JP6566874B2 - ブーム降下防止装置 - Google Patents

ブーム降下防止装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6566874B2
JP6566874B2 JP2016004842A JP2016004842A JP6566874B2 JP 6566874 B2 JP6566874 B2 JP 6566874B2 JP 2016004842 A JP2016004842 A JP 2016004842A JP 2016004842 A JP2016004842 A JP 2016004842A JP 6566874 B2 JP6566874 B2 JP 6566874B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
stopper body
boom
holding
cylinder device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016004842A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017125338A (ja
Inventor
克尚 三好
克尚 三好
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Logisnext Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Logisnext Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Logisnext Co Ltd filed Critical Mitsubishi Logisnext Co Ltd
Priority to JP2016004842A priority Critical patent/JP6566874B2/ja
Publication of JP2017125338A publication Critical patent/JP2017125338A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6566874B2 publication Critical patent/JP6566874B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)

Description

本発明は、産業車両のブーム降下防止装置に関するものである。
たとえば、スキッドステアローダのような、油圧式シリンダの伸縮によってブームを上下に旋回させることができる産業車両においては、ブームを所定の高さに維持したまま、車両のメンテナンスを行う場合がある。たとえば特許文献1には、ブームの降下を防止してブームを所定高さに維持するための、ブーム降下防止装置が開示されている。
特開2008−63761号公報
特許文献1に開示されたブーム降下防止装置が用いられる車両は、前後の車輪を有する車体の上部中央に運転席が設けられ、この運転席の左右両側に立フレームを有し、この立フレームの後方上部において一端が水平軸によって旋回自在に支持されるとともに他端を常時前方に傾けて設けられるブームを有し、このブームの他端において水平軸によって旋回自在に支持されたフレーム状の荷役装置を有し、この荷役装置の前方の端部において水平軸によって旋回自在に支持されたバケットを有するものである。また、伸縮自在である左右一対の油圧式のブーム傾動用シリンダが、前記立フレームと前記荷役装置との間に設けられている。ブーム傾動用シリンダは、ブームが最も下に傾いた状態で最も縮んだ状態となるように構成されている。ブーム傾動用シリンダが伸びると、ブームは、ブーム傾動用シリンダの伸びによる押力を上に逃がすようにして、旋回上昇する。逆に、ブーム傾動用シリンダが縮まると、ブームは、ブーム傾動用シリンダの縮みによる引張力を下に逃がすようにして、旋回降下する。
このような構成の車両において、先行文献1に開示されたブーム降下防止装置は、下方が開放したコ字形断面のストッパ体が、その基端が荷役装置に支持されることで基端から後ろ向きに突出する状態となって、ブームとブーム傾動用シリンダとの間に配置されるように設けられている。ストッパ体は、ブーム傾動用シリンダにおけるシリンダの径よりも幅が小さく、シリンダから出入りするシリンダロッドの径よりも幅が大きいものである。ブーム降下防止装置を作動させるには、運転者がストッパ体における後ろ向きの先端側を基端まわりに旋回降下させてその先端をシリンダの外周面に接触させる。そして運転者は、運転席での操作によりブーム傾動用シリンダを伸ばしてブームを上昇させる。すると、ブーム傾動用シリンダの伸びに伴って、ストッパ体の先端は、シリンダに接触しながらシリンダに沿って前方へ移動する。ブーム傾動用シリンダをある程度伸ばしてストッパ体の先端がシリンダの前端部を越えると、ストッパ体は、シリンダから外れることにより自重により旋回降下してシリンダの端部から伸びるシリンダロッドに外嵌りする。すると、ストッパ体の基端は荷役装置に支持され、かつ、その先端はシリンダの前端部と突き合わされたロック状態となる。このため、ブーム傾動用シリンダが縮むのを防止することができる。すなわち、ブームが降下するのを防止することができる。
