JP2010250222A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】安定した感光体の駆動を行う。
【解決手段】駆動モータにより感光体を一定の速度で駆動する制御のため、制御手段はフィードフォワード制御部とフィードバック制御部とを有しており、初期動作時には、フィードフォワード制御部を用いずにフィードバック制御部によって感光体を駆動しつつモータの駆動トルクを計測し、計測された駆動トルクに応じてパラメータを選択し、該パラメータの選択の後に、選択されたパラメータを用いたフィードフォワード制御とフィードバック制御とによって感光体を駆動して画像形成を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真方式によって回転する感光体ドラム上にトナー像を形成し画像形成を行う画像形成装置に関し、特に、回転する感光体ドラムの回転速度を一様に保つ制御を行う回転駆動制御に関する。
電子写真方式による画像形成装置では、回転する感光体ドラムや感光体ベルトの像担持体上にトナー像を形成し、形成されたトナー像を直接或いは間接に記録紙上に転写し、さらに定着して画像を形成することが行われている。
この画像形成にあたっては、露光手段による像露光の潜像形成に当たって一様の回転速度で回転する像担持体の速度が変動すると、形成される画像に副走査方向の歪みが生じることとなる。
またタンデム方式のカラー画像形成装置では、複数の単色画像形成ユニットで形成された単色画像を重ね合わせてカラー画像を記録紙上に形成しているが、各単色画像形成ユニットでの像担持体は同速でかつ速度むらがないことが良質なカラー画像を得るための必須の条件とされている。このため、各色の画像形成ユニットの像担持体の速度が異なっていると、色ずれが発生することになる。
感光体ドラムの速度制御には、色々の速度検知手段を用いた制御方法が提案されているが、リアルタイムに感光体ドラムの角速度を等速に制御しようとすると、エンコーダによる角速度検出手段を用い回転速度制御を行う回転速度制御方法が用いられている。
なお、この種の回転速度制御については、以下の特許文献1や特許文献2に効率的な処理についての提案がなされている。
特開平6−327278号公報 特開2003−186368号公報
以上の特許文献1では、感光体ドラムの角速度制御に対して、フィードバック制御やフィードフォワード制御を用いて、ある時間での感光体ドラムの回転むらのプロファイルを測定し、次回の決められたサンプリングタイミングまでそのデータを用いて角速度制御を行うことが提案されている。
また、以上の特許文献2では、感光体ドラムの角速度制御に対して、フィードバック制御とフィードフォワード制御とを用いて制御する際に、メモリ内の角速度偏差プロファイルを絶えず更新しながら1回転前の現在ドラム位置での角速度偏差値を参照して駆動制御が行うことで、角速度むらを急速に収束させることが提案されている。
ところで、感光体ドラムの表面にクリーニングブレードを圧接し、感光体ドラム面上のトナーを除去することが行われる。この際に、環境条件、画像形成経歴、クリーニングブレードの経時特性変化などによって、感光体ドラム表面とクリーニングブレードとの摩擦負荷が大きく変動する。このような摩擦負荷の変動が生じても、感光体ドラムを一定の回転速度で回転させるように、フィードバック制御が行われている。
このような負荷変動が発生した場合に、フィードフォワード制御を用いた回転速度制御に不具合が生じることを、本件出願の発明者が新たに見いだした。以下、その説明を行う。
図5(a)は感光体ドラムの1回転毎に発生する再現性のある変動を伴う回転速度を実線で示している。なお、破線は制御部からの指令速度であり、ここでは、説明を簡単にするため、細かな速度変動や、再現性のない速度変動については省略してある。
このような再現性のある速度変動に対しては、図5(a)の逆相になる波形の発生させるため、位相遅れ分を考慮し、図5(b)のような逆相より位相の進んだ指示値を生成する。そして、この図5(b)の指示値に基づいて、図5(c)のような逆相波形を生成する。さらに、この逆相波形を指示値とすることで、速度変動が相殺された状態の図5(d)のような感光体ドラムの回転速度を得ることができる。
図6(a)は感光体ドラムの1回転毎に発生する再現性のある変動を伴う回転速度を実線で示している。なお、破線は制御部からの指令速度であり、ここでは、説明を簡単にするため、細かな速度変動や、再現性のない速度変動については省略してある。
このような再現性のある速度変動に対しては、図6(a)の逆相になる波形の発生させるため、位相遅れ分を考慮し、図6(b)のような逆相より位相の進んだ指示値を生成する。
そして、この図6(b)の指示値に基づいて、図6(c1)のような逆相波形を生成する予定である。なお、感光体ドラムの負荷が減少している場合には、感光体ドラムを駆動するモータのトルクも小さくなっている。このため、通常のトルクを想定している状態での図6(b)の指示値に基づいて、図6(c2)のような、低下したトルクに対して逆相の指示が相対的に大きくなり、予想より大きな逆相波形が生成される。さらに、この逆相波形を指示値とすることで、速度変動とは逆方向に大きな変動を有する状態の図6(d)のような感光体ドラムの回転速度を得られることになる。
すなわち、感光体ドラムに負荷変動が生じている場合には、フィードフォワード制御が適切に作用していないことになる。この場合、フィードフォワード制御が発振することになり、振動などの駆動異常が生じてモータが停止することもある。
また、このような発振などの不具合が生じないように、予めゲインを低下させた状態でフィードフォワード制御用のパラメータを定めることもあるが、その場合には、発振などの異常を生じない反面、フィードフォワード制御の効果が弱く、周期的な速度変動を抑制する効果が小さい、あるいは、抑制に時間がかかる、といった問題が新たに発生していた。
