JP2010243840A - 撮像装置、閃光装置及びカメラシステム - Google Patents

撮像装置、閃光装置及びカメラシステム Download PDF

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Abstract

【課題】閃光補助光の発光使用により主コンデンサの電圧が低下しても、充電動作によるタイムロスの少ないストロボ撮影を行うことができるようにする。
【解決手段】コンデンサ303に充電された電気エネルギーを用いて発光する発光手段307を有する閃光装置300を用いた撮影が可能な撮像装置100であって、コンデンサ303の充電を行うか否かを判定する判定手段101と、被写体の焦点検出を行う焦点検出手段107と、を有し、判定手段101は、焦点検出のために発光手段307が発光した場合、撮影のために発光手段307が発光する前に判定を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮像装置と閃光装置を有するカメラシステムに関する。
従来、カメラ(撮像装置)の自動焦点動作の際に低輝度、あるいは被写体にコントラストがない場合、合焦が難しいので、カメラもしくはカメラに装着された閃光装置に付随するLED等の補助光を被写体に投光することで合焦動作を容易にする技術があった。
しかし、カメラもしくは閃光装置に付随するLEDを設置することで、装置が大型化してしまう問題があり、このため補助光の発光をLEDではなく放電管による閃光発光で行うことがあった。
このとき、閃光補助光を繰り返し発光させると、閃光発光を行うための主コンデンサの電圧が低下してしまうため、再度充電をしてフル充電後プリ発光−本発光していた。
また、主コンデンサは、時間経過により自己放電もしくは主コンデンサ電圧検出回路のリークにより徐々に電圧が下がるため、電源投入時に主コンデンサを充分に充電してから発光準備動作に入る。この場合、電源投入後の被写界輝度によりストロボ充電完了レベルを変える技術が提案されている(特許文献1)。
特開2008−129276号公報
ここで、被写体が近距離の場合やカメラの撮像素子のゲイン(ISO感度)を高く設定した場合は、発光量が少なくてすむため、再充電しなくてもすぐに発光が可能となるが、従来は、この充電時間の分がタイムロスになっていた。
図10に、閃光補助光動作時の主コンデンサの電圧(縦軸)と時間(横軸)の関係を示す。さらに横軸に並行して発光波形を示す。なお、図10では、経過時間が短いため自己放電もしくは主コンデンサ電圧検出回路のリークによる電圧の低下が見られないものとする。
閃光補助光は、被写体に合焦したら発光を停止するが、閃光補助光としての微小発光の回数に応じて主コンデンサの電圧は低下し、撮影のためのプリ発光あるいは本発光を行うために再充電を行う必要がある。そのため、再充電中には撮影を行うことができず、シャッタチャンスを逃してしまうといった課題が生じる。
上記特許文献1では、電源投入時に主コンデンサ低下状態で周囲が暗い場合はフル充電を行い、一方、周囲が明るい場合はフル充電の必要が無いので点直電圧以下でも発光可能としている。しかし、被写体距離が近い場合の条件が無く、被写体距離が近くて発光量が少なくてすむ場合であっても不必要な充電を行ってしまうといった課題が生じる。
本発明の目的は、閃光補助光の発光により主コンデンサの電圧が低下しても、充電動作によるタイムロスの少ないストロボ撮影を行うことができる撮像装置、閃光装置及びカメラシステムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る撮像装置は、コンデンサに充電された電気エネルギーを用いて発光する発光手段を有する閃光装置を用いた撮影が可能な撮像装置であって、前記コンデンサの充電を行うか否かを判定する判定手段と、被写体の焦点検出を行う焦点検出手段と、を有し、前記判定手段は、前記焦点検出のために前記発光手段が発光した場合、撮影のために前記発光手段が発光する前に判定を行うことを特徴とする。
また、本発明に係る閃光装置は、コンデンサに充電された電気エネルギーを用いて発光する発光手段と、前記コンデンサの充電制御を行う充電制御手段と、前記コンデンサの充電を行うか否かを判定する判定手段と、を有し、前記判定手段は、被写体の焦点検出のために前記発光手段を発光させた場合、撮影のために前記発光手段を発光させる前に判定を行い、前記充電制御手段は、前記判定手段による判定結果に基づいて前記コンデンサの充電制御を行うことを特徴とする。
また、本発明に係るカメラシステムは、撮像装置と閃光装置を有するカメラシステムであって、コンデンサに充電された電気エネルギーを用いて発光する発光手段と、前記コンデンサの充電制御を行う充電制御手段と、前記コンデンサの充電を行うか否かを判定する判定手段と、被写体の焦点検出を行う焦点検出手段と、を有し、前記判定手段は、前記焦点検出のために前記発光手段を発光させた場合、撮影のために前記発光手段を発光させる前に判定を行い、前記充電制御手段は、前記判定手段による判定結果に基づいて前記コンデンサの充電制御を行うことを特徴とする。
本発明の撮像装置によれば、閃光補助光の発光により主コンデンサの電圧が低下しても、充電動作によるタイムロスの少ないストロボ撮影を行うことができる。
本発明の実施の形態に係るカメラシステムの構成を示すブロック図である。 本実施の形態に係るカメラマイコン101による制御処理の手順を示すフローチャートである(1)。 本実施の形態に係るカメラマイコン101による制御処理の手順を示すフローチャートである(2)。 本実施の形態に係るストロボマイコン310による制御処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る閃光補助光及びAF動作処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る閃光補助光及びストロボ発光動作の概念図である。 固定の焦点距離のレンズによる被写体の撮像画面での像を示す図である。 主コンデンサ303の電圧と、フル電圧に対する露出段数(EV)、フル発光時のガイドナンバー、フル発光基準の倍率、プリ発光基準の倍率を示す図表である。 本実施の形態に係る閃光補助光動作時の主コンデンサの電圧(縦軸)と時間(横軸)の関係を示す図である。 従来の閃光補助光動作時の主コンデンサの電圧(縦軸)と時間(横軸)の関係を示す図である。
