JP2013134104A - 衛星信号受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高価な計測器を別途用いずに、ケーブルの伝播遅延時間を簡易に測定することが可能な衛星信号受信装置を提供する。
【解決手段】RF信号が入出力される信号入出力端子11と、信号入出力端子11から入力されたRF信号からベースバンド信号を生成するダウンコンバータ13と、PN符号を生成するPN符号発生器16と、を備え、GPS衛星から送信された測位信号を受信するアンテナ40、及び、前記信号入出力部が、前記測位信号を伝播させる着脱可能な同軸ケーブル50のそれぞれ一方の端部50aと他方の端部50bに接続され、同軸ケーブル50の伝播遅延時間を測定する遅延時間測定手段18、19、20、21を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、衛星信号受信装置に係り、特に、衛星から送信される測位信号を受信する衛星信号受信装置に関する。
全地球測位システム(GPS:Global Positioning System)の受信機は、GPSアンテナを介してGPS衛星から測位信号を受信し、受信した測位信号を復調して1PPS信号などのタイミング信号を出力できるように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
上記のような従来の時刻同期用GPS受信機においては、GPSアンテナからGPS受信機までを同軸ケーブルなどのケーブルで接続する構成となっており、測位信号がケーブルを伝播する際に、ケーブルの特性に依存した遅延時間が生じることになる。
さらに、様々な地点に時刻同期用GPS受信機が設置される場合は、設置場所によってケーブルの長さが異なったり、ケーブル特性がばらついたりすることで、GPS受信機ごとに遅延時間が異なることとなり、同期タイミングの誤差につながる。
特に、協定世界時(UTC:Coordinated Universal Time)に対して、30[ns]〜50[ns]程度の誤差の1PPS信号を出力可能な高精度の時刻同期用GPS受信機を使用する場合には、ケーブルによる同期タイミングの誤差は、ケーブルによる遅延がない理想的な状態で各GPS受信機が出力できる1PPS信号の誤差よりも大きくなってしまう。
このため、時刻同期用GPS受信機では、使用するケーブルの伝播遅延時間分だけ1PPS信号のタイミングを調整する機能が備えられており、使用者により各ケーブルの伝播遅延時間が各GPS受信機に予め設定されている必要があった。
国際公開第2010/117016号
ケーブルの伝播遅延時間は、例えば、ネットワークアナライザを用いてケーブルの群遅延特性を測定することにより得られる。しかしながら、ネットワークアナライザは比較的高価な計測器であり、一本一本のケーブルに対してネットワークアナライザを用いて伝播遅延時間の測定を行うことは、結果として装置のコストの上昇をもたらす。このため、実際には、ケーブルの特性を反映した代表値をケーブルの伝播遅延時間とし、その代表値が各GPS受信機に手動入力で設定されていた。
このため、例えば、代表値から外れた伝播遅延時間を有するケーブルが用いられている場合には、複数のGPS受信機間で高い同期精度を実現できなくなるという問題があった。
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであって、高価な計測器を別途用いずに、ケーブルの伝播遅延時間を簡易に測定することが可能な衛星信号受信装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の衛星信号受信装置は、RF信号が入出力される信号入出力部と、該信号入出力部から入力された前記RF信号からベースバンド信号を生成するダウンコンバータと、擬似雑音符号を生成する擬似雑音符号発生器と、を備え、全地球測位システムの衛星から送信された測位信号を受信するアンテナ、及び、前記信号入出力部が、前記測位信号を伝播させる着脱可能なケーブルのそれぞれ一方の端部と他方の端部に接続される衛星信号受信装置であって、前記ケーブルの伝播遅延時間を測定する遅延時間測定手段を備える構成を有している。
この構成により、ケーブルの伝播遅延時間を測定する遅延時間測定手段を備えることにより、高価な計測器を別途用いずに、ケーブルの伝播遅延時間を簡易に測定することが可能な衛星信号受信装置を実現できる。