本発明は、感光体ドラムの速度変動を解消する制御を用いる際に、制御の破綻など不具合を生じることなく適切に制御することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決する本願発明は、以下に述べる通りである。
(1)請求項1記載の発明は、駆動モータによって駆動され画像形成を行う感光体と、前記駆動モータにより前記感光体を一定の速度で駆動する制御のためにフィードフォワード制御部とフィードバック制御部とを有する制御手段と、を備えた画像形成装置であって、前記フィードフォワード制御部は、前記感光体1周分の過去の駆動誤差に基づくパラメータを記憶しておき、該パラメータに基づいて前記駆動誤差を相殺する逆相指示値を生成し、前記フィードバック制御手段は、速度指令値と前記逆相指示値と前記感光体の駆動状態の検知結果とに応じて前記感光体の速度を一定に保つよう制御し、前記制御手段は、初期動作時には、前記フィードフォワード制御部を用いずに前記フィードバック制御部によって前記感光体を駆動しつつ前記モータの駆動トルクを計測し、計測された前記駆動トルクに応じて前記パラメータを選択し、前記パラメータの選択の後に、前記選択されたパラメータを用いた前記フィードフォワード制御と前記フィードバック制御とによって前記感光体を駆動して画像形成を行う、ことを特徴とする画像形成装置である。
(2)請求項2記載の発明は、前記制御手段は、前記パラメータの選択の後に、前記選択されたパラメータを用いた前記フィードフォワード制御と前記フィードバック制御とによって前記感光体を駆動した状態で、カラーレジスト調整を実行するよう各部を制御する、ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
(3)請求項3記載の発明は、前記制御手段は、画像形成中に、前記モータの駆動トルクを計測し、画像形成中に計測された前記駆動トルクが、前記パラメータの選択時に計測された前記駆動トルクから一定以上変動している場合には、前記パラメータを選択し直す、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置である。
(4)請求項4記載の発明は、前記制御手段は、実行中の画像形成が完了した後に、新たに選択された前記パラメータを有効にする、ことを特徴とする請求項3記載の画像形成装置である。
(5)請求項5記載の発明は、前記制御手段は、新たに選択された前記パラメータを有効にした後に、前記新たに選択されたパラメータを用いた前記フィードフォワード制御と前記フィードバック制御とが安定した状態になってから、次の画像形成を行う、ことを特徴とする請求項4記載の画像形成装置である。
(6)請求項6記載の発明は、前記制御手段は、前記モータへのPWM指令値と前記モータの速度とから、前記駆動トルクを算出する、ことを特徴とする請求項1−5のいずれか一項に記載の画像形成装置である。
(7)請求項7記載の発明は、前記制御手段は、算出した前記駆動トルクについて、感光体1周分を平均した値を用いる、ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置である。
以上の発明によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)請求項1記載の発明では、駆動モータにより感光体を一定の速度で駆動する制御のため、制御手段はフィードフォワード制御部とフィードバック制御部とを有しており、初期動作時には、フィードフォワード制御部を用いずにフィードバック制御部によって感光体を駆動しつつモータの駆動トルクを計測し、計測された駆動トルクに応じてパラメータを選択し、該パラメータの選択の後に、選択されたパラメータを用いたフィードフォワード制御とフィードバック制御とによって感光体を駆動して画像形成を行う。
したがって、感光体の負荷変動に伴う駆動のトルク変動が生じている場合であっても、トルクに応じた適切なフィードフォワード制御用のパラメータが選択されるため、フィードフォワード制御が適切に作用することになる。この結果、感光体の速度変動を解消する制御を用いる際に、制御の破綻など不具合を生じることなく適切に制御することが可能になる。
(2)請求項2記載の発明では、該パラメータの選択の後に、選択されたパラメータを用いたフィードフォワード制御とフィードバック制御とによって感光体を駆動した状態でカラーレジスト調整を実行する。
したがって、感光体の負荷変動の影響を受けない状態でフィードフォワード制御が実行されるようになり、感光体が一定の速度で駆動された状態で正確なカラーレジスト調整が行える。
(3)請求項3記載の発明では、画像形成中にモータの駆動トルクを計測しておき、画像形成中に計測された駆動トルクが、パラメータの選択時に計測された駆動トルクから一定以上変動している場合には、パラメータを選択し直す。
したがって、画像形成中に感光体の負荷変動に伴う駆動のトルク変動が生じた場合であっても、トルクに応じた適切なフィードフォワード制御用のパラメータが選択されるため、フィードフォワード制御が適切に作用することになる。この結果、感光体の速度変動を解消する制御を用いる際に、制御の破綻など不具合を生じることなく適切に制御することが可能になる。
(4)請求項4記載の発明では、画像形成中にモータの駆動トルクを計測しておき、画像形成中に計測された駆動トルクが、パラメータの選択時に計測された駆動トルクから一定以上変動している場合には、パラメータを選択し直し、実行中の画像形成が完了した後に、新たに選択されたパラメータを有効にする。
