JP2000231143A - ストロボ発光制御装置 - Google Patents

ストロボ発光制御装置

Info

Publication number
JP2000231143A
JP2000231143A JP11031324A JP3132499A JP2000231143A JP 2000231143 A JP2000231143 A JP 2000231143A JP 11031324 A JP11031324 A JP 11031324A JP 3132499 A JP3132499 A JP 3132499A JP 2000231143 A JP2000231143 A JP 2000231143A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
charging
voltage
light emission
flash
strobe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11031324A
Other languages
English (en)
Inventor
Norio Numako
紀夫 沼子
Naohito Nakahara
尚人 中原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd filed Critical Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
Priority to JP11031324A priority Critical patent/JP2000231143A/ja
Publication of JP2000231143A publication Critical patent/JP2000231143A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Stroboscope Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズ・シャッタ・カメラに組み込まれるス
トロボ発光制御装置であって、待機充電時でのストロボ
回路の充電コンデンサへの充電電圧をストロボ発光可能
最小電圧に止めて、ストロボ撮影時に最適露出を得られ
るようにストロボ回路の充電コンデンサへの追加充電
行うストロボ発光制御装置を提供する。 【解決手段】 ストロボ発光制御装置はストロボ回路7
6の充電コンデンサに対する待機充電をストロボ発光可
能最小電圧で行う待機充電手段(図7)と、ストロボ撮
影時にストロボ発光に必要な充電電圧を演算する充電電
圧演算手段(図11)と、この充電電圧演算手段によっ
て求められた充電電圧を目標充電電圧としてストロボ回
路の充電コンデンサに対する追加充電を行う追加充電手
段(図13)とを具備して成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絞りとシャッタと
を兼用するレンズシャッタを搭載したカメラ、所謂レン
ズ・シャッタ・カメラに組み込まるストロボ発光制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、上述したようなレンズ・
シャッタ・カメラでは、撮影動作時、シャッタは全閉状
態から開口させられ、目標絞り口径まで開口させられた
後に直ちに全閉状態に戻されるようになっている。この
ようなレンズ・シャッタ・カメラでストロボ発光の伴う
撮影、即ちストロボ撮影が行われるとき、最適な露出量
を得るために、所謂フラッシュマチック方式が採用され
ている。フラッシュマッチク方式では、撮影距離(カメ
ラと被写体との距離)、フィルム感度及びストロボ装置
のガイドナンバ(発光量の大きさを示す値)に基づい
て、ストロボ発光時の絞り口径即ち目標絞り口径が算出
される。
【0003】撮影時にストロボ発光を行うためには、ス
トロボ回路の充電コンデンサを少なくともストロボ発光
可能最小電圧例えば270 ボルト以上まで充電させること
が必要であり、代表的にはストロボ発光可能電圧範囲と
して270 ないし330 ボルトが設定される。勿論、そのよ
うな高電圧にストロボ回路の充電コンデンサを直ちに充
電することはできないので、通常はカメラの電源スイッ
チのオン時或いはストロボ発光後に待機充電を行い、ス
トロボ撮影時に速やかにストロボを発光させ得るように
している。より遠くの被写体に対しても適正な露出を得
るためには、充電電圧をできるだけ高くすることが要求
され、このため従来では、待機充電時にストロボ回路の
充電コンデンサの充電はストロボ発光可能最大電圧(330
ボルト)まで行われる。
【0004】ところで、ストロボ回路の充電コンデンサ
への待機充電がストロボ発光可能最大電圧330 ボルトま
で行われたとしても、充電コンデンサの漏れ電流は充電
電圧が高い程大きく、このためストロボ発光可能最大電
圧(330ボルト) は通常は数時間でストロボ発光最小電圧
(270ボルト) まで急減に低下し、その後充電コンデンサ
の充電電圧は数十時間の長時間にわたって徐々に200 ボ
ルト程度まで低下することになる。そこで、従来のスト
ロボ発光制御では、ストロボ撮影時、もしストロボ回路
の充電コンデンサの充電電圧がストロボ発光可能最小電
圧(270ボルト)未満となっているときは、撮影動作は一
旦不許可となって、ストロボ回路の充電コンデンサに対
する追加充電が行われ、少なくともストロボ発光が保証
され得る程度まで該充電コンデンサの充電電圧が高めら
れる。
【0005】本発明が対象としている安価なストロボ装
置、即ちストロボ発光を自動的に停止する自動発光停止
制御装置を持たないストロボ装置では、ストロボ発光は
ストロボ制御回路の充電コンデンサの充電電荷をすべて
放電させるように行われ、このためストロボ発光時の光
量(ガイドナンバ)はストロボ制御装置の充電コンデン
サの充電電圧に応じて変動することとなる。ところが、
充電コンデンサの充電電圧は露出量により管理されてい
るわけではなく、このため上述したフラッシュマチック
方式によって目標絞り口径を求めたとしても、その調整
範囲は狭くなり、適正露出が得られないことが屡々あ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のストロボ発光制
御装置にあっては、ストロボ電源回路の充電コンデンサ
の充電電圧(即ち、ストロボ発光時の光量)が高すぎる
場合、過剰な光量分だけ絞りを絞り込むことにより適正
露出が得られるようにされている。従って、この場合に
は充電コンデンサの充電電荷の過剰な分は無駄に消費さ
れるということになる。勿論、ストロボ回路の充電コン
デンサへの充電はカメラに装填されたバッテリにより行
われるが、このバッテリの消費を可及的に抑えるために
は、かかるストロボ回路の充電コンデンサへの無駄な充
電は極力回避されるべきである。
【0007】一方、従来のストロボ発光制御にあって
は、ストロボ撮影時にストロボ回路の充電電圧がストロ
ボ発光可能電圧範囲内にあれば、ストロボ撮影が許可さ
れることになる。従って、ストロボ回路の充電コンデン
サの充電電圧が実際に必要とされる充電電圧(即ち、実
際に必要とされるストロボ発光時の光量)以下の場合で
あっても、ストロボ撮影が可能となり、このときは当然
露出不足となる。
【0008】従って、本発明の目的はレンズ・シャッタ
・カメラに組み込まれるストロボ発光制御装置であっ
て、待機充電時でのストロボ回路に対する充電をストロ
ボ発光可能最小電圧に止めて、ストロボ撮影時に最適露
出を得られるようにストロボ回路に対する追加充電を行
うように構成されたストロボ発光制御装置を提供するこ
とである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によるストロボ発
光制御装置はレンズ・シャッタ・カメラに組み込まれる
ものであって、ストロボ回路に対してストロボ発光可能
最小電圧で待機充電を行う待機充電手段と、測光結果か
ら決定される露光間最小絞り値で適正な露光量を得るの
に必要なストロボ発光量に対応する必要充電電圧を演算
する充電電圧演算手段と、この充電電圧演算手段によっ
て求められた必要充電電圧を目標充電電圧として該スト
ロボ回路に対して更に追加充電を行う追加充電手段とを
具備して成るものである。
【0010】本発明によるストロボ発光制御装置におい
て、追加充電手段は追加充電時間を制限するタイマ手段
を包含してもよく、この場合にはタイマ手段によって追
加充電が停止されたときその停止時での充電電圧に基づ
いてストロボ発光制御が行われる。
【0011】本発明によるストロボ発光制御装置には、
好ましくは、必要充電電圧がストロボ発光可能最小電圧
以上かそれ以下かを判別する判別手段と、この判別手段
によって必要充電電圧がストロボ発光可能最小電圧以上
であると判別されたとき、ストロボ発光絞り値を露光間
最小絞り値に一致させ、判別手段によって必要充電電圧
がストロボ発光可能最小電圧を下回ると判別されたと
き、ストロボ発光可能最小電圧を目標充電電圧として設
定し、該目標充電電圧と該必要充電電圧との差に基づい
てストロボ発光絞り値を設定する。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明によるストロボ発光
制御装置を組み込んだレンズ・シャッタ・カメラの一実
施形態について添付図面を参照して説明する。
【0013】図1ないし図3を参照すると、本発明によ
るストロボ発光制御装置を組み込んだレンズ・シャッタ
・カメラの外観が示される。なお、図1、図2及び図3
にはカメラがそれぞれ正面図、平面図及び背面図として
示される。
【0014】カメラはカメラボディ10から成り、図1
に示すように、カメラボディ10の正面のほぼ中央には
突出部11が形成され、この突出部11内には撮影レン
ズを保持する鏡筒12が配置される。本実施形態では、
撮影レンズはズームレンズとして構成され、このため鏡
筒12はその光軸に沿って移動自在とされる。なお、図
2から明らかなように、鏡筒12は突出部11内に収納
された収納位置で図示されている。
【0015】図1に図示するように、カメラボディ10
の正面には鏡筒12の上側にファインダ窓14が配置さ
れ、一方カメラボディ10の背面側にはファインダ覗き
窓16が設けられる。ファインダ窓14とファインダ覗
き窓16との間にはファインダ光学系(図示されない)
が設けられ、これにより被写体がファインダ覗き窓16
