JP2010240060A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】光源の光を効率よく有効に利用して、より明るい発光を可能とし、遊技者に印象的な発光効果を与えることが可能な回転灯装置を備えた遊技機を提供する。
【解決手段】第1反射部材310と第2反射部材320を、第1の反射面311と前記第2の反射面321が、光源301を挟んで対向した状態で回動するようにし、第2の反射面321を、光源からの光を前記第1の反射面311へと反射させるよりも遊技機外部へと反射させるのが困難な形状に形成し、第1の反射面311を、光源301からの光と第2の反射面321により反射された反射光を遊技機外部に向けて反射可能な形状に形成して回転灯装置300を構成し、遊技盤5に設けて遊技機1を構成した。
【選択図】図7

Description

本発明は、回転灯装置を有する遊技機に関する。
従来、遊技盤に回転灯装置を設けたパチンコ遊技機が公知である(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の回転灯装置は、発光体の周囲を旋回して発光体の光を反射する反射体と、反射体を回転させる駆動手段とを有するものである。
特開2004−73325号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の回転灯装置は、反射体が光源の周囲を回転して発光するものであるが、反射体に向かう光は光源の一部の光が利用されているのにすぎず、光源の光を有効に利用しているものではないという問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたもので、光源の光を効率よく有効に利用して、より明るい発光を可能とし、遊技者に印象的な発光効果を与えることが可能な回転灯装置を備えた遊技機を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明遊技機は、請求項1に記載のように、
光を照射する光源と、
前記光源からの光に臨み、該光の照射方向と交差する方向に光を反射する反射面を有する反射部材と、
前記光源の光を遊技機外部に回転照射するように、前記反射部材が前記光源の周囲を回動するように駆動させる駆動手段と、を備える回転灯装置が設けられた遊技機であって、
前記光源は、少なくとも前記反射面に向かって光を照射可能となるように配置され、
前記反射部材は、前記光源からの光を反射可能な第1の反射面を有する第1反射部材と、前記第1の反射面よりも小さい面積であって前記光源からの光を反射可能な第2の反射面を有する第2反射部材とから構成され、
前記第1反射部材及び前記第2反射部材は、前記第1の反射面と前記第2の反射面が、前記光源を挟んで対向し、前記光源に対して反射面を向けた状態で前記光源の周囲を回動するように形成され、
前記第2の反射面は、前記光源からの光を前記第1の反射面へと反射させるよりも前記光源からの光を遊技機外部へと反射させるのが困難な形状に形成され、前記第1の反射面は、前記光源からの光と前記第2の反射面により反射された反射光を遊技機外部に向けて反射可能な形状に形成されていることを要旨とするものである。
また本発明遊技機は、請求項2に記載のように、請求項1に係り、前記第1の反射面は、前記光源に近い部分に対し前記光源に遠い部分が前記第2反射部材側に向かって突出した曲面で形成されていることを要旨とするものである。
また本発明遊技機は、請求項3に記載のように、請求項1又は2に係り、前記第2の反射面が、前記光源に遠い部分に対し前記光源に近い部分が前記第1反射部材側に近くなる傾斜面として形成されていることを要旨とするものである。
また本発明遊技機は、請求項4に記載のように、請求項1〜3のいずれか1項に係り、前記第1の反射面の少なくとも一部が、前記反射部材の回動中心を超えて前記第2反射部材の少なくとも一部を覆う位置まで突出させて形成されていることを要旨とするものである。
また本発明遊技機は、請求項5に記載のように、請求項1〜4のいずれか1項に係り、前記第2の反射面が、前記第1の反射面よりも前記光源に近い位置に配置されていることを要旨とするものである。
また本発明遊技機は、請求項6に記載のように、請求項1〜5のいずれか1項に係り、前記第1反射部材及び前記第2反射部材は、略中央に開口部が設けられ回転駆動が可能な回転板に取り付けられ、
前記光源は、前記開口部内方であって前記回転板の開口部の開口縁に対して下方に配置されて、前記開口部を介して光を発するように形成され、
前記第2の反射面が前記開口部内方に突出するように配置されていることを要旨とするものである。
また本発明遊技機は、請求項7に記載のように、請求項6に係り、前記第1の反射面が遊技機正面側を向いた位置では、前記第2反射部材が前記光源の発光部分を覆わない位置まで開口部内方に突出していることを要旨とするものである。
また本発明遊技機は、請求項8に記載のように、請求項6又は7に係り、前記第1の反射面及び前記第2の反射面は、回転方向左右が前記開口部に向かって凹に湾曲した曲面に形成されていると共に、前記第2の反射面は前記開口部の開口縁に沿った形状で湾曲していることを要旨とするものである。
また本発明遊技機は、請求項9に記載のように、請求項1〜8のいずれか1項に係り、前記光源の中心が、前記反射部材の回動軸に対し偏心していることを要旨とするものである。
また本発明遊技機は、請求項10に記載のように、請求項1〜9のいずれか1項に係り、前記第1の反射面が遊技機正面側を向いた位置では、前記光源の中心が前記反射部材の回転軸に対し前記第1の反射面側になるように配置されていること要旨とするものである。
また本発明遊技機は、請求項11に記載のように、請求項1〜10のいずれか1項に係り、前記光源が複数の発光体から構成されていることを要旨とするものである。
また本発明遊技機は、請求項12に記載のように、請求項1〜11のいずれか1項に係り、前記光源が発光ダイオードであることを要旨とするものである。
また本発明遊技機は、請求項13に記載のように、請求項1〜12のいずれか1項に係り、前記光源が3個以上の発光体から構成され、遊技機後方側の発光体の数が、遊技機前方側の発光体の数よりも多くなるように、発光体が配置されていることを要旨とするものである。
また本発明遊技機は、請求項14に記載のように、請求項1〜13のいずれか1項に係り、前記回転灯装置が回転駆動を停止した際に、前記第1の反射面が遊技機正面を向いた位置で停止するように形成されていることを要旨とするものである。
また本発明遊技機は、請求項15に記載のように、請求項1〜14のいずれか1項に係り、前記第1の反射面と前記第2の反射面は、前記第1の反射面により反射された反射光の少なくとも一部と、前記第2の反射面により反射された反射光の少なくとも一部とが交差するように屈曲されていることを要旨とするものである。
請求項1の本発明遊技機は、前記反射部材は、前記光源からの光を反射可能な第1の反射面を有する第1反射部材と、前記第1の反射面よりも小さい面積であって前記光源からの光を反射可能な第2の反射面を有する第2反射部材とから構成され、前記第1反射部材及び前記第2反射部材は、前記第1の反射面と前記第2の反射面が、前記光源を挟んで対向し、前記光源に対して反射面を向けた状態で前記光源の周囲を回動するように形成され、前記第2の反射面は、前記光源からの光を前記第1の反射面へと反射させるよりも前記光源からの光を遊技機外部へと反射させるのが困難な形状に形成され、前記第1の反射面は、前記光源からの光と前記第2の反射面により反射された反射光を遊技機外部に向けて反射可能な形状に形成されていることにより、光源から発せられる光のうち、第1反射部材と反対方向に照射される光を第2反射部材により第1反射部材に集光させ易くなるため、第1反射部材は多彩な光を反射可能となり、第1反射部材による多彩な反射光を利用した回転閃光を遊技機外部に照射させることが可能となる。
また第2反射部材を小さく形成することが可能であり、第2反射部材が第1反射部材による反射光が遊技機外部へ照射される際の妨げとなり難くすることができる。
請求項2の本発明遊技機は、第1の反射面は、前記光源に近い部分に対し前記光源に遠い部分が前記第2反射部材側に向かって突出した曲面で形成されているため、第2の反射面により反射された反射光を第1の反射面によってより反射し易くすることができる。
請求項3の本発明遊技機は、第2の反射面が、前記光源に遠い部分に対し前記光源に近い部分が前記第1反射部材側に近くなる傾斜面として形成されているので、第1の反射面により反射された反射光をさらに第2の反射面により第1の反射面に向けて反射させ易くすることが可能となる。
請求項4の本発明遊技機は、前記第1の反射面の少なくとも一部が前記反射部材の回動中心を越えて前記第2反射部材の少なくとも一部を覆う位置まで突出させて形成されているため、第2の反射面により反射された反射光を第1の反射面により反射させ易くすることができる。
請求項5の本発明遊技機は、第2の反射面が第1の反射面よりも光源に近い位置に配置されるため、第2の反射面を第1の反射面よりも光源からの光を強く受け易くすることが可能となる。
請求項6の本発明遊技機は、回転板に開口部を設け、開口部を介して光源の光を発するようにすると共に第2の反射面が開口部内方に突出するよう形成されているので、光源との距離が縮まり光源からの光を反射させ易くなる。
更に請求項6の本発明遊技機は、第2の反射面が開口部の開口の一部を覆うことができるので光源を隠すことが可能となり、遊技者から光源を視認し難くして回転灯装置の見栄えを良くすることができる。
更に請求項6の本発明遊技機は、回転板の開口部内方に第2の反射面が突出するよう形成されているので、光源からの光を、より第1の反射面に向かうようにすることができる。更に光源が、前記開口部内方であって前記回転板の開口縁に対し下方に配置されているため、光源が反射部材による反射の妨げとなることを抑制可能となる。
