JP2008129276A - 撮影装置 - Google Patents

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Abstract


【課題】電源投入後の初回撮影において、補助光発光を伴う撮影の許可が撮影を行なおうとしているときの被写界輝度に応じて撮影者に通知される撮影装置を提供する。
【解決手段】システム制御回路は、ステップS502の処理で電源スイッチがオンされたことを受けて測光を行なって、ステップS503の処理で測光によって検出された被写界輝度に応じた量の電荷に相当する電圧を算出する。そしてステップS504の処理で充電回路に、算出した電圧に達するまでコンデンサへの充電を行なわせる。ステップS506の処理で算出した電圧になったと判定したときに画像表示部に指示して充電が完了したことを画像の表示により撮影者に通知させて補助光発光を伴う撮影を許可する。
【選択図】図5

Description

本発明は、撮影レンズで被写体を撮像素子上に結像させ該撮像素子で被写体を表わす画像信号を生成する撮影装置に関する。
従来より撮影装置には、被写界輝度が低輝度のときに撮影補助光を発光する補助光発光部が配備されている。この補助光発光部には発光源としてキセノン管が配備されているものが多く、このキセノン管に発光を行なわせるときには、コンデンサに蓄積しておいた電荷をキセノン管に向けて放電させることにより発光を行なわせている。このためキセノン管を発光源として用いる場合には放電用のコンデンサに電荷を蓄積するための充電装置が必要となる。
ところで、キセノン管が配備された撮影装置においては、撮影装置の電源が遮断された
後に電源が再投入されたときの初回撮影において撮影補助光を伴う撮影を行なうことができない場合がある。これは、コンデンサの自己放電によってコンデンサの電荷量が減ることによる。
この様な場合に撮影者によって撮影補助光を伴う撮影が行なわれてしまうと困るので従来においては表示画面等を用いて撮影者にコンデンサへの充電が完了していない旨の通知を行なってユーザに充電が完了するまで撮影を思い留まらせている。
しかし、電源が投入されてから満充電が完了するまで充電が行なわれると、時間がかかり過ぎてなかなか補助光を伴う撮影の許可が撮影者に対して通知されなくなってしまう。そこでコンデンサへの充電時間をできるだけ短くして補助光を伴う撮影の許可を早期に撮影者に与えるための提案が数多くなされている(例えば特許文献1〜特許文献4参照)。
特許文献1では、電源が投入されたときに発光に必要な最小限の電荷(コンデンサに発生する電圧としては270V程度になる)が蓄積されるまで待機充電を行なっておいて待機充電が完了したときに充電が完了したことを撮影者に通知して補助光発光を伴う撮影を早期に許可する技術が提案されている。この特許文献1の技術では、もしも撮影時の測光結果から待機充電中に蓄積された電荷を上回る電荷が必要であると判定されたとしても追加充電が短時間のうちに行なわれてほぼ撮影操作のタイミングで補助光発光を伴う撮影が行なわれる。
また特許文献2では待機充電を行なっておいて追加充電を行なうにあたってはフラッシュのガイドナンバーと撮影感度と被写体距離情報とから算出される絞り値が絞り補正が可能な範囲外であると判定した場合に追加充電が行なわれ、さらに特許文献3では待機充電を行なっておいて焦点距離が可変な撮影レンズの焦点距離がズームスイッチの操作により所定の焦点距離よりも遠い距離側になっている場合に追加充電を行なう技術が提案されている。
また特許文献4には、充電中であることと充電完了したことを通知するときの表示形態を変えて補助光発光を伴う撮影が許可されたことを分かり易く撮影者に通知する技術が提案されている。
ここで、被写界輝度に応じて充電によりコンデンサにどの程度の電荷を充電する必要があるかを説明する。
図1は、EV(Exposure Value)値で表される被写界輝度に応じてコンデンサにどの程度の電荷を充電する必要があるかを、充電によりコンデンサに発生する電圧の大きさで示した図である。
例えば、夜景撮影やキャンドルショットなどの様に被写界が非常に暗い場合には図1に示す様に被写界輝度が2EV値以下となるので、キセノン管からのフル発光が必要となってコンデンサには満充電(300V)になるまでのフル充電が必要になる。また室内撮影においても、EV値がほぼ3EVから8EVとなってコンデンサにほぼフル充電に近い225V〜300Vの電圧が発生するまでの充電が必要になる。
これに対し、日中の室外撮影においてはどんよりとした曇り状態であってもEV値が9EV〜11EVとなってコンデンサに180V〜210Vの電圧が発生する程度の充電を行なえば済み、薄曇/日陰、あるいは明るい雲の場合に至ってはEV値が12EV〜13EVとなってコンデンサに僅か150V〜165Vの電圧が発生する程度の充電を行なえば済む。
また逆光補正や日中シンクロ撮影を行なう場合以外には発光を行なう必要はほとんどないが補助光を発光するとすると、晴れ、快晴時の海岸、快晴時の雪山においてはEV値が14EV以上となってコンデンサに僅か100V〜135V程度の電圧が発生する程度の充電が行なわれてさえいれば補助光発光を伴う撮影が可能となる。
例えば特許文献1のものの様に電源投入後に発光可能な最小の電圧である270Vまでの待機充電が行なわれ充電完了時に充電完了が通知された後補助光発光を伴う撮影が許可される構成であると、たとえ撮影操作時の測光により300V以上の充電電圧が必要であると判定されたとしても270Vから300Vまでの少しの追加充電で済むので撮影操作のタイミングとほぼ同じタイミングで補助光発光を伴う撮影が行なわれる。