を通して観察されるようになっている。
【0016】カメラボディ10の正面にはファインダ窓
14の左側(図1)に隣接してパッシブAF(オートフ
ォーカス)窓18が配置され、このパッシブAF窓18
の直下にはAF補助投光窓19が設けられる。パッシブ
AF窓18の内側には測距センサ(図示されない)が設
けられ、またAF補助投光窓19からは投影パターンが
被写体に向かって射出させられる。AF補助投光窓19
から射出された投影パターンは被写体上に像を形成し、
これによりパッシブAF窓18の測距センサは測距を行
って、被写体とカメラとの間の距離が計測される。ま
た、カメラボディ10の正面にはファインダ窓14の右
側に隣接して測光窓20が配置され、この測光窓20の
内側には測光センサ(図示されない)が設けられ、この
測光センサにより被写体からの光量が計測されるように
なっている。
【0017】カメラボディ10の正面には測光窓20の
右側(図1)に隣接してセルフタイマ用ランプ22が配
置される。また、セルフタイマ用ランプ22の右側に隣
接してストロボ発光窓24が配置され、撮影動作時に必
要に応じてストロボが発光させられ、その発光が該スト
ロボ発光窓24から外部に射出させられる。更に、カメ
ラボディ10の正面にはセルフタイマ用ランプ22とス
トロボ発光窓24とのほぼ間でその両者の下方側に隣接
してレリーズ信号受信窓26が配置され、このレリーズ
信号受信窓26の内側にはリモートコントローラからの
レリーズ信号を受信する受信器(図示されない)が設け
られ、これにより撮影動作が遠隔操作されるようになっ
ている。
【0018】図2に示すように、カメラボディ10の上
面の右側はレリーズ釦28が配置され、このレリーズ釦
28の押下により、後述するような測光スイッチ及びレ
リーズスイッチが作動させられる。即ち、レリーズ釦2
8が半押しされると、先ず測光スイッチがオンされ、レ
リーズ釦28が全押しされると、レリーズスイッチがオ
ンされるようになっている。また、カメラボディ10の
上面にはモード選択スイッチ釦30及びドライブスイッ
チ釦32が設けられる。更に、カメラボディ10の上面
にはズーム操作レバー34が配置され、このズーム操作
レバー34の操作により、後述するような2つのズーム
作動スイッチが選択的に作動させられるようになってい
る。更にまた、カメラボディ10の上面のほぼ中央には
液晶ディスプレイ(LCD)パネル36が配置され、こ
のLCDパネル36にはカメラの種々の設定情報等が表
示される。
【0019】図3に示すように、カメラボディ10の背
面にはファインダ覗き窓16に隣接して2つの表示ラン
プ、即ち緑ランプ38及び赤ランプ40が配置され、緑
ランプ38及び赤ランプ40はそれぞれ例えば緑色発光
ダイオード及び赤色発光ダイオードから成る。また、緑
ランプ38及び赤ランプ40の右隣には電源オン/オフ
用スライダ42が配置され、この電源オン/オフ用スラ
イダ42によって、後述される電源スイッチのオン/オ
フが操作される。更に、カメラボディ10の背面側には
フィルムパトローネの装填及び取出しのために開閉され
る裏蓋44が設けられ、この裏蓋44の開閉は裏蓋開放
レバー46の操作により行われ、この裏蓋開放レバー4
6は後述するような裏蓋スイッチに連動させられる。
【0020】図4を参照すると、図1ないし図3に示し
たカメラの制御ブロック図が示される。同図において、
参照符号48はカメラの全体的な作動を制御する制御回
路を示し、この制御回路48はマイクロコンピュータか
ら構成される。即ち、制御回路48は中央処理ユニット
(CPU)、種々のルーチンを実行するためのプログラ
ム、常数等を格納する読出し専用メモリ(ROM)、デ
ータ等を一時的に格納する書込み/読出し自在なメモリ
(RAM)、入出力インターフェース(I/O)等を包
含する。また、かかるマイクロコンピュータには種々の
タイマ機能も含まれ、本実施形態では、そのようなタイ
マ機能が後述するように減算カウンタとして利用され
る。
【0021】図4に示すように、制御回路48には一連
のスイッチ50、52、54、56、58、60、6
2、64及び66が接続され、これらスイッチのオン/
オフ動作については、以下で述べるようにカメラボディ
10に設けられたレリーズ釦28、モード選択スイッチ
釦30、ドライブスイッチ釦32、ズーム操作レバー3
4、電源オン/オフ用スライダ42及び裏蓋開放レバー
46等の操作により行われる。
【0022】スイッチ50は電源スイッチであり、この
電源スイッチ50のオン/オフ動作は電源オン/オフ用
スライダ42によって行われる。即ち、図3では、電源
オン/オフ用スライダ42はOFF側に置かれている
が、この電源オン/オフ用スライダ42をOFF側から
ON側に移動させることにより、電源スイッチ50がオ
ンされる。電源スイッチ50がオンされると、制御回路
48は動作を開始し、カメラの全ての機能が作動可能状
態となり、LCDパネル36も種々の表示事項を表示し
得る状態となる。なお、制御回路48は電源スイッチ5
0のオフ時でもバッテリ68から常時給電され、低消費
電力状態下で必要最小限の動作が行われているが、電源
スイッチ50のオンにより、撮影動作に伴う必要な処理
が開始される。
【0023】スイッチ52は裏蓋スイッチであり、この
裏蓋スイッチ52は裏蓋開放レバー46の操作により裏
蓋44を開放するとオフ状態となり、フィルムパトロー
ネの装填後に該裏蓋44を完全に閉じるとオン状態とな
る。電源スイッチ50がオン状態でしかも裏蓋スイッチ
52がオンされると、フィルムパトローネからフィルム
感度データがDXコード入力回路70によって読み取ら
れて制御回路48に取り込まれる。
【0024】スイッチ54は巻戻しスイッチであり、こ
の巻戻しスイッチ54がオンされると、フィルム給送回
路72によりフィルム給送モータ74は巻戻し方向に駆
動させられる。フィルム給送モータ74の駆動によっ
て、フィルムパトローネから撮影のために引き出された
フィルムが強制的に該フィルムパトローネ内に巻き戻さ
れる。なお、巻戻しスイッチ54のオン/オフ動作を行
うスイッチ釦はカメラボディ10の底面側に設けられ
る。
【0025】スイッチ56はストロボモード切換スイッ
チであり、このストロボモード切換スイッチ56のオン
/オフ動作はモード選択スイッチ釦30によって行われ
る。モード選択スイッチ釦30の押下によりストロボモ
ード切換スイッチ56がオンされる度毎に3つのストロ
ボモード、即ち自動発光モード、強制発光モード及び発
光禁止モードが順次切り換えられる。自動発光モードと
は自動露出時にシャッタ速度が所謂手ブレ値以下となら
ないようにストロボを発光させるモードであり、強制発
光モードとは撮影時に常にストロボを発光させるモード
であり、発光禁止モードとは撮影時でのストロボの発光
を禁止するモードである。
【0026】ストロボ発光はストロボ回路76によって
行われ、このストロボ回路76はバッテリ68から給電
され、ストロボ発光及び給電については制御回路48に
より適宜制御される。周知のように、ストロボ回路76
には、バッテリ68からの給電電圧を昇圧させる昇圧回
路と、この昇圧回路から高電圧で充電される充電コンデ
ンサと、この充電コンデンサからの高電圧を印加させら
れる発光管(例えばキセノン管)と、この発光管への高
電圧の印加を制御するトリガ回路(発光制御回路)とが
含まれる。ストロボ回路76の充電コンデンサへの充電
中、赤ランプ40が点滅させられ、該充電コンデンサへ
の充電が完了すると、赤ランプ40は点滅状態から点灯
状態に移行する。なお、撮影時にストロボ発光が伴うと
き、即ち強制発光モードが選択されたとき、或いは自動
発光モードでストロボ発光が必要とされたとき、ストロ
ボ発光マークがLCDパネル36上に表示される。
【0027】スイッチ58はドライブスイッチであり、
このドライブスイッチのオン/オフ動作はドライブスイ
ッチ釦32によって行われる。ドライブスイッチ釦32
の押下によりドライブスイッチ58がオンされる度毎に
セルフタイマ機能、リモートコントロール機能及び通常
レリーズ機能が順次切り換えられる。なお、セルフタイ
マ機能とはレリーズ釦28の押下から所定時間経過後に
撮影動作を行わせる機能であり、リモートコントロール
機能とはリモートコントローラにより撮影動作を行わせ
る機能であり、通常レリーズ機能とはレリーズ釦28の
押下により即時に撮影動作を行わせる機能である。な
お、セルフタイマ機能及びリモートコントロール機能の
いずれかが選択されたときには、その選択された機能を
示すマークがLCDパネル36上に表示される。セルフ
タイマ機能を選択してレリーズ釦28を全押すると、セ
ルフタイマ用ランプ22が例えば7秒間にわたって点灯
させられ、その後3秒間にわたって点滅させられた後に
撮影動作が行われる。一方、リモートコントロール機能
選択時、リモートコントローラから送信されたレリーズ
信号はレリーズ信号受信窓26を通してリモートコント
ロール受信回路78によって受信され、次いで制御回路
48に取り込まれて撮影動作が行われる。
【0028】スイッチ60及び62はズーム・テレ・ス
イッチ及びズーム・ワイド・スイッチであり、ズーム操
作レバー34が図2において右側にシフトされると、ズ
ーム・テレ・スイッチ60がオンされ、ズーム操作レバ
ー34が図2において左側にシフトされると、ズーム・
ワイド・スイッチ62がオンされる。ズーム・テレ・ス
イッチ60及びズーム・ワイド・スイッチ62のいずれ
かがオンされると、ズームレンズ駆動回路80によりズ
ームモータ82が駆動され、ズームレンズ(図示されな
い)が移動させられる。勿論、ズーム・テレ・スイッチ
60のオン時には、ズームレンズの焦点距離が望遠側に
移動させられ、またズーム・ワイド・スイッチ62のオ
ン時には、ズームレンズの焦点距離が広角側に移動させ
られる。ズームレンズの移動範囲には、ズームレンズの
位置を検出するコード板(図示されない)が設けられ、
このコード板から読み取られたズームレンズ位置データ
はズームコード入力回路84から制御回路48に取り込
まれる。
【0029】スイッチ64及び66はそれぞれ測光スイ
ッチ及びレリーズスイッチであり、レリーズ釦28(図
2)が半押しされると、測光スイッチ64がオンされ、
レリーズ釦28が全押しされると、レリーズスイッチ6
6がオンされる。レリーズ釦28の半押しにより測光ス
イッチ64がオンされると、測光回路86が駆動され、
これにより測光が測光窓20を通して行われる。また、
測光スイッチ64は測距スイッチとしても機能し、測光
