JP2010282021A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ライブビュー機能を有し、フォーカルプレーンシャッタの同調速よりも高速な同調速で閃光発光撮影を可能とし、そのうえフラッシュ調光を高精度に行うこと。
【解決手段】同調速設定がフォーカルプレーンシャッタの同調速よりも高速で、かつフラッシュ光を発光して撮影をする際、撮像素子の撮像面のうちフラッシュ光が照射されない撮像領域を除き、フラッシュ光が照射される撮像領域から画像データを切り出し、この切り出された画像データに基づいてストロボ発光部のプリ発光動作を有効に作用させる撮像素子の有効領域を設定し、この有効領域に基づいてストロボ発光部のプリ発光動作の発光タイミングを制御し、かつプリ発光動作をしたときに撮像素子により得られる画像データに基づいてストロボ発光部のフラッシュ光Fの本発光量を決定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ストロボ等による閃光発光動作が可能なフラッシュ制御機能と、フォーカルプレーンシャッタと、ライブビュー機能とを有し、閃光発光動作をしたときのフォーカルプレーンシャッタの高速化に対応した撮像装置に関する。
撮像装置としてのデジタルカメラとしては、光量の少ない撮影シーンや、夜間、室内、日中シンクロ等の領域において光量を補うことを可能とするために瞬間的に光を発光するフラッシュ機能を内蔵又は外付けを可能とするものが多くある。
このようなデジタルカメラでは、撮影画像を適正な露光量とするためにフラッシュ光量を制御する必要がある。このフラッシュ光量の制御方法の一つとして多く用いられている方法は、プリ発光による発光量の制御である。
かかるプリ発光による発光量の制御は、本撮影前に、撮像素子により撮像される撮影シーンの定常光状態の蓄積データと、撮影タイミングに同期させてフラッシュのプリ発光を行い、このプリ発光時の撮像素子の蓄積データとを用いて本撮影時のフラッシュ発光量を決定する方法である。プリ発光による発光量の制御に関しては、例えば特許文献1に開示されている。
又、撮像装置としてのカメラには、フォーカルプレーンシャッタを備え、ストロボ等によるフラッシュ発光動作すなわち閃光発光動作が可能なものがある。フォーカルプレーンシャッタは、写真フィルム又は複数の撮像素子を二次元平面上に配列して成る撮像面の直前に配置され、先幕シャッタと後幕シャッタとによりスリットを形成し、このスリットが撮像面の一端側から他端側に向かって順次走行することにより撮像面への露光を行う。
このようなフォーカルプレーンシャッタを備えたカメラでは、閃光発光して撮影できるフォーカルプレーンシャッタのシャッタ速度に制限がある。この原因は、フォーカルプレーンシャッタの構成上、先幕シャッタと後幕シャッタとの両方が共に全開となる状態が最低でもフラッシュ発光時間分存在する必要があるためである。このようにフラッシュ発光期間中にフォーカルプレーンシャッタが全開となり、被写体からの光がカメラの撮像面に均一に照射されるという条件を満足するシャッタ速度の限界を一般に同調速と称する。シャッタ速度の同調速は、例えば特許文献2に開示されている。
一方、ライブビュー機能を持ったデジタル一眼レフカメラが開発されている。ライブビュー機能は、光学ファインダを使用せず、光学ファインダの代わりに撮像素子を用いて連続的に撮影し、この撮像素子の撮像により取得される画像データを電子ファインダやその他の表示素子で表示出力する。ライブビュー機能は、撮影画角内の任意の領域を切り出して表示及び撮影し、切り出した領域の画像データを用いて高精度なオートフォーカス(AF)や切り出し撮影等の機能に用いられている。ライブビュー機能は、例えば特許文献3に開示されている。
特開2006−53493号公報 特開2006−86586号公報 特開2008−160744号公報
しかしながら、フォーカルプレーンシャッタを有するデジタル一眼レフレックスカメラでは、ストロボ等による閃光を発光しての撮影がフォーカルプレーンシャッタのシャッタ速度を同調速よりも高速側に設定して撮影できないという問題がある。すなわち、フォーカルプレーンシャッタは、先幕シャッタと後幕シャッタとにより形成されるスリットを撮像面の一端側から他端側、例えば撮像面の上側から下側に向かって順次走行するので、シャッタ速度を高速化すると、先幕シャッタと後幕シャッタとの走行間隔が短くなりフォーカルプレーンシャッタが全開とならないため、撮像面上にストロボ等による閃光が照射されない領域が生じるためである。このため、閃光発光撮影を行う際、同調速を確保するためにカメラの設定を変更しなければならないという使い勝手の悪さや、シャッターチャンスを逃してしまう等の問題が発生する。
本発明は、ライブビュー機能を有し、フォーカルプレーンシャッタの同調速よりも高速な同調速で閃光発光撮影を可能とし、そのうえフラッシュ調光を高精度に行うことができる撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の主要な局面に係る撮像装置は、フォーカルプレーンシャッタと、被写体をフォーカルプレーンシャッタを介して撮像して画像データを得る撮像面を有する撮像手段と、被写体を照明する閃光を発光する閃光発光手段と、撮像手段によって得られた画像データをライブビュー画像として表示する表示手段と、閃光発光手段を発光動作させて撮像手段により被写体を撮像する際のフォーカルプレーンシャッタの同調速を設定する同調速設定手段と、同調速設定手段により設定されたシャッタ速度がフォーカルプレーンシャッタの同調速よりも高速の場合、撮像面のうち閃光発光が照射されると判定される撮像領域のみから画像データを切り出す切り出し手段と、切り出し手段により切り出された画像データに基づいてプリ発光動作を有効に作用させる撮像手段における有効領域を設定する有効領域設定手段と、有効領域設定手段により設定された有効領域に基づいて閃光発光手段によるプリ発光動作の発光タイミングを制御する発光制御手段とを具備する。
本発明によれば、ライブビュー機能を有し、フォーカルプレーンシャッタの同調速よりも高速な同調速で閃光発光撮影を可能とし、そのうえフラッシュ調光を高精度に行うことができる撮像装置を提供できる。
本発明に係る撮像装置の一実施の形態を示す構成図。 同装置におけるフォーカルプレーンシャッタのシャッタ速度が当該フォーカルプレーンシャッタの同調秒時よりも低速な場合の先幕シャッタと後幕シャッタとの走行及び撮像素子の撮像面上におけるフラッシュ光の照射される領域を示す図。 同装置におけるフォーカルプレーンシャッタのシャッタ速度が同調秒時よりも高速な場合の先幕シャッタと後幕シャッタとの走行及び撮像素子の撮像面上におけるフラッシュ光の照射される領域を示す図。 同装置におけるフォーカルプレーンシャッタのシャッタ速度が同調秒時よりも高速な場合における切り出す記録領域を示す図。 同装置におけるフラッシュ発光の遅延時間を考慮した場合における切り出す記録領域を示す図。 同装置におけるフラッシュ発光撮影動作フローチャート。 同装置におけるフラッシュ光調光制御フローチャート。 同装置における撮像素子から出力される画像信号の読み出し期間と露光期間とプリ発光タイミングとの関係を示す。 同装置におけるシャッタ速決定処理の詳細を示すフローチャート。 同装置における有効領域設定処理の詳細を示すフローチャート。 同装置における有効領域設定処理の詳細を示すフローチャート。 同装置における顔部分の領域を撮像素子のライン数に変換するときの変換例を示す図。 同装置におけるライン数変換で得られたライン数情報がなしの場合の基準ラインの設定例を示す図。 同装置におけるライン数変換において得られたライン数情報が「1」の場合の基準ラインの設定例を示す図。 同装置におけるライン数変換において得られたライン数情報が「3」の場合の基準ラインの設定例を示す図。 同装置におけるライン数変換において得られたライン数情報が「2」で顔領域にAF領域が内包されている場合の基準ラインの設定例を示す図。 同装置におけるライン数変換において得られたライン数情報が「2」でAE領域に顔領域が内包されている場合の基準ラインの設定例を示す図。 同装置におけるライン数変換において得られたライン数情報が「2」でAE領域の下部にAF領域が重なっている場合の基準ラインの設定例を示す図。 同装置におけるライン数変換において得られたライン数情報が「2」でAE領域とAF領域が重なっていない場合の基準ラインの設定例を示す図。 同装置におけるライン数変換において得られたライン数情報が「2」で顔領域を含む場合の基準ラインの設定例を示す図。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は撮像装置の構成図を示す。ボディユニット1には、レンズユニット2が着脱可能に取り付けられている。このレンズユニット2は、撮影レンズ3と、絞り4とを備える。
