JP2008178441A - 商品吊り下げ具 - Google Patents
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Abstract
【課題】取付部材に商品吊り下げ部材を簡単かつ確実に組み立て、軸部を外部に露出させず、商品吊り下げ部材をロック可能とする。
【解決手段】商品吊り下げ部材2は、商品吊り下げ用棒状部3、基部4、2つの軸部5、基部4の底部に弾性係止片6を備え、取付部材10は、取付部14、開口部11、該開口部の両側に2つの突出部12、該突出部12の内面に一端が開口部11と連通し、他端が突出部内にて終端する2つの軸保持用溝孔13を備え、商品吊り下げ部材2を挿入時に弾性係止片6が弾性変形して前記開口部11を挿通し、前記商品吊り下げ部材2は、弾性係止片6の開口通過後では、軸保持用溝孔13と復元した弾性係止片6の取付部の開口部の前面周縁付近との係合により、商品吊り下げ部材の取付部材に対する前後移動および軸部5を回転軸とする下方への回動が規制され、上方への回動可能とされる商品吊り下げ具。
【選択図】図1
Description
また、基板の表面に平行して2本の突出片を突出すると共に該突出片の先端に円弧面を有した上向き係止部を備えた係止部材を形成し、更に係止部材の突出片を展示板の窓孔に背面より挿入して展示板の表面と上向き係止部との間に挿入間隙部を形成し、更に挿入間隙に挿入され展示板の表面と円弧面との間に回動自在に支持される回動軸を備えた係止棒体を形成し、係止棒体は展示板の表面に当接する下方折り曲げ片を備えた係止棒の折り曲げ部に回動軸を設けたものがある(特許文献2)。
特許文献2の展示板体も、展示板の表面と上向き係止部との間に挿入間隙部が構成されるが、その間隙が広いと、係止棒体の先端に荷重がかかることにより係止棒体の回転軸が抜けることがあり、使用上不都合となる等の問題があった。
また、これらはいずれも、挿入間隙部と軸部が露出しているので、外観の体裁が悪く、挿入間隙部は上方に開口されているので、吊り下げる商品の紐等が入り込んで絡むことがあり、不都合であった。
上記の係止棒体を上方に回動して係止部材側に立てることはできるが、係止棒体はロックされないのでがたつきを生じ、多数の製品の輸送中に振動等により係止棒体ががたつくことにより係止棒体、係止部材等の表面に傷がつく恐れがあり、また、振動で係止棒体が係止部材に当たり展示用板体から騒音が発生するなどの不都合がある。
(1)商品吊り下げ部材と、該商品吊り下げ部材の基部を上方に回動可能に保持するとともに、陳列用板体の装着口に着脱可能に取り付けられる取付部材とからなる商品吊り下げ具であって、
前記商品吊り下げ部材は、商品吊り下げ用棒状部と、該棒状部の基端に設けられた略長方体状の基部と、該基部の対向する側面より外方に突出する2つの軸部と、前記基部の底部に設けられた弾性係止片とを備え、
前記取付部材は、前記陳列用板体の前記装着口に着脱可能な取付部と、前記商品吊り下げ用棒状部および前記基部を挿通可能な略矩形状の開口部と、該開口部の前面の向かい合う側部付近より前方に突出する2つの突出部と、該2つの突出部の向かい合う内面にそれぞれ形成され、一端が前記開口部と連通し、他端が前記突出部内にて終端する所定長前方に延びる2つの軸保持用溝孔とを備え、
前記弾性係止片は、前記取付部材の前記開口部への挿入時には、前記開口部の内縁部により押圧されることにより弾性変形し、前記開口部を挿通可能であり、前記商品吊り下げ部材は、前記弾性係止片の前記開口通過後では、前記軸保持用溝孔と復元力により復元した前記弾性係止片の前記取付部の前記開口部の前面周縁付近との係合により、前記商品吊り下げ部材の前記取付部材に対する前後移動および前記商品吊り下げ部材の前記軸部を回転軸とする下方への回動が規制されるとともに、上方への回動が可能となっていることを特徴とする商品吊り下げ具。
(3) 前記商品吊り下げ部材の前記基部の底部先端部は、先端に向かって斜め上方に傾斜する傾斜部となっている(1)または(2)に記載の商品吊り下げ具。
