JP2011059406A - 撮影システム、及び撮像装置 - Google Patents

撮影システム、及び撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011059406A
JP2011059406A JP2009209362A JP2009209362A JP2011059406A JP 2011059406 A JP2011059406 A JP 2011059406A JP 2009209362 A JP2009209362 A JP 2009209362A JP 2009209362 A JP2009209362 A JP 2009209362A JP 2011059406 A JP2011059406 A JP 2011059406A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
strobe
light
light emission
amount
setting operation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009209362A
Other languages
English (en)
Inventor
Hajime Fukui
一 福井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2009209362A priority Critical patent/JP2011059406A/ja
Publication of JP2011059406A publication Critical patent/JP2011059406A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Stroboscope Apparatuses (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Abstract

【課題】多灯マニュアル撮影時の各ストロボ発光装置に対する適正な発光量の設定を容易に行えるようにする。
【解決手段】複数のストロボ発光装置で順次予備発光を行った際の被写体からの反射光を測光し、その測光結果と、上記複数のストロボ発光装置に対してそれぞれマニュアルで設定された発光量及び撮像装置に対してマニュアルで設定された絞り値及び撮影感度との差分量を算出する。そして、その差分量に応じて、少なくともマニュアルで設定された発光量を自動的に変更する。
【選択図】図7

Description

本発明は、撮影システム、及び撮像装置に関し、特に、多灯マニュアル撮影時の発光量の制御技術に関する。
ストロボ光を被写体に照射して撮影する所謂ストロボ撮影においては、デジタルカメラがストロボ光の発光量を自動的に設定する自動調光撮影と、手動でストロボ光の発光量を設定するマニュアル撮影が行われている。
自動調光撮影では、例えば特許文献1に記載のように、撮影に先立ってプリ発光を行い、そのプリ発光による被写体からの反射光を測光して、絞り、ISO感度に応じた適正な本発光量を算出し、この算出された適正な本発光量で実際の撮影を行っている。
自動調光撮影は、ユーザにとって簡単にストロボ撮影を行えるが、被写体の反射率の影響を受けたり、被写体の位置、構図等に応じて、ストロボ光の発光量が安定しなかったりする場合もある。従って、被写体との距離が変化しない商品撮影や、モデル撮影などの撮影においては、安定したストロボ露出を得るために、ストロボ光の発光量を固定して撮影するマニュアル撮影が用いられる場合が多くなっている。
また、商品撮影など本格的な撮影の場合は、一般に、複数のストロボ発光装置を用いて、各ストロボ発光装置のストロボ光の光量を調整しながら撮影する多灯撮影が行われている。この多灯撮影は、デジタルカメラにより複数のストロボ発光装置を制御するための通信を、有線ではなく特許文献2のように無線で行うものも実現されて利用し易くなってきており、プロの写真家だけでなく、アマチュアの写真家の間でも行われるようになってきた。
特開平09−061898号公報 特開2000−089306号公報
しかしながら、例えば、傘、トレーシングペーパー等でストロボ光が拡散されるなど、マニュアル撮影では、ストロボ発光装置それ自体のガイドナンバーと被写体距離、ISO感度、絞り等によってストロボ光の適正発光量を決定することが困難である。
従って、多灯マニュアル撮影では、例えば、主灯となるストロボ発光装置を最大光量でテスト発光させて、ストロボメータで絞りを決め、必要に応じて主灯の発光量も設定し直していた。そして、サブ灯1、サブ灯2、バック灯といったように、他のストロボ発光装置を順次、テスト発光させながら、それら各ストロボ発光装置の発光量を設定していた。
また、デジタルカメラでは、撮影画像を直ちに確認できるので、各ストロボ発光装置の光量を適当に決めてテスト撮影し、その撮影画像を見ながら、適宜、各ストロボ発光装置の発光量を設定変更していく場合もあった。
このように、従来は、多灯マニュアル撮影時に各ストロボ発光装置に対して発光量を設定する設定操作は、非常に面倒であった。
本発明は、このような技術的な背景の下になされたもので、その目的は、多灯マニュアル撮影時の各ストロボ発光装置に対する適正な発光量の設定を容易に行えるようにすることにある。
上記目的を達成するため、本発明にかかる撮影システムは、撮像装置と複数のストロボ発光装置を用いて撮影を行う撮影システムであって、前記複数のストロボ発光装置に対して発光量を設定するための第1の設定操作手段と、前記撮像装置に対して絞り値、及び撮影感度を設定するための第2の設定操作手段と、被写体からの反射光を測光する測光手段と、前記測光手段で得られた測光結果と前記第2の設定手段により前記撮像装置に対して設定された絞り値、撮影感度とに基づいて、前記複数のストロボ装置の適正光量をそれぞれ算出する算出手段と、前記第1の設定操作手段により設定された発光量と前記算出手段により算出された適正光量との差分に応じて、前記第1の設定操作手段により設定された発光量を変更する変更手段と、を有することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明にかかる撮像装置は、発光量を設定するための第1の設定操作手段を有する複数のストロボ発光装置を用いた撮影が可能な撮像装置であって、絞り値、及び撮影感度を設定するための第2の設定操作手段と、被写体からの反射光を測光する測光手段と、前記測光手段で得られた測光結果と前記第2の設定操作手段により前記撮像装置に対して設定された絞り値、撮影感度とに基づいて、前記複数のストロボ装置の適正光量をそれぞれ算出する算出手段と、前記第1の設定操作手段により設定された発光量と前記算出手段により算出された適正光量との差分に応じて、前記第1の設定操作手段により設定された発光量を変更する変更手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、多灯マニュアル撮影時の各ストロボ発光装置に対する適正な発光量の設定を容易に行うことが可能となる。
