JP2010241360A - 二段式駐輪装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 上ラックの傾斜角度を小さくして自転車を乗せやすく、かつ降ろしやすくした二段式駐輪装置を提供する。
【解決手段】 下ラック3は、その長手方向に直交する方向に配設されるレール6に摺動自在に乗載されて横移動自在に構成される一方、上ラック2は、その前部がリンク機構7を介して支柱8に対して上下方向に揺動自在に支持され、自転車4を乗せるために後部が下方に傾斜する乗載位置9と、自転車4を前傾姿勢で上方に収納保持する収納位置10と、に変位自在に構成され、上ラック2に自転車4を収納する際には、自転車5を乗せた下ラック3を、上ラック2と干渉しない退避位置11に横移動させた状態として、上ラック2の乗載位置9での設置面12に対する傾斜角度を小さく設定できるようにしている。
【選択図】図1

Description

本発明は、自転車を上下二段に収納する二段式駐輪装置に関する。
駐輪場内の限られたスペースにできるだけ多くの自転車を収納できるように上下二段に自転車を収納するようにした二段式駐輪装置では、従来、例えば以下のような構成が採用されている。即ち、設置面に立設された固定柱に水平方向に支持された固定フレームに沿って前後方向に進退自在な可動ラックを設け、その可動ラックを後端位置まで引き出して、その後端を下方に回動させて傾斜させた状態として、その可動ラックに自転車を乗せた後、その可動ラックを水平な状態まで持ち上げて固定フレームの先端まで押し込むことによって自転車を上部スペースに収納するように構成される(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2003−723612号公報 特開2006−273084号公報
しかし、従来の二段式駐輪装置では、例えば特許文献1の図2に示すように、可動ラックは、下部スペースに収納されている自転車との干渉を避けるために、引き出した状態での傾斜角度(50°以上)が大にならざるを得なかった。そのため、自転車を大きく傾斜した可動ラックの先端位置まで押し上げるために大変な労力を必要としていた。また、自転車を可動ラックから降ろす際にも、急傾斜した可動ラックから自転車を安全に降ろすのが容易ではなかった。特に、婦女子等では、このような作業は危険を伴うことも懸念される。また、電動アシスト自転車等では、自転車の重量が増加しているため、婦女子に限らず、このような作業が困難になっていた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされ、上ラックと下ラックに、それぞれ自転車を上下二段に収納できるようにした二段式駐輪装置にあって、上ラックの傾斜角度を小さくして自転車を乗せやすく、かつ降ろしやすくした二段式駐輪装置を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題を解決するための手段を以下のように構成している。即ち、断面形状が溝状に形成される上ラックと下ラックのそれぞれに、自転車を上下二段に収納できるようにした二段式駐輪装置であって、
自転車を乗せる際の上ラックの設置面に対する傾斜角度を小さく設定するために、下ラックを、上ラックと干渉しない退避位置に横移動自在に設けると共に、設置面に立設される支柱に対して、上ラックを、リンク機構を介して、上下方向に揺動自在に支持させたことを特徴とする。
前記自転車を乗せる際の上ラックの設置面に対する傾斜角度が15°〜25°に設定されるようにしてもよい。
自転車を乗せた上ラックを持ち上げる際の持ち上げ力を補助すると共に上ラックを固定するためのロック機能付き付勢手段を、前記上ラックと支柱の間に配設してもよい。
前記リンク機構は、支柱における上下の2位置に、それぞれ一端を回動自在に支持される第1のリンク及び第2のリンクと、該第1のリンク及び第2のリンクの他端に、それぞれ両端を回動自在に支持される第3のリンクと、からなる四辺形リンクであり、第3のリンクに、前記上ラックの前部が固定されるようにしてもよい。
前記第1のリンクの回動支点間距離と第2のリンクの回動支点間距離が等しく設定されてもよい。
前記第3のリンクの回動支点間距離が前記支柱の回動支点間距離よりも大に設定されてもよい。
前記第1のリンク、第2のリンク及び第3のリンクは、左右一対のリンク部材からなり、第3のリンク部材間に、前記上ラックの先端が固定されるようにしてもよい。
