JP2010240044A - 脱落防止機能付き衣類用ハンガー - Google Patents

脱落防止機能付き衣類用ハンガー Download PDF

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長敏 安川
Osamu Hirota
修 廣田
Saiji Yasukawa
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Abstract

【課題】本発明は、竿体をフック内側に挿入しやすく、かつフック外側にも抜去しやすくし、しかも、通常の使用状態ではフックが竿体から脱落しない脱落防止機能付き衣類用ハンガーを提供する。
【解決手段】本発明は、衣類を吊下げるハンガー本体の略上部中央にハンガー本体を竿体に吊下げるための馬蹄形状のフックを突設した衣類用ハンガーにおいて、フックの基部にフックの切欠開口部を開閉自在となす竿体取付機構を備え、竿体取付機構を開閉してハンガー本体を竿体に取り付けた際に、竿体取付機構を構成する当接部材が竿体に当接してハンガー本体を支持固定すべく構成していることを特徴としている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ハンガー竿体に衣類を掛けて吊るす際に用いる衣類用ハンガーに係り、詳しくは風や外力によってハンガー竿体から衣類用ハンガーが脱落するのを防止する脱落防止機能付き衣類用ハンガーに関する。
従来、竿体からフック付きのハンガーが風等に揺られて落下しないように、脱落防止機能付きの衣類用ハンガーが多数考案されている。例えば、特許文献1に示すように、ハンガー本体の略中央に立設したフックの切欠開口部を一部閉塞する干渉体を復元自在に配設し、この干渉体が切欠開口部を一部閉塞している状態では竿体の抜け止めがなされるように構成している。
すなわち、フック内に竿体を挿入係合する場合は、干渉体が切欠開口部からフック内に傾倒して何ら支障とならず、フックを竿体から離脱する場合は、竿体と干渉しないように干渉体を内側へ傾倒して切欠開口部を開放状態として、竿体を切欠開口部から抜去するものである。フックを竿体に係合した状態では、干渉体が切欠開口部を一部閉塞して竿体が切欠開口部から抜去されるのを干渉し、フックの離脱を防止している。
実用新案登録第3082715号公報
しかしながら、かかる従来の脱落防止機能付き衣類用ハンガーにおいては、竿体を切欠開口部からフック内側に挿入する場合は、干渉体の付勢による復元力を利用して一気に押込み挿入できるものの、フックを離脱する際の動作が煩雑であるため使用しづらい欠点があった。具体的には、フックの切欠開口部の干渉体は、フック内側方向には傾倒しやすいように付勢されているものの、反対方向、すなわち、切欠開口部を開放する方向には可及的に作動しないような一方向傾倒自在な構成としており、従って、竿体をフックから抜去するのが煩雑となる。仮に、干渉体が外側に傾倒して切欠開口部を容易に開口できるようにしたとすれば、風や衝撃で竿体がフックの切欠開口部から干渉体の障害に抗して容易に抜去されてしまうことになり、脱落防止の機能が果たせないおそれがある。
そこで、本発明は、竿体をフック内側に挿入しやすく、かつフック外側にも抜去しやすくし、しかも、通常の使用状態ではフックが竿体から脱落しない脱落防止機能付き衣類用ハンガーを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、衣類を吊下げるハンガー本体の略上部中央にハンガー本体を竿体に吊下げるための馬蹄形状のフックを突設した衣類用ハンガーにおいて、フックの基部にフックの切欠開口部を開閉自在となす竿体取付機構を備え、竿体取付機構を開閉してハンガー本体を竿体に取り付けた際に、竿体取付機構を構成する当接部材が竿体に当接してハンガー本体を竿体に支持固定すべく構成していることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の脱落防止機能付き衣類用ハンガーにおいて、竿体取付機構は、フックの基部に枢支した当接部材としての円形状の円板と、フックの切欠開口部を開閉するための円板を付勢する付勢機構を備え、この付勢機構は円板をフックの切欠開口部を一部狭めた位置で停止状態となるように付勢することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の脱落防止機能付き衣類用ハンガーにおいて、竿体取付機構は、フックの基部に枢支した当接部材としてのL字形状のアームと、同アームの長片部の先端に枢支するガイド体を備え、竿体をフックへの取り付けの際には、竿体をアームの短片部に当接させながらさらに押込み同アームをフックの湾曲部の外方へ揺動させて、上方のフックの空間に竿体を当接すると、アームはフックの湾曲部の内方へ復帰して揺動するとアームの短片部先端の湾曲部が竿体に当接して支持すべく構成していることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の脱落防止機能付き衣類用ハンガーにおいて、竿体取付機構は、竿体の長手方向に開閉する当接部材としての板状の下部支持部と、フックの基部に設けた矩形状の開口部に下部支持部の中途部を枢支する構成としていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の脱落防止機能付き衣類用ハンガーにおいて、竿体取付機構は、竿体の長手方向に開閉する当接部材としての三日月形状の下部支持部と、同下部支持部に連設した連結部と、フックの基部に連結部を枢支する構成としていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の脱落防止機能付き衣類用ハンガーにおいて、竿体取付機構は、竿体の長手方向に開閉する当接部材としての下部支持部と、同下部支持部を連結部を介してフックの基部に連設した半円柱形状の取付部に枢支する構成としていることを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の脱落防止機能付き衣類用ハンガーによれば、衣類を吊下げるハンガー本体の略上部中央にハンガー本体を竿体に吊下げるための馬蹄形状のフックを突設した衣類用ハンガーにおいて、フックの基部にフックの切欠開口部を開閉自在となす竿体取付機構を備え、竿体取付機構を開閉してハンガー本体を竿体に取り付けた際に、竿体取付機構を構成する当接部材が竿体の下面に当接して下方から支持固定すると共にフック内側が竿体の下面以外の部分を支持することができ、風等の影響を受けても、フック内側に挿入した竿体からフックは容易に脱落しない効果がある。また、フックの切欠開口部を開閉自在となす竿体取付機構により、竿体をフック内側に挿入しやすく、かつフック外側にも抜去しやすくすることが可能となる効果がある。
本発明の請求項2に記載の脱落防止機能付き衣類用ハンガーによれば、竿体取付機構は、フックの基部に枢支した当接部材としての円形状の円板と、フックの切欠開口部を開閉するための円板を付勢する付勢機構を備え、この付勢機構は円板をフックの切欠開口部を一部狭めた位置で停止状態となるように付勢する。したがって、ハンガー本体を竿体に取付ける場合は、竿体を円板の湾曲部に当接してさらに水平方向に押込むと、円板は付勢機構の付勢力に抗して回動して下方に押下げられ、フックの切欠開口部を全開となるように開放し、竿体をフック内に挿入することができる。そして、付勢機構の付勢復元力により、円板は、元通り停止位置で停止しフックの切欠開口部を半分閉じた形態となる。円板の湾曲部はフック内に挿入された竿体の下面に当接しており、風等でハンガー本体が上下方向に大きく揺動しても、ハンガー本体の上下方向の振動を減少して、ハンガー本体が竿体から脱落することを防止することができる。さらに、フックから竿体を取り外す場合は、竿体に円板を下方に押下げるように押し当てるとフックの切欠開口部が全開し、容易に竿体の抜去を容易に行うことができる。