ボディユニット1には、フォーカルプレーンシャッタ10と、撮像素子11とが設けられている。フォーカルプレーンシャッタ10と撮像素子11とは、撮影レンズ3と絞り4と同一光路上に設けられている。フォーカルプレーンシャッタ10は、撮像素子11の撮像面の直前に配置され、先幕シャッタと後幕シャッタとによりスリットを形成し、このスリットを撮像面の一端側から他端側、例えば本装置を正立したときの撮像面上の上側から下側に向かって順次走行することにより撮像素子11の撮像面への露光を行う。
撮像素子11は、レンズユニット2によって結像された被写体の光像Pを光電変換して画像信号を出力する。この撮像素子11は、ベイヤー配列のカラーフィルタが画素を構成する光電変換素子(フォトダイオード等)の前面に配置されてなる撮像領域を有する撮像素子である。この撮像素子11は、撮影レンズ3により集光された光を、各画素で受光して光電変換することで、光の量を電荷量に変換し、さらに電荷をアナログ電圧信号(画像信号)としてA/D変換部12へ出力する。ここで、本実施形態における撮像素子11は、CMOSイメージセンサであり、撮像領域を構成するライン単位で信号の読み出しが可能に構成されている。
撮像素子11の出力端子には、A/D変換器12を介してメモリ13と、画像処理部14とが接続されている。撮像素子11から出力された画像信号は、A/D変換器12によりデジタル画像データに変換され、メモリ13に書き込まれる。
ボディユニット1には、システム制御部15が備えられている。このシステム制御部15は、CPU、内部メモリ等を搭載して成る。このシステム制御部15には、撮像制御部16と、シャッタ制御部17と、絞り制御部18と、レンズ制御部19と、露出制御部20と、AF制御部21と、ストロボ制御部22と、不発揮性メモリ23と、外部メモリ24と、表示部25と、操作部26と、電源制御部27とが接続されている。
又、ボディユニット1には、被写体を照明する閃光であるフラッシュ光を発光する閃光発光手段としてのストロボを発光動作させるストロボ発光部28と、ストロボを発光させるためのエネルギーをコンデンサに充電するストロボ充電部29とが設けられている。
画像処理部14は、A/D変換器12より出力されるデジタル画像データ、又はメモリ13に書き込まれたデジタル画像データに対してデジタル的増幅(デジタルゲイン調整処理)、色補正、ガンマ(γ)補正、コントラスト補正、ライブビュー表示用の画像生成等の各種の画像処理を行う。この画像処理部14は、操作部26に有するレリーズが全押し操作されたときの例えば単写時又は連写時に取得されたデジタル画像データに対してデジタルゲイン調整処理、色補正、γ補正、コントラスト補正等の各種の画像処理を行って1枚の画像データ又は複数の連写画像データを取得する。画像処理部14は、メモリ13に書き込まれたデジタル画像データに対して表示部25、例えば液晶ディスプレイを有する表示部25に例えばライブビュー表示のための画素間引き処理や、拡大表示のための切り出し処理等の画像処理を行う。
撮像制御部16は、撮像素子11を動作制御し、レンズユニット2によって結像された被写体の光像Pの光電変換を行わせて画像信号を出力させる。
シャッタ制御部17は、フォーカルプレーンシャッタ10を動作制御し、フォーカルプレーンシャッタ10における先幕シャッタと後幕シャッタとを例えば本装置を正立したときの撮像面上の上側から下側に向かって走行制御する。
絞り制御部18は、絞り4の開口量を調整する。
レンズ制御部19は、撮影レンズ3の位置を光軸方向に移動制御する。
露出制御部(AE制御部)20には、測光部30が接続されている。この測光部30は、主要被写体を含む被写体の輝度を測光する。この露出制御部20は、測光部30により測光された主要被写体を含む撮影対象の輝度に基づいて撮影時の撮像素子11の撮像面に対する露光量を自動的に調節する。すなわち、露出制御部20は、測光部30により測光された輝度に基づいて被写体に対する露出量を算出し、この露出量が適正な露出量になるようにフォーカルプレーンシャッタ10のシャッタ速度や、絞り4の絞り値、撮像素子11に設定する感度等の露出条件を決定する。
又、露出制御部20は、ライブビュー画像表示のときに、撮像素子11から出力されてA/D変換器12よりA/D変換されたデジタル画像データを読み出し、このデジタル画像データから被写体の輝度を算出し、ライブビュー画像表示用の画像が適正な露出量になるように撮像素子11の電子シャッタ速度や感度、絞り4の絞り値等の露出条件を決定し制御する。
AF制御部21には、測距部31が接続されている。この測距部31は、被写体に含む主要被写体までの距離を測距する。AF制御部21は、測距部31により測距された被写体に含む主要被写体までの距離に基づいて撮影時のフォーカスを自動的に調節する。
又、ライブビュー画像表示のときのAF動作は、以下のように行う。AF制御部21は、ライブビュー画像表示中に取得される画像データ、すなわち画像処理部14から出力されるデジタル画像データから求められる焦点評価値に基づいてフォーカス位置を決定する。
ストロボ制御部22は、ストロボ発光部28をフラッシュ発光動作又はプリ発光動作させるもので、ストロボ発光部28の発光時間を制御する。なお、ストロボ発光部28の発光時間、発光タイミング、発光量は、ストロボ制御部22を介してシステム制御部15により制御される。
表示部25は、液晶ディスプレイ(LCD)から成るもので、例えば表示手段としてライブビュー画像を表示する。
操作部26は、本カメラの撮影モードを切り替えるための切り替えスイッチや、レリーズボタンの操作によって動作するレリーズスイッチ、電源スイッチなどを有する。レリーズスイッチは、一般的な2段階スイッチである。すなわち、レリーズボタンの半押しで第1のレリーズスイッチがオンし、これにより、焦点検出や測光が行われ、撮影レンズ3が移動されて合焦状態になる。更に、レリーズボタンの全押しで第2のレリーズスイッチがオンし、フォーカルプレーンシャッタ10が駆動して撮像素子11への露光が行われる。
電源制御部27は、装填された電源回路32の電圧の平滑化や昇圧等を行い、かつシステム制御部15への電力供給を行う。
ボディユニット1には、外部フラッシュ接続部33を介して外部ストロボユニット40が着脱可能に取り付けられている。この外部ストロボユニット40には、ストロボ制御部41が備えられている。このストロボ制御部41は、CPU、内部メモリ等を搭載して成る。このストロボ制御部41には、ストロボ発光部42と、ストロボ充電部43と、不発揮性メモリ44と、電源制御部45と、カメラ接続部46とが接続されている。このストロボ制御部41は、ストロボ発光部42をフラッシュ発光動作又はプリ発光動作させる。
ストロボ発光部42は、被写体を照明するフラッシュ光を発光する。
ストロボ充電部43は、ストロボ発光部42に対してフラッシュ光を発光するための充電を行う。
電源制御部45には、充電池等の電源回路47が接続されている。この電源制御部45は、電源回路47の電力をストロボ制御部41の制御によってストロボ充電部43に供給する。
カメラ接続部46は、ボディユニット1の外部フラッシュ接続部33に対して機械的に取り付け、取り外し可能で、かつ電気的に接続、切り離し可能である。これらカメラ接続部46と外部フラッシュ接続部33とを通してボディユニット1のシステム制御部15と外部ストロボユニット40のストロボ制御部41との間でデータ通信可能である。
かかる本装置において、フォーカルプレーンシャッタ10は、上記の如く一般的に、先幕シャッタと後幕シャッタとによりスリットを形成し、このスリットを撮像素子11の撮像面の一端側から他端側、例えば本装置を正立したときの撮像面上の上側から下側に向かって順次走行する(縦走りシャッタ)。このため、フォーカルプレーンシャッタ10は、撮像素子11の撮像面の上側と下側とにおいて露光期間が時間的にずれる。これにより、ストロボ発光部42から発光される瞬間光であるフラッシュ光は、撮像素子11の撮像面が先幕シャッタ又は後幕シャッタに隠れていない状態であれば、撮像素子11の撮像面の全てに照射される。このときのフォーカルプレーンシャッタ10のシャッタ速度を同調速と定義する。