(第1の実施の形態)
以下、本発明を図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るカメラシステムの構成を示すブロック図である。
本カメラシステムは、カメラ本体(撮像装置本体)100と、撮影レンズ200と、ストロボ装置(閃光装置)300とから構成されている。
まず、カメラ本体100内の構成について説明する。
カメラ本体100の各部を制御するマイクロコンピュータCCPU(以下、カメラマイコン)101は、以下の構成である。即ち、CPU、ROM、RAM、入出力制御回路(I/Oコントロール回路)、マルチプレクサ、タイマ回路、EEPROM(電気的にデータを消去・書き込みできるROM)、A/D、D/Aコンバータ等を含むマイコン内蔵ワンチップIC回路構成である。カメラマイコン101は、撮像装置の制御をソフトウェアで行えるもので、各種の条件判定を行う。
また、カメラマイコン101は、後述する閃光発光部350による閃光補助光の発光後の閃光の発光に際して、後述する主コンデンサ303の充電を行うか否かを判定する。
赤外カットフィルタやローパスフィルタ等を含むCCD、CMOS等の撮像素子102は、後述のレンズ群202によって撮影時に被写体の像が結像される。シャッタ103は、非撮影時には撮像素子102を遮光し、撮影時には開いて撮像素子102へ光線を導く。
主ミラー(ハーフミラー)104は、非撮影時にレンズ群202より入射する光の一部を反射しピント板105に結像させる。ピント板105は、不図示の光学ファインダ内のピントを目視で確認する。
測光回路(AE)106内の測光センサは、被写体の撮影範囲を複数の領域に分割しそれぞれの領域で測光を行っている。焦点検出回路(AF)107内の測距センサは、複数点を測距ポイントとして持ち、測光センサの分割された部分に対応した位置に測距ポイントが含まれているよう構成されている。
焦点検出回路107は、既存の位相差検出方式によりAF処理(自動焦点検出処理)を行うためのラインセンサと、その蓄積読み出しのための回路ユニットからなり、カメラマイコン101により制御される。
カメラマイコン101は、焦点検出回路107のセンサ出力のA/D値を基に、既存のアルゴリズムで測距を行い、レンズ駆動量を演算した後に合焦する様に、後述のレンズマイコン201へ演算にて求めたレンズ駆動量を通信し、レンズを駆動して合焦させる。
測光回路106内の測光センサは、後述するペンタプリズム114を介してピント板105に結像された被写体像の露出状態を測定する。
ゲイン切り換え回路108は、撮像素子102の信号の増幅のゲインを切り換える。ゲインの切り換えは、撮影の条件や後述の充電電圧条件によるレベル設定、撮影者の入力等によりカメラマイコン101の指示の基に行われる。
A/D変換器109は、増幅された撮像素子102からのアナログ信号をデジタル信号に変換する。タイミングジェネレータ(TG)110は、撮像素子102の増幅された信号入力とA/D変換器109の変換タイミングを同期させる。
信号処理回路111は、A/D変換器109でデジタル信号に変換された画像データをパラメータに従って画像処理を行う。尚、処理画像の記憶のためのメモリ等は省略する。
SCは、カメラ本体100とストロボ装置300とのインタフェースの信号ラインである。例えば、カメラマイコン101をホストとしてデータの交換やコマンドの伝達を相互に行う。
これにより、ストロボ装置300への発光開始信号や後述するストロボマイコン310との通信クロック端子を持ち、カメラマイコン101とストロボマイコン310間で通信を可能にしている。
同様に、SCは、後述するレンズマイコン201とのインタフェースであり、レンズマイコン201からカメラマイコン101にデータを送信する端子を有し、カメラマイコン101とレンズマイコン201間で通信を可能にしている。
入力部112は、撮像素子102のゲインを設定入力するスイッチやボタン、日中シンクロモード等のスイッチやボタン等でカメラの設定等を外部から入力することが可能である。また、1度の撮影操作により撮影を1度だけ行う単写撮影モードと1度の撮影操作により複数回の撮影を連続して行う連写撮影モードを選択できる切り換えスイッチも含む。
液晶装置や発光素子等からなる表示部113は、各種設定されたモードやその他の撮影情報等を表示する。表示部113は、主コンデンサの充電電圧と想定される本発光量に基づいてカメラマイコン101により演算された撮影可能枚数を表示する。
ペンタプリズム114は、ピント板105の被写体像を測光回路106内の測光センサ及び不図示の光学ファインダに導く。サブミラー115は、レンズ群202より入射し、主ミラー104を透過した光線を焦点検出回路107の測距センサへ導く。
次に、撮影レンズ200内の構成と動作について説明する。
マイクロコンピュータLPU(以下、レンズマイコン)201は、撮影レンズ200の各部の動作を制御する。レンズマイコン201は、以下の構成である。即ち、CPU、ROM、RAM、入出力制御回路(I/Oコントロール回路)、マルチプレクサ、タイマ回路、EEPROM(電気的にデータを消去・書き込みできるROM)、A/D、D/Aコンバータ等を含むマイコン内蔵ワンチップIC回路構成である。
レンズ群202は、複数枚のレンズで構成されている。レンズ駆動回路203は、レンズ群202の焦点位置合わせ用の光学系を移動させる。レンズ群202の駆動量は、カメラ本体100内にある焦点検出回路107の出力に基づいてカメラマイコン101内にて演算され算出される。