本発明の請求項3に記載の脱落防止機能付き衣類用ハンガーによれば、竿体取付機構は、フックの基部に枢支した当接部材としてのL字形状のアームと、同アームの長片部の先端に枢支するガイド体を備え、竿体をフックへの取り付けの際には、竿体をアームの短片部に当接させながらさらに押込み同アームをフックの湾曲部の外方へ揺動させて、上方のフックの空間に竿体を当接すると、アームはフックの湾曲部の内方へ復帰して揺動するとアームの短片部先端の湾曲面が竿体に当接して支持すべく構成している。したがって、ハンガー本体をフックを介して竿体に取付ける場合は、竿体をフックの切欠開口部に挿入し、さらに押込むとアームの短片部に竿体の周縁が当接して、アームをフックの湾曲部の外方へ押し出すように揺動し、そして、ハンガー本体を上方へ押上げる。フックの空間に竿体を当接すると、アームはフックの湾曲部の内方へ復帰するように揺動し、アームの短片部先端の湾曲部が竿体の下面に当接して、すなわち、竿体にはフックとアームの湾曲部が当接してその係合状態を維持することとなる。ハンガー本体が風等で上下方向に大きく揺動しても、ハンガー本体の上下方向の振動を減少し、ハンガー本体が竿体から脱落することを防止することができる。さらに、フックから竿体を取り外す場合は、アームをフックの湾曲部の外方へ押し出し、ハンガー本体を下方へ押し下げて、アームの短片部に接触した状態のままフックの切欠開口部を押し開くように水平方向に引き出すことでフックの空間から竿体の抜去を容易に行うことができる。
本発明の請求項4に記載の脱落防止機能付き衣類用ハンガーによれば、竿体取付機構は、竿体の長手方向に開閉する当接部材としての板状の下部支持部と、フックの基部に設けた矩形状の開口部に下部支持部の中途部を枢支する構成としている。したがって、ハンガー本体をフックを介して竿体に取付ける場合は、下部支持部を回転すると、フックの切欠開口部が開口し、竿体をフックの切欠開口部から挿入し、ハンガー本体を上方へ押上げる。フックの空間に竿体を当接した状態で、下部支持部を復帰回転すると、下部支持部の先端の湾曲部が竿体の下面に当接して、すなわち、竿体にはフックと下部支持部の湾曲部が当接してその当接状態を維持することとなる。ハンガー本体が風等で上下方向に大きく揺動しても、ハンガー本体の上下方向の振動を減少し、ハンガー本体が竿体から脱落することを防止することができる。さらに、フックから竿体を取り外す場合は、上記取り付け作業と逆の手順を行うと、すなわち、下部支持部を回転すると、フックの切欠開口部が開口し、竿体をフックの空間から切欠開口部を介して容易に取り外すことができる。
本発明の請求項5に記載の脱落防止機能付き衣類用ハンガーによれば、竿体取付機構は、竿体の長手方向に開閉する当接部材としての三日月形状の下部支持部と、同下部支持部に連設した連結部と、フックの基部に連結部を枢支する構成としている。したがって、ハンガー本体をフックを介して竿体に取り付ける場合は、下部支持部を揺動すると、フックの切欠開口部が開口し、竿体をフックの切欠開口部から挿入し、ハンガー本体を上方へ押上げる。フックの空間に竿体を当接した状態で、下部支持部を復帰回転すると、下部支持部の湾曲部が竿体の下面に当接して、すなわち、竿体にはフックと下部支持部の湾曲部が当接してその当接状態を維持することとなる。ハンガー本体が風等で上下方向に大きく揺動しても、ハンガー本体の上下方向の振動を減少し、ハンガー本体が竿体から脱落することを防止することができる。さらに、フックから竿体を取り外す場合は、上記取り付け作業と逆の手順を行うと、すなわち、下部支持部を揺動すると、フックの切欠開口部が開口し、竿体をフックの空間から切欠開口部を介して容易に取り外すことができる。
本発明の請求項6に記載の脱落防止機能付き衣類用ハンガーによれば、竿体取付機構は、竿体の長手方向に開閉する当接部材としての下部支持部と、同下部支持部を連結部を介してフックの基部に連設した半円柱形状の取付部に枢支する構成としている。したがって、ハンガー本体をフックを介して竿体に取付ける場合は、下部支持部を取付部を中心に90度回転すると、フックの切欠開口部が開口し、竿体をフックの切欠開口部から挿入し、ハンガー本体を上方へ押上げる。フックの空間に竿体を当接した状態で、下部支持部を取付部を中心に90度回転してもとの位置に戻すと、下部支持部の湾曲部が竿体の下面に当接する。すなわち竿体にはフックと下部支持部の湾曲部が当接してその当接状態を維持することとなる。風等でハンガー本体が上下方向に大きく揺動しても、ハンガー本体が上下方向の振動を減少し、ハンガー本体が竿体から脱落することを防止することができる。さらに、フックから竿体を取り外す場合は、上記取り付け作業と逆の手順を行うと、すなわち、下部支持部を取付部を中心に90度揺動すると、フックの切欠開口部が開口し、竿体をフックの空間から切欠開口部を介して容易に取り外すことができる。
本発明に係る第1実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーを示す斜視図である。 本発明に係る第1実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーを示す斜視図である。 本発明に係る第1実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーの取り付け形態を示す説明図である。 本発明に係る第1実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーの取り付け形態を示す説明図である。 本発明に係る第1実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーの取り付け形態を示す説明図である。 本発明に係る第1実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーの取り付け形態を示す説明図である。 本発明に係る第1実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーの取り外し形態を示す説明図である。 本発明に係る第1実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーの取り外し形態を示す説明図である。 本発明に係る第1実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーの取り外し形態を示す説明図である。 本発明に係る第2実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーを示す斜視図である。 本発明に係る第2実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーを示す斜視図である。 本発明に係る第2実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーの取り付け形態を示す説明図である。 本発明に係る第2実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーの取り付け形態を示す説明図である。 本発明に係る第2実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーの取り付け形態を示す説明図である。 本発明に係る第2実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーの取り付け形態を示す説明図である。 本発明に係る第2実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーの取り外し形態を示す説明図である。 本発明に係る第2実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーの取り外し形態を示す説明図である。 本発明に係る第2実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーの取り外し形態を示す説明図である。 本発明に係る第3実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーを示す斜視図である。 本発明に係る第3実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーを示す斜視図である。 