本発明のストロボ制御装置を適用した撮影システムの概略構成を示すブロック図である。 図1の撮影システムにおけるストロボ装置(マスターストロボ)の外観構成を示す図である。 上記のストロボ装置の概略構成を示すブロック図である。 上記のストロボ装置の外観構成を示す図である。 多灯ストロボ撮影における各ストロボのセッティング例を示す図である。 ストロボ装置の表示器の表示内容例を示す図である。 設定光量が絶対光量の場合の露出決定処理を示すフローチャートである。 図7の露出決定処理の過程でマスターストロボが行う通信と発光動作を示すタイムチャートである。 図7,11,12の露出決定処理の過程でマスターストロボの表示器に表示する表示内容例を示す図である。 設定光量が相対光量の場合の露出決定処理を示すフローチャートである。 図11の続きのフローチャートである。 図10,11の露出決定処理の過程でマスターストロボが行う通信と発光動作を示すタイムチャートである。 測光結果に基づいて各ストロボ装置の発光量(本発光量:適正光量)が一旦設定された後、ユーザが絞り値を変更した場合の処理を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態を、図面に基づいて説明する。図1は、本発明のストロボ制御装置を適用した撮影システムの概略構成を示すブロック図である。
図1に示した撮影システムは、撮像装置としてのデジタル一眼レフカメラ(以下、カメラ本体という)100、交換レンズ200、ストロボ発光装置(以下、ストロボ装置という)400を有している。カメラ本体100には、交換レンズ200、ストロボ装置400の他に、電源部86、及び外部記録媒体120を着脱自在に装着することができる。
なお、図1では、ストロボ装置400は、カメラ本体100に有線(コネクタ)接続されたものが1つだけ図示しているが、カメラ本体100は、無線通信機能を有しており、複数のストロボ装置を無線接続することができ、所謂、マニュアル多灯撮影が可能である。
カメラ本体100の内部の撮像光路には、メインミラー1が配置されている。このメインミラー1は、ハーフミラーとして構成され、交換レンズ200を介して入力された被写体の光学像(以下、被写体像という)の半分を透過させ、残りの半分を反射させる。この透過された被写体像は、撮像系のサブミラー(ハーフミラー)3と、フォーカルプレンシャッタ9及び撮像素子14に入射される。なお、メインミラー1は、ミラー制御部41による駆動制御でアップ/ダウンされ、光路に対する進入/退出の駆動が行われる。
一方、メインミラー1により反射された被写体像は、ファインダ系のピント板2を介してペンタプリズム4に入射される。ペンタプリズム4は、被写体像の進行方向を変更し、アイピース(接眼レンズ)5、結像レンズ6及び測光センサ7に入射させる。ピント板2上には、メインミラー1で反射された被写体像が視認可能に結像され、ユーザは、アイピース5を介してピント板2上の被写体像を観察することができる。結像レンズ6及び測光センサ7は、撮像画面内の被写体輝度を測定するために利用される。
撮像系のサブミラー(ハーフミラー)3により反射された被写体像は、焦点検出ユニット8に入射され、サブミラー3を透過した被写体像は、撮像素子14に向けて進んでいく。焦点検出ユニット8の出力信号は、システムコントローラ50に入力される。
撮像素子14は、CCDセンサ、CMOSセンサ等の固体撮像素子により構成され、フォーカルプレンシャッタ9の開閉動作によって、必要な時間だけ、サブミラー3を透過した被写体像により露光される。撮像素子14は、入射された被写体像を光電変換し、アナログの画像信号として出力する。このアナログの画像信号は、A/D変換器16によりデジタルの画像信号に変換されて、デジタルの画像データとして画像処理回路20、メモリ制御回路22に入力される。
なお、撮像素子14、A/D変換器16、及び後述のD/A変換器26の駆動制御は、タイミング信号発生回路18からのタイミング信号に基づいて行われる。また、タイミング信号発生回路18によるタイミング信号の発生制御は、システムコントローラ50の制御の下に、メモリ制御回路22により行われる。
画像処理回路20は、撮像素子14にて撮像された画像データに対して画素補間処理、色変換処理等の各種の画像処理を施し、メモリ制御回路22に出力する。また、画像処理回路20は、メモリ30、外部記録媒体120等に記録され、メモリ制御回路22を介して入力された画像データに対して、画像表示部28に表示するための画像処理等を行う。さらに、画像処理回路20は、A/D変換器16から出力される画像データを用いて所定の演算処理を行う。システムコントローラ50は、この演算結果に基づいて、シャッタ制御部40、交換レンズ200、及びストロボ装置400を制御する。
メモリ制御回路22は、A/D変換器16、タイミング信号発生回路18、画像処理回路20、画像表示メモリ24、D/A変換器26、メモリ30及び圧縮・伸長回路32を制御する。A/D変換器16から出力された画像データは、画像処理回路20及びメモリ制御回路22を介して、又はメモリ制御回路22のみを介して画像表示メモリ24又はメモリ30に書き込まれる。
画像表示部28は、D/A変換器26によりアナログ信号に変換され、画像表示メモリ24に書き込まれた画像信号を逐次表示することで、電子ビューファインダ(EVF)機能を実現する。なお、画像表示部28は、システムコントローラ50の指示により、電子ビューファインダ(EVF)機能をON/OFFする。
メモリ30は、撮像に係る静止画像を格納する。また、メモリ30は、動画撮影時に所定レートで連続的に外部記録媒体120に書き込まれる画像データのフレームバッファとして使用される。さらに、メモリ30は、システムコントローラ50の作業領域としても使用される。
圧縮・伸長回路32は、公知の画像圧縮方法を用いて画像データを圧縮・伸長する。圧縮・伸長回路32は、メモリ30に格納された画像を読み込んで圧縮処理又は伸長処理を行い、処理を終えたデータを再びメモリ30に書き込む。
システムコントローラ50は、CPUや演算用のメモリを含み、カメラ本体100の動作を全体的に制御する。システムコントローラ50には、メモリ52、表示部54、不揮発性メモリ56、光通信部72、コネクタ73、モードダイアル60、シャッタスイッチ62、マルチ設定スイッチ66、クイックレビュースイッチ68、操作部70、着脱センサ98等が接続される。
メモリ52には、システムコントローラ50の動作用の定数、変数、コンピュータプログラム(基本プログラム)等が記憶されている。表示部54は、液晶表示パネル等により構成され、システムコントローラ50がプログラムを実行する際に、その動作状態、メッセージ等を表示するために利用される。なお、表示部54には、シングルスショット/連続撮影、セルフタイマ、圧縮率、記録画素数、記録枚数、残記録枚数、合焦度、手振れ警告、シャッタスピード、絞り値、露出補正、フラッシュ(ストロボ)等の情報が表示される。
なお、表示部54に表示される情報の一部は、アイピース5より覗く、ファインダ内のピント板2下部にも表示される。このピント板2に表示される情報としては、合焦度、手振れ警告、ストロボ充電、シャッタスピード、絞り値、露出補正等の情報が挙げられる。
その他、表示部54に表示される情報のうち、ピント板2下部にも表示される情報としては、マニュアル多灯撮影時に、ユーザが各ストロボ装置に対して設定した光量(光量比)も挙げられる。さらに、それらユーザ設定に係る光量を、プリ発光(予備発光)時の測光結果に基づいてカメラ本体100にて自動的に設定変更した場合の変更結果も、ピント板2下部に表示される。
