JP2010249476A - ロータリキルン - Google Patents

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Abstract

【課題】 装置の大型化を防ぐとともに、エネルギ効率の高いロータリキルンを提供する。
【解決手段】
外筒15と、外筒15内に同軸上に設けられ、外筒15から被乾燥物4が供給される内筒16とを有するロータリキルン本体11と、ロータリキルン本体11の内筒16に設けられ、外筒15に被乾燥物4を供給する供給ダクト17と、ロータリキルン本体11を回転駆動させる回転駆動手段14と、外筒15の内周面15aに設けられ、一端側11aから供給される被乾燥物4を他端側11bへ搬送する第1の搬送手段18と、内筒15の内周面16aに設けられ、被乾燥物4を他端側11bから一端側11aへ搬送する第2の搬送手段23とを備え、供給ダクト17は、外筒15の内周面15aに対向する複数の供給口26a、26bを有し、それぞれの供給口が、ロータリキルン本体11の軸線方向における位置が互いに異なる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、金属加工切削屑等を乾燥させる際に用いられるロータリキルンに関する。
製鉄所や鉄工所などにおいては、発生する鉄屑などの金属加工切削屑を再利用するためにこれらを熔解し、再び鉄鋼を製造することが試みられている。
しかしながら、これらの鉄を含む金属加工切削屑には、水分や潤滑油等の不純物が付着しており、小型の電気炉を使用して金属加工切削屑を熔解し、鉄鋼を製造する電炉法を用いる場合は、この不純物が原因で、電気炉内で金属加工切削屑が溶融する時点で炉壁に不純物がノロ状にこびりつき作業効率や電気効率の低下をまねく。また、この不純物は、所望とする鉄鋼製品に混ざるという不具合が発生したり、含まれる水分により水蒸気爆発が起こる可能性もあり、そのままの状態で再利用に回すことが困難となっており、水分を乾燥させたり、油分をとばす乾燥工程を経る必要がある。
そこで、この乾燥工程における乾燥処理をする場合には、ロータリキルンが一般によく用いられる。
ロータリキルンは、その本体が円筒状をなし傾斜して配置されており、この本体を回転させることにより一端側から投入される被乾燥物を他端側に移動させるとともに、他端側に設けられたバーナ等からの高温ガスを噴き付けることにより、被乾燥物を乾燥処理することができる。
このような従来のロータリキルンは、バーナ等からの高温ガスとの接触時間を長くするためには、円筒状の本体を長くするとともに、バーナの出力を大きくしなければならず、装置の大型化につながっていた。
特開2008−215699号公報
そこで、本発明は、上述のような事情に鑑みてなされたものであり、装置の大型化を防ぐとともに、エネルギ効率の高いロータリキルンを提供することを目的とする。
本発明に係るロータリキルンは、被乾燥物が供給される外筒と、該外筒内に同軸上に設けられ、該外筒から該被乾燥物が供給される内筒とを有するロータリキルン本体と、上記ロータリキルン本体の内筒に設けられ、上記外筒に上記被乾燥物を供給する供給ダクトと、上記ロータリキルン本体を回転駆動させる回転駆動手段と、上記ロータリキルン本体の外筒の内周面に設けられ、上記回転駆動手段による回転駆動によって、該ロータリキルン本体の一端側から供給される上記被乾燥物を他端側へ搬送する第1の搬送手段と、上記ロータリキルン本体の内筒の内周面に設けられ、上記回転駆動手段による回転駆動によって、該ロータリキルン本体の他端側から供給される上記被乾燥物を一端側へ搬送する第2の搬送手段とを備える。そして、上記供給ダクトは、上記外筒の内周面に対向する複数の供給口を有し、それぞれの供給口が、上記ロータリキルン本体の軸線方向における位置が互いに異なる。
