JP5208838B2 - 撮像装置 - Google Patents
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図1は撮像装置の構成図を示す。ボディユニット1には、レンズユニット2が着脱可能に取り付けられている。このレンズユニット2は、撮影レンズ3と、絞り4とを備える。
ボディユニット1には、フォーカルプレーンシャッタ10と、撮像素子11とが設けられている。フォーカルプレーンシャッタ10と撮像素子11とは、撮影レンズ3と絞り4と同一光路上に設けられている。フォーカルプレーンシャッタ10は、撮像素子11の撮像面の直前に配置され、先幕シャッタと後幕シャッタとによりスリットを形成し、このスリットを撮像面の一端側から他端側、例えば本装置を正立したときの撮像面上の上側から下側に向かって順次走行することにより撮像素子11の撮像面への露光を行う。
撮像素子11の出力端子には、A/D変換器12を介してメモリ13と、画像処理部14とが接続されている。撮像素子11から出力された画像信号は、A/D変換器12によりデジタル画像データに変換され、メモリ13に書き込まれる。
又、ボディユニット1には、被写体を照明する閃光であるフラッシュ光を発光する閃光発光手段としてのストロボを発光動作させるストロボ発光部28と、ストロボを発光させるためのエネルギーをコンデンサに充電するストロボ充電部29とが設けられている。
シャッタ制御部17は、フォーカルプレーンシャッタ10を動作制御し、フォーカルプレーンシャッタ10における先幕シャッタと後幕シャッタとを例えば本装置を正立したときの撮像面上の上側から下側に向かって走行制御する。
露出制御部(AE制御部)20には、測光部30が接続されている。この測光部30は、主要被写体を含む被写体の輝度を測光する。露出制御部20は、測光部30により測光された主要被写体を含む撮影対象の輝度に基づいて撮影時の撮像素子11の撮像面に対する露光量を自動的に調節する。すなわち、露出制御部20は、測光部30により測光された輝度に基づいて被写体に対する露出量を算出し、この露出量が適正な露出量になるようにフォーカルプレーンシャッタ10のシャッタ速度や、絞り4の絞り値、撮像素子11に設定する感度等の露出条件を決定する。
又、ライブビュー画像表示のときのAF動作は、以下のように行う。AF制御部21は、ライブビュー画像表示中に取得される画像データ、すなわち画像処理部14から出力されるデジタル画像データから求められる焦点評価値に基づいてフォーカス位置を決定する。
表示部25は、液晶ディスプレイ(LCD)から成るもので、例えばライブビュー画像を表示する。
操作部26は、本カメラの撮影モードを切り替えるための切り替えスイッチや、レリーズボタンの操作によって動作するレリーズスイッチ、電源スイッチなどを有する。レリーズスイッチは、一般的な2段階スイッチである。すなわち、レリーズボタンの半押しで第1のレリーズスイッチがオンし、これにより、焦点検出や測光が行われ、撮影レンズ3が移動されて合焦状態になる。更に、レリーズボタンの全押しで第2のレリーズスイッチがオンし、フォーカルプレーンシャッタ10が駆動して撮像素子11への露光が行われる。
電源制御部27は、装填された電源回路32の電圧の平滑化や昇圧等を行い、かつシステム制御部15への電力供給を行う。
ストロボ発光部42は、被写体を照明するフラッシュ光を発光する。
ストロボ充電部43は、ストロボ発光部42に対してフラッシュ光を発光するための充電を行う。
カメラ接続部46は、ボディユニット1の外部フラッシュ接続部33に対して機械的に取り付け、取り外し可能で、かつ電気的に接続、切り離し可能である。これらカメラ接続部46と外部フラッシュ接続部33とを通してボディユニット1のシステム制御部15と外部ストロボユニット40のストロボ制御部41との間でデータ通信可能である。
このようにフォーカルプレーンシャッタ10のシャッタ速度が同調秒時(同調速)よりも低速であれば、先幕シャッタS1が下側に走行して開状態になった直後に、ストロボ発光部42からフラッシュ光Fが発光される。これにより、フォーカルプレーンシャッタ10のシャッタ全開期間の開始時にフラッシュ光Fが発光されるので、撮像素子11の撮像面11aには、その撮像面11aの全面にフラッシュ光Fが照射される。フラッシュ光の照射される領域Qは、撮像面11aの全面である。