請求項7の本発明遊技機は、第1の反射面が遊技機正面側を向いた位置では、第2反射部材が光源の発光部分を覆わない位置まで開口部内方に突出していることにより、回転閃光が遊技盤正面に向けて発せられる場合に第2反射部材が回転閃光の照射の妨げとなり難く構成できると共に、回転閃光が遊技機正面側に発せられる場合とそれ以外の方向に発せられる場合とで回転閃光を変化させることが可能となり、閃光が回転しているということを遊技者に認識させ易くすることができる。
請求項8の本発明遊技機は、第2の反射面は光源から照射された光を第1の反射面に向けて反射し易くなると共に、第1の反射面は第2の反射面によって反射された反射光を、拡散を抑えながら反射させることができる。
請求項9の本発明遊技機は、光源の中心が、反射部材の回動軸に対し偏心していることにより、回転による反射部材の変位に応じて反射光が変化するため、多彩な回転閃光を発生させることができる。
請求項10の本発明遊技機は、第1の反射面が遊技機正面側を向いた位置では、光源の中心が反射部材の回転軸に対し第1の反射面側にあるため、第1の反射面が遊技機正面側を向いた位置において第1の反射面がより光を反射し易くすることができる。
請求項11の本発明遊技機は、光源が複数の発光体から構成されているので、光源を回動軸に対し偏心して配置したり、遊技機前方側と後方側で光源の数を変えて回転閃光が変化するようにしたりするのが、容易に行える。
請求項12の本発明遊技機は、光源に発光ダイオードを用いることで、電球を用いた場合と比較して寿命が長く、電球交換作業が少なくなり、消費電力が小さく、設置スペースも小さく済む。
請求項13の本発明遊技機は、光源に3個以上の発光体を用い、遊技機後方側の発光体の数が、遊技機前方側の発光体の数よりも多くなるように構成したことにより、第1反射部材が遊技者側を向いた時に光源からの光をより多く反射させることができる。
請求項14の本発明遊技機は、回転灯装置が回転駆動を停止した際に、第1の反射面が遊技機正面を向いた位置で停止するように形成されているので、回転開始時は常に第1の反射面が遊技者を向いた状態で回転駆動を開始するため、遊技者に視認され易い状態で回転閃光の照射を開始することが可能となる。その結果、遊技者が回転灯装置の動作に気付き易くすることができ、遊技者が回転灯装置の動作に気付かないことにより遊技上の演出効果が損なわれるのを防止することができる。
請求項15の本発明遊技機は、第1の反射面と第2の反射面の夫々の反射光の少なくとも一部が交差するため、より変化に富んだ多彩な回転閃光を照射することが可能となる。
図1は本発明遊技機の実施例を示す正面図である。 図2は図1の遊技機の背面図である。 図3は図1の遊技機を背面側から見た分解斜視図である。 図4は図1の遊技盤の斜視図である。 図5は回転灯装置の正面図である。 図6は図5の回転灯装置の遊技盤面に露出している部分を示す斜視図である。 図7は図5の回転灯装置のA−A断面図である。 図8は図5の回転灯装置を斜め上方から見た斜視図である。 図9は図5の回転灯装置を右側から見た斜視図である。 図10(a)は図5の回転灯装置の反射部材を180度回転させた状態を示す正面図であり、同図(b)は同図(a)を後側から見た斜視図である。 図11は図5の分解斜視図である。 図12は図11を下方から見た分解斜視図である。 図13は駆動手段と回転板を下方から見た斜視図である。 図14(a)は第1反射部材と回転板と台座を示す正面図であり、(b)は(a)のB−B断面図である。 図15(a)は第1反射部材と回転板と台座を示す正面図であり、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は(a)のB−B断面図、(d)は(a)のC−C断面図である。 図16(a)は第2反射部材の外観を示す斜視図であり、同図(b)は(a)のB−B断面図である。 図17は回転灯装置のグローブを除いた上面図であり、(a−1)は第1反射部材の第1の反射面が正面を向いた状態を示し、(a−2)は(a−1)の第1反射部材を除いた状態を示し、(b−1)は(a−1)の第2反射部材を除いた状態を示し、(b−2)は(b−1)の第1反射部材を除いた状態を示す。 図18(a−1)〜(b−2)は、それぞれ図17(a−1)〜(b−2)の反射部材が初期位置から180度回動して第1の反射面が遊技機裏面を向いた状態を示す図である。 図19(a)は反射部材の配置を説明するための断面図であり、(b)は光源からの光が反射部材により反射する状態を説明するための断面図である。 図20は図1のパチンコ遊技機の制御基板や装置の接続を簡略に示すブロック図である。 図21は主制御回路の主制御処理(メイン処理)を示すフローチャートである。 図22は割り込み処理を示すフローチャートである。 図23は始動スイッチ検出処理を示すフローチャートである。 図24は特別動作処理を示すフローチャートである。 図25は特別外れ図柄作成処理を示すフローチャートである。 図26は特別図柄待機処理を示すフローチャートである。 図27は特別図柄大当たり判定処理を示すフローチャートである。 図28は特別図柄選択処理を示すフローチャートである。 図29は特別図柄変動パターン作成処理を示すフローチャートである。 図30は特別図柄乱数シフト処理を示すフローチャートである。 図31は特別図柄変動処理を示すフローチャートである。 図32は特別図柄確定処理を示すフローチャートである。 図33は特別電動役物処理の一部を示すフローチャートである。 図34は特別電動役物処理の一部を示すフローチャートである。 図35は保留球数処理を示すフローチャートである。 図36はサブ制御処理を示すフローチャートである。 図37は外部INT割込み処理を示す得フローチャートである。 図38は10msタイマ割り込み処理を示すフローチャートである。 図39はコマンド監視処理を示すフローチャートである。 図40は回転灯駆動処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施例について図面を用いて詳細に説明する。図1は本発明遊技機の実施例を示す正面図であり、図2は図1の遊技機の背面図であり、図3は図1の遊技機を背面側から見た分解斜視図である。図1〜図3に示すように、本実施例の遊技機はパチンコ遊技機1(以下、遊技機ということもある)であり、所要の奥行きを有する額縁形状に形成された機枠2の前面側に、左側縁が軸着されて前方に開閉可能に組付けられた前面枠3が取り付けられ、該前面枠3に対して左側縁が軸着されて前面側に開閉可能に形成されたガラス枠4が取り付けられている。遊技機1には施錠装置6が設けられている。前面枠3及びガラス枠4は、施錠装置6により施錠可能に機枠2に取り付けられている。
なお本発明において、遊技機1の前面とは遊技機正面側のことであり、遊技機1の裏面或いは後方とは遊技機1の背面側のことである。また遊技機1の左側、右側、上側、下側とは、遊技機を前面から見た場合の左側、右側、上側、下側のことであり、図1において、図中、それぞれ左側、右側、上側、下側のことである。また、遊技機を構成する各構成部材においても、表側、裏側、前側、後側等という場合、特に断りがない限り、遊技機に装着された状態での表側、裏側、前側、後側方向等である。
図1に示すように、ガラス枠4には、遊技盤5の位置にガラス板又はプラスチック板等の透明板が嵌め込まれている。ガラス枠4は、透明板を通して前面側から遊技盤5の遊技領域10を視認可能である。ガラス枠4には、遊技領域10へ発射するための遊技球を入れる上皿12が一体に形成されている。上皿12には、貯留されている遊技球を下皿15に流下するための上皿操作部17や、貸し出し可能な貸し球を払い出すための球貸し操作部18等が設けられている。またガラス枠4の上部左右両側には、スピーカ13a、13bが取り付けられ、遊技盤5の上方にセンター飾り14が設けられている。
図1に示すように、前面枠3のガラス枠4の下方には、左側縁が軸着されて前面枠3に対して開閉可能に下皿15が組み付けられている。また前面枠3の右下には、遊技球を発射操作するためのタッチスイッチを備える発射ハンドル8が設けられている。下皿15は、払い出された遊技球で上皿12に入りきらない遊技球を貯めることが可能である。下皿15には、遊技球を下方に落下させるための下皿球抜き操作部16、遊技スイッチ20等が設けられている。
図3に示すように遊技機1の遊技盤5の裏面側に、演出制御基板41、サブ制御基板42、主制御基板43等が取り付けられている。更に図2に示すように、その後方は、液晶ケース44、演出制御基板ケース45、サブ制御基板ケース46等により覆われている。更にこれらのケースの後方は裏カバー57で覆われている。また遊技機1の裏面側には、図2に示すように、枠用外部端子基板47、払出制御基板48、発射制御基板49、電源基板50等の各種基板や、カードインターフェース接続部51、球寄せ52、タンク53、タンクレール54、払出装置55、発射装置56等が設けられている。
図3に示すように遊技盤5は、前面枠3に脱着可能に取り付けられている。図4は図1の遊技盤の斜視図である。図1及び図4に示すように、遊技盤5の周縁には、発射装置から発射された遊技球をガイドするための内側ガイドレール9aと外側ガイドレール9bとからなるガイドレール9が、略円形に設けられている。遊技盤5の内側ガイドレール9a及び外側ガイドレール9bの一部によって囲まれた部分が遊技領域10として形成されている。