少なくとも第3のリンク部材間に、自転車の前輪が挿入されるようにしてもよい。
本発明の二段式駐輪装置は、上ラックに自転車を乗せる際には、自転車を乗せた下ラックを、上ラックと干渉しない退避位置に横移動させた状態として、リンク機構を介して支柱に支持された上ラックを下方向に降ろすことができるので、上ラックの設置面に対する傾斜角度を小さく設定することができる。これにより、婦女子等でも、自転車を上ラックに容易に乗せることができる。また、上ラックから自転車を降ろす作業も容易になる。本発明では、上ラックをリンク機構を介して支柱に支持させているので、上ラックの設置面に対する傾斜角度を小さく設定しても、上ラックの上方の収納位置への必要な高さ移動幅を充分に確保することができる。
自転車を乗せる際の上ラックの傾斜角度を15°〜25°に設定すれば、自転車を上ラックに容易に乗せることができる。また、上ラックから自転車を引き降ろす作業も容易になる。傾斜角度が15°より小さいと、自転車を乗せた上ラックを乗載位置から収納位置に持ち上げる際の労力が増加して作業性が低下する。傾斜角度が25°より大きいと、自転車を上ラックの乗載位置に乗せる際の労力が増加して作業性が低下する。
自転車を乗せた上ラックを持ち上げる際の持ち上げ力を補助すると共に上ラックを固定するためのロック機能付き付勢手段を、前記上ラックと支柱の間に配設すれば、自転車を上ラックに乗せた後、上ラックを持ち上げる際の労力が軽減されると共に、自転車を乗せた上ラックを上方の収納位置で安定に固定することができる。従って、従来必要とされていた大きな固定フレームが不要になる。
リンク機構を、支柱における上下の2位置に、それぞれ一端を回動自在に支持される第1のリンク及び第2のリンクと、該第1のリンク及び第2のリンクの他端に、それぞれ両端を回動自在に支持される第3のリンクと、からなる四辺形リンクとして、第3のリンクに、上ラックの前部を固定すれば、自転車を乗せる際の上ラックの設置面に対する傾斜角度を小さく設定して、上方の収納位置で自転車をやや前傾姿勢に保持する設定が容易となる。
第1のリンクの回動支点間距離と第2のリンクの回動支点間距離を等しくすれば、部品の共通化が可能となり製作が容易になりコストの低減化が可能になる。
第3のリンクの回動支点間距離を、前記支柱の回動支点間距離よりも大に設定すれば、上ラックの高さ移動幅を確保しやすくなる。
第1のリンク、第2のリンク及び第3のリンクを、左右一対のリンク部材で構成し、第3のリンク部材間に、前記上ラックの先端を固定するようにすれば、支柱に対して上ラックを安定性よく揺動自在に支持させることができる。
少なくとも第3のリンク部材間に、自転車の前輪を挿入させるようにすれば、上ラックに乗せた自転車の転倒を防止することができる。
(a)(b)は本発明の一実施の形態に係る二段式駐輪装置の側面図で、(a)は上ラックが乗載位置にある状態、(b)は上ラックが収納位置にある状態を示す。 (a)(b)は同二段式駐輪装置の背面図で、(a)は下ラックに乗せた自転車が上ラックと干渉する位置にある状態、(b)は下ラックと自転車を退避位置に横移動させた状態を示す。 (a)(b)は同リンク機構の斜視図で、(a)は上ラックが乗載位置にある状態、(b)は上ラックが収納位置にある状態を示す。 (a)(b)(c)は同二段式駐輪装置の側面図で、(a)は上ラックの乗載位置での傾斜角度が15°に設定された例、(b)は上ラックの乗載位置での傾斜角度が20°に設定された例、(c)は上ラックの乗載位置での傾斜角度が25°に設定された例を示す。
以下に、本発明の二段式駐輪装置の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1(a)(b)は二段式駐輪装置1の側面図を示し、この二段式駐輪装置1は、断面形状が溝状に形成される上ラック2と下ラック3のそれぞれに自転車4,5を上下二段に収納できるように構成され、図1(a)は、下ラック3に収納した自転車5を紙面背面側に退避させて、降下させた上ラック2に自転車4を乗せた状態、図1(b)は、上ラック2を上方に持ち上げて自転車4を上方に収納した状態を示す。また、図2(a)(b)は二段式駐輪装置1の正面図を示し、図2(a)は、下ラック3に収納した二点鎖線で示す自転車5が上ラック2と干渉する位置にある状態、図2(b)は、下ラック3に収納した自転車5を退避位置11に横移動させた状態を示す。