エンコーダ204は、レンズ群202の駆動時に位置を検出(算出)する。算出された駆動量は、カメラマイコン101からレンズマイコン201に通信され、エンコーダ204の駆動情報により駆動量分だけレンズマイコン201がレンズ駆動回路203を動作させ、レンズ群202が合焦位置へ移動させられる。
絞り205は、絞り制御回路206を介してレンズマイコン201により制御される。尚、レンズ群202の焦点距離は単焦点のものであっても、ズームレンズの様に焦点距離は可変であっても構わない。
次に、ストロボ装置300の構成について説明する。
ストロボ装置300の各部の動作を制御するマイクロコンピュータFPU(以下、ストロボマイコン)310は、以下の構成である。即ち、CPU、ROM、RAM、入出力制御回路(I/Oコントロール回路)、マルチプレクサ、タイマ回路、EEPROM(電気的にデータを消去・書き込みできるROM)、A/D、D/Aコンバータ等を含むマイコン内蔵ワンチップIC回路構成である。また、ストロボマイコン310は、後述する主コンデンサ303の充電制御も行う。
ストロボの電源(VBAT)としての電池301は、後述の昇圧回路302、ストロボマイコン310に接続される。昇圧回路302は、電池301の電圧を数百Vに昇圧するもので、主コンデンサ303に発光のためのエネルギーを蓄積させる。昇圧回路302は、ストロボマイコン310のa端子に接続され、充電の制御を行う。
主コンデンサ303は、ストロボ発光のための高圧コンデンサで、本実施の形態では、330Vまで充電して発光時放電する。主コンデンサ303に充電された電圧は、抵抗304、抵抗305により分圧され、分圧された電圧は、ストロボマイコン310のi端子を介してA/D変換端子に入力される。この情報は、ストロボマイコン310からSCを介してカメラマイコン101に通信される。
トリガ回路306は、ストロボマイコン310のb端子に接続され、発光時にストロボマイコン310よりトリガ信号パルスが出力される。
放電管307は、主コンデンサ303に充電された電気エネルギーがトリガ回路306から印加される数KVのパルス電圧を受け励起することで発光し、その光を被写体に照射する。
発光制御回路308は、トリガ回路306と共に放電管307の発光の開始を制御し、さらに発光の停止を制御する。放電管307の発光量を受光するセンサとしてのフォトダイオード323は、直接またはグラスファイバ等を介して放電管307の光を受光する。
積分回路309は、フォトダイオード323の受光電流を積分するものであり、入力は積分開始信号としてストロボマイコン310内のf端子に接続される。積分回路309の出力は、コンパレータ312の反転入力端子とストロボマイコン310のE端子を介してA/Dコンバータ端子に入力される。
コンパレータ312の非反転入力は、ストロボマイコン310内のd端子を介してD/Aコンバータ出力端子に接続され、コンパレータ312の出力は、ANDゲート311の入力端子に接続される。
ANDゲート311のもう一方の入力は、ストロボマイコン310のc端子を介して発光制御端子と接続され、ANDゲート311の出力は、発光制御回路308に入力される。
入力部(入力インタフェース)320の出力は、ストロボマイコン310のh端子に接続される。例えば、ストロボ装置300の側面等にスイッチが設置されており、手動によりストロボ情報を入力することも可能である。
ストロボ装置300の各状態を表示する表示部321は、ストロボマイコン310のg端子より入力された表示を行う。
閃光発光部350は、トリガ回路306、放電管307、発光制御回路308、積分回路309、ストロボマイコン310、ANDゲート311、コンパレータ312、フォトダイオード323、反射傘315、パネル等の光学系部材316で構成されている。
閃光発光部350は、主コンデンサ303に蓄積された電荷を放電して閃光を発光すると共に、AF処理時に微小発光を繰りかえす閃光補助光を発光する機能を有する。
次に、カメラマイコン101の具体的な動作について、次に図2、図3のフローチャートにより本発明のシーケンスを説明する。
図2、図3は、図1におけるカメラマイコン101による制御処理の手順を示すフローチャートである。
不図示の電源スイッチがオンされて、カメラ本体100のカメラマイコン101が動作可能となると、カメラマイコン101は、図2のステップ(以下、Sと略す)1から所定の動作を開始する。
まず、S1では、カメラマイコン101自身のメモリやポートの初期化を行う。また
入力部112より入力されたスイッチの状態や予め設定された入力情報を読み込み、シャッタスピードの決め方や、絞りの決め方、ISO(ゲイン)設定、単写撮影モード、連写撮影モード等、様々な撮影モードの設定を行う。
S2では、カメラマイコン101は、図示しないシャッタボタンの半押し状態であるSW1がオンか否かを判定し、オフのときはこのステップを繰り返し、オンのときはS3に進む。
S3では、カメラマイコン101は、撮影レンズ200内のレンズマイコン201と通信ラインSCを介して通信を行う。そして、カメラマイコン101は、撮影レンズ200の焦点距離情報(以下、レンズの焦点距離情報)や測距、測光に必要な光学情報焦点調節モードを取得する。
S4では、カメラマイコン101は、カメラ本体100にストロボ装置300が装着されているかどうかを判別する。カメラ本体100にストロボ装置300が装着されているならばS5へ進み、未装着ならばS7へ進む。
S5では、カメラマイコン101は、ストロボマイコン310と通信ラインSCを介して通信を行い、上記S3にて取得したレンズの焦点距離情報をストロボマイコン310に出力する。これにより、ストロボマイコン310は、受信した焦点距離情報に基づいてエンコーダ314で、レンズの位置を検出しストロボの照射角を制御する。
