JP2010250228A - 定着装置及びこの定着装置を用いた画像形成装置 - Google Patents

定着装置及びこの定着装置を用いた画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010250228A
JP2010250228A JP2009102048A JP2009102048A JP2010250228A JP 2010250228 A JP2010250228 A JP 2010250228A JP 2009102048 A JP2009102048 A JP 2009102048A JP 2009102048 A JP2009102048 A JP 2009102048A JP 2010250228 A JP2010250228 A JP 2010250228A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixing
belt
roller
fixing belt
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009102048A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4790828B2 (ja
Inventor
Toshiaki Kagawa
敏章 香川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2009102048A priority Critical patent/JP4790828B2/ja
Priority to US12/759,655 priority patent/US8295753B2/en
Priority to CN201010164877.6A priority patent/CN101866137B/zh
Publication of JP2010250228A publication Critical patent/JP2010250228A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4790828B2 publication Critical patent/JP4790828B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2017Structural details of the fixing unit in general, e.g. cooling means, heat shielding means
    • G03G15/2032Retractable heating or pressure unit
    • G03G15/2035Retractable heating or pressure unit for maintenance purposes, e.g. for removing a jammed sheet
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/20Details of the fixing device or porcess
    • G03G2215/2003Structural features of the fixing device
    • G03G2215/2009Pressure belt
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/20Details of the fixing device or porcess
    • G03G2215/2003Structural features of the fixing device
    • G03G2215/2016Heating belt
    • G03G2215/2025Heating belt the fixing nip having a rotating belt support member opposing a pressure member

