JP2010243387A - インデンテーション法による遅れ破壊試験方法および試験装置 - Google Patents

インデンテーション法による遅れ破壊試験方法および試験装置 Download PDF

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大輔 片桐
Daisuke Echizenya
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Abstract

【課題】一定の引張り応力を付与する必要のない、従って引張り応力を付与するために試験片を所定の形状に加工する必要のない遅れ破壊試験方法および遅れ破壊試験装置を提供する。
【解決手段】試験片の平面に荷重を負荷して圧子の先端部を押し込みことにより、圧痕と前記圧痕から延びる亀裂とを形成および成長させる過程において、前記圧子の先端部を前記試験片の前記平面に押し込んだ状態で、前記圧痕の長さと前記亀裂の長さを複数回測定することと、得られた前記圧痕の長さと前記亀裂の長さとを用いて、亀裂進展速度da/dtと、応力拡大係数Kとを求めることと、を含むことを特徴とする遅れ破壊試験方法である。
【選択図】図2

Description

本発明は、インデンテーション法による遅れ破壊試験方法および遅れ破壊試験装置、とりわけセラミックスおよびガラスのような脆性材料のインデンテーション法による遅れ破壊試験方法および遅れ破壊試験装置に関する。
材料の強度を評価する指標として引張り強さ等の静的強度が広く用いられている。しかし、セラミックやガラスのような脆性材料および金属のような延性材料のどちらにおいても、静的強度よりも低い応力を長時間付与すると疲労およびクリープ等により、あるいは水素等の環境要因に起因する脆化により破断に至ることが知られている。このように静的強度より低い応力下で、ある程度の時間を経過した後破断する時間依存型の破壊現象は「遅れ破壊」と言われている。
鉄鋼を中心とする金属分野では水素の発生をともなう環境下で多くの遅れ破壊試験が行われている。例えば特許文献1に示されるように、表面で水素が発生するように所定の溶液中に浸漬した試験片に一定の引張り応力を負荷して、破断に至るまでの時間の長短で遅れ破壊特性を評価する方法が一般的に用いられている。
また、ガラスやセラミックスのような脆性材料については、引張り応力を付与して亀裂(き裂)を成長させながら、一定時間毎に亀裂長さ等を測定することにより、亀裂進展量(亀裂進展速度)da/dtと応力拡大係数Kとを求めて遅れ破壊特性を評価する方法が知られている。
脆性材料において、下記式(1)に示されるように亀裂進展速度da/dtは、応力拡大係数のn乗に定数Aを掛けたものに等しいことが広く知られており、この方法は式(1)の関係を用いるものである。すなわち、上述のように引張り応力下で亀裂を成長させながら、亀裂の長さ等を複数回測定し、この測定結果から亀裂進展速度da/dtおよび応力拡大係数Kを算出する。そして、式(1)からAとn(定数Aと指数nは疲労パラメータと呼ばれる)を求めることにより、遅れ破壊特性を評価する方法である。
Figure 2010243387
特公昭58−4298号公報
上述した従来の遅れ破壊試験方法では、試験片に引張り応力を付与できるように、試験片の形状を直方体または円柱に加工しなければならない。試験の対象が例えば金属材料のような延性材料の場合は、切削加工、圧延加工、引き抜き加工等の各種加工方法を用いて比較的容易に直方体および円柱といった所望の形状の試験片を得ることができる。
しかし、セラミックスやガラスのような靱性材料は、加工性が劣り、用いることができる加工方法が制限されることから、直方体および円柱といった所望の形状に加工するには多大な時間と労力を要するという問題があった。