遊技領域10の略中央には、図柄や数字等の画像を変動表示することが可能な表示装置21が配設されている。表示装置21は、液晶パネル、ドット表示装置、回転表示装置、7セグLED表示装置等の各種表示装置を用いることができる。表示装置21には、特別図柄表示部と普通図柄表示部とが設けられている。遊技領域10の表示装置21の周囲には、電動チューリップからなる始動入賞装置22、長方形の開口部を開閉可能に覆っている蓋からなるアタッカー形式の特別入賞装置23、通過ゲート24、風車25等が配置され、複数の釘26が起立している。更に遊技領域10には、特別入賞装置23の左側に、その他の入賞口28a、28bが設けられ、表示装置21の右側のやや下方に、回転灯装置300が設けられている。
回転灯装置300は、遊技盤5に背面側から取り付けられる背面側構成部材(図示せず)に固定され、遊技盤5に前面側から取り付けられるセンター飾り14が回転灯装置300の周囲を装飾している。回転灯装置300は、装置自体は遊技盤5に固定されているが、所定の遊技状態の場合に、制御手段により光源から発した光を回転灯装置の外部方向に回転発光させて、遊技を演出するのに用いられる装置である。上記の特定の遊技状態としては、例えばリーチの時、遊技スイッチを押した時、大当たりの時等が挙げられる。回転灯装置300は、単なる発光体の点灯、点滅等と比較して、例えば、サーチライトのような回転閃光を発することができるので、より強い印象を遊技者に与えることができる。本発明は回転灯装置300を特定の構造に形成した点に大きな特徴がある。
図5は回転灯装置の正面図であり、図6は図5の回転灯装置の遊技盤面に露出している部分を示す斜視図であり、図7は図5の回転灯装置のA−A断面図である。図5〜図7に示すように回転灯装置300は、光を少なくとも上方に向けて照射可能に配置された発光ダイオード(以下、LEDということもある)からなる光源301と、光源301から発する光に臨み、この光の照射方向と交差する水平方向に光を反射する反射面を有する第1反射部材310と第2反射部材320からなる二つの反射部材と、光源301の光を遊技機1の外部に回転照射するように、第1反射部材310と第2反射部材320を回転駆動させるためのモータ351等からなる駆動手段を備えている。また上記駆動手段は、回転灯装置300の下側に設けられている。
第1反射部材310と第2反射部材320は、光源を挟んで反射面が対向するように配置されている。第1反射部材310と第2反射部材320には、光源301からの光を反射可能な第1の反射面311と第2の反射面321が設けられている。光源301は、第1の反射面311と第2の反射面321に光を照射可能とするために、LEDの発光面が上向きに配置されている。第2反射部材320は、第2の反射面321が第1の反射面311よりも小さい面積に形成されている。
回転灯装置300は、第1反射部材310及び第2反射部材320が半透明もしくは透明のグローブ302により覆われている。グローブ302は上方がやや細くなった円筒形で天井部が半球状に形成されている。また、グローブ302の上方後部には半球の一部を切除した形状の段部303が設けられている。段部303は、遊技盤5に回転灯装置300を取り付けた際に、後方の部品と干渉するのを避けることができる。回転灯装置300は、遊技盤5に取り付けられている状態では、図4及び図6に示すようにグローブ302の部分が遊技盤に露出していて、この部分が遊技者から見えるが、下側のモータ351等の駆動手段を構成する各部材は、遊技者から見えないように遊技機1に取り付けられている。
図8は図5の回転灯装置を斜め上方から見た斜視図であり、図9は図5の回転灯装置を右側から見た斜視図であり、図10(a)は図5の回転灯装置を180度回転させた状態を示す図であり、同図(b)は同図(a)を後側から見た斜視図であり、図11は図5の分解斜視図であり、図12は図11を下方から見た分解斜視図である。尚、図8〜図12ではグローブの記載を省略した。図8〜図12に示すように、回転灯装置300の光源301は、回転灯装置300の略中央付近に配置されている。第1反射部材310と第2反射部材320は、回転板330の上に固定されている。回転板330は、駆動手段によりターンテーブルのように回転駆動する。
回転板330は、平面形状が円形の平板として形成されており、略中央に円形の開口部331が設けられ、該開口部331の周囲が反射部材の取り付け部332として形成されている。回転板330は、駆動手段により円形平板の中心の上下方向を回動軸として回転するように形成されている。回転板330の回転方向は、左右方向のいずれの方向にも回動可能である。
光源301は、回転板330の開口部331を介してLEDの光を上方に発することができるように配置されている。尚、光源301は所定の位置に固定されていて、回転板330が回転しても常に同じ位置にある。図7及び図9等に示すように、光源301は、回転板330の開口部331の内方であって、回転板330の開口部331の開口縁に対して下方に配置されている。すなわち光源301は、回転板330の開口面よりも上方に突出しないように、回転板330の表面よりも低い位置に固定されている。そして回転板330とその下方に設けられた光源301のLED基板との間には空間が形成され、回転板330に開口穴からなる開口部331を形成したことにより、開口穴と前記空間とが連通した開口部となっている。
光源301は図8に示すように、発光体として3つのLED301a、301b、301cから構成されている。これらのLEDは、その発光面が上向きとなるようにLED基板に取り付けられている。光源301は、回転板330の回動軸となる位置(回動中心)に対応する位置に一つのLED301aが配置され、回動中心よりも後方となる位置に、LED301bとLED301cの二つのLEDが横に並んで配列されている。この三つのLEDは、平面視で三角形状になるように配置されている。各LEDはフルカラーLEDであり、それぞれ任意の色に発光させることができる。光源301の中心(光源中心)は、三つのLEDを結ぶ三角形の重心の位置になる。この光源301の光源中心と回転板330の回動中心の位置は、異なる位置となっている。すなわち光源301は、回転板330の回動軸に対して偏心して設けられている。また上記回転板330の回動中心の位置は、開口部331の開口の中心位置と略一致している。
第1反射部材310と第2反射部材320と回転板330は、プラスチック成形品からなり、その表面にメッキやアルミ蒸着等が施されていて、光の反射率が高くなるように形成されている。図11に示すように、第1反射部材310と回転板330は、一体の部品として成型されている。また第2反射部材320は、図11に示すように、回転板330の表面の取り付け部332の所定の位置に、ネジ止めされて固定されている。
回転板330には、図11に示すように、第2反射部材320を取り付けるためのネジ穴333と第2反射部材の裏面側の位置決め用突起が嵌合する凹溝334が設けられている。また回転板330の裏面側には、図12に示すように周囲を巡り下方に凸となる凸条335が設けられている。また回転板330の裏面側には、連結部材353に固定するためのネジ穴が設けられた固定用凸部336が三カ所に設けられている。
図5及び図16に示すように、第1反射部材310は、回転板330の取り付け部332に、上方に立ち上がる壁体として設けられている。そして第1反射部材310の光源301側が、光源301の光を外部に反射するための第1の反射面311として形成されている。第1の反射面311は、光源301から該反射面に直接照射される光と、光源301から第2の反射面321に照射されて反射された光とを、遊技機外方部に向けて反射可能な形状に形成されている。以下、第1の反射面311について説明する。
図14(a)は第1反射部材と回転板と台座を示す正面図であり、同図(b)は(a)のB−B断面図である。図7及び図14(b)等に示すように第1の反射面311は、上下方向が光源301に対し凹に湾曲した曲面に形成されている。更に第1の反射面311は、光源301に近い反射面の下側部分に対し、光源301に遠い反射面の上側部分が、第2反射部材320側に向かって突出した曲面で形成されている。また、図15等に示すように第1の反射面311の回転方向左右の形状は、回転板330の開口部331に向かって凹に湾曲した円弧状の曲面に形成されている。
図7等に示すように、第1の反射面311は、上側部分の上部先端が、上面視で、反射部材(回転板330)の回動中心を超えて第2反射部材320の一部を覆う位置まで、第2の反射面321側に突出するように形成されている。第1反射部材310は、このように上方が光源301や第2の反射面321からの光を包み込むように反射させて、光が拡散するのを抑制する形状に形成されている。
図15(a)は第1反射部材と回転板と台座を示す正面図であり、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は(a)のB−B断面図、(d)は(a)のC−C断面図である。図15(b)〜(d)に示すように、第1反射部材の第1の反射面311は、上部311a、中間部311b及び基底部311cのいずれも左右方向が第2反射部材320側に凹に湾曲する曲面に形成されている。第1の反射面311は、特に左右の中程部よりも端部が大きく内側に湾曲している。また第1の反射面311は、図15(d)に示すように基底部311cが、第2反射部材320側に大きく張り出すように形成されている。
第2反射部材320は、第2の反射面321が光源301からの光を第1の反射面311へと反射させるよりも光源301からの光を遊技機1外部へと反射させるのが困難な形状に形成されている。以下、第2反射部材320について説明する。第2反射部材を、第2の反射面321が光源301からの光を第1の反射面311へと反射させるよりも遊技機1外部へと反射させるのが困難とするには、下記の手段を用いることができる。例えば、第2の反射面321の第1の反射面311に対する面積比、第2の反射面321と光源301との位置関係、第2の反射面321の傾斜角度、第2の反射面の形状等であり、これらのうち少なくとも1つを適宜設定すればよい。このように、第2反射部材320は、第2の反射面321が第1反射部材310の第1の反射面311と向かい合うように配置されているため、第1反射部材310は、第1反射部材310のみが設けられた場合には反射不可能な光源301からの光を、第2の反射面321を介して反射させることが可能となる。