図2はフォーカルプレーンシャッタ10の先幕シャッタS1と後幕シャッタS2との走行及び撮像素子11の撮像面11a上におけるフラッシュ光の照射される領域Qを示す。同図において上側がフォーカルプレーンシャッタ10の先幕シャッタS1と後幕シャッタS2との走行前の状態を示し、下側が先幕シャッタS1と後幕シャッタS2との走行後の状態を示す。横軸は時間を示す。
同図はフォーカルプレーンシャッタ10のシャッタ速度が同調秒時(同調速)よりも低速の場合を示し、先幕シャッタS1が上側から下側に走行して閉状態から開状態になった後、シャッタ全開期間を経て、後幕シャッタS2が上側から下側に走行して開状態から閉状態になる。
このようにフォーカルプレーンシャッタ10のシャッタ速度が同調秒時(同調速)よりも低速であれば、先幕シャッタS1が下側に走行して開状態になった直後に、ストロボ発光部42からフラッシュ光Fが発光される。これにより、フォーカルプレーンシャッタ10のシャッタ全開期間の開始時にフラッシュ光Fが発光されるので、撮像素子11の撮像面11aには、その撮像面11aの全面にフラッシュ光Fが照射される。フラッシュ光の照射される領域Qは、撮像面11aの全面である。
一方、シャッタ制御部17により設定されたフォーカルプレーンシャッタ10のシャッタ速度が当該フォーカルプレーンシャッタ10の同調秒時(同調速)よりも高速の場合、撮像素子11の撮像面のうちの一部にのみフラッシュ光Fが照射される状況になる。次に、かかる撮像素子11の撮像面のうちの一部にのみフラッシュ光Fが照射される状況について説明する。
図3はフォーカルプレーンシャッタ10のシャッタ速度が当該フォーカルプレーンシャッタ10の同調秒時(同調速)よりも高速な場合のフォーカルプレーンシャッタ10の先幕シャッタS1と後幕シャッタS2との走行及び撮像素子11の撮像面11a上におけるフラッシュ光の照射される領域Qを示す。
このようにフォーカルプレーンシャッタ10のシャッタ速度が同調秒時(同調速)よりも高速であれば、先幕シャッタS1が下側に走行して開状態になる前に後幕シャッタS2が下側に走行を開始する。そして、先幕シャッタS1が開状態になった直後に、ストロボ発光部42からフラッシュ光Fが発光される。このとき、後幕シャッタS2は、下側に向かって走行の途中であり、全開状態になっていない。従って、撮像素子11の撮像面11aの上側は、後幕シャッタS2により遮光され、フラッシュ光Fが照射されない領域Gとなる。撮像素子11の撮像面11aの下側は、フラッシュ光Fが照射される。このフラッシュ光の照射される領域Qは、先幕シャッタS1が開状態になった瞬間の後幕シャッタS2の下側への走行位置により決まる。
次に、本発明に係る制御について説明する。
概要としては、同調速設定が当該フォーカルプレーンシャッタ10の同調速よりも高速の場合、撮像素子11の撮像面11aのうちフラッシュ光が照射されない撮像領域Gを除き、フラッシュ光が照射される撮像領域Qを記録領域とし、当該記録領域から取得される画像データを切り出し、この切り出された画像データに基づいてストロボ発光部42のプリ発光動作を有効に作用させる撮像素子11における有効領域を設定し、この有効領域に基づいてストロボ発光部42によるプリ発光動作の発光タイミングを制御する。
図4はフォーカルプレーンシャッタ10のシャッタ速度が同調秒時(同調速)よりも高速な場合における露光時間A(Expose_Time)、先幕シャッタS1の走行時間B(X_Tim_Time)、後幕シャッタS2の走行時間C(2nd_Time)、後幕シャッタS2の走行開始から先幕シャッタS1の全開するまでの時間までの差分時間E(X_Tim_Sub)を示す。
後幕シャッタS2の走行開始から先幕シャッタS1の全開するまでの時間までの差分時間E(X_Tim_Sub)は、次式(1)により表される。
差分時間E(X_Tim_Sub)=先幕シャッタS1の走行時間B(X_Tim_Time)
−露光時間A(Expose_Time)…(1)
しかるに、後幕シャッタS2が差分時間E(X_Tim_Sub)分下側に向かって走行した後に、ストロボ発光部42又はストロボ発光部28からフラッシュ光Fが発光される。
撮像素子11の撮像面11aへのフラッシュ光Fは、撮像面11aにおける記録領域の縦方向において次式(2)に対応する領域Gにフラッシュ光が照射されない。
差分時間E(X_Tim_Sub)/後幕シャッタS2の走行時間C(2nd_Time)…(2)
かかるフォーカルプレーンシャッタ10を用いた本装置は、当該フォーカルプレーンシャッタ10の同調速よりも高速なシャッタ速度であってもフラッシュ光を発光しての撮影を可能とするために次の構成を有する。
上記撮像制御部16は、同調速設定が当該フォーカルプレーンシャッタ10の同調速よりも高速の場合、撮像素子11の撮像面11aのうちフラッシュ光が照射されない撮像領域Gを除き、フラッシュ光が照射される撮像領域Qを記録領域とし、当該撮像領域Qから実記録サイズRの画像データを切り出す切り出し手段を有する。この撮像制御部16は、切り出し手段によって撮像領域Qから切り出された実記録サイズRの画像データを例えばメモリ13に記録する。
上記画像処理部14は、図4に示すように撮像制御部16から撮像素子11の撮像面11aのうちフラッシュ光が照射されると判定される撮像領域Qのみから上記撮像制御部16によって切り出された実記録サイズRの画像データを受け取り、この実記録サイズRの画像データを例えばライブビュー表示のための画素間引き処理や、拡大表示のための切り出し処理等の画像処理を行い、液晶ディスプレイを有する表示部25にライブビュー表示する。
上記シャッタ制御部17は、ストロボ発光部28又はストロボ発光部42が発光動作したときに、撮像素子11により被写体を撮像する際のフォーカルプレーンシャッタ10の同調速を設定する同調速設定手段としての機能を有する。
上記システム制御部15は、撮像により取得した画像データの記録サイズを通知する通知部50を有する。この通知部50は、ライブビュー表示を行い、かつ同調速設定が当該フォーカルプレーンシャッタ10の同調速よりも高速の場合、撮像制御部16によって撮像素子11の撮像面11aのうちフラッシュ光が照射されない撮像領域Gを除き、フラッシュ光が照射される撮像領域Qに関連する大きさに記録サイズを変更すると、この記録サイズの変更の旨を例えば液晶ディスプレイを有する表示部25に表示する。
上記システム制御部15は、記録サイズを自動的に変更するモードと、記録サイズをユーザにより変更するモードとを有する。ユーザによる記録サイズの変更は、例えば操作部26に対する操作によって行う。
具体的に、上記システム制御部15は、上記式(2)に示す後幕シャッタS2の走行開始から先幕シャッタS1が全開するまでの差分時間E(X_Tim_Sub)を算出する領域算出部51を有する。この領域算出部51は、上記式(2)に従って撮像素子11の撮像面11aにおける先幕シャッタS1と後幕シャッタS2との走行開始側(上側)のフラッシュ光が照射されない撮像領域Gを求める。
すなわち、先ず、領域算出部51は、上記式(2)に従って後幕シャッタS2の走行開始から先幕シャッタS1の全開する時間までの差分時間E(X_Tim_Sub)を求める。次に、領域算出部51は、上記式(3)に従って差分時間E(X_Tim_Sub)を後幕シャッタS2の走行時間C(2nd_Time)で除算して領域Gにフラッシュ光が照射されない時間を求める。領域算出部51は、フラッシュ光が照射されない時間に基づいてフラッシュ光が照射されない撮像領域Gを求める。
上記撮像制御部16は、フラッシュ光が照射される撮像領域Qの記録サイズよりも小さく実記録サイズRを設定する。例えば実記録サイズRは、図4に示すようにフラッシュ光が照射される撮像領域Qのサイズよりも小さいサイズに設定される。具体的に撮像制御部16は、図4に示すように切り出された領域の縦方向を、通常の記録領域のうちの次式(4)に示す分だけ下側から小さい画像サイズに設定する。
差分時間E(X_Tim_Sub)/後幕シャッタS2の走行時間C(2nd_Time)×撮像素子11の撮像面11aの領域全体の縦サイズ
…(3)
上記撮像制御部16は、同調速が当該フォーカルプレーンシャッタ10の同調秒時(同調速)よりも高速の場合、撮像素子11の撮像面のうちフラッシュ光Fが照射されると判定される撮像領域Qのみから画像データを切り出す。