スイッチ64のオンにより測距回路88も同時に駆動さ
れ、これにより測距がパッシブAF窓18を通して行わ
れる。この測距結果に従ってフォーカス駆動回路90か
ら駆動パルスがオートフォーカス駆動モータ92に対し
て出力され、これによりオートフォーカス作動が行われ
る。なお、測距が適正に行われると、緑ランプ38が点
灯されるが、測距結果が不適正のときは、緑ランプ38
は点滅状態となる。一方、レリーズ釦28の全押しによ
り、レリーズスイッチ66がオンされると、シャッタ駆
動回路94から駆動パルスがシャッタ駆動モータ96に
対して出力され、これによりシャッタが所定時間開放さ
れて撮影動作が行われる。
【0030】レリーズ釦28の全押しによる撮影動作が
完了すると、フィルム給送回路72によりフィルム給送
モータ74が巻上げ方向に駆動され、フィルムパトロー
ネからフィルムが一フレーム分だけ引き出される。一フ
レーム分のフィルムの引出しはフィルム給送信号入力回
路98によって検出され、一フレーム分のフィルムの引
出しがフィルム給送信号入力回路98により検出される
と、フィルム給送回路72によるフィルム給送モータ7
4の駆動が停止される。
【0031】図5及び図6を参照すると、以上で述べた
カメラの制御回路48で実行されるメイン処理ルーチン
のフローチャートが示される。このメイン処理ルーチン
については、何等の動作も行っていないカメラ待機状態
では低消費電力化のために所定の時間間隔例えば200ms
毎に一ループが実行されるエンドレスルーチンとされ、
その実行はバッテリ68(図4)の装填或いは交換によ
り開始される。一方、いずれかのスイッチ操作がされた
ときは、スイッチ変化による割込みが発生し、上述の所
定の時間間隔とは無関係にメイン処理ルーチンが一ルー
プだけ実行される。
【0032】先ず、ステップ501では、カメラの初期
化が実行される。例えば、制御回路48のRAMや種々
のカウンタ等の初期化が行われ、また電源スイッチ50
のオフ時にズームレンズが初期位置に置かれていない場
合には該ズームレンズは初期位置まで戻される(図1及
び図2)。
【0033】ステップ502では、巻戻しスイッチ54
がオンされたか否かが監視され、もし巻戻しスイッチ5
4のオンが確認されると、ステップ503に進み、そこ
でフィルムの強制巻戻し処理が実行される。即ち、上述
したように、巻戻しスイッチ54がオンされると、フィ
ルム給送モータ74がフィルム巻戻し方向に駆動させら
れて、フィルムパトローネから撮影のために引き出され
たフィルムが強制的に該フィルムパトローネ内に巻き戻
される。ステップ502で巻戻しスイッチ54がオフの
とき、ステップ502からステップ504に進む。
【0034】ステップ504では、裏蓋スイッチ52の
変化が監視される。即ち、裏蓋スイッチ52がオフ状態
からオン状態に移行したとき、或いは裏蓋スイッチ52
がオン状態からオフ状態に移行したとき、ステップ50
4からステップ505に進み、そこで裏蓋開閉処理が実
行される。例えば、裏蓋スイッチ52がオフ状態からオ
ン状態に移行したとき、フィルム給送モータ74がフィ
ルム引出し方向に駆動され、フィルムパトローネからフ
ィルムが所定量だけ引き出される。また、裏蓋開閉処理
には、フィルムパトローネからの情報データ(フィルム
枚数データ、フィルム感度データ等)の読取りやLCD
パネル36上でのフィルム装填マークやフィルム枚数等
の表示が含まれる。
【0035】ステップ506では、電源がオン状態にあ
るか否かが判断される。なお、電源がオン状態とは、制
御回路48がソフト上現在電源がオンであると認識して
処理を行っている状態を言う。もし電源がオン状態でな
ければ、ステップ507に進み、そこで電源スイッチ5
0がオンか否かが判断される。電源スイッチ50がオン
であれば、ステップ508に進み、そこで電源オン処理
が実行される。電源オン処理にはストロボ充電要求フラ
グf1を“0”から“1”にする処理や撮影レンズを収
納位置から撮影位置まで突出させる処理が含まれる。ま
た、電源オン処理には測光スイッチ64及びレリーズス
イッチ66の有効化を行う処理等も含まれる。
【0036】ステップ506で電源がオン状態であれ
ば、ステップ506からステップ509に進み、そこで
電源スイッチ50がオフか否かが判断される。電源スイ
ッチ52がオフであれば、ステップ510に進み、そこ
で電源オフ処理が実行される。電源オフ処理には、例え
ば撮影レンズを撮影位置から収納位置に戻す処理や測光
スイッチ64及びレリーズスイッチ66を無効化する処
理が含まれる。ステップ509で電源スイッチ50がオ
ンであることが確認されると、ステップ509からステ
ップ511に進む。
【0037】ステップ511では、ズーム・テレ・スイ
ッチ60がオンであるか否かが判断される。もしズーム
・テレ・スイッチ60がオンであれば、ステップ512
に進み、そこでズームテレ処理が実行される。即ち、上
述したように、ズーム操作レバー34を右側にシフトさ
せることにより(図2)、ズーム・テレ・スイッチ60
がオンされて、ズームレンズがテレ側(望遠側)にズー
ムモータ82により移動させられる。ステップ511で
ズーム・テレ・スイッチ60のオンが確認されないとき
には、ステップ511からステップ513に進む。
【0038】ステップ513では、ズーム・ワイド・ス
イッチ62がオンであるか否かが判断される。もしズー
ム・ワイド・スイッチ62がオンであれば、ステップ5
14に進み、そこでズームワイド処理が実行される。即
ち、上述したように、ズーム操作レバー34を左側にシ
フトさせることにより(図2)、ズーム・ワイド・スイ
ッチ62がオンされて、ズームレンズがワイド側(広角
側)にズームモータ82により移動させられる。ステッ
プ513でズーム・ワイド・スイッチ62のオンが確認
されないときには、ステップ513からステップ515
に進む。
【0039】ステップ515では、ドライブスイッチ5
8がオンされたか否かが監視され、もしドライブスイッ
チ58のオンが確認されると、ステップ516に進み、
そこでドライブ設定処理が行われる。即ち、上述したよ
うに、ドライブスイッチ釦32の押下によりドライブス
イッチ58がオンされる度毎に、通常レリーズ機能、セ
ルフタイマ機能及びリモートコントロール機能が順次切
り換えられ、ステップ516では、それぞれの機能に必
要な処理が実行される。ステップ515でドライブスイ
ッチ58がオフであるときは、ステップ515からステ
ップ517に進む。
【0040】ステップ517では、ストロボモード切換
スイッチ56がオンされたか否かが監視され、もしスト
ロボモード切換スイッチ56のオンが確認されると、ス
テップ518に進み、そこでモード設定処理が実行され
る。即ち、上述したように、スイッチ釦30の押下によ
りストロボモード切換スイッチ56がオンされる度毎に
3つのストロボモード、即ち自動発光モード、強制発光
モード及び発光禁止モードが順次切り換えられ、ステッ
プ518では、それぞれのモードに必要な処理が実行さ
れる。ステップ517でストロボモード切換スイッチ5
6がオフであるときは、ステップ517からステップ5
19に進む。
【0041】ステップ519では、測光スイッチ64が
オンされたか否かが、即ちレリーズ釦28が半押しされ
たか否かが監視される。測光スイッチ64のオンが確認
されると、ステップ520に進み、そこで撮影処理が実
行される。なお、撮影処理については、図8及び図9に
示す撮影処理ルーチンのフローチャートを参照して後で
詳しく説明する。ステップ519で測光スイッチ64が
オフであるときには、ステップ521に進む。
【0042】ステップ521では、リモートコントロー
ル機能が選択されているか否かが判断される(ステップ
515及び516)、もしリモートコントロール機能が
選択されていれば、ステップ522に進み、そこで所定
の遠隔操作チェック処理が実行される。次いで、ステッ
プ523では、リモートコントローラからレリーズ信号
を受信したか否かが監視され、レリーズ信号が受信され
ると、ステップ520に進み、そこで撮影処理(図8及
び図9)が実行される。また、もしレリーズ信号が受信
されない場合には、ステップ524に進み、そこでスト
ロボ充電要求フラグf1が“1”であるか否かが判断さ
れる。
【0043】ストロボ充電要求フラグf1=1であると
きには、ステップ525に進み、そこでストロボ回路7
6に対する待機充電処理が実行される。なお、待機充電
処理については、図7に示す待機充電処理ルーチンのフ
ローチャートを参照して後で詳しく説明する。一方、ス
テップ521でリモートコントロール機能が選択さてい
ない場合には、ステップ521からステップ524まで
スキップする。
【0044】以上のようにカメラにバッテリ68が装填
されている限り、以上で述べたようなメイン処理ルーチ
ンが所定の時間間隔(200ms) で常時実行される。
【0045】図7を参照すると、上述のメイン処理ルー
チンのステップ525で実行される待機充電処理ルーチ
ンのフローチャートが示され、この待機充電処理ルーチ
ンについて以下に説明する。なお、この待機充電処理ル
ーチンはストロボ充電要求フラグf1が“1”のときだ
け実行され、このストロボ充電要求フラグf1は電源ス
イッチ50のオン時またストロボ発光後に“1”とされ
る。
【0046】ステップ701では、制御回路48のマイ
クロコンピュータ内の所定のタイマ機能が始動させられ
る。なお、かかるタイマ機能は減算カウンタとして機能
するものであり、ステップ701では10秒に相当する初
期値が設定され、次いでステップ902では、ストロボ
回路76に対する充電処理が開始される。ステップ70
3では、ストロボ回路76の充電電圧Vが検出され、こ
の検出充電電圧Vはステップ704でストロボ発光可能
最小電圧270Vと比較される。ステップ704でV<270V
であれば、ステップ705に進み、そこで上述のタイマ
機能(ステップ701)による時間計測が10秒に到達し
たか否かが判断される。10秒の経過前であれば、ステッ
プ706に進み、そこでいずれかのスイッチの操作が行
われたか否かが判断される。もしいずれのスイッチも操
作されていなければ、ステップ703に戻り、同様なル
ーチンが繰り返される。
【0047】ステップ904で検出充電電圧Vが所定の
ストロボ発光可能最小電圧270Vに到達するか、或いはス
テップ705で上述のタイマ機能(ステップ701)に
よる時間計測が10秒に到達したとき、ステップ707に
進み、そこでストロボ充電要求フラグf1が“0”とさ
