JP2010244161A - 無線防災ノード及び無線防災システム - Google Patents

無線防災ノード及び無線防災システム Download PDF

Info

Publication number
JP2010244161A
JP2010244161A JP2009089801A JP2009089801A JP2010244161A JP 2010244161 A JP2010244161 A JP 2010244161A JP 2009089801 A JP2009089801 A JP 2009089801A JP 2009089801 A JP2009089801 A JP 2009089801A JP 2010244161 A JP2010244161 A JP 2010244161A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wireless
disaster prevention
frequency
communication
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009089801A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5410813B2 (ja
Inventor
Yoshio Nakamura
嘉夫 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hochiki Corp
Original Assignee
Hochiki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hochiki Corp filed Critical Hochiki Corp
Priority to JP2009089801A priority Critical patent/JP5410813B2/ja
Publication of JP2010244161A publication Critical patent/JP2010244161A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5410813B2 publication Critical patent/JP5410813B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】制御部に必要な処理能力を上げることなく電波強度を取得して通信状態を確認可能とする。
【解決手段】無線通信部は複数の周波数チャネルの中の1つを使用してセンサノードからの所定の電文形式に従った無線信号を受信して復調する。通信制御部は無線通信部で復調された電文から得られた送信元IDが予め定めた登録した登録IDと一致した際に電文に基づく処理を実行し、不一致の場合に前記電文を破棄する。輻輳判定部は電文形式以外の無線信号及び同一電文形式を持つが送信元IDが登録IDと不一致となる無線信号の受信に基づいて使用周波数チャネルの輻輳を判定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、無線式感知器などのセンサノードから無線送信されたイベント信号を受信機に伝送して警報させる無線防災ノード及び無線防災システムに関する。
従来、火災を監視する無線式の防災監視システムにあっては、ビルの各フロアといった警戒区域に複数の無線式火災感知器を設置し、無線式火災感知器で火災を検出した時、火災を示す無線信号をフロア単位に設置した無線受信用中継器に送信する。
無線受信用中継器は火災受信機からの感知器回線に接続されており、火災無線信号を受信すると、リレー接点やスイッチング素子のオンにより感知器回線に発報電流を流すことにより火災発報信号を受信機に送信する。受信機は、この火災発報信号を受信すると、音響等の手段により火災警報を出す。
このような無線防災システムによれば、一般的に天井裏等に敷設される感知器回線の一部を不要にでき、配線工事が簡単になり、感知器の設置場所も配線等の制約を受けずに決めることができる。
また従来の無線式防災監視システムにあっては、使用可能な周波数チャネルが複数割当てられており、システム設置時に、その内の1つを選択して使用周波数チャネルに設定している。
特開平5−274580号公報 特開2001−292089号公報
しかしながら、このような従来の無線式防災監視システムにおいて、複数の機器から同時に同じ周波数チャンネルを使用する通信を行おうとすると、混信が発生し、信号受信側の機器では0または1つの送信元機器から出力された信号しか認識することが出来なくなる。このため、同じ周波数チャンネルを使用する他システムが近隣にある場合、当該システムによる通信は混信の原因となり、通信の確実性を下げる原因となる。
ここで、他システムとは、同じ電文形式を使用する機器を用いているが自システムとは独立して運用されているものと、単に同じ周波数チャンネルを使用しているものとの2種類が考えられ、いずれについても混信の原因となる。
無線式防災監視システムの設置時には、近隣に同じ周波数チャンネルを使用している他のシステムが存在しないことを確認して使用周波数チャンネルを選択できることが望ましいが、一般にそのような調査には時間がかかる上、専用の機材も必要となるため、現場において、十分な確認を行うことは難しい。また、運用中に、同じ周波数チャンネルを使用する別のシステムが近隣に設置されることもありうる。しかも、その通信頻度が高い場合には、無線式防災監視システムの通信の確実性が下がっているという問題がある。
本発明は、他システムによる使用周波数チャンネルの混雑度合いを監視して、チャンネルが込み合っている場合にはその旨を報知することによって適切に対応可能とする無線防災ノード及び無線防災システムを提供することを目的とする。
(無線防災ノード)
本発明は、無線防災ノードに於いて、
複数の周波数チャンネルの中から使用する周波数チャンネルを設定可能であるチャンネル設定部と、
チャンネル設定部を用いて設定された使用周波数チャンネルと同じ周波数チャンネルを使用するセンサノードが出力する所定の電文形式に従った無線信号を受信して復調する無線通信部と、
無線通信部で復調された電文から得られた送信元IDが予め定めた登録した登録IDと一致した際に前記電文に基づく処理を実行する通信制御部と、
使用周波数チャンネルのシステム外通信頻度を測定するシステム外通信頻度測定部と、
システム外通信頻度測定部におけるチャンネルの利用率の測定結果に基づいて混雑度合いの判断を行う混雑度合い判定部と、
を設けたことを特徴とする。
本発明の無線防災ノードは、更に、混雑度合い判定部で判定された混雑度合いを信号線により接続された受信機に送信して表示させる有線通信部を備える。
システム外通信頻度測定部は、電文形式の無線信号を受信していない場合は、所定の測定間隔毎に無線通信部により電波強度を測定すると共に電波強度が所定の閾値を越える利用回数を測定し、所定の測定回数に達する毎に、利用回数を測定回数で除算してシステム外通信頻度を算出し、システム外通信頻度が所定の範囲にある場合に使用周波数チャネルの混雑度合いを判定する。
