JP2010249744A - ワイヤーハーネス外観検査用画像生成装置およびワイヤーハーネス外観検査用画像生成方法 - Google Patents

ワイヤーハーネス外観検査用画像生成装置およびワイヤーハーネス外観検査用画像生成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ラインカメラを用いずに、広範なワイヤーハーネスの外観検査用画像を精度良く得ること。
【解決手段】組立作業台に保持されたワイヤーハーネスを、第1方向に沿って撮像可能な撮像カメラ40と、組立作業台と撮像カメラ40とを第2方向に沿って相対移動させる移動機構部と、ワイヤーハーネスを第2方向に沿って順次異なる箇所で撮像するように撮像カメラ40の撮像動作を制御する撮像制御部81と、撮像画像を順次合成して合成画像を生成する画像処理部82と、を備え、画像処理部82は、合成画像において複数のウインドウを設定するウインドウ設定部83と、新画像において各ウインドウ内の画像と対応する部分をそれぞれ抽出する抽出部84と、複数のウインドウのうち自己の対応部分との類似度が最も高いウインドウとその対応部分とが略一致する位置で、新画像を合成画像に合成する画像合成部88と、を有している。
【選択図】図5

Description

自動車用ワイヤーハーネスの外観検査技術に関する。
ワイヤーハーネスの外観検査装置として特許文献1に開示のものがある。特許文献1には、コンベアで搬送される組立図板上の互いに異なる撮影領域を複数のカメラにより順次撮影し、取得した画像データを処理し、組立図板の撮影領域ごとに貼着された位置ズレ補正マークを基準にして撮影領域ごとに処理データを基準データと比較して外観検査の良否を判定する技術が開示されている。
特開平07−103732号公報
しかしながら、特許文献1の技術によると、撮影領域ごとに外観検査を行っているため、個々の撮影領域内での良否判定は比較的良好に行えるものの、複数の撮影領域に亘る外観検査は困難である。例えば、異なる撮影領域内にある部分同士の相対的な位置関係等について、外観検査を行うことは難しかった。このため、図板上に配設されたワイヤーハーネスについて、広範なワイヤーハーネス画像を精度良く得ることが好ましい。
例えば、上記のような画像を得る方法として、組立図板の搬送コンベアの前にラインカメラを固定設置してワイヤーハーネス全体を撮像することが考えられる。しかしながら、この場合、高精度な搬送機構が必要となる。
そこで、本発明は、ラインカメラを用いずに、広範なワイヤーハーネスの外観検査用画像を精度良く得ることを目的とする。
第1の態様に係るワイヤーハーネス外観検査用画像生成装置は、組立作業台の主作業面に沿って保持されたワイヤーハーネスの外観検査用画像を生成するためのワイヤーハーネス外観検査用画像生成装置であって、前記組立作業台に保持された前記ワイヤーハーネスを、前記組立作業台の主作業面に略平行な第1方向に沿って撮像可能な撮像カメラと、前記組立作業台と前記撮像カメラとを、前記組立作業台の主作業面に略平行かつ前記第1方向に略直交する第2方向に沿って相対移動させる移動機構部と、前記組立作業台に保持された前記ワイヤーハーネスを、前記第2方向に沿って順次異なる箇所で撮像するように、前記撮像カメラの撮像動作を制御する撮像制御部と、前記撮像カメラで撮像された画像を順次合成して合成画像を生成する画像処理部と、を備え、前記画像処理部は、前記合成画像において複数のウインドウを設定するウインドウ設定部と、前記撮像カメラで新たに撮像された新画像において、前記合成画像の前記各ウインドウ内の画像と対応する部分をそれぞれ抽出する抽出部と、前記複数のウインドウのうち自己の対応部分との類似度が最も高いウインドウとその対応部分とが略一致する位置で、前記新画像を前記合成画像に合成する画像合成部と、を有している。
第2の態様に係るワイヤーハーネス外観検査用画像生成装置は、第1の態様に係るワイヤーハーネス外観検査用画像生成装置であって、前記ウインドウ設定部は、前記合成画像に含まれている前回撮像画像部分において、前記撮像カメラの撮像軸を通りかつ前記第1方向に略平行なラインに沿って、前記複数のウインドウを設定する。
第3の態様に係るワイヤーハーネス外観検査用画像生成装置は、第1又は2の態様のいずれか一態様に係るワイヤーハーネス外観検査用画像生成装置であって、前記画像処理部は、前記組立作業台に付された始点マークが前記撮像カメラにより撮像されたとき、前記始点マークを抽出する始点マーク抽出部をさらに有し、前記画像合成部は、前記始点マークが抽出された画像を最初の画像として前記合成画像の生成を開始する。
第4の態様に係るワイヤーハーネス外観検査用画像生成装置は、第1〜3の態様のいずれか一態様に係るワイヤーハーネス外観検査用画像生成装置であって、前記画像処理部は、前記組立作業台に付された終点マークが前記撮像カメラにより撮像されたとき、前記終点マークを抽出する終点マーク抽出部をさらに有し、前記画像合成部は、前記終点マークが抽出されたとき前記合成画像の生成を終了する。
第5の態様に係るワイヤーハーネス外観検査用画像生成装置は、第1〜4の態様のいずれか一態様に係るワイヤーハーネス外観検査用画像生成装置であって、前記撮像カメラの周囲に配設され、前記組立作業台の主作業面のうち前記撮像カメラの撮像領域内の部分に対して複数方向から光を照射可能な照明部を、さらに備えている。
第6の態様に係るワイヤーハーネス外観検査用画像生成装置は、第1〜5の態様のいずれか一態様に係るワイヤーハーネス外観検査用画像生成装置であって、前記合成画像を記憶可能な記憶部を、さらに有し、前記画像合成部は、前記組立作業台の前記第2方向中途部において中断指令を受けたとき、前記中断指令を受けるまでに生成された前記合成画像を前記記憶部に保存すると共に、再開指令を受けたとき、前記記憶部から読出された合成画像に対して新たに撮像された前記新画像を合成する処理を再開する。
第7の態様に係るワイヤーハーネス外観検査用画像生成方法は、組立作業台の主作業面に沿って保持されたワイヤーハーネスの外観検査用画像を生成するためのワイヤーハーネス外観検査用画像生成方法であって、(a)前記組立作業台に保持された前記ワイヤーハーネスを、前記組立作業台の主作業面に略平行な第1方向に沿って撮像可能な撮像カメラと前記組立作業台とを、前記組立作業台の前記主作業面に略平行で且つ前記第1方向に略直交する第2方向に沿って相対移動させるステップと、(b)前記撮像カメラの撮像動作を行わせるステップと、(c)前記ステップ(b)で撮像した画像を順次合成して合成画像を生成するステップと、を備え、前記ステップ(c)は、(c1)前記合成画像において複数のウインドウを設定するステップと、(c2)前記ステップ(b)で新たに撮像した新画像において、前記合成画像の前記各ウインドウ内の画像と対応する部分をそれぞれ抽出するステップと、(c3)前記複数のウインドウのうち自己の対応部分との類似度が最も高いウインドウとその対応部分とが略一致する位置で、前記新画像を前記合成画像に合成するステップと、を有する。
