15の係合溝19が被覆電線3を溝構造11の奥部まで押し込む。これにより、被覆電線3のエナメル被覆が溝構造11との摩擦により剥離し、被覆電線3と端子8とが導通される。そして、コネクタ蓋10の係合穴16がコネクタ本体9の固定爪14に係合することによりコネクタ5が組み付けられる。1本のワイヤハーネス1に対して、両端部、あるいはその間の任意の位置で必要に応じてコネクタ5を設ける。
そして、コネクタ5を内装材4の取付孔4aに挿入し、その縁に固定手段13である係止爪が引っ掛けることで内装材4への固定が完了する。この時、シート2はコネクタ蓋10の下端面17により内装材4に押し付けられて挟持される。また、コネクタ5同士の間ではシート2はやや緩く保持するようにする。
一方、内装材4に対して、ランプユニット6を装着する。この装着により、ランプユニットのコネクタ61のメス端子62と、ワイヤハーネス1のコネクタ5のオス端子部12と、が接続される。
尚、ワイヤハーネス1の配線方法としては、そのまま直線状に伸ばして用いてもよいし(図4(A))、あるいは途中で折り曲げて曲折状(図4(B))にして用いることもできる。
(3)実施例の効果
本実施例のワイヤハーネス1によると、コネクタ5を自動車の内装材4に固定することによりワイヤハーネス1が装着されるので、従来のように、ブチルゴムテープを貼付して、ワイヤハーネスを貼付して、異音防止材を取り付けて、コネクタを接続するという多数の工程を行う場合に比べて、取付作業を格段に簡素化することができる。これにより、作業性を大幅に向上することができる。また、従来のようにブチルゴムテープや異音防止材を使用することが無いので、部品点数を削減することができる。更に、コネクタ5を内装材4に固定するので、従来のようにコネクタを最初に電装品に接続する場合と異なりワイヤハーネスに遊びを設ける必要がなくなる。これにより、ワイヤハーネスの遊びの部分による異音の発生を防止することができる。
また、コネクタ5がシート2の一部を内装材4との間で挟持して固定するので、コネクタ5の周囲でのシート2の遊びが完全になくなり、異音の発生をより効果的に抑えることができる。
更に、被覆電線3がシート2上に平行に配列して固定されているので、コネクタ5による内装材4への固定を容易にすることができる。
また、被覆電線3がエナメル被覆線であるので、取扱いが容易で安価に得ることができる。更に、被覆電線3の酸化を防止することができる。
また、シート2が不織布であるので、走行時の振動を吸収して異音の発生を防止できると共に、柔らかいことから断線を防止することができる。更に、基材としての加工容易性が高く、また、絶縁性も確保し、安価に得ることができる。
更に、熱溶着が、シート2と、被覆電線3と、ホットメルトシートと、を順に積層して、該ホットメルトシートを熱溶着することにより行っているので、熱溶着の工程を簡素化することができる。
尚、本発明においては、上記実施例に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、上記実施例では、コネクタ5がシート2の一部を内装材4との間で挟持して固定するようにしたが、これに限定されず、図5及び6に示すようにコネクタ5がシート2を直接固定しなくてもよい。このようなワイヤハーネスは、シート2がコネクタ5に接続されている被覆電線3によって支持されているため、同様の効果を備える。
また、上記実施例では、コネクタ5の組み付け位置は、シート2の両端部(図4(A)中、実線で示す)としたが、これに限定されず、シート2の中間部(図4中、一点鎖線で示す)とすることができる。
更に、上記実施例では、被覆電線3はシート2上に平行に配列して固定されるようにしたが、これに限定されず、例えばコネクタ5付近だけでは被覆電線3を平行に配列して、コネクタ5同士の間では被覆電線3を束ねるようにしてもよい。また、上記実施例では、ワイヤハーネス1を直線状としたが、これに限定されず、例えば、図4(C)に示すように、Y字形状のように分岐したものとして、3箇所の端部にそれぞれコネクタ5を設けて、被覆電線3がそれぞれのコネクタ5の間を適宜連絡するように配置してもよい。更に、分岐させる場合、4つ以上の端部を有するようにしてもよい。
また、上記実施例では、被覆電線3を単線のエナメル被覆線としたがこれに限定されず、ポリエチレン被覆線及びポリエステル被覆線等の任意の材質を用いた被覆線を用いてもよい。更に、より線であってもよい。また、各被覆電線が被覆を介して連結されているフラットケーブル等を用いてもよい。特により線の被覆電線3を用いた場合は、図4(B)に示すように、ワイヤハーネス1を折り曲げて使用する際に、より高い折り曲げ強度を確保することができる。
更に、上記実施例では、シート2を不織布としたが、これに限定されず、例えば、織布や紙等であってもよい。
また、上記実施例では、熱溶着は、シート2と、被覆電線3と、ホットメルトシートと、を順に積層して行うものとしたが、これに限定されず、シート2と、ホットメルトシートと、被覆電線3と、を順に積層して行うものとしたり、あるいは周囲にホットメルト材をコーティングした被覆電線3をシート2に配置して熱溶着するようにしてもよい。
更に、上記実施例では、コネクタ5は圧接により被覆電線3に固定されるものとしたが、これに限定されず、他の構造であってもよい。また、コネクタ5の端子8はオス端子部12を備えているが、これに限定されず、メス端子部であってもよい。更に、上記実施例では、コネクタ5の端子8の数を被覆電線3と同数としたが、これに限定されず、図4(A)の二点鎖線で示すように、被覆電線3より少なくして一部の被覆電線3のみにコネクタ5を設けるようにしてもよい。
更に、上記実施例ではシート2の所定位置にコネクタ貫通用の透孔7を形成しているが、これに限られず、コネクタの端子等のみシート2を貫通させて配設することができる。
本ワイヤハーネスは、自動車の電装部品の配線に用いられるワイヤハーネスの技術として利用することができる。特に、自動車の電装部品の装着を容易にする技術として好適に利用することができる。
1;ワイヤハーネス、2;シート、3;被覆電線、4;内装材、5;コネクタ、8;端子、9;コネクタ本体、10;コネクタ蓋。

Claims (6)

  1. 自動車の内装材に設けられ、少なくとも1つのコネクタが該内装材に設けられる電装部品に接続されるワイヤハーネスであって、
    シートと、該シートに熱溶着材により固定されている1本以上の被覆電線と、上記被覆電線の少なくとも1本と電気的に接続され、且つ上記内装材に係止可能な上記コネクタと、を備えることを特徴とするワイヤハーネス。
  2. 上記シートの一部は、上記コネクタと上記内装材との間に挟持される請求項1記載のワイヤハーネス。
  3. 上記被覆電線は2本以上であり、各該被覆電線は上記シート上に略平行に配列して固定されている請求項1または2に記載のワイヤハーネス。
  4. 上記被覆電線はエナメル被覆線である請求項1から3までに記載のワイヤハーネス。
  5. 上記シートは不織布である請求項1から4までに記載のワイヤハーネス。
  6. 上記熱溶着材は、ホットメルトシートであって、
    上記シート、上記被覆電線及び上記ホットメルトシートがこの順に積層されて、該ホットメルトシートが加熱されて融解後、凝固することにより該被覆電線が該シートに熱溶着される請求項1乃至5のいずれか1項に記載のワイヤハーネス。
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