JP2010238796A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】MOSFETなどのトレンチゲートを有する半導体装置において、セル領域内部よりもセル領域端部またはその周辺部のトレンチゲートの終端領域のゲート耐量が低く、破壊箇所がチップ周辺部に集中する問題があった。
【解決手段】セル領域端部またはその周辺部のトレンチゲートの終端領域において、ゲート耐量が向上するパターンを提供する。トレンチゲートのセル領域コーナー部(トレンチゲートの終端部)で直角部が形成される場合には、その直角部を面取りするようにできる限り大きい曲率半径の曲線状のトレンチゲートで連結する。また、セル領域の外周を囲むトレンチゲートを配置し、そのコーナー部においても大きい曲率半径の曲線状のトレンチゲートで連結する。更に、セル領域の端部においてトレンチゲートが直交しない非交差パターンを採用する。
【選択図】 図2

Description

本発明は半導体装置に係り、特に絶縁ゲート型半導体装置のゲート耐量の向上が図れる半導体装置に関する。
トレンチ構造のMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)やIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)など、半導体基板にトレンチを設け、その内部を絶縁膜で被覆し、ゲート電極となる導電材料を埋設したトレンチゲートを有する半導体装置が知られている。以下、トレンチゲートを有する半導体装置の一例としてnチャネル型MOSFETを例に説明する。
図8および図9は、MOSFETを示す平面図であり、図8がチップの概要図であり、図9(A)、(B)がトレンチゲートの配置されるセル領域の端部およびその外周の領域を示す平面図である。図9(A)は図8のr3領域の拡大図であり、r3’領域も同様である。また、図9(B)は、図8のr4領域の拡大図である。
図8および図9を参照して、MOSFET200は、1つのチップを構成する半導体基板に第1方向(水平方向)および第2方向(垂直方向)に延在するトレンチが設けられ、トレンチ内壁を絶縁膜で被覆して、ゲート電極となる導電材料(ポリシリコン)を埋設したトレンチゲート230を有する。
トレンチゲート230は例えば、第1方向に延在する2本のトレンチゲート230の間に第2方向に延在するトレンチゲート230を設け、各行ごとに第2方向に延在するトレンチゲート230を半ピッチずつずらしたパターンに形成される。第1方向と第2方向のトレンチゲート230に沿ってベース層表面にソース領域(いずれも不図示)が設けられ、トレンチゲート230で囲まれた矩形の領域に独立したMOSトランジスタのセル225が形成される。各セル225半導体基板表面に設けたソース電極(不図示)とコンタクトする。各セル225はトレンチゲート230で区画され隣接するセル225から独立している。
多数のセル225が配置されたセル領域221の外側の、例えばチップのコーナー部に各セルのゲート電極(不図示)に接続するゲートパッド電極218pが設けられる。
トレンチゲート230は、セル領域221外周の終端領域222まで延在され、終端了領域222に延在するゲート連結電極218を介して、ゲートパッド電極218pに接続する。一点鎖線の領域の内側(セル領域221側)は、ソース領域が配置され、ソース電極とコンタクトしてトランジスタとして機能する動作領域Eである。
特開平10−256545号公報(第4頁 第2図、第5頁 第7図参照)
図8に示すMOSFETにおいて、ゲート−ソース間のショート故障(GSショート)が多発する問題があったが、チップ表面が厚いメタル電極に覆われているディスクリート・デバイスの故障箇所を高精度に特定することは、一般的には困難であった。
しかし現在では、上記のような故障箇所の検出に、赤外線レーザを照射して電流変化位置を検出するIR−OBIRCH(Infra-Red Optical Beam Induced Resistance CHange)法を用いた解析を応用することによってチップ表面から厚いメタル電極下の故障箇所を高感度に検出し、高精度で特定することが可能となっている。
そこでこの方法を用いて解析したところ、ゲート−ソース間のショート故障(GSショート)は、殆どの場合がチップ最外周のゲート電極の引き回し部や、セル領域の端部(コーナー部や、最外周端)など、トレンチゲートの終端部で破壊し易いことが明らかとなった。
