JP2010240022A - 膝サポータ - Google Patents

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Abstract

【課題】 歩行に支障を来すこともなく、容易に装着できて適切に内反変形の矯正が図れる膝サポータを提供する。
【解決手段】 本体部10を膝関節60周囲に装着した状態で、本体部10上に保持された帯状部11で内反変形に伴い外側にずれた腓骨小頭部61を内方へ押圧することから、腓骨小頭部61が本来あるべき位置に近付き、内反変形の矯正が図れる一方、膝関節60の曲げ伸しの運動を阻害して歩行を妨げるようなこともなく、また特殊な形状とならず、過度に目立たないサポータとしての外観を維持することができ、使用しやすい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、膝に装着されてO脚状態や膝痛等の改善を図る膝サポータに関する。
膝関節を覆い、膝関節の動きを規制して膝関節を保護したり、膝の痛みを緩和したり、膝関節に係る筋力の補助を行う等の機能を有する膝用のサポータは、円筒状に形成した伸縮性の生地製で、膝関節周囲に強い締付力をもって被着されるものや、膝関節を中心として強い緊張力で巻回装着されるバンド状のもの等が一般的に使用されており、このような膝用のサポータの例としては、特開2003−227014号公報や特開2007−267952号公報に開示されるものがある。
一方、本出願人は、膝痛や変形性膝関節症の原因ともなる内反変形(いわゆるO脚)を矯正するための膝関節に装着する器具を従来から種々提案しており、その一例として特開平7−51310号公報や、特開2000−229094号公報に開示されるものがある。
特開2003−227014号公報 特開2007−267952号公報 特開平7−51310号公報 特開2000−229094号公報
従来の膝用のサポータは前記特許文献1、2に示される構成となっているが、これら特許文献に記載されるような従来の膝用のサポータは、膝関節の運動規制等に伴う膝関節の保護や膝の痛みの緩和を図る点は考慮されていたものの、内反変形に着目してこれの矯正を図るようなものではなかった。
一方、本出願人が解明した内反変形(O脚)のメカニズムは、外反母趾や指上げ足(浮指)などにより、足指に力が入らない、踏ん張れない状態、すなわち足裏が不安定な状態になると、歩行時に足先が外方向へ必要以上に流れる、ねじれ歩行をしてしまうこととなり、この場合、ねじれのストレスが、足先を力点、内踝(くるぶし)周辺を支点として、てこの原理で作用点となる腓骨小頭部へ逃げることで、膝関節を挟んで上下の骨でねじれのストレスが発生し、この繰返しにより、次第に腓骨小頭部が外側へずれ、それに伴ってすねの筋肉も外側に突出し、大腿骨と脛骨のなす角度も変化する、というものである。そして、歩行時に上下動の応力に加えて、さらにねじれが発生するため、大腿骨下端部内側と脛骨上端内側にずれが生じ、互いに衝突して変形することとなり、膝痛や変形性膝関節症につながりやすい状態にもなっていた。
前記特許文献3、4に記載された本出願人による発明は、こうして生じる内反変形の矯正を図れるものであったが、構造が複雑な上、外観の面で難点があり、また歩行の際に障害となって歩きにくさを感じさせてしまうという課題を有していた。
本発明は前記課題を解消するためになされたもので、歩行に支障を来すこともなく、容易に装着できて適切に内反変形の矯正が図れる膝サポータを提供することを目的とする。
本発明に係る膝サポータは、装着状態で膝関節を取巻く略筒状部分を少なくとも有すると共に、略筒状部分周方向に張力が生じた所定の緊張状態とされてなり、装着した脚側に前記張力に伴う所定の締付け力を与える本体部と、当該本体部より強い張力を発生可能として形成され、本体部上に少なくとも両端部が互いにずれない位置関係として保持される一又は複数の帯状部とを少なくとも有してなり、当該帯状部が、装着状態で、少なくとも脚の腓骨小頭部外側部位から膝蓋骨下側部位、さらに大腿骨下端部内側部位にわたって位置し、腓骨小頭部を脚内側に向わせる向きに締付け力を与えるものである。