(4) 前記商品吊り下げ部材の前記基部の上部先端部は、該商品吊り下げ部材を前記軸部を回転軸として上方へ回動させた時、前記取付部材の前記開口部内に侵入可能である(1)ないし(3)のいずれかに記載の商品吊り下げ具。
(5) 前記商品吊り下げ部材は、上部先端部が前記開口部に侵入可能である基部が前記軸保持用溝孔に沿って開口部に押し込まれて開口部にロック可能である(4)に記載の商品吊り下げ具。
(7) 前記弾性係止片の前記基端端面は、垂直面または傾斜面となっている(1)ないし(6)のいずれかに記載の商品吊り下げ具。
また、この商品吊り下げ具は、陳列用板体の装着口に簡単に装着できるので、便利である。
前記商品吊り下げ部材2は、先端に商品吊り下げ用棒状部3と、棒状部3の基端に設けられた略長方体状の基部4が前記取付部材10の開口部11に挿入可能で、かつ該基部4の対向する側面より外方に突出する2つの軸部5が取付部材10の両側の突出部12の内面の軸保持用溝孔13に挿入可能とされる。
前記商品吊り下げ部材2の前記基部4の上部基端部4bは、湾曲角部となっている。前記商品吊り下げ部材2の前記基部4を軸部5を取付部材10の前面位置の軸保持用溝孔13の前部位置において回動するとき、取付部材1の開口部11に当たることがないようにする。
前記商品吊り下げ部材2の前記基部4の底部先端部4cは、先端に向かって斜め上方に傾斜する傾斜部となっている。基部4の底部先端部4cを先細となる傾斜部とすることにより商品吊り下げ部材2を取付部材10の開口部11に挿入しやすくする。
また、基部4の基端面(後面)4aは傾斜状とし、その底部の弾性係止片6の基端端面6aが基端面4aの延長線の傾斜面とするか、弾性係止片6の基端端面6aを基部の基端面より僅かに長く設け、基端端面6aが取付部材10前面に当たると商品吊り下げ部材2が斜め上方に保持される。なお、前記吊り下げ部材2の基部4の基端面4a、基端端面6aは、ほぼ垂直に設けて、商品吊り下げ部材2がほぼ水平に保持されるようにしてもよい。
前記商品吊り下げ部材2は、上方へ回動して商品吊り下げ用棒状部3が取付部材10の前面に当たり、かつ前記基部4の上部先端部4dが開口部に侵入可能とされた状態で、基部4の底部側を取付部材10の開口部11側へ押すことにより基部4の軸部5が溝孔13に沿って移動され、基部4が開口部11にロックされ、輸送中などに商品吊り下げ部材2が取付部材から外れないようにされる。
すなわち、基部4が前記弾性係止片6の前記開口部11を通過後は、前記軸保持用溝孔13と復元力により復元した前記弾性係止片6の前記取付部材10の前記開口部11の前面周縁付近との係合により、前記商品吊り下げ部材2の前記取付部材10に対する前後移動および前記商品吊り下げ部材2の前記軸部5を回転軸とする下方への回動が規制されるとともに、上方への回動が可能となっている。
前記弾性係止片6は、前記基部4の基端面から先端方向に所定長の延びるように設けられた切り込み7により、開く方向に復元するものとなっている板状バネ片であり、該板状バネ片の基端端面6aが、前記取付部材10の前記開口部11の前面周縁付近と係合するものである。実施例では板状バネ片の基端端面6aは取付部材10の開口部11の直下の前面に係止可能に設けられる。前記弾性係止片6の前記基端端面6aは、垂直面または傾斜面となっている。実施例では弾性係止片6の基端端面6aを傾斜状として、商品吊り下げ部材2を上方より下方へ回動して、基端端面6aが取付部材10に当たったとき、商品吊り下げ部材2は斜め上方に向けて保持される。弾性係止片6の基端端面を垂直にして、取付部材10に直角に当たるようにすれば、商品吊り下げ部材2をほぼ水平に保持するようにできる。
前記取付部材10の2つの突出部12は、2つの突出部12の向かい合う内面にそれぞれ形成され、一端が前記開口部11と連通し、他端が前記突出部内にて終端する所定長前方に延びる2つの軸保持用溝孔13が設けられている。