しかし、前述したブーム降下防止装置の作動時において、ストッパ体の先端がシリンダに接触しながら移動する際には、ストッパ体の重みによりその接触部に生じる摩擦抵抗によって、動作を円滑に行えない場合がある。
そこで本発明は、円滑に動作することが可能なブーム降下防止装置を得ることを目的とする。
この目的を達成するため本発明のブーム降下防止装置は、
シリンダ装置の伸びによって上昇しシリンダ装置の縮みによって降下して傾き動作されるブームと、このブームに基端が連動連結されて前記シリンダ装置の縮みを防止し得るストッパ体と、を備える産業車両のブーム降下防止装置であって、
前記ストッパ体は、前記シリンダ装置が縮んだ状態のときに先端が前記シリンダ装置のシリンダの外周面に接触するものであり、
前記ストッパ体は、前記シリンダ装置が伸びた状態のときに先端がシリンダロッドに外嵌りし前記シリンダの端部に接触するものであることで、シリンダ装置の縮みを防止し得るものであり、
前記ストッパ体における前記シリンダの外周面との接触部分に、前記シリンダ装置の伸縮によって移動するストッパ体の移動に合わせて前記シリンダ装置の軸方向に真っ直ぐ回転する回転体を設けた、
ことを特徴とする。
本発明によれば、ストッパ体におけるシリンダの外周面との接触部分に設けた回転体が、シリンダ装置の伸縮によるストッパ体の移動に合わせて回転するので、この接触部分における摩擦抵抗を低減させることができ、ブーム降下防止装置を円滑に動作させることができる。
また、本発明は、そのストッパ体に、ストッパ体が外嵌り状態から外れる方向に動くのを規制してストッパ体の外嵌り状態を維持する保持部材が設けられるのが好ましい。これによれば、ストッパ体を保持することによりストッパ体の外嵌り状態を維持することができるので、シリンダ装置の縮みを防止してブームの降下を確実に防止することができる。
本発明の実施の形態に係るブーム降下防止装置を具備する産業車両の側面図である。 同ブーム降下防止装置の立体図である。 摩擦低減ローラとシリンダとの接触状態を示す図である。 ストッパ体とシリンダロッドとの位置関係を示す図である。 保持ピンが保持クリップに保持されている様子を示す図である。 ブーム降下防止装置を作動させるときの側面図である。 図6の状態からストッパ体を旋回降下させた時の側面図である。 図7の状態からブーム傾動用シリンダを伸ばしたときの側面図である。 図8の状態からブーム傾動用シリンダをさらに伸ばしてストッパ体がシリンダロッドに外嵌りしたときの側面図である。 図9の状態からブーム傾動用シリンダを縮めてストッパ体に保持ピンを差し込んだときの側面図である。 保持ピンを保持クリップに収納するときの様子を示す図である。 図10の状態から収納スプリングを有効状態としたときの側面図である。 図12の状態からブーム傾動用シリンダを伸ばしてストッパ体がシリンダロッドから外れたときの側面図である。 保持ピンを保持クリップから離脱させるときの様子を示す図である。 図13の状態からブーム傾動用シリンダを最も縮めたときの側面図である。
図1に示すように、ブーム降下防止装置1が用いられる車両は、左右一対の前輪3および左右一対の後輪4を有する車体2の上部中央に運転席5が設けられ、この運転席5の左右両側にそれぞれ前後方向に設けられる立フレーム6を有し、これらの立フレーム6の後端部上側において後端部が水平軸96によって旋回自在に支持される左右一対のブーム7を有し、このブーム7の前端部において水平軸97によって旋回自在に支持されたフレーム状の荷役装置8を有し、この荷役装置8の前端部において水平軸98によって旋回自在に支持されたバケット9を有するものである。また、立フレーム6の後部と荷役装置8の後端部とに、伸縮自在である左右一対の油圧式のブーム傾動用シリンダ10の前端部および後端部のそれぞれが、水平軸99、100によってそれぞれ旋回自在に支持されている。ブーム傾動用シリンダ10は、シリンダ11とこのシリンダ11から出入り自在のシリンダロッド12とを具備している。ブーム傾動用シリンダ10は、シリンダロッド12がシリンダ11から出入りすることで伸縮する構成となっており、最も縮んだ状態でブーム7を最も下に傾いた状態にさせることができる。
ブーム傾動用シリンダ10が伸びると、ブーム7は、ブーム傾動用シリンダ10の伸びによる押力を上に逃がすようにして、旋回上昇する。逆に、ブーム傾動用シリンダ10が縮まると、ブーム7は、ブーム傾動用シリンダ10の縮みによる引張力を下に逃がすようにして、旋回降下する。
