JP4749486B2 - 疑似回転灯 - Google Patents
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Description
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、モータを用いない回転灯を提供することである。
(特徴点)
第1の発明は、疑似回転灯(1)に関するものであって、円筒状の支持体(7)と、支持体(7)の外周面に支持体(7)の円周に沿って所定間隔をあけて複数設けられ、支持体(7)の軸とほぼ平行に配列された複数の発光体(11)からなる発光群(12)と、支持体(7)の外周面における隣り合う発光群(12)の間にそれぞれ設けられ、支持体(7)の軸とほぼ平行に延びた板状に形成された仕切り板(13)と、各発光体(11)の点灯及び消灯を制御する制御装置(14)とを備え、制御装置(14)は、発光群(12)毎に各発光体(11)を点灯及び消灯させる制御を、順次隣の発光群(12)に対して行うように形成されたことを特徴とする。
「支持体(7)」は、複数の発光体(11)を配列させた状態で支持するためのものである。また、支持体(7)は、円筒状に形成されている。具体的には、例えば、フレキシブル基板を円筒状に折り曲げられたものが挙げられる。
「発光体(11)」としては、例えば、電球や発光ダイオード等が挙げられる。
「発光群(12)」は、支持体(7)の外周面に支持体(7)の軸とほぼ平行に配列された複数の発光体(11)により構成されている。また、複数の発光群(12)が、支持体(7)の外周面に支持体(7)の円周に沿って所定間隔をあけて設けられている。
「制御装置(14)」は、発光群(12)毎に各発光体(11)を点灯及び消灯させる制御を、順次隣の発光群(12)に対して行うように形成されている。
具体的には、例えば、1組の発光群(12)の各発光体(11)を点灯させてから所定の時間が経過した後、この点灯させた発光群(12)の各発光体(11)を消灯させるとともに、この発光群(12)の左隣の発光群(12)の各発光体(11)を点灯させる。そして、この左隣の発光群(12)の各発光体(11)を点灯させてから所定の時間が経過した後、この点灯させた左隣の発光群(12)の各発光体(11)を消灯させるとともに、この発光群(12)のさらに左隣の発光群(12)の各発光体(11)を点灯させる。このように、順次左隣の発光群(12)の各発光体(11)を流動するように点滅させることで、従来の回転灯のような、反射鏡が発光体の周囲を回転しながら、発光体の光を反射させているかのように、観者を錯覚させることができる。
(第2の発明)
(特徴点)
第2の発明は、第1の発明の特徴点に加え、支持体(7)は、軸がほぼ鉛直になるように設けられるとともに、支持体(7)の背面側に位置する発光体(11)の数が、支持体(7)の正面側に位置する発光体(11)の数よりも少なくなるように形成されたことを特徴とする。
ここで、「正面側」とは、疑似回転灯(1)の正面に向き合う観者から見た疑似回転灯(1)の正面側を意味する。また、「背面側」とは、疑似回転灯(1)の正面に向き合う観者から見た疑似回転灯(1)の背面側を意味する。
具体的には、例えば、支持体(7)の背面側に位置する各発光群(12)の発光体(11)の数が、支持体(7)の正面側に位置する各発光群(12)の発光体(11)の数よりも少なくなるように形成してもよい。また、支持体(7)の背面側に位置する発光群(12)の組数が、支持体(7)の正面側に位置する発光群(12)の組数よりも少なくなるように形成してもよい。
このように、支持体(7)の背面側に位置する発光体(11)の数を、支持体(7)の正面側に位置する発光体(11)の数よりも少なくしたことにより、支持体(7)の正面側に位置する発光体(11)を点灯させたときよりも、支持体(7)の背面側に位置する発光体(11)を点灯させたときの方が暗く見えるようになる。そのため、従来の回転灯のような、反射鏡が発光体の光を背面側に反射させているかのように、観者を錯覚させることができる。