不揮発性メモリ56は、電気的に消去・記録可能なEEPROM等で構成され、コンピュータプログラム等の格納用メモリとして使用される。この場合、当然ながら、コンピュータプログラムは、コンピュータ読取可能に不揮発性メモリ56に格納される。このコンピュータプログラムには、後述する図7、図11、図13〜15、図18のフローチャートに係るコンピュータ実行可能に構成されたアプリケーションプログラムが含まれる。不揮発性メモリ56には、モードダイアル60、操作部70の操作で設定された撮影モード、各ストロボ装置の光量比等の情報も格納される。
モードダイアル60は、マニュアル多灯撮影、自動調光撮影、絞り優先/シャッタ/プログラムAE等の各種の撮影モードを切り替え設定するために用いられる。シャッタスイッチ62は、レリーズボタン(図示省略)に連結され、このレリーズボタンの半押しによってONとなり、AF処理、AE処理、AWB処理、EF処理等の動作開始をシステムコントローラ50に指示する第1のスイッチSW1を有している。また、シャッタスイッチ62は、レリーズボタンの全押しによってONとなり、露光処理、現像処理及び記録処理からなる一連の撮像処理の動作開始をシステムコントローラ50に指示する第2のスイッチSW2を有している。
なお、本実施の形態では、ストロボ装置400を用いて撮影する場合には、第1のスイッチSW1のONにより予備発光が行われ、第2のスイッチSW2のONにより本発光が行われる。
マルチ設定スイッチ66は、当該マルチ設定スイッチ66の機能をユーザが様々に設定することができるスイッチである。例えば、マルチ設定スイッチ66には、マニュアル多灯撮影モード時に、ユーザが設定した各ストロボ装置の光量を自動的に適正光量に変更する機能を設定することができる。クイックレビュースイッチ68は、撮影した画像データを、撮影直後に画像表示部28に自動再生表示するクイックレビュー機能をON/OFFするためのスイッチである。
操作部70は、再生ボタン、メニューボタン、セットボタン、マクロボタン、マルチ画面再生改ページボタン、単写/連写/セルフタイマ切り替えボタン、メニュー移動+(プラス)ボタン、メニュー移動−(マイナス)ボタンを有している。また、操作部70は、再生画像移動+(プラス)ボタン、再生画像−(マイナス)ボタン、撮影画質選択ボタン、撮影感度設定ボタン(第2の設定操作手段)、露出補正ボタン、日付/時間設定ボタン等のボタンも有している。システムコントローラ50は、操作部70からの信号に応じて各種動作を行う。着脱センサ98は、コネクタ92,126に外部記録媒体120が装着されているか否かを検出するセンサである。
光通信部72は、RS232C、USB、IEEE1394、無線通信等の各種通信機能を有する。この光通信部72は、有線で通信を行う場合は、コネクタ73を介して通信相手の機器と接続される。本実施の形態では、特に、光通信部72の光通信機能を利用して、マニュアル多灯撮影時の各ストロボ装置の光量等を設定している。
電源制御部80は、電池検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロック(デバイス)を切換えるスイッチ回路等により構成されている。電源制御部80は、電池の装着の有無、電池の種類及び電池残量の検出を行い、その検出結果、及びシステムコントローラ50の指示に基づいて、DC−DCコンバータを制御し各種のDC電圧を生成する。そして、電源制御部80は、カメラ本体100、交換レンズ200、外部記録媒体120の各デバイスに対し、それらに必要なDC電圧を必要な期間、供給する。
なお、電源部86は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプター等により構成され、コネクタ82,84を介してカメラ本体100と接続される。従って、カメラ本体100、交換レンズ200、外部記録媒体120の各デバイスには、上記の電池からのDC電圧を供給することも可能である。
外部記録媒体120は、メモリカード、ハードディスク等で構成され、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される記録部122、カメラ本体100とのインタフェース124を有している。外部記録媒体120は、コネクタ92,126を介してカメラ本体100と電気的に接続され、インタフェース90,124を介して、カメラ本体100との間で各種の制御信号、画像データの授受が行われる。
交換レンズ200は、フォーカスレンズ201、変倍レンズ207を有している。フォーカスレンズ201は、その光軸方向の位置をフォーカスモータ202で移動させて合焦させるためのレンズである。この合焦制御は、直接的には、フォーカス制御部211により行われる。この場合、フォーカス制御部211は、レンズ制御マイコン206、及びシステムコントローラ50の制御の下に合焦制御を行う。
変倍レンズ207は、変倍のための焦点距離調整を行うレンズである。この変倍動作は、変倍レンズ207の光軸方向の位置をズームモータ208により変化させることで行われる。
この変倍動作の制御は、直接的には、ズーム制御部212により行われる。この場合、ズーム制御部212は、レンズ制御マイコン206、及びシステムコントローラ50の制御の下に変倍動作制御を行う。
距離検出部203は、エンコーダにより構成され、フォーカスレンズ201の位置に基づいて被写体距離を検出するものである。絞り204は、撮影時の光量を調整するものであり、その絞り204による光量の調整は、絞りリング(第2の設定操作手段)の回転操作に応じて、絞り制御部205により絞りモータ250を駆動制御することで絞り204の開口度を調整することにより行われる。
次に、ストロボ装置400の光学系の構成を図2に基づいて説明する。図2に示したように、ストロボ装置400は、ストロボ光の発光体としてのキセノン管451を有している。キセノン管451から発光されたストロボ光は、反射板472で反射されるとともにフレネルレンズ471により集光されて好適な配光状態で被写体に向けて反射される。
また、キセノン管451から発光されたストロボ光は、反射ミラー473,474を介して、それぞれ、フォトダイオード445,448に入射される。フォトダイオード445は、キセノン管451から発光されたストロボ光の発光量をモニタするために利用される。フォトダイオード448は、キセノン管451からストロボ光を予備発光して適正発光量を決定する場合、及びストロボ光を本発光して実際の撮影を行う場合の発光量をモニタするために利用される。
なお、フォトダイオード448へのストロボ光の入射は、グラスファイバ476を介して行われる。また、ストロボ装置400は、ストロボ接点群420(図3参照)を介して、カメラ本体100と電気的に接続されて通信が行われる。
次に、ストロボ装置400の制御系の構成を図3に基づいて説明する。ストロボ装置400には、電源電池401により電源が供給される。電源電池401の出力電圧は、DC−DCコンバータ402により数100Vに昇圧される。昇圧された電圧(電気エネルギー)は、メインコンデンサ403に蓄積される。メインコンデンサ403の出力電圧は、分圧抵抗404,405により、所定比で分圧されて後段の発光制御回路に供給される。
