JP4819902B2 - Dc/dc電力変換装置 - Google Patents

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Description

この発明は、直流電圧を昇圧あるいは降圧した直流電圧に変換する、DC/DC電力変換装置に関するものである。
従来のDC/DC電力変換装置としてのDC/DCコンバータは、正の電位に接続する半導体スイッチと負の電位に接続する半導体スイッチとを備えた少なくとも2個以上の半導体スイッチを具備するインバータ回路と、直列に接続される複数の整流器および直列に接続される複数のコンデンサを備えた多倍圧整流回路とで構成され、インバータ回路で交流電圧を作り、更に、多倍圧整流回路で高圧直流電圧を作り負荷に供給する(例えば、特許文献1参照)。
また従来の別例によるDC/DC電力変換装置としてのスイッチトキャパシタコンバータは、インバータ回路と2倍圧整流回路とで構成され、コンデンサと直列にインダクタを接続し、LC共振現象を利用してコンデンサへの充放電電流を増大させ、大きな電力を移行しても効率の低下が少ない電力変換を実現している(例えば、非特許文献1参照)。
特開平9−191638号公報 出利葉史俊他:「共振形スイッチトキャパシタコンバータの制御特性」,信学技法,IEICE Technical Report,EE2005-62,pp7-12,2006年
これらの従来のDC/DC電力変換装置では、インバータ回路と整流回路とを備え、コンデンサの充放電を利用して直流/直流電力変換を行うものであり、また、コンデンサと直列にインダクタを接続してLC共振現象を利用すると高効率で大きな電力が移行できる。しかしながら、整流回路に用いるダイオードに導通損失が発生し、高効率化の妨げになるものであった。
この発明は、上記のような問題点を解消するために成されたものであって、インバータ回路と整流回路とを備え、コンデンサの充放電を利用するDC/DC電力変換装置において、コンデンサとインダクタを直列接続し共振現象を利用すると共に、整流回路の導通損失を低減して、変換効率の向上を図ることを目的とする。
この発明によるDC/DC電力変換装置は、制御電極によりオンオフ動作が制御される半導体スイッチング素子から成る高圧側スイッチおよび低圧側スイッチを直列接続して平滑コンデンサの正負端子間に接続した回路を複数個直列に接続し、該各回路内の上記高圧側スイッチと上記低圧側スイッチとの接続点を中間端子として、隣接して直列接続される該各回路の中間端子間にそれぞれコンデンサおよびインダクタの直列体を配して接続する。そして、上記複数の回路の内、所定の回路を駆動用インバータ回路に用い、他の回路を整流回路に用いて、上記各直列体のコンデンサの充放電により直流/直流変換を行うものである。
この発明によるDC/DC電力変換装置は、コンデンサとインダクタを直列接続して共振現象を利用すると共に、制御電極によりオンオフ動作が制御される複数の半導体スイッチング素子と平滑コンデンサとから成る回路を整流回路に用いることで整流回路の導通損失が低減でき、大きな電力の電力変換を高効率で行うことができる。
この発明の実施の形態1によるDC/DC電力変換装置の主要部の回路構成を示す図である。 この発明の実施の形態1によるDC/DC電力変換装置のゲート信号生成部の回路構成を示す図である。 この発明の実施の形態1によるゲート信号および各部の電流波形を示す図である。 この発明の実施の形態1の比較例によるゲート信号および各部の電流波形を示す図である。 この発明の実施の形態2によるDC/DC電力変換装置のゲート信号生成部の回路構成を示す図である。 この発明の実施の形態2によるゲート信号および各部の電流波形を示す図である。 この発明の実施の形態3によるDC/DC電力変換装置のゲート信号生成部の回路構成を示す図である。 この発明の実施の形態4によるDC/DC電力変換装置の主要部の回路構成を示す図である。 この発明の実施の形態4によるDC/DC電力変換装置のゲート信号生成部の回路構成を示す図である。 この発明の実施の形態4によるゲート信号および各部の電流波形を示す図である。 この発明の実施の形態5によるDC/DC電力変換装置の主要部の回路構成を示す図である。 この発明の実施の形態5によるDC/DC電力変換装置のゲート信号生成部の回路構成を示す図である。 この発明の実施の形態5によるゲート信号および各部の電流波形を示す図である。 この発明の実施の形態6によるDC/DC電力変換装置の主要部の回路構成を示す図である。 この発明の実施の形態6によるDC/DC電力変換装置のゲート信号生成部の回路構成を示す図である。 この発明の実施の形態7によるDC/DC電力変換装置の部分回路図である。 この発明の実施の形態8によるDC/DC電力変換装置の部分回路図である。 この発明の実施の形態9によるDC/DC電力変換装置の主要部の回路構成を示す図である。 この発明の実施の形態9によるDC/DC電力変換装置のゲート信号生成部の回路構成を示す図である。 この発明の実施の形態9によるゲート信号および各部の電流波形を示す図である。 この発明の実施の形態10によるDC/DC電力変換装置のゲート信号生成部の回路構成を示す図である。 この発明の実施の形態10によるゲート信号および各部の電流波形を示す図である。 この発明の実施の形態12によるDC/DC電力変換装置の部分回路図である。 この発明の実施の形態13によるDC/DC電力変換装置の主要部の回路構成を示す図である。 この発明の実施の形態13によるDC/DC電力変換装置のゲート信号生成部の回路構成を示す図である。 この発明の実施の形態16によるDC/DC電力変換装置の主要部の回路構成を示す図である。 この発明の実施の形態17による各回路の電源Vskの構成を示す図である。 この発明の実施の形態17による電源Vskの各部の電圧波形を示す図である。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1によるDC/DC電力変換装置を図について説明する。図1、図2はこの発明の実施の形態1によるDC/DC電力変換装置の回路構成を示すもので、特に図1は主要部を示し、図2はゲート信号生成部を示す。
図1に示すように、DC/DC電力変換装置は、電圧端子VLとVcom間に入力された電圧V1を、約4倍に昇圧された電圧V2にして電圧端子VHとVcom間に出力する機能を有する。
DC/DC電力変換装置の主回路部は、入出力電圧V1、V2を平滑化し、またエネルギ移行のための電圧源としても機能する平滑コンデンサCs1、Cs2、Cs3、Cs4と、複数のMOSFETとを備え、低圧側スイッチ、高圧側スイッチとしての2つのMOSFET(Mos1L、Mos1H)(Mos2L、Mos2H)(Mos3L、Mos3H)(Mos4L、Mos4H)を直列接続して各平滑コンデンサCs1、Cs2、Cs3、Cs4の両端子間に接続した回路A1、A2、A3、A4を直列接続して構成される。そして、各回路A1、A2、A3、A4内の2つのMOSFETの接続点を中間端子として、隣接する該各回路A1、A2、A3、A4の中間端子間に、コンデンサCr12、Cr23、Cr34およびインダクタLr12、Lr23、Lr34の直列体で構成されエネルギ移行素子として機能するLC直列回路を接続する。
なお、各MOSFETは、ソース、ドレイン間に寄生ダイオードが形成されているパワーMOSFETである。
主回路部の接続の詳細について説明する。平滑コンデンサCs1の両端子は、それぞれ電圧端子VLとVcomに接続され、電圧端子Vcomは接地されている。平滑コンデンサCs1のVL側電圧端子は、平滑コンデンサCs2の一方の端子に接続され、平滑コンデンサCs2の他方の端子は平滑コンデンサCs3の一方の端子に、平滑コンデンサCs3の他方の端子は平滑コンデンサCs4の一方の端子に、平滑コンデンサCs4の他方の端子は電圧端子VHに接続されている。
Mos1Lのソース端子は電圧端子Vcomに、ドレイン端子はMos1Hのソース端子に、Mos1Hのドレイン端子は電圧端子VLに接続されている。Mos2Lのソース端子は平滑コンデンサCs2の低電圧側の端子に、Mos2Lのドレイン端子はMos2Hのソース端子に、Mos2Hのドレイン端子は平滑コンデンサCs2の高電圧側の端子に接続されている。Mos3Lのソース端子は平滑コンデンサCs3の低電圧側の端子に、Mos3Lのドレイン端子はMos3Hのソース端子に、Mos3Hのドレイン端子は平滑コンデンサCs3の高電圧側の端子に接続されている。Mos4Lのソース端子は平滑コンデンサCs4の低電圧側の端子に、Mos4Lのドレイン端子はMos4Hのソース端子に、Mos4Hのドレイン端子は平滑コンデンサCs4の高電圧側の端子に接続されている。
インダクタLr12とコンデンサCr12のLC直列回路の一端は、Mos1LとMos1Hの接続点に接続され、他端はMos2LとMos2Hの接続点に接続されている。インダクタLr23とコンデンサCr23のLC直列回路の一端は、Mos2LとMos2Hの接続点に接続され、他端はMos3LとMos3Hの接続点に接続されている。インダクタLr34とコンデンサCr34のLC直列回路の一端は、Mos3LとMos3Hの接続点に接続され、他端はMos4LとMos4Hの接続点に接続されている。各段のインダクタLrとコンデンサCrのインダクタンス値と容量値から定まる共振周期の値は、それぞれ等しくなるように設定されている。
Mos1L、Mos1Hのゲート端子はゲート駆動回路111の出力端子に接続され、ゲート駆動回路111の入力端子には、Mos1Lのソース端子の電圧を基準としたそれぞれのゲート駆動信号が入力される。ゲート駆動回路は、一般的なブートストラップ方式の駆動回路であり、ハーフブリッジインバータ回路駆動用のドライバICや高電圧側のMOSFETを駆動するためのコンデンサ等で構成されている。Mos2L、Mos2Hのゲート端子はゲート駆動回路112の出力端子に接続され、ゲート駆動回路112の入力端子には、Mos2Lのソース端子の電圧を基準としたそれぞれのゲート駆動信号が入力される。Mos3L、Mos3Hのゲート端子はゲート駆動回路113の出力端子に接続され、ゲート駆動回路113の入力端子には、Mos3Lのソース端子の電圧を基準としたそれぞれのゲート駆動信号が入力される。Mos4L、Mos4Hのゲート端子はゲート駆動回路114の出力端子に接続され、ゲート駆動回路114の入力端子には、Mos4Lのソース端子の電圧を基準としたそれぞれのゲート駆動信号が入力される。
Mos1L駆動用のゲート駆動信号はフォトカプラ121Lから、Mos1H駆動用のゲート駆動信号はフォトカプラ121Hから出力される。フォトカプラ121L、121Hには、ゲート信号Gate1L、Gate1Hが入力される。フォトカプラは、制御回路側の信号とゲート駆動側の信号を電気的に絶縁し、光によって信号を伝送する機能を有するものであり、信号の基準電圧の変換をするためのものである。Mos2L駆動用のゲート駆動信号はフォトカプラ122Lから、Mos2H駆動用のゲート駆動信号はフォトカプラ122Hから出力される。フォトカプラ122L、122Hには、ゲート信号Gate2L、Gate2Hが入力される。Mos3L駆動用のゲート駆動信号はフォトカプラ123Lから、Mos3H駆動用のゲート駆動信号はフォトカプラ123Hから出力される。フォトカプラ123L、123Hには、ゲート信号Gate3L、Gate3Hが入力される。Mos4L駆動用のゲート駆動信号はフォトカプラ124Lから、Mos4H駆動用のゲート駆動信号はフォトカプラ124Hから出力される。フォトカプラ124L、124Hには、ゲート信号Gate4L、Gate4Hが入力される。
電源Vs1、Vs2、Vs3、Vs4は、それぞれMos1L、Mos2L、Mos3L、Mos4Lのソース端子を基準とした、MOSFET、ゲート駆動回路、フォトカプラを駆動するために備えられた電源である。
回路A1は、電圧端子VL−Vcom間に入力されるエネルギを、MOSFET(Mos1L、Mos1H)のオンオフ動作により高電圧側に送る駆動用インバータ回路に用いられる。また、回路A2、A3、A4は、駆動用インバータ回路A1で駆動された電流を整流し、エネルギを高電圧側へ移行する整流回路として用いられる。
図2に示すように、ゲート信号Gate1L、Gate1H、Gate2L、Gate2H、Gate3L、Gate3H、Gate4L、Gate4Hは、ゲート信号生成部となる制御回路13にて生成される。制御回路13には、駆動用インバータ回路A1を駆動するための駆動用ゲート信号Gate1L、Gate1Hを生成する駆動用ゲート信号生成部130Bと、整流回路A2、A3、A4を駆動するための整流用ゲート信号Gate2L、Gate2H、Gate3L、Gate3H、Gate4L、Gate4Hを生成する整流用ゲート信号生成部130Aを有している。この場合、マイクロコンピュータ等の信号処理回路において、駆動用ゲート信号および整流用ゲート信号を生成している。
次に動作について説明する。
平滑コンデンサCs1、Cs2、Cs3、Cs4の容量値は、LC直列回路のコンデンサCr12、Cr23、Cr34の容量値と比較して十分大きな値に設定される。
上述したように、電圧端子VL−Vcom間に入力された電圧V1を、約4倍に昇圧された電圧V2にして電圧端子VH−Vcom間に出力するため、電圧端子VH−Vcom間に負荷が接続され、電圧V2は4×V1よりも低い値となっている。定常状態では、平滑コンデンサCs1には電圧V1の電圧が充電されており、平滑コンデンサCs2、Cs3、Cs4には平均的に(V2-V1)/3の電圧が充電されている。
駆動用ゲート信号Gate1L、Gate1Hと、整流用ゲート信号Gate2L、Gate2H、Gate3L、Gate3H、Gate4L、Gate4Hと、整流回路A2、A3、A4内のMos2L、Mos2H、Mos3L、Mos3H、Mos4L、Mos4Hのソースからドレインに流れる電流とを図3に示す。なお、MOSFETはゲート信号がハイ電圧でオンする。
図3に示すように、駆動用ゲート信号Gate1H、Gate1Lは、LrとCrによるLC直列回路にて定まる共振周期よりもやや大きな周期Tでデューティー約50%のオンオフ信号である。なお、tは共振周期の1/2の期間を示し、1a、1bは駆動用ゲート信号Gate1H、Gate1Lのパルス(以下、駆動用パルスと称す)である。
整流回路A2、A3、A4内の高圧側MOSFETへの整流用ゲート信号Gate2H、Gate3H、Gate4H、および低圧側MOSFETへの整流用ゲート信号Gate2L、Gate3L、Gate4Lは、駆動用ゲート信号Gate1H、Gate1Lの各駆動用パルス1a、1bの立ち上がりタイミングから期間tの範囲内で発生されるパルス(以下、整流用パルス2a、2bと称す)から成るオンオフ信号である。ここでは、整流用パルス2a、2bは、駆動用パルス1a、1bと立ち上がりタイミングが一致すると共に立ち下がりタイミングが所定時間τH、τL早いものとする。