本発明は、このような問題を解消するために為されたものである。一定の引張り応力を付与する必要のない、従って引張り応力を付与するために試験片を所定の形状に加工する必要のない遅れ破壊試験方法および遅れ破壊試験装置を提供することを目的とする。
本発明の態様1は、試験片の平面に荷重を負荷して圧子の先端部を押し込みことにより、圧痕と前記圧痕から延びる亀裂とを形成および成長させる過程において、前記圧子の先端部を前記試験片の前記平面に押し込んだ状態で、前記圧痕の長さと前記亀裂の長さを複数回測定することと、得られた前記圧痕の長さと前記亀裂の長さとを用いて、亀裂進展速度da/dtと、応力拡大係数Kとを求めることと、を含むことを特徴とする遅れ破壊試験方法である。
本発明の態様2は、前記圧子の先端部の形状が四角錐であることを特徴とする態様1に記載の遅れ破壊試験方法である。
本発明の態様3は、前記圧子の先端部の形状が楕円錐であることを特徴とする態様1に記載の遅れ破壊試験方法である。
本発明の態様4は、前記試験片がガラスまたはセラミックからなることを特徴とする態様1〜3のいずれかに記載の遅れ破壊試験方法である。
本発明の態様5は、前記試験片の表面が着色されていることを特徴とする態様1〜4のいずれかに記載の遅れ破壊試験方法である。
本発明の態様6は、試験片の平面に圧子の先端部を押し込み形成する圧痕の長さと、前記圧痕から延びる亀裂の長さとを前記圧子の先端部を前記試験片に押し込んだまま測定する圧痕および亀裂長さ測定装置と、前記圧子の押し込み荷重および押し込み時間と、前記圧痕の長さおよび前記亀裂の長さを測定するタイミングを制御する、圧痕および亀裂長さ測定制御装置と、前記圧痕の長さおよび前記亀裂の長さの測定結果を用いて、亀裂進展速度と応力拡大係数とを求める演算装置と、を有することを特徴とする遅れ破壊試験装置である。
本発明の態様7は、前記圧子の先端部の形状が四角錐であることを特徴とする態様6に記載の遅れ破壊試験装置である。
本発明の態様8は、前記圧子の先端部の形状が楕円錐であることを特徴とする態様6に記載の遅れ破壊試験装置である。
本発明に係る遅れ破壊試験方法および遅れ破壊試験装置を用いることで、インデンテーション法により遅れ破壊試験を実施することが可能となる。
従って、一定の引張り応力を付与する必要がないことから、引張り応力を付与するために試験片を所定の形状に加工する必要のない遅れ破壊試験方法および遅れ破壊試験装置を提供することができる。
本発明に係る遅れ破壊試験を実施するための遅れ破壊試験装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る、圧痕および亀裂長さ測定装置10を示す斜視図である。 圧痕および亀裂長さ測定制御装置20の制御手順を示す工程図である。 応力拡大係数Kと、亀裂進展速度da/dtとの関係を模式的に示す両対数グラフである。 本発明の実施の形態2に係る、圧痕および亀裂長さ測定装置10Aを示す斜視図である。
発明者らは詳細を後述するように僅かな面積と厚さの測定部(平面)を有する試験片に圧子を押し込む、所謂インデンテーション法により、亀裂進展速度da/dtと応力拡大係数Kとを求めることができることを見出した。
インデンテーション法は、従来からセラミックおよびガラス等の脆性材料の破壊靱性値K1C、硬度等を測定するのに用いられている。しかし、これらは、圧子を試験片に押し込んで圧痕および/または亀裂を形成した後、圧子を試験片から離して圧痕および/または亀裂のサイズを測定するものであった。このため、圧子を1回押し込む度に得られる圧痕の長さおよび亀裂の長さの測定点はそれぞれ1個であった。従って、亀裂を成長させながら、一定時間毎に亀裂長さ等を測定し、この測定結果から、亀裂進展量(亀裂進展速度)da/dtと応力拡大係数Kとを求める必要のある遅れ破壊特性の評価にインデンテーション法が用いられることはなかった。