下ラック3は、その長手方向に直交する方向に設置面12上に配設されるレール6に摺動自在に乗載されて横移動自在に設けられる一方、上ラック2は、その前部がリンク機構7を介して設置面12に立設された支柱8に対して上下方向に揺動自在に支持され、自転車4を乗せるために後部が下方に傾斜する乗載位置9と、自転車4を前傾姿勢で上方に収納保持する収納位置10と、に変位自在に構成され、上ラック2に自転車4を収納する際には、下ラック3に載置されている二点鎖線で示される干渉位置にある自転車5を、図2(a)の位置から図2(b)に示す上ラック2と干渉しない退避位置11に横移動させた状態として、図1(a)に示すように、上ラック2の乗載位置9での設置面12に対する傾斜角度θを小さく、例えば15°〜25°の範囲に設定できるようにしている。
このように、上ラック2の乗載位置9での傾斜角度θを15°〜25°に設定すれば、婦女子等でも、自転車4を上ラック2に容易に乗せることができる。また、上ラック2から自転車4を降ろす作業も容易になる。傾斜角度θが15°より小さいと、自転車4を乗せた上ラック2を乗載位置9から収納位置10に持ち上げる際の労力が増加して作業性が低下する。より具体的には、傾斜角度θを小に設定すると、上ラック2の必要な高さ移動幅を確保するために、リンク機構7が大きくなる。従って、上ラック2を持ち上げる際の上ラック2の後端の揺動軌跡の前後方向の変位が大きくなるため、上ラック2を持ち上げる際の作業性乃至は操作性が低下する。傾斜角度θが25°より大きいと、自転車4を乗載位置9にある上ラック2に乗せる際の労力が増加して作業性が低下する。尚、本発明は、上ラック2の乗載位置9での傾斜角度θを上記の範囲に特定するものではなく、使用条件や環境条件等に応じて、従来の傾斜角度(50°以上)よりも緩い適切な角度に設定されてよい。
各部の構成について詳しく説明すると、リンク機構7は、支柱8における上下の2位置a,dに、それぞれ一端を回動自在に支持される第1のリンク71及び第2のリンク72と、第1のリンク71及び第2のリンク72の他端b,cに、それぞれ両端を回動自在に支持される第3のリンク73と、からなる不等辺四辺形リンクに構成され、その第3のリンク73に、上ラック2の先端が固定される。本実施の形態では、第1のリンク71の回動支点間距離(a,b)と第2のリンク72の回動支点間距離(c,d)を等しくして部品の共通化を図っている。
この第1のリンク71、第2のリンク72及び第3のリンク73は、図3(a)(b)に示すように、それぞれ左右一対のリンク部材71k,72k,73kからなり、各回動支点a,b,c,dもそれぞれ左右一対設けられる。その第3のリンク部材73k,73k間に、上ラック2の先端を挿入して溶接により固定し、支柱8に対して上ラック2を安定性よく上下方向に揺動動作させるように支持している。そして、第3のリンク部材73k,73k間に、収納位置10に収納保持された自転車4の前輪を挿入して転倒を防止できるようにしている。また、上ラック2の前部には、自転車4の前輪を落とし込むための前輪保持凹部13を形成して、自転車4を収納位置10にある上ラック2に安定な状態で保持させると共に、上ラック2を下降させる際に、自転車4の後方へのずれ移動を防ぐようにしている。
下ラック3は、図1(a)(b)、図2(a)(b)に示すように、その長手方向に直交する方向に設置面12上に配設されるレール6に摺動自在に乗載されて横移動自在に構成される。レール6には、スライダー(符号省略)が摺動自在に跨乗し、そのスライダーの上に下ラック3の略中央部分が載設固定される。その下ラック3は、自転車5の前輪が正規の位置に載置された時に、片側に若干傾斜するように自転車5を保持し、隣接する自転車5のハンドルやフロントバスケット等の出っ張り部分同士が重なり合ったり絡み合ったりすることがないように自転車5を密に収納できると共に、前述したように、自転車5が上ラック2と干渉する位置にある場合には、退避位置11に横移動させることができるように構成される。尚、本発明は、下ラック3の構成を、特定するものではなく、自転車5は、直立状態に保持されてもよく、隣接し合う同士が若干段違い状に保持されるようにしてもよく、隣接し合う同士が前後方向にシフトされるように保持されてもよい。