本発明は、ロータリキルン本体が外筒と内筒とを有する構造とすることにより、装置の全長を短くすることができ、バーナ等の熱源の出力も抑えることができ、装置の大型化を防ぐことができる。また、本発明は、供給ダクトが、外筒の内周面に対向する複数の供給口を有し、それぞれの供給口が、ロータリキルン本体の軸線方向における位置が互いに異なることから、被乾燥物が分散されながら、外筒内に供給されることとなり、連続して効率よく被乾燥物をロータリキルン本体内に供給することができる。
また、本発明は、内筒と外筒とを同軸上に配設されているので、1つの回転駆動手段により回転させることができるので、装置の省電力を実現することができる。
本発明を適用したロータリキルンの斜視図を示した図である。 本発明を適用したロータリキルンの回転軸に沿った断面図を模式的に示した図である。 本発明を適用したロータリキルンのロータリキルン本体の一部破断斜視図である。 本発明を適用したロータリキルンの外筒の第1の送り羽根を説明するための図であり、他端部側からの斜視図である。 本発明を適用したロータリキルンの内筒の導入口を説明するための図であり、他端部側からの要部斜視図である。 スパイラルコンベアの送り羽根の一部に設けられるせん断羽根を示した斜視図である。
以下、本発明に係るロータリキルンについて図面を参照して説明する。ロータリキルン1は、図1に示すように、ベルトコンベア2から投入ホッパ3に投入される金属加工切削屑4をスパイラルコンベア5を介してロータリキルン本体11内に導き、ロータリキルン本体11の投入ホッパ3側とは反対側の端部から導入される熱源により金属加工切削屑4を乾燥させる。ロータリキルン1は、金属加工切削屑4を乾燥させる熱源としては、例えば、廃油燃焼装置41を使用し、この廃油燃焼装置41とを組み合わせて乾燥装置40を構成する。この廃油燃焼装置41については、詳細は省略するが、例えば、本願出願人が出願人である特開2005−188899号公報に記載の、助燃燃料である灯油の使用量を減らし、廃油だけで安定した燃焼が行える装置が好ましい。なお、ロータリキルン1に接続される熱源としては、上述のように、廃油燃焼装置41に限らず、バーナ等であってもよい。
ロータリキルン1は、基台12と、基台12上に支持ローラ13を介して支持されるロータリキルン本体11と、ロータリキルン本体11内に被乾燥物である金属加工切削屑4を供給する供給ダクト17と、ロータリキルン本体11を回転駆動させるモータ14とから構成される。
基台12は、耐熱性の鋼板等からなる部材で、上部の所定の箇所に複数の支持ローラ13、モータ14等が固定されており、支持ローラ13を介して、ロータリキルン本体11を支持する台である。
基台12上の支持ローラ13は、ロータリキルン本体11を回転可能に支持する部材であり、例えば、基台12に4箇所設けられる。
支持ローラ13に回転可能に支持されるロータリキルン本体11は、図1乃至図3に示すように、外筒15と、外筒15内に同軸上に設けられる内筒16とを有する回転炉である。そして、このロータリキルン本体11には、外筒15内に金属加工切削屑4を供給するための供給ダクト17が連結されている。
ロータリキルン本体11の外筒15は、内部に内筒16が内包できる径の略円筒形状で、耐熱性を有する鋼板等から形成されている。外筒15は、ロータリキルン本体11の一端部11a側から、スパイラルコンベア5及び供給ダクト17を介して金属加工切削屑4が投入される。また、外筒15は、図4に示すように、内周面15aに、投入される金属加工切削屑4を一端部11a側から他端部11b側へ搬送するとともに撹拌する第1の送り羽根18が設けられている。外筒15は、その外周面15bに、支持ローラ13のローラが摺接されるローラ受け部材19と、ロータリキルン本体11を回転駆動させるモータ14からの駆動力をチェーンベルト20を介して伝達させる伝達部材21とが設けられている。さらに、外筒15は、その両端部を閉塞する閉塞板22、22が設けられている。この閉塞板22は、中心に貫通口22aが形成されており、後述する内筒16が臨まされている。