S6では、カメラマイコン101は、ストロボマイコン310と通信ラインSCを介して通信を行い、ストロボマイコン310自身のメモリ内に格納されているストロボの情報を出力する様に指示を出す。ストロボマイコン310は、カメラマイコン101へストロボ情報を出力する。このストロボ情報は、現在の発光モード情報、主コンデンサ充電情報等である。
次に、S7で、カメラマイコン101は、S1にて設定されたカメラの焦点調節モードが、カメラが自動焦点検出動作を行うモード(AFモード)であるか、撮影者が手動で焦点調節を行うモード(MFモード)であるかを判定する。
S7でAFモードであればS8に進み、MFモードであれば、すぐにS9へ進む。S8では、カメラマイコン101は、焦点検出回路107を駆動することにより周知の位相差検出法による焦点検出(AF)動作を行う。
S8での閃光補助光及びAF動作に関しては、後述の図5で詳細に説明する。
S9では、カメラマイコン101は、一例として、ここでは撮像画面を6つのエリアに分割し、被写体輝度値を測光回路106より得る。
その測光結果である輝度値は、
EVb(i) (i=0〜5)
として、RAMに記憶させる。
S10では、カメラマイコン101は、入力部112より入力されたゲイン設定の処理をゲイン切り換え回路108により行う。例えばISO感度設定である。またS10では、カメラマイコン101は、ストロボマイコン310と通信ラインSCを介して通信を行い、上記S10にて取得したゲイン設定情報をストロボマイコン310に出力する。
S11では、カメラマイコン101は、複数のエリアの被写体輝度値EVbから、周知のアルゴリズムにより露出値(EVs)を決定する。
S12では、カメラマイコン101は、ストロボを使用するモードであるかストロボを使用しないモードであるかを判定する。ストロボを使用するモードであればS13へ進み、ストロボを使用しないモードであればS16へ進む。
S13では、カメラマイコン101は、ストロボマイコン310が再充電信号を出力しているかどうかをチェックする。ここで、ストロボマイコン310が再充電信号を出力しているならばS14へ進み、出力していなければS15へ進む。
尚、このS13におけるストロボマイコン310が再充電信号を出力しているかどうかの判定結果はRAMに記憶させておく。
S14では、カメラマイコン101は、ストロボマイコン310と通信ラインSCを介して通信を行い、ストロボマイコン310により再充電を行う。詳細は後述の図4にて説明する。
S15では、カメラマイコン101は、ストロボ撮影を行うために適したシャッタ速度(Tv)と絞り値(Av)とを上記S11にて得られた露出値を基に決定する。
S16では、カメラマイコン101は、自然光撮影を行うために適したシャッタ速度(Tv)と絞り値(Av)とを上記S11にて得られた露出値を基に決定する。上記S15またはS16の処理が実行されると、いずれの場合もS17へ進む。
S17では、カメラマイコン101は、ストロボマイコン310と通信ラインSCを介して通信を行い、測光モードやカメラIDなど、ストロボ制御に必要となる情報(ストロボデータ)をストロボマイコン310に出力する。
続いて、S18で、カメラマイコン101は、図示しない撮影開始のスイッチであるSW2がオンであるか否かを判定し、オフであればS1からS17までの動作を繰り返し、オンであればS19以下の図3の一連のレリーズ動作に進む。
レリーズ後の動作について図3のフローチャートで説明する。
S19では、カメラマイコン101は、ストロボのプリ発光の直前に被写体輝度を測光回路106により得る(外光輝度測光)。
6分割されたセンサの各輝度値は、
EVa(i) (i=0〜5)
として、図示しないRAMに記憶させる。
S20では、カメラマイコン101は、ストロボマイコン310に対して通信ラインSCからプリ発光の命令を行う。ストロボマイコン310は、この命令に従って、発光制御回路308、トリガ回路306を制御して発光を行い、被写体に照射するプリ発光動作を行う(後述の図6参照)。
S21では、カメラマイコン101は、プリ発光時の被写体輝度を測光回路106により得る。
ここでは、その輝度値は6つの測光エリアに分割された領域に応じて、
EVf(i) (i=0〜5)
として、RAMに記憶させる。
S22で、カメラマイコン101は、露光動作に先立って主ミラー104をアップさせ、撮影光路内から退去させる。
S23で、カメラマイコン101は、次式の様にS20のプリ発光時の被写体輝度値EVfからS18のプリ発光直前の被写体輝度値EVaを伸張した後、差分を取り、プリ発光の反射光成分のみの輝度値EVdf(i)を抽出する。
抽出は6つの測光エリア毎に行われる。
EVdf(i)←LN2(2^EVf(i)−2^EVa(i)) (i=0〜5)
S24で、カメラマイコン101は、ストロボ装置300よりプリ発光のガイドナンバー(Qpre)データを得る。
ここで、プリ発光のガイドナンバー(Qpre)は、主コンデンサ303の発光直前の充電電圧やズーム位置により変化する。ガイドナンバーは、ストロボマイコン310がレンズの焦点距離情報によりズームされ、このときのズーム位置に対応したガイドナンバーや主コンデンサ303の充電電圧等から補正し求めた値である。
S25では、カメラマイコン101は、測距ポイント(Focus.p)、焦点距離(f)、プリ発光のガイドナンバー(Qpre)等から、ストロボ光量を、分割された6つの測光エリアのうちどのエリアの被写体に対して適正にするかを選出する。
選出されたエリアをP(0〜5のうちのどれか)として、RAM内に記憶させる。S25では下記のように本発光量を演算する。
露出値(EVs)と被写体輝度(EVb)と感度(ゲイン)とプリ発光反射光分のみの輝度値EVdf(p)とから、設定または選出されたエリア(P)の被写体について、プリ発光量に対して適正となる本発光量の相対比(r)を求める。