本発明に係る第3実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーの取り付け形態を示す説明図である。 本発明に係る第3実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーの取り付け形態を示す説明図である。 本発明に係る第3実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーの取り付け形態を示す説明図である。 本発明に係る第3実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーの取り外し形態を示す説明図である。 本発明に係る第3実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーの取り外し形態を示す説明図である。 本発明に係る第3実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーの取り外し形態を示す説明図である。 本発明に係る第4実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーを示す斜視図である。 本発明に係る第4実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーを示す斜視図である。 本発明に係る第4実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーの取り付け形態を示す説明図である。 本発明に係る第4実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーの取り付け形態を示す説明図である。 本発明に係る第4実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーの取り付け形態を示す説明図である。 本発明に係る第4実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーの取り外し形態を示す説明図である。 本発明に係る第4実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーの取り外し形態を示す説明図である。 本発明に係る第5実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーを示す斜視図である。 本発明に係る第5実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーを示す斜視図である。 本発明に係る第5実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーの取り付け形態を示す説明図である。 本発明に係る第5実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーの取り付け形態を示す説明図である。 本発明に係る第5実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーの取り付け形態を示す説明図である。 本発明に係る第5実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーの取り外し形態を示す説明図である。 本発明に係る第5実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーの取り外し形態を示す説明図である。
本発明に係る脱落防止機能付き衣類用ハンガーは、衣類を吊下げるハンガー本体の略上部中央にハンガー本体を竿体に吊下げるための馬蹄形状のフックを突設した衣類用ハンガーにおいて、フックの基部にフックの切欠開口部を開閉自在となす竿体取付機構を備え、
竿体取付機構を開閉してハンガー本体を竿体に取り付けた際に、竿体取付機構を構成する当接部材が竿体に当接してハンガー本体を竿体に支持固定すべく構成している。
ハンガー本体は、フックに連設して鼓形状とした基部と、基部に連設して上着を掛けるべく緩やかに傾斜した左右肩部と、この両肩部に一体的に形成すると共にズボンを吊るす空間を備えた連結部とを有している。
この竿体取付機構の当接部材は、ハンガー本体を竿体に吊下げた際に、竿体の周面のうち下方に位置する下面と当接するように形成している。すなわち、ハンガー本体は風で上下振動しても常に竿体取付機構の当接部材の湾曲部が竿体の下面に当接して同ハンガー本体を支持するため、フック内側に挿入した竿体からフックは容易に脱落しない。
また、竿体取付機構は、フックの基部に枢支した当接部材としての円形状の円板と、フックの切欠開口部を開閉するための円板を付勢する付勢機構を備え、この付勢機構は円板をフックの切欠開口部を一部狭めた位置で停止状態となるように付勢する構成としている。
円板の周縁には、突出した凸部を連設しており、この凸部は、フックの湾曲部の終端に設けた規制部と当接して、付勢機構の付勢力による円板がフックの切欠開口部を過剰に狭めてしまうことを規制している。
円板の端部とフックの基部との枢支部には、付勢機構としての巻バネの中央巻き部を枢支し、巻バネの一端の自由端は円板の先端内部に固定し、他端の自由端はハンガー本体のフックの基部の右下部に固定しており、巻バネの付勢力は円板をフックの切欠開口部の一部を閉塞方向へ作用する。
円板は、巻バネによりフックの切欠開口部の2分の1を閉じた状態で付勢停止されるようにしている。
フックの切欠開口部から竿体を挿入し、円板を枢支部を中心に揺動してフック内方に大きく押込む際に、円板は円板の周縁の湾曲部が竿体と摺動しやすく、さらに巻バネの付勢力に抗し易くすべく形成している。
一方、ハンガー本体をフックを介して竿体に取付ける場合は、竿体を円板の周縁の湾曲部に当接してさらに水平方向に押込むと、円板は枢支部を中心に巻バネの付勢力に抗して回動して下方に押下げられ、フックの切欠開口部を全開となるように開放し、竿体をフック内に挿入する。このときフックの切欠開口部は、巻バネの付勢復元力により、円板は、元通り停止位置で停止しフックの切欠開口部を半分閉じた位置となる。そして、円板の周縁の湾曲部はフック内に挿入された竿体の下面に当接しており、風等でハンガー本体が上下方向に大きく揺動しても、ハンガー本体の上下方向の振動を減少して、ハンガー本体が竿体から脱落することを防止することができる。
他方、フックから竿体を取り外す場合は、竿体に円板を枢支部を中心に下方に押下げるように押し当てるとフックの切欠開口部が半分閉じられた位置から全開し、容易に竿体の抜去が行えるものである。そして、巻バネの付勢復元力により、円板は元通り停止位置で停止しフックの切欠開口部を半分閉じた位置となる。
また、竿体取付機構は、フックの中央の基部に枢支した当接部材としてのL字形状のアームと、同アームの長片部の先端に枢支する鳥形状のガイド体を備え、竿体をフックへの取り付けの際には、竿体をアームの短片部に当接させながらさらに押込み同アームをフックの湾曲部の外方へ揺動させて、上方のフックの空間に竿体を当接すると、アームはフックの湾曲部の内方へ復帰して揺動するとアームの短片部先端の湾曲部が竿体に当接して支持すべく構成している。
フックの基部には、鳥形状のガイド体の頭部とくちばし部を収容するように切り抜いた半だるま形状の収容部を設けている。すなわち、収容部は、フックの切欠開口部を開閉した際に、ガイド体の円形状の頭部と三角形状のくちばし部が揺動自在となるように形成している。また、フックの基部の縁部には、矩形状の突起部を設けており、鳥形状のガイド体の翼部の先端が突起部と当接すると共にガイド体のくちばし部がフックの先端部の凹部に当接することで、フックの切欠開口部を閉じてロック状態を保持するように構成している。
フックの先端部には、フックの切欠開口部を閉蓋した状態のときに鳥形状のガイド体の翼部の先端部と一体形状とすべく、く形状に切欠いて凹部を形成している。
L字形状のアームは、長片部の基端側の中途部がフックの中央の基部と揺動自在に枢支され、長片部の先端側の先端部が鳥形状のガイド体の中央付近の腹部と揺動自在に枢支されるように形成している。また、長片部の長手方向に垂直な方向に短片部を連設しており、短片部の先端の湾曲部が竿体の下面に当接した際に接触面を大きくすべく、へこませた湾曲形状に形成し、短片部の一側部が竿体の曲率形状と同一となるような曲部を形成している。
