JP2011059328A - 撮像システム、撮像装置及び発光装置 - Google Patents

撮像システム、撮像装置及び発光装置 Download PDF

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Abstract

【課題】補助光を使用した撮影に際して、ストロボの配置が変化して被写体にパターン投光をすることができなくなった場合でも、良好な撮影を行うことができる撮像システムを提供する。
【解決手段】ストロボ本体101は、パターン投光により被写体にAF補助光を照射する赤外発光装置133と、照明投光により被写体にAF補助光を照射するキセノン管136とを備える。また、ストロボマイコン222は、赤外発光装置133が被写体に正対している場合は、赤外発光装置133によりAF補助光を照射し、赤外発光装置133が被写体に正対しているか判定できない場合は、キセノン管136によりAF補助光を照射する。
【選択図】図7

Description

本発明は、自動焦点調節のために補助光を用いる撮像システム及び、その撮像システムを構成する撮像装置、発光装置に関する。
従来のカメラや電子カメラ(撮像装置)では、赤外パターン投光を補助光に使用しているものや、放電管による閃光発光を補助光に使用しているものが知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特にパターン投光を用いた赤外補助光では、位相差検出方法を用いたAF測距方法に対して非常に大きな効果をもたらしている。
特開平05−107463号公報 特開2000−111791号公報
しかしながら、赤外パターン補助光を用いたAF測距方法においては、その照射されたパターンに対して位相差AFを行い、赤外光を考慮した補正を行うため、パターン補助光が適切に被写体に照射される必要がある。
例えば、接続コードを用いてストロボをカメラから取り外して使用する場合には、AF補助光の方向を調整する必要があった。また、被写体にパターン投光できているか判定できない場合は、赤外補助光機能をユーザーの手動操作により禁止にする必要があった。
本発明の目的は、補助光を使用した撮影に際して、ストロボの配置が変化して被写体にパターン投光をすることができなくなった場合でも、良好な撮影を行うことができるようにすることにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る撮像システムは、撮像装置と前記撮像装置に接続される発光装置で構成される撮像システムであって、前記発光装置は、パターン投光により被写体にAF補助光を照射する第1の補助光源と、照明投光により被写体にAF補助光を照射する第2の補助光源と、を有しており、前記第1の補助光源が被写体に正対している場合は、前記第1の補助光源によりAF補助光を照射し、前記第1の補助光源が被写体に正対しているか判定できない場合は、前記第2の補助光源によりAF補助光を照射することを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る撮像システムは、撮像装置と前記撮像装置に接続される発光装置で構成される撮像システムであって、前記発光装置は、パターン投光により被写体にAF補助光を照射する補助光源を有し、前記補助光源が被写体に正対している場合は、前記補助光源によりAF補助光を照射し、前記補助光源が被写体に正対しているか判定できない場合は、前記補助光源によるAF補助光の照射を禁止することを特徴とする。
本発明によれば、ストロボ配置に応じた補助光投光方法の切り替えにより、AFの合焦率と合焦精度が向上し、良好なAF撮影が可能となる。
本発明の実施の形態に係る撮像装置としてのカメラの主に光学的な構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る発光装置としてのストロボの構成図である。 図1のカメラの電気回路ブロック図である。 図2のストロボの電気回路ブロック図である。 図3のカメラによって実行される撮影処理の手順を示すフローチャートである。 図5のステップS502で実行される焦点検出処理の手順を示すフローチャートである。 図6のステップS608で実行される補助光を照射しての焦点検出処理の第1の実施の形態の手順を示すフローチャートである。 図6のステップS608で実行される補助光を照射しての焦点検出処理の第2の実施の形態の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る撮像システムの模式図である。
以下、本発明を図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る撮像装置としてのカメラの主に光学的な構成を示す図である。