上記システム制御部15は、記録サイズを自動的に変更するモードと、記録サイズをユーザにより変更するモードとを有する。ユーザによる記録サイズの変更は、例えば操作部26に対する操作によって行う。記録サイズを自動的に変更するモードでは、ライブビュー表示を行い、かつフォーカルプレーンシャッタ10のシャッタ速度が当該フォーカルプレーンシャッタ10の同調秒時(同調速)よりも高速な場合、例えば図4に示すように撮像素子11の撮像面11a上におけるフラッシュ光の照射される領域Qが狭くなると、当該フラッシュ光の照射される領域Qの大きさに応じて実記録サイズRを自動的に小さく変更する。なお、実記録サイズRは、予めフラッシュ光の照射される領域Qの大きさに応じて設定しておいてもよい。このとき、通知部50は、実記録サイズRが変更になった旨を例えば液晶ディスプレイを有する表示部25に表示する。
一方、先幕シャッタS1の走行時間B(X_Tim_Time)の最終時における先幕全開タイミングから実際にフラッシュ発光Fをするまでの時間には、図5に示すように遅延時間H(Flash_Delay_Time)がある。特に、外部ストロボユニット40を用いて当該ユニット40のストロボ発光部42からフラッシュ発光Fをするまでの遅延時間Hは長くなり、各種の外部ストロボユニット40に応じて異なる。
本装置は、ストロボ発光部42からフラッシュ発光Fが発光されるまでの遅延時間H(Flash_Delay_Time)を例えば不揮発メモリ44等に記憶している。
システム制御部15は、ストロボ制御部41と通信を行って、不揮発メモリ44に記憶された上記遅延時間Hを取得する。又、システム制御部15は、ストロボ発光部28からフラッシュ発光Fが発光されるまでの遅延時間H´(Flash_Delay_Time)を不揮発メモリ23等に記憶し、かつ読み出して使用する。
上記撮像制御部16は、ストロボ発光部41又はストロボ発光部28のいずれと使用するか、又は併用するかに応じて、遅延時間H又はH´又はHとH´の平均処理や発光量による重み付け等の計算により算出したH″を適宜選択して以下の計算を行う。
撮像制御部16は、上記式(2)に示す後幕シャッタS2の走行開始から先幕シャッタS1が全開となるまでの差分時間E(X_Tim_Sub)に遅延時間H(Flash_Delay_Time)を加算する。しかるに、撮像制御部16は、後幕シャッタS2の走行開始から先幕シャッタS1が全開となるまでの補正差分時間E(X_Tim_Sub)を次式(5)により算出する。
補正差分時間E(X_Tim_Sub)=差分時間E(X_Tim_Sub)+遅延時間H(Flash_Delay_Time)
…(4)
なお、上記式(4)に示す後幕シャッタS2の走行開始から先幕シャッタS1が全開となるまでの差分時間E(X_Tim_Sub)は、本装置の製造段階(カメラ製造段階)において予め測定し、例えば不揮発メモリ23等に固定値として記憶しておいてもよい。
又、撮像制御部16は、図4に示すように撮像領域Qのみから上記撮像制御部16によって切り出された実記録サイズRの画像データに基づいて各ストロボ発光部28、42のプリ発光動作を有効に作用させる撮像素子11における有効領域を設定する有効領域設定手段としての機能を有する。
上記ストロボ制御部22は、撮像制御部16の有効領域設定手段により設定された有効領域に基づいて各ストロボ発光部28、42によるプリ発光動作の発光タイミングを制御する発光制御手段としての機能を有する。
このストロボ制御部22は、プリ発光動作をしたときに撮像素子11により得られる画像データに基づいて各ストロボ発光部28、42によるフラッシュ光Fの本発光量を決定する本発光量決定手段としての機能を有する。
システム制御部15は、ストロボ制御部22の本発光量決定手段により決定された本発光量に従ってストロボ発光部28、42によりフラッシュ光Fを発光したときに、撮像制御部16の切り出し手段により切り出された実記録サイズRの画像データを例えばメモリ13に記録する画像記録手段としての機能を有する。
上記表示部25は、撮像制御部16によりにより切り出された実記録サイズRの画像データをライブビュー画像として拡大表示するモードを有する。
次に、上記の如く構成された装置のフラッシュ発光撮影動作について図6に示すフラッシュ発光撮影動作フローチャートに従って説明する。
システム制御部15は、ステップ#1において、操作部26の電源スイッチが操作され、電源オンの状態になったか否かを判断する。この判断の結果、電源オンの状態になると、システム制御部15は、ステップ#2に移り、ライブビュー表示がオン(ON)又はオフ(OFF)であるのかを判断する。この判断の結果、ライブビュー表示がオン(ON)であれば、システム制御部15は、ステップ#3に移り、ライブビュー表示の処理を行う。
すなわち、撮像素子11は、レンズユニット2によって結像された被写体の光像Pを光電変換して画像信号を出力する。この撮像素子11から出力される画像信号は、A/D変換回路12によってデジタル画像データに変換されて画像処理回路14に送られると共に、メモリ13に一時保存される。
この画像処理回路14は、A/D変換回路12からの画像データを入力し、この画像データに対してデジタル的増幅(デジタルゲイン調整処理)と、色補正と、ガンマ(γ)補正と、コントラスト補正等の各種の画像処理を行い、かつ液晶ディスプレイを有する表示部25にライブビュー表示のための画素間引き処理や、拡大表示のための切り出し処理等の画像処理を行い、ライブビュー用の画像データを表示部25に表示するためのビデオ信号に変換し、表示部25に送る。これにより、表示部25は、ライブビュー用の画像データを液晶ディスプレイに表示する。
次に、システム制御部15は、ステップ#4において、同調速設定が当該フォーカルプレーンシャッタ10の同調秒時(同調速)よりも高速又は低速であるか否かを判断する。すなわち、露出制御部20は、メモリ13に保存されたデジタル画像データを読み出し、このデジタル画像データから被写体の輝度を算出し、例えばライブビュー画像表示用の露出制御値になるように撮像素子11に設定する電子シャッタ速度や感度、絞り4の絞り値データ等の露出条件を決定する。又、露出制御部20は、フォーカルプレーンシャッタ10のシャッタ速度も算出する。システム制御部15は、露出制御部20により求められたフォーカルプレーンシャッタ10のシャッタ速度を受け取り、このフォーカルプレーンシャッタ10のシャッタ速度である同調速設定が当該フォーカルプレーンシャッタ10の同調秒時(同調速)よりも高速又は低速であるか否かを判断する。
この判断の結果、同調速設定が当該フォーカルプレーンシャッタ10の同調秒時(同調速)よりも高速であれば、撮像制御部16は、ステップ#5に移り、図4に示すような撮像素子11の撮像面11aにおけるフラッシュ光の照射される領域Qを演算して求める。
なお、先幕シャッタS1の走行時間B(X_Tim_Time)の最終時における先幕全開タイミングから実際にフラッシュ発光Fをするまでの時間には、図5に示すように遅延時間H(Flash_Delay_Time)があるので、前述のように撮像制御部16は、上記式(1)に示す後幕シャッタS2の走行開始から先幕シャッタS1が走行時間までの差分時間E(X_Tim_Sub)に遅延時間H(Flash_Delay_Time)を加算する。
次に、システム制御部15は、ステップ#6において、記録サイズを変更するモードが自動的であれば、例えば図4に示すように撮像素子11の撮像面11a上におけるフラッシュ光の照射される領域Qが狭くなると、当該フラッシュ光の照射される領域Qの大きさに応じて実記録サイズRを自動的に小さく変更する。
このとき、通知部50は、撮像素子11の撮像面11aのうちフラッシュ光が照射されない撮像領域Gを除き、フラッシュ光が照射される撮像領域Qに関連する大きさに実記録サイズRを変更すると、この実記録サイズRの変更の旨を表示部25に表示する。
次に、システム制御部15は、ステップ#7において、撮像素子11の撮像面11aのうちフラッシュ光が照射される撮像領域Q内の実記録サイズRからの画像信号に基づいてライブビュー表示の処理を行う。すなわち、撮像素子11は、レンズユニット2によって結像された被写体の光像Pを撮像面11aのうちフラッシュ光が照射される撮像領域Qにおいて光電変換した画像信号を出力する。この撮像素子11から出力される画像信号は、A/D変換回路12によってデジタル画像データに変換されて画像処理回路14に送られると共に、メモリ13に一時保存される。