しかし特許文献1の構成であると、もしも被写界輝度がEV値にして9EV〜11EVであった場合にはコンデンサの電圧が180V〜210Vもあれば充分に補助光発光を伴う撮影ができるのに270Vまでの充電の途中であることを理由に補助光発光を伴う撮影が許可されない。これを解決するために上記270Vをもう少し低い電圧例えば150V程度にすることが考えられるが、そうすると満充電が必要な場合に追加充電の時間が長くなって撮影操作タイミングと撮影タイミングとの間にタイムラグが発生してしまい、最悪補助光発光を伴う撮影を行なうことができなくなってしまう。
特開2000−231143号公報 特開平07−140511号公報 特開平07−072532号公報 実開平5−069739号公報
本発明は、上記事情に鑑み、電源投入後の初回撮影において、補助光発光を伴う撮影の許可が撮影を行なおうとしているときの被写界輝度に応じて撮影者に通知される撮影装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の撮影装置は、撮影レンズで被写体を撮像素子上に結像させその撮像素子で被写体を表わす画像信号を生成する撮影装置において、
キセノン管とコンデンサとを備え、そのコンデンサに蓄えられていた電荷を放電させることにより前記キセノン管から撮影補助光を照射する補助光発光手段と、
上記コンデンサを充電する充電手段と、
上記コンデンサに、補助光発光を伴う撮影を行なうのに十分な電荷が蓄えられたことを表わす充電完了を通知する充電完了通知手段と、
被写界輝度を測定する測光手段と、
この撮影装置への電力供給のオンオフを行なう電源スイッチと、
上記電源スイッチのオンを受けて上記充電手段に上記コンデンサへの充電を開始させるとともに上記測光手段に被写界輝度を測定させ、上記コンデンサに、上記測光手段により測定された被写界輝度に応じた量の電荷が蓄えられた時点で、上記充電完了通知手段に充電完了を通知させる制御手段とを備えたことを特徴とする。
上記課題を達成する上記本発明の撮影装置によれば、上記制御手段の制御の下に上記電源スイッチのオンが検知されたと同時に上記充電手段によって上記コンデンサへの充電が開始されるとともに、上記測光手段によって被写界輝度の測定が行なわれる。
従来においては、電源がオンされてからコンデンサに充電が行なわれて発光が可能になる最小の電荷量が蓄えられたときに一旦充電が停止され撮影操作が行なわれたときに電荷が足りないと判定された場合には追加充電が行なわれていたが、本発明によれば電源スイッチがオンされたときの被写界輝度に応じた量の電荷が蓄えられるまで上記充電手段によって充電が行なわれ充電が完了したときに充電完了が通知され撮影が許可される。
そうすると電源スイッチをオンした後の初回の撮影において補助光発光を伴う撮影を行なうことができるだけの電荷量が充電されたタイミングでいち早く撮影が許可されることになる。また撮影に必要な電荷量よりも多くの電荷量が充電されることにより撮影を行なうことができるのに充電中であることを理由に撮影が許可されないということがなくなる。
ここで、上記充電手段は、上記充電完了通知手段により充電完了が通知された後も、上記コンデンサに所定の満充電量の電荷が蓄えられるまで充電を継続するものであることが好ましい。
上記電源スイッチがオンされたと同時に被写界輝度が測定された場合には、撮影レンズが必ずしも被写体に向けられていないため、撮影しようとする被写体の被写界輝度が正確に測定されないことがある。そこで、上記充電完了通知手段に充電完了が通知された後も、上記コンデンサに所定の満充電量の電荷が蓄えられるまで充電を継続させると、電源スイッチがオンされたときに測定された測光値の誤差分を含む電荷が充分に充電される様になって充電完了が通知された後に撮影操作が行なわれた場合には追加充電を行なうことなく補助光を伴う撮影が適時に行なわれる。
また、当該撮影装置が、半押しと全押しとの2段押しのレリーズボタンと、
被写体までの距離を測定する測距手段とをさらに備え、
上記制御手段は、上記レリーズボタンの半押しを受けて上記測光手段に被写体輝度を測定させるとともに上記測距手段に被写体距離を測定させて、上記コンデンサへの、補助光発光を伴う撮影を行なうのに必要な必要充電量を算出し、現在の充電量がその必要充電量に足りないときに、上記充電手段が上記コンデンサの充電を停止していたときはその充電手段にそのコンデンサの充電を再開させるとともに、上記充電完了通知手段が充電完了を通知していたときはその通知を停止させ、上記コンデンサの充電量が上記必要充電量に達した時点で上記充電完了通知手段に充電完了を通知させるものであることが好ましい。
上記レリーズボタンが半押しされ上記測距手段で被写体距離が測定されたときに上記制御手段によって測定された被写体距離が所定の距離よりも遠い距離にあると判定された場合には、その遠い被写体距離に達するまでの撮影補助光を発光させるだけの電荷量がコンデンサに充電されていないことがある。また、電源投入時に上記測光手段で測光された被写界輝度は精度が悪く、撮影時の測光値との間に多少開きがある場合もある。この様なときに補助光発光を伴う撮影が行なわれると露出不足が発生してしまう。
そこで、上記レリーズボタンの半押しを受けて上記制御手段が、上記測光手段に被写界輝度を測定させるとともに上記測距手段に被写体距離を測定させ、上記コンデンサへの、補助光発光を伴う撮影を行なうのに必要な必要充電量を算出し、現在の充電量が必要充電量に足りないときには、上記充電手段に上記コンデンサへの充電を再開させるとともに上記充電完了通知手段に充電完了の通知を一旦取り消させることにより撮影許可を取り消して撮影不能であることを撮影者に通知する構成にしておくと良い。
このように半押し時に正確に測定された被写界輝度や被写体距離に応じて明らかに露出不足が起こると判定されたときに撮影許可が取り消される構成であると、誤って補助光発光を伴う撮影が行なわれてしまうことが防止される。
