JP2010246200A - 電力変換システム - Google Patents

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Abstract

【課題】コンバータ回路CVa,CVbのパワースイッチング素子Q1,Q2を操作することで、補機12へとコモンモードノイズが流入するおそれがあること。
【解決手段】一対のコンバータ回路CVa,CVbの1次側には、高電圧バッテリ10及び1次側コイル22を備える閉ループ回路を形成するためのパワースイッチング素子Q1と、コンデンサ14及び1次側コイル22を備える閉ループ回路を形成するためのパワースイッチング素子Q2とを備える。これらパワースイッチング素子Q1,Q2と高電圧バッテリ10との接続態様は、コンバータ回路CVa,CVb同士で互いに逆とされる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、一対の入力端子間に印加される電圧を別の電圧値を有する電圧に変換して出力する電力変換回路を少なくとも一対備える電力変換システムに関する。
この種の電力変換回路としては、例えば下記特許文献1に見られるように、トランスの1次側コイルに入力電圧を印加する処理と、この1次側コイルの両端をキャパシタに接続する処理とを交互に行うものも提案されている。この電力変換回路では、これらの処理の1周期に対する入力電圧を印加する処理の時間の比率に応じて、出力電圧が制御される。
ところで、近年、例えばハイブリッド車に搭載される高電圧バッテリの電圧を降圧して低電圧バッテリに出力する電力変換回路等においては、そのスイッチング素子を非常な高速で操作することがなされている。しかし、この場合、スイッチング素子のスイッチング状態の切替に起因して、コモンモードノイズが発生するという問題がある。
そこで従来、コモンモードフィルタ回路やアクティブコモンモードノイズキャンセラ回路等を車両に搭載することで、コモンモードノイズに対処していた。
なお、従来の電力変換回路としては、他にも例えば下記特許文献2に記載されているものがある。
特開平5−276751号公報 特開平7−327366号公報
ただし、コモンモードノイズ低減のためにコモンモードフィルタ回路やアクティブコモンモードノイズキャンセラ回路等のハードウェア手段を追加することは、電力変換システムの大型化や、回路構成の複雑化、電力変換損失の増加、更にはコストアップの要因となる。更に、コモンモードフィルタ回路やアクティブコモンモードキャンセラ回路にはコモンモードに対処できる周波数領域に限りがあるため、スイッチング周波数を変化させる状況下等にあっては、コモンモードノイズの抑制効果が低くなるという問題もある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、一対の入力端子間に印加される電圧を別の電圧値を有する電圧に変換して出力する電力変換回路を備えるものにあって、コモンモードノイズ対策専用のハードウェア手段への依存を抑制しつつもコモンモードノイズを抑制することのできる電力変換システムを提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について記載する。
請求項1記載の発明は、一対の入力端子間に印加される電圧を別の電圧値を有する電圧に変換して出力する電力変換回路を少なくとも一対備える電力変換システムにおいて、前記一対の電力変換回路はいずれも、第1の開閉手段及び第2の開閉手段を備えて且つ、前記第1及び第2の開閉手段がそれぞれ閉状態及び開状態とされる場合に当該電力変換回路の備えるコイルに電圧を印加するための第1のループ回路が形成される一方、前記第1及び第2の開閉手段がそれぞれ開状態及び閉状態とされる場合に前記コイルに電圧を印加するための第2のループ回路が形成され、前記一対の電力変換回路は、それぞれの備える前記第1のループ回路同士及び前記第2のループ回路同士が互いに電気的に等しいものであって且つ、前記入力端子に対する前記第1及び第2の開閉手段の接続状態を互いに逆とするものであり、前記第1の開閉手段及び前記第2の開閉手段のそれぞれの操作を、前記一対の電力変換回路間で同期させる同期手段を更に備えることを特徴とする。
上記発明では、第1の開閉手段を開閉する際のその入力端子又は出力端子の電位変化が一対の電力変換回路間で逆となる。このため、第1の開閉手段の開閉操作を一対の電力変換回路間で同期させることで、一対の電力変換回路の一方において生じるコモンモードノイズと他方において生じるコモンモードノイズとが互いに打ち消しあうこととなる。同様に、第2の開閉手段を開閉する際のその入力端子又は出力端子の電位変化が一対の電力変換回路間で逆となる。このため、第2の開閉手段の開閉操作を一対の電力変換回路間で同期させることで、一対の電力変換回路の一方において生じるコモンモードノイズと他方において生じるコモンモードノイズとが互いに打ち消しあうこととなる。したがって、上記発明では、コモンモード対策専用のハードウェア手段への依存を抑制しつつもコモンモードノイズを低減することができる。
しかも、一対の電力変換回路同士で第1のループ回路が電気的に等しく且つ、一対の電力変換回路同士で第2のループ回路が電気的に等しい回路であるため、これら一対の電力変換回路の出力電圧を等しくすることも可能となる。
なお、一対の電力変換回路同士でループ回路が電気的に等しいとは、前記コイルに電圧を印加して且つループ回路に備えられる電圧印加手段が、これら一対の電力変換回路同士で互いに等しいこととする。ここで、電圧印加手段が一対の電力変換回路同士で互いに等しいとは、上記同期手段による操作がなされる状況下、これらの印加電圧が互いに等しくなることとする。換言すれば、一対の電力変換回路同士でループ回路が電気的に等しいとは、上記同期手段による操作がなされる状況下、前記コイルに印加される電圧が互いに等しくなることとする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記第1及び第2のループ回路はそれぞれ、前記コイルに電圧を印加する電圧印加手段を備えて且つ、これら第1及び第2のループ回路同士で電圧印加手段に相違するものがあることを特徴とする。
上記発明では、第1のループ回路と第2のループ回路とで電圧印加手段に相違するものがあるために、第1の開閉手段と第2の開閉手段とを相補的に操作する場合、これら相補的な操作の一周期に対する第1の開閉手段の閉操作時間の比率と、第2の開閉手段の閉操作時間の比率とを等しくしても、電力変換回路の出力電圧が等しくならない傾向にある。このため、一対の電力変換回路を全く同一の回路として且つ、その一方における第1の開閉手段と他方における第2の開閉手段とを同期させたのでは、電力変換回路の出力電圧が等しくならないおそれがある。このため、一対の電力変換回路同士で、第1のループ回路と第2のループ回路とを共通としつつも、回路構成に変更を加える上記請求項1記載の発明の利用価値が特に大きい。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記一対の電力変換回路は、前記一対の入力端子に1次側コイルが接続されて且つ前記変換された電圧を出力する側に2次側コイルが接続されたトランスを備え、前記第1のループ回路及び前記第2のループ回路の双方の備える前記コイルは、前記1次側コイルであることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記第1のループ回路は、前記一対の入力端子間に介在する給電手段と前記1次側コイルとを備える電気経路であり、前記第2のループ回路は、前記給電手段を備えることなく、前記1次側コイルに加えてキャパシタを備える電気経路であることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明において、前記第2のループ回路の備えるキャパシタは、前記第1のループ回路には含まれず、前記第1のループ回路を開閉する前記第1の開閉手段は、前記一対の電力変換回路の一方においては前記入力端子の正極側に接続されて且つ前記一対の電力変換回路の他方においては前記入力端子の負極側に接続されることを特徴とする。
上記発明では、第2の開閉手段及びキャパシタをクランプ回路とすることができる。
請求項6記載の発明は、請求項4記載の発明において、前記第2のループ回路の備えるキャパシタは、前記第1のループ回路にも含まれ、前記第1のループ回路を開閉する前記第1の開閉手段は、前記一対の電力変換回路の一方においては前記入力端子の正極側に接続されて且つ前記一対の電力変換回路の他方においては前記入力端子の負極側に接続されることを特徴とする。