低圧側MOSFETへのゲート信号の駆動用パルス1bおよび整流用パルス2bにより各回路A1〜A4の低圧側MOSFETであるMos1L、Mos2L、Mos3L、Mos4Lがオン状態となると、電圧差があるため、平滑コンデンサCs1、Cs2、Cs3に蓄えられた一部のエネルギが、以下に示す経路でコンデンサCr12、Cr23、Cr34に移行する。なお、Mos2L、Mos3L、Mos4Lでは、整流用パルス2bがオフ状態の時もMOSFETの寄生ダイオードによりソースからドレインに電流が流れるため、LC直列回路の共振周期の1/2の期間tで電流3bが流れ、その後寄生ダイオードの逆流防止機能により電流が遮断される。
Cs1⇒Mos2L⇒Lr12⇒Cr12⇒Mos1L
Cs1⇒Cs2⇒Mos3L⇒Lr23⇒Cr23⇒Lr12⇒Cr12⇒Mos1L
Cs1⇒Cs2⇒Cs3⇒Mos4L⇒Lr34⇒Cr34⇒Lr23⇒Cr23⇒Lr12⇒Cr12⇒Mos1L
次いで、高圧側MOSFETへのゲート信号の駆動用パルス1aおよび整流用パルス2aにより各回路A1〜A4の高圧側MOSFETであるMos1H、Mos2H、Mos3H、Mos4Hがオン状態となると、電圧差があるため、コンデンサCr12、Cr23、Cr34に充電されたエネルギが、以下に示す経路で平滑コンデンサCs2、Cs3、Cs4に移行する。なお、Mos2H、Mos3H、Mos4Hでは、整流用パルス2aがオフ状態の時もMOSFETの寄生ダイオードによりソースからドレインに電流が流れるため、LC直列回路の共振周期の1/2の期間tで電流3aが流れ、その後寄生ダイオードの逆流防止機能により電流が遮断される。
Mos1H⇒Cr12⇒Lr12⇒Mos2H⇒Cs2
Mos1H⇒Cr12⇒Lr12⇒Cr23⇒Lr23⇒Mos3H⇒Cs3⇒Cs2
Mos1H⇒Cr12⇒Lr12⇒Cr23⇒Lr23⇒Cr34⇒Lr34⇒Mos4H⇒Cs4⇒Cs3⇒Cs2
このように、コンデンサCr12、Cr23、Cr34の充放電により、平滑コンデンサCs1から平滑コンデンサCs2、Cs3、Cs4にエネルギを移行する。そして、電圧端子VLとVcom間に入力された電圧V1を、約4倍に昇圧された電圧V2にして電圧端子VHとVcom間に出力する。また、各コンデンサCr12、Cr23、Cr34には、インダクタLr12、Lr23、Lr34が直列に接続されてLC直列回路を構成するため、上記エネルギの移行は共振現象を利用したものとなり、大きなエネルギ量を効率よく移行できる。
この実施の形態では、整流回路A2〜A4にMOSFETを用いたため、ダイオードを用いた従来のものに比して導通損失が低減でき、電力変換の効率が向上できる。
また、整流回路A2〜A4のMOSFETは、駆動用インバータ回路A1のMOSFETと同時にオン状態とし、期間tの範囲内で駆動用インバータ回路A1のMOSFETより早くオフ状態とする。整流回路A2〜A4のMOSFETのオン期間を該MOSFETの導通期間tと一致させると導通損失を最小にできるが、上記のようにMOSFETのオン状態を早く終了させても、寄生ダイオードを介して導通するためその期間もエネルギは移行でき、また制御に係る遅延などによる問題を回避でき、信頼性が向上する。
また整流用パルス2a、2bを、各駆動用パルス1a、1bの立ち上がりタイミングから期間tの範囲内で発生させるため、LC直列回路の共振周期の1/2の期間tで電流が流れた後、電流は遮断され逆流しない。このため、LC直列回路の共振現象を効果的に利用でき、しかもMOSFETを用いたことで導通損失が低減できるため、変換効率の高いDC/DC電力変換装置が実現できる。
また、制御回路13に、駆動用ゲート信号生成部130Bと整流用ゲート信号生成部130Aとを有して、駆動用ゲート信号Gate1L、Gate1Hと整流用ゲート信号Gate2L、Gate2H、Gate3L、Gate3H、Gate4L、Gate4Hとを別々に生成する様にしたため、整流回路A2〜A4のMOSFETを駆動用インバータ回路A1のMOSFETとは別に容易に制御でき、上述した所望の動作を確実に実現でき、変換効率の高いDC/DC電力変換装置が確実に実現できる。
この実施の形態の比較例として、駆動用ゲート信号Gate1L、Gate1Hと、整流用ゲート信号Gate2L、Gate2H、Gate3L、Gate3H、Gate4L、Gate4Hとを共通にして、LC直列回路にて定まる共振周期2tよりもやや大きな周期Tでデューティー約50%のオンオフ信号とした場合を図4に示す。図において、1cは駆動用ゲート信号Gate1Hの駆動用パルス、2cは整流用ゲート信号Gate2H、Gate3H、Gate4Hの整流用パルスで、これらのゲート信号により、整流回路A2〜A4のMOSFET(Mos2H、Mos3H、Mos4H)では、ソースからドレインに電流3cが流れる。
この場合、整流回路A2〜A4のMOSFETは、駆動用インバータ回路A1のMOSFETと同時にオン状態となり、共振周期の1/2の期間tを過ぎてもオン状態を継続するため、電流の逆流が発生する。電流の逆流が発生すると、エネルギの移行量が減少するだけではなく、所望の電力を得るためにはより多くの電流を流す必要があり、損失が増大し電力変換効率が悪化する。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、電圧V1を、約4倍の電圧V2に昇圧する昇圧形のDC/DC電力変換装置について示したが、この実施の形態では、電圧V2から電圧V1に降圧する降圧形のDC/DC電力変換装置について示す。
この実施の形態によるDC/DC電力変換装置の回路構成の主要部は図1で示す回路構成と同様であるが、この場合、回路A4を駆動用インバータ回路に、回路A1、A2、A3を整流回路に用いる。また、ゲート信号生成部である制御回路13aは、上記実施の形態1とは異なり、図5に示す。
図5に示すように、ゲート信号Gate1L、Gate1H、Gate2L、Gate2H、Gate3L、Gate3H、Gate4L、Gate4Hは、制御回路13aにて生成される。制御回路13aには、駆動用インバータ回路A4を駆動するための駆動用ゲート信号Gate4L、Gate4Hを生成する駆動用ゲート信号生成部130Bと、整流回路A1、A2、A3を駆動するための整流用ゲート信号Gate1L、Gate1H、Gate2L、Gate2H、Gate3L、Gate3Hを生成する整流用ゲート信号生成部130Aを有している。なお、この実施の形態においてもマイクロコンピュータ等の信号処理回路において、駆動用ゲート信号および整流用ゲート信号を生成している。
ところで、整流回路A1〜A3の内、回路A1は実質的に整流のために用いられるが、回路A2、A3は、MOSFET(Mos2L、Mos2H、Mos3L、Mos3H)のオンオフ動作により、コンデンサCr12、Cr23の移行エネルギ量を制御するので、駆動用の回路と考えることもできる。しかしながら、降圧動作において、回路A2、A3を駆動するためのゲート信号Gate2L、Gate2H、Gate3L、Gate3Hを、仮に駆動用インバータ回路A4を駆動するための駆動用ゲート信号Gate4L、Gate4Hと同様の信号にして、Lr、Crから定まる共振周期の1/2の期間tを過ぎてもMOSFETのオン状態を継続させると、LC直列回路で電流の逆流が発生してエネルギの移行量が減少する。
このため、この実施の形態では、ゲート信号Gate2L、Gate2H、Gate3L、Gate3Hを、整流用ゲート信号生成部130Aにて、ゲート信号Gate1L、Gate1Hと同様に整流用ゲート信号として生成し、回路A2、A3も整流回路と称する。
次に動作について説明する。
平滑コンデンサCs1、Cs2、Cs3、Cs4の容量値は、LC直列回路のコンデンサCr12、Cr23、Cr34の容量値と比較して十分大きな値に設定される。
電圧端子VH−Vcom間に入力された電圧V2を、約1/4倍に降圧された電圧V1にして電圧端子VL−Vcom間に出力するため、電圧端子VL−Vcom間に負荷が接続され、電圧V2は4×V1よりも高い値となっている。
駆動用ゲート信号Gate4L、Gate4Hと、整流用ゲート信号Gate1L、Gate1H、Gate2L、Gate2H、Gate3L、Gate3Hと、Mos1L、Mos1Hのソースからドレインに流れる電流、Mos2L、Mos2H、Mos3L、Mos3Hのドレインからソースに流れる電流、Mos4L、Mos4Hのドレインからソースに流れる電流とを図6に示す。なお、MOSFETはゲート信号がハイ電圧でオンする。
図6に示すように、駆動用ゲート信号Gate4H、Gate4Lは、LrとCrによるLC直列回路にて定まる共振周期2tよりもやや大きな周期Tでデューティー約50%のオンオフ信号である。なお、1d、1eは駆動用ゲート信号Gate4H、Gate4Lのパルス(以下、駆動用パルスと称す)である。
整流回路A1、A2、A3内の高圧側MOSFETへの整流用ゲート信号Gate1H、Gate2H、Gate3H、および低圧側MOSFETへの整流用ゲート信号Gate1L、Gate2L、Gate3Lは、駆動用ゲート信号Gate4H、Gate4Lの各駆動用パルス1d、1eの立ち上がりタイミングから期間tの範囲内で発生されるパルス(以下、整流用パルス2d、2eと称す)から成るオンオフ信号である。ここでは、整流用パルス2d、2eは、駆動用パルス1d、1eと立ち上がりタイミングが一致すると共に立ち下がりタイミングが所定時間τH、τL早いものとする。
高圧側MOSFETへのゲート信号の駆動用パルス1dおよび整流用パルス2dにより各回路A4、A1〜A3の高圧側MOSFETであるMos4H、Mos1H、Mos2H、Mos3Hがオン状態となると、電圧差があるため、平滑コンデンサCs2、Cs3、Cs4に蓄えられた一部のエネルギが、以下に示す経路でコンデンサCr12、Cr23、Cr34に移行する。
Cs2⇒Cs3⇒Cs4⇒Mos4H⇒Lr34⇒Cr34⇒Lr23⇒Cr23⇒Lr12⇒Cr12⇒Mos1H
Cs2⇒Cs3⇒Mos3H⇒Lr23⇒Cr23⇒Lr12⇒Cr12⇒Mos1H
Cs2⇒Mos2H⇒Lr12⇒Cr12⇒Mos1H
整流回路A1〜A3のMos1H、Mos2H、Mos3Hがオフすると、Mos1H、Mos2H、Mos3HではMOSFETの寄生ダイオードによりソースからドレインに電流が流れ、エネルギの移行経路が以下に示すように変わるが、Cs2、Cs3、Cs4のエネルギは引き続きCr12、Cr23、Cr34に移行する。そして、LC直列回路の共振周期の1/2の期間tで電流が流れた後、電流が遮断される。
Cs2⇒Cs3⇒Cs4⇒Mos4H⇒Lr34⇒Cr34⇒Lr23⇒Cr23⇒Lr12⇒Cr12⇒Mos1H
Cs3⇒Cs4⇒Mos4H⇒Lr34⇒Cr34⇒Lr23⇒Cr23⇒Mos2H
Cs4⇒Mos4H⇒Lr34⇒Cr34⇒Mos3H
次いで、低圧側MOSFETへのゲート信号の駆動用パルス1eおよび整流用パルス2eにより各回路A4、A1〜A3の低圧側MOSFETであるMos4L、Mos1L、Mos2L、Mos3Lがオン状態となると、電圧差があるため、コンデンサCr12、Cr23、Cr34に充電されたエネルギが、以下に示す経路で平滑コンデンサCs1、Cs2、Cs3に移行する。
Cr12⇒Lr12⇒Cr23⇒Lr23⇒Cr34⇒Lr34⇒Mos4L⇒Cs3⇒Cs2⇒Cs1⇒Mos1L
Cr12⇒Lr12⇒Cr23⇒Lr23⇒Mos3L⇒Cs2⇒Cs1⇒Mos1L
Cr12⇒Lr12⇒Mos2L⇒Cs1⇒Mos1L
整流回路A1〜A3のMos1L、Mos2L、Mos3Lがオフすると、Mos1L、Mos2L、Mos3LではMOSFETの寄生ダイオードによりソースからドレインに電流が流れ、エネルギの移行経路が以下に示すように変わるが、Cr12、Cr23、Cr34のエネルギは引き続きCs1、Cs2、Cs3に移行する。そして、LC直列回路の共振周期の1/2の期間tで電流が流れた後、電流が遮断される。
Cr12⇒Lr12⇒Cr23⇒Lr23⇒Cr34⇒Lr34⇒Mos4L⇒Cs3⇒Cs2⇒Cs1⇒Mos1L
Cr23⇒Lr23⇒Cr34⇒Lr34⇒Mos4L⇒Cs3⇒Cs2⇒Mos2L
Cr34⇒Lr34⇒Mos4L⇒Cs3⇒Mos3L
このように、コンデンサCr12、Cr23、Cr34の充放電により、平滑コンデンサCs2、Cs3、Cs4から平滑コンデンサCs1にエネルギを移行する。そして、電圧端子VHとVcom間に入力された電圧V2を、約1/4倍に降圧された電圧V1にして電圧端子VLとVcom間に出力する。また、各コンデンサCr12、Cr23、Cr34には、インダクタLr12、Lr23、Lr34が直列に接続されてLC直列回路を構成するため、上記エネルギの移行は共振現象を利用したものとなり、大きなエネルギ量を効率よく移行できる。
この実施の形態では、整流回路A1〜A3にMOSFETを用いたため、ダイオードを用いた従来のものに比して導通損失が低減でき、電力変換の効率が向上できる。
また、整流回路A1〜A3のMOSFETは、駆動用インバータ回路A4のMOSFETと同時にオン状態とし、期間tの範囲内で駆動用インバータ回路A4のMOSFETより早くオフ状態とする。整流回路A1〜A3のMOSFETのオン期間を該MOSFETの導通期間tと一致させると導通損失を最小にできるが、上記のようにMOSFETのオン状態を早く終了させても、寄生ダイオードを介して導通するためその期間もエネルギは移行でき、また制御に係る遅延などによる問題を回避でき、信頼性が向上する。
また整流用パルス2d、2eを、各駆動用パルス1d、1eの立ち上がりタイミングから期間tの範囲内で発生させるため、LC直列回路の共振周期の1/2の期間tで電流が流れた後、電流は遮断され逆流しない。このため、LC直列回路の共振現象を効果的に利用でき、しかもMOSFETを用いたことで導通損失が低減できるため、変換効率の高いDC/DC電力変換装置が実現できる。
また、制御回路13aに、駆動用ゲート信号生成部130Bと整流用ゲート信号生成部130Aとを有して、駆動用ゲート信号Gate4L、Gate4Hと整流用ゲート信号Gate1L、Gate1H、Gate2L、Gate2H、Gate3L、Gate3Hとを別々に生成する様にしたため、整流回路A1〜A3のMOSFETを駆動用インバータ回路A4のMOSFETとは別に容易に制御でき、上述した所望の動作を確実に実現でき、変換効率の高いDC/DC電力変換装置が確実に実現できる。
実施の形態3.