第1の態様に係るワイヤーハーネス外観検査用画像生成装置によると、移動機構部により組立作業台と撮像カメラとを第2方向に沿って相対移動させ、撮像制御部により組立作業台に保持されたワイヤーハーネスを第2方向に沿って順次異なる箇所で撮像する。そして、ウインドウ設定部により合成画像において複数のウインドウを設定し、抽出部により新画像において合成画像の各ウインドウ内の画像と対応する部分をそれぞれ抽出し、画像合成部により複数のウインドウのうち自己の対応部分との類似度が最も高いウインドウとその対応部分とが略一致する位置で新画像を合成画像に合成する。このため、より正確な位置で新画像を合成画像に合成することができ、精度良い合成画像を生成することができる。つまり、ラインカメラを用いずに、広範なワイヤーハーネスの外観検査用画像を精度良く生成することができる。
第2の態様に係るワイヤーハーネス外観検査用画像生成装置によると、ウインドウ設定部は、合成画像に含まれている前回撮像画像部分において、撮像カメラの撮像軸を通りかつ第1方向に略平行なラインに沿って、複数のウインドウを設定する。このように、撮像カメラの撮像軸を通る第1方向のラインを基準に新画像における対応部分の抽出を行っているため、立体物であるワイヤーハーネスにおいて撮像カメラからの距離、位置によって見え方が異なることによる対応部分抽出の精度低下を抑制し、より精度良く各ウインドウの対応部分を抽出することができる。
第3の態様に係るワイヤーハーネス外観検査用画像生成装置によると、画像合成部は、始点マーク抽出部により始点マークが抽出された画像を最初の画像として合成画像の生成を開始する。このため、組立作業台ごとに、自動的に合成画像の生成を開始することができ、組立作業台に配設されているワイヤーハーネスごとのワイヤーハーネス外観検査用画像を外観検査に供することができる。
第4の態様に係るワイヤーハーネス外観検査用画像生成装置によると、画像合成部は、終点マーク抽出部により終点マークが抽出されたとき合成画像の生成を終了する。このため、組立作業台ごとに、自動的に合成画像の生成を終了することができ、組立作業台に配設されているワイヤーハーネスごとのワイヤーハーネス外観検査用画像を外観検査に供することができる。
第5の態様に係るワイヤーハーネス外観検査用画像生成装置によると、撮像カメラの周囲に配設された照明部により、組立作業台の主作業面のうち撮像カメラの撮像領域内の部分に対して複数方向から光を照射可能である。これにより、立体物であるワイヤーハーネスの部分による照度差を小さくでき、より精度良く画像を合成して、より精度良いワイヤーハーネス外観検査用画像を外観検査に供することができる。
第6の態様に係るワイヤーハーネス外観検査用画像生成装置によると、画像合成部は、組立作業台の第2方向中途部において中断指令を受けたとき、中断指令を受けるまでに生成された合成画像を記憶部に保存すると共に、再開指令を受けたとき、記憶部から読出された合成画像に対して新たに撮像された新画像を合成する処理を再開する。このため、合成画像の生成を中断し、その後に再開した場合でも、途切れることなくワイヤーハーネス全体の外観検査用画像を作成することができる。
第7の態様に係るワイヤーハーネス外観検査用画像生成方法によると、組立作業台に保持されたワイヤーハーネスを、組立作業台の主作業面に略平行な第1方向に沿って撮像可能な撮像カメラと組立作業台とを第2方向に沿って相対移動させ、撮像カメラに撮像動作を行わせる。そして、合成画像において複数のウインドウを設定し、新画像において合成画像の各ウインドウ内の画像と対応する部分をそれぞれ抽出し、複数のウインドウのうち自己の対応部分との類似度が最も高いウインドウとその対応部分とが略一致する位置で新画像を合成画像に合成する。このため、より正確な位置で合成画像に新画像を合成することができ、寸法精度の良い合成画像を生成することができる。つまり、ラインカメラを用いずに、広範なワイヤーハーネス外観検査用画像を精度良く得ることができる。
ワイヤーハーネス外観検査用画像生成装置の概略側面図である。 ワイヤーハーネス外観検査用画像生成装置の概略正面図である。 ワイヤーハーネスが保持された組立作業台を示す概略図である。 組立作業台における撮像カメラによる撮像箇所を示す図である。 コンピュータのハードウエアブロック図である。 コンピュータの機能ブロック図である。 合成画像において設定された複数のウインドウと新画像におけるその対応部分との関係を示す図である。 合成画像と新画像との合成態様を示す図である。 ワイヤーハーネス外観検査用画像を示す図である。 ワイヤーハーネス外観検査用画像生成処理を示すフローチャートである。
以下、実施形態に係るワイヤーハーネス外観検査用画像生成装置及びワイヤーハーネス外観検査用画像生成方法について説明する。本ワイヤーハーネス外観検査用画像生成装置及びワイヤーハーネス外観検査用画像生成方法は、組立作業台上で組み立てられたワイヤーハーネスについて外観検査をするために、広範なワイヤーハーネスの画像を精度良く生成するためのものである。
<1.概略説明>
まず、ワイヤーハーネス外観検査用画像生成装置の概略を説明する。図1はワイヤーハーネス外観検査用画像生成装置10の概略側面図、図2はワイヤーハーネス外観検査用画像生成装置10の概略正面図、図3はワイヤーハーネスWHが保持された組立作業台20を示す概略図である。
本ワイヤーハーネス外観検査用画像生成装置10は、撮像カメラ40と、移動機構部30と、照明部50とを備えている。撮像カメラ40は、組立作業台20上に保持されたワイヤーハーネスWHを、組立作業台20の主作業面22に略平行な第1方向D1に沿った方向では全体的に、第2方向D2に沿った方向では部分的に撮像可能に構成されている。また、移動機構部30は、組立作業台20と撮像カメラ40とを、組立作業台20の主作業面22に略平行かつ第1方向D1に略直交する第2方向D2に沿って相対移動可能に構成されている。また、照明部50は、撮像カメラ40の周囲に配設され、組立作業台20のうち撮像カメラ40の撮像領域E内の部分に対して複数方向から光を照射可能に構成されている。そして、ワイヤーハーネス外観検査用画像生成装置10は、組立作業台20上に保持されているワイヤーハーネスWHを、第2方向D2に沿って順次組立作業台20の異なる箇所で撮像するように、上記撮像カメラ40の撮像動作を制御する。このようにして撮像された画像は、以下のようにして順次合成される。まず、前回撮像された画像を含む合成画像において複数のウインドウを設定する。次に、新しく撮像された新画像において、合成画像内に設定されたウインドウ内の画像と対応する部分をウインドウごとに抽出する。そして、複数のウインドウのうち自己の対応部分との類似度が最も高いウインドウとその対応部分が略一致する位置で、新画像を合成画像に合成する。以上のように、ワイヤーハーネス外観検査用画像生成装置10は、撮像カメラ40で順次ワイヤーハーネスWHを撮像し、複数の撮像画像を合成して、一の広範なワイヤーハーネス外観検査用画像を生成することができる。
<2.ワイヤーハーネス外観検査用画像生成装置>
説明の便宜上、まず、ワイヤーハーネスWH及び組立作業台20について説明する。
ワイヤーハーネスWHは、自動車等に用いられる信号線、電源線等の種々の配線材を、組付け対象となる配線路等に応じて適宜分岐させた形態で結束したものであり、複数の電線、コネクタ等により構成されている。このワイヤーハーネスWHは、組立作業台20上で、複数の電線等を実際の配設位置関係で配設した状態で結束することにより組み立てられる。