概要としては、同調速設定が当該フォーカルプレーンシャッタ10の同調速よりも高速の場合、撮像素子11の撮像面11aのうちフラッシュ光が照射されない撮像領域Gを除き、フラッシュ光が照射される撮像領域Qを記録領域とし、当該記録領域から取得される画像データを例えばメモリ13に記録する制御を行う。
差分時間E(X_Tim_Sub)=先幕シャッタS1の走行時間B(X_Tim_Time)
−露光時間A(Expose_Time)…(1)
しかるに、後幕シャッタS2が差分時間E(X_Tim_Sub)分下側に向かって走行した後に、ストロボ発光部42又はストロボ発光部28からフラッシュ光Fが発光される。
撮像素子11の撮像面11aへのフラッシュ光Fは、撮像面11aにおける記録領域の縦方向において次式(2)に対応する領域Gにフラッシュ光が照射されない。
差分時間E(X_Tim_Sub)/後幕シャッタS2の走行時間C(2nd_Time)…(2)
かかるフォーカルプレーンシャッタ10を用いた本装置は、当該フォーカルプレーンシャッタ10の同調速よりも高速なシャッタ速度であってもフラッシュ光を発光しての撮影を可能とするために次の構成を有する。
上記撮像制御部16は、同調速設定が当該フォーカルプレーンシャッタ10の同調速よりも高速の場合、撮像素子11の撮像面11aのうちフラッシュ光が照射されない撮像領域Gを除き、フラッシュ光が照射される撮像領域Qを記録領域とし、当該記録領域から取得される画像データを例えばメモリ13に記録する。
具体的に、上記システム制御部15は、上記式(2)に示す後幕シャッタS2の走行開始から先幕シャッタS1が全開するまでの差分時間E(X_Tim_Sub)を算出する領域算出部51を有する。この領域算出部51は、上記式(2)に従って撮像素子11の撮像面11aにおける先幕シャッタS1と後幕シャッタS2との走行開始側(上側)のフラッシュ光が照射されない撮像領域Gを求める。
すなわち、先ず、領域算出部51は、上記式(2)に従って後幕シャッタS2の走行開始から先幕シャッタS1の全開する時間までの差分時間E(X_Tim_Sub)を求める。次に、領域算出部51は、上記式(3)に従って差分時間E(X_Tim_Sub)を後幕シャッタS2の走行時間C(2nd_Time)で除算して領域Gにフラッシュ光が照射されない時間を求める。領域算出部51は、フラッシュ光が照射されない時間に基づいてフラッシュ光が照射されない撮像領域Gを求める。
差分時間E(X_Tim_Sub)/後幕シャッタS2の走行時間C(2nd_Time)×撮像素子11の撮像面11aの領域全体の縦サイズ
…(3)
上記撮像制御部16は、同調速が当該フォーカルプレーンシャッタ10の同調秒時(同調速)よりも高速の場合、撮像素子11の撮像面のうちフラッシュ光Fが照射されると判定される撮像領域のみから画像データを切り出す。
撮像制御部16は、上記式(2)に示す後幕シャッタS2の走行開始から先幕シャッタS1が全開となるまでの差分時間E(X_Tim_Sub)に遅延時間H(Flash_Delay_Time)を加算する。しかるに、撮像制御部16は、後幕シャッタS2の走行開始から先幕シャッタS1が全開となるまでの補正差分時間E(X_Tim_Sub)を次式(5)により算出する。
補正差分時間E(X_Tim_Sub)=差分時間E(X_Tim_Sub)+遅延時間H(Flash_Delay_Time)
…(4)
なお、上記式(4)に示す後幕シャッタS2の走行開始から先幕シャッタS1が全開となるまでの差分時間E(X_Tim_Sub)は、本装置の製造段階(カメラ製造段階)において予め測定し、例えば不揮発メモリ23等に固定値として記憶しておいてもよい。
システム制御部15は、ステップ#1において、操作部26の電源スイッチが操作され、電源オンの状態になったか否かを判断する。この判断の結果、電源オンの状態になると、システム制御部15は、ステップ#2に移り、ライブビュー表示がオン(ON)又はオフ(OFF)であるのかを判断する。この判断の結果、ライブビュー表示がオン(ON)であれば、システム制御部15は、ステップ#3に移り、ライブビュー表示の処理を行う。
なお、先幕シャッタS1の走行時間B(X_Tim_Time)の最終時における先幕全開タイミングから実際にフラッシュ発光Fをするまでの時間には、図6に示すように遅延時間H(Flash_Delay_Time)があるので、前述のように撮像制御部16は、上記式(1)に示す後幕シャッタS2の走行開始から先幕シャッタS1が走行時間までの差分時間E(X_Tim_Sub)に遅延時間H(Flash_Delay_Time)を加算する。