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】ベルト定着方式の定着装置において、定着ベルトの長寿命化、ウォームアップ時間の短縮、および消費電力の低減を図る。
【解決手段】定着ベルト34の内径をD、定着ベルト34を直径0.26×Dのローラ形状の支持部材に挿入してこの支持部材に吊り下げ、直径が0.26×Dのローラ形状の錘を挿入してこの錘を定着ベルト34と共に上記支持部材に吊り下げて定着ベルト34に0.383gf/mmの引張荷重を作用させたときの定着ベルト34における上記支持部材の軸心と上記錘の軸心とを結ぶ方向の内径をAとしたときの伸長率ERをER=(A−D)/D×100とし、定着ベルト34と定着ローラ31との間の動摩擦係数をμとしたときに、42.2≧ER≧0.1044×D×μ−0.5174の関係を満たす定着ベルト34を用い、加圧ローラ32を定着ベルト34から離間させた状態で定着ベルト34が定着ローラ31に従動回転する構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置に用いられる定着装置およびこの定着装置を備えた画像形成装置に関するものである。
複写機、プリンタ等の電子写真方式の画像形成装置に用いられる定着装置として、近年、定着ローラと加熱ローラとの間に定着ベルトを掛け渡し、定着ベルトを介して定着ローラと加圧ローラとを圧接させた構成のベルト定着方式が使用されるようになってきた(特許文献1参照)。
ベルト定着方式の定着装置では、定着ローラに比べて熱容量が比較的小さい定着ベルトを加熱するため、定着ローラと加圧ローラとを直接当接させる構成の定着装置に比べてウォームアップ時間が短いという利点がある。また、定着ローラの内部にハロゲンランプ等の熱源を内蔵する必要がないので、定着ローラにスポンジゴム等からなる低硬度の弾性層を厚く設けることができるため、広いニップ幅を確保することができるという利点もある。
しかしながら、ベルト定着方式の定着装置において、定着ローラに層厚が厚くかつ低硬度の弾性層を設けると、定着ローラ自身に熱源を設けることができず、定着ベルトの回転が停止した状態では定着ローラを加熱することができなくなる。その結果、ウォームアップ直後やレディ待機中などの定着ローラが十分に加熱されていない状態から連続印字を行うと、定着ベルトの熱が定着ローラに急速に奪われて定着ベルトの温度が定着温度よりも低下するアンダーシュートが生じ、定着不良が発生してしまうという問題がある。
このような問題を避けるために、従来のベルト定着方式の定着装置では、ウォームアップ中やレディ待機中にも定着ベルトを回転駆動し、定着ベルトを介して加熱ローラの熱を定着ローラに供給することで定着ローラを加熱している。
ところが、従来のベルト定着方式の定着装置において定着ベルトを回転駆動させる場合、定着ベルトの剛性により定着ローラと定着ベルトとの当接面がスリップしてしまうため、定着ローラの回転駆動だけでは定着ベルトを適切に回転させることが困難である。このため、定着ローラと加圧ローラとを定着ベルトを介して圧接させることにより定着ベルトを2つのローラで挟み込んだ状態で加圧ローラと定着ローラとの両方を回転駆動させることで定着ベルトを回転させる必要があった。しかしながら、この場合には、以下に示す(1)および(2)の問題があった。
(1)ウォームアップ中やレディ待機中において、常に加圧ローラが定着ベルト表面に高い圧力で圧接した状態で回転駆動されるため、定着ベルトが劣化しやすく、定着ベルトの寿命が短くなる。特に、一般的な画像形成装置の利用状態では、レディ待機の時間が通紙時間に比べて圧倒的に長いので、定着ベルトに対する影響が大きい。
(2)加圧ローラがこの加圧ローラよりも設定温度の高い定着ベルトに圧接することによって過昇温してしまうので、加圧ローラに熱源および温度センサを備えて加圧ローラの温度を制御しようとしても、加圧ローラの温度を所定の温度にコントロールすることが困難である。
そこで、これらの問題を解決するための技術として、定着ベルトを回転駆動するための補助ローラを設けた定着装置が特許文献2に開示されている。
特開平10−307496号(平成10年11月17日公開) 特開2005−31182号公報(平成17年2月3日公開)
しかしながら、上記特許文献2の技術には、補助ローラと、当該補助ローラを定着ベルトの表面に対して離接させる機構とを設ける必要があるので、定着装置の構成が複雑になり、定着装置の製造コストが増大するという問題がある。また、定着ベルトの熱が補助ローラに奪われるので、ウォームアップ時間の増大、およびウォームアップ中およびレディ待機中の消費電力の増大が生じるという問題がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ベルト定着方式の定着装置において、定着ベルトの長寿命化、ウォームアップ時間の短縮、および消費電力の低減を図ることにある。
本発明の定着装置は、上記の課題を解決するために、回転可能に支持された定着ローラと、ベルト懸架部材と、上記定着ベルトと上記ベルト懸架部材とに回転可能に懸架された無端状の定着ベルトと、上記定着ベルトを加熱する第1加熱手段と、上記定着ベルトを介して上記定着ローラに圧接する加圧部材と、上記定着ローラを回転駆動させる第1駆動手段と、上記加圧部材と上記定着ローラとの相対位置を上記加圧部材と上記定着ローラとが上記定着ベルトを介して圧接する第1位置と上記加圧部材が上記定着ベルトから離間する第2位置とに切り替える離接機構とを備え、未定着トナー像が形成された記録材を上記定着ベルトと上記加圧部材との圧接部に通紙することにより上記未定着トナー像を上記記録材上に定着させる定着装置であって、上記定着ベルトを支持部材に懸架せずに側面が円形をなす形状にしたときの内径をD(mm)、上記定着ベルトに直径が0.26×D(mm)のローラ形状の支持部材を挿入して上記定着ベルトをこの支持部材に吊り下げ、さらに上記定着ベルトに直径が0.26×D(mm)のローラ形状の錘を挿入してこの錘を上記定着ベルトと共に上記支持部材に吊り下げることにより上記定着ベルトに0.383gf/mmの引張荷重を作用させたときのこの定着ベルトにおける上記支持部材の軸心と上記錘の軸心とを結ぶ方向の内径をA(mm)、上記定着ベルトの伸長率ER(%)をER=(A−D)/D×100、上記定着ベルトと上記定着ローラとの間の動摩擦係数をμとしたときに、上記定着ベルトは、42.2≧ER≧0.1044×D×μ−0.5174の関係を満たし、上記相対位置が上記第2位置に設定されている状態で上記定着ローラが上記第1駆動手段によって回転駆動されたときに上記定着ローラに従動回転することを特徴としている。
上記の構成によれば、上記定着ベルトは、42.2≧ER≧0.1044×D×μ−0.5174の関係を満たす。この条件を満たす定着ベルトを用いることにより、上記相対位置が上記第2位置に設定されている状態で上記定着ローラが上記第1駆動手段によって回転駆動されたときに上記定着ベルトを上記定着ローラに従動回転させることができる。
したがって、非通紙時に加圧部材を定着ベルトから離間させることができるので、加圧部材との当接による定着ベルトの損傷を抑制し、定着ベルトの長寿命化を図ることができる。また、上記特許文献2のように補助ローラを設けなくても、加圧部材を定着ベルトから離間させた状態において定着ベルトを定着ローラに従動回転させられるので、定着ベルトの熱が補助ローラに奪われることがない。このため、ウォームアップ時間を短縮し、消費電力を低減することができる。また、第1加熱手段から定着ベルトに伝わった熱を定着ローラの表面に均一に伝達させて定着ローラを加熱することができるので、非通紙時に定着ローラの温度が低下することを抑制できるため、ウォームアップ直後やレディ待機直後の定着性を安定化することができる。
また、上記加圧部材を回転駆動する第2駆動手段を備えている構成としてもよい。
上記の構成によれば、加圧部材を第2駆動手段から伝達される駆動力によって回転駆動することができるので、加圧部材を定着ローラに従動回転させる構成に比べて、上記相対位置が上記第1位置に設定されている場合に定着ローラに作用する負荷を低減することができる。したがって、定着ローラが破損することを防止できる。
また、上記第1駆動手段と上記第2駆動手段とは、共通の駆動源から伝達される駆動力を用いる構成としてもよい。
上記の構成によれば、第1駆動手段と第2駆動手段とで別々の駆動源を用いる場合に比べて、装置構成を簡略化することができる。また、共通の駆動源から伝達される駆動力を用いることにより、定着ローラ、定着ベルト、および加圧部材の回転速度(圧接部におけるこれら各部材の移動速度)を容易に合わせることができる。
また、上記定着ベルトの温度を所定温度まで昇温させるウォームアップモードと、記録材が通紙されない状態が所定時間以上継続した場合に上記定着ベルトの温度を所定の温度範囲に維持する待機モードとを有しており、ウォームアップモード時および待機モード時に上記相対位置を上記第2位置にするように上記離接機構の動作を制御する制御部を備えている構成としてもよい。
上記の構成によれば、ウォームアップモード時および待機モード時に加圧部材を定着ベルトから離間させることができるので、定着ベルトの損傷を抑制し、定着ベルトの長寿命化を図ることができる。
また、上記定着ローラの表面温度を検出する温度検出手段を備え、上記制御部は、上記駆動手段の動作を制御する機能を有しており、ウォーミングアップモード時および待機モード時に、上記定着ローラの表面温度が制御目標温度未満である場合には上記定着ローラを回転駆動させ、上記定着ローラの表面温度が制御目標温度以上である場合には上記定着ローラの回転駆動を停止させる構成としてもよい。
上記の構成によれば、定着ローラの表面温度が制御目標温度未満である場合には定着ローラを回転駆動することで定着ベルトの熱を定着ローラの周方向にわたって均一に伝達させて定着ローラを加熱することができる。また、定着ローラの表面温度が制御目標温度以上である場合には定着ローラの回転駆動を停止することにより、定着ローラの過昇温が生じることを防止できる。したがって、定着ローラの温度を制御目標温度に近づけるように制御することができるので、その後に定着処理を行う場合に、定着処理を迅速に開始するとともに、安定した定着性を得ることができる。
また、上記加圧部材を加熱するための第2加熱手段を備えている構成としてもよい。
上記の構成によれば、加圧部材を定着ベルトから離間させた状態においてこの加圧部材を加熱することができる。したがって、非通紙時に定着ベルトと加圧部材とを離間させることで加圧部材の過昇温を防止するとともに、定着ベルトの温度と加圧部材の温度とをそれぞれ独立して制御することができる。これにより、定着処理を行う場合に、定着処理を迅速に開始するとともに、安定した定着性を得ることができる。
また、上記ベルト懸架部材は回転可能に支持された円筒形状のローラ状部材であり、上記第1加熱手段は上記ベルト懸架部材の内部に配置され、上記ローラ状部材を介して上記定着ベルトを加熱する構成であってもよい。
上記の構成によれば、第1加熱手段をベルト懸架部材の内部に設けることにより、装置サイズの小型化を図ることができる。
また、上記ベルト懸架部材は上記定着ベルトとの当接面が曲面である面状部材であり、上記定着ベルトは上記当接面に摺動するようになっており、上記第1加熱手段は上記ベルト懸架部材における上記当接面とは反対側の面に備えられた面状発熱体であってもよい。
上記の構成によれば、面状発熱体を用いることによって面状部材における定着ベルトとの当接面の裏側の領域を選択的に加熱できるので、高い加熱効率を得ることができる。
また、上記第1加熱手段が上記ベルト懸架部材としての機能を兼ねている構成としてもよい。
上記の構成によれば、第1加熱手段とベルト懸架部材とを別々に備える場合に比べて、装置構成を簡略化および小型化するとともに、部品点数を低減して低コスト化を図ることができる。
また、上記加圧部材は、加圧ローラと、第2ベルト懸架部材と、上記加圧ローラおよび上記第2ベルト懸架部材に懸架された加圧ベルトとを有しており、上記第1位置に設定されたときに、上記加圧ベルトが上記定着ベルトを介して上記定着ローラに圧接し、未定着トナー像が形成された記録材を上記定着ベルトと上記加圧ベルトとの間に通紙することにより上記未定着トナー像を上記記録材上に定着させる構成としてもよい。