上記実施の形態1ではV1⇒V2の昇圧形DC/DC電力変換装置について示し、上記実施の形態2ではV2⇒V1の降圧形DC/DC電力変換装置について示したが、この実施の形態では、上記実施の形態1、2の機能を併せ持って双方向のエネルギ移行を実現する昇降圧形のDC/DC電力変換装置について示す。
この実施の形態によるDC/DC電力変換装置の回路構成の主要部は、上記実施の形態1、2と同様に図1で示す回路構成のもので、この場合、昇圧時には回路A1を駆動用インバータ回路に、回路A2、A3、A4を整流回路に用い、降圧時には回路A4を駆動用インバータ回路に、回路A1、A2、A3を整流回路に用いる。また、ゲート信号生成部である制御回路13bは、上記実施の形態1、2とは異なり、図7に示す。
図7に示すように、制御回路13bには、電圧端子Vcom、VL、VHの電圧が入力され、ゲート信号Gate1L、Gate1H、Gate2L、Gate2H、Gate3L、Gate3H、Gate4L、Gate4Hが生成されて出力される。入力された各端子電圧によりV1、V2(V1:VL−Vcom、V2:VH−Vcom)を求めて、V1×4>V2の場合、昇圧モードと認識して上記実施の形態1で示したようにゲート信号を出力し、V1×4<V2の場合、降圧モードと認識して上記実施の形態2で示したようにゲート信号を出力する。
このように制御される昇降圧形のDC/DC電力変換装置では、上記実施の形態1、2と同様の効果が得られると共に、1つの回路で双方向のエネルギ移行を実現でき広く利用できる。
実施の形態4.
次に、この発明の実施の形態4による昇圧形のDC/DC電力変換装置を図について説明する。図8、図9はこの発明の実施の形態4によるDC/DC電力変換装置の回路構成を示す図であり、特に図8は主要部を示し、図9はゲート信号生成部を示す。
図8に示すように、上記実施の形態1の場合と同様に、電圧端子VLとVcom間に入力された電圧V1を、約4倍に昇圧された電圧V2にして電圧端子VHとVcom間に出力するもので、図1で示した回路構成に電流検出手段としての電流センサCT2、CT3、CT4を備える。
電流センサCT2は、Mos2LとMos2Hの接続点とLr12、Cr12のLC直列回路との間の配線に配置されて、Mos2LとMos2Hの接続点からの電流を検出する。電流センサCT3は、Mos3LとMos3Hの接続点とLr23、Cr23のLC直列回路との間の配線に配置されて、Mos3LとMos3Hの接続点からの電流を検出する。電流センサCT4は、Mos4LとMos4Hの接続点とLr34、Cr34のLC直列回路との間の配線に配置されて、Mos4LとMos4Hの接続点からの電流を検出する。
この実施の形態においても、上記実施の形態1と同様に、回路A1は、電圧端子VL−Vcom間に入力されるエネルギを、MOSFET(Mos1L、Mos1H)のオンオフ動作により高電圧側に送る駆動用インバータ回路に用いられる。また、回路A2、A3、A4は、駆動用インバータ回路A1で駆動された電流を整流し、エネルギを高電圧側へ移行する整流回路として用いられる。
図9に示すように、ゲート信号生成部では、駆動用インバータ回路A1を駆動するための駆動用ゲート信号Gate1L、Gate1Hが制御回路13cにて生成される。また、整流用ゲート信号Gate2Lは、電流センサCT2の出力信号CT2sigと閾値電圧VtLとを入力としてコンパレータCP2Lにより生成され、Gate2HはCT2sigと閾値電圧VtHとを入力としてコンパレータCP2Hにより生成される。整流用ゲート信号Gate3Lは、電流センサCT3の出力信号CT3sigと閾値電圧VtLとを入力としてコンパレータCP3Lにより生成され、Gate3HはCT3sigと閾値電圧VtHとを入力としてコンパレータCP3Hにより生成される。整流用ゲート信号Gate4Lは、電流センサCT4の出力信号CT4sigと閾値電圧VtLとを入力としてコンパレータCP4Lにより生成され、Gate4HはCT4sigと閾値電圧VtHとを入力としてコンパレータCP4Hにより生成される。なお、各電流センサCT2、CT3、CT4の出力信号CT2sig、CT3sig、CT4sigは、ゼロアンペアの電圧をVrefとした電圧信号となっている。また、Vccは制御電源電圧である。
図10に、駆動用ゲート信号Gate1L、Gate1Hと、整流回路A2を駆動する整流用ゲート信号Gate2L、Gate2Hと、電流センサCT2の出力信号CT2sigと、閾値電圧VtL、VtHの電圧波形とを示す。整流回路A3、A4の場合も、整流回路A2の場合と同様であるため、図示および説明は省略する。なお、閾値電圧VtL、VtHは、電流センサCT2により正あるいは負方向の電流が検出できる程度の電圧に設定する。
図10に示すように、駆動用ゲート信号Gate1L、Gate1Hは、LrとCrによるLC直列回路にて定まる共振周期2tよりもやや大きな周期Tでデューティー約50%のオンオフ信号である。なお、1g、1fは駆動用ゲート信号Gate1L、Gate1Hのパルス(以下、駆動用パルスと称す)である。整流用ゲート信号Gate2L、Gate2Hは、電流センサCT2の出力信号CT2sigを閾値電圧VtL、VtHと比較して生成される。即ち、Mos2LとMos2Hの接続点からの電流が正方向に流れるとき整流用パルス2gを発生させてMos2Lをオンさせ、電流が負方向に流れるとき整流用パルス2fを発生させてMos2Hをオンさせる。これにより、各Mos2L、Mos2Hは寄生ダイオードが導通する期間でオンすることになる。
このようなゲート信号Gate1L、Gate1H、Gate2L、Gate2H、Gate3L、Gate3H、Gate4L、Gate4Hにより、上記実施の形態1と同様の電流経路で電流が流れ、コンデンサCr12、Cr23、Cr34の充放電により、平滑コンデンサCs1から平滑コンデンサCs2、Cs3、Cs4にエネルギを移行する。そして、電圧端子VLとVcom間に入力された電圧V1を、約4倍に昇圧された電圧V2にして電圧端子VHとVcom間に出力する。
この実施の形態では、整流回路A2〜A4の高圧側MOSFETと低圧側MOSFETの接続点からの出力電流を検出する電流センサCT2、CT3、CT4を設け、検出電流に応じて整流用ゲート信号Gate2L、Gate2H、Gate3L、Gate3H、Gate4L、Gate4Hを生成するため、整流回路A2〜A4の各MOSFETは寄生ダイオードが導通する期間でオンさせることができる。このため、整流用パルス2f、2gを、各駆動用パルス1f、1gの立ち上がりタイミングからLC直列回路の1/2の期間tの範囲内で確実に発生させることができる。そして期間tで電流が流れた後、電流は遮断され逆流しない。このため、LC直列回路の共振現象を効果的に利用でき、しかも整流回路A2〜A4にMOSFETを用いたことで導通損失が低減できるため、変換効率の高いDC/DC電力変換装置が実現できる。
なお、閾値電圧VtL、VtHを適切に設定することで、整流用パルス2f、2gをMOSFETの導通期間tと概一致させることができ、導通損失を最小にできる。
また、駆動用ゲート信号Gate1L、Gate1Hは駆動用ゲート信号生成手段となる制御回路13cにて生成され、整流用ゲート信号Gate2L、Gate2H、Gate3L、Gate3H、Gate4L、Gate4Hは、電流センサCT2、CT3、CT4の検出電流に応じて整流用ゲート信号生成手段となるコンパレータCP2L、CP2H、CP3L、CP3H、CP4L、CP4Hにより生成される。このように駆動用ゲート信号Gate1L、Gate1Hと整流用ゲート信号Gate2L、Gate2H、Gate3L、Gate3H、Gate4L、Gate4Hとを別々に生成する様にしたため、整流回路A2〜A4のMOSFETを駆動用インバータ回路A1のMOSFETとは別に容易に制御でき、上述した所望の動作を確実に実現でき、変換効率の高いDC/DC電力変換装置が確実に実現できる。
実施の形態5.