前記軸保持用溝孔13は、突出部12の向かい合う内面に前記突出部12の前部までに凹状に設けられる。この軸保持用溝孔13の幅は、商品吊り下げ部材2の軸部5の外径より若干広く、かつ溝孔13の長さLは、商品吊り下げ部材2の基部4の軸部5が溝孔13の前部の回動する位置にある時に、取付部材10の背面から商品吊り下げ部材2の基部4の軸部5の前端までの長さより若干長く設けられ、余裕を持たせてある。軸保持用溝孔13の前方の終端は軸部の外形と合致する径の円弧面とするのが好ましい。
前記突出部12の軸保持用溝孔13から前記開口部11の上部内面までの長さは、商品吊り下げ部材2の基部4の軸部5より上部先端部4dまでの長さより僅かに長くしてあり、基部4の回動時に上部先端部4dが開口部11の縁に当たらないようにする。
前記突出部12の軸保持用溝孔13から前記開口部11の下部内面までの長さは、商品吊り下げ部材2の基部4の軸部5より押圧されて閉じた状態の底部の弾性係止片6までの長さとしてあり、基部4の底部の弾性係止片6が弾性変形した状態(押圧した状態)で挿通可能としてある。
前記上部の係止片14aは取付部材10の上端中央の背面側にL形に突出して形成され、下部の係止片14bは取付部材10の下端中央の背面側にL形に突出して形成される。L形係止片14aと14bが陳列用板体20の装着口21に挿入され、L形係止片14aの係止面(前面)とL形係止片14bの係止面(前面)が陳列用板体20の背面に当接可能とされる。L形係止片14aの長さは長く、L形係止片4bの長さは短くして、上端の係止片14aを挿入後下端の係止片14bを嵌めるようにするのが好ましい。L形係止片14bは下端を前面より後方へ傾斜状として挿入しやすくしてある。なお、取付部材10の取付部14の構造は上記の構造に限るものではなく、陳列用板体20にねじ等で固定することもできる。
而して、商品吊り下げ部材2は軸保持用溝孔13の前端において、使用時には弾性係止片6が取付部材10に当たって係止された状態で、ほぼ水平に保持される。
図13に示すように、輸送時、保管時には商品吊り下げ部材2を取付部材10の前方のほぼ水平位置から上方に回動させて取付部材10に対して折り畳んだ状態として小容積とさせ、基部4を押し込んで開口部11にロックさせて商品吊り下げ部材2が無闇に動かないようにできる。
取付部材10に商品吊り下げ部材2を取り付けるとき、取付部材10に設けた開口部11の後方から商品吊り下げ部材2を挿入して、基部4の軸部5を突出部12の軸保持用溝孔13に挿入するとともに基部4の底部の弾性係止片6を開口部11の内縁部で復元力に抗して押圧して開口部11に挿入し、基部4が開口部11を通過させて開口部11の前面に突出させたとき、弾性係止片6が復元力で弾発され、弾性係止片6の基端端面6aが取付部材10の前面に係止可能とされて簡単に組み立てできる。商品吊り下げ部材2は取付部材10の前面において、軸部5を支点として回動して基部4の弾性係止片6が取付部材10の前面に当たるとその位置で止められる。すなわち、商品吊り下げ部材2は水平ないし若干斜め状として保持し、商品吊り下げ棒に商品を吊り下げるようにする。商品吊り下げ部材2の軸部5は突出部12の内面に位置するので外部に露出せず体裁を良くでき、商品価値を向上させることができる。また、開口部11に侵入させた基部4を開口部側へ押すことにより基部4を開口部11にロックでき、多数の商品吊り下げ具の輸送時等にがたつきをなくし、損傷が生じないようにする。
商品吊り下げ部材2を取付部材10より外す場合には、前記基部4の底部の弾性係止片6を押圧して取付部材10の開口部11内を通過させて裏面側へ引く抜くことも可能である。
多数の商品吊り下げ具1が装着された陳列用板体20を保管、輸送する時、商品吊り下げ部材2は各取付部材10に対して前記のように上方に回動させて折り畳み、基部4を開口部11にロックした状態で陳列用板体20の装着口21に装着し、商品吊り下げ具1をかさばらないようにでき、各商品吊り下げ部材2は各取付部材10に対してロックしてあるので、商品吊り下げ部材2ががたつくことなく、円滑に運ぶことができる。