(特徴点)
第3の発明は、疑似回転灯(1)に関するものであって、正面側を凸面とし、軸がほぼ鉛直な半円筒状に形成された支持体(7)と、支持体(7)の凸面に支持体(7)の円周に沿って所定間隔をあけて複数設けられ、支持体(7)の軸とほぼ平行に配列された複数の発光体(11)からなる発光群(12)と、支持体(7)の凸面における隣り合う発光群(12)の間にそれぞれ設けられ、支持体(7)の軸とほぼ平行に延びた板状に形成された仕切り板(13)と、各発光体(11)の点灯及び消灯を制御する制御装置(14)とを備え、制御装置(14)は、発光群(12)毎に各発光体(11)を点灯及び消灯させる制御を、支持体(7)における一方の側端側に位置する始発発光群から、他方の側端側に位置する最終発光群まで、順次隣の発光群(12)に対して行うように形成されたことを特徴とする。
また、疑似回転灯(1)は、支持体(7)の凸面が正面側を向くように設置されるものである。
「発光群(12)」は、支持体(7)の凸面に支持体(7)の軸と平行に配列された複数の発光体(11)により構成されている。また、複数の発光群(12)が、支持体の凸面に支持体の円周に沿って所定間隔をあけて設けられている。
「最終発光群」は、支持体(7)における始発発光群の反対側の側端側に位置する発光群(12)である。つまり、右側端側に位置する発光群(12)を始発発光群としたときは、左側端側の発光群(12)が最終発光群となり、左側端側の発光群(12)を始発発光群としたときは、右側端側の発光群(12)が最終発光群となる。
「制御装置(14)」は、発光群(12)毎に各発光体(11)を点灯及び消灯させる制御を、支持体(7)における一方の側端側に位置する始発発光群から、他方の側端側に位置する最終発光群まで、順次隣の発光群(12)に対して行うように形成されている。
(特徴点)
第4の発明は、第3の発明の特徴点に加え、制御装置(14)は、最終発光群の各発光体(11)を消灯させてから所定の時間が経過した後に、始発発光群の各発光体(11)の点灯を開始するように形成されたことを特徴とする。
「制御装置(14)」は、始発発光群から順次隣の発光群(12)の各発光体(11)を点滅させ、最終発光群の各発光体(11)を点滅させたとき、再び始発発光群の各発光体(11)から点滅させるように形成されている。その際、最終発光群の各発光体(11)が消灯してから、始発発光群の各発光体(11)が点灯するまでに、所定のタイムラグがあるように形成されている。
このように、最終発光群の各発光体(11)が消灯してから、始発発光群の各発光体(11)が点灯するまでに、所定のタイムラグを設けることにより、従来の回転灯のような、反射鏡が発光体の光を背面側に反射させているかのように、観者を錯覚させることができる。
(第5の発明)
(特徴点)
第5の発明は、第1から第4のいずれかの発明の特徴点に加え、各発光群(12)は、中央部に配置された発光体(11)の輝度が、端部に配置された発光体(11)の輝度よりも大きくなるように形成されたことを特徴とする。
また、同じ種類の発光体(11)を用い、発光群(12)における中央部に配置された発光体(11)の輝度が、端部に配置された発光体(11)の輝度よりも大きくなるように、制御装置(14)で各発光体(11)の発光を調節するように形成してもよい。
このように、各発光群(12)の中央部に配置された発光体(11)の輝度を高くし、端部に配置された発光体(11)の輝度を低くすることにより、疑似回転灯(1)の発光体(11)を点灯させたとき、疑似回転灯(1)の中央部が、端部よりも明るく見えるようになる。そのため、従来の回転灯のような、反射鏡が単一の発光体の周囲を回転しながら、発光体の光を反射させているかのように、観者を錯覚させることができる。
(特徴点)
第6の発明は、第1から第5のいずれかの発明の特徴点に加え、各発光群(12)は、中央部に配置された発光体(11)の密度が、端部に配置された発光体(11)の密度よりも高くなるように形成されたことを特徴とする。