上記発明では、第2の開閉手段及びキャパシタをクランプ回路とすることができる。
請求項7記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記一対の電力変換回路は、第1キャパシタ及び第2キャパシタを備え、前記トランスは、第1トランス及び第2トランスを備え、前記第1トランスは、第1コイル及び第2コイルとの一対の1次側コイルと、2次側コイルとしての第5コイルとを備え、前記第2トランスは、第3コイル及び第4コイルとの一対の1次側コイルと、2次側コイルとしての第6コイルとを備え、前記第1コイル及び第3コイルは直列接続され、前記第2コイル及び第4コイルは直列接続され、前記第2コイル及び第4コイルの直列接続体に、前記第2の開閉手段及び前記第1キャパシタの直列接続体が並列接続され、前記第1の開閉手段は、前記一対の電力変換回路の一方においては、前記第1コイル及び第3コイルの直列接続体と前記入力端子の負極側との間に接続され、前記一対の電力変換回路の他方においては、前記第1コイル及び第3コイルの直列接続体と前記入力端子の正極側との間に接続され、前記第1の開閉手段、前記第2の開閉手段及び前記第1キャパシタの直列接続体に並列に、前記第2のキャパシタが接続されることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記一対の電力変換回路は、第1キャパシタ及び第2キャパシタの直流接続体を備え、該直列接続体に、前記第1及び第2の開閉手段の直列接続体が並列接続されて且つ、前記1次側コイルの一対の端子がそれぞれ、前記第1キャパシタ及び前記第2キャパシタの接続点と、前記第1及び第2の開閉手段の接続点とに接続されるものであり、前記電力変換回路の一方は、前記第1及び第2の開閉手段の接続点と前記入力端子の正極側との間に昇圧用コイルを備えて且つ、前記第1の開閉手段の一方の端子が前記入力端子の負極側に接続されるものであり、前記電力変換回路の他方は、前記第1及び第2の開閉手段の接続点と前記入力端子の負極側との間に昇圧用コイルを備えて且つ、前記第1の開閉手段の一方の端子が前記入力端子の正極側に接続されるものであることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項3〜8のいずれか1項に記載の発明において、前記トランスは、前記2次側コイルを、前記一対の電力変換回路間で共有することを特徴とする。
上記発明では、2次側コイルを共有することで、部品点数を低減することができる。
請求項10記載の発明は、請求項3〜9のいずれか1項に記載の発明において、前記一対の電力変換回路の出力側は、互いに直列接続されることを特徴とする。
上記発明では、電力変換システムの出力電圧を大きくすることができる。
請求項11記載の発明は、請求項1〜10のいずれか1項に記載の発明において、前記一対の電力変換回路の出力側は、互いに並列接続されることを特徴とする。
一対の電力変換回路の出力側を並列接続する場合には、これら一対の電力変換回路間で出力電圧が一致することが望まれる。このため、上記発明では、請求項1〜9記載の発明の利用価値が特に大きい。
請求項12記載の発明は、請求項1〜11のいずれか1項に記載の発明において、前記一対の電力変換回路の前記一対の入力端子同士が同一の給電手段に並列接続されることを特徴とする。
上記発明では、一対の電力変換回路同士で、一対の入力端子の電位が互いに等しいため、コモンモードノイズの相殺効果を好適に発揮することができる。
請求項13記載の発明は、請求項1〜12のいずれか1項に記載の発明において、当該電力変換システムの備える前記電力変換回路は、前記一対の電力変換回路の1又は複数の組からなることを特徴とする。
上記発明では、電力変換回路の数を偶数個として且つ、一対の電力変換回路の1又は複数の組からなるようにすることで、コモンモードノイズを好適に抑制することができる。
請求項14記載の発明は、請求項1〜13のいずれか1項に記載の発明において、前記一対の電力変換回路は、車載降圧コンバータであることを特徴とする。
第1の実施形態にかかるシステム構成図。 同実施形態にかかる整流回路の回路構成を示す回路図。 同実施形態にかかるコンバータ回路の構成するループ回路を示す回路図。 同実施形態にかかるパワースイッチング素子の配置態様を示す断面図。 従来技術の回路構成を示す回路図。 上記実施形態にかかるパワースイッチング素子の操作態様を示すタイムチャート。 第2の実施形態にかかる整流回路の回路構成を示す回路図。 第3の実施形態にかかるトランス及び整流回路の回路構成を示す回路図。 第4の実施形態にかかるトランス及び整流回路の回路構成を示す回路図。 第5の実施形態にかかるシステム構成図。 第5の実施形態にかかる整流回路の回路構成を示す回路図。 第6の実施形態にかかる整流回路の回路構成を示す回路図。 第7の実施形態にかかるトランス及び整流回路の回路構成を示す回路図。 第8の実施形態にかかるトランス及び整流回路の回路構成を示す回路図。 第9の実施形態にかかるシステム構成図。 第10の実施形態にかかるシステム構成図。 第11の実施形態にかかるシステム構成図。 第12の実施形態にかかるシステム構成図。 同実施形態にかかるコンバータ回路の構成するループ回路を示す回路図。 第13の実施形態にかかるシステム構成図。 第14の実施形態にかかるシステム構成図。 同実施形態にかかるコンバータ回路の構成するループ回路を示す回路図。 第15の実施形態にかかるシステム構成図。 同実施形態にかかるコンバータ回路の構成するループ回路を示す回路図。 第16の実施形態にかかるシステム構成図。
(第1の実施形態)
以下、本発明にかかる電力変換システムをハイブリッド車に適用した第1の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に、本実施形態にかかるシステム構成を示す。
高電圧バッテリ10は、その端子電圧が、所定の高電圧(例えば数百〜千数百V)となるものであり、車載低電圧システムから絶縁された車載高電圧システムを構成するものである。高電圧バッテリ10は、車載主機の電力供給源となるものである。
一方、補機12は、車載低電圧システムを構成するものであり、低電圧バッテリ等を備えて構成されている。補機12は、その負極側がグランド40(車体)に接続されている。なお、上記低電圧バッテリは、その端子電圧が所定の低電圧(例えば数V〜数十V)となるものである。
ここで、上記高電圧バッテリ10は、補機12への電力供給源となる。すなわち、高電圧バッテリ10の電圧は、DCDCコンバータ(コンバータ回路CVa,CVb)によって降圧されて補機12に印加される。詳しくは、コンバータ回路CVa,CVbは、一対の入力端子Tp,Tmに高電圧バッテリ10の正極及び負極がそれぞれ接続されている。また、コンバータ回路CVaの出力端子T1,T2のそれぞれは、補機12の正極及び負極に接続されており、コンバータ回路CVbの出力端子T3,T4のそれぞれは、補機12の正極及び負極に接続されている。
コンバータ回路CVa,CVbは、いずれもトランス20を備えた絶縁型コンバータである。更に、コンバータ回路CVa,CVbは、いずれもトランス20の1次側コイル22と高電圧バッテリ10とを備える閉ループ回路を構成するためのパワーMOS型電界効果トランジスタ(パワースイッチング素子Q1)を備えている。また、コンバータ回路CVa,CVbは、いずれもトランス20の1次側コイル22及びコンデンサ14を備える閉ループ回路を構成するためのパワーMOS型電界効果トランジスタ(パワースイッチング素子Q2)を備えている。これらパワースイッチング素子Q2及びコンデンサ14は、トランス20のリセットを行うための回路を構成する(アクティブクランプ回路を構成する)。
トランス20の2次側コイル24は、整流回路30に接続されている。図2に、整流回路30の構成を示す。図示されるように、整流回路30は、一対の出力端子T1,T2(T3,T4)間に接続されるコンデンサ32と、トランス20の2次側コイル24を流れる電流を一方向に制限するための手段(ダイオード31)とを備えている。特に、本実施形態では、ダイオード31によって、上記パワースイッチング素子Q1がオン状態とされる際に2次側コイル24に電流が流れることを阻止する。これにより、コンバータ回路CVa、CVbを、フライバックコンバータとして構成する。