荷役装置8の後端部には、細長い形態のストッパ体13の基端が設けられている。すなわち、ストッパ体13は、その基端が、ブーム傾動用シリンダ10を支持しているのと同じ水平軸99によって荷役装置8に上下に旋回自在に連結支持され、水平軸99における基端の位置から車体2の後方側に向かって配置され、その先端に、回転体としての摩擦低減ローラ27を有している。
ブーム降下防止装置1を作動させるには、ブーム7に引っ掛けられるなどによりブーム7に沿って配置されていたストッパ体13の先端側を自重により旋回降下させて、摩擦低減ローラ27をシリンダ11の外周面に接触させる。ストッパ体13の自重により摩擦低減ローラ27をシリンダ11の外周面に接触させたまま、ブーム7を上昇させるためにブーム傾動用シリンダ10を伸ばす。すると、ストッパ体13の基端は荷役装置8で支持されており、かつ、シリンダロッド12がシリンダ11から出ることによりブーム7とともにストッパ体13を押し上げるので、シリンダ11の外周面に接触する摩擦低減ローラ27は回転しながらシリンダ11の外周面を伝ってシリンダ11の基端側へと移動する。詳細は後述するが、ブーム傾動用シリンダ10をさらに伸ばして、摩擦低減ローラ27がシリンダ11の前端部を越えたとき、摩擦低減ローラ27がシリンダ11から外れることにより、ストッパ体13は自重により旋回降下し、シリンダロッド12に外嵌りする。
同様に詳細は後述するが、ストッパ体13がシリンダロッド12に外嵌りすると、ストッパ体13の先端とシリンダ11の前端部とが突き合わされる。このとき、ストッパ体13の基端は荷役装置8において支持されているので、荷役装置8とシリンダ11の前端部との間にストッパ体13が挟み込まれることになり、
これによりブーム傾動用シリンダ10が縮むのを妨げることができる。すなわち、ブーム7の降下を防止することができる。
図2に示すように、ストッパ体13は、下方が開放されたコ字断面の長尺材であり、その基端部が荷役装置8を左右方向から挟み込むように配置されて、水平軸99によって荷役装置8に旋回自在に支持されている。
ストッパ体13の左右方向の幅は、シリンダ11の径よりも小さく、シリンダロッド12の径よりも大きく形成されている。これにより、ストッパ体13は、図3(a)に示すようにシリンダ11に外嵌りすることがない一方で、図4に示すようにシリンダロッド12に外嵌りすることができる。
図2および図3(a)に示すように、ストッパ体13の先端部に設けられた一対の摩擦低減ローラ27、27は、それぞれ回転軸28を介して取付ブラケット25に支持されている。
取付ブラケット25は、L字形状に形成されており、ストッパ体13の先端部における下端の左右両側面のそれぞれからストッパ体13の幅方向の斜め下方に突き出すようにして設けられている。取付ブラケット25の基端部とストッパ体13との接合部は、上下方向の縦長接合部26を構成している。
図3(a)に示すように、回転軸28は、摩擦低減ローラ27とシリンダ11の外周面との接触位置における接線と平行となるように設けられている。これにより、摩擦低減ローラ27は、シリンダ11の軸方向に真っ直ぐ回転することができる。
図2に示すように、ストッパ体13における取付ブラケット25が設けられている位置から先端側にかけては、切り欠き構造の接触防止部29が形成されている。これにより、図3に示すように摩擦低減ローラ27がシリンダ11の外周面に接触したとき、ストッパ体13の先端下部がシリンダ11に接触するのを防止することができる。すなわち、摩擦低減ローラ27のまわりに空間をもたせて、摩擦低減ローラ27のみをシリンダ11の外周面に接触させることができる。
ストッパ体13の両側面にはピン孔32が貫通状態で設けられている。図2に示す状態においては、このピン孔32に対して抜き差し自在の保持ピン30がストッパ体13の両側面を貫いて設けられている。
図4に示すように、保持ピン30は、L字状に加工された棒材にて構成されている。ストッパ体13がシリンダロッド12に外嵌りした後、ピン孔32に保持ピン30のピン部30aを差し込むことで、シリンダロッド12を下方で支持することができ、これにより、ストッパ体13がシリンダロッド12から上方に外れることを防止することができる。
図2に示すように、保持ピン30のピン部30aを抜き差しする側のピン孔32の近傍には、保持ピン30のハンドル部30bを保持し得る板バネ体にて構成された保持クリップ31が設けられている。図5に示すように、保持クリップ31は、その一端がボルトBによりストッパ体13に固定されており、その一端に連続してストッパ体13よりも外方向に突き出す山型の保持部31aを有し、保持部31aから連続してストッパ体13を抑え込む方向に力を作用させる接触部31bを有し、接触部31bから連続してストッパ体13の外方向に曲げて形成される案内部31cを有している。
図2、図4、図9に示すように、ストッパ体13の先端部における天部の内面には、シート状のロッド緩衝ラバー24が貼り付けられている。これにより、ストッパ体13が旋回降下してシリンダロッド12に外嵌りする際の、ストッパ体13の天部とシリンダロッド12との接触により生じる衝撃を和らげることができる。