ハンガー本体をフックを介して竿体に取り付ける場合は、竿体をフックの切欠開口部に挿入し、さらに押込むとアームの短片部の曲部に竿体の周縁が当接して、アームをフックの湾曲部の外方へ押し出すように揺動し、そして、ハンガー本体を上方へ押上げると、すなわち、フックの空間に竿体を当接すると、アームはフックの湾曲部の内方へ復帰するように揺動し、アームの短片部先端の湾曲部が竿体の下面に当接して、フックが竿体に係合してその係合状態を維持することとなる。風等でハンガー本体が上下方向に大きく揺動しても、ハンガー本体の上下方向の振動を減少し、ハンガー本体が竿体から脱落することを防止することができる。
さらに、フックが竿体に係合した状態からフックの切欠開口部を閉じてロック状態となすために、アームの先端に枢支した鳥形状のガイド体の翼部の先端が突起部と当接すると共にガイド体のくちばし部がフックの先端部の凹部に当接することで、フックの切欠開口部が閉じてロック状態を維持することが可能となる。
他方、フックから竿体を取り外す場合は、アームをフックの湾曲部の外方へ押し出し、ハンガー本体を下方へ押し下げて、そして、アームの短片部の曲部に接触した状態のままフックの切欠開口部を押し開くように水平方向に引き出すことでフックの空間から竿体の抜去が容易に行えるものである。
また、竿体取付機構は、竿体の長手方向に開閉する当接部材としての板状の下部支持部と、フックの中央の基部に設けた矩形状の開口部内の両側部に下部支持部の中途部を枢支する構成としている。
すなわち、下部支持部の中途部の両側部から挿通して形成した挿通口に回転軸を挿通し、さらに回転軸の両端をフックの基部の開口部内の両側部に枢支することにより枢支部を構成している。
下部支持部の先端には、上記回転軸方向に竿体の下面に沿った湾曲形状の湾曲部を形成し、下部支持部の下部の下端には、フックの切欠開口部を開閉すべく揺動した際に、フックの基部の開口部内の底部と摺動し易くすべく竿体の長手方向を下方に凸の湾曲形状の摺動部を形成している。さらに、下部支持部の下部には、下部支持部がフックの基部を挟持してロックするロック機構を設けている。
ロック機構は、長方形状のロック片を下部支持部の前部後部にそれぞれ設けて枢支している。このロック機構では、ロック片の長部を回転軸と同じ方向にしている状態が、下部支持部が揺動自在となるフリー状態となり、一方、ロック片を回転して長部を回転軸に垂直となす方向にしてフックの基部を挟持した状態が下部支持部をロックした状態となる。
ハンガー本体をフックを介して竿体に取り付ける場合は、下部支持部を枢支部を中心に回転すると、フックの切欠開口部が開口し、竿体をフックの切欠開口部から挿入し、ハンガー本体を上方へ押上げる。フックの空間に竿体を当接した状態で、下部支持部を竿体の長手方向に枢支部を中心に復帰回転すると、下部支持部の先端の湾曲部が竿体の下面に当接して、すなわち、竿体にはフックと下部支持部の湾曲部が当接してその当接状態を維持することとなる。風等でハンガー本体が上下方向に大きく揺動しても、ハンガー本体の上下方向の振動を減少し、ハンガー本体が竿体から脱落することを防止することができる。
さらに、ロック機構のロック片を回転して長部を回転軸に垂直となす方向にしてフックの基部を挟持することにより、下部支持部をロックした状態となる。
他方、フックから竿体を取り外す場合は、上記取り付け作業と逆の手順を行うと、すなわち、ロック機構のロック片の長部を回転軸と同じ方向になるように回転することにより、下部支持部が揺動自在なフリー状態となり、そして、下部支持部が竿体の長手方向となるように枢支部を中心に回転すると、フックの切欠開口部が開口し、竿体をフックの空間から切欠開口部を介して取り外すことができる。
また、竿体取付機構は、竿体の長手方向に開閉する当接部材としての三日月形状の下部支持部と、同下部支持部に連設した連結部と、フックの基部に連結部を枢支する構成としている。
すなわち、連結部の下部をフックの基部に設けたL字形状の切欠部内の基部の側部に枢支することにより枢支部を構成している。
連結部の下部は、下部支持部を竿体の長手方向に90度開閉自在とすべく、前方下部を曲面形状に形成し、後方下部を直角形状にそれぞれ形成している。
下部支持部は、三日月形状に形成した湾曲部と、この湾曲部の表面に設けた弾性のストッパー部とからなり、ハンガー本体を竿体に取付けた際に、下部支持部とフックにより竿体を取付けるための環体を形成することとなる。さらに、フックの中央の基部には、下部支持部をロックするロック機構を設けており、ロック機構は、長方形状のロック片を下部支持部の前部に設けて枢支している。ロック機構は、ロック片の長部を垂直方向から水平方向に位置した状態が、下部支持部の揺動を規制するロック状態となり、一方、ロック片の長部を垂直方向に位置した状態が、下部支持部が揺動自在となるフリーな状態となる。
ハンガー本体をフックを介して竿体に取り付ける場合は、下部支持部の湾曲部が竿体の長手方向に向くように枢支部を中心に90度揺動すると、フックの切欠開口部が開口し、竿体をフックの切欠開口部から挿入し、ハンガー本体を上方へ押上げる。フックの空間に竿体を当接した状態で、下部支持部を枢支部を中心に90度復帰回転すると、下部支持部の先端の湾曲部のストッパー部が竿体の下面に当接して、すなわち、竿体にはフックと下部支持部の湾曲部が当接してその当接状態を維持することとなる。風等でハンガー本体が上下方向に大きく揺動しても、ハンガー本体の上下方向の振動を減少し、ハンガー本体が竿体から脱落することを防止することができる。
さらに、ロック機構のロック片の長部を垂直方向から水平方向に位置した状態とすることにより、下部支持部の揺動を規制するロック状態となる。
他方、フックから竿体を取り外す場合は、上記取り付け作業と逆の手順を行うと、すなわち、ロック機構のロック片を垂直方向に位置した状態とすることにより、下部支持部が揺動自在なフリー状態となり、そして、下部支持部の湾曲部が竿体の長手方向に向くように枢支部を中心に90度揺動すると、フックの切欠開口部が開口し、竿体をフックの空間から切欠開口部を介して取り外すことができる。
また、竿体取付機構は、竿体の長手方向に開閉する当接部材としての下部支持部と、同下部支持部を連結部を介してフックの基部に連設した半円柱形状の取付部に枢支する構成としている。
下部支持部は、フックの先端より延出した三日月形状に形成しており、この下部支持部は、竿体の下部に当接する湾曲部と、湾曲部の一端に連設すると共にフックの先端に当接する突部と、湾曲部の他端に連設すると共にフックの湾曲部に当接する突片とからなる。下部支持部の前部には、1対の板状の連結部の一方の端部をそれぞれ連設し、さらに、連結部の他方の端部は、フックの中央の基部に連設した取付部にそれぞれ挟持した状態で揺動自在となるように構成している。
フックの湾曲部には、下部支持部の突片に係合してロック状態となす多角形状のロック機構のロック片を枢支しており、ロック片には、突片の形状に一致する形状に切欠いた切欠部を形成している。ロック機構は、下部支持部の突片にロック片を被せた位置となすと、下部支持部の突片が切欠部に嵌入して揺動を規制するロック状態となり、一方、ロック片を揺動して、すなわち、下部支持部の突片を切欠部から出した位置となすと、下部支持部が揺動自在となるフリー状態となる。
ハンガー本体をフックを介して竿体に取付ける場合は、下部支持部を竿体の長手方向に取付部を中心に90度回転すると、フックの切欠開口部が開口し、竿体をフックの切欠開口部から挿入し、ハンガー本体を上方へ押上げる。フックの空間に竿体を当接した状態で、下部支持部を取付部を中心に90度回転してもとの位置に戻すと、下部支持部の湾曲部が竿体の下面に当接して、すなわち、竿体にはフックと下部支持部の湾曲部が当接してその当接状態を維持することとなる。風等でハンガー本体が上下方向に大きく揺動しても、ハンガー本体が上下方向の振動を減少し、ハンガー本体が竿体から脱落することを防止することができる。
さらに、ロック機構は、下部支持部の突片にロック片を被せた位置となすと、下部支持部の突片がロック片の切欠部に嵌入して下部支持部の揺動を規制するロック状態となる。