本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、詳細を後述するように圧子を試験片に一定荷重で所定の時間押し込み、形成する圧痕および表面亀裂の長さを圧子が試験片に押し込まれた状態で、複数回測定することで亀裂進展速度da/dtと応力拡大係数Kとを求めることができることを見出した。
そして、インデンテーション法により亀裂進展速度da/dtと応力拡大係数Kを得た後、従来の遅れ破壊試験法等と同様に式(1)を用いることで、疲労パラメータを求め、遅れ破壊特性を評価することが可能となる。
以下、図面を参照しながら本発明に係る遅れ破壊試験方法および遅れ破壊試験装置を説明する。
・実施の形態1
図1は、本発明の実施の形態1に係る遅れ破壊試験を実施するための遅れ破壊試験装置の構成を示すブロック図である。
本発明に係る遅れ破壊試験装置は、圧痕および亀裂長さ測定装置10と、圧痕および亀裂長さ測定制御装置20と、演算装置30と、データベース40とを備える。
詳細は、後述するが、各部分は以下の機能を有する。
圧痕および亀裂長さ測定装置10は、測定しようとする対象物(以下、「試験片」という)に圧子を押し込むことにより圧痕と圧痕から延びる亀裂とを形成および成長させる。そして、圧子を押し込んだ状態、すなわち圧痕および亀裂が成長している状態で圧痕の長さと亀裂の長さを測定する。
亀裂および痕長さ測定制御装置20は、圧痕および亀裂長さ測定装置10の圧子の押し込み荷重、圧子の押し込み時間、圧痕および亀裂の長さを測定するタイミングを制御する。
データベース40は、材料毎にデータベース化された、弾性率等の各種データを蓄え、必要に応じこれらのデータを演算装置30に送信する。
演算装置30は、測定装置10により測定し送信される圧痕の長さ、亀裂の長さおよび押し込み荷重のデータと、予めデータベース40が保管している試験片の弾性率のデータから、亀裂進展速度da/dtと応力拡大係数K(破壊靱性置KIC)とを求める。そして、得られた、亀裂進展速度da/dtと応力拡大係数Kとを用い、遅れ破壊特性の評価指標である式(1)の疲労パラメータAとnを決定し、出力する。
以下に各部分の詳細を説明する。
<圧痕および亀裂長さ測定装置10>
図2は実施の形態1に係る、圧痕および亀裂長さ測定装置10を示す斜視図である。
本発明に係る遅れ破壊試験装置により遅れ破壊特性を評価する試験片1の表面上に圧子2が配置されている。圧子2を押し込んで形成する圧痕6と圧痕6を基点として試験片2表面上に延在する微小亀裂5とを形成し、これらの長さを評価する必要があるため、試験片1は測定部を有している。測定部は、圧痕とこの圧痕を起点とする微小亀裂とを発生・成長させるのに必要な面積(平面)と厚さを有する。測定部に必要な面積(平面の面積)および厚さは試験片1の最大押込み荷重、破壊靭性値および疲労パラメータによって決まる。例えば、試験片1がソーダ石灰ガラスから成り最大押込み荷重P1が10Nの場合、必要な面積は1mm角(面積1mm)以上、厚さ3mm以上と狭い面積と少ない厚さの測定部があればよい。また、試験片1はこの測定部を備えていれば、いかなる形状であってもよく、これは従来の遅れ破壊試験方法にない利点である。
このように試験片1が狭い面積と少しの厚さの測定部を有すれば遅れ破壊試験ができるということは、引張り応力を付与するには大きさが不足し遅れ破壊ができなかったような小さな部品等のサンプルに対しても遅れ破壊試験を行うことができることを意味する。