図2に示すように、ストッパ体13の長手方向の中央部下端には、ストッパ体13の先端にいくに従ってストッパ体13の上面方向に傾斜する絞り部14が形成されている。これにより、ストッパ体13の先端部の上下幅が、ストッパ体13の基端部の上下幅よりも小さいものとなっている。ストッパ体13の先端部の上下幅を小さくすることで、シリンダロッド12の伸長により摩擦低減ローラ27がシリンダ11の先端から外れて旋回降下する際の降下幅を小さくすることができる。すなわち、前述したストッパ体13がシリンダロッド12に外嵌りする際の衝撃を小さくすることができる。
ストッパ体13の上面には、ガイド孔17を有する左右一対のスプリングガイド16が設けられている。スプリングガイド16は、その後端部に、扇状に切り欠く引掛部18を有している。両スプリングガイド16どうしの間には、収納スプリング19が設けられている。収納スプリング19は、その前端部がブーム7に設けられた引掛片7aと連結されており、その後端部が可動フック20と連結されている。可動フック20は、その一端部21がスプリングガイド16のガイド孔17にはまり込んでおり、このガイド孔17から外れることがなく、かつ、ガイド孔17に沿って往復自在とされている。可動フック20は、その他端部に、環状部22を有している。環状部22は、スプリングガイド16の引掛部18に引っ掛かることができる。また、環状部22は、ブーム7に設けられた収納引掛片7bに引っ掛かることができ、これにより、ブーム降下防止装置1をブーム7に装着することができる。
ストッパ体13における環状部22と干渉する位置には、すなわち環状部22を引掛部18や収納引掛片7bに引っ掛けたときにおけるこの環状部22に対応する位置には、シート状の緩衝ラバー23が貼り付けられている。これにより、環状部22との干渉によってストッパ体13が傷付くのを防止することができる。
ストッパ体13の上面における基端部側には、平面視U字状に切り欠かれた干渉防止切り欠き15が設けられている。これにより、ストッパ体13と荷役装置8とが干渉するのを防止することができる。
次に、ブーム降下防止装置1の動作の説明をする。
通常の状態においては、図2に示すように、ストッパ体13はブーム7に装着されている。その状態からブーム7を上昇させるのであるが、そのときに、図6において実線で示すように、保持ピン30がピン孔32から引き抜かれている状態で、図7に示すように可動フック20の環状部22を収納引掛片7bから外してストッパ体13を旋回降下させ、摩擦低減ローラ27とシリンダ11の外周面とを接触させる。このとき、接触防止部29により摩擦低減ローラ27のまわりに空間をもたせているので、ストッパ体13とシリンダ11の外周面とは互いに接触することがなく、確実に、摩擦低減ローラ27のみをシリンダ11の外周面に接触させることができる。また、可動フック20は、スプリングガイド16のガイド孔17に沿ってこのガイド孔17の前方に移動するので、収納スプリング19は伸びていない状態である。すなわち、収納スプリング19は引張力を作用させていない無効状態である。
図3に示すように、摩擦低減ローラ27がシリンダ11の外周面に接触している状態における、ストッパ体13の自重による負担は、摩擦低減ローラ27を伝って取付ブラケット25の基端部にかかる。このとき、前述のように、取付ブラケット25は斜め下方に突き出して設けられているので、図3(b)にベクトル表示するように、前記負担を取付ブラケット25が縮む方向に分散させることができる。一般的に材料は、曲げ方向に対する力に弱い一方で、伸縮方向に対する力に強いので、前記負担を取付ブラケット25が縮む方向に分散することで、取付ブラケット25を水平方向などに配置する場合と比べて、取付ブラケット25の破損を防止することができる。さらに、取付ブラケット25は、縦長接合部26を介して、縦長面でストッパ体13と接合している。この縦長接合部26は前記曲げ方向に対する力に対して強く、これによっても取付ブラケット25の破損を防止することができる。
図7に示すように、摩擦低減ローラ27をシリンダ11の外周面に接触させた後は、運転席で操作することにより、ブーム傾動用シリンダ10を伸ばす。ストッパ体13の基端部は荷役装置8で支持されており、かつ、シリンダロッド12がシリンダ11から出ることによりブーム7とともにストッパ体13を押し上げるので、摩擦低減ローラ27は、図8に示すように、シリンダ11の外周面を伝ってシリンダ11の前端部へと移動する。このとき、摩擦低減ローラ27が回転することで摩擦低減ローラ27とシリンダ11の外周面との接触部に生じる摩擦を低減することができる。したがって、ブーム降下防止装置1を円滑に動作させることができる。
