JP4109097B2 - 衛星信号受信方法及びその受信装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、GPS、GLONASS、ガリレオ等の複数の衛星信号の搬送波(キャリア)位相を利用して位置決定し、mmレベルの微細な位置変動を検出するための微細位置変動検出用衛星信号受信方法及びその受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、地滑り地帯や落石地帯等の微細な位置変動を検出する手段として、衛星信号の搬送波(以下、キャリア)位相を利用したスタティック測位装置が用いられている(特許文献1参照)。
【0003】
図5は、従来のスタティック測位装置の衛星信号受信装置の構成を示す図であり、ここでは衛星信号としてGPS信号を使用し、地滑り地帯の位置変動を検出する場合を例として説明する。
【0004】
図5において、衛星信号受信装置では、複数の衛星から送信されてくる高周波数の衛星信号をアンテナ1で受信し周波数変換部2に入力する。この衛星信号は、高周波数キャリア(GPSでは、約1575MHz)が衛星毎に異なる衛星コードであるPNコード(通常、C/Aコード;1.023MHz)及び航法メッセージデータ(50Hz)で変調されている。一方、基準発振器3の基準クロック信号(例えば、10MHz)を周波数変換用周波数発生器4に供給して、所定の局部発振周波数信号を周波数変換部2に入力する。周波数変換部2では、受信した衛星信号と局部発振周波数信号とを混合して、1〜数10MHzの低周波数衛星信号にダウンコンバートし、1〜2ビットのディジタル信号に変換して出力する。したがって、このディジタル化された低周波数衛星信号は、低周波数キャリアが衛星毎に異なるPNコード及び航法メッセージデータで変調されているものである。
【0005】
この低周波数衛星信号には、複数衛星の衛星信号が含まれているから、各衛星の衛星信号毎に処理するために複数N個の受信信号処理部501〜50Nが設けられる。また、これらの受信信号処理部501〜50Nには、基準発振器3の基準クロック信号が供給されている。
【0006】
受信信号処理部501についてみると、コード位相追尾回路510において、目標とする衛星に固有のPNコードをPNコード発生器512で発生させて、混合器511で低周波数衛星信号と相関処理して、逆拡散する。これにより、入力される低周波数衛星信号から、その衛星の衛星信号分のみが実質的に含まれている低周波数キャリア信号を抽出する。このコード位相追尾回路510での相関処理は詳しくは、図示はしていないが、PNコードと、そのPNコード位相を1/2チップずつずらした早い位相(E)と遅い位相(L)とのコード位相を用いて、それぞれ低周波数衛星信号と相関をとり、早い位相(E)との相関結果と遅い位相(L)との相関結果の差(E−L)を用いて、PNコードの追尾を行う公知のディレイ・ロックド・ループ(DLL)により行われる。
【0007】
キャリア位相追尾回路520は、コスタス・ループと言われるフェーズ・ロックド・ループ(PLL)で構成されている。コード位相追尾回路510で取り出された低周波数衛星信号の低周波数キャリア信号とキャリア追尾回路523から発生された正位相(0°)及び90°位相のキャリア信号とを混合器521、522でミキシングする。そして、混合器521の出力を低域通過フィルタ(LPF)524を通した正位相誤差信号Iと、混合器522の出力をLPF525を通した90°位相誤差信号Qとから、キャリア追尾回路523でキャリア位相誤差を例えばarctan(Q/I)で求める。このキャリア位相誤差に基づいて、正位相(0°)及び90°位相のキャリア信号の周波数、位相を調整することにより、キャリア追尾を行っている。
【0008】
3次元位置と受信装置内部の時刻誤差を正確に求めるためには、4衛星以上のキャリア追尾情報が必要であり、4衛星未満である場合には測位位置が求められない。また、4衛星追尾できていたとしても、その時点の衛星配置によっては位置精度が悪い場合があり、正確な位置測定には6衛星以上のキャリア追尾情報を利用できることが望まれている。したがって、受信信号処理部501〜50Nは、6以上設けられることになる。