システム外通信頻度測定部は、所定の電文形式を持つが送信元IDが登録IDに一致しない無線信号を受信した場合、所定の方法で算出した補正回数を測定回数及び利用回数のそれぞれに加算し、所定の測定回数に達する毎に、利用回数を測定回数で除算してシステム外通信頻度を算出し、システム外通信頻度が所定の閾値を越えた際に使用周波数チャネルの混雑度合いを判定する。
システム外通信頻度測定部は、無線通信時間を測定間隔で除算して小数点以下を切り上げることにより補正回数を算出する。
システム外通信頻度測定部は、算出したシステム外通信頻度を信号線により接続した受信機に送信して使用周波数チャネルの混雑度合いを判定させる。
センサノードは火災を検出して無線信号を送信し、通信制御部は、センサノードの無線信号から復調した電文を取得して火災を判別したときに、信号線により接続された受信機に火災信号を中継送信して警報させる。
(無線防災システム)
本発明は、センサノードから送信された無線信号を無線防災ノードで受信して処理し、処理結果を信号線により接続された受信機に送信する無線防災システムに於いて、
無線防災ノードに、
複数の周波数チャンネルの中から使用する周波数チャンネルを設定可能であるチャンネル設定部と、
チャンネル設定部を用いて設定された使用周波数チャンネルと同じ周波数チャンネルを使用するセンサノードが出力する所定の電文形式に従った無線信号を受信して復調する無線通信部と、
無線通信部で復調された電文から得られた送信元IDが予め定めた登録した登録IDと一致した際に前記電文に基づく処理を実行する通信制御部と、
使用周波数チャンネルのシステム外通信頻度を測定するシステム外通信頻度測定部と、
システム外通信頻度測定部におけるチャンネルの利用率の測定結果に基づいて混雑度合いの判断を行う混雑度合い判定部と
を設けたことを特徴とする。
ここで、無線防災ノードは、更に、混雑度合い判定部で判定された混雑度合いを受信機に送信して表示させる有線通信部を備えるム。
無線防災ノードのシステム外通信頻度測定部は、所定の電文形式の無線信号を受信していない場合は、所定の測定間隔毎に無線通信部により電波強度を測定すると共に電波強度が所定の閾値を越える利用回数を測定し、所定の測定回数に達する毎に、利用回数を測定回数で除算してシステム外通信頻度を算出し、システム外通信頻度が所定の範囲にある場合に使用周波数チャネルの混雑度合いを判定する。
無線防災ノードのシステム外通信頻度測定部は、所定の電文形式を持つが送信元IDが登録IDに一致しない無線信号を受信した場合、所定の方法で算出した補正回数を測定回数及び利用回数のそれぞれに加算し、所定の測定回数に達する毎に、利用回数を測定回数で除算してシステム外通信頻度を算出し、システム外通信頻度が所定の閾値を越えた際に使用周波数チャネルの混雑度合いを判定することを特徴とする無線防災システム。
無線防災ノードのシステム外通信頻度測定部は、無線通信時間を前記測定間隔で除算して小数点以下を切り上げることにより補正回数を算出する。
無線防災ノードのシステム外通信頻度測定部は、算出したシステム外通信頻度を受信機に送信し、受信機は無線防災ノードから受信したシステム外通信頻度が所定の範囲にある場合に使用周波数チャネルの混雑度合いを判定して報知する。
受信機は、無線防災ノードから受信したシステム外通信頻度を時刻情報と共に蓄積し、蓄積したシステム外通信頻度を統計的に処理して表示する統計処理部を備える。
受信機の統計処理部は、システム外通信頻度の統計データとして、時間帯または日等の一定期間毎のシステム外送信頻度の推移を求めて表示する。
センサノードは火災を検出して無線信号を送信し、無線防災ノードの通信制御部は、センサノードの無線信号から復調した電文を取得して火災を判別したときに、信号線により接続された受信機に火災信号を中継送信して警報させる。
本発明によれば、同一の使用周波数チャネルによる電文形式が異なる無線信号や同一電文形式を取るが未登録IDを持つ無線信号の受信に基づいてシステム外通信頻度を測定し、システム外通信頻度が高くなったときに使用周波数チャンネルが混雑状態にあると判定して表示する。このことにより、ユーザーは、システム運用中の通信確実性の低下を認識し、システムの各ノードの使用周波数チャンネルを変更する対応策をとることにより、通信の確実性を確保することができる。また、使用周波数チャンネルのシステム外通信頻度が低く、通信の確実性が高い時に、その旨を表示することにより、ユーザーが安心してシステムを運用することができるようになる。
また、受信機側でシステム外通信頻度を集計蓄積し、統計処理より時間帯毎や日毎の電波強度の平均グラフといった統計データを生成して表示することで、電波環境の時間的な推移や傾向を把握して必要な対策を講ずることが可能となる。
また、このシステムは、無線式防犯システム等、ある一定の区域内の状態を監視する各種無線式システムにも適用できる。また、新たに無線式システムを導入する際に、予め周囲の無線環境を調査しておく用途にも利用できる。
本発明による無線防災システムの実施形態を示した説明図 図1の無線受信用中継器及びP型受信機の詳細を示したブロック図 図2の無線受信用中継器で受信する無線信号の電文フォーマットを示した説明図 図2の無線受信用中継器による混雑度合いの判定を含む受信中継処理を示したフローチャート 図2のP型受信機による受信機処理を示したフローチャート 本発明による無線防災システムの他の実施形態を示した説明図 図6の無線受信用中継器及びR型受信機の詳細を示したブロック図 図7のR型受信機に設けたデータテーブルの登録内容を示した説明図 図7の無線受信用中継器による混雑度合い測定を含む受信中継処理を示したフローチャート 図7のR型受信機による受信機処理を示したフローチャート
図1は本発明による無線防災システムの実施形態を示した説明図である。図1において、監視対象となる建物11の1Fには火災受信機としてP型受信機10が設置されており、P型受信機10からは各階に対し感知器回線12−1,12−2,12−3がそれぞれ引き出され、更に共通の電源線14が引き出されている。
感知器回線12−1〜12−3は、それぞれ2本の電線からなり、この2本の線間には、P型受信機10が直流電圧を印加している。一般的に、感知器回線に接続された感知器は、火災を検知した場合には、内部の回路によって、この2本の線間の抵抗値を下げ、2本の線に通常時より多い電流(発報電流)を流させ、P型受信機10にこの電流を検知させることにより火災発報信号の送信を行う。
1F〜3Fの各階には無線防災ノードとなる無線受信用中継器16−1〜16−3が設置され、それぞれP型受信機10から引き出された感知器回線12−1〜12−3と共通の電源線14が接続されている。
また各階にはセンサノードとして機能する無線式感知器18−11,18−12,18−21,18−22,18−31,18−32が設置されている。センサノードとして機能する無線式感知器18−11〜18−32は、火災による煙濃度または温度が所定の閾値を超えたときに火災と判断し、火災検出を電文内容とする火災イベント無線信号を送信する。