r←LN2 (2^EVs −2^EVb(p))−EVdf(p)
ここで、露出値(EVs)から被写体輝度(EVb)の伸張したものの差分をとっているのは、ストロボ光を照射したときの露出が、外光分にストロボ光を加えて適正となる様に制御するためである。
S26では、カメラマイコン101は、S1にて設定されたISO(ゲイン)設定に従ってゲイン切り換えの判定レベルを設定する。そして、カメラマイコン101は、ゲイン切り換え回路108を介してゲインの切り換えを行う。
S27で、カメラマイコン101は、次式の様に、シャッタスピード(TV)と、プリ発光の発光時間(t_pre)と、撮影者により入力部112から予め設定された補正係数(c)とを用いて相対比(r)を補正し、新たな相対比rを演算する。
r←r+TV−t_pre+c
ここで、シャッタスピード(TV)とプリ発光の発光時間(t_pre)を用いて補正するのは、ストロボ装置300内で、プリ発光の測光積分値(INTp)と本発光の測光積分値(INTm)とを正しく比較するためである。
S28で、カメラマイコン101は、SCを介してストロボマイコン310へ本発光量を決定するためのプリ発光量の相対値(r)を送信する。
S29では、カメラマイコン101は、決められた露光値(EVs)に基づく絞り値(AV)になる様に、レンズマイコン201に指令を出す。また、カメラマイコン101は、それと共に、決められたシャッタスピード値(TV)になる様に、図示しないシャッタ制御回路を介してシャッタ103を制御する。
S30では、シャッタ103の全開に同期して、カメラマイコン101は、SCを介してストロボマイコン310に本発光の発光信号を与える。そして、ストロボマイコン310は、カメラマイコン101から送られてきた相対値(r)に基づいて適正な発光量になる様に本発光制御を行う。
こうして一連の露光動作が終了すると、S31で、カメラマイコン101は、撮影光路より退去させていた主ミラー104をダウンして再び撮影光路内に斜設させる。
S32では、カメラマイコン101は、撮像素子102の画素データをゲイン切り換え回路108に上記の様に設定されたゲインで増幅した信号を、A/D変換器109でデジタル信号に変換する。
また、S32で、カメラマイコン101は、変換された画素データに対して、ホワイトバランス等所定の信号処理を信号処理回路111で施す。
そしてS33で、カメラマイコン101は、処理された画像データを図示しないメモリに記憶して1枚の撮影のルーチンを終了する。
続いて、ストロボ装置300内のストロボマイコン310での具体的な動作(ストロボ制御動作)について、図4のフローチャートに従って説明する。
図4は、図1におけるストロボマイコン310による制御処理の手順を示すフローチャートである。
不図示の電源スイッチがオンされてストロボマイコン310が動作可能となると、当該ストロボマイコン310はS101より所定の動作を開始する。
まず、S101では、ストロボマイコン310自身のメモリやポートの初期化を行う。また、ストロボマイコン310は、入力部320より入力されたスイッチの状態や予め設定された入力情報を読み込み、ストロボ撮影モードや発光量等の設定を行う。
カメラマイコン101よりストロボマイコン310と通信ラインSCを介して通信があったときは、ストロボ制御に必要となる情報をストロボマイコン310に出力する。また、この情報は、ストロボマイコン310内の図示しないRAMに記憶させる。
S102では、ストロボマイコン310は、昇圧回路302を動作開始させて発光の準備を行う。
そして、S103にて、ストロボマイコン310は、カメラマイコン101から通信ラインSCを介して得られるレンズの焦点距離情報、発光モード情報等の情報をチェックする。
そして、ストロボマイコン310は、カメラマイコン101から送信されたストロボ情報を自身のメモリ内に記憶(格納)する。また、これ以前にストロボ情報を自身のメモリ内に記憶していたならば、記憶内容を更新する。
S104では、ストロボマイコン310は、自身のメモリ内に記憶されたストロボ情報を表示部321に表示する。
S105では、ストロボマイコン310は、主コンデンサ303の充電電圧の分圧が放電管307の発光に必要な電圧レベル以上でかつ充電するか否かを判定し(2回目の充電の場合は再充電)、充電すると判定した場合にはS106に進む。上記S105にて充電しないと判定した場合には、S107へ進む。
S106では、ストロボマイコン310は、再充電信号を出力して、再充電状態であることを、通信ラインSCを介してカメラマイコン101に知らせる。そして、ストロボマイコン310は、再充電信号を昇圧回路302に送り、その後はS102へ戻り、上記したステップを繰り返す。
S107へ進むと、ストロボマイコン310は、再充電不要の信号を出力して通信ラインSCを介してカメラマイコン101に知らせる。
そして、次のS108にて、ストロボマイコン310は、カメラマイコン101より発光開始用信号(発光トリガ)が出力されているかどうかをチェックし、発光開始用信号が出力されていなければS102に戻り、上記したステップを繰り返す。一方、発光開始用信号が出力されているならばS109へ進む。
S109へ進むと、ストロボマイコン310の発光制御端子よりANDゲート311を介して発光制御回路308にトリガ信号を与えて放電管307の発光を開始させる。
S110では、カメラマイコン101より通信ラインSCを介してストロボマイコン310に送信された本発光量演算で決められた光量に、放電管307の発光量がに到達したかを判定する。判定に際して、直接またはグラスファイバ等を介して送信された放電管307の光をフォトダイオード323で受光する。そして、積分回路309でフォトダイオード323の受光電流を積分し、積分回路309の出力はコンパレータ312の反転入力端子とストロボマイコン310のA/Dコンバータ端子に入力される。コンパレータ312の非反転入力は、ストロボマイコン310内のD/Aコンバータ出力端子に接続され、本発光量演算で決められた光量に相当するD/Aコンバータ値が設定されている。以上のようにして、ストロボマイコン310は、放電管307の発光量が本発光量演算で決められた光量に到達したか判定し、到達していない場合は発光を継続させ、到達した場合はS111へ進む。