れ、次いでステップ708に進み、ストロボ回路76の
充電コンデンサへの充電が停止される。なお、ステップ
705は例えば故障等により充電電圧が検出できなくた
った場合等にストロボ回路76の充電コンデンサへの充
電を強制的に停止して該充電コンデンサを過大な充電電
圧まで充電することを防止するために設けられるもので
ある。
【0048】ステップ706でいずれかのスイッチの操
作が行われたことが確認された場合には、ステップ70
6からステップ908に進み、そこでストロボ回路76
に対する充電処理が一旦中断され(このときストロボ充
電要求フラグf1=1)、操作されたスイッチに応じた
処理が優先して実行される。勿論、そのような処理の終
了後、ストロボ充電要求フラグf1=1である限り、ス
トロボ回路76に対する待機充電処理が再開される。い
ずれにしても、待機充電の完了時には、ストロボ充電要
求フラグf1は“0”とされる(ステップ707)。
【0049】図8及び図9を参照すると、上述のメイン
処理ルーチンのステップ520で実行される撮影処理ル
ーチンのフローチャートが示され、この撮影処理ルーチ
ンについて以下に説明する。
【0050】ステップ801では、レリーズ釦28の半
押しによる測光スイッチ64のオンにより測距処理が実
行される(メイン処理ルーチンのステップ519)。次
いで、ステップ802では、測距が適正に行われたか否
かが判断される。即ち、測距により検出された撮影距離
(カメラと被写体との間の距離)が所定距離以上であっ
たか否かが判断される。例えば、カメラの最短撮影距離
が60センチメートルと設定されている場合に測距により
検出された撮影距離が60センチメートル以下であると
き、或いは測距不能と判断されたとき、その測距は不適
正と判断され、このときステップ802からステップ8
03に進み、そこで緑ランプ38が点滅させられ、これ
により撮影者に対して測距が不適正である旨が報知され
る。一方、ステップ802で測距が適正に行われた場合
には、ステップ802からステップ804に進み、そこ
で緑ランプ38が点灯され、これにより撮影者に対して
測距が適正である旨が報知される。
【0051】ステップ805では、測光処理が実行され
る。被写体からの光量が測光窓20を通して測光センサ
により検出され、その検出信号が測光回路86で処理し
た後に測光データとして制御回路48に取り込まれる。
ステップ806では、その測光データに基づいてAE
(自動露出)演算処理が実行される。AE演算処理で
は、測光データ、フィルム感度及び撮影距離等に基づく
露出値Ev の算出、ストロボ発光フラグf2の設定、A
E演算処理には露出値Ev に基づくシャッタ最大口径値
の演算等が含まれ。なお、AE演算処理については図1
0に示すAE演算処理ルーチンのフローチャートを参照
して後で詳しく説明する。
【0052】ステップ807では、ストロボ発光フラグ
f2が“1”であるか“0”であるかが、即ちAE演算
処理の結果に基づいてストロボ発光が必要であるか否か
が判断される。もしストロボ発光フラグf2=1のと
き、即ちストロボ発光が必要とされるとき、ステップ8
08に進み、そこで充電電圧演算処理が実行され、次い
でステップ809に進み、そこで追加充電処理が実行さ
れる。充電電圧演算処理では、ストロボ発光時に最適露
出を得るために必要な充電電圧が演算され、追加充電処
理ではその必要な充電電圧を得られるようにストロボ回
路76の充電コンデンサへの追加充電が行われる。な
お、充電電圧演算処理については、図11に示す充電電
圧演算処理ルーチンのフローチャートを参照して、また
追加充電処理については、図12に示す追加充電処理ル
ーチンのフローチャートを参照して、後で詳しく説明す
る。
【0053】ステップ810では、測光スイッチ64が
オン状態となっているか否か、即ちレリーズ釦28の半
押し状態が継続されているか否かが判断される。もし測
光スイッチ64がオフとされた場合、即ちレリーズ釦2
8の先の半押し状態が解消された場合には、ステップ8
11に進み、そこで緑ランプ46及び赤ランプ48が消
灯させられ、その後図5及び図6のメイン処理ルーチン
に戻る。
【0054】一方、ステップ810で測光スイッチ64
がオン状態であれば、ステップ812に進み、そこでレ
リーズスイッチ66がオンされたか否か、即ちレリーズ
釦28が全押しされたか否かが判断される。レリーズス
イッチ66がオンされないときには、再びステップ81
0に戻り、同様なルーチンが繰り返される。
【0055】ステップ812でレリーズスイッチ66の
オンが確認されると、ステップ813に進み、そこでセ
ルフタイマ機能が選択されているか否かが判断される。
もしセルフタイマ機能が選択さている場合には、ステッ
プ814に進み、そこでセルフタイマ処理が実行され
る。即ち、セルフタイマ用ランプ22がレリーズスイッ
チ66のオン後に7秒間にわたって点灯させられ、その
後3秒間にわたって点滅させられる。一方、セルフタイ
マ機能が選択されていない場合には、ステップ813か
らステップ815に進み、そこで緑ランプ38及び赤ラ
ンプ40が消灯させられる。なお、セルフタイマ機能が
選択されてる場合でも、レリーズスイッチ66のオン後
に10秒経過した後には、ステップ815に進み、そこで
緑ランプ38及び赤ランプ40が消灯させられる。
【0056】ステップ816では、ストロボ発光フラグ
f2が“1”であるか“0”であるかが判断される。f
2=1のとき、即ちストロボ発光が必要とされていると
き、ステップ817に進み、そこでFM(フラッシュマ
チック口径)演算処理が行われる。FM演算処理では、
ストロボ回路76の充電コンデンサの充電電圧、フィル
ム感度及び撮影距離に基づいてストロボ発光時のシャッ
タ口径即ちストロボ発光口径が演算され、これにより撮
影時に適正なストロボ発光タイミングが得られるように
される。次いで、ステップ818では、ストロボ充電要
求フラグf1が“1”とされる。続いて、ステップ81
9では、AE演算処理結果(ステップ806)及びFM
演算処理結果(ステップ817)に基づいて露出制御処
理が実行される。一方、ステップ816でf2=0のと
き、即ちストロボ発光が必要とされない場合には、ステ
ップ819ではAE演算結果(ステップ806)だけに
基づいて露出制御処理が実行される。いずれにしても、
ステップ819で実行される露出制御処理では、シャッ
タ駆動モータ96がシャッタ駆動回路94によって駆動
され、それぞれの演算結果に基づいて所定のシャッタ露
出での撮影動作或いは所定のシャッタ口径でのストロボ
発光の伴う撮影動作が実行される。なお、FM演算処理
については、図13に示すFM演算処理ルーチンのフロ
ーチャートを参照して後で詳しく説明する。
【0057】撮影動作の完了後、ステップ820に進
み、そこでフィルム巻上げ処理が実行される。即ち、フ
ィルムが一フレーム分だけ巻き上げられ、次のフレーム
が撮影位置まで引き出される。なお、上述したように、
一フレーム分のフィルムの引出しについては、フィルム
給送回路72によりフィルム給送モータ74を駆動し、
フィルムの引出し量をフィルム給送信号入力回路98に
よって検出することにより行われる。次いで、ステップ
821では、フィルムの所定フレーム枚数が撮影された
か否かが判断され、もし所定フレーム枚数の撮影が完了
した場合には、ステップ822に進み、自動巻戻し処理
が実行され、これによりフィルムはパトローネに巻き戻
される。なお、所定のフィルム枚数の撮影が完了してい
ない場合には、図5及び図6のメイン処理ルーチンに直
ちに戻る。
【0058】図10を参照すると、上述の撮影処理ルー
チンのステップ806で実行されるAE演算処理ルーチ
ンのフローチャートが示され、このAE演算処理ルーチ
ンについて以下に説明する。
【0059】ステップ1001では、測光値、フィルム
感度及び撮影距離から露出値EV が求められ、次いでス
テップ1002では露出値EV が最大露出値EV(MAX)
越えているか否かが判断される。EV >EV(MAX)のと
き、ステップ1003に進み、そこで露出値EV は最大
露出値EV(MAX)とされる。即ち、測光値、フィルム感度
及び撮影距離から求められた露出値EV が最大露出値E
V(MAX)を越えるときは、その露出値EV は全て最大露出
値EV(MAX)として扱われる。ここで、露出値EV及び最
大露出値EV(MAX)は共にアペックスシステムに基づく値
であり、最大露出値EV(MAX)はカメラが制御できる最短
露出を示す値である。即ち、露出値EV が大きければ大
きい程、シャッタの絞り口径は小さくされ、露光時間は
短くされることになる。
【0060】ステップ1004では、ストロボモード切
換スイッチ56の操作によりストロボ発光禁止モードが
選択されているか否かが判断される。もしストロボ発光
禁止モードが選択されていない場合、即ちストロボ強制
発光モード或いはストロボ自動発光モードが選択されて
いる場合、ステップ1004からステップ1005に進
み、そこでストロボ強制発光モードが選択されているか
否かが判断される。もしストロボ強制発光モードが選択
されていない場合には、ストロボ自動発光モードが選択
されていることになり、ステップ1005からステップ
1006に進み、そこでストロボ発光フラグf2は一旦
“0”とされる。
【0061】ステップ1007では、露出値EV がオー
ト露出値EV(AUTO) を下回るか否かが判断される。もし
V <EV(AUTO) であれば、ステップ1008に進み、
そこでストロボ発光フラグf2は“1”とされる。次い
で、ステップ1009では露出値EV はオート露出値E
V(AUTO) とされる。即ち、露出値EV がオート露出値E
V(AUTO) を下回る場合には、その露出値EV はオート露
出値EV(AUTO) として扱われる。続いて、ステップ10
10ではストロボ発光フラグf2が“1”であるか
“0”であるかが判断される。もしステップ1007で
V ≧EV(AUTO) であれば、ステップ1008及び10
09を迂回してステップ1010に直ちに進む。要する
に、オート露出値EV(AUTO) では、シャッタ速度が1/40
sec に設定され、このシャッタ速度1/40sec は本実施形
態での手ブレを生じさせない限界シャッタ速度とされ
る。従って、露出値EV がオート露出値EV(AUTO) を下
回るとき、即ちシャッタ速度が手ブレ限界速度1/40sec
よりも遅いとき、手ブレを生じさせないようにシャッタ
速度が該手ブレ限界シャッタ速度に設定され(ステップ