このように本発明によれば、本体部を膝関節周囲に装着した状態で、本体部上に保持された帯状部で内反変形に伴い外側にずれた腓骨小頭部を内方へ押圧することにより、腓骨小頭部が本来あるべき位置に近付き、内反変形の矯正が図れる一方、膝関節の曲げ伸しの運動を阻害して歩行を妨げるようなこともなく、また特殊な形状とならず、過度に目立たないサポータとしての外観を維持することができ、使用しやすい。
また、本発明に係る膝サポータは必要に応じて、脚の脛骨上部内側部位から膝蓋骨下側部位、さらに大腿骨下端部外側部位にわたって位置し、脛骨上部を脚外側に向わせる向きに締付け力を与える第二の帯状部と、脚の大腿骨下部外側部位から膝蓋骨上側部位、さらに膝関節内側部位にわたって位置し、大腿骨下部を脚内側に向わせる向きに締付け力を与える第三の帯状部と、脚の大腿骨下部内側部位から膝蓋骨上側部位、さらに膝関節外側部位にわたって位置し、大腿骨下部を脚外側に向わせる向きに締付け力を与える第四の帯状部とを備えるものである。
このように本発明によれば、腓骨小頭部を押圧する帯状部に加えて、この帯状部と対向する配置で脚内側の脛骨を押す他の帯状部を配設し、さらにこれら二つの帯状部と膝蓋骨を挟んで上側に対向する位置にもそれぞれ別の帯状部を配設し、脚の外側と内側から膝蓋骨を中心に帯状部で引張り合うようにすることにより、膝関節を挟んで上下で相反するねじれ状態が改善され、各骨や筋肉等が正常位置に戻ることとなり、確実に内反変形を解消できる。
また、本発明に係る膝サポータは必要に応じて、前記帯状部と脚の腓骨小頭部外側部位との間に介在して、腓骨小頭部を含む所定領域に対し少なくとも帯状部からの締付け力を押圧力として与える押圧片を備えるものである。
このように本発明によれば、帯状部と腓骨小頭部との間に押圧片を配置し、帯状部の締付け力を押圧片を介して腓骨小頭部に伝えることにより、締付け力を押圧力として腓骨小頭部に集中且つ持続させて加えることができ、ずれた腓骨小頭部を効率よく押圧して矯正力を最大限発揮できる。
また、本発明に係る膝サポータは必要に応じて、前記本体部が、丸編みで筒状に編成され、前記帯状部が、前記本体部と一体に編成されてなるものである。
このように本発明によれば、本体部と帯状部を丸編みで一体に編成し、縫製や接着等によらず初めから一体の筒状体として仕上げることにより、複数の部材を織成又は編成後、縫製等接合を経て一体にする手間が省け、且つ接合箇所を大幅に減らすことができ、製造工程を減らして短時間に効率良く製造でき、製造コストも低減できる。
本発明の第1の実施形態に係る膝サポータの装着状態正面図である。 本発明の第1の実施形態に係る膝サポータの装着状態側面図及び背面図である。 本発明の第1の実施形態に係る膝サポータの帯状部固定前状態における正面図である。 本発明の第1の実施形態に係る膝サポータの拡大正面図である。 本発明の第1の実施形態に係る膝サポータの他例の展開状態説明図及び装着状態正面図である。 本発明の第1の実施形態に係る膝サポータの他例の拡大正面図である。 本発明の第2の実施形態に係る膝サポータの装着状態正面図である。 本発明の第2の実施形態に係る膝サポータの拡大正面図である。 本発明の第2の実施形態に係る膝サポータの製造過程説明図である。
(本発明の第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態を前記図1ないし図4に基づいて説明する。
前記各図に示すように、本実施形態に係る膝サポータ1は、膝関節60部分を覆う略筒状の本体部10と、この本体部10に取付けられ、本体部10より強い張力を発生させて脚各部に締付け力を与える帯状部11、12、13、14と、帯状部11と脚の腓骨小頭部61外側部位との間に介在する配置とされる押圧片15とを備える構成である。