画像処理回路14は、A/D変換回路12からの画像データを入力し、この画像データに対してデジタル的増幅(デジタルゲイン調整処理)と、色補正と、ガンマ(γ)補正と、コントラスト補正等の各種の画像処理を行い、かつ液晶ディスプレイを有する表示部25にライブビュー表示のための画素間引き処理や、拡大表示のための切り出し処理等の画像処理を行い、ライブビュー用の画像データを表示部25に表示するためのビデオ信号に変換し、表示部25に送る。これにより、表示部25は、実記録サイズR内のライブビュー用の画像データを液晶ディスプレイに表示する。
次に、システム制御部15は、ステップ#8において、ライブビュー用の画像データが表示部25に表示されている状態に、レリーズスイッチが例えば半押し(1stレリーズ)されたか否かを判断する。この判断の結果、レリーズスイッチが例えば半押しされると、システム制御部15は、ステップ#9に移り、露出制御部20に指示を発して露出制御(AE)を行うと共に、AF制御部21に指示を発して自動フォーカス(AF)を行う。
これにより、露出制御部20は、メモリ13に保存された実記録サイズR内のライブビュー用の画像データを読み出し、このデジタル画像データから被写体の輝度を算出し、例えばライブビュー画像表示用の露出制御値になるように撮像素子11に設定するフォーカルプレーンシャッタ10のシャッタ速度や、絞り4の絞り値データ、感度等の露出条件を決定する。
AF制御部21は、ライブビュー画像表示中に取得される画像データである画像処理部14の出力するデジタル画像データより求められる焦点評価値に基づいてフォーカス位置を決定する。
次に、システム制御部15は、ステップ#10において、実記録サイズR内のライブビュー用の画像データが表示部25に表示されている状態に、レリーズスイッチが例えば全押し(2stレリーズ)されたか否かを判断する。
この判断の結果、レリーズスイッチが例えば全押しされると、システム制御部15は、ステップ#11に移り、ストロボ発光部42から発光するフラッシュ光の調光を行うためにストロボ制御部22に指令を発して予め設定された期間だけストロボ発光部42からフラッシュ光を発光させる、いわゆるプリ発光を行う。
このとき、撮像制御部16は、上記図4に示すように撮像領域Qのみから上記撮像制御部16によって切り出された実記録サイズRの画像データに基づいて各ストロボ発光部28、42のプリ発光動作を有効に作用させる撮像素子11における有効領域を設定する。
又、上記ストロボ制御部22は、撮像制御部16により設定された有効領域に基づいて各ストロボ発光部28、42によるプリ発光動作の発光タイミングを制御する。
なお、かかるフラッシュ光の調光制御の具体的な動作については、後述する。
次に、システム制御部15は、ステップ#12において、上記露出制御部20により決定された露出条件により本撮影を行う。この本撮影において、フォーカルプレーンシャッタ10は、先幕シャッタと後幕シャッタとによりスリットを形成し、このスリットを撮像素子11の撮像面11aの一端側から他端側、例えば本装置を正立したときの撮像面11a上の上側から下側に向かって順次走行させ、撮像素子11の撮像面11aへの露光を行う。そして、フラッシュを使用する場合は、先幕全開タイミングに応じてストロボ発光部42又はストロボ発光部28により本発光を行う。その際の本発光量は、ステップ#11のプリ発光により取得した撮像データより算出した発光量である。
次に、撮像素子11は、レンズユニット2によって結像された被写体の光像Pを光電変換して画像信号を出力する。この撮像素子11から出力される画像信号は、A/D変換回路12によってデジタル画像データに変換されて画像処理回路14に送られると共に、メモリ13に一時保存される。
次に、画像処理回路14は、ステップ#13において、A/D変換回路12からの画像データを入力し、この画像データに対してデジタル的増幅(デジタルゲイン調整処理)と、色補正と、ガンマ(γ)補正と、コントラスト補正等の各種の画像処理を行う。
次に、画像処理回路14は、ステップ#14において、表示部25に表示するための表示用画像データを生成すると共に、この表示用画像データよりもデータ量の多い本画像データを生成する。これら表示用画像データと本画像データとは、システム制御部15の指令によって例えば外部メモリ24等に記憶される。又、表示用画像データは、表示部25に送られることにより、当該表示部25に表示される。
この時、同調速設定が当該フォーカルプレーンシャッタ10の同調速よりも高速で、かつフラッシュ光を発光して撮影をする際には、撮像素子11の撮像面11aのうちフラッシュ光が照射される撮像領域Qを記録領域とし、当該記録領域Qから取得される画像データを切り出して外部メモリ24等に記録する。そして、切り出された例えば実記録サイズRの画像データを画素間引き処理や、拡大表示のための切り出し処理等の画像処理を行い、撮影した画像として表示部25に表示する。
次に、上記フラッシュ光の調光制御の具体的な動作について図7に示すフラッシュ光調光制御フローチャートに従って説明する。
このフラッシュ調光制御処理は、定常光下(外光のみ)の露光を行ったときに撮像素子11を介して得られる定常光データと、ストロボ発光部42をプリ発光させたときに撮像素子11から出力される画像信号から得られるプリ発光データに基づいて本撮影時のストロボ発光部42の発光量(本発光量)を決定する。
システム制御部15は、ステップS21において、定常光露光時の絞り値AVを算出する。次に、システム制御部15は、ステップS22において、定常光露光時の撮像素子11の感度値SVを算出する。次に、システム制御部15は、ステップS23において、定常光露光時のシャッタ速TVを算出する。なお、定常光露光時のAV、SV、TVは、例えば固定値を用いる。勿論、定常光露光時のAV、SV、TVを撮影条件に応じて可変としても良い。
定常光露光時のAV、SV、TVが算出された後、システム制御部15は、ステップS24において、各算出された値に従って絞り制御部18、撮像制御部16、シャッタ制御部17を制御して定常光露光を実行し、定常光露光によって撮像素子11を介して得られる定常光データをメモリ13に記憶させる。
定常光露光の後、システム制御部15は、ステップS25において、プリ発光露光時の絞り値AVを算出する。次に、システム制御部15は、ステップS26において、プリ発光露光時の撮像素子11の感度値SVを算出する。ここで、プリ発光露光時のAV、SVは、例えば定常光露光時と同じ値を用いれば良い。
次に、システム制御部15は、ステップS27において、プリ発光露光時のシャッタ速TVを算出する。ここで、プリ発光時のシャッタ速TVの算出手法について説明する。
図8は撮像素子11からの信号の読み出し期間と露光期間とプリ発光タイミングとの関係を示す。撮像素子11は、ライン単位での信号の読み出しを可能とするCMOSセンサを想定している。このような撮像素子11であれば、図8に示すように撮像領域内のあるラインの信号が読み出された後、所定の遅れ時間を伴って次のラインの信号が読み出される。CMOSセンサは、各ラインの信号を同時に読み出すことができず、また信号の読み出し時間がライン毎に一定である。これにより、各ラインで露光期間を等しくするためには、信号の読み出し開始の遅れ時間分だけ露光開始のタイミングもライン毎にずらす必要がある。このため、シャッタ速TVによっては撮像領域内でフラッシュ光が照射されない領域が発生する。
例えば、撮像素子11の撮像領域内の全ラインにフラッシュ光Fを有効に作用させるためには、撮像領域内の全ラインの露光期間が重なる期間が発生するようにシャッタ速TVを設定する。図8に示す例では、シャッタ速TV=Aの場合に全ラインの露光期間が重なる期間が発生する。この全ラインの露光期間が重なる期間中にフラッシュをプリ発光させることで撮像領域内の全ラインにフラッシュ光が照射される。
ここで、撮像領域内でフラッシュ光Fを有効に作用させるライン数(有効ライン数)を減少させることで、フラッシュ光Fの照射時に露光期間を重ねる必要のあるライン数が減少する。例えば、有効ライン数を全ラインの1/2とした場合、フラッシュ光Fの照射時に露光期間を重ねる必要のあるライン数も全ラインの1/2となる。この場合に、露光期間は、図示ハッチング部の期間のみとすれば良く、この期間で露光を行うためには、シャッタ速TVを1段高速(シャッタ速TV=A+1)にすれば良い。