この実施の形態5では、上記実施の形態2と同様に、電圧V2から約1/4倍の電圧V1に降圧する降圧形のDC/DC電力変換装置について示す。この実施の形態によるDC/DC電力変換装置の回路構成の主要部を図11に示し、ゲート信号生成部を図12に示す。
図11に示すように、図1で示した回路構成に電流検出手段としての電流センサCT1、CT2、CT3を備える。この場合、回路A4を駆動用インバータ回路に、回路A1、A2、A3を整流回路に用い、電流センサCT1、CT2、CT3は整流回路A1〜A3の高圧側MOSFETと低圧側MOSFETの接続点からの出力電流を検出する。
図12に示すように、ゲート信号生成部では、駆動用インバータ回路A4を駆動するための駆動用ゲート信号Gate4L、Gate4Hと整流回路オン信号GateL*、GateH*とが制御回路13dにて生成される。
また、整流用ゲート信号Gate1Lは、電流センサCT1の出力信号CT1sigと閾値電圧VtLとを入力としてコンパレータCP1Lにより生成され、Gate1HはCT1sigと閾値電圧VtHとを入力としてコンパレータCP1Hにより生成される。整流用ゲート信号Gate2L、Gate3Lは、電流センサCT2、CT3の出力信号CT2sig、CT3sigと整流回路オン信号GateL*とに基づいてコンパレータCP2L、CP3Lにより生成され、Gate2H、Gate3HはCT2sig、CT3sigとGateH*とに基づいてコンパレータCP2H、CP3Hにより生成される。なお、各電流センサCT1、CT2、CT3の出力信号CT1sig、CT2sig、CT3sigは、ゼロアンペアの電圧をVrefとした電圧信号となっている。
図13に、駆動用ゲート信号Gate4L、Gate4Hと、整流回路A1を駆動する整流用ゲート信号Gate1L、Gate1Hと、整流回路A2を駆動する整流用ゲート信号Gate2L、Gate2Hと、電流センサCT1、CT2の出力信号CT1sig、CT2sigと、閾値電圧VtL、VtHと、整流回路オン信号GateL*、GateH*と、コンパレータCP2LのGateL*入力側の入力端子電圧2A、コンパレータCP2Hの信号GateH*入力側の入力端子電圧2Bの電圧波形とを示す。整流回路A3の場合も、整流回路A2の場合と同様であり、整流用ゲート信号Gate3L、Gate3Hは、Gate2L、Gate2Hと同様に形成されるため、図示および説明は省略する。
図13に示すように、駆動用ゲート信号Gate4L、Gate4Hは、LrとCrによるLC直列回路にて定まる共振周期2tよりもやや大きな周期でデューティー約50%のオンオフ信号である。なお、1i、1hは駆動用ゲート信号Gate4L、Gate4Hのパルス(以下、駆動用パルスと称す)である。
整流用ゲート信号Gate1L、Gate1Hは、電流センサCT1の出力信号CT1sigを閾値電圧VtL、VtHと比較して生成される。即ち、Mos1LとMos1Hの接続点からの電流が正方向に流れるとき整流用パルス2iaを発生させてMos1Lをオンさせ、電流が負方向に流れるとき整流用パルス2haを発生させてMos1Hをオンさせる。これにより、各Mos1L、Mos1Hは寄生ダイオードが導通する期間でオンすることになる。
整流用ゲート信号Gate2L、Gate2Hは、整流回路オン信号GateL*、GateH*と電流センサCT1の出力信号CT2sigとから生成される。整流回路オン信号GateL*、GateH*は、オンタイミングを駆動用パルス1i、1hの立ち上がりタイミングと一致させたオンデューティー比約25%の信号である。GateL*のハイ電圧期間、コンパレータCP2Lの入力端子電圧2Aを制御電源電圧Vccにすることにより、Gate2Lをハイ電圧とし、即ち整流用パルス2ibを発生させてMos2Lをオンして導通させる。そして、電流が流れている途中でGateL*をロウ電圧とすることにより、電圧2Aを電圧Vrefよりもやや低い電圧(電圧Vccの抵抗による分圧により形成)にする。電流がゼロ付近になると、電圧2AとCT2sigの電圧が逆転しGate2Lはロウ電圧となる。GateH*のハイ電圧期間、コンパレータCP2Hの入力端子電圧2Bを制御電源のゼロ電圧にすることにより、Gate2Hをハイ電圧とし、即ち整流用パルス2hbを発生させてMos2Hをオンして導通させる。そして、電流が流れている途中でGateH*をロウ電圧とすることにより、電圧2Bを電圧Vrefよりもやや高い電圧(電圧Vccの抵抗による分圧により形成)にする。電流がゼロ付近になると、電圧2BとCT2sigの電圧が逆転しGate2Hはロウ電圧となる。
このようなゲート信号Gate1L、Gate1H、Gate2L、Gate2H、Gate3L、Gate3H、Gate4L、Gate4Hにより、上記実施の形態2と同様の電流経路で電流が流れ、コンデンサCr12、Cr23、Cr24の充放電により、平滑コンデンサCs2、Cs3、Cs4から平滑コンデンサCs1、Cs2、Cs3にエネルギを移行する。そして、電圧端子VHとVcom間に入力された電圧V2を、約1/4倍に降圧された電圧V1にして電圧端子VLとVcom間に出力する。
この実施の形態では、整流回路A1〜A3の高圧側MOSFETと低圧側MOSFETの接続点からの出力電流を検出する電流センサCT1、CT2、CT3を設け、検出電流に応じて整流用ゲート信号Gate1L、Gate1H、Gate2L、Gate2H、Gate3L、Gate3Hを上述したように生成する。このため、整流用パルス2ha、2ia、2hb、2ibを、各駆動用パルス1h、1iの立ち上がりタイミングからLC直列回路の1/2の期間tの範囲内で確実に発生させることができる。そして期間tで電流が流れた後、電流は遮断され逆流しない。このため、LC直列回路の共振現象を効果的に利用でき、しかも整流回路A1〜A3にMOSFETを用いたことで導通損失が低減できるため、変換効率の高いDC/DC電力変換装置が実現できる。
なお、閾値電圧VtL、VtHを適切に設定することで、整流用パルス2ha、2iaをMOSFETの導通期間tと概一致させることができ、また、電流センサCT2の出力信号の比較に用いる電圧2A、2Bを適切に設定することで、整流用パルス2hb、2ibをMOSFETの導通期間tと概一致させることができ、導通損失をさらに低減できる。
また、この実施の形態においても、駆動用ゲート信号Gate4L、Gate4Hと整流用ゲート信号Gate1L、Gate1H、Gate2L、Gate2H、Gate3L、Gate3Hとを別々に生成する様にしたため、整流回路A1〜A3のMOSFETを駆動用インバータ回路A4のMOSFETとは別に容易に制御でき、上述した所望の動作を確実に実現でき、変換効率の高いDC/DC電力変換装置が確実に実現できる。
実施の形態6.
上記実施の形態4ではV1⇒V2の昇圧形DC/DC電力変換装置について示し、上記実施の形態5ではV2⇒V1の降圧形DC/DC電力変換装置について示したが、この実施の形態では、上記実施の形態4、5の機能を併せ持って双方向のエネルギ移行を実現する昇降圧形のDC/DC電力変換装置について示す。
この実施の形態によるDC/DC電力変換装置の回路構成の主要部を図14に示し、ゲート信号生成部を図15に示す。図14に示すように、図1で示した回路構成に電流検出手段としての電流センサCT1、CT2、CT3、CT4を備える。電流センサCT1、CT2、CT3、CT4は、回路A1〜A4の高圧側MOSFETと低圧側MOSFETの接続点からの出力電流を検出して信号CT1sig、CT2sig、CT3sig、CT4sigを出力する。この場合、昇圧時には回路A1を駆動用インバータ回路に、回路A2、A3、A4を整流回路に用い、降圧時には回路A4を駆動用インバータ回路に、回路A1、A2、A3を整流回路に用いる。
図15に示すように、ゲート信号生成部の制御回路13eには、電圧端子Vcom、VL、VHの電圧が入力され、昇圧動作時の駆動用ゲート信号Gate1Lu、Gate1Huと、降圧動作時の駆動用ゲート信号Gate4Ld、Gate4Hdと、整流回路オン信号GateL*、GateH*と、昇圧動作と降圧動作のゲート信号を切り替えるための信号TFとを出力する。
昇圧動作時の整流用ゲート信号Gate2Lu、Gate2Hu、Gate3Lu、Gate3Hu、Gate4Lu、Gate4Huは、上記実施の形態4と同様の回路ブロックで形成され、ゲート信号切り替え部14に入力される。降圧動作時の整流用ゲート信号Gate1Ld、Gate1Hd、Gate2Ld、Gate2Hd、Gate3Ld、Gate3Hdは、上記実施の形態5と同様の回路ブロックで形成され、ゲート信号切り替え部14に入力される。
制御回路13eは、入力された各端子電圧によりV1、V2(V1:VL−Vcom、V2:VH-Vcom)を求め、V1×4>V2の場合、昇圧モードと認識し、V1×4<V2の場合、降圧モードと認識して切替信号TFをゲート信号切り替え部14に出力し、ゲート信号切り替え部14では、切替信号TFに基づいて昇圧動作時と降圧動作時のゲート信号を切り替える。
このように制御される昇降圧形のDC/DC電力変換装置では、上記実施の形態4、5と同様の効果が得られると共に、1つの回路で双方向のエネルギ移行を実現でき広く利用できる。
上記実施の形態4〜6では、高圧側MOSFETと低圧側MOSFETの接続点とLrとCrのLC直列回路との間の配線に電流センサを配置して電流を検出しているが、各MOSFETを流れる電流を電流センサにより検出してもよい。
実施の形態7.
上記実施の形態4〜6では、各回路A1〜A4の中間端子(高圧側MOSFETと低圧側MOSFETの接続点)からの出力電流を検出し、検出電流に応じて整流用ゲート信号を生成したが、LrとCrのLC直列回路を流れる電流を検出しても良い。この実施の形態では、エネルギ移行用コンデンサCrに流れる電流を検出する。
LrとCrの各LC直列回路は、隣接する回路A1〜A4の中間端子間に接続され共振周波数を合わせているため、各コンデンサCrに流れる電流と上記実施の形態4〜6での検出電流とは、振幅値は異なるが位相はほぼ一致している。このため、各コンデンサCrに流れる電流を検出し、この検出電流に応じて上記実施の形態4〜6と同様に整流用ゲート信号を生成することができる。
図16は、この実施の形態によるDC/DC電力変換装置の部分回路図で、隣接する回路An、A(n+1)の中間端子間に接続されたコンデンサCrn(n+1)に流れる電流を検出するための回路を示す。
図に示すように、コンデンサCrn(n+1)の回路A(n+1)側の電圧を分圧して取り出した電圧V(n+1)と、回路An側の電圧を分圧して取り出した電圧Vnの差電圧を微分することにより、コンデンサCrn(n+1)に流れる電流を検出する。検出された電流信号は、信号CT(n+1)sigとして出力される。
このように出力されるCT(n+1)sigは、上記実施の形態4〜6での電流センサCT1〜CT4の出力信号とは、ゼロ電流の電圧Vrefと振幅値が異なるものであるが、ゲイン調整およびオフセット調整をして用いることで上記実施の形態4〜6と同様に整流用ゲート信号を生成することができ、同様の効果が得られる。
実施の形態8.
上記実施の形態7では、コンデンサCrに流れる電流を検出したが、インダクタLrに流れる電流を検出しても良い。なお、コンデンサCrの電流とインダクタLrの電流は同じである。
図17は、この実施の形態によるDC/DC電力変換装置の部分回路図で、隣接する回路An、A(n+1)の中間端子間に接続されたインダクタLrn(n+1)に流れる電流を検出するための回路を示す。
図に示すように、インダクタLrn(n+1)の回路A(n+1)側の電圧を分圧して取り出した電圧V(n+1)と、回路An側の電圧を分圧して取り出した電圧Vnの差電圧を積分することにより、インダクタLrn(n+1)に流れる電流を検出する。検出された電流信号は、信号CT(n+1)sigとして出力される。そして、上記実施の形態7と同様に整流用ゲート信号を生成することができ、同様の効果が得られる。
上記各実施の形態1〜8では、4倍昇圧あるいは1/4降圧のDC/DC電力変換装置について述べたが、整流回路の段数を変化させた、いろいろな電圧比のDC/DC電力変換装置へも、発明を適用できることは言うまでもない。
実施の形態9.