1009)、その露出不足分がストロボ発光で補われる
(ステップ1010)。
【0062】ステップ1004でストロボ発光禁止モー
ドの選択が確認された場合には、ステップ1004から
ステップ1011に進み、そこでストロボ発光フラグf
2が“0”とされ、撮影時のストロボ発光は禁止され
る。次いで、ステップ1012では、露出値EV が最小
露出値EV(MIN)を下回るか否かが判断される。なお、最
小露出値EV(MIN)もアペックスシステムに基づく値であ
り、最小露出値EV(MIN)は本実施形態で許される最長露
出となる。もしEV <EV(MIN)であれば、ステップ10
13に進み、そこで露出値EV は最小露出値EV(MIN)
される。即ち、露出値EV が最小露出値EV(MIN)を下回
る場合には、その露出値EV は最小露出値EV(MIN)とし
て扱われる。続いて、ステップ1010に進み、そこで
ストロボ発光フラグf2が“1”であるか“0”である
かが判断される。もしステップ1012でEV ≧E
V(MIN)であれば、ステップ1013を迂回してステップ
1010に進む。要するに、最小露出値EV(MIN)では、
シャッタ速度が低速限界値 (例えば2sec)に設定される
ので、ストロボ発光禁止モードで露出値EV が最小露出
値EV(MIN)以上であれば、その露出値EV に応じたシャ
ッタ速度が設定され、露出値EV が最小露出値EV(MIN)
を下回れば、シャッタ速度として低速限界値が設定され
る。
【0063】ステップ1005でストロボ強制発光モー
ドの選択が確認された場合には、ステップ1005から
ステップ1014に進み、そこでストロボ発光フラグf
2が“1”とされ、撮影時にストロボ発光が常に伴うこ
とになる。次いで、ステップ1015では、露出値EV
がオート露出値EV(AUTO) を下回るか否かが判断され
る。EV <EV(AUTO) であれば、ステップ1016に進
み、そこで露出値EV はオート露出値EV(AUTO) とされ
る。即ち、露出値EV がオート露出値EV(AUTO)を下回
る場合には、その露出値EV はオート露出値EV(AUTO)
として扱われる。続いて、ステップ1010に進み、そ
こでストロボ発光フラグf2が“1”であるか“0”で
あるかが判断される。もしステップ1015でEV ≧E
V(AUTO) であれば、ステップ1016を迂回してステッ
プ1010に直ちに進む。要するに、露出値EV がオー
ト露出値EV(AUTO) を下回るとき、即ちシャッタ速度が
手ブレ限界速度1/40sec よりも遅いとき、手ブレを生じ
させないようにシャッタ速度が該手ブレ限界シャッタ速
度に設定される(ステップ1016)。なお、ここでも
オート露出値EV(AUTO) はアペックスシステムに基づく
値である。
【0064】ステップ1010でストロボ発光フラグf
2が“1”とされているとき、即ちストロボ撮影が行わ
れるとき、ステップ1010からステップ1017に進
み、そこで露出値EV から露出間最大絞り値AV(PEAK)
が求められ、その後上述の撮影処理ルーチンに戻る。一
方、ステップ1010でf2=0のとき、ステップ10
17を迂回して上述の撮影処理ルーチンに戻る。なお、
言うまでもなく、露出間最大絞り値AV(PEAK) もアペッ
クスシステムに基づく値であり、この場合シャッタは全
閉状態から露出間最大絞り値AV(PEAK) に対応した口径
まで到達した後に直ちに全閉状態に戻ることになる。
【0065】図11を参照すると、上述の撮影処理ルー
チンのステップ808で実行される充電電圧演算処理ル
ーチンのフローチャートが示され、この充電電圧演算処
理ルーチンについて以下に説明する。なお、先に説明し
たように、ステップ807でf2=1であるとき、即ち
ストロボ撮影が行われるとき、ステップ807からステ
ップ808に進んで、この充電電圧演算処理ルーチンが
実行され、これによりストロボ発光に必要な充電電圧が
演算される。
【0066】ステップ1101では、露出時の露出間最
大絞り値AV(PEAK) 、フィルム感度及び撮影距離からガ
イドナンバGNOが求められる。即ち、ガイドナンバGNO
は以下の演算式により求められる。
【数1】
【0067】ステップ1102では、ストロボ発光の際
に必要とされるストロボ回路76の充電コンデンサの充
電電圧VN がガイドナンバGNOに基づいて所定のテーブ
ルから求められる。即ち、テーブルには図12に示すよ
うなガイドナンバGNOと必要充電電圧VN との関係が一
次元マップとして格納され、ステップ1101で求めら
れたガイドナンバGNOデータをテーブルに入力すること
により対応必要充電電圧値が該テーブルから出力され
る。
【0068】ステップ1103では、ステップ1102
で求められた必要充電電圧VN がストロボ発光可能最大
電圧即ち330Vを上回るか否かが判断される。もしVN
330Vであれば、ステップ1104に進み、そこで必要充
電電圧VN は330Vとされる。即ち、必要充電電圧VN
ストロボ発光可能最大電圧330Vを上回る場合には、その
必要充電電圧VN は330Vとして扱われる。一方、もしV
N ≦330Vであれば、上述の撮影処理ルーチンのステップ
808に戻る。
【0069】図13を参照すると、上述の撮影処理ルー
チンのステップ809で実行される追加充電処理ルーチ
ンのフローチャートが示され、この追加充電処理ルーチ
ンについて以下に説明する。
【0070】ステップ1301では、赤ランプ40が点
滅させられ、これによりストロボ回路76の充電コンデ
ンサへの追加充電中である旨が撮影者に対して報知され
る。次いで、ステップ1302では、制御回路48のマ
イクロコンピュータ内の所定のタイマ機能が始動させら
れる。なお、図7の待機充電処理ルーチンの場合と同様
に、かかるタイマ機能は減算カウンタとして機能するも
のであり、ステップ1302では2秒に相当する初期値
が設定され、次いでステップ1303では、ストロボ回
路76に対する充電が開始される。
【0071】ステップ1304では、ストロボ回路76
の充電コンデンサの充電電圧Vが検出され、次いでステ
ップ1305で検出充電電圧Vがストロボ発光可能最小
電圧270Vと比較される。もしストロボ発光可能最小電圧
Vが270V以上であれば、ステップ1306に進み、そこ
で必要充電電圧VN と比較される。もしV<VN であれ
ば、ステップ1307に進み、そこで上述のタイマ機能
(ステップ1301)による時間計測が2秒に到達した
か否かが判断される。2秒の経過前であれば、ステップ
1308進み、そこで測光スイッチ64がオフであるか
否かが判断される。もし測光スイッチ64のオン状態が
継続されていれば、ステップ1304に戻り、同様なル
ーチンが繰り返されて、ストロボ追加充電が続行され
る。
【0072】もしステップ1308で測光スイッチ64
がオフのとき、即ちレリーズ釦28の半押し状態が解消
されたとき、撮影が取り止められたと判断され、ステッ
プ1309に進み、そこでストロボ充電要求フラグf1
が“1”とされる。次いで、ステップ1310でストロ
ボ追加充電は停止され、続いてステップ1311で赤ラ
ンプ40が消灯され、その後図8の撮影処理ルーチンに
戻る。
【0073】ステップ1306で検出充電電圧Vが必要
充電電圧VN に到達するか、或いはステップ1307で
上述のタイマ機能(ステップ1302)による時間計測
が2秒になったとき、ステップ1310までスキップ
し、そこでストロボ追加充電は停止され、次いでステッ
プ1311で赤ランプ40が消灯される。その後、図1
0の撮影処理ルーチンに戻る。
【0074】本実施形態では、追加充電時間について
は、2秒で切り上げることにしているが(ステップ13
02及び1307)、これは撮影者に撮影準備状態即ち
レリーズ釦26の半押し状態を2秒以上にわたって持続
させることを避けると共にレリーズ動作のタイムラグが
短くなるようにするためである。なお、通常時では、2
秒間の追加充電で検出充電電圧Vを必要充電電圧VN
到達させることが可能であるが、しかしバッテリ68の
蓄電容量減少等の理由により2秒間の追加充電時間中に
検出充電電圧Vが必要充電電圧VN に到達し得ない場合
にはその2秒間の追加充電時間中の充電により得られる
充電電圧でストロボ発光制御が成されることになる。勿
論、検出充電電圧Vを常に必要充電電圧VN に一致させ
ることを優先したい場合には、図13の追加充電処理ル
ーチンからステップ1302及び1307が省かれる。
【0075】ステップ1305で検出充電電圧Vがスト
ロボ発光可能最小電圧270Vを下回るとき、ステップ13
06を迂回してステップ1307に進み、そこで上述の
タイマ機能(ステップ1301)による時間計測が2秒
に到達したか否かが判断される。2秒の経過前であれ
ば、ステップ1308に進み、そこで測光スイッチ64
がオフであるか否かが判断される。もし測光スイッチ6
4のオン状態が継続されていれば、ステップ1304に
戻り、同様なルーチンが繰り返されて、ストロボ追加充
電が続行される。即ち、測光スイッチ64のオン状態が
継続されている限り、ストロボ回路76の充電コンデン
サへの追加充電が続行させられ、ストロボ回路76の充
電電圧即ち検出充電電圧Vがストロボ発光可能最小電圧
270Vに到達した後、ステップ1305からステップ13
06に進み、上述した場合と同様なルーチンが繰り返さ
れる。要するに、ストロボ回路76の充電コンデンサへ
の追加充電は必要充電電圧VN に到達するまで行われ
る。
【0076】なお、ストロボ回路76の充電コンデンサ
をストロボ発光最小電圧270Vまで到達させるべく追加充
電を行っている間に、測光スイッチ64がオフされる
と、ステップ1309でストロボ充電要求フラグf1が
“1”とされ、次いでステップ1310でストロボ回路
76の充電コンデンサへの追加充電は一旦停止されるこ
とになるが、該充電コンデンサへのストロボ発光最小電
圧270Vまでの充電は待機充電処理(ステップ525)で
行われることになる。
【0077】一方、ステップ1306で検出充電電圧V
が必要充電電圧VN 以上であるときは、ステップ131
0まで一気に進み、そこでストロボ回路76の充電コン
デンサへの追加充電は直ちに停止させられる。ここで注
目すべきことは、必要充電電圧VN がストロボ発光可能
電圧範囲内(270V ないし330V) にあるときは、検出充電
電圧Vが必要充電電圧VN 以上には決して成り得ないと
いうことである。というのは、待機充電処理(ステップ
525)では、ストロボ回路76の充電コンデンサへの