本発明に係る遅れ破壊試験方法では圧痕6の長さ2dと表面亀裂5の長さ2aとを測定し、この値を用いて遅れ破壊特性を評価することから、試験片1は圧子2を押し込むことにより圧痕6の周囲に亀裂5を生ずる材料より成る。このような材料として、セラミックおよびガラスのような脆性材料(ぜい性材料)が、好ましい。
圧子2は、その先端に先端部7を有する。先端部7は試験片1に押し込まれて試験片1に圧痕6を形成できるよう、硬い材料から成る。先端部7は末端に近づく程、幅の狭くなる形状であれば如何なる形状であってもよい。先端部7の好ましい形態の1つは、ビッカース硬度を測定する圧子(ビッカース圧子)の先端としても用いられている、対面角136°の正四角錐のダイヤモンドである。形成される圧痕6が、試験片1の測定部(平面)に正方形の底面を有する四角錐であり、詳細を後述するようにこの底面の対角線の長さを測定することで圧痕6の長さを容易に測定できるからである。
先端部7を備えた圧子2は、図示しない圧子駆動部と繋がれている。そして、圧子駆動部は、詳細を後述する、圧痕および亀裂長さ測定制御装置20により制御された所定の荷重を、圧子2(先端部7)に付与することで、圧子2の先端部7を試験片1の測定部(平面)に押し込む。
圧子2(先端部7)が押し込まれることにより、試験1の測定部に、圧痕6と、圧痕6を基点として試験片表面に延在する表面亀裂5が生じる。圧子2に荷重を負荷し(すなわち、圧子2を介し試験片1に荷重を負荷し)試験片1への押込みを継続することで、圧痕6と亀裂5は成長し、その長さが増加する。
そして、圧子2(先端部7)が試験片1に押し込まれ、圧痕6と亀裂5が成長する過程において、測定器3を用いて、圧痕6の長さ2dと、亀裂5の長さ2aとを測定する。
ここで圧痕6の長さ2dとは、圧痕6の底面(試験片1の主面上(測定部の主面上)に形成される圧痕6の上面)の最も幅の広い部分を意味する。すなわち、先端部7が上述した四角錐形状の場合は、先端部7により形成される正四角錐形状の圧痕6の底面に形成される正方形の対角線を意味する。この底面の正方形は、2本の対角線を有するが、この2本の対角線の長さは概ね同じであるため、図2に示すように、この2本のうちの予め定めた1本の長さを測定し圧痕6の長さ2dとする。
先端部7が圧痕6内に挿入された状態で圧痕6の長さ2dを測定するため、圧痕6の底面を視認することはできない。そこで、実際の測定は圧痕6の底面の向かい合った角部(底面の対角線の両端に位置する角部)を形成する先端部7の稜線7aと稜線7bがそれぞれ試験片1の主面の表面(測定部の平面部分)と接している部分の間の距離を測ることとなる。
また、亀裂5の長さ2aとは、図2に示すように、試験片1の表面(主面)上において、予め定めた上記の一本の対角線、すなわちその長さ2dを測定する対角線の両端からそれぞれ概ね対角線の延長上に延在する2本の亀裂(表面亀裂)5の末端の間の距離を意味する。従って、図2からもわかるように、亀裂長さ2aには圧痕6の一部が含まれる(例えば、図1では亀裂5の長さ2aには、圧痕6の長さ2dが含まれる)。
測定器3は例えば実体顕微鏡等の光学機器であり、圧痕長さ2d及び亀裂長さ2aの測定は、スケールと比較する等により目視により測定してもよい。しかし、好ましくは、測定器3はカメラを備え、得られた画像を画像処理等行うことにより、自動的に圧痕長さ2dと、亀裂長さ2aとを測定する。
さらに、試験片1の表面を予め油性インク等により着色しておくことが好ましい。圧子2を押し込むことにより形成される亀裂5は着色されておらず、試験片1の材料の色を有するため、着色された他の部分と容易に区別でき、従って容易に亀裂5を認識することができる。