他方、フックから竿体を取り外す場合は、上記取り付け作業と逆の手順を行うと、ロック片を揺動して、すなわち、下部支持部の突片を切欠部から出した位置となすと、下部支持部が揺動自在となるフリー状態となり、そして、下部支持部を竿体の長手方向に向くように取付部を中心に90度揺動すると、フックの切欠開口部が開口し、竿体をフックの空間から切欠開口部を介して容易に取り外すことができる。
以下、本発明の脱落防止機能付き衣類用ハンガーを適用した実施例を図面に基づいて説明する。
[実施例1]
本発明に係る衣類用ハンガーの第1実施形態について説明する。図1は本発明に係る実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーを示す斜視図、図2は本発明に係る実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーを示す斜視図である。
本発明に係る実施形態の衣類用ハンガー1は、図1及び図2に示すように、衣類を吊り下げるハンガー本体2の上部略中央に馬蹄形状のフック3を突設している。さらに、フック3の基部4には、フック3の切欠開口部5を開閉自在となす竿体取付機構10を備え、竿体取付機構10を開閉してハンガー本体2を竿体に取り付けた際に、竿体取付機構10を構成する当接部材としての円形状の円板11の湾曲部11aが竿体に当接すべく構成している。
ハンガー本体2は、フック3に連設して鼓形状とした基部4と、この基部4に連設して上着を掛けるべく緩やかに傾斜した左右肩部2a,2bと、この両肩部2a,2bの下部に連設した連結部2cを有している。さらに連結部2cには、ズボン等を挟持して吊るすための左右挟持部2d,2eを連設している。
竿体取付機構10は、フック3の基部4に枢支した当接部材としての円形状の円板11と、フック3の切欠開口部5を開閉するための円板11を付勢する付勢機構12を備え、この付勢機構12は円板11によりフック3の切欠開口部5を一部狭めた位置で停止状態となるように付勢する構成としている。
円板11の周縁には、突出した凸部11bを連設しており、この凸部11bは、フック3の湾曲部7の終端に設けた規制部7aと当接して、付勢機構12の付勢力による円板11がフック3の切欠開口部5をさらに狭めてしまうことを規制している。
円板11の端部11cとフック3の基部4との枢支部13には、付勢機構12としての巻バネ12aの中央巻き部12bを枢支し、巻バネ12aの一端の自由端12cは円板11の先端内部の凸部11b内部に固定し、他端の自由端12dはハンガー本体2のフック3の基部4の右下部4aに固定しており、巻バネ12aの付勢力は円板11をフック3の切欠開口部5の一部を閉塞方向へ作用する。
円板11は、巻バネ12aによりフック3の切欠開口部5の2分の1を閉じた状態で付勢停止するように構成している。
フック3の切欠開口部5から竿体Mを挿入し、円板11を枢支部13を中心に揺動してフック3内方に大きく押込む際に、円板11は、円板11の周縁の湾曲部11aが竿体Mと摺動しやすく、さらに巻バネ12aの付勢力に抗し易くすべく形成している。
衣類用ハンガー1を竿体Mに取付ける形態及び衣類用ハンガー1を竿体Mから取り外す形態については、以下に詳述する。
[取り付け形態]
本発明に係る実施形態の衣類用ハンガー1を竿体Mに取り付ける形態について説明する。図3から図6は本発明に係る実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーの取り付け形態を示す説明図である。
図3に示すように、ハンガー本体2を水平方向に位置する竿体Mに向って移動する。このとき切欠開口部5は、円板11により一部開口した状態である。
図4に示すように、ハンガー本体2をフック3を介して竿体Mに取り付ける場合は、竿体Mを円板11の周縁の湾曲部11aに当接してさらに水平方向に押込むと、円板11は枢支部13を中心に付勢機構12の巻バネ12aの付勢力に抗して回動して下方に押下げられ、フック3の切欠開口部5を半分閉じられた位置から全開となるように開放し、竿体Mをフック3内の係合空間9に挿入する。
図5に示すように、さらに竿体Mを全開状態の切欠開口部5から挿入し、ハンガー本体2を上方へ押上げるとフック3の係合空間9に竿体Mを当接した状態とする。
図6に示すように、巻バネ12aの付勢復元力により、円板11が元通り停止位置で停止しフック3の切欠開口部5を半分閉じた位置となる。このとき、円板11の凸部11bは、フック3の湾曲部7の規制部7aに当接して過剰な付勢復元力を規制している。そして、円板11の周縁の湾曲部11aはフック3内に挿入された竿体Mの下面に当接することとなる。
[取り外し形態]
竿体Mに挿入されてロック状態の衣類用ハンガー1を解除して取り外す場合について説明する。図7から図9は本発明に係る実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーの取り外し形態を示す説明図である。
図7に示すように、フック3の係合空間9に竿体Mを当接した状態からハンガー本体2を下方へ押下げる。すなわち、円板11は枢支部13を中心に付勢機構12の巻バネ12aの付勢力に抗して回動して下方に押下げられ、フック3の切欠開口部5を全開となるように開放する。このとき、さらに円板11の凸部11bに親指を掛けて下方に押下げるようにすることで、容易に円板11を下方に押下げて切欠開口部5を全開とすることが可能となる。
図8に示すように、竿体Mを全開状態の切欠開口部5から取り出すと、フック3の切欠開口部5は、巻バネ12aの付勢復元力により、円板11を元通り停止位置で停止すべく作動する。
図9に示すように、フック3の切欠開口部5は、円板11により半分閉じた状態となる。このとき、円板11の凸部11bは、フック3の湾曲部7の規制部7aに当接して過剰な付勢復元力を規制している。
[実施例2]
本発明に係る衣類用ハンガーの第2実施形態について説明する。図10は本発明に係る第2実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーを示す斜視図、図11は本発明に係る第2実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーを示す斜視図である。なお、第2実施形態の衣類用ハンガーの各構成については、上述した第1実施形態の衣類用ハンガーと同一符号を付して重複説明を省略する。
本発明に係る実施形態の衣類用ハンガー1は、衣類を吊り下げるハンガー本体2の上部略中央に馬蹄形状のフック3を突設している。さらに、フック3の基部4には、フック3の切欠開口部5を開閉自在となす竿体取付機構20を備え、竿体取付機構20を開閉してハンガー本体2を竿体に取り付けた際に、竿体取付機構20の当接部材としてのL字形状のアーム21の湾曲部23aが竿体に当接すべく構成している。
ハンガー本体2は、フック3に連設して鼓形状とした基部4と、この基部4に連設して上着を掛けるべく緩やかに傾斜した左右肩部2a,2bと、この両肩部2a,2bの下部に連設した連結部2cを有している。さらに連結部2cには、ズボン等を挟持して吊るすための左右挟持部2d,2eを連設している。
また、竿体取付機構20(図12参照)は、フック3の中央の基部4に枢支したL字形状のアーム21と、同アーム21の長片部22の先端に枢支する鳥形状のガイド体31を備え、竿体Mをフック3への取り付けの際には、竿体Mをアーム21の短片部23に当接させながら、さらに押込み同アーム21をフック3の湾曲部7の外方へ揺動させて、上方のフック3の空間に竿体Mを当接すると、アーム21はフック3の湾曲部7の内方へ復帰して揺動するとアーム21の短片部先端の湾曲部23aが竿体Mに当接して支持すべく構成している。
フック3の基部4には、鳥形状のガイド体31の頭部32とくちばし部33を収容するように切り抜いた半だるま形状の収容部101を設けている。すなわち、収容部101は、フック3の切欠開口部5を開閉した際に、ガイド体31の円形状の頭部32と三角形状のくちばし部33が揺動自在となるように形成している。また、フック3の基部4の縁部には、矩形状の切欠部102を設けており、鳥形状のガイド体31の翼部34の先端が切欠部102と係合すると共にガイド体31のくちばし部33がフック3の先端部の凹部103に当接することで、フック3の切欠開口部5を閉じてロック状態を保持するように構成している。