図9に示すように、摩擦低減ローラ27がシリンダ11の前端部を越えて移動したときは、摩擦低減ローラ27がシリンダ11から外れてストッパ体13がその自重により旋回降下する。ストッパ体13は旋回降下することによりシリンダロッド12に外嵌りする。このとき、図9に示すように、ストッパ体13の先端部とシリンダ11の先端部との間には隙間が生じる。そして、このとき、シリンダロッド12はストッパ体13の天部の内面に設けられたロッド緩衝ラバー24に接触するので、ストッパ体13の外嵌り時にストッパ体13の天部とシリンダロッド12とに生じる衝撃を、和らげることができる。さらに、絞り部14により、ストッパ体13の基端部の上下方向の長さを長く保ったうえで、その先端部の上下方向の長さが短くされているので、ストッパ体13が旋回降下する距離を小さくすることができる。すなわち、前記衝撃を小さくすることができる。これらロッド緩衝ラバー24が奏する効果と絞り部14が奏する効果とが相俟って、前記衝撃を一層和らげることができる。なお、絞り部14によりストッパ体13の基端部の上下方向の長さを長く保つことで、旋回支点であることにより負担のかかり易い基端部を、頑丈にすることができる。
図10に示すように、ブーム傾動用シリンダ10を縮めることで、前述したストッパ体13の先端部とシリンダ11の先端部との間に生じた隙間を埋めて、両者を突き合わせる。このとき、ストッパ体13の先端部とシリンダ11の先端部とが突き合わされているうえ、ストッパ体13の基端部は荷役装置8で支持されているので、ブーム傾動用シリンダ10がこれ以上縮むのを防止するロック状態となる。
この後に、図10に示すように、保持ピン30のピン部30aをピン孔32に差し込むことで、図4に示すようにストッパ体13に貫通させてシリンダロッド12を下方で支持する。これにより、ストッパ体13がシリンダロッド12から上方に外れるのを防止することができ、ロック状態を維持することができる。
ピン部30aをピン孔32に差し込んだ保持ピン30は、そのハンドル部30bをストッパ体13の側面に設けられた保持クリップ31の保持部31aに収納する。これにより、保持ピン30がピン孔32から抜けるのを防止して、ロック状態を強固に維持することができる。この図10の状態において、車両のメンテナンス等を行うことができ、ブーム7が誤って降下することのない安全な作業を行うことができる。
保持クリップ31によって保持ピン30を保持するには、図11に示すように、保持ピン30のピン部30aをピン孔32に差し込んだ後、そのハンドル部30bを持ってこれを保持クリップ31の案内部31cに押し当てる。ハンドル部30bをさらに押し込むと、保持クリップ31はストッパ体13の外方向に撓んで持ち上がり、その持ち上がった隙間からハンドル部30bを保持部31aに収納する。保持ピン30が保持部31aに収納されると、保持クリップ31は、撓んだ状態から元に戻り、保持ピン30のハンドル部30bを抑え込む。これにより、保持ピン30が保持クリップ31に保持され、ピン孔32からの離脱が防止される。
メンテナンス等の作業が終われば、ブーム降下防止装置1のロック状態を解除する。
図12に示すように、環状部22を持って、可動フック20をガイド孔17に沿わせながら収納スプリング19を後方に引張り、前記環状部22をスプリングガイド16の引掛部18に引っ掛ける。こうすることで、収納スプリング19を伸びた状態にすることができる。すなわち、収納スプリング19を、引張力を作用させる有効状態とすることができる。このとき、ストッパ体13には、収納スプリング19によってブーム7の方向に引き寄せられる力が作用している。
図13に示すように、保持ピン30を抜き、その後運転席で操作することにより、ブーム傾動用シリンダ10を伸ばす。このとき、ストッパ体13には、シリンダ11による長さ方向の圧縮力が作用しなくなるので、ストッパ体13は、収納スプリング19の引張力によって旋回上昇し、シリンダロッド12から外れる。
保持ピン30をピン孔32から抜くには、図14に示すように、保持部31aに収納されている保持ピン30のハンドル部30bを持って、案内部31cの方向に押し込む。すると、保持クリップ31はハンドル部30bに押されてストッパ体13の外方向に撓んで持ち上がり、その持ち上がった隙間から保持ピン30を離脱させることができる。保持ピン30を保持クリップ31から離脱させた後は、保持ピン30は保持クリップ31に保持されていない状態であるので、保持ピン30をピン孔32からそのまま抜くことができる。
図15に示すように、ブーム傾動用シリンダ10を最後まで縮める。
再び、図6に示すように、可動フック20の環状部22をブーム7に設けられた収納引掛片7bに引っ掛けることで、ブーム降下防止装置1をブーム7に装着する。その後に、図6において仮想線で示すように、保持ピン30をピン孔32に差し込むとともに保持クリップ31によって保持する。
1 ブーム降下防止装置
7 ブーム
10 ブーム傾動用シリンダ
11 シリンダ
12 シリンダロッド
13 ストッパ体
16 スプリングガイド
20 可動フック
27 摩擦低減ローラ(回転体)
30 保持ピン
31 保持クリップ