また、上記制御手段は、上記必要充電量未達成の状態で上記レリーズボタンが全押しされたときは、上記補助光発光手段に、上記コンデンサの現在の充電量で発光可能な最大光量の補助光発光を伴う撮影を行なわさせるものであると良い。
撮影者の中には露出不足が起きてもどうしても撮影を行なっておきたいと思う人もいる。そこでレリーズボタンが一気に全押しされたときにはシャッタチャンスの方を優先して光量が足りなくても補助光を伴う撮影を行なうことができる構成にしておくと良い。
さらに上記制御手段は、上記必要充電量未達成の状態で上記レリーズボタンが全押しされたときは、撮影感度を現在の撮影感度よりも上げた、補助光発光を伴う撮影を行なうものであるとなお良い。そうすると、露出不足は解消される。
また上記制御手段は、補助光発光を伴う撮影の終了後は、上記コンデンサに、撮影で発光した補助光の光量と同一の光量の補助光の発光に十分な電荷が蓄えられた時点で上記充電完了通知手段に充電完了を通知させるものであることが好ましい。
当該撮影装置で所定の間隔を隔てて複数回同じ被写体を連続して補助光発光を伴う撮影を行なう場合には、一回目の撮影時に算出された必要充電量と同一量の電荷が充電されたときに2回目の撮影を行なうことができる。
つまり上記コンデンサに、撮影で発光した補助光の光量と同一の光量の補助光の発光に必要な電荷が蓄えられた時点で上記充電完了通知手段によって充電完了が通知され補助光発光を伴う撮影が許可されると、一回目の撮影を行なった後、従来よりも速いタイミングで2回目の撮影を行なうことができる。
ここで、当該撮影装置が、被写体輝度によらず補助光を発光する強制発光モードを有し、強制発光モードにおいては、上記制御手段は、上記コンデンサに所定の満充電量の電荷が蓄えられた時点で上記充電完了通知手段に充電完了を通知させるものであると良い。
上記強制発光モードが選択され逆光補正等が行なわれる場合には、被写界輝度が高輝度であってもかなりの発光量が必要になるので、操作により強制発光モードが指定されたときには満充電量の電荷が蓄えられた時点で充電完了が通知された方が良い。
また、当該撮影装置が、撮影に先立って被写体に向けて赤目補正を行なう赤目補正発光モードを有し、赤目補正発光モードにおいては、上記制御手段は、上記測光手段により測定された被写界輝度に応じた量の電荷に、さらに赤目補正発光に必要な電荷を加えた電荷が蓄えられた時点で上記充電完了通知手段に充電完了を通知させるものであると良い。
以上説明した様に電源投入後の初回撮影において補助光発光を伴う撮影の許可が撮影を行なおうとしているときの被写界輝度に応じて撮影者に通知される撮影装置が実現する。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図2は本発明の一実施形態であるデジタルカメラ1の外観を示す図である。
図2(a)には、デジタルカメラを正面斜め上方から見た斜視図が示されており、図2(b)には、デジタルカメラを背面斜め上方から見た斜視図が示されている。
まず、図2(a)を参照してデジタルカメラ1の正面および上面の構成を説明する。
図2に示すデジタルカメラ1の正面中央にはレンズ鏡胴100が備えられている。そのレンズ鏡胴100内には撮影レンズ1021を含む撮影光学系が内蔵されている。なお、レンズ鏡胴100に内蔵されている撮影光学系は、焦点距離が可変な撮影光学系であって、ボディの背面側にあるズームスイッチ(後述する)の操作に応じて焦点距離が調節される。その撮影光学系が内蔵されているレンズ鏡胴100の上方にはファインダ101が備えられており、そのファインダ101の横には発光窓102が備えられている。この発光窓102からは、後述するシステム制御回路によって撮影補助光の照射が必要であると判定された場合に被写体に向けて撮影補助光が照射される。
また、カメラボディの上面にはレリーズボタン104やモードダイヤル105、さらに連写/単写切替スイッチ106が備えられている。
次に図2(b)を参照してデジタルカメラの背面側の構成を説明する。
図2(b)に示す様に背面にはファインダ機能を発揮する表示画面1501が備えられている。その表示画面1501の横方向には、この表示画面1501を表示状態にするか非表示状態にするかを切り替える画像表示ON/OFFスイッチ107や十字キーを含む多数の操作子を備えた操作部103が備えられている。この操作部103にはズームスイッチとしても用いられる十字キーの他にメニュー/OKキーやキャンセルキー、電源スイッチが含まれる。
図2(b)に示すメニューボタンが押されると表示画面1501上にはこのデジタルカメラが備えるいろいろなアプリケーションのメニューが表示される。このメニューの中には発光モードに関するものもあり、その中には、発光オフモード、発光オンモード、強制発光モード、赤目補正発光モードなどがあり、これらのうちのいずれかのモードが十字キーの操作により選択される。詳細は後述するが、ここで発光オンモードが選択されたときには、このデジタルカメラの電源スイッチがオンされたときの測光値つまり被写界輝度に応じた量の電荷が蓄えられるまで充電回路により補助光発光部が備える発光用のコンデンサに待機充電が行なわれる。また、強制発光モードが選択されたときには、測光値によらずに充電回路により補助光発光部が備える発光用のコンデンサに満充電に対応する量の電荷が蓄えられるまで待機充電が行なわれる。さらに赤目発光モードが選択されたときには、このデジタルカメラの電源スイッチがオンされたときの測光値に応じた量の電荷に、さらに赤目補正発光に必要な電荷を加えた電荷が蓄えられるまで待機充電が行なわれる。