換言すると、発光群(12)の中央部では、支持体の軸方向に隣り合う発光体(11)の間隔が狭くなるように配置され、端部では、支持体の軸方向に隣り合う発光体(11)の間隔が広くなるように配置されている。
(第7の発明)
(特徴点)
第7の発明は、第1から第6のいずれかの発明の特徴点に加え、仕切り板(13)は、光透過性を有するものの透明でないように形成されたことを特徴とする。
このように、仕切り板(13)が発光体(11)の光を透過させることにより、従来の回転灯のような、反射鏡が発光体の周囲を回転しながら、発光体の光を反射させているかのように、観者を錯覚させることができる。
(第8の発明)
(特徴点)
第8の発明は、第7の発明の特徴点に加え、仕切り板(13)は、中央部の光透過性が最も高くなるように形成されたことを特徴とする。
(第9の発明)
第9の発明は、第1から第8のいずれかの発明の特徴点に加え、支持体(7)、発光群(12)及び仕切り板(13)の周囲を、光透過性を有するものの透明でない有蓋筒状のカバー(4)で覆ったことを特徴とする。
「光透過性を有するものの透明でないカバー(4)」とは、発光体(11)の光を透過させるが、カバー(4)内部の支持体(7)、発光群(12)及び仕切り板(13)の構造を視認できないように形成されたカバー(4)である。
このように、発光体(11)の光は透過させるが、カバー(4)内部の支持体(7)、発光群(12)及び仕切り板(13)の構造を視認できないようにカバー(4)を形成することにより、従来の回転灯のような、反射鏡が発光体の周囲を回転しながら、発光体の光を反射させているかのように、観者を錯覚させることができる。
第1の発明によれば、疑似回転灯は、円筒状の支持体の外周面に支持体の円周に沿って所定間隔をあけて複数設けられた発光群を備え、順次隣の発光群の各発光体が点滅するようになっている。これにより、疑似回転灯は、従来の回転灯のような、反射鏡が発光体の周囲を回転しながら、発光体の光を反射しているように、観者を錯覚させることができる。したがって、疑似回転灯は、反射板を回転させるためのモータが不要なため、小型化を図れるとともに、消費電力を低減することができる。また、疑似回転灯は、反射板を回転させるためのモータや回転部分が無いので、長期間使用しても故障を少なくすることができる。
第2の発明によれば、疑似回転灯は、支持体の背面側に位置する発光体の数が、支持体の正面側に位置する発光体の数よりも少なくなっている。これにより、支持体の背面側に設ける発光体の数を減らすことができるので、部品点数を削減できるとともに、消費電力をさらに低減することができる。また、支持体の正面側に位置する発光体を点灯させたときよりも、支持体の背面側に位置する発光体を点灯させたときの方が暗く見えるため、従来の回転灯のような、反射鏡が発光体の光を背面側に反射させているかのように、観者を錯覚させることができ、疑似回転灯の疑似性を高めることができる。
第3の発明によれば、疑似回転灯は、支持体の凸面に支持体の円周に沿って所定間隔をあけて複数設けられた発光群を備え、始発発光群から最終発光群まで順次隣の発光群の各発光体が点滅するようになっている。これにより、疑似回転灯は、従来の回転灯のような、反射鏡が発光体の周囲を回転しながら、発光体の光を反射しているように、観者を錯覚させることができる。したがって、疑似回転灯は、反射板を回転させるためのモータが不要なため、小型化を図れるとともに、消費電力を低減することができる。また、疑似回転灯は、反射板を回転させるためのモータや回転部分が無いので、長期間使用しても故障を少なくすることができる。
(第4の発明)
第4の発明によれば、疑似回転灯は、最終発光群の各発光体が消灯してから、始発発光群の各発光体が点灯するまでに、所定のタイムラグが設けられている。これにより、従来の回転灯のような、反射鏡が発光体の光を背面側に反射させているかのように、観者を錯覚させることができ、疑似回転灯の疑似性を高めることができる。