また、本発明の衛星信号受信装置は、前記遅延時間測定手段が、前記擬似雑音符号発生器から出力された前記擬似雑音符号を所定の周波数に変換して測定用信号として出力する測定用信号出力部と、前記ケーブルの前記一方の端部が開放となっている状態で、前記信号入出力部を介して前記測定用信号を前記他方の端部から前記ケーブルに送出するとともに、前記ケーブルの前記一方の端部からの前記測定用信号の反射信号を前記ダウンコンバータに送出する方向性結合器と、前記ダウンコンバータから出力された前記反射信号のベースバンド信号と、前記擬似雑音符号発生器から出力された前記擬似雑音符号との相関値を算出する相関処理部と、前記相関値に基づいて前記伝播遅延時間を評価する遅延時間評価部と、を含む構成を有している。
この構成により、ケーブルを往復した測定用信号と擬似雑音符号との相関を取ることにより、ケーブルの伝播遅延時間を簡易に測定することができる。
また、本発明の衛星信号受信装置は、前記相関処理部が、前記擬似雑音符号発生器から出力された前記擬似雑音符号から、互いに異なる位相差を持つ複数の位相遅延擬似雑音符号を生成する位相遅延器と、前記ダウンコンバータから出力された前記反射信号のベースバンド信号と、前記擬似雑音符号発生器から出力された前記擬似雑音符号との相関値を算出する相関器と、前記相関器から出力された前記相関値を所定時間だけ積算して積算相関値を算出する積算器と、を含む構成を有していても良い。
本発明は、ケーブルの伝播遅延時間を測定する遅延時間測定手段を備えることにより、高価な計測器を別途用いずに、ケーブルの伝播遅延時間を簡易に測定することが可能な衛星信号受信装置を提供するものである。
本発明に係る衛星信号受信装置の機能構成を示すブロック図 相関処理部が有する相関器の回路構成を示すブロック図 同軸ケーブルの一方の端部を開放とし、他方の端部を信号入出力端子に接続した状態の積算相関値の波形 信号入出力端子を開放とした状態の積算相関値の波形 ケーブルの伝播遅延時間の情報を含む積算相関値の波形
以下、本発明に係る衛星信号受信装置の実施形態について図面を用いて説明する。
図1は本実施形態に係る衛星信号受信装置10の機能構成を示すブロック図である。衛星信号受信装置10は、RF信号が入出力される信号入出力端子(信号入出力部)11を備え、GPS衛星から送信された測位信号を受信するアンテナ40、及び、信号入出力端子11が、測位信号を伝播させる着脱可能な同軸ケーブル50のそれぞれ一方の端部50aと他方の端部50bに接続される構成を有している。
より詳細には、衛星信号受信装置10は、所定の周波数のローカル信号を出力する発振器12と、信号入出力端子11から入力されたRF信号からベースバンド信号を生成するダウンコンバータ13と、ダウンコンバータ13から出力されたベースバンド信号に基づいて測位計算を行うベースバンド処理部14と、発振器12から出力されたローカル信号の周波数を分周する分周部15と、擬似雑音符号(PN符号:Pseudo random Noise Code)を生成するPN符号発生器(擬似雑音符号発生器)16と、を備える。
また、衛星信号受信装置10は、測定モードを設定するための制御信号を各部に出力する測定モード制御部17を備える。測定モード制御部17は、操作者が測定モードを指定するための不図示の操作部を有していても良い。ここで、測定モードは、アンテナ40と信号入出力端子11を接続する同軸ケーブル50の伝播遅延時間を測定する「遅延時間測定モード」と、GPS衛星から受信した測位信号に基づいて、1PPS信号などのタイミング信号を出力する「1PPS信号出力モード」と、を含む。
具体的には、測定モード制御部17は、後述する相関処理部18、測定用信号出力部19、遅延時間評価部21の動作を、「遅延時間測定モード」でオンにし、「1PPS信号出力モード」でオフにする。また、測定モード制御部17は、ベースバンド処理部14の動作を、「遅延時間測定モード」でオフにし、「1PPS信号出力モード」でオンにする。
測位信号は、例えば、L1帯(1575.42[MHz])の搬送波を、個々のGPS衛星に割り当てられたC/Aコード(1.023[MHz])及び航法メッセージデータ(50[Hz])によって変調したGPS信号である。なお、測位信号はGPS信号に限定されるものではなく、搬送波の周波数帯、及び、搬送波を変調するコードの種類も上記に限定されるものではない。
発振器12は、例えば、温度補償型水晶発振器(TCXO:Temperature Compensated Crystal Oscillator)で構成されており、所定の周波数の信号(ローカル信号)を生成するようになっている。このローカル信号は、ダウンコンバータ13、ベースバンド処理部14、分周部15、及び後述する測定用信号出力部19に出力される。なお、ローカル信号の周波数は、例えば10MHz程度である。