Claims (2)

  1. シリンダ装置の伸びによって上昇しシリンダ装置の縮みによって降下して傾き動作されるブームと、このブームに基端が連動連結されて前記シリンダ装置の縮みを防止し得るストッパ体と、を備える産業車両のブーム降下防止装置であって、
    前記ストッパ体は、前記シリンダ装置が縮んだ状態のときに先端が前記シリンダ装置のシリンダの外周面に接触するものであり、
    前記ストッパ体は、前記シリンダ装置が伸びた状態のときに先端がシリンダロッドに外嵌りし前記シリンダの端部に接触するものであることで、シリンダ装置の縮みを防止し得るものであり、
    前記ストッパ体における前記シリンダの外周面との接触部分に、前記シリンダ装置の伸縮によって移動するストッパ体の移動に合わせて前記シリンダ装置の軸方向に真っ直ぐ回転する回転体を設けた、
    ことを特徴とするブーム降下防止装置。
  2. ストッパ体に、ストッパ体が外嵌り状態から外れる方向に動くのを規制してストッパ体の外嵌り状態を保持する保持部材を設けた、
    ことを特徴とする請求項1に記載のブーム降下防止装置。
JP2016004842A 2016-01-14 2016-01-14 ブーム降下防止装置 Active JP6566874B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016004842A JP6566874B2 (ja) 2016-01-14 2016-01-14 ブーム降下防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016004842A JP6566874B2 (ja) 2016-01-14 2016-01-14 ブーム降下防止装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017125338A JP2017125338A (ja) 2017-07-20
JP6566874B2 true JP6566874B2 (ja) 2019-08-28

