JP2010242790A - ギヤ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】部品点数の増加等を招くことなく、伝達すべきトルクが小さい場合には、ギヤ装置への潤滑油の供給を絞り、伝達すべきトルクが大きい場合には、ギヤ装置への潤滑油の供給を増加する潤滑油の供給制御機構を備える、ギヤ装置を提供する。
【解決手段】ピニオンギヤ120にスラスト力Fが作用していない場合には、ピニオンギヤ120の側面とキャリア160の側面との間の油路が閉じられ、ピニオンギヤ120の歯面側への潤滑油の供給を制限する。一方、ピニオンギヤ120にスラスト力Fが作用している場合には、ピニオンギヤ120の側面とキャリア160の側面との間の油路が開放され、ピニオンギヤ120の歯面側への潤滑油の供給を促すこととなる。
【選択図】図3
【解決手段】ピニオンギヤ120にスラスト力Fが作用していない場合には、ピニオンギヤ120の側面とキャリア160の側面との間の油路が閉じられ、ピニオンギヤ120の歯面側への潤滑油の供給を制限する。一方、ピニオンギヤ120にスラスト力Fが作用している場合には、ピニオンギヤ120の側面とキャリア160の側面との間の油路が開放され、ピニオンギヤ120の歯面側への潤滑油の供給を促すこととなる。
【選択図】図3
Description
この発明は、ギヤ装置における潤滑油の供給制御機構に関する。
たとえば、自動変速機において、オイルポンプから送り出された潤滑油(作動油を含む)は、自動変速機を構成するギヤ装置の潤滑および冷却の必要性に関係なく、一定の流量でギヤ装置内部を潤滑している。下記特許文献1には、変速機構の潤滑装置に関し、潤滑油導入路の開口面積を所要潤滑量の比率に合わせた面積比に設定して、潤滑部位への潤滑油供給過多を防止する技術が開示されている。また、下記特許文献2には、歯車機構の軸受潤滑装置に関し、ピニオン軸受に間座を設けて、オイル通路からのオイル負荷に応じた流量となるようにオイル分配通路を形成する技術が開示されている。
上記変速機構における潤滑油の供給において、制御弁等を用いて流量を切り替え、冷却の要求が高い部分に対してより多くの油量の潤滑油を供給する機構が採用されている。しかし、弁機構のための部品点数の増加によるコスト増、別途制御システムの追加によるコスト増が必要となる。
この発明は、ギヤ装置において、部品点数の増加等を招くことなく、伝達すべきトルクが小さい場合には、ギヤ装置への潤滑油の供給を絞り、伝達すべきトルクが大きい場合には、ギヤ装置への潤滑油の供給を増加する潤滑油の供給制御機構を備える、ギヤ装置を提供することを目的とする。
この発明に基づいたギヤ装置においては、ギヤと、上記ギヤを回転可能に支持する支持軸と、上記ギヤの内周面と上記支持軸の外周面との間に配置される軸受と、上記支持軸を支持し、上記ギヤの両面側から挟み込むように配置される一対のキャリアと、上記ギヤの両側面と上記キャリアとの間にそれぞれ配置される皿バネと、を備えている。
上記キャリアにはキャリア油通路が設けられ、上記支持軸には、上記支持軸の延びる方向に沿い上記キャリア油通路に連通する第1軸油通路と、上記第1軸油通路から分岐し上記支持軸の外周面に通じる第2軸油通路と、が設けられている。
上記ギヤにスラスト力が作用していない状態においては、上記ギヤの両側に位置するそれぞれの上記皿バネによる弾性力により、上記ギヤは中立位置状態が維持され、上記ギヤにスラスト力が作用している状態においては、上記皿バネによる弾性力に対抗して、上記ギヤは一方の上記キャリア側に偏在した位置状態となることで、上記ギヤの側面と他方の上記キャリアの側面との間に隙間が生じ、その隙間により上記第2軸油通路に通じる油路が形成される。
この発明に基づいたギヤ装置によれば、従来ワッシャが配置されていた領域において、ワッシャを皿バネに置き換える構成を採用している。これにより、ギヤを支持軸の軸方向に沿ってスライド移動可能とし、ギヤの側面とキャリアの側面との間に油路としての隙間を生じさせることを可能とした。
これにより、伝達すべきトルクが小さい場合(スラスト力が作用していない場合)には、ギヤの側面とキャリアの側面との間の油路が閉じられ、ギヤ装置への潤滑油の供給を制限する。一方、伝達すべきトルクが大きい場合(スラスト力が作用している場合)には、ギヤの側面とキャリアの側面との間の油路が開放され、ギヤ装置への潤滑油の供給を促すこととなる。
その結果、部品点数の増加等を招くことなく、ギヤ装置へのスラスト力の作用に応じて潤滑油を適切に供給することのできるギヤ装置を提供することが可能となる。