カメラ本体100は、光学部品、メカ部品、電気回路、撮像素子、無線通信装置等を収納し、静止画撮影および動画撮影が行えるようになっている。主ミラー116は、観察状態と撮影状態に応じて撮影光路へ斜設されあるいは退去される。また、主ミラー116は、ハーフミラーとなっており、後述する焦点検出光学系に被写体からの光線の約半分を透過させている。
ピント板115は、レンズ本体123の予定結像面に配置される。ペンタプリズム110はファインダ光路を変更する。撮影者は、アイピース113の窓より接眼レンズ114を介してピント板115を観察することで、撮像画面を観察することができる。
結像レンズ111と測光センサ112は、撮像画面内の被写体輝度を測定するためのもので、結像レンズ111は、ペンタプリズム110内の反射光路を介してピント板115と測光センサ112を共役に関係付けている。
シャッタ119を開いた状態で、CMOS方式やCCD方式の撮像センサ118によって被写体を撮影し、出力信号をAD変換してデジタルデータを取り出す。デジタルデータをさらに画像処理することで、JPEGフォーマット等の画像データを生成し、CFカードやSDカードといった記録媒体に記録する。
サブミラー117は、被写体からの光線を下方に折り曲げて、焦点検出ユニット120の方に導いている。焦点検出ユニット120は、2次結像ミラー、2次結像レンズ、焦点検出センサ等からなっている。焦点検出ユニット120は既知の位相差検出法により撮影画面内の被写体の焦点状態を検出し、撮影レンズの焦点調節機構を制御することにより自動焦点検出装置を実現している。
マウント接点群121は、カメラ本体100とレンズ本体123とのインターフェースである。レンズ本体123は、カメラ本体100に装着される。レンズ本体123内には複数の撮影レンズを備えており、一部をレンズ駆動モータ124によって、光軸上で前後に移動することで、撮像画面のピント位置を調整することができる。さらに、レンズ本体123内には、撮影レンズ絞りを備え、レンズ絞り駆動モータ122を駆動することで、撮影レンズ絞りを所望される絞り径に調節できる。
無線通信アンテナ125によって外部のストロボ(発光装置)やリモコンといった、カメラアクセサリと、電波を用いたデータの送受信を行う。
図2は、本発明の実施の形態に係る撮像装置に接続可能な発光装置としてのストロボの構成図である。
ストロボ本体101とカメラ本体100とで撮像システムが構成される。ストロボ本体101は、カメラ本体100からのデータに従って発光制御を行う。無線通信アンテナ130は、カメラ本体100と電波を用いたデータの送受信を行う。発光手段としてのキセノン管(放電管)136は、電気エネルギーを発光エネルギーに変換する。
フレネルレンズ137、反射板138は、それぞれ発光エネルギーを効率良く被写体に向けて集光する。クリップオンコネクタ132は、カメラ本体100や三脚等に、ストロボ本体101をメカ的に固定するためのものである。赤外発光装置(第1の補助光源)133は、パターン照射が可能で、カメラ(カメラ本体100)の焦点検出制御である位相差検出制御の補助光として使用する。
光伝達手段としてのグラスファイバ134は、キセノン管136の発光した光を、フォトダイオード等の第1受光手段としての受光素子131に導いており、受光素子131は、ストロボ(ストロボ本体101)のプリ発光及び本発光の光量を直接測光する。
フォトダイオード等の受光素子139は、やはりキセノン管136の発光した光をモニタする第2の受光手段である。受光素子139の出力によりキセノン管136の発光電流を制限してフラット発光の制御を行うものである。反射板138と一体となったライトガイド135a、135bは、受光素子139または131にキセノン管136の光を反射して導く。
図3は、図1に示したカメラの電気回路ブロック図である。
カメラマイコン158は、カメラ本体100の制御を行うメインマイコンであり、電源制御、スイッチ制御、レンズ制御、測光、測距制御、シャッタ制御、無線通信制御等を行う。
カメラマイコン158には、電源回路163、SW1やSW2、ストロボ接続シュースイッチ等のスイッチアレイ170、発振回路154、無線通信回路(通信手段)147、焦点検出回路148、測光回路149、LCD駆動回路150等が接続されている。また、カメラマイコン158には、シャッタ制御回路155、モータ制御回路157、画像処理エンジン162等が接続されている。尚、焦点検出回路148は、図1における焦点検出ユニット120に対応している。