S111では、ストロボマイコン310は、ANDゲート311より発光停止信号を出し発光制御回路308により発光が停止される。この後S102へ戻り、上記のステップを繰り返す。
図5は、本実施の形態における図2のS8によって実行される閃光補助光及びAF動作処理の手順を示すフローチャートであり、図6に示した閃光補助光及びストロボ発光動作の概念図を用いて説明する。
S201では、カメラマイコン101は、前回に行った測距結果により、今回の測距では補助光が必要であるか否かの判定を行う。ここで、今回の測距に補助光が必要であると判定した場合は、焦点検出回路107のラインセンサの蓄積開始前に閃光補助光を点灯するためにS202に進み、補助光が必要ないと判定した場合は、S203に進む。なお、今回初めて測距を行う場合には前回に行った測距結果が存在しないため、補助光が必要ないと判定した場合と同様にS203に進むものとする。
S202では、カメラマイコン101は、図6(a)の閃光補助光発光で示した様な小発光動作を行う。発光間隔、発光レベルについては、図3のフローチャートのS20のプリ発光動作と同様でも良いし、変えても良い。発光の動作は、図4のフローチャートのS108、S109、S110、S111の動作と同様となる。
S203では、カメラマイコン101は、焦点検出回路107を用いてラインセンサの蓄積動作を開始し、そのセンサ出力を読み出し、内部にてA/D変換を行う。
図6(b)の測光・蓄積(AF)の「A01」の様に、焦点検出回路107で蓄積開始をする直前に、閃光発光部350で放電管307を発光させ、蓄積後に消灯させる。
S204では、カメラマイコン101は、S202の小発光動作のタイミングで測光回路106により測光センサの蓄積動作を同時に行う。これは図3のフローチャートのS20のプリ発光動作と同じ動作でも良い。
図6(c)の測光・蓄積(AE)の「S01」の様に、カメラマイコン101は、測光回路106で蓄積開始をする直前に、閃光発光部350で放電管307を発光させ、蓄積後に消灯させる。
S205では、カメラマイコン101は、S204の測光結果を用いて想定本発光量の演算を行う。これは図3のフローチャートのS19からS28の動作と同様であり、閃光補助光をS20のプリ発光の代わりに用いる。なお、S205で演算される発光量を想定本発光量としているのは、実際に発光される本発光量はS25で演算されるためであって、図3のフローチャートのS19からS28と同様の動作で発光量を演算しているので、想定発光量と実際の本発光量はほぼ等しい。
S206では、カメラマイコン101から通信ラインSCを介してストロボマイコン310を通して閃光補助光を消灯させる。なお、閃光補助光を消灯させてから想定発光量の演算を行ってもよく、S205とS206の順序は図5の順に限定されない。
S207では、カメラマイコン101は、上記S203のA/D変換値を基に、既存のアルゴリズムで演算を行う。そして、カメラマイコン101は、演算結果と現在装着されている撮影レンズ200のレンズの特性値により、レンズ駆動量を演算する。
また、S207では、複数の測距点からどのポイントに合わせるか(測距ポイント)は、以下のように決定される。即ち、入力部112により入力し設定されたポイントまたはカメラの撮影モードに応じて決定されたり、近点優先を基本の考え方とした周知の自動選択アルゴリズム等で決定される。
また、S207で決定された測距ポイントをカメラマイコン101内の図示しないRAMに記憶させる。
S208では、算出されたレンズ駆動量は、カメラマイコン101からレンズマイコン201に通信され、エンコーダ204の駆動情報により駆動量分だけレンズマイコン201がレンズ駆動回路203を動作させ、レンズ群202が合焦位置へ移動させられる。
S209では、カメラマイコン101は、合焦を判定し、合焦すればS211へ進みし、合焦しなければS210へ進む。また、大ボケ状態で上記S209によりレンズ駆動量が演算できなかった場合は、レンズ群202を駆動せずS210に進む。
S210では、カメラマイコン101は、閃光補助光の発光回数をカウントし、設定カウント値以上であれば終了し、設定カウント未満ならS201へ戻る。
本実施の形態では、図6の様に8回発光して終了している。このとき測光・蓄積(AF)は「A01」〜「A08」と順次測光動作を行い、測光・蓄積(AE)は「S01」〜「S08」と順次測光動作を行う。尚、8回に限定されることは無く回数は任意でも良い。
S211では、カメラマイコン101は、閃光補助光を用いたか否かの判定を行う。ここで、今回の測距に閃光補助光を用いた場合はS212に進む。一方、補助光を用いなかった場合は、充電電圧が低下していないので再充電する必要はないと判断し、このルーチンを終了する。
S212では、カメラマイコン101は、S205の発光量演算から算出された想定本発光量から主コンデンサ303を再充電する必要があるか否かの判定を行う。再充電が必要と判定されたらS213へ、必要でないと判定されたらS214へ進む。
S213では、再充電であることをカメラマイコン101からストロボマイコン310に知らせて再充電を行う。図6(d)の充電動作の「再充電判定及び動作」の様になる。
S214では、再充電停止であることをカメラマイコン101からストロボマイコン310に知らせて再充電を行わずこのルーチンを終了する。
S212、S213、S214について、図7、図8により詳細に説明をする。
図7は、固定の焦点距離のレンズによる被写体の撮像画面での像を示す図である。