図3は図2のデジタルカメラ1の内部の構成を示す構成ブロック図である。
図3を参照してデジタルカメラ1内部の構成を説明する。
本実施形態のデジタルカメラ1ではすべての処理がシステム制御回路110によって制御されている。このシステム制御回路110の入力部には図2に示したレリーズボタン104、モードダイヤル105,単写/連写切替スイッチ106などの操作子や操作部103の中の複数の操作子それぞれが接続されていてそれらの操作子のうちのいずれかの操作により操作信号がこのシステム制御回路110に供給されてくると、それらの操作子のうちの少なくとも一つの操作に応じた処理が開始される。
また本実施形態のデジタルカメラ1は、着脱自在な記憶媒体であるメモリカード200が媒体装填室100Aに装着されてその媒体装填室100Aに装填されたメモリカード200に撮影画像を表わす画像信号が記録されるようになっているので、記憶媒体であるメモリカード200が媒体装填室100A内に装着されているかどうかを検知するための記憶媒体着脱検知手段108が備えられている。さらに背面側にある画像表示ON/OFFスイッチ107や図2には図示されていないが表示画面の表面を覆って保護するための防護用扉の開閉を検知する画像表示部開閉検知手段109も備えられている。これらの記憶媒体着脱検知手段108や画像表示ON/OFFスイッチ107や画像表示部開閉検知手段109それぞれからの信号もシステム制御回路110に供給されるようになっていてシステム制御回路110はそれらの信号を受けて適宜処理を実行するようにもなっている。またシステム制御回路110は、撮影モード時には図2に示すデジタルカメラ1の背面側に配備されている十字キーの操作に応じてズーム制御手段1020に指示して撮影レンズ1021の中のズームレンズを移動させている。このようなズームレンズの移動によって撮影レンズ1021の焦点距離が変わり撮影領域も変わる。
またシステム制御回路110では、CCD固体撮像素子120で生成された画像信号に基づいてシステム制御回路110によりTTL(Through The Lens)測距とともにTTL測光が行なわれている。TTL測距にあっては、システム制御回路110が測距制御手段1030に指示して撮影光学系1021の中のフォーカスレンズを光軸に沿って移動させることによりピントを移動させながらCCD固体撮像素子120に所定のタイミングごとに画像信号を生成させ生成させた画像信号のコントラストを所定の間隔ごとに検出していくことによってピントの検出が行なわれている。以降の説明においては、このフォーカスレンズを光軸に沿って移動させることによりピントを近い方から遠い方へと移動させながらピントの検出を行なうことをAFサーチという。
また、TTL測光にあっては、システム制御回路110がCCD固体撮像素子120で生成された画像信号の輝度を検出することによりTTL測光が行なわれている。
そのTTL測光の測光結果に応じては、システム制御回路110は、露光制御手段1040に指示してその露光制御手段1040に絞り1041の開口径を調節させたり、不図示のメカニカルシャッタのシャッタ秒時を調節させたりしている。
また被写界輝度が低いというTTL測光の結果を受けてシステム制御回路110は、補助光発光部11内のトランジスタIGBTのゲートに発光を促す制御信号FTを供給してコンデンサCに蓄えられていた電荷をキセノン管Xeに放電させることによりキセノン管Xeを発光させ被写体に向けて撮影補助光を照射させてもいる。
なおシステム制御回路110内には、ホワイトバランス調整部やγ補正部やYC変換部等も設けられていて画像処理回路140内の色温度検出部で検出された色温度に基づいてホワイトバランス調整部でホワイトバランス調整が行なわれたり、画像表示部150が備える表示画面1501の表示仕様に適した信号にするためにγ補正部でγ補正部が行なわれたり、さらにγ補正が行なわれた後のR、G、Bの各色信号がどのような表示部でも表示される様にYC変換部でYC信号に変換されたりしている。
ここで、図3を参照してこのデジタルカメラの動作の概要を説明する。
まずデジタルカメラ1の操作部103内の電源スイッチが投入されると、不揮発性メモリ110A内の全体処理プログラムの手順にしたがってシステム制御回路110によりこのデジタルカメラ1全体の動作が統括的に制御され撮影処理が開始される。その不揮発性メモリ110Aの他にこの撮影処理が行なわれているときのフラグや処理変数などが一時記憶されるメモリ110Bも配備されている。この例では電池Btの消費電力を抑制するために操作部103内の電源スイッチが投入されシステム制御回路110(システム制御回路110には電池Btからの電力が常に供給されている)により電源スイッチが投入されたことが検知されたときに初めて電池Btから電源制御手段111bを介して各ブロックに電力が供給される。こうして各ブロックに電力が供給されると、デジタルカメラは動作状態になる。
また本実施形態のデジタルカメラ1においては、システム制御回路110が、電源スイッチのオンを受けてシステム制御回路110内部の測光手段で被写界輝度を測定するとともに充電回路11Aに指示して、補助光発光部11内のコンデンサCに対して内部の測光手段で測定した被写界輝度に応じた量の電荷が蓄えられるまでの待機充電を開始させている。さらに本実施形態のシステム制御回路110は、待機充電により被写界輝度に応じた量の電荷が蓄えらた時点で、画像表示部150に指示してその画像表示部150が備える表示画面1501上に充電が完了したことを通知させている。
本実施形態においては、本発明にいう測光手段の一例がシステム制御回路110内に構成されており、本発明にいう測距手段の一例もシステム制御回路110内に構成されている。また、本発明にいう制御手段の一例もシステム制御回路で構成されており、さらに本発明にいう充電完了通知手段の一例が、システム制御回路110と画像表示部150とで構成されている。