これまで入出力電圧(V1、V2)が、非絶縁のタイプの実施の形態について述べてきた。ここでは、トランスを備えて入出力電圧が絶縁されているDC/DC電力変換装置について示す。
図18、図19はこの発明の実施の形態9によるDC/DC電力変換装置の回路構成を示すもので、特に図18は主要部を示し、図19はゲート信号生成部を示す。
図18に示すように、DC/DC電力変換装置は、電圧端子VLとVcom0間に入力された電圧V1を、約8倍に昇圧された電圧V2にして、基準電圧レベルが異なる電圧端子VHとVcom間に出力する機能を有する。
図18に示すように、第1の回路としての駆動用インバータ回路B0と第2の回路としての整流回路B1〜B4とを備え、駆動用インバータ回路B0と整流回路B1とは、1:1の巻き線比のトランスTrを介して接続される。
駆動用インバータ回路B0は、入力電圧V1を平滑化し、またエネルギ移行ための電圧源としても機能する平滑コンデンサCs0と複数のMOSFET(Mos0AH、Mos0AL、Mos0BH、Mos0BL)とで構成される。
トランスTrの1次巻線の一端は、Mos0AHのソース端子とMos0ALのドレイン端子の接続点に結合され、他端は、Mos0BHのソース端子とMos0BLのドレイン端子の接続点に結合されている。Mos0AHとMos0BHのドレイン端子は電圧端子VLに接続され、Mos0ALとMos0BLのソース端子は電圧端子Vcom0に接続されている。電圧端子VL−Vcom0間には、平滑コンデンサCs0が配置されている。
整流回路B1〜B4は上記実施の形態1の回路A1〜A4の構成と同様であり、隣接する整流回路B1〜B4の中間端子間に、LrとCrのLC直列回路が接続される。また、整流回路B1の中間端子(Mos1HとMos1Lの接続点)には、インダクタLr01とコンデンサCr01のLC直列回路の一端が接続され、このLC直列回路の他端はトランスTrの2次巻線の一端に接続される。これにより各LC直列回路とトランスTrの2次巻線は直列に接続される。また、トランスTrの2次巻線の他端は電圧端子Vcomに接続される。
なお、各段のインダクタLrとコンデンサCrのインダクタンス値と容量値から定まる共振周期の値は、それぞれ等しくなるように設定される。
Mos0AH、Mos0ALのオンオフを制御する駆動用ゲート信号Gate0AH、Gate0ALは、ゲート信号生成部となる制御回路13fからフォトカプラ120AH、120ALを介してゲート駆動回路110Aに供給され、Mos0AH、Mos0ALは、ゲート駆動回路110Aにより駆動される。Mos0BH、Mos0BLのオンオフを制御する駆動用ゲート信号Gate0BH、Gate0BLは、制御回路13fからフォトカプラ120BH、120BLを介してゲート駆動回路110Bに供給され、Mos0BH、Mos0BLは、ゲート駆動回路110Bにより駆動される。ゲート駆動回路やフォトカプラは、電源Vs0により駆動されている。
制御回路13fには、駆動用インバータ回路B0を駆動するための駆動用ゲート信号Gate0AL、Gate0AH、Gate0BL、Gate0BHを生成する駆動用ゲート信号生成部130Bと、整流回路B1〜B4を駆動するための整流用ゲート信号Gate1L、Gate1H、Gate2L、Gate2H、Gate3L、Gate3H、Gate4L、Gate4Hを生成する整流用ゲート信号生成部130Aとを有している。
次に動作について説明する。
平滑コンデンサCs0〜Cs4の容量値は、LC直列回路のコンデンサCr01〜Cr34の容量値と比較して十分大きな値に設定される。
上述したように、電圧端子VL−Vcom0間に入力された電圧V1を、約8倍に昇圧された電圧V2にして電圧端子VH−Vcom間に出力するため、電圧V2は8×V1よりも低い値となっている。
駆動用ゲート信号Gate0AL、Gate0AH、Gate0BL、Gate0BHと、整流用ゲート信号Gate1L、Gate1H、Gate2L、Gate2H、Gate3L、Gate3H、Gate4L、Gate4Hと、整流回路B1〜B4内のMos1L、Mos1H、Mos2L、Mos2H、Mos3L、Mos3H、Mos4L、Mos4Hのソースからドレインに流れる電流を図20に示す。なお、MOSFETはゲート信号がハイ電圧でオン、ロウ電圧でオフする。
図20に示すように、駆動用ゲート信号Gate0AHとGate0BLとは同様の信号、Gate0ALとGate0BHとは同様の信号で、(Gate0AH、Gate0BL)(Gate0AL、Gate0BH)は、LrとCrによるLC直列回路にて定まる共振周期2tよりもやや大きな周期Tでデューティー約50%のオンオフ信号である。なお、1j、1kは駆動用ゲート信号(Gate0AH、Gate0BL)(Gate0AL、Gate0BH)のパルス(以下、駆動用パルスと称す)である。
整流回路B1〜B4内の高圧側MOSFETへの整流用ゲート信号Gate1H〜Gate4H、および低圧側MOSFETへの整流用ゲート信号Gate1L〜Gate4Lは、駆動用ゲート信号(Gate0AH、Gate0BL)(Gate0AL、Gate0BH)の各駆動用パルス1j、1kの立ち上がりタイミングから期間tの範囲内で発生されるパルス(以下、整流用パルス2j、2kと称す)から成るオンオフ信号である。ここでは、整流用パルス2j、2kは、駆動用パルス1j、1kと立ち上がりタイミングが一致すると共に立ち下がりタイミングが所定時間早いものとする。
駆動用パルス1kおよび整流用パルス2kにより駆動用インバータ回路B0のMos0AL、Mos0BHと、整流回路B1〜B4の低圧側MOSFETであるMos1L、Mos2L、Mos3L、Mos4Lがオン状態になると、トランスTrの1次巻線の負電圧方向に電圧V1が印加されると同時に、2次巻線の負電圧方向に電圧V1が発生し、平滑コンデンサCs0、Cs1、Cs2、Cs3に蓄えられた一部のエネルギが、以下に示す経路でCr01、Cr12、Cr23、Cr34に移行する。なお、Mos1L〜Mos4Lでは、整流用パルス2kがオフ状態の時もMOSFETの寄生ダイオードによりソースからドレインに電流が流れるため、LC直列回路の共振周期の1/2の期間tで電流3kが流れ、その後寄生ダイオードの逆流防止機能により電流が遮断される。
Vcom⇒Mos1L⇒Lr01⇒Cr01⇒Tr
Cs1⇒Mos2L⇒Lr12⇒Cr12⇒Lr01⇒Cr01⇒Tr
Cs1⇒Cs2⇒Mos3L⇒Lr23⇒Cr23⇒Lr12⇒Cr12⇒Lr01⇒Cr01⇒Tr
Cs1⇒Cs2⇒Cs3⇒Mos4L⇒Lr34⇒Cr34⇒Lr23⇒Cr23⇒Lr12⇒Cr12⇒Lr01⇒Cr01⇒Tr
次いで駆動用パルス1jおよび整流用パルス2jにより駆動用インバータ回路B0のMos0AH、Mos0BLと、整流回路B1〜B4の高圧側MOSFETであるMos1H、Mos2H、Mos3H、Mos4Hがオン状態になると、トランスTrの1次巻線の正電圧方向に電圧V1が印加されると同時に、2次巻線の正電圧方向に電圧V1が発生し、コンデンサCr01、Cr12、Cr23、Cr34に充電されたエネルギが、以下に示す経路で平滑コンデンサCs1、Cs2、Cs3、Cs4に移行する。なお、Mos1H〜Mos4Hでは、整流用パルス2jがオフ状態の時もMOSFETの寄生ダイオードによりソースからドレインに電流が流れるため、LC直列回路の共振周期の1/2の期間tで電流3jが流れ、その後寄生ダイオードの逆流防止機能により電流が遮断される。
Tr⇒Cr01⇒Lr01⇒Mos1H⇒Cs1
Tr⇒Cr01⇒Lr01⇒Cr12⇒Lr12⇒Mos2H⇒Cs2⇒Cs1
Tr⇒Cr01⇒Lr01⇒Cr12⇒Lr12⇒Cr23⇒Lr23⇒Mos3H⇒Cs3⇒Cs2⇒Cs1
Tr⇒Cr01⇒Lr01⇒Cr12⇒Lr12⇒Cr23⇒Lr23⇒Cr34⇒Lr34⇒Mos4H⇒Cs4⇒Cs3⇒Cs2⇒Cs1
このように、コンデンサCr01、Cr12、Cr23、Cr34の充放電により、平滑コンデンサCs0から平滑コンデンサCs1、Cs2、Cs3、Cs4にエネルギを移行する。そして、電圧端子VLとVcom0間に入力された電圧V1を、約8倍に昇圧された電圧V2にして電圧端子VHとVcom間に出力する。また、各コンデンサCr01、Cr12、Cr23、Cr34には、インダクタLr01、Lr12、Lr23、Lr34が直列に接続されてLC直列回路を構成するため、上記エネルギの移行は共振現象を利用したものとなり、大きなエネルギ量を効率よく移行できる。
この実施の形態においても、整流用パルス2j、2kを、各駆動用パルス1j、1kの立ち上がりタイミングから期間tの範囲内で発生させるため、LC直列回路の共振周期の1/2の期間tで電流が流れた後、電流は遮断され逆流しない。このため、LC直列回路の共振現象を効果的に利用でき、しかも整流回路B1〜B4にMOSFETを用いたことで導通損失が低減できるため、変換効率の高いDC/DC電力変換装置が実現できる。
また、制御回路13fに、駆動用ゲート信号生成部130Bと整流用ゲート信号生成部130Aとを有して、駆動用ゲート信号と整流用ゲート信号とを別々に生成する様にしたため、整流回路B1〜B4のMOSFETを駆動用インバータ回路B0のMOSFETとは別に容易に制御でき、上述した所望の動作を確実に実現でき、変換効率の高いDC/DC電力変換装置が確実に実現できる。
なお、この実施の形態9では、駆動用インバータ回路B0のゲート信号と整流回路B1〜B4のゲート信号を制御回路13fにおいて形成したが、上記実施の形態4、7、8のように流れる電流を検出して整流回路B1〜B4のゲート信号を形成してもよい。
実施の形態10.
上記実施の形態9では、電圧V1を、約8倍の電圧V2に昇圧する昇圧形のDC/DC電力変換装置について示したが、この実施の形態では、電圧V2から電圧V1に降圧する降圧形のDC/DC電力変換装置について示す。
この実施の形態によるDC/DC電力変換装置の回路構成の主要部は図18で示す回路構成と同様であるが、この場合、回路B4を駆動用インバータ回路に、回路B0、B1、B2、B3を整流回路に用いる。また、ゲート信号生成部である制御回路13gは、上記実施の形態9とは異なり、図21に示す。
図21に示すように、制御回路13gには、駆動用インバータ回路B4を駆動するための駆動用ゲート信号Gate4L、Gate4Hを生成する駆動用ゲート信号生成部130Bと、整流回路B0〜B3を駆動するための整流用ゲート信号Gate0AL、Gate0AH、Gate0BL、Gate0BH、Gate1L、Gate1H、Gate2L、Gate2H、Gate3L、Gate3Hを生成する整流用ゲート信号生成部130Aとを有している。
ところで、整流回路B0〜B3の内、回路B0は実質的に整流のために用いられるが、回路B1〜B3は、MOSFETのオンオフ動作により、コンデンサCr01、Cr12、Cr23の移行エネルギ量を制御するので、駆動用の回路と考えることもできる。しかしながら、降圧動作においては、回路B1〜B3を駆動するためのゲート信号Gate1L、Gate1H、Gate2L、Gate2H、Gate3L、Gate3Hを、仮に駆動用インバータ回路B4を駆動するための駆動用ゲート信号Gate4L、Gate4Hと同様の信号にして、Lr、Crから定まる共振周期の1/2の期間tを過ぎてもMOSFETのオン状態を継続させると、LC直列回路で電流の逆流が発生してエネルギの移行量が減少する。
このため、この実施の形態では、ゲート信号Gate1L、Gate1H、Gate2L、Gate2H、Gate3L、Gate3Hを、整流用ゲート信号生成部130Aにて、ゲート信号Gate0AL、Gate0AH、Gate0BL、Gate0BHと同様に整流用ゲート信号として生成し、回路B1〜B3も整流回路と称する。
次に動作について説明する。
平滑コンデンサCs0〜Cs4の容量値は、LC直列回路のコンデンサCr01〜Cr34の容量値と比較して十分大きな値に設定される。
上述したように、電圧端子VH−Vcom間に入力された電圧V2を、約1/8倍に降圧された電圧V1にして電圧端子VL−Vcom0間に出力するため、電圧V2は8×V1よりも高い値となっている。
駆動用ゲート信号Gate4L、Gate4Hと、整流用ゲート信号Gate1L、Gate1H、Gate2L、Gate2H、Gate3L、Gate3H、Gate0AL、Gate0AH、Gate0BL、Gate0BHと、Mos1H、Mos2H、Mos3Hのドレインからソースに流れる電流と、Mos0AH、Mos0BLのソースからドレインに流れる電流と、Mos1L、Mos2L、Mos3Lのドレインからソースに流れる電流と、Mos0AL、Mos0BHのソースからドレインに流れる電流とを図22に示す。
図22に示すように、駆動用ゲート信号Gate4L、Gate4Hは、LrとCrによるLC直列回路にて定まる共振周期2tよりもやや大きな周期Tでデューティー約50%のオンオフ信号である。なお、1l、1mは駆動用ゲート信号Gate4L、Gate4Hのパルス(以下、駆動用パルスと称す)である。
整流回路B0〜B3内の整流用ゲート信号Gate1H〜Gate3H、Gate0AH、Gate0BLおよび整流用ゲート信号Gate1L〜Gate3L、Gate0AL、Gate0BHは、各駆動用パルス1l、1mの立ち上がりタイミングから期間tの範囲内で発生されるパルス(以下、整流用パルス2l、2mと称す)から成るオンオフ信号である。ここでは、整流用パルス2l、2mは、駆動用パルス1l、1mと立ち上がりタイミングが一致すると共に、パルス幅を期間tと概一致させるものとする。
駆動用パルス1lおよび整流用パルス2lにより駆動用インバータ回路B4のMos4Hと、整流回路B0〜B3のMos0AH、Mos0BL、Mos1H、Mos2H、Mos3Hがオン状態になると、平滑コンデンサCs4、Cs3、Cs2、Cs1に蓄えられた一部のエネルギが以下の経路でコンデンサCr34、Cr23、Cr12、Cr01に移行する。
Cs1⇒Cs2⇒Cs3⇒Cs4⇒Mos4H⇒Lr34⇒Cr34⇒Lr23⇒Cr23⇒Lr12⇒Cr12⇒Lr01⇒Cr01⇒Tr
Cs1⇒Cs2⇒Cs3⇒Mos3H⇒Lr23⇒Cr23⇒Lr12⇒Cr12⇒Lr01⇒Cr01⇒Tr
Cs1⇒Cs2⇒Mos2H⇒Lr12⇒Cr12⇒Lr01⇒Cr01⇒Tr
Cs1⇒Mos1H⇒Lr01⇒Cr01⇒Tr
このように流れる電流により、トランスTrの1次巻線の正電圧方向に電圧が発生し、以下の経路で平滑コンデンサCs0にエネルギが移行する。
Tr⇒Mos0AH⇒Cs0⇒Mos0BL
次いで駆動用パルス1mおよび整流用パルス2mにより駆動用インバータ回路B4のMos4Lと、整流回路B0〜B3のMos0AL、Mos0BH、Mos1L、Mos2L、Mos3Lがオン状態になると、コンデンサCr34、Cr23、Cr12、Cr01に蓄えられたエネルギが以下の経路で平滑コンデンサCs3、Cs2、Cs1に移行する。
Cr01⇒Lr01⇒Cr12⇒Lr12⇒Cr23⇒Lr23⇒Cr34⇒Lr34⇒Mos4L⇒Cs3⇒Cs2⇒Cs1⇒Tr
Cr01⇒Lr01⇒Cr12⇒Lr12⇒Cr23⇒Lr23⇒Mos3L⇒Cs2⇒Cs1⇒Tr
Cr01⇒Lr01⇒Cr12⇒Lr12⇒Mos2L⇒Cs1⇒Tr
Cr01⇒Lr01⇒Mos1L⇒Tr
このように流れる電流により、トランスTrの1次巻線の負電圧の方向に電圧が発生し、以下の経路で平滑コンデンサCs0にエネルギが移行する。
Tr⇒Mos0BH⇒Cs0⇒Mos0AL
このように、コンデンサCr01、Cr12、Cr23、Cr34の充放電により、平滑コンデンサCs1、Cs2、Cs3、Cs4から平滑コンデンサCs0にエネルギを移行する。そして、電圧端子VHとVcom間に入力された電圧V2を、約1/8倍に降圧された電圧V1にして電圧端子VLとVcom0間に出力する。また、各コンデンサCr01、Cr12、Cr23、Cr34には、インダクタLr12、Lr23、Lr34が直列に接続されてLC直列回路を構成するため、上記エネルギの移行は共振現象を利用したものとなり、大きなエネルギ量を効率よく移行できる。
この実施の形態においても、整流用パルス2l、2mを、各駆動用パルス1l、1mの立ち上がりタイミングから期間tの範囲内で発生させるため、LC直列回路の共振周期の1/2の期間tで電流が流れた後、電流は遮断され逆流しない。このため、LC直列回路の共振現象を効果的に利用でき、しかも整流回路B0〜B3にMOSFETを用いたことで導通損失が低減できるため、変換効率の高いDC/DC電力変換装置が実現できる。なお、この実施の形態では、整流用パルス2l、2mのパルス幅を期間tに概一致させているため、導通損失がさらに低減できる。
また、制御回路13gに、駆動用ゲート信号生成部130Bと整流用ゲート信号生成部130Aとを有して、駆動用ゲート信号と整流用ゲート信号とを別々に生成する様にしたため、整流回路B0〜B3のMOSFETを駆動用インバータ回路B4のMOSFETとは別に容易に制御でき、上述した所望の動作を確実に実現でき、変換効率の高いDC/DC電力変換装置が確実に実現できる。
なお、この実施の形態10では、駆動用インバータ回路B4のゲート信号と整流回路B0〜B3のゲート信号を制御回路13gにおいて形成したが、上記実施の形態5、7、8のように流れる電流を検出して整流回路B0〜B3のゲート信号を形成してもよい。
また、上記実施の形態9、10では、8倍昇圧あるいは1/8降圧のDC/DC電力変換装置について述べたが、整流回路の段数を変化させた、いろいろな電圧比のDC/DC電力変換装置へも、発明を適用できることは言うまでもない。
実施の形態11.