上記の構成によれば、定着ベルトと加圧ベルトとが圧接する領域である定着ニップ部を広くすることができるので、定着ベルトの熱を記録材に効率的に伝達することができるため、定着性を安定させることができる。
本発明の画像形成装置は、上記したいずれかの定着装置を備えている。それゆえ、加圧部材との圧接によって定着ベルトが劣化することを抑制できる。また、定着ベルトとの当接によって加圧部材の過昇温が生じることを防止できる。また、ウォームアップ時間を短縮し、消費電力を低減することができる。
以上のように、本発明の定着装置は、上記定着ベルトは、42.2≧ER≧0.1044×D×μ−0.5174の関係を満たし、上記相対位置が上記第2位置に設定されている状態で上記定着ローラが上記第1駆動手段によって回転駆動されたときに上記定着ローラに従動回転する。
それゆえ、定着ベルトの長寿命化を図るとともに、ウォームアップ時間を短縮し、消費電力を低減することができる。
本発明の一実施形態に係る定着装置の断面図である。 図1に示した定着装置を備えた画像形成装置の構成を示す断面図である。 図1に示した定着装置に備えられる定着ベルトについて行った実験の実験条件および実験結果を示す説明図である。 (a)および(b)は、定着ベルトの伸長率ER(%)の規定方法を説明するための説明図である。 上記実験に用いた定着ローラの構成および動摩擦係数μを示す説明図である。 上記実験の実験結果を示すグラフであり、実験に用いた各定着ベルトの直径Dと伸長率ERとの関係を示している。 上記実験の実験結果を示すグラフであり、実験に用いた各定着ベルトの動摩擦係数μとER/Dとの関係を示している。 定着ベルトの伸長率ER(%)の上限値の規定方法を説明するための説明図である。 図1に示した定着装置に備えられる各部の制御方法を示す説明図である。 図1に示した定着装置における制御手段の構成を示すブロック図である。 本発明の他の実施形態に係る定着装置の断面図である。 図11に示した定着装置に備えられる面状加熱部材の構成を示す断面模式図である。 図11に示した定着装置に備えられる面状加熱部材の平面図である。 本発明のさらに他の実施形態にかかる定着装置の断面図である。
〔実施形態1〕
本発明の一実施形態について説明する。なお、本実施形態では、本発明をカラー複合機に適用した場合について説明する。
図2は、本実施形態に係る画像形成装置(カラー複合機)100の断面図である。この図に示すように、画像形成装置100は、光学系(露光)ユニットEと、4組の可視画像形成ユニットpa〜pdと、中間転写ベルト11を有する中間転写ユニット10と、二次転写ユニット20と、定着ユニット(定着装置)30と、内部給紙ユニット50と、手差し給紙ユニット60とを備えている。なお、画像形成装置100に備えられる各部材の動作は、CPU等からなる主制御部(図示せず)によって制御される。
可視画像形成ユニットpa〜pdは、それぞれブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色のトナー像を形成し、これら各トナー像が重なり合うように中間転写ベルト11上に転写するものである。
可視画像形成ユニットpaは、回転可能に備えられた感光体ドラム(トナー像担持体)71aの周囲に、帯電ユニット73aと、現像ユニット72aと、クリーニングユニット74aとが、感光体ドラム71aの回転方向に沿ってこの順で配置された構成である。
帯電ユニット73aは、感光体ドラム71aの表面を所定の電位に均一に帯電させるためのものである。本実施形態では、帯電ユニット73aとして、帯電ローラ方式(接触帯電方式)のものを用いている。ただし、帯電ユニット73aの構成はこれに限るものではなく、例えば、コロナ放電方式等の非接触型の帯電器を用いてもよく、ブラシ帯電等の接触型の帯電器を用いてもよい。
光学系(露光)ユニットEは、帯電ユニット73a〜73dによって帯電された感光体ドラム71a〜71dの表面を画像データに応じて露光することにより、各感光体ドラム71a〜71dの表面に画像データに応じた静電潜像を形成するためのものである。光学系(露光)ユニットEには、光源81および反射ミラー82等を備えたレーザスキャニングユニット(LSU)が用いられている。なお、光学系(露光)ユニットEとして、発光素子をアレイ状に並べた、例えば、ELやLED書込みヘッド等を用いてもよい。
現像ユニット72aは、感光体ドラム71a上に形成された静電潜像をトナーによって顕像化する現像処理を行う。上記トナーとしては、例えば、非磁性一成分現像剤(非磁性トナー)、非磁性二成分現像剤(非磁性トナーおよびキャリア)、磁性現像剤(磁性トナー)等を用いることができる。なお、本実施形態では、図2に示したように、ブラックのトナー像を形成する可視画像形成ユニットpaに備えられる現像ユニット72aを他の色のトナー像を形成する可視画像形成ユニットpb〜pdに備えられる現像ユニット72b〜72dよりもトナー容量が多いものを用いている。ただし、これに限らず、各現像ユニットの容量が同じであってもよい。
現像ユニット72aによって顕像化されたトナー像は、中間転写ユニット10に備えられる中間転写ローラ13aによって中間転写ベルト11上に転写される。
クリーニングユニット74aは、トナー像を中間転写ベルト11に転写した後に感光体ドラム71aの表面に残留したトナーを除去、回収するためのものである。
なお、可視画像形成ユニットpb〜pdは、現像処理に用いるトナーの色が異なる以外は可視画像形成ユニットpaと実質的に同様の構成である。すなわち、各可視画像形成ユニットpa〜pdの現像ユニットには、それぞれブラック(B),イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)のトナーが収容されている。
中間転写ユニット10は、中間転写ベルト11と、中間転写ベルト駆動ローラ(テンションローラ)11aと、中間転写ベルト従動ローラ(テンションローラ)11bと、中間転写ベルトクリーニングユニット12と、中間転写ローラ13a〜13dとを備えている。
中間転写ベルト11は、無端状のベルトであり、中間転写ローラ13a〜13dと、中間転写ベルト駆動ローラ11aと、中間転写ベルト従動ローラ11bとに懸架され、回転駆動される。感光体ドラム71a〜71d上に形成された各色のトナー画像は、中間転写ベルト11に順次重ね合うように転写され、この中間転写ベルト11上にカラーのトナー画像(多色トナー画像)が形成されるようになっている。
なお、中間転写ローラ13a〜13dは、感光体ドラム71a〜71dにおける現像ユニット72a〜72dとの対向部とクリーニングユニット74a〜74dとの対向部との間の位置において中間転写ベルト11を介してそれぞれ感光体ドラム71a〜71dに対向するように配置されている。これら中間転写ローラ13a〜13dに、トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧を印加することによって感光体ドラム71a〜71d上のトナー画像が中間転写ベルト11上に重ね合わせて転写されるようになっている。
また、中間転写ベルト11上に形成されたトナー画像は、中間転写ベルト駆動ローラ11aと二次転写ユニット20との対向部に搬送され、この対向部に搬送される記録用紙等の記録材上に転写されるようになっている。なお、中間転写ベルトクリーニングユニット12は、中間転写ベルト11に当接し、上述のように記録材上へのトナー画像の転写後に中間転写ベルト11上に残留したトナーを除去、回収する。
定着ユニット30は、定着ローラ31と、加熱ローラ33と、定着ローラ31と加熱ローラ33とに懸架された定着ベルト34と、定着ベルト34を介して定着ローラ31に対して所定の荷重で圧接される加圧ローラ(加圧部材)32とを備えており、二次転写ユニット20よりも記録材の搬送方向下流側に配置されている。そして、定着ユニット30は、二次転写ユニット20によってトナー画像を転写された記録材を定着ベルト34と加圧ローラ32との圧接部(定着ニップ部)に給紙し、この圧接部を通過させることによって熱と圧力とによりトナー画像を記録材に定着させる。なお、記録材における未定着トナー画像が形成された面は定着ベルト34に当接し、記録材における未定着トナー画像が形成された面とは反対側の面は加圧ローラ32に当接する。定着ユニット30の詳細については後述する。
内部給紙ユニット50は、画像形成に使用する記録材を蓄積しておくためのものである。また、手差し給紙ユニット60は、画像形成装置100の側壁に折り畳み自在に設けられ、手差しによる記録材の給紙を行うためのものである。また、排紙トレイ80は、画像形成済みの記録材を載置するためのトレイである。
また、画像形成装置100には、内部給紙ユニット50から給紙ローラ51aによって給紙される記録材、および手差し給紙ユニット60から給紙ローラ61aによって給紙される記録材を、二次転写ユニット20や定着ユニット30を経由させて排紙トレイ80に送るための用紙搬送路が設けられている。用紙搬送路には、記録材を搬送するためのローラ部材が多数配置されている。なお、画像形成装置100における用紙搬送速度(プロセス速度)は220mm/secであり、50枚/min(A4横送り)の複写速度で連続複写処理を行えるようになっている。
次に、定着ユニット30について詳細に説明する。図1は、定着ユニット30の構成を示す断面図である。この図に示すように、定着ユニット30は、定着ローラ31と、加圧ローラ(加圧部材)32と、加熱ローラ(ベルト懸架部材、第1加熱手段)33と、定着ベルト34と、自動圧力解除機構(離接機構)40とを備えている。
定着ローラ31は、内側から順に芯金31aと、弾性層31bとが形成された2層構造からなるローラ状部材であり、モータ、ギア等からなる定着ローラ駆動手段(第1駆動手段)37(後述する図10参照)によって回転駆動される。また、この定着ローラ31には定着ベルト34を介して加圧ローラ32が圧接され、それによって定着ベルト34と加圧ローラ32との間に定着ニップ部Nが形成される。芯金31aとしては、例えば、鉄、ステンレス鋼、アルミニウム、銅等の金属又はそれらの合金等を用いることができる。また、弾性層31bとしては、適度な耐熱性と弾性とを有する材質であれば特に限定されるものではないが、例えば、シリコンゴム、フッ素ゴム、フルオロシリコンゴム等の耐熱性を有するゴム材料を用いることができる。なお、定着ベルト34に作用する寄り力(ベルト面内方向かつベルト回転方向に垂直な方向にベルトを移動させるように作用する力)を低減するために、弾性層31b上にPFA(テトラフルオロエチレンとパーフルオロアルキルビニルエーテルとの共重合体)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)などのフッ素系樹脂材料、あるいはフッ素ゴム等からなる表面層(図示せず)を設けてもよい。なお、本実施形態では、直径20mmのステンレス鋼からなる芯金31aに厚さ5mmのシリコンスポンジゴムからなる弾性層31bを被覆した、直径30mmの定着ローラ31を用いている。また、定着ローラ31の周面に対向する位置には、定着ローラ31の周面の温度を検出するためのサーミスタ31eが配置されている。
加熱ローラ33は、アルミニウム、鉄等の熱伝導率の高い金属からなる中空円筒状の金属製芯材からなり、定着ベルト34に従動回転するように回転可能に支持されている。なお、定着ベルト34の寄り力を低減するために、金属製芯材の表面にフッ素樹脂等のコーティングを施してもよい。本実施形態では、加熱ローラ33として、直径28mm、厚さ0.7mmのアルミニウム製芯材上に厚さ20μmのPTFEコートを施したものを用いた。
また、加熱ローラ33の内部には、加熱ローラ33を加熱するためのヒータランプ(第1加熱手段)33dが配置されている。定着ユニット30の制御部91(図10参照)が電源回路部92(図10参照)からヒータランプ33dに電力を供給(通電)させることによってヒータランプ33dが発光し、ヒータランプ33dから赤外線が放射される。これによって、加熱ローラ33の内周面が赤外線を吸収して加熱され、加熱ローラ33全体が加熱される。