したがって、画像形成中に感光体の負荷変動に伴う駆動のトルク変動が生じた場合であっても、トルクに応じた適切なフィードフォワード制御用のパラメータが選択されるため、フィードフォワード制御が適切に作用することになる。この結果、感光体の速度変動を解消する制御を用いる際に、制御の破綻など不具合を生じることなく適切に制御することが可能になる。
(5)請求項5記載の発明では、画像形成中にモータの駆動トルクを計測しておき、画像形成中に計測された駆動トルクが、パラメータの選択時に計測された駆動トルクから一定以上変動している場合には、パラメータを選択し直し、実行中の画像形成が完了した後に、新たに選択されたパラメータを有効にした後に、新たに選択されたパラメータを用いたフィードフォワード制御とフィードバック制御とが安定した状態になってから、次の画像形成を行う。
したがって、画像形成中に感光体の負荷変動に伴う駆動のトルク変動が生じた場合であっても、トルクに応じた適切なフィードフォワード制御用のパラメータが選択されるため、フィードフォワード制御が適切に作用することになる。この結果、感光体の速度変動を解消する制御を用いる際に、制御の破綻など不具合を生じることなく適切に制御することが可能になる。
(6)請求項6記載の発明では、モータへのPWM指令値とモータの速度とから、駆動トルクを算出する。
したがって、画像形成中に感光体の負荷変動に伴う駆動のトルク変動が生じた場合であっても、トルクを的確に求めることができるため、トルクに応じた適切なフィードフォワード制御用のパラメータが選択されるため、フィードフォワード制御が適切に作用することになる。この結果、感光体の速度変動を解消する制御を用いる際に、制御の破綻など不具合を生じることなく適切に制御することが可能になる。
(7)請求項7記載の発明では、モータへのPWM指令値とモータの速度とから、駆動トルクを算出し、この算出した駆動トルクについて、感光体1周分を平均した値を用いる。
したがって、画像形成中に感光体の負荷変動に伴う駆動のトルク変動が生じた場合であっても、周期的な変動成分を含んだ状態で平均的な値を算出でき、トルクを的確に求めることができるため、トルクに応じた適切なフィードフォワード制御用のパラメータが選択されるため、フィードフォワード制御が適切に作用することになる。この結果、感光体の速度変動を解消する制御を用いる際に、制御の破綻など不具合を生じることなく適切に制御することが可能になる。
本発明の実施形態の概略構成を示す構成図である 本発明の実施形態の概略構成を示す構成図である 本発明の実施形態の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態の動作を示すフローチャートである。 フィードフォワード制御の様子を示す説明図である。 フィードフォワード制御の様子を示す説明図である。
以下、図面を参照して本発明の画像形成装置を実施するための形態(実施形態)を詳細に説明する。
〔画像形成装置100の構成〕
ここで、第一実施形態の電子写真方式の画像形成装置100の構成を、図1と図2とに基づいて詳細に説明する。なお、画像形成装置100として既知であって、本実施形態の特徴的な動作や制御に直接に関係しない一般的な部分についての説明は省略してある。
また、この図1では、1色分の構成を示しており、カラー画像形成装置の場合には各部が各色数に対応するように構成される。
本実施形態の画像形成装置100は、各部を制御する制御手段としてCPU(Central Processing Unit)等により構成された制御部101、感光体を回転駆動するモータの駆動状態を制御するモータ制御部110、回転する感光体ドラムや感光体ベルトなどの感光体上にトナー像を形成し、形成されたトナー像を直接或いは間接に記録紙上に転写し、さらに定着して画像を形成する画像形成部170、を備えて構成される。なお、制御部101とモータ制御部110とで、請求項の制御手段を構成している。
制御部101は、インストールされているOS(Operating System)またはファームウェア等に基づいて、画像形成装置100の制御プログラムに従って、画像形成装置100を構成する各部を制御して、各種の演算処理を行うことによって、画像形成装置を統括的に制御する。
また、この実施形態において、制御部101は、感光体を駆動するモータの回転速度に対する速度指令と、フィードフォワード制御/フィードバック制御のいずれをどのように実行するかモード指令と、を出力する。
モータ制御部110は、モータの駆動状態を制御するため、フィードフォワード制御とフィードバック制御との状態を制御するモード制御部1101、再現性のある周期的な速度変動に対して逆相の指示値を生成するフィードフォワード制御を行うフィードフォワード制御部1110、各種速度変動に対してモータの回転速度を一定に保つようフィードバック制御を行うフィードバック制御部1120、を備えて構成される。
モード制御部1101は、制御部101からのモード指令に基づいて、フィードフォワード制御/フィードバック制御のいずれをどのように実行するかについて、フィードフォワード制御部1110とフィードバック制御部1120との状態を制御する。誤差生成部1102は、速度指令とモータ回転速度との誤差を生成し、フィードフォワード制御部1110に供給する。
フィードフォワード制御部1110は、フィルタ部1111、トルク検出部1112、パラメータ保持部1113、逆相成分生成部1114、を備えて構成される。
フィルタ部1111は、速度指令とモータ回転速度との誤差に、ローパスフィルタあるいは所定の帯域フィルタを適用し、感光体1周分の駆動誤差のプロファイルを出力する。
トルク検出部1112は、モータ駆動部に対するPWM指令値と現状の速度制御回転数から、予めテーブルとして持っている各速度におけるPWM−トルクテーブルから、モータの駆動トルクを求める。