第5の発明によれば、各発光群の中央部に配置された発光体の輝度を高くし、端部に配置された発光体の輝度を低くすることにより、疑似回転灯の発光体を点灯させると、疑似回転灯の中央部が最も明るく見えるようになっている。これにより、従来の回転灯のような、反射鏡が単一の発光体の周囲を回転しながら、発光体の光を反射させているかのように、観者を錯覚させることができ、疑似回転灯の疑似性を高めることができる。
(第6の発明)
第6の発明によれば、各発光群の中央部に配置された発光体の密度を高くし、端部に配置された発光体の密度を低くすることにより、疑似回転灯の発光体を点灯させると、疑似回転灯の中央部が最も明るく見えるようになっている。これにより、従来の回転灯のような、反射鏡が単一の発光体の周囲を回転しながら、発光体の光を反射させているかのように、観者を錯覚させることができ、疑似回転灯の疑似性を高めることができる。
第7の発明によれば、仕切り板は、透明ではないが発光体の光を透過するようになっている。これにより、従来の回転灯のような、反射鏡が発光体の周囲を回転しながら、発光体の光を反射させているかのように、観者を錯覚させることができ、疑似回転灯の疑似性を高めることができる。
(第8の発明)
第8の発明によれば、仕切り板は、中央部の光透過性が最も高くなっている。これにより、従来の回転灯のような、反射鏡が単一の発光体の周囲を回転しながら、発光体の光を反射させているかのように、観者を錯覚させることができ、疑似回転灯の疑似性を高めることができる。
第9の発明によれば、カバーは、発光体の光を透過させるが、カバー内部の支持体、発光群及び仕切り板の構造を視認できないようになっている。これにより、従来の回転灯のような、反射鏡が発光体の周囲を回転しながら、発光体の光を反射させているかのように、観者を錯覚させることができ、疑似回転灯の疑似性を高めることができる。
(第1の実施の形態)
(図面の説明)
図1ないし図6は、第1の実施の形態を示すものである。図1は、疑似回転灯1の正面側の斜視図である。図2は、疑似回転灯1におけるカバー4を取り外した状態を正面側から示す斜視図である。図3は、発光ユニット3の取り付け構造を背面側から示す斜視図である。図4は、発光ユニット3の平面図である。図5は、発光ユニット3の部分正面図である。図6は、疑似回転灯1が設けられたスロットマシン20の外観正面図である。
(疑似回転灯1)
第1の実施の形態に係る疑似回転灯1は、図1ないし図5に示すように、疑似回転灯1の土台であるベース2と、円筒状の支持体7の外周面に複数の発光体11及び仕切り板13が設けられた発光ユニット3と、各発光体11の点灯及び消灯を制御する制御装置14と、発光ユニット3に上方から覆い被さるようにベース2に設けられたカバー4とを備えている。
ベース2は、図3に示すように、円盤状の底板5と、底板5の周縁から鉛直上方に突設された側壁6とで構成されている。また、ベース2は、プラスチックを用いて射出成形により一体に形成することができる。また、ベース2の内部には、制御装置14が設けられるとともに、この制御装置14に設けられた雌コネクター15に発光ユニット3が固定されている。
(発光ユニット3)
発光ユニット3は、図1ないし図3に示すように、円筒状の支持体7と、支持体7の外周面に支持体7の円周に沿って所定間隔をあけて複数設けられ、支持体7の軸とほぼ平行に配列された複数の発光体11からなる発光群12と、支持体7の外周面における隣り合う発光群12の間にそれぞれ設けられた仕切り板13とを備えている。
また、支持体7の外周面には、図1ないし図4に示すように、支持体7の軸とほぼ平行に配列された9個の発光体11で構成された発光群12が、13組設けられている。具体的には、支持体7の外周面には、第1発光群12aから第13発光群12mまでの13組の発光群12が、支持体7の円周に沿ってほぼ等間隔に設けられている。また、各発光群12には、図5に示すように、第1発光体11aから第9発光体11iまでの発光体11が、ほぼ等間隔に配列されている。また、発光体11として、発光ダイオードが用いられている。