なお、上記トランス20の1次側コイル22のターン数と、2次側コイル24のターン数、更にはこれらの比(巻数比)は、コンバータ回路CVa,CVb同士で互いに等しい。なお、ここでターン数とは、トランス20の磁路を鎖交する回数のことである。
先の図1に示すコントローラ42は、パワースイッチング素子Q1,Q2を操作することで、コンバータ回路CVa,CVbの出力電圧を制御する。詳しくは、これら一対のパワースイッチング素子Q1,Q2を相補駆動する。すなわち、これらパワースイッチング素子Q1,Q2の一方をオン且つ他方をオフする状態と一方をオフ且つ他方をオンする状態とを交互に実現する。なお、パワースイッチング素子Q1、Q2のスイッチング周波数は、例えば「数十kHz〜数百kHz」とすればよく、特に本実施形態では、「百数十kHz」を想定している。ただし、スイッチング周波数は固定値に限らず、スペクトラム拡散制御によって複数の周波数に拡散してもよい。
ここで、コンバータ回路CVa,CVbの出力電圧は、パワースイッチング素子Q1のオン・オフ操作の一周期に対するオン時間の比率(時比率)に応じて制御される。ここで、コンバータ回路CVa,CVbは、その回路構造上(配線レイアウト、幾何学的な回路構成)の相違にもかかわらず、上記時比率に対する出力電圧が互いに同一となる。これは、以下の理由による。
コンバータ回路CVa,CVbのそれぞれにおいて、パワースイッチング素子Q1をオン状態として且つパワースイッチング素子Q2をオフ状態とする場合、図3(a)に示すように、高電圧バッテリ10及びトランス20の1次側コイル22を備えて構成される閉ループ回路が構成される。これにより、高電圧バッテリ10の両端の電圧がトランス20の1次側コイル22に印加される。
一方、コンバータ回路CVa,CVbのそれぞれにおいて、パワースイッチング素子Q1をオフ状態として且つパワースイッチング素子Q2をオン状態とする場合、図3(b)に示すように、コンデンサ14及びトランス20の1次側コイル22を備えて構成される閉ループ回路が構成される。これにより、コンデンサ14の両端の電圧がトランス20の1次側コイル22に印加される。
ここで、トランス20の1次側コイル22のet積は、高電圧バッテリ10の電圧Vin,コンデンサ14の電圧Vc、時比率Dを用いると、「D・Vin=(1−D)Vc」となる。このため、コンバータ回路CVa,CVb間で、コンデンサ14の電圧は一致する。更に、コンバータ回路CVa,CVbは、ともにパワースイッチング素子Q1がオンする場合に、2次側コイル24を介してエネルギが出力される構成である。そして、1次側コイル22と2次側コイル24との巻数比が互いに等しいため、2次側コイル24の両端の電圧も一致し、ひいてはコンバータ回路CVa,CVbの出力電圧が互いに一致する。
ここで、コンバータ回路CVa,CVb間で回路構造上の相違を持たせたのは、パワースイッチング素子Q1,Q2のスイッチング状態の切り替えに起因するコモンモードノイズがグランド40を伝って補機12(特に無線機器等)のノイズ源となることを回避するためのものである。以下、これについて説明する。
パワースイッチング素子Q1,Q2のスイッチング状態の切り替えに際しては、コンバータ回路CVa,CVbの1次側とグランド40間のキャパシタ成分(浮遊容量)を介して、グランド40にコモンモードノイズが流れる。ここで、上記コンバータ回路CVa,CVbにあっては、パワースイッチング素子Q1,Q2の接続点の電位の変化が特に顕著となる。そして、パワースイッチング素子Q1,Q2の構造及びその配置上、これらのドレインを介してコモンモードノイズが特に流れやすい。
図4に、本実施形態にかかるパワースイッチング素子Q1,Q2を構成するパワーMOS型電界効果トランジスタの断面構成及びその配置態様を示す。図示されるように、パワーMOS型電界効果トランジスタTrは、ドレイン領域(図中、n型の伝導型を有する拡散領域)が、絶縁シートISを介して導電体である放熱器HR上に配置されている。ここで、放熱器HRは、グランド40に接続されている。このため、絶縁シートISとドレインと放熱器HRとがキャパシタ(浮遊容量)を構成する。このため、先の図1に示したように、パワースイッチング素子Q1,Q2の接続点とグランド40との間の浮遊容量44a、44bを介してグランド40にコモンモードノイズが流れる。
ここで、本実施形態では、コンバータ回路CVaにおいてパワースイッチング素子Q1,Q2のスイッチング状態の切り替えによって生じるコモンモードノイズを、コンバータ回路CVbにおいてパワースイッチング素子Q1,Q2のスイッチング状態の切り替えによって生じるコモンモードノイズによってキャンセルする。これは、コンバータ回路CVa,CVbの回路構成を互いに相違させることで可能となったものである。換言すれば、パワースイッチング素子Q1,Q2のそれぞれと、一対の入力端子Tp,Tmのそれぞれとの接続を、互いに逆とすることで可能となるものである。
すなわち、パワースイッチング素子Q1がオン状態且つパワースイッチング素子Q2がオフ状態である場合(スイッチング状態A)、一対のパワースイッチング素子Q1,Q2の接続点の電位は、コンバータ回路CVaでは、高電圧バッテリ10の負極電位となり、コンバータ回路CVbでは、高電圧バッテリ10の正極電位となる。これに対し、パワースイッチング素子Q1がオフ状態且つパワースイッチング素子Q2がオン状態である場合(スイッチング状態B)、一対のパワースイッチング素子Q1,Q2の接続点の電位は、コンバータ回路CVaでは、コンデンサ14の負極電位となり、コンバータ回路CVbでは、コンデンサ14の正極電位となる。
ここで、高電圧バッテリ10の負極の電位を「0」とすると、スイッチング状態Aからスイッチング状態Bに切り替えられる場合、コンバータ回路CVaの電位は、「0」から「Vin−Vc」に変化し、コンバータ回路CVbの電位は、「Vin」から「Vc」に変化する。すなわち、コンバータ回路CVaの電位変化は、「Vin−Vc」であるのに対し、コンバータ回路CVbの電位変化は、「Vc−Vin」である。このように、スイッチング状態Aからスイッチング状態Bへの切り替えに際し、コンバータ回路CVa,CVb間で、互いに絶対値が同一で変化極性が逆の変化をする。同様に、スイッチング状態Bからスイッチング状態Aへの切り替えに際しても、コンバータ回路CVa,CVb間で、互いに絶対値が同一で変化極性が逆の変化をすることがわかる。
このため、パワースイッチング素子Q1、Q2のそれぞれをコンバータ回路CVa,CVb同士で互いに同一の操作信号によって操作することで、先の図1に示した浮遊容量44aを介してコンバータ回路CVaから出力されるコモンモードノイズ(電流Icom)は、浮遊容量44bを介してコンバータ回路CVbに入力される。このため、コモンモードノイズがグランド40を介して補機12へと流れ込む事態を好適に抑制することができる。
これに対し、図5に示すように、コンバータ回路CVa,CVbを互いに同一の回路構造を有するものとする場合には、双方のコモンモードが互いに相殺されることなく、補機12へと流れ込む。
図6に、パワースイッチング素子Q1,Q2の操作態様の推移を示す。詳しくは、図6(a1)及び図6(a2)に、パワースイッチング素子Q1の操作信号の推移を示し、図6(b1)及び図6(b2)に、パワースイッチング素子Q2の操作信号の推移を示し、図6(c1)及び図6(c2)に、グランド40を基準とした浮遊容量44aの両端の電圧の推移を示し、図6(d1)及び図6(d2)に、グランドを基準とした浮遊容量44bの両端の電圧の推移を示す。
先の図5に示した回路及び本実施形態の回路(図1)は、図6に示す態様にて操作されることで、同一の出力電圧を生成するが、本実施形態の場合には先の図5に示した回路と比較してコモンモードノイズを低減できるメリットを有する。なお、図5に示した構成の場合、コンバータ回路CVaのパワースイッチング素子Q1、Q2のそれぞれと、コンバータ回路CVbのパワースイッチング素子Q2,Q1のそれぞれとを同一の信号にて操作することでコモンモードノイズを低減することはできる。ただしこの場合、双方の出力電圧が相違するため、時比率が「0.5」の場合以外には、コンバータ回路CVa,CVbの一方から他方に電流が流れるという問題が生じる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)コンバータ回路CVa,CVbを、パワースイッチング素子Q1,Q2のオン操作によって、それぞれ先の図3(a)、図3(b)に示した閉ループ回路を構成するものとして且つ、これらと一対の入力端子Tp,Tmとの接続関係を互いに逆とした。これにより、パワースイッチング素子Q1,Q2のそれぞれの操作信号をコンバータ回路CVa,CVb間で同一とすることで、コモンモードノイズの低減効果を奏しつつも出力電圧を同一とすることができる。
