JP2010243427A - 基準信号発生システム、タイミング信号供給装置及び基準信号発生装置 - Google Patents

基準信号発生システム、タイミング信号供給装置及び基準信号発生装置 Download PDF

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Abstract

【課題】タイミング信号の供給を受ける側で頻繁に位相比較ができるとともに、様々な運用形態を柔軟に実現できるタイミング信号供給装置を提供する。
【解決手段】GPS受信機11は、ベースバンド処理部16と、PNコード出力端子26と、を備える。ベースバンド処理部16は、GPS衛星から受信した測位信号に基づいて測位計算を行う。PNコード出力端子26は、ベースバンド処理部16の測位計算の結果に基づき、協定世界時に同期して1秒ごとに繰り返すPNコードを出力可能に構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、主要には、全地球測位システムを利用してタイミング信号を提供するタイミング信号供給装置を用いて基準信号を発生させるシステムに関する。
この種のタイミング信号供給装置は、例えば特許文献1に開示されている。この特許文献1に開示されるGPS受信機は、CDMA移動通信網のシステム同期のために用いられ、TOD(Time of Date)、1PPS(One Pulse per Second)、10MHzのタイミング信号を基地局システムに提供する構成となっている。この構成で、GPSアンテナを通じてGPS衛星から受信された信号は、同軸ケーブルを通じてGPS受信機に入力され、GPS受信機はこの信号を復調してTOD、1PPS、10MHzのタイミング信号を作り出す。
特許文献1で「GPS受信機」と称されている構成(基準信号発生装置)は、例えば非特許文献1に開示されている。この非特許文献1の基準信号発生装置はPLLを備えており、通常の動作中は、GPSエンジンからの1PPS信号と、内部の振動子からの同様の信号との時間差を比較することにより、内部の電圧制御型水晶発振器がGPS信号に位相ロックする構成となっている。そして、電圧制御型水晶発振器(VCXO)が出力する10MHzの信号と、それを分周して得られる1PPS信号が、基準信号発生装置から出力される。
特表2005−520447号公報
HP SmartClock Technology−Application Note 1279, Hewlett−Packard Company, Copyright 1998 5966−0431E, pp. 10.
しかし、非特許文献1に開示される基準信号発生装置では、GPSから得られる1PPS信号と内部の電圧制御型水晶発振器からの1PPS信号とを位相比較する構成であるために、位相比較の機会を1秒に1回しか確保できない。従って、周波数温度特性及び経時変化特性が比較的良好でない発振器(例えば、電圧制御型の温度補償回路付き水晶発振器(VCTCXO))をPLL回路の発振器として用いた場合、当該PLL回路のループフィルタの帯域を絞り込むことが困難になる。
即ち、そのような発振器を用いた構成において、1秒に1回の長い周期で位相比較する場合、位相比較と次の位相比較の間に発振器に生じる周波数ズレが蓄積されて大きくなることがあり、ループフィルタ(ローパスフィルタ)の帯域を仮に絞ることとするとPLL回路のロックが外れてしまうおそれがある。従って、ループフィルタの帯域幅をある程度拡大せざるを得ないが、そうすると、GPSからの1PPS信号に含まれるジッタに発振器の出力周波数が追従し易くなってしまい、出力信号の周波数安定度を低下させる原因となっていた。
また、発振器として周波数温度特性及び経時変化特性が比較的良好なもの(例えば、電圧制御型の恒温槽付き水晶発振器(VCOCXO))を用いた場合でも、例えば1PPS信号を基準信号発生装置から出力させる場合、PLLのノイズ減衰特性が十分に得られないために、0.5HzのN倍ごとに大きな位相雑音のスプリアスが発生してしまう。
また、ユーザ側としては、例えば協定世界時(UTC)に同期した1PPSの信号を、複数の(互いに離れた)場所に設置されたそれぞれの装置で得たい場合がある。しかしながら、このような場合、従来の構成では1台の装置について1台のタイミング信号供給装置を設置する必要があり、特にユーザ側装置の台数が多い場合にはコストが著しく増加する原因となっていた。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その主要な目的は、タイミング信号を利用する側で頻繁に位相比較ができるとともに、柔軟な運用の余地が大きいタイミング信号供給装置を提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の第1の観点によれば、以下の構成の基準信号発生システムが提供される。即ち、この基準信号発生システムは、タイミング信号供給装置と、基準信号発生装置と、を備える。前記タイミング信号供給装置は、測位演算部と、拡散符号出力部と、を備える。前記測位演算部は、全地球測位システムの衛星から受信した測位信号に基づいて測位計算を行う。前記拡散符号出力部は、前記測位演算部の計算結果に基づき、所定のタイミングに同期したタイミング信号を周期的な拡散符号によって出力することができる。前記基準信号発生装置は、コード同期回路と、基準信号出力部と、を備える。前記コード同期回路は、前記タイミング信号供給装置から供給された拡散符号にロック可能である。前記基準信号出力部は、前記コード同期回路からの信号を基準信号として出力する。
これにより、基準信号発生装置としては、タイミング信号供給装置から入力される拡散符号に対してコード同期回路によって頻繁にコード同期を行うことが可能になるので、基準信号の出力を短い時間間隔で制御することができる。この結果、より高品質な基準信号を基準信号出力部から出力することができる。
前記の基準信号発生システムにおいては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、この基準信号発生システムは、変調器と、復調器と、を備える。前記変調器は、前記タイミング信号供給装置から出力される拡散符号をキャリア信号で変調する。前記復調器は、前記変調器で変調されて伝送された信号を復調して拡散符号を得る。前記復調器により得られた拡散符号が前記基準信号発生装置に入力される。
これにより、変調によって拡散符号を遠方まで伝送できるので、タイミング信号供給装置と基準信号発生装置の位置関係を柔軟に設定することができる。
前記の基準信号発生システムにおいては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記基準信号発生装置は、前記タイミング信号供給装置から供給された拡散符号又はそれに同期する拡散符号を出力して戻すための戻し拡散符号出力部を備える。前記基準信号発生システムは、遅延量検出部を備える。前記遅延量検出部は、前記戻し拡散符号出力部から出力されて前記タイミング信号供給装置側へ戻された戻し拡散符号が、当該タイミング信号供給装置が出力する拡散符号に対して遅れている遅延量を検出する。前記基準信号発生装置から出力される基準信号の位相が前記遅延量に基づいて調整される。
これにより、基準信号発生装置がユーザ側装置に一層正確な基準信号を提供することができる。
本発明の第2の観点によれば、以下の構成のタイミング信号供給装置が提供される。即ち、このタイミング信号供給装置は、測位演算部と、拡散符号出力部と、を備える。前記測位演算部は、全地球測位システムの衛星から受信した測位信号に基づいて測位計算を行う。前記拡散符号出力部は、前記測位演算部の計算結果に基づき、所定のタイミングに同期したタイミング信号を周期的な拡散符号によって出力することができる。