例えば図9において、トレンチゲート230はセル領域221から半導体基板の端部に向かって延在し、セル領域221外周の半導体基板(終端領域222)で終端する。また、セル領域221の最外周のコーナー部(r31領域およびr41領域)では矩形のセル225を形成する状態でトレンチゲート230が終端し、トレンチゲート230のなす角が直角に突出する領域が形成される。このように直交する方向に延在する2つのトレンチゲート230の端部がそれ以上延在せず連結し、チップの中心から外側に向かって突出した直角をなしている部分を直角部RAと称する。
これらの領域、すなわちセル領域221のコーナー部(r31領域、r41領域)またはトレンチゲート230の終端部(rt領域)では、トレンチゲート230の終端の形状を原因とする電界集中が起こりやすく、脆弱なゲート酸化膜が破壊していると考えられた。
そこで、いくつかのトレンチゲート230のパターンを試作し、同様の方法で破壊箇所を特定したところ、ゲート耐量とトレンチゲート230のパターンに相関のあることがわかった。
また、チップ内の一箇所にでも電界集中が起こりやすいパターンが存在すると、結局当該チップとしてゲート耐量が向上できないことになるため、チップ全体において電界集中を起こす箇所がないパターンにする必要性がわかった。
本発明はかかる課題に鑑みてなされ、半導体基板に設けたトレンチ内を絶縁膜で被覆して導電材料を埋設した複数のトレンチゲートを有する半導体装置であって、第1方向に延在する第1トレンチゲートと、該第1方向に垂直な第2方向に延在する第2トレンチゲートと、前記半導体基板上で前記第1トレンチゲートと前記第2トレンチゲートで囲まれて互いに独立したトランジスタセルが配列するセル領域と、前記半導体基板上で該セル領域の外側を囲み前記第1トレンチゲートおよび前記第2トレンチゲートが終端する終端領域と、を備え、該セル領域の端部において終端する前記第1トレンチゲートと前記第2トレンチゲートの端部を第3トレンチゲートで連結したことにより解決するものである。
本発明の構造によれば、チップ内のトレンチゲートの終端部において、電界集中を緩和し、ゲート耐量を向上させることができる。
また、トレンチゲートの終端部の全ての領域において、電界集中を緩和できるパターンであるので、局所的にゲート酸化膜の破壊に弱い箇所がなくなり、チップ全体としてゲート耐量を向上させることができる。
本実施形態の半導体装置を説明する平面図である。 本実施形態の半導体装置を説明する平面図である。 本実施形態の半導体装置を説明する平面図である。 本実施形態の半導体装置を説明する断面図である。 本実施形態の半導体装置を説明するための不適当なパターンを示す平面図である。 本実施形態の半導体装置を説明するための不適当なパターンを示す平面図である。 本実施形態の半導体装置を説明する平面図である。 従来の半導体装置を説明する平面図である。 従来の半導体装置を説明する平面図である。
図1から図7を参照して、本発明の実施の形態を、nチャネル型のMOSFETの場合を例に詳細に説明する。
図1から図4は、本実施形態のMOSFETを示す図である。図1がチップ全体の概要図であり、図2(A)、(B)がトレンチゲートの配置されるセル領域の端部およびその外周の領域を示す平面図である。図2(A)は図1のr1領域の拡大図であり、r1’領域も同様である。また、図2(B)は、図1(A)のr2領域の拡大図である。図3は、図2(A)の拡大図であり、図3(A)が図2(A)のr11領域の拡大図であり、図2(B)のr21領域も同様である。図3(B)が図2(A)のr12領域の拡大図である。また、図4は、図3(B)のa−a線断面図である。
図1から図3を参照して、MOSFETは、1つのチップを構成する半導体基板SBに設けたトレンチゲート30を有する。トレンチゲート30は、半導体基板SBにトレンチ8を設け、トレンチ8内壁を絶縁膜11で被覆して、ゲート電極13となる導電材料(ポリシリコン)を埋設した構造であり、第1トレンチゲート31、第2トレンチゲート32、第3トレンチゲート33が含まれる。
図2および図3を参照して、第1トレンチゲート31は、第1方向(例えば図2における水平方向(X方向))に延在し、第2トレンチゲート32は、第2方向(例えば図2における垂直方向(Y方向))に延在する。第3トレンチゲートは、所定の曲率半径を有する曲線形状で、第1トレンチゲート31と第2トレンチゲート32を連結する。
対向する2本の第1トレンチゲート31を連結するように、第2トレンチゲート32を配置して梯子状のパターンとし、隣り合う梯子状のパターンの第2トレンチゲート32が半ピッチずつずれるように各行のトレンチゲート30(第1トレンチゲート31および第2トレンチゲート32)を配置する。第1トレンチゲート31と第2トレンチゲート32が、第3トレンチゲート33を介することなく直接連結する部分(連結部C)は、いずれの領域でも十字に交差することなく、丁字状に連結する。