この発光制御回路では、コイル406,408により発光電流が制限され、発光停止時にコイル406,408に発生する逆起電力は、それぞれダイオード407,409により吸収される。キセノン管451の発光タイミングは、IGBT等で構成された発光制御回路412により、トリガ発生回路411でのトリガ信号の発生タイミングを制御することにより行われる。
サイリスタ413は、コイル408に流入しようとする電流をバイパスさせるためのスイッチング素子として利用される。すなわち、サイリスタ413は、キセノン管451から短い光パルスを発光させる場合、及び発光停止時の停止制御性を高める場合に、コイル408に電流が流れないようにする。サイリスタ413のターンONは、サイリスタ413のゲートに抵抗414を介して電流を流すことにより行われる。サイリスタ413のOFF状態は、抵抗415及びコンデンサ417により、サイリスタ413のゲート電位を安定させることで安定的に維持される。
コンデンサ416は、サイリスタ413を急速にONさせる役割を担っている。サイリスタ413のゲート電流は、トランジスタ418によりON/OFFされ、トランジスタ418のON/OFFは、トランジスタ421により行われる。
フォトダイオード445,448は、キセノン管451の発光状態をモニタするために設けられている。すなわち、キセノン管451からのストロボ光は、フォトダイオード445,448により受光され、それぞれ測光回路434,436により光電変換される。この場合、測光回路436では、キセノン管451の発光量が圧縮積分される。
測光回路434の出力信号は、コンパレータ431に入力され、コンパレータ431の出力信号に基づいて、キセノン管451から光度がほぼ一定のフラット光を発光する際の光度が制御される。測光回路436の出力は、コンパレータ432に入力され、コンパレータ432の出力信号に基づいて、キセノン管451からストロボ光を発光する際の発光量が制御される。コンパレータ431,432の出力信号は、セレクタ430の選択動作により、選択的に発光制御回路412に供給される。
発光制御回路412は、ストロボマイコン470の制御に従ってキセノン管451の発光制御を行う。ストロボマイコン470の各種の制御動作は、スイッチ441、447〜455により設定することができる。
このうち、スイッチ441は、カメラ本体100とのワイヤレス通信作モードを設定するスイッチである。スイッチ447は、表示器460を背面から照明するためのバックライトを点灯するためのスイッチである。スイッチ448aは、ストロボ光の発光モード、例えばオート発光、マニュアル発光、マルチ発光(多灯発光)等を選択・設定するためのスイッチである。スイッチ449は、設定すべき各種モードを選択・決定するスイッチである。
スイッチ450,451は、例えば、多灯撮影時のストロボ装置の数や発光量等の各種の設定値をそれぞれ増加,減少させるためのスイッチ(第1の設定操作手段)である。
スイッチ452は、ストロボ光の発光照射角を設定するためのスイッチである。スイッチ453〜455は、ストロボ光の発光照射角を読み出すためのスイッチである。
本ストロボ装置がスレーブストロボ装置として機能する場合は、マスターストロボ装置からの無線信号の受信は、フォトダイオード456、及び受光回路457を用いて行われる。また、本ストロボ装置がマスターストロボ装置として機能する場合は、カメラ本体100との間の信号授受は、ストロボ接点群420を介して行われる。
ストロボマイコン470への電源供給は、電源スイッチ442によりON/OFFされる。
また、メインコンデンサ403の充電完了は、LED443により報知され、適正光量で撮影できた旨は、LED444により報知される。また、上記の発光照射角は、モータ446及びモータドライバ445を用いて変更制御される。
図4(a)に示したように、ストロボ装置400の正面(被写体側)には、受光窓458が設けられ、図3に示した光通信用のフォトダイオード456は、この受光窓458の中に配置されている。また、図4(b)に示したように、ストロボ装置400の背面には、図3に示した表示器460が設けられている。さらに、ストロボ装置400の背面には、図3に示したスイッチ441,442,447,448a,449,450,451,452が配備されている。
次に、光通信を利用して多灯撮影動作を制御する場合の各ストロボ装置の設定内容等を、図5、図6に基づいて説明する。
図5の例では、マスターとなるストロボ装置400(以下、マスターストロボMという)は、ホットシュー480を介してカメラ本体100に接続されている。また、図5の例では、3台のスレーブストロボとなるストロボ装置400(以下、スレーブストロボSA,SB,SCという)を併せて用いて多灯撮影を行っている。
マスターストロボMは、当該マスターストロボMのスイッチ441でワイヤレスマスターモードに設定されることでマスターストロボとして動作する。そして、マスターストロボMは、キセノン管451をパルス発光させることにより、当該マスターストロボMで設定された発光量等の各種の情報を各スレーブストロボSA〜SCに伝達する。
マスターストロボM、スレーブストロボSA〜SCの背面の表示器460には、図6のような情報が表示される。すなわち、マニュアル発光モードが設定された場合、マスターストロボMの表示器460には、図6(a),(b)に示したように、表示器460のモード表示セグメント4601に、マニュアル発光モードであることを示す「M」が表示される。
また、図4のスイッチ441により「マスター」が設定された場合は、図6(a),(b)に示したように、矢印のアイコン4602は、外向きの形態となる。なお、「スレーブ」が設定された場合は、図6(c)に示したように、アイコン4602の矢印方向は、内向きとなる。
また、表示器460のズーム表示部4603には、設定に係るズーム位置(発光照射角)が、レンズの規格を示す形態で表示される。図6(a)〜(c)では、24mmレンズに対応する発光照射角である旨が表示されている。更に、表示器460には、設定に係る通信チャネルもチャネル表示セグメント4604に表示される。
また、表示器460には、多灯撮影に係る各ストロボ装置の発光量スケール4605,4606,4607が表示される。これら発光量スケール4605,4606,4607上には、ストロボ装置について設定された当該スケールに対応する発光量の位置を示す所定のマークが表示される。
マニュアル多灯撮影に係るストロボ装置の数(マスターストロボ以外のスレーブストロボの数)は、スイッチ449によりスレーブストロボの数を設定するモードを選択し、設定値を増加するスイッチ450、又は設定値を減少するスイッチ451により設定する。
光量モード表示セグメント4608には、設定された光量がスレーブストロボの絶対光量、或はカメラ側から見た相対光量の何れであるかが表示される。図6(a)では、光量モード表示セグメント4608には、設定された光量がスレーブストロボの絶対光量である旨が表示されている。また、図6(a)では、スレーブストロボSAに係る発光量スケール4605である旨を示す「A」のセグメントを反転表示することで(符号4609参照)、絶対光量の基準となる光量がスレーブストロボSAの光量である旨が示されている。