上記実施の形態9ではV1⇒V2の昇圧形DC/DC電力変換装置について示し、上記実施の形態10ではV2⇒V1の降圧形DC/DC電力変換装置について示したが、この実施の形態では、上記実施の形態9、10の機能を併せ持って双方向のエネルギ移行を実現する昇降圧形のDC/DC電力変換装置について示す。
この実施の形態によるDC/DC電力変換装置の回路構成の主要部は、上記実施の形態9、10と同様に図18で示す回路構成のもので、この場合、昇圧時には回路B0を駆動用インバータ回路に、回路B1〜B4を整流回路に用い、降圧時には回路B4を駆動用インバータ回路に、回路B0〜B3を整流回路に用いる。
この場合、実施の形態3で示したように、電圧端子の電圧に基づいて整流用ゲート信号と駆動用ゲート信号とを制御回路にて切り替えることにより、昇降圧DC/DC電力変換装置を実現する。また、実施の形態6で示したように、検出電流を用いて昇圧動作用の整流用ゲート信号を生成する回路と降圧動作用の整流用ゲート信号を生成する回路とを備え、ゲート信号切り替え部により整流用ゲート信号と駆動用ゲート信号とを切り替えることによっても、昇降圧DC/DC電力変換装置を実現できる。
実施の形態12.
この実施の形態では、上記実施の形態9〜11の回路構成とは異なる回路構成で、トランスを備えて入出力電圧が絶縁されているDC/DC電力変換装置について示す。
図23はこの発明の実施の形態12によるDC/DC電力変換装置の回路構成の一部で、トランスTrとトランスTrの1次巻線側の回路B0aとを示す。その他の部分、即ちトランスTrの2次巻線側は上記実施の形態9の図18で示したものと同様である。
図23に示すように、トランスTrの1次側には、第1巻き線と第2巻き線との2個の巻線が巻かれ、第1巻き線の巻き始めの第1端子と、第1巻き線の巻き終わりと第2巻き線の巻き始めが接続された第2端子と、第2巻き線の巻き終わりの第3端子を有している。2次巻き線も含めて、3個の各巻き線のターン数は同じとなっている。また、回路B0aは、平滑コンデンサCs0と2個のMOSFET(Mos0AL、Mos0BL)とで構成される。
トランスTrの1次側の第2端子は電圧端子VLに、第1端子はMos0ALのドレイン端子に、第3端子はMos0BLのドレイン端子に接続されている。Mos0AL、Mos0BLのソース端子は、基準電圧Vcom0に接続されている。電圧端子VL−Vcom0間には、平滑コンデンサCs0が配置されている。Mos0AL、Mos0BLのオンオフは、ゲート信号Gate0AL、Gate0BLにより、フォトカプラ120A、120Bおよびゲート駆動回路110を介して制御される。
動作について以下に説明する。
このDC/DC電力変換装置を用いて昇圧する際には、回路B0aを駆動用インバータ回路に、回路B1〜B4を整流回路に用い、降圧時には回路B4を駆動用インバータ回路に、回路B0a、B1〜B3を整流回路に用いる。
昇圧動作時において、Mos0BLをオンすることにより、トランスTrの2次側の正電圧方向に電圧V1を発生させ、Mos0ALをオンすることにより、2次側の負電圧方向に電圧V1を発生させる。その他の動作は実施の形態9と同様である。降圧動作時において、2次側に負電圧が発生したときTr⇒Cs0⇒Mos0BLの経路でCs0を充電し、2次側に正電圧が発生したときTr⇒Cs0⇒Mos0ALの経路でCs0を充電する。その他の動作は実施の形態10と同様である。
この実施の形態においても、整流用パルスを駆動用パルスの立ち上がりタイミングから期間tの範囲内で発生させて各MOSFETをオンオフ制御する。これにより、LC直列回路の共振周期の1/2の期間tで電流が流れた後、電流は遮断され逆流しない。このため、LC直列回路の共振現象を効果的に利用でき、しかも整流回路にMOSFETを用いたことで導通損失が低減できるため、変換効率の高いDC/DC電力変換装置が実現できる。
また、駆動用ゲート信号と整流用ゲート信号とを別々に生成する。これにより整流回路のMOSFETを駆動用インバータ回路のMOSFETとは別に容易に制御でき、上述した所望の動作を確実に実現でき、変換効率の高いDC/DC電力変換装置が確実に実現できる。
なお、上記実施の形態9〜12では、トランスTrの1次側に1個の回路B0(B0a)を配し2次側に複数個の回路B1〜B4を配して、各LC直列回路とトランスTrの2次巻線とを直列に接続したが、1次側と2次側とに配する各回路の個数はこれに限るものではなく、隣接回路間に配設される各LC直列回路はトランスTrの1次巻線あるいは2次巻線と直列に接続されるものであればよい。
実施の形態13.
次に、この発明の実施の形態13によるDC/DC電力変換装置を説明する。図24、図25はこの発明の実施の形態13によるDC/DC電力変換装置の回路構成を示すもので、特に図24は主要部を示し、図25はゲート信号生成部を示す。図24に示すように、DC/DC電力変換装置は、電圧端子VLとVcom間に入力された電圧V1を、約4倍に昇圧された電圧V2にして電圧端子VHhとVHl間に出力する機能を有する。この実施の形態13では、図1にて示した上記実施の形態1における回路A1〜A4と同様の回路を用い、電圧端子の接続構成のみ異なるものである。即ち、低電圧側の正極電圧端子VLは平滑コンデンサCs3とCs4の接続点に接続され、接地された低電圧側の負極電圧端子Vcomは平滑コンデンサCs2とCs3の接続点に接続されている。また、高電圧側の正極電圧端子VHhは平滑コンデンサCs4の高電圧側端子に接続され、高電圧側の負極電圧端子VHlは平滑コンデンサCs1の低電圧側端子に接続されている。
そして、回路A3は、電圧端子VL−Vcom間に入力されるエネルギを、MOSFET(Mos3L、Mos3H)のオンオフ動作により高電圧側に送る駆動用インバータ回路に用いられる。また、回路A1、A2、A4は、駆動用インバータ回路A3で駆動された電流を整流し、エネルギを高電圧側へ移行する整流回路として用いられる。
図25に示すように、ゲート信号生成部となる制御回路13hは、駆動用ゲート信号生成部130Bと整流用ゲート信号生成部130Aとを備える。そして、駆動用インバータ回路A3を駆動するための駆動用ゲート信号Gate3L、Gate3Hは、駆動用ゲート信号生成部130Bで生成され、整流回路A1、A2、A4を駆動するための整流用ゲート信号Gate1L、Gate1H、Gate2L、Gate2H、Gate4L、Gate4Hは、整流用ゲート信号生成部130Aで生成されている。
次に動作について説明する。
電圧端子VL−Vcom間に入力された電圧V1を、約4倍に昇圧された電圧V2にして電圧端子VHh−VHl間に出力するため、電圧端子VHh−VHl間に負荷が接続され、電圧V2は4×V1よりも低い値となっている。定常状態では、平滑コンデンサCs3には電圧V1の電圧が充電されており、平滑コンデンサCs1、Cs2、Cs4には平均的に(V2-V1)/3の電圧が充電されている。
駆動用ゲート信号Gate3L、Gate3Hは、上記実施の形態1における駆動用ゲート信号Gate1L、Gate1Hと同様に、LrとCrによるLC直列回路にて定まる共振周期2tよりもやや大きな周期Tでデューティー約50%のオンオフ信号である。また、整流用ゲート信号Gate1L、Gate1H、Gate2L、Gate2H、Gate4L、Gate4Hの各パルスは、上記実施の形態1における整流用ゲート信号Gate2L、Gate2H、Gate3L、Gate3H、Gate4L、Gate4Hと同様に、駆動用ゲート信号の各パルスと立ち上がりが一致すると共に立ち下がりタイミングが所定時間τH、τL早くなっている(図3参照)。
各回路A1〜A4の低圧側MOSFETであるMos1L、Mos2L、Mos3L、Mos4Lがオン状態となると、電圧差があるため、平滑コンデンサCs3に蓄えられた一部のエネルギがコンデンサCr34に、コンデンサCr23、Cr12に充電されたエネルギが平滑コンデンサCs2、Cs1に、以下に示す経路で移行する。なお、Mos1L、Mos2L、Mos4Lでは、整流用パルスがオフ状態の時もMOSFETの寄生ダイオードによりソースからドレインに電流が流れるため、LC直列回路の共振周期の1/2の期間tで電流が流れ、その後寄生ダイオードの逆流防止機能により電流が遮断される。
Cs3⇒Mos4L⇒Lr34⇒Cr34⇒Mos3L
Cr23⇒Lr23⇒Mos3L⇒Cs2⇒Mos2L
Cr12⇒Lr12⇒Cr23⇒Lr23⇒Mos3L⇒Cs2⇒Cs1⇒Mos1L
次いで、各回路A1〜A4の高圧側MOSFETであるMos1H、Mos2H、Mos3H、Mos4Hがオン状態となると、電圧差があるため、コンデンサCr34に充電されたエネルギが平滑コンデンサCs4に、平滑コンデンサCs2、Cs3に蓄えられた一部のエネルギがコンデンサCr12、Cr23に、以下に示す経路で移行する。なお、Mos1H、Mos2H、Mos4Hでは、整流用パルスがオフ状態の時もMOSFETの寄生ダイオードによりソースからドレインに電流が流れるため、LC直列回路の共振周期の1/2の期間tで電流が流れ、その後寄生ダイオードの逆流防止機能により電流が遮断される。
Cr34⇒Lr34⇒Mos4H⇒Cs4⇒Mos3H
Cs3⇒Mos3H⇒Lr23⇒Cr23⇒Mos2H
Cs2⇒Cs3⇒Mos3H⇒Lr23⇒Cr23⇒Lr12⇒Cr12⇒Mos1H
このように、コンデンサCr12、Cr23、Cr34の充放電により、平滑コンデンサCs3から平滑コンデンサCs1、Cs2、Cs4にエネルギを移行する。そして、電圧端子VLとVcom間に入力された電圧V1を、約4倍に昇圧された電圧V2にして電圧端子VHhとVHl間に出力する。また、各コンデンサCr12、Cr23、Cr34には、インダクタLr12、Lr23、Lr34が直列に接続されてLC直列回路を構成するため、上記エネルギの移行は共振現象を利用したものとなり、大きなエネルギ量を効率よく移行できる。
また、上記実施の形態1では、低電圧側電圧端子VL、Vcomを回路A1の平滑コンデンサCs1の両端子に接続したが、この実施の形態では、他の回路に挟まれた中間に位置する回路A3の平滑コンデンサCs3の両端子に接続して、電圧V1を平滑コンデンサCs3の端子間に入力する。上記実施の形態1におけるLC直列回路Lr12Cr12、Lr23Cr23、Lr34Cr34に流れる電流値をI12r、I23r、I34rとし、この実施の形態におけるLC直列回路Lr12Cr12、Lr23Cr23、Lr34Cr34に流れる電流値をI12、I23、I34とすると、
I12r:I23r:I34r=3:2:1
I12:I23:I34=1:2:1
I12=I34=I34r
となる。
このように、入力用電圧端子となる電圧端子VL、Vcomを他の回路に挟まれた中間に位置する回路A3の平滑コンデンサCs3の両端子に接続することで、LC直列回路Lr12Cr12を流れる電流値I12を上記実施の形態1の場合と比べて1/3に低減することができる。このため、エネルギ移行用のインダクタLr、コンデンサCrの電流定格を低下させ、インダクタLrとコンデンサCrを小形化することができる。
また、この実施の形態では、整流回路A1、A2、A4にMOSFETを用いたため、ダイオードを用いた従来のものに比して導通損失が低減でき、電力変換の効率が向上できる。
また、整流回路A1、A2、A4のMOSFETは、駆動用インバータ回路A3のMOSFETと同時にオン状態とし、期間tの範囲内で駆動用インバータ回路A1のMOSFETより早くオフ状態とする。整流回路A1、A2、A4のMOSFETのオン期間を該MOSFETの導通期間tと一致させると導通損失を最小にできるが、上記のようにMOSFETのオン状態を早く終了させても、寄生ダイオードを介して導通するためその期間もエネルギは移行でき、また制御に係る遅延などによる問題を回避でき、信頼性が向上する。
また整流用ゲート信号のパルスを、駆動用ゲート信号のパルスの立ち上がりタイミングから期間tの範囲内で発生させるため、LC直列回路の共振周期の1/2の期間tで電流が流れた後、電流は遮断され逆流しない。このため、LC直列回路の共振現象を効果的に利用でき、しかもMOSFETを用いたことで導通損失が低減できるため、変換効率の高いDC/DC電力変換装置が実現できる。
また、制御回路13hに、駆動用ゲート信号生成部130Bと整流用ゲート信号生成部130Aとを有して、駆動用ゲート信号Gate3L、Gate3Hと整流用ゲート信号Gate1L、Gate1H、Gate2L、Gate2H、Gate4L、Gate4Hとを別々に生成する様にしたため、整流回路A1、A2、A4のMOSFETを駆動用インバータ回路A3のMOSFETとは別に容易に制御でき、上述した所望の動作を確実に実現でき、変換効率の高いDC/DC電力変換装置が確実に実現できる。
なお、この実施の形態13では、駆動用インバータ回路A3のゲート信号と整流回路A1、A2、A4のゲート信号を制御回路13hにおいて形成したが、上記実施の形態4、7、8のように流れる電流を検出して整流回路A1、A2、A4のゲート信号を形成してもよい。
実施の形態14.