ダウンコンバータ13は、アンテナ40で受信された搬送波周波数1575.42MHzの測位信号を、上記ローカル信号を基準信号として中間周波数信号にダウンコンバートする。さらに、ダウンコンバータ13は、中間周波数信号から、上記ローカル信号の位相を基準とした(I成分)ベースバンド信号を抽出するようになっている。なお、ダウンコンバータ13は、さらに上記ローカル信号とπ/2ずれた位相の直交成分信号を(Q成分)ベースバンド信号として抽出するものであっても良い。
ベースバンド処理部14は、上記ローカル信号をサンプリングクロックとして用いる相関器を有する遅延弁別器と、ループフィルタと、電圧制御発振器と、PN符号発生器と、を含むDLL回路(不図示)を備えている。なお、ベースバンド処理部14には、後述する遅延時間評価部21から遅延時間の情報が入力され、ベースバンド処理部14のPN符号発生器が生成するPN符号の位相が上記遅延時間分だけ遅れるようになっている。
このように構成されたベースバンド処理部14は、上記DLL回路(不図示)をGPS衛星からの測位信号に含まれているC/Aコードにロックさせることにより、GPS衛星からの電波伝播時間を求めることができる。求められた電波伝播時間は上記遅延が補正されたものとなっている。さらに、ベースバンド処理部14は、C/Aコードに乗せられている航法メッセージを読み取って衛星の軌道を取得するようになっており、公知の方法により、GPS衛星に搭載されている高精度な時計に同期した正確な時刻を得ることができる。
分周部15は、例えば、発振器12からのローカル信号の周波数を分周することにより、1秒間に所定回数のパルス信号を生成する第1の分周器(不図示)と、第1の分周器から出力されたパルス信号をさらに分周して、1秒間に1回のパルス信号(1PPS信号)を生成する第2の分周器(不図示)と、を有する。
例えば、発振器12の発振周波数が10MHzであり、第1の分周器の分周比が10000である場合は、第1の分周器は1秒間に1000回のパルス信号を生成することができる。なお、第1及び第2の分周器の分周比は、ベースバンド処理部14からの信号に基づいて可変となっている。また、第1の分周器からのパルス信号はPN符号発生器16に出力され、第2の分周器からの1PPS信号はPN符号発生器16及び1PPS信号出力端子27に出力されるようになっている。
PN符号発生器16は、分周部15から出力されたパルス信号をクロックとして、1.023MHzのPN符号を生成するように構成されている。PN符号発生器16は、分周部15から1PPS信号が入力されるごとにPN符号のパターンを先頭に戻すことにより、同一のパターンのPN符号を1秒ごとに反復する信号を生成する。なお、PN符号発生器16からのPN符号は、後述する相関処理部18、測定用信号出力部19、及びPN符号出力端子28に出力されるようになっている。
なお、本実施形態の衛星信号受信装置10は、1PPS信号出力端子27から出力される1PPS信号をさらに高精度化する手段(不図示)を備えていても良い。このような手段は、例えば、ループフィルタ、電圧制御発振器、分周器、位相比較器などを有するDLL回路を含んで構成される。
上記では、本実施形態の衛星信号受信装置10が、測定モード制御部17によって設定される「遅延時間測定モード」及び「1PPS信号出力モード」に関わる共通の構成、並びに、「1PPS信号出力モード」のみに関わる構成について述べた。
以下では、本実施形態の衛星信号受信装置10が、「遅延時間測定モード」で動作する場合に関わる構成について説明する。
衛星信号受信装置10は、測定モード制御部17によって「遅延時間測定モード」が設定されている場合、即ち、同軸ケーブル50の端部50aが開放となった状態で動作する場合の構成として、ダウンコンバータ13から出力されたベースバンド信号とPN符号発生器16から出力されたPN符号との相関処理を行う相関処理部18と、PN符号発生器16から出力されたPN符号を所定の周波数に変換し、測定用信号として出力する測定用信号出力部19と、信号入出力端子11を介して測定用信号を同軸ケーブル50の端部50bに送出するとともに、同軸ケーブル50の端部50aで全反射された測定用信号の反射信号をダウンコンバータ13に送出する方向性結合器20と、相関処理部18の処理結果に基づいて同軸ケーブル50の伝播遅延時間を評価する遅延時間評価部21と、を備える。
なお、図1に示した衛星信号受信装置10の構成においては、相関処理部18、測定用信号出力部19、方向性結合器20、及び遅延時間評価部21は、遅延時間測定手段を構成している。
ここで、相関処理部18は、PN符号発生器16から出力されたPN符号から、互いに異なる位相差を持つ複数の位相遅延PN符号を生成する位相遅延器22と、ダウンコンバータ13から出力された(測定用信号の)反射信号のベースバンド信号と位相遅延器22から出力された位相遅延PN符号との相関値を算出する相関器23と、相関器23から出力された相関値を所定時間だけ積算して積算相関値を算出する積算器24と、を含む。