組立作業台20は、その主作業面22に沿ってワイヤーハーネスWHを保持可能に構成されている。ここで、組立作業台20の主作業面22は、組立作業台20上に敷設されるワイヤーハーネスWHを構成する電線等が支持される平面、つまり、ワイヤーハーネスWHが主として広がる方向の平面である。この組立作業台20は、図板のように板状部材で構成されその上にワイヤーハーネスWHを載置上に保持可能な構造でも、2次元或いは3次元的に広がるフレーム状でワイヤーハーネスWHを各保持部に架設状に保持可能な構造でもよい。ここでは、組立作業台20は図板である。
組立作業台20には、組立作業台20における撮像開始点を示す始点マーク24と、撮像終了点を示す終点マーク26とが付されている。ここでは、始点マーク24及び終点マーク26は、組立作業台20の主作業面22上で、ワイヤーハーネスWHと干渉せずに撮像可能な位置に付されている。
ここでは、始点マーク24は、組立作業台20の主作業面22の移動方向C先端側部分に付されている。始点マーク24の位置は、第2方向D2において、ワイヤーハーネスWHの外観検査対象部分の移動方向C前端部が、後述する始点マーク抽出部86により始点マーク24が抽出される画像以降に撮像される画像に含まれるような位置である。
また、終点マーク26は、組立作業台20の主作業面22の移動方向C後端側部分に付されている。より具体的には、終点マーク26の位置は、第2方向D2において、ワイヤーハーネスWHの外観検査対象部分の移動方向C後端部が、後述する終点マーク抽出部87により終点マーク26が抽出される前の画像以前に撮像される画像に含まれるような位置である。
例えば、ここでは、始点マーク24は平面視略正三角形、終点マーク26は平面視略正方形である。ここで、始点マーク24及び終点マーク26の形状は、組立作業台20の始点及び終点を認識可能にするために、ワイヤーハーネスWHを構成する各部品と識別可能な形状であることが好ましい。
以下、ワイヤーハーネス外観検査用画像生成装置10について詳細に説明する。
移動機構部30は、上記組立作業台20と後述する撮像カメラ40とを、組立作業台20の主作業面22に略平行かつ第1方向D1に略直交する第2方向D2に沿って相対移動させる。ここでは、移動機構部30は、組立作業台20を第2方向D2に沿って移動させる。より具体的には、移動機構部30は、ワイヤーハーネスWHの組立作業工程で使用され、組立作業台20を積載移動可能な台車を搬送コンベアで移動させる移動装置である。このように、移動機構部30をワイヤーハーネスWHの組立作業用の移動装置と兼用にすることで、ワイヤーハーネスWHの組立作業工程と外観検査用画像生成工程とを一連の搬送ラインで行うことができる。これにより、搬送装置に掛かる費用を削減することができる。
ここで、移動機構部30は、組立作業台20のみを移動させる構成に限られず、撮像カメラ40を移動するものでも、組立作業台20及び撮像カメラ40を相互に移動させる構成でも良い。つまり、第2方向D2に沿って組立作業台20と撮像カメラ40とを相対移動可能であれば良い。また、移動機構部30は、モータにより移動される構成でも、手動で移動される構成でも良い。
以下、第2方向D2について、移動機構部30が組立作業台20を移動させる向き、つまり、撮像カメラ40に対して組立作業台20が相対移動する向きを移動方向Cとして説明する。
本ワイヤーハーネス外観検査用画像生成装置10は、移動機構部30に設置された組立作業台20の主作業面22に対向可能な位置で、装置フレーム12により支持された撮像カメラ40及び照明部50を備えている。
撮像カメラ40は、組立作業台20に保持されたワイヤーハーネスWHを、組立作業台20の主作業面22に略平行な第1方向D1に沿って撮像可能に構成されている。
この撮像カメラ40は、組立作業台20を第1方向D1全域に亘って撮像可能であると共に組立作業台20の第2方向D2一部分を撮像可能な位置及び姿勢で装置フレーム12に固定されている。ここでは、撮像カメラ40が装置フレーム12に固定される姿勢は、撮像カメラ40の撮像軸が組立作業台20の主作業面22に略直交する姿勢である。
本ワイヤーハーネス外観検査用画像生成装置10においては、撮像カメラ40としてエリアカメラを採用している。このエリアカメラは、組立作業台20を第1方向D1全域に亘って撮像可能な位置から撮像する際、少なくとも、組立作業台20に保持されたワイヤーハーネスWHの各構成部品をそれぞれ識別可能な程度に鮮明に撮像可能であることが好ましい。
そして、この撮像カメラ40は、撮像カメラ40の撮像軸が通る第1方向D1のラインLを中心として第2方向D2に対称な寸法の撮像領域Eで撮像した撮像画像Pのデータをコンピュータ70に出力可能である。ここでは、撮像カメラ40は、一度の撮像で取得可能な画像において、第2方向D2中心の撮像領域E部分を抽出する。そして、第1方向D1において組立作業台20全体を含むと共に第2方向D2において組立作業台20の一部分を含む矩形画像を撮像画像Pのデータとしてコンピュータ70に出力するように設定されている。このとき抽出する撮像画像Pの第2方向D2寸法は、少なくとも後述する複数のウインドウの対応部分を抽出可能な程度に幅広な寸法であり、コンピュータ70のCPUの処理速度、移動機構部30の移動速度、ウインドウの設定データ等に基づいて実験的、経験的に決定されるものである。
ここで、撮像カメラ40は、上記撮像画像の抽出操作を省略して、取得可能な画像全体のデータをコンピュータに出力するものであっても良い。また、上記抽出操作は、撮像カメラ40の機能としてではなく、コンピュータ70の機能として実行されるものであっても良い。また、ここでは、撮像カメラ40が一つ設けられた例で説明したが、撮像カメラ40が第1方向D1に沿って複数設けられる構成であってもよい。つまり、複数の撮像カメラ40により撮像された画像を合成して上記撮像画像Pとするものであってもよい。
照明部50は、撮像カメラ40の周囲に配設され、組立作業台20の主作業面22のうち撮像カメラ40の撮像領域E内の部分に対して複数方向から光を照射可能に構成されている。つまり、照明部50は、少なくとも、組立作業台20において、撮像カメラ40の撮像領域E全体を含む領域に対して光を照射可能である。この照明部50は、撮像カメラ40の周囲に装置フレーム12に固定されている。
ここでは、照明部50は、長尺で比較的周波数の高い蛍光灯を採用している。そして、照明部50は、第1方向D1に略平行に配設された2つの側方照明部52、53と、第2方向D2に略平行に配設された第1水平照明部54及び第2水平照明部56とを有している。側方照明部52、53は、撮像カメラ40を挟んでその両側方に間隔をあけて組立作業台20の主作業面22と対向し、撮像領域Eの第1方向D1全域に光を照射可能な位置に配設されている。また、第1水平照明部54は、第1方向D1一端側から組立作業台20の主作業面22に対して光を照射可能な位置に配設されている。また、第2水平照明部56は、第1方向D1他端側から組立作業台20の主作業面22に対して光を照射可能な位置に配設されている。