本無線システムの無線部分の基本となるグループは、上記の無線受信用中継器及びそれに対応する無線式感知器によって構成される。ここで、対応するということは無線受信用中継器16−1には無線式感知器18−11及び18−12のノードIDが予め登録されていることを指す。
無線受信用中継器16−1〜16−3は、対応する無線式感知器18−11〜18−32のいずれかから送信された無線信号を受信して復調し、火災検出を判別すると、感知器回線12−1〜12−3に発報電流を流すことで、P型受信機10に対して火災発報信号を送信する。例えば、無線受信用中継器16−1は、無線式感知器18−11,18−12から送信された無線信号を受信したとき、P型受信機10に対する火災発報信号の送信を行う。
また無線式感知器18−11〜18−32は、正常に動作していること、即ち持ち去りや電池切れが発生していないことを監視するため、定期通報イベント無線信号を定期的に、例えば5時間毎に送信する。
無線式感知器18−11〜18−32からの定期通報イベント無線信号の送信に対し、対応する無線受信用中継器16−1〜16−3は、対応する無線式感知器から無線信号を最後に受信してから経過した時間を、無線式感知器1台毎に、無線信号の受信時にリセットスタートするタイマを用いて測定しており、タイマの時間が一定時間、例えば12時間を超えた場合、その無線式感知器が正常に動作していない定期通報異常であると判断し、P型受信機10に対し障害発生を通知する。
この障害発生通知は、例えばP型受信機10からの感知器回線12−1〜12−3のそれぞれに接続している終端抵抗を切り離して擬似的に断線状態を作り出すことで、定期通報異常による障害発生を通知する。
無線受信用中継器16−1〜16−3及び無線式感知器18−11〜18−32は、日本国内の場合には例えば400MHz帯の特定小電力無線局の標準規格に従った無線通信を行っており、例えば使用可能な周波数チャンネルとして4チャンネルが割当てられており、システム立上げ時に、その中の特定の周波数チャネルを選択して使用するようにしている。
ここで、隣接する場所に設置されるグループとの間では無線信号が相互に到達可能な場合がある。また、あるグループの機器が同じ周波数チャンネルを使用して行う通信は、他のグループにとって妨害として働くことがある。例えば、無線受信用中継器16−1、無線式感知器18−11,18−12からなるグループにとって、無線式感知器18−21が行う通信はチャンネルの混雑の度合いを増す原因となり、無線通信の確実性を低下させる。このことから、無線受信用中継器16−1を含むグループと無線受信用中継器16−2を含むグループは異なる使用周波数チャンネルを選択することが望ましい。
また本実施形態の無線受信用中継器16−1〜16−3は、前述の通り、対応する無線式感知器のノードIDを記憶しており、無線感知器からの無線信号を受信して所定の形式に従った電文を復調し、復調した電文から取得した送信元IDが登録IDに一致したときに、有効な電文受信として電文内容に従った処理を実行している。ここで、電文内容に従った処理とは、例えば無線式感知器の状態表示や、前述した火災発報信号の送信や障害発生の通知のことをいう。
更に本実施形態の無線受信用中継器16−1〜16−3は、同一周波数チャネルで受信される他の無線信号、即ち、所定の電文形式以外の他のシステムからの無線信号及び同じ電文形式を持つが送信元IDが登録IDと不一致となる同一電文体系の他のシステムからの無線信号の受信に基づいて使用周波数チャネルの混雑度合いを判定して表示し、使用チャンネルの混雑度合いによる通信確実性の低下や向上が分かるようにしている。
更に無線受信用中継器16−1〜16−3に対する電源供給は、P型受信機10から専用の電源線14により例えばDC24ボルトを供給している。また無線式感知器18−11〜18−32にはアルカリ乾電池やリチウム乾電池などのバッテリーが内蔵されている。
図2は図1の1Fに設けている無線受信用中継器16−1とP型受信機10の詳細を示したブロック図である。図2において、無線受信用中継器16−1は、制御部として機能するプロセッサ20、無線通信部22、チャンネル選択部23、回線送信部24、状態表示部26及び電源回路部28で構成されている。
無線通信部22には、アンテナ30、受信回路部32、電波強度検出部34、チャネル選択部35、シリアルインタフェース36が設けられている。この無線通信部22は、日本国内の場合には例えば400MHz帯の特定小電力無線局の標準規格に従った無線通信を行う。
チャネル選択部35は400MHz帯の4つの周波数チャネルの内の1つを切替スイッチの操作により選択し、使用周波数チャネルに設定している。受信回路部32は、無線式感知器18から送信された無線信号、例えば火災イベント無線信号あるいは定期通報イベントなどをアンテナ30を介して受信し、受信信号から電文を復調する。この受信回路部32の受信動作に伴い、電波強度検出部34は電波強度に応じたDCレベルを持つ電波強度検出信号を出力する。
チャンネル選択部23は、チャンネル選択のためのディップスイッチをプロセッサ20に接続しており、ディップスイッチの状態をプロセッサ20が読み取り、読み取った状態に応じてプロセッサ20から無線通信部22にチャンネル設定を行う。
シリアルインタフェース36は、プロセッサ20からの読出コマンドに基づき、受信回路部32で復調した電文または電波強度検出部34で検出した電波強度のシリアルデータ転送を行う。
なお電波強度検出部34から出力されたDCレベルの電波強度信号はシリアルインタフェース36でAD変換され、デジタル信号として伝送されることになる。もちろん電波強度検出部34から出力する際にデジタル信号に変換して、シリアルインタフェース36に出力してもよい。
ここで、無線通信部22で受信される無線式感知器18−11からの無線信号の電文フォーマットは図3に示すようになる。図3において、電文フォーマットは無線信号のプリアンブルとなる先頭位置に位相修正データ64を配置しており、位相修正データ64は「010101・・・」となり、例えば24ビット長のデータである。
この位相修正データ64は、図2の無線通信部22に設けた受信回路部32で復調されることで受信準備状態を確立するために用いられる。即ち位相修正データ64は、「101010・・・」の繰返しにより、受信回路部32における復調処理のビット同期などを確立して受信準備状態を作り出すことになる。
位相修正データ64に続いては、通信制御データ66、送信元ID68、データ70及びエラーチェックコード72が配置される。通信制御データ66は電文の種類を示すデータであり、例えばセンサ状態を示す電文、定期通報を示す電文などの電文の種類を表す。
送信元ID68は電文送信元となる無線式感知器のIDであり、例えば100機種の無線式感知器において各機種100万台程度の識別を想定した場合、30〜40ビット長のデータとなる。データ70は無線式感知器で検出した煙濃度や温度などのセンサ出力データなどの情報である。エラーチェックコード72は例えばチェックサムなどが使用される。