同様に、有効ライン数を全ラインの1/4とした場合、フラッシュ光の照射時に露光期間を重ねる必要のあるライン数も全ラインの1/4となる。この場合の露光期間は、図8に示すTV=A+2のハッチング部の期間のみとすれば良く、この期間で露光を行うためにはシャッタ速TVを2段高速にすれば良い。さらに同様に有効ライン数を全ラインの1/8、1/16とする場合に対応してシャッタ速TVを3段、4段高速にする例を、図8に示すTV=A+3、A+4に示す。
なお、図8においてはシャッタ速TV=A+1、A+2、…、A+4の場合に、比較しやすいようにTV=Aの露光期間を重ねて示している。
一般に、定常光は撮像素子11の撮像領域に一定に照射されていると仮定することができる。このように仮定すると、露光期間を半分にすることで撮像素子11への定常光の入射時間も半分となる。この結果、撮像素子11を介して得られる画像における定常光成分の量を1EV分だけ減少させることが可能である。同様の考えにより、露光期間を半分、即ちシャッタ速TVを1段高速にする毎に、撮像素子11を介して得られる画像における定常光成分の量を1EVずつ減少させることが可能である。これによってプリ発光露光時における定常光の影響を低減することが可能である。ただし、フラッシュ光を照射させるライン数を少なくしすぎると、フラッシュ光を高精度に調光することが困難となる。
従って、本実施形態では、プリ発光に先だって撮影シーン中の定常光成分を抽出し、定常光成分が少ない場合には、フラッシュ光の調光精度を重視してフラッシュ光を有効に作用させる有効ライン数を多くするために、シャッタ速TVを低速とする。
一方、定常光成分が多い場合は、フラッシュ光を有効に作用させる有効ライン数を少なくして定常光成分による誤差を減らすために、シャッタ速TVを高速とする。但し、有効ライン数を少なくする場合でも、少なくした有効ライン内にフラッシュ光Fを必要としている被写体が存在していないとフラッシュ光Fの調光結果が適正なものとはならない場合がある。このため、有効ライン内に被写体が存在するように設定することが望ましい。
図9は上述の考え方に基づくシャッタ速決定処理の詳細を示すフローチャートを示す。かかるシャッタ速決定処理は、上記図7に示すステップS27における「プリ発光露光用TV算出」の中の処理の一部を構成する。
先ず、システム制御部15は、ステップS31において、撮像素子11の撮像領域内の全ラインにフラッシュ光を有効に作用させるために必要なシャッタ速TV_All_Lineを算出する。このシャッタ速TV_All_Lineは、各ラインの信号の読み出しに必要な時間+重ねる時間として算出される。このシャッタ速TV_All_Lineの算出後、システム制御部15は、ステップS32において、撮像素子11の撮像領域の全ラインにフラッシュ光を照射させた場合の輝度情報Pre_BVを次式(5)に従って算出する。
Pre_BV=Pre_AV+TV_All_Line−Pre_SV …(5)
なお、Pre_AVは、上記図7に示すステップS25において決定したプリ発光露光時の絞り値AVである。Pre_SVは、上記図7に示すステップS26において決定したプリ発光露光時の撮像素子11の感度値SVである。
次に、システム制御部15は、ステップS33において、プリ発光露光時の露光量の基準値である基準BVを決定する。この基準BVは、任意の値を設定できる。本実施形態では、例えば基準BV=Pre_BVとする。基準BVをPre_BVとすることで、基準BVは、適正露光時の輝度を示すものとなる。
基準BVの決定後、システム制御部15は、ステップS34において、定常光の輝度情報BV_Normalを取得する。定常光の輝度情報BV_Normalは、例えば、定常光露光時に得られる画像の平均明るさから求めるようにしても良いし、AE時に得られる画像の平均明るさから求めるようにしても良い。
次に、システム制御部15は、ステップS35において、次式(6)に従って適正露光に対する定常光成分の輝度超過分BV_Overを算出する。
BV_Over=BV_Normal−基準BV
=BV_Normal−Pre_BV …(6)
この後、システム制御部15は、ステップS36において、BV_Overが「0」以下であるか否かを判定する。当該ステップS36の判定において、BV_Overが「0」以下の場合、プリ発光露光時の撮影シーンにおける定常光成分の量は、適正露光量を超えていない。この場合、撮像領域の全ラインにフラッシュ光を照射する露光を行っても定常光の影響が少ないと考えられる。従って、フラッシュ光の調光精度を重視してシステム制御部15は、ステップS37に移り、シャッタ速TVをTV_All_Lineとする。
一方、上記ステップS36の判定において、BV_Overが「0」を超えている場合、プリ発光時露光時の撮影シーンにおける定常光成分の量は、適正露光量を超えている。この場合、撮像領域の全ラインにフラッシュ光を照射する露光を行うと、定常光の影響によって適正な調光結果が得られないおそれがある。従って、システム制御部15は、ステップS38に移り、シャッタ速TVをTV_All_Lineよりも高速にして定常光成分が一定露光量となるようにする。具体的には、シャッタ速TVを次式(7)に示す値とする。
TV=TV_All_Line+BV_Over …(7)
次に、システム制御部15は、図7に示すフラッシュ光調光制御フローチャートに戻り、ステップS28において、プリフラッシュ光を有効に作用させる有効領域を設定する。この有効領域の設定手法は、例えば撮像領域内の被写体を含む領域中の所定のラインを基準ラインとし、この基準ラインを中心としてプリフラッシュ照射ライン数Flash_Pre_Line分のラインを含む領域を有効領域として設定する。
図10及び図11は、上記図7に示すステップS28における有効領域設定処理の詳細のフローチャートを示す。すなわち、上記図4に示すように撮像制御部16の切り出し手段によって切り出されて例えばメモリ13に記録されている実記録サイズRの画像データを用いる。撮像制御部16は、図4に示すように撮像領域Qのみから上記撮像制御部16によって切り出された実記録サイズRの画像データに基づいて各ストロボ発光部28、42のプリ発光動作を有効に作用させる撮像素子11における有効領域を設定する。
先ず、システム制御部15は、ステップS41において、基準ラインを設定するために必要な情報をライン数に変換するライン変換処理を行う。本実施の形態では、切り出される実記録サイズRの画像データ中における、以下に示す情報を用いて基準ラインを設定する。
(a)AF処理において合焦されている領域(AF領域とする)
(b)AE処理に基づいて演算される撮影画面内においてフラッシュの発光が必要な低輝度領域(AE領域とする)
(c)顔検出等の被写体認識技術によって識別される、撮影画面内において被写体が存在していると考えられる領域(顔領域とする)
これら情報(a)〜(c)の各領域を撮像素子11のライン数に変換する。図12は切り出された実記録サイズRの画像データ中で被写体として主要被写体(例えば顔領域の検出)が行えた場合の変換例を示す。
この顔検出が行えた場合には、撮像素子11の撮像領域11a中の切り出された実記録サイズRの画像データ中の主要被写体領域である、例えば顔領域を含むライン数(Face_Line_Num)を求める。AF合焦領域、AE領域についても同様の考え方でライン数AF_Line_Num、AE_Line_Numを求める。
次に、システム制御部15は、ステップS42において、上記図9に示すステップS37又はS38において決定されたシャッタ速TVに従ってプリフラッシュ発光露光時にフラッシュ光を有効に作用させるべきプリフラッシュ照射ライン数Flash_Pre_Lineを算出する。このプリフラッシュ照射ライン数Flash_Pre_Lineは、次式(8)に従って算出される。
Flash_Pre_Line=(Exposure_Time−Flash_Control_Time)/Read_Time(切り上げ)
…(8)
ここで、上記式(8)中のExposure_Timeは露光期間を示し、シャッタ速決定処理の際に決定されたシャッタ速TVを時間に換算したものである。又、Flash_Control_Timeはフラッシュ制御タイミングを示す。各ラインの露光期間は最低限、フラッシュ制御タイミングFlash_Control_Timeの期間分は重ねる必要がある。さらに、Read_Timeは各ラインの信号読み出しタイミングのずれ時間であり、各ラインの信号読み出し時間にほぼ等しい時間となる。このRead_Timeが経過する毎に各ラインの露光が順次終了して信号の読み出しが開始される。このプリフラッシュ照射ライン数Flash_Pre_Line分の領域にフラッシュ光を照射することで、プリ発光露光時における定常光成分が一定露光量となる。