また、測定用信号出力部19は、発振器12から出力されたローカル信号の周波数を所定の周波数に変換するPLL(Phase-Locked Loop)25と、PLL25で周波数変換されたローカル信号に基づいて、PN符号発生器16から出力されたPN符号の周波数変換(アップコンバート)を行うアップコンバータ26と、を含む。アップコンバータ26は、PN符号発生器16から出力されたPN符号(1.023MHz)をGPS信号と等しい周波数(1575.42MHz)の信号にアップコンバートして、測定用信号として方向性結合器20に出力する。
位相遅延器22は、PN符号発生器16が出力するPN符号から、例えば所定チップ(例えば、0.5チップ以下)ずつ異なる位相差を持つ複数の位相遅延PN符号P0、P1、P2、P3、・・・PM(Mは自然数)を生成する。ここで、位相遅延PN符号P0は、PN符号発生器16が出力するPN符号と同位相であるとする。
図2は、相関器23の回路構成を示すブロック図である。相関器23は、ダウンコンバータ13からの(測定用信号の)反射信号のベースバンド信号と、位相遅延器22からの位相遅延PN符号P0、P1、P2、P3、・・・PMとをそれぞれ乗算し、乗算結果を相関値I0、I1、I2、I3、・・・IMとして積算器24に出力する。
積算器24は、ローパスフィルタとみなすことができ、相関器23から出力された各相関値I0、I1、I2、I3、・・・IMを所定時間だけ積算した、積算相関値ΣI0、ΣI1、ΣI2、ΣI3、・・・ΣIMを遅延時間評価部21に出力する。ここで、積算器24が積算処理を行う上記所定時間は、例えば、PN符号発生器16が出力するPN符号の1周期分の時間(即ち1秒)とすれば良い。
遅延時間評価部21は、積算器24からの積算相関値ΣI0、ΣI1、ΣI2、ΣI3、・・・ΣIMから、ダウンコンバータ13に起因する遅延時間T1、及び、同軸ケーブル50に起因する遅延時間T2を算出し、ベースバンド処理部14及び遅延時間出力端子29に出力するようになっている。
図3〜図5は、位相差[チップ]に対する積算相関値の波形を模式的に示すグラフである。ここでは、位相遅延器22が8つの位相遅延PN符号P0、P1、・・・P7を出力するものとして説明する。
図3に示す積算相関値の波形は、同軸ケーブル50の端部50bを信号入出力端子11に接続し、端部50aをアンテナ40から外して開放とした状態で得られるものであり、同軸ケーブル50及びダウンコンバータ13に起因する遅延時間の情報を含んでいる。ここでは、アップコンバータ26から出力された信号(周波数変換後のPN符号)のうち、同軸ケーブル50を往復(端部50aで全反射)してダウンコンバータ13に入力される信号と、方向性結合器20からダウンコンバータ13側に漏洩した(同軸ケーブル50を往復していない)信号による波形が得られる。
図4に示す積算相関値の波形は、同軸ケーブル50の両端部50a、50bをアンテナ40及び信号入出力端子11から外した状態で得られるものであり、ダウンコンバータ13に起因する遅延時間の情報を含んでいる。ここでは、アップコンバータ26から出力された信号(周波数変換後のPN符号)のうち、方向性結合器20からダウンコンバータ13側に漏洩した(同軸ケーブル50を往復していない)信号を利用している。
遅延時間評価部21は、図4に示すように、積算相関値が最大値となる位相差C1(図4の例では積算相関値ΣI2を与える位相差)をチップレート(1.023MHz)で除することにより、ダウンコンバータ13に起因する遅延時間T1を算出する。
さらに、遅延時間評価部21は、図3に示した積算相関値の波形から、図4の積算相関値の波形を減算することにより、図5の波形を得るようになっている。即ち、図5に示す積算相関値の波形は、同軸ケーブル50に起因する遅延時間の情報を含んでいる。
遅延時間評価部21は、図5に示すように、積算相関値が最大値となる位相差(C2×2+C1)(図5の例では積算相関値ΣI5より大の積算相関値を与える位相差)から、既に求まっている位相差C1を減算し、これを2で除算して位相差C2を算出する。さらに、遅延時間評価部21は、位相差C2をチップレート(1.023MHz)で除することにより、同軸ケーブル50に起因する遅延時間T2を算出する。
即ち、遅延時間評価部21は、同軸ケーブル50の端部50aを開放とし、端部50bを信号入出力端子11に接続した状態と、信号入出力端子11を開放とした状態を比較することにより、上述のようにダウンコンバータ13及び同軸ケーブル50に起因する遅延時間T1、T2を独立に評価することができる。