(2)一対のコンバータ回路CVa,CVbの出力側を、互いに並列接続した。この場合、これら一対のコンバータ回路CVa,CVb間で出力電圧が一致することが特に望まれる構成のため、一対のコンバータ回路CVa,CVbの回路構造を上記態様にて相違させることのメリットが特に大きい。
(3)一対のコンバータ回路CVa,CVbの一対の入力端子のそれぞれの電位を互いに同一とした。これにより、上記スイッチング状態Aとスイッチング状態Bとの切り替えに際し、コンバータ回路CVa,CVb間で電位変化の極性が逆であって且つその絶対値を高精度に一致させることができる。このため、コモンモードノイズの相殺効果を好適に発揮することができる。
(4)高電圧バッテリ10の電圧を降圧して補機12に印加するコンバータ回路を、一対のコンバータ回路CVa,CVbとした。これにより、コモンモードノイズを好適に相殺させることができる。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図7に、本実施形態にかかるトランス20及び整流回路30の構成を示す。なお、図7において、先の図1、図2に示した部材に対応する部材については、便宜上同一の符号を付している。
図示されるように、本実施形態では、コンバータ回路CVa,CVbを、フォワードコンバータとして構成する。すなわち、整流回路30は、パワースイッチング素子Q1がオン状態となる際に、トランス20の2次側コイル24に電流が流れることを許容する手段であって且つ、パワースイッチング素子Q2がオン状態となる際に、トランス20の2次側コイル24に電流が流れることを阻止する手段(ダイオード31)を備える。また、整流回路30は、トランス20の2次側コイル24を流れる電流を平滑化するための回路として、チョークコイル34と、コンデンサ32とを備える。更に、2次側コイル24に電流が流れない状況下(パワースイッチング素子Q2がオン状態である状況下)、チョークコイル34に蓄えられたエネルギを流動させる手段(フリーホイールダイオード33)を備える。
ここで、本実施形態でも、図示されるように、トランス20の2次側コイル24と、1次側コイル22に接続される上記一対の閉ループ回路(図3)との電気的な関係が、コンバータ回路CVa,CVb同士で互いに同一とされる。すなわち、一対の閉ループ回路のそれぞれが形成される期間における2次側コイル24の電流の流通の許可、禁止の態様が同一とされて且つ、1次側コイル22と2次側コイル24との巻数比が互いに同一とされる。このため、時比率に応じた出力電圧が、コンバータ回路CVa,CVb間で互いに同一となっている。
(第3の実施形態)
以下、第3の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図8に、本実施形態にかかるトランス20及び整流回路30の構成を示す。なお、図8において、先の図1、図2に示した部材に対応する部材については、便宜上同一の符号を付している。
図示されるように、本実施形態では、パワースイッチング素子Q1がオン状態となる期間と、パワースイッチング素子Q2がオン状態となる期間との双方で、トランス20の2次側から電流を出力可能な構成とする。すなわち、トランス20の2次側コイルは、一対の2次側コイル24a,24bを備えて構成され、各2次側コイル24a,24bの一対の端子間には、チョークコイル34を介してコンデンサ32が接続されている。更に、整流回路30は、パワースイッチング素子Q1がオン状態となる期間に2次側コイル24bを電流が流れることを許容して且つパワースイッチング素子Q2がオン状態となる期間に2次側コイル24bを電流が流れることを阻止する手段(ダイオード31b)を備える。また、整流回路30は、パワースイッチング素子Q2がオン状態となる期間に2次側コイル24aを電流が流れることを許容して且つパワースイッチング素子Q1がオン状態となる期間に2次側コイル24aを電流が流れることを阻止する手段(ダイオード31a)を備える。
ここで、本実施形態でも、図示されるように、トランス20の2次側コイル24と、1次側コイル22に接続される上記一対の閉ループ回路(図3)との電気的な関係が、コンバータ回路CVa,CVb同士で互いに同一とされる。このため、時比率に応じた出力電圧が、コンバータ回路CVa,CVb間で互いに同一となっている。
(第4の実施形態)
以下、第4の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図9に、本実施形態にかかるトランス20及び整流回路30の構成を示す。なお、図9において、先の図1、図2に示した部材に対応する部材については、便宜上同一の符号を付している。
図示されるように、本実施形態では、トランス20の2次側コイルから出力される電流を平滑化する手段を、上記チョークコイル34に加えて、トランス20の1次側コイルにて構成する。詳しくは、まず、トランス20を、一対のトランス20A,20Bとして構成する。そして、これら一対のトランス20A,20Bの1次側コイル22a,22bを直列接続して、先の図3に示した一対の閉ループ回路を構成する要素とする。一方、トランス20A,20Bのそれぞれの2次側コイル24a,24bは、チョークコイル34を介してコンデンサ32に並列接続される。そして、整流回路30として、パワースイッチング素子Q1がオン状態となる期間において2次側コイル24aに電流が流れることを阻止して且つパワースイッチング素子Q2がオン状態となる期間において2次側コイル24aに電流が流れることを許容する手段(ダイオード31a)を備える。また、整流回路30として、パワースイッチング素子Q2がオン状態となる期間において2次側コイル24bに電流が流れることを阻止して且つパワースイッチング素子Q1がオン状態となる期間において2次側コイル24bに電流が流れることを許容する手段(ダイオード31b)を備える。
こうした構成によれば、パワースイッチング素子Q1がオン状態となる期間においては、トランス20Aの1次側コイル22aがエネルギ蓄積コイルとして機能して且つ、トランス20Bがフォワードコンバータの機能を有する。一方、パワースイッチング素子Q2がオン状態となる期間においては、トランス20Bの1次側コイル22bがエネルギ蓄積コイルとして機能して且つ、トランス20Aがフォワードコンバータの機能を有する。
ここで、本実施形態でも、図示されるように、トランス20A,Bの2次側コイル24a,24bと、1次側コイル22a,22bに接続される上記一対の閉ループ回路(図3に準じた回路)との電気的な関係が、コンバータ回路CVa,CVb同士で互いに同一とされる。このため、時比率に応じた出力電圧が、コンバータ回路CVa,CVb間で互いに同一となっている。
(第5の実施形態)
以下、第5の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図10に、本実施形態にかかるシステム構成を示す。なお、図10において、先の図1に示した部材に対応する部材については、便宜上同一の符号を付している。
図示されるように、本実施形態では、コンバータ回路CVa,CVb間で、トランス20の2次側及び整流回路30を共有化する。図11に、トランス20及び整流回路30の構成を示す。
以上説明した本実施形態によれは、先の第1の実施形態の上記(1)〜(4)の効果に加えて、更に以下の効果が得られるようになる。
(5)トランス20の2次側コイル24と、整流回路30とを一対のコンバータ回路CVa,CVb間で共有した。これにより、部品点数を低減することができる。
(第6の実施形態)
以下、第6の実施形態について、先の第5の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図12に、本実施形態にかかるトランス20及び整流回路30の構成を示す。なお、図12において、先の図10、図11に示した部材に対応する部材については、便宜上同一の符号を付している。
図示されるように、本実施形態では、先の第2の実施形態において、トランス20の2次側及び整流回路30を共有化した構成とする。
(第7の実施形態)