パラメータ保持部1113は、再現性のある周期的な感光体の速度変動を解消(相殺)するのに必要なパラメータとして、感光体1周分の過去の駆動誤差に基づくパラメータを保持しており、かつ、このパラメータはモータのトルクに応じて過不足のないようにゲインの異なるパラメータが保持されており、トルク検出部1112で検出されたトルクに応じて適切なパラメータが出力される。
逆相成分生成部1114は、フィルタ部1111を通過した速度指令とパラメータ保持部1113からのトルクに応じたパラメータとを受け、再現性のある周期的な感光体の速度変動を相殺するための逆相指示値を生成する。
フィードバック制御部1120は、制御部101からの速度指令値と、フィードフォワード制御部1110からの逆相指示値と、後述するモータや感光体の駆動状態の検知結果と、に応じて、感光体の速度を一定に保つようなPWM指令を出力する。なお、この実施形態でPWM指令は、PWMデューティを制御するためのPWMディーティー指令値を意味している。
画像形成部170は、モータ駆動部1710、モータ1720、ドラム駆動機構部1730、感光体173、を備えて構成されている。
モータ駆動部1710は、モータ制御部110からのPWM指令を受け、このPWM指令に応じた周波数やデューティのPWM信号を生成してモータ1720に供給する。
モータ1720はモータ駆動部1710からのPWM信号を受けて、所定の回転数(回転速度)で回転する。
ドラム駆動機構部1730は、モータ駆動部1710の回転を受け、各種変速機構や各種クラッチなどを介して感光体173を所定の回転速度で回転させる。
また、モータ1720とドラム駆動機構部1730にはエンコーダが配置されており、モータ回転速度信号とドラム回転速度信号とが、フィードバック制御部1120に供給される。
なお、画像形成装置100がカラー画像形成可能なカラー画像形成装置である場合には、モータ制御部110は各色(たとえば、YMCKの4色)に対応するように構成されている。同様に画像形成部170についても、モータ駆動部1710、モータ1720、ドラム駆動機構部1730、感光体173は、各色(たとえば、YMCKの4色)に対応するように構成されている。
次に、図2を参照して画像形成装置100の機械的構成について説明する。
給紙部150は、複数の給紙トレイ150Tに載置された記録紙を給紙ローラによって画像形成位置まで送り出す給紙手段である。
搬送部160は、給紙部150から送り出された記録紙を所定の搬送速度で搬送する搬送手段であり、レジストローラやその他各種の搬送ローラ、搬送ベルトなどを備えて構成されている。さらに、搬送部160の各部の所定位置には、記録紙の先端を検知する先端検知センサなどの搬送センサ160sが配置されている。
プロセスユニット170は、記録紙に画像を形成する各種動作を実行する手段であり、感光体173に所定の帯電をさせる帯電部171、感光体部を画像データに応じて露光する露光部172、露光により静電潜像が形成される像担持体としての感光体173、感光体173の静電潜像を現像してトナー像に変換する現像部174、感光体173上のトナー像が転写されてトナー像を担持する像担持体としての中間転写体175、転写部176とを備えている。
なお、画像形成装置が複数色のトナー像を合成するカラー画像形成装置の場合には、図2に示されるように、プロセスユニット170において、帯電部171、露光部172、感光体173、現像部174が各色に対応して設けられており、中間転写体175上で各色のトナー像が重ね合わされて、最終的に記録紙に転写される構成になっている。
また、像担持体としての感光体173Y,173M,173C,173Kのそれぞれには、非転写領域に形成されるパッチを検知するセンサ170sY,173sM,173sC,173sKのそれぞれが配置されている。なお、ここでは、各感光体部にセンサを設けたが、中間転写体175上でパッチの検知を行っても良い。
定着部180は、トナー像が転写された記録紙を挟持搬送しつつ、加熱と加圧とにより定着を実行してトナー像を記録紙上で安定した状態にする。
〔実施形態の動作(1)〕
図示されない操作部から電源オンあるいはスリープ復帰の指示があると、制御部101は、モード指令として濃度安定化処理を開始させる指令を、モータ制御部110や図示されない各部に与える(図3中のステップS301)。
この濃度安定化処理とは、電源オン時に各部を初期動作させ、所定の信号値のデータの露光により感光体ドラム上に濃度パッチを形成し、該濃度パッチが所定の濃度になっているかを濃度センサで検知し、各部を調整する処理である。
なお、図1,図2では一種類のみを示しているが、画像形成装置100に内蔵されている各色の画像形成部170(170Y,170M,170C,170Kなど)の各色のモータに対して、各色のモータ制御部110それぞれで同様の処理を実行する。
ここで、モータ制御部110では、モード指令=濃度安定化処理を受けたモード制御部1101が、フィードフォワード制御部1110によるフィードフォワード制御を停止させた状態にして、フィードバック制御手段によるフィードバック制御を動作させた状態にして、濃度安定化処理を実行させる。なお、このフィードバック制御部1120におけるフィードバック制御としては、既知の各種の手法、P制御、I制御、PI制御、PID制御などを必要に応じて用いればよい。
この場合、制御部101からの速度指令に基づいて、フィードバック制御部1120から出力されるPWM指令に基づいて、モータ駆動部1710でPWM信号が生成され、モータ1720が所定の回転数で回転する。すなわち、この段階では、モータ1720のトルクが不明であるため、フィードフォワード制御を行わずに、フィードバック制御によってモータ1720の回転の制御がなされている。