また、上ラック2と支柱8の間には、自転車4を乗せた乗載位置9から収納位置10に上ラック2を持ち上げる際の持ち上げ力を補助すると共に上ラック2を収納位置10で固定するためのロック機能付き付勢手段としてのロック機能付きガスシリンダ14を配設している。このロック機能付きガスシリンダ14には、任意位置でロックできるロック機能をガススプリングの機能に付加した油圧併用のガスシリンダ(例えばKYB(株)製のフリーピストン等)等を用いることができる。このようなロック機能付きガスシリンダ14を上ラック2と支柱8の間に配設することによって、自転車4を乗せた乗載位置9から収納位置10に上ラック2を持ち上げる際の持ち上げ力が補助されるため、上ラック2を持ち上げる際の労力が軽減されると共に、自転車4を乗せた上ラック2を収納位置10で安定に固定できるので、従来、支柱に横架されていた嵩高い固定フレームが不要になる。尚、この例では、ロック機能付きガスシリンダ14のシリンダ本体の基部を支柱8に枢結し、ピストンロッドの先端を上ラック2の前輪保持凹部13の下部に枢結している。
本実施の形態では、図1(a)に部分的に拡大した平面図で示すように、ロック機能付きガスシリンダ14から導出したプッシュプルケーブル15を上ラック2の後端の握り棒16の手前に設けた操作バー17に接続し、操作バー17を矢印18の方向に引くとガススプリングが作用し、操作バー17を放して矢印18と反対方向に戻すと油圧力が作用してピストンロッドが固定されるようにしている。このようなロック機能付きガスシリンダ14を用いることにより、上ラック2の持ち上げ作業と引き降ろし作業が容易になる。その操作手順について説明すると、まず、下ラック3に乗せた自転車5が上ラック2と干渉する位置にある場合には、その下ラック3を自転車5と共に退避位置11に横移動させる(図2(a)(b)参照)。次いで、収納位置10に固定されている上ラック2の握り棒16を握って操作バー17を手前に引き寄せると、上ラック2を下に降ろすことができる。その際に、ガススプリングが作用するため緩く降ろすことができる。上ラック2を乗載位置9に降ろして操作バー17を放すと、上ラック2はその位置で固定されるので、その状態で自転車4を押し上げ前輪を第3のリンク部材73k,73k間に挿入して前輪保持凹部13に落とし込む。そして、握り棒16を握って操作バー17を手前に引き寄せて上ラック2を持ち上げると、ロック機能付きガスシリンダ14の伸長限度までガススプリングの作用によって軽く持ち上げることができる。その伸長限度の位置が上ラック2の収納位置10であり、その収納位置10で操作バー17を放すと上ラック2は固定される。この状態で自転車4は上ラック2に安定に保持される。一方、自転車4を降ろす場合は、握り棒16を握り操作バー17を手前に引き寄せると、上ラック2を乗載位置9まで降ろすことができ、その際に、ガススプリングが作用するため緩く降ろすことができる。上ラック2はロック機能付きガスシリンダ14の縮長限度で乗載位置9になり、操作バー17を放すと上ラック2は固定されるため、自転車4を安全に降ろすことができる。
このようなロック機能付きガスシリンダ14に代えて、モータ付きのロック機能付き自動付勢手段として電動ジャッキ(図示省略)を用いることもできる。その場合、自転車4を乗せた乗載位置9から収納位置10に上ラック2を持ち上げる持ち上げ力と、上ラック2を収納位置10で固定する固定力と、収納位置10から乗載位置9に上ラック2を降下させる降下力と、を電動ジャッキに負担させ、人力を要することなく、上ラック2の持ち上げ動作と、上ラック2の収納位置10での固定動作と、収納位置10から乗載位置9に上ラック2を降下させる降下動作と、をボタン操作等によって自動的に行うことができる。
図4(a)〜(c)は、上ラック2の乗載位置9での設置面12に対する傾斜角度θ1〜θ3を好ましい範囲15°〜25°に設定した場合の設計例を示す。図4(a)は傾斜角度θ1=15°、図4(b)は傾斜角度θ2=20°、図4(c)は傾斜角度θ3=25°に設定した例を示す。図4(a)では、第1のリンク71の回動支点a,b間の距離L11と第2のリンク72の回動支点c,d間の距離L12は等しく、L11=L12=430mm、第3のリンク73の回動支点b,c間の距離L13=440mm、支柱8の回動支点a,d間の距離L8=406mm、乗載位置9での上ラック2の後端から支柱8の外側(前端)までの距離X1=1,884mm、上ラック2の乗載位置9での設置面12までの高さY0=100mm、収納位置10での設置面12に対する高さY1=1,307mmに設定している。上ラック2を設置面12から概ね1.3mの高さに持ち上げると、下ラック3に収納されている自転車5との干渉を避けることができる。また、上ラック2は自転車4を安定に保持するために2°程度前方下方に傾斜させている。これらの点については以下の例でも同じである。