なお、圧痕長さ2dと、亀裂長さ2aの測定は、測定結果の精度を確保するために有効数字3桁まで行うのが好ましい。
<圧痕および亀裂長さ測定制御装置20>
図1に示す、圧痕および亀裂長さ測定制御装置20は、圧痕および亀裂長さ測定装置10において、圧子2を試験片1に押し込む荷重、押し込む時間を制御するとともに、測定器3が、亀裂5の長さ2aと圧痕6の長さ2dを測定する間隔(タイミング)を制御する。
以下、図3に示す工程図に基づいて、圧痕および亀裂長さ測定制御装置20の制御手順を説明する。
(ステップS1)
ステップ1では、初期値設定を行う。
初期値として、圧子2に負荷する最大押し込み荷重P1、最大押し込み荷重P1に達するまでの荷重の増加速度Pa、最大押し込み荷重P1に達した後保持する時間(保持時間)T、圧痕長さ2dと亀裂長さ2aを測る時間の間隔(測定間隔)t1を設定する。
本発明においては、一定の押込み荷重で圧子2を試験片1に押し込み、圧痕6と亀裂5とを成長させ(その長さを増加させ)て、その間に圧痕長さ2dと亀裂長さ2aを複数回測定する必要がある。従って、圧子2を一定の押込み荷重で押し込んで保持する時間Tと測定間隔t1とは、圧痕長さ2dと亀裂長さ2aの測定が複数回できるよう選択する必要がある。また、後述するように圧痕長さ2dと亀裂長さ2aの測定結果を用いて算出した亀裂進展速度da/dtと応力拡大係数Kとをプロットし、近似直線を求める。従って、この近似直線の精度を確保するために圧痕長さ2dと亀裂長さ2aの測定が25回以上となるように保持時間Tと測定間隔t1を選択するのが好ましい。
これ以外に破壊靭性値および疲労パラメータを考慮して、最大押し込み荷重P1、荷重の増加速度Paおよび保持時間Tを決定するのが好ましい。好ましい条件の1つは、例えば荷重負荷速度Paが0.5N/秒で、最大押し込み荷重P1が10Nに達するまで押し込み荷重を増加させ、最大押し込み荷重Paが10N達した後、保持時間Tを800秒とし、この間圧子2を試験片1に押し込む荷重を最大荷重P1に保持するものである。荷重負荷速度Paを10Nおよび最大押込み荷重P1を10Nとしたのは、短時間のインデンテーション法の破壊靭性値測定方法を規定するJIS R 1607に順守することで、測定開始直後の応力拡大係数が短時間のインデンテーション法の破壊靭性値と一致するからである。保持時間Tを800秒としたのは、予備実験においてソーダ石灰ガラスより成る試験片1を用いて最大押し込み荷重P1を10Nに保持した場合、亀裂5の長さ2aが十分に遅れ破壊が生じていると思われる50μmに増加した時間が800秒であったからである。
圧痕6の長さ2dと、亀裂5の長さ2aとを測定する時間の間隔(測定間隔)t1は、好ましくは、例えば30秒毎である。この間隔だと保持時間Tが800秒の場合、測定値が25個以上となり、測定値の分布形状を検討するのに必要な測定値数が得られるからである。
なお、亀裂進展速度の測定精度を確保するために、測定間隔t1は一定の値であることが好ましいが一定の値でなくてもよい。
また、これら初期設定の値は、予めデータベース40に格納してある種々データから選択して呼び出すことにより設定してもよい。
(ステップS2)
圧子2の先端部7を試験片1の測定部に接触させるように、圧痕および亀裂長さ測定装置10の圧子駆動部を制御する。
(ステップS3)
圧痕および亀裂長さ測定装置10の圧子駆動部を制御し、荷重増加速度Paで圧子2に負荷する押し込み荷重を増加させて圧子2の先端部7を試験片1に押し込む。これにより、試験片1の表面に圧痕6と亀裂5が形成される。
(ステップS4)
押し込み荷重が最大押し込み荷重P1に達すると、圧子2に負荷する荷重を最大押込み荷重P1に保持する。圧子2は一定の荷重P1を付与されているため、引き続きその先端部7が試験片1に押し込まれている。このため、圧痕6と亀裂5は成長し、これらの長さ2dと2aとが増加する。