なお、後述するように、トルク検出によってフィードフォワード制御が有効になるまでの間は、フィードバック制御だけであり、この状態では、各色単色で可能な調整(各色での濃度調整など)を実行し、カラーレジスト調整などのカラー相互の調整については実行しないようにする。
そして、モード制御部1101は、各色について、モータ1720から得られるモータ回転速度信号によりモータ1720の回転速度が安定したか否かを濃度安定化処理実行中に監視している(図3中のステップS302)。
全ての色のそれぞれのモータ1720の回転速度が安定したとモード制御部1101により確認された時点で(図3中のステップS302でYES)、感光体173の1回転分のPWM指令を取得してトルクを検出するように、モード制御部1101がフィードフォワード制御部1110に対して指示する(図3中のステップS303)。なお、この時点では、フィードバック制御部のみで制御を行っているため、通常の動作時よりも緩い基準で安定か否かをモード制御部1101が判定する。たとえば、通常では±0.5%の範囲内で安定と判定する場合には、この時点では±1.0%の範囲内で安定と判定する。
モード制御部1101の指示により、フィードフォワード制御部1110内のトルク検出部1112は、モータ駆動部1710に対するPWM指令からモータ1720に供給する電力とモータの速度(回転数)とを算出し、さらにこの電力を回転数で除算して、モータの駆動トルクを算出する(図3中のステップS304)。
なお、モータ1720に供給する電力とモータの速度とから、駆動トルクを算出し、この算出した駆動トルクについて、感光体1周分を平均した値を用いる。これにより、周期的な変動成分を含んだ状態で平均的な値が算出でき、感光体の負荷変動に伴う駆動のトルク変動が生じた場合であっても、トルクを的確に求めることができる。
ここでは、モータ1720のトルクについて、通常範囲TL1以上TL2未満、通常より小さい状態TL1未満、通常より大きい状態TL2以上、の3段階に分ける場合を想定する。なお、これと異なる分類であっても良い。
パラメータ保持部1113は、再現性のある周期的な感光体173の速度変動を解消(相殺)するのに必要なパラメータとして、感光体1周分の過去の駆動誤差に基づくパラメータを、モータ1720のトルクに応じて過不足のないようにゲインの異なる状態のパラメータとして予め保持している。
なお、パラメータ保持部1113は、画像形成装置100の動作中にフィルタ部1111で抽出された周期的な速度変動と、トルク検出部1112で検出されたトルクから、パラメータを抽出して保持する構成であってもよい。
ここで、トルクに応じて過不足のないゲインの異なる状態のパラメータとは、モータ1720のトルク変動に応じて、図6のような過剰な制御、あるいは、図6とは逆に不足する制御が発生せず、各トルクで図5のような適切なフィードフォワード制御が実行できる状態のパラメータを言う。
なお、変形例として、1種類のパラメータに対して、モータ1720のトルクに応じた係数を保持しておき、1種類のパラメータに検出されたトルクに応じた係数を乗じて、トルクに応じたパラメータとして生成する構成であってもよい。
ここで、パラメータ保持部1113は、トルク検出部1112で検出されたモータ1720のトルクに応じて、保持しているパラメータ中から適切なパラメータを選択し、逆相成分生成部1114に出力する。
ここで、トルク検出部1112によって検出されたトルクが通常範囲TL1以上TL2未満であれば(図3中のステップS305でTL1〜TL2)、パラメータ保持部1113はテーブル#1を選択し、フィードフォワード制御係数(以下、FF制御係数)として通常範囲のトルクに応じたパラメータを逆相成分生成部1114に出力する(図3中のステップS307)。
ここで、トルク検出部1112によって検出されたトルクがTL1未満であれば(図3中のステップS305でTL1未満)、パラメータ保持部1113はテーブル#0を選択し、FF制御係数として小さいトルクに応じたパラメータを逆相成分生成部1114に出力する(図3中のステップS306)。
ここで、トルク検出部1112によって検出されたトルクが通常範囲TL2以上であれば(図3中のステップS305でTL2以上)、パラメータ保持部1113はテーブル#2を選択し、FF制御係数として大きなトルクに応じたパラメータを逆相成分生成部1114に出力する(図3中のステップS308)。
なお、1種類のパラメータに対して、モータ1720のトルクに応じた係数を保持しておき、1種類のパラメータに検出されたトルクに応じた係数を乗じて、トルクに応じたパラメータとして生成する構成の場合には、検出されたトルクに応じて適切な係数を乗じて、トルクに応じたパラメータを生成して出力すればよい。
フィードフォワード制御部1110でテーブルの選択が完了した時点で、あるいは、PWM指令の取得から一定時間(トルク算出とテーブル選択に要する時間)の後に、モード制御部1101は、検出されたトルクに応じて選択されたテーブルのパラメータによってフィードフォワード制御部1110を動作させる。
さらに、モード制御部1101は、フィードフォワード制御部1110によるフィードフォワード(FF)制御とフィードバック制御部1120によるフィードバック(FB)制御とを併用し、モータ制御部1110を動作させる(図3中のステップS309)。すなわち、この段階では、モータ1720のトルクが明らかになったため、フィードフォワード制御とフィードバック制御とを併用して、モータ1720の回転の制御を行う。
ここで、フィードバック制御部1120は、制御部101からの速度指令値と、フィードフォワード制御部1110からの逆相指示値と、後述するモータや感光体の駆動状態の検知結果(モータ回転速度、ドラム回転速度)とに応じて、感光体173の速度を一定に保つようなPWM指令を出力する。