図4(b)では、第1のリンク71の回動支点a,b間の距離L21と第2のリンク72の回動支点c,d間の距離L22は等しく、L21=L22=400mm、第3のリンク73の回動支点b,c間の距離L23=466mm、支柱8の回動支点a,d間の距離L8=406mm、乗載位置9での上ラック2の後端から支柱8の外側(前端)までの距離X2=1,846mm、上ラック2の乗載位置9での設置面12までの高さY0=100mm、収納位置10での設置面12に対する高さY2=1,304mmに設定している。図4(c)では、第1のリンク71の回動支点a,b間の距離L31と第2のリンク72の回動支点c,d間の距離L32は等しく、L31=L32=360mm、第3のリンク73の回動支点b,c間の距離L33=499mm、支柱8の回動支点a,d間の距離L8=406mm、乗載位置9での上ラック2の後端から支柱8の外側(前端)までの距離X3=1,770mm、上ラック2の乗載位置9での設置面12までの高さY0=100mm、収納位置10での設置面12に対する高さY3=1,297mmに設定している。
図4(a)〜(c)に示すように、上ラック2の乗載位置9での設置面12に対する傾斜角度θ1〜θ3を15°〜25°に設定した場合、従来よりもはるかに傾斜が緩くなるため、前述したように、婦女子等でも、自転車4を上ラック2に容易に乗せることができる。また、上ラック2から自転車4を降ろす作業も容易になる。このような設定を可能とするリンク機構7では、第3のリンク73の回動支点間距離L13〜L33を、支柱8の回動支点間距離L8よりも大に設定した不等辺な四辺形リンクとすることによって、上ラック2の乗載位置9から収納位置10への高さ移動幅(Y1−Y0)〜(Y3−Y0)を確保しやすくしている。具体的には、図4(a)〜(c)に示す例では、支柱8の回動支点間距離L8=406mmよりも、第3のリンク73の回動支点間距離L13〜L33=440mm〜499mmを大に設定することによって、上ラック2の必要な高さ移動幅(Y1−Y0)〜(Y3−Y0)=1,207mm〜1,197mmを確保している。
このようなリンク機構7では、上ラック2の乗載位置9での設置面12に対する傾斜角度θを小に設定する程、自転車4を上ラック2に乗せやすくなるが、上ラック2の必要な高さ移動幅を確保するために、第1のリンク71の回動支点間距離と第2のリンク72の回動支点間距離が大になる。従って、上ラック2の後端における揺動軌跡の前後方向への変位が大になるため、上ラック2を上げ下ろしする際の作業性乃至は操作性が低下するという問題がある。また、リンク部材71k,72kが大きくなって装置が大型化するという問題もある。一方、上ラック2の乗載位置9での設置面12に対する傾斜角度θを大に設定する程、第1のリンク71の回動支点間距離と第2のリンク72の回動支点間距離を小にできるため、上ラック2の揺動軌跡の前後方向の変位は少なくなるが、自転車4を上ラック2に乗せる際に大きな労力が必要とされ作業性乃至は操作性が低下する。このような点を考慮して、本実施の形態では、好ましい二段式駐輪装置1の例として図4(a)〜(c)に示すような設定をしているが、上記傾斜角度θ1〜θ3を得るための各リンク部材の寸法の選択幅はきわめて広く各リンク部材の設定値は上記設定値以外にも無数に存在する。言い換えれば、本発明では、リンク機構7を介して、上ラック2を支柱8に揺動自在に支持させているので、上ラック2の好ましい傾斜角度θ1〜θ3を得るための設計の自由度がきわめて高い点が大きな特徴であり、設置条件や使用条件等に応じて、リンク機構7等の最適な設計条件を適切に選択することができる。
尚、本発明の二段式駐輪装置1は、以上説明した実施の形態に限定されることなく、発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、必要に応じて、適宜、改良、変更等は自由であり、上ラック2の乗載位置9での設置面12に対する傾斜角度は15°〜25°に限定されることなく、例えば30°や35°に設定されてもよい。要するに、上ラックの乗載位置での設置面に対する傾斜角度は従来の傾斜角度(50°以上)よりも緩い適切な角度に設定されてよい。本実施の形態では、第1のリンク71の回動支点間距離と第2のリンク72の回動支点間距離を等しく設定したが、これに限定されることなく、第1のリンク71の回動支点間距離と第2のリンク72の回動支点間距離を異ならせてもよい。また、支柱8の回動支点間距離L8よりも、第3のリンク73の回動支点間距離L13〜L33を大に設定したが、これに限定されることなく、第3のリンク73の回動支点間距離を、支柱8の回動支点間距離L8と等しくしてもよいし、回動支点間距離L8よりも小に設定してもよい。要するに、本発明はリンク機構の構成を特定するものではなく、リンク機構は設置条件や使用条件に応じて適宜自由に設計されてよい。また、上ラックの前部に設ける前輪保持凹部に代えて、自転車の一部を固定するための掛止部材を上ラック上に設けてもよい。あるいは、自転車の前輪は、第3のリンク部材73k,73k間だけでなく、第1のリンク部材71k,71k間、第2のリンク部材72k,72k間、にも挿入されるようにしてもよい。