実施の形態13では、電圧V1を約4倍の電圧V2に昇圧昇圧形のDC/DC電力変換装置について示したが、この実施の形態では、電圧V2から電圧V1に降圧する降圧形のDC/DC電力変換装置について示す。
この実施の形態によるDC/DC電力変換装置の回路構成の主要部は図24で示す回路構成と同様であるが、この場合、回路A4を駆動用インバータ回路に、回路A1、A2、A3を整流回路に用いる。また、ゲート信号生成部である制御回路は、上記実施の形態2の図5で示したものと同様である。なお、この場合、平滑コンデンサCs3の両端子に接続される電圧端子VL、Vcomは、平滑コンデンサCs3の端子間から電圧V1を出力する出力用端子となり、負荷が接続される。
ここでも、整流回路A1〜A3の内、回路A3は実質的に整流のために用いられるが、回路A1、A2は、MOSFET(Mos1L、Mos1H、Mos2L、Mos2H)のオンオフ動作により、コンデンサCr12、Cr23の移行エネルギ量を制御するので、駆動用の回路と考えることもできる。しかしながら、降圧動作において、回路A1、A2を駆動するためのゲート信号Gate1L、Gate1H、Gate2L、Gate2Hを、仮に駆動用インバータ回路A4を駆動するための駆動用ゲート信号Gate4L、Gate4Hと同様の信号にして、Lr、Crから定まる共振周期の1/2の期間tを過ぎてもMOSFETのオン状態を継続させると、LC直列回路で電流の逆流が発生してエネルギの移行量が減少する。
このため、この実施の形態では、ゲート信号Gate1L、Gate1H、Gate2L、Gate2Hを、整流用ゲート信号生成部130Aにて、ゲート信号Gate3L、Gate3Hと同様に整流用ゲート信号として生成し、回路A1、A2も整流回路と称する。
次に動作について説明する。
平滑コンデンサCs1、Cs2、Cs3、Cs4の容量値は、LC直列回路のコンデンサCr12、Cr23、Cr34の容量値と比較して十分大きな値に設定される。
電圧端子VHh−VHl間に入力された電圧V2を、約1/4倍に降圧された電圧V1にして電圧端子VL−Vcom間に出力するため、電圧端子VL−Vcom間に負荷が接続され、電圧V2は4×V1よりも高い値となっている。
駆動用ゲート信号Gate4H、Gate4Lは、LrとCrによるLC直列回路にて定まる共振周期2tよりもやや大きな周期Tでデューティー約50%のオンオフ信号である。
整流回路A1、A2、A3内の高圧側MOSFETへの整流用ゲート信号Gate1H、Gate2H、Gate3H、および低圧側MOSFETへの整流用ゲート信号Gate1L、Gate2L、Gate3Lは、駆動用ゲート信号Gate4H、Gate4Lの立ち上がりタイミングから期間tの範囲内で発生されるパルスから成るオンオフ信号である。ここでは、整流用ゲート信号の各パルスは、駆動用ゲート信号の各パルスと立ち上がりタイミングが一致すると共に立ち下がりタイミングが所定時間τH、τL早いか、あるいはパルス幅を時間tとほぼ同じにしている。
整流用ゲート信号のオン時間(パルス幅)が時間tとほぼ同じ場合において、動作を説明する。
高圧側MOSFETへのゲート信号により各回路A4、A1〜A3の高圧側MOSFETであるMos4H、Mos1H、Mos2H、Mos3Hがオン状態となると、電圧差があるため、平滑コンデンサCs4に蓄えられた一部のエネルギがコンデンサCr34に、コンデンサCr12、Cr23に充電されたエネルギが平滑コンデンサCs2、Cs3に、以下に示す経路で移行する。
Cs4⇒Mos4H⇒Lr34⇒Cr34⇒Mos3H
Cr23⇒Lr23⇒Mos3H⇒Cs3⇒Mos2H
Cr12⇒Lr12⇒Cr23⇒Lr23⇒Mos3H⇒Cs3⇒Cs2⇒Mos1H
次いで、低圧側MOSFETへのゲート信号により、各回路A4、A1〜A3の低圧側MOSFETであるMos4L、Mos1L、Mos2L、Mos3Lがオン状態となると、電圧差があるため、コンデンサCr34に充電されたエネルギが平滑コンデンサCs3に、平滑コンデンサCs1、Cs2に蓄えられたエネルギの一部がコンデンサCr12、Cr23に、以下に示す経路で移行する。
Cr34⇒Lr34⇒Mos4L⇒Cs3⇒Mos3L
Cs2⇒Mos3L⇒Lr23⇒Cr23⇒Mos2L
Cs1⇒Cs2⇒Mos3L⇒Lr23⇒Cr23⇒Lr12⇒Cr12⇒Mos1L
このように、コンデンサCr12、Cr23、Cr34の充放電により、平滑コンデンサCs1、Cs2、Cs4から平滑コンデンサCs3にエネルギを移行する。そして、電圧端子VHhとVHl間に入力された電圧V2を、約1/4倍に降圧された電圧V1にして電圧端子VLとVcom間に出力する。また、各コンデンサCr12、Cr23、Cr34には、インダクタLr12、Lr23、Lr34が直列に接続されてLC直列回路を構成するため、上記エネルギの移行は共振現象を利用したものとなり、大きなエネルギ量を効率よく移行できる。
また、出力用電圧端子となる電圧端子VL、Vcomが、他の回路に挟まれた中間に位置する回路A3の平滑コンデンサCs3の両端子に接続されているため、LC直列回路Lr12Cr12を流れる電流値I12を上記実施の形態13と同様に低減でき、エネルギ移行用のインダクタLr、コンデンサCrの電流定格を低下させ、インダクタLrとコンデンサCrを小形化することができる。
また、この実施の形態においても、整流用ゲート信号のパルスを、駆動用ゲート信号ののパルスの立ち上がりタイミングから期間tの範囲内で発生させるため、LC直列回路の共振周期の1/2の期間tで電流が流れた後、電流は遮断され逆流しない。このため、LC直列回路の共振現象を効果的に利用でき、しかも整流回路A1〜A3にMOSFETを用いたことで導通損失が低減できるため、変換効率の高いDC/DC電力変換装置が実現できる。さらに、この実施の形態では、整流用ゲート信号のパルス幅を期間tに概一致させているため、導通損失がさらに低減できる。
また、駆動用ゲート信号と整流用ゲート信号とを別々に生成する様にしたため、整流回路A1〜A3のMOSFETを駆動用インバータ回路A4のMOSFETとは別に容易に制御でき、上述した所望の動作を確実に実現でき、変換効率の高いDC/DC電力変換装置が確実に実現できる。
なお、この実施の形態14においても、上記実施の形態5、7、8のように流れる電流を検出して整流回路A1〜A3のゲート信号を形成してもよい。
また、上記実施の形態13、14では、入出力用の電圧端子VL、Vcomを平滑コンデンサCs3の両端子に接続したが、平滑コンデンサCs2の両端子に接続しても良く、LC直列回路を流れる電流値を同様に低減でき上記実施の形態13、14と同様の効果が得られる。さらに、整流回路の段数を増やした場合においても、他の回路に挟まれた中間に位置する回路の平滑コンデンサCsの両端子に電圧端子VL、Vcomを接続しても同様の効果が得られる。
実施の形態15.
上記実施の形態13ではV1⇒V2の昇圧形DC/DC電力変換装置について示し、上記実施の形態14ではV2⇒V1の降圧形DC/DC電力変換装置について示したが、この実施の形態では、上記実施の形態13、14の機能を併せ持って双方向のエネルギ移行を実現する昇降圧形のDC/DC電力変換装置について示す。
この実施の形態によるDC/DC電力変換装置の回路構成の主要部は、上記実施の形態13、14と同様に図24で示す回路構成のもので、この場合、昇圧時には回路A3を駆動用インバータ回路に、回路A1、A2、A4を整流回路に用い、降圧時には回路A4を駆動用インバータ回路に、回路A1〜A3を整流回路に用いる。
この場合、電圧端子VL、Vcom、VHh、VHlの電圧を制御回路に入力し、上記実施の形態3と同様に、電圧端子の電圧に基づいて整流用ゲート信号と駆動用ゲート信号とを制御回路にて切り替えることにより、昇降圧形のDC/DC電力変換装置を実現する。また、上記実施の形態6で示したように、検出電流を用いて昇圧動作用の整流用ゲート信号を生成する回路と降圧動作用の整流用ゲート信号を生成する回路とを備え、ゲート信号切り替え部により整流用ゲート信号と駆動用ゲート信号とを切り替えることによっても、昇降圧形のDC/DC電力変換装置を実現できる。
実施の形態16.