前記本体部10は、伸縮性に優れる編地等の薄い可撓体を一又は複数組合わせて縫着等により接合一体化するか、丸編みで当初から筒状に編成して形成される筒状体であり、膝関節部分を覆う大きさとされ、装着状態では素材の伸縮性に基づいて筒状体周方向に張力を生じさせ、この張力に伴う所定の締付け力を内部の脚部分に与える仕組みである。この本体部10の膝正面側や背面側にあたる中間部位については、膝正面の凸状となった膝頭部や膝背面の窪み部分が適切に保持されるように、開放部分を設けたり、編組織や素材を変えて締付け状態を他と異ならせることもできる。
なお、この本体部10の膝装着状態で膝の側部となる所定位置に、本体部10の筒軸方向に細長い収容スペースを生じさせる袋状部を形成し、この袋状部に、方向により異なる可撓性及び復元性を有し、通常の膝の曲げ伸しに対応する弾性変形以外の動きを抑制して膝を保護する弾性骨部材を収容配設するようにしてもよい。
前記各帯状部11、12、13、14は、本体部10より強い張力を発生可能な強伸縮性の素材で形成され、本体部10上に一端部を固定されると共に、他端部を面ファスナ等で本体部10に着脱可能とされてなり、装着状態では両端部が互いにずれない位置関係として保持され、本体部10より強い締付け力を内部に与える構成である。
第一の帯状部11は、一端部を本体部10の背面側下部外側寄りに固定され、装着状態で、脚の腓骨小頭部61外側部位から膝蓋骨63下側部位、さらに大腿骨64下端部内側部位にわたって位置し、腓骨小頭部61を脚内側に向わせる向きに締付け力を与えるものである。
第二の帯状部12は、一端部を本体部10の背面側下部内側寄りに固定され、装着状態で、脚の脛骨62上部内側部位から膝蓋骨63下側部位、さらに大腿骨64下端部外側部位にわたって位置し、脛骨62上部を脚外側に向わせる向きに締付け力を与えるものである。
第三の帯状部13は、一端部を本体部10の背面側上部外側寄りに固定され、装着状態で、脚の大腿骨64下部外側部位から膝蓋骨63上側部位、さらに膝関節60内側部位にわたって位置し、大腿骨64下部を脚内側に向わせる向きに締付け力を与えるものである。
第四の帯状部14は、一端部を本体部10の背面側上部内側寄りに固定され、装着状態で、脚の大腿骨64下部内側部位から膝蓋骨63上側部位、さらに膝関節60外側部位にわたって位置し、大腿骨64下部を脚外側に向わせる向きに締付け力を与えるものである。
第一の帯状部11の他端部と第三の帯状部13の他端部は一体に連結されており、まとめて本体部10に対し着脱される構成である。また、第二の帯状部12の他端部と第四の帯状部14の他端部も一体に連結されており、まとめて本体部10に対し着脱される構成である。これにより装着の際の手間を省くことができる。なお、第一の帯状部11と第二の帯状部12の各一端部が本体部10の背面側で一体に連結してこれらが一つの帯状体をなすようにしてもかまわない(図2(B)参照)。第三の帯状部13と第四の帯状部14の各一端部についても同様である。
前記押圧片15は、容易に弾性変形しない硬質の素材で形成され、第一の帯状部11が外周側に位置する本体部10下部の脚外側寄り位置の内周部分に固定状態で取付けられ、装着状態でちょうど第一の帯状部11と脚の腓骨小頭部61外側部位との間に介在する構成であり、腓骨小頭部61外側部位を含む脚外側の接触部分に対し第一の帯状部11及び本体部10からの締付け力を押圧力として与えるものである。
次に、前記構成に基づく膝サポータの使用状態について説明する。使用者は本体部10の上側開口部から足を入れて本体部10に足先を通し、脚に対しそのまま引上げていき、本体部10の上端部を大腿部66まで上げ、下端部を膝下に到達させて、本体部10を膝関節部分に位置させ、且つ内周側の押圧片15が腓骨小頭部61外側部位に当接した状態とする。