【0009】
制御部50は、受信信号処理部501〜50Nから各衛星毎のコード追尾情報、キャリア追尾情報、航法メッセージデータなど種々の情報が入力され、それらのデータに基づいて測位演算が行われる。その演算結果によって、微細な位置変動が検出される。なお、制御部50は、その他、衛星信号受信装置に必要な演算や制御を司る他、コード追尾及びキャリア追尾のための処理の一部を分担することもある。
【0010】
【特許文献1】
特開2000−337932号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、衛星信号に追尾し、微細な位置変動を検出できる程度に正確な位置を求めるためには、衛星毎に異なるPNコードに同期するとともに、当該衛星のキャリア周波数・位相にも同期する必要がある。
【0012】
GPSなど衛星信号を利用して、地滑り等の微細位置変動を検出する場合には、地滑り防止対策を行っている場所、例えば地滑り対策用井戸の付近に、微細位置変動検出用衛星信号受信装置を設置することが望ましい。このような地滑り防止対策を行っている場所は、一般に山岳地帯が多く、その周りが多くの樹木に囲まれている。したがって、衛星信号受信装置が設置される地点は、衛星信号の受信状況が悪い地点であることが多い。
【0013】
衛星信号の受信状況が悪く、ノイズに埋もれるような弱信号しか受信できない衛星を追尾することは困難である。受信装置の位置がほぼ固定している場合には、GPSの衛星信号のPNコードの変化は少ないため、PNコードの繰り返し周期(1ms)に比べて長期間観測することで、その衛星のPNコードを追尾することは可能である。
【0014】
しかし、地滑りなどの微細位置変動を検出する場合、受信装置の設置位置はほぼ固定位置としてよいが、GPSは周回衛星であるためにキャリア周波数は絶えず変化しており、また受信装置内部の局部発振周波数などの変動も不規則かつ不定である。このため、従来のようなキャリア追尾回路では、弱衛星信号のキャリア信号に追尾することは、PNコードの例のように長期間観測したとしても、不可能であった。
【0015】
したがって、従来の衛星信号受信装置では、衛星信号受信状況が悪い地点では、追尾可能な衛星数が不足することになり、地滑り監視等の微細位置変動を監視できる時間が大きく制限されてしまうという問題があった。
【0016】
そこで、本発明は、複数の衛星信号のキャリア位相を利用して位置決定する衛星信号受信方法及びその受信装置において、弱い衛星信号しか受信できない衛星のキャリア追尾を可能にして、衛星信号受信状況の悪い地点でも位置決定を行えるようにすることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
請求項1の衛星信号受信方法は、複数の衛星信号の搬送波位相を利用して位置決定する衛星信号受信方法であって、
入力される衛星信号中の特定衛星の衛星の搬送波に追尾し、追尾した衛星の搬送波情報を出力し、
前記搬送波情報に基づいて、衛星信号が弱信号である弱信号衛星の搬送波周波数を推定して推定搬送波周波数を出力し、
前記推定搬送波周波数に基づいて当該弱信号衛星の推定搬送波を発生し、この推定搬送波と当該弱信号衛星の搬送波との相関をとって搬送波誤差情報を得、
前記搬送波誤差情報を積算し、前記推定搬送波の位相を補正する補正量を求め、
前記補正量に応じて前記推定搬送波の位相を補正することを特徴とする。
【0018】
請求項2の衛星信号受信方法は、請求項1記載の衛星信号受信方法において、前記搬送波周波数の推定は、前記搬送波情報と、追尾した衛星及び当該弱信号衛星のドップラー周波数を用いて演算により行うことを特徴とする。
【0019】
請求項3の衛星信号受信方法は、請求項1または2に記載の衛星信号受信方法において、前記弱信号衛星の搬送波追尾において、前記推定搬送波周波数と共に、追尾開始時には推定した位相値も用いることを特徴とする。
【0020】
請求項4の衛星信号受信装置は、複数の衛星信号の搬送波位相を利用して位置決定する衛星信号受信装置であって、