以下、第7の実施形態について、先の第5の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図13に、本実施形態にかかるトランス20及び整流回路30の構成を示す。なお、図13において、先の図10、図11に示した部材に対応する部材については、便宜上同一の符号を付している。
図示されるように、本実施形態では、先の第3の実施形態において、トランス20の2次側及び整流回路30を共有化した構成とする。
(第8の実施形態)
以下、第8の実施形態について、先の第5の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図14に、本実施形態にかかるトランス20及び整流回路30の構成を示す。なお、図14において、先の図10、図11等に示した部材に対応する部材については、便宜上同一の符号を付している。
図示されるように、本実施形態では、先の第4の実施形態において、トランス20の2次側及び整流回路30を共有化した構成とする。
(第9の実施形態)
以下、第9の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図15に、本実施形態にかかるシステム構成を示す。なお、図15において、先の図1に示した部材に対応する部材については、便宜上同一の符号を付している。
本実施形態では、一対のコンバータ回路CVa,CVbを3組備える。これらは、いずれも高電圧バッテリ10の正極及び負極に一対の入力端子が接続されるものである。また、コンバータ回路CVa,CVbの3つの組は、いずれもその出力側が並列接続されている。
ここで、上記各組のパワースイッチング素子Q1、Q2の接続点間のグランド40上の距離は、他の組のいずれの上記接続点との間のグランド40上の距離よりも長くないことが望ましい。更に、上記各組のパワースイッチング素子Q1、Q2の接続点間のグランド40上の距離は、他の組のいずれの上記接続点との間のグランド40上の距離よりも短いことがより望ましい。
上記各組のパワースイッチング素子Q1,Q2は、先の図6(a1)及び図6(b1)に示した態様にて操作される。ただし、互いに相違する組のパワースイッチング素子Q1,Q2の操作信号については、必ずしも同一でなくてもよい。例えば、スイッチング制御に起因するノイズ周波数を拡散させるスペクトラム拡散を行う観点からは、各組のスイッチング周波数を互いに相違させることが望ましい。
以上説明した本実施形態によれは、先の第1の実施形態の上記(1)〜(4)の効果に加えて、更に以下の効果が得られるようになる。
(6)高電圧バッテリ10の電圧を降圧して補機12に印加するコンバータ回路を、一対のコンバータ回路CVa,CVbの複数組とした。これにより、コンバータ回路CVaから出力されるコモンモードノイズとコンバータ回路CVbから出力されるコモンモードノイズとを好適に相殺させることができる。
(第10の実施形態)
以下、第10の実施形態について、先の第1、第9の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図16に、本実施形態にかかるシステム構成を示す。なお、図16において、先の図1に示した部材に対応する部材については、便宜上同一の符号を付している。
本実施形態では、一対のコンバータ回路CVa,CVbを3組備える。これらは、いずれも高電圧バッテリ10の正極及び負極に一対の入力端子が接続されるものである。また、合計6個のコンバータ回路は、互いにその出力側が直列接続されている。
詳しくは、合計6個のコンバータ回路は、隣接するもの同士が互いに相違する回路構造のコンバータとなるようにして直列接続されている。これは、上記各組のパワースイッチング素子Q1、Q2の接続点間のグランド40上の距離が、他の組のいずれの上記接続点との間のグランド40上の距離よりも長くないようにする設定を容易とするためのものである。
以上説明した本実施形態によれは、先の第1の実施形態の上記(1)〜(4)の効果に加えて、更に以下の効果が得られるようになる。
(7)コンバータ回路CVa,CVbの組を互いに直列接続した。これにより、電力変換システムの出力電圧を大きくすることができる。
(第11の実施形態)
以下、第11の実施形態について、先の第5、第9の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図17に、本実施形態にかかるシステム構成を示す。なお、図17において、先の図10に示した部材に対応する部材については、便宜上同一の符号を付している。
本実施形態では、一対のコンバータ回路CVa,CVbを3組備える。これらは、いずれも高電圧バッテリ10の正極及び負極に一対の入力端子が接続されるものである。また、合計6個のコンバータ回路は、トランス20の2次側と整流回路30とを共有化している。
詳しくは、合計6個のコンバータ回路の1次側回路FCa,FCbは、隣接するもの同士が互いに相違する回路構造となるようにして並列接続されている。これは、上記各組のパワースイッチング素子Q1、Q2の接続点間のグランド40上の距離が、他の組のいずれの上記接続点との間のグランド40上の距離よりも長くないようにする設定を容易とするためのものである。
(第12の実施形態)
以下、第12の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図18に、本実施形態にかかるシステム構成を示す。なお、図18において、先の図1に示した部材に対応する部材については、便宜上同一の符号を付している。
図示されるように、本実施形態では、パワースイッチング素子Q1がオン状態となる期間において形成される閉ループ回路にもクランプ回路を構成するコンデンサ14が含まれる構成とする。すなわち、パワースイッチング素子Q1がオン状態となる期間においては、コンバータ回路CVa,CVbはいずれも、図19(a)に示すように、高電圧バッテリ10、コンデンサ14及び1次側コイル22を備える閉ループ回路を構成する。これに対し、パワースイッチング素子Q2がオン状態となる期間においては、図19(b)に示すように、コンデンサ14及び1次側コイル22を備える閉ループ回路が構成される。
こうした回路構成とする場合、コンデンサ14の電圧Vcが先の第1の実施形態のものとは相違することとなり、ひいては時比率に応じた出力電圧も相違することとなる。ただし、パワースイッチング素子Q1がオン状態となる期間において形成される閉ループ回路と、パワースイッチング素子Q2がオン状態となる期間において形成される閉ループ回路とが、互いに電気的に等しいため、コンバータ回路CVa,CVb同士でコンデンサ14の電圧Vcは等しくなる。ちなみに、パワースイッチング素子Q1のオン・オフの一周期に対するパワースイッチング素子Q1がオン状態となる時間の比率である時比率Dを用いると、コンデンサ14の電圧Vcと、高電圧バッテリ10の電圧Vinとの間には、「(Vin−Vc)D=Vc(1−D)」の関係がある。
ここで、本実施形態では、トランス20の2次側及び整流回路30の具体的な構成は、先の第1の実施形態と同様、先の図2に示した回路構成とする。この際、トランス20の2次側コイル24と、1次側コイル22に接続される上記一対の閉ループ回路(図19)との電気的な関係を、コンバータ回路CVa,CVb同士で互いに同一とする。このため、時比率に応じた出力電圧が、コンバータ回路CVa,CVb間で互いに同一となっている。
(第13の実施形態)
以下、第13の実施形態について、先の第12の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図20に、本実施形態にかかるシステム構成を示す。なお、図20において、先の図18に示した部材に対応する部材については、便宜上同一の符号を付している。
図示されるように、本実施形態では、コンバータ回路CVa、CVb間で、トランス20の2次側及び整流回路30を共有化する。
(第14の実施形態)
以下、第14の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図21に、本実施形態にかかるシステム構成を示す。なお、図21において、先の図1に示した部材に対応する部材については、便宜上同一の符号を付している。
図示されるように、本実施形態にかかる一対のコンバータ回路CVa、CVbはいずれも、一対のトランス20A,20Bを備えている。ここで、トランス20Aは、1次側コイルW1、W2を備えており、トランス20Bは、1次側コイルW3,W4を備えている。また、トランス20Aの2次側コイルW5とトランス20Bの2次側コイルW6とのそれぞれは、コンデンサ32に並列接続されている。また、整流回路30は、トランス20Aの2次側コイルW5とコンデンサ32とを備えるループ回路を開閉する同期整流用のスイッチング素子35と、トランス20Bの2次側コイルW6とコンデンサ32とを備えるループ回路を開閉する同期整流用のスイッチング素子36とを備えている。