再び図2を参照するに、プロセッサ20は、CPU、ROM、RAM、AD変換ポート及び各種の入出力ポートなどを備え、CPUによるプログラムの実行により実現される機能として通信制御部38、システム外通信頻度測定部39及び混雑度合い判定部40を備えている。
通信制御部38は、無線通信部22で復調された電文から得られた送信元IDが予め定めた登録した登録IDと一致した際に電文に基づく処理を実行する。例えば電文から火災検出を判別すると、回線送信部24を動作してP型受信機10に対し感知器回線12−1に対する接点出力として発報電流を流すことで火災発報信号を送信する。また定期通報異常を判別すると回線送信部24を動作してP型受信機10に対し擬似的な断線状態を作り出して障害発生を通知する。
システム外通信頻度測定部39は、システムで使用している電文形式以外の他のシステムからの無線信号及び同一電文形式を持つが送信元IDが登録IDと不一致となる同一電文体系を持つ他のシステムからの無線信号の受信に基づいて使用周波数チャネルのシステム外通信頻度を算出する。また、混雑度合い判定部40は、システム外通信頻度に基づいて、使用周波数チャネルの混雑度合いを判定する。
更に詳細に説明すると、システム外通信頻度測定部39は、本実施形態の無線防災システムによる電文形式の無線信号を受信していない場合は、所定の測定間隔T毎に無線通信部22で測定された電波強度Aを取得すると共に、取得した電波強度が所定の閾値Athを越える利用回数nを測定し、測定回数Nが所定回数に達する毎に、利用回数nを測定回数Nで除算してシステム外通信頻度Fを算出し、混雑度合い判定部40がシステム外通信頻度Fが所定の閾値Fth1を越えた際に使用周波数チャネルの混雑状態を判定する。
即ち、システム外通信頻度Fは、
F=(利用回数n/測定回数N)×100% (1)
として算出される。例えば測定回数NがN=1000回に達したときに電波強度Aが閾値Athを越えた利用回数nがn=10回あった場合、システム外通信頻度FはF=1%として算出される。
また、システム外通信頻度測定部39は、同一電文形式を持つが送信元IDが登録IDに一致しない同一電文体系に属する他のシステムからの無線信号を受信した場合、所定の方法によって、例えば、無線信号の通信時間Trを測定間隔Tで除算して小数点以下を切り上げることによって求めた補正回数mを測定回数N及び利用回数nのそれぞれに加算し、所定の測定回数に達する毎に、前記(1)式に従い、利用回数nを測定回数Nで除算してシステム外通信頻度Fを算出し、これに基づき混雑度合い判定部40がシステム外通信頻度Fが所定の閾値Fthを越えた際に使用周波数チャネルの混雑状態を判定する。
例えば測定間隔TがT=1秒で通信時間TrがTr=0.2秒の場合、
0.2/1.0=0余り0.2
であるから、余りを切り上げてm=1を求め、現在の測定回数Nおよび利用回数nに算出したm=1をそれぞれ加算する。
また測定間隔TがT=1秒で通信時間TrがTr=1.2秒の場合には、
1.2/1.0=1余り0.2
であるから、余りを切り上げてm=2を求め、現在の測定回数Nおよび利用回数nに算出したm=2をそれぞれ加算する。
更に測定回数N=1000回に達してシステム外通信頻度Fを(1)式から算出した場合は、測定回数N及び利用回数nをN=0,n=0にリセットして同じ処理を繰り返す。
混雑度合い判定部40でシステム外通信頻度Fが閾値Fthを越えて使用周波数チャネルの混雑状態が判定されると、状態表示部26に使用周波数チャネルの混雑度合いの判定結果を表示する。同時に、混雑度合い判定部40は回線送信部24の動作によりP型受信機10からの感知器回線12−1の終端に接続している終端抵抗を切り離すことにより擬似的な断線状態を作り出し、障害検出信号をP型受信機10に送出して無線受信用中継器16−1の障害表示(回線障害表示)を行わせることもできる。
このP型受信機10による障害表示では、どのような障害が発生しているか不明であることから、障害元である無線受信用中継器16−1に出向いて状態表示部26の表示を見ることで、使用周波数チャネルが混雑していることが分かる。
このように無線受信用中継器16−1での使用周波数チャネルの混雑が判明したならば、このままにしていると無線式感知器からの火災検出に基づく無線信号や定期通報の無線信号が混信により正常に受信されない恐れがあることから、無線受信用中継器16−1のチャネル選択部35の切替スイッチにより、輻輳を発生した現在の使用周波数チャネルを別の輻輳を起こしていない周波数チャネルに切替えることにより、通信の確実性を増すことが出来る。
同時に、無線受信用中継器16−1に登録している送信元IDをノードIDとして持つ受信対象としている全ての無線式感知器についても、現在の使用周波数チャネルを、無線受信用中継器16−1と同じ別の輻輳を起こしていない周波数チャネルに切替えねばならない。
次に図2のP型受信機10を説明する。P型受信機10は、制御部として機能するプロセッサ44、回線受信部46−1〜46−3、電源部48、表示部50、音響警報部52、操作部54、移報部56及び不揮発メモリ58を備えている。
回線受信部46−1〜46−3からは感知器回線12−1〜12−3が図1に示したようにそれぞれ引き出され、感知器回線12−1には無線受信用中継器16−1が接続されている。
回線受信部46−1は、無線受信用中継器16−1に設けた回線送信部24によるスイッチング動作で流れる発報電流を検知し、プロセッサ44に対し火災検出信号を出力する。また無線受信用中継器16−1の回線送信部24における終端抵抗の切離しや実際の感知器回線の断線の際の監視電流の遮断を検出して、障害検出信号をプロセッサ44に出力する。
プロセッサ44は、CPU、ROM、RAM、AD変換ポート及び各種の入出力ポートを備え、CPUによるプログラムの実行で火災監視部60と障害監視部62の機能を実現している。
火災監視部60は、回線受信部46−1〜46−3のいずれかによる発報電流の検出で火災発報信号の受信出力が得られると、対応する感知器回線の火災発報と判断して表示部50に代表火災表示を行うと共に、回線単位の地区表示を行う。また音響警報部52より音響火災警報を出力する。
障害監視部62は、回線受信部46−1〜46−3による感知器回線12−1〜12−3の断線検出により表示部50に代表障害表示を行うと共に、障害を発生した地区を回線単位に表示し、更に音響警報部52から障害警報を出すようになる。
この障害監視部62による障害表示と障害警報には、無線受信用中継器16−1の混雑度合い判定部40により判定されたシステム外通信頻度Fの増加による混雑度合いの判定結果を含むこともできる。したがって、P型受信機10で障害警報が出された際には、感知器回線の断線、無線受信用中継器16−1において定期通報障害の検出、更には混雑度合い判定部40が判定した混雑状態などの障害状態のいずれかであることから、無線受信用中継器16−1の設置場所に出向いて障害内容を確認することになる。