なお、本実施の形態では、仕切り板13に半透明なプラスチックを用いたが、本発明はこれに限定されるものでなく、仕切り板13が光透過性を有するものの透明でないように形成されていればよい。具体的には、例えば、透明なプラスチックの表面を艶消し加工したものを仕切り板13に用いてもよい。また、透明なプラスチックの表面に、半透明なプラスチックフィルムを貼り付けたものを仕切り板13に用いてもよい。
制御装置14は、各発光体11の点灯及び消灯を制御するためのものである。また、制御装置14として、マイクロコンピューター(CPU、ROM、RAM、I/O等を含む)を備えたプリント基板が用いられている。また、制御装置14は、図3に示すように、ベース2の底板5に設置されている。また、制御装置14の側端には、雌コネクター15が設けられている。また、雌コネクター15には、雄コネクター9のピン10に対応するピン孔16が設けられている。そして、雌コネクター15のピン孔16に雄コネクター9のピン10を挿入させることにより、支持体7は、軸がほぼ鉛直になるように制御装置14に固定されている。
カバー4は、図1に示すように、ドーム状に形成され、上方より発光ユニット3に覆い被さるようにしてベース2の側壁6に設けられている。また、カバー4は、赤色に着色された光透過性を有するプラスチックにより形成されている。また、カバー4の内面には、細かな凹凸が形成されており、ベース2に取り付けたとき、カバー4内部の構造が視認できないようになっている。
なお、本実施の形態では、カバー4を、赤色に着色されたプラスチックにより形成したが、無色のプラスチックに赤色のプラスチックフィルムを貼り付けて形成することもできる。
(疑似回転灯1の点滅動作)
本実施の形態に係る疑似回転灯1は、3種類の点滅パターンを有しており、適宜点滅パターンを選択できるように形成されている。
まず、第1発光群12aのすべての発光体11を一斉に点灯させる。
次に、所定の時間を経過後、第2発光群12bのすべての発光体11を一斉に点灯させるとともに、第1発光群12aのすべての発光体11を一斉に消灯させる。
そして、所定の時間を経過後、第3発光群12cのすべての発光体11を一斉に点灯させるとともに、第2発光群12bのすべての発光体11を一斉に消灯させる。
このように、第1発光群12aから第13発光群12mまで、流動するように順次発光群12の各発光体11を点滅させる。
(第2点滅パターン)
まず、第1発光群12a及び第7発光群12gのすべての発光体11を一斉に点灯させる。
次に、所定の時間を経過後、第2発光群12b及び第8発光群12hのすべての発光体11を一斉に点灯させるとともに、第1発光群12a及び第7発光群12gのすべての発光体を一斉に消灯させる。
このように、2組の発光群12のすべての発光体11を同時に点灯させ、順次流動するように点滅させる。
(第3点滅パターン)
まず、第1発光群12a及び第2発光群12bのすべての発光体11を一斉に点灯させる。
次に、所定の時間を経過後、第3発光群12cのすべての発光体11を一斉に点灯させるとともに、第1発光群12aのすべての発光体11を一斉に消灯させる。
このように、隣り合う2組の発光群12のすべての発光体11を同時に点灯させ、順次流動するように点滅させる。
なお、本発明の点滅パターンは、上述のものに限定されず、従来の回転灯のような、反射鏡が発光体の周囲を回転しながら、発光体の光を反射しているように、観者を錯覚させることができればよい。
また、本実施の形態では、発光群12毎に発光体11を点灯させるとき、各発光群12のすべての発光体11を点灯させたが、各発光群12の一部の発光体11を点灯させてもよい。具体的には、例えば、各発光群12の第4発光体11dから第6発光体11fまでの発光体11を点灯させるようにしてもよい。