上記コンバータ回路CVaは、その一対の入力端子Tp,Tm間に、1次側コイルW1,W3の直列接続体が接続されている。詳しくは、1次側コイルW1,W3の直列接続体の一方の端子は、パワースイッチング素子Q1を介して入力端子Tmに接続されている。1次側コイルW1,W3の直列接続体とパワースイッチング素子Q1との接続点には、1次側コイルW4の一方の端子が接続されており、1次側コイルW4の他方の端子には、1次側コイルW2が接続されている。上記1次側コイルW2,W4の直列接続体には、コンデンサ52及びパワースイッチング素子Q2の直列接続体が並列接続されている。また、パワースイッチング素子Q1,Q2及びコンデンサ52の直列接続体には、コンデンサ50が並列接続されている。
上記コンバータ回路CVbは、その一対の入力端子Tp,Tm間に、1次側コイルW1,W3の直列接続体が接続されている。詳しくは、1次側コイルW1,W3の直列接続体の一方の端子は、パワースイッチング素子Q1を介して入力端子Tpに接続されている。1次側コイルW1,W3の直列接続体とパワースイッチング素子Q1との接続点には、1次側コイルW2の一方の端子が接続されており、1次側コイルW2の他方の端子には、1次側コイルW4が接続されている。上記1次側コイルW2,W4の直列接続体には、コンデンサ52及びパワースイッチング素子Q2の直列接続体が並列接続されている。また、パワースイッチング素子Q1,Q2及びコンデンサ52の直列接続体には、コンデンサ50が並列接続されている。
このように、本実施形態でも、コンバータ回路CVa,CVbは、互いにその回路構造上の相違点を有する。しかし、パワースイッチング素子Q1のオン・オフ操作の一周期に対するオン操作時間の比率である時比率に応じた出力電圧は、互いに等しくなる。これは、パワースイッチング素子Q1がオン状態となる期間において1次側コイルW1〜W4に印加される電圧と、パワースイッチング素子Q2がオン状態となる期間において1次側コイルW1〜W4に印加される電圧とがコンバータ回路CVa,CVb同士で等しく且つ、これら電圧印加のための閉ループ回路と2次側コイルW5,W6との電気的な関係がコンバータ回路CVa,CVb同士で互いに等しいからである。以下、これについて図22に基づき説明する。
図22(a)は、パワースイッチング素子Q1がオン状態となる期間においてコンバータ回路CVaに形成される閉ループ回路を示し、図22(b)は、パワースイッチング素子Q1がオン状態となる期間においてコンバータ回路CVbに形成される閉ループ回路を示す。図示されるように、コンバータ回路CVa,CVbのいずれにおいても、閉ループ回路が2つ形成される。すなわち、図中、高電圧バッテリ10、1次側コイルW1,W3を備える閉ループ回路(図中、一点鎖線にて表記)と、コンデンサ50及び1次側コイルW2,W4を備える閉ループ回路(図中、破線にて表記)とが形成される。ここで、図中一点鎖線にて示した閉ループ回路は、1次側コイルW1,W3の直列接続体の両端に、高電圧バッテリ10の電圧を印加するためのものである。また、図中破線にて示した閉ループ回路は、1次側コイルW2,W4の直列接続体の両端にコンデンサ50の電圧を印加するためのものである。
一方、図22(c)は、パワースイッチング素子Q2がオン状態となる期間においてコンバータ回路CVaに形成される閉ループ回路を示し、図22(d)は、パワースイッチング素子Q2がオン状態となる期間においてコンバータ回路CVbに形成される閉ループ回路を示す。図示されるように、コンバータ回路CVa,CVbのいずれにおいても、閉ループ回路が3つ形成される。すなわち、図中、高電圧バッテリ10、1次側コイルW1,W3、コンデンサ50,52を備える閉ループ回路及び高電圧バッテリ10、1次側コイルW1〜W4,コンデンサ50を備える閉ループ回路(図中、一点鎖線にて表記)と、コンデンサ52及び1次側コイルW2,W4を備える閉ループ回路(図中、破線にて表記)とが形成される。なお、コンバータ回路CVaとコンバータ回路CVbとで、図中一点鎖線にて示した閉ループ回路は、回路構造上互いに相違している。すなわち、コンバータ回路CVaにおいては、高電圧バッテリ10の負極側にコンデンサ50が接続されているのに対し、コンバータ回路CVbにおいては、高電圧バッテリ10の正極側にコンデンサ50が接続されている。しかし、これらは電気的には同一の回路とみなせる。これは、1次側コイルW1,W2に印加される電圧を高電圧バッテリ10の電圧とコンデンサ50,52の電圧とによって表現する場合、コンバータ回路CVa,CVbのいずれにおいても、高電圧バッテリ10の電圧からコンデンサ50,52の電圧を減算した値の電圧が印加されると表現できるためである。
図22(a)及び図22(b)に示した閉ループ回路と、図22(c)及び図22(d)に示した閉ループ回路とが電気的に等しいため、et積の関係等に基づき、コンバータ回路CVa,CVb間でコンデンサ50,52の電圧は互いに等しくなることがわかる。
そして、先の図21に示したスイッチング素子35,36を、これら各閉ループ回路と、トランス20A,20Bの2次側の回路との電気的な関係が、一対のコンバータ回路CVa,CVb間で互いに等しくなるように操作する。これにより、コンバータ回路CVa、CVbはともに、パワースイッチング素子Q1がオン状態となる期間において、1次側コイルW1,W2がエネルギ蓄積コイルとして機能して且つトランス20Bがフォワードコンバータの機能を有するようにする。更に、コンバータ回路CVa、CVbはともに、パワースイッチング素子Q2がオン状態となる期間において、トランス20Aがフォワードコンバータの機能を有して且つ1次側コイルW3,W4がエネルギ蓄積コイルとして機能するようにする。これにより、パワースイッチング素子Q1,Q2のそれぞれをコンバータ回路CVa,CVb同士で互いに同一に操作することで、これらの出力電圧を互いに一致させることができる。
しかも、パワースイッチング素子Q1,Q2のこうした操作によれば、コンバータ回路CVaから出力されるコモンモードノイズと、コンバータ回路CVbから出力されるコモンモードノイズとを互いに相殺させることもできる。これは、コンバータ回路20aにおいては、パワースイッチング素子Q1、Q2を入力端子Tm側に接続して且つ、コンバータ回路CVbにおいては、パワースイッチング素子Q1,Q2を入力端子Tp側に接続したためである。
(第15の実施形態)
以下、第15の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図23に、本実施形態にかかるシステム構成を示す。なお、図23において、先の図1等に示した部材に対応する部材については、便宜上同一の符号を付している。
図示されるように、本実施形態にかかるコンバータ回路CVa,CVbは、いずれもトランス20の2次側コイルとして、一対の2次側コイル24a,24bを備えている。これら2次側コイル24a,24bは、ともにチョークコイル34を介してコンデンサ32に並列接続されている。また、2次側コイル24a、チョークコイル34及びコンデンサ32を備えるループ回路を開閉する同期整流用のスイッチング素子35と、2次側コイル24b、チョークコイル34及びコンデンサ32を備えるループ回路を開閉する同期整流用のスイッチング素子36を備える。
また、コンバータ回路CVa、CVbは、一対のコンデンサ60,62の直列接続体と、パワースイッチング素子Q1,Q2の直列接続体とを備え、これら各直列接続体が互いに並列接続されている。また、パワースイッチング素子Q1,Q2の接続点と、一対のコンデンサ60,62の接続点との間には、トランス20の1次側コイル22が接続されている。
ここで、コンバータ回路CVaにおいては、パワースイッチング素子Q1,Q2の接続点と、高電圧バッテリ10の正極との間に、昇圧用コイル64が接続されている。また、パワースイッチング素子Q1が高電圧バッテリ10の負極側に接続されている。
一方、コンバータ回路CVbにおいては、パワースイッチング素子Q1,Q2の接続点と、高電圧バッテリ10の負極との間に、昇圧用コイル64が接続されている。また、パワースイッチング素子Q1が高電圧バッテリ10の正極側に接続されている。