第1トレンチゲート31と第2トレンチゲート32に沿ってベース層(半導体基板SB)表面にソース領域15が設けられ、トレンチゲート30で囲まれた矩形の領域に独立したMOSトランジスタのセル25が形成される。
半導体基板SBの多数のMOSトランジスタのセル25が配列された領域(図2の太線の内側および図3(A))がセル領域21であり、セル領域21の外側を囲む半導体基板SBが終端領域22(図2の太線の外側および図3(B))である。一点鎖線の領域の内側(セル領域21側)は、ソース領域(不図示)およびコンタクトするコンタクトホールCHが配置され、ソース電極(不図示)とコンタクトしてトランジスタとして機能する動作領域Eである。尚、コンタクトホールCHは、図示の他、各セル25に配置される。
終端領域22にはセル領域21を囲み、セル領域21のトレンチゲート30と接続する環状のトレンチゲート30(最外周トレンチゲート30o)が配置される。最外周トレンチゲート30oは、第1トレンチゲート31および第2トレンチゲート32、およびこれらの端部tを連結する曲線形状の第3トレンチゲート33により構成される。
各セル25は半導体基板表面に設けたソース電極(不図示)とコンタクトする。各セル25はトレンチゲートで区画され隣接するセルから独立しており、各セル25の中央にソース電極とコンタクトするp型のボディ領域14を設けることにより基板の電位を安定化させている(図3(A))。
最外周トレンチゲート30oと重畳するように終端領域22の基板表面にゲート引き出し部13cが設けられる。ゲート引き出し部13cは、ゲート電極と同様のポリシリコンである。更にゲート引き出し部13cと重畳して、セル領域21の周囲にゲート連結電極18が設けられる。ゲート連結電極18は、ゲート引き出し部13cと接続し、ゲートパッド電極18pにも接続する(図1)。
図4を参照して、半導体基板SBは、n+シリコン半導体基板1上にn−型半導体層2を設けたものであり、MOSFETのドレイン領域となる。n−型半導体層2の表面にp型のベース層4が設けられ、ベース層4を貫通してn−型半導体層2に達するトレンチ8が設けられる。トレンチ8の内壁をゲート絶縁膜(シリコン酸化膜)11で被覆し、トレンチ内8に導電材料を埋設してゲート電極13とし、トレンチゲート30が形成される。導電材料のポリシリコンには、低抵抗化を図るために例えばn型不純物が導入されている。
ゲート電極13は、終端領域22のトレンチゲート30の終端部において半導体基板SB表面に設けられたゲート引き出し部13cに接続し、ゲート引き出し部13cを介してこれと重畳するゲート連結電極18と接続し、ゲートパッド電極18p(図1(A)参照)に連結される。ゲート引き出し部13cは、ゲート電極13と同じ導電材料で有り、不純物を導入したポリシリコンである。
ソース領域15は、トレンチ8に隣接したベース層4表面にn+型不純物を注入した拡散領域であり、セル領域21を覆う金属のソース電極17とコンタクトする。また、隣接するソース領域15間のベース層4表面およびセル領域21外周のベース層4表面には、p+型不純物の拡散領域であるボディ領域14を設け、基板の電位を安定化させる。これにより隣接する第2トレンチ8で囲まれた部分がMOSFETの1つのセル25となり、これが多数個集まってセル領域21を構成している。
ソース電極17は、層間絶縁膜16を介してアルミニウム等をスパッタして所望の形状にパターニングした金属電極であり、セル領域21上を覆い、ソース領域15およびボディ領域14とコンタクトする。
以下、本実施形態のトレンチゲートのパターンについて説明する。
従来、チップ表面が厚いメタル電極(ソース電極)に覆われているディスクリート・デバイスの故障箇所の検出には、液晶による発熱解析が使われていたが、検出感度と位置精度の低さが問題であった。
現在では、LSIの故障解析に使われていたOBIRCH解析を応用することにより、MOSFETのチップ表面から厚いメタル電極下の最も脆弱なゲート−ソース間の破壊箇所の特定が容易となっている。そこで、OBIRCH解析を応用した方法で故障したMOSFETを解析したところ、トレンチゲートの終端部で破壊しやすいことが明らかとなった(図8、図9)。このことからトレンチゲートの終端部の形状を原因とする電界集中が起こりやすく、脆弱なゲート酸化膜が破壊していると推測できた。