図16(a)は第2反射部材の外観を示す斜視図であり、同図(b)は(a)のB−B断面図である。図15(b)〜(d),図16(a)、(b)等に示すように、第2反射部材320は、第2の反射面321の回転方向の左右の形状が、第1反射部材310に向かって凹に湾曲した曲面に形成されている。第2反射部材320は、第2の反射面321が第1の反射面311側となる回転板330の内側を向いている。第2の反射面321は、回転方向の左右の形状は、回転板330の開口部331の縁に沿った湾曲面として形成されている。更に第2の反射面321が、反射面の光源301に遠い上方側よりも光源301に近い下方側が、第1反射部材310側に近くなるようなテーパー状の傾斜面として形成されている。
図16(b)に示すように、第2反射部材320は第2の反射面321と反対側の部分が、回転板330に取り付けて固定するための固定部322として形成されている。固定部322には、位置決め用の突起323と、ネジ止め用のネジ穴323が設けられている。
第2反射部材320は、第2の反射面321が、回転板330の開口部331の開口縁よりも回動中心側の開口部331内方に突出するように配置されている。ここで、開口部331内方に突出とは、開口部331の内部に突出している場合や、開口部331を上方から視認した場合に開口部331の開口領域内に突出している場合を含む。図19(a)に示すように、開口部331は上面視した場合に、第2反射部材により覆われている領域として、第2反射部材突出領域R2Pがある。この領域R2Pがあると、外部から光源301を直接視認し難くなるので、回転灯装置の見栄えを良くすることができる。尚、開口部331の開口領域は、第2反射部材が設けられることにより、第2反射部材突出領域R2P分だけ小さくなった小開口領域となり、小開口領域が形成されている場合は、後述の光源中心LCが小開口領域の中心とほぼ同じとなる。
更に第2反射部材320は、第2の反射面321が第1の反射面311よりも光源301に近い位置に配置されている。図19(a)は反射部材の配置を説明するための断面図である。具体的な第1の反射面311と第2の反射面321の配置は、以下の関係がある。図19(a)に示すように、HK1(開口中心OCと第1の反射面311の下端のうち最も開口中心OCから遠い部分R1Lとの距離)>HK3(開口中心OCと第2の反射面321の上端のうち最も開口中心OCから遠い部分R2Hとの距離)>HK2(開口中心OCと第2の反射面の下端のうち最も開口中心OCから遠い部分R2Lとの距離)である。すなわち第1の反射面311(部材)は第2の反射面321(部材)よりも開口中心OCから遠くに配置されている。
さらに第1の反射面311と第2の反射面321は、KGK1(光源の中心LCと第1の反射面311の下端のうち最も光源中心LCから遠い部分R1Lとの距離)>KGK3(光源の中心LCと第2の反射面321の上端のうち最も光源中心から遠い部分R2Hとの距離)>KGK2(光源の中心と第2の反射面の下端のうち最も光源中心から遠い部分R2Lとの距離)の関係にある。すなわち第1の反射面311(部材)は第2の反射面321(部材)よりも光源301の中心、つまり光源301から遠くに配置されている。
第2の反射面321がこのように形成されていることで、光源301からの光が第2の反射面321で反射された場合に、光源301に戻りにくくなる。光源301から照射された光が第2の反射面321で反射した後に、効率良く第1の反射面311に反射するようにして、第2の反射面321における光量の損失を小さくできる。
また第2の反射面321は第1の反射面311よりも光源301に近いので、第1の反射面311よりも小さい面積に形成しても、十分な光量を第1の反射面311に反射できる。第2の反射面321が第1の反射面311よりも小さい面積でよければ、第2反射部材320を小さく形成することができる。第2反射部材320が小さければ、第1の反射面311により反射した光が外部に照射される際に、第2反射部材320がこの光が外部へ照射されるのを妨げ難くなる。さらに、光源301が開口部331の開口の中心位置に対して偏心して配置されていると共に第2反射部材320が開口部331の開口領域へ突出しているため、反射部材の回動により光源301と各反射部材(310、320)との距離が変化し多彩な回転閃光を放つことが可能となっている。
図17(a−1)は第1反射部材の第1の反射面が正面を向いた状態を示すグローブを除いた回転灯装置の上面図であり、(a−2)は(a−1)の第1反射部材を除いた状態を示し、(b−1)は(a−1)の第2反射部材を除いた状態を示し、(b−2)は(b−1)の第1反射部材を除いた状態を示す。また図18(a−1)〜(b−2)は、それぞれ図17(a−1)〜(b−2)の反射部材が初期位置から180度回動して第1の反射面が遊技機裏面を向いた状態を示す図である。図17(a−1)〜(b−2)及び図18(a−1)〜(b−2)において、各図中上側が遊技機裏面側であり、図中下側が遊技機正面側である。
図17(a−1)〜(b−2)に示すように、回転灯装置300は、回転の終了時に第1反射部材310の第1の反射面311が正面を向いた状態で停止して、常にこの位置から回転灯装置300の照射が開始するように構成されている。このように回転灯装置300において、第1の反射面311が遊技機正面を向いた状態を反射部材が初期位置にあるという。図17(a−2)に示すように、反射部材が初期位置にある場合、第2反射部材320は、上面視で第2の反射面321が回転板330の開口部331内方に突出しているが、第2反射部材320がLED301a〜301cの上を覆わないように配置されている。尚、反射部材は回動していない場合は、初期位置にあるように設定されていると共に、後述の表2に示すように遊技の大半を占める外れの状態では、回転灯演出が選択される割合は低いため、遊技中に反射部材(310、320)が初期位置にある場合が多くなる。したがって、回転灯装置300に設けられた光源301が第2反射部材320により外部から視認し難くなる状況が多くなり、発光していない光源が露出するのを抑えることができる。逆に、反射部材(310、320)が回転中の場合には、光源301は発光状態にあるので、第1反射部材310と第2反射部材320との間の空間が遊技者に向けられて遊技者が光源301を視認可能な状態となり、回転灯装置300が作動していることに気付かせ易くすることができる。
図18(a−1)〜(b−2)に示すように、第1の反射面311が正面以外を向いて、反射部材が180°回動した位置にある場合、第2反射部材320がLED301bとLED301cの上の一部を覆うように形成されている。このように反射部材が初期位置以外にある場合、第2反射部材320が光源301の一部を覆うように構成することで、第1の反射面311が遊技機前面を向いている場合に、最も強い光が外部に照射されるようにすることができる。また第1の反射面311が遊技機裏面を向いている場合には、第1の反射面311によって外部に反射される光源301からの光は、初期位置と比較して弱くなる。しかし第1の反射面311が裏面側を向いている場合は、遊技者に回転灯装置300の光がよく見えないので、特に問題にならない。尚、本実施例において外部に照射されるとは、遊技機外部(より狭い意味では回転灯装置外部)に向けて発射されることを意味する。
図18に示すように、第2反射部材320が初期位置から180°回動すると、光源301の中心(3つのLEDの中央部)と第2の反射面321との距離が異なるようになる。これは回転板330の回動中心と、光源301の光源中心とが異なる位置になるように偏心させているためである。
第1反射部材310及び第2反射部材320は、回転板330に固定されていて、回転板330を駆動手段により回転させると、第1の反射面311と第2の反射面321が光源301に向いている状態で、開口部331から上方に発せられた光の周囲を回動する。この場合、光源301は所定の位置に固定されているので、回転板330が回転しても回転しない。回転灯装置300は、回転板330が回動すると、固定された光源301の回りを第1反射部材310と第2反射部材320からなる反射部材が回動すると、第1の反射面311により反射される光は遊技機外部方向に回転照射されて、例えば、サーチライトのような回転閃光を発しているように見えることになる。尚、駆動手段の駆動は後述するサブ制御基板により制御され、反射部材の回転速度が反射部材による反射光が回転閃光として遊技者が認識可能な速度に設定されている。
図19(b)は、光源からの光が反射部材による反射する状態を説明するための断面図である。回転灯装置300において、光源301から発した光が反射部材310、320等で反射して外部に出るまでの反射経路は、多数あるが、主要なものとして下記のA〜Dがある。尚、上記反射経路A、Bのみを図中矢印A、Bで示した。
A:光源301→第1の反射面311→遊技機1外部方向
B:光源301→第1の反射面311→第2の反射面321→第1の反射面311(再反射)→遊技機1外部方向
C:光源301→第2の反射面321→第1の反射面311→遊技機1外部方向
D:光源301→第2の反射面321→第1の反射面311→第2の反射面321(再反射)→遊技機1外部方向
このように第1の反射面311と第2の反射面321は、第1の反射面311により反射された反射光の少なくとも一部と、第2の反射面321により反射された反射光の少なくとも一部とが交差するように屈曲されている。