こうして本体部10が膝関節部分に位置したら、第二の帯状部12と第四の帯状部14の一体となった他端部を引張って、第二の帯状部12と第四の帯状部14に十分な張力が生じた状態で、第二の帯状部12が膝蓋骨63下側部位と大腿骨64下端部外側部位、第四の帯状部14が膝蓋骨63上側部位と膝関節60外側部位に位置するように本体部10表面に巻付け、他端部を本体部10背面外側寄りに固定する。
さらに、第一の帯状部11と第三の帯状部13の一体となった他端部を引張って、第一の帯状部11と第三の帯状部13に十分な張力が生じた状態で、第一の帯状部11が膝蓋骨63下側部位と大腿骨64下端部内側部位、第三の帯状部13が膝蓋骨63上側部位と膝関節60内側部位に位置するように本体部10表面に巻付け、他端部を本体部10背面内側寄りに固定すると、最終的な膝関節部分への装着状態が得られる。
この装着状態では、使用者の脚に対し、本体部10各部分が適宜伸縮して膝関節部分に適切に密着すると共に、本体部10表面に配設された各帯状部11、12、13、14も、その適度な張力により使用者の膝関節部分に沿って密着した状態となっている。こうした中、第一の帯状部11が、腓骨小頭部61の外側に位置し、内反変形に伴い外側にずれた腓骨小頭部61を内方へ押圧することで、腓骨小頭部61を本来あるべき位置に近付け、内反変形の矯正を図れる。この第一の帯状部11と腓骨小頭部61との間には押圧片15が介在しており、第一の帯状部11の締付け力を押圧片15を介して腓骨小頭部61に伝えることとなり、締付け力を押圧力として腓骨小頭部61に集中且つ持続させて加えることができ、ずれた腓骨小頭部61を効率よく押圧して矯正力を最大限発揮できる。
また、腓骨小頭部61を押圧する第一の帯状部11に加えて、この帯状部11と対向する配置で脚内側の脛骨62を押す第二の帯状部12を配設し、さらにこれら二つの帯状部11、12と膝蓋骨63を挟んで上側に対向する位置にもそれぞれ第三の帯状部13及び第四の帯状部14を配設し、膝関節60を挟む上下の部位、すなわち大腿部66と下腿部65について、脚の外側と内側から膝蓋骨63を中心に各帯状部で引張り合うようにして固定することにより、帯状部の引張り力はバランスのとれた状態となっており、膝関節60に対し大腿部66又は下腿部65がねじられようとする場合は、バランスを維持しようとする各帯状部の引張り力によりねじれが阻止され、結果的にねじりが防止されることとなる。このため、内反変形において、膝関節60を挟んで上下の骨でねじれのストレスが発生している状態でも、各帯状部により膝関節60を挟んで上下で相反するねじれ状態が改善され、各骨や筋肉等が正常位置に戻ることとなり、内反変形の解消を促す。
なお、本体部10及び各帯状部11、12、13、14が適切な締付け力で膝関節60周囲の脚各部に密着していることで、使用者の膝を大きく動かす運動を経た場合でも、膝関節60に対しずれずに装着当初の状態を維持でき、膝関節のサポート性能及び装着感を変化させることはなく、特に、膝関節60における膝蓋骨63を、本体部10上に保持された各帯状部が挟んだ配置状態となっていることで、膝関節60の望ましくない方向の動きに対し確実に保護する状態を維持しつつ、膝関節60の曲げ伸しの運動を妨げず、使用者は歩行に係る運動を制約無く行えることとなる。
そして、この装着状態で、これら本体部10及び帯状部11、12、13、14の外形状は、従来の一般的なサポータから逸脱した特殊な形状とはなっておらず、サポータとしての外観を維持することができ、これらが外側の衣服表面に浮き出て目立つこともない。
このように、本実施形態に係る膝サポータでは、本体部10を膝関節60周囲に装着した状態で、本体部10上に保持された第一の帯状部11で内反変形に伴い外側にずれた腓骨小頭部61を内方へ押圧することから、腓骨小頭部61が本来あるべき位置に近付き、内反変形の矯正が図れることに加えて、第一の帯状部11と対向する配置で脚内側の脛骨を押す第二の帯状部12を配設し、さらにこれら二つの帯状部11、12と膝蓋骨63を挟んで上側に対向する位置にもそれぞれ第三、第四の帯状部13、14を配設し、脚の外側と内側から膝蓋骨63を中心に帯状部で引張り合うようにすることから、膝関節60を挟んで上下で相反するねじれ状態が改善され、各骨や筋肉等が正常位置に戻ることとなり、確実に内反変形を解消できる。