充電はストロボ発光可能最小電圧270Vに止められるから
である。しかしながら、必要充電電圧VN がストロボ発
光可能最小電圧270Vを下回った場合には、ストロボ発光
のためには、ストロボ回路76の充電コンデンサにはス
トロボ発光可能最小電圧270Vまで充電させることが必要
であり(ステップ1305)、この場合だけV≧VN
なる。要するに、本発明では、必要充電電圧VN がスト
ロボ発光可能電圧範囲内(270V ないし330V) にある限
り、ストロボ回路76の充電コンデンサに対する余分な
充電を行う必要はなく、カメラのバッテリ68の無駄な
消費が大巾に抑えられることになる。
【0078】図14を参照すると、上述の撮影処理ルー
チンのステップ817で実行されるFM(フラッシュマ
チック)演算充電処理ルーチンのフローチャートが示さ
れ、このFM演算処理理ルーチンについて以下に説明す
る。
【0079】ステップ1401では、ストロボ回路76
の充電コンデンサの充電電圧Vが検出される。次いで、
ステップ1402では充電電圧V、撮影距離及びフィル
ム感度に基づいてストロボ発光時のシャッタ口径即ちス
トロボ発光絞り値AV が演算される。即ち、ストロボ発
光絞り値AV は以下の演算式より求められる。
【数2】
【0080】ステップ1403ではストロボ発光絞り値
V が露光間最小絞り値AV(PEAK)と比較され、もしA
V <AV(PEAK) であれば、ステップ1404に進み、そ
こでストロボ発光絞り値AV は露光間最小絞り値A
V(PEAK) とされる。換言すれば、AV <AV(PEAK) であ
るとき、即ち必要充電電圧VN がストロボ発光可能最大
電圧330Vを越えたとき、ストロボ発光絞り値AV は露光
間最小絞り値AV(PEAK) として取り扱われ、この場合に
は上述の撮影処理ルーチンでの露出制御処理の実行時
(ステップ819)、ストロボ発光タイミングは図15
のグラフに示すように露光間最小絞り値AV(PEAK) とさ
れる。なお、図15のグラフでは、シャッタの開口面積
が時間軸に沿って斜線領域として示されている。
【0081】ステップ1404でもしAV ≧AV(PEAK)
であれば、ステップ1403からステップ1405に進
み、そこでストロボ発光絞り値AV がストロボ発光のた
めの制御可能な最大シャッタ絞り値AV(MAX)と比較され
る。もしAV >AV(MAX)であれば、ステップ1406に
進み、そこでストロボ発光絞り値AV は最大シャッタ絞
り値AV(MAX)とされる。換言すれば、AV >AV(MAX)
あるとき、即ち必要充電電圧VN がストロボ発光可能最
小電圧270Vを下回りしかもストロボ発光絞り値AV が制
御可能な最大シャッタ絞り値AV(MAX)を下回るとき、ス
トロボ発光絞り値AV は最大シャッタ絞り値AV(MAX)
して取り扱われ、この場合には上述の撮影処理ルーチン
での露出制御処理の実行時(ステップ819)、ストロ
ボ発光タイミングは図15のグラフに示すように最大シ
ャッタ絞り値AV(MAX)(シャッタ開放直後)となる。な
お、最大シャッタ絞り値AV(MAX)もアペックスシステム
に基づく値であって、カメラのシャッタ機構による制御
可能な最大絞り値(即ち、最小絞り口径)に対応したも
のとなる。
【0082】一方、ストロボ発光絞り値AV が露光間最
小絞り値AV(PEAK) 以上でしかも最大シャッタ絞り値A
V(MAX)以下の場合(AV(MAX)≧AV ≧AV(PEAK) )に
は、上述の撮影処理ルーチンに直ちに戻り、その露出制
御処理の実行時(ステップ819)、ストロボ発光タイ
ミングはステップ1402で演算されたストロボ発光絞
り値AV に基づくものとなる。詳述すると、必要充電電
圧VN がストロボ発光可能最小電圧270V以上でストロボ
発光可能最大電圧330V以下である場合には、そのガイド
ナンバGNOは必要充電電圧VN に将に対応したものとな
っているので、ストロボ発光タイミングは結果として露
光間最小絞り値AV(PEAK) に一致させられ、また必要充
電電圧VN がストロボ発光可能最小電圧270Vを下回りか
つストロボ発光絞り値AV 制御可能な最大シャッタ絞り
値AV(MAX)以上となっている場合には、ストロボ発光タ
イミングはシャッタが全閉状態から次第に開口されると
きの絞り値がストロボ発光絞り値AV に到達した時点と
なる。
【0083】要するに、本発明によるストロボ発光制御
においては、先ず、ストロボ回路76の充電コンデンサ
への待機充電はストロボ発光可能最小電圧(270V)で止め
られ、ストロボ撮影時にストロボ発光に必要な充電電圧
N が求められ(図11の充電電圧演算処理ルーチ
ン)、その必要充電電圧VN が得られるようにストロボ
回路76の充電コンデンサへの追加充電が行われる(図
13の追加充電処理ルーチン)。次いで、撮影動作での
露光処理の実行時、必要充電電圧VN がストロボ発光可
能最小電圧(270V)以上である場合にはその必要充電電圧
N でのストロボ発光については露光間最小絞り値A
V(PEAK) とされる。かくして、本発明によるストロボ発
光制御においては、最も一般的なストロボ撮影時(即
ち、必要充電電圧VN が通常のストロボ発光可能充電電
圧範囲内とされるとき)、ストロボ回路76の充電コン
デンサには必要最低限度の充電だけが行われるので、従
来の場合のような該充電コンデンサに対して無駄な余分
な充電を行う必要なく、しかも適正な露出が確実に保証
され得る。
【0084】一方、必要充電電圧VN がストロボ発光可
能最小電圧(270V)を下回りかつストロボ発光絞り値AV
が制御可能な最大シャッタ絞り値AV(MAX)以下である場
合には、ストロボ発光タイミングはシャッタが全閉状態
から次第に開口されるときの絞り値がストロボ発光絞り
値AV に到達した時点となり、またストロボ発光絞り値
V が制御可能な最大シャッタ絞り値AV(MAX)を上回る
場合には、ストロボ発光タイミングは最大シャッタ絞り
値AV(MAX)(シャッタ開放直後)とされる。このような
場合には、ストロボ回路76の充電コンデンサには余分
な充電が行われることになるが、これはストロボの発光
可能最小電圧が(270V)に定められているために採られる
例外的な措置であり、しかも通常のストロボ撮影時では
起き得ないものである。
【0085】これに対して、従来のストロボ発光制御に
おいては、先に述べたように、ストロボ回路の充電コン
デンサへの待機充電はストロボ発光可能最大電圧(330V)
で行われ、ストロボ撮影時にストロボ回路の充電電圧が
ストロボ発光可能範囲(270ないし330V) 内であれば、撮
影距離、フィルム感度及び充電電圧に基づいてストロボ
発光絞り値(AV )がストロボ発光タイミングとして求
められる。従って、従来のストロボ発光制御では、例え
ば、ストロボ回路の充電電圧が310Vであるときに適正露
出を得るために必要とされる充電電圧が280Vである場合
には、30V 分の充電電圧が無駄に消費される。これとは
反対に、例えば、ストロボ回路の充電電圧がストロボ発
光可能最小電圧270Vであるときに適正露出を得るために
必要とされる充電電圧が320Vである場合には、その分だ
け露出不足となる。
【0086】
【発明の効果】以上の記載から明らかなように、本発明
によるストロボ発光制御装置にあっては、ストロボ回路
の充電コンデンサへの待機充電をストロボ発光可能最小
電圧に抑えて、ストロボ撮影時に必要とされる充電電圧
まで該ストロボ回路に追加充電するようにしているの
で、カメラのバッテリの無駄な消費が回避され得るだけ
でなく適正な露出を適宜保証し得るという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるストロボ充電制御装置が組み込ま
れたカメラの正面図である。
【図2】図1に示すカメラの平面図である。
【図3】図1に示すカメラの背面図である。
【図4】図1に示すカメラの制御ブロック図である。
【図5】図4に示す制御回路で実行されるメイン処理ル
ーチンのフローチャートの一部分である。
【図6】図4に示す制御回路で実行されるメイン処理ル
ーチンのフローチャートの残りの部分である。
【図7】図5及び図6に示すメイン処理ルーチンでサブ
ルーチンとして実行される待機充電処理ルーチンのフロ
ーチャートである。
【図8】図5及び図6に示すメイン処理ルーチンでサブ
ルーチンとして実行される撮影処理ルーチンのフローチ
ャートの一部分である。
【図9】図5及び図6に示すメイン処理ルーチンでサブ
ルーチンとして実行される撮影処理ルーチンのフローチ
ャートの残りの部分である。
【図10】図8及び図9に示す撮影処理ルーチンでサブ
ルーチンとして実行されるAE演算処理ルーチンのフロ
ーチャートである。
【図11】図8及び図9に示す撮影処理ルーチンでサブ
ルーチンとして実行される充電電圧演算処理ルーチンの
フローチャートである。
【図12】ストロボ回路に対する必要充電電圧(VN
とガイドナンバ(GNO)との関係を示すグラフである。
【図13】図8及び図9に示す撮影処理ルーチンでサブ
ルーチンとして実行される追加充電処理ルーチンのフロ
ーチャートである。
【図14】図8及び図9に示す撮影処理ルーチンでサブ
ルーチンとして実行されるFM演算処理ルーチンのフロ
ーチャートである。
【図15】シャッタの開口面積を時間軸に沿って示すグ
ラフであって、ストロボ発光タイミングを概念的に示す
グラフである。
【符号の説明】
10 カメラボディ 12 鏡筒 14 ファインダ窓 16 ファインダ覗き窓 18 パッシブAF(オートフォーカス)窓 19 AF補助投光窓 20 測光窓 28 レリーズ釦 30 モード選択スイッチ釦 32 ドライブスイッチ釦 38 緑ランプ 40 赤ランプ 42 電源オン/オフ用スライダ 48 制御回路 50・52・54・56・58・60・62・64・6
6 スイッチ
【手続補正書】
【提出日】平成11年12月15日(1999.12.
15)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】周知のように、上述したようなレンズ・
シャッタ・カメラでは、撮影動作時、シャッタは全閉状
態から開口させられ、目標絞り口径まで開口させられた
後に直ちに全閉状態に戻されるようになっている。この
ようなレンズ・シャッタ・カメラでストロボ発光の伴う
撮影、即ちストロボ撮影が行われるとき、最適な露出量
を得るために、所謂フラッシュマチック方式が採用され
ている。フラッシュマチック方式では、撮影距離(カメ