このときシステム外通信頻度Fの増加による使用周波数チャンネルの混雑状態であれば、状態表示部26に輻輳判定結果が表示されていることから、これを見て使用周波数チャネルに輻輳が起きていることを知り、使用周波数チャンネルを切替えるという適切な対応策を取ることができる。
図4は図2の無線受信用中継器16−1によるシステム外通信頻度の増加による輻輳判定を含むプロセッサ20による受信中継処理を示したフローチャートである。図4において、無線受信用中継器16−1の電源投入によりプロセッサ20が起動すると、まずステップS1で初期化処理と自己診断を行い、エラーがなければステップS2に進み、所定の測定間隔Tに達したか否か判別する。測定間隔Tに達していない場合はステップS3に進んで無線防災システムで定めた所定電文形式の無線信号の受信の有無を判別している。
所定電文形式の無線信号が受信されずに測定間隔Tに到達するとステップS4に進み電波強度Aを測定する。具体的にはプロセッサ20が無線通信部22に対しステータス要求コマンドを送信し、ステータス応答として受信開始応答を判別すると、電波強度読出コマンドを送信してシリアルインタフェース36を経由して電波強度検出部34で測定した電波強度Aを取得する。
ここで、本実施形態の無線受信用中継器16−1における電波強度の測定は、無線信号は図3に示した無線信号の電文フォーマットに示すように先頭の位相修正データ64を配置していることから、位相修正データの受信中に電波強度を測定する。これは無線通信部22における受信準備のための信号となる位相修正データ64の受信中には、制御部として機能するプロセッサ20は電文の解釈を行う必要がないことから、処理能力に比較的余裕があり、このときに電波強度検出部34で検出した電波強度信号を取得することで、プロセッサ20の処理能力が高くなくても電波強度を取得することができる。
続いてステップS5に進んで測定した電波強度Aを閾値Athと比較し、閾値Athを越えていた場合はステップS6に進み、輻輳回数nをn=n+1とし、同時に、測定回数NをN=N+1とする。一方、電波強度Aが閾値Ath以下の場合にはステップS7に進み、測定回数NのみをN=N+1とする。
次にステップS8に進み、測定回数Nが所定回数例えば1000回に達したか否か判定し、1000回に達した場合には、ステップS9に進んで前記(1)式からシステム外通信頻度Fを算出する。続いて、測定回数N及び利用回数nを零にリセットする。
続いてステップS11でシステム外通信頻度Fを所定の閾値Fthと比較し、システム外通信頻度Fが閾値Fthを越えていた場合には、ステップS12に進んで使用周波数チャンネルが混雑していると判定し、ステップS13で混雑度合いの判定結果を自己の状態表示部26に出力表示する。更に、回線送信部24を動作してP型受信機10に擬似的な障害信号を送信して障害表示させてもよい。
一方、ステップS3で所定の電文形式の無線信号の受信を判別した場合には、ステップS14に進んで無線通信部22から復調電文を取得し、ステップS15で電文を解読する。この電文解読により送信元IDが登録IDに一致したら、ステップS17に進み、電文内容に基づく火災発報信号の送信や定期通報異常による擬似障害信号の送信といったデータ処理を実行する。
ステップS16で送信元IDが登録IDに不一致となった場合は、同一電文体系の別システムからの無線信号であることからステップS18に進み電文を破棄する。
続いてステップS19で通信時間Trを測定する。例えばプロセッサ20が無線通信部22に対し、電波強度読出コマンドを連続して送信することによって、電波強度Aの時間変化の状態を取得し、無線受信部22からの電波強度Aが閾値Athを越えていた時間を測定する。
続いて通信回数mを
m=(通信時間Tr)/(測定間隔T)
として求め、ステップS21で剰余があればステップ22でm=m+1と小数点以下を切り上げ、ステップS23で利用回数nをn=n+mとし、同時に通信回数NをN=N+mとした後、ステップS8に進んで測定信回数Nが1000回に達したか否か判定し、N=1000回に達した場合には、ステップS9に進んで前記(1)式からシステム外通信頻度Fを算出し、続いて、測定回数N及び利用回数nを零にリセットする。
続いてステップS11でシステム外通信頻度Fを所定の閾値Fthと比較し、システム外通信頻度Fが閾値Fthを越えていた場合には、ステップS12に進んで使用周波数チャンネルが混雑していると判定し、ステップS13で混雑度合いの判定結果を自己の状態表示部26に出力表示し、更に、回線送信部24を動作してP型受信機10に擬似的な障害信号を送信して障害表示させてもよい。
図5は図2のP型受信機10による受信機処理を示したフローチャートである。図5において、P型受信機10の電源を投入すると、ステップS31で初期化処理及び自己診断処理を行い、エラーがなければステップS32で火災監視処理を行う。
火災監視処理は、回線受信部46−1〜46−3の発報電流の検出による火災発報信号の受信出力の監視処理となる。この火災監視処理により、ステップS33で火災発報信号の受信を判別して火災判定が行われると、ステップS34に進み、表示部50、音響警報部52により火災警報処理を実行する。続いてステップS35で復旧の有無を判別しており、復旧が行われると火災警報処理を停止して通常監視に戻る。
またステップS36にあっては回線受信部46−1〜46−3による断線障害を監視している。ステップS37で断線障害信号の受信により障害判定が行われると、ステップS38に進み、障害警報処理を行う。
この障害警報処理には、無線受信用中継器16−1の輻輳判定部40で判定された使用周波数チャンネルのシステム外通信頻度の増加による輻輳障害も含むことができる。障害回線に対応した無線受信用中継器の状態表示部を見ることで、使用周波数チャネルの混雑状態を知り、使用周波数チャンネルを切替えるといった適切な対応策をとることができる。
図6は本発明による無線防災システムの他の実施形態を示した説明図であり、この実施形態にあっては、データ伝送機能を備えたR型受信機を使用したことを特徴とする。
図6において、監視対象となる建物11の1FにはR型受信機100が設置され、R型受信機100からは1F〜3Fに対し伝送線102と電源線104が引き出され、各階に設置した無線受信用中継器16−1〜16−3を接続している。また各階にはセンサノードとして機能する無線式感知器18−11〜18−32が設置されている。
R型受信機100は、無線受信用中継器16−1〜16−3との間で伝送線102により双方向にデータ伝送を行うことができる。
図7は図6の無線受信用中継器及びR型受信機の詳細を示したブロック図である。図7において、無線受信用中継器16−1は図2の実施形態と基本的に同じであり、図2のP型受信機10を対象とした回線送信部24が、図7にあってはR型受信機100に対応した回線伝送部25とした点が相違している。