そこで、複数のトレンチゲートのパターンを有するTEGを用いて、ゲート−ソース間に過電圧を加えてゲート酸化膜を破壊させる実験を行い、OBIRCH解析によってトレンチゲートのパターンによるゲート耐量(ゲート−ソース間の破壊耐量)を評価した。
その結果、図9に示すパターンに加えて、以下のパターンでもゲート耐量が劣化することが明らかとなった。図5および図6は、TEGの代表例を示す図である。図5および図6のトレンチゲート130も、トレンチ108内を絶縁膜111で被覆し、ゲート電極113としてポリシリコンを埋設した構造である。
図5(A)は、図2(A)および図3(B)に示す最外周トレンチゲート30oを設けない場合であり、セル領域121から延在するトレンチゲート130が終端部Tにおいて孤立した多角形を形成するパターンである。ここで「孤立した多角形を形成する」とは、図5(A)において、終端部Tでは隣り合うトレンチゲート130が互いに離間して孤立し、それぞれが平面パターンにおいて半島状に終端していることをいう。また、矩形に限らず、曲折したり、枝分かれするなどして孤立しているパターンであれば全て含むとする。
図5(B)は、図2(A)に相当する領域を示す図であり、トレンチゲート130同士が連結する連結部C’において、これらのなす角が鋭角となるパターンである。
図6は、トレンチゲート同士が連結する連結部C’において、これらが十字に交差するパターンである。
図5(A)の終端部T、図5(B)および図6の連結部C’のパターンが存在することにより、その部分に電界集中が発生し、ゲート酸化膜が破壊すると考えられた。例えば、図5(B)では、連結部C’の交差角度は図の最下部では90度で、それより上の連結部C’では交差角度は鋭角となり、上に行くに従い角度は小さくなる。そして交差角度が最も急峻になる最上部(30度位)で常に破壊することがOBIRCH解析で確認された。また、チップ内で1箇所でも上記のパターンが存在すると、その部分で電界集中が発生する。
このため、チップ内の全体にわたって、以下のルールに従ったパターンとすることが必要である。
第1に、第1トレンチゲート31および第2トレンチゲート32の終端部に孤立した多角形を作らないことである。第2には、第1トレンチゲート31および第2トレンチゲート32および第3トレンチゲート33が連結する場合にはそれらのなす角が鋭角とならないことである。第3には、第1トレンチゲート31および第2トレンチゲート32が直接連結する場合には連結部Cにおいて十字で交差するパターンを作らないことである。第4には、第1トレンチゲート31と第2トレンチゲート32の終端部で直角が形成される場合は、大きな任意の曲率半径からなる曲線形状若しくは円弧状の第3トレンチゲート33で連結することである。また最外周トレンチゲートの場合には曲線形状または円弧状
の第3トレンチゲート33で連結するか、両トレンチゲート31、32とのなす角が鈍角となるように第3トレンチゲート33sで連結することである。
本実施形態では、上記のルールに基づき、ゲート耐量の向上に好適な2つのパターンを特定した。すなわち、第1パターンは、セル領域21および終端領域22の端部において、第1トレンチゲート31と第2トレンチゲート32いずれも終端する場合には、これらの端部を第3トレンチゲート33で連結するものである。第3トレンチゲート33は、曲線形状あるいは、第1トレンチゲート31および第2トレンチゲート32と鈍角をなして第3方向に延在する直線形状である。第3トレンチゲート33によって、第3トレンチゲート33が連結する第1トレンチゲート31及び第2トレンチゲート32の端部を延在した場合に形成される直角部RA(図9(A))を面取りすることができる。
第2パターンは、第1トレンチゲート31と第2トレンチゲートが直接連結する場合には、これらが十字に交差するパターンは採用せず、丁字状に連結するパターンを採用するものである。
破壊実験は、交流電圧印加して行ったが、破壊は電界による絶縁破壊の他に、発熱による熱破壊もあると考えられた。ゲート・ソース間は(ゲート・ドレイン間も同様)MOSキャパシタ、即ちコンデンサを形成するため、交流が流れる。すなわち、電流が流れ込み、発熱してシリコン結晶が溶融するというメカニズムである。十字で交差するパターンの交点には丁字状に連結するパターンの交点よりも、30%以上(4/3倍)の電流が流れ込む。つまり十字で交差するパターンの方が丁字状に連結するパターンよりも電流が多く流れ込む為に壊れ易いと考えられる。
これにより、トレンチゲート30の終端での電界集中や発熱を緩和し、チップ全体としてゲート耐量を向上させることができる。