外筒15の内周面15aに設けられる第1の送り羽根18は、金属加工切削屑4を一端部11a側から他端部11b側へ搬送する搬送羽根18aと、金属加工切削屑4を外筒15の回転に伴い掻き上げて撹拌する掻上げ羽根18bとから構成されている。そして、第1の送り羽根18は、図4に示すように、この搬送羽根18aと掻上げ羽根18bとが外筒15の回転軸に沿って交互に多数配設されている。
第1の送り羽根18の搬送羽根18aは、多数の送り羽根が外筒15の内周面15aに一端部11aから他端部11bにかけて螺旋状となるように、間欠的に立設されている。搬送羽根18aは、外筒15の回転により周方向の移動力を軸方向の移動力に変える向きに傾斜して取り付けられている。そのため、搬送羽根18aは、外筒15の回転により、金属加工切削屑4を軸方向に移動させる。掻上げ羽根18bは、板状部材を略直角に折曲げ、その折り曲げられて形成される谷部18cが外筒15の回転方向に向くように形成されている。掻上げ羽根18bは、外筒15の回転に伴い、この谷部18cに金属加工切削屑4を保持し掻き上げる。そのため、掻上げ羽根18bにより掻き上げられる金属加工切削屑4は、内筒16の外周面16b上に落下することとなり、内筒16と接し、内筒16からの輻射熱を受けることとなる。また、掻上げ羽根18bは、後述する供給ダクト17の供給口26a、26bと対向する位置には設けられず、内筒16に設けられる滞留羽根25に対向する位置にのみ設けられる。これは、掻上げ羽根18bにより、金属加工切削屑4が掻き上げられて、供給ダクト17の供給口26a、26b内に落下し逆流することを防止するためである。また、他端部11bの外筒15には、内筒16の導入口16cと対向する位置に、掻上げ羽根18bが形成されている。これは、他端部11b側に搬送される金属加工切削屑4を導入口16cに次々と供給することができるようにするためである。
外筒15に内包される内筒16は、略円筒形状で、耐熱性を有する鋼板等から形成されている。内筒16は、外筒15と同一中心軸となるように設けられている。内筒16は、他端部11b側から供給される金属加工切削屑4を一端部11a側に搬送し、一端部11a側から回収用のホッパ37に排出する。内筒16は、一端部11a側の内部に、供給ダクト17が取り付けられている。内筒16は、他端部11b側から、廃油燃焼装置41の燃焼熱が導入される。また、内筒16は、他端部11b側の周面に、複数の導入口16cが設けられている。内筒16は、この導入口16cから外筒15内を搬送された金属加工切削屑4が導入される。また、内筒16は、図2に示すように、内周面16aに、導入口16cから導入される金属加工切削屑4を他端部11b側から一端部11a側へ搬送するとともに撹拌する第2の送り羽根23が設けられている。さらに、内筒16の外周面16bには、外筒15の第1の送り羽根18により掻き上げられ当該外周面16bに落下する金属加工切削屑4をより長い時間内筒16と接するようにするための滞留羽根25が形成されている。
内筒16の他端部11b側に設けられる導入口16cは、図5に示すように、導入される金属加工切削屑4が内筒16内部を通過して再び外筒15に戻ることを防ぐために、内筒16の周面に、例えば、等間隔に3箇所設けられている。また、導入口16cは、内筒16の外周面16b側で回転方向の後端側に、外筒15において掻き上げられた金属加工切削屑4を導入口16cに導入するための導入板28が設けられている。導入口16cの一端部11a側には、取付フランジ27が設けられ、他端部11b側には、閉塞板22が配設されている。この導入板28は、軸方向の両端面が取付フランジ27と閉塞板22とに取り付けられている。導入板28は、内筒16の外周面16bに対し、その回転方向に向かって傾斜するように取り付けられている。これは、外筒15により掻き上げられた金属加工切削屑4を導入口16cに導入するための傾斜である。さらに、導入口16cは、内筒16の内周面16a側で回転方向の前端側に、内筒16の回転により導入された金属加工切削屑4が再び外筒15に落下することを防止するための落下防止板29が設けられている。