これにより、タイミング信号の供給を受ける側の機器としては、コード相関回路によって1秒より短い時間間隔でコード相関値を取得してキメ細かい制御を行うことができる。
前記のタイミング信号供給装置においては、前記拡散符号は擬似雑音符号であることが好ましい。
これにより、タイミング信号供給装置と、タイミング信号が供給される側の機器との間で、通信の秘匿性を実現できる。
前記のタイミング信号供給装置においては、前記拡散符号の符号パターンが先頭に戻るタイミングに関する信号を出力する先頭タイミング出力部を備えることが好ましい。
これにより、タイミング信号の供給を受ける側の機器としては、前記先頭タイミング出力部からの信号を利用して、例えばコード相関回路によるコード同期を素早く実現することができる。
前記のタイミング信号供給装置においては、複数の前記拡散符号を重畳して前記拡散符号出力部から出力可能に構成されていることが好ましい。
これにより、1台のタイミング信号供給装置において、複数の機器に対して異なる拡散符号を出力することができ、出力先のそれぞれの機器では、自機を対象としたタイミング信号を分離受信できる。この通信の多重化により、全体としてシステムの簡素化を実現できる。
前記のタイミング信号供給装置においては、前記拡散符号に他のデータ信号を重畳して前記拡散符号出力部から出力可能に構成されていることが好ましい。
これにより、タイミング信号の供給を受ける側の機器としては、当該タイミング信号のほかにも様々な情報をタイミング信号供給装置から得ることができる。
前記のタイミング信号供給装置においては、前記タイミング信号供給装置と、前記拡散符号の出力先である出力先装置と、を接続する接続経路に起因する伝送遅延に関する情報を送信可能に構成されていることが好ましい。
これにより、タイミング信号の供給を受ける側の機器としては、前記伝送遅延を補正することで、タイミング信号供給装置が意図したとおりのタイミングを正確に得ることができる。
ただし、前記のタイミング信号供給装置においては、前記拡散符号出力部から出力される拡散符号の位相が、前記タイミング信号供給装置と、当該拡散符号の出力先である出力先装置と、を接続する接続経路に起因する伝送遅延を補正するように調整される構成とすることもできる。
この場合においても、タイミング信号の供給を受ける側の機器としては、タイミング信号供給装置が意図したとおりのタイミングを正確に得ることができる。
本発明の第3の観点によれば、以下の構成の基準信号発生装置が提供される。即ち、この基準信号発生装置は、コード同期回路と、基準信号出力部と、を備える。前記コード同期回路は、所定のタイミングに同期した周期的な拡散符号にロック可能である。前記基準信号出力部は、前記コード同期回路からの信号を基準信号として出力する。
これにより、入力される拡散符号に対してコード同期回路によって頻繁にコード同期を行うことが可能になるので、基準信号の出力を短い時間間隔で制御することができる。この結果、より高品質な基準信号を基準信号出力部から出力することができる。
前記の基準信号発生装置においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、この基準信号発生装置は、遅延信号入力部と、調整部と、を備える。前記遅延信号入力部は、遅延に関する信号である遅延信号を入力する。前記調整部は、前記遅延信号に基づいて、前記基準信号出力部から出力される基準信号の位相を調整する。
これにより、基準信号発生装置側で遅延信号を取得して前記伝送遅延を補正することで、正確なタイミングの基準信号を得ることができる。
前記の基準信号発生装置においては、前記基準信号出力部には、前記コード同期回路からの信号に同期した周期的な拡散符号を出力することが可能な拡散符号出力部が含まれていることが好ましい。
これにより、正確なタイミングの拡散符号をユーザ側装置に提供することができる。
本発明の第1実施形態に係るGPS受信機の電気的な構成を示すブロック図。 第1実施形態の基準周波数発生装置の電気的な構成を示すブロック図。 基準周波数発生装置の出力信号のスプリアス強度を本実施形態と従来技術とで比較して示すスペクトラム図。 第2実施形態のGPS受信機の電気的な構成を示すブロック図。 第2実施形態の基準周波数発生装置の電気的な構成を示すブロック図。 第2実施形態のGPS受信機及び基準周波数発生装置を用いた基準周波数発生システムを示すブロック図。
次に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るGPS受信機11の電気的な構成を示すブロック図である。
図1に示すタイミング信号供給装置としてのGPS受信機11は、全地球測位システムとしてのGPSを用いて、協定世界時(UTC)の1秒ごとに反復される周期的な擬似雑音符号(PNコード)と、1PPS信号と、を出力できるように構成されている。このGPS受信機11は、前記PNコードを出力するためのPNコード出力端子(拡散符号出力部)26と、当該PNコードの符号パターン先頭のタイミングに一致したパルス信号(上記1PPS信号)を出力するための先頭タイミング信号出力端子(先頭タイミング出力部)27と、を備えている。
また、GPS受信機11は、RFブロック部15と、ベースバンド処理部(測位演算部)16と、発振器17と、フリーランカウンタ18と、周波数調整用カウンタ19と、1秒カウンタ20と、位相比較器21と、調整用タイミングカウンタ22と、PNコード発生器23と、を備えている。
RFブロック部15は、GPSアンテナ61から受信したアナログ信号に対して増幅及びデジタル変換等の適宜の処理を行い、ベースバンド処理部16に出力するように構成されている。RFブロック部15の構成は公知であるため詳細な説明は省略するが、増幅器と、ダウンコンバートのためのミキサと、バンドパスフィルタと、A/Dコンバータと、PLL回路と、を備えている。
ベースバンド処理部16は、RFブロック部15から入力される信号に基づいて、航法メッセージの復調、衛星の軌道の計算、及び測位計算を行うように構成されている。具体的には、このベースバンド処理部16は、コード相関器を有するDLL回路を、GPS衛星からの電波に含まれている擬似雑音符号の一種であるC/Aコードにロックさせ、これによりGPS衛星からの電波伝搬時間を求める。そして、ベースバンド処理部16は、C/Aコードに乗せられている航法メッセージを読み取って衛星の軌道を取得し、自機(GPSアンテナ61)の位置と、自機側の時計の誤差を公知の方法で計算する。ベースバンド処理部16は、上記の測位計算によって、GPS衛星に搭載されている高精度な時計に同期した正確な時刻を得ることができる。
発振器17は、例えば温度補償型水晶発振器(TCXO)で構成されている。この発振器17が生成する所定の周波数の信号(ローカル信号)は、RFブロック部15が入力周波数をダウンコンバートするための基準信号として使用される。また、発振器17の信号はベースバンド処理部16に入力され、前記コード相関器におけるサンプリングクロック等として用いられる。更に、発振器17の信号は、フリーランカウンタ18及び周波数調整用カウンタ19に入力される。
フリーランカウンタ18は、発振器17からのクロック信号を所定数カウントするごとに、1秒タイミング信号を生成する。この1秒タイミング信号は、位相比較器21に入力されるとともに、ベースバンド処理部16に入力される。ベースバンド処理部16は、前述の測位計算の結果と、前記1秒タイミング信号により、フリーランカウンタ18のクロックドリフトと、協定世界時(UTC)の1秒に対するオフセットと、を取得することができる。