ここで、照明部50は、長尺な蛍光灯を上記のように配設する構成に限られず、例えば円環型の蛍光灯、LED等で構成されるものであってもよい。つまり、照明部50は、撮像カメラ40の撮像領域E内のワイヤーハーネスWHの部分による照度差をより小さくするものであればよい。
また、本ワイヤーハーネス外観検査用画像生成装置10は、表示部60を有している。表示部60は、一般的な液晶ディスプレイ等で構成されており、コンピュータ70の出力を受けて、撮像カメラ40により順次撮像される画像或は生成される合成画像等を表示可能に設定されている。ここでは、表示部60は、撮像カメラ40及び照明部50と共に装置フレーム12に支持されている。
図4は、組立作業台20における撮像カメラ40による撮像箇所を示す図である。
本ワイヤーハーネス外観検査用画像生成装置10は、上記組立作業台20と撮像カメラ40とが相対移動するとき、撮像カメラ40により、組立作業台20に保持されたワイヤーハーネスWHを、第2方向D2に沿って順次異なる箇所で撮像する。つまり、組立作業台20が移動機構部30により移動方向Cに向かって移動されるとき、撮像カメラ40により順次撮像されるn番目の画像には、前回撮像された(n−1)番目の画像より組立作業台20の移動方向C後方部分が現れる。同様に、次回撮像される(n+1)番目の画像には、n番目の画像より組立作業台20の移動方向C後方部分が現れる。
そして、上記のように組立作業台20における撮像カメラ40の撮像領域E内に位置する部分が徐々にずれ、組立作業台20の異なる箇所が撮像された画像を順次合成することにより、ワイヤーハーネス外観検査用画像を生成する。
次に、コンピュータ70により実現される機能について説明する。図5は、コンピュータ70のハードウエアブロック図である。コンピュータ70は、撮像カメラ40に対して撮像制御信号を出力し、撮像カメラ40から入力される撮像画像データを順次合成して、ワイヤーハーネス外観検査用画像を生成するように構成されている。そして、コンピュータ70は、CPU80と、主記憶部72と、入出力回路部74と、入力部76と、補助記憶部90とを備えている。
補助記憶部90は、フラッシュメモリ等の書換え可能な不揮発性半導体メモリ、HDD等であり、プログラム、撮像間隔データ92、ウインドウ設定データ94、始点マーク24及び終点マーク26の画像パターン、各種閾値データ等のデータを格納している。また、補助記憶部90は、後述する画像合成部88により組立作業台20の第2方向D2中途部まで生成された合成画像の途中結果データ96を格納する。さらに、補助記憶部90には、画像合成処理が終了したとき、ファイル書込み処理によりワイヤーハーネス外観検査用画像のデータが保存される。
この補助記憶部90は、複数の記憶装置で構成されて各データを別々の記憶装置に格納するものでもよい。例えば、ここでは、途中結果データ96はHDDに格納されるとよい。他にも、補助記憶部90を構成する記憶装置としては、フロッピー(登録商標)ディスク、MO、CD−R、磁気テープ等が挙げられる。
ここで、撮像間隔データ92は、撮像カメラ40の撮像の時間間隔データである。例えば、ここでは、撮像間隔データ92は、撮像動作間隔を40[ms]に設定するデータである。
また、ウインドウ設定データ94は、後述するウインドウ設定部83により合成画像内に設定される複数のウインドウを設定するためのデータである。より具体的には、ウインドウ設定データ94は、ウインドウの設定数、形状、大きさ、間隔、合成画像における座標位置等のデータである。例えば、ここでは、ウインドウの設定数は5個に、ウインドウの形状は矩形に設定されている。また、ウインドウの位置は、撮像画像Pの第2方向D2中心に第1方向D1に沿って設定されているとよい。ウインドウ設定データ94では、ウインドウの位置は、第2方向D2において、合成画像の移動方向C後方端辺から、撮像画像Pの第2方向D2寸法の2分の1の寸法だけ移動方向C前方位置で第1方向D1に沿ったラインと各ウインドウの第2方向D2中心とが略一致する位置に設定されている。
入出力回路部74は、コンピュータ70と撮像カメラ40との間で信号中継を行うインターフェース回路である。より具体的には、入出力回路部74では、CPU80の指令により撮像カメラ40に対する撮像制御信号を出力すると共に、撮像カメラ40から出力される撮像画像データが入力される。入出力回路部74に入力された撮像画像データは、主記憶部72に格納され、画像合成処理に供される。
CPU80は、補助記憶部90に格納されたプログラムを実行することにより、撮像カメラ40の撮像動作制御及び撮像画像の合成処理を実行する。つまり、CPU80は、補助記憶部90から適宜撮像間隔データ92、ウインドウ設定データ94を読み出して、撮像制御部81及びウインドウ設定部83、抽出部84並びに画像合成部88を有する画像処理部82の機能を実行する。
より具体的には、CPU80は、撮像制御部81の機能として、補助記憶部90から撮像間隔データ92を読み出して、入出力回路部74から撮像カメラ40に撮像制御信号を出力させる。また、CPU80は、画像処理部82の画像合成部88の機能として、新画像を合成画像に合成し、その合成画像を主記憶部72又は途中結果データ96として補助記憶部90に格納する。また、CPU80は、ウインドウ設定部83の機能として、補助記憶部90からウインドウ設定データ94を読み出すと共に、主記憶部72又は補助記憶部90から合成画像の途中結果データ96を読み出して、合成画像に複数のウインドウを設定する。さらに、CPU80は、抽出部84の機能として、主記憶部72から撮像画像データを読み出して、合成画像の複数のウインドウと新たに撮像した新画像との対応部分を抽出する。また、CPU80は、抽出部84の機能として、補助記憶部90から始点マーク24又は終点マーク26の画像パターンを読み出して、撮像画像Pから始点マーク24又は終点マーク26を抽出する。
入力部76は、キーボード、マウス、タッチパネル等の一般的な入力装置で構成されており、撮像間隔データ92、ウインドウ設定データ94、プログラム等のデータを作業者により入力可能に構成されている。そして、入力部76により入力された撮像間隔データ92、ウインドウ設定データ94、プログラム等のデータは、補助記憶部90に格納され、必要に応じてCPU80に読込まれ、諸処理に供される。また、入力部76は、入力装置の操作により中断指令、再開指令を入力可能に構成されている。この中断指令、再開指令がCPU80に与えられることにより画像合成処理が中断、再開される。
また、上記表示部60は、コンピュータ70に接続され、撮像カメラ40から入出力回路部74に順次入力される撮像画像データに基づいて、撮像画像を表示するように設定されていてもよい。また、表示部60は、CPU80により撮像画像データを順次合成して得られる合成画像データに基づいて、合成画像を表示するように設定されていてもよい。