ラと被写体との距離)、フィルム感度及びストロボ装置
のガイドナンバ(発光量の大きさを示す値)に基づい
て、ストロボ発光時の絞り口径即ち目標絞り口径が算出
される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】スイッチ52は裏蓋スイッチであり、この
裏蓋スイッチ52は裏蓋開放レバー46の操作により裏
蓋44を開放するとオフ状態となり、フィルムパトロー
ネの装填後に該裏蓋44を完全に閉じるとオン状態とな
る。裏蓋スイッチ52がオンされると、フィルムのフレ
ームの頭出しが行われると同時に、フィルムパトローネ
よりフィルム感度データがDXコード入力回路70によ
って読み取られて制御回路48に取り込まれる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】レリーズ釦28の全押しによる撮影動作が
完了すると、フィルム給送回路72によりフィルム給送
モータ74が巻上げ方向に駆動され、フィルムパトロー
ネからフィルムが一フレーム分だけ引き出される。一フ
レーム分のフィルムの引出しがフィルム給送信号入力回
路98により検出されると、フィルム給送回路72によ
るフィルム給送モータ74の駆動が停止される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】ステップ506で電源がオン状態であれ
ば、ステップ506からステップ509に進み、そこで
電源スイッチ50がオフか否かが判断される。電源スイ
ッチ50がオフであれば、ステップ510に進み、そこ
で電源オフ処理が実行される。電源オフ処理には、例え
ば撮影レンズを撮影位置から収納位置に戻す処理や測光
スイッチ64及びレリーズスイッチ66を無効化する処
理が含まれる。ステップ509で電源スイッチ50がオ
ンであることが確認されると、ステップ509からステ
ップ511に進む。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】ステップ701では、制御回路48のマイ
クロコンピュータ内の所定のタイマ機能が始動させられ
る。なお、かかるタイマ機能は減算カウンタとして機能
するものであり、ステップ701では10秒に相当する初
期値が設定され、次いでステップ702では、ストロボ
回路76に対する充電処理が開始される。ステップ70
3では、ストロボ回路76の充電電圧Vが検出され、こ
の検出充電電圧Vはステップ704でストロボ発光可能
最小電圧270Vと比較される。ステップ704でV<270V
であれば、ステップ705に進み、そこで上述のタイマ
機能(ステップ701)による時間計測が10秒に到達し
たか否かが判断される。10秒の経過前であれば、ステッ
プ706に進み、そこでいずれかのスイッチの操作が行
われたか否かが判断される。もしいずれのスイッチも操
作されていなければ、ステップ703に戻り、同様なル
ーチンが繰り返される。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】ステップ704で検出充電電圧Vが所定の
ストロボ発光可能最小電圧270Vに到達するか、或いはス
テップ705で上述のタイマ機能(ステップ701)に
よる時間計測が10秒に到達したとき、ステップ707に
進み、そこでストロボ充電要求フラグf1が“0”とさ
れ、次いでステップ708に進み、ストロボ回路76の
充電コンデンサへの充電が停止される。なお、ステップ
705は例えば故障等により充電電圧が検出できなく
った場合等にストロボ回路76の充電コンデンサへの充
電を強制的に停止して該充電コンデンサを過大な充電電
圧まで充電することを防止するために設けられるもので
ある。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正内容】
【0051】ステップ805では、測光処理が実行され
る。被写体からの光量が測光窓20を通して測光センサ
により検出され、その検出信号が測光回路86で処理し
た後に測光データとして制御回路48に取り込まれる。
ステップ806では、その測光データに基づいてAE
(自動露出)演算処理が実行される。AE演算処理で
は、測光データ、フィルム感度及び開放FNO(Fナン
バ)等に基づく露出値EV の算出、ストロボ発光フラグ
f2の設定、更に露出値EV に基づくシャッタ最大口径
値の演算等が含まれ。なお、AE演算処理については
図10に示すAE演算処理ルーチンのフローチャートを
参照して後で詳しく説明する。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正内容】
【0053】ステップ810では、測光スイッチ64が
オン状態となっているか否か、即ちレリーズ釦28の半
押し状態が継続されているか否かが判断される。もし測
光スイッチ64がオフとされた場合、即ちレリーズ釦2
8の先の半押し状態が解消された場合には、ステップ8
11に進み、そこで緑ランプ38及び赤ランプ40が消
灯させられ、その後図5及び図6のメインルーチンに戻
る。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正内容】
【0059】ステップ1001では、測光値、フィルム
感度及び開放FNO(Fナンバ)から露出値EV が求めら
れ、次いでステップ1002では露出値EV が最大露出
値E V(MAX)を越えているか否かが判断される。EV >E
V(MAX)のとき、ステップ1003に進み、そこで露出値
V は最大露出値EV(MAX)とされる。即ち、測光値、フ
ィルム感度及び開放FNO(Fナンバ)から求められた露
光値EV が最大露出値EV(MAX)を越えるときは、その露
光値EV は全て最大露出値EV(MAX)として扱われる。こ
こで、露出値EV 及び最大露出値EV(MAX)は共にアペッ
クスシステムに基づく値であり、最大露出値EV(MAX)
カメラが制御できる最短露出を示す値である。即ち、露
出値EV が大きければ大きい程、シャッタの絞り口径は
小さくされ、露光時間は短くされることになる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0061
【補正方法】変更
【補正内容】
【0061】ステップ1007では、露出値EV がオー
ト露出値EV(AUTO) を下回るか否かが判断される。もし
V <EV(AUTO) であれば、ステップ1008に進み、
そこでストロボ発光フラグf2は“1”とされる。次い
で、ステップ1009では露出値EV はオート露出値E
V(AUTO) とされる。即ち、露出値EV がオート露出値E
V(AUTO) を下回る場合には、その露出値EV はオート露
出値EV(AUTO) として扱われる。続いて、ステップ10
10ではストロボ発光フラグf2が“1”であるか
“0”であるかが判断される。もしステップ1007で
V ≧EV(AUTO) であれば、ステップ1008及び10
09を迂回してステップ1010に直ちに進む。要する
に、オート露出値EV(AUTO) では、シャッタ速度が1/40
sec に設定され、このシャッタ速度1/40sec は本実施形
態での手ブレを生じさせない限界シャッタ速度とされ
る。従って、露出値EV がオート露出値EV(AUTO) を下
回るとき、即ちシャッタ速度が手ブレ限界速度1/40sec
よりも遅いとき、手ブレを生じさせないようにシャッタ
速度が該手ブレ限界シャッタ速度に設定され(ステップ
1009)、その露出不足分がストロボ発光で補われる
(ステップ1008)。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正内容】
【0064】ステップ1010でストロボ発光フラグf
2が“1”とされているとき、即ちストロボ撮影が行わ
れるとき、ステップ1010からステップ1017に進
み、そこで露出値EV から露光間最小絞り値V(PEAK)
が求められ、その後上述の撮影処理ルーチンに戻る。一
方、ステップ1010でf2=0のとき、ステップ10
17を迂回して上述の撮影処理ルーチンに戻る。なお、
言うまでもなく、露光間最小絞り値V(PEAK) もアペッ
クスシステムに基づく値であり、この場合シャッタは全
閉状態から露光間最小絞り値V(PEAK) に対応した口径
まで到達した後に直ちに全閉状態に戻ることになる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0066
【補正方法】変更
【補正内容】
【0066】ステップ1101では、露出時の露光間最
小絞り値V(PEAK) 、フィルム感度及び撮影距離からガ
イドナンバGNOが求められる。即ち、ガイドナンバGNO
は以下の演算式により求められる。
【数1】
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0071
【補正方法】変更
【補正内容】
【0071】ステップ1304では、ストロボ回路76
の充電コンデンサの充電電圧Vが検出され、次いでステ
ップ1305で検出充電電圧Vがストロボ発光可能最小
電圧270Vと比較される。もしストロボ発光可能最小電圧
Vが270V以上であれば、ステップ1306に進み、そこ
で必要充電電圧VN と比較される。もしV<VN であれ
ば、ステップ1307に進み、そこで上述のタイマ機能
(ステップ1302)による時間計測が2秒に到達した
か否かが判断される。2秒の経過前であれば、ステップ
1308進み、そこで測光スイッチ64がオフである
か否かが判断される。もし測光スイッチ64のオン状態
が継続されていれば、ステップ1304に戻り、同様な
ルーチンが繰り返されて、ストロボ追加充電が続行され
る。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0073
【補正方法】変更
【補正内容】
【0073】ステップ1306で検出充電電圧Vが必要
充電電圧VN に到達するか、或いはステップ1307で
上述のタイマ機能(ステップ1302)による時間計測
が2秒になったとき、ステップ1310までスキップ
し、そこでストロボ追加充電は停止され、次いでステッ
プ1311で赤ランプ40が消灯される。その後、図
の撮影処理ルーチンに戻る。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0078
【補正方法】変更
【補正内容】
【0078】図14を参照すると、上述の撮影処理ルー