入力される衛星信号中の特定衛星の衛星コードを追尾する衛星コード追尾手段と、当該衛星の搬送波に追尾し、追尾した衛星の搬送波情報を出力する搬送波追尾手段とを、含む複数Nの受信信号処理部と、
前記搬送波情報に基づいて、衛星信号が弱信号である弱信号衛星の搬送波周波数を推定し、推定搬送波周波数を出力する、少なくとも1つの弱信号搬送波周波数推定部と、
入力される衛星信号中の前記弱信号衛星の衛星コードを追尾する衛星コード追尾手段と、前記推定搬送波周波数に基づいて当該弱信号衛星の推定搬送波を発生する推定搬送波信号発生器、前記推定搬送波と当該弱信号衛星の搬送波との相関をとって搬送波誤差情報を得、この搬送波誤差情報を積算し、前記推定搬送波の位相を補正する補正量を求める長期搬送波追尾調整回路を持つ弱信号搬送波追尾手段とを含む、少なくとも1つの弱信号受信用受信信号処理部とを有することを特徴とする。
【0021】
請求項5の衛星信号受信装置は、複数の衛星信号の搬送波位相を利用して位置決定する衛星信号受信装置であって、
入力される衛星信号中の特定衛星の衛星コードを追尾する衛星コード追尾手段、当該衛星の搬送波に追尾するための搬送波追尾手段を含む複数Nの受信信号処理部と、追尾した衛星の搬送波情報に基づいて衛星信号が弱信号である弱信号衛星の搬送波周波数を推定し、推定搬送波周波数を出力する、少なくとも1つの弱信号搬送波周波数推定部と、を有し、
前記搬送波追尾手段は、
入力される衛星信号中の特定衛星の搬送波を発生すると共に、前記特定衛星に追尾できたときにその衛星の搬送波情報を前記弱信号搬送波周波数推定部に出力する一方、前記特定衛星が弱信号衛星であるときに前記弱信号搬送波周波数推定部からその衛星の前記推定搬送波周波数が入力される搬送波信号発生器と、
前記搬送波信号発生器からの搬送波と当該衛星の搬送波との相関により得られた搬送波誤差情報から当該衛星が弱信号衛星であるか否かを判定し、前記弱信号搬送波周波数推定部にその判定結果を出力する信号強度判定器と、
前記搬送波誤差情報及び前記判定結果が入力され、その判定結果に応じて前記搬送波誤差情報に基づいた通常追尾における周波数指令値及び位相補正値を前記搬送波信号発生器に供給するか、あるいは、前記搬送波誤差情報を積算し、前記推定搬送波の位相を補正する位相補正値を前記搬送波信号発生器に供給するかを決定する通常/長期搬送波追尾調整回路とを持つことを特徴とする。
【0022】
請求項6の衛星信号受信装置は、請求項5記載の衛星信号受信装置において、通常/長期搬送波追尾調整回路は、前記搬送波誤差情報が入力され、通常追尾における周波数指令値及び位相補正値を出力する通常搬送波追尾調整回路と、前記搬送波誤差情報が入力され、前記搬送波誤差情報を積算し、前記推定搬送波の位相を補正する位相補正値を出力する長期搬送波追尾調整回路と、前記判定結果が入力され、その判定結果に応じて前記通常搬送波追尾調整回路の出力と前記長期搬送波追尾調整回路の出力とを選択して前記搬送波信号発生器に供給する信号選択器とを含むことを特徴とする。
【0023】
請求項7の衛星信号受信装置は、請求項4〜6のいずれかに記載の衛星信号受信装置において、前記弱信号搬送波周波数推定部は、前記搬送波周波数の推定を、前記搬送波情報と、追尾した衛星及び当該弱信号衛星のドップラー周波数を用いた演算により行うことを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施の形態を、GPS信号を使用し、地滑り地帯の位置変動を検出するスタティック測位の衛星信号受信装置を例として説明する。
【0025】
図1は本発明の第1の実施の形態に係る衛星信号受信装置の構成を示す図であり、図2はキャリア追尾における初期周波数決定用のフローチャートである。
【0026】
図1において、衛星信号受信装置は、アンテナ1、周波数変換部2、基準発振器3、周波数変換用周波数発生器4からなる従来のものと同様の高周波部と、各衛星の衛星信号毎に処理するために複数N個(Nは、例えば6)の受信信号処理部101〜10Nと、弱信号衛星信号のキャリア周波数を推定するキャリア周波数推定部20、弱信号衛星の衛星信号を処理するための複数M個(M<N)の弱信号受信用受信信号処理部201〜20Mと、受信信号処理部101〜10Nや弱信号受信用受信信号処理部201〜20Mと結合され、それらの制御に必要な制御信号を供給するとともに、それらからの各衛星毎のコード追尾情報、キャリア追尾情報、航法メッセージデータなど種々の情報が入力され、それらのデータに基づいて測位演算が行われる制御部10とから構成される。この制御部10は、その他、衛星信号受信装置に必要な演算や制御を司る他、コード追尾及びキャリア追尾のための処理の一部を分担することもある。