なお、前記実施形態に係る膝サポータにおいては、本体部10は当初から筒状体として形成される構成としているが、これに限らず、図5に示すように、本体部を略シート状(バンド状)に形成し、本体部21で膝関節部分を取囲んだ状態で本体部21端部同士又は帯状部17先端部と本体部21を面ファスナ等で接合し、筒状として装着状態を得る構成とすることもでき、足先から本体部に通して装着する手間が省け、装着を容易且つ速やかに行える。この場合、本体部21をなす略シート状部分はメッシュ素材製として通気性や透湿性を重視した構成とすることもできる。
また、前記実施形態に係る膝サポータにおいては、押圧片15を第一の帯状部11と脚の腓骨小頭部61外側部位との間に介在するように本体部10の内周に固定配設し、この押圧片15で腓骨小頭部61を押圧する構成としているが、これに限らず、図6に示すように、他の押圧片16を第一の帯状部11と脚の大腿骨66下端部内側部位との間に介在するように本体部10に配設し、帯状部や本体部10の締付け力を押圧片16で押圧力として大腿骨66下端部内側部位に与える構成とすることもでき、腓骨小頭部61に対するのと同様、締付け力を押圧力として大腿骨66下端部に集中且つ持続させて加えることができ、大腿骨66下端部を効率よく押圧して、大腿骨66下端部内側と脛骨62上端内側のずれ(片寄り)とそれに伴う変形を抑えられる。一方、押圧片を設けず、そのまま本体部内周面を直接脚に当接させる構成としてもかまわない。
(本発明の第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態を前記図7ないし図9に基づいて説明する。
前記各図に示すように、本実施形態に係る膝サポータ2は、前記第1の実施形態同様、本体部20と、帯状部21、22、23、24を備える一方、異なる点として、本体部20及び各帯状部21、22、23、24が丸編みで一つの筒状体として一体で編成される構成を有するものである。
前記本体部20は、伸縮性を有する内層20a及び外層20bからなる二重構造で膝部を覆う大きさの筒状体として編成される構成である。
本体部20は、当初、一方の開口部となる中間部分で内層20a及び外層20bが一体に連続する一つの筒状に編上げられてなり(図9(A)参照)、編上げ後、外層20b側部分を中間部分で折返して内層20a側部分に被せ(図9(B)、(C)参照)、外層20b側端部と内層20a側端部を一体に縫製して二重構造の筒状体として形成される構成である。
そして本体部20は、全体を一体で丸編みにより一連の筒状に編成される中、途中で編み方を変えて中間部位の各編組織を変化させており、特に、膝蓋骨63に相当する位置を挟んで帯状に連続する所定範囲をその周囲部分より伸縮性に優れる帯状部21、22、23、24として編成される構成である。なお、外層20b側部分は内層20a側部分に比べ大きめに編成されている。
また、本体部20の装着状態で膝正面側や背面側にあたる中間部位についても、編み方を一部変化させて複数の編組織を設け、膝正面の凸状となった膝頭部や膝背面の窪み部分が適切に保持されるように設定してもよい。さらに、前記第1の実施形態同様、本体部20の膝装着状態で膝の側部となる所定位置に袋状部を形成し、この袋状部に弾性骨部材を収容配設するようにしてもよい。
前記各帯状部21、22、23、24は、本体部20の一部ながら本体部20の他の部位より強い張力を発生可能な強伸縮性の編組織として編成され、装着状態では本体部20の一部として位置を変えることなく、本体部20の他の部位より強い締付け力を内部に与える構成である。