以上のように、第1の実施の形態によれば、疑似回転灯1は、円筒状の支持体7の外周面に支持体7の円周に沿ってほぼ等間隔に13組設けられた発光群12を備え、順次隣の発光群12の各発光体11が点滅するようになっている。これにより、疑似回転灯1は、従来の回転灯のような、反射鏡が発光体の周囲を回転しながら、発光体の光を反射しているように、観者を錯覚させることができる。したがって、疑似回転灯1は、反射板を回転させるためのモータが不要なため、小型化を図れるとともに、消費電力を低減することができる。また、疑似回転灯1は、反射板を回転させるためのモータや回転部分が無いので、長期間使用しても故障を少なくすることができる。
また、カバー4は、発光体11の光を透過させるが、カバー4内部の支持体7、発光群12及び仕切り板13の構造を視認できないようになっている。これにより、従来の回転灯のような、反射鏡が発光体の周囲を回転しながら、発光体の光を反射させているかのように、観者を錯覚させることができ、疑似回転灯1の疑似性を高めることができる。
疑似回転灯1は、スロットマシンやパチンコ機等の遊技機において、遊技の演出する手段として用いることができる。以下に、疑似回転灯1の用途を1例挙げて説明する。
スロットマシン20は、図6に示すように、正面側に開口する正面開口部を有する箱形の筐体と、正面開口部を閉塞可能かつ開閉自在とする前扉21とを備えている。また、筐体の内部には、メダルを払い出すための払い出し装置や、スロットマシン20の遊技や演出を制御するための遊技機制御装置や、電力を供給するための電源装置や、周囲に複数の図柄を表示した回転リール22が収納されている。また、前扉21の正面側のほぼ中央には、回転リール22の回転を開始させるためのスタートスイッチ24や、回転リール22の回転を停止させるためのストップスイッチ25や、クレジットメダル数を減じてメダルの投入に代えるためのベットスイッチ26や、メダルを投入するためのメダル投入口27が設けられている。また、前扉21には、ストップスイッチ25の上方に、回転リール22の図柄を正面側から見ることができる図柄表示窓23が設けられている。また、前扉21の背面側の上部には、本発明に係る疑似回転灯1が取り付けられ、前扉21における疑似回転灯1に対応する位置には、疑似回転灯1を正面側から見ることができる疑似回転灯表示窓28が設けられている。
そして、遊技者がスタートスイッチ24を押下し、抽選の結果、特別当選に当選した場合、遊技制御装置は、疑似回転灯1が直ちに第1点滅パターンで1周点滅する制御を、所定の確率で行う。このように疑似回転灯1を点滅させることにより、遊技者に特別当選に当選していることを告知できるので、遊技者の期待感を高めることができる。
また、抽選の結果、特別当選に当選し、図柄表示窓23の有効な入賞ライン上に、当選役に係る図柄が揃って入賞となったとき、特別遊技が開始されるとともに、疑似回転灯1は第2点滅パターンの点滅を開始する。そして、特別遊技が終了するまでの間、疑似回転灯が第2点滅パターンの点滅を継続するように、遊技機制御装置により制御される。このように疑似回転灯1を点滅させることにより、遊技を盛り上げることができ、遊技者の興趣を高めることができる。
(図面の説明)
図7は、第2の実施の形態に係る発光ユニット3の部分背面図である。
(特徴点)
第2の実施の形態は、支持体7の背面側に位置する各発光群12の発光体11の数が、支持体7の正面側に位置する各発光群12の発光体11の数よりも少なくなるように形成されている点が第1の実施の形態と相違するものの、その他の点については第1の実施の形態と同様であるので、相違点について説明する。
(発光群12)
第2の実施の形態に係る発光群12を、図4、図5及び図7を参照しつつ説明する。
第1の実施の形態と同様に、支持体7の正面側に位置する第1発光群12aから第7発光群12gまでの発光群12には、第1発光体11aから第9発光体11iまでの9個の発光体11がほぼ等間隔に配列されている(図4及び図5参照)。