図6(b)では、光量モード表示セグメント4608には、設定された光量がスレーブストロボの相対光量である旨が表示されている。また、図6(b)では、スレーブストロボSAに係る発光量スケール4605である旨を示す「A」のセグメントを反転表示することで(符号4609参照)、相対光量の基準となる光量がスレーブストロボSAの光量である旨が示されている。
図6(c)は、上記の絶対光量、相対光量の基準となる光量が設定されたスレーブストロボSAの表示器460の表示画面を示している。図6(c)に示したように、絶対光量、又は相対光量の基準となる光量が設定されたスレーブストロボSAの表示器460には、グループを示す表示セグメント4610に、スレーブストロボである旨を示す「SLAVE」が表示される。また、当該スレーブストロボが属するグループの識別情報「A」が表示される。
以上の表示情報は、マスターストロボM、及び3つのスレーブストロボSA,SB,SCの発光量等をマスターストロボMでマニュアル設定することで、光通信により、マスターストロボMからスレーブストロボSA〜SCに伝達されて表示される。
次に、設定光量が絶対光量の場合の露出決定処理を、図7のフローチャート、及び図8のタイミングチャートを用いて説明する。図7のフローチャートに係る処理は、ストロボマニュアル露出の自動設定モードに設定されている場合に、マルチ設定スイッチ66をオンすると、カメラ本体100のシステムコントローラ50により実行される。
ここでは、図6(a)に示したように、スレーブストロボSAが絶対光量の基準となる絶対光量モードとなるように設定されているものとする。すなわち、スレーブストロボSAの発光量を適正発光量の基準として、スレーブストロボSBは、その1段落ちの光量(スレーブストロボSAの1/2の発光量)、スレーブストロボSCは、2段落ちの光量(スレーブストロボSAの1/4の発光量)となる。
<ステップS101>
システムコントローラ50は、通信線499(図1参照)を介して、マスターストロボMに対して、スレーブストロボSAへのプリ発光(予備発光)指令を行うように要求する。すると、マスターストロボMは、その要求に応えて、自己のキセノン管451をパルス発光させて光信号を発する光通信により、スレーブストロボSAに対してプリ発光指令コマンドを送信する。
具体的には、マスターストロボMは、スレーブストロボSAに対して、図8のタイムチャートにおいて、時刻t0に光信号パルス列PAを発生し、時刻t1にスタートパルスSPAを発生する。この光信号パルス列PAには、プリ発光指令コマンドだけでなく、送信先情報(ここでは、スレーブストロボSAの識別情報)、プリ発光の条件(発光量など)等の他の情報も含まれている。
<ステップS102>
スレーブストロボSAは、マスターストロボMから受信した光信号パルス列により、自己に対する指令であると認識し、後続のスタートパルス(図8のSPA参照)を受信する。それにより、マスターストロボMを介してカメラ本体100から指令された条件で、プリ発光を行う。
<ステップS103>
システムコントローラ50は、スレーブストロボSAのプリ発光に同期して、被写体からの反射光を測光センサ7で受光する。同時に、システムコントローラ50は、マスターストロボMからスレーブストロボSAに設定されているマニュアル発光量の設定値を受信する。また、設定された絞り値、撮影感度と測光結果とに基づいて適正な本発光量を算出する。そして、受信したマニュアル発光量と、該マニュアル発光量に対応する、測光結果を加味した適正な本発光量との露出偏差(差分量)を算出する。
なお、設定されたマニュアル発光量とプリ発光量の関係については、本実施の形態では、マニュアル発光量の如何に拘らず、フル発光量、すなわちスレーブストロボSAの最大発光量の1/nをプリ発光量とし、プリ発光量を一定の発光量に規定している。
このように、プリ発光量を一定としたのは、次の理由による。すなわち、設定されたマニュアル発光量に応じたプリ発光量とすると、そのマニュアル発光量が小さい場合は、プリ発光量が極めて小さくなってしまい、被写体とスレーブストロボSAの距離が離れると、正しく測光できなくなる可能性があるからである。
なお、プリ発光量を一定にしたとしても、設定されたマニュアル発光量が分かれば、測光結果を加味した当該マニュアル発光量に対応する適正発光量を算出することは可能である。また、算出したスレーブストロボSAのマニュアル発光量と適正発光量との露出偏差が、例えば+2EVであれば、スレーブSA,SB、SCの本発光量を2段ずつ減少させればよい。
<ステップS104>
ステップS103で算出した各ストロボの発光量の最小値が、それらストロボの制御可能範囲外である場合は、システムコントローラ50は、ステップS105に進み、制御可能範囲内である場合は、ステップS108に進む。
<ステップS105、S106、S107>
システムコントローラ50は、制御可能範囲外の算出発光量に係るストロボについて、オートシフトモード(変更モード)が設定されている場合は、ISO感度、絞り等を適宜変更して、当該ストロボの制御可能範囲内の光量で撮影できるように設定する。(ステップS105,S107)。
一方、オートシフトモードが設定されていない場合は、システムコントローラ50は、当該ストロボに係る発光量表示を点滅表示(図9(b)の×マーク参照)することで、ユーザに警告する(ステップS105、S106:警告モード)。システムコントローラ50は、ステップS106,叉はS107の処理を行った後、ステップS108に進む。
<ステップS108>
システムコントローラ50は、ステップS103で算出された各ストロボM,SA,SB,SCの適正光量を、各ストロボM,SA,SB,SCに対して送信する(図8の時刻t2の光パルスPD参照)。この場合、スレーブストロボSA,SB,SCへの適正光量の送信は、マスターストロボMが光通信により行う。
<ステップS109>
各ストロボM,SA,SB,SCは、自己の設定発光量を受信に係る適正光量に設定し直す。図9(a)は、その際のマスターストロボMの表示器460の表示画面を示し、図9(c)は、スレーブストロボSAの表示器460の表示画面を示している。なお、図9(b)は、ステップS106で説明したように、算出に係る適正光量が制御可能範囲外の光量となった場合のマスターストロボMの表示器460での警告情報を含む表示画面を示している。
<ステップS110、S111>
その後、レリーズスイッチSW2がONされると、システムコントローラ50は、マスターストロボM、及びマスターストロボMを介してスレーブストロボSA,SB,SCに対して、本発光を指示する。この場合、マスターストロボMは、光通信により、本発光指示コマンドをスレーブストロボSA,SB,SCに対して送信する(図8時刻t3の光パルスPE参照)。
そして、カメラ本体100のシャッタが全開されると同時に、システムコントローラ50は、マスターストロボM、及びマスターストロボMを介してスレーブストロボSA,SB,SCに対して、本発光スタート信号を出力する。この場合、マスターストロボMは、光通信により、本発光スタート信号をスレーブストロボSA,SB,SCに対して送信する(図8時刻t4の光パルスEP参照)。