(a)は、被写体が近い場合で、(b)は、被写体が遠くにいる場合の像を示しており、プリ発光をしたときの反射光量を比較すると、被写体の面積から(b)より(a)の方が大きいことがわかる。
よって、図7(a)の場合は、(b)に比べて小光量で適正露出になる場合があり、主コンデンサ303のエネルギーが少なくてすむ。もしくは撮像素子102の感度(ゲイン)が高い場合も同様である。
一例として、プリ発光ガイドナンバーが4でフル充電の本発光のガイドナンバーが30の場合に図8を使って説明する。
図8は、図1における主コンデンサ303の電圧と、フル電圧に対する露出段数(EV)、フル発光時のガイドナンバー、フル発光基準の倍率、プリ発光基準の倍率を示す図表である。
例えば、閃光補助光発光でフル充電の330Vから280Vまで低下した場合、閃光補助光の後に、主コンデンサ303が発光可能なガイドナンバーは25となる。
S204のプリ発光量に対して適正となる本発光量の相対比(r:EV)をプリ発光に対する倍率に変換したとすると、図8の40倍以下の発光量であれば適正光量となる。
例えば、図7の(a)の様な被写体で、プリ発光の27倍が本発光であると演算されると、ガイドナンバー21以下の発光であり再充電不要と判定され、S214へ進み、再充電はしないため、再充電のタイムロスが無くなる。
図9は、閃光補助光動作時の主コンデンサの電圧(縦軸)と時間(横軸)の関係を示す図である。図9では、さらに横軸に並行して発光波形を示す。
図9の示す本実施の形態における発光タイミングと図10の示す従来の発光タイミングを比較すると、閃光補助光から次の本発光までの時間が短縮していることがわかる。また、図7の(b)の様な被写体で、例えばプリ発光の50倍が本発光であると演算されるとガイドナンバー28の発光であり再充電と判定され、S213へ進み、再充電を行う必要が生じる。
なお、上記の再充電の判定の基準については、発光光量値、露出段数(EV)、ガイドナンバー、フル発光基準の倍率、プリ発光基準の倍率などの本発光に関連する情報のいずれでも良い。
この様に、ストロボ装置300の閃光発光でのAF補助光が必要な場合は、閃光補助光を発光させてAF動作を行うための評価値を取得する。さらに、その閃光補助光をプリ発光の代わりに使用して想定本発光量を演算し、演算した想定本発光量に基づいて再充電を行うか否かの判定を行う。
以上のように、本実施の形態では、閃光補助光を発光させて主コンデンサの電圧が低下した場合に、本発光に関連する情報に応じて閃光補助光のあとに再充電を行うか否かを判定するため、不必要な充電を行うことを防止できる。また、不必要な充電を行わないことで、閃光補助光を発光させてから本発光を行うまでの間において、主コンデンサの充電によるタイムロスを抑えることができる。
なお、本実施の形態では、再充電判定を本発光に関連する情報に基づいて行う構成であるが、再充電判定を被写体距離に基づいて行う構成としてもよい。そのような構成にする場合、例えば、以下のような処理を行うようにすればよい。
図5のフローチャートのS212の再充電判定で、カメラマイコン101は、S207、S208、S209で得られたレンズ動作より撮影レンズ200(レンズ群202)の合焦時のエンコーダ204の位置情報から被写体の距離情報を得る。そして、S212では、カメラマイコン101は、被写体の距離が所定距離以下(例えば3m以下)の場合は、S214へ進み再充電をせず、所定距離を超える場合は(3m超)はS213へ進み、再充電とする。なお、再充電判定に想定発光量を用いないため、S205の処理は省略してもよい。
また、本実施の形態では、閃光補助光を発光した場合には再充電判定を常に行っていたが、選択された撮影モードに応じて再充電判定を行うか否かを切り換える構成にしてもよい。例えば、連写撮影モードで撮影する場合には、撮影の合間に充電を行うことができず、閃光補助光のあとに再充電しなければならない状況が多く想定されるので再充電判定を行うようにする。一方、単写撮影モードで撮影する場合には、撮影の合間に充電を行うことができるので、閃光補助光のあとに再充電しなければならない状況があまり想定されないので再充電判定を行わないようにする。
また、設定されたゲイン(ISO感度)に応じて再充電判定を行うか否かを切り換える構成にしてもよい。例えば、設定されたISO感度が低い場合には本発光量が比較的大きく、閃光補助光のあとに再充電しなければならない状況が多く想定されるので、再充電判定を行うようにする。一方、設定されたISO感度が高い場合には本発光量が比較的小さく、閃光補助光のあとに再充電しなければならない状況があまり想定されないので再充電判定を行わないようにする。以上のように、再充電判定の必要性が低い場合には再充電判定に関する処理を省略するので、再充電判定を常に行う構成に比べて処理時間を短縮することができる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態では、第1の実施の形態において説明した再充電を行うか否かの判定だけではなく、閃光補助光後の本発光に際して、主コンデンサ303の充電完了電圧を変更する構成としている。
本実施の形態の構成は図1と同じ構成であって、第1の実施の形態とは、図2のS213である再充電設定のみが異なる。
本実施の形態では、図5のS212にて、再充電が必要と判定された場合は、S213にて、カメラマイコン101は、再充電に必要な電圧レベルまで充電を行う。
例として、プリ発光ガイドナンバーが4で、フル充電の本発光のガイドナンバーが30の場合で図8を使って説明する。
例えば、閃光補助光発光でフル充電の330Vから260Vまで低下した場合、閃光補助光の後に、主コンデンサ303が本発光できるガイドナンバーは24まで可能となる。
S204のプリ発光量に対して適正となる本発光量の相対比(r:EV)をプリ発光に対する倍率に変換したとすると、図8の35倍以下の発光量であれば適正光量となる。