定着ベルト34は、加熱ローラ33と定着ローラ31とに所定の引張荷重(本実施形態では50N)で懸架されており、定着ローラ31に従動回転するようになっている。また、定着ベルト34は、加熱ローラ33から供給される熱によって所定の温度に加熱され、加圧ローラ32との圧接部(定着ニップ部N)を通過する未定着トナー画像が形成された記録材を加熱する。
なお、本実施形態では、定着ベルト34として、支持部材に懸架することなく側面(ベルトの幅方向両端側の面)の形状が円形になるようにしたときの直径(内径)がD(mm)である定着ベルト34(図4(a)参照)を、直径(外径)が0.26×D(mm)である2つのローラ形状の支持部材35,36に対して定着ベルト34に0.383(gf/mm)の引張荷重が作用するように懸架したときの定着ベルト34(図4(b)参照)における上記両支持部材の軸心を結ぶ方向の内径をA(mm)としたときの定着ベルト34の伸長率ER(%)=(A−D)/D×100が、42.2≧ER(%)≧0.1044×D×μ−0.5174の関係を満たすものを用いる。なお、上記μは定着ベルト34の内周面と定着ローラ31の外周面との間の動摩擦係数である。後述する実験結果から明らかなように、伸長率ERが上記範囲内である定着ベルト34を用いることにより、加圧ローラ32を定着ベルト34および定着ローラ31から離間させた状態であっても、定着ローラ駆動手段37から定着ローラ31に伝達される駆動力のみで定着ベルト34を定着ローラ31に適切に従動回転させることができる。
具体的には、本実施形態では、定着ベルト34として、厚さ50μmのポリイミドからなる基材上に厚さ150μmのシリコンゴムからなる弾性層を設け、さらに弾性層上に厚さ30μmのPFAチューブからなる離型層を設けた3層構造からなる、側面を円形にした場合の直径(内径)Dが50mmの無端状のベルトを用いた。
なお、定着ベルト34は、伸長率ERが上記範囲内となる構成であればよく、上記した材質に限るものではない。例えば、基材としては、ポリイミド、ポリアミイミドなどの耐熱樹脂の他、ステンレスやニッケルなどの金属材料を用いることができる。また、弾性層は、耐熱性および弾性に優れた材料であればよく、1成分系、2成分系又は3成分系以上のシリコンゴム、LTV型、RTV型又はHTV型のシリコンゴム、縮合型又は付加型のシリコンゴム、フッ素ゴム、フルオロシリコンゴム等を用いてもよい。また、離型層は、耐熱性および離型性に優れた材料であればよく、例えばPTFE等のフッ素樹脂を用いてもよい。なお、本実施形態では、フッ素樹脂チューブからなる離型層を用いている。このため、フッ素樹脂を含有する樹脂を塗布し、それを焼成することによって形成された離型層よりも耐久性に優れている。また、塗布・焼成にて離型層を形成する場合、寸法精度の高い離型層を得ようとすると、高精度で高価な金型が必要となるが、チューブを用いることで、上述のような金型を用いずとも、寸法精度の高い離型層が得られている。なお、定着ローラ31との動摩擦係数を低減して定着ベルト34に作用する寄り力を低減するために、定着ベルト34の内周面にフッ素樹脂を塗布したり、基材にフッ素樹脂を内添したりしてもよい。
また、定着ベルト34の外周面に対向する位置には、定着ベルト34の温度を検出するためのサーミスタ33eが配置されている。なお、サーミスタ33eに加えて、定着ベルト34の異常昇温を検出するサーモスタット(図示せず)を設けてもよい。
加圧ローラ32は、定着ベルト34を介して定着ローラ31に圧接可能に設けられたローラ状部材であり、その内側から順に芯金32aと、弾性層32bと、離型層32cとが形成された3層構造からなる。芯金32aには、例えば、鉄、ステンレス鋼、アルミニウム、銅等の金属又はそれらの合金等を用いることができる。弾性層32bには、シリコンゴム、フッ素ゴム等の耐熱性を有するゴム材料等を用いることができる。離型層32cには、PFAやPTFE等のフッ素樹脂を用いることができる。本実施形態では、直径(外径)28mm、肉厚1mmの鉄(STKM)製の芯金32a上に厚さ1mmのシリコンソリッドゴムからなる弾性層32bを設け、その上に厚さ30μmの導電性PFAチューブからなる離型層32cを設けた、直径約30mmの加圧ローラ32を用いた。
また、加圧ローラ32の内部には、加圧ローラ32を加熱するためのヒータランプ(第2加熱手段)32dが配置されている。定着ユニット30の制御部91(図10参照)が電源回路部92(図10参照)からヒータランプ32dに電力を供給(通電)させることによってヒータランプ32dが発光し、ヒータランプ32dから赤外線が放射される。これによって、加圧ローラ32の内周面が赤外線を吸収して加熱され、加圧ローラ32全体が加熱される。また、加圧ローラ32の周面には、加圧ローラ32の周面の温度を検出するサーミスタ32eが設置されている。
また、加圧ローラ32は、定着ローラ31を回転駆動させるための定着ローラ駆動手段37とギア等を介して連結されており(いずれも図示せず)、定着ローラ駆動手段37から上記ギアを介して伝達される駆動力によって定着ローラ31とは反対方向(定着ニップ部Nにおける表面の移動方向が記録材Pの搬送方向と一致する方向)に回転駆動されるようになっている。なお、後述する自動圧力解除機構40によって加圧ローラ32が定着ベルト34および定着ローラ31から離間する位置に配置されている状態では、加圧ローラ32は上記ギアを介した定着ローラ駆動手段37との連結を解除され、定着ローラ31が回転駆動されても加圧ローラ32は回転しないように構成されている。また、加圧ローラ32は定着ローラ31とは異なり、ヒータランプ32dを有していることから、回転駆動されていない状態であってもこのヒータランプ32dによって周方向に沿って略均一に加熱することができる。
また、加圧ローラ32は、後述する自動圧力解除機構40によって加圧ローラ32が定着ベルト34を介して定着ローラ31に圧接する位置に配置されている状態において、加圧ばね42により、定着ベルト34を介して定着ローラ31に対して所定の荷重(本実施形態では400N)で圧接され、定着ベルト34と加圧ローラ32とが当接する部分である定着ニップ部Nを形成する。本実施形態では、定着ニップ部Nの記録材搬送方向の幅(ニップ幅)は7.5mmである。この定着ニップ部Nに未定着トナー画像が転写された記録材を給紙して通過させることにより、未定着トナー画像が熱と圧力とによって記録材上に定着される。
自動圧力解除機構40は、加圧ローラ32の位置を、加圧ローラ32と定着ローラ31とを定着ベルト34を介して所定の荷重で圧接させる第1位置と、加圧ローラ32を定着ローラ31および定着ベルト34から離間させた第2位置とに切り替えるためのものである。自動圧力解除機構40は、図1に示したように、加圧レバー41と、加圧ばね(付勢手段)42と、偏心カム43と、回転軸Cとから構成されている。加圧レバー41および加圧ばね42は、加圧ローラ32の両端側に各1組づつ備えられており、回転軸Cは加圧ローラ32の両端側に設けられた各加圧レバー41を貫通するように配置されている。また、偏心カム43は、加圧ローラ32の両端側に設けられた各加圧レバー41に当接するように設けられている。なお、加圧ローラ32の一端側に設けられた加圧レバー41に当接する偏心カム43と他端側に設けられた加圧レバー41に当接する偏心カム43とをそれぞれ設けてもよい。
加圧レバー41には加圧ローラ32の回転軸が回転可能に取り付けられている。また、加圧レバー41の一端側は回転軸Cによって回転可能に支持されており、他端側は加圧ばね42によって定着ローラ31側に付勢されている。また、偏心カム43は、加圧レバー41における定着ローラ31側の面に当接するように設けられている。これにより、制御部91(図10参照)が、偏心カム43を回転駆動するためのモータ等からなる駆動手段(図示せず)の動作を制御して偏心カム43を回転させ、偏心カム43における加圧レバー41との当接位置を変化させることで、加圧レバー41の位置を図1に示した矢印Aの方向に移動させ、加圧ローラ32の位置を第1位置と第2位置とに切り替えるようになっている。
制御部91は、定着ユニット30の各部の動作を制御するものである。なお、制御部91は画像形成装置100の主制御部に備えられていてもよく、主制御部とは別に備えられ、主制御部と協同して動作するものであってもよい。
図10は、制御部91と定着ユニット30の各部との関係を示すブロック図である。この図に示すように、制御部91は、自動圧力解除機構40(自動圧力解除機構40における偏心カム43の駆動手段)、定着ローラ駆動手段37、サーミスタ31e,32e,33e、および電源回路部92に接続されている。また、電源回路部92はヒータランプ32d,33dに接続されている。
これにより、制御部91は、サーミスタ31e,32e,33eから入力される各部の温度検出結果に基づいて、電源回路部92からヒータランプ32d,33dへ供給する電力を制御し、定着ベルト34および加圧ローラ32の温度をそれぞれの設定温度に近づけるように制御する。また、制御部91は、自動圧力解除機構40における偏心カム43の駆動手段の動作を制御して加圧ローラ32の位置を上記第1位置と上記第2位置とに切り替える。また、制御部91は、定着ローラ駆動手段37の動作を制御して定着ローラ31の回転状態を制御する。
図9は、定着ユニット30における各部の制御方法を示す説明図である。この図に示すように、定着ユニット30は、ウォームアップモード、通紙モード、および待機モードを有している。
ウォームアップモードは、画像形成装置100の電源を入れてから定着ベルト34が定着処理を迅速に開始できるように設定される所定のウォームアップ完了温度に達するまで定着ベルト34を加熱する処理モードである。図9に示すように、ウォームアップモードでは、自動圧力解除機構40をONにして加圧ローラ32を定着ベルト34および定着ローラ31から離間させると共に、定着ローラ駆動手段37をONにして定着ローラ31を回転駆動する。そして、定着ベルト34および加圧ローラ32の温度が各々の目標温度(ウォームアップ完了温度)に到達するようにヒータランプ32dおよび33dへの供給電力量を制御し、定着ベルト34および加圧ローラ32の温度が各々の目標温度に到達した時点でウォームアップを完了する。
通紙モードは、未定着トナー画像が形成された記録材を定着ベルト34と加圧ローラ32との間に形成される定着ニップ部Nに通紙して定着処理を行う処理モードである。通紙モードでは、図9に示すように、自動圧力解除機構40をOFFにして加圧ローラ32と定着ローラ31とを定着ベルト34を介して圧接させると共に、定着ローラ駆動手段37をONにして定着ローラ31および加圧ローラ32を回転駆動する。そして、定着ベルト34および加圧ローラ32の温度を各々の目標温度(定着温度)に維持するようにヒータランプ32dおよび33dへの供給電力量を制御しながら、未定着トナー像が形成された記録材を通紙する。
待機モードは、ウォームアップモードあるいは通紙モードの終了後、次の通紙モードの実行指示がない状態が所定時間以上続いた場合に、定着ベルト34および加圧ローラ32の温度を所定の温度範囲(待機温度範囲)に維持するためのモードである。待機モードでは、自動圧力解除機構をONして加圧ローラ32を定着ベルト34および定着ローラ31から離間させると共に、定着ローラ駆動手段37をONして定着ローラ31を回転駆動する。そして、定着ベルト34および加圧ローラ32の温度を各々の目標温度(待機温度)に維持するようにヒータランプ32dおよび33dへの供給電力量を制御する。また、サーミスタ31eによる定着ローラ31の温度検出結果をモニタリングし、定着ローラ31の温度が制御目標温度(待機温度)未満である場合には定着ローラ31の回転駆動を継続し、制御目標温度(待機温度)以上である場合には定着ローラ31の回転駆動を停止する。
次に、加圧ローラ32を定着ベルト34および定着ローラ31から離間させた場合であっても、定着ローラ駆動手段37から定着ローラ31に伝達される駆動力のみによって定着ローラ31に従動回転させることができる定着ベルト34の条件を調べるために行った実験の結果について説明する。図3は実験に用いた定着ベルト34の構成および実験結果を示している。この図に示すように、層構成(6種類)、直径D(3種類)、および回転方向に垂直な方向の幅(2種類)が各々異なる計18種類の定着ベルト34について、定着ベルト34の内周面(本実施形態では基材であるポリイミド)に対する動摩擦係数μが異なる3種類の定着ローラを用いた場合に定着ベルト34が定着ローラ31に適切に従動回転するか否かを調べた。