この落下防止板29は、内筒16の内周面16aで導入口16cをやや覆うように傾斜して取り付けられている。また、隣接する導入口16cにおける内筒16の内周面16aには、搬送羽根23aが設けられ、端部において落下防止板29が接続されている。これは、一の導入口16cを介して内筒16内部に導入された金属加工切削屑4を一端部11a側に搬送するためのものである。隣接する導入口16c、16cの間には、搬送羽根23と落下防止板29とが設けられ、落下防止板29が傾斜して配設されていることから、金属加工切削屑4は、内筒16の回転により導入口16cを飛び越えることとなり、外筒15に落下することが防止される。
このように、内筒16の導入口16cは、取付フランジ27及び閉塞板22とにより囲まれており、導入板28が設けられることで、他端部11b側で内筒16の外周面16b上に掻き上げられた金属加工切削屑4を確実に導入することができる。
なお、導入口16cは、上述のように、内筒16の周面に3箇所設けられることに限らず、外筒15から導入された金属加工切削屑4が内筒16内部を通過し再び外筒15に戻ることを防止できる位置、すなわち2つの導入口16c、16cが対向しない位置に設けられればよい。また、内筒16には、落下防止板29を設けることに限らず、導入された金属加工切削屑4が導入口16cを介して再び外筒15に落下することを防止できるのであれば、いかなる構成であってもよく、例えば、導入口16c周縁部に立壁を形成するようにしてもよい。
内筒16の内周面16aに設けられる第2の送り羽根23は、第1の送り羽根18と同様に、導入口16cから導入される金属加工切削屑4を他端部11b側から一端部11a側へ搬送する搬送羽根23aと、金属加工切削屑4を内筒16の回転に伴い掻き上げて撹拌する掻上げ羽根23bとから構成されている。第2の送り羽根23は、図3に示すように、この搬送羽根23aと掻上げ羽根23bとが内筒16の回転軸に沿って交互に多数配設されている。また、第2の送り羽根23は、廃油燃焼装置41からの燃焼熱を一端部11a側へ十分に送ることができるように、間欠的に設けられている。
第2の送り羽根23は、複数の搬送羽根23aにより形作られる螺旋の回転方向が、第1の送り羽根18の搬送羽根18aと反対となるように配設されていること以外は、第1の送り羽根18と同様の構成を有することから、その詳細な説明は省略する。第2の送り羽根23の搬送羽根23aによる螺旋の回転方向が第1の送り羽根18の搬送羽根18aと反対であることから、外筒15と内筒16とが一体となって回転されたときに内部にある金属加工切削屑4の搬送方向が反対となる。このように、第1の送り羽根18と第2の送り羽根23とをそれぞれ外筒15と内筒16に設けることで、外筒15と内筒16の回転方向を同一とすることができ、モータ14を1つとすることができる上に、搬送方向を逆とすることができる。
なお、搬送羽根23aは、搬送したいと所望する速度に応じて、軸線方向に対する傾きを搬送羽根18aと異なるようにしてもよい。すなわち、外筒15における搬送速度と内筒16における搬送速度を異なるようにしたい場合には、搬送羽根18a、23aのそれぞれの軸線方向に対する傾きを変えることで対応できる。また、内筒16の軸線方向における位置に応じて、当該傾きを変えるようにしてもよい。すなわち、搬送羽根23aの傾きを変えることで、他端部11b側における搬送速度と、一端部11a側における搬送速度を異なるようにできる。さらに、搬送羽根23aの高さを変えるようにしてもよい。例えば、一端部11a側への燃焼熱の到達を少なくしたい場合には、搬送羽根23aの高さを高くするようにしてもよい。