そして、モード制御部1101は、各色についてモータ1720から得られるモータ回転速度信号によりモータ1720の回転速度が安定したか否かを監視している(図3中のステップS310)。
なお、この時点では、フィードバック制御部のみではなく、フィードフォワード制御とフィードバック制御とにより制御を行っているため、ステップS302で緩めていた判定基準を通常に戻す。たとえば、ステップS302で±1.0%としていたものを、通常の±0.5%に戻す。
フィードフォワード制御とフィードバック制御とを併用した状態で、全ての色のそれぞれのモータ1720の回転速度が安定したとモード制御部1101により確認された時点で(図3中のステップS310でYES)、モード制御部1101は制御部101に対して、フィードフォワード制御とフィードバック制御とを併用した状態でモータ1720の回転速度が安定したことを通知する。
この通知を受けた制御部101は、カラーレジスト調整を行うよう各部を制御する(図3中のステップS311)。たとえば、制御部101の制御により、図示されない画像処理部などから所定の色ズレ検知パターンの生成を行い、この色ズレ検知パターンを所定のタイミングで画像形成し、色ズレ状態の検知を行う。なお、このカラーレジスト調整については既知の技術であるため、詳細は省略する。
そして、カラーレジスト調整など各色相互に関連する各種制御を実行したら、制御部101は濃度安定化処理を完了し、画像形成装置100を通常の画像形成モードに移行させる(図3中のエンド)。
以上の実施形態により、感光体173の負荷変動に伴う駆動のトルク変動が生じている場合であっても、トルクに応じた適切なフィードフォワード制御用のパラメータが選択されるため、フィードフォワード制御が適切に作用することになる。
この結果、感光体173の速度変動を解消する制御を用いる際に、制御の破綻など不具合を生じることなく適切に制御することが可能になる。
さらに、感光体173の速度変動を解消する制御を用いる際に、制御の破綻など不具合を生じることがないため、発振などの不具合を恐れてゲインを低めに設定する必要がなくなり、適切なパラメータとすることで、フィードフォワード制御の効果を高め、周期的な速度変動を速やかに抑制する効果が得られる。
また、該パラメータの選択の後に、選択されたパラメータを用いたフィードフォワード制御とフィードバック制御とによって感光体を駆動した状態でカラーレジスト調整を実行することで、感光体173の負荷変動の影響を受けない状態でフィードフォワード制御が実行されるようになり、感光体173が一定の速度で駆動された状態で正確なカラーレジスト調整が行える。
また、以上の実施形態では伝達関数を測定するような処理は無いため、無駄な動作時間や演算時間を必要とすることもない。
〔実施形態の動作(2)〕
ここで、実施形態の動作(2)について説明する。
上述した実施形態の動作(1)では電源オン後の濃度安定化処理時における処理であったが、この動作(2)では通常の画像形成時の処理について説明する。
以上の動作(1)によってトルク検出部1112にて検出されたトルクに応じてフィードフォワード制御用のパラメータの選択を行って、適切な状態のフィードフォワード制御を行っているものの、時間が経過すると、環境条件、画像形成経歴、クリーニングブレードの経時特性変化などによって、感光体ドラム表面とクリーニングブレードとの摩擦負荷が大きく変動することがある。
そこで、以下に説明するように、画像形成中にもモータのトルクを監視し、変動が生じていた場合にはフィードフォワード制御用のパラメータの選択を変更する。
画像形成時には、モード制御部1101は、フィードフォワード制御部1110によるフィードフォワード制御とフィードバック制御部1120によるフィードバック制御とを併用し、モータ制御部1110を動作させている(図4中のステップS401)。すなわち、この段階では、動作(1)で説明したように、濃度安定化処理においてモータ1720のトルクが明らかになっているため、通常の画像形成時にはフィードフォワード制御とフィードバック制御とを併用して、モータ1720の回転の制御を行っている。
ここで、フィードバック制御部1120は、制御部101からの速度指令値と、フィードフォワード制御部1110からの逆相指示値と、後述するモータや感光体の駆動状態の検知結果(モータ回転速度、ドラム回転速度)とに応じて、感光体173の速度を一定に保つようなPWM指令を出力している。
そして、モード制御部1101は、各色それぞれについて、モータ1720から得られるモータ回転速度信号によりモータ1720の回転速度が安定したか否かを監視している(図4中のステップS402)。
フィードフォワード制御とフィードバック制御とを併用した状態で、全ての色のそれぞれのモータ1720の回転速度が安定したとモード制御部1101により確認された時点で(図4中のステップS402でYES)、モード制御部1101は制御部101に対して、フィードフォワード制御とフィードバック制御とを併用した状態でモータ1720の回転速度が安定したことを通知する。
この通知を受けた制御部101は、画像データに基づいた画像形成を行うよう各部を制御する(図4中のステップS403)。
モータ1720の回転速度が安定したとモード制御部1101により確認された時点で(図4中のステップS402でYES)、感光体173の1回転分のPWM指令を取得してトルクを検出するように、モード制御部1101がフィードフォワード制御部1110に対して指示する(図4中のステップS404)。
ここで、モード制御部1101の指示により、フィードフォワード制御部1110内のトルク検出部1112は、モータ駆動部1710に対するPWM指令からモータ1720に供給する電力とモータの速度(回転数)とを算出し、さらにこの電力を回転数で除算して、モータの駆動トルクを算出する(図4中のステップS405)。