フック3の先端部は、フック3の切欠開口部5を閉蓋した状態のときに鳥形状のガイド体31の翼部34の先端部と一体形状とすべく、く形状に切欠いて凹部103を形成している。
L字形状のアーム21は、長片部22の基端側の中途部がフック3の中央の基部4と揺動自在に枢支され、長片部22の先端部が鳥形状のガイド体31の中央付近の腹部35と揺動自在に枢支されるように形成している。また、長片部22の長手方向に垂直な方向に短片部23を連設しており、短片部23の先端の湾曲部23aが竿体Mの下面に当接した際に接触面を大きくすべく、へこませた湾曲形状に形成し、短片部23の一側部が竿体Mの曲率形状と同一となるような曲部23bを形成している。すなわち、25は長片部22の基端側の中途部とフック3の中央の基部4を揺動自在に枢支する第1枢支部であり、26は長片部22の先端部と鳥形状のガイド体31の中央付近の腹部35を揺動自在に枢支する第2枢支部である。
[取り付け形態]
本発明に係る実施形態の衣類用ハンガー1を竿体Mに取り付ける形態について説明する。図12から図15は本発明に係る実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーの取り付け形態を示す説明図である。
図12に示すように、ハンガー本体2を水平方向に位置する竿体Mに向って移動する。このとき、切欠開口部5は、開口した状態であり、すなわち、L字形状のアーム21の長片部22の先端が水平方向に位置すると共にアーム21先端に枢支している鳥形状のガイド体31の翼部34の先端も水平方向に位置するようにしている。
図13に示すように、ハンガー本体2をフック3を介して竿体Mに取り付ける場合は、竿体Mをフック3の切欠開口部5に挿入し、さらに押込むとアーム21の短片部23の曲部23bに竿体Mの周縁が当接して、第1枢支部25を中心にアーム21をフック3の湾曲部7の外方へ押し出すように揺動する。すなわち、アーム21の短片部23がフック3の湾曲部7より左方向へ押し出される。
図14に示すように、ハンガー本体2を上方へ押上げると、フック3の係合空間9に竿体Mを当接すると、アーム21はフック3の湾曲部7の内方へ復帰するように揺動し、アーム21の短片部先端の湾曲部23aが竿体Mの下面に当接して、すなわち、竿体Mにはフック3短片部先端の湾曲部23aが当接してその当接状態を維持することとなる。風等でハンガー本体2が上下方向に大きく揺動しても、ハンガー本体2が上下方向の振動を減少し、ハンガー本体2が竿体Mから脱落することを防止することができる。
図15に示すように、さらに、フック3が竿体Mに係合した状態(図14参照)からフック3の切欠開口部5を閉じてロック状態となすために、アーム21の先端に枢支した鳥形状のガイド体31を揺動すると、すなわち、第2枢支部26を中心にガイド体31を上方へ移動すると第1枢支部25を中心にアーム21も連動して揺動し、そして、ガイド体31の翼部34の先端が切欠部102と当接すると共にガイド体31のくちばし部33がフック3の先端部の凹部103に当接することで、フック3の切欠開口部5が閉じてロック状態を維持することが可能となる。
[取り外し形態]
竿体Mに挿入されてロック状態の衣類用ハンガー1を解除して取り外す場合について説明する。図16から図18は本発明に係る実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーの取り外し形態を示す説明図である。
図14に示した竿体Mをフック3に取り付けた状態から、竿体Mをフック3から取り外す場合は、図16に示すように、アーム21をフック3の湾曲部7の外方へ押し出し、すなわち、アーム21が第1枢支部25を中心に揺動してアームの短片部23をフック3の湾曲部7と重なる位置まで押し出し、さらに、ハンガー本体2を下方へ押し下げて、フック3の係合空間9から竿体を抜去する。このとき、アーム21は、第1枢支部25を中心に揺動復帰する。
そして、図17に示すように、ハンガー本体2を水平方向に移動して、フック3の切欠開口部5から竿体Mを取り外す。このとき鳥形状のガイド体31を第2枢支部26を中心に下方へ揺動すると共に、収容部101に当接していたくちばし部33が上方へ離間する。
図18に示すように、竿体Mを取り外すと、ガイド体31は、第2枢支部26を中心に復帰揺動し、くちばし部33が収容部101に当接した状態となる。なお、アーム21が切欠開口部5を開口状態とするとき、アーム21に枢支したガイド体31の腹部35がフック3の基部4の切欠部102の端部と当接することとなり、アーム21は、過剰な開口状態を規制される。
[実施例3]
本発明に係る衣類用ハンガーの第3実施形態について説明する。図19は本発明に係る第3実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーを示す斜視図、図20は本発明に係る第3実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーを示す斜視図である。なお、第3実施形態の衣類用ハンガーの各構成については、上述した第1実施形態の衣類用ハンガーと同一符号を付して重複説明を省略する。
本発明に係る実施形態の衣類用ハンガー1は、図19及び図20に示すように、衣類を吊り下げるハンガー本体2の上部略中央に馬蹄形状のフック3を突設している。さらに、フック3の基部4には、フック3の切欠開口部5を開閉自在となす竿体取付機構40を備え、竿体取付機構40を開閉してハンガー本体2を竿体に取り付けた際に、竿体取付機構40の当接部材としての板状の下部支持部41の湾曲部41aが竿体に当接すべく構成している。
ハンガー本体2は、フック3に連設して鼓形状とした基部4と、この基部4に連設して上着を掛けるべく緩やかに傾斜した左右肩部2a,2bと、この両肩部2a,2bの下部に連設した連結部2cを有している。さらに連結部2cには、ズボン等を挟持して吊るすための左右挟持部2d,2eを連設している。
竿体取付機構40は、竿体Mの長手方向に開閉する板状の下部支持部41と、フック3の中央の基部4に設けた矩形状の開口部110内の両側部111,112に下部支持部41の中途部を枢支する構成としている(図21参照)。この下部支持部41は、フック3の切欠開口部5を閉じた際に、切欠開口部5を半分閉じられた状態が竿体Mの取り付け位置となるように、係合空間9に延伸した長さに形成している。例えば、切欠開口部5が半分閉じられた状態とは、竿体Mの半径分が閉じられた状態である。
すなわち、下部支持部41の中途部の両側部42,43から挿通して形成した挿通口44に回転軸45を挿通し、さらに回転軸45の両端をフック3の基部4の開口部110内の両側部111,112に枢支することにより枢支部46を構成している。
下部支持部41の先端には、竿体Mの下面に沿った湾曲形状の湾曲部41aを形成し、下部支持部41の下部の下端には、フック3の切欠開口部5を開閉すべく揺動した際に、フック3の基部4の開口部110内の底部113と摺動し易くすべく竿体Mの長手方向を下方に凸の湾曲形状の摺動部41bを形成している。さらに、下部支持部41の下部には、下部支持部41がフック3の基部4を挟持してロックするロック機構47を設けている。
ロック機構47は、長方形状のロック片48を下部支持部41の前部41c後部41dにそれぞれ設けて枢支している。ロック機構47では、ロック片48の長部48aを回転軸45と同じ方向にしている状態が、下部支持部41が揺動自在となるフリー状態となり、一方、ロック片48の長部48aを回転して回転軸45に垂直となす方向にしてフック3の基部4を挟持した状態が下部支持部41をロックした状態となる。48bは、ロック片48の短部である。48cは、ロック片48のロック片枢支部である。
そして、本ハンガーは、デザイン性を向上させるために、フック3先端と基部4に手を描画し、猿の顔を描いた頭部を下部支持部41に配設している。
[取り付け形態]