また、無線受信用中継器16−1のプロセッサ20に設けたシステム外通信頻度測定部39及び混雑度合い判定部40は、システムと同じ電文形式をもたない無線信号の受信および同一電文形式を持つがノードIDが登録した送信元IDに一致しない無線信号の受信に基づき算出したシステム外通信頻度をR型受信機100に送信し、R型受信機100側でシステム外通信頻度に基づき使用周波数チャネルの混雑度合いを判定するようにしている。それ以外の構成及び動作は図2の実施形態と同じである。
R型受信機100は、プロセッサ106、回線伝送部108、電源部110、表示部112、音響警報部114、操作部116、移報部118、不揮発メモリ120を備えている。
回線伝送部108は伝送線102に接続されている無線受信用中継器16−1〜16−3との間で双方向にデータ伝送を行う。このため無線受信用中継器16−1〜16−3にはデータ通信のために固有のアドレスが予め割当てられており、送信元アドレスと宛先アドレスを指定してデータ通信を双方向に行う。また、無線受信用中継器に割り当てられたアドレスと無線式感知器のIDを組み合わせることで、建物内の無線式感知器の位置を特定することが出来る。
プロセッサ106には、プログラムの実行により実現される機能として、火災監視部122、第2混雑度合い判定部124、統計処理部126及びデータテーブル128が設けられている。
火災監視部122は、回線伝送部108により無線受信用中継器16−1〜16−3のいずれかから火災検出を含むデータを受信すると、表示部112に代表火災表示を行うと共に、送信元IDから特定される火災発生地区を表示する。また音響警報部52より音響火災警報を出力する。
第2混雑度合い判定部124は無線受信用中継器16−1〜16−3から受信したシステム外通信頻度をデータテーブル128に時刻情報と共に登録し、更に、受信したシステム外通信頻度を所定の閾値と比較し、閾値を超える場合に使用周波数チャネルの混雑度合いを判定してデータテーブル128に登録し、且つ混雑状態を報知するようにしている。更に、混雑度合いの判定結果を無線受信用中継器16−1に送信し、その状態表示部26に必要に応じて表示させる。
図8は図7のR型受信機100のプロセッサ106に設けたデータテーブル128の登録内容を示した説明図である。図8において、データテーブルは無線受信用中継器16−1〜16−3に対応してデータテーブル128−1〜128−3が準備されており、無線受信用中継器16−1に対応したデータテーブル128−1に示すように、時刻情報t1〜ti、無線受信用中継器16−1から受信したシステム外通信頻度F1〜Fi及び混雑度合い判定フラグを登録している。
混雑度合い判定フラグは第2混雑度合い判定部124で受信したシステム外通信頻度Fが閾値Fthを越えた場合に1にセットされ、閾値Fth以下であれば0にリセットされている。時刻情報は無線受信用中継器16−1からシステム外通信頻度Fを受信した時刻である。
再び図7を参照するに、R型受信機100のプロセッサ106に設けた統計処理部126は図8に示したデータテーブル128−1〜128−3に蓄積したシステム外通信頻度を統計的に処理して表示する。例えば統計処理部126は、システム外通信頻度の統計データとして、時間帯または日等の一定期間毎の推移を求めて表示する。
図9は図7の無線受信用中継器16−1によるシステム外通信頻度の測定転送を含む受信中継処理を示したフローチャートである。図9のステップS41〜S50の処理は、図4のステップS1〜S10の処理と同じであり、図4のステップS11〜S13に相当する処理が無く、その代わりにステップS51でシステム外通信頻度Fを受信機に送信している。
また図9のステップS52〜S61の処理は図4のステップS14〜S23の処理と同じである。
図10は図7のR型受信機による受信処理を示したフローチャートである。図10において、R型受信機100の電源を投入すると、ステップS71で初期化処理及び自己診断を行い、エラーがなければ、ステップS72で火災監視処理に入る。
火災監視処理は、回線伝送部108により無線受信用中継器16−1の回線伝送部25から送信された送信データを受信して内容を解読し、ステップS73で火災検出であればステップS74に進み、火災警報処理を実行する。ステップS74で火災警報処理を行った後は、ステップS75で復旧を判別すると、火災警報を停止して通常の監視状態に戻る。
続いてステップS76で無線受信用中継器からシステム外通信頻度Fを受信するとステップS77で時刻情報と共にデータテーブル128に蓄積する。続いてステップS78でシステム外通信頻度Fが閾値Fthを越えていることを判別すると、ステップS79に進み、使用周波数チャンネルの混雑状態を判定し、データテーブル128の混雑状態判定フラグを1にセットすると共に、混雑状態の判定結果を出力表示させ、必要があれば更に回線伝送部108により輻輳の判定結果を無線受信用中継器16−1に転送し、その状態表示部26により表示させる。
続いてステップS80で統計処理要求の有無を判別しており、操作部116などによる統計処理要求を判別するとステップS81に進み、システム外送信頻度の統計処理を実行する。この統計処理は、例えば1日の中の所定の時間帯、例えば昼間と夜、あるいは午前と午後ごと、もしくは日ごとについて、受信したシステム外通信頻度を集計し、時間の経過に伴う統計的データとして出力表示を行う。
このような時間帯ごとの推移グラフの表示により、使用チャンネルの混雑による電波環境の変化の傾向を知ることができ、対応策として使用周波数チャネルの変更を行ったり、使用チャンネルの混雑の原因となる事象を除去したりすることが可能になる。
なお上記の実施形態における無線受信用中継器での電波強度を判定する閾値Ath及びシステム外通信頻度を判定する閾値Fthは、標準の値を工場出荷時に設定して不揮発メモリなどの記憶装置に記憶しているが、図7のR型受信機100を信号線により接続している場合には、受信機上での操作によるデータ伝送により無線受信用中継器に閾値Ath、Fthを設定しても良い。
また図6の実施形態にあっては、無線受信用中継器16−1からシステム外通信頻度をR型受信機100に送信して輻輳を判定させているが、図2の実施形態と同様に、無線受信用中継器16−1側で輻輳までを判定し、輻輳の判定結果をR型受信機100に伝送して表示させも良い。
また、図2及び図7の無線受信用中継器16−1にあっては、プロセッサ20が電波強度読出コマンドを無線通信部22に送信して電波強度を取得しているが、無線通信部22の電波強度検出部34からの電波強度検出信号を直接にプロセッサ20のAD変換ポートに入力して取得するようにしても良い。
また上記の実施形態にあっては、システム外通信頻度が閾値を超えた場合に混雑状態と判定しているが、システム外通信頻度が所定の範囲にある場合を、使用周波数チャネルの雑度合いとして判定するようにしても良い。
また、本発明は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
10:P型受信機
12−1〜12−3:感知器回線
14,104:電源線
16−1〜16−3:無線受信用中継器
16−11〜16−32:無線式感知器