図6は、コンピュータ70の機能ブロック図である。コンピュータ70は、撮像制御部81と画像処理部82とを有している。そして、画像処理部82は、ウインドウ設定部83と抽出部84と画像合成部88とを有し、撮像カメラ40で撮像された画像を順次合成して合成画像を生成する。画像処理部82の説明に際して、図7〜図9を適宜参照して説明する。図7は合成画像102において設定された複数のウインドウ110と新画像106におけるその対応部分120との関係を示す図、図8は合成画像102と新画像106との合成態様を示す図、図9はワイヤーハーネス外観検査用画像100を示す図である。
撮像制御部81は、組立作業台20に保持されたワイヤーハーネスWHを、第2方向D2に沿って順次異なる箇所で撮像するように、撮像カメラ40の撮像動作を制御する。ここでは、撮像制御部81は、撮像間隔データ92に基づいて、一定時間間隔で撮像動作を行うように制御する。より具体的には、撮像制御部81は、撮像間隔データ92に基づいてトリガ信号を撮像カメラ40に入力するように設定されている。上記撮像間隔は、組立作業台20と撮像カメラ40との相対移動速度及びCPU80の処理速度を考慮し、実験的、経験的に決定されるものである。この撮像間隔は、少なくとも、合成画像102と新たに撮像された新画像106との相互に、組立作業台20の主作業面22の同一領域が含まれる間隔である。言い換えると、合成画像102において設定された複数のウインドウ110それぞれの画像に対応する部分が、新画像106に含まれる程度に短い間隔であれば良い。本ワイヤーハーネス外観検査用画像生成装置10においては、撮像動作の時間間隔を40〜200[ms]に設定すればよい。CPU80の処理速度が十分速い場合、より好ましくは、撮像間隔をできる限り短くするように制御すると良い。
ここで、撮像制御部81は、上記のものに限られず、撮像カメラ40の撮像開始及び終了の指令を撮像カメラ40に入力するものであってもよい。つまり、一定時間間隔で撮像する機能は、撮像カメラ40に備えられ、撮像カメラ40において撮像間隔を設定する構成であってもよい。また、撮像タイミングは、一定時間間隔に限られず、移動機構部30の移動量に基づくものであってもよいし、CPU80の処理経過に基づくものであってもよい。
ウインドウ設定部83は、合成画像102において複数のウインドウ110を設定する。より具体的には、ウインドウ設定部83は、合成画像102に含まれている前回撮像画像部分104において、撮像カメラ40の撮像軸を通りかつ第1方向D1に略平行なラインLに沿って、複数のウインドウ110を設定する。ここでは、ウインドウ設定部83は、ウインドウ設定データ94に基づいて、後述する画像合成部88により順次生成される合成画像102或いは補助記憶部90から読み出した途中結果データ96に基づく合成画像102において、5つの矩形のウインドウ111〜115を設定する。この複数のウインドウ110の個数は、CPU80の処理速度も考慮して、実験的、経験的に決定されるものであり、上記5つに限られない。また、ウインドウ111〜115の形状は、矩形に限られるものではなく、楕円、矩形以外の多角形等の形状であってもよい。また、複数のウインドウ110の設定位置は、上記態様に限られず、例えば、保持されている組立作業台20の第1方向D1においてワイヤーハーネスWHの部品配設数が多い領域と部品配設数が少ない領域とでウインドウ111〜115同士の間隔に差異を設けるものであってもよい。
抽出部84は、対応部分抽出部85と始点マーク抽出部86と終点マーク抽出部87とを有している。
対応部分抽出部85は、撮像カメラ40で新たに撮像された新画像106において、合成画像102の各ウインドウ111〜115内の画像と対応する部分121〜125をそれぞれ抽出する。対応部分抽出部85による対応部分120の抽出処理は、一般的な画像処理の手法により行われる。
以下、抽出処理の一例を示す。まず、ラスタ走査によりウインドウ111内の画像パターンを取得し、ウインドウ111の画像パターンを新画像106に重ね、ウインドウ111の画像パターンと新画像106におけるその重なり部分の画像パターンとの類似度を求める。そして、ウインドウ111の画像パターンを新画像106内で一画素ずつ移動させてそれぞれの箇所で類似度を求め、類似度が最も高い部分を取得する。さらに、この部分の類似度が、対応部分120としての適否を判定するための閾値を満足するか否か判定する。この閾値を満足する場合は、当該類似度が最も高い部分をウインドウ111の新画像106における対応部分121として抽出する。他のウインドウ112〜115についても同様に対応部分122〜125を抽出する。上記類似度は、濃度値等を特徴量として、ウインドウ111〜115内の画像についてラスタ走査したデータと、新画像106における重なり部分の画像についてラスタ走査したデータとに基づいて、関数間の距離、特徴ベクトル間の距離、相関係数等を計算することにより求められる。
また、組立作業台20上の白地部分に複数のウインドウ110のいずれかが設定された場合、新画像106内の実際の対応部分でない白地部分で類似度が高くなることが想定される。このような場合に対して、例えば、対応部分抽出部85は、ウインドウ110内の画像パターンを取得する際に、特徴点の有無の判定、特徴点の数等について閾値を設けてこの閾値を満足するか否かの判定等をして、特徴点の条件を満足しない場合はそのウインドウについて対応部分120の抽出不可能と判定するものであってもよい。これにより、複数のウインドウ110のいずれかが白地部分に設定されている場合でも、白地部分以外の箇所に設定されたウインドウとその対応部分を合成の基準位置として、後述する画像合成部88により新画像106を合成画像102に合成できる。ここで、上記白地部分の回避処理は、画像合成部88により画像合成前に行われてもよい。
ここで、ウインドウ111〜115内の画像パターンと新画像106との照合前に、合成画像102及び新画像106をエッジ強調処理、2値化処理、細図形化処理、論理フィルタリング処理等の諸処理に供しても良い。
対応部分抽出部85は、上記例或いはその他手法を用いて、各ウインドウ111〜115それぞれについて順に新画像106における対応部分121〜125を抽出する。
始点マーク抽出部86は、組立作業台20に付された始点マーク24が撮像カメラ40により撮像されたとき、始点マーク24を抽出する。この始点マーク抽出部86は、始点マーク24の画像パターンを新画像106内でラスタ走査してそれぞれ類似度を算出し、類似度が最大となる部分を探す。そして、類似度が最大となる部分の類似度が、始点マーク24として識別可能か否かを判定するための閾値を満たしているか否かを判定する。この閾値を満たしている場合は、その部分を始点マーク24として抽出し、閾値を満たしていない場合は抽出しない。この閾値は、撮像カメラ40の解像度等に基づいて、経験的、実験的に決定されるものである。
終点マーク抽出部87は、組立作業台20に付された終点マーク26が撮像カメラ40により撮像されたとき、終点マーク26を抽出する。この終点マーク抽出部87は、終点マーク26の画像パターンを新画像106内でラスタ走査してそれぞれ類似度を算出し、類似度が最大となる部分を探す。そして、類似度が最大となる部分の類似度が、終点マーク26として識別可能か否かを判定するための閾値を満たしているか否かを判定する。この閾値を満たしている場合は、その部分を終点マーク26として抽出し、閾値を満たしていない場合は抽出しない。この閾値は、撮像カメラ40の解像度等に基づいて、経験的、実験的に決定されるものである。
