JP2005192139A - 撮像装置及び撮影システム - Google Patents

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勉 市川
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Abstract

【課題】安価でかつ高精度のフラッシュの調光制御が可能な撮像装置を提供する。
【解決手段】本撮影直前、フラッシュの予備発光中に、所定の間隔で順次測光センサー20の分割セルC0で発生する被写体からの光の強度に応じた光電流を対数圧縮回路22aで対数圧縮処理して電圧に変換し、その電圧レベルをアナログの測光信号LMOUTとして、第1制御部10に出力する。第1制御部10が、順次入力されるアナログの測光信号LMOUTをA/D変換してフラッシュ光下での被写体の輝度を示すBV値に係るデジタルデータを生成してRAMに記憶する。そして、第1制御部10において、自然光下およびフラッシュ光下で得られたBV値の積分演算を含むデジタル演算を行うことで、本撮影時のフラッシュの発光量を決定するための被写体距離を算出する。
【選択図】図5

Description

本発明は、一眼レフタイプの撮像装置における調光制御技術に関する。
従来、銀塩カメラおよびデジタルカメラの双方において、一眼レフレックス・カメラ(一眼レフ)が存在している。そして、一眼レフの銀塩カメラ(以下、「銀塩SLR」と称する)、および一眼レフのデジタルカメラ(以下、「デジタルSLR」と称する)によってフラッシュを発光させる撮影(フラッシュ撮影)をする際には、調光センサを用いてフラッシュの発光量を適切に調節している。
例えば、従来の銀塩SLRでは、図17に示すように、フラッシュ撮影する際、フラッシュ光のうち被写体上で反射してくる光(以下、「フラッシュ反射光」)を撮影レンズPL1を介してフィルムFL上に結像させる。このとき、フラッシュ反射光のうちフィルムFLの表面で反射する光の光量を、カメラ100の本体部の底面近傍に設けられたキャパシタなどを備えて構成される積分回路を含む調光センサAS1で検出して、フラッシュの発光量を適切に調節することができる。
一方、デジタルSLRでは、撮像素子の前面に配置されるマイクロレンズの表面が、鏡面のようにフラッシュ反射光をほぼ正反射させるため、銀塩SLR100と同様な位置に調光センサを設けても、調光センサで検出することができる光量が少なく、測光精度が低くなってしまう。
そこで、例えば、フラッシュ撮影する際、撮像素子による記録用の画像を取得する撮影動作(以下、「本撮影動作」と称する)を実施する直前に、予備的なフラッシュ発光(以下、「予備発光」と称する)を行って、予備発光時のフラッシュ反射光の光量を検出することで被写体とカメラとの距離を求め、本撮影時のフラッシュの発光(以下、「本発光」と称する)に必要なガイドナンバー(GN)を算出し、そのGNにに基づいて、本発光時の発光量(以下、「本発光量」と称する)を調節することができる。
フラッシュ反射光の光量を検出する方法としては、例えば、図18に示すように、撮影レンズPL2を介して入射され、撮像素子IS2の前面に設けられた反射ミラーRM2で反射されたフラッシュ反射光を、カメラ200の上部に設けられたペンタプリズムPP2を介して、ファインダーFD2の近傍に設けられた積分回路を含む調光センサAS2で検出する方法や、図19に示すように、反射ミラーRM3をミラーアップさせた状態で、撮影レンズPL3を介して入射され、撮像素子IS3の前面に設けられたシャッター幕SC3の表面で反射さらるフラッシュ反射光を、カメラ300の本体部底面近傍に設けられた積分回路を含む調光センサAS3で検出する方法などがある。
また、フラッシュ発光を伴わない撮影(以下、「通常撮影」と称する)を実施する際に、被写体の輝度を測定するための測光センサと、フラッシュの発光量を調節するための調光センサとを1つのセンサーで兼用するようなカメラも提案されている(例えば、特許文献1、2)。
このような技術に関する先行技術文献としては、以下のようなものがある。
特開平6−250253号公報 特開平6−67257号公報
しかしながら、上述した従来のカメラに設けられる調光センサーには、フラッシュ反射光の光量を検出するために、光の強度を積分するための積分回路を含むIC回路が使用されており、そのIC回路の構成が積分回路を含むことによって複雑化し、製造コストの上昇を招いていた。
ここで、オートフォーカス(AF)制御用のセンサー(AFセンサー)の受光素子で得られるモニター出力を利用してフラッシュ反射光の光量を検出する手法が考えられるが、一般的にAFセンサーの受光素子のダイナミックレンジは狭く、例えば、被写体とカメラとの距離が1〜4mの間にあるような場合に正しい調光を実施することができるように初期設定すると、カメラから数10cm程度しか離れていない被写体を撮影する際などには、正しく調光を実施することができず、調光精度が低下するといった問題が生じる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、安価でかつ高精度のフラッシュの調光制御が可能な撮像装置及び撮影システムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、被写体の輝度を測定するための測光センサーを有する一眼レフタイプの撮像装置であって、発光部と、本撮影のための前記発光部による本発光前に、前記発光部を所定の発光量で予備発光させるように制御する発光制御手段と、前記予備発光中において、前記測光センサーから時間的に変化しつつ出力されるアナログ測光信号を時間順次にデジタル変換して複数のデジタル測光データを生成する変換手段と、前記変換手段によって順次生成される前記複数のデジタル測光データを順次記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記複数のデジタル測光データに基づく値の積分演算を含むデジタル演算によって、前記本発光における発光量を決定するための値を算出する演算手段とを備えることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の撮像装置であって、前記測光センサーの受光部が複数の分割エリアに分割され、前記測光センサーが、各前記分割エリアで受光される光の強度に応じてそれぞれ時間的に変化するアナログ測光信号を出力し、前記発光制御手段が、前記本発光前に、前記発光部を複数回予備発光させるように制御し、前記変換手段が、各前記予備発光中において、それぞれ互いに異なる前記分割エリアで受光される光の強度に応じて前記測光センサーから時間的に変化しつつ出力されるアナログ測光信号を時間順次にデジタル変換して複数のデジタル測光データを生成することを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の撮像装置であって、前記測光センサーの受光部が複数の分割エリアに分割され、前記測光センサーが、各前記分割エリアで受光される光の強度に応じてそれぞれ時間的に変化するアナログ測光信号を出力し、前記変換手段が、前記予備発光中において、前記複数の分割エリアのうち、相対的に広範囲に存在する被写体を測光対象とする分割エリアで受光される光の強度に応じて前記測光センサーから時間的に変化しつつ出力されるアナログ測光信号を時間順次にデジタル変換して複数のデジタル測光データを生成することを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の撮像装置であって、前記測光センサーの受光部が複数の分割エリアに分割され、前記測光センサーが、各前記分割エリアで受光される光の強度に応じてそれぞれ時間的に変化するアナログ測光信号を出力し、前記変換手段が、前記予備発光中において、前記複数の分割エリアのうち、前記受光部の受光面を占める面積が最も大きな分割エリアで受光される光の強度に応じて前記測光センサーから時間的に変化しつつ出力されるアナログ測光信号を時間順次にデジタル変換して複数のデジタル測光データを生成することを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、被写体の輝度を測光するための測光センサーを有する一眼レフタイプの撮像装置と、前記撮像装置からの信号に基づいて発光する発光装置とを備えた撮影システムであって、前記撮像装置が、本撮影のための前記発光装置による本発光前に、前記発光装置を所定の発光量で予備発光させるように制御する発光制御手段と、前記予備発光中において、前記測光センサーから時間的に変化しつつ出力されるアナログ測光信号を時間順次にデジタル変換して複数のデジタル測光データを生成する変換手段と、前記変換手段によって順次生成される前記複数のデジタル測光データを順次記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記複数のデジタル測光データに基づく値の積分演算を含むデジタル演算によって、前記本発光における発光量を決定するための値を算出する演算手段とを備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、本撮影前の予備発光中に、被写体からの光の強度に応じて測光センサーから時間的に変化しつつ出力されるアナログの測光信号を、時間順次にデジタル変換して被写体の輝度に応じた複数のデジタル測光データを生成して記憶し、記憶された複数のデジタル測光データに基づく値の積分演算を含むデジタル演算によって、本撮影時の発光量を決定するための値を算出することで、特別に調光センサーを設けず、測光センサーに積分回路を設けることもなく、精度良く本撮影時の発光量を決定するための値を算出することができるため、安価でかつ高精度のフラッシュの調光制御が可能な撮像装置を提供することができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、測光センサーの受光部が複数の分割エリアに分割され、測光センサーが、各分割エリアで受光される被写体からの光の強度に応じて時間的に変化するアナログ測光信号を出力し、本撮影前に発光部を複数回予備発光させて、各予備発光中において、それぞれ互いに異なる異なる分割エリアで受光される被写体からの光の強度に応じて測光センサーから時間的に変化しつつ出力させるアナログ測光信号に基づいて、本撮影時の発光量を決定するための値を算出することで、各分割エリアに係るアナログ測光信号を並行にではなく時間順次に出力する方式を採用する従来の測光センサーを利用した調光制御が可能となるため、安価でかつ高精度のフラッシュの調光制御を行うことができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、測光センサーの受光部が複数の分割エリアに分割され、測光センサーが、各分割エリアで受光される被写体からの光の強度に応じて時間的に変化するアナログ測光信号を出力し、本撮影前の予備発光中に、複数の分割エリアのうち、相対的に広範囲に存在する被写体を測光対象とする分割エリアで受光される被写体からの光の強度に応じて測光センサーから時間的に変化しつつ出力されるアナログ測光信号に基づいて、本撮影時の発光量を決定するための値を算出することで、例えば、1回の予備発光で主被写体を容易に測光の対象に含ませることができ、1回の予備発光で高精度な調光制御を実現することができる。
また、請求項4に記載の発明によれば、測光センサーの受光部が複数の分割エリアに分割され、測光センサーが、各分割エリアで受光される被写体からの光の強度に応じて時間的に変化するアナログ測光信号を出力し、本撮影前の予備発光中に、複数の分割エリアのうち、受光部の受光面を占める面積が最大の分割エリアで受光される被写体からの光の強度に応じて測光センサーから時間的に変化しつつ出力されるアナログ測光信号に基づいて、本撮影時の発光量を決定するための値を算出することで、例えば、1回の予備発光で主被写体を容易に測光の対象に含ませることができ、1回の予備発光で高精度な調光制御を実現することができる。
また、請求項5に記載の発明によれば、本撮影前の予備発光中に、被写体からの光の強度に応じて測光センサーから時間的に変化しつつ出力されるアナログの測光信号を、時間順次にデジタル変換して被写体の輝度に応じた複数のデジタル測光データを生成して記憶し、記憶された複数のデジタル測光データに基づく値の積分演算を含むデジタル演算によって、本撮影時の発光量を決定するための値を算出することで、特別に調光センサーを設けず、測光センサーに積分回路を設けることもなく、精度良く本撮影時の発光量を決定するための値を算出することができるため、安価でかつ高精度のフラッシュの調光制御が可能な撮影システムを提供することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<撮影システムの概要>
図1は、本発明の実施形態に係る撮影システム500の概要を示す断面図である。なお、図1では、撮影システム500の側面側から見た断面図を示している。
図1に示すように、撮影システム500は、撮像装置1と外部フラッシュ装置700とを備えて構成される。
撮像装置1は、一眼レフレックス・カメラ(一眼レフタイプのカメラ)の一例であるデジタルカメラとして構成されている。
撮像装置1は、主に、クイックリターンミラーRM、撮影レンズPL、ペンタプリズムPP、撮像素子IS、内蔵フラッシュ40、フラッシュ発光回路30、第1制御部10、測光センサー20などを備えて構成される。
クイックリターンミラーRMは、一般的なクイックリターンミラーと同様に、図1において実線で示すミラーを下げた状態(ミラーダウン状態)と、点線で示すミラーを上げた状態(ミラーアップ状態)との間で移行可能に設けられている。
そして、ユーザーが撮影前に構図を決定する際などには、クイックリターンミラーRMをミラーダウン状態として、撮影レンズPLを介して入射される被写体からの光が、クイックリターンミラーRMで反射され、焦点板FSの焦点面FPに結像される。焦点面FPに結像した被写体像は、ペンタプリズムPPを介して正立像となり、ファインダーFDを介して観察することができる。ファインダーFDの近傍に配された測光レンズLLは、焦点面FPと測光センサー20の受光部の受光面とが共役となるように構成されており、測光センサー20には焦点面FPに結像した光学像が縮小されて投影される。
測光センサー20は、被写体から放射される可視光線を中心とした光を受光素子を利用して測定する。つまり、測光センサー20は、撮影しようとする被写体に当たっている光の量(明るさ)、すなわち、被写体側の明るさ(被写体の輝度)を測定するためのものである。
測光センサー20では、受光部が複数のエリア(分割エリア)に分割されており、被写体に係る光学像を複数の測光エリア(分割測光エリア)に分割して、各測光エリアについて個別に測光値が得られるようになっている。測光センサー20については、さらに後述する。
なお、通常、自然光下での撮影において被写体の輝度(被写体輝度)を測定するための測光センサーと、フラッシュを発光させて撮影を行う場合において被写体からの光を計測することでフラッシュの発光量を決定する調光センサとは、別々に設けられる。しかし、本実施形態に係る撮像装置1では、調光センサーを特に設けず、自然光下における被写体輝度の測定と、撮影時のフラッシュの発光量を決定する調光制御のための測光とを1つの測光センサー20によって実現するように構成される。
クイックリターンミラーRMの中央部は半透明性となっており、これを透過した光が全反射ミラーM2により反射され、焦点検出部AFによって検出されたレンズのずれ量をもとに、撮影レンズPLのフォーカスレンズ部を、図示を省略する駆動機構で駆動することで、焦点調節動作が行われる。
撮像素子ISは、ミラーアップ状態において、被写体からの光を撮影レンズPLを介して受光し、光電変換することで、被写体に係る画像データを得ることができる。つまり、撮像素子ISによって、被写体に係る画像データを取得する撮影(本撮影)動作が行われる。
内蔵フラッシュ40は、撮像装置1の筐体に収納される状態(収納状態)とポップアップされて筐体から突出される状態(ポップアップ状態)との間で状態の移行が可能となるように設けられた発光部であり、第1制御部10からのトリガー信号に基づきフラッシュ発光回路30によって内蔵フラッシュ40の発光量が制御される。
外部フラッシュ装置700は、撮像装置1のフラッシュ装着部FAに対して着脱自在に外付けされるフラッシュ装置(外付けフラッシュ装置)として構成される。なお、ここでは、外部フラッシュ装置700が、フラッシュ装着部FAに装着されると、第1制御部10と外部フラッシュ装置700との間で信号伝達可能な状態となり、第1制御部10からの信号に基づいて外部フラッシュ装置700による発光を行いつつ撮影を実施することが可能となる。
一方、外部フラッシュ装置700が、フラッシュ装着部FAから脱着されると、撮像装置1は内蔵フラッシュ40による発光を行いつつ撮影を実施することが可能となる。
なお、以下では、内蔵フラッシュ40や外部フラッシュ装置700を発光させつつ、被写体を撮影することをフラッシュ撮影と称する。
<撮像装置の機能構成>
図2は、撮像装置1の機能構成を示すブロック図である。なお、図2では、内蔵フラッシュ40の発光量を調節する制御(調光制御)に係る機能構成について示している。
第1制御部10は、CPU10aやRAM10bやROM10cなどを備えて構成され、シャッターボタンなどを含む操作部15からの信号に基づいて、各種の撮影動作などを制御する。なお、シャッターボタンは、ユーザ(操作者)による半押し状態(以下、S1状態とも称する)と全押し状態(以下、S2状態とも称する)とを区別して検出可能な2段階押し込みスイッチとなっており、撮像装置1が撮影を行うモード(撮影モード)に設定されている場合に、半押し(S1)状態のときに自動合焦制御などを開始し、全押し(S2)状態のときに記録用画像を撮影するための本撮影の動作を開始する。つまり、S1状態では、本撮影のための準備動作(撮影準備動作)を行う状態(撮影準備状態)となり、S2状態では、本撮影の開始が指示された状態(本撮影開始指示状態)となる。
なお、後述するフラッシュ撮影では、S1状態で、自然光下における被写体からの光を測光センサー20で受光して被写体の輝度を測定するとともに、S2状態で、予備発光中の被写体からの光を測光センサー20で受光して被写体の輝度を測定し、測定された被写体の輝度に基づいて、本撮影時の発光(本発光)における発光量(本発光量)を決定する調光制御が行われる。