(ステップS5)
押し込み荷重が最大押し込み荷重P1に達すると、圧痕および亀裂長さ測定装置10を制御し、亀裂5の長さ2aと圧痕6の長さ2dを測定する。そして、以後、時間(測定間隔)t1毎に、亀裂5の長さ2aと圧痕6の長さ2dを測定する。
測定した結果は、測定時の押し込む荷重(すなわちP1)の値とともに演算装置30に送信される。この測定データは、例えば演算装置30内に設けられた内部メモリ(記憶装置)に記憶される。また、必要に応じ測定時間(荷重P1に到達後の経過時間)等のデータも演算装置30に送信し内部メモリに記憶してもよい。
なお、内部メモリは演算装置30の必須の構成要素ではない。例えば、演算装置30に送信された測定データを内蔵メモリに保存することなく、詳細を後述する破壊靱性値KICおよび亀裂進展速度da/dtを直接計算することで内部メモリを省略してもよい。
(ステップS6)
荷重P1に到達後の時間(保持時間)がTに達すると圧子2への荷重の負荷を止め、測定を終了する。
<演算装置30>
次に、亀裂5の長さ2aと圧痕6の長さ2dの測定結果および押し込み荷重の値等を用いて、演算装置30において、応力拡大係数Kと、亀裂進展速度da/dtとを求める手順を以下に示す。
さらに、得られた応力拡大係数Kと、亀裂進展速度da/dtとを用いて式(1)の疲労パラメータAおよびnの値を求める手順についても示す。
(応力拡大係数Kの算出)
最大押し込み荷重P1での保持時間が例えば800秒程度と短いすなわち、100秒〜1000秒程度と、長時間ではない本発明のようなインデンテーション法においては、破壊靱性値KICはJIS R 1607で規定されている以下の式(2)で表すことができる。
Figure 2010243387
ここで、dは圧痕6の長さ2dの半分の値であり、aは亀裂5の長さ2aの半分の値であり、Pは圧子2の押し込み荷重(すなわち、最大押し込み荷重P1)である。また、Eは試験片1の弾性率(ヤング率)であり、例えば予めデータベース40に、各材料毎に(例えば材料の種類毎)その値がデータベース化されている。
演算装置30は、上述したステップS5で測定した、圧痕6の長さ2d、亀裂5の長さ2aおよび押し込み荷重(すなわち、最大押し込み荷重P1)の値と、データベース40にデータベース化されている弾性率の値とを用いることで、圧痕6の長さ2dおよび亀裂5の長さ2aの測定結果に対応した破壊靱性値KICを求める。
そして、圧子2の押し込み荷重をP1と一定に保持する本願発明においては、このようにして求めた破壊靱性値KICを応力拡大係数Kとできる。破壊靭性値は破断時の応力拡大係数のことで、亀裂進展にともなう破壊靭性値の低下は応力拡大係数の低下と考えられるからである。従って、上述の様にして求めた破壊靱性値KICの値から、一定の時間t1毎に測定した全ての亀裂長さ2aについて応力拡大係数Kを求めることができる。
本発明のように、最大押し込み荷重P1で保持した場合、亀裂5の長さ2aは保持時間の経過とともに遅れ破壊が進展し増加するが、一方、応力拡大係数K(すなわち破壊靱性値KIC)は、減少する。
発明者が、ソーダ石灰ガラスより成る試験片1を用いて最大押し込み荷重P1を10Nとして保持時間Tを800秒として、測定した結果を用いて上記の方法で応力拡大係数Kを求めた例について示す。押し込み荷重が最大押し込み荷重P1(すなわち10N)に達した直後の亀裂5の長さ2aが180μmで応力拡大係数Kが0.7MPa・m1/2であるが、保持時間800秒経過した時点では、亀裂5の長さ2aが230μmに増加し、一方応力拡大係数Kは0.5MPa・m1/2に減少する。
(亀裂進展速度da/dtの算出)