例えば、図7の(a)の様な被写体でプリ発光の27倍が本発光であると演算されると、ガイドナンバー21以下の発光であり、再充電不要と判定され、S214へ進み、再充電はしないため、再充電のタイムロスが無くなる。
また、図7の(b)の様な被写体で、例えばプリ発光の50倍が本発光であると演算されると、ガイドナンバー28の発光であり、再充電と判定され、S213へ進み、再充電を行う必要が生じる。このときの再充電の充電完了レベルを310Vで停止する様にする。
よって、主コンデンサ303の再充電は、260Vから310Vまでとして、必要な電圧レベルしか上げないことでタイムロスを無くすことができる。
以上のように、本実施の形態では、閃光補助光を発光させて主コンデンサの電圧が低下した場合に、本発光に関連する情報に応じて閃光補助光のあとに再充電を行うか否かを判定するため、不必要な充電を行うことを防止できる。また、再充電が必要な場合でも、必要な電圧まで充電されれば充電を停止するようにしているので、閃光補助光を発光させてから本発光を行うまでの間において、主コンデンサの充電によるタイムロスを軽減することができる。
なお、本実施の形態でも第1の実施の形態と同様に、再充電判定を被写体距離に基づいて行う構成としてもよい。
また、上述した2つの実施の形態において、撮像装置が行った処理を閃光装置で行う構成にしてもよいし、閃光装置が行った処理を撮像装置で行う構成にしてもよい。
また、上述した2つの実施の形態では、閃光装置として外部ストロボ装置を用いて説明を行ったが、撮像装置の内蔵ストロボに適用しても構わない。
100 カメラ本体
101 カメラマイコン
102 撮像素子
106 測光回路
107 焦点検出回路
108 ゲイン切り換え回路
109 A/D変換器
111 信号処理回路
112 入力部
113 表示部
200 レンズ
201 レンズマイコン
202 レンズ群
300 ストロボ装置
303 主コンデンサ
307 放電管
310 ストロボマイコン
350 閃光発光部

Claims (10)

  1. コンデンサに充電された電気エネルギーを用いて発光する発光手段を有する閃光装置を用いた撮影が可能な撮像装置であって、
    前記コンデンサの充電を行うか否かを判定する判定手段と、
    被写体の焦点検出を行う焦点検出手段と、を有し、
    前記判定手段は、前記焦点検出のために前記発光手段が発光した場合、撮影のために前記発光手段が発光する前に判定を行うことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記撮影のために必要と想定される前記発光手段の想定発光量を演算する発光量演算手段を有し、
    前記判定手段は、前記発光量演算手段により演算された前記想定発光量に基づいて判定を行うことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記判定手段は、前記焦点検出のために前記発光手段を発光させたあとの前記発光手段の発光可能な発光量が前記想定発光量に満たない場合、前記コンデンサの充電を行うと判定することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記被写体の輝度を測光する測光手段を有し、
    前記発光量演算手段は、前記焦点検出のために前記発光手段が発光した際の前記測光手段の測光結果に基づいて前記想定発光量を演算することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記被写体の距離情報を取得する取得手段を有し、
    前記判定手段は、前記取得手段により取得された前記被写体の距離情報に基づいて判定を行うことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  6. 前記判定手段は、前記被写体までの距離が所定距離を超える場合、前記コンデンサの充電を行うと判定することを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
  7. 前記コンデンサの充電制御を行う充電制御手段を有し、
    前記充電制御手段は、前記判定手段により前記コンデンサの充電を行うと判定した場合に、前記想定発光量に応じて前記コンデンサの充電を停止させる充電完了電圧を変更することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 前記充電制御手段は、前記充電完了電圧を前記想定発光量に対応する充電電圧となるように変更することを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
  9. コンデンサに充電された電気エネルギーを用いて発光する発光手段と、
    前記コンデンサの充電制御を行う充電制御手段と、
    前記コンデンサの充電を行うか否かを判定する判定手段と、を有し、
    前記判定手段は、被写体の焦点検出のために前記発光手段を発光させた場合、撮影のために前記発光手段を発光させる前に判定を行い、
    前記充電制御手段は、前記判定手段による判定結果に基づいて前記コンデンサの充電制御を行うことを特徴とする閃光装置。
  10. 撮像装置と閃光装置を有するカメラシステムであって、
    コンデンサに充電された電気エネルギーを用いて発光する発光手段と、
    前記コンデンサの充電制御を行う充電制御手段と、
    前記コンデンサの充電を行うか否かを判定する判定手段と、
    被写体の焦点検出を行う焦点検出手段と、を有し、
    前記判定手段は、前記焦点検出のために前記発光手段を発光させた場合、撮影のために前記発光手段を発光させる前に判定を行い、
    前記充電制御手段は、前記判定手段による判定結果に基づいて前記コンデンサの充電制御を行うことを特徴とするカメラシステム。
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