周波数調整用カウンタ19は、発振器17からの信号を分周することにより1秒にX回のパルス信号を生成して、1秒カウンタ20及びPNコード発生器23に出力することができる。周波数調整用カウンタ19は整数分周型の分周器であり、その分周比は適宜切替可能に構成されている。この分周比の変更は、調整用タイミングカウンタ22からの変更タイミング信号が入力されたときに行われる。
例えば、発振器17の発振周波数が10MHzであり、周波数調整用カウンタ19の分周比が1/10000であった場合、周波数調整用カウンタ19は1秒に1000回のパルス信号を生成することができる(X=1000)。また、周波数調整用カウンタ19の分周比は、調整用タイミングカウンタ22からの信号により、例えば1/10000と、1/10001と、の間で切り替えることができる。
1秒カウンタ20は、分周比を変更可能な分周器として構成されている。この1秒カウンタ20は、周波数調整用カウンタ19から出力される信号を分周して、1秒に1回のパルス信号(1PPS信号)を生成する。例えば、周波数調整用カウンタ19から1秒カウンタ20に入力されるパルス信号が前述のように1秒に1000回だった場合、当該1秒カウンタ20は1000分周器として構成される。
1秒カウンタ20が出力する1PPS信号は、先頭タイミング信号出力端子27から出力される。また、この1PPS信号は位相比較器21及びPNコード発生器23にも入力される。1秒カウンタ20の分周比は、ベースバンド処理部16からの信号に基づいて適宜変更できるようになっている。
位相比較器21は、フリーランカウンタ18が出力する1秒タイミング信号と、1秒カウンタ20が出力する1PPS信号と、の位相同士を比較し、その位相差を表す信号(位相差信号)を生成する。この位相差信号は、位相比較器21からベースバンド処理部16へ出力される。
調整用タイミングカウンタ22は分周比を設定可能な分周器として構成されており、設定された上限値までカウントアップを繰り返し、当該上限値に達するとゼロにリセットするように構成されている。調整用タイミングカウンタ22は、カウント値がゼロに戻るタイミングで、変更タイミング信号を周波数調整用カウンタ19に送信する。
PNコード発生器23は、周波数調整用カウンタ19からのパルス信号をクロックとして、擬似雑音符号(Pseudo random Noise Code、PNコード)を生成するように構成されている。PNコード発生器23は、1秒カウンタ20から1PPS信号が入力されるごとにPNコードのパターンの先頭に戻るように動作するので、同一のパターンのPNコードが1秒ごとに反復された信号が生成される。
ここで、上記の例のように周波数調整用カウンタ19が1秒に1000回のパルス信号を発生する場合は、コード長が1000のPNコードが1秒ごとに反復された信号がPNコード発生器23から出力されることになる。なお、PNコード発生器23のPNコード長は2n−1とされるのが通常であるが、本実施形態ではPNコードの生成クロックが1kHzであるので、コード長が1023であるPNコード発生器23を用い、先頭側の1000チップ分のみを使用することとすれば良い。PNコード発生器23からの信号は、PNコード出力端子26から出力されて外部に供給される。
以上の構成で、ベースバンド処理部16は、測位計算により得られたクロックオフセットに基づいて1秒カウンタ20の分周比を適宜制御し、これによって、1秒カウンタ20が発生する1PPS信号のエッジ(例えば、パルスの立上りエッジ)をUTCの1秒に正確に一致させる。また、この1PPS信号はPNコード発生器23にリセット信号として入力されるので、PNコード発生器23が出力するPNコードの先頭も、UTCの1秒に対して正確に揃えられることになる。
また、ベースバンド処理部16は、位相比較器21から入力される位相差信号(フリーランカウンタ18の1秒タイミング信号と、1秒カウンタ20の1PPS信号との位相差を表す信号)に基づいて発振器17のドリフト量を求め、このドリフト(クロックドリフト)をキャンセルするように周波数調整用カウンタ19及び調整用タイミングカウンタ22を制御する。
例えば、理想的には10MHzで発振すべき発振器17に1ppmの周波数偏差が生じ、実際には10MHz+10Hzで発振している場合を考える。この状況においては、周波数調整用カウンタ19の分周比が1/10000に設定された場合は、当該周波数調整用カウンタ19の出力周波数は1000.001Hzとなり、周波数調整用カウンタ19の分周比が1/10001に設定された場合は、当該周波数調整用カウンタ19の出力周波数は999.901Hzとなる。
従って、周波数調整用カウンタ19の分周比を100回のうち99回だけ1/10000とし、残りの1回は1/10001とするように調整用タイミングカウンタ22を介して制御すると、周波数調整用カウンタ19の出力周波数の平均値は約1000.00000009899Hz(=1kHz+9.899×10-8Hz)となる。従って、これを1秒カウンタ20で分周して得られる1PPSの周波数は、1Hz+9.899×10-11となる。なお、端数まで考慮して、正しく1kHzの信号及び1PPS信号を得ることも可能である。
以上により、PNコード発生器23が生成してPNコード出力端子26から出力されるPNコードのパターンの先頭を、UTC1秒に対して正確に揃えることができる。
次に、図2を参照して基準周波数発生装置(基準信号発生装置)51について説明する。図2は、基準周波数発生装置51の電気的な構成を示すブロック図である。
図2に示す基準周波数発生装置51は、前記GPS受信機11が出力したPNコード(以下、1秒ごとに繰り返すPNコードという意味で「1秒PNコード」と称する。)をリファレンス信号として入力し、この1秒PNコードに同期した基準信号(基準周波数信号、基準タイミング信号、及び1秒PNコード)を出力するように構成されている。
この基準周波数発生装置51は、GPS受信機11からの1秒PNコードを入力するためのPNコード入力端子56と、GPS受信機11が出力する1PPS信号を入力するための1PPS信号入力端子57と、を備えている。また、基準周波数発生装置51は、10MHzの基準周波数信号を出力するための第1出力端子(第1基準信号出力部)58と、1PPSである基準タイミング信号を出力するための第2出力端子(第2基準信号出力部)59と、1秒PNコードを出力するための第3出力端子(第3基準信号出力部)60と、を備えている。
基準周波数発生装置51は、コード同期回路としてのDLL回路55を備えている。このDLL回路55は、移動平均型相関器31と、ループフィルタ32と、電圧制御発振器(VCO)33と、第1分周器34と、第2分周器35と、PNコード発生器36と、を備えている。
移動平均型相関器31は、early系列のコード相関器とlate系列のコード相関器を備えて構成されている。early側のコード相関器は、XOR回路41と、移動平均演算器42と、を備えている。同様に、late側のコード相関器は、XOR回路43と、移動平均演算器44と、を備えている。
early側のコード相関器のXOR回路41には、GPS受信機11が出力する1秒PNコードと、PNコード発生器36が生成する内部PNコードと、が入力される。ただし、PNコード発生器36からXOR回路41に入力される内部PNコードは、通常よりPNコードの0.5チップ分だけ位相が早められている(後述のearly−PNコード)。XOR回路41からの信号は、移動平均演算器42に入力される。