また、第1制御部10は、測光センサー20に対して、測光センサー20による測光動作を能動化させるための信号(チップセレクトライトメジャー信号)CSLMや、どの分割エリアによって測光を行うのかを指示するためのクロック(ライトメジャークロック)LMCKなどを送信する。さらに、第1制御部10は、フラッシュ発光回路30に対して発光動作を行うように指示するトリガー信号TRIG1を出力することで、フラッシュ発光回路30によって内蔵フラッシュ40の発光タイミングおよび発光量を適宜制御することができる。
なお、第1制御部10では、フラッシュメモリなどで構成されるROM10c内に記憶されるプログラムをCPU10aで実行することによって、各種機能を実現することができる。
測光センサー20は、被写体に係る光学像を受光する受光素子(例えば、シリコンフォトダイオード:SPD)が複数配置された受光部を有して構成される。
図3は、測光センサー20の受光部の受光面を正面側から見た図である。図3に示すように、測光センサー20の受光部は、14個のエリア(「セル」や「分割セル」とも称する)C0〜C13に分割されており、受光部で受光される被写体に係る光学像VAを14個のエリア(分割エリア)に分けて測光することができるように構成される。
ここでは、例えば、図3に示すように、略正六角形の形状をした分割セルC1〜C13が、順次隣り合いつつ3段に配列され、それらの配列の間や周辺を含む領域に分割セルC0が配置される。なお、図4は、測光センサー20の受光部の受光面を正面側から見た場合における分割セルC0の配置を明確化したものであり、図中の斜線部が分割セルC0の配置を示している。図4に示すように、分割セルC0は、他の分割セルC1〜C13と比較して、相対的に大きな受光面積を有するとともに、光学像VAの比較的広範囲が測光対象となるように配置されている。
図5は、測光センサー20に係る機能構成に着目した機能構成を示すブロック図である。図5に示すように、測光センサー20は、14個の分割セルC0〜C13を有しており、各分割セルに配された受光素子から出力される信号に基づいて、受光部で受光される被写体に係る光学像を14個の領域に分けて測光すること、いわゆる多分割測光ができるように構成される。
また、測光センサー20では、各分割セルC0〜C13に対してオペアンプなどで構成される一般的な対数圧縮回路22a〜22nがそれぞれ設けられる。ここでは、各分割セルC0〜C13が受光する光の強度に比例する光電流を発生させ、その電流が対数圧縮回路22a〜22nにおいてそれぞれ対数圧縮処理されて電圧に変換されて、出力切替/補正回路21に出力される。そして、出力切替/補正回路21で適宜補正が施されて、第1制御部10に対しアナログの信号(ライトメジャー出力信号、測光信号とも称する)LMOUTとして出力される。
つまり、測光センサー20の受光部が複数の分割セル(分割エリア)に分割され、測光センサー20が、各分割エリアで受光される被写体からの光の強度に応じてそれぞれ時間的に変化するアナログの測光信号を出力可能に構成される。
図6および図7は、対数圧縮回路22a〜22nにおける対数圧縮処理を説明する図である。なお、図中のMは正の定数を示す。
図6は、各分割セルC0〜C13で受光される光の強さ(横軸)と、各分割セルC0〜C13からの出力に係る電流値(縦軸)との関係(直線L1)を示しており、ここでは、光の強さと電流値とが比例関係を有している。
図7は、各分割セルC0〜C13で受光される光の強さ(横軸)と、各分割セルC0〜C13からの出力に係る電流値が対数圧縮処理されて得られる電圧値(縦軸)との関係(直線L2)を示しており、ここでは、例えば、電流値が、底が2の対数に圧縮されて、電圧値が得られる。つまり、対数圧縮回路22a〜22nでは、入力される電流値をI、出力される電圧値をEとすると、例えば、下式(1)の関係が成立するように、対数変換処理が施される。
E=log2I ・・・(1)
また、測光センサー20では、第1制御部10からのクロックLMCKを出力切替/補正回路21が受信することで、どの分割セルにおける測光に係る測光信号LMOUTを第1制御部10に対して送出するか制御する。ここでは、第1制御部10から出力切替/補正回路21に対してクロックLMCKが1つ送られるごとに、順次、測光信号LMOUTに係る分割セルが切り替えられる。例えば、分割セルCn(nは0〜13の整数)に係る測光信号LMOUTを送出する状態で、第1制御部10から出力切替/補正回路21に対してクロックLMCKが送出されると、分割セルCn+1(n+1は0〜13の整数)に係る測光信号LMOUTを送出する状態に切り替わる。
また、第1制御部10では、測光センサー20から出力されるアナログの測光信号LMOUTをデジタル信号(被写体の輝度を示すAPEX値であるBV値を示すデータ)に変換するデジタル変換処理(A/D変換処理)が行われて、デジタル測光データが生成される。
なお、内蔵フラッシュ40や外部フラッシュ装置700の発光を伴わない自然光下における撮影(通常撮影)では、第1制御部10において、測光センサー20からの測光信号LMOUTをA/D変換してBV値を検出することで、自動露光制御が実現される。
一方、内蔵フラッシュ40の発光を伴うフラッシュ撮影では、本撮影前に、自然光下における測光信号LMOUTと、内蔵フラッシュ40を予備的に発光させた際に得られる測光信号LMOUTとに基づいて、第1制御部10により本撮影時における本発光量が求められる。
そして、導出された本発光量に基づいて、本撮影のタイミングにおいて、第1制御部10からトリガー信号TRIG1をフラッシュ発光回路30に出力することで、適正な調光制御を行うことができる。
<内蔵フラッシュを用いた場合の調光動作>
図8は、内蔵フラッシュ40を用いたフラッシュ撮影時において、本発光量を調節する調光制御動作のフローを示すタイミングチャートである。なお、この調光制御動作フローは、ROM10cに格納されるプログラムが第1制御部10で実行されることによって実現される。また、この調光制御時における絞り値(FNo)は予め設定された所定の値に設定されているものとする。
測光センサー20では、多分割測光を行うことができ、本発光量を決定するための予備発光時において、所定数の分割セルを用いた多分割測光をするためには、所定数の予備発光を行い、各予備発光時に、各分割セルによって測光しなければならない。そして、内蔵フラッシュ40の発光はフラッシュ発光回路30によって制御されるため、ここでは、フラッシュ発光回路30が、本撮影のための本発光前に、内蔵フラッシュ40を複数回予備発光させるように制御する。なお、ここでは、2つの分割セルC0,C7を用いた測光(以下、「擬2分割測光」と称する)を行う。
つまり、測光センサー20が、内蔵フラッシュ40による2回の予備発光中において、複数の分割セルC0〜C13のうち、相対的に広範囲に存在する被写体を測光対象とし、かつ最も受光部の受光面を占める面積が大きな分割セルC0に係るアナログの測光信号と、測光センサー20の受光面の略中央部付近に配される分割セルC7、すなわち、被写体に係る光学像の略中央を対象として測光を実施する分割セルC7に係るアナログ信号とを、第1制御部10に出力する。そして、第1制御部10が、入力されるアナログの測光信号を順次デジタル変換してデジタルの測光データを生成する。
以下、図8を参照しつつ、調光制御動作のフローについて説明する。
図8に示されるように、撮像装置1が撮影モードに設定されている状態で、ユーザーがシャッターボタンを半押しすることでS1状態となると、第1制御部10から測光センサー20に対して送出される信号CSLMがHIGHからLOWに移行されて、測光センサー20が測光動作を行う能動化された状態となる(時刻t1)。つまり、S1状態となると、測光動作を開始する。
測光センサー20が能動化された状態となると、第1制御部10から測光センサー20に対して、所定の周期的な信号であるクロックLMCKが出力され、測光センサー20に入力されたクロックLMCKの数に応じて、順次、測光信号LMOUTに係る分割セルが切り替えられつつ、分割セルC0〜C13に係る測光信号LMOUT(被写体の輝度に応じた電圧レベル)が測光センサー20から第1制御部10に対して出力される。このとき、第1制御部10内のCPU10aでは、入力される測光信号LMOUTをA/D変換してデジタルデータ(BV値)化し、内蔵するRAM10bに記憶する(処理P1〜P13)。この一連の測光動作中においては、内蔵フラッシュ40は発光しないため、自然光下における被写体側の明るさを測定している。なお、この一連の測光動作が、S1状態の間順次繰り返される(時刻t1〜t2)。
次に、ユーザーがシャッターボタンを全押しすることでS2状態となると、第1制御部10から測光センサー20に対して送出される信号CSLMが、一瞬の間LOWからHIGHに移行されて、すぐに再度LOWに移行する。この信号CSLMの移行によって、クロックLMCKの数がリセットされる。そして、第1制御部10から測光センサー20に対してクロックLMCKが出力されることで、測光信号LMOUTに係る分割セルが分割セルC0となる(時刻t2〜t3)。そうすると、測光センサー20からの測光信号LMOUTは、分割セルC0で受光した光の強度に応じた電流を対数圧縮した電圧レベルとして出力される。