ここで、トルク検出部1112によって検出されたトルクが、既に選択して使用しているパラメータのテーブルと同じ範囲であれば(図5中のステップS406でYES)、画像形成(図4中のステップS403)とモータの駆動トルクの監視(図4中のステップS404−406)とを、画像形成が完了するまで繰り返す(図4中のステップS407)。
一方、トルク検出部1112によって検出されたトルクが、既に選択して使用しているパラメータのテーブルと異なる範囲であれば(図5中のステップS406でNO)、モード制御部1101はトルク変動が発生した旨の通知を制御部101に対して行う。このトルク変動の通知を受けた制御部101は、実行中の画像形成を終わらせて、次の画像形成の開始を一時的に停止させる(図4中のステップS411)。
ここで、トルク検出部1112によって検出されたトルクがTL1以上TL2未満であれば(図4中のステップS412でTL1〜TL2)、パラメータ保持部1113はテーブル#1を選択し、FF制御係数として通常範囲のトルクに応じたパラメータを逆相成分生成部1114に出力する(図4中のステップS414)。
ここで、トルク検出部1112によって検出されたトルクがTL1未満であれば(図4中のステップS412でTL1未満)、パラメータ保持部1113はテーブル#0を選択し、FF制御係数として小さいトルクに応じたパラメータを逆相成分生成部1114に出力する(図4中のステップS4013)。
ここで、トルク検出部1112によって検出されたトルクが通常範囲TL2以上であれば(図4中のステップS412でTL2以上)、パラメータ保持部1113はテーブル#2を選択し、FF制御係数として大きなトルクに応じたパラメータを逆相成分生成部1114に出力する(図4中のステップS415)。
なお、1種類のパラメータに対して、モータ1720のトルクに応じた係数を保持しておき、1種類のパラメータに検出されたトルクに応じた係数を乗じて、トルクに応じたパラメータとして生成する構成の場合には、検出されたトルクに応じて適切な係数を乗じて、トルクに応じたパラメータを生成して出力すればよい。
フィードフォワード制御部1110でテーブルの選択が完了した時点で、あるいは、PWM指令の取得から一定時間(トルク算出とテーブル選択に要する時間)の後に、モード制御部1101は、検出されたトルクに応じて選択されたテーブルのパラメータによってフィードフォワード制御部1110を動作させる。
さらに、モード制御部1101は、フィードフォワード制御部1110によるフィードフォワード(FF)制御とフィードバック制御部1120によるフィードバック(FB)制御とを併用し、モータ制御部1110を動作させる(図4中のステップS416)。すなわち、この段階では、モータ1720のトルクの変動が明らかになったため、変動後のトルクに応じたフィードフォワード制御用のパラメータを選択し、フィードフォワード制御とフィードバック制御とを併用して、モータ1720の回転の制御を行う。
ここで、フィードバック制御部1120は、制御部101からの速度指令値と、フィードフォワード制御部1110からの逆相指示値と、後述するモータや感光体の駆動状態の検知結果(モータ回転速度、ドラム回転速度)とに応じて、感光体173の速度を一定に保つようなPWM指令を出力する。
そして、モード制御部1101は、各色それぞれについてモータ1720から得られるモータ回転速度信号によりモータ1720の回転速度が安定したか否かを監視する(図4中のステップS417)。フィードフォワード制御とフィードバック制御とを併用した状態で、全ての色のそれぞれのモータ1720の回転速度が安定したとモード制御部1101により確認された時点で(図4中のステップS417でYES)、モード制御部1101は制御部101に対して、フィードフォワード制御とフィードバック制御とを併用した状態でモータ1720の回転速度が安定したことを通知する。
この通知を受けた制御部101は、一時停止させていた画像形成を再開させるよう各部を制御する(図4中のステップS418)。そして、制御部101は、画像形成(図4中のステップS403)と、モータの駆動トルクの監視(図4中のステップS404−406)と、変動トルク検出時の制御(図4中のステップS411−S418)とを、画像形成が完了するまで繰り返す(図4中のステップS407)。
なお、以上の説明では、画像形成中にトルク変動を監視しておいて、実行中の画像形成が完了した時点でパラメータの選択を行うようにしていたが、これに限定されるものではない。すなわち、トルク変動が検出された場合であっても、昼休みなどの使用頻度が小さくなる時間帯を利用してパラメータの選択を行うようにしてもよい。このようにすることで、画像形成を一時的であっても停止させる時間がなくなり、生産性の低下を抑えることが可能になる。
以上の実施形態により、感光体173の負荷変動に伴う駆動のトルク変動が画像形成実行中に生じている場合であっても、トルクに応じた適切なフィードフォワード制御用のパラメータが選択されるため、フィードフォワード制御が適切に作用することになる。
この結果、感光体173の速度変動を解消する制御を用いる際に、制御の破綻など不具合を生じることなく適切に制御することが可能になる。
さらに、感光体173の速度変動を解消する制御を用いる際に、制御の破綻など不具合を生じることがないため、発振などの不具合を恐れてゲインを低めに設定する必要がなくなり、適切なパラメータとすることで、フィードフォワード制御の効果を高め、周期的な速度変動を速やかに抑制する効果が得られる。