【0027】
周波数変換用周波数発生器4から出力される低周波数衛星信号には、複数衛星の衛星信号が含まれており、これらの衛星信号には、通常にキャリア追尾できる強信号レベルの衛星信号と、受信状況が悪く、ノイズに埋もれるような弱信号レベルの衛星信号がある。
【0028】
強信号レベルの衛星信号へのPNコード追尾及びキャリア追尾は、受信信号処理部101〜10Nで行われる。強信号レベルのある特定の衛星の追尾が、例えば受信信号処理部101で行われる。
【0029】
この場合についてみると、コード位相追尾回路110において、強信号レベルの目標とする衛星に固有のPNコードをPNコード発生器112で発生させて、混合器111で低周波数衛星信号と相関処理して、逆拡散する。これにより、入力される低周波数衛星信号から、その衛星の衛星信号分のみが実質的に含まれている低周波数キャリア信号を抽出する。このコード位相追尾回路110での相関処理は詳しくは、従来の図5と同様に、公知のディレイ・ロックド・ループ(DLL)により行われる。
【0030】
キャリア位相追尾回路120は、コスタス・ループと言われるフェーズ・ロックド・ループ(PLL)で構成されている。コード位相追尾回路110で取り出された低周波数衛星信号の低周波数キャリア信号とキャリア追尾回路123から発生された正位相(0°)及び90°位相のキャリア信号とを混合器121、122でミキシングする。そして、混合器121の出力をLPF124を通した正位相誤差信号Iと、混合器122の出力をLPF125を通した90°位相誤差信号Qとがキャリア追尾回路123に供給される。
【0031】
キャリア追尾回路123から発生されるキャリア信号の初期周波数は、予め収集されているその衛星の衛星軌道情報に基づいて、最初に制御部10から供給される。その供給される周波数の制御は、図2のフローチャートに示されるように、スタートすると、まず、その衛星の衛星軌道情報に基づいてドップラー成分も含めてある周波数を設定する(ステップS101)。そして、その衛星のPNコードの全コードチップに対して相関値(I2+Q2)を計算する(ステップS102)。ステップS103で、相関値が予め定めた規定値より大きいかどうかを比較する(相関値>規定値)。その比較結果が、相関値が小さければ、周波数を所定幅(例えば、1kHz)ずらし、ステップS101〜S103を繰り返す。ステップS103で、相関値が大きくなれば、ステップS104に移り、周波数をより小さい所定幅(例えば、50Hz)ずつ振って、相関値が最大のレベルとなる周波数を検出する。この検出された周波数が、キャリア追尾回路123に初期周波数として与えられる。
【0032】
このようにして与えられた周波数からキャリア追尾を開始し、キャリア追尾回路123のキャリア信号が、正位相誤差信号Iと90°位相誤差信号Qとから求められるキャリア位相誤差arctan(Q/I)によって、その周波数及び位相が制御されて、低周波数キャリア信号に同期するように引き込まれる。その後は、この同期状態が継続するように追尾が行われる。
【0033】
この通常のキャリア追尾が、強信号レベルの各衛星信号について、受信信号処理部101〜10Nで行われる。
【0034】
この追尾されている強信号レベルの衛星の追尾キャリア情報、即ちキャリア周波数の1つが、弱信号衛星信号のキャリア周波数を推定するキャリア周波数推定部20に供給される。推定された弱信号衛星信号のキャリア周波数が、弱信号衛星の衛星信号を処理するための1つの弱信号受信用受信信号処理部201に供給される。
【0035】
ここで、キャリア周波数推定部20及び弱信号受信用受信信号処理部201の構成を説明する前に、弱信号レベルの衛星信号のキャリア追尾を可能にする、考え方を説明する。
【0036】