第一の帯状部21は、外層20b部分に配置され、一端部を本体部20の背面側下部外側寄り、他端部を本体部20背面中間部内側寄りにそれぞれ位置させ、装着状態で、脚の腓骨小頭部61外側部位から膝蓋骨63下側部位、さらに大腿骨64下端部内側部位にわたって位置し、腓骨小頭部61を脚内側に向わせる向きに締付け力を与えるものである。
第二の帯状部22は、内層20a部分に配置され、一端部を本体部20の背面側下部内側寄り、他端部を本体部20背面中間部外側寄りにそれぞれに位置させ、装着状態で、脚の脛骨62上部内側部位から膝蓋骨63下側部位、さらに大腿骨64下端部外側部位にわたって位置し、脛骨62上部を脚外側に向わせる向きに締付け力を与えるものである。
第三の帯状部23は、外層20b部分に配置され、一端部を本体部10の背面側上部外側寄り、他端部を本体部20背面中間部内側寄りにそれぞれ位置させ、装着状態で、脚の大腿骨64下部外側部位から膝蓋骨63上側部位、さらに膝関節60内側部位にわたって位置し、大腿骨64下部を脚内側に向わせる向きに締付け力を与えるものである。
第四の帯状部24は、内層20a部分に配置され、一端部を本体部10の背面側上部内側寄り、他端部を本体部20背面中間部外側寄りにそれぞれ位置させ、装着状態で、脚の大腿骨64下部内側部位から膝蓋骨63上側部位、さらに膝関節60外側部位にわたって位置し、大腿骨64下部を脚外側に向わせる向きに締付け力を与えるものである。
そして、第一の帯状部21の他端部と第三の帯状部23の他端部は一体に連結された状態で編成され、また、第二の帯状部22の他端部と第四の帯状部24の他端部も一体に連結された状態で編成される構成である。
次に、前記構成に基づく膝サポータの使用状態について説明する。使用者は本体部20の上側開口部から足を入れて本体部20に足先を通し、脚に対しそのまま引上げていき、本体部20の上端部を大腿部66まで上げ、下端部を膝下に到達させて、本体部20を膝関節部分に位置させると、膝関節部分への装着状態が得られる。
この時、内層20aに位置する第二の帯状部22と第四の帯状部24には十分な張力が生じ、第二の帯状部22は脛骨62上部内側部位から膝蓋骨63下側部位を通って大腿骨64下端部外側部位に至る範囲、第四の帯状部24は大腿骨64下部外側部位から膝蓋骨63上側部位を通って膝関節60外側部位に至る範囲にそれぞれ位置している。また、外層20bに位置する第一の帯状部21と第三の帯状部23にも十分な張力が生じ、第一の帯状部21は腓骨小頭部61外側部位から膝蓋骨63下側部位を通って大腿骨64下端部内側部位に至る範囲、第三の帯状部23は大腿骨64下部外側部位から膝蓋骨63上側部位を通って膝関節60内側部位に至る範囲に位置している。
この装着状態では、使用者の脚に対し、本体部20各部分が適宜伸縮して膝関節部分に適切に密着すると共に、本体部20と一体の各帯状部21、22、23、24も、その適度な張力により使用者の膝関節部分に沿って密着した状態となっている。こうした中、第一の帯状部21が、腓骨小頭部61の外側に位置し、内反変形に伴い外側にずれた腓骨小頭部61を内方へ押圧することで、前記第1の実施形態同様、腓骨小頭部61を本来あるべき位置に近付け、内反変形の矯正を図れる。
また、第一の帯状部21に加えて、この帯状部21と対向する配置で脚内側の脛骨62を押す第二の帯状部22を配設し、さらにこれら二つの帯状部21、22と膝蓋骨63を挟んで上側に対向する位置にもそれぞれ第三の帯状部23及び第四の帯状部24を配設し、膝関節を挟む上下の部位、すなわち大腿部66と下腿部65について、脚の外側と内側から膝蓋骨63を中心に各帯状部で引張り合うようにして固定することにより、帯状部の引張り力はバランスのとれた状態となっており、膝関節60に対し大腿部66又は下腿部65がねじられようとする場合は、バランスを維持しようとする各帯状部の引張り力によりねじれが阻止され、結果的にねじりが防止されることとなる。このため、内反変形において、膝関節60を挟んで上下の骨でねじれのストレスが発生している状態でも、各帯状部により膝関節60を挟んで上下で相反するねじれ状態が改善され、各骨や筋肉等が正常位置に戻ることとなり、内反変形の解消を促す。
