JP5184010B2 - 定着装置、画像形成装置 - Google Patents
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Description
伸び率α(%)={(C1−C0)/C0}×100 式1
上記特徴の如く、前記伸び率αが10%以下になるように前記定着ベルトを前記複数の支持ローラに架ければ、定着ベルトの離型層の伸縮性能を維持でき、離型層の表面において永久しわが生じることを抑制できるという効果を奏することが実験により明らかになっている。
伸び率α(%)={(C1−C0)/C0}×100 式2
上記特徴の如く、伸び率αが−7%以上(縮み率が7%以下)になるように前記定着ベルトを前記複数の支持ローラに架ければ、定着ベルトの離型層の伸縮性能を維持でき、離型層の表面において永久しわが生じることを抑制できるという効果を奏することが実験により明らかになっている。
ベルト伸び率α(%)={(C1−C0)/C0}×100 式3
前記特徴によれば、定着ベルトにおいて支持ローラに巻かれている領域の伸び率αが10%を超えず、定着ベルトにおいて支持ローラに巻かれていない領域の伸び率が−7%を下回らないようになり、これにより、定着ベルトの離型層の伸縮性能を維持でき、離型層の表面に生じる永久しわを抑制できるという効果を奏することが実験により明らかになっている。
本発明の一実施形態に係る定着装置の構成を説明する前に、まずは、本発明に一実施形態の定着装置を備える画像形成装置について説明する。
次に定着装置40の構成について図2を用いて詳細に説明する。図2は、画像形成装置100の裏面側からみた定着装置40の断面を模式的に示した図である。定着装置40は、未定着のトナー画像が表面に形成された記録紙(記録材)Pに対して熱および圧力を与えることによって、このトナー画像を記録紙Pに定着させるものである。
以上のような定着装置40において良質な画像を生成するためには、定着ベルト43のしわを如何にして抑制するかが課題となる。この課題に対し、本願発明者は、加熱ローラ41および剥離ローラ42に架けられた定着ベルト43の離型層43cにおいては、架けられる前と比べて伸縮が生じることに着目し、この伸縮の度合としわの発生との間に因果関係があるか否かについて検討した。この検討内容を以下にて説明する。
伸び率(%)={(C1−CO)/CO}×100
となる。
なお、伸び率の値がプラスであれば離型層43cが伸びていることを示し、伸び率の値がマイナスのときは離型層43cが縮んでいることになる。
CO=(L1+2(t1+t2+t3))×π×θ1/360
となり、
図5(a)に示すように、定着ベルト43の内周面(基材43a)においてマーカーAに対向する箇所とマーカーBに対向する箇所との間隔をCO´とすると、
CO´=L1×π×θ1/360
となる。なお、θ1は、図5(a)に示すように、定着ベルト43の軸とマーカーAとを結ぶ定着ベルト43の半径と、定着ベルト43の軸とマーカーBとを結ぶ定着ベルト43の半径とのなす角度である。
C1=(L2+2(t1+t2+t3))×π×θ2/360
となり、
定着ベルト43の内周面(基材43a)においてマーカーAに対向する箇所とマーカーBに対向する箇所との間隔をC1´とすると、
C1´=L2×π×θ2/360
となる。なお、θ2は、図6に示すように、剥離ローラ42の軸とマーカーAとを結ぶ剥離ローラ42の半径と、剥離ローラ42の軸とマーカーBとを結ぶ剥離ローラ42の半径とのなす角度である。
伸び率(%)={(R1/S)−1}×100 …式(a)
と表すことができる。
{(1/S)−1}×100<0
となり、伸び率はマイナスを示す。それゆえ、定着ベルト43の離型層43cは、剥離ローラ42から離間して真っ直ぐに張られる状態になると、加熱ローラ41および剥離ローラ42に架けられていない定着ベルト43の離型層43cと比べて縮むか、縮みきれなくなってしわとなる。
伸び率(%)={(1/S)−1}×100…式(b)
縮み率(%)=−{(1/S)−1}×100…式(c)
と表すことができる。
C1=L3×π×θ3/360
となり、定着ベルト43の内周面(基材43a)においてマーカーAに対向する箇所とマーカーBに対向する箇所との間隔をC1´とすると、
C1´=(L3+2(t1+t2+t3))×π×θ3/360
となる。なお、θ3は、図8に示すように、加圧ローラ44の軸とマーカーAとを結ぶ加圧ローラ44の半径と、加圧ローラ44の軸とマーカーBとを結ぶ加圧ローラ44の半径とのなす角度である。
伸び率(%)={(R2/S)−1}×100…式(d)
縮み率(%)=−{(R2/S)−1}×100…式(e)
と表すことができる。
伸び率α(%)={(C1−C0)/C0}×100 式10
また、以上の実施形態からすれば、加熱ローラ41および剥離ローラ42に架けられている定着ベルト43において、伸びが大きくなるのは、剥離ローラ42の外周に巻かれている領域であることがわかる。それゆえ、前記C1は、定着ベルト43においてマーカーAとマーカーBとが剥離ローラ42の外周に巻かれている状態にて計測された値であることが好ましい。これにより、最も伸びの大きくなる領域の伸び率αを10%以下に抑えることになるため、永久しわの発生をより効果的に抑制できる。
40a 定着装置
41 加熱ローラ(支持ローラ)
42 剥離ローラ(支持ローラ)
43 定着ベルト
43a 基材
43b 弾性層
43c 離型層
44 加圧ローラ(加圧部材)
49 テンションローラ(張力調整機構)
55 偏心カム(張力調整機構)
62 懸架ローラ(支持ローラ)
100 画像形成装置