衛星番号SnのGPS衛星の追尾周波数f(Sn)は、次の式(1)で表される。但し、ドップラー成分や、変動分で表現している。
f(Sn)=f1(Sn)+f2+f3(Sn) (1)
f1(Sn):衛星Snのドップラー周波数
f2 :衛星信号受信装置の内部発振器の周波数誤差(全衛星に共通)
f3(Sn):衛星信号受信装置の移動によるドップラー周波数
【0037】
地滑り等の監視を行うための微細位置変動を測定する場合、衛星信号受信装置の位置は概略固定値と同じであり、移動によるドップラー周波数f3(Sn)は0であると見なせる。
【0038】
衛星Snのドップラー周波数f1(Sn)は、その衛星の軌道情報と現在時刻と、衛星信号受信装置の現在位置が得られれば、正確に計算で求めることができる。そのための、現在位置は、地滑り等の監視を行うための微細位置変動を測定するものでは事前にほぼ得られており、また衛星軌道情報は、現在は、弱信号であっても、一般的に過去に追尾した時点で最新情報が収集されている。特に、衛星が沈みかけで、今までは通常(従来)の方法で追尾できた衛星の衛星軌道情報はそのまま使用できる。また、別途通信手段を設けて、見晴らしの良い地点から衛星軌道情報を得ても良い。
【0039】
ここで、1つの衛星信号に追尾することができれば、現在位置はほぼ得られているので、現在時刻を正確に求めることができる。したがって、1衛星以上追尾できれば、各衛星毎のドップラー周波数は正確に求めることができる。
【0040】
衛星信号受信装置の内部発振器の周波数誤差f2は、キャリア追尾できた衛星Snの現在追尾周波数f(Sn)を利用して、f2=f(Sn)−f1(Sn)で、正確に求めることができる。この周波数誤差f2は、全衛星に共通である。
【0041】
したがって、衛星Snが追尾できたとき、衛星Siの追尾周波数f(Si)は、次式(2)で、正確に推定することができる。
f(Si)=f1(Si)+f(Sn)−f1(Sn) (2)
【0042】
また、同様な考え方で、キャリア位相も推定することができる。しかし、この推定したキャリア位相には、固定値として取り扱った現在位置の誤差の影響が大きくなるので、正確な位相を求めることは困難である。ただ、この推定したキャリア位相を追尾のための初期値として用いることはできる。
【0043】
さて、弱信号衛星Siのためのキャリア周波数推定部20は、以上のような考え方に基づいて、キャリア追尾回路123からの衛星Snの現在追尾周波数f(Sn)と、衛星Snのドップラー周波数f1(Sn)と、衛星Siのドップラー周波数f1(Si)とにしたがって演算して、衛星Siの現在追尾周波数f(Si)を出力する。以上の演算はドップラー成分や変動分で表現したが、それらを含めた周波数そのもので演算を行っても同様に求めることができる。
【0044】
この衛星Siの追尾周波数f(Si)は、常時変化するから、その変化に対応するように所定の周期で周波数計算が繰り返して行われ、常時更新される。なお、キャリア周波数推定部20は、理解を易くするために独立して設けるように示されているが、これは演算手段でも構成できるので、制御部10の1つの機能として設けても良い。
【0045】
次に、弱信号レベルの衛星信号へのPNコード追尾及びキャリア追尾は、弱信号受信用受信信号処理部201〜20Mで行われる。これらには、周波数変換用周波数発生器4から出力される低周波数衛星信号及び基準発振器3の基準クロック信号が供給されている。弱信号レベルのある特定の衛星の追尾が、例えば受信信号処理部201で行われる。
【0046】
この場合についてみると、コード位相追尾回路210において、弱信号レベルの目標とする衛星Siに固有のPNコードをPNコード発生器212で発生させて、混合器211で低周波数衛星信号と相関処理して、逆拡散する。これにより、入力される低周波数衛星信号から、その衛星Siの衛星信号分のみが実質的に含まれている低周波数キャリア信号を抽出する。このコード位相追尾回路210での相関処理は詳しくは、従来の図5と同様に、公知のディレイ・ロックド・ループ(DLL)により行われる。受信装置の位置がほぼ固定しているから、衛星信号のPNコードの変化は少ないため、PNコードの繰り返し周期(1ms)に比べて長期間観測することで、その衛星のPNコードを追尾することができる。