なお、直径D(mm)については、図4(a)に示すように、定着ベルト34を支持ローラに懸架することなく、ベルト側面の形状を円形にさせたときの直径(内径)を測定した。また、定着ベルト34の幅については、定着ベルト34を支持ローラに懸架していない状態、すなわち定着ベルト34に引張張力が作用していない状態における定着ベルト34の回転方向に垂直な方向の幅を測定した。
また、荷重時の長径A(mm)については、図4(b)に示すように、定着ベルト34を、この定着ベルト34の直径よりも十分小さい直径(この実験では直径0.26×D(mm))のローラ形状の支持部材35に挿入して定着ベルト34の上端部を支え、同じく定着ベルト34の直径よりも十分小さい直径(この実験では直径0.26×D(mm))のローラ形状の錘36を定着ベルト34の下端部に挿入し、定着ベルト34の全幅にわたって所定の引張荷重(本実験では単位長さ(1mm)当たり0.383gf)の引張荷重を与えたときの上記定着ベルト34における支持部材35の軸心と錘36の軸心とを結ぶ方向の内径を測定した。なお、上記の単位長さ当たりの引張荷重は、定着ベルト34に作用する引張荷重を、引張荷重が作用していないときの定着ベルト34の全幅(回転方向に垂直な方向の幅)で除算したものである。
また、伸長率ER(%)については、ER=(A−D)/D×100より算出した。なお、同じ直径(内径)の定着ベルトの場合、伸長率ERが大きいほど定着ベルトの剛性が小さい(柔軟性が高い)と言える。
図5は、この実験に用いた3種類の定着ローラ31の構成を示している。なお、各定着ローラ31における定着ベルト34の内周面を構成するポリイミドに対する動摩擦係数μについては、オイラーベルト法を用いて測定した。
定着ベルトの従動回転についての実験方法としては、上述の定着ユニット30に定着ベルト34と定着ローラ31とをセットし、加圧ローラ32を定着ベルト34および定着ローラ31から離間させた状態で定着ローラ31を定着ローラ駆動手段37からの駆動力によって回転駆動させ、定着ベルト34が定着ローラ31に従動回転するか否かを目視により確認した。そして、問題なく従動回転したものを○、従動回転しなかったものを×とした。なお、直径の異なるいずれの定着ベルト34を用いた場合でも、定着ベルト34に作用する引張荷重が50Nとなるように、定着ローラ31と加熱ローラ33との軸間距離を調整した。
図3に示した実験結果より、定着ベルト34が定着ローラ31に従動回転するか否かは、定着ベルト34の柔軟性および定着ローラ31との間の動摩擦係数μに依存していることがわかる。すなわち、同じ直径(内径)の定着ベルトの場合、同じ動摩擦係数μであれば、定着ベルト34の伸長率ERが大きいほど定着ベルト34は従動回転しやすく、また、同じ定着ベルト34であれば、動摩擦係数μが大きいほど定着ベルト34は従動回転しやすい。図6は、上記の18種類の定着ベルト34の直径Dと伸長率ERとの関係を示したグラフである。これより、定着ベルト34の層構成が同じであれば、直径Dと伸長率ERとは比例関係になり、図6中に示した1次方程式で近似できることがわかる。すなわち、定着ベルト34の層構成が同じであればER/Dは一定となる。例えば、サンプルNo.1−1〜1−3ではER/D=0.0818であり、サンプルNo.6−1〜6−3ではER/D=0.3962である。
また、動摩擦係数μとその動摩擦係数μのときに定着ベルト34が従動回転する最小のER/Dとの関係を調べると、図3に示したように、例えば、動摩擦係数μが0.2の場合はER=8.6が従動回転するためのERの下限値であり、この場合のER/Dは0.239であることから、定着ベルト34の従動回転条件は、μ=0.2の場合、ER/D>0.239であることがわかる。同様に、μ=0.55の場合、従動回転するためのERの下限値はER=5.7であり、定着ベルト34の従動回転条件は、ER/D>0.1447である。また、μ=0.75の場合、従動回転するためのERの下限値はER=4.3であり、定着ベルト34の従動回転条件はER/D>0.1195である。
図7は、動摩擦係数μと従動回転するためのER/Dの下限値との関係を示すグラフである。この図からわかるように、両者の関係は次式(1)で近似できることがわかる。
ER/D=0.1044×μ―0.5174 ・・・(1)
また、上記(1)式より、
ER=0.1044×D×μ―0.5174 ・・・(2)
となるので、動摩擦係数μ、定着ベルト34の直径D(mm)、伸長率ERが下記(3)式の条件を満足すれば、定着ベルト34が従動回転することがわかる。
ER≧0.1044×D×μ―0.5174 ・・・(3)
なお、定着ベルト34の伸長率ERの上限は、図8に示すように定着ベルト34が完全に伸び切った状態となる場合である。
図8に示した状態における定着ベルト34の直径Dと長径Aとの関係は下記(4)式で表される。
2×(A−0.26×D)+0.26πD=πD ・・・(4)
したがって、この場合の長径Aは下記(5)式で表される。
A=(0.37π+0.26)D ・・・(5)
このため、定着ベルト34を適切に従動回転させるための定着ベルト34の伸長率ERの上限値は、
ER=(A−D)/D×100
=(0.37π+0.26−1)×100
=42.2
より、42.2%となる。
したがって、伸長率ER(%)が下記(6)式を満たせば、加圧ローラ32を定着ベルト34および定着ローラ31から離間させて定着ローラ13のみを回転駆動した場合であっても、定着ベルト34を定着ローラ31に従動回転させることができる。
42.2≧ER≧0.1044×D×μ―0.5174 ・・・(6)
以上のように、本実施形態にかかる定着ユニット30は、定着ローラ31と、定着ベルト34を加熱するための加熱ローラ33と、定着ローラ31および加熱ローラ33に懸架された定着ベルト34と、定着ベルト34を介して定着ローラ31に対向するように配置された加圧ローラ32と、加圧ローラ32を加熱するためのヒータランプ32dと、加圧ローラ32の位置を、定着ベルト34を介して定着ローラ31に圧接する位置と定着ベルト34から離間させた位置とに切り替える自動圧力解除機構40とを備えたベルト定着方式の定着ユニットであり、ウォームアップモード時および待機モード時には、加圧ローラ32を定着ベルト34から離間させるとともに、加熱ローラ33によって定着ベルト34を加熱しつつ、定着ローラ31を回転駆動させるようになっている。また、上記定着ベルト34として、上記(6)式の関係を満たすベルトを用いている。
このように、ウォームアップモード時および待機モード時に、加圧ローラ32を定着ローラ31および定着ベルト34から離間させ、加圧ローラ32の定着ベルト34および定着ローラ31に対する圧接を解除することにより、加圧ローラ32との圧接によって定着ベルト34が損傷することを抑制できるので、定着ベルト34の寿命を伸ばすことができる。
また、上記(6)式の関係を満たす定着ベルト34を用いることにより、加圧ローラ32を離間させた状態であっても定着ベルト34を定着ローラ31に従動回転させることができるので、加熱ローラ33から定着ベルト34に伝達される熱によって定着ローラ31を均一に加熱することができる。したがって、定着ベルト34および加圧ローラ32の温度をそれぞれ独立に制御することができるので、ウォームアップ直後および待機モード状態からの定着処理において定着性を常に安定させることができる。
また、本実施形態では、待機モード時に、定着ローラ31の温度検出結果をモニタリングし、定着ローラ31の温度が目標温度に到達していない場合には定着ローラ31を回転駆動し、目標温度に到達すれば定着ローラ31の回転駆動を停止する。これにより、待機モード時の定着ローラ31の予熱条件を最適状態に制御することができるので、定着性をより安定させることができる。
また、本実施形態では、通紙モードにおいて加圧ローラ32を定着ベルト34に圧接させる際、加圧ローラ32を定着ローラ駆動手段37からギア等を介して伝達される駆動力によって回転駆動させる。定着ローラ31だけの回転駆動で定着ベルト34、加熱ローラ33、および加圧ローラ32を従動回転させる場合、定着ローラ31に作用する負荷が非常に大きくなる。一方、定着ローラ31には耐久性が比較的低い弾性層31bおよび被覆層31cが設けられているので、定着ローラ31に作用する負荷が大きいと、これら各層が破壊されやすい。そこで、本実施形態では、上記のように加圧ローラ32を定着ローラ31および定着ベルト34に従動回転させるのではなく、定着ローラ駆動手段37からの駆動力によって回転駆動させるので、定着ローラ31に作用する負荷を低減し、定着ローラ31の長寿命化を図っている。
また、本実施形態では、加圧ローラ32を定着ローラ駆動手段37からの駆動力によって回転駆動している。このように、定着ローラ31および加圧ローラ32に駆動力を供給する駆動手段を共用することにより、定着ユニット30の構成を簡略化して製造コストを低減すると共に、装置サイズを小型化することができる。また、定着ローラ31、定着ベルト34、および加圧ローラ32の回転速度(定着ニップ部Nにおけるこれら各部材の表面の移動速度)を容易に合わせることができる。ただし、本発明は、必ずしも定着ローラ31および加圧ローラ32の駆動手段を共通とする構成に限るものではなく、加圧ローラ32を駆動するための駆動源(第2駆動手段)を定着ローラ駆動手段(第1駆動手段)と別に設けてもよい。
なお、本実施形態では、加熱ローラ33の内部にヒータランプ33dを1つのみ備えているが、これに限らず、複数のヒータランプを備えてもよい。
また、本実施形態では、定着ベルト34を加熱するための加熱手段を加熱ローラ33の内部に備えているが、これに限るものではない。例えば、定着ベルト34を、定着ローラ31と、加熱手段を内蔵していない支持ローラとに回転可能に懸架し、この支持ローラとは別に設けられた加熱手段によって定着ベルト34を加熱してもよい。上記の加熱手段は、定着ベルト34に当接する接触型の加熱手段であってもよく、定着ベルト34に当接しない非接触型の加熱手段であってもよい。また、誘導加熱を利用した誘導加熱装置を用いてもよく、複数種類の加熱手段を適宜組み合わせて用いてもよい。また、加熱手段(発熱体)自体を、定着ベルト34を回転可能に懸架するためのベルト懸架部材として機能させてもよい。
また、本実施形態では、定着ベルト34を2つのローラ部材(定着ローラ31および加熱ローラ33)に懸架しているが、これに限らず、3つ以上のローラ部材に懸架する構成としてもよい。また、定着ベルト34を複数のローラ部材に懸架する構成に限るものではなく、定着ベルト34を、定着ローラ31に従動回転できるように懸架できる構成であればよい。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について説明する。なお、説明の便宜上、実施形態1で説明した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図11は、本実施形態に係る定着ユニット(定着装置)130の構成を示す断面図である。この定着ユニット130は、実施形態1に示した画像形成装置100において定着ユニット30に代えて備えられるものである。
図11に示すように、定着ユニット130は、実施形態1の定着ユニット30における加熱ローラ33およびヒータランプ33dに代えて、面状加熱部材(ベルト懸架部材、第1加熱手段)133を備えている。この面状加熱部材133は、定着ベルト34を回転可能に支持するとともに、定着ベルト34の温度を所定の温度に加熱するためのものである。なお、定着ユニット130のその他の構成は、実施形態1の定着ユニット30と略同様である。
面状加熱部材133は、図11に示すように、熱拡散部材(ベルト懸架部材,面状部材)133aと、PTC(Positive Temperature Coefficient)セラミック発熱体(第1加熱手段,面状発熱体)133dとを備えている。図12は面状加熱部材133の断面図であり、図13は面状加熱部材133の平面図である。