Family

ID=59364759

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016004842A Active JP6566874B2 (ja) 2016-01-14 2016-01-14 ブーム降下防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6566874B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019005356A (ja) * 2017-06-27 2019-01-17 株式会社三洋物産 遊技機
JP2019005355A (ja) * 2017-06-27 2019-01-17 株式会社三洋物産 遊技機

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4043253A (en) * 1976-07-02 1977-08-23 Clark Equipment Company Boom cylinder stop for the lift cylinders of a skid steer vehicle
KR970003777Y1 (ko) * 1994-12-23 1997-04-23 대우중공업 주식회사 스키드 스티어 로더용 붐 고정장치
JP3808813B2 (ja) * 2002-08-21 2006-08-16 株式会社竹内製作所 作業用車両のアーム倒伏動規制装置
JP2008151321A (ja) * 2006-12-20 2008-07-03 Hitachi Constr Mach Co Ltd シリンダ保護具
JP4833000B2 (ja) * 2006-09-05 2011-12-07 Tcm株式会社 ブーム降下防止装置
US20130330161A1 (en) * 2012-06-08 2013-12-12 Caterpillar SARL LLC Locking mechanism for lift arm assembly

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017125338A (ja) 2017-07-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8684198B2 (en) Working machine
JP6566874B2 (ja) ブーム降下防止装置
KR101188734B1 (ko) 굴삭기용 리프트 장치
JP4840256B2 (ja) カウンタバランス型クレーン
JP5227817B2 (ja) ロープ外れ止め装置
JP2018154201A5 (ja)
JP5227878B2 (ja) 二段式駐輪装置
JP4494287B2 (ja) 発電機搭載作業機械
KR101929178B1 (ko) 지브 연결 구조
JP5430103B2 (ja) リーチ式フォークリフト
JP6180792B2 (ja) 伸縮ブーム
JP2008063761A (ja) ブーム降下防止装置
JP2020069911A (ja) バッテリーキャリア
JP2008291541A (ja) 建設機械
JP6886863B2 (ja) 軌道走行式機械のレールクランプ装置
JP6712970B2 (ja) 車両用突入防止装置
JP2013218936A (ja) バッテリケース吊下げ具
JP2008038502A (ja) 作業用走行車
JP5091498B2 (ja) チルト式キャビンのストッパ構造
JP6540653B2 (ja) 作業機械におけるシリンダ固定装置、および、作業機械におけるシリンダ固定方法
JP3370603B2 (ja) スタビライザ装置
JP5946102B2 (ja) フォークリフトの電動式ティルト装置
JP5575038B2 (ja) バックホーのスタビライザ
JP6945422B2 (ja) マルチ移植機
JP2018122973A (ja) フォークリフト

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20180201

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20180201

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180413

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180508

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181016

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190702

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190628

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190711

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190730

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190730

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6566874

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150