一方、late側のコード相関器のXOR回路43には、GPS受信機11が出力する1秒PNコードと、PNコード発生器36が生成する内部PNコードと、が入力される。ただし、PNコード発生器36からXOR回路43に入力される内部PNコードは、通常よりPNコードの0.5チップ分だけ位相が遅くなっている(後述のlate−PNコード)。XOR回路43からの信号は、移動平均演算器42に入力される。
2つのコード相関器がそれぞれ備える移動平均演算器42,44は、加算器等から構成されており、XOR回路41,43の出力信号に対して移動平均を算出する。この移動平均演算器42,44によって平均が計算される時間区間は、例えば1秒とすることができる。2つの移動平均演算器42,44により得られた移動平均値は、減算器45にそれぞれ入力される。
減算器45は、early側の移動平均値からlate側の移動平均値を減算し、得られた値を表す信号をループフィルタ32に出力する。
ループフィルタ32はローパスフィルタ等により構成されており、減算器45から得られる信号のレベルを時間的に平均化することにより制御電圧信号を生成する。ループフィルタ32が生成した制御電圧信号は、電圧制御発振器33に入力される。
電圧制御発振器33は、例えば水晶発振器(VCXO)として構成されており、ループフィルタ32から入力される制御電圧信号に応じた周波数の信号を出力する。本実施形態では、DLL回路55がGPS受信機11からの1秒PNコード(リファレンス信号)にロックした状態では、電圧制御発振器33の出力信号の周波数が10MHzとなるように制御される。電圧制御発振器33の生成する信号は、第1出力端子58に出力される。また、電圧制御発振器33の出力信号は第1分周器34に入力される。
第1分周器34は、電圧制御発振器33から入力される10MHzの信号を1/10000の分周比で分周して、1kHzの信号を生成する。第1分周器34が生成した信号は、PNコード発生器36に出力され、PNコードの生成用クロックとして用いられる。また、第1分周器34の出力信号は、第2分周器35に入力される。
第2分周器35は、第1分周器34から入力される1kHzの信号を1/1000の分周比で分周して、1Hzの信号(1PPS信号)を生成する。第1分周器34が出力する1Hzの信号は、PNコード発生器36にリセット信号として出力される。また、第2分周器35が出力する信号は、1PPS信号(基準タイミング信号)として第2出力端子59に出力される。
第2分周器35には、GPS受信機11からの1PPS信号が1PPS信号入力端子57を通じて入力される。第2分周器35は分周比を変更可能に構成されており、DLL回路55がリファレンス信号としての1秒PNコードにロックしていない初期状態(PNコードのサーチ過程)では、当該第2分周器35はGPS受信機11からの1PPS信号に基づいて分周比を適宜調整し、当該1PPS信号にタイミングがほぼ一致したリセット信号を送信できるように構成されている。
PNコード発生器36は、第1分周器34から入力される1kHzの信号をクロック信号として用いて、PNコードを発生することができる。PNコード発生器36が生成するPNコードは、前記GPS受信機11のPNコード発生器23が生成するものと同一のパターン(レプリカPNコード)となっている。
PNコード発生器36は、第2分周器35から1PPS信号が入力されるごとにPNコードのパターンの先頭に戻るように動作するので、1秒ごとに同一のパターンのPNコードが反復された信号が生成される。PNコード発生器36が発生する1秒PNコードは、第3出力端子60に出力される。
PNコード発生器36は、上記の1秒PNコードのほかに、それから0.5チップ分だけ位相を早くしたPNコードと、0.5チップ分だけ位相を遅くしたPNコードと、を併せて出力できるように構成されている。なお、以下では、基準となるPNコード(第3出力端子60から出力されるPNコード)を「punctual−PNコード」と称するとともに、位相を早めたものを「early−PNコード」と、位相を遅くしたものを「late−PNコード」と、それぞれ称する場合がある。
early−PNコードは、移動平均型相関器31のうち、early側のコード相関器におけるXOR回路41に入力される。また、late−PNコードは、late側のコード相関器におけるXOR回路43に入力される。
以上の構成で、PNコード発生器36が生成するpunctual−PNコードが、PNコード入力端子56から入力される1秒PNコード(以下、「リファレンスPNコード」と称する。)に対して僅かに遅い場合を考える。この場合、early−PNコード及びlate−PNコードも位相が同様に遅くなるので、リファレンスPNコードは、late−PNコードよりもearly−PNコードに対して強い相関を持つことになる。従って、減算器45の出力値(即ち、early側の相関値からlate側の相関値を減じたもの)は、0より大きくなる。
一方、punctual−PNコードが前記リファレンスPNコードに対して僅かに早い場合は、early−PNコード及びlate−PNコードも位相が同様に早くなるので、リファレンスPNコードは、early−PNコードよりもlate−PNコードに対して強い相関を持つことになる。従って、減算器45の出力値(即ち、early側の相関値からlate側の相関値を減じたもの)は、0より小さくなる。
このことを利用して、本実施形態のループフィルタ32は、移動平均型相関器31の減算器45の演算結果が0に近づくように、電圧制御発振器33へ出力する制御電圧信号を調整する。これにより、PNコード発生器36から出力するpunctual−PNコードを、入力されるリファレンスPNコードに高精度で一致させることができる。
以上に示すように、本実施形態では、1秒に1回のパルス信号(1PPS信号)ではなく、途切れなく入力される1秒PNコードをリファレンス信号として利用している。従って、PNコード発生器36の出力波形とリファレンス信号との位相比較を頻繁に行うことができる(例えば、1秒間に10回〜1000回程度の頻度で比較することができる)。これにより、電圧制御発振器33の周波数のズレが大きくなる前に、当該電圧制御発振器33の制御電圧信号を早期に調整して対応することができる。従って、DLL回路55の帯域幅を小さく絞り込んでも(即ち、ループフィルタ32におけるローパスフィルタのカットオフ周波数を小さくしても)、ロックが外れにくくなる。この結果、ループフィルタ32の時定数をより大きくできるので、ジッタが抑制された良質な信号を安定的に出力することができる。
図3のスペクトラム図には、1PPS信号をリファレンス信号として位相比較を1秒に1回行う従来技術の場合と、本実施形態で位相比較を1秒に10回行う場合と、におけるスプリアス強度が比較して示されている。なお、図3のグラフにおいて縦軸は電力スペクトル密度を示し、横軸は周波数を対数目盛で示している。
図3に破線で示した曲線は、上述のとおり、位相の比較の頻度が1秒に1回である場合(従来の構成)のスプリアス強度を示している。グラフから明らかであるように、位相の比較頻度(言い換えれば、電圧制御発振器に与える制御電圧の更新頻度)が1Hzの場合は、0.5Hzの逓倍のスプリアスが最大となるとともに、0.5Hz以下の周波数を基本とする様々な周波数の0.5Hzより小さいスプリアスが更に付加される。一方、本実施形態(グラフの実線)では、そのようなスプリアスが抑圧されていることが明らかであり、良好な純度の信号波形が得られることが判る。
なお、図2に示す1PPS信号入力端子57からの1PPS信号は、PNコード入力端子56からの1秒PNコードに対してDLL回路55を容易に素早くロックさせるための手掛かりとして活用されるものであり、必須のものではない。即ち、本実施形態においては、基準周波数発生装置51の1PPS信号入力端子57、及び、GPS受信機11の先頭タイミング信号出力端子27は、省略しても差し支えない。