回転板330を回転駆動させるための駆動手段は、図11及び図12に示すように、駆動源としてのモータ351と、モータ351の回転軸に装着される歯車352と、歯車352と噛み合う歯車部356が外側周囲に設けられ、回転板330に連結させて回転板330を直接回転駆動する連結部材353や、連結部材353の位置を計る光センサ354等から構成される。
またこれらの駆動手段は、回転板330を回動可能に支持する台座361と、連結部材353を回動自在に支持すると共に、台座361を固定するための上ベース部362と、上ベース部362の下側に設けられる下ベース部363等からなるケース体360に取り付け・収納されている。上記上ベース部362には、LED基板301が取り付けられた光源支持部材370が固定されている。尚、図11、12以外の図では、下ベース部363の記載を省略している場合がある。
連結部材353は、円筒状の本体部355と、該本体部355の外側に設けられた歯車部356と、該本体部355の内側に設けられた取り付け部357とから構成されている。本体部355は、歯車部356の上側の上本体部355aと、歯車部356の下側の下本体部355bとからなる。取り付け部357には、回転板330と連結するための貫通孔からなるネジ穴357aが3個設けられている。また取り付け部357の中央は、回転板330の開口部331と略同じ大きに開口している。下本体部355bは、縦のスリット358が設けられている。
台座361は、上面に連結部材の上本体部355aを挿通可能であるが、連結部材の歯車部356は挿通できない大きさの開口部361aが設けられている。更に開口部361aの内側に突出する凸部364が等間隔に8個設けられている。また台座361の開口部361aの周囲上面361bは平坦に形成されている。台座361の開口部361aの下側から連結部材の上本体部355aが挿通され、回転部材の固定用凸部336に、連結部材353の取り付け部のネジ穴357aの下側から3本のネジでネジ止めすることで、連結部材353と回転板330が台座361の開口部361の周縁を上下から挟み込むようにして固定される。回転板330は、連結部材353との間に台座361を介した状態で、連結部材353と一緒に回動するように取り付けられている。固定される。連結部材353は、回動する際に、上本体部353aの側面が台座361の8個の凸部364としか接触しないので、スムーズに回動することができる。
図13は駆動手段と回転板を下方から見た斜視図である。図13に示すように、駆動手段は、モータ351の回転軸351aが歯車352に装着されていて、歯車352を回転させ、歯車352と連結部材353の歯車部356が噛み合い、連結部材353を回転させ、連結部材353と一体に取り付けられた回転板330が回動するように構成されている。また、駆動手段では、連結部材353の下本体部355bが、光センサ354のセンサの部分を通過するように配置されている。光センサ354が、スリット358の位置を検出することで、回転板330の上に設けられている反射部材の停止位置を制御することができる。
図7に示すように回転灯装置300を組み立てた状態では、光源支持部材370の支持部371が連結部材353の取り付け部357の開口内に挿通され、光源301のLED基板が回転板330の開口部331の下端に近接した位置に配置されている。
図11及び図12に示すように、光源支持部材370は、上部が開口した円筒状の支持部371と該支持部371下端に連設されている平板状の取り付け部372から構成されている。支持部の371上端の開口部には、LED基板301を両側から挟む係止爪373が左右に設けられ、開口部の前後方向には上に凸となる突起374が前側と後側にそれぞれ一つずつ設けられている。LED基板301には、突起374と嵌合する切り欠き304が設けられている。LED基板301は、左右側面が係止爪373に挟まれて、左右方向と上下方向の位置が規制され、突起374が切り欠き304に嵌合することで前後方向の位置が規制され、光源支持部材370に固定されている。光源支持部材370は、取り付け部372のネジ穴375に止めネジで上ベース部362に固定されている。またLED基板301の裏面には、制御装置等に接続配線するためのコネクタ305が設けられている。
上記実施例では、第1反射部材の第1の反射面を曲面により構成したが、本発明の第1の反射面は、曲面のみに限定されず、平面、複数の平面の組み合わせ、平面と曲面の組み合わせ等により構成してもよい。また第2反射部材の第2の反射面も同様に、平面、複数の平面の組み合わせ、平面と曲面との組み合わせ等により構成してもよい。
上記実施例は、反射部材を光源からの光の照射方向と直交する方向に光を反射する反射面を有する反射部材を用いたが、反射部材は上記態様に限定されず、光源からの光の照射方向と交差する方向に光を照射する反射面を有するものであればよい。
上記実施例では回転板330と第1反射部材310を一体に成形した部材を使用したが、第1反射部材310と回転板330は別体の部材として形成し、回転板330に第1反射部材310を取り付けるように構成してもよい。
図20は図1のパチンコ遊技機の制御基板や装置の接続を簡略に示すブロック図である。以下、図20を参照して遊技機1の制御手段の具体的な構成について説明する。
〔主制御基板(主制御回路)〕
主制御基板43は、遊技機の主制御手段として機能するものであり、CPU431、ROM432、RAM433、複数のカウンタ(図示せず)を備えたマイクロコンピュータ430と、該マイクロコンピュータ430とサブ制御基板42、演出制御基板41に設けられた特別図柄表示部及び普通図柄表示部等からなる表示装置21を結ぶ入出力回路435と、前記マイクロコンピュータ430と中継回路58(中継回路には特別入賞装置23等が接続される。)及び払出制御基板48等を結ぶ入出力回路434を備え、遊技に関わる主制御を行う。
前記CPU431は制御部、演算部、各種カウンタ、各種レジスタ、各種フラグ等を備え、演算制御を行う他、大当たりや小当たり(始動入賞装置22の拡開開放を行なう小当たり)に関する乱数等も生成する。また前記CPU431は、制御信号をサブ制御基板42等へ出力(送信)可能に構成されている。前記RAM433は、始動入賞口検出スイッチ(始動口センサ)22aで検出された特別図柄用保留球数及び普通図柄変動開始スイッチで検出された普通図柄用保留球数の記憶領域、CPU431で生成される各種乱数値用の記憶領域、各種データを一時的に記憶する記憶領域やフラグ、CPU431の作業領域を備える。前記ROM432には、遊技上の制御プログラムや制御データ、表示装置21での変動表示に関する図柄変動データ等が書き込まれている他、大当たり及び小当たりの判定値等が書き込まれている。前記主制御基板43は、電源基板50から電源供給を受けて作動する。
〔サブ制御基板(サブ制御回路)〕
サブ制御基板42は、ランプ制御基板に相当し、遊技機1の回転灯装置300等の装飾ランプ装置を制御する。また、モータ等の駆動装置の制御も行っている。さらに遊技スイッチ20等の操作手段からの信号も入力される。サブ制御基板42は、主制御基板43から出力された制御信号を受信し、受信した制御信号に基づいて、演出制御基板41へ制御信号を出力している。前記主制御基板43からの制御信号には、表示装置21での表示内容を指示するための制御信号や、装飾ランプやスピーカに対する制御信号等が含まれ、その制御信号の内容に合わせて遊技の制御を行っている。またサブ制御基板42は遊技スイッチ20と接続され、遊技スイッチ20に対する遊技者の操作を検出可能となっている。
前記サブ制御基板42は、CPU421、ROM422、RAM423、複数のカウンタを備えたマイクロコンピュータ420と、前記マイクロコンピュータ420と主制御基板43を結ぶ入出力回路424と、演出制御基板41やランプ中継基板59を結ぶ入出力回路425を備えている。前記ROM422は制御用のプログラムやデータ、定数等が記憶され、また前記RAM423は各種データの記憶領域とCPU421による作業領域を有している。
〔演出制御基板〕
演出制御基板41は、サブ制御基板42からの制御信号に基づきマイクロコンピュータ410のCPU411がROM412から所定の表示制御データを読み出し、RAM413の記憶領域で制御用データを生成してVDP(図示せず)に出力する。VDPは、CPU411からの指令に基づいてROM412から必要なデータを読み出し、表示装置21で表示する表示画像のマップデータを作成し、VRAMに格納する。VRAMに格納記憶された画像データは、出力回路415に備えるD/A変換回路にてRGB信号に変換されて表示装置21に出力される。また、前記CPU411は、サブ制御基板42からの制御信号に基づいて、スピーカ13から発生されるBGMや演出時の音声の選択を行い、スピーカ13からの音声を制御する。具体的には、ROM412から必要な音声データを読み出し、音声制御基板60に出力する。
以下、図20に示す遊技機の制御回路が実行する処理について説明する。図21は主制御回路61の主制御処理(メイン処理)を示すフローチャートである。
〔主制御回路のCPUが実行する処理〕
主制御回路43のCPU431は電源オン時に初期設定(M110)を行い、M120〜M140の処理が行われるメインプログラムを走らせ、メインプログラムの最終処理においてループ処理を繰り返す。このループ処理を行っている間にタイマ割り込みが走り、4ms毎に割り込み処理(M150)を実行する。以下、メインプログラムの各処理について説明する。
M110:初期設定
スタックの設定、定数設定、CPUの設定、SIO,PIO,CTCの設定等を実行する。電源投入時のみに必要な処理は1順目のみに実行され、後は実行されないが周知であるので詳細は省略する。
M120:割り込み禁止処理
4ms毎のタイマ割り込みが入って来ても割り込み許可となるまで割り込み処理を行わないようにさせる。
M130:普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理