これにより、ステップS109で設定した適正光量でマスターストロボM、スレーブストロボSA〜SCが本発光し、その本発光に係る光量の下で撮影動作が行われる。この場合、S109で設定した各ストロボ装置の適正光量は、原則として、ユーザが設定した各ストロボ装置の光量の光量比を維持したものとなる。ただし、制御可能範囲外の算出光量がある場合は、オートシフトモードが設定されていない場合だけでなく、オートシフトモードが設定されている場合であっても、ユーザが設定した各ストロボ装置の光量の光量比を維持できないときもある。
次に、設定光量が相対光量の場合の露出決定処理を、図10,11のフローチャート、及び図12のタイミングチャートを用いて説明する。
図10,11のフローチャートに係る処理は、ストロボマニュアル露出の自動設定モードに設定されている場合に、マルチ設定スイッチ66をオンすると、カメラ本体100のシステムコントローラ50により実行される。
ここでは、図6(b)に示したように、スレーブストロボSA相対光量の基準とする相対光量モードが設定されているものとする。相対光量モードは、前述した絶対光量モードのように各スレーブストロボの発光量が設定された光量比となるように発光量を制御するモードではなく、各スレーブストロボの発光による被写体の反射光が設定された光量比となるように発光量を制御するモードである。すなわち、スレーブストロボSAの発光量を適正発光量の基準として、スレーブストロボSBは、その1段落ちの反射光量となる発光量(スレーブストロボSAの1/2の反射光量)となるものとする。同様に、スレーブストロボSCは、2段落ちの反射光量となる発光量(スレーブストロボSAの1/4の反射光量)となるものとする。
要するに、第2の実施の形態は、被写体距離が各ストロボ装置間で異なる、或は、各ストロボ装置間でディフーズ時の光拡散効果が異なる等により、発光量と反射光量との対応関係が、各ストロボ装置間で異なる場合を想定している。
<ステップS201>
システムコントローラ50は、通信線499(図1参照)を介して、マスターストロボMに対して、スレーブストロボSAへのプリ発光(予備発光)指令を行うように要求する。すると、マスターストロボMは、その要求に応えて、自己のキセノン管451をパルス発光させて光信号を発する光通信により、スレーブストロボSAに対してプリ発光指令コマンドを送信する。
具体的には、マスターストロボMは、スレーブストロボSAに対して、図12のタイムチャートにおいて、時刻t0に光信号パルス列PAを発生し、時刻t1にスタートパルスSPAを発生する。この光信号パルス列PAには、プリ発光指令コマンドだけでなく、送信先情報(ここでは、スレーブストロボSAの識別情報)、プリ発光の条件(発光量など)等の他の情報も含まれている。
<ステップS202>
スレーブストロボSAは、マスターストロボMから受信した光信号パルス列により、自己に対する指令であると認識し、後続のスタートパルス(図12のSPA参照)を受信する。それにより、マスターストロボMを介してカメラ本体100から指令された条件で、プリ発光を行う。
<ステップS203>
システムコントローラ50は、スレーブストロボSAのプリ発光に同期して、被写体からの反射光を測光センサ7で受光する。同時に、システムコントローラ50は、マスターストロボMからスレーブストロボSAに設定されたマニュアル発光量の設定値を受信する。そして、受信したマニュアル発光量と、測光結果に基づいて算出された適正な本発光量との露出偏差を算出する。
<ステップS204>
システムコントローラ50は、マスターストロボMに対して、スレーブストロボSBへのプリ発光(予備発光)指令を行うように要求する。すると、マスターストロボMは、その要求に応えて、自己のキセノン管451をパルス発光させて光信号を発する光通信により、スレーブストロボSBに対してプリ発光指令コマンドを送信する。
具体的には、マスターストロボMは、スレーブストロボSBに対して、図12のタイムチャートにおいて、時刻t2に光信号パルス列PBを発生し、時刻t3にスタートパルスSPBを発生する。この光信号パルス列PBには、プリ発光指令コマンドだけでなく、送信先情報(ここでは、スレーブストロボSBの識別情報)、プリ発光の条件(発光量など)等の他の情報も含まれている。
<ステップS205>
スレーブストロボSBは、マスターストロボMから受信した光信号パルス列により、自己に対する指令であると認識し、後続のスタートパルス(図12のSPB参照)を受信する。それにより、マスターストロボMを介してカメラ本体100から指令された条件で、プリ発光を行う。
<ステップS206>
システムコントローラ50は、スレーブストロボSBのプリ発光に同期して、被写体からの反射光を測光センサ7で受光する。同時に、システムコントローラ50は、マスターストロボMからスレーブストロボSBに設定されたマニュアル発光量の設定値を受信する。そして、受信したマニュアル発光量と、該マニュアル発光量に対応する、測光結果を加味した適正な本発光量との露出偏差を算出する。
<ステップS207>
システムコントローラ50は、マスターストロボMに対して、スレーブストロボSCへのプリ発光(予備発光)指令を行うように要求する。すると、マスターストロボMは、その要求に応えて、自己のキセノン管451をパルス発光させて光信号を発する光通信により、スレーブストロボSCに対してプリ発光指令コマンドを送信する。
具体的には、マスターストロボMは、スレーブストロボSCに対して、図12のタイムチャートにおいて、時刻t4に光信号パルス列PCを発生し、時刻t5にスタートパルスSPCを発生する。この光信号パルス列PCには、プリ発光指令コマンドだけでなく、送信先情報(ここでは、スレーブストロボSCの識別情報)、プリ発光の条件(発光量など)等の他の情報も含まれている。
<ステップS208>
スレーブストロボSCは、マスターストロボMから受信した光信号パルス列により、自己に対する指令であると認識し、後続のスタートパルス(図12のSPC参照)を受信する。それにより、マスターストロボMを介してカメラ本体100から指令された条件で、プリ発光を行う。
<ステップS209>
システムコントローラ50は、スレーブストロボSCのプリ発光に同期して、被写体からの反射光を測光センサ7で受光する。同時に、システムコントローラ50は、マスターストロボMからスレーブストロボSCに設定されたマニュアル発光量の設定値を受信する。そして、受信したマニュアル発光量と、該マニュアル発光量に対応する、測光結果を加味した適正な本発光量との露出偏差を算出する。
次に、システムコントローラ50は、ステップS203,S206,S209で求めた露出偏差に基づいて、スレーブストロボSAの発光量を決定する。そして、システムコントローラ50は、スレーブストロボSBの露出偏差、及びスレーブストロボSAに対するスレーブストロボSBの設定偏差(例えば、スレーブストロボSAに対して1段落ち等)を考慮して、スレーブストロボSBの発光量を決定する。システムコントローラ50はスレーブストロボSCの発光量についても、スレーブストロボSBと同様の手法で決定する。
<ステップS210>
ステップS209で決定した各ストロボ装置の発光量の最小値が、それらストロボ装置の制御可能範囲外である場合は、システムコントローラ50は、ステップS211に進み、制御可能範囲内である場合は、ステップS214に進む。