次に、システム制御部15は、ステップS43において、Face_Line_Num、AE_Line_Num、AF_Line_Numの中で幾つのライン数情報が得られたかを判定する。
この判定の結果、ライン数変換において得られたライン数情報がなし、即ちAF、AE、顔検出ともに不能であった場合に、システム制御部15は、ステップS44に移り、図13に示すように実記録サイズR中の中央のラインを基準ラインとする。
これは、撮像領域401の中央部の被写体の存在確率が高いためである。次に、システム制御部15は、ステップS45において、最終的なプリフラッシュ照射ライン数を上記ステップS42において算出されたプリフラッシュ照射ライン数Flash_Pre_Lineに決定する。この場合、有効領域は、図13中の参照符号403で示す。
又、上記ステップS43の判定の結果、上記ステップS41におけるライン数変換において得られたライン数情報が「1」、即ちAF処理、AE処理、顔検出の何れか1つからしかライン数情報が得られなかった場合、システム制御部15は、ステップS46において、AF処理、AE処理、顔検出のうちで得られたライン数情報に対応した領域の中央部に相当するラインを基準ラインとする。例えば、図14に示すようにAE処理のみ結果が得られた場合には、AE領域402aの中央部に相当するラインを基準ラインとする。
これは、実記録サイズRである切り出し領域の内部における主要被写体であるAE領域402aの露出を所定(適正)とするためである。
次に、システム制御部15は、ステップS47において、最終的なプリフラッシュ照射ライン数を上記ステップS42において算出されたプリフラッシュ照射ライン数Flash_Pre_Lineに決定する。最終的なプリフラッシュ照射ライン数は、Face_Line_Num、AE_Line_Num、又はAF_Line_NumによらずにFlash_Pre_Lineとする。ライン数をFlash_Pre_Lineよりも多くしてしまうとプリ発光露光時に定常光成分が影響してしまい、ライン数をFlash_Pre_Lineよりも少なくしてしまうと一定の露光量が得られないためである。
又、上記ステップS43の判定の結果、上記ステップS41のライン数変換において得られたライン数情報が「3」、即ちAF処理、AE処理、顔検出の何れからもライン数情報が得られた場合、システム制御部15は、ステップS48において、図15に示すように顔領域402bの中央部に相当するラインを基準ラインとする。これは、実記録サイズRである切り出し領域の内部における主要被写体である顔領域402bの露出を所定(適正)とするためである。次に、システム制御部15は、ステップS49において、最終的なプリフラッシュ照射ライン数を、上記ステップS42において算出されたプリフラッシュ照射ライン数Flash_Pre_Lineに決定する。
又、上記ステップS43の判定の結果、上記ステップS41のライン数変換において得られたライン数情報が「2」、即ちAF処理、AE処理、顔検出の何れか2つからしかライン数情報が得られなかった場合、システム制御部15は、上記図11に示すステップS50において、得られた2つのライン数情報にそれぞれ対応した領域の何れかが他方に内包されているか否かを判定する。
この判定の結果、領域が内包されている場合、システム制御部15は、ステップS51において、顔領域402bにAE領域402aが内包されているか、或いは顔領域402bにAF領域402cが内包されているかを判定する。この判定の結果、顔領域402bにAE領域402aが内包されているか、或いは顔領域402bにAF領域402cが内包されている場合、システム制御部15は、ステップS52において、顔領域402bの中央部に相当するラインを基準ラインとする。
図16は顔領域402bにAF領域402cが内包されている例を示す。このような場合は、顔領域402bの中央部に相当するラインを基準ラインとする。これは、実記録サイズRである切り出し領域の内部における主要被写体である顔領域402bの露出を所定(適正)とするためである。次に、システム制御部15は、ステップS53において、最終的なプリフラッシュ照射ライン数を上記ステップS42において算出されたプリフラッシュ照射ライン数Flash_Pre_Lineに決定する。
又、上記ステップS51の判定の結果、顔領域402bにAE領域402a又はAF領域402cが内包されていない、即ちAE領域402a又はAF領域402cに顔領域402bが内包されている場合、或いはAE領域402aとAF領域402cの何れかが他方に内包されている場合、システム制御部15は、ステップS54において、小さい領域の中央部に相当するラインを基準ラインとする。図17はAE領域402aに顔領域402bが内包されている例を示す。このような場合は、小さい方、即ち顔領域402bの中央部に相当するラインを基準ラインとする。これにより、実記録サイズRである切り出し領域の内部における主要被写体である顔領域402bの露光量は、所定(適正)となる。これは、大きい方の領域の中央部に相当するラインを基準ラインとすると、小さい方の領域が有効領域に含まれにくくなる場合があるのを回避し、小さい方と大きい方の領域を有効領域に反映させやすくするためである。
その後、システム制御部15は、ステップS55において、最終的なプリフラッシュ照射ライン数を、ステップS42において算出されたプリフラッシュ照射ライン数Flash_Pre_Lineに決定する。
又、上記ステップS50の判定の結果、領域が内包されていない場合、システム制御部15は、ステップS56において、得られた2つのライン数情報がAE_Line_Num及びAF_Line_Numであるか否かを判定する。この判定の結果、得られた2つのライン数情報がAE_Line_Num及びAF_Line_Numである場合、システム制御部15は、ステップS57において、AE領域402aとAF領域402cの一部又は全部が重なっているか否かを判定する。この判定の結果、AE領域402aとAF領域402cの一部又は全部が重なっている場合、システム制御部15は、ステップS58において、AF領域402cに近い側のAE領域402aの端部に相当するラインを基準ラインとする。
図18はAE領域402aの下部にAF領域402cが重なっている例を示す。このような場合は、AE領域402aのAF領域402cに近い側の端、即ちAE領域402aの下端に相当するラインを基準ラインとする。これは、フラッシュ調光の面から言えば、AF領域402cよりもAE領域402aを重視すべきであるが、AE領域402aの近くにAF領域402cが存在しているということは、AE領域402aに関連した被写体が存在している可能性があるためである。即ち、基本的には実記録サイズRである切り出し領域の内部における主要被写体であるAE領域402a内の露光量を重視しつつ、AF領域402c内の被写体の露光量も考慮できるようにしている。次に、システム制御部15は、ステップS59において、最終的なプリフラッシュ照射ライン数をステップS42において算出されたプリフラッシュ照射ライン数Flash_Pre_Lineに決定する。
又、上記ステップS57の判定の結果、AE領域402aとAF領域402cが全く重なっていない場合、システム制御部15は、ステップS60において、図19に示すようにAE領域402aの中央部に相当するラインを基準ラインとする。これは、AF領域402c中の被写体がAE領域402aと関連のない被写体であると考えられるためで、実記録サイズRである切り出し領域の内部のおける主要被写体であるAE領域402aを適正な露光量とするためである。次に、システム制御部15は、ステップS61において、最終的なプリフラッシュ照射ライン数をステップS42において算出されたプリフラッシュ照射ライン数Flash_Pre_Lineに決定する。
又、上記ステップS56の判定の結果、得られた2つのライン数情報がAE_Line_Num及びAF_Line_Numでない場合、即ちFace_Line_Numを含む場合、システム制御部15は、ステップS62において、顔領域402bの中央部に相当するラインを基準ラインとする。例えば、図20に示すような場合は、顔領域402bの中央部に相当するラインを基準ラインとする。これは、実記録サイズRである切り出し領域の内部のおける主要被写体である顔領域402bの露出を所定(適正)とするためである。次に、システム制御部15は、ステップS63において、最終的なプリフラッシュ照射ライン数を上記ステップS42において算出されたプリフラッシュ照射ライン数Flash_Pre_Lineに決定する。