測光信号LMOUTに係る分割セルが分割セルC0となった状態で、第1制御部10からフラッシュ発光回路30に対するトリガー信号TRIG1がHIGHとなり、内蔵フラッシュ40による1回目の予備発光(第1の予備発光)が開始される(時刻t3)。そして、予め設定された予備発光の発光量(具体的には、ガイドナンバー)に従って、所定の期間トリガー信号TRIG1がHIGHの状態で保持された後、トリガー信号TRIG1がLOWとなって第1の予備発光が終了する。つまり、フラッシュ発光回路30が、本撮影のための内蔵フラッシュ40による本発光前に、内蔵フラッシュ40を所定の発光量で予備発光させるように制御する手段として機能する。
第1の予備発光における発光波形(発する光の強さを示す波形)は、図8に示す波形PF1のように、トリガー信号TRIG1がHIGHの状態で保持される間は発する光の強度(発光強度)が徐々に高くなり(時刻t3〜t4)、トリガー信号TRIG1がLOWとなると発光強度が徐々に低くなって、第1の予備発光が終了する。なお、予備発光のガイドナンバーは、トリガー信号TRIG1がHIGHの状態となっている時間に応じて変化させることができるが、一般的には、ガイドナンバーが2.8〜5.6程度となる。
そして、ここでは、測光センサー20が、第1の予備発光の期間中、測光信号LMOUTに係る分割セルが分割セルC0となった状態とし、少なくとも内蔵フラッシュ40が発光している間、所定の時間間隔で、測光信号LMOUTを出力し、第1制御部10が、測光信号LMOUTを、順次、A/D変換してRAM10bに記憶する動作を繰り返す(時刻t3〜t5)。
つまり、第1制御部10内のCPU10aが、内蔵フラッシュ40の予備発光中において、被写体からの光の強度に応じて測光センサー20から時間的に変化しつつ出力されるアナログの測光信号を、時間順次にデジタル変換して被写体の輝度に応じた複数のデジタルの測光データを生成する手段として機能し、第1制御部内10のRAM10bが、CPU10aによって順次生成される複数のデジタルの測光データを順次記憶する手段として機能する。
図9は、第1の予備発光の期間中において、測光信号LMOUTを順次A/D変換してRAM10bに記憶する動作について説明するタイミングチャートである。図9に示すように、トリガー信号TRIG1がHIGHの状態となっている時間に応じて、第1の予備発光の発光波形が波形PF1のようになる。このとき、順次、所定の間隔ΔTで測光信号LMOUTを測光センサー20から出力し、その都度、A/D変換して、RAM10bに記憶する。つまり、ここでは、測光センサー20において、被写体の明るさに応じて得られる光電流に基づいて電荷をコンデンサーに蓄積してフラッシュ発光時における被写体からの反射光の光量を測定するのではなく、被写体の明るさをリアルタイムにその瞬間毎の電圧値として取り扱う。このことで、測光センサー20には、光電流に基づいてコンデンサーに電荷を蓄積する積分回路が不要となり、測光センサー20の回路の構成を簡略化することができるため、撮像装置1の製造コストを低減することができる。
第1の予備発光の終了後、第1制御部10内のCPU10aにおいて、S1状態において得られた自然光下におけるBV値と、第1の予備発光時にRAM10bに記憶した、被写体の輝度を示すBV値とに基づいて、撮像装置1から被写体までの距離(被写体距離)D0を算出する演算処理が行われる。被写体距離D0の算出方法については後述する。
一方、第1の予備発光に基づく被写体距離の演算処理と並行して、第1制御部10から測光センサー20に対して、クロックLMCKが順次出力され、測光信号LMOUTに係る分割セルが分割セルC7となる(時刻t6)。そうすると、測光センサー20からの測光信号LMOUTは、分割セルC7で受光した光の強度(明るさ)に応じた光電流を対数圧縮した電圧レベルとして出力される。
測光信号LMOUTに係る分割セルが分割セルC7となった状態で、第1制御部10からフラッシュ発光回路30に対するトリガー信号TRIG1がHIGHとなり、内蔵フラッシュ40による2回目の予備発光(第2の予備発光)が開始される(時刻t6)。そして、予め設定された予備発光の発光量(具体的には、ガイドナンバー)に従って、所定の期間トリガー信号TRIG1がHIGHの状態で保持された後、トリガー信号TRIG1がLOWとなって第2の予備発光が終了する。なお、ここでは、第1と第2の予備発光における発光量が略同一となるようにガイドナンバーが設定されているものとする。
第2の予備発光における発光波形は、第1の予備発光における発光波形と同様、図8に示す波形PF2のように、トリガー信号TRIG1がHIGHの状態で保持される間は発する光の強度(発光強度)が徐々に高くなり(時刻t6〜t7)、トリガー信号TRIG1がLOWとなると発光強度が徐々に低くなって、第2の予備発光が終了する。
ここでは、第1の予備発光時と同様に、測光センサー20が、第2の予備発光の期間中、測光信号LMOUTに係る分割セルが分割セルC7となった状態とし、内蔵フラッシュ40が発光している間、所定の時間間隔ΔTで、順次測光信号LMOUTを出力し、第1制御部10が、測光信号LMOUTを、順次、A/D変換してBV値をRAM10bに記憶する動作を繰り返す(時刻t6〜t8)。
よって、第1制御部10が、内蔵フラッシュ40による第1と第2の予備発光中において、それぞれ互いに異なる分割セルC0,C7で受光される被写体からの光の強度に応じて測光センサー20から時間的に変化しつつ出力されるアナログの測光信号を、時間順次にデジタル変換して被写体の輝度に応じた複数のデジタルの測光データを生成する。
第2の予備発光の終了後、第1制御部10内のCPU10aにおいて、S1状態において得られた自然光下におけるBV値と、第2の予備発光時にRAM10bに記憶したBV値とに基づいて、撮像装置1から被写体までの距離(被写体距離)D7を算出する演算処理が行われる。被写体距離D7の算出方法については後述する。
被写体距離D7が求まると、第1制御部10のCPU10aにおいて、2つの被写体距離D0,D7に対して所定の重み付け処理を行って、被写体距離Daを算出する演算処理が行われる。なお、被写体距離Daの算出方法についても後述する。
また、ここで、予備発光におけるガイドナンバー(GN)、および絞り値(FNo)は予め設定されたものであり、被写体距離Daが上述のごとく求まるため、第1制御部10のCPU10aにおいて、下記の一般的に知られる本発光のガイドナンバーの算出式(2)に、各値を適用する演算を実行することで、本発光量(ここでは、ガイドナンバー)を算出する。
GN=FNo×Da ・・・(2)
そして、このようにして算出された本発光のガイドナンバーに基づいた期間、第1制御部10からフラッシュ発光回路30に対してトリガー信号TRIG1が出力されることで(時刻t9〜t10)、内蔵フラッシュ40による本発光の調光制御が実現される。なお、図8では、本発光の発光波形RFを示している。
<被写体距離Daの算出方法>
自然光下における被写体輝度のAPEX値をBVS、予備発光中の被写体輝度のAPEX値をBVM、予備発光における発光量を規定するガイドナンバーをGNp、被写体距離をDとすると、下式(3)の関係が成立する。
また、第1の予備発光においては分割セルC0によって測光を行うため、分割セルC0で測光を行った場合の、自然光下における被写体輝度のAPEX値をBVS0、第1の予備発光中の被写体輝度のAPEX値をBVM0、被写体距離をD0とすると、下式(4)の関係が成立する。
また、第2の予備発光においては分割セルC7によって測光を行うため、分割セルC7で測光を行った場合の、自然光下における被写体輝度のAPEX値をBVS7、第2の予備発光中の被写体輝度のAPEX値をBVM7、被写体距離をD7とすると、下式(5)の関係が成立する。
ここで、上式(4),(5)のルート内に着目すると、それぞれ、予備発光時および自然光下におけるBV値を、測光センサーで対数圧縮処理したのと逆方向の対数伸張処理を行うことで、被写体からの光の強度に比例する値に変換して、その差を積分することで、予備発光時に内蔵フラッシュ40から発せられる光のうち被写体から反射してくる光の光量(フラッシュ光反射光量成分)を算出していることとなる。つまり、別の観点から見れば、予備発光時に被写体から発せられる光の強度を積分して得られる光量から、自然光下で被写体から発せられる光量(自然光反射光量成分)を差し引いて、フラッシュ光反射光量成分を算出していることとなる。
上式(4),(5)のルート内では、BVM0やBVM7が連続的に得られれば、算出することができるが、撮像装置1では、予備発光中において、所定の間隔ΔTごとにBVM0やBVM7を取得するため、近似的にフラッシュ光反射光量成分を算出するような下式(6),(7)によって近似的に被写体距離D0,D7を算出することができる。なお、ここでは、第1および第2の予備発光時における測光センサー20からのi回目(例えば、i=1,2,3,・・・,20)の測光信号LMOUTがA/D変換された値(BV値)をそれぞれBVM0i,BVM7iとする。
つまり、ここでは、近似的な積分演算によって、フラッシュ光反射光量成分を算出することができ、上式(6),(7)に示す式によって、被写体距離D0,D7を近似的に求めることができる。
ここで、上式(6),(7)におけるフラッシュ光反射光量成分の近似的な積分演算について説明する。
図10は、フラッシュ光反射光量成分の算出を説明する図である。なお、図10では、横軸を時刻、縦軸をBV値としている。そして、分割セルC0,C7のいずれに係るBV値からのフラッシュ光反射光量成分の算出方法も同様となるため、ここでは、一例として分割セルC0に係る算出方法について説明する。