内筒16の滞留羽根25は、外周面16bの軸線方向に亘って複数枚設けられている。滞留羽根25は、板状部材が外周面16bに立設され、例えば外周面16bに等間隔に8箇所設けられている。この滞留羽根25は、外筒15の掻上げ羽根18bにより掻き上げられた金属加工切削屑4が内筒16の外周面16b上に落下したときに、より外周面16bに滞留するようにするためのものである。このように、金属加工切削屑4が内筒16上に滞留することで、内筒16内部に導入される廃油燃焼装置41からの燃焼熱の輻射熱を受けることができ、金属加工切削屑4がより効率的に熱せられることとなる。
供給ダクト17は、図2及び図3に示すように、内筒16の一端部11a側に取り付けられている。この供給ダクト17は、内筒16よりも小径な環状部材からなり、その一端17aから被乾燥物供給手段であるスパイラルコンベア5が挿通され、他端17bにおいて、第1の供給口26a及び第2の供給口26bを形成する2本のダクトに分岐されている。供給ダクト17は、一端17aからスパイラルコンベア5に搬送される金属加工切削屑4が供給され、供給された金属加工切削屑4を外筒15に受け渡す。供給ダクト17は、第1及び第2の供給口26a、26bの周縁部が内筒16と連結され、さらに内筒16の内周面16aから立設される複数本のブラケット(不図示)により内筒16に固定されている。また、供給ダクト17の内周面には、当該供給ダクト17が回転されることで、投入される金属加工切削屑4を一端17aから第1及び第2の供給口26a、26bに搬送する搬送羽根17cが多数形成されている。この搬送羽根17cは、外筒15及び内筒16に設けられる搬送羽根18a、23aと同様の構成を有する。
供給ダクト17の第1及び第2の供給口26a、26bは、それぞれ内筒16の周面を貫通し、外筒15の内周面15aと対向するように配設されている。第1の供給口26aと第2の供給口26bとは、その軸線方向に設けられる位置が異なる。すなわち、第1の供給口26aは、軸線方向における位置が第2の供給口26bより一端17a側に形成されている。また、第1の供給口26aと第2の供給口26bとは、内筒16の周面方向における位置が等間隔となるように形成されている。すなわち、第1の供給口26aは、外筒15の内周面15aの周面に対し位相が180度ずれた位置に第2の供給口26bが設けられている。供給ダクト17は、第1及び第2の供給口26a、26bがこのように、軸線方向及び周面方向における位置が偏倚しており、これにより、スパイラルコンベア5から供給される金属加工切削屑4を連続して外筒15に供給することができるとともに、内筒16内部を搬送される乾燥処理が行われた金属加工切削屑4の搬送の妨げとならない。
なお、供給ダクト17に設けられる供給口は、上述のように2箇所に限らず、3箇所設けるようにしてもよい。ただし、供給口の数を増やすことで、供給ダクト17の内筒16内周面16aを占める割合が増加することとなり、内筒16内の金属加工切削屑4の搬送の妨げとなるため、2箇所とすることが好ましい。
ロータリキルン本体11の両端に取り付けられる閉塞板22は、外筒15の両端を閉塞するとともに、内筒16と供給ダクト17とを支持する。閉塞板22には、上述のように、貫通口22aが形成されており、この貫通口22aに内筒16が嵌入されており、内筒16が外筒15と同一中心軸となるように連結されている。これにより、ロータリキルン本体11は、外筒15をモータ14により回転駆動させることにより、内筒16も同様に回転駆動する。また、内筒16には、供給ダクト17が取り付けられていることから、この供給ダクト17も合わせて回転することとなる。
供給ダクト17の一端17aに被乾燥物である金属加工切削屑4を投入するスパイラルコンベア5は、図2に示すように、略円筒形状のトラフ31と、トラフ31の内部で長手方向に沿って回転可能に設けられるスクリュ32と、スクリュ32を回転駆動させるスクリュ駆動モータ33とを備える。また、スパイラルコンベア5には、トラフ31の上流側に投入ホッパ3が配設され、金属加工切削屑4が投入される。