このように、本実施形態でも、コンバータ回路CVa,CVbは、互いにその回路構造上の相違点を有する。しかし、パワースイッチング素子Q1のオン・オフ操作の一周期に対するオン操作時間の比率である時比率に応じた出力電圧が互いに等しい。これは、パワースイッチング素子Q1がオン状態となる期間において1次側コイル22に印加される電圧と、パワースイッチング素子Q2がオン状態となる期間において1次側コイル22に印加される電圧とがコンバータ回路CVa,CVb同士で等しく且つ、これら電圧印加のための閉ループ回路と2次側コイル24a,24bとの電気的な関係がコンバータ回路CVa,CVb同士で互いに等しくなるような操作が可能だからである。以下、これについて図24に基づき説明する。
図24(a)及び図24(b)はそれぞれ、パワースイッチング素子Q1がオン状態となる期間においてコンバータ回路CVa,CVbのそれぞれで形成される閉ループ回路を示す。図中、一点鎖線にて示されるように、この期間においては、1次側コイル22とコンデンサ62とを備える閉ループ回路が形成され、これにより、1次側コイル22にコンデンサ62の電圧が印加される。なお、この際、図中、破線にて示されるように、高電圧バッテリ10及び昇圧用コイル64を備える閉ループ回路が形成されることで、昇圧用コイル64にエネルギが蓄積される。
図24(c)及び図24(d)はそれぞれ、パワースイッチング素子Q2がオン状態となる期間においてコンバータ回路CVaに形成される閉ループ回路を示す。図中、一点鎖線にて示されるように、この期間においては、1次側コイル22及びコンデンサ60を備える閉ループ回路が構成され、1次側コイル22にコンデンサ60の電圧が印加される。なお、この際、図中、破線にて示されるように、高電圧バッテリ10、昇圧用コイル64、コンデンサ60,62を備える閉ループ回路が構成され、昇圧用コイル64に蓄積されたエネルギがコンデンサ60,62に供給される。
ここで、パワースイッチング素子Q1がオン状態とされる期間において形成される閉ループ回路である図24(a)及び図24(b)に示した閉ループ回路は、互いに電気的に等しい。また、パワースイッチング素子Q2がオン状態とされる期間において形成される閉ループ回路である図24(c)及び図24(d)に示した閉ループ回路は、互いに電気的に等しい。このため、et積の関係等に基づき、コンバータ回路CVa,CVb間でコンデンサ60,62の電圧が互いに等しくなることがわかる。
そして、先の図23に示したスイッチング素子35,36を、これら各閉ループ回路と、トランス20の2次側の回路との電気的な関係が、一対のコンバータ回路CVa,CVb間で互いに等しくなるように操作する。これにより、パワースイッチング素子Q1,Q2のそれぞれをコンバータ回路CVa,CVb同士で互いに同一に操作することで、これらの出力電圧を互いに一致させることができる。
しかも、パワースイッチング素子Q1,Q2のこうした操作によれば、コンバータ回路CVaから出力されるコモンモードノイズと、コンバータ回路CVbから出力されるコモンモードノイズとを互いに相殺させることもできる。これは、コンバータ回路CVaにおいては、パワースイッチング素子Q1、Q2を入力端子Tm側に接続して且つ、コンバータ回路CVbにおいては、パワースイッチング素子Q1,Q2を入力端子Tp側に接続したためである。
(第16の実施形態)
以下、第16の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図25に、本実施形態にかかるシステム構成を示す。なお、図25において、先の図1等に示した部材に対応する部材については、便宜上同一の符号を付している。
図示されるように、本実施形態にかかるコンバータ回路CVa,CVbは、いずれも非絶縁型のコンバータである。コンバータ回路CVa,CVbは、いずれも、パワースイッチング素子Q1,Q2の直列接続体を備え、これが高電圧バッテリ10に並列接続されている。また、パワースイッチング素子Q1は、コイル70を介してコンデンサ72に並列接続されている。
ここで、コンバータ回路CVaは、高電圧バッテリ10の負極側にパワースイッチング素子Q1が接続され、高電圧バッテリ10の正極側にパワースイッチング素子Q2が接続されている。
一方、コンバータ回路CVbは、高電圧バッテリ10の正極側にパワースイッチング素子Q1が接続され、高電圧バッテリ10の負極側にパワースイッチング素子Q2が接続されている。
こうした構成によっても、パワースイッチング素子Q1,Q2のそれぞれを、コンバータ回路CVa,CVb間で同一に操作することで、その出力電圧(コンデンサ72の電圧)の絶対値を同一とすることができる。
しかも、パワースイッチング素子Q1,Q2のこうした操作によれば、コンバータ回路CVaから出力されるコモンモードノイズと、コンバータ回路CVbから出力されるコモンモードノイズとを互いに相殺させることもできる。これは、コンバータ回路CVaにおいては、パワースイッチング素子Q1を入力端子Tm側に接続して且つ、コンバータ回路CVbにおいては、パワースイッチング素子Q1を入力端子Tp側に接続したためである。
(その他の実施形態)
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・上記第1〜11の実施形態にかかるコンバータ回路CVaにおいては、高電圧バッテリ10の正極側にコンデンサ14を接続して且つパワースイッチング素子Q1側にパワースイッチング素子Q2を接続したが、逆でもよい。
・上記第1〜11の実施形態にかかるコンバータ回路CVbにおいては、高電圧バッテリ10の負極側にコンデンサ14を接続して且つパワースイッチング素子Q1側にパワースイッチング素子Q2を接続したが、逆でもよい。
・第1の実施形態に対する第9の実施形態の変更点によって、第2〜4の実施形態を変更してもよい。
・第1の実施形態に対する第10の実施形態の変更点によって、第2〜4の実施形態を変更してもよい。
・第5の実施形態に対する第11の実施形態の変更点によって、第6〜8の実施形態を変更してもよい。
・上記第4、第8の実施形態においては、平滑化用コイルをトランスの1次側コイルにて構成するとともに、2次側にチョークコイル34を備えることで、トランスの2次側からの出力電流を平滑化するための手段を構成したがこれに限らない。例えば、チョークコイル34を備えなくてもよい。
・上記第2、3、6〜8、15の実施形態においては、トランスの2次側からの出力電流を平滑化するための手段を、2次側にチョークコイル34を備えて構成したがこれに限らない。例えば、第4,8の実施形態のように、平滑化用コイルをトランスの1次側コイルにて構成することで上記平滑化する手段を構成してもよい。
・上記第12,13の実施形態にかかるコンバータ回路CVaにおいては、高電圧バッテリ10の正極側にコンデンサ14を接続して且つ、パワースイッチング素子Q1側にトランス20の1次側コイル22を接続したがこれに限らない。例えば、高電圧バッテリ10の正極側にトランス20の1次側コイル22を接続して且つ、パワースイッチング素子Q1側にコンデンサ14を接続してもよい。
・上記第12,13の実施形態にかかるコンバータ回路CVbにおいては、高電圧バッテリ10の負極側にコンデンサ14を接続して且つパワースイッチング素子Q1側にトランス20の1次側コイル22を接続したがこれに限らない。例えば、高電圧バッテリ10の負極側にトランス20の1次側コイル22を接続して且つ、パワースイッチング素子Q1側にコンデンサ14を接続してもよい。
・第1の実施形態に対する第12の実施形態の変更点によって、第2〜4,9,10の実施形態を変更してもよい。
・第5の実施形態に対する第13の実施形態の変更点によって、第6〜8,11の実施形態を変更してもよい。
・上記第14の実施形態では、整流回路30を、スイッチング素子35,36を備えて構成したがこれに限らず、ダイオードを備えて構成してもよい。
・上記第14の実施形態にかかるコンバータ回路CVaにおいては、パワースイッチング素子Q2をパワースイッチング素子Q1側に接続して且つ、コンデンサ52をコンデンサ50側に接続したがこれに限らず、逆でもよい。
・上記第14の実施形態にかかるコンバータ回路CVbにおいては、パワースイッチング素子Q2をパワースイッチング素子Q1側に接続して且つ、コンデンサ52をコンデンサ50側に接続したがこれに限らず、逆でもよい。
・上記第1〜13の実施形態において、整流回路30をダイオードを備えて構成する代わりに、同期整流用のスイッチング素子を備えて構成してもよい。