熱拡散部材133aは、定着ベルト34と当接する当接面(ベルト支持面)がベルトの周方向に沿って半円弧形状に湾曲した形状を有している。本実施形態では、直径28mm、肉厚1mmのアルミ合金製パイプを軸方向に沿って切断し、その外周面に絶縁性のコート層(本実施形態では厚さ20μmのPTFEコート層)133bを設けたものを熱拡散部材133aとして用いている。この熱拡散部材133aにおける定着ベルト34に対する円弧方向の接触幅(加熱ニップ幅)は44mmである。なお、熱拡散部材133aの材質は上記の材質に限るものではなく、PTCセラミック発熱体133dからの熱を定着ベルト34に伝達できるものであればよい。ただし、後述するように、定着ベルト34の加熱効率を向上させるために、PTCセラミック発熱体133dからの熱を熱拡散部材133a内において定着ベルト34の周方向に沿って効率よく拡散できる材質であることが好ましい。
PTCセラミック発熱体133dは、チタン酸バリウムからなるセラミック製の発熱体であり、素子温度がある温度より上昇すると急激に抵抗値が変化する特性を有する。本実施形態では、220℃以上で抵抗値が上昇するものを用いた。
PTCセラミック発熱体133dは、1個あたりの素子のサイズ(定着ベルト34の周方向の幅W、定着ベルト34の幅方向の長さL、高さH)がW=12.3mm、L=30mm、H=2.1mmであり、定着ユニット130の長手方向(定着ベルト34の幅方向)に複数個(本実施形態では10個)並べて配置され、熱拡散部材133aの内面にシリコン系接着剤(導電性接着剤)で固定されている。
また、図12に示すように、PTCセラミック発熱体133dにおける熱拡散部材133aに接着される面とは反対側の面には、アルミ製の板状部材からなる給電電極137がシリコン系接着剤(導電性接着剤)で取り付けられている。この給電電極137は電源回路部92に接続されている。これにより、制御部91が電源回路部92からPTCセラミック発熱体133dに供給する電力を制御することで、PTCセラミック発熱体133dの発熱量を制御するようになっている。
なお、PTCセラミック発熱体133dの1個あたりの電気抵抗は100Ω、トータルの電気抵抗は10Ω(並列回路)であり、電源回路部92からAC100Vの電圧が印加されることで、PTCセラミック発熱体133dではトータルで約1000Wの熱エネルギーが発生する。
そして、PTCセラミック発熱体133dで発生した熱エネルギーは、熱拡散部材133a内において図13の矢印で示す方向に熱拡散される。その結果、PTCセラミック発熱体133dによって定着ベルト34を直接加熱する場合に比べて定着ベルト34に対する伝熱面積が広くなるので、定着ベルト34の加熱性能を向上することができる。これにより、プロセス速度の高速化に伴って定着ベルト34の回転速度が高速化した場合であっても定着ベルト34を適切に加熱することができる。
このように、実施形態1における加熱ローラ33およびヒータランプ33dに代えて、面状加熱部材133を備えた構成においても、実施形態1と略同様の効果を得ることができる。
なお、本実施形態では、発熱体としてPTCセラミック発熱体を用いた場合について説明したが、定着ベルト34を加熱するための加熱手段の構成はこれに限るものではない。例えば、絶縁性セラミック基板に銀パラジウムなどの抵抗発熱体を印刷した構成のPTC特性を持たないセラミックヒーターや、ポリイミドなどの絶縁性シート上にステンレスなどの抵抗発熱体をエッチングで形成したポリイミドヒーターなどを用いてもよい。
〔実施形態3〕
本発明のさらに他の実施形態について説明する。なお、説明の便宜上、上述の各実施形態で説明した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
実施形態1,2では、定着ユニットにベルト部材が1つのみ備えられている構成について説明したが、本実施形態では、複数のベルト部材を備える構成に適用する場合の例について説明する。
図14は、本実施形態にかかる定着ユニット(定着装置)230の断面図である。この図に示すように、定着ユニット230は、定着ローラ31、加熱ローラ33、定着パッド239a、定着ベルト34、加圧ローラ32、テンションローラ(第2ベルト懸架部材)238、加圧パッド239b、加圧ベルト232、および自動圧力解除機構(離接機構)40を備えている。すなわち、定着ユニット230は、定着ベルト34と加圧ベルト232とを備えたツインベルト方式の定着装置である。
定着ローラ31、加熱ローラ33、および定着ベルト34の構成は実施形態1と略同様である。ただし、本実施形態では、定着ベルト34が、定着ローラ31および加熱ローラ33に加えて、定着パッド239aに懸架されている。この定着パッド239aは、PPS(ポリフェニレンサルファイド樹脂)からなり、その両端部を定着ユニット230の側板(図示せず)に支持されている。なお、定着ローラ31、加熱ローラ33、および定着パッド239aの位置は、定着ベルト34を懸架したときにこの定着ベルト34に作用する引張荷重が50Nになるように調整されている。
定着ローラ31は、通紙モード時に、定着ベルト34および加圧ベルト232を介して後述する加圧ローラ32と所定の荷重で圧接するようになっている。また、定着パッド239aは、通紙モード時に、定着ベルト34と加圧ベルト232とを介して後述する加圧パッド239bと所定の荷重で圧接するようになっている。これにより、定着ベルト34と加圧ベルト232との間に通紙された記録材P上の未定着トナー画像のトナーを加熱溶融させて記録材Pに定着させるようになっている。なお、図14に示した例では、加熱ローラ33内にヒータランプ33dが2つ備えられているが、ヒータランプの数はこれに限らず、1つであっても3つ以上であってもよい。
加圧ベルト232は、加圧ローラ32、テンションローラ238、および加圧パッド239bに回転可能に懸架されており、加圧ローラ32に従動回転するようになっている。加圧ベルト232としては、定着ベルト34と同様の構成のものを用いることができる。なお、本実施形態では、加圧ローラ32、テンションローラ238、および加圧パッド239bに懸架したときに加圧ベルト232に生じる引張荷重が50Nになるように加圧ローラ32、テンションローラ238、および加圧パッド239bの位置を調整した。加圧ローラ32および自動圧力解除機構40の構成は実施形態1と略同様である。
テンションローラ238は、芯金238aと弾性層238bとからなるローラ状の部材であり、定着ユニット230の側板(図示せず)に回転可能に軸支されている。本実施形態では、外径30mm、内径26mmの鉄合金製の芯金238aの表面に、熱伝導率を小さくして加圧ベルト232からの熱伝導を少なくするためにシリコンスポンジからなる弾性層238bを設けた構成のテンションローラ238を用いた。
加圧パッド239bは、上記したように、定着パッド239aに対して定着ベルト34および加圧ベルト232を介して対向する位置に設けられている。加圧パッド239bは、PPSからなり、その両端部が、自動圧力解除機構40における加圧ローラ32の両端側に設けられた各加圧レバー41に取り付けられている。これにより、加圧ローラ32を定着ローラ31および定着ベルト34から離間する方向に移動させるように偏心カム43を動作させたときに、加圧ローラ32、加圧パッド239b、および加圧ベルト232が定着ベルト34から離間するようになっている。制御部91による各部の制御方法は実施形態1と同様である。
このように、定着ベルト34と加圧ベルト232とを備えたツインベルト方式の定着装置においても、実施形態1と略同様の効果を得ることができる。
なお、本実施形態では、定着ユニット230を大型化することなく、広い定着ニップ部Nを得るために、定着ベルト34および加圧ベルト232を介して互いに対向するように定着パッド239aと加圧パッド239bとが設けられており、通紙モード時にこれら両パッドが定着ベルト34および加圧ベルト232を介して所定の荷重で圧接するようになっている。これにより、定着パッド239aと加圧パッド239bとの対向部から定着ローラ31と加圧ローラ32との対向部までの広い領域に定着ニップ部Nを形成し、記録材Pに対する伝熱面積を大きくすることができる。したがって、プロセス速度を高速化した場合であっても、記録材Pに対する伝熱量が不足して定着不良が生じることを防止できる。
ところで、本実施形態のように回転体ではない定着パッド239aおよび加圧パッド239bを設けた場合、定着ベルト34および加圧ベルト232の内周面は、それぞれ定着パッド239aおよび加圧パッド239bに摺擦することになる。このため、定着ベルト34と定着パッド239aとの動摩擦係数、および加圧ベルト232と加圧パッド239bとの動摩擦係数が大きい場合、摺動抵抗が大きくなる。その結果、ベルトの削れ、ギア破損、定着ローラ駆動手段37の消費電力の増加等の問題が発生する場合がある。このため、これらの問題を防止するために、定着パッド239aおよび加圧パッド239bは、定着ベルト34および加圧ベルト232に対する動摩擦係数が小さい材質のものを用いるか、あるいは定着ベルト34および加圧ベルト232に接する面に動摩擦係数の低い低摩擦シート(図示せず)を設けることが好ましい。
なお、本実施形態では、定着パッド239aおよび加圧パッド239bを備えた構成について説明したが、これら両パッドは必須ではなく、省略してもよい。この場合、定着ローラ31と加圧ローラ32との対向部にのみ定着ニップ部Nが形成される構成としてもよく、加圧ベルト232における加圧ローラ32およびテンションローラ238に接触していない部分が定着ベルト34を介して定着ローラ31に圧接する構成としてもよい。
また、上記各実施形態において、定着ユニット30、130、230(あるいは画像形成装置100)に備えられる制御部91は、CPU等のプロセッサを用いてソフトウェアによって実現される。この場合、制御部91は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである定着ユニット30、130、230の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、定着ユニット30、130、230(あるいは画像形成装置100)に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによって達成される。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、定着ユニット30、130、230(あるいは画像形成装置100)を通信ネットワークと接続可能に構成し、通信ネットワークを介して上記プログラムコードを供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
また、定着ユニット30、130、230の制御部91は、ソフトウェアを用いて実現されるものに限らず、ハードウェアロジックによって構成されるものであってもよく、処理の一部を行うハードウェアと当該ハードウェアの制御や残余の処理を行うソフトウェアを実行する演算手段とを組み合わせたものであってもよい。本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、電子写真方式の画像形成装置で用いられるベルト定着方式の定着装置、およびこの定着装置を備えた画像形成装置に利用できる。
30 定着ユニット(定着装置)
31 定着ローラ
31e サーミスタ(温度検出手段)
32 加圧ローラ(加圧部材)
33 加熱ローラ(ベルト懸架部材,第1加熱手段)
33d ヒータランプ(第1加熱手段)
34 定着ベルト
35 支持部材
36 錘(支持部材)
37 定着ローラ駆動手段(第1駆動手段)
40 自動圧力解除機構(離接機構)
100 画像形成装置
130 定着ユニット(定着装置)
133 面状加熱部材(ベルト懸架部材,第1加熱手段)
133a 熱拡散部材(ベルト懸架部材,面状部材)
133d PTCセラミック発熱体(第1加熱手段,面状発熱体)
230 定着ユニット(定着装置)
232 加圧ベルト(加圧部材)
238 テンションローラ(第2ベルト懸架部材)
ER 伸長率
N 定着ニップ部
P 記録材
μ 動摩擦係数