以上に説明したように、本実施形態のGPS受信機11(図1)は、ベースバンド処理部16と、PNコード出力端子26と、を備える。ベースバンド処理部16は、GPS衛星から受信した測位信号に基づいて測位計算を行う。PNコード出力端子26は、ベースバンド処理部16の計算結果に基づき、UTC1秒に同期したタイミング信号を、1秒ごとに反復される周期的なPNコードによって出力することが可能に構成されている。
これにより、このタイミング信号が供給される機器(基準周波数発生装置51)としては、1秒より短い時間間隔でコード相関値を取得して電圧制御発振器33の発振を制御することができる。従って、電圧制御発振器33の発振周波数のズレを早い段階で補正できるので、DLL回路55の帯域幅を絞ることができ、基準周波数発生装置51から出力される基準タイミング信号等のジッタを抑えることができる。また、電圧制御発振器33の制御を短い時間間隔で行うことができるので、位相雑音によるスプリアスを基準タイミング信号の周波数(1Hz)から離れた部分に生じさせることができる。従って、DLL回路55のループフィルタ32の帯域制限によってスプリアスを良好に減衰させることができる。以上により、高品質な基準信号をユーザ側装置に提供することができる。
また、本実施形態のGPS受信機11は、擬似雑音からなるPNコードによってタイミング信号を出力可能に構成されている。
これにより、GPS受信機11と基準周波数発生装置51との間で通信の秘匿性を実現できる。特に、拡散によってスペクトル密度を低減させて信号レベルをノイズフロア未満にすることもでき、この場合は更に良好な秘匿性が実現される。
また、本実施形態のGPS受信機11は、PNコード出力端子26から出力されるPNコードの符号パターンが先頭に戻るタイミングを1PPS信号として出力する先頭タイミング信号出力端子27を備えている。
これにより、基準周波数発生装置51としては当該1PPS信号を利用して、DLL回路55においてリファレンスPNコードの符号パターンを容易にサーチし、素早くコード同期させることができる。
また、本実施形態の基準周波数発生装置51(図2)は、DLL回路55と、第1出力端子58と、を備える。DLL回路55は、UTC1秒に同期した周期的なPNコードにロック可能である。第1出力端子58、第2出力端子59及び第3出力端子60は、DLL回路55からの信号を基準信号として出力する。
これにより、継続的に入力されるリファレンスPNコードと内部PNコードについて、DLL回路55において1秒より短い時間間隔で位相同士を比較することができる。従って、従来技術よりもジッタ及びスプリアスが良好に低減された基準信号を得ることができる。
また、本実施形態の基準周波数発生装置51において、3つの出力端子の中には、DLL回路55からの信号に同期した周期的なPNコードを出力可能な第3出力端子60が含まれている。
これにより、ジッタ等が除去された正確なタイミングのPNコードをユーザ側装置に提供することができる。
次に、図4から図6までを参照して、第2実施形態のGPS受信機及び基準周波数発生装置と、それを用いた基準周波数発生システムについて説明する。なお、この第2実施形態の説明においては、前述の第1実施形態と同一又は類似の構成には図面に同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。
第2実施形態に係るGPS受信機11xは、図4に示すように、前記の第1実施形態のGPS受信機11に変調器28を付加した構成となっている。この構成において、ベースバンド処理部16は所定の情報に係るデータ信号を変調器28に出力する。そして変調器28は、PNコード発生器23が出力するPNコードで当該データ信号を変調して、データ変調PNコード出力端子29から出力できるようになっている。なお、本実施形態のGPS受信機11xにおいては、第1実施形態においては備えられていたPNコード出力端子26が省略されている。
前記ベースバンド処理部16が変調器28にデータ信号として出力する情報は任意であり、システムの目的等に応じて、例えば、GPS衛星からの電波受信に関する情報、測位情報、時刻情報(TOD)、GPS受信機11xの内部状態に関する情報等とすることができる。あるいは、後述の補正タイミング情報とすることもできる。これらの情報は変調器28によってPNコードに重畳され、データ変調PNコード出力端子29から出力される。
次に、第2実施形態に係る基準周波数発生装置を説明する。この基準周波数発生装置51xは、図5に示すように、前記の第1実施形態の基準周波数発生装置51に、制御信号入力端子(遅延信号入力部)65、遅延発生器(調整部)37及びプロセッサ38を付加した構成となっている。なお、本実施形態の基準周波数発生装置51xにおいては、第1実施形態においては備えられていた1PPS信号入力端子57が省略されている。
制御信号入力端子65は、PNコード入力端子56から入力されるPNコードの遅延に関する信号(具体的には、当該遅延を補正するための補正タイミング信号)を入力可能に構成されている。この補正タイミング信号(遅延信号)はプロセッサ38に入力される。
遅延発生器37は、電圧制御発振器33から入力された信号に対して遅れを有する信号を生成し、第1分周器34及び第1出力端子58に出力する。電圧制御発振器33から入力される信号に対する遅延発生器37の出力信号の遅れ時間(遅延量)は、プロセッサ38からの制御信号に基づいて適宜変更可能になっている。この遅延発生器37としては、様々な構成のものを採用することができる。例えば、電圧制御発振器33の出力波形が正弦波である場合、遅延発生器37としてコンパレータを採用でき、遅延量の変更はコンパレータの閾値の変更で実現することができる。また、コンパレータ以外にも、例えばシフトレジスタ、ディレイライン等を遅延発生器37として用い、遅延量が様々に異なる複数の出力から1つをセレクタで選択することにより遅延量の変更を実現することもできる。更には、上記のようにハードウェアにより遅延を実現することに代えて、ソフトウェアによって遅延を実現することもできる。
プロセッサ38は、制御信号入力端子65から入力された補正タイミング信号に基づいて遅延発生器37を制御し、第1出力端子58から出力される基準周波数信号、第2出力端子59から出力される基準タイミング信号、及び第3出力端子60から出力される1秒PNコードを、何れもUTC1秒に同期させる。
次に、図6を参照して、第2実施形態に係るGPS受信機11x及び基準周波数発生装置51xを組み合わせた基準周波数発生システム(基準信号発生システム)71の構成を説明する。図6に示す基準周波数発生システム71は、GPS受信機11xと、基準周波数発生装置51xと、を備えている。そして、GPS受信機11xから出力されるデータ変調PNコードに含まれる1秒PNコード及び各種の情報を基準周波数発生装置51xに伝送するために、基準周波数発生システム71は、キャリア信号供給源81と、変調器82と、2つの乗算器83,84と、電圧制御発振器85と、復調器86と、を備えている。
キャリア信号供給源81は、公知の発振器、PLL回路等により構成されており、変調器82にキャリア信号を出力できるように構成されている。
変調器82は、GPS受信機11xが出力する前記データ変調PNコードを、キャリア信号供給源81から入力されるキャリア信号で更に変調する。なお、以下の説明では、キャリア信号で変調されたデータ変調PNコードを「キャリア変調PNコード」と称することがある。変調器82が出力するキャリア変調PNコードは、適宜の伝送路87を介して、それぞれの乗算器83,84に入力される。この伝送路87は様々な形態が考えられ、例えば、空中線、同軸ケーブル、プリント基板の配線パターン、配電用ACライン等とすることが考えられる。なお、伝送路87として配電用ACラインを用いる場合は、当該ACラインの信号をキャリア信号供給源81として用いることができる。