本発明に係る実施形態の衣類用ハンガー1を竿体Mに取り付ける形態について説明する。図21から図23は本発明に係る実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーの取り付け形態を示す説明図である。
図21に示すように、ハンガー本体をフックを介して竿体に取り付ける場合は、ハンガー本体2を水平方向に位置する竿体Mに向って移動する。このとき、下部支持部41を枢支部46を中心に90度回転する。
図22に示すように、下部支持部41の先端の湾曲部41aが竿体Mの長手方向に向くようにすると、フック3の切欠開口部5が半分閉じられた形態から全開し、竿体Mをフック3の切欠開口部5から挿入し、ハンガー本体2を上方へ押上げる。
図23に示すように、フック3の係合空間9に竿体Mを当接した状態で、下部支持部41を枢支部46を中心に復帰するように90度回転すると、下部支持部41の先端の湾曲部41aが竿体Mの下面に当接して、すなわち、フック3が竿体Mに当接してその当接状態を維持することとなる。さらに、ロック機構47のロック片48をロック片枢支部48cを中心に回転して長部48aが回転軸45に垂直となす方向となると、フック3の基部4を挟持して、下部支持部41をロックした状態となる。風等でハンガー本体2が上下方向に大きく揺動しても、ハンガー本体2が上下方向の振動を減少し、ハンガー本体2が竿体Mから脱落することを防止することができる。
[取り外し形態]
竿体Mに挿入されてロック状態の衣類用ハンガー1を解除して取り外す場合について説明する。図24から図26は本発明に係る実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーの取り外し形態を示す説明図である
図24に示すように、フック3から竿体Mを取り外す場合は、ロック機構47のロック片48の長部48aが回転軸45と同じ方向になるようにロック片枢支部48cを中心に回転することにより、下部支持部41が回転自在なフリー状態となる。
図25に示すように、下部支持部41が竿体Mの長手方向になるように枢支部46を中心に90度回転すると、フック3の切欠開口部5が半分閉じられた形態から全開し、ハンガー本体2をフック3の係合空間9から切欠開口部5を介して取り外すことができる。
図26に示すように、竿体Mを取り外したのちは、下部支持部41を枢支部46を中心に90度回転してもとの位置に復帰すると、下部支持部41の湾曲部41aが竿体Mの長手方向に対して垂直な方向となる。
[実施例4]
本発明に係る衣類用ハンガーの第4実施形態について説明する。図27は本発明に係る第4実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーを示す斜視図、図28は本発明に係る第4実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーを示す斜視図である。なお、第4実施形態の衣類用ハンガーの各構成については、上述した第1実施形態の衣類用ハンガーと同一符号を付して重複説明を省略する。
本発明に係る実施形態の衣類用ハンガー1は、図27及び図28に示すように、衣類を吊り下げるハンガー本体2の上部略中央に馬蹄形状のフック3を突設している。さらに、フック3の基部4には、フック3の切欠開口部5を開閉自在となす竿体取付機構60を備え、竿体取付機構60を開閉してハンガー本体2を竿体に取り付けた際に、竿体取付機構60の当接部材としての三日月形状の下部支持部61の湾曲部61aが竿体に当接すべく構成している。
ハンガー本体2は、フック3に連設して鼓形状とした基部4と、この基部4に連設して上着を掛けるべく緩やかに傾斜した左右肩部2a,2bと、この両肩部2a,2bの下部に連設した連結部2cを有している。さらに連結部2cには、ズボン等を挟持して吊るすための左右挟持部2d,2eを連設している。
竿体取付機構60は、竿体Mの長手方向に開閉する三日月形状の下部支持部61と、同下部支持部61に連設した連結部62と、フック3の基部4に連結部62を枢支する構成としている。
すなわち、連結部62の下部62aをフック3の基部4に設けたL字形状の切欠部120内の基部4の側部121に枢支することにより枢支部63を構成している。
連結部62の下部62aは、下部支持部61を竿体Mの長手方向に90度開閉自在とすべく、前方下部62bを曲面形状に形成し、後方下部62cを直角形状にそれぞれ形成している。
下部支持部61は、三日月形状に形成した湾曲部61aと、この湾曲部61aの表面に設けた弾性のストッパー部64とからなり、ハンガー本体2を竿体Mに取付けた際に、下部支持部61とフック3により竿体Mを取付けるための環体122を形成することとなる。さらに、フック3の中央の基部4には、下部支持部61をロックするロック機構65を設けており、ロック機構65は、長方形状のロック片66を基部4にロック片枢支部66cを介して枢支している。ロック機構65は、ロック片66の長部66aを垂直方向から水平方向に位置した状態が、下部支持部61の揺動を規制するロック状態となり、一方、ロック片66の長部66aを垂直方向に位置した状態が、下部支持部61が揺動自在となるフリー状態である。なお、66bはロック片66の短部である。
[取り付け形態]
本発明に係る実施形態の衣類用ハンガー1を竿体Mに取り付ける形態について説明する。図29から図31は本発明に係る実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーの取り付け形態を示す説明図である。
図29に示すように、ハンガー本体2をフック3を介して竿体に取り付ける場合は、ハンガー本体2を水平方向に位置する竿体Mに向って移動する。このとき、下部支持部61を枢支部63を中心に90度回転する。
図30に示すように、下部支持部61の湾曲部61aが竿体Mの長手方向に向くように枢支部63を中心に90度回転すると、フック3の切欠開口部5が全開し、竿体Mをフック3の切欠開口部5から挿入し、ハンガー本体2を上方へ押上げる。
図31に示すように、フック3の係合空間9に竿体Mを当接した状態で、下部支持部61を枢支部63を中心に90度復帰回転すると、下部支持部61の先端の湾曲部61aのストッパー部64が竿体Mの下面に当接して、すなわち、竿体Mにはフック3と下部支持部61の湾曲部61aが当接してその当接状態を維持することとなる。さらに、ロック機構65のロック片66の長部66aを垂直方向から水平方向に位置した状態とすることにより、下部支持部61の回転を規制するロック状態となる。風等でハンガー本体2が上下方向に大きく揺動しても、ハンガー本体2の上下方向の振動を減少し、ハンガー本体2が竿体から脱落することを防止することができる。
[取り外し形態]
竿体Mに挿入されてロック状態の衣類用ハンガー1を解除して取り外す場合について説明する。図32から図33は本発明に係る実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーの取り外し形態を示す説明図である
図32に示すように、フック3から竿体Mを取り外す場合は、ロック機構65のロック片66の長部66aを垂直方向に位置した状態とすることにより、下部支持部61が回転自在なフリー状態となり、そして、下部支持部61の湾曲部61aが竿体Mの長手方向に向くように枢支部63を中心に90度回転すると、フック3の切欠開口部5が全開し、ハンガー本体2をフック3の係合空間9から切欠開口部5を介して取り外すことができる。
図33に示すように、竿体Mを取り外したのちは、下部支持部61を枢支部63を中心に90度回転してもとの位置に復帰すると、下部支持部61の湾曲部61aが竿体Mの長手方向に対して垂直な方向となる。
[実施例5]
本発明に係る衣類用ハンガーの第5実施形態について説明する。図34は本発明に係る第5実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーを示す斜視図、図35は本発明に係る第5実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーを示す斜視図である。なお、第5実施形態の衣類用ハンガーの各構成については、上述した第1実施形態の衣類用ハンガーと同一符号を付して重複説明を省略する。