Claims (11)

  1. 回転可能に支持された定着ローラと、ベルト懸架部材と、上記定着ローラと上記ベルト懸架部材とに回転可能に懸架された無端状の定着ベルトと、上記定着ベルトを加熱する第1加熱手段と、上記定着ベルトを介して上記定着ローラに圧接する加圧部材と、上記定着ローラを回転駆動させる第1駆動手段と、上記加圧部材と上記定着ローラとの相対位置を上記加圧部材と上記定着ローラとが上記定着ベルトを介して圧接する第1位置と上記加圧部材と上記定着ベルトとが離間する第2位置とに切り替える離接機構とを備え、未定着トナー像が形成された記録材を上記定着ベルトと上記加圧部材との圧接部に通紙することにより上記未定着トナー像を上記記録材上に定着させる定着装置であって、
    上記定着ベルトを支持部材に懸架せずに側面が円形をなす形状にしたときのベルト内径をD(mm)、
    上記定着ベルトに直径が0.26×D(mm)のローラ形状の支持部材を挿入して上記定着ベルトをこの支持部材に吊り下げ、さらに上記定着ベルトに直径が0.26×D(mm)のローラ形状の錘を挿入してこの錘を上記定着ベルトと共に上記支持部材に吊り下げることにより上記定着ベルトに0.383gf/mmの引張荷重を作用させたときのこの定着ベルトにおける上記支持部材の軸心と上記錘の軸心とを結ぶ方向の内径をA(mm)、
    上記定着ベルトの伸長率ER(%)をER=(A−D)/D×100、
    上記定着ベルトと上記定着ローラとの間の動摩擦係数をμとしたときに、
    上記定着ベルトは、42.2≧ER≧0.1044×D×μ−0.5174の関係を満たし、
    上記相対位置が上記第2位置に設定されている状態で上記定着ローラが上記第1駆動手段によって回転駆動されたときに上記定着ローラに従動回転することを特徴とする定着装置。
  2. 上記加圧部材を回転駆動する第2駆動手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 上記第1駆動手段と上記第2駆動手段とは、共通の駆動源から伝達される駆動力を用いることを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 上記定着ベルトの温度を所定温度まで昇温させるウォームアップモードと、記録材が通紙されない状態が所定時間以上継続した場合に上記定着ベルトの温度を所定の温度範囲に維持する待機モードとを有しており、
    ウォームアップモード時および待機モード時に上記相対位置を上記第2位置にするように上記離接機構の動作を制御する制御部を備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 上記定着ローラの表面温度を検出する温度検出手段を備え、
    上記制御部は、上記駆動手段の動作を制御する機能を有しており、ウォーミングアップモード時および待機モード時に、上記定着ローラの表面温度が制御目標温度未満である場合には上記定着ローラを回転駆動させ、上記定着ローラの表面温度が制御目標温度以上である場合には上記定着ローラの回転駆動を停止させることを特徴とする請求項4に記載の定着装置。
  6. 上記加圧部材を加熱するための第2加熱手段を備えていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の定着装置。
  7. 上記ベルト懸架部材は回転可能に支持された円筒形状のローラ状部材であり、上記第1加熱手段は上記ベルト懸架部材の内部に配置され、上記ローラ状部材を介して上記定着ベルトを加熱することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の定着装置。
  8. 上記ベルト懸架部材は上記定着ベルトとの当接面が曲面である面状部材であり、上記定着ベルトは上記当接面に摺動するようになっており、上記第1加熱手段は上記ベルト懸架部材における上記当接面とは反対側の面に備えられた面状発熱体であることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の定着装置。
  9. 上記第1加熱手段が上記ベルト懸架部材としての機能を兼ねていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の定着装置。
  10. 上記加圧部材は、加圧ローラと、第2ベルト懸架部材と、上記加圧ローラおよび上記第2ベルト懸架部材に懸架された加圧ベルトとを有しており、
    上記第1位置に設定されたときに、上記加圧ベルトが上記定着ベルトを介して上記定着ローラに圧接し、
    未定着トナー像が形成された記録材を上記定着ベルトと上記加圧ベルトとの間に通紙することにより上記未定着トナー像を上記記録材上に定着させることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の定着装置。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載の定着装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
JP2009102048A 2009-04-20 2009-04-20 定着装置の製造方法 Active JP4790828B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009102048A JP4790828B2 (ja) 2009-04-20 2009-04-20 定着装置の製造方法
US12/759,655 US8295753B2 (en) 2009-04-20 2010-04-13 Fixing device having an endless fixing belt and two-position disjunction mechanism
CN201010164877.6A CN101866137B (zh) 2009-04-20 2010-04-19 定影装置及使用该定影装置的图像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009102048A JP4790828B2 (ja) 2009-04-20 2009-04-20 定着装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010250228A true JP2010250228A (ja) 2010-11-04
JP4790828B2 JP4790828B2 (ja) 2011-10-12