乗算器(復調器)83に入力されたキャリア変調PNコードは、電圧制御発振器85からの信号との乗算により復調される。こうして得られたデータ変調PNコードは、基準周波数発生装置51xに(1秒PNコードとして)入力される。基準周波数発生装置51xでは、前述と同様に、内部のPNコード発生器36で生成する1秒PNコード(punctual−PNコード)が、入力されるデータ変調PNコード(1秒PNコード)に対して最も相関が高くなるように制御される。そして、この1秒PNコードに同期する基準周波数信号及び基準タイミング信号が、図示しないユーザ側装置へ出力される。ただし、復調器86から入力されるデータに前記タイミング補正データが含まれていた場合には、基準周波数発生装置51xから出力される基準周波数信号及び基準タイミング信号の位相は、GPS受信機11xから基準周波数発生装置51xまでデータ変調PNコードが伝送される際に生じた遅延をキャンセルするように適宜早められる。
乗算器84は、基準周波数発生装置51xが生成する戻しPNコードと、伝送路87から伝送されてくるキャリア変調PNコードと、を乗算することで、キャリア変調PNコードからPNコードを取り除く。乗算器84が生成した信号は復調器86に出力される。なお、この戻しPNコードは、基準周波数発生装置51xに設けられた図示しない戻しPNコード出力端子(戻し拡散符号出力部)から出力されるものであり、この戻しPNコード出力端子は前記第3出力端子60とは別個に備えられるものである。この戻しPNコードは、基準周波数発生装置51xに入力されるデータ変調PNコードに同期する1秒PNコードであり、当該1秒PNコードから前記データ信号は取り除かれている。また、この戻しPNコードは、前記第3出力端子60から出力されるpunctual−PNコードとは異なり、上記した遅延のキャンセルのための位相補正は行われない。
復調器86は、電圧制御発振器85からの信号に基づいて、乗算器84から入力された信号を復調する。これにより、GPS受信機11xが出力するデータ変調PNコードに含まれていた各種データを取得することができる。この情報には、GPS衛星からの電波受信に関する情報、測位情報、時刻情報(TOD)、GPS受信機11xの内部状態に関する情報等が含まれる。これらの情報は、ユーザ側装置等に出力されて適宜利用される。
また、復調器86でデータを復調することで得られる情報には、原則として、GPS受信機11xから基準周波数発生装置51xまでの伝送経路を信号が伝達する際の遅延を補正するためのタイミング補正データが含まれている。このタイミング補正データは、復調器86から、基準周波数発生装置51xが備える制御信号入力端子(遅延信号入力部)65へ出力される。更に、復調器86は、電圧制御発振器85が前記キャリア信号供給源81と同じ周波数で発振するように、当該電圧制御発振器85に与える制御電圧を適宜調整する。
また、基準周波数発生システム71は、基準周波数発生装置51xが出力する前記戻しPNコードをGPS受信機11x側へ出力するために、変調器91と、乗算器92と、DLL回路93と、位相比較器(遅延量検出部)94と、電圧制御発振器95と、PLL回路96と、を備えている。
変調器91は、基準周波数発生装置51xが出力する戻しPNコードを、電圧制御発振器85から入力される信号(キャリア信号)で更に変調する。なお、以下の説明では、このキャリア信号で変調された戻しPNコードを、「キャリア変調戻しPNコード」と称することがある。変調器91が出力するキャリア変調戻しPNコードは、適宜の伝送路97を介して乗算器92に入力されるとともに、ミキサ98に入力される。なお、伝送路97としては、前記伝送路87の説明で例示したのと同様に、様々な形態で実現することができる。
乗算器92に入力されたキャリア変調戻しPNコードは、電圧制御発振器95からの信号との乗算により復調される。こうして得られた戻しPNコードは、DLL回路93に入力される。
DLL回路93の詳細な構成は説明を省略するが、例えば、図2のDLL回路55とほぼ同様の構成とすることができる。このDLL回路93は、電圧制御発振器95からの信号をサンプリングクロックとして利用して、コード相関法により、乗算器92から入力される戻しPNコードに同期する1PPS信号を生成する。なお、以下の説明では、この1PPS信号を「戻し1PPS信号」と称することがある。DLL回路93から出力された戻し1PPS信号は、位相比較器94に入力される。また、DLL回路93は、戻しPNコードに同期するPNコードを生成し、ミキサ98へ出力する。上述のとおりミキサ98にはキャリア変調戻しPNコードも入力されているので、ミキサ98からPLL回路96へは、キャリア成分のみが入力されることになる。
位相比較器94は、DLL回路93が出力する戻し1PPS信号と、GPS受信機11xが出力する1PPS信号と、の位相同士を比較し、その位相差を表す信号(位相差信号)を生成する。この位相差信号は、位相比較器94から、GPS受信機11xが備える図略の制御入力端子に入力される。
PLL回路96は、ミキサ98から入力されるキャリア成分の信号に基づき、電圧制御発振器95が当該キャリア信号と同期して発振するように、当該電圧制御発振器95に与える制御電圧を適宜調整する。
以上の構成で、GPS受信機11xが出力したデータ変調PNコードは、変調器82においてキャリア信号で変調され、伝送路87へ送信される。変調されたデータ変調PNコードは乗算器83で復調され、基準周波数発生装置51xに入力される。基準周波数発生装置51xは、入力されたデータ変調PNコードに同期した1秒PNコード(戻しPNコード)を生成し、乗算器84に出力する。乗算器84は、伝送路87から伝送されてきたキャリア変調PNコードと、基準周波数発生装置51xから入力される戻しPNコードとを乗算することで、PNコード除去信号を生成し、復調器86に出力する。復調器86ではPNコード除去信号からデータを復調し、得られたデータを基準周波数発生装置51x及び他の装置に出力する。
また、基準周波数発生装置51xが出力した戻しPNコードは、変調器91に入力され、キャリア変調された上で伝送路97へ送信される。変調された戻しPNコードは乗算器92で復調され、得られた戻しPNコードがDLL回路93に入力される。DLL回路93は戻しPNコードに同期する戻し1PPS信号を生成し、この戻し1PPS信号の位相と、GPS受信機11xの1PPS信号の位相とが、位相比較器94において比較される。位相比較器94は、戻し1PPS信号と1PPS信号との位相差(戻し1PPS信号の遅延量)を表す位相差信号を生成し、GPS受信機11xに出力する。
なお、GPS受信機11xは、上記のように位相比較器94から位相差信号を取得する方法に代えて、以下の方法で位相差を取得することもできる。即ち、DLL回路93は、戻しPNコードの位置情報を表す信号をGPS受信機11xに送信できるようになっている。そして、GPS受信機11xは、DLL回路93から受信した位置情報を、GPS受信機11xで生成されるPNコードの位置情報と比較することで、両PNコードの位相差の情報を取得することができる。本実施形態においてGPS受信機11xは、位相比較器94から位相差信号を得るか、GPS受信機11x自身がPNコードの位置に基づいて計算するか、を適宜選択して、PNコードの位相差を取得するように構成されている。