図10(a)に示すように、測光センサー20からの測光信号LMOUTに基づいたBVM0iがΔT間隔でメモリに記憶される(時刻t3〜t5)。よって、各BVM0iにΔTを乗じて足し合わせることによって、第1の予備発光時における被写体からの反射光量(ハッチング部に相当)を近似的に算出することができる。また、図10(b)に示すように、予備発光時における被写体からの光のうち自然光に起因する光の強度はBVS0で一定となる。よって、BVS0にΔTを乗じて足し合わせる(ここでは、BVS0×ΔT×20)ことによって、第1の予備発光時における自然光反射光量成分(ハッチング部に相当)を算出することができる。そして、図10(c)に示すように、第1の予備発光時における被写体からの反射光量から自然光反射光量成分を差し引くことによって、第1の予備発光時におけるフラッシュ光反射光量成分(ハッチング部に相当)を近似的に算出することができる。
なお、上記では、式(6),(7)に示すような近似的な積分演算を含むデジタル演算によって被写体距離D0,D7を求める方法について説明したが、BVM0iやBVM7iをそれぞれ曲線近似して、式(4),(5)に示すような積分演算を含むデジタル演算を行うことによっても被写体距離D0,D7を求めることができる。そこで、本明細書では、式(6),(7)に示すような近似的な積分演算、および式(4),(5)に示すような積分演算の双方を含めて積分演算と総称する。
よって、ここでは、第1制御部10のCPU10aが、RAM10bに記憶された複数のデジタルの測光データに基づく値の積分演算を含むデジタル演算によって、本発光量を決定するための値である被写体距離D0,D7を算出する手段として機能する。
上述したように、上式(6)、(7)によって、被写体距離D0,D7が算出されるが、第1制御部10のCPU10aにおいて、2つの被写体距離D0,D7に対して所定の重み付け処理を行って、被写体距離Daを算出する演算処理が行われる。所定の重み付け処理としては、例えば、中央重点タイプ、近距離重点タイプ、指数平均タイプ、および逆指数平均タイプといった4つのタイプの重み付け処理などが挙げられる。
中央重点タイプの重み付け処理は、例えば、測光センサー20の受光面の略中央部付近に配される分割セルC7によって求まる被写体距離D7を重要視する処理であり、下式(8)によって、被写体距離D0よりも被写体距離D7に対して3倍の重み付けを行って被写体距離Daを算出する処理である。
Da=(D7×3+D0)/4 ・・・(8)
中央重点タイプの重み付け処理は、撮影対象となる被写体のうち、本撮影によって得られる画像の略中央部付近に位置する被写体に対して露出が適正となるような調光制御を実現する。つまり、中央重点タイプの重み付け処理は、ファインダーFDで確認される撮影範囲の略中央付近に主に撮影したい被写体(主被写体)が配置されるように構図を調整する場合に有効である。
近距離重点タイプの重み付け処理は、被写体距離D0,D7のうち、小さな方を重要視する処理であり、例えば、下式(9)によって、被写体距離D0,D7のうち相対的に小さな一方の被写体距離も対して他方の被写体距離よりも3倍の重み付けを行って被写体距離Daを算出する処理である。
Da={MIN(D7,D0)×3+MAX(D7,D0)}/4 ・・・(9)
なお、式(9)において、MIN(D7,D0)は、D7およびD0のうち小さな方を採用することを意味し、MAX(D7,D0)は、D7およびD0のうち大きな方を採用することを意味する。
近距離重点タイプの重み付け処理は、撮影対象となる被写体のうち、比較的撮像装置1から近い距離に存在する被写体に対して露出が適正となるような調光制御を実現する。つまり、近距離重点タイプの重み付け処理は、撮像装置1から比較的近い距離に主被写体が存在するような場合に有効である。
指数平均タイプおよび逆指数平均タイプの重み付け処理は、シミュレーションによって、被写体に対する露出が比較的適正となりやすい処理として導入されるものであり、指数平均タイプの重み付け処理は、下式(10)によって被写体距離Daを算出する処理であり、逆指数平均タイプの重み付け処理は、下式(11)によって被写体距離Daを算出する処理である。
Da=Log2{(2D7+2D0)/2} ・・・(10)
Da=Log2{(2-D7+2-D0)/2} ・・・(11)
なお、ここでは、用途や設計思想に応じて、上記4つの重み付け処理に代表されるような所定の重み付け処理を実施することができる。
このように、複数の分割セルC0〜C13のうち、相対的に広範囲に存在する被写体を測光対象とし、かつ最も受光部の受光面を占める面積が大きな分割セルC0と、測光センサー20の受光部の略中央部付近に配される分割セルC7によって測光を行い、所定の重み付け処理を行うことで、ファインダーFDで確認される撮影範囲の様々な位置に主被写体が配置されている場合であっても、適正な調光制御を実現することができる。特に、分割セルC0によって測光を行うことで、撮影範囲の様々な位置に主被写体が配置されている場合であっても、主被写体からの光をとらえることができる。その結果、適正な調光制御を実現することができる。
<本発光量の算出動作フロー>
図11は、本発光量(ここでは、ガイドナンバー)の算出動作フローを示すフローチャートである。本動作フローは、図8のタイミングチャートにおけるCPU10aの演算動作フローを示している。なお、ここでは、第1および第2の予備発光時において、それぞれBV値をRAM10bに20回ずつ記憶する。
図8のタイミングチャートにおいて時刻t5となると、第1制御部10内のCPU10aにおける本発光量の算出動作フローが開始され、ステップS1に進む。
ステップS1では、第1の予備発光時にRAM10bに記憶したBV値(BVM0i)のうち、i=1回目に記憶したBV値(BVM01)を演算の対象に設定し、ステップS2に進む。
ステップS2では、第1の予備発光時にRAM10bに記憶したBV0iと、S1状態でRAM10bに記憶したBVS0とを式(6)に適用する演算を行い、ステップS3に進む。
ステップS3では、i=20回目に記憶したBV値を演算の対象として、ステップS2の演算を行ったか否か判別する。ここでは、未だにi=20回目に記憶したBV値を演算の対象としてステップS2の演算を行っていない場合には、ステップS4に進み、既にi=20回目に記憶したBV値を演算の対象としてステップS3の演算を行った場合には、ステップS5に進む。
ステップS4では、直前のステップS2で演算の対象としたBV値がi回目に記憶したものである場合に、i+1回目に記憶したBV値を次の演算の対象として設定し、ステップS2に戻る。例えば、直前のステップS2で、演算の対象としたBV値が1回目に記憶したBV値(BVM01)である場合に、2回目に記憶したBV値(BVM02)を次の演算の対象として設定する。
つまり、ここでは、順次1〜20回目のステップS2の処理が行われることで、順次i回目(i=1,2,3,・・・20)に記憶したBV値(BVM0i)と、BVS0とを式(6)に適用することで、被写体距離D0を算出する。
ステップS5では、既に、i=1〜20回目に記憶したBV値を演算の対象としてステップS2の演算を行った後であるため、20回のステップS2によって算出された値を被写体距離D0として決定し、ステップS6に進む。
ステップS6では、被写体距離D7を算出する演算が開始される時刻t8となっているか否か判別する。ここでは、時刻t8となるまでステップS6の判別を繰り返し、時刻t8となるとステップS7に進む。
ステップS7では、第2の予備発光時にRAM10bに記憶したBV値(BVM7i)のうち、i=1回目に記憶したBV値(BVM71)を演算の対象に設定し、ステップS8に進む。
ステップS8では、第2の予備発光時にRAM10bに記憶したBV7iとS1状態でRAM10bに記憶したBVS7とを式(7)に適用する演算を行い、ステップS9に進む。
ステップS9では、i=20回目に記憶したBV値を演算の対象として、ステップS8の演算を行ったか否か判別する。ここでは、未だにi=20回目に記憶したBV値を演算の対象としてステップS8の演算を行っていない場合には、ステップS10に進み、既にi=20回目に記憶したBV値を演算の対象としてステップS8の演算を行った場合には、ステップS11に進む。
ステップS10では、直前のステップS8で演算の対象としたBV値がi回目に記憶したものである場合に、i+1回目に記憶したBV値を次の演算の対象として設定し、ステップS8に戻る。例えば、直前のステップS8で、演算の対象としたBV値が1回目に記憶したBV値(BVM71)である場合に、2回目に記憶したBV値(BVM72)を次の演算の対象として設定する。
つまり、ここでは、順次1〜20回目のステップS8の処理が行われることで、順次i回目(i=1,2,3,・・・20)に記憶したBV値(BVM7i)と、BVS7とを式(7)に適用することで、被写体距離D7を算出する。
ステップS11では、既に、i=1〜20回目に記憶したBV値を演算の対象としてステップS8の演算を行った後であるため、20回のステップS8の処理によって算出された値を被写体距離D7として決定し、ステップS12に進む。
ステップS12では、ステップS5およびS11において決定された2つの被写体距離D0,D7に対して、例えば、上述した逆指数平均タイプなどの所定の重み付け処理を行って、被写体距離Daを算出する演算処理を行い、ステップS13に進む。