Claims (7)
- 内周側から外周側へ向けて基材と弾性層と外周面をなす離型層とがこの順に形成されていて複数の支持ローラに架けられて周回する無端状の定着ベルトと、前記定着ベルトを介して前記支持ローラを押圧する加圧ローラとを有し、
前記定着ベルトのうち、前記支持ローラに巻かれている箇所では前記定着ベルトの内周面が前記支持ローラに接触し、前記加圧ローラに巻かれている箇所では前記定着ベルトの外周面が前記加圧ローラに接触している定着装置において、
前記離型層は、PFAまたはPTFEであって、厚みが50μmに設定されており、
前記定着ベルトの外周面において、前記周回の方向に沿って並ぶような第1ポイントと第2ポイントとを定め、
前記複数の支持ローラに架けられている状態の前記定着ベルトのうち前記複数の支持ローラに巻かれておらず且つ前記加圧ローラに巻かれている領域に前記第1ポイントおよび第2ポイントが同時に位置することがあるように、前記第1ポイントと第2ポイントとの間隔が定められており、
前記定着ベルトが前記複数の支持ローラに架けられており、前記定着ベルトのうち第1ポイントと第2ポイントとが記されている部分が前記複数の支持ローラに巻かれておらず且つ前記加圧ローラに巻かれている状態の第1ポイントと第2ポイントとの間隔をC1とし、前記定着ベルトが前記複数の支持ローラからはずされた状態での第1ポイントと第2ポイントとの間隔をC0とする場合、下記の式1にて規定される伸び率αが−7%以上になるように前記定着装置が設計されていることを特徴とする定着装置。
伸び率α(%)={(C1−C0)/C0}×100 式1 - 前記複数の支持ローラに架けられている状態の定着ベルトのうち前記複数の支持ローラのなかで最も径の小さな支持ローラに巻かれている領域に前記第1ポイントおよび第2ポイントが同時に位置することがあるように、前記第1ポイントと第2ポイントとの間隔が定められており、
前記定着ベルトが前記複数の支持ローラに架けられており、且つ、前記定着ベルトのうち第1ポイントと第2ポイントとが記されている部分が前記複数の支持ローラのなかで最も径の小さな支持ローラに巻かれている状態の第1ポイントと第2ポイントとの間隔をC1とする場合の前記式1の伸び率αが10%以下になるように前記定着装置が設計されていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。 - 内周側から外周側へ向けて基材と弾性層と外周面をなす離型層とがこの順に形成されていて複数の支持ローラに架けられて周回する無端状の定着ベルトと、前記定着ベルトを介して前記支持ローラを押圧する加圧ローラとを有し、
前記定着ベルトのうち、前記支持ローラに巻かれている箇所では前記定着ベルトの内周面が前記支持ローラに接触し、前記加圧ローラに巻かれている箇所では前記定着ベルトの外周面が前記加圧ローラに接触している定着装置において、
前記離型層は、PFAまたはPTFEであって、厚みが50μmに設定されており、
前記定着ベルトの外周面において、前記周回の方向に沿って並ぶような第1ポイントと第2ポイントとを定め、
前記複数の支持ローラに架けられている状態の前記定着ベルトのうち前記複数の支持ローラに巻かれておらず且つ前記加圧ローラに巻かれている領域に前記第1ポイントおよび第2ポイントが同時に位置することがあるように、前記第1ポイントと第2ポイントとの間隔が定められ、
さらに、前記複数の支持ローラに架けられている状態の定着ベルトのうち前記複数の支持ローラのなかで最も径の小さな支持ローラに巻かれている領域に前記第1ポイントおよび第2ポイントが同時に位置することがあるように、前記第1ポイントと第2ポイントとの間隔が定められており、
前記定着ベルトが前記複数の支持ローラからはずされた状態での第1ポイントと第2ポイントとの間隔をC0とし、
前記定着ベルトが前記複数の支持ローラに架けられており、且つ、前記定着ベルトのうち第1ポイントと第2ポイントとが記されている部分が前記複数の支持ローラのなかで最も径の小さな支持ローラに巻かれている状態の第1ポイントと第2ポイントとの間隔をC1とする場合の下記の式2の伸び率をα1とし、
前記定着ベルトが前記複数の支持ローラに架けられており、前記定着ベルトのうち第1ポイントと第2ポイントとが記されている部分が前記複数の支持ローラに巻かれておらず且つ前記加圧ローラに巻かれている状態の第1ポイントと第2ポイントとの間隔をC1とした場合の下記の式2の伸び率をα2とする場合、α1−α2≦15が満たされるように前記定着装置が設計されていることを特徴とする定着装置。
伸び率(%)={(C1−C0)/C0}×100 式2 - 前記複数の支持ローラは、第1支持ローラと、第1支持ローラよりも小径の第2支持ローラとからなり、
前記加圧ローラが前記定着ベルトを介して前記第1支持ローラを押圧することによってニップ部が形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の定着装置。 - 前記第2支持ローラの直径は20mm以下であることを特徴とする請求項4に記載の定着装置。
- 前記定着ベルトが周回駆動を行っていない非駆動時には、前記定着ベルトが周回駆動を行っている駆動時よりも、前記定着ベルトに対して作用する張力を減少させる張力調整機構が備えられていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の定着装置。
- 請求項1から6のいずれか1項に記載の定着装置を備えている画像形成装置。
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