種々の乱数が普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理ごとに1加算され、各乱数の設定上限値に至ると次に0に戻って再び加算が行なわれる。更新された乱数は主制御基板のRAMに記憶される。
M140:割り込み許可処理
4ms毎のタイマ割り込みの許可を行う。
M150:割り込み処理
図22は割り込み処理を示すフローチャートである。割り込み処理は、図22に示すM210〜M280の処理が行われる。以下、割り込み処理について説明する。
M210:コマンド出力処理
各処理で設定された出力用のコマンドを各制御基板に送信する。
M220:入力処理
主に遊技機に取り付けられている各種センサ(各入賞口の検出スイッチ等)が検知した場合の信号入力が行なわれる。
M230:普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理
メイン処理の残余時間つまりループ処理内で行われている普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理と同様の処理が行われる。
M240:始動スイッチ検出処理
図23は始動スイッチ検出処理を示すフローチャートである。入力処理(M220)において、始動口(始動入賞装置)に入賞があったか否かを判別し(M241)、入賞がなかった場合(n)は処理を終了する。M241で入賞があった場合(y)、保留球数が4以上か否かを判別する(M242)。保留の数が4個未満の場合(n)、保留球数に1加算し(M243)、更に、当該入賞に対する大当たり乱数値や大当たり図柄乱数を取得し、対応するRAMに記憶する(M244、M245)。M242で保留球数が4個以上の場合(y)は処理を終了する。
M250:普通動作処理
更新されてRAMに記憶されている普通図柄乱数値が取得されて、普通図柄当たりの判定や普通図柄表示部での普通図柄の変動及び停止表示、普通図柄当たりに基づく始動入賞口の開閉等、普通図柄当たりに関する処理が行われるが、本発明を理解する上で重要ではないため、詳細な説明を省略する。
M260:特別動作処理
図24は特別動作処理を示すフローチャートである。特別動作処理M260は図24に示すように、特別外れ図柄作成処理(M261)を行った後、特別動作ステータスの値を見て(M262、M263、M264)、特別動作ステータスの値が1の場合は特別図柄待機処理(M265)、特別動作ステータスの値が2の場合は特別図柄変動処理(M266)、特別動作ステータスの値が3の場合は特別図柄確定処理(M267)、特別動作ステータスの値がそれ以外の場合は特別電動役物処理(M268)のいずれかの処理を行う。
M261:特別外れ図柄作成処理図
図25は特別外れ図柄作成処理を示すフローチャートである。特別外れ図柄作成処理M261では、外れ変動時の停止図柄の組み合わせを決定する。特別外れ図柄作成処理は、図25に示すように、先ず、格納元アドレス値として特別図柄データ1(左特別図柄)のアドレスをセットし(M2611)、判定値として特別図柄データ3(右特別図柄)をロードする(M2612)。次に特別図柄データ1(左特別図柄)と、特別図柄データ3(右特別図柄)との値を比較し(M2613)、同一であった場合(y)は、そのまま処理を終了する。M2613で値が異なっている場合(n)には特別図柄データ1〜3の値を外れ図柄1〜3のアドレスに格納し(M2614)、特別図柄データ1〜3の値をそれぞれ対応する格納先に転送する(M2615)。
M265:特別図柄待機処理
図26は特別図柄待機処理を示すフローチャートである。特別図柄待機処理は、図24の特別動作処理(M260)で特別動作ステータスの値が1であった場合に(M262)行う。特別図柄待機処理は、図26に示すように、先ず現在の保留球数が0か否かを確認し(M310)、保留球数が0であった場合(y)には、待機画面中か否かを確認し(M322)、待機画面中の場合(y)はそのまま終了し、そうでない場合(n)は待機画面を表示するための処理(M324)を行って本処理を終了する。
M310で保留球数が0以外であった場合(n)には、特別図柄大当たり判定処理(M312)、特別図柄選択処理(M314)、特別図柄変動パターン作成処理(M316)、特別図柄乱数シフト処理(M318)、特別図柄変動開始設定処理(M320)を行う。尚、特別図柄変動開始設定処理(M320)内で特別動作ステータスの値が2にセットされると共にその他特別図柄の変動開始に必要な処理が行われる。この特別図柄変動開始設定処理(M320)の後に、前記特別図柄待機処理(M265)が終了する。以下、これらの各処理を説明する。
M312:特別図柄大当たり判定処理
図27は特別図柄大当たり判定処理を示すフローチャートである。特別図柄大当たり判定処理は、図27に示すように、当該保留にかかわる大当たり乱数値をロードし(M332)、大当たり判定値テーブルのアドレスをセットする(M334)。次に確変中か否か(確変フラグがセットされているか否か)を判断し(M336)、確変中でなければ(n)大当たりか否かを判定し(M338)、ロードした大当たり乱数値が3、397のいずれかであった場合(y)に大当たりフラグをセットする(M342)。M336で確変中であった場合(y)には、大当たりか否かを判定し(M340)、大当たり乱数値が3、53、113、173、227、281、337、397、449、503のいずれかであった場合(y)にM342で大当たりフラグをセットする。
M314:特別図柄選択処理
図28は特別図柄選択処理を示すフローチャートである。特別図柄選択処理は図28に示すように、大当たり図柄乱数をロードした後、大当たりフラグの有無を判断する(M352)。M352で大当たりフラグがセットされている場合(y)には、ロードした大当たり図柄乱数の値に基づき大当たり図柄を特別図柄停止用図柄にセーブする(M354)。つまり、停止時の図柄は三つがそろって大当たり図柄となる。M352で大当たりフラグがセットされていない場合(n)には、リーチ乱数を読み出しリーチ成立か否かを判別する(M356)。M356において、リーチ乱数の値が5、17、28、40、51、63、74、86、97、109、120の何れかの値であった場合(y)、つまりリーチを行うことが決定した場合には特別図柄データ1の値を読み出し、特別図柄データ1を左、右の図柄とした(M358)後、特別図柄データ1に1を加算する(M360)。そして、特別図柄データ1に1を加算したものを中図柄として(M362)本処理を抜ける。つまり、リーチがかかって外れの場合には左右の図柄は同一であって、中の図柄がずれた異なる数値として停止することとなる。またM356でリーチ乱数を読み出し、リーチ成立でない場合(n)、格納元アドレス値として特別図柄1〜3のアドレスをセットし(M364)、格納先アドレス値として特別停止図柄1〜3のアドレスをセットし(M366)、それぞれの格納元から格納先アドレスにデータを転送する(M368)。
M316:特別図柄変動パターン作成処理
図29は特別図柄変動パターン作成処理を示すフローチャートである。特別図柄変動パターン作成処理は、図29に示すように、大当たりフラグがONしているかどうかを判断し(M372)、ONの場合(y)には、表1に示す第1変動パターンテーブルから変動パターンを選択し(M374)、ONでない場合(n)には、表2に示す第2変動パターンテーブルから変動パターンを選択し(M376)、その他の処理(M378)を行いこの処理を終了する。
表1に示す第1変動パターンテーブルには、当たりの演出が行われる変動パターンが複数設けられている。表2に示す第2変動パターンテーブルには、外れの演出が行われる変動パターンが複数設けられている。表1及び表2の変動パターンテーブルには、変動態様カウンタ値、回転灯演出の有無と回転灯の色、変動時間、テーブル内での出現率を示した。遊技の当否や後述する変動態様カウンタ値(表3のカウンタNo5)等に応じて、表1及び表2の変動パターンテーブルより何れかの変動パターンが選択される。尚、本実施例では確変の場合と確変以外の場合とで変動パターンテーブルを分けていないが、さらに確変と確変以外とで異なる変動パターンテーブルを設けてもよい。このように、回転灯装置300の演出は、遊技が当たりの場合には変動パターン2〜6のいずれかを選択した際に行われる。また遊技が外れの場合には変動パターンが3〜5の場合に回転灯装置300の演出が行われる。また、回転灯装置の演出は、表1及び表2に示すように、変動パターンに応じて発光色を変えて行われる。
Figure 2010240060
Figure 2010240060
M318:特別図柄乱数シフト処理
図30は特別図柄乱数シフト処理を示すフローチャートである。特別図柄乱数シフト処理は、図30に示すように、保留球数の値を1減算し(M382)、各保留に対するRAM領域に格納されている乱数値を1減算した保留のRAM領域へシフトする(M384)。そして保留4個目にあたるRAM領域を0クリアする(M386)。
M266:特別図柄変動処理
図31は特別図柄変動処理を示すフローチャートである。特別図柄変動処理は、図24に示す特別動作処理(M260)において、特別動作ステータスが2である時に行われる。特別図柄変動処理は、図31に示すように、変動時間のタイマを確認することで現在変動中の図柄の変動終了時間か否かを判定し(M402)、終了時間でなければ(n)、そのまま本処理を抜ける。M402で終了時間であれば(y)、変動停止テーブルを選択し変動停止テーブルのアドレスをセットし(M404)、データを格納処理して(M406)、特別動作ステータスを3にセットし(M408)、その他必要な処理(M410)を行った後に、本処理を終了する。
M267:特別図柄確定処理