ステップS13では、上式(2)にステップS12で算出された被写体距離Daと所定のFNoを適用することで、本発光のガイドナンバー、すなわち発光量を算出し、本発光量の算出動作を終了する。
<撮影システムの機能構成>
図12は、撮影システム500の機能構成を示すブロック図である。なお、図12では、外部フラッシュ装置700の発光量を調節する制御(調光制御)に係る機能構成について示している。なお、ここでは、上述した内蔵フラッシュ40の発光量を調節する調光制御とは、発光させるフラッシュが外部フラッシュ装置700となっている点のみが異なる。よって、図12では、上述した内蔵フラッシュ40の発光量を調節する調光制御に係る機能構成と同様となる構成については、同様な符合を付して説明を適宜省略し、異なる点を主に説明する。
外部フラッシュ装置700は、第1制御部10からの各種制御信号を受信可能な第2制御部710と、発光するフラッシュ部740と、第2制御部710によるトリガー信号TRIG2に基づいてフラッシュ部740の発光を制御するフラッシュ発光回路730とを備えて構成される。
第1制御部10は、第2制御部710に対して、第1制御部10からの各種信号を第2制御部710が受け付けるように請求する信号(チップセレクトフラッシュ信号)CSFL、シリアル交信用のクロック(フラッシュクロック)FLCK、フラッシュ部740の発光量(ガイドナンバー)を指定するデータ(フラッシュデータ)FLDT、および本発光の開始タイミングを制御する信号XONなどを送信する。なお、ここでは、クロックFLCKは、予備発光開始を指示する信号(予備発光開始信号)も兼用し、予備発光に係るガイドナンバーは所定値に予め設定されている。
第2制御部710は、CPU710aやRAM710bやROM710cなどを備えて構成され、第1制御部10からの各種信号に基づいて、フラッシュ部740の発光を制御する。第2制御部710では、フラッシュメモリなどで構成されるROM710c内に記憶されるプログラムをCPU710aで実行することによって、各種機能を実現することができる。
なお、外部フラッシュ装置700の発光を伴うフラッシュ撮影では、本撮影前に、自然光下において測光センサー20から出力される測光信号LMOUTと、外部フラッシュ装置700を予備的に発光させた際に測光センサー20から出力される測光信号LMOUTとに基づいて、第1制御部10で本撮影時における発光量(本発光量)が求められる。そして、求められた本発光量を指定するデータが第1制御部10から第2制御部710へと送出され、本撮影のタイミングにおいて、第2制御部710からトリガー信号TRIG2をフラッシュ発光回路730に出力することで、適正な調光制御を行うことができる。
<外部フラッシュ装置を用いた場合の調光動作>
図13は、外部フラッシュ装置700を用いたフラッシュ撮影時において、本発光量を調節する調光制御動作のフローを示すタイミングチャートである。なお、ここでも、上述した内蔵フラッシュ40を用いた調光制御と同様に、分割セルC0,C7の2つの分割セルを用いた測光(擬2分割測光)を行うこととし、この調光制御動作フローは、ROM10cに格納されるプログラムが第1制御部10で実行されることによって実現される。また、この調光制御時における絞り値(FNo)は予め設定された所定の値に設定されているものとする。
外部フラッシュ装置700が撮像装置1に対して外付けされており、撮像装置1が撮影モードに設定されている状態で、図13に示されるように、ユーザーがシャッターボタンを半押しすることでS1状態となると、第1制御部10から測光センサー20に対して送出される信号CSLMがHIGHからLOWに移行されて、測光センサー20が測光動作を行う能動化された状態となる(時刻t11)。つまり、S1状態となると、測光動作を開始する。S1状態における自然光下における測光動作は、図8に示したものと同様となるため、ここでは、説明を省略する。
次に、ユーザーがシャッターボタンを全押しすることでS2状態となると、第1制御部10から第2制御部710に対して送出される信号CSFLが、HIGHからLOWに移行されることで、第2制御部710が第1制御部10からの各種信号を受け付け可能な状態となる。そして、第1制御部10からクロックFLCKが第2制御部710に送られるとともに、そのクロックFLCKに同期して予備発光のガイドナンバーを指定するデータFLDTも第1制御部10から第2制御部710へと送られる。
そして、第1制御部10から測光センサー20に対して送出される信号CSLMが、一瞬の間LOWからHIGHに移行されて、すぐに再度LOWに移行される。この信号CSLMの移行によって、クロックLMCKの数がリセットされる。そして、第1制御部10から第2制御部710へ予備発光開始信号が出力されるとともに、第1制御部10から測光センサー20に対してクロックLMCKが出力されることで、測光信号LMOUTに係る分割セルが分割セルC0となる(時刻t12〜t13)。そうすると、測光センサー20からの測光信号LMOUTは、分割セルC0で受光した光の強度(明るさ)に応じた電流を対数圧縮した電圧レベルとして出力される。
測光信号LMOUTに係る分割セルが分割セルC0となった状態で、第2制御部710からフラッシュ発光回路730に対するトリガー信号TRIG2がHIGHとなり、フラッシュ部740による第1の予備発光が開始される(時刻t13)。そして、第1制御部10からのデータFLDTで指定された予備発光の発光量(具体的には、ガイドナンバー)に従って、所定の期間トリガー信号TRIG2がHIGHの状態で保持された後、トリガー信号TRIG2がLOWとなって第1の予備発光が終了する。つまり、フラッシュ発光回路730が、本撮影のための外部フラッシュ装置700による本発光前に、フラッシュ部740によって外部フラッシュ装置700を所定の発光量で予備発光させるように制御する手段として機能する。
第1の予備発光における発光波形(発する光の強さを示す波形)は、図13に示す波形PF11のように、トリガー信号TRIG2がHIGHの状態で保持される間は発する光の強度(発光強度)が徐々に高くなり(時刻t13〜t14)、トリガー信号TRIG2がLOWとなると発光強度が徐々に低くなって、第1の予備発光が終了する。
ここでは、測光センサー20が、第1の予備発光の期間中、測光信号LMOUTに係る分割セルが分割セルC0となった状態とし、フラッシュ部740が発光している間、所定の時間間隔ΔTで、測光信号LMOUTを出力し、第1制御部10が、測光信号LMOUTを、順次、A/D変換して被写体輝度を示すAPEX値であるBV値としてRAM10bに記憶する動作を繰り返す(時刻t13〜t15)。つまり、第1制御部10内のCPU10aが、外部フラッシュ装置700による予備発光中において、被写体からの光の強度に応じて測光センサー20から時間的に変化しつつ出力されるアナログの測光信号を、時間順次にデジタル変換して被写体の輝度に応じた複数のデジタルの測光データを生成する手段として機能する。
このように、ここでも、測光センサー20において、被写体の明るさに応じて得られる電流に基づいて電荷をコンデンサーに蓄積して、フラッシュ発光時における被写体からの光の光量を測定するのではなく、被写体の明るさをリアルタイムにその瞬間毎の電圧レベルとして取り扱う。
第1の予備発光の終了後、第1制御部10内のCPU10aにおいて、S1状態において得られた自然光下におけるBV値と、第1の予備発光時にRAM10bに記憶した被写体の明るさを示すBV値とに基づいて、撮像装置1から被写体までの距離(被写体距離)D0を算出する演算処理が行われる。
一方、第1の予備発光に基づく被写体距離の演算処理と並行して、第1制御部10から測光センサー20に対して、クロックLMCKが順次出力され、測光信号LMOUTに係る分割セルが分割セルC7となる(時刻t16)。そうすると、測光センサー20からの測光信号LMOUTは、分割セルC7で受光した光の強度に応じた電流を対数圧縮した電圧レベルとして出力される。
測光信号LMOUTに係る分割セルが分割セルC7となった状態で、第1制御部10から第2制御部710に対して予備発光開始信号が出力され、第2制御部710からフラッシュ発光回路730に対するトリガー信号TRIG2がHIGHとなり、フラッシュ部740による第2の予備発光が開始される(時刻t16)。そして、第1制御部10からのデータFLDTで指定された予備発光の発光量(具体的には、ガイドナンバー)に従って、所定の期間トリガー信号TRIG2がHIGHの状態で保持された後、トリガー信号TRIG2がLOWとなって第2の予備発光が終了する。なお、ここでは、第1と第2の予備発光量が略同一となるようにガイドナンバーが設定されているものとする。
第2の予備発光における発光波形は、第1の予備発光における発光波形と同様、図13に示す波形PF12のように、トリガー信号TRIG2がHIGHの状態で保持される間は発する光の強度(発光強度)が徐々に高くなり(時刻t16〜t17)、トリガー信号TRIG2がLOWとなると発光強度が徐々に低くなって、第2の予備発光が終了する。