なお、ダウンコンバータ13及び同軸ケーブル50の積算相関値の波形の重複部分が少なく、それぞれの積算相関値のピークが明確に区別できる場合には、同軸ケーブル50の端部50aを開放とし、端部50bを信号入出力端子11に接続したままの状態で得られる波形(図3)から、遅延時間評価部21が直接遅延時間T1、T2を算出する構成としても良い。
以上説明したように、本発明に係る衛星信号受信装置は、同軸ケーブルを往復した測定用信号とPN符号との相関を取ることにより、ネットワークアナライザを用いない簡便な方法で同軸ケーブルの伝播遅延時間を測定することができる。
また、本発明に係る衛星信号受信装置は、測定対象の同軸ケーブルの一方の端部が開放となっている状態で、信号入出力部を介して測定用信号を他方の端部から同軸ケーブルに送出するとともに、同軸ケーブルの一方の端部からの測定用信号の反射信号をダウンコンバータに送出する方向性結合器を備えており、「遅延時間測定モード」で同軸ケーブルの伝播遅延時間を簡易に測定することができる。
また、本発明に係る衛星信号受信装置は、同軸ケーブルの伝播遅延時間だけでなく、装置内のダウンコンバータの伝播遅延時間も測定することができるため、「1PPS信号出力モード」においてより誤差の少ない1PPS信号及びPN符号を出力できる。なお、これらの遅延時間はベースバンド処理部に自動的に設定されるため、ケーブル設置時の作業の効率化も図ることができる。
特に、本発明に係る衛星信号受信装置が複数個、様々な地点に配置される場合には、各同軸ケーブルや各装置内のダウンコンバータの個体差に依存せずに1PPS信号及びPN符号を出力することができ、装置間の同期タイミングの誤差を従来よりも小さくすることができる。
また、本発明に係る衛星信号受信装置は、同軸ケーブルの伝播遅延時間のばらつきの影響を受けないため、同軸ケーブルに要求する特性を緩和することができることになり、装置全体のコストの低減を実現できる。
10 衛星信号受信装置
11 信号入出力端子(信号入出力部)
12 発振器
13 ダウンコンバータ
14 ベースバンド処理部
15 分周部
16 PN符号発生器(擬似雑音符号発生器)
17 測定モード制御部
18 相関処理部(遅延時間測定手段)
19 測定用信号出力部(遅延時間測定手段)
20 方向性結合器(遅延時間測定手段)
21 遅延時間評価部(遅延時間測定手段)
22 位相遅延器
23 相関器
24 積算器
25 PLL
26 アップコンバータ
27 1PPS信号出力端子
28 PN符号出力端子
29 遅延時間出力端子
40 アンテナ
50 同軸ケーブル(ケーブル)
50a 端部(一方の端部)
50b 端部(他方の端部)

Claims (3)

  1. RF信号が入出力される信号入出力部と、該信号入出力部から入力された前記RF信号からベースバンド信号を生成するダウンコンバータと、擬似雑音符号を生成する擬似雑音符号発生器と、を備え、
    全地球測位システムの衛星から送信された測位信号を受信するアンテナ、及び、前記信号入出力部が、前記測位信号を伝播させる着脱可能なケーブルのそれぞれ一方の端部と他方の端部に接続される衛星信号受信装置であって、
    前記ケーブルの伝播遅延時間を測定する遅延時間測定手段を備えることを特徴とする衛星信号受信装置。
  2. 前記遅延時間測定手段は、
    前記擬似雑音符号発生器から出力された前記擬似雑音符号を所定の周波数に変換して測定用信号として出力する測定用信号出力部と、
    前記ケーブルの前記一方の端部が開放となっている状態で、前記信号入出力部を介して前記測定用信号を前記他方の端部から前記ケーブルに送出するとともに、前記ケーブルの前記一方の端部からの前記測定用信号の反射信号を前記ダウンコンバータに送出する方向性結合器と、
    前記ダウンコンバータから出力された前記反射信号のベースバンド信号と、前記擬似雑音符号発生器から出力された前記擬似雑音符号との相関値を算出する相関処理部と、
    前記相関値に基づいて前記伝播遅延時間を評価する遅延時間評価部と、を含む請求項1に記載の衛星信号受信装置。
  3. 前記相関処理部は、
    前記擬似雑音符号発生器から出力された前記擬似雑音符号から、互いに異なる位相差を持つ複数の位相遅延擬似雑音符号を生成する位相遅延器と、
    前記ダウンコンバータから出力された前記反射信号のベースバンド信号と、前記擬似雑音符号発生器から出力された前記擬似雑音符号との相関値を算出する相関器と、
    前記相関器から出力された前記相関値を所定時間だけ積算して積算相関値を算出する積算器と、を含む請求項2に記載の衛星信号受信装置。
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