次に、この発明の実施の形態16によるDC/DC電力変換装置を説明する。図26は、この発明の実施の形態16によるDC/DC電力変換装置の主要部の回路構成を示す。
この実施の形態16では、電圧端子VLとVcom間に入力された電圧V1を、約4倍に昇圧された電圧V2にして電圧端子VHとVcom間に出力するとともに、約2倍に昇圧された電圧V3にして電圧端子VMとVcom間に出力する機能を有する昇圧形のDC/DC電力変換装置について示す。この場合、入力端子、出力端子との組み合わせは、VL−Vcom、VH−VcomとVL−Vcom、VM−Vcomとの2組である。
図26に示すように、平滑コンデンサCs2の高電圧側端子に電圧端子VMが接続されている。それ以外は、ゲート信号生成部も含めて上記実施の形態1と同様の回路構成である。
この実施の形態は、上記実施の形態1と同様の昇圧動作をするものであるが、電圧端子VMを備えたため、電圧V2に加えて電圧V3も出力することができる。
入出力端子の対は3組以上でも良く、このように入出力端子の対を複数組備えることにより、複数レベルの電圧に昇圧することができ、回路設計の自由度が向上する。
なお、この実施の形態では、昇圧形のDC/DC電力変換装置について述べたが、実施の形態2のような降圧形のDC/DC電力変換装置においても、中間の電圧端子VMを備ええれば電圧V1に加えて電圧V3も出力することができる。また、実施の形態3のような双方向のDC/DC電力変換装置においても、中間の電圧端子VMを備えれば電圧V1に加えて電圧V3も出力することができる。
また、このように入出力端子の対を複数組備えることは、上記各実施の形態4〜15にも同様に適用することができ、各実施の形態と同様の効果が得られる。
また、上記各実施の形態では、駆動用インバータ回路、整流回路内の半導体スイッチング素子に、ソース、ドレイン間に寄生ダイオードが形成されているパワーMOSFETを用いたが、IGBT等、制御電極でオンオフ動作が制御できる他の半導体スイッチング素子でも良く、その場合ダイオードが逆並列接続されたものを用い、このダイオードがパワーMOSFETの寄生ダイオードの機能を果たす。これにより、上記各実施の形態と同様の制御により同様の効果が得られる。
また、上記各実施の形態は、整流回路の段数を変化させた、いろいろな電圧比のDC/DC電力変換装置へも、発明を適用できることは言うまでもない。
実施の形態17.
上記各実施の形態によるDC/DC電力変換装置を構成する複数の回路(A1〜A4、B0〜B4)において、回路内のMOSFET、ゲート駆動回路、フォトカプラ等を駆動するために備えられた電源Vsk(Vs0〜Vs4)について、以下に説明する。
図27は、電源Vskの回路構成を示す図である。各回路(A1〜A4、B0〜B4)の電源Vskは、各回路内の平滑コンデンサCs(k)(Cs0〜Cs4)に発生する電圧を入力電圧Vsi(k)として出力端子Vsh(k)−Com(k)間に出力電圧Vso(k)を生成する。
電圧Vso(k)とVsi(k)の基準電圧をCom(k)としている。平滑コンデンサCs(k)の高電圧側の端子は、p形のMOSFETM2のソース端子に接続され、MOSFETM2のドレイン端子はダイオードD1のカソード端子とチョークコイルL1の一方の端子とに接続されている。ダイオードD1のアノード端子は基準電圧Com(k)に接続され、チョークコイルL1の他方の端子はコンデンサC2の一方の端子に接続され、コンデンサC2の他方の端子は基準電圧Com(k)に接続されている。コンデンサCs(k)、コンデンサC2、MOSFETM2、ダイオードD1、チョークコイルL1で非絶縁降圧形のDC/DCコンバータ10を構成し、このDC/DCコンバータ10を介して入力電圧Vsi(k)は出力電圧Vso(k)に変換される。
コンデンサC1とコンデンサC2とツェナーダイオードZ1とは並列に接続され、ツェナーダイオードZ1のアノード端子側は基準電圧Com(k)に接続され、ツェナーダイオードZ1のカソード端子側はチョークコイルL1の端子に接続されている。このC1、C2、Z1の並列体に出力電圧Vso(k)が発生する。電圧Vso(k)は、クロック発生回路d1、誤差増幅回路d2、コンパレータ回路d3に供給され、各回路d1〜d3は動作する。なお、誤差増幅回路d2、コンパレータ回路d3への電圧Vso(k)の供給は、図示を省略する。
クロック発生回路d1の出力は、抵抗R9とコンデンサC3とで構成する鋸波形成部を介して、コンパレータ回路d3の入力の一方に入力される。誤差増幅回路d2の入力の一方には、抵抗R2とツェナーダイオードZ2とで構成される目標電圧が入力され、入力の他方には、Vso(k)の測定電圧が抵抗R3とR4で分圧されて入力されている。また、誤差増幅回路d2の出力は、コンパレータ回路d3の入力の他方に入力され、その接続点は抵抗R5とR6の接続点に接続される。抵抗R5の他方の端子は電圧Vso(k)の出力端子Vsh(k)に接続され、抵抗R6の他方の端子は基準電圧Com(k)に接続される。
コンパレータ回路d3の出力端子は、n形のMOSFETM1のゲート端子に接続され、MOSFETM1のソース端子は基準電圧Com(k)に、ドレイン端子は抵抗R7の一方の端子に接続されている。抵抗R7の他方の端子は、MOSFETM2のゲート端子と抵抗R8の一方の端子とに接続されている。また、抵抗R8の他方の端子は、MOSFETM2のソース端子に接続されている。
このように構成される電源Vskの動作について説明する。上記実施の形態2に示したような降圧動作の場合、エネルギ源がVH−Vcom間に接続されるので、平滑コンデンサCs(k)には電圧が発生し電源Vskが動作する。
一方、実施の形態1に示したような昇圧動作の場合、VL−Vcom間にエネルギ源が接続されて平滑コンデンサCs1に電圧が発生するが、それ以外の平滑コンデンサCs(k)は、動作開始時には電圧が発生していない状態である。しかし、平滑コンデンサCs1の電圧で電源Vs1が動作して、回路A1内のMOSFETがオンオフ動作することにより、回路A2〜A4のMOSFETの寄生ダイオードが動作し、エネルギが平滑コンデンサCs2、Cs3、Cs4に移行する。この寄生ダイオードを用いた動作の電力変換効率は良いものではないが、各平滑コンデンサCs(k)にエネルギが移行するのに1秒も時間を要しない。このように、各平滑コンデンサCs(k)に電圧が発生し各電源Vskが動作する。
動作の詳細について述べる。平滑コンデンサCs(k)に電圧が形成されると、抵抗R1を介してコンデンサC1、C2を充電する。電圧はツェナーダイオードZ1のツェナー電圧となり、ここでは16Vとしている。この電圧の供給により、C1、C2、Z1の並列体に出力電圧Vso(k)が発生して、クロック発生回路d1、誤差増幅回路d2、コンパレータ回路d3に供給され、各回路d1〜d3は動作するとともに、電源Vskが動作する。
抵抗R1は、電力損失を抑えるため比較的大きな抵抗値にしているため、電源Vskの動作前における抵抗R1を介したエネルギ供給では、各回路内のMOSFETを動作させるのに十分ではない。電源Vskが動作開始すると、非絶縁形のDC/DCコンバータ10が動作して該DC/DCコンバータ10を介して電圧Vsi(k)から電圧Vso(k)に変換され、そのエネルギ量は、各回路内のMOSFETを動作させるのに十分である。
図28は、コンパレータ回路d3の誤差増幅回路d2側の入力端子の電圧Daと、クロック発生回路d1側の入力端子の電圧Dbと、出力端子の電圧Dcと、MOSFETM2のゲート電圧Ddを示す。誤差増幅回路d2は、2つの入力端子間の電圧がゼロになるような電圧Daを出力する。すなわち、出力電圧Vso(k)(15V)が、ツェナーダイオードZ2が定める目標電圧(15V)になるように電圧Daを定める。電圧Dbは鋸波状の電圧であり、クロック発生回路d1からの矩形波電圧をCR回路を介することにより形成されている。電圧DaとDbがコンパレータ回路d3で比較されて矩形波電圧Dcが形成される。例えば、出力電圧Vso(k)を抑える場合には、電圧Daが低くなり、結果として矩形波電圧Dcのハイ電圧期間は短くなる。矩形波電圧DcによりMOSFETM1がオンオフし、MOSFETM1のソース端子の電圧を基準としてMOSFETM2のゲート端子の電圧がロウハイと変化する。MOSFETM2はp形MOSFETなので、ロウでオン、ハイでオフの動作となる。抵抗R7とR8との分圧により、MOSFETM2のゲート・ソース間電圧は最大定格以内になるようになっている。このようにMOSFETM2が、オン時間を制御されてオンオフ動作することにより、平滑コンデンサCs(k)からエネルギを移行し出力端子Com(k)、Vsh(k)間の電圧Vso(k)が所定の電圧(15V)になるように制御される。
この実施の形態では、DC/DC電力変換装置を構成する各回路を駆動する電源Vskを、各回路内の平滑コンデンサCs(k)から非絶縁形のDC/DCコンバータ10を介して電力供給するように構成した。このため、入力電圧部と各電源Vsk間の配線やそのためのコネクタ等が不要で、またトランスを用いて各電源間を絶縁する必要もなく、小型で変換効率の良い電源構成となる。これにより、DC/DC電力変換装置の高効率化、小型化が図れる。
なお、上記実施の形態では、入力電圧Vsi(k)が20V以上を想定してDC/DCコンバータ10は降圧形の回路構成を示したが、入力電圧Vsi(k)が低い、例えば10V以下の場合は昇圧形のDC/DCコンバータ10を用いる。
また上記実施の形態では、DC/DC電力変換装置の各回路を駆動する電源Vskの基準電圧をCom(k)とし、各回路内のゲート駆動回路等の制御部を基準電圧Com(k)で構成しているが、各回路内のゲート駆動回路等の制御部を電圧端子Vcomの電圧基準で構成し、電源Vskの基準電圧をVcomとして電圧Vcom基準でMOSFETM2を駆動しても良く、配線の引き回しが多少複雑になるが、変換効率の良い電源構成となる。
駆動用インバータ回路と整流回路とから成る複数の回路毎に平滑コンデンサを並列配置して、エネルギ移行用コンデンサの充放電を利用するDC/DC電力変換装置に広く適用できる。

Claims (12)

  1. 制御電極によりオンオフ動作が制御される半導体スイッチング素子から成る高圧側スイッチおよび低圧側スイッチを直列接続して平滑コンデンサの正負端子間に接続した回路を複数個直列に接続し、該各回路内の上記高圧側スイッチと上記低圧側スイッチとの接続点を中間端子として、隣接して直列接続される該各回路の中間端子間にそれぞれコンデンサおよびインダクタの直列体を配して接続し、
    上記複数の回路の内、所定の回路を駆動用インバータ回路に用い、他の回路を整流回路に用いて、上記各直列体のコンデンサの充放電により直流/直流変換を行うことを特徴とするDC/DC電力変換装置。
  2. トランスを備えて、上記複数の回路を該トランスの1次巻線に接続された第1の回路と該トランスの2次巻線に接続された第2の回路とで構成し、上記直列体は上記1次巻線あるいは上記2次巻線に直列に接続されることを特徴とする請求項1に記載のDC/DC電力変換装置。
  3. 上記複数の回路内の所定の回路の平滑コンデンサの正負端子に入出力用の電圧端子を接続し、上記所定の回路は、両側が上記複数の回路内の他の回路に接続されて中間に位置することを特徴とする請求項1または2に記載のDC/DC電力変換装置。
  4. 上記駆動用インバータ回路内の上記半導体スイッチング素子のオンオフ制御のための駆動用ゲート信号を生成する駆動用ゲート信号生成手段と、上記整流回路内の上記半導体スイッチング素子のオンオフ制御のための整流用ゲート信号を、上記駆動用ゲート信号とは別に生成する整流用ゲート信号生成手段とを備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のDC/DC電力変換装置。
  5. 上記各直列体のコンデンサ容量とインダクタンスとで決まる共振周期は等しく、
    上記整流用ゲート信号は、上記駆動用ゲート信号の各パルスの立ち上がりタイミングから上記共振周期の1/2の期間の範囲内で発生されるパルスから成ることを特徴とする請求項に記載のDC/DC電力変換装置。
  6. 上記整流用ゲート信号の各パルスは、上記駆動用ゲート信号のパルスと、立ち上がりタイミングが一致すると共に立ち下がりタイミングが所定時間早いことを特徴とする請求項に記載のDC/DC電力変換装置。
  7. 上記整流用ゲート信号の各パルスは、パルス幅が上記共振周期の1/2と該一致することを特徴とする請求項5または6に記載のDC/DC電力変換装置。
  8. 上記整流回路の上記中間端子の出力電流あるいは上記直列体を流れる電流を検出する電流検出手段を備え、上記整流用ゲート信号生成手段は、上記電流検出手段による検出電流に応じて上記整流用ゲート信号を生成することを特徴とする請求項5または6に記載のDC/DC電力変換装置。
  9. 上記電流検出手段は、上記直列体内の上記コンデンサあるいは上記インダクタの両端電圧を検出し、該検出電圧から上記直列体を流れる電流を検出することを特徴とする請求項に記載のDC/DC電力変換装置。
  10. 上記平滑コンデンサの端子に接続される、該DC/DC電力変換装置の入出力用端子の対を複数組備えることを特徴とする請求項1または2に記載のDC/DC電力変換装置。
  11. 上記各回路は、該回路を動作させるための電源を備え、該各電源は、上記各回路内の平滑コンデンサからDC/DCコンバータを介して電力供給することを特徴とする請求項1または2に記載のDC/DC電力変換装置。
  12. 上記各半導体スイッチング素子は、ソース・ドレイン間に寄生ダイオードを有するパワーMOSFET、あるいはダイオードを逆並列に接続した半導体スイッチング素子であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載のDC/DC電力変換装置。
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