以上のようにしてGPS受信機11xで得られた位相差信号(あるいは、位相差の情報)は、2つの伝送路87,97を含む伝送経路を通って、GPS受信機11x側と基準周波数発生装置51xとの間をPNコードが往復することで生じた遅延時間を意味する。そこでGPS受信機11xは、当該遅延時間に基づいてタイミング補正データを生成し、このタイミング補正データに係るデータ信号をPNコードに重畳して変調器82に出力するように構成されている。このタイミング補正データとしては、例えば、GPS受信機11xから出力されたデータ変調PNコードが伝送路87等を経由して基準周波数発生装置51xに入力されるまでの遅延時間(以下、「片道遅延時間」と称する。)とすることができる。なお、この片道遅延時間の計算方法としては種々考えられるが、例えば2つの伝送路87,97としてケーブルをそれぞれ使用し、2本のケーブルの遅延量が一致するように設計されていた場合、前記位相差信号(位相差の情報)により得られた遅延時間を2で除算することにより求めることができる。
上記のタイミング補正データは、復調器86で復調され、基準周波数発生装置51xに入力される。基準周波数発生装置51xが備えるプロセッサ38(調整部)は、このタイミング補正データに基づいて、前記PNコード発生器36が生成する3種類のPNコード(punctual、early及びlate)の位相が、何れも通常より前記片道遅延時間だけ遅くなるように遅延発生器37を制御する。すると、DLL回路93は、そのように意図的に発生させた遅延をキャンセルするように電圧制御発振器33を制御するので、第1出力端子58、第2出力端子59及び第3出力端子60からそれぞれ出力される基準信号は、前記片道遅延時間の分だけ早まることになる。
これにより、PNコードが前記伝送路87等を伝播する際に発生する遅延を補正できるので、ユーザ側装置としては、より正確な精度でUTC1秒に同期した基準信号を得ることができる。
なお、GPS受信機11xにおいてPNコード発生器36を複数備え、それぞれが異なるPNコードを重畳して前記データ変調PNコード出力端子29から出力するように構成した場合、通信の多チャンネル化が可能になる。この場合、1つの伝送路87に対して複数の基準周波数発生装置51x及び復調器86等を並列に接続し、それぞれの基準周波数発生装置51xに対応するPNコードを割り当てれば良い。この構成によれば、複数の基準周波数発生装置51xが互いに異なるPNコードを分離受信し、それぞれが正確なタイミングの基準信号を生成して出力することができる。
また、上記の多チャンネル構成の場合、前記タイミング補正データは、GPS受信機11x側でそれぞれの基準周波数発生装置51xについて計算し、対応するPNコードに乗せて送信することができる。これにより、それぞれの基準周波数発生装置51xは自機に係る片道遅延時間を個別に取得し、伝送遅延を補正することができる。以上に示したような符号分割多重(CDMA)による通信経路の多重化により、GPS受信機11x及びGPSアンテナ61を共通化できるため、コスト削減の効果は顕著である。
以上に説明したように、本実施形態のGPS受信機11xは、複数のPNコードをデータ変調PNコード出力端子29から出力可能に構成することができる。
この場合、単一のGPS受信機11x及びGPSアンテナ61により、同一の確度の基準タイミング信号及び基準周波数信号を複数のユーザ側装置に提供することができる。従って、構成の著しい簡素化と低コスト化を実現できる。
また、本実施形態のGPS受信機11xは、各種の情報に関するデータ信号をPNコードに重畳して出力可能な変調器28を備えている。
これにより、利用する側にとって有用な情報をPNコードに乗せて提供することができる。
また、本実施形態のGPS受信機11xは、当該GPS受信機11xと、PNコードの出力先である基準周波数発生装置51xと、を接続する接続経路に起因する伝送遅延に関するタイミング補正データを送信可能に構成されている。
これにより、GPS受信機11xから基準周波数発生装置51xまでの伝送経路に基づく遅延を、基準周波数発生装置51x側で補正することができる。従って、ユーザ側装置に一層正確な信号を供給することができる。
ただし、上記GPS受信機11xは、タイミング補正データを送信する代わりに、自機がデータ変調PNコード出力端子29から出力するPNコードの位相を、前記接続経路に起因する伝送遅延時間(前記片道遅延時間)だけ早めるように制御しても良い。この位相の調整は、例えば、図4に示すベースバンド処理部16が1秒カウンタ20等を適宜制御することにより行うことができる。
この場合も、基準周波数発生装置51xがユーザ側装置に正確な信号を供給することができる。
また、本実施形態の基準周波数発生装置51xは、GPS受信機11xから基準周波数発生装置51xへPNコードが伝送される際の遅延に関する補正タイミング信号を入力するための制御信号入力端子65を備える。そして、遅延発生器37は、この補正タイミング信号に基づいて、第1出力端子58、第2出力端子59及び第3出力端子60から出力される基準信号の位相を調整する。
これにより、GPS受信機11xから基準周波数発生装置51xまでの伝送経路に基づく遅延を、基準周波数発生装置51x側で補正することができる。従って、ユーザ側装置に一層正確なタイミングの基準信号を提供することができる。
また、本実施形態の基準周波数発生システム71は、変調器82と、乗算器83と、を備える。変調器82は、GPS受信機11xから出力されるPNコードをキャリア信号で変調する。乗算器83は、変調器82で変調されて伝送された信号を復調してPNコードを得る。そして、乗算器83により得られたPNコードが基準周波数発生装置51xに入力される。
これにより、変調によってPNコードを遠方まで伝送できるので、基準周波数発生システム71においてGPS受信機11xと基準周波数発生装置51xの位置関係を柔軟に設計することができる。
また、本実施形態の基準周波数発生システム71において、基準周波数発生装置51xは、GPS受信機11xから供給されたPNコードに同期するPNコードを出力してGPS受信機11x側へ戻すための戻し信号出力端子を備える。また、基準周波数発生システム71は位相比較器94を備える。この位相比較器94は、基準周波数発生装置51xの戻し信号出力端子から出力されてGPS受信機11x側へ戻された戻しPNコードが、GPS受信機11xが出力するPNコードに対して遅れている遅延量を検出する。
これにより、GPS受信機11xから基準周波数発生装置51xへPNコードを送信する際の伝送遅延を、検出された遅延量から推定することができる。従って、基準周波数発生装置51xから出力される波形の位相を適切に補正することで、ユーザ側装置に正確なタイミングの信号を供給することができる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
GPS受信機11,11xはGPS衛星からの信号に基づいてPNコードを生成しているが、GPS以外の全地球測位システムにおける衛星からの信号に基づいてPNコードを生成するように構成しても良い。
PNコード出力端子26から出力するPNコードは、1秒ごとに繰り返す構成とせずに、例えば0.5秒ごと又は2秒ごとに繰り返すPNコードとすることができる。この場合、当該PNコードに対応させて、0.5秒ごと又は2秒ごとに1回のパルス信号を出力することとすれば良い。
GPS受信機11,11xにおいては、PNコード発生器23によってPNコードを生成する代わりに、ベースバンド処理部16に内蔵されているPNコード発生器によってPNコードを生成するように構成しても良い。