AF制御部21は、ライブビュー画像表示中に取得される画像データである画像処理部14の出力するデジタル画像データより求められる焦点評価値に基づいてフォーカス位置を決定する。
次に、画像処理回路14は、ステップ#14において、表示部25に表示するための表示用画像データを生成すると共に、この表示用画像データよりもデータ量の多い本画像データを生成する。これら表示用画像データと本画像データとは、システム制御部15の指令によって例えば外部メモリ24等に記憶される。又、表示用画像データは、表示部25に送られることにより、当該表示部25に表示される。
本撮影モードで撮影を実施し、本装置内での画像解析により撮影領域の下側にフラッシュ光が照射されているか否かを輝度により判定し、フラッシュ光が照射されていない部分があれば、当該領域分の時間を差分時間E(X_Tim_Sub)に加算し、切り出し領域の設定を再算出してもよい。
Claims (6)
- シャッタ速度である所定の同調速を有するフォーカルプレーンシャッタと、
被写体を、前記フォーカルプレーンシャッタを介して撮像して画像データを得る撮像面を有する撮像手段と、
前記被写体を照明する閃光を発光する閃光発光手段と、
前記撮像手段によって得られた前記画像データをライブビュー画像として表示する表示手段と、
前記閃光発光手段を発光動作させて前記撮像手段により前記被写体を撮像する際に必要とされる前記フォーカルプレーンシャッタの前記同調速を算出し設定する同調速設定手段と、
前記同調速設定手段により設定された前記設定同調速が前記フォーカルプレーンシャッタの同調速よりも高速の場合、前記撮像面のうち前記閃光発光が照射されると判定される撮像領域のみから画像データを切り出し、前記撮像領域から切り出した前記画像データをライブビュー画像として表示させる制御手段と、
を具備することを特徴とする撮像装置。 - 前記画像データを記録するメモリ部を有し、
前記制御手段は、前記シャッタ速度である設定同調速が前記フォーカルプレーンシャッタの同調速よりも高速の場合、前記撮像面のうち前記閃光発光が照射されない撮像領域を除き、前記閃光発光が照射される前記撮像領域を記録領域とし、前記閃光発光手段を発光動作させて前記撮像手段による撮像動作を行わせ、当該記録領域から取得される前記画像データを前記メモリ部に記録する、
ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。 - 前記制御手段は、前記閃光発光が照射される前記撮像領域のサイズよりも前記メモリ部への記録サイズを小さく設定することを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
- 前記フォーカルプレーンシャッタは、先幕シャッタと後幕シャッタとが同一方向に走行する構成であり、
前記制御手段は、前記後幕シャッタの走行開始から前記先幕シャッタが全開するまでの差分時間を求め、この差分時間を前記後幕シャッタの走行時間で除算して取得される数値に対応する前記撮像面の領域を前記閃光発光が照射されない前記撮像領域と判定する、
ことを特徴とする請求項2記載の撮像装置。 - 前記先幕シャッタの全開タイミングから前記閃光発光手段により前記閃光を発光するまでの遅延時間を記憶する不揮発メモリを有し、
前記制御手段は、前記不揮発メモリが記憶された前記遅延時間を読み出し、前記差分時間に加算して補正差分時間とし、前記閃光発光が照射されない前記撮像領域を求める、
ことを特徴とする請求項4記載の撮像装置。 - 当該装置に着脱可能な外部閃光発光ユニットと、
前記先幕シャッタの全開タイミングから前記外部閃光発光ユニットにより閃光発光するまでの遅延時間を記憶する不揮発メモリと、
を有し、
前記不揮発メモリは、前記外部閃光発光ユニットに配置され、
前記制御手段は、前記外部閃光発光ユニット内の前記不揮発メモリに記憶された前記遅延時間を読み出し、前記差分時間に加算して差分時間とし前記外部閃光発光ユニットによる閃光発光が照射されない前記撮像領域を求める、
ことを特徴とする請求項4記載の撮像装置。
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