スパイラルコンベア5のトラフ31は、略円筒形状を有し、一端31a側の上部に投入ホッパ3が取り付けられ、他端31bが供給ダクト17の一端17a内に挿入されている。スパイラルコンベア5のスクリュ32は、図6に示すように、トラフ31内部に挿通され、一端部32aから他端部32bへ向かって、金属加工切削屑4を送るようにスパイラル状に設けられた羽根である。このスクリュ32は、中心軸32cに、スクリュ駆動モータ33が連結され、この中心軸32cを軸として回転駆動される。さらに、スクリュ32は、図6に示すように、中心軸32cの軸線方向の一部に、投入ホッパ3を介して投入される金属加工切削屑4をせん断するせん断羽根34が設けられている。このせん断羽根34は、上流から搬送される金属加工切削屑4を、トラフ31の内周壁31cとで挟み、スクリュ32の回転駆動によりせん断を行う。せん断羽根34は、投入ホッパ3の下流近傍に設けられ、投入される金属加工切削屑4を所定サイズ以下となるようにせん断する。
このような構成を有するスパイラルコンベア5は、投入される金属加工切削屑4を細かくせん断しながら、供給ダクト17に供給する。
なお、スパイラルコンベア5は、上述のような構成に限らず、供給ダクト17へ金属加工切削屑4を投入することができる投入手段であれば、いかなるものであってもよい。
スパイラルコンベア5に取り付けられる投入ホッパ3は、スパイラルコンベア5に金属加工切削屑4を投入する部材である。投入ホッパ3は、例えば、図示しないバイブレータなどを備え、このバイブレータの振動により所定量の金属加工切削屑4をスパイラルコンベア5に投入する。
ロータリキルン1は、さらに、ロータリキルン本体11表面、すなわち、外筒15の外周面16bを空冷するためのブロア35と、一端部11a側において、乾燥処理が終わり、ロータリキルン本体11から排出される金属加工切削屑4を排出コンベア36導くとともに、廃油燃焼装置41の燃焼ガスを排気するダクト37が設けられている。
このような構成を有するロータリキルン1は、モータ14を駆動させることにより、ロータリキルン本体11を回転駆動させるとともに、内筒16の他端部11b側から廃油燃焼装置41からの燃焼熱をロータリキルン本体11内部に取り込む。このロータリキルン1では、金属加工切削屑4は、スパイラルコンベア5を介して内筒16に取り付けられる供給ダクト17に投入され、この供給ダクト17により外筒15の一端部11a側に供給される。外筒15では、第1の送り羽根18により、金属加工切削屑4が一端部11aから他端部11bへ撹拌、搬送される。このとき、金属加工切削屑4は、第1の送り羽根18の掻上げ羽根18bにより外筒15内で掻き上げられ、内筒16の外周面16b上に落下する。そして、内筒16の内周面16a上に落下した金属加工切削屑4は、滞留羽根25により、内筒16の外周面16bにより長い時間滞留することとなり、内筒16からの輻射熱を受け加熱される。その後、金属加工切削屑4は、内筒16の導入口16cから内筒16の内部に導入され、熱源である廃油燃焼装置41と近接し乾燥処理される。その後、金属加工切削屑4は、第2の送り羽根23により他端部11bから一端部11aへ撹拌、搬送されるとともに、熱源である廃油燃焼装置41から遠ざかり、徐々に放熱される。最後に、乾燥処理も放熱処理も終わった金属加工切削屑4は、内筒16の一端部11a側から、排出される。
以上のようなロータリキルン1は、ロータリキルン本体11の一端部11a側では、供給ダクト17、内筒16、外筒15の3重構造を有し、他端部11b側では、内筒16、外筒15の2重構造を有する。そして、ロータリキルン1では、金属加工切削屑4が、外筒15から内筒16を往復して乾燥処理がなされるので、ロータリキルン本体11の全長を短くすることができ、小型化が図られる。また、ロータリキルン1は、ロータリキルン本体11の全長を短くすることができるので、廃油燃焼装置41の出力を抑えることができる。さらに、ロータリキルン1は、第1の送り羽根18及び第2の送り羽根23が、螺旋状に間欠的に設けられているので、一端部11a側への廃油燃焼装置41の燃焼熱の到達を適度に調整することができる。また、投入される金属加工切削屑4は、外筒15を搬送されることで、第1段階としての輻射熱による加熱が行われ、内筒16を搬送されることで、第2段階としての熱源からの熱を直接受けて乾燥処理が行われるので、金属加工切削屑4が乾燥に必要な雰囲気に到達しやすく、効率がよい。