・上記第15の実施形態において、昇圧用コイル64を電流が流れることで生成される閉磁路と、1次側コイル22を電流が流れることで生成される閉磁路とを同一とし、これが2次側コイル24によって鎖交されるようにしてもよい。
・上記各実施形態では、一対のコンバータ回路CVa,CVbのそれぞれの一対の入力端子を互いに同電位としたがこれに限らない。例えば、一対のコンバータ回路CVa,CVbの入力端子に接続されるこれらコンバータ回路CVa,CVbの給電手段を互いに相違させてもよい。ただし、これら給電手段の出力電圧は互いに略等しい(出力電圧に対するその差が例えば「5%」以下)であることが望ましい。ちなみに、高電圧バッテリ10が電池セルの直列接続体としての組電池である場合、各別の給電手段を、組電池を構成する電池セルを2分割することで構成することができる。また、2個直列に接続される蓄電手段(コンデンサ)に発電機の出力電圧が印加されるようにし、これら蓄電手段をそれぞれコンバータ回路CVa,CVbの各別の給電手段としてもよい。更に、コンバータ回路の入力端子を直列接続する手法としては、一対のコンバータ回路の入力端子を直列接続するものに限らず、複数組のコンバータ回路の入力端子を直列接続するものであってよい。この場合、給電手段は、例えば、高電圧バッテリ10の電池セルを複数組によって分割したり、発電機の出力電圧の印加対象を複数組直列接続された蓄電手段としたりすることで構成することができる。
・上記各実施形態では、パワースイッチング素子Q1,Q2等として、NチャネルのパワーMOS型電界効果トランジスタを用いたがこれに限らず、PチャネルのパワーMOS型電界効果トランジスタ等任意のパワー電界効果トランジスタを用いてもよい。また例えば、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ等を用いてもよい。
・コンバータ回路CVa,CVbとしては、ハイブリッド車に搭載されるものに限らず、例えば電気自動車に搭載されるものであってもよい。更に、車載コンバータにも限らない。
・コンバータ回路CVa,CVbとしては、降圧コンバータに限らず、昇圧コンバータや昇降圧コンバータであってもよい。
10…高電圧バッテリ、12…補機、Q1,Q2…パワースイッチング素子、CVa,CVb…コンバータ回路(電力変換回路の一実施形態)。

Claims (14)

  1. 一対の入力端子間に印加される電圧を別の電圧値を有する電圧に変換して出力する電力変換回路を少なくとも一対備える電力変換システムにおいて、
    前記一対の電力変換回路はいずれも、第1の開閉手段及び第2の開閉手段を備えて且つ、前記第1及び第2の開閉手段がそれぞれ閉状態及び開状態とされる場合に当該電力変換回路の備えるコイルに電圧を印加するための第1のループ回路が形成される一方、前記第1及び第2の開閉手段がそれぞれ開状態及び閉状態とされる場合に前記コイルに電圧を印加するための第2のループ回路が形成され、
    前記一対の電力変換回路は、それぞれの備える前記第1のループ回路同士及び前記第2のループ回路同士が互いに電気的に等しいものであって且つ、前記入力端子に対する前記第1及び第2の開閉手段の接続状態を互いに逆とするものであり、
    前記第1の開閉手段及び前記第2の開閉手段のそれぞれの操作を、前記一対の電力変換回路間で同期させる同期手段を更に備えることを特徴とする電力変換システム。
  2. 前記第1及び第2のループ回路はそれぞれ、前記コイルに電圧を印加する電圧印加手段を備えて且つ、これら第1及び第2のループ回路同士で電圧印加手段に相違するものがあることを特徴とする請求項1記載の電力変換システム。
  3. 前記一対の電力変換回路は、前記一対の入力端子に1次側コイルが接続されて且つ前記変換された電圧を出力する側に2次側コイルが接続されたトランスを備え、
    前記第1のループ回路及び前記第2のループ回路の双方の備える前記コイルは、前記1次側コイルであることを特徴とする請求項1又は2記載の電力変換システム。
  4. 前記第1のループ回路は、前記一対の入力端子間に介在する給電手段と前記1次側コイルとを備える電気経路であり、
    前記第2のループ回路は、前記給電手段を備えることなく、前記1次側コイルに加えてキャパシタを備える電気経路であることを特徴とする請求項3記載の電力変換システム。
  5. 前記第2のループ回路の備えるキャパシタは、前記第1のループ回路には含まれず、
    前記第1のループ回路を開閉する前記第1の開閉手段は、前記一対の電力変換回路の一方においては前記入力端子の正極側に接続されて且つ前記一対の電力変換回路の他方においては前記入力端子の負極側に接続されることを特徴とする請求項4記載の電力変換システム。
  6. 前記第2のループ回路の備えるキャパシタは、前記第1のループ回路にも含まれ、
    前記第1のループ回路を開閉する前記第1の開閉手段は、前記一対の電力変換回路の一方においては前記入力端子の正極側に接続されて且つ前記一対の電力変換回路の他方においては前記入力端子の負極側に接続されることを特徴とする請求項4記載の電力変換システム。
  7. 前記一対の電力変換回路は、第1キャパシタ及び第2キャパシタを備え、
    前記トランスは、第1トランス及び第2トランスを備え、
    前記第1トランスは、第1コイル及び第2コイルとの一対の1次側コイルと、2次側コイルとしての第5コイルとを備え、
    前記第2トランスは、第3コイル及び第4コイルとの一対の1次側コイルと、2次側コイルとしての第6コイルとを備え、
    前記第1コイル及び第3コイルは直列接続され、
    前記第2コイル及び第4コイルは直列接続され、
    前記第2コイル及び第4コイルの直列接続体に、前記第2の開閉手段及び前記第1キャパシタの直列接続体が並列接続され、
    前記第1の開閉手段は、前記一対の電力変換回路の一方においては、前記第1コイル及び第3コイルの直列接続体と前記入力端子の負極側との間に接続され、前記一対の電力変換回路の他方においては、前記第1コイル及び第3コイルの直列接続体と前記入力端子の正極側との間に接続され、
    前記第1の開閉手段、前記第2の開閉手段及び前記第1キャパシタの直列接続体に並列に、前記第2のキャパシタが接続されることを特徴とする請求項3記載の電力変換システム。
  8. 前記一対の電力変換回路は、第1キャパシタ及び第2キャパシタの直流接続体を備え、該直列接続体に、前記第1及び第2の開閉手段の直列接続体が並列接続されて且つ、前記1次側コイルの一対の端子がそれぞれ、前記第1キャパシタ及び前記第2キャパシタの接続点と、前記第1及び第2の開閉手段の接続点とに接続されるものであり、
    前記電力変換回路の一方は、前記第1及び第2の開閉手段の接続点と前記入力端子の正極側との間に昇圧用コイルを備えて且つ、前記第1の開閉手段の一方の端子が前記入力端子の負極側に接続されるものであり、
    前記電力変換回路の他方は、前記第1及び第2の開閉手段の接続点と前記入力端子の負極側との間に昇圧用コイルを備えて且つ、前記第1の開閉手段の一方の端子が前記入力端子の正極側に接続されるものであることを特徴とする請求項3記載の電力変換システム。
  9. 前記トランスは、前記2次側コイルを、前記一対の電力変換回路間で共有することを特徴とする請求項3〜8のいずれか1項に記載の電力変換システム。
  10. 前記一対の電力変換回路の出力側は、互いに直列接続されることを特徴とする請求項3〜9のいずれか1項に記載の電力変換システム。
  11. 前記一対の電力変換回路の出力側は、互いに並列接続されることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の電力変換システム。
  12. 前記一対の電力変換回路の前記一対の入力端子同士が同一の給電手段に並列接続されることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の電力変換システム。
  13. 当該電力変換システムの備える前記電力変換回路は、前記一対の電力変換回路の1又は複数の組からなることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の電力変換システム。
  14. 前記一対の電力変換回路は、車載降圧コンバータであることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の電力変換システム。
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