図4は、充電完了通知手段の一部を構成する画像表示部150が備える表示画面1501上に充電が完了していないことが通知されているときの画像と、充電が完了したことが通知されたときの画像を示す図である。
操作により発光オンモードが指定されるとともにモードダイヤル105が撮影モードに切り替えられている状態にあるときに電源スイッチがオンされると表示画面1501上に図4(a)の画像が表示される。この例では充電中であることが分かる様にさらに点滅表示が行なわれ所定の時間が経過した後に表示画面が消灯されることにより補助光発光を伴う撮影が不能であることが撮影者に通知される。その後、所定の時間を経て充電が完了すると、表示画面が再び点灯して図4(b)の画像表示に切り替えられて撮影スタンバイ状態となったことが撮影者に通知され撮影が許可される。
図3に戻ってデジタルカメラ1の動作を構成とともに説明していく。
図3に示すように、図2に示すレンズ鏡胴100内にはフォーカスレンズやズームレンズを含んだ撮影レンズ1021、さらに光量調節用の絞り1041などが配備された撮影光学系が内蔵されている。またこの例においてはレンズを保護するレンズバリア1011が配備されている例が示されており、電源スイッチが投入されるとバリア制御手段1010によってそのレンズバリア1011が解放されて図2に示すようにレンズ鏡胴が繰り出され撮影レンズ1021が表面に露出する構成になっている。
この電源スイッチが投入されたときにモードダイヤル105が撮影側に切り替えられていた場合には、まず表面に露出した撮影レンズ1021を通ってCCD固体撮影素子120に結像された被写体像を表わす画像信号が、タイミング発生回路121からのタイミング信号に基づいて所定の間隔ごと(例えば16.5msごと)に間引かれてA/D変換回路130へと出力される。出力された画像信号がA/D変換回路130でアナログの画像信号からデジタルの画像信号に変換されさらにデジタルの画像信号がメモリ制御部111aの制御の下に画像処理回路140に導かれてこの画像処理回路140でRGBの画像信号がそれぞれR色信号、G色信号、B色信号に分離される。さらにR色信号,G色信号,B色信号それぞれに分離された各色信号がメモリ制御部111aの制御の下にバスを介してシステム制御回路110に導かれ、画像処理回路140内の色温度検出回路で検出された色温度の情報がシステム制御回路110に供給されシステム制御回路110内のホワイトバランス調整部でホワイトバランスが調整される。なお、本実施形態のA/D変換回路130には、可変利得アンプが内蔵されており、システム制御回路110からの制御信号に応じて利得が調整され撮影感度が調整される様にもなっている。
さらにホワイトバランス部でホワイトバランスが調整された後、このデジタルカメラ1が備える表示画面1501(図2参照)上に表示することができる様にシステム制御回路110内のγ補正部でγ補正が行なわれ、さらにYC変換部でYC信号への変換が行われた後、そのYC信号が画像表示メモリ151内に記憶される。こうしてこの画像表示メモリ151内に記憶された1フレーム分のYC信号がメモリ制御部111aの制御の下に読み出されてD/A変換回路160に導かれアナログの画像信号に変換されてから画像表示部150に供給される。
この例では、画像表示部150に所定の間隔ごとに新しい画像信号を供給することができるようにするために画像表示メモリ151を設けて、その画像表示メモリ151に少なくとも2フレーム分の画像信号を記憶することにより画像表示部150への画像信号の供給タイミングをうまく調整することができるようにして所定の間隔ごとに画像が繋がる様に切り替えられて成る動画像の表示を可能ならしめている。
前述したようにシステム制御回路110ではAFサーチによる測距結果に基づいて測距結果手段1030に指示して常に合焦点に撮影光学系1021内のフォーカスレンズを配置させたり、またズームスイッチが操作されたときにはズーム制御手段1020に指示してそのズームスイッチの操作によるズーム倍率に応じた位置に撮影光学系の中のズームレンズを配置させたりしているため、表示画面上には常にピントのあった、ズームスイッチの操作位置に応じたズーム倍率のスルー画が表示される。
また本実施形態では、上述した様に、発光オンモードが指定され電源スイッチが投入された直後には図4(a)の表示画面が点滅表示され所定の時間を経過した後に表示画面1501が消灯された後、電源スイッチが投入されたときに測定された被写界輝度に応じた電荷量が充電により蓄えられた時点で図4(b)の表示画面が点灯表示される。図4(b)の表示画面が表示されるのは撮影に必要な電荷量が蓄えられたときなので、その表示が表示された後においては、補助光発光を伴う撮影が許可され撮影者はいつでも補助光発光を伴う撮影を行なうことができる。
こうして撮影者によって発光オンモードが指定されているときには補助光発光に必要な電荷量の充電が完了したときに充電完了が表示画面の点灯とともに撮影者に通知される。この通知を受けた後撮影者によってレリーズボタン104が半押しされると、システム制御回路110によって補助光発光を伴う撮影に関する処理が開始される。
このレリーズボタン104が半押しされると、システム制御回路110の制御の下にシステム制御回路110内の測光手段の測光結果に応じて絞り調節手段によって絞りの開口径が調節されたり露出設定手段によってシャッタ秒時が設定されたり撮影補助光の発光が必要であるかどうかが判定されたりする。ここでシステム制御制御回路110の制御の下に絞りの開口径が調節され、さらに撮影補助光の発光が必要であると判定された場合にはレリーズボタン104の全押に同期してキセノン管Xeから撮影補助光を発光させることができる様に発光の準備が整えられる。