使用時には、陳列用板体に装着した各商品吊り下げ具1の商品吊り下げ部材2はロックを外して回動され、底部の弾性係止片6の基端端面が取付部材10に当たって止まり、若干斜めの状態とした位置で止められる。この商品吊り下げ部材2に適宜商品を吊り下げ、この陳列用板体を例えば立てかけて展示する。
この商品吊り下げ具1は、陳列用板体20の装着口21に簡単に装着できるので、便利である。商品吊り下げ具1は陳列用板体20の装着口21より取り外すこともできる。
2 商品吊り下げ部材
3 商品吊り下げ用棒状部
4 基部
4a 基部の基端面
4b 基部の上部基端部
4c 基部の底部先端部
4d 基部の上部先端部
5 軸部
6 弾性係止片
6a 基端端面
7 切り込み
10 取付部材
11 開口部
12 突出部
13 軸保持用溝孔
14 取付部
14a 係止片
14b 係止片
20 陳列用板体
21 装着口
Claims (8)
- 商品吊り下げ部材と、該商品吊り下げ部材の基部を上方に回動可能に保持するとともに、陳列用板体の装着口に着脱可能に取り付けられる取付部材とからなる商品吊り下げ具であって、
前記商品吊り下げ部材は、商品吊り下げ用棒状部と、該棒状部の基端に設けられた略長方体状の基部と、該基部の対向する側面より外方に突出する2つの軸部と、前記基部の底部に設けられた弾性係止片とを備え、
前記取付部材は、前記陳列用板体の前記装着口に着脱可能な取付部と、前記商品吊り下げ用棒状部および前記基部を挿通可能な略矩形状の開口部と、該開口部の前面の向かい合う側部付近より前方に突出する2つの突出部と、該2つの突出部の向かい合う内面にそれぞれ形成され、一端が前記開口部と連通し、他端が前記突出部内にて終端する所定長前方に延びる2つの軸保持用溝孔とを備え、
前記弾性係止片は、前記取付部材の前記開口部への挿入時には、前記開口部の内縁部により押圧されることにより弾性変形し、前記開口部を挿通可能であり、前記商品吊り下げ部材は、前記弾性係止片の前記開口通過後では、前記軸保持用溝孔と復元力により復元した前記弾性係止片の前記取付部の前記開口部の前面周縁付近との係合により、前記商品吊り下げ部材の前記取付部材に対する前後移動および前記商品吊り下げ部材の前記軸部を回転軸とする下方への回動が規制されるとともに、上方への回動が可能となっていることを特徴とする商品吊り下げ具。 - 前記商品吊り下げ部材の前記基部の上部基端部は、湾曲角部となっている請求項1に記載の商品吊り下げ具。
- 前記商品吊り下げ部材の前記基部の底部先端部は、先端に向かって斜め上方に傾斜する傾斜部となっている請求項1または2に記載の商品吊り下げ具。
- 前記商品吊り下げ部材の前記基部の上部先端部は、該商品吊り下げ部材を前記軸部を回転軸として上方へ回動させた時、前記取付部材の前記開口部内に侵入可能である請求項1ないし3のいずれかに記載の商品吊り下げ具。
- 前記商品吊り下げ部材は、上部先端部が前記開口部に侵入可能である基部が前記軸保持用溝孔に沿って開口部に押し込まれて開口部にロック可能である請求項4に記載の商品吊り下げ具。
- 前記弾性係止片は、前記基部の基端面から先端方向に所定長の延びるように設けられた切り込みにより、開く方向に復元するものとなっている板状バネ片であり、該該板状バネ片の基端端面が、前記取付部の前記開口部の前面周縁付近と係合するものである請求項1ないし5のいずれかに記載の商品吊り下げ具。
- 前記弾性係止片の前記基端端面は、垂直面または傾斜面となっている請求項1ないし6のいずれかに記載の商品吊り下げ具。
- 前記取付部材の前記取付部は、該取付部の上下に設けられ、前記陳列用板体の装着口の前面から挿入されて陳列用板体の裏面に係止可能な係止片により構成されている請求項1ないし7のいずれかに記載の商品吊り下げ具。
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