さらに、ロータリキルン1は、内筒16と外筒15とを同軸上に配設し、さらに供給ダクト17も内筒16に固定され、閉塞板22によって一体に連結されるので、1つのモータ14により回転させることができるので、省電力を実現することができる。
なお、本発明は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。
1 ロータリキルン、2 ベルトコンベア、3 投入ホッパ、4 金属加工切削屑、5 スパイラルコンベア、11 ロータリキルン本体、12 基台、13 支持ローラ、14 モータ、15 外筒、15a 内周面、15b 外周面、16 内筒、16a 内周面、16b 外周面、16c 導入口、17 供給ダクト、17a 一端、17b 他端、17c 搬送羽根、18 第1の送り羽根、18a、23a 搬送羽根、18b、23b 掻上げ羽根、18c 谷部、19 ローラ受け部材、20 チェーンベルト、21 伝達部材、22 閉塞板、22a 貫通口、23 第2の送り羽根、25 滞留羽根、26a 第1の供給口、26b 第2の供給口、27 取付フランジ、28 導入板、29 落下防止板、31 トラフ、32 スクリュ、33 スクリュ駆動モータ、34 せん断羽根

Claims (7)

  1. 被乾燥物が供給される外筒と、該外筒内に同軸上に設けられ、該外筒から該被乾燥物が供給される内筒とを有するロータリキルン本体と、
    上記ロータリキルン本体の内筒に設けられ、上記外筒に上記被乾燥物を供給する供給ダクトと、
    上記ロータリキルン本体を回転駆動させる回転駆動手段と、
    上記ロータリキルン本体の外筒の内周面に設けられ、上記回転駆動手段による回転駆動によって、該ロータリキルン本体の一端側から供給される上記被乾燥物を他端側へ搬送する第1の搬送手段と、
    上記ロータリキルン本体の内筒の内周面に設けられ、上記回転駆動手段による回転駆動によって、該ロータリキルン本体の他端側から供給される上記被乾燥物を一端側へ搬送する第2の搬送手段とを備え、
    上記供給ダクトは、上記外筒の内周面に対向する複数の供給口を有し、それぞれの供給口が、上記ロータリキルン本体の軸線方向における位置が互いに異なるロータリキルン。
  2. 上記第1及び第2の搬送手段は、それぞれ上記外筒及び内筒の内周面に複数立設される送り羽根からなることを特徴とする請求項1記載のロータリキルン。
  3. 上記ロータリキルン本体の他端側には、熱源からの熱を取り込む取込口が設けられる請求項2記載のロータリキルン。
  4. 上記供給ダクトに設けられる複数の供給口は、上記外筒と対向する内周面の周面方向における位置が、互いに等間隔となるような位相ずれしている請求項3記載のロータリキルン。
  5. 上記ロータリキルン本体の内筒は、その外周面に、上記外筒内を搬送される上記被乾燥物を該内筒の外周面に滞留させる複数のプレート部材が設けられる請求項4記載のロータリキルン。
  6. 上記供給ダクトには、上記被乾燥物が供給される被乾燥物供給手段が連結され、
    上記被乾燥物供給手段は、筒状のトラフと、該トラフの上流側に配設されるホッパと、該トラフの内部で長手方向に沿って回転可能に設けられるスクリュと、該スクリュを回転駆動させるスクリュ駆動手段とからなるスパイラルコンベアである請求項5記載のロータリキルン。
  7. 上記被乾燥物供給手段のスクリュは、その長手方向の一部に、上記ホッパを介して投入される被乾燥物を所定のサイズ以下となるように、該被乾燥物をせん断する複数のせん断羽根が設けられる請求項6記載のロータリキルン。
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