演算装置30の内部メモリに記憶された亀裂長さ2aの測定データを用いて、亀裂進展速度da/dtを求める。亀裂進展速度は、例えば、内部メモリに保存した亀裂長さ2aの測定データを測定順に呼び出して、前の測定結果(例えば2an−1)と次の測定結果(例えば2a)の差の半分(a−an−1)を測定間隔t1で割る(すなわち、(a−an−1)/t1)ことにより求めることができる。
(疲労パラメータAとnの導出)
このようにして、亀裂進展速度da/dtと応力拡大係数Kとを得ることができれば、従来の引張り応力を付与する遅れ破壊試験において、亀裂進展速度da/dtと応力拡大係数Kとを求めた後、式(1)の疲労パラメータAとnを導出するのと同様な手順で疲労パラメータAとnを求めることができる。遅れ破壊特性の評価において、疲労パラメータAの値が大きいことは亀裂進展速度の平均値が大きいことを意味し、疲労パラメータnの値が大きいことは亀裂進展速度の亀裂進展にともなう加速が大きいことを意味する。
以下に疲労パラメータAとnの導出する手順を例示する。
図4は、亀裂進展速度da/dtと応力拡大係数Kとの関係を模式的に示す両対数グラフである。
縦軸(y軸)は、対数目盛で亀裂進展速度da/dtを示している。横軸(x軸)は、対数目盛で応力拡大係数Kを示している。同じ亀裂長さ2aに対応する応力拡大係数K及び亀裂進展速度da/dtをそれぞれx値およびy値としてプロットしてある。亀裂進展速度da/dtと応力拡大係数Kとの間には式(1)の関係があることから、これらプロットは概ね直線状に並んでいる。
グラフ中の直線は、これらのプロットから得た近似直線であり、例えば最小二乗法により求めることができる。
そして、この近似直線の傾き(Log(da/dt)/Log(K))は、式(1)の疲労パラメータnに相当する。一方、この近似直線とy軸との交点の値Yの対数、すなわちLog Yが式(1)の疲労パラメータAに相当する。
従って、演算装置30において、(i)上述の手順で算出された、亀裂進展速度da/dtと応力拡大係数Kとの関係を近似する近似直線を最小二乗法等により求め、(ii)得られた近似直線の傾きと、y軸との交点とから疲労パラメータAとnを得ることができる。
演算装置30は、図1に示すように、この疲労パラメータAとnの値を出力する。
なお、近似直線を求める際に、図4に示すように、例えば測定条件の変動等により明らかに直線上に載らないプロットがある場合は、このプロットを除外して近似直線を求めてもよい。
・実施の形態2
図5は、本発明の実施の形態2に係る、圧痕および亀裂長さ測定装置10Aを示す斜視図である。圧痕および亀裂長さ測定装置10Aでは圧子2Aの先端部7Aの形状が、図2に示す裂および圧痕長さ測定装置10の圧子2の先端部7(四角錐形状)と異なる。
すなわち、本実施の形態2においては、先端部7Aは末端側に頂点を有する楕円錐形状を有している。
先端部7Aの先端角度(楕円錐の頂角)は45度以上であることが好ましい。
実施の形態2において圧子2Aの先端部7Aを試験片1に押し込むことにより生ずる圧痕6は、逆楕円錐形状(試験片1の内側方向に頂点があり、試験片1の外側方向に底面のある楕円錐)である。そして、試験片1の測定部(平面)上に生ずる圧痕6の底面の形状は楕円となる。
このため、実施の形態2においては、図5に示すように、この底面の楕円の長軸の長さが圧痕6の長さ2dとなる。そして、亀裂5の長さ2aは、この長軸の両端からそれぞれ概ね長軸の延長上に延在する2本の亀裂5の末端の間の距離を意味する。従って、実施の形態1と同様に、亀裂長さ2aには圧痕6の一部が含まれる(例えば、図5では亀裂5の長さ2aには、圧痕6の長さ2dが含まれる)。