また、本発明は、ロック機能付き付勢手段やロック機能付き自動付勢手段を実施の形態に特定するものではなく、その他適宜な形式、機種が選択されてよい。例えば機械的なスプリングとロック機構を組み合わせてロック機能付き付勢手段を構成してもよい。また、本実施の形態では、ロック機能付きガスシリンダ14の縮長限度と伸長限度で上ラック2の揺動動作を乗載位置9と収納位置10で停止させるように規制しているが、機械的なストッパーをリンク機構7に組み込むことによって、上ラック2を乗載位置9と収納位置10で停止させてもよい。そのストッパーは、機械的なものの他、ソレノイド等で作動するようなものであってもよい。また、ロック機能付き付勢手段やロック機能付き自動付勢手段の配設位置は、上ラックと支柱の間に限定されることなく、例えば上ラックと設置面間に配設されてもよい。
本発明の二段式駐輪装置は、上ラックの乗載位置での設置面に対する傾斜角度を小さく設定できるので、婦女子等でも自転車を乗せやすく、かつ降ろしやすく、安全性が高いため、安全性が求められる駐輪場等に好適に適用することができる。
1 二段式駐輪装置
2 上ラック
3 下ラック
4,5 自転車
6 レール
7 リンク機構
71 第1のリンク
72 第2のリンク
73 第3のリンク
71k 第1のリンク部材
72k 第2のリンク部材
73k 第3のリンク部材
8 支柱
9 乗載位置
10 収納位置
11 退避位置
12 設置面
13 前輪保持凹部
14 ロック機能付き付勢手段(ロック機能付き自動付勢手段)
15 プッシュプルケーブル
16 握り棒
17 操作バー
18 矢印
a,b,c,d 回動支点

Claims (8)

  1. 断面形状が溝状に形成される上ラックと下ラックのそれぞれに、自転車を上下二段に収納できるようにした二段式駐輪装置であって、
    自転車を乗せる際の上ラックの設置面に対する傾斜角度を小さく設定するために、下ラックを、上ラックと干渉しない退避位置に横移動自在に設けると共に、設置面に立設される支柱に対して、上ラックを、リンク機構を介して、上下方向に揺動自在に支持させたことを特徴とする二段式駐輪装置。
  2. 前記自転車を乗せる際の上ラックの設置面に対する傾斜角度が15°〜25°に設定されることを特徴とする請求項1に記載の二段式駐輪装置。
  3. 自転車を乗せた上ラックを持ち上げる際の持ち上げ力を補助すると共に上ラックを固定するためのロック機能付き付勢手段を、前記上ラックと支柱の間に配設したことを特徴とする請求項1又は2に記載の二段式駐輪装置。
  4. 前記リンク機構は、支柱における上下の2位置に、それぞれ一端を回動自在に支持される第1のリンク及び第2のリンクと、該第1のリンク及び第2のリンクの他端に、それぞれ両端を回動自在に支持される第3のリンクと、からなる四辺形リンクであり、第3のリンクに、前記上ラックの前部が固定されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の二段式駐輪装置。
  5. 前記第1のリンクの回動支点間距離と第2のリンクの回動支点間距離を等しく設定したことを特徴とする請求項4に記載の二段式駐輪装置。
  6. 前記第3のリンクの回動支点間距離を、前記支柱の回動支点間距離よりも大に設定したことを特徴とする請求項4又は5に記載の二段式駐輪装置。
  7. 前記第1のリンク、第2のリンク及び第3のリンクは、左右一対のリンク部材からなり、第3のリンク部材間に、前記上ラックの先端が固定されることを特徴とする請求項4乃至6の何れか1項に記載の二段式駐輪装置。
  8. 少なくとも前記第3のリンク部材間に、自転車の前輪が挿入されることを特徴とする請求項7に記載の二段式駐輪装置。
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