また、以上の実施形態では、画像形成中にモータの駆動トルクを計測しておき、画像形成中に計測された駆動トルクが、パラメータの選択時に計測された駆動トルクから一定以上変動している場合には、パラメータを選択し直し、実行中の画像形成が完了した後に、新たに選択されたパラメータを有効にする。したがって、画像形成中に感光体173の負荷変動に伴う駆動のトルク変動が生じた場合であっても、トルクに応じた適切なフィードフォワード制御用のパラメータが選択されるため、フィードフォワード制御が適切に作用することになる。この結果、感光体173の速度変動を解消する制御を用いる際に、制御の破綻など不具合を生じることなく適切に制御することが可能になる。
また、以上の実施形態では、画像形成中にモータの駆動トルクを計測しておき、画像形成中に計測された駆動トルクが、パラメータの選択時に計測された駆動トルクから一定以上変動している場合には、パラメータを選択し直し、実行中の画像形成が完了した後に、新たに選択されたパラメータを有効にした後に、新たに選択されたパラメータを用いたフィードフォワード制御とフィードバック制御とが安定した状態になってから、次の画像形成を行う。したがって、画像形成中に感光体173の負荷変動に伴う駆動のトルク変動が生じた場合であっても、トルクに応じた適切なフィードフォワード制御用のパラメータが選択されるため、フィードフォワード制御が適切に作用することになる。この結果、感光体173の速度変動を解消する制御を用いる際に、制御の破綻など不具合を生じることなく適切に制御することが可能になる。
なお、以上の実施形態では、モータ1720に供給する電力とモータの速度とから、駆動トルクを算出し、この算出した駆動トルクについて、感光体1周分を平均した値を用いる。これにより、周期的な変動成分を含んだ状態で平均的な値が算出でき、感光体の負荷変動に伴う駆動のトルク変動が生じた場合であっても、トルクを的確に求めることができる。
また、以上の実施形態では伝達関数を測定するような処理は無いため、無駄な動作時間や演算時間を必要とすることもない。
なお、以上の実施形態では、モータ1720が直流モータであってPWMによって制御する場合を例示したが、これに限定されるものではなく、各種のモータに対する各種の制御に本実施形態を適合させることが可能である。
100 画像形成装置
101 制御部
110 モータ制御部
1110 フィードフォワード制御部
1111 フィルタ部
1112 トルク検出部
1113 パラメータ保持部
1114 逆相成分生成部
1120 フィードバック制御部
170 画像形成部
1710 モータ駆動部
1720 モータ
1730 ドラム駆動機構部
173 感光体

Claims (7)

  1. 駆動モータによって駆動され画像形成を行う感光体と、
    前記駆動モータにより前記感光体を一定の速度で駆動する制御のためにフィードフォワード制御部とフィードバック制御部とを有する制御手段と、
    を備えた画像形成装置であって、
    前記フィードフォワード制御部は、前記感光体1周分の過去の駆動誤差に基づくパラメータを記憶しておき、該パラメータに基づいて前記駆動誤差を相殺する逆相指示値を生成し、
    前記フィードバック制御手段は、速度指令値と前記逆相指示値と前記感光体の駆動状態の検知結果とに応じて前記感光体の速度を一定に保つよう制御し、
    前記制御手段は、
    初期動作時には、前記フィードフォワード制御部を用いずに前記フィードバック制御部によって前記感光体を駆動しつつ前記モータの駆動トルクを計測し、計測された前記駆動トルクに応じて前記パラメータを選択し、
    前記パラメータの選択の後に、前記選択されたパラメータを用いた前記フィードフォワード制御と前記フィードバック制御とによって前記感光体を駆動して画像形成を行う、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記パラメータの選択の後に、前記選択されたパラメータを用いた前記フィードフォワード制御と前記フィードバック制御とによって前記感光体を駆動した状態で、カラーレジスト調整を実行するよう各部を制御する、
    ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、
    画像形成中に、前記モータの駆動トルクを計測し、
    画像形成中に計測された前記駆動トルクが、
    前記パラメータの選択時に計測された前記駆動トルクから一定以上変動している場合には、前記パラメータを選択し直す、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、
    実行中の画像形成が完了した後に、新たに選択された前記パラメータを有効にする、
    ことを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、
    新たに選択された前記パラメータを有効にした後に、前記新たに選択されたパラメータを用いた前記フィードフォワード制御と前記フィードバック制御とが安定した状態になってから、次の画像形成を行う、
    ことを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、
    前記モータへのPWM指令値と前記モータの速度とから、前記駆動トルクを算出する、
    ことを特徴とする請求項1−5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御手段は、
    算出した前記駆動トルクについて、感光体1周分を平均した値を用いる、
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
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