その後、レリーズボタン104が全押しされるとシステム制御回路110はタイミング発生回路121に指示してそのタイミング発生回路121に露光開始信号をCCD固体撮像素子120に向けて供給させてCCD固体撮像素子120に露光を調節させる。さらに撮影補助光が必要な場合にはトランジスタIGBTに発光を指示する制御信号FTを供給してコンデンサCからキセノン管Xeに電荷を放電させることによりキセノン管Xeから撮影補助光を照射させる。そして所定のシャッタ秒時が経過した後にシステム制御回路110は、タイミング発生回路121に指示を出して今度は露光終了信号をCCD固体撮像素子120に向けて供給させる。その露光終了信号に同期してCCD固体撮像素子120から露光が終了した後の画像信号がA/D変換回路130へと出力される。このA/D変換回路130でCCD固体撮像素子120から出力されたアナログの画像信号がデジタルの画像信号に変換され、さらにこのデジタルの画像信号がメモリ制御部111aに制御されバスを経由してメモリ180に供給される。そのメモリ180にCCD固体撮像素子120が備えるすべての画素からなる画像信号が記憶された後、システム制御回路110の制御の下にその画像信号が読み出されてシステム制御回路110内のホワイトバランス調整部で上記各色アンプに設定されたゲインでR信号・G信号・B信号それぞれの振幅が調整されることでホワイトバランスの調整が行なわれる。さらにγ補正やYC信号への変換が行なわれた画像信号が、バスを介して圧縮・伸張回路190に供給されYC信号からなる画像信号が圧縮されてメモリカード800に記憶される。
こうしてシステム制御回路110によってデジタルカメラの撮影動作が制御され撮影により得られた画像信号がメモリカード200に記録される。
なお、カメラボディに設けられているコネクタ1105にケーブルを介してアンテナが接続されると外部との間で無線通信が行なわれる通信手段1104や操作内容をユーザに伝えるための表示部1102なども配備されている。
ここで、システム制御回路110が行なう補助光発光を伴う撮影に関する処理を説明する。
図5は、システム制御回路110が行なう補助光発光を伴う撮影に関する処理の手順を示すフローチャートである。
発光オンモードが指定された状態にあるときに電源スイッチがオンされたことを受けてシステム制御回路110はこのフローの処理を開始する。
ステップS501で電源スイッチがオンされたかどうかを判定する。ここで電源スイッチがオンされていなければステップS501の処理を繰り返す。ステップS501で電源スイッチがオンされたと判定したらYes側へ進んでステップS502で被写界輝度の検出つまり測光を行なう。次のステップS503へ進んで、ステップS502で測定した被写界輝度の測定結果から発光に必要なコンデンサの電荷量に応じた電圧を算出し充電回路に指示してコンデンサCへの充電を開始させる。次のステップS504へ進んでステップS504で画像表示部150に指示して充電中であることを表示させる(図4(a)参照)。このときに充電中であることを通知するために図4(a)に示す様に点滅表示を行なわせた後、キー操作を無効にして表示画面1501を消灯させる。ステップS505で、補助光発光部11が備える充電電圧検出回路Detからの検出結果がステップS503で算出した電圧になったどうかを判定する。ステップS505で算出した電圧になっていないと判定したら、ステップS504に戻って充電を継続させ、ステップS505でステップS503の処理で算出した電圧になったと判定したら次のステップS506へ進む。ステップS506で画像表示部150に指示して表示画面1501を点灯させるとともに充電が完了したことを表示により通知させる(図4(b)参照)。
次のステップS507へ進んで充電回路にコンデンサへの充電を停止させずに継続させる。次のステップS508でレリーズボタンが半押しされたかどうかを判定する。このステップS508でレリーズボタンが半押しされていないと判定したら、ステップS507、S508の処理を繰り返し、ステップS508でレリーズボタンが半押しされたと判定したらステップS509へ進んでステップS509で測光と測距を行なう。次のステップS510へ進んでレリーズボタンが全押しされたかどうかを判定する。このステップS510で全押しされていないと判定したら次のステップS511へ進み、ステップS511でコンデンサの充電電圧を検出する。さらに次のステップS512で検出した充電電圧が必要充電量に達しているかどうかを、コンデンサに発生した電圧を充電電圧検出回路Detの検出結果に応じて判定する。このステップS512で必要充電量に達しておらず不足していると判定したら、ステップS513へ進んでステップS513で画像表示部150に指示して充電完了通知を一旦取り消させた後ステップS504に戻って充電中であることを画像表示部150に指示して表示画面1501の点滅表示により通知させる。以降ステップS504からステップS513までの一連の処理を行なわせ、ステップS512で充電量が充分であると判定したら、ステップS514へ進んでステップS514でレリーズボタンが全押しされたかどうかを判定する。ステップS514でレリーズボタンが全押しされていないと判定したらステップS514の処理を繰り返し、ステップS514でレリーズボタンが全押しされたと判定したらステップS515で補助光を伴う撮影を行なって、ステップS516で撮影により得た画像データを記録媒体に記録し保存する。