以上のように、第2の実施の形態によれば、疑似回転灯1は、支持体7の背面側に位置する発光体11の数が、支持体7の正面側に位置する発光体11の数よりも少なくなっている。これにより、支持体7の背面側に設ける発光体11の数を減らすことができるので、部品点数を削減できるとともに、消費電力をさらに低減することができる。また、支持体7の正面側に位置する発光体11を点灯させたときよりも、支持体7の背面側に位置する発光体11を点灯させたときの方が暗く見えるため、従来の回転灯のような、反射鏡が発光体の周囲を回転しながら、発光体の光を反射させているかのように、観者を錯覚させることができ、疑似回転灯1の疑似性を高めることができる。
(図面の説明)
図8は、第3の実施の形態に係る発光ユニット3の平面図である。
(特徴点)
第3の実施の形態は、支持体7の形状、発光群12及び仕切り板13の数が第1の実施の形態と相違するものの、その他については第1の実施の形態と同様であるので、相違点について説明する。
なお、第3の実施の形態に係る発光ユニット3の部分正面図は、図5の示す発光ユニット3の部分正面図と同様である。
第3の実施の形態に係る発光ユニット3を、図5及び図8を参照しつつ説明する。
発光ユニット3は、軸がほぼ鉛直な半円筒状に形成された支持体7と、支持体7の凸面に支持体7の円周に沿って所定間隔をあけて複数設けられ、支持体7の軸とほぼ平行に配列された複数の発光体11からなる発光群12と、支持体7の凸面における隣り合う発光群12の間にそれぞれ設けられた仕切り板13とを備えている。
支持体7は、軸がほぼ鉛直な半円筒状に形成されている。そして、支持体7の凸面が正面側を向くように、疑似回転灯1は設置される。
また、支持体7の凸面における隣り合う発光群12の間には、それぞれ仕切り板13が設けられている。具体的には、支持体7の凸面には、第1仕切り板13aから第6仕切り板13fまでの6枚の仕切り板13が設けられている。
(疑似回転灯1の点滅動作)
まず、始発発光群12aのすべての発光体11を一斉に点灯させる。
そして、所定の時間を経過後、第3発光群12cのすべての発光体11を一斉に点灯させるとともに、第2発光群12bのすべての発光体11を一斉に消灯させる。
このように、第1発光群12aから第7発光群12fまで、流動するように順次発光群12の各発光体11を点滅させる。
また、発光体11の点灯が最終発光群12fに到達し、所定の時間を経過後に最終発光群12fのすべての発光体11を一斉に消灯させたとき、始発発光群12aのすべての発光体11を一斉に点灯させてから最終発光群12fのすべての発光体11を一斉に消灯させるまでの所要時間と、ほぼ同じ時間を経過後に始発発光群12aのすべての発光体11を一斉に点灯させる。そして、引き続き上述のような点滅が行われる。
また、疑似回転灯1は、最終発光群12fの各発光体11が消灯してから、始発発光群12aの各発光体11が点灯するまでに、所定のタイムラグが設けられている。これにより、従来の回転灯のような、反射鏡が発光体の光を背面側に反射させているかのように、観者を錯覚させることができ、疑似回転灯1の疑似性を高めることができる。
(特徴点)
第4の実施の形態は、各発光群12の中央部に配置された発光体11の輝度が、端部に配置された発光体11の輝度よりも大きくなるように形成されている点が第1の実施の形態と相違するものの、その他については第1の実施の形態と同様であるので、相違点について説明する。
なお、第4の実施の形態に係る発光ユニット3の平面図は、図4の示す発光ユニット3の平面図と同様である。また、第4の実施の形態に係る発光ユニット3の部分正面図は、図5の示す発光ユニット3の部分正面図と同様である。
第4の実施の形態に係る発光群12を、図4及び図5を参照しつつ説明する。
各発光群12の中央部に配置された第4発光体11dから第6発光体11fまでの発光体11は、ほぼ同じ輝度に発光するよう、制御装置14により制御されている。また、第4発光体11dの輝度よりも、第4発光体11dの上方に配置された第2発光体11b及び第3発光体11cの輝度が小さくなるように発光するよう、制御装置14により制御されている。また、第6発光体11fの輝度よりも、第6発光体11fの下方に配置された第7発光体11g及び第8発光体11hの輝度が小さくなるように発光するよう、制御装置14により制御されている。