以下に、図1から図3を参照して、本発明に基づいた実施の形態におけるギヤ装置について説明する。なお、同一または相当する部分には同一の参照符号を付し、その説明を繰返さない場合がある。また、以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。以下に複数の実施の形態が存在する場合、特に記載がある場合を除き、各々の実施の形態の構成を適宜組み合わせることは、当初から予定されている。
まず、図1を参照して、自動変速機に採用される遊星歯車1の構成について説明する。この遊星歯車1は、内歯を有するリングギヤ100と、このリングギヤ100の中心Rに配置され、外歯を有するサンギヤ110と、リングギヤ100の内歯とサンギヤ110の外歯とに噛み合い、サンギヤ110の周囲を公転するように配置される3つのピニオンギヤ120とを有している。3つのピニオンギヤ120は、同一のキャリア(図示省略)により保持されている。
図2を参照して、3つのピニオンギヤ120はいずれも、ピニオンギヤ120を回転可能に支持する支持軸としてのピニオン軸130と、ピニオンギヤ120の内周面とピニオン軸130の外周面との間に配置される軸受としての保持器付針状ころ140とを有している。この保持器付針状ころ140は、油路140aを形成するように所定の間隙を隔ててピニオン軸130の軸方向に沿って2つ配設されている。
ピニオンギヤ120の両側には、ピニオンギヤ120を両面側から挟み込むように配置される一対のキャリア160,160が設けられている。また、ピニオンギヤ120の両側面と一対のキャリア160,160との間には、それぞれ皿バネ150が2枚ずつ配設されている。2枚の皿バネ150は、それぞれの凸部側同士が当接するように重ねあわされている。なお、皿バネ150の数量および重ね合せ方向は、皿バネに要求されるピニオンギヤ120に対する付勢力に応じて、適宜選択可能である。
一方のキャリア160にはキャリア油通路160aが設けられている。ピニオン軸130には、ピニオン軸130の延びる方向に沿うようにキャリア油通路160aに連通する第1軸油通路130aが設けられている。キャリア油通路160aの他端は、他方のキャリア160に設けられたキャリア油通路160bに連通している。また、ピニオン軸130には、第1軸油通路130aから分岐しピニオン軸130の外周面に通じる第2軸油通路130bが設けられている。
次に、上記構成からなるピニオンギヤ装置における潤滑油の供給制御機構について説明する。なお、図2および図3中の矢印は潤滑油の流れを示している。図2は、ピニオンギヤ120にスラスト力Sが作用していない状態を示している。この状態においては、ピニオンギヤ120の両側に位置するそれぞれの皿バネ150による弾性力が均等にピニオンギヤ120に作用し、ピニオンギヤ120は中立位置状態(一方のキャリア160と他方のキャリア160との略中間位置状態)が維持された状態である。
この状態において、キャリア油通路160aから送り出される潤滑油は、第1軸油通路130aから第2軸油通路130bを通じて、ピニオン軸130の外周面に送り出される。ピニオン軸130の外周面に送り出された潤滑油は、保持器付針状ころ140の隙間を通り、両側の皿バネ150にそれぞれ到達する。ピニオンギヤ120が中立位置状態に位置する場合には、ピニオンギヤ120と皿バネ150との間には、大きな隙間は存在しない。その結果、ピニオンギヤ120の歯面側への潤滑油の送り出しが、皿バネ150により制限される。
次に、図3を参照して、ピニオンギヤ120にスラスト力Fが作用している状態について説明する。ピニオンギヤ120にスラスト力Fが作用すると、ピニオンギヤ120は、皿バネ150による弾性力に対抗してピニオン軸130の軸方向に沿って移動する。これにより、ピニオンギヤ120は一方のキャリア160側に偏在した位置状態となる。
その結果、ピニオンギヤ120の側面と他方のキャリア160の側面との間に位置する皿バネ150に対する付勢力が開放され、ピニオンギヤ120の側面と他方のキャリア160の側面との間に隙間Gが生じることになる。この隙間Gが生じることで油路となり、ピニオン軸130の外周面に送り出された潤滑油は、この隙間Gを通じて、ピニオンギヤ120の歯面側へ送り出されることになる。
なお、ピニオンギヤ120の歯は、はす歯状に成形されているため、ピニオンギヤ120の大きなスラスト力Fが作用すると、上記したように、ピニオンギヤ120は、一方のキャリア160側の押される状態となる。