図32は特別図柄確定処理を示すフローチャートである。特別図柄確定処理は、図24に示す特別動作処理において、特別動作ステータスが3である時に行われる。特別図柄確定処理は、図32に示すように、大当たりフラグの有無を確認し(M412)、大当たりフラグがセットされていれば(y)、特別電動役物の動作カウンタ並びにラウンドカウンタ(15ラウンド)のテーブルをセットし(M414、特別動作ステータスを4にセットする(M416)。M412で大当たりフラグがセットされていなければ(n)、特別動作ステータスを1にセットする(M418)。
M268:特別電動役物処理
図33及び図34は特別電動役物処理を示すフローチャートである。特別電動役物処理は、図24に示す特別動作処理において、特別動作ステータスが1〜3以外の時、つまり4である時に行われる。特別電動役物処理は、図33に示すように、確変フラグをリセットし(M420)、その後大当たり終了フラグの有無を確認する(M422)。M422で大当たり終了フラグがセットされていない場合(n)には、特別入賞装置の大入賞口が開放中か否かの判断(M424)を行い、大入賞口が開放されていなかった場合(n)には大入賞口開放時間か否か(M426)、つまり、大当たり動作カウンタが0かどうかの判断を行う。大当たり動作カウンタが0で無い場合は大当たり動作カウンタを−1して本処理を抜け、大当たり動作カウンタが0である場合には大入賞口開放処理(M428)を行い本処理を抜ける。上記大当たり動作カウンタは、大当たり時の扉開放までの時間を計るカウンタである。M424で大入賞口開放処理によって大入賞口が開放されていた場合(y)には、大入賞口内の入賞口に遊技球が10個入賞したか否か(M430)、もしくはラウンド終了時間が終了(本実施例では30秒)したか否か(M432)を判断し、何れかの条件がそろっていた場合には大入賞口閉鎖処理(M434)を行う。大入賞口閉鎖処理(M434)が終了すると、ラウンドカウンタを−1して(M436)、ラウンドカウンタが0か否かの判断を行い(M438)、0でなければ(n)大当たり動作カウンタをセットする。M438でラウンドカウンタが0であった場合(y)には、大当たり終了処理(M440)を行う。その後、大当たり終了フラグをセットし(M442)、本処理を抜ける。
図33のM422で大当たり終了フラグがセットされた場合(y)、図34に示すように、大当たり終了フラグ、並びに大当たりフラグをOFFし(M444、M446、停止図柄が確変図柄か否かを判別し(M448)、停止図柄が確変図柄の場合は(y)、確変フラグをONする(M450)とともに特別動作ステータスを1にセットする(M452)。M448で停止図柄が確変図柄でない場合は(n)、特別動作ステータスを1にセットして(M452)、処理を終了する。
M270:保留球数処理
図35は保留球数処理を示すフローチャートである。図22に示す割り込み処理の保留級数処理では、保留球数をロードし(M272)、保留球数を出力バッファにセットする(M274)。
M280:その他の処理
図22に示す割り込み処理において、その他の処理では、遊技に必要なその他の様々な処理が行われるが、本発明で特に関わりのない処理についての説明は省略する。
〔主制御回路で使用する乱数のまとめ〕
主制御回路(主制御基板43)が実行する処理では、以下の表3に示す〔No.1〕〜〔No.5〕のカウンタ(乱数)が用いられる。いずれのカウンタも電源投入時における値は0(ゼロ)である。
Figure 2010240060
〔No.1〕大当たり判定乱数用カウンタ(0〜629)
当否判定手段による大当たりの判定に用いられ、0〜629の乱数からなる。大当たり判定用乱数用カウンタにおける大当たり判定乱数値は、遊技機の電源投入時0から始まって普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理ごとに1ずつ加算され、629に至ると次には0にされて再び前記加算を繰り返すようになっている。大当たり判定乱数値は、始動入賞口への入賞に起因して取得される。その取得値が通常遊技(低確率状態、大当たり確率:1/315)時には、大当たり成立数値として設定されている3、397の何れかと一致すれば大当たりとなる。一方、確変遊技(高確率状態、確率:5/315)時には、取得値が大当たり成立数値として設定されている3、53、113、173、227、281、337、397、449、503の何れかと一致すれば大当たりとなる。
〔No.2〕リーチ乱数用カウンタ(0〜126)
大当たり判定乱数値による当否判定結果が外れとなる場合において、リーチ状態を経るか否かを決めるリーチ有無決定用のものであり、0〜126の乱数からなる。本実施例におけるリーチ状態とは、表示装置21の特別図柄表示部で変動停止表示される左特別図柄、中特別図柄及び右特別図柄のうち、最後に停止表示される特別図柄(例えば中特別図柄)を除いて他の特別図柄(例えば左特別図柄と右特別図柄)が同一となる状態(最終停止図柄を除いて大当たりの特別図柄組み合わせと等しくなる状態であり、最終的に大当たりとなる場合と外れとなる場合が含まれる状態)をいう。このリーチ乱数は、遊技機の電源投入時0から始まって普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理ごとに1ずつ加算され、126に至ると、次に0にされて再び前記加算を繰り返すようになっている。リーチ乱数は、始動入賞口への入賞に起因して取得され、当否判定結果が外れの場合に、その数値が予め決定されているリーチ成立乱数値と対比されてリーチ有無が判断される。本実施例ではリーチ成立数値は、5、17、28、40、51、63、74、86、97、109、120に設定されている。尚、本実施例では大当たり判定乱数値による当否判定結果が当たりとなれる場合には、必ずリーチになるため、リーチの有無に関してこのリーチ乱数は使用されない。
〔No.3〕大当たり図柄乱数用カウンタ(0〜9)
大当たり図柄の選択に使用され、奇数の乱数値(1、3、5、7、9)の場合は確変大当たりに設定されている。確変大当たりの場合には、大当たり遊技(ラウンド遊技)終了後の遊技状態が当たりとなる確率の高い高確率状態になる。大当たり図柄乱数用カウンタにおける大当たり乱数値は、遊技機の電源投入時0から始まって普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理ごとに1ずつ加算され、9に至ると次には0にされて再び前記加算を繰り返すようになっている。
〔No.4−1、4−2、4−3〕特別図柄データ用カウンタ(各0〜9)
特別図柄の外れ図柄作成用データであり、左特別図柄の外れ図柄作成に使用される乱数である左特別図柄データ1、中特別図柄の外れ図柄作成に使用される乱数である中特別図柄データ2、右特別図柄の外れ図柄作成に使用される乱数である右特別図柄データ3が設けられている。夫々のデータは偶数個となっており、遊技機の電源投入時0から始まって普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理ごとに1ずつ加算され、9に至ると次には0にされて再び前記加算を繰り返すようになっている。
〔No.5〕変動パターン選択乱数用カウンタ(0〜198)
表1及び表2の変動パターンテーブルから変動パターンを選択する際に用いられるものであり、0〜198の変動パターン選択乱数を備える。変動パターン選択乱数は、遊技機の電源投入時0から始まって普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理ごとに1ずつ加算され、198に至ると、次に0にされて再び前記加算を繰り返すようになっている。
〔サブ制御回路のCPUが実行する処理の説明〕
(1)メイン処理
図36はサブ制御処理を示すフローチャートである。サブ制御回路(サブ制御基板)が行うメイン処理では、図36に示すように、遊技機の電源投入時に演出制御基板においてCPU初期化処理(S110)が行われる。S110のCPU初期化処理では、スタックの設定、CPUの設定、SIO、CTCの設定等が行なわれる。次に、電気信号がONでRAMの内容が正常か判断される(S120)。S120で電気信号ONとRAMの内容正常の両方を満たさない場合(n)は、RAMの初期化が行なわれ(S130)、その後に乱数シード更新処理(S140)が行われる。一方、S120で電気信号ONとRAMの内容正常の両方を満たす場合(y)には、RAMの初期化を行うことなく乱数シード更新処理(S140)が行われる。S140の乱数シード更新処理では、サブ制御基板に設けられている各種乱数値の更新処理が行われる。乱数値は設定最大値に至ると次に初期値に戻り、再び更新処理(加算処理)が行なわれる。乱数シード更新処理(S140)の後、ループ処理が行われる。このループ処理が行われている間に、主制御基板からのコマンド(制御信号)受信時に外部INT割り込み処理(S150)が行われ、10ms毎に10msタイマ割り込み処理(S160)がそれぞれ行われる。
S150:外部INT割込み処理
図37は外部INT割込み処理を示す得フローチャートである。外部INT割込み処理では、図37に示すように、ストローブ信号がONか否かが確認され(S152)、主制御基板からのストローブ(STB)信号がONであり(y)、すなわち外部INT入力部にストローブ信号が入力されると、前記主制御基板から出力されたコマンド(制御信号)の受信及び受信コマンドのRAMへの格納が行われる(S154)。ここで、主制御基板から受信するコマンド(制御信号)には、変動パターン、大当たり種別データ、大当たり判定データ、小当たり判定データ等が含まれる。それに対し、S152でストローブ信号がONになっていなければ(n)、その時点でこの外部INT割込み処理を終了する。
尚、電源投入時やリセット時には、前記主制御基板よりも前記サブ制御基板の方が早く立ち上がるように設計されており、前記サブ制御基板のCPU初期化処理(S110)等の最中にINT割込み処理が行われない構成となっている。また、INT割込み処理は、ハード構成的な割込み処理であり、10msタイマ割込み処理(S160)よりも優先して実行される。