なお、本実施の形態では、制御装置14で各発光体11の発光を調節することにより、発光体11の輝度が異なるように形成したが、各発光群12の第4から第6までの発光体11には、高輝度の発光ダイオードを用い、各発光群12の第2、第3、第7及び第8発光体には、中輝度の発光ダイオードを用い、各発光群12の第1及び第9発光体には、低輝度の発光ダイオードを用いて、それぞれの発光体11の輝度が異なるように形成してもよい。
(第5の実施の形態)
(図面の説明)
図9は、第5の実施の形態に係る発光ユニット3の部分正面図である。
第5の実施の形態は、各発光群12の発光体11の配置が第1の実施の形態と相違するものの、その他については第1の実施の形態と同様であるので、相違点について説明する。
なお、第5の実施の形態に係る発光ユニット3の平面図は、図4の示す発光ユニット3の平面図と同様である。
(発光群12)
第5の実施の形態に係る発光群12を、図4及び図9を参照しつつ説明する。
各発光群12には、第1発光体11aから第9発光体11iまでの発光体11が配列されている。また、第5発光体11eから上方へいくに従い、隣り合う発光体11の距離が大きくなるように配置されている。また、第5発光体から下方へいくに従い、隣り合う発光体11の距離が大きくなるように配置されている。
(第6の実施の形態)
(特徴点)
第6の実施の形態は、仕切り板13の構造が第1の実施の形態と相違するものの、その他については第1の実施の形態と同様であるので、相違点について説明する。
(仕切り板13)
第6の実施の形態に係る仕切り板13を、図1を参照しつつ説明する。
各仕切り板13は、支持体7の軸とほぼ平行に延びた板状に形成されている。また、各仕切り板13は、透明なプラスチックを用いて射出成形により形成され、表面には半透明なプラスチックフィルムが貼り付けられている。この半透明なプラスチックフィルムは、仕切り板13に貼り付けたときの中央部が最も光透過性が高く、上端及び下端に向かうにつれて、徐々に光透過性が低くなるように形成されている。
3 発光ユニット 4 カバー
5 底板 6 側壁
7 支持体 8 基板本体
9 雄コネクター 10 ピン
11 発光体 12 発光群
13 仕切り板 14 制御装置
15 雌コネクター 16 ピン孔
20 スロットマシン 21 前扉
22 回転リール 23 図柄表示窓
24 スタートスイッチ 25 ストップスイッチ
26 ベットスイッチ 27 メダル投入口
28 疑似回転灯表示窓
Claims (3)
- 正面側を凸面とし、軸がほぼ鉛直な円筒状又は半円筒状に形成された支持体と、
支持体の凸面に支持体の円周に沿って所定間隔をあけて複数設けられ、支持体の軸とほぼ平行に配列された複数の発光体からなる発光群と、
支持体の凸面における隣り合う発光群の間にそれぞれ設けられ、支持体の軸とほぼ平行に延びた板状に形成された仕切り板と、
各発光体の点灯及び消灯を制御する制御装置とを備え、
仕切り板は、半透明な材質によって板状に形成され、又は透明な材質によって板状に形成されるとともに表面に艶消し加工が施され若しくは表面に半透明なプラスチックフィルムが貼り付けられ、
制御装置は、発光群毎に各発光体を点灯及び消灯させる制御を、順次隣の発光群に対して行うように形成されたことを特徴とする疑似回転灯。 - 仕切り板は、中央部の光透過性が最も高くなるように形成されたことを特徴とする請求項1に記載の疑似回転灯。
- 支持体、発光群及び仕切り板の周囲を、光透過性を有するものの透明でない有蓋筒状のカバーで覆ったことを特徴とする請求項1または2に記載の疑似回転灯。
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