本発明に係る実施形態の衣類用ハンガー1は、図34及び図35に示すように、衣類を吊り下げるハンガー本体2の上部略中央に馬蹄形状のフック3を突設している。さらに、フック3の基部4には、フック3の切欠開口部5を開閉自在となす竿体取付機構80を備え、竿体取付機構80を開閉してハンガー本体2を竿体に取り付けた際に、竿体取付機構80の当接部材としての下部支持部81の湾曲部81aが竿体に当接すべく構成している。
ハンガー本体2は、フック3に連設して鼓形状とした基部4と、この基部4に連設して上着を掛けるべく緩やかに傾斜した左右肩部2a,2bと、この両肩部2a,2bの下部に連設した連結部2cを有している。さらに連結部2cには、ズボン等を挟持して吊るすための左右挟持部2d,2eを連設している。
竿体取付機構80は、竿体Mの長手方向に開閉する下部支持部81と、同下部支持部81を連結部82,82を介してフック3の基部4に連設した半円柱形状の取付部83に枢支する構成としている。
下部支持部81は、フック3の先端より延出した三日月形状に形成しており、この下部支持部81は、竿体Mの下部に当接する湾曲部81aと、湾曲部81aの一端に連設すると共にフック3の先端に当接する半円形状の突部81bと、湾曲部81aの他端に連設すると共にフック3の湾曲部7に当接する突片81cとからなる。下部支持部81の前部には、1対の板状の連結部82,82のそれぞれの一方の端部を連設し、さらに、連結部82,82の他方の各端部は、取付部83にそれぞれ挟持した状態で揺動自在となるように構成している。
フック3の湾曲部7には、下部支持部81の突片81cに係合してロック状態となす多角形状のロック機構84のロック片85を枢支しており、ロック片85には、突片81cの形状に一致するように切欠いた切欠部85aを形成している。85bは、ロック片のロック片枢支部である。
ロック機構84は、下部支持部81の突片81cにロック片85を被せた位置となすと、下部支持部81の突片81cが切欠部85aに嵌入して揺動を規制するロック状態となり、一方、ロック片85を上方に揺動して、すなわち、下部支持部81の突片81cを切欠部85aから出した位置となすと、下部支持部81が揺動自在となるフリー状態となる。
そして、本ハンガーは、デザイン性を向上させるために鳥を描画しており、すなわち、フック3先端に鳥の目、下部支持部81の先端にくちばし、ロック片85に鶏冠を描画している。
[取り付け形態]
本発明に係る実施形態の衣類用ハンガー1を竿体Mに取り付ける形態について説明する。図36から図38は本発明に係る実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーの取り付け形態を示す説明図である。
図36に示すように、ハンガー本体2をフック3を介して竿体に取り付ける場合は、ハンガー本体2を水平方向に位置する竿体Mに向って移動する。このとき、ロック機構84のロック片85を回転すると、すなわち、ロック片85の切欠部85aから下部支持部81の突片81cを出し、下部支持部81をフリー状態とする。
図37に示すように、下部支持部81の湾曲部81aが竿体Mの長手方向に向くように取付部83を中心に90度回転すると、フック3の切欠開口部5が開口し、竿体Mをフック3の切欠開口部5から挿入し、ハンガー本体2を上方へ押上げる。
図38に示すように、フック3の係合空間9に竿体Mを当接した状態で、下部支持部81を取付部83を中心に90度回転してもとの位置に戻すと、下部支持部81の湾曲部81aが竿体Mの下面に当接して、すなわち、竿体Mにはフック3と下部支持部81の湾曲部81aが当接してその当接状態を維持することとなる。さらに、ロック機構84は、下部支持部81の突片81cにロック片85を被せた位置となすと、すなわち、下部支持部81の突片81cがロック片85の切欠部85aに嵌入して下部支持部81の揺動を規制するロック状態となる。風等でハンガー本体が上下方向に大きく揺動しても、ハンガー本体の上下方向の振動を減少し、ハンガー本体が竿体から脱落することを防止することができる。
[取り外し形態]
竿体Mに挿入されてロック状態の衣類用ハンガー1を解除して取り外す場合について説明する。図39から図40は本発明に係る実施形態の脱落防止機能付き衣類用ハンガーの取り外し形態を示す説明図である
図39に示すように、フック3から竿体Mを取り外す場合は、ロック機構84のロック片85を揺動して、すなわち、下部支持部81の突片81cをロック片85の切欠部85aから出した位置となすと、下部支持部81が揺動自在となるフリー状態となる。そして、下部支持部81を竿体の長手方向に向くように取付部83を中心に90度揺動すると、フック3の切欠開口部5が開口し、ハンガー本体2をフック3の係合空間9から切欠開口部5を介して取り外すことができる。
図40に示すように、竿体Mを取り外したのちは、下部支持部81を取付部83を中心に90度回転してもとの位置に復帰すると、下部支持部81の湾曲部81aが竿体Mの長手方向に対して垂直な方向となる。さらに、ロック機構84のロック片85を下部支持部81の突片81cに被せた位置となすことでロック状態となる。
なお、ハンガー本体2の形状については、特に本実施形態の形状に限定する必要はなく、例えば、連結部2cを除いた左右肩部2a,2bをフック基部4に連設したものでもよい。
M 竿体
1 衣類用ハンガー
2 ハンガー本体
3 フック
4 フックの基部
5 切欠開口部
7 湾曲部
9 係合空間
10,20,40,60,80 竿体取付機構
11 円板
11a 湾曲部
12 付勢機構
13 枢支部
21 アーム
22 長片部
23 短片部
23a 湾曲部
25 第1枢支部
26 第2枢支部
31 ガイド体
41 下部支持部
41a 湾曲部
61 下部支持部
61a 湾曲部
62,82 連結部
64 ストッパー部
65,84 ロック機構
81 下部支持部
81a 湾曲部
83 取付部

Claims (6)

  1. 衣類を吊下げるハンガー本体の略上部中央にハンガー本体を竿体に吊下げるための馬蹄形状のフックを突設した衣類用ハンガーにおいて、
    フックの基部にフックの切欠開口部を開閉自在となす竿体取付機構を備え、
    竿体取付機構を開閉してハンガー本体を竿体に取り付けた際に、竿体取付機構を構成する当接部材が竿体に当接してハンガー本体を竿体に支持固定すべく構成している
    ことを特徴とする脱落防止機能付き衣類用ハンガー。
  2. 竿体取付機構は、フックの基部に枢支した当接部材としての円形状の円板と、フックの切欠開口部を部分的に開閉すべく円板を付勢する付勢機構を備え、この付勢機構は円板をフックの切欠開口部を一部狭めた位置で停止状態となるように付勢する
    ことを特徴とする請求項1に記載の脱落防止機能付き衣類用ハンガー。
  3. 竿体取付機構は、フックの基部に枢支した当接部材としてのL字形状のアームと、同アームの長片部の先端に枢支するガイド体を備え、竿体をフックへの取り付けの際には、竿体をアームの短片部に当接させながらさらに押込み同アームをフックの湾曲部の外方へ揺動させて、上方のフックの空間に竿体を当接すると、アームはフックの湾曲部の内方へ復帰して揺動するとアームの短片部先端の湾曲部が竿体に当接して支持すべく構成している
    ことを特徴とする請求項1に記載の脱落防止機能付き衣類用ハンガー。
  4. 竿体取付機構は、竿体の長手方向に開閉する当接部材としての板状の下部支持部と、フックの基部に設けた矩形状の開口部内の両側部に下部支持部の中途部を枢支する構成としている
    ことを特徴とする請求項1に記載の脱落防止機能付き衣類用ハンガー。
  5. 竿体取付機構は、竿体の長手方向に開閉する当接部材としての三日月形状の下部支持部と、同下部支持部に連設した連結部と、フックの基部に連結部を枢支する構成としている
    ことを特徴とする請求項1に記載の脱落防止機能付き衣類用ハンガー。
  6. 竿体取付機構は、竿体の長手方向に開閉する当接部材としての下部支持部と、同下部支持部を連結部を介してフックの基部に連設した半円柱形状の取付部に枢支する構成としている
    ことを特徴とする請求項1に記載の脱落防止機能付き衣類用ハンガー。
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