ここでは、第1の予備発光時と同様に、測光センサー20が、第2の予備発光の期間中、測光信号LMOUTに係る分割セルが分割セルC7となった状態とし、フラッシュ部740が発光している間、所定の時間間隔ΔTで、測光信号LMOUTを出力し、第1制御部10が、測光信号LMOUTを、順次、A/D変換してBV値をRAM10bに記憶する動作を繰り返す(時刻t16〜t18)。
第2の予備発光の終了後、第1制御部10内のCPU10aにおいて、S1状態において得られた自然光下においてRAM10bに記憶したBV値と、第2の予備発光時にRAM10bに記憶したBV値とに基づいて、撮像装置1から被写体までの距離(被写体距離)D7を算出する演算処理が行われる。
被写体距離D7が求まると、第1制御部10のCPU10aにおいて、2つの被写体距離D0,D7に対して所定の重み付け処理を行って、被写体距離Daを算出する演算処理が行われる。なお、外部フラッシュ装置700を用いたフラッシュ撮影時における被写体距離D0,D7,Daの算出方法は、上述した内蔵フラッシュ40を用いたフラッシュ撮影時における算出方法と同様であるため、説明を省略する。
そして、第1制御部10のCPU10aにおいて、上式(2)に、各値を適用する演算を実行することで、本発光量(ここでは、ガイドナンバー)を算出する。そして、第1制御部10から第2制御部710に対して本発光に係るガイドナンバーを指定するデータFLDTをクロックFLCKと同期させて送信する。この送信された本発光のガイドナンバーに基づいた期間、第2制御部710からフラッシュ発光回路730に対してトリガー信号TRIG2が出力されることで(時刻t19〜t20)、外部フラッシュ装置700による本発光の調光制御が実現される。なお、図13では、本発光の発光波形RF’を示している。
<従来技術との比較>
ここで、本発明の実施形態に係る撮像装置1および撮影システム500と従来技術との差異点について説明する。
図14および図15は、従来の調光センサーを例示する図である。なお、図14および図15では、それぞれ調光センサーの受光部が複数に分割された領域(分割領域)のうち一つの分割領域C0A,C0Bに係る測光信号の出力に着目した機能構成を示している。
まず、図14に示す従来の調光センサーについて説明する。
図14に示すように、分割領域C0Aに対して積分回路CC1が設けられる。分割領域C0Aは、被写体からの光を分割領域C0Aで受光すると、光の強度に比例した光電流を積分回路CC1に出力する。また、積分回路CC1は、コンデンサーなどのキャパシタを備えて構成され、被写体からの光量を測定したい所定の期間(例えば、本撮影前の予備発光の期間)において、積分回路CC1が分割領域COAからの電流に応じた電荷を蓄積する。そして、その蓄積された電荷がアナログの電荷信号として制御部(不図示)に出力され、制御部でA/D変換などの処理が行われて、本発光量の演算処理に適用される。
このようなタイプの調光センサーでは、被写体からの光の強度が大きな場合を想定して積分回路CC1に備えられるキャパシタの容量を設定することが必要となるが、被写体からの光の強度が小さな場合には、例えば、予備発光時に蓄積される電荷量が小さくなりすぎて、A/D変換の変換可能な範囲(ダイナミックレンジ)のうち、ごく一部しか利用しないこととなり、微小な電荷量の変化をとらえることができず、A/D変換後の値の精度が低下する。すなわち、調光制御の精度が低下する。
そこで、積分回路CC1に容量の異なる複数のキャパシタを用意し、ISO感度の設定に応じて、キャパシタを切り替えることで(レンジの切り替え)、A/D変換のダイナミックレンジの大部分を活用するような構成とすることで、A/D変換後の値の精度を向上させる方法が考えられた。しかし、このキャパシタを切り替える構成では、調光センサーの回路構成が複雑化するためにコストアップを招き、キャパシタの切り替え操作や判断などが難しいといった問題点がある。
次に、図15に示す従来の調光センサーについて説明する。
図15に示すように、分割領域C0Bに対して、対数圧縮回路220a、レンジ切替回路RC、対数伸張回路EXが設けられている。
分割領域C0Bは、被写体からの光を分割領域C0Bで受光すると、光の強度に比例した光電流を対数圧縮回路220aに出力し、対数圧縮回路220aで電流が対数圧縮処理されて電圧に変換され、レンジ切替回路RCに出力される。
レンジ切替回路RCは、ユーザーの設定操作などに基づいて設定されるISO感度に応じて、電圧を適宜増幅し、対数伸張回路EXに出力する。
対数伸張回路EXは、電圧が対数圧縮処理と逆方向の対数伸張処理がなされて電流に変換され、積分回路CC2に出力する。
積分回路CC2は、コンデンサーなどのキャパシタを備えて構成され、被写体からの光量を測定したい所定の期間(例えば、本撮影前の予備発光の期間)において、対数伸張回路EXからの電流に応じた電荷を蓄積して、その蓄積された電荷をアナログの電荷信号として制御部(不図示)に出力する。そして、制御部でA/D変換などの処理が行われて、本発光量の演算処理に適用される。
このようなタイプの調光センサーでは、レンジ切替回路RCによる増幅処理によって、キャパシタの容量の大部分に電荷を蓄積させるような設定とし、A/D変換のダイナミックレンジの大部分を活用することで、A/D変換後の値の精度を向上させることができる。しかし、被写体からの光の強さに応じて、キャパシタの容量を考慮して、ユーザーが適宜ISO感度を設定するような操作が必要となり、操作が煩雑となるとともに、ISO感度を切り替える判断も難しい。また、ハードウェアの構成も複雑となる。
このように、従来の調光センサーでは、ハードウェアであるキャパシタによって構成される積分回路を備えていたため、キャパシタの容量によって調光制御の精度が低下したり、キャパシタの容量には所定の範囲が存在するため、レンジの切り替え操作など煩雑かつ困難な操作が必要となったり、積分回路やレンジを切り替えるための回路など特別な回路構成が必要となったりと、操作性およびコスト面におけるデメリットが大きかった。
これに対して、本発明の実施形態に係る撮像装置1では、被写体の明るさに応じて得られる電流に応じた電荷をコンデンサーに蓄積してフラッシュ発光時における被写体からの反射光の光量を測定するのではなく、被写体の明るさをリアルタイムにその瞬間毎の電圧値として取り扱う。そして、その電圧値をA/D変換した後に積分演算を含むデジタル演算によって、本発光量の演算処理を実施することができる。
つまり、本発明の実施形態に係る撮像装置1では、積分回路と等価な処理をデジタル演算によって実現するため、キャパシタの容量の限界やダイナミックレンジなどといった所定のハードウェアによって生じる問題を回避することができる。すなわち、デジタル演算における、積分演算は、単なる数字の足し算にしか過ぎないため、特に限界がなく、A/D変換後の値の精度が低下して、調光制御の精度が低下するようなこともない。そして、特に、レンジの切り替え操作などの煩雑かつ困難な操作を必要としない。さらに、積分回路やレンジを切り替えるための回路など特別な回路構成も不要であるため、製造コストの低減に資する。
また、本発明の実施形態に係る撮像装置1では、測光センサーが調光制御における光量測定に用いられ、調光センサーを別に設けていないため、ハードウェアたるセンサーの数を低減することができるため、コスト低減に資すると共に、製造工程におけるセンサーの調整や補正などといった工程数も低減することができる。
以上のように、本発明の実施形態に係る撮像装置1または撮影システム500では、内蔵フラッシュ40または外部フラッシュ装置700を用いた調光制御において、本撮影直前に、S1状態で得られる自然光下におけるBV値(ここでは、BVS0,BVS7)をRAM10bに記憶する。そして、S2状態で第1と第2の予備発光中に、被写体からの光の強度に応じて時間的に変化するアナログの測光信号LMOUT(電圧レベル)を、第1制御部10で時間順次に被写体の輝度に応じたBV値(ここでは、BVM0i,BVM7i)を示す複数のデジタルデータに変換してRAM10bに記憶する。そして、第1制御部10において、得られた複数のBV値を上式(6),(7)に適用すること、すなわち、RAM10bに記憶された複数のBV値を対数伸張した値の積分演算を含むデジタル演算を行うことで、本発光の発光量を決定するための値(ここでは、被写体距離)を算出する。そして、被写体距離に基づいて本発光時の本発光量(ここでは、ガイドナンバー)を算出することで調光制御が実現される。
このような構成とすることで、特別に調光センサーを設けず、測光センサーに積分回路を設けることもなく、精度良く本発光の発光量を決定するための値を算出することができる。その結果、安価でかつ高精度のフラッシュの調光制御が可能な撮像装置や撮影システムを提供することができる。
また、測光センサー20の受光部が複数の分割エリアに分割され、測光センサー20が、各分割エリアで受光される被写体からの光の強度に応じてそれぞれ時間的に変化するアナログ測光信号LMOUTを出力可能となっている。そして、本撮影前に内蔵フラッシュ40または外部フラッシュ装置700を複数回予備発光させて、各予備発光中にそれぞれ互いに異なる分割エリアで受光される被写体からの光の強度に応じて測光センサー20から時間的に変化しつつ出力されるアナログ測光信号に基づいて、本発光の発光量を決定するための値(ここでは、被写体距離)を算出する。
このような構成とすることで、各分割エリアに係るアナログ測光信号を並行にではなく時間順次に出力する方式を採用する従来の多分割測光に用いられる測光センサーを測光センサー20に適用することもできる。その結果、安価でかつ高精度のフラッシュの調光制御を行うことができる。