チンのステップ817で実行されるFM(フラッシュマ
チック)演算処理ルーチンのフローチャートが示され、
このFM演算処理ルーチンについて以下に説明する。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0082
【補正方法】変更
【補正内容】
【0082】一方、ストロボ発光絞り値AV が露光間最
小絞り値AV(PEAK) 以上でしかも最大シャッタ絞り値A
V(MAX)以下の場合(AV(MAX)≧AV ≧AV(PEAK) )に
は、上述の撮影処理ルーチンに直ちに戻り、その露出制
御処理の実行時(ステップ819)、ストロボ発光タイ
ミングはステップ1402で演算されたストロボ発光絞
り値AV に基づくものとなる。詳述すると、必要充電電
圧VN がストロボ発光可能最小電圧270V以上でストロボ
発光可能最大電圧330V以下である場合には、そのガイド
ナンバGNOは必要充電電圧VN に将に対応したものとな
っているので、ストロボ発光タイミングは結果として露
光間最小絞り値AV(PEAK) に一致させられ、また必要充
電電圧VN がストロボ発光可能最小電圧270Vを下回りか
つストロボ発光絞り値AV 制御可能な最大シャッタ絞
り値AV(MAX) 以下となっている場合には、ストロボ発光
タイミングはシャッタが全閉状態から次第に開口される
ときの絞り値がストロボ発光絞り値AV に到達した時点
となる。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0083
【補正方法】変更
【補正内容】
【0083】要するに、本発明によるストロボ発光制御
においては、先ず、ストロボ回路76の充電コンデンサ
への待機充電はストロボ発光可能最小電圧(270V)で止め
られ、ストロボ撮影時にストロボ発光に必要な充電電圧
N が求められ(図11の充電電圧演算処理ルーチ
ン)、その必要充電電圧VN が得られるようにストロボ
回路76の充電コンデンサへの追加充電が行われる(図
13の追加充電処理ルーチン)。次いで、撮影動作での
露光処理の実行時、必要充電電圧VN がストロボ発光可
能最小電圧(270V)以上である場合にはそのストロボ発光
タイミングは露光間最小絞り値AV(PEAK) とされる。か
くして、本発明によるストロボ発光制御においては、最
も一般的なストロボ撮影時(即ち、必要充電電圧VN
通常のストロボ発光可能充電電圧範囲内とされると
き)、ストロボ回路76の充電コンデンサには必要最低
限度の充電だけが行われるので、従来の場合のよう
電コンデンサに対して無駄余分な充電を行う必要
く、しかも適正な露光が確実に保証され得る。
【手続補正18】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正19】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正20】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズ・シャッタ・カメラに組み込まれ
    るストロボ発光制御装置であって、 ストロボ回路に対してストロボ発光可能最小電圧で待機
    充電を行う待機充電手段と、 測光結果から決定される露光間最小絞り値で適正な露光
    量を得るのに必要なストロボ発光量に対応する必要充電
    電圧を演算する充電電圧演算手段と、 前記充電電圧演算手段によって求められた必要充電電圧
    を目標充電電圧として前記ストロボ回路に対して追加充
    電を行う追加充電手段とを具備して成るストロボ発光制
    御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のストロボ発光制御装置
    において、前記追加充電手段が追加充電時間を制限する
    タイマ手段を包含し、このタイマ手段によって追加充電
    が停止されたときその停止時での充電電圧に基づいてス
    トロボ発光制御を行うことを特徴とするストロボ発光制
    御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のストロボ発光
    制御装置において、前記必要充電電圧がストロボ発光可
    能最小電圧以上かそれ以下かを判別する判別手段と、こ
    の判別手段によって前記必要充電電圧が前記ストロボ発
    光可能最小電圧以上であると判別されたとき、ストロボ
    発光絞り値を露光間最小絞り値に一致させ、前記判別手
    段によって前記必要充電電圧が前記ストロボ発光可能最
    小電圧を下回ると判別されたとき、前記ストロボ発光可
    能最小電圧を前記目標充電電圧として設定し、該目標充
    電電圧と前記必要充電電圧との差に基づいてストロボ発
    光絞り値を設定することを特徴とするストロボ発光制御
    装置。
JP11031324A 1999-02-09 1999-02-09 ストロボ発光制御装置 Withdrawn JP2000231143A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11031324A JP2000231143A (ja) 1999-02-09 1999-02-09 ストロボ発光制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11031324A JP2000231143A (ja) 1999-02-09 1999-02-09 ストロボ発光制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000231143A true JP2000231143A (ja) 2000-08-22

Family

ID=12328096

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11031324A Withdrawn JP2000231143A (ja) 1999-02-09 1999-02-09 ストロボ発光制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000231143A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010243840A (ja) * 2009-04-07 2010-10-28 Canon Inc 撮像装置、閃光装置及びカメラシステム
CN104849944A (zh) * 2014-02-13 2015-08-19 佳能株式会社 发光装置及其控制方法和摄像设备

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010243840A (ja) * 2009-04-07 2010-10-28 Canon Inc 撮像装置、閃光装置及びカメラシステム
CN104849944A (zh) * 2014-02-13 2015-08-19 佳能株式会社 发光装置及其控制方法和摄像设备
CN104849944B (zh) * 2014-02-13 2017-10-27 佳能株式会社 发光装置及其控制方法和摄像设备
US9891503B2 (en) 2014-02-13 2018-02-13 Canon Kabushiki Kaisha Light emitting device including first and second power sources, method of controlling the same, image pickup apparatus, and storage medium

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6366737B1 (en) External flash control system
US6353711B1 (en) External flash control system
JP2000231143A (ja) ストロボ発光制御装置
JP4315511B2 (ja) カメラのレリーズ操作制御装置
JP3044144B2 (ja) カメラ
US6343189B1 (en) Controller for controlling a built-in flash of a camera
JPH08254751A (ja) ペリクルミラーを有する一眼レフカメラ
JP2796823B2 (ja) 電子制御カメラ
JP4109943B2 (ja) オートフォーカスカメラ
JP2000231144A (ja) ストロボ充電制御装置
JP2816693B2 (ja) 電子制御カメラ
JP3294885B2 (ja) ズーム付きカメラ
JP2796827B2 (ja) ストロボ充電制御装置
JP4820499B2 (ja) ストロボオート撮影機能を備えたカメラ
JP3113341B2 (ja) カメラの測光装置
JP3056308B2 (ja) リモコンユニットを備えるカメラ
JP3238443B2 (ja) バッテリ判定手段を備えるカメラ
JP3956220B2 (ja) カメラ
JP3593177B2 (ja) カメラのシャッタ制御装置
JP2003202611A (ja) カメラ
JP2911953B2 (ja) 自動露出カメラ
JP3315721B2 (ja) 赤目軽減機能を有するカメラ
JP3238475B2 (ja) 強制無限機能を有するカメラ
JPH1048508A (ja) 焦点検出装置、カメラ及びカメラシステム
JP3153293B2 (ja) リモコンユニット及びストロボを備えるカメラ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060119

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20080425

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090203

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090330

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090519

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20090706