【0047】
弱信号キャリア位相追尾回路220は、コード位相追尾回路210で取り出された弱信号レベルの低周波数キャリア信号と推定キャリア信号発生器223から発生された正位相(0°)及び90°位相のキャリア信号とを混合器221、222でミキシングする。この推定キャリア信号発生器223からのキャリア信号は、キャリア周波数推定部20から供給される衛星Siの追尾周波数f(Si)であり、その周波数信号の位相が位相補正量Pにしたがって補正される。
【0048】
そして、混合器221の出力をLPF224を通した正位相誤差信号Iと、混合器222の出力をLPF225を通した90°位相誤差信号Qとが長期キャリア追尾調整回路226に供給される。
【0049】
この正位相誤差信号Iと90°位相誤差信号Qには、弱衛星信号を受信しているためかなりのノイズが含まれている。しかし、推定キャリア信号発生器223からのキャリア信号はその衛星Siの追尾周波数f(Si)が演算により正確に推定されている。したがって、長期キャリア追尾調整回路226で、正位相誤差信号Iと90°位相誤差信号Qを長い期間、即ち、PNコード繰り返し周期1msに比べて長期間積算(平均)又は近似等を行うことにより、位相補正量Pを得ることができる。
【0050】
この位相補正量Pにより位相が補正されたキャリア信号を推定キャリア信号発生器223から発生して、弱信号レベルの低周波数キャリア信号に位相同期させることができる。
【0051】
また、推定キャリア信号発生器223に、キャリア周波数推定部20から供給される追尾周波数f(Si)とともに、初期位相値Psとして推定したキャリア位相を併せて用いることができる。
【0052】
以上のように、推定キャリア信号発生器223は、弱信号衛星Siの弱信号レベルの低周波数キャリア信号と周波数同期しているため、その位相誤差信号I、Qは極めて低周期の信号となる。したがって、長期キャリア追尾調整回路226で、PNコード繰り返し周期1msに比べて長期間(例えば、20ms)観測することで弱信号衛星の位相誤差をも正確に観測することができる。この観測により得た位相補正量Pにより、推定されたキャリア信号を位相調整し、弱信号衛星に対する正確な追尾を実現する。
【0053】
図3は、本発明の第2の実施の形態に係る衛星信号受信装置の構成を示す図である。この第2の実施の形態では、受信信号処理部301〜30Nに、通常信号追尾回路と、弱信号追尾回路を両方構成し、信号レベルにより切り替えるようにしている。
【0054】
図3において、図1と異なる点についてのみ説明する。受信信号処理部301〜30NのPNコード追尾回路310は、図1のPNコード追尾回路110と同様である。
【0055】
キャリア位相追尾回路320において、キャリア信号発生器323は、入力される衛星信号中の特定衛星Siの搬送波を発生すると共に、その衛星Siが強信号レベルの衛星であり、追尾できたときにその衛星Siのキャリア情報(現在追尾周波数f(Si))を弱信号搬送波周波数推定部として機能する制御部30に出力する。また、キャリア信号発生器323は、特定衛星Siが弱信号衛星であるときに弱信号搬送波周波数推定部として機能する制御部30からその衛星推定キャリア情報(推定キャリア周波数f(Si))が入力される。
【0056】
信号強度判定器328は、搬送波信号発生器323からの搬送波と当該衛星Siの低周波数キャリア信号との相関により得られた正位相誤差信号Iと90°位相誤差信号Qとの信号レベルから当該衛星Siが弱信号衛星であるか否かを判定し、弱信号搬送波周波数推定部として機能する制御部30にその判定結果を出力する。
【0057】
通常キャリア追尾調整回路326は、位相誤差信号I、Qが入力され、通常追尾における周波数指令値F及び位相補正値Pを出力する。また、長期キャリア追尾調整回路327は、位相誤差信号I、Qが入力され、位相誤差信号I、QをPNコードの繰り返し周期よりも長時間積算し、弱信号追尾における推定キャリアの位相を補正する位相補正値Pを出力する。
【0058】
信号選択器329は、信号強度判定器328の判定結果が入力され、その判定結果に応じて通常キャリア追尾調整回路326の出力F、Pと、長期キャリア追尾調整回路327の出力Pとを選択してキャリア信号発生器323に供給する。