以下説明において、各ウインドウ111〜115とその対応部分121〜125のうち、類似度が最も高いウインドウとその対応部分の組合せがウインドウ114と対応部分124である場合を例に説明する。
画像合成部88は、複数のウインドウ110のうち自己の対応部分120との類似度が最も高いウインドウ114とその対応部分124とが略一致する位置で、新画像106を合成画像102に合成する。ここでは、画像合成部88は、新画像106を合成画像102に対して上書きするようにして合成処理を行っている。つまり、合成画像102は、前回撮像画像部分104のうち組立作業台20の移動による前回撮像画像部分104と新画像106とのずれ部分により形成されていく。ここで、合成処理は上記手法に限られず、例えば、新画像106のうち対応部分124より移動方向C前方側の部分を削除してから、新画像106を合成画像102に上書きするように設定されていてもよい。
また、画像合成部88は、始点マーク24が抽出された画像を最初の画像108として、ワイヤーハーネス外観検査用画像100の生成を開始する。さらに、画像合成部88は、終点マーク26が抽出された画像の一つ前の画像を最後の画像109として、ワイヤーハーネス外観検査用画像100の生成を終了する。ただし、画像合成部88は、終点マーク26が抽出された画像を最後の画像109として、この最後の画像109を合成画像102に合成し、ワイヤーハーネス外観検査用画像100の生成を終了する構成であってもよい。
また、画像合成部88は、組立作業台20の第2方向D2中途部において、入力部76から入力された中断指令を受けたとき、中断指令を受けるまでに生成された合成画像102を途中結果データ96として補助記憶部90に保存する。そして、画像合成部88は、入力部76から入力された再開指令を受けたとき、補助記憶部90から読出された途中結果データ96に基づく合成画像102に対して新たに撮像された新画像106を合成する処理を再開する。
つまり、再開指令を受けると、撮像制御部81により撮像カメラ40の撮像動作が開始される。そして、補助記憶部90から読み出された途中結果データ96に基づく合成画像102においてウインドウ設定部83により複数のウインドウ110が設定され、対応部分抽出部85により複数のウインドウ110の新画像106における対応部分120が抽出される。その後、画像合成部88は、新画像106を合成画像102に合成する。
ここで、中断指令を受けたときと再開指令を受けたときとで、組立作業台20と撮像カメラ40との位置関係が変化している場合、つまり、撮像カメラ40によるワイヤーハーネスWHの撮像箇所が変化している場合がある。例えば、これは、中断指令と再開指令との間に作業者が移動機構部30を移動させた場合等である。そこで、補助記憶部90から読み出された途中結果データ96に基づく合成画像102の複数のウインドウ110に対して、新画像106内で対応部分120が抽出できないときは、この合成画像102を破棄し、次の組立作業台20に保持されたワイヤーハーネスWHの外観検査用画像100の生成を開始する。補助記憶部90から読み出された途中結果データ96に基づく合成画像102の複数のウインドウ110に対して、新画像106内で対応部分120が抽出された場合には、画像合成部88は通常の画像合成処理を行う。
これらの機能は、全てコンピュータ70のCPU80で実現される機能である。もっとも、上記機能の一部又は全部が、専用の論理回路等でハードウェア的に実現されてもよい。
次にワイヤーハーネス外観検査用画像生成処理について説明する。ワイヤーハーネス外観検査用画像100の生成処理は、CPU80に読み込まれたプログラムの指示に従って、補助記憶部90に格納された撮像間隔データ92、ウインドウ設定データ94をCPU80により適宜読み込むことにより実行される。
まず、組立作業台20の主作業面22に略平行な第1方向D1においてワイヤーハーネス外観検査領域全体を撮像可能な撮像カメラ40と組立作業台20とを、組立作業台20の主作業面22に略平行で且つ第1方向D1に略直交する第2方向D2に沿って相対移動させる。そして、組立作業台20と相対移動される撮像カメラ40の撮像動作を実行させ、撮像した画像を順次合成して合成画像102を生成する。合成画像102の生成は、合成画像102において複数のウインドウ110を設定し、新たに撮像した新画像106において、合成画像102の各ウインドウ111〜115内の画像と対応する部分121〜125をそれぞれ抽出する。そして、複数のウインドウ110のうち自己の対応部分120との類似度が最も高いウインドウ114とその対応部分124とが略一致する位置で、新画像106を合成画像102に合成する。
図10はワイヤーハーネス外観検査用画像生成処理を示すフローチャートである。以下、このフローチャートに基づき、適宜図7〜10を参照しながら、ワイヤーハーネス外観検査用画像生成処理について説明する。ここでは、撮像制御部81からの撮像制御信号が出力されることにより、一定時間間隔で撮像カメラ40による撮像動作が行われるという前提のもと、画像処理部82の処理を中心に説明する。
まず、移動機構部30により組立作業台20と撮像カメラ40とが第2方向D2に沿って相対移動されている状態で、撮像制御部81は、撮像カメラ40に対して撮像制御信号の出力を開始して、一定時間間隔で撮像カメラ40の撮像動作を行う。
ステップS1では、ワイヤーハーネス外観検査用画像100の生成処理が中断されたときの合成画像102の途中結果データ96が補助記憶部90に保存されているか否か判定される。そして、途中結果が保存されている場合はステップS2の処理に進み、途中結果が保存されていない場合はステップS3に進む。
ステップS2では、補助記憶部90に保存されている合成画像102の途中結果データ96が読出され、次のステップS5の処理に進む。
ステップS3では、撮像カメラ40により新たに撮像された新画像106が有るか否か判定される。そして、新画像106が無いと判定された場合はステップS3の処理を繰り返し、新画像106が有ると判定された場合はステップS4の処理に進む。
ステップS4では、始点マーク抽出部86が、撮像カメラ40により撮像された新画像106内から始点マーク24を抽出したか否かを判定する。始点マーク24が抽出されたと判定された場合はステップS5の処理に進み、始点マーク24が抽出されない場合はステップS3の処理に進む。
ステップS5では、ステップS3と同様に、新画像106が有るか否か判定される。新画像106が無いと判定された場合はステップS5の処理を繰り返し、新画像106が有ると判定された場合はステップS6の処理に進む。
ステップS6では、終点マーク抽出部87が、撮像カメラ40により撮像された新画像106内から終点マーク26を抽出したか否かを判定する。終点マーク26が抽出されたと判定された場合はステップS7の処理に進み、終点マーク26が抽出されない場合にはステップS8の処理に進む。