Family

ID=42957902

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009102048A Active JP4790828B2 (ja) 2009-04-20 2009-04-20 定着装置の製造方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8295753B2 (ja)
JP (1) JP4790828B2 (ja)
CN (1) CN101866137B (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014142398A (ja) * 2013-01-22 2014-08-07 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置および画像形成装置
JP2017058586A (ja) * 2015-09-18 2017-03-23 コニカミノルタ株式会社 定着装置、画像形成装置および定着制御方法
US11143996B2 (en) 2019-12-13 2021-10-12 Ricoh Company, Ltd. Heating device, fixing device and image forming apparatus
US11378904B2 (en) 2019-11-29 2022-07-05 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus and heating device comprising plural pressing devices configured to generate different pressing forces

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5791264B2 (ja) * 2009-12-21 2015-10-07 キヤノン株式会社 ヒータ及びこのヒータを搭載する像加熱装置
JP5892457B2 (ja) * 2010-08-23 2016-03-23 株式会社リコー 定着装置および画像形成装置
JP5618771B2 (ja) * 2010-11-11 2014-11-05 キヤノン株式会社 定着装置
JP5812632B2 (ja) * 2011-03-10 2015-11-17 キヤノン株式会社 ヒータ及びこのヒータを有する像加熱装置
JP5762060B2 (ja) * 2011-03-10 2015-08-12 キヤノン株式会社 ヒータ及びこのヒータを有する像加熱装置
JP5333500B2 (ja) * 2011-03-31 2013-11-06 ブラザー工業株式会社 定着装置
JP5832149B2 (ja) * 2011-06-02 2015-12-16 キヤノン株式会社 画像加熱装置及びこの装置に用いられるヒータ
US8781344B2 (en) * 2011-06-23 2014-07-15 Kabushiki Kaisha Toshiba Image forming apparatus, image forming method, and fixing apparatus
JP6071366B2 (ja) * 2012-09-19 2017-02-01 キヤノン株式会社 ヒータ及びこのヒータを搭載する像加熱装置
JP5923462B2 (ja) * 2013-06-20 2016-05-24 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置及び画像形成装置
KR102267763B1 (ko) * 2014-03-19 2021-06-23 캐논 가부시끼가이샤 화상 가열 장치 및 화상 가열 장치에서 사용하기 위한 히터
WO2015141217A1 (en) * 2014-03-19 2015-09-24 Canon Kabushiki Kaisha Image heating apparatus and heater for use therein
JP2018120121A (ja) 2017-01-26 2018-08-02 株式会社東芝 定着装置
JP6823828B2 (ja) * 2017-02-03 2021-02-03 株式会社リコー 移動装置および画像形成装置
JP6915309B2 (ja) * 2017-03-07 2021-08-04 ブラザー工業株式会社 定着装置
JP6874558B2 (ja) * 2017-06-20 2021-05-19 コニカミノルタ株式会社 ベルト搬送装置および画像形成装置
JP2019086747A (ja) * 2017-11-10 2019-06-06 コニカミノルタ株式会社 定着装置および画像形成装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002333788A (ja) * 2001-05-07 2002-11-22 Ricoh Co Ltd 定着装置
JP2006259299A (ja) * 2005-03-17 2006-09-28 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2007264318A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Sharp Corp 定着装置及びそれを備えた画像形成装置
JP2009063861A (ja) * 2007-09-07 2009-03-26 Canon Inc ベルト搬送装置及び画像加熱装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0416887A (ja) * 1990-05-10 1992-01-21 Hitachi Metals Ltd 加熱定着装置
JPH10307496A (ja) * 1996-10-04 1998-11-17 Ricoh Co Ltd ベルト定着装置
JPH11327349A (ja) 1998-05-19 1999-11-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 定着装置
JP2005031182A (ja) 2003-07-08 2005-02-03 Konica Minolta Business Technologies Inc ベルト定着装置
JP3901690B2 (ja) * 2004-01-07 2007-04-04 船井電機株式会社 定着装置およびそれを含む画像形成装置
JP2006098901A (ja) * 2004-09-30 2006-04-13 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
US7639978B2 (en) * 2005-06-15 2009-12-29 Seiko Epson Corporation Belt nip type fixing device for image forming apparatus that varies a winding amount of a belt around a heating roller
JP5184010B2 (ja) 2007-09-04 2013-04-17 シャープ株式会社 定着装置、画像形成装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002333788A (ja) * 2001-05-07 2002-11-22 Ricoh Co Ltd 定着装置
JP2006259299A (ja) * 2005-03-17 2006-09-28 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2007264318A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Sharp Corp 定着装置及びそれを備えた画像形成装置
JP2009063861A (ja) * 2007-09-07 2009-03-26 Canon Inc ベルト搬送装置及び画像加熱装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014142398A (ja) * 2013-01-22 2014-08-07 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置および画像形成装置
JP2017058586A (ja) * 2015-09-18 2017-03-23 コニカミノルタ株式会社 定着装置、画像形成装置および定着制御方法
US11378904B2 (en) 2019-11-29 2022-07-05 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus and heating device comprising plural pressing devices configured to generate different pressing forces
US11143996B2 (en) 2019-12-13 2021-10-12 Ricoh Company, Ltd. Heating device, fixing device and image forming apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
CN101866137B (zh) 2012-06-27
US8295753B2 (en) 2012-10-23
CN101866137A (zh) 2010-10-20
US20100266307A1 (en) 2010-10-21
JP4790828B2 (ja) 2011-10-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4790828B2 (ja) 定着装置の製造方法
JP4610629B2 (ja) 定着装置、及びこれを備えた画像形成装置
JP5850391B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
US8515324B2 (en) Fixing device and image forming apparatus employing the fixing device
JP4444223B2 (ja) 定着装置、画像形成装置、定着装置の制御方法、定着装置の制御プログラムおよびその記録媒体
JP4180614B2 (ja) 定着装置およびこれを備えた画像形成装置
JP2009258517A (ja) 定着装置およびそれを備える画像形成装置
JP2012252128A (ja) 定着装置
JP4708230B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2010177142A (ja) 加熱部材、定着装置、ならびに該定着装置を備える画像形成装置
JP4551932B2 (ja) 定着装置、及びこれを備えた画像形成装置
US8295750B2 (en) Fixing apparatus and image forming apparatus equipped therewith
JP2013068888A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP5899003B2 (ja) 定着装置および定着装置を備えた画像形成装置
JP5808144B2 (ja) 可撓性部材、及びその可撓性部材を備える像加熱装置
JP5011149B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP4973648B2 (ja) 定着装置およびこれを備える画像形成装置
JP2009251311A (ja) 定着装置、及びこれを備えた画像形成装置
JP4927612B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2014002191A (ja) 定着装置、画像形成装置、定着装置の温度制御方法、プログラム、および、記録媒体
JP2005345850A (ja) 加熱ローラ、加熱装置及び画像形成装置
JP2007057689A (ja) 定着装置
JP6128412B2 (ja) 定着装置、画像形成装置、定着装置の温度制御方法、プログラム、および、記録媒体
JP2014174392A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP5940888B2 (ja) 定着装置およびそれを備えた画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110309

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110315

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110419

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110628

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110720

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140729

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4790828

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150