再び図2および図3を参照して具体的に説明する。
まず第1パターンについて説明する。本実施形態では、セル領域21のコーナー部(図2:r11領域)においては、セル領域21端部の第1トレンチゲート31と第2トレンチゲート32のいずれもが、それ以上延在することなく終端する。
この場合に図9の如く、2つのトレンチゲートの端部同士を直接連結すると、両トレンチゲートによって突出した直角が形成されることになる。このように直交する方向に延在する2つのトレンチゲートの端部がそれ以上延在せず連結し、チップの中心から外側に向かって突出した直角部RAでは、電界が集中する。
そこで、本実施形態ではセル領域21の端部(コーナー部)において、第1トレンチゲート31と第2トレンチゲート32のいずれも終端することにより直角部が形成されるパターンとなる場合には、第1トレンチゲート31と第2トレンチゲート32のそれぞれの端部tを所定の曲率半径を有する曲線状の第3トレンチゲート33で連結する(図2および図3)。
図2および図3では、セル領域21のコーナー部r11およびr21において、階段状に2つの第1パターンを形成した場合を例に示したが、この段数は耐圧によって適宜増減する。
従来のパターンであれば形成されていた直角部RA(図9)は、第3トレンチゲート33によって面取りされ、電界集中を緩和することができる。従って第3トレンチゲート33の曲率半径はなるべく大きい方がよい。
更に、終端領域22に環状に設けられた最外周トレンチゲート30oも、終端領域22の端部(コーナー部:r12領域)においていずれも終端する第1トレンチゲート31と第2トレンチゲー32をそのまま連結すると直角部RAが形成される。そこで、第1トレンチゲート31と第2トレンチゲート32の端部tを、所定の曲率半径を有する第3トレンチゲート33で連結する。
図2(B)を参照して、ゲートパッド電極18pのコーナー部分では、セル領域21は、ゲートパッド電極18pの少なくとも2辺に沿ってゲートパッド電極18pと隣接して形成される。従って、ゲートパッド電極18pのコーナー部においてもこれに対応してセル領域21のコーナー部(r21領域)が形成される。r21領域では直角部が形成されないよう、第1トレンチゲート31と第2トレンチゲート32の端部を第3トレンチゲート33で連結する。また、終端領域22の端部(r22領域)においても最外周トレンチゲート30oの、第1トレンチゲート31と第2トレンチゲート32の端部を、所定の曲率半径を有する第3トレンチゲート33で連結する。
次に、第2パターンについて説明する。本実施形態ではセル領域21の端部または終端領域22の端部において、第1トレンチゲート31と第2トレンチゲート32が直接連結する場合には、その連結部Cでは十字に交差するパターンを採用せず、丁字状に連結させる。
例えば、セル領域21の端部において、一方(例えば第1トレンチゲート31)が終端し、他方(例えば第2トレンチゲート32)が延在するように、第1トレンチゲート31と第2トレンチゲート32を丁字状に直接連結する。両トレンチゲートを丁字状に連結するパターンを採用することにより、直角部RA(図9)が形成されるパターンや、第1トレンチゲート31と第2トレンチゲート32が十字に交差するパターンと比較して、電界集中を緩和することができる。
本実施形態では、各セル25を区画するトレンチゲート30や、セル領域21のトレンチゲート30と最外周トレンチゲート30oを接続する部分(図3(B))などで、第1トレンチゲート31および第2トレンチゲート32を丁字状に直接連結するパターンを採用する。
また、終端領域22において、セル領域21から延在する複数の第1トレンチゲート31および第2トレンチゲート32を互いに独立した状態で終端させるのではなく(図5(A)参照)、最外周トレンチゲート30oでそれぞれを連結させることにより、終端における電界集中を緩和できる。
これにより、チップ内の全ての領域で、第1パターンおよび第2パターンを採用することにより、トレンチゲート31と第2トレンチゲート32による直角部RAが形成されるパターンを回避できる。また第1トレンチゲート31と第2トレンチゲート32が十字に交差するパターンを回避できる。更には、第1パターンおよび第2パターンを採用することにより、トレンチゲート同士がなす角を鋭角にしない。従って、ゲート耐量を向上できる。
図7は、最外周トレンチゲート30oの、他のパターンを示す図である。図7(A)が図1のr1領域を示す図であり、図7(B)がr2領域を示す図である。最外周トレンチゲート30oの一部となる第3トレンチゲート33sは、第1トレンチゲート31および第2トレンチゲート32と鈍角をなして第3方向に延在する直線形状であってもよい。