<変形例>
以上、この発明の実施形態について説明したが、この発明は上記説明した内容のものに限定されるものではない。
◎例えば、上述した実施形態では、調光制御において、本撮影前に第1と第2の予備発光を行い、被写体距離D0とD7を算出して、重み付け処理を施して被写体距離Daを算出したが、これに限られるものではなく、例えば、本撮影前に第1の予備発光のみを行い、被写体距離D0を算出して、その被写体距離D0を被写体距離Daとして取り扱うようにしても良い。
つまり、第1の予備発光中において、測光センサー20が、複数の分割セルC0〜C13のうち、相対的に広範囲に存在する被写体を測光対象とする分割セルC0で受光される被写体からの光の強度に応じて時間的に変化するアナログの測光信号LMOUTを時間順次に出力し、第1制御部10が、そのアナログの測光信号LMOUTを時間順次にデジタル変換して被写体の輝度に応じた複数のデジタルの測光データを生成するようにしても良い。
換言すれば、第1の予備発光中において、測光センサー20が、複数の分割セルC0〜C13のうち、受光部の受光面を占める面積が最も大きな分割セルC0で受光される被写体からの光の強度に応じて時間的に変化するアナログの測光信号LMOUTを時間順次に出力し、第1制御部10が、そのアナログの測光信号LMOUTを時間順次にデジタル変換して被写体の輝度に応じた複数のデジタルの測光データを生成するようにしても良い。
このような構成とすることで、例えば、1回の予備発光で主被写体を容易に測光の対象に含ませることができるため、その結果、1回の予備発光で高精度な調光制御を実現することができる。
◎また、上述した実施形態では、図3および図4に示したように、測光センサー20の受光部が14個の分割セルC0〜C13に分割されていたが、これに限られるものではなく、例えば、図16に示すように、測光センサーの受光部が3つの領域(分割セル)MC1〜MC3に分割され、受光部で受光される被写体に係る光学像VAを3個の領域(分割領域)に分けて測光することができるようにしても良い。このように、測光センサーにおいて、種々の形態で受光部を分割して測光することで、被写体の大きさや形状など種々の被写体の状態に応じた種々の測光や重み付け処理などを実施することができる。
◎また、上述した実施形態では、外部フラッシュ装置700が、撮像装置1のフラッシュ装着部FAに装着されることで、外部フラッシュ装置700と撮像装置1との間で各種信号を伝達可能な状態とすることができたが、これに限られるものではなく、例えば、撮像装置1のモード設定によって、撮像装置1と外部フラッシュ装置700との間で無線によって各種信号を伝達可能な状態とすることができるようにしても良い。
◎また、上述した実施形態では、1回の予備発光中における測光信号LMOUTの出力回数が20回であったが、これに限られるものではなく、例えば、30回など種々の回数を採用することができる。但し、式(4),(5)に示す積分を近似的に算出するために式(6),(7)に示す演算をする際に、近似による誤差を小さくするためには、所定の期間あたりの出力回数がなるべく多い方が好ましい。
◎また、上述した実施形態では、撮像装置1が一眼レフタイプのデジタルカメラであったが、本発明の対象はデジタルカメラに限られるものではなく、一眼レフタイプの銀塩カメラをも対象とすることができる。
本発明の実施形態に係る撮影システムの概要を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る撮像装置の機能構成を示すブロック図である。 測光センサーの分割セルの配置を説明する図である。 測光センサーの分割セルの配置を説明する図である。 本発明の実施形態に係る撮像装置の機能構成を示すブロック図である。 測光センサーにおける対数圧縮処理を説明する図である。 測光センサーにおける対数圧縮処理を説明する図である。 内蔵フラッシュの調光制御動作フローを示すタイミングチャートである。 測光センサーからの出力信号を順次A/D変換して記憶する動作について説明するタイミングチャートである。 フラッシュ光の反射光量成分の算出を説明する図である。 本発光量の算出動作フローを示すフローチャートである。 撮影システムの機能構成を示すブロック図である。 外部フラッシュ装置の調光制御動作フローを示すタイミングチャートである。 従来の測光センサーを説明する図である。 従来の測光センサーを説明する図である。 測光センサーのセルの分割方法の変形例を示す図である。 従来の銀塩一眼レフカメラにおける調光方法を示す断面図である。 従来のデジタル一眼レフカメラにおける調光方法を示す断面図である。 従来のデジタル一眼レフカメラにおける調光方法を示す断面図である。
符号の説明
1 撮像装置
10 第1制御部
10a,710a CPU(変換手段、演算手段)
10b,710b RAM(記憶手段)
10c,710c ROM
20 測光センサー
30 フラッシュ発光回路(発光制御手段)
40 内蔵フラッシュ(発光部)
500 撮影システム
700 外部フラッシュ装置(発光装置)
710 第2制御部
730 フラッシュ発光回路(発光制御手段)
740 フラッシュ部

Claims (5)

  1. 被写体の輝度を測定するための測光センサーを有する一眼レフタイプの撮像装置であって、
    発光部と、
    本撮影のための前記発光部による本発光前に、前記発光部を所定の発光量で予備発光させるように制御する発光制御手段と、
    前記予備発光中において、前記測光センサーから時間的に変化しつつ出力されるアナログ測光信号を時間順次にデジタル変換して複数のデジタル測光データを生成する変換手段と、
    前記変換手段によって順次生成される前記複数のデジタル測光データを順次記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記複数のデジタル測光データに基づく値の積分演算を含むデジタル演算によって、前記本発光における発光量を決定するための値を算出する演算手段と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置であって、
    前記測光センサーの受光部が複数の分割エリアに分割され、
    前記測光センサーが、
    各前記分割エリアで受光される光の強度に応じてそれぞれ時間的に変化するアナログ測光信号を出力し、
    前記発光制御手段が、
    前記本発光前に、前記発光部を複数回予備発光させるように制御し、
    前記変換手段が、
    各前記予備発光中において、それぞれ互いに異なる前記分割エリアで受光される光の強度に応じて前記測光センサーから時間的に変化しつつ出力されるアナログ測光信号を時間順次にデジタル変換して複数のデジタル測光データを生成することを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項1に記載の撮像装置であって、
    前記測光センサーの受光部が複数の分割エリアに分割され、
    前記測光センサーが、
    各前記分割エリアで受光される光の強度に応じてそれぞれ時間的に変化するアナログ測光信号を出力し、
    前記変換手段が、
    前記予備発光中において、前記複数の分割エリアのうち、相対的に広範囲に存在する被写体を測光対象とする分割エリアで受光される光の強度に応じて前記測光センサーから時間的に変化しつつ出力されるアナログ測光信号を時間順次にデジタル変換して複数のデジタル測光データを生成することを特徴とする撮像装置。
  4. 請求項1に記載の撮像装置であって、
    前記測光センサーの受光部が複数の分割エリアに分割され、
    前記測光センサーが、
    各前記分割エリアで受光される光の強度に応じてそれぞれ時間的に変化するアナログ測光信号を出力し、
    前記変換手段が、
    前記予備発光中において、前記複数の分割エリアのうち、前記受光部の受光面を占める面積が最も大きな分割エリアで受光される光の強度に応じて前記測光センサーから時間的に変化しつつ出力されるアナログ測光信号を時間順次にデジタル変換して複数のデジタル測光データを生成することを特徴とする撮像装置。
  5. 被写体の輝度を測光するための測光センサーを有する一眼レフタイプの撮像装置と、前記撮像装置からの信号に基づいて発光する発光装置とを備えた撮影システムであって、
    前記撮像装置が、
    本撮影のための前記発光装置による本発光前に、前記発光装置を所定の発光量で予備発光させるように制御する発光制御手段と、
    前記予備発光中において、前記測光センサーから時間的に変化しつつ出力されるアナログ測光信号を時間順次にデジタル変換して複数のデジタル測光データを生成する変換手段と、
    前記変換手段によって順次生成される前記複数のデジタル測光データを順次記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記複数のデジタル測光データに基づく値の積分演算を含むデジタル演算によって、前記本発光における発光量を決定するための値を算出する演算手段と、
    を備えることを特徴とする撮影システム。
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