【0059】
この第2の実施の形態によれば、通常信号のための追尾回路と弱信号のための追尾回路を1つの受信信号処理部に設け、目標とする衛星信号の信号レベルにより切り替える。したがって、図1の第1の実施の形態におけると同様の効果を得ることができるとともに、受信信号処理部の数を少なくすることができる。
【0060】
図4は、本発明の第3の実施の形態に係る衛星信号受信装置の構成を示す図である。この第3の実施の形態では、図3の第2の実施の形態と同様に、受信信号処理部401〜40Nに、通常信号追尾回路と弱信号追尾回路を両方構成し、信号レベルによりその機能を切り替えるようにしている。
【0061】
ただ、図4の第3の実施の形態においては、受信信号処理部401〜40Nのキャリア追尾回路420の構成が一部簡略化されている。即ち、通常/長期キャリア追尾調整回路421が、図3の通常キャリア追尾調整回路326、長期キャリア追尾調整回路327及び信号選択器329に代えて、用いられている。
【0062】
この通常/長期キャリア追尾調整回路421は、位相誤差信号I、Q及び信号レベルの判定結果が入力され、その判定結果に応じて位相誤差信号I、Qに基づいた通常追尾における周波数指令値F及び位相補正値Pをキャリア信号発生器323に供給するか、あるいは、位相誤差信号I、QをPNコードの繰り返し周期よりも長時間積算し、弱信号追尾における推定キャリアの位相を補正する位相補正値Pをキャリア信号発生器323に供給するかを決定する。
【0063】
したがって、第3の実施の形態によれば、第2の実施の形態におけると同様の効果を得ることができるとともに、受信信号処理部の構成を簡素化できる。
【0064】
【発明の効果】
本発明によれば、安定して追尾できている衛星の追尾キャリア情報を利用して、弱信号衛星の追尾すべきキャリア周波数を推定し、この推定キャリア周波数を用いることにより、従来は追尾することができなかった、弱信号衛星のキャリア追尾を行う。したがって、衛星信号受信状況が悪い地点においても、位置決定のために必要な数の衛星のキャリア追尾ができるから、微細位置変動の監視可能な時間を、従来に比して、大きく改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る衛星信号受信装置の構成図。
【図2】キャリア追尾における初期周波数決定用のフローチャート。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る衛星信号受信装置の構成図。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る衛星信号受信装置の構成図。
【図5】従来のスタティック測位装置の衛星信号受信装置の構成図。
【符号の説明】
1 アンテナ
2 周波数変換部
3 基準発振器
4 周波数変換用周波数発生器
10、30、40、50 制御部
20 キャリア周波数推定部
101〜10N、201〜20M、301〜30N、401〜40N、501〜50N 受信信号処理部
110、210、310、510 コード位相追尾回路
111、211、311、511 混合器
112、212、312、512 PNコード発生器
120、220、320、420、520 キャリア位相追尾回路
121、122、221、222、321、322、521、522 混合器
123、523 キャリア追尾回路
124、125、224、225、324、325、524,525 低域通過フィルタ(LPF)
223 推定キャリア信号発生器
226 長期キャリア追尾調整回路
323 キャリア信号発生器
326 通常キャリア追尾調整回路
327 長期キャリア追尾調整回路
328 信号強度判定器
329 信号選択器
421 通常/長期キャリア追尾調整回路
Claims (7)
- 複数の衛星信号の搬送波位相を利用して位置決定する衛星信号受信方法であって、
入力される衛星信号中の特定衛星の衛星の搬送波に追尾し、追尾した衛星の搬送波情報を出力し、
前記搬送波情報に基づいて、衛星信号が弱信号である弱信号衛星の搬送波周波数を推定して推定搬送波周波数を出力し、