なお、この装着状態では、前記第1の実施形態と同様、使用者の膝を大きく動かす運動を経た場合でも、本体部20は膝関節60に対しずれずに装着当初の状態を維持でき、膝関節のサポート性能及び装着感を変化させることはなく、特に、膝関節60における膝蓋骨63を、本体部20上の各帯状部が挟んだ配置状態となっていることで、膝関節60の望ましくない方向の動きに対し確実に保護する状態を維持しつつ、膝関節60の曲げ伸しの運動を妨げず、使用者は歩行に係る運動を制約無く行えることとなる。
そして、本体部20と帯状部21、22、23、24が一体化した構造により、その外形状は、従来の一般的なサポータとほとんど変わりなく、外側の衣服表面に浮き出ることはない。
このように本実施形態に係る膝サポータにおいては、本体部20と各帯状部21、22、23、24を丸編みで一体に編成し、縫製や接着等によらず初めから一体の筒状体として仕上げることから、複数の部材を織成又は編成後、縫製等接合を経て一体にする手間が省け、且つ接合箇所を大幅に減らすことができ、凹凸のない滑らかな外観を得られると共に、製造工程を減らして短時間に効率良く製造でき、製造コストも低減できる。
なお、前記第1及び第2の各実施形態に係る膝サポータにおいては、本体部10、20の背面側における各帯状部が上下に離れて平行に配置される構成としているが、これに限らず、帯状部が背面側で交差する配置としてもかまわない。
1、2 膝サポータ
10、20 本体部
11、21 第一の帯状部
12、22 第二の帯状部
13、23 第三の帯状部
14、24 第四の帯状部
15、16 押圧片
17 帯状部
20a 内層
20b 外層
21 本体部
60 膝関節
61 腓骨小頭部
62 脛骨
63 膝蓋骨
64 大腿骨
65 下腿部
66 大腿部

Claims (4)

  1. 装着状態で膝関節を取巻く略筒状部分を少なくとも有すると共に、略筒状部分周方向に張力が生じた所定の緊張状態とされてなり、装着した脚側に前記張力に伴う所定の締付け力を与える本体部と、
    当該本体部より強い張力を発生可能として形成され、本体部上に少なくとも両端部が互いにずれない位置関係として保持される一又は複数の帯状部とを少なくとも有してなり、
    当該帯状部が、装着状態で、少なくとも脚の腓骨小頭部外側部位から膝蓋骨下側部位、さらに大腿骨下端部内側部位にわたって位置し、腓骨小頭部を脚内側に向わせる向きに締付け力を与えることを
    特徴とする膝サポータ。
  2. 前記請求項1に記載の膝サポータにおいて、
    脚の脛骨上部内側部位から膝蓋骨下側部位、さらに大腿骨下端部外側部位にわたって位置し、脛骨上部を脚外側に向わせる向きに締付け力を与える第二の帯状部と、
    脚の大腿骨下部外側部位から膝蓋骨上側部位、さらに膝関節内側部位にわたって位置し、大腿骨下部を脚内側に向わせる向きに締付け力を与える第三の帯状部と、
    脚の大腿骨下部内側部位から膝蓋骨上側部位、さらに膝関節外側部位にわたって位置し、大腿骨下部を脚外側に向わせる向きに締付け力を与える第四の帯状部とを備えることを
    特徴とする膝サポータ。
  3. 前記請求項1又は2に記載の膝サポータにおいて、
    前記帯状部と脚の腓骨小頭部外側部位との間に介在して、腓骨小頭部を含む所定領域に対し少なくとも帯状部からの締付け力を押圧力として与える押圧片を備えることを
    特徴とする膝サポータ。
  4. 前記請求項1ないし3のいずれかに記載の膝サポータにおいて、
    前記本体部が、丸編みで筒状に編成され、
    前記帯状部が、前記本体部と一体に編成されてなることを
    特徴とする膝サポータ。
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