終点マーク抽出部87により終点マーク26が抽出されたとき、ステップS7では、ワイヤーハーネス外観検査用画像100の生成が終了され、画像合成部88が、終点マーク26が抽出されるまでに生成した合成画像102をワイヤーハーネス外観検査用画像100としてファイル書込み処理を行う。ここで、ワイヤーハーネス外観検査用画像100は補助記憶部90に書き込まれる。そして、再びステップS3の処理に進む。
ステップS8では、ウインドウ設定部83が、合成画像102において複数のウインドウ110を設定する。その後、ステップS9の処理に進む。
ステップS9では、対応部分抽出部85が、ステップS8で合成画像102において設定された複数のウインドウ110について、新画像106から各ウインドウ111〜115の対応部分121〜125を抽出する。そして、次のステップS10の処理に進む。
ステップS10では、画像合成部88が、合成画像102において設定された各ウインドウ111〜115と新画像106内で抽出された対応部分121〜125とのうち、類似度が最も高いウインドウ114とその対応部分124とが略一致する位置で新画像106を合成画像102に合成する。そして、次のステップS11の処理に進む。
ステップS11では、ワイヤーハーネス外観検査用画像100の生成処理の中断指令が有るか否か判定される。中断指令が有ると判定された場合はステップS12の処理に進み、中断指令が無いと判定された場合は再びステップS5に進む。
ステップS12では、画像合成部88が、ワイヤーハーネス外観検査用画像100の生成処理の中断指令が出されるまでに作成した合成画像102を途中結果データ96として補助記憶部90に保存する。そして、ワイヤーハーネス外観検査用画像100の生成処理は終了される。
ここで、撮像制御部81による撮像カメラ40に対する撮像制御信号の出力、移動機構部30による組立作業台20と撮像カメラ40との相対移動は、ステップS11において中断指令があると判定されたときに停止されてもよいし、ステップS12の画像生成終了時において停止されてもよい。
以上のようにして生成されたワイヤーハーネス外観検査用画像100は、外観検査の用に供される。外観検査では、当該ワイヤーハーネス外観検査用画像100に基づいて所定の検査箇所の外観の良否を調べる。
より具体的には、外観検査においては、ワイヤーハーネス外観検査用画像100内の組立作業台20に付された始点マーク24の位置に基づいて、ワイヤーハーネスWHの各部分の位置関係を検査する。ここでは、始点マーク24の位置を基準に組立作業台20上の原点位置を算出して画像原点とし、検査を行っている。ここで、外観検査は、終点マーク26の位置に基づいて行われてもよい。そして、外観検査は、正常に組立てられたワイヤーハーネスWHの外観画像を基準画像として、生成されたワイヤーハーネス外観検査用画像100を基準画像と比較することにより行われる。つまり、ワイヤーハーネスWHの所定の検査箇所において、基準画像とワイヤーハーネス外観検査用画像100とを比較して、全ての検査箇所で異常がなければ良好と判定し、異常箇所があれば不良として異常箇所を組立て直す。この外観検査は、画像処理により行われるものでもよいし、比較画面等により作業者に行われるものでもよい。
以上のように構成されたワイヤーハーネス外観検査用画像生成装置10及び方法によると、組立作業台20と撮像カメラ40とを第2方向D2に沿って相対移動させ、組立作業台20に保持されたワイヤーハーネスWHを、第2方向D2に沿って順次異なる箇所で撮像するように撮像カメラ40に撮像動作を行わせる。そして、合成画像102において複数のウインドウ110を設定し、新画像106において合成画像102の各ウインドウ111〜115内の画像と対応する部分121〜125をそれぞれ抽出し、複数のウインドウ110のうち自己の対応部分120との類似度が最も高いウインドウ114とその対応部分124とが略一致する位置で新画像106を合成画像102に合成する。このため、複数のウインドウ110とその対応部分120とのうちのいずれかにおいて相互間の類似度が低い場合でも、その類似度が低い部分の影響を排除して、最も類似度が高い部分を基準にして画像合成できる。故に、より正確な位置で合成画像102に新画像106を合成することができ、寸法精度の良い合成画像102を生成することができる。つまり、ラインカメラを用いずに、広範なワイヤーハーネス外観検査用画像100を精度良く生成することができる。
また、本ワイヤーハーネス外観検査用画像生成装置10は、合成画像102のウインドウ内の画像の対応部分を新画像106内で2次元方向に検索し、これらの画像内情報により合成位置を認識して新画像106を合成画像102に合成している。このため、組立作業台20と撮像カメラ40との第2方向D2における相対移動において、第1方向D1における位置ずれ又は相対移動中に速度変化、停止した場合でも、高精度に新画像106を合成画像102に合成することができる。つまり、機械精度に頼ることなく精度の高い合成画像を得ることができる。これにより、ラインカメラを用いるときに必要となる高精度なガイド機構、搬送設備、エンコーダ等の移動量のフィードバック機構等を省略でき、ラインカメラを用いる場合に比べて設備費のコストを削減することができる。
そして、ラインカメラより安価なエリアカメラを用いてワイヤーハーネス外観検査用画像100を生成することができるため、装置にかかるコストを削減することができる。
また、本ワイヤーハーネス外観検査用画像生成装置10は、合成画像102において複数のウインドウ110を設定するため、第1方向D1に長いウインドウを1つ設定するような場合と比べて図板光沢等の影響を受けにくく、ウインドウ111〜115の対応部分121〜125を高精度に抽出できる。そして、これにより、精度の良いワイヤーハーネス外観検査用画像100を生成することができる。
また、ワイヤーハーネス外観検査用画像100を生成することにより、画像自動認識による検査が可能になる。このため、検査漏れ、検査ミスの発生を抑制し、ワイヤーハーネスWHの組立工程から検査工程への架け替え作業を省略し、検査人員削減により人件費を削減することができる。
さらに、製品全体のワイヤーハーネス外観検査用画像100を保存することができるため、製品の履歴管理を容易に行うことができる。
また、ウインドウ設定部83は、合成画像102に含まれている前回撮像画像部分104において、撮像カメラ40の撮像軸を通りかつ第1方向D1に略平行なラインLに沿って、複数のウインドウ110を設定する。このように、撮像カメラ40の撮像軸を通る第1方向D1のラインLを基準に新画像106における対応部分120の抽出を行っているため、立体物であるワイヤーハーネスWHにおいて撮像カメラ40からの距離、位置によって見え方が異なることによる対応部分120抽出の精度低下を抑制し、より精度良く各ウインドウ111〜115の対応部分121〜125を抽出することができる。
また、画像合成部88は、始点マーク抽出部86により始点マーク24が抽出された画像を最初の画像108として合成画像102の生成を開始する。このため、組立作業台20ごとに、自動的に合成画像102の生成を開始することができ、組立作業台20に配設されているワイヤーハーネスWHごとのワイヤーハーネス外観検査用画像100を外観検査に供することができる。