このように、本実施の形態におけるピニオンギヤ装置によれば、従来ワッシャが配置されていた領域において、ワッシャを皿バネ150に置き換える構成を採用している。これにより、ピニオンギヤ120をピニオン軸130の軸方向に沿ってスライド移動可能とし、ピニオンギヤ120の側面とキャリア160の側面との間に油路としての隙間Gを生じさせることを可能とした。
これにより、伝達すべきトルクが小さい場合(スラスト力Fが作用していない場合)には、ピニオンギヤ120の側面とキャリア160の側面との間の油路が閉じられ、ピニオンギヤ120の歯面側への潤滑油の供給を制限する。一方、伝達すべきトルクが大きい場合(スラスト力Fが作用している場合)には、ピニオンギヤ120の側面とキャリア160の側面との間の油路が開放され、ピニオンギヤ120の歯面側への潤滑油の供給を促すこととなる。
その結果、部品点数の増加等を招くことなく、ピニオンギヤ装置へのスラスト力Sの作用に応じて潤滑油を適切に供給することのできるギヤ装置を提供することが可能となる。
なお、上記実施の形態においては、自動変速機に採用される遊星歯車のピニオンギヤ装置に対して本発明のギヤ機構を適用した場合について説明したが、自動変速機に採用される遊星歯車に限定されるものでなく、潤滑油の供給制御機構が必要とされるギヤ機構に対しては、広く本発明の構成を適用することが可能である。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 遊星歯車、100 リングギヤ、110 サンギヤ、120 ピニオンギヤ、130 ピニオン軸、130a 第1軸油通路、130b 第2軸油通路、140 保持器付針状ころ、140a 油路、150 皿バネ、160 キャリア、160a キャリア油通路。
Claims (1)
- ギヤと、
前記ギヤを回転可能に支持する支持軸と、
前記ギヤの内周面と前記支持軸の外周面との間に配置される軸受と、
前記支持軸を支持し、前記ギヤの両面側から挟み込むように配置される一対のキャリアと、
前記ギヤの両側面と前記キャリアとの間にそれぞれ配置される皿バネと、を備え、
前記キャリアにはキャリア油通路が設けられ、
前記支持軸には、前記支持軸の延びる方向に沿い前記キャリア油通路に連通する第1軸油通路と、前記第1軸油通路から分岐し前記支持軸の外周面に通じる第2軸油通路と、が設けられ、
前記ギヤにスラスト力が作用していない状態においては、前記ギヤの両側に位置するそれぞれの前記皿バネによる弾性力により、前記ギヤは中立位置状態が維持され、
前記ギヤにスラスト力が作用している状態においては、前記皿バネによる弾性力に対抗して、前記ギヤは一方の前記キャリア側に偏在した位置状態となることで、前記ギヤの側面と他方の前記キャリアの側面との間に隙間が生じ、その隙間により前記第2軸油通路に通じる油路が形成される、ギヤ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009089291A JP2010242790A (ja) | 2009-04-01 | 2009-04-01 | ギヤ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2010242790A true JP2010242790A (ja) | 2010-10-28 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013166149A1 (en) * | 2012-05-02 | 2013-11-07 | Koyo Bearings Usa Llc | Plug for a planetary pin assembly |
CN113551010A (zh) * | 2021-06-08 | 2021-10-26 | 浙江万里扬股份有限公司 | 变速箱和车辆 |
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2009
- 2009-04-01 JP JP2009089291A patent/JP2010242790A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US9568088B2 (en) | 2012-05-02 | 2017-02-14 | Koyo Bearings North America Llc | Plug for a planetary pin assembly |
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