GPSアンテナ61が設置された位置(緯度、経度等)が予め計算等により既知となっている場合は、ベースバンド処理部16が緯度、経度等を算出せず、自機側の時計の誤差だけを求めるように構成することができる。この場合、GPSアンテナ61で電波を受信できるGPS衛星が少ない場合でも、1秒PNコードを安定して出力することができる。
GPS受信機11,11xは、上述の実施形態のような直接拡散方式の符号分割多重(DS−CDMA)による擬似雑音符号に代えて、周波数ホッピング方式の符号分割多重(FH−CDMA)、時間ホッピング方式の符号分割多重(TH−CDMA)等によって拡散符号を出力するように構成しても良い。
基準周波数発生装置51,51xに用いられる電圧制御発振器33の周波数は10MHzとすることに限らず、ユーザが要求する信号周波数に応じて別の周波数のものを使用しても良い。また、第1出力端子58、第2出力端子59及び第3出力端子60のうち一部を省略する構成であっても良い。
基準周波数発生装置51,51xが備えるDLL回路55においては、ループフィルタ32に代えてPID(PI)制御器を用いることができる。また、電圧制御発振器33(VCO)に代えて、デジタル制御発振器(DCO)を用いることができる。
第1出力端子58から出力される10MHzの信号、及び第2出力端子59から出力される1Hzの信号のタイミングは、必ずしもUTC1秒と一致している必要はなく、ユーザ側装置(ユーザシステム)で定められた基準に応じて様々に変更することができる。例えば、10MHz及び1Hzの信号のタイミングがGPS(GNSS)の基準時刻に一致するように構成することができる。
第2実施形態の基準周波数発生システム71において、基準周波数発生装置51xは、位相比較器94から得られた遅延量をそのままデジタルデータ化し、PNコードに重畳して基準周波数発生装置51x側へ出力しても良い。この場合、それを受信した基準周波数発生装置51xの側で、2で除算する処理を行うことになる。
また、基準周波数発生装置51xは、入力されたデータ変調PNコードに同期する1秒PNコードを戻しPNコードとして出力することに代えて、入力されたデータ変調PNコードそのものを戻しPNコードとして出力する構成に変更することもできる。この場合でも、当該戻しPNコードに同期する戻し1PPS信号をDLL回路93により得ることができ、GPS受信機11x側は前記の実施形態と同様に遅延量を得ることができる。
基準周波数発生システム71において、乗算器83,84、電圧制御発振器85、復調器86、及び変調器91のうち一部又は全部を、基準周波数発生装置51xに内蔵させるように変更することもできる。また、乗算器92、DLL回路93、位相比較器94、電圧制御発振器95、PLL回路96、キャリア信号供給源81、及び変調器82のうち一部又は全部を、GPS受信機11xに内蔵させるように変更することもできる。
11,11x GPS受信機(タイミング信号供給装置)
16 ベースバンド処理部(測位演算部)
26 PNコード出力端子(拡散符号出力部)
51,51x 基準周波数発生装置(基準信号発生装置)
55 DLL回路(コード同期回路)

Claims (13)

  1. タイミング信号供給装置と、
    基準信号発生装置と、
    を備え、
    前記タイミング信号供給装置は、
    全地球測位システムの衛星から受信した測位信号に基づいて測位計算を行う測位演算部と、
    前記測位演算部の計算結果に基づき、所定のタイミングに同期したタイミング信号を周期的な拡散符号によって出力することが可能な拡散符号出力部と、
    を備え、
    前記基準信号発生装置は、
    前記タイミング信号供給装置から供給された拡散符号にロック可能なコード同期回路と、
    前記コード同期回路からの信号を基準信号として出力する基準信号出力部と、
    を備えることを特徴とする基準信号発生システム。
  2. 請求項1に記載の基準信号発生システムであって、
    前記タイミング信号供給装置から出力される拡散符号をキャリア信号で変調する変調器と、
    前記変調器で変調されて伝送された信号を復調して拡散符号を得る復調器と、
    を備え、
    前記復調器により得られた拡散符号が前記基準信号発生装置に入力されることを特徴とする基準信号発生システム。
  3. 請求項1又は2に記載の基準信号発生システムであって、
    前記基準信号発生装置は、前記タイミング信号供給装置から供給された拡散符号又はそれに同期する拡散符号を出力して戻すための戻し拡散符号出力部を備え、
    前記基準信号発生システムは、遅延量検出部を備え、
    前記遅延量検出部は、前記戻し拡散符号出力部から出力されて前記タイミング信号供給装置側へ戻された戻し拡散符号が、当該タイミング信号供給装置が出力する拡散符号に対して遅れている遅延量を検出し、
    前記基準信号発生装置から出力される基準信号の位相が前記遅延量に基づいて調整されることを特徴とする基準信号発生システム。
  4. 全地球測位システムの衛星から受信した測位信号に基づいて測位計算を行う測位演算部と、
    前記測位演算部の計算結果に基づき、所定のタイミングに同期したタイミング信号を周期的な拡散符号によって出力することが可能な拡散符号出力部と、
    を備えることを特徴とするタイミング信号供給装置。
  5. 請求項4に記載のタイミング信号供給装置であって、
    前記拡散符号は擬似雑音符号であることを特徴とするタイミング信号供給装置。
  6. 請求項4又は5に記載のタイミング信号供給装置であって、
    前記拡散符号の符号パターンが先頭に戻るタイミングに関する信号を出力する先頭タイミング出力部を備えることを特徴とするタイミング信号供給装置。
  7. 請求項4から6までの何れか一項に記載のタイミング信号供給装置であって、
    複数の前記拡散符号を重畳して前記拡散符号出力部から出力可能に構成されていることを特徴とするタイミング信号供給装置。
  8. 請求項4から7までの何れか一項に記載のタイミング信号供給装置であって、
    前記拡散符号に他のデータ信号を重畳して前記拡散符号出力部から出力可能に構成されていることを特徴とするタイミング信号供給装置。
  9. 請求項4から8までの何れか一項に記載のタイミング信号供給装置であって、
    前記タイミング信号供給装置と、前記拡散符号の出力先である出力先装置と、を接続する接続経路に起因する伝送遅延に関する情報を送信可能に構成されていることを特徴とするタイミング信号供給装置。
  10. 請求項4から9までの何れか一項に記載のタイミング信号供給装置であって、
    前記拡散符号出力部から出力される拡散符号の位相が、前記タイミング信号供給装置と、当該拡散符号の出力先である出力先装置と、を接続する接続経路に起因する伝送遅延を補正するように調整されることを特徴とするタイミング信号供給装置。
  11. 所定のタイミングに同期した周期的な拡散符号にロック可能なコード同期回路と、
    前記コード同期回路からの信号を基準信号として出力する基準信号出力部と、
    を備えることを特徴とする基準信号発生装置。
  12. 請求項11に記載の基準信号発生装置であって、
    遅延に関する信号である遅延信号を入力するための遅延信号入力部と、
    前記遅延信号に基づいて、前記基準信号出力部から出力される基準信号の位相を調整する調整部と、
    を備えることを特徴とする基準信号発生装置。
  13. 請求項11又は12に記載の基準信号発生装置であって、
    前記基準信号出力部には、前記コード同期回路からの信号に同期した周期的な拡散符号を出力することが可能な拡散符号出力部が含まれていることを特徴とする基準信号発生装置。
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