また、画像合成部88は、終点マーク抽出部87により終点マーク26が抽出されたときに合成画像102の生成を終了する。このため、組立作業台20ごとに、自動的に合成画像102の生成を終了することができ、組立作業台20に配設されているワイヤーハーネスWHごとのワイヤーハーネス外観検査用画像100を外観検査に供することができる。
また、撮像カメラ40の周囲に配設された照明部50により、組立作業台20のうち撮像カメラ40の撮像領域E内の部分全体に対して複数方向から光を照射可能である。これにより、立体物であるワイヤーハーネスWHの部分による照度差を小さくでき、より精度良く画像を合成して、より精度良いワイヤーハーネス外観検査用画像を外観検査に供することができる。そして、ワイヤーハーネスWHの部分による照度が均一になることにより、ワイヤーハーネスWHの外観検査の際、ワイヤーハーネスWHの外装材のテクスチャーや材質の判定精度を高めることができる。
また、画像合成部88は、組立作業台20の第2方向D2中途部において中断指令を受けたとき、中断指令を受けるまでに生成された合成画像102の途中結果データ96を補助記憶部90に保存すると共に、再開指令を受けたとき、補助記憶部90から読出された途中結果データ96に基づく合成画像102に対して新たに撮像された新画像106を合成する処理を再開する。このため、合成画像102の生成を中断し、その後に再開した場合でも、途切れることなくワイヤーハーネスWH全体の外観検査用画像100を生成することができる。これにより、ワイヤーハーネス組立用搬送コンベアを夜間休止し、翌日再稼動させるような場合にも画像の合成を再開することができる。
10 ワイヤーハーネス外観検査用画像生成装置
20 組立作業台
22 主作業面
24 始点マーク
26 終点マーク
30 移動機構部
40 撮像カメラ
50 照明部
81 撮像制御部
82 画像処理部
83 ウインドウ設定部
85 対応部分抽出部
86 始点マーク抽出部
87 終点マーク抽出部
88 画像合成部
96 途中結果データ
102 合成画像
104 前回撮像画像部分
106 新画像
110 ウインドウ
120 対応部分
E 撮像領域
WH ワイヤーハーネス

Claims (7)

  1. 組立作業台の主作業面に沿って保持されたワイヤーハーネスの外観検査用画像を生成するためのワイヤーハーネス外観検査用画像生成装置であって、
    前記組立作業台に保持された前記ワイヤーハーネスを、前記組立作業台の主作業面に略平行な第1方向に沿って撮像可能な撮像カメラと、
    前記組立作業台と前記撮像カメラとを、前記組立作業台の主作業面に略平行かつ前記第1方向に略直交する第2方向に沿って相対移動させる移動機構部と、
    前記組立作業台に保持された前記ワイヤーハーネスを、前記第2方向に沿って順次異なる箇所で撮像するように、前記撮像カメラの撮像動作を制御する撮像制御部と、
    前記撮像カメラで撮像された画像を順次合成して合成画像を生成する画像処理部と、
    を備え、
    前記画像処理部は、
    前記合成画像において複数のウインドウを設定するウインドウ設定部と、
    前記撮像カメラで新たに撮像された新画像において、前記合成画像の前記各ウインドウ内の画像と対応する部分をそれぞれ抽出する抽出部と、
    前記複数のウインドウのうち自己の対応部分との類似度が最も高いウインドウとその対応部分とが略一致する位置で、前記新画像を前記合成画像に合成する画像合成部と、
    を有している、
    ワイヤーハーネス外観検査用画像生成装置。
  2. 請求項1記載のワイヤーハーネス外観検査用画像生成装置であって、
    前記ウインドウ設定部は、前記合成画像に含まれている前回撮像画像部分において、前記撮像カメラの撮像軸を通りかつ前記第1方向に略平行なラインに沿って、前記複数のウインドウを設定する、ワイヤーハーネス外観検査用画像生成装置。
  3. 請求項1又は2記載のワイヤーハーネス外観検査用画像生成装置であって、
    前記画像処理部は、
    前記組立作業台に付された始点マークが前記撮像カメラにより撮像されたとき、前記始点マークを抽出する始点マーク抽出部をさらに有し、
    前記画像合成部は、前記始点マークが抽出された画像を最初の画像として前記合成画像の生成を開始する、ワイヤーハーネス外観検査用画像生成装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のワイヤーハーネス外観検査用画像生成装置であって、
    前記画像処理部は、
    前記組立作業台に付された終点マークが前記撮像カメラにより撮像されたとき、前記終点マークを抽出する終点マーク抽出部をさらに有し、
    前記画像合成部は、前記終点マークが抽出されたとき前記合成画像の生成を終了する、ワイヤーハーネス外観検査用画像生成装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のワイヤーハーネス外観検査用画像生成装置であって、
    前記撮像カメラの周囲に配設され、前記組立作業台の主作業面のうち前記撮像カメラの撮像領域内の部分に対して複数方向から光を照射可能な照明部を、さらに備えている、ワイヤーハーネス外観検査用画像生成装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のワイヤーハーネス外観検査用画像生成装置であって、
    前記合成画像を記憶可能な記憶部を、さらに有し、
    前記画像合成部は、前記組立作業台の前記第2方向中途部において中断指令を受けたとき、前記中断指令を受けるまでに生成された前記合成画像を前記記憶部に保存すると共に、再開指令を受けたとき、前記記憶部から読出された合成画像に対して新たに撮像された前記新画像を合成する処理を再開する、ワイヤーハーネス外観検査用画像生成装置。
  7. 組立作業台の主作業面に沿って保持されたワイヤーハーネスの外観検査用画像を生成するためのワイヤーハーネス外観検査用画像生成方法であって、
    (a)前記組立作業台に保持された前記ワイヤーハーネスを、前記組立作業台の主作業面に略平行な第1方向に沿って撮像可能な撮像カメラと前記組立作業台とを、前記組立作業台の前記主作業面に略平行で且つ前記第1方向に略直交する第2方向に沿って相対移動させるステップと、
    (b)前記撮像カメラの撮像動作を行わせるステップと、
    (c)前記ステップ(b)で撮像した画像を順次合成して合成画像を生成するステップと、
    を備え、
    前記ステップ(c)は、
    (c1)前記合成画像において複数のウインドウを設定するステップと、
    (c2)前記ステップ(b)で新たに撮像した新画像において、前記合成画像の前記各ウインドウ内の画像と対応する部分をそれぞれ抽出するステップと、
    (c3)前記複数のウインドウのうち自己の対応部分との類似度が最も高いウインドウとその対応部分とが略一致する位置で、前記新画像を前記合成画像に合成するステップと、
    を有する、ワイヤーハーネス外観検査用画像生成方法。
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