S160:10msタイマ割り込み処理
図38は10msタイマ割り込み処理を示すフローチャートである。10msタイマ割り込み処理では、図38に示すように、コマンド監視処理(S170)、ランプ出力処理(S180)、コマンド送信処理(S190)が行われる。
S170:コマンド監視処理
図39はコマンド監視処理を示すフローチャートである。コマンド監視処理は、図39に示すように、まず受信したコマンドが変動に関するコマンド(変動パターンコマンド)であるか否かを判断する(S172)。S172で変動パターンコマンドではない場合(n)は、受信したコマンドに対応したその他の設定処理(S174)が行われ、本処理が終了する。変動パターンコマンドではないコマンドとしては、例えば大当たりに関するコマンドや異常報知コマンド等がある。一方、S172で変動パターンコマンドである場合(y)には、回転灯演出有か否かが判断され(S176)、有の場合(y)は、回転灯駆動処理(S200)を行った後、その他の設定処理を行い(S174)、本処理を終了する。一方、S176で回転灯演出が無い場合(n)は、その他の設定処理を行い(S174)、本処理を終了する。
S200:回転灯駆動処理
図40は回転灯駆動処理を示すフローチャートである。回転灯駆動処理では、図40に示すように、まず回転灯装置300の駆動開始処理(S202)が行われる。具体的には、変動パターンに設定されている変動時間を回転灯装置300の駆動時間としてセットし、駆動を開始する(回転発光させる)。駆動開始処理(S202)が行われた後、駆動時間が経過したか(セットした時間が0になったか)否かを判断し(S204)、経過していない場合(n)は、駆動時間の減算処理(S206)を行った後、本処理を抜ける。一方、S204で駆動時間が経過した場合(y)は、駆動停止処理(S208)を行い、回転灯装置の駆動を停止し、本処理を抜ける。
S180:ランプ処理
図38に示すランプ処理では、回転灯装置300以外の遊技機1に備えられたランプに関する処理を行う。本発明には関わりがない処理のため詳細は省略する。
S190:コマンド送信処理
図38に示すコマンド送信処理では、演出制御基板等へ送信するコマンドがRAMに格納されているかが判断され、送信コマンドがあればコマンドが送信されその後コマンド送信処理が終了する。一方、送信コマンドがRAMに格納されていなければそのままコマンド送信処理が終了する。
〔遊技の流れ〕
以下、図1に示す遊技機の遊技の流れを説明する。先ず、遊技領域10に向けて遊技球発射装置56から発射された遊技球が始動入賞装置22へ入賞すると、上述の各種乱数が取得され、取得された乱数値に基づいて表示装置21において特別図柄が変動する。このとき、取得された乱数値に対応する遊技演出が行われる。遊技演出は、予め表1及び表2に示す変動パターン毎に設定されている。
具体的には、当否判定の結果、当たりの場合には、表1に示す第1変動パターンテーブルから変動パターンが選択される。例えば取得した変動パターン選択乱数値が121であれば、変動パターン4を選択し、回転灯装置300が緑色の閃光を放つ演出が行われる。尚、本実施例では、特別図柄の変動開始と同時に回転灯装置300が作動する。回転灯装置300が作動すると、光源301のLEDが点灯すると共にモータ351が回転し、回転板330が回動して第1反射部材310と第2反射部材320を回動させ、外部に回転閃光を放つように見える。回転灯装置300は、特別図柄の変動が停止するまで(変動時間の間)作動し続ける。回転灯装置300が停止する場合は、第1反射部材310が正面を向いた状態の初期位置で停止する。
尚、表1及び表2の変動パターンテーブルから明らかなように、回転灯装置300が作動した場合には、遊技が大当たりとなる可能性が高いことを遊技者は期待することができる。また、本実施例では、回転灯装置300は、遊技者に対して当たりを告知するものであると共に予告(外れる場合があるため告知ではない)するものであるが、どちらか一方のみに用いても構わない。また本発明遊技機において、回転灯装置300は、特別図柄の変動開始時ではなく変動途中もしくは変動停止時に作動するようにしてもよい。
上記実施例は、パチンコ遊技機を例として説明したが、本発明遊技機は、パチンコ遊技機に限らず、スロットマシン等に適用しても良い。
1 パチンコ遊技機(遊技機)
5 遊技盤
300 回転灯装置
301 光源
310 第1反射部材
311 第1の反射面
320 第2反射部材
321 第2の反射面
330 回転板
331 開口部
351 モータ

Claims (15)

  1. 光を照射する光源と、
    前記光源からの光に臨み、該光の照射方向と交差する方向に光を反射する反射面を有する反射部材と、
    前記光源の光を遊技機外部に回転照射するように、前記反射部材が前記光源の周囲を回動するように駆動させる駆動手段と、を備える回転灯装置が設けられた遊技機であって、
    前記光源は、少なくとも前記反射面に向かって光を照射可能となるように配置され、
    前記反射部材は、前記光源からの光を反射可能な第1の反射面を有する第1反射部材と、前記第1の反射面よりも小さい面積であって前記光源からの光を反射可能な第2の反射面を有する第2反射部材とから構成され、
    前記第1反射部材及び前記第2反射部材は、前記第1の反射面と前記第2の反射面が、前記光源を挟んで対向し、前記光源に対して反射面を向けた状態で前記光源の周囲を回動するように形成され、
    前記第2の反射面は、前記光源からの光を前記第1の反射面へと反射させるよりも前記光源からの光を遊技機外部へと反射させるのが困難な形状に形成され、前記第1の反射面は、前記光源からの光と前記第2の反射面により反射された反射光を遊技機外部に向けて反射可能な形状に形成されていることを特徴とする遊技機。
  2. 前記第1の反射面は、前記光源に近い部分に対し前記光源に遠い部分が前記第2反射部材側に向かって突出した曲面で形成されていることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記第2の反射面が、前記光源に遠い部分に対し前記光源に近い部分が前記第1反射部材側に近くなる傾斜面として形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
  4. 前記第1の反射面の少なくとも一部が、前記反射部材の回動中心を超えて前記第2反射部材の少なくとも一部を覆う位置まで突出させて形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の遊技機。
  5. 前記第2の反射面が、前記第1の反射面よりも前記光源に近い位置に配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の遊技機。
  6. 前記第1反射部材及び前記第2反射部材は、略中央に開口部が設けられ回転駆動が可能な回転板に取り付けられ、
    前記光源は、前記開口部内方であって前記回転板の開口部の開口縁に対して下方に配置されて、前記開口部を介して光を発するように形成され、
    前記第2の反射面が前記開口部内方に突出するように配置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の遊技機。
  7. 前記第1の反射面が遊技機正面側を向いた位置では、前記第2反射部材が前記光源の発光部分を覆わない位置まで開口部内方に突出していることを特徴とする請求項6に記載の遊技機。
  8. 前記第1の反射面及び前記第2の反射面は、回転方向左右が前記開口部に向かって凹に湾曲した曲面に形成されていると共に、前記第2の反射面は前記開口部の開口縁に沿った形状で湾曲していることを特徴とする請求項6又は7に記載の遊技機。
  9. 前記光源の中心が、前記反射部材の回動軸に対し偏心していることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の遊技機。
  10. 前記第1の反射面が遊技機正面側を向いた位置では、前記光源の中心が前記反射部材の回転軸に対し前記第1の反射面側になるように配置されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の遊技機。
  11. 前記光源が複数の発光体から構成されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の遊技機。
  12. 前記光源が発光ダイオードであることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の遊技機。
  13. 前記光源が3個以上の発光体から構成され、遊技機後方側の発光体の数が、遊技機前方側の発光体の数よりも多くなるように、発光体が配置されていることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の遊技機。
  14. 前記回転灯装置が回転駆動を停止した際に、前記第1の反射面が遊技機正面を向いた位置で停止するように形成されていることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の遊技機。
  15. 前記第1の反射面と前記第2の反射面は、前記第1の反射面により反射された反射光の少なくとも一部と、前記第2の反射面により反射された反射光の少なくとも一部とが交差するように屈曲されていることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載の遊技機。
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