前記推定搬送波周波数に基づいて当該弱信号衛星の推定搬送波を発生し、この推定搬送波と当該弱信号衛星の搬送波との相関をとって搬送波誤差情報を得、
前記搬送波誤差情報を積算し、前記推定搬送波の位相を補正する補正量を求め、
前記補正量に応じて前記推定搬送波の位相を補正することを特徴とする、衛星信号受信方法。 - 前記搬送波周波数の推定は、前記搬送波情報と、追尾した衛星及び当該弱信号衛星のドップラー周波数を用いて演算により行うことを特徴とする、請求項1記載の衛星信号受信方法。
- 前記弱信号衛星の搬送波追尾において、前記推定搬送波周波数と共に、追尾開始時には推定した位相値も用いることを特徴とする、請求項1または2に記載の衛星信号受信方法。
- 複数の衛星信号の搬送波位相を利用して位置決定する衛星信号受信装置であって、
入力される衛星信号中の特定衛星の衛星コードを追尾する衛星コード追尾手段と、当該衛星の搬送波に追尾し、追尾した衛星の搬送波情報を出力する搬送波追尾手段とを、含む複数Nの受信信号処理部と、
前記搬送波情報に基づいて、衛星信号が弱信号である弱信号衛星の搬送波周波数を推定し、推定搬送波周波数を出力する、少なくとも1つの弱信号搬送波周波数推定部と、
入力される衛星信号中の前記弱信号衛星の衛星コードを追尾する衛星コード追尾手段と、前記推定搬送波周波数に基づいて当該弱信号衛星の推定搬送波を発生する推定搬送波信号発生器、前記推定搬送波と当該弱信号衛星の搬送波との相関をとって搬送波誤差情報を得、この搬送波誤差情報を積算し、前記推定搬送波の位相を補正する補正量を求める長期搬送波追尾調整回路を持つ弱信号搬送波追尾手段とを含む、少なくとも1つの弱信号受信用受信信号処理部とを有することを特徴とする、衛星信号受信装置。 - 複数の衛星信号の搬送波位相を利用して位置決定する衛星信号受信装置であって、
入力される衛星信号中の特定衛星の衛星コードを追尾する衛星コード追尾手段、当該衛星の搬送波に追尾するための搬送波追尾手段を含む複数Nの受信信号処理部と、追尾した衛星の搬送波情報に基づいて衛星信号が弱信号である弱信号衛星の搬送波周波数を推定し、推定搬送波周波数を出力する、少なくとも1つの弱信号搬送波周波数推定部と、を有し、
前記搬送波追尾手段は、
入力される衛星信号中の特定衛星の搬送波を発生すると共に、前記特定衛星に追尾できたときにその衛星の搬送波情報を前記弱信号搬送波周波数推定部に出力する一方、前記特定衛星が弱信号衛星であるときに前記弱信号搬送波周波数推定部からその衛星の前記推定搬送波周波数が入力される搬送波信号発生器と、
前記搬送波信号発生器からの搬送波と当該衛星の搬送波との相関により得られた搬送波誤差情報から当該衛星が弱信号衛星であるか否かを判定し、前記弱信号搬送波周波数推定部にその判定結果を出力する信号強度判定器と、
前記搬送波誤差情報及び前記判定結果が入力され、その判定結果に応じて前記搬送波誤差情報に基づいた通常追尾における周波数指令値及び位相補正値を前記搬送波信号発生器に供給するか、あるいは、前記搬送波誤差情報を積算し、前記推定搬送波の位相を補正する位相補正値を前記搬送波信号発生器に供給するかを決定する通常/長期搬送波追尾調整回路とを持つことを特徴とする、衛星信号受信装置。 - 通常/長期搬送波追尾調整回路は、前記搬送波誤差情報が入力され、通常追尾における周波数指令値及び位相補正値を出力する通常搬送波追尾調整回路と、前記搬送波誤差情報が入力され、前記搬送波誤差情報を積算し、前記推定搬送波の位相を補正する位相補正値を出力する長期搬送波追尾調整回路と、前記判定結果が入力され、その判定結果に応じて前記通常搬送波追尾調整回路の出力と前記長期搬送波追尾調整回路の出力とを選択して前記搬送波信号発生器に供給する信号選択器とを含むことを特徴とする、請求項5記載の衛星信号受信装置。
- 前記弱信号搬送波周波数推定部は、前記搬送波周波数の推定を、前記搬送波情報と、追尾した衛星及び当該弱信号衛星のドップラー周波数を用いた演算により行うことを特徴とする、請求項4〜6のいずれかに記載の衛星信号受信装置。
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