20,44,106:プロセッサ
22:無線通信部
24:回線送信部
25,108:回線伝送部
26:状態表示部
28:電源回路部
30:アンテナ
32:受信回路部
34:電波強度測定部
35:チャンネル選択部
36:インタフェース
38:データ処理部
40:輻輳判定部
42:輻輳測定部
46−1〜46−3:回線受信部
64:位相修正データ
124:第2輻輳判定部
126:統計処理部
128:データテーブル

Claims (16)

  1. 複数の周波数チャンネルの中から使用する周波数チャンネルを設定可能であるチャンネル設定部と、
    前記チャンネル設定部を用いて設定された使用周波数チャンネルと同じ周波数チャンネルを使用するセンサノードが出力する所定の電文形式に従った無線信号を受信して復調する無線通信部と、
    前記無線通信部で復調された電文から得られた送信元IDが予め定めた登録した登録IDと一致した際に前記電文に基づく処理を実行する通信制御部と、
    前記使用周波数チャンネルのシステム外通信頻度を測定するシステム外通信頻度測定部と、
    前記システム外通信頻度測定部におけるチャンネルの利用率の測定結果に基づいて混雑度合いの判断を行う混雑度合い判定部と
    を設けたことを特徴とする無線防災ノード。
  2. 請求項1記載の無線防災ノードに於いて、更に、前記混雑度合い判定部で判定された混雑度合いを信号線により接続された受信機に送信して表示させる有線通信部を備えたことを特徴とする無線防災ノード。
  3. 請求項1記載の無線防災ノードに於いて、前記システム外通信頻度測定部は、
    前記電文形式の無線信号を受信していない場合は、所定の測定間隔毎に前記無線通信部により電波強度を測定すると共に前記電波強度が所定の閾値を越える利用回数を測定し、所定の測定回数に達する毎に、前記利用回数を測定回数で除算してシステム外通信頻度を算出し、前記システム外通信頻度が所定の範囲にある場合に前記使用周波数チャネルの混雑度合いを判定することを特徴とする無線防災ノード。
  4. 請求項1記載の無線防災ノードに於いて、前記システム外通信頻度測定部は、
    前記電文形式を持つが送信元IDが登録IDに一致しない無線信号を受信した場合、所定の方法で算出した補正回数を前記測定回数及び利用回数のそれぞれに加算し、所定の測定回数に達する毎に、前記利用回数を測定回数で除算してシステム外通信頻度を算出し、前記システム外通信頻度が所定の閾値を越えた際に前記使用周波数チャネルの輻輳を判定することを特徴とする無線防災ノード。
  5. 請求項4記載の無線防災ノードに於いて、無線通信時間を前記測定間隔で除算して小数点以下を切り上げることにより前記補正回数を算出することを特徴とする無線防災ノード。
  6. 請求項3乃至5のいずれかに記載の無線防災ノードに於いて、前記システム外通信頻度測定部は、算出したシステム外通信頻度を信号線により接続した受信機に送信して前記使用周波数チャネルの混雑度合いを判定させることを特徴とする防災無線ノード。
  7. 請求項1記載の無線防災ノードに於いて、
    前記センサノードは火災を検出して無線信号を送信し、
    前記制御部は、前記センサノードの無線信号から復調した電文を取得して火災を判別したときに、信号線により接続された受信機に火災信号を中継送信して警報させることを特徴とする無線防災ノード。
  8. センサノードから送信された無線信号を無線防災ノードで受信して処理し、処理結果を信号線により接続された受信機に送信する無線防災システムに於いて、
    前記無線防災ノードに、
    複数の周波数チャンネルの中から使用する周波数チャンネルを設定可能であるチャンネル設定部と、
    前記チャンネル設定部を用いて設定された使用周波数チャンネルと同じ周波数チャンネルを使用するセンサノードが出力する所定の電文形式に従った無線信号を受信して復調する無線通信部と、
    前記無線通信部で復調された電文から得られた送信元IDが予め定めた登録した登録IDと一致した際に前記電文に基づく処理を実行する通信制御部と、
    前記使用周波数チャンネルのシステム外通信頻度を測定するシステム外通信頻度測定部と、
    前記システム外通信頻度測定部におけるチャンネルの利用率の測定結果に基づいて混雑度合いの判断を行う混雑度合い判定部と
    を設けたことを特徴とする無線防災システム。
  9. 請求項8記載の無線防災システムに於いて、前記無線防災ノードは、更に、前記混雑度合い判定部で判定された混雑度合いを前記受信機に送信して表示させる有線通信部を備えたことを特徴とする無線防災システム。
  10. 請求項8記載の無線防災システムに於いて、前記無線防災ノードのシステム外通信頻度測定部は、
    前記電文形式の無線信号を受信していない場合は、所定の測定間隔毎に前記無線通信部により電波強度を測定すると共に前記電波強度が所定の閾値を越える利用回数を測定し、所定の測定回数に達する毎に、前記利用回数を測定回数で除算してシステム外通信頻度を算出し、前記システム外通信頻度が所定の範囲にある場合に前記使用周波数チャネルの混雑度合いを判定することを特徴とする無線防災システム。
  11. 請求項8記載の無線防災システムに於いて、前記無線防災ノードのシステム外通信頻度測定部は、
    前記電文形式を持つが送信元IDが登録IDに一致しない無線信号を受信した場合、所定の方法で算出した補正回数を前記測定回数及び利用回数のそれぞれに加算し、所定の測定回数に達する毎に、前記利用回数を測定回数で除算してシステム外通信頻度を算出し、前記システム外通信頻度が所定の閾値を越えた際に前記使用周波数チャネルの混雑度合いを判定することを特徴とする無線防災システム。
  12. 請求項11記載の無線防災システムに於いて、前記無線防災ノードのシステム外通信頻度測定部は、無線通信時間を前記測定間隔で除算して小数点以下を切り上げることにより前記補正回数を算出することを特徴とする無線防災システム。
  13. 請求項11乃至12のいずれかに記載の無線防災システムに於いて、前記無線防災ノードのシステム外通信頻度測定部は、算出したシステム外通信頻度を前記受信機に送信し、前記受信機は前記無線防災ノードから受信した前記システム外通信頻度が所定の範囲にある場合に前記使用周波数チャネルの混雑度合いを判定して報知することを特徴とする防災無線システム。
  14. 請求項13記載の無線防災システムに於いて、前記受信機は、前記無線防災ノードから受信したシステム外通信頻度を時刻情報と共に蓄積し、蓄積したシステム外通信頻度を統計的に処理して表示する統計処理部を備えたことを特徴とする無線防災システム。
  15. 請求項14記載の無線防災システムに於いて、前記受信機の統計処理部は、システム外通信頻度の統計データとして、時間帯または日等の一定期間毎のシステム外送信頻度の推移を求めて表示することを特徴とする無線防災システム。
  16. 請求項11記載の無線防災システムに於いて、
    前記センサノードは火災を検出して無線信号を送信し、