ここで、図7に示すフラッシュ光調光制御フローチャートの説明に戻る。以上のようにして有効領域403を設定した後、システム制御部15は上記図10及び図11に示す処理を終了する。
システム制御部15は、ステップS29において、各算出された値に従って絞り制御部18、撮像制御部16、シャッタ制御部17を制御してプリ発光露光を実行し、このプリ発光露光によって撮像素子11を介して得られるプリ発光データをメモリ13に記憶する。
ここで、本実施の形態において、システム制御部15は、有効領域403内の全てのラインの露光期間が重なる期間中にフラッシュ光を発光するようにフラッシュ光の発光制御タイミングを設定してプリ発光露光を実行する。
プリ発光露光の後、システム制御部15は、ステップS30において、メモリ13に記憶されている定常光データのうちで、有効領域403に対応したラインのデータを取得する。さらに、システム制御部15は、ステップS31において、メモリ13に記憶されているプリ発光データのうちで、有効領域403に対応した対応したラインのデータを取得する。
次に、システム制御部15は、ステップS32において、取得した定常光データ及びプリ発光データをそれぞれ被写体輝度に変換する発光量演算用データ変換処理を露出処理部112に実行させる。次に、システム制御部15は、ステップS33において、定常光データから求められた被写体輝度及びプリ発光データから求められた被写体輝度のそれぞれにおいて発光量の演算に用いる発光エリアの判定を行う。発光エリアは、例えば被写体が存在する領域とする。被写体の検出については顔検出等の手法を用いることができる。
発光エリアの判定後、システム制御部15は、ステップS34において、プリ発光データから求められた被写体輝度と定常光データから求められた被写体輝度との差分から、撮影時におけるストロボ発光部42の発光量(本発光量)を演算する。このようにしてフラッシュ調光制御が終了する。
このように上記一実施の形態によれば、同調速設定が当該フォーカルプレーンシャッタ10の同調速よりも高速で、かつストロボ発光部28によりフラッシュ光を発光して撮影をする際、撮像素子11の撮像面11aのうちフラッシュ光が照射されない撮像領域Gを除き、フラッシュ光が照射される撮像領域Qを記録領域とし、当該記録領域Qから取得される画像データを切り出し、この切り出された例えば実記録サイズRの画像データに基づいてストロボ発光部42のプリ発光動作を有効に作用させる撮像素子11における有効領域を設定し、この設定された有効領域に基づいてストロボ発光部42によるプリ発光動作の発光タイミングを制御し、かつプリ発光動作をしたときに撮像素子11により得られる画像データに基づいてストロボ発光部42によるフラッシュ光Fの本発光量を決定する。
これにより、例えばライブビュー表示のための画素間引き処理や、拡大表示のための切り出し処理等の画像処理を行い、液晶ディスプレイを有する表示部25にライブビュー表示を行うことができ、かつフォーカルプレーンシャッタの同調速よりも高速な同調速で閃光発光撮影を可能とし、そのうえフラッシュ調光を高精度に行うことができる。従って、フラッシュ光を発光して撮影を行う際に、同調速を確保するために本装置の設定を変更しなければならないという使い勝手の悪さや、シャッターチャンスを逃してしまう等の問題が生じることがなく、さらに高精度なフラッシュ調光によって適切なフラッシュ光Fの本発光量を決定できる。
又、撮影シーンの定常光成分を予測し、かつAE処理結果、AF処理結果、顔検出結果に従って撮像領域401中の被写体の状態を考慮して有効領域403を設定しているので、定常光成分が所定の露光量、例えば、適正露光量を超えた場合であっても有効領域403を適切に設定して定常光成分が該所定の露光量を超えないようにするとともに、フラッシュ光の照射により、本撮影時に重要と考えられる被写体の露光量を適正なもとのすることが可能である。従って、撮像素子107の駆動モードを変えることなく、フラッシュ光の調光精度を向上させることが可能である。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
例えば、フォーカルプレーンシャッタ10の先幕シャッタS1と後幕シャッタS2の走行時間は、メカニカルの部材により構成されているので、経年変化や使用頻度等のライフ性による劣化が想定される。このような劣化の影響を無くすために本装置に経年変化や使用頻度等のライフ性により生じる先幕シャッタS1と後幕シャッタS2との走行時間等の変化を無くすための差分時間の再設定調整メニュを付加してもよい。
本撮影モードで撮影を実施し、本装置内での画像解析により撮影領域の下側にフラッシュ光が照射されているか否かを輝度により判定し、フラッシュ光が照射されていない部分があれば、当該領域分の時間を差分時間E(X_Tim_Sub)に加算し、切り出し領域の設定を再算出してもよい。
S1:先幕シャッタ、S2:後幕シャッタ、1:ボディユニット、2:レンズユニット、3:撮影レンズ、4:絞り、10:フォーカルプレーンシャッタ、11:撮像素子、12:A/D変換器、13:メモリ、14:画像処理部、15:システム制御部、16:撮像制御部、17:シャッタ制御部、18:絞り制御部、19:レンズ制御部、20:露出制御部、21:AF制御部、22:ストロボ制御部、23:不発揮性メモリ、24:外部メモリ、25:表示部、26:操作部、27:電源制御部、28:ストロボ発光部、29:ストロボ充電部、30:測光部、31:測距部、32:電源回路、33:外部フラッシュ接続部、40:外部ストロボユニット、41:ストロボ制御部、42:ストロボ発光部、43:ストロボ充電部、44:不発揮性メモリ、45:電源制御部、46:カメラ接続部、11a:撮像素子の撮像面、50:通知部、51:領域算出部。

Claims (3)

  1. フォーカルプレーンシャッタと、
    被写体を前記フォーカルプレーンシャッタを介して撮像して画像データを得る撮像面を有する撮像手段と、
    前記被写体を照明する閃光を発光する閃光発光手段と、
    前記撮像手段によって得られた前記画像データをライブビュー画像として表示する表示手段と、
    前記閃光発光手段を発光動作させて前記撮像手段により前記被写体を撮像する際の前記フォーカルプレーンシャッタの同調速を設定する同調速設定手段と、
    前記同調速設定手段により設定された前記シャッタ速度が前記フォーカルプレーンシャッタの同調速よりも高速の場合、前記撮像面のうち前記閃光発光が照射されると判定される撮像領域のみから画像データを切り出す切り出し手段と、
    前記切り出し手段により切り出された前記画像データに基づいて前記プリ発光動作を有効に作用させる前記撮像手段における有効領域を設定する有効領域設定手段と、
    前記有効領域設定手段により設定された前記有効領域に基づいて前記閃光発光手段によるプリ発光動作の発光タイミングを制御する発光制御手段と、
    を具備することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記プリ発光動作をしたときに前記撮像手段により得られる前記画像データに基づいて前記閃光発光手段による閃光の本発光量を決定する本発光量決定手段と、
    前記本発光量決定手段により決定された前記本発光量に従って前記閃光発光手段により閃光を発光したときに前記切り出し手段により切り出された前記画像データを記録する画像記録手段と、
    を有することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記表示手段は、前記切り出し手段により切り出された前記画像データを前記ライブビュー画像として拡大表示するモードを有することを特徴とする請求項1又は2記載の撮像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018074447A (ja) * 2016-10-31 2018-05-10 京セラ株式会社 撮像装置、撮像システム、対象者監視システム、および撮像装置の制御方法

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