尚、図7(B)の如く、ゲートパッド電極18pの周囲においては、セル領域21のコーナー部(r21領域)に、第2パターンを採用することもできる。この場合も、第1トレンチゲート31と第2トレンチゲート32がいずれも終端する直角部RAは形成されておらず、この場合もゲート耐量を向上させることができる。
具体的には、従来構造では、数百μA以下で瞬時に破壊する(絶縁破壊)が、本実施形態によれば10mA以上を数秒間流さないと壊れない(熱破壊)という結果が得られた。
従来構造ではトレンチゲートの終端部(コーナー部やゲートパッド部)のゲート耐量がセル領域より低く、終端部に破壊が集中していた。本実施形態において終端部のゲート耐量を向上させるパターンとすることにより終端部のゲート耐量が向上した。また、壊れ易いパターン(図5および図6)の特徴を明らかにすることで脆弱なパターンの使用を避けて、ゲート耐量をチップ全体で均一にする事ができた。それによって、特定の箇所に破壊が集中することがなくなり、結果的にチップ全体のゲート耐量が向上したと考えられる。
以上、本発明の実施の形態ではnチャネル型MOSFETを例に説明したが、導電型を逆にしたpチャネル型MOSFETであっても同様に実施できる。
また、MOSFETに限らず、トレンチゲートを有する半導体装置であれば、例えば上記のMOSFETのn+型シリコン半導体基板の下方にp型半導体基板を設けたIGBTであっても、同様に実施でき、同様の効果が得られる。
1 n+型シリコン半導体基板
2 n−型半導体層
4 ベース層
8 トレンチ
11 絶縁膜(ゲート酸化膜)
13 ゲート電極
13c ゲート引き出し部
14 ボディ領域
15 ソース領域
17 ソース電極
18 ゲート連結電極
18p ゲートパッド電極
21 セル領域
22 終端領域
25 セル
30 トレンチゲート
31 第1トレンチゲート
32 第2トレンチゲート
33 第3トレンチゲート
30o 最外周トレンチゲート
108 トレンチ
121 セル領域
130 トレンチゲート
C、C’ 連結部
t 端部
RA 直角部

Claims (7)

  1. 半導体基板に設けたトレンチ内を絶縁膜で被覆して導電材料を埋設した複数のトレンチゲートを有する半導体装置であって、
    第1方向に延在する第1トレンチゲートと、
    該第1方向に垂直な第2方向に延在する第2トレンチゲートと、
    前記半導体基板上で前記第1トレンチゲートと前記第2トレンチゲートで囲まれて互いに独立したトランジスタセルが配列するセル領域と、
    前記半導体基板上で該セル領域の外側を囲み前記第1トレンチゲートおよび前記第2トレンチゲートが終端する終端領域と、を備え、
    該セル領域の端部において終端する前記第1トレンチゲートと前記第2トレンチゲートの端部を第3トレンチゲートで連結したことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記終端領域の端部において終端する前記第1トレンチゲートと前記第2トレンチゲートの端部を第3トレンチゲートで連結したことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第3トレンチゲートは、曲線形状あるいは、第1トレンチゲートおよび第2トレンチゲートと鈍角をなして第3方向に延在する直線形状であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記第3トレンチゲートは、該第3トレンチゲートが連結する前記第1トレンチゲート及び前記第2トレンチゲートの端部を延在した場合に形成される直角部を面取りする形状に配置されることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
  5. 前記セル領域および前記終端領域の他の端部において、一方が終端し他方が延在する前記第1トレンチゲートおよび前記第2トレンチゲートを丁字状に直接連結したことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の半導体装置。
  6. 前記端部はコーナー部であることを特徴とする請求項1から請求項4に記載の半導体装置。
  7. 前記他の端部はコーナー部であることを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
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