次のステップS517で電源スイッチがオフされたかどうかを判定しオフされていなかったら、ステップS518で次回の撮影に備えて今回の撮影で発光した補助光の光量を算出する。ステップS519で算出した光量と同一の光量の補助光の発光に十分な電荷が蓄えられるまで充電を行なうとともに画像表示部に指示して点滅表示を行なわせ、さらに操作キーの操作を無効にする処理を実行する。ステップS520で充電が完了したかどうかを判定し充電が未完の状態であると判定したらステップS519に戻って充電を継続させ、ステップS520で充電が完了したと判定したら、ステップS506に戻ってステップS506〜ステップS520までの一連の処理を繰り返す。そしてステップS517で電源がオフされたと判定したらこのフローの処理を終了する。
また、半押しから時間をかけずに全押しが行なわれた場合には、ステップS510でYes側へ進んでステップS5101でA/D変換回路内の可変利得アンプの利得を上げることにより撮影感度を上げてステップS515で補助光発光を伴う撮影を行なってステップS516からステップS520までの一連の処理を行なう。つまり一気押しされた場合にはステップS510でYes側へ進んでステップS5101で光量不足を補うために撮影感度を上げておいて、ステップS515でコンデンサの現在の充電量で発光可能な撮影光量の補助光発光を発光させて撮影を行っている。この様にしておくと、シャッタチャンスが優先され補助光発光を伴う撮影がシャッタチャンスに必ず行なわれる。
ここで、システム制御回路110が図5のフローの処理を実行しているときの時間の経過に応じてコンデンサCの電荷量がどのように変化するかを、図6を参照して説明する。
図6は、システム制御回路110が図5のフローの処理を実行して補助光発光を伴う撮影処理を行なっているときに時間の経過に応じてコンデンサの電荷量がどのように変化するかを説明する図である。図6の横軸は時間であり、図6の縦軸はコンデンサの電荷量に相当するコンデンサに発生する電圧の大きさである。
図6に示す様に、システム制御回路110は、電源スイッチがオンされた直後に測光を行なって測光値に応じた量の電荷に相当する電圧の大きさ(図6の例では210V)を算出し算出した電圧になるまでのコンデンサへの待機充電を充電回路11Aに指示して時刻t0から開始させる。時間が経過して時刻t1になったときに充電電圧検出回路Detの検出により、コンデンサの電圧が210Vになったと判定したら充電が完了したとして図4(b)に示す充電完了を表示画面1501上の表示により撮影者に通知させる。つまりこの時刻t1を越えた後、補助光発光を伴う撮影が許可される。
その後システム制御回路110は、レリーズボタン104の押下操作を待ち受けている間中、継続して充電回路11AにコンデンサCへの充電を行なわせ続ける。充電を行なわせている最中の時刻t2のときにレリーズボタン104が半押しされたら充電回路11Aに指示して一旦充電を停止させて測光および測距を行なう。ここで被写界輝度と被写体距離とに応じた必要充電量を算出し必要充電量がコンデンサCに充電されているかどうかを充電電圧検出回路Detの検出結果に応じて判定する。必要充電量があると判定したら時刻t3のときのレリーズボタン104の全押しを受けて補助光を伴う撮影の処理を開始する。
まず、時刻t3のときにメカニカルシャッタを開駆動させた後時刻t4で補助光を発光させ露光を開始する。そうすると、時刻t4からの時間の経過とともにコンデンサCが放電していって露光が終了する時刻t5にはコンデンサの電圧が50V付近にまで低下する。このときに電圧差から一回目の撮影で発光した光量を算出してその光量と同一の光量の補助光の発光に充分な電荷が蓄えられるまで時刻t6から充電回路11Aに新たな充電を開始させる。こうして新たな充電を充電回路11Aに行なわせて時刻t7で所定の電圧値に達したと判定したら画像表示部150に指示して充電完了を画像の表示により撮影者に通知させ撮影を許可する。さらにその後も充電回路11Aには充電を継続させる。
すなわち従来においては、一定の電圧つまり固定的な電荷量が充電されるまでは補助光発光を伴う撮影が許可されなかったが、本実施形態においては電源スイッチがオンされた直後の測光により検出された被写界輝度に応じた量の電荷が充電され次第撮影が許可されるので、補助光発光を伴う撮影を行なうことができるのに撮影を行なうことができないといった事態は起こらなくなる。
以上説明した様に、電源投入後の初回撮影において補助光発光を伴う撮影の許可が撮影を行なおうとしているときの被写界輝度に応じて撮影者に通知される撮影装置が実現する。
次に、赤目発光モードが選択されている場合の処理を説明する。
図7は、赤目発光モードが指定されている場合のシステム制御回路110が行なう補助光発光を伴う撮影処理の詳細を示すフローチャートである。
図7のフローチャートは、図5のステップS503の処理が、ステップS503Aの処理に変更されている。ステップS503Aの処理で内部の測光手段により測定された被写界輝度に応じた量の電荷に相当するコンデンサCの電圧に加えて、赤目補正発光に必要な電荷量に相当する電圧が加算されて電圧が算出される以外は、図5の処理と同じである。
このフロー処理が実行されると撮影に先立って赤目発光が行なわれたとしても撮影時の発光量が確保される。
また、図8は、強制発光モードが指定されたときの処理を説明する図である。
図5の処理のステップS502の処理が省略されステップS503の処理がステップS503Bに変更されステップS518の処理がステップS518Bに変更された以外は、図5の処理と同じ処理である。図8のステップS503BとステップS518Bの処理では、図5のステップS503の処理と図5のステップS518の処理がそれぞれ満充電の電圧が算出される処理に変更されている。