<ステップS211、S212、S213>
システムコントローラ50は、制御可能範囲外の発光量に係るストロボについて、オートシフトモードが設定されている場合は、ISO感度、又は絞り値、或はISO感度と絞り値を適宜変更して、当該ストロボの制御可能範囲内の光量で撮影できるように設定する。ステップS211,S213参照。
一方、オートシフトモードが設定されていない場合は、システムコントローラ50は、当該ストロボに係る発光量表示を点滅表示することで、ユーザに警告する(ステップS211、S212)。システムコントローラ50は、ステップS212,叉はS213の処理を行った後、ステップS214に進む。
<ステップS214>
システムコントローラ50は、ステップS209で決定された各ストロボM,SA,SB,SCの発光量を、各ストロボM,SA,SB,SCに対して送信する(図12の時刻t6の光パルスPD参照)。この場合、スレーブストロボSA,SB,SCへの発光量の送信は、マスターストロボMが光通信により行う。
<ステップS215>
各ストロボM,SA,SB,SCは、自己の設定発光量を受信に係る発光量に設定し直す。
<ステップS216、S217>
その後、レリーズスイッチSW2がONされると、システムコントローラ50は、マスターストロボM、及びマスターストロボMを介してスレーブストロボSA,SB,SCに対して、本発光を指示する。この場合、マスターストロボMは、光通信により、本発光指示コマンドをスレーブストロボSA,SB,SCに対して送信する(図12時刻t7の光パルスPE参照)。
そして、カメラ本体100のシャッタが全開されると同時に、システムコントローラ50は、マスターストロボM、及びマスターストロボMを介してスレーブストロボSA,SB,SCに対して、本発光スタート信号を出力する。この場合、マスターストロボMは、光通信により、本発光スタート信号をスレーブストロボSA,SB,SCに対して送信する(図12時刻t8の光パルスEP参照)。
これにより、ステップS215で設定した適正光量でマスターストロボM、スレーブストロボSA〜SCが本発光し、その本発光に係る光量の下で撮影動作が行われる。
次に、図7のS107、及び図11のS213で各ストロボ装置の発光量(本発光量:適正光量)が一旦設定された後、ユーザが絞り値を変更した場合の処理を、図13のフローチャートに基づいて詳細に説明する。
<ステップS301>
システムコントローラ50は、測光結果に基づいて適正光量を算出・設定した後、ユーザが設定に係る絞り値を変更した場合は、ユーザ設定のストロボ装置の数に応じて、各ストロボ装置の発光量を再演算・再設定を行う。例えば、スレーブストロボSAが「−3(1/8発光)」の場合に、ユーザが絞り値を2段絞った値に変更したとすると、システムコントローラ50は、スレーブストロボSAの発光量を「−1(1/2発光)」に変更して再設定する。システムコントローラ50は、他のスレーブストロボSB、SCも同様にして発光量の再設定を行う。
<ステップS302>
システムコントローラ50は、ステップS301で再設定した各スレーブストロボSA〜SCの発光量の中で最小の発光量が、当該スレーブストロボの制御可能範囲外である場合は、ステップS303に進み、制御可能範囲内の場合はステップS306に進む。
<ステップS303、S304、S305>
システムコントローラ50は、制御可能範囲外の場合であって、当該ストロボ装置においてオートシフトモードが設定されている場合(露出制御パラメータ変更モード)は、ステップS305で、ISO感度を変更する。そうすることで、ストロボの制御可能範囲内の発光量で可及的に再設定に係る発光量に相当する露出が得られるようにする。
一方、オートシフトモードが設定されていない場合(露出制御パラメータ不変更モード)は、例えば、図9(b)に示すように、制御可能範囲外となるスレーブストロボの発光量表示を点滅して、ユーザに警告する(ステップS304)。
<ステップS306>
システムコントローラ50は、ステップS301で再演算された各ストロボM,SA,SB,SCの発光量を、各ストロボM,SA,SB,SCに対して送信する。この場合、スレーブストロボSA,SB,SCへの発光量の送信は、マスターストロボMが光通信により行う。
<ステップS307>
各ストロボM,SA,SB,SCは、自己の設定発光量を受信に係る発光量に設定し直す。なお、図7のS107、及び図11のS213で各ストロボ装置の発光量が一旦設定された後、ユーザがISO感度を変更した場合の処理は、図13のフローチャートで絞りとISO感度を置き換えただけであるので詳細な説明は省略する。この場合、ステップS305に相当する処理において、絞り値を変更することで、ストロボの制御可能範囲内の発光量で可及的に再設定に係る発光量に相当する露出が得られるようにする。
また、図7のS107、及び図11のS213で各ストロボ装置の発光量が一旦設定された後、ユーザが絞り値とISO感度を変更した場合、即ち、調光補正を行った場合の処理もほぼ同様であるので詳細な説明は省略する。この場合、ステップS305に相当する処理において、絞り値又はISO感度を変更することで、ストロボの制御可能範囲内の発光量で可及的に再設定に係る発光量に相当する露出が得られるようにする。
以上の処理により、マニュアル発光の設定でありながら、オートシフトモードを設定しておくことで、測光結果に応じた適正発光量に自動的に設定することができ、露出の決定動作を容易に行う事が可能になった。
さらに、露出制御パラメータ(絞り値又はISO感度、或は絞り値とISO感度など)の値を変更した場合でも、発光量または、他の露出制御パラメータの値を自動的に変更する事で、常に適正な露出を得ることが可能になった。
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されることなく、種々、応用変形することができる。例えば、上記の実施の形態では、キセノン管をパルス発光させて、マスターストロボからスレーブストロボに対して情報を通信していたが、この情報は電波を用いて伝達することも可能である。この場合は、図3に示したフォトダイオード456、及び受光回路457の代わりに、アンテナ、及び送受信回路を設ければよい。
また、オートシフトモードの下で絞り値、及び撮影感度を変更しても適正露出を維持できない場合は、その旨の警告情報を表示することも可能である。この警告情報には、適正露出のまま撮影するか否かの操作ボタンを併せて表示するのが望ましい。
100…カメラ本体
400…ストロボ発光装置
50…システム制御回路
66…マルチ設定スイッチ
70…操作部
72…光通信部

Claims (7)

  1. 撮像装置と複数のストロボ発光装置を用いて撮影を行う撮影システムであって、
    前記複数のストロボ発光装置に対して発光量を設定するための第1の設定操作手段と、
    前記撮像装置に対して絞り値、及び撮影感度を設定するための第2の設定操作手段と、
    被写体からの反射光を測光する測光手段と、
    前記測光手段で得られた測光結果と前記第2の設定操作手段により前記撮像装置に対して設定された絞り値、撮影感度とに基づいて、前記複数のストロボ装置の適正光量をそれぞれ算出する算出手段と、