このように、本実施の形態では圧痕6の楕円形の底面を楕円とすることで、表面亀裂5が楕円の長軸の延長方向に容易に成長する。この結果、亀裂長さ2aを容易に測定できるという利点がある。
なお、実施の形態2において、圧子2Aおよびその先端部7A以外の構成要素および試験方法は、全て上述した実施の形態1のものと同じである。
このように本発明に係る遅れ破壊試験方法および遅れ破壊装置を用いることで、圧子を測定対象(試験片)に押し込むインデンテーション法により遅れ破壊試験を実施することが可能となる。また、用いる試験片はたとえば1mm角の広さと3mmの厚さを備えた測定部を有すれば特別な形状に加工する必要がない。
従って、例えば加速度センサや圧力センサ等のMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)に使用するガラス封止部材やIH(Induction Heating)調理器のトッププレートに用いるガラス素材のようなセラミックやガラスを含む各種の材料から成る部品を特殊な試験片形状に加工することなく、これらの部品に本発明に係る遅れ破壊試験方法および遅れ破壊装置を適用することができる。
なお、上述した特許文献1では、材料表面において水素ガスを発生させる目的等で酸やアルカリ中で遅れ破壊試験を行っているが、本発明に係る遅れ破壊試験方法および遅れ破壊装置においても必要に応じて、試験片を酸やアルカリ等の所望の溶液に浸漬して遅れ破壊試験を実施してもよい。
1 試験片、2,2A 圧子、3 測定器、5 表面亀裂、6 圧痕、7,7A 圧子先端部、10,10A 圧痕および亀裂長さ測定装置、20 圧痕および亀裂長さ測定制御装置、30 演算装置、40 データベース

Claims (8)

  1. 試験片の平面に荷重を負荷して圧子の先端部を押し込みことにより、圧痕と前記圧痕から延びる亀裂とを形成および成長させる過程において、前記圧子の先端部を前記試験片の前記平面に押し込んだ状態で、前記圧痕の長さと前記亀裂の長さを複数回測定することと、
    得られた前記圧痕の長さと前記亀裂の長さとを用いて、亀裂進展速度da/dtと、応力拡大係数Kとを求めることと、
    を含むことを特徴とする遅れ破壊試験方法。
  2. 前記圧子の先端部の形状が四角錐であることを特徴とする請求項1に記載の遅れ破壊試験方法。
  3. 前記圧子の先端部の形状が楕円錐であることを特徴とする請求項1に記載の遅れ破壊試験方法。
  4. 前記試験片がガラスまたはセラミックからなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の遅れ破壊試験方法。
  5. 前記試験片の表面が着色されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の遅れ破壊試験方法。
  6. 試験片の平面に圧子の先端部を押し込み形成する圧痕の長さと、前記圧痕から延びる亀裂の長さとを前記圧子の先端部を前記試験片に押し込んだまま測定する圧痕および亀裂長さ測定装置と、
    前記圧子の押し込み荷重および押し込み時間と、前記圧痕の長さおよび前記亀裂の長さを測定するタイミングを制御する、圧痕および亀裂長さ測定制御装置と、
    前記圧痕の長さおよび前記亀裂の長さの測定結果を用いて、亀裂進展速度と応力拡大係数とを求める演算装置と、
    を有することを特徴とする遅れ破壊試験装置。
  7. 前記圧子の先端部の形状が四角錐であることを特徴とする請求項6に記載の遅れ破壊試験装置。
  8. 前記圧子の先端部の形状が楕円錐であることを特徴とする請求項6に記載の遅れ破壊試験装置。
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