操作により強制発光モードが指定された場合には、被写界輝度によらず満充電に達するまで充電を行なわせておいてどのような撮影環境にあっても確実に補助光発光を発光させることができるようにしておいた方が良い。そうすると、例えば逆光補正を行なうような場合においても、逆光補正に必要な相当量の光量で補助光を発光させることができる。
EV(Exposure Value)値で表される被写界輝度に応じてコンデンサにどの程度の電荷を充電する必要があるかを、充電によりコンデンサに発生する電圧の大きさで示した図である。 本発明の一実施形態であるデジタルカメラ1の外観を示す図である。 図2のデジタルカメラ1の内部の構成を示す構成ブロック図である。 充電完了通知手段の一部を構成する画像表示部が備える表示画面上に充電が完了していないことが通知されているときの表示画面と、充電が完了したことが通知されたときの表示画面を示す図である。 システム制御回路110が行なう補助光発光を伴う撮影に関する処理の手順を示すフローチャートである。 システム制御回路110が図5のフローの処理を実行して補助光発光を伴う撮影処理を行なっているときに時間の経過に応じてコンデンサの電荷量がどのように変化するかを説明する図である。 赤目発光モードが指定されている場合のシステム制御回路が行なう補助光発光を伴う撮影処理の詳細を示すフローチャートである。 強制発光モードが指定されたときの処理を説明する図である。
符号の説明
1 デジタルカメラ
100 レンズ鏡胴
101 ファインダ
102 発光窓
104 レリーズボタン
105 撮影モードダイヤル
106 単写/連写スイッチ
107 画像表示ON/OFFスイッチ
110 システム制御回路
11 補助光発光部
11A 充電回路
IGBT トランジスタ
C コンデンサ
DET 充電電圧検出回路
Xe キセノン管

Claims (8)

  1. 撮影レンズで被写体を撮像素子上に結像させ該撮像素子で被写体を表わす画像信号を生成する撮影装置において、
    キセノン管とコンデンサとを備え、該コンデンサに蓄えられていた電荷を放電させることにより前記キセノン管から撮影補助光を照射する補助光発光手段と、
    前記コンデンサを充電する充電手段と、
    前記コンデンサに、補助光発光を伴う撮影を行なうのに十分な電荷が蓄えられたことを表わす充電完了を通知する充電完了通知手段と、
    被写界輝度を測定する測光手段と、
    この撮影装置への電力供給のオンオフを行なう電源スイッチと、
    前記電源スイッチのオンを受けて前記充電手段に前記コンデンサへの充電を開始させるとともに前記測光手段に被写界輝度を測定させ、前記コンデンサに、前記測光手段により測定された被写界輝度に応じた量の電荷が蓄えられた時点で、前記充電完了通知手段に充電完了を通知させる制御手段とを備えたことを特徴とする撮影装置。
  2. 前記充電手段は、前記充電完了通知手段により充電完了が通知された後も、前記コンデンサに所定の満充電量の電荷が蓄えられるまで充電を継続するものであることを特徴とする請求項1記載の撮影装置。
  3. 当該撮影装置が、半押しと全押しとの2段押しのレリーズボタンと、
    被写体までの距離を測定する測距手段とをさらに備え、
    前記制御手段は、前記レリーズボタンの半押しを受けて前記測光手段に被写体輝度を測定させるとともに前記測距手段に被写体距離を測定させて、前記コンデンサへの、補助光発光を伴う撮影を行なうのに必要な必要充電量を算出し、現在の充電量が該必要充電量に足りないときに、前記充電手段が前記コンデンサの充電を停止していたときは該充電手段に該コンデンサの充電を再開させるとともに、前記充電完了通知手段が充電完了を通知していたときは該通知を停止させ、前記コンデンサの充電量が前記必要充電量に達した時点で前記充電完了通知手段に充電完了を通知させるものであることを特徴とする請求項1記載の撮影装置。
  4. 前記制御手段は、前記必要充電量未達成の状態で前記レリーズボタンが全押しされたときは、前記補助光発光手段に、前記コンデンサの現在の充電量で発光可能な最大光量の補助光発光を伴う撮影を行なわさせるものであることを特徴とする請求項3記載の撮影装置。
  5. 前記制御手段は、前記必要充電量未達成の状態で前記レリーズボタンが全押しされたときは、撮影感度を現在の撮影感度よりも上げた、補助光発光を伴う撮影を行なうものであることを特徴とする請求項3記載の撮影装置。
  6. 前記制御手段は、補助光発光を伴う撮影の終了後は、前記コンデンサに、該撮影で発光した補助光の光量と同一の光量の補助光の発光に十分な電荷が蓄えられた時点で前記充電完了通知手段に充電完了を通知させるものであることを特徴とする請求項1記載の撮影装置。
  7. 当該撮影装置が、被写体輝度によらず補助光を発光する強制発光モードを有し、該強制発光モードにおいては、前記制御手段は、前記コンデンサに所定の満充電量の電荷が蓄えられた時点で前記充電完了通知手段に充電完了を通知させるものであることを特徴とする請求項1記載の撮影装置。
  8. 当該撮影装置が、撮影に先立って被写体に向けて赤目補正を行なう赤目補正発光モードを有し、該赤目補正発光モードにおいては、前記制御手段は、前記測光手段により測定された被写界輝度に応じた量の電荷に、さらに赤目補正発光に必要な電荷を加えた電荷が蓄えられた時点で前記充電完了通知手段に充電完了を通知させるものであることを特徴とする請求項1記載の撮影装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010243840A (ja) * 2009-04-07 2010-10-28 Canon Inc 撮像装置、閃光装置及びカメラシステム

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