    前記第1の設定操作手段により設定された発光量と前記算出手段により算出された適正光量との差分に応じて、前記第1の設定操作手段により設定された発光量を変更する変更手段と、
    を有することを特徴とする撮影システム。
  2. 前記変更手段は、前記第1の設定操作手段により設定された前記複数のストロボ発光装置の発光量の光量比を維持したまま、前記第1の設定操作手段により設定された発光量を変更することを特徴とする請求項1に記載の撮影システム。
  3. 前記算出手段は、前記複数のストロボ発光装置のいずれかで予備発光を行った際の測光結果と、前記第1の設定操作手段により設定された発光量の光量比とに基づいて、前記複数のストロボ装置の適正光量をそれぞれ算出することを特徴とする請求項1または2に記載の撮影システム。
  4. 前記算出手段は、前記複数のストロボ発光装置のそれぞれで予備発光を行い、予備発光を行った際のそれぞれの測光結果と、前記第1の設定操作手段により設定された発光量の光量比とに基づいて、前記複数のストロボ装置の適正光量をそれぞれ算出することを特徴とする請求項1または2に記載の撮影システム。
  5. 前記適正光量が、対応するストロボ発光装置で発光できない光量である場合、前記絞り値、又は撮影感度を変更する露出制御手段を有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の撮影システム。
  6. 前記適正光量が、対応するストロボ発光装置で発光し得ない光量である場合に、前記絞り値、又は撮影感度を変更する変更モードと、前記絞り値、及び撮影感度を変更せずに警告情報を表示する警告モードとを有することを特徴とする請求項5に記載の撮影システム。
  7. 発光量を設定するための第1の設定操作手段を有する複数のストロボ発光装置を用いた撮影が可能な撮像装置であって、
    絞り値、及び撮影感度を設定するための第2の設定操作手段と、
    被写体からの反射光を測光する測光手段と、
    前記測光手段で得られた測光結果と前記第2の設定操作手段により前記撮像装置に対して設定された絞り値、撮影感度とに基づいて、前記複数のストロボ装置の適正光量をそれぞれ算出する算出手段と、
    前記第1の設定操作手段により設定された発光量と前記算出手段により算出された適正光量との差分に応じて、前記第1の設定操作手段により設定された発光量を変更する変更手段と、
    を有することを特徴とする撮像装置。
JP2009209362A 2009-09-10 2009-09-10 撮影システム、及び撮像装置 Pending JP2011059406A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009209362A JP2011059406A (ja) 2009-09-10 2009-09-10 撮影システム、及び撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009209362A JP2011059406A (ja) 2009-09-10 2009-09-10 撮影システム、及び撮像装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011059406A true JP2011059406A (ja) 2011-03-24

Family

ID=43947104

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009209362A Pending JP2011059406A (ja) 2009-09-10 2009-09-10 撮影システム、及び撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011059406A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017211483A (ja) * 2016-05-25 2017-11-30 オリンパス株式会社 フラッシュ装置および発光量制御方法
US11006027B2 (en) 2018-12-13 2021-05-11 Canon Kabushikikaisha Photographing system for setting light emission amount of strobe, illumination apparatus, and control method

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017211483A (ja) * 2016-05-25 2017-11-30 オリンパス株式会社 フラッシュ装置および発光量制御方法
US11006027B2 (en) 2018-12-13 2021-05-11 Canon Kabushikikaisha Photographing system for setting light emission amount of strobe, illumination apparatus, and control method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5268438B2 (ja) ストロボ装置、撮像装置およびその制御方法
JP5071233B2 (ja) カメラおよびカメラシステム
JP5769436B2 (ja) 撮像装置、通信装置及びカメラシステム
JP4325158B2 (ja) 閃光制御装置、電子閃光装置、及び撮影システム
JP2007020125A (ja) 撮像装置
JP2012204953A (ja) 撮影システム、照明装置及びカメラ
JP2004126493A (ja) 閃光制御装置及び閃光制御システム
JP2011059406A (ja) 撮影システム、及び撮像装置
US8467673B2 (en) Imaging apparatus, camera system, and illumination apparatus
JP2006119264A (ja) 撮影装置
JP4040290B2 (ja) 撮影装置および撮影システム
JP2009290467A (ja) 撮像装置
JP6544941B2 (ja) 光学機器の制御方法、レンズ装置、撮像装置および撮影システム
JP2010134091A (ja) ストロボ装置、撮像装置およびカメラシステム
JP2006106201A (ja) カメラ
JP2007178925A (ja) 撮像装置、ストロボ装置、及びストロボ装置の制御方法
JP2007322895A (ja) 撮像装置及びその制御方法
JP2006227228A (ja) 照明撮影装置、照明装置及び撮影装置
JP2006091820A (ja) 撮像装置、ストロボ装置、ストロボ発光制御方法、及びプログラム
JP4635427B2 (ja) マスタ閃光装置
JP5182323B2 (ja) マスタ閃光装置
JP7374778B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法
JP2008270987A (ja) 撮像装置及びその制御方法
JP4426812B2 (ja) デジタルカメラ
JP2004109473A (ja) カメラの閃光撮影制御方法