また、カメラマイコン158は、レンズ本体123内に配置されたレンズ制御回路としてのレンズマイコン152とはマウント接点を介して信号の伝達がなされる。カメラマイコン158は、ストロボ(ストロボ本体101)とは、無線通信回路147及び、無線通信アンテナ125を介して、カメラマイコン158によって生成された無線通信パケットをやりとりする。これにより、ストロボ側の処理手段としてのストロボマイコン222(図4)と信号の伝達がなされる。
カメラマイコン158は、発振回路154にて生成されたクロックにより駆動されると共に、このクロックをカウントすることによって正確な時間管理を行う。そして、カメラマイコン158は、カメラ全体の動作シーケンスにおけるタイミング、及び、外部のストロボやリモコン等との通信シーケンスにおけるタイミングをコントロールしている。
焦点検出回路148は、カメラマイコン158の信号に従い、測距センサの蓄積制御と読み出し制御を行って、それぞれの画素情報をカメラマイコン158に出力する。カメラマイコン158は、この情報をAD変換し、周知の位相差検出法による焦点検出を行う。カメラマイコン158は、焦点検出情報により、レンズマイコン152と信号のやりとりを行うことにより撮影レンズの焦点調節を行う。
測光回路149は、被写体の輝度信号として、測光センサ112からの出力をカメラマイコン158に出力する。測光回路149は、被写体に向けてストロボ光をプリ発光していない定常状態とプリ発光しているプリ発光状態の双方の状態で輝度信号を出力する。カメラマイコン158は、輝度信号をAD変換し、撮影の露出調節のための絞り値の演算とシャッタスピードの演算、及び露光時のストロボ本発光量の演算を行う。
シャッタ制御回路155は、カメラマイコン158からの信号に従って、フォーカルプレンシャッタを構成する2つのシャッタ駆動マグネットを制御し、シャッタ幕を走行させ、露出動作を担っている。
モータ制御回路157は、カメラマイコン158からの信号に従ってモータを制御することにより、主ミラーのアップダウン、及びシャッタのチャージを行っている。SW1はレリーズ釦の第1ストロークでオンし、測光、AFを開始するスイッチとなる。SW2はレリーズ釦の第2ストロークでオンし、露光動作を開始するスイッチとなる。SW1、SW2及びその他不図示のカメラの操作部材からの信号は、カメラマイコン158が検出する。
LCD駆動回路150は、ファインダ内LCD141の表示と共にモニタ用LCD142の表示をカメラマイコン158からの信号に従って制御している。画像処理エンジン162は、主にデジタル画像処理を行うプロセッサであり、FROM169に保存されたプログラムによって、撮像センサ118の制御や、画像処理、画像表示、画像記録等の制御を行う。
画像処理エンジン162は、カメラマイコン158から撮像制御要求があると、タイミングジェネレータ(TG)160を介して撮像センサ118の蓄積制御、読み出し制御を行う。撮像センサ118から読み出された画像信号は、ADコンバータ161によりアナログ=デジタル変換され、画像処理エンジン162に入力した後、DRAM168に一時的に保存される。
DRAM168に一時保存された画像信号は、画像処理エンジン162に再度読み込まれ、既知の色補完処理やホワイトバランス処理、ガンマ処理等の画像処理が行われ、最終的にJPEG等のデジタル画像データに変換される。デジタル画像データが生成されると、再度DRAM168に一時保存されると共に、TFT表示装置166にクイックレビュー表示され、さらに、記録媒体167へ記録される。
外部インターフェース165を介して、カメラ本体100がPC等の外部デバイスと接続されている場合は、画像データは記録媒体167に記録されると共に、外部デバイスへも送信される。
次に、レンズ本体123の構成に関して説明する。
カメラ本体100とレンズ本体123は、マウント接点群121を介して相互に電気的に接続される。このマウント接点群121は、レンズ本体123へ電源を供給する接点、レンズ制御手段としてのレンズマイコン152と通信するための信号接点から構成される。
レンズマイコン152は、フォーカス駆動モータ制御回路144を動作させ、フォーカス駆動モータ143によりレンズの焦点調節を行い、絞り駆動モータ制御回路145を動作させ、絞り146を制御している。レンズマイコン152には、フォーカス位置検出回路151も接続されている。
図4は、図2に示したストロボの電気回路ブロック図である。
昇圧回路202は、電源であるところの電池201の電圧を数百Vに昇圧する。メインコンデンサ203は、昇圧回路202の出力である電気エネルギーを蓄積する。分圧抵抗204、205は、メインコンデンサ203の電圧を所定比に分圧するものであり、ストロボマイコン222のAD入力端子に接続されている。
トリガ回路207は、照明投光により被写体にAF補助光を照射するキセノン管(第2の補助光源)136を励起させ発光させる。発光制御回路208は、キセノン管136の発光を制御する。データセレクタ209は、Y0、Y1の2入力の組み合わせにより、D0、D1、D2を選択してYに出力する。
フラット発光の発光光度制御用のコンパレータ210、閃光発光時の発光量制御用のコンパレータ211、フラット発光制御用の受光センサであるところのフォトダイオード214は、キセノン管136の光出力をモニタする。
測光回路212は、フォトダイオード214に流れる微少電流を増幅すると共に光電流を電圧に変換する。閃光発光制御用の受光センサであるところのフォトダイオード215は、キセノン管136の光出力をモニタする。
積分回路213は、フォトダイオード215に流れる光電流を対数圧縮すると共に、キセノン管136の発光量を圧縮積分する。LCD等の表示装置217は、ストロボの動作状態を表示する表示手段である。LED218は、ストロボが所定の発光可能な充電電圧レベル以上であることを表示する。LED219は、ストロボが適正光量で撮影できたことを表示する。
ストロボマイコン222は、ストロボの動作を制御するマイクロコンピュータであり、発光処理を行うプログラムや各種制御を行うための調整値、AD変換器等が内蔵されている。ストロボマイコン222は、無線通信回路(通信手段)220及び、無線通信アンテナ130を介して、カメラマイコン158によって生成された無線通信パケットをやりとりすることで、ストロボマイコン222と信号の伝達がなされる。
赤外発光装置(第1の補助光源)133は、パターン投光により被写体にAF補助光を照射する。
ストロボマイコン222は、第1の補助光源が被写体に正対している場合は、第1の補助光源によりAF補助光を照射し、第1の補助光源が被写体に正対しているか判定できない場合は、第2の補助光源によりAF補助光を照射するよう制御する。
(撮影処理)
図5は、図3のカメラによって実行される撮影処理の手順を示すフローチャートである。
本処理は、カメラマイコン158の制御の下に実行されるが、カメラマイコン158の指示により、ストロボ側に行わせる処理(ストロボ側で行う処理)を含む。
まず、ステップS501にてSW1が押され撮影処理が開始されると、ステップS502へ進む。ステップS502に進むと、カメラマイコン158(以下、カメラマイコン158を省略する場合もある)は、焦点検出回路148(焦点検出ユニット120)を用いて測距を行う。そして、フォーカス位置検出回路151とフォーカス駆動モータ制御回路144とにより、オートフォーカス制御を行い、フォーカスレンズを合焦位置に制御する焦点検出処理を行う。焦点検出処理の詳細については図6、図7を用いて後述する。
ステップS503では、測光回路149を用いて測光動作を行い、設定されている撮影モードに従い制御するシャッタ制御値と絞り制御値を決定する。次に、ステップS504に進み、レリーズスイッチSW2が押されているか否かを確認する。SW2が押された場合には、ステップS505に進む。
一方、SW2が押されていない場合は、ステップS506に進み、SW1が継続して押されているか否かを確認し、SW1が押されている場合は、ステップS504に戻りレリーズスイッチSW2の確認が継続され、SW1が離された場合はステップS501に戻る。
次に、ステップS505では、カメラマイコン158は、無線通信回路147を介してストロボマイコン222に所定の発光強度と発光時間を指示し、公知のストロボ予備発光処理を行わせる。
ステップS507に進むと、モータ制御回路157により、カメラマイコン158からの信号に従ってモータを制御することで主ミラー116のアップを行う。次に、ステップS508で、撮像センサ118での蓄積を開始させる。次に、ステップS509で、シャッタ制御回路155に指示してシャッタを走行させる。
次に、ステップS510に進み、ステップS503の測光処理にて求めた露光量とステップS505の予備発光処理で求めた露光量に基づき求めた発光量に従い、カメラマイコン158は、以下の制御を行う。即ち、無線通信回路147を介して本発光時の発光強度と発光時間をストロボに指示し、ストロボに発光制御と露光を行わせる。
次に、ステップS511で、カメラマイコン158は、シャッタ制御回路155に指示してシャッタを閉じ、次のステップS512で、撮像センサ118の蓄積を終了させる。次のステップS513で、クイックリターンミラーを撮影光路に戻すミラーダウンをさせる。
次のステップS514で、撮像センサ118から画像信号を読み出し、ADコンバータ161及び画像処理エンジン162で処理した画像データをDRAM168に一時記憶させる。撮像センサ118から全ての画像信号の読み出しを行うと、画像信号に対して所定の現像処理を施し、画像データを作成する。次のステップS515では、作成した画像データを記録媒体167に画像ファイルとして記録して一連の撮影処理を終了する。
(焦点検出処理)
図6は、図5のステップS502で実行される焦点検出処理の手順を示すフローチャートである。
焦点検出処理が開始されると、まず、ステップS601において、補助光の照射無しの焦点検出を行う。そして、次のステップS602において、補助光の照射無しの焦点検出が可能であったかの判定を行い、可能であった場合はステップS603へ進む。
また、補助光の照射無しの通常の焦点検出が不可能であった場合は、ステップS608へ進み、補助光を照射しての焦点検出の処理を行う。ステップS608の補助光を照射しての焦点検出の詳細については後述する。
ステップS609ではステップS608の焦点検出結果から焦点検出が可能と判定した場合はステップS603へ、不可能と判定した場合はステップS610へ進み、TFT表示装置166を用いてその旨の表示を行い、焦点検出処理を終了する。
ステップS603へ進むと、ここでは焦点検出回路148により焦点検出演算を行い、レンズの駆動量(デフォーカス量)を算出する。ここで焦点検出方法の種類(光源の種類)に応じて、適切にデフォーカス量の補正も行う。
続いて次のステップS604において、上記ステップS603において得られた演算結果によりレンズ駆動の必要の有無を判定し、デフォーカス量が所定値よりも小さい場合は焦点検出処理を終了する。
また、デフォーカス量が所定値以上の場合は、ステップS605進み、焦点検出処理回数がn回未満であれば、上記ステップS603での演算結果を基にフォーカスレンズを駆動する(ステップS606)。その後は、フォーカスレンズ駆動後にフォーカスレンズが合焦点に達したかを判定するためにステップS601へ戻り、以下同様の動作を繰り返す。
S605において焦点検出処理回数がn回以上であれば、ステップS607へ進み、焦点検出不可能として、TFT表示装置166を用いてその旨の表示を行い、焦点検出処理を終了する。
(補助光あり焦点検出処理)
図7は、図6のステップS608で実行される補助光を照射しての焦点検出処理の第1の実施の形態の手順を示すフローチャートである。
ステップS701において、カメラマイコン158は、不図示のストロボ接続スイッチによりストロボがカメラに接続されているか判定し、ストロボ接続スイッチがオフ状態のときはステップS702へ、オン状態のときはステップS708へ進む。
ステップS702において、カメラマイコン158は、無線通信アンテナ125、130を介してストロボマイコン222に対してストロボの充電状態の取得通知を行う。充電状態の取得通知を行った後、充電状態が発光可能な充電レベルであればステップS703へ、そうでない場合は、焦点検出が不可能と見なし終了する。
ステップS703では、閃光補助光の照射回数を記憶するカウンタiをクリアする。そして、次のステップS704において、カメラマイコン158は、無線通信アンテナ125、130を介してストロボマイコン222に対して閃光補助光の照射を指示し、閃光を照射させる。
続くステップS705においては、閃光補助光を照射後、焦点検出センサ(焦点検出回路148に備わる)による蓄積量が所定値以上であるか否かの判定を行う。この結果、所定値より大きい場合は、焦点検出演算が可能である確率が十分高いので、補助光を照射しての焦点検出を終了する。この場合、焦点検出演算が可能として、図6のステップS603へ進むことを意味している。
一方、ステップS705において、蓄積量が所定値に至っていない場合は、ステップS706へ進む。ステップS706では、カウンタiが所定回数imaxに達したか否かの判定を行い、所定回数imaxに達していれば焦点検出が不可能と見なし終了する。
または、AFの蓄積時間が所定時間tmaxに達したかの判定も行い、所定回数がtmaxに達していれば焦点検出が不可能と見なし終了する。所定回数imax、所定蓄積時間tmaxに達していなければステップS707へ進む。
ステップS707では、閃光補助光の照射回数をカウントするためにカウンタiをカウントアップし、ステップS704に戻り、閃光補助光の照射を繰り返し焦点検出を継続する。
ステップS708において、カメラマイコン158は、無線通信アンテナ125、130を介してストロボマイコン222に対して赤外補助光の照射を指示し赤外光を照射させる。すなわち、ストロボ本体101がカメラ本体100に接続されている状態ではストロボの赤外発光装置133が被写体に正対していると判断し、焦点検出処理の補助光として赤外パターン補助光を照射させる。
続くステップS709においては、赤外補助光を照射中、焦点検出センサによる蓄積量が所定値以上であるか否かの判定を行う。この結果、所定値より大きい場合は、焦点検出演算が可能である確率が十分高いので赤外補助光の照射を中止し、焦点検出を終了する。この場合、焦点検出演算が可能として、図6のステップS603へ進むことを意味している。
一方、ステップS709において、蓄積量が所定値に至っていない場合は、ステップS710へ進む。ステップS710では、AFの蓄積時間が所定時間tmaxに達したか否かの判定を行い、所定回数がtmaxに達していれば焦点検出が不可能と見なし赤外補助光の照射を中止し、焦点検出処理を終了する。所定蓄積時間tmaxに達していなければステップS708に戻り、赤外補助光の照射をしたまま、焦点検出を継続する。
以上、説明したように、本発明の実施の形態では、補助光を使用した撮影に際してストロボの配置が変化して被写体にパターン投光をすることができなくなった場合でも、適切な補助光の照射方法に切り替えるようにする。これにより、AFの合焦率と合焦精度が向上し、良好なAF撮影が可能となる。
図8は、図6のステップS608で実行される補助光を照射しての焦点検出処理の第2の実施の形態の手順を示すフローチャートである。
尚、本実施の形態では、ストロボがカメラから取り外された場合、補助光を禁止する処理についての説明を行う。
ステップS801において、カメラマイコン158は、不図示のストロボ接続スイッチによりストロボがカメラに接続されているか判定し、ストロボ接続スイッチがオフ状態のときは焦点検出が不可能と見なし終了し、オン状態のときはステップS802へ進む。
ステップS802において、カメラマイコン158は、無線通信アンテナ125、130を介してストロボマイコン222に対して赤外補助光の照射を指示し赤外光を照射させる。
続くステップS803においては、赤外補助光を照射中、焦点検出センサによる蓄積量が所定値以上であるかの判定を行う。この結果、所定値より大きい場合は、焦点検出演算が可能である確率が十分高いので赤外補助光の照射を中止し、焦点検出を終了する。この場合、焦点検出演算が可能として、図6のステップS603へ進むことを意味している。
一方、ステップS803において、蓄積量が所定値に至っていない場合は、ステップS804へ進む。ステップS804では、AFの蓄積時間が所定時間tmaxに達したか否かの判定を行い、所定回数がtmaxに達していれば焦点検出が不可能と見なし、赤外補助光の照射を中止し、焦点検出処理を終了する。所定蓄積時間tmaxに達していなければ、ステップS802に戻り、赤外補助光の照射をしたまま、焦点検出を継続する。
尚、上述した2つの実施の形態において、カメラとストロボに無線を搭載し、無線によってデータの送受信を行っていた。しかし、この構成に関らず、ストロボが発光部ユニットと制御部ユニットで構成されるストロボにおいて、発光部ユニットと制御部ユニットが切り離された場合に、以下のように構成しても適応できるものである。
即ち、制御部ユニットと発光部ユニットが切り離された情報と、充完情報等に関して、制御部ユニットと発光部ユニットとの間で無線によって通信を行う。そして、それらの情報を制御部ユニットがカメラ側へ従来のシリアル通信で送信し、焦点検出制御を切り替えるような構成であっても良い。
以上、説明したように本発明の実施の形態では、補助光を使用した撮影に際して、ストロボの配置が変化して被写体にパターン照射をすることができなくなった場合でも、補助光の照射を禁止にする。このことで、適切なデフォーカス量での補正を行うことができ、AFの合焦精度の低下を防止することが可能となる。
図9は、本発明の実施の形態に係る撮像システムの模式図である。
次に、図9のような撮像システムにおけるカメラとストロボとの通信制御を説明する。
まず、既知の無線ペアリングによって、カメラ本体100とストロボ本体101とは、予め通信相手として互いに登録が行われている。カメラ本体100の電源がオンされ、ストロボ発光モードに設定されていると、カメラ本体100は無線通信回路147を制御し、無線周波数を振ってチャンネルをスキャンする。そして、通信相手であるストロボ本体101を検索する。
ストロボ本体101は、電源がオンされると、カメラ本体100と同様に、無線通信回路220を制御し、使用するチャンネルを設定して、カメラ本体100からの検索に応答できる状態にする。
カメラ本体100が検索によってストロボ本体101を見つけると、カメラ本体100は、ネットワークコーディネータとして定期的なビーコンパケットの発行を開始することでネットワークを立ち上げる。ストロボ本体101は、ネットワークデバイスの役割を担い、カメラ本体100の通信相手として互いにリンクを張ることで、いつでも通信可能な状態となる。
なお、上述した2つの実施の形態では、カメラとストロボが電波を用いたデータの送受信を行う構成としたが、データの送受信は有線通信で行っても構わない。また、ストロボが発光部ユニットと制御部ユニットで構成されるストロボにおいて、発光部ユニットと制御部ユニットが切り離された場合に、発光部ユニットと制御部ユニットが有線通信を行う構成でもよい。
また、カメラにストロボが接続されているか、すなわち、ストロボの赤外発光装置が被写体に正対しているか否かは、ストロボ本体101に設けられた不図示の接続スイッチのオン/オフ状態からストロボマイコン222が判定してもよい。そして、ストロボマイコン222で赤外補助光と閃光補助光のいずれを照射するか判断する構成であってもよい。
また、カメラマイコン158とストロボマイコン222のいずれか一方でストロボの赤外発光装置が被写体に正対しているか否かを判定し、通信手段により他方に判定結果を伝えていずれの補助光を照射するかを決定してもよい。
100 カメラ本体
101 ストロボ本体
118 撮像センサ
123 レンズ本体
125 無線通信アンテナ
130 無線通信アンテナ
158 カメラマイコン
222 ストロボマイコン

Claims (9)

  1. 撮像装置と前記撮像装置に接続される発光装置で構成される撮像システムであって、
    前記発光装置は、
    パターン投光により被写体にAF補助光を照射する第1の補助光源と、
    照明投光により被写体にAF補助光を照射する第2の補助光源と、を有しており、
    前記第1の補助光源が被写体に正対している場合は、前記第1の補助光源によりAF補助光を照射し、前記第1の補助光源が被写体に正対しているか判定できない場合は、前記第2の補助光源によりAF補助光を照射することを特徴とする撮像システム。
  2. 前記第1の補助光源は赤外光を使用することを特徴とする請求項1記載の撮像システム。
  3. 前記第1の補助光源は放電管を使用することを特徴とする請求項1または2記載の撮像システム。
  4. 前記発光装置が前記撮像装置に接続されていると前記第1の補助光源が被写体に正対していると判定する判定手段を有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の撮像システム。
  5. 撮像装置と前記撮像装置に接続される発光装置で構成される撮像システムであって、
    前記発光装置は、
    パターン投光により被写体にAF補助光を照射する補助光源を有し、
    前記補助光源が被写体に正対している場合は、前記補助光源によりAF補助光を照射し、前記補助光源が被写体に正対しているか判定できない場合は、前記補助光源によるAF補助光の照射を禁止することを特徴とする撮像システム。
  6. パターン投光により被写体にAF補助光を照射する補助光源と、照明投光により被写体にAF補助光を照射する第2の補助光源と、を有する発光装置が接続可能な撮像装置であって、
    前記第1の補助光源が被写体に正対している場合は、前記第1の補助光源によりAF補助光を照射し、前記第1の補助光源が被写体に正対しているか判定できない場合は、前記第2の補助光源によりAF補助光を照射するように前記発光装置の発光制御を行う制御手段を有することを特徴とする撮像装置。
  7. パターン投光により被写体にAF補助光を照射する補助光源を有する発光装置が接続可能な撮像装置であって、
    前記補助光源が被写体に正対している場合は、前記補助光源によりAF補助光を照射し、前記補助光源が被写体に正対しているか判定できない場合は、前記補助光源によるAF補助光の照射を禁止するように前記発光装置の発光制御を行う制御手段を有することを特徴とする撮像装置。
  8. 撮像装置に接続可能な発光装置であって、
    パターン投光により被写体にAF補助光を照射する第1の補助光源と、
    照明投光により被写体にAF補助光を照射する第2の補助光源と、
    前記第1の補助光源が被写体に正対している場合は、前記第1の補助光源によりAF補助光を照射し、前記第1の補助光源が被写体に正対しているか判定できない場合は、前記第2の補助光源によりAF補助光を照射するように発光制御を行う制御手段を有することを特徴とする発光装置。
  9. 撮像装置に接続可能な発光装置であって、
    パターン投光により被写体にAF補助光を照射する補助光源と、
    前記補助光源が被写体に正対している場合は、前記補助光源によりAF補助光を照射し、前記補助光源が被写体に正対しているか判定できない場合は、前記補助光源によるAF補助光の照射を禁止するように発光制御を行う制御手段と、を有することを特徴とする発光装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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