    前記無線防災ノードの制御部は、前記センサノードの無線信号から復調した電文を取得して火災を判別したときに、信号線により接続された受信機に火災信号を中継送信して警報させることを特徴とする無線防災システム。
JP2009089801A 2009-04-02 2009-04-02 無線防災ノード及び無線防災システム Expired - Fee Related JP5410813B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009089801A JP5410813B2 (ja) 2009-04-02 2009-04-02 無線防災ノード及び無線防災システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009089801A JP5410813B2 (ja) 2009-04-02 2009-04-02 無線防災ノード及び無線防災システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010244161A true JP2010244161A (ja) 2010-10-28
JP5410813B2 JP5410813B2 (ja) 2014-02-05

Family

ID=43097139

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009089801A Expired - Fee Related JP5410813B2 (ja) 2009-04-02 2009-04-02 無線防災ノード及び無線防災システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5410813B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012109747A (ja) * 2010-11-16 2012-06-07 Hochiki Corp 無線装置
CN106205007A (zh) * 2016-07-19 2016-12-07 国网湖南省电力公司 一种基于差异化亮温阈值的输电线路山火判别方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05274580A (ja) * 1992-03-26 1993-10-22 Hochiki Corp 防災システム
JPH08129688A (ja) * 1994-10-28 1996-05-21 Tokyo Gas Co Ltd 無線通信システム
JP2001093071A (ja) * 1999-09-21 2001-04-06 Ricoh Elemex Corp 無線検針システム
JP2006106996A (ja) * 2004-10-04 2006-04-20 Hochiki Corp 無線監視システム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05274580A (ja) * 1992-03-26 1993-10-22 Hochiki Corp 防災システム
JPH08129688A (ja) * 1994-10-28 1996-05-21 Tokyo Gas Co Ltd 無線通信システム
JP2001093071A (ja) * 1999-09-21 2001-04-06 Ricoh Elemex Corp 無線検針システム
JP2006106996A (ja) * 2004-10-04 2006-04-20 Hochiki Corp 無線監視システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012109747A (ja) * 2010-11-16 2012-06-07 Hochiki Corp 無線装置
CN106205007A (zh) * 2016-07-19 2016-12-07 国网湖南省电力公司 一种基于差异化亮温阈值的输电线路山火判别方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5410813B2 (ja) 2014-02-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5469161B2 (ja) 無線防災ノード及び無線防災システム
JP5443636B2 (ja) 警報システム
JP4965527B2 (ja) 無線防災システム
JP5461971B2 (ja) 無線防災システム及びセンサノード
JP5215133B2 (ja) 無線防災ノード
JP5410813B2 (ja) 無線防災ノード及び無線防災システム
JP2010244160A (ja) 無線防災ノード及び無線防災システム
JP6982431B2 (ja) 防災設備の伝送システム
JP5663679B2 (ja) 無線防災システム及びセンサノード
JP5336320B2 (ja) 無線防災システム
JP5646840B2 (ja) 無線防災システム及びセンサノード
JP6457291B2 (ja) 防災機器システム
JP2015102969A (ja) 火災報知設備用遠隔試験装置
JP5385084B2 (ja) 無線防災システム、センサノード、電波中継ノード及び無線防災ノード
JP5475379B2 (ja) 無線防災システム、電波中継ノード及び無線防災ノード
JP5396253B2 (ja) 無線防災システム及びセンサノード
JP2015032243A (ja) 火災報知設備
JP4049103B2 (ja) 接点型火災感知器及びそれを用いた防災システム
JP6227291B2 (ja) 無線防災システム
JP2015014986A (ja) 警報器及び警報システム
JP5336322B2 (ja) 無線防災システム
JP5646839B2 (ja) 無線防災システム及びセンサノード
JP2013171561A (ja) 警報器
JP6579510B2 (ja) 自動火災報知システムの子機、親機、およびそれを用いた自動火災報知システム
JP2004247903A (ja) 電話機および電話機システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120402

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130422

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131015

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131107

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5410813

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees