JP2010238655A - 燃料電池セルの製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガス拡散層のような通気性部材を的確に吸着搬送することが可能な燃料電池セルの製造装置を提供する。
【解決手段】燃料電池セルの各積層部材を搬送し、積層する燃料電池セルの製造装置であって、積層部材を吸着保持する吸着搬送手段4と、積層部材を吸着搬送手段4で吸着保持した状態で、積層部材を位置決めする位置決め手段と、電解質膜の両面に設けられた第1の保護シートと第2の保護シートとを剥離する剥離手段とから構成され、吸着搬送手段4は、前記吸着部が内側部分の第1吸着部と、外側部分の第2吸着部に分離形成され、第1吸着部は回転数を制御することで負圧を調整可能なブロワが接続され、該第2吸着部は真空吸着手段64が接続されて構成され、ガス拡散層を第1吸着部にて吸着保持した状態でガス拡散層を介して電解質膜を第1吸着部及び第2吸着部にて重ねて吸着保持する燃料電池セルの製造装置。
【選択図】図5

Description

本発明は、燃料電池セルの製造装置に関する。さらに詳しくは、燃料電池セルを構成するガス拡散層や電解質膜を所定の順序に積層する燃料電池セルの製造装置に関する。
最近では、環境問題対策として、水の電気分解の逆の原理を利用し、水素と酸素とを反応させて水を得る過程で電気を得ることができる燃料電池が注目され、この燃料電池の一つとして固体高分子型燃料電池が知られている。
前記固体高分子型燃料電池は、膜・電極接合体(Membrane Electrode Assembly、以下、MEAと呼ぶ)からなり、このMEAは、積層部材としての電解質膜と2つの電極(水素極、空気極)を構成するガス拡散層とで構成されている。このMEAは電解質膜を触媒を介してガス拡散層で挟み込まれた構造をしており、一般的に、前記電解質膜は、2つの電極が導通したり、供給される燃料(水素)と酸素が交じり合ったりするのを防止するためにガス拡散層よりも電解質膜が一回り大きく形成されている。
このような構成のMEAを形成するにあたり、ガス拡散層、触媒層、電解質膜、触媒層、ガス拡散層の順に積層部材を重ねていく必要がある。なお、一般的に図15(a)のように触媒層79がガス拡散層80に一体化されたもの、若しくは触媒層が電解質膜の両面に一体化されているものが用いられる。また、電解質膜については図15(b)のように表面を傷付けないよう通常、第1の保護シート82と第2の保護シート83が電解質膜81の両面に設けられており、供給された電解質膜81は、両面の保護シートを剥離してから図15(c)のように積層されるようになっている。上記の各積層部材が図15(c)のように所定の順序に重ねられた後、緩衝シート等に挟まれた状態でヒートプレスが行なわれ、MEAが形成される。
なお、上記の積層を自動的に行なうにあたり、供給されたガス拡散層や電解質膜等の積層部材を1枚ずつ吸着ハンドに吸着して搬送し、所定の順序で順次積層していく製造装置が開示されている(例えば特許文献1)。
特開2008−269809号公報
ところで、特許文献1の装置は、吸着ハンドで積層部材を1枚ずつ取り出して搬送し、1枚ずつ積層していくようになっており、生産効率が悪い問題があった。さらに、電解質膜は、傷が付きやすいため使用する部分の表面には極力触れたくないという要請があるが、1枚ずつ搬送する場合、保護シートの剥離された面を吸着ハンドで少なくとも1回は吸着して触れる必要がある。
また、ガス拡散層を吸着する場合、ガス拡散層が通気性を有するため、通常の真空吸着だけでは、ガス拡散層からの空気のリークにより、吸着することが困難であった。このため、真空ポンプ等に大容量のものを必要とし、コストが高く付く問題や、通気性の高いガス拡散層の吸着と通気性がない電解質膜の吸着とで吸着力を変更して制御することが困難であった。
また、特許文献1の装置は、1系統の吸着手段で積層部材を吸着して搬送するようになっており、通気性を有するガス拡散層と通気性がない電解質膜の吸着力をそれぞれの適正に合わせて吸着することが困難であった。
また、特許文献1の装置は、吸着ハンドに1枚ずつ吸着された積層部材を積層テーブルに載置する際に、吸着ハンドに吸着した積層部材を積層テーブルに載置し、吸着を解除した後、吸着ハンドが積層テーブル上の積層部材から離脱することとなるが、その離脱の際、ガス拡散層や電解質膜は軽量なため、吸着ハンドの移動による気流の発生等により、位置決めした積層部材が大きくずれる場合があった。
そこで、請求項1の発明は、少なくとも2枚のガス拡散層及び両面に保護シートが設けられた電解質膜からなる燃料電池セルの各積層部材を搬送し、所定の順序に積層する燃料電池セルの製造装置であって、その下面に吸着部が形成され、該吸着部で前記積層部材を吸着保持するとともに移動自在な枠体からなる吸着搬送手段と、前記積層部材を吸着搬送手段の下面で吸着保持した状態で、該積層部材を下方から認識し、位置決めする位置決め手段と、前記電解質膜の両面に設けられた第1の保護シートと第2の保護シートとを剥離する剥離手段とから構成され、前記吸着搬送手段の吸着部を、内側部分の第1吸着部と、外側部分の第2吸着部に分離して形成し、該第1吸着部に回転数を制御することで負圧を調整可能なブロワを接続するとともに該第2吸着部には真空吸着手段を接続して構成し、前記吸着搬送手段で積層部材を搬送する際に前記ガス拡散層を第1吸着部にて吸着保持しながら該ガス拡散層を介して前記電解質膜を第1吸着部及び第2吸着部にて重ねて吸着保持せしめるようにした構成を採用した燃料電池セルの製造装置である。
また、請求項2の発明は、前記吸着搬送手段は、前記積層部材を吸着保持する吸着面の複数箇所から突出可能な押えピンが設けられ、前記押えピンは、その上端に鍔部が形成され、該鍔部の下方が上昇位置と下降位置との間を昇降自在な支持板に摺動可能に嵌挿されるとともに、該支持板を上昇位置とした時には、該鍔部が前記支持板に掛止されることにより前記吸着面に対して埋没状態となり、該支持板を下降位置とした時には、該鍔部の支持板との掛止が解かれることにより前記吸着部から突出状態となるように構成され、前記吸着搬送手段で前記積層部材を搬送する際、該積層部材の吸着時には前記押えピンを吸着面に対して埋没状態とし、該積層部材をテーブル面に載置し吸着を解除する際には、前記押えピンを突出状態にせしめて前記吸着部に密着状態の積層部材を押圧して密着状態を解除するとともに、載置された積層部材を前記押えピンの荷重で押えながら該吸着搬送手段をテーブル面から離脱させるようにした構成を採用する請求項1記載の燃料電池セルの製造装置である。
また、請求項3の発明は、前記剥離手段は、粘着テープがその粘着面を表にして巻き回され、該粘着テープの走行方向に沿って移動可能に設けられるとともに一端に該粘着テープを鋭角に折り返す剥離エッジが設けられた剥離テーブルと、前記剥離テーブル上に設けられ、前記粘着テープに前記電解質膜の両対角部が位置するように該電解質膜の第2の保護シート面を接着した状態で前記第1の保護シートの上面の対角部の一方を吸着保持して前記剥離テーブルに対する相対移動によって剥離する吸着コレットとからなり、前記電解質膜の第1の保護シートを吸着コレットの剥離テーブルに対する相対移動で剥離させた後、前記電解質膜の第2の保護シートを前記粘着テープに接着した状態で、前記吸着搬送手段により第1の保護シートが剥離された電解質膜上にガス拡散層を重ねて吸着保持せしめた状態で、前記粘着テープに接着された電解質膜の第2の保護シートの一角を剥離エッジに向けて相対移動させることで第2の保護シートを剥離させるようにした構成を採用する請求項1または2記載の燃料電池セルの製造装置である。
通気性の高いガス拡散層のような部材であっても、吸引にブロワを採用したので、リークが発生しても吸引力を維持でき、真空ポンプ等を大容量化することなく通気性部材を吸着保持できるのでコストダウンが図れる。また、吸着ミスも発生することがない。
また、ブロワの回転数を制御することで、吸引力を容易に制御できるので、通気性部材の通気性の度合に応じて容易に吸着力を制御でき、また、通気性がない部材であってもブロワの回転数を制御することにより吸着することが可能である。
また、吸着ラインを外周部分の真空吸着と内周部分のブロワによる吸着との2系統に分離して設け、電解質膜よりも小さいガス拡散層のような通気性の高い部材は内周部分のブロワで吸着し、ガス拡散層の外周からはみ出した通気性がない電解質膜の外周部分は、真空吸着するようにしたので、通気性部材と通気性がない部材を重ねた状態で確実に保持できるようになる。
また、上記のように2系統の吸着ラインで吸着するようにしたので、電解質膜の下側に設けられた第2の保護シートを剥離する際に、ガス拡散層と電解質膜を2枚重ねで吸着搬送手段により保持しても、電解質膜を吸着搬送手段に確実に保持固定できるので、第2の保護シートの剥離ミスが起こらない。
また、位置決めされた積層部材をテーブルに載置する際に、吸着搬送手段から突出する押えピンで積層部材を自然に押えながら、吸着搬送手段が積層部材から離脱するようにしたので、吸着搬送手段の移動による気流等で載置した積層部材がずれることがなく、位置決め精度を維持した状態で載置及び積層ができる。
さらに、吸着搬送手段で電解質膜を吸着搬送する際、吸着搬送手段の吸着面に、使用する部分の電解質膜が直接触れることがないので、電解質膜の使用面に傷が付くことがない。すなわち、吸着搬送手段で電解質膜を単体で搬送する際は電解質膜の第1の保護シート面が吸着され、第1の保護シートが剥離された後は、ガス拡散層を吸着搬送手段で吸着した状態で電解質膜の第1の保護シートが剥離された面を吸着することになる(なお、この時、ガス拡散層からはみ出した部分の電解質膜面は吸着されることになるが、機能部分でないため問題はない。)。また、電解質膜の第2の保護シート面は、吸着搬送手段の吸着面と反対側に位置し、第2の保護シートが剥離された後は、ガス拡散層の上に積層されるので電解質膜の使用面に直接吸着搬送手段が触れることがない。
本発明の燃料電池セルの製造装置の一実施形態を表す平面図である。 図1のA−A方向の矢視図である。 図2のC−C方向の断面矢視図である。 図2のD−D方向の矢視図である。 図4のE−E方向の断面矢視図である。 図5のF−F方向の断面矢視図である。 (a)及び(b)は本発明の燃料電池セルの製造装置における吸着搬送手段で積層部材を吸着搬送する説明図である。 (c)及び(d)は本発明の燃料電池セルの製造装置における吸着搬送手段で積層部材を吸着搬送する説明図である。 (a)及び(b)は本発明の燃料電池セルの製造装置における位置決め手段での位置決めの説明図である。 図1のB−B方向の一部切欠き矢視図である。 (a)及び(b)は本発明の燃料電池セルの製造装置での電解質膜の保護シートの剥離動作を表す説明図である。 (c)及び(d)は本発明の燃料電池セルの製造装置での電解質膜の保護シートの剥離動作を表す説明図である。 (e)及び(f)は本発明の燃料電池セルの製造装置での電解質膜の保護シートの剥離動作を表す説明図である。 (g)及び(h)は本発明の燃料電池セルの製造装置での電解質膜の保護シートの剥離動作を表す説明図である。 (a)乃至(c)は燃料電池セルの積層部材の一例を表す説明図
以下、本発明の一実施形態について図1乃至図10に基づいて説明する。
図1は本発明の燃料電池セルの製造装置の全体を表す平面図であり、機台2上に燃料電池セル製造装置1が設けられている。前記機台2上には、燃料電池セルを構成する積層部材としてのガス拡散層80と電解質膜81が積層収納された供給テーブル3と、供給される積層部材を吸着して搬送する吸着搬送手段としての吸着搬送体4と、供給された積層部材を吸着搬送体4の下面に吸着した状態で位置決めする位置決めユニット5と、電解質膜81の両面に設けられた第1の保護シート82と第2の保護シート83を剥離する剥離ユニット6と、各積層部材が所定の順序で積層される積層テーブル7とが設けられている。
前記供給テーブル3上には、燃料電池セルの電極を構成するガス拡散層80と電解質膜81がそれぞれ積層して収納された図示しない積層トレーが設けられている。前記電解質膜81は、その両面に保護シート(第1の保護シート82、第2の保護シート83)が設けられており、供給テーブル3の中央の積層トレーに積層収納されている。また、前記ガス拡散層80は、一方の面に白金等で形成された触媒層79が設けられており、供給テーブル3上には、触媒層79が上側になったガス拡散層80が積層収納された積層トレーと触媒層79が下側になったガス拡散層80が積層収納された積層トレーの2つが電解質膜81の積層トレーの両側に設けられている。前記各積層トレーからは、図示しない適宜なエレベーター機構によって順次供給され、上方から吸着搬送体4で1枚ずつ各積層部材が取り出されるようになっている。
また、図2のように吸着搬送体4は、支持枠23上に支持枠24が気密性を保つように設けられた枠体状に形成され、該支持枠24の外周にはプーリー26が嵌挿され固定されている。図2及び図5のようにこの支持枠24は、支持板16に対してベアリング71で回動可能に支持され、支持板16上に設けられたモーター17と、前記プーリー26とがタイミングベルト18で接続されることで支持板16に対して回動可能になっている。
上記のように吸着搬送体4は、前記支持板67の周囲に吸着ボックスとしての枠体を形成する開口部65が設けられた支持枠23と、その支持枠23の上部の同じく吸着ボックスとして作用する支持枠24とで構成されており、この支持枠24の上端は、蓋体74の下面にドーナツ状に設けられた溝76に嵌合し、気密性を保ちながら回動が可能になっている。
また、前記支持板16は、後方に支持板15が立設固定され、この支持板15の後方にスライダ13が設けられており、このスライダ13が、支持板15の後方に立設された支持板11上に敷設されたレール12と摺動可能に嵌合している。また、支持板11の上方には図1のようにモーター14が固定され、このモーター14に回動可能なボールネジ75が取り付けられており、このボールネジ75と支持板15に固定されたナット部材27とが軸支されることにより吸着搬送体4は、レール12に沿って上下方向に高さ制御されながら昇降可能になっている。
また、前記支持板11の後方にはスライダ10が設けられ、機台2上の水平方向に延設されたレール9と摺動可能に嵌合することで、図示しない適宜な駆動源により前記支持板11と一体に吸着搬送体4がレール9に沿って左右方向に移動自在になっている。また、前記レール9の両端にはスライダ76、76が設けられ、両スライダ76、76が機台2両端の前後方向に設けられた両レール8、8とそれぞれ嵌合することで図示しない適宜の駆動源により、吸着搬送体4がレール8、8に沿って前後方向に移動可能になっている。
また、吸着搬送体4は、図4及び図5のように底面に支持板67が設けられ、この支持板67の内側にはガス拡散層80を吸着するための複数の吸着孔68が穿設された第1吸着部83が矩形状に設けられ、前記吸着孔68の外周に電解質膜81の外周部分を吸着する複数の吸着孔69が穿設された第2吸着部85が設けられている。また、前記第1吸着部84の四隅には、後述する押えピン61が挿通する開口58が設けられており、さらに、その開口58の周辺には、位置決め時にカメラ57での認識を容易にするための第1背景72が設けられ、同様に第2吸着部85の四隅周辺には、電解質膜81の位置決めを容易にする第2背景73が設けられている。
次に吸着搬送体4の吸着機構について説明する。前記蓋体74の中央部には開口が設けられ、その上部に吸着アダプタ19が立設され、この吸着アダプタ19に吸着ホース20を通じてブロア21が接続されている。前記ブロア21は、回転数を制御することにより発生する負圧を制御可能な制御部22が接続されており、このブロア21を作用させることで、支持枠24及び開口部65を通じて支持枠23の内部に負圧が発生し、第1吸着部84の吸着孔68を介して支持枠67の下面に負圧が作用することになる。
また、図5及び図6のように前記支持板67の上面には支持枠70が吸着孔69を取り囲むように矩形ドーナツ状に設けられ、その一箇所に吸着アダプタ64が設けられており、この吸着アダプタ64に接続された吸着ホース25を介して図示しない真空ポンプまたはディフューザー等の負圧発生手段に接続されている。また、前記支持枠70は内部に吸着孔69に沿って溝が設けられ、前記負圧発生手段により吸着アダプタ64を通じて、第2吸着部85の吸着孔69に負圧を発生させるようになっている。
また、図3及び図5のように吸着搬送体4の内部には、積層部材をテーブルに載置する際に積層部材が吸着搬送体4の移動による風圧等でずれないようにする押えピン61が第1吸着部84の四隅にそれぞれ設けられている。前記押えピン61は、支持枠23の上面に設けられたガイド66に上下動可能に支持され、前記押えピン61の上端部には鍔62が固定されている。また、前記押えピン61の鍔62の下方部は、支持板60に設けられた押えピン61よりも大径の開孔に嵌挿され、鍔62が前記支持板60に掛止されるようになっている。
前記支持板60は、図3のようにH型に形成され、この支持板60に一体に4本の押えピン61が鍔62により掛止されている。また、この支持板60は、支持枠23の下面中央に設けられたシリンダ63により昇降可能になっており、支持板60を上昇位置にせしめた際、押えピン61は鍔62が支持板60に掛止されることにより支持板60とともに上昇し、支持板67の吸着面に対して埋没した状態となる。逆に支持板60を下降位置にせしめた際は、鍔62の支持板60に対する掛止が解かれ、押えピン61はガイド66に沿って自重で下降し、鍔62が再び支持板60に掛止して押えピン61の下降が停止する。前記支持板60の下降により押えピン61は支持板67の開口58を挿通して吸着面から突出した状態となる。
次に吸着搬送体4での積層部材の吸着搬送動作について図7(a)乃至図8(d)に基づいて説明する。
図7(a)は、ガス拡散層80と電解質膜81を2枚重ねで吸着した場合を図示したものであるが、まず、図7(a)に先立って、触媒層79が上面となったガス拡散層80の供給トレー上に吸着搬送体4を移動させ、ブロア21の回転数を制御部22で制御して作動させることで第1吸着部84の吸着孔68のみに負圧を発生させてガス拡散層80のみを吸着する。なお、ガス拡散層80及び電解質膜81の厚みは理解を容易にするため強調して図示してある。
上記のようにガス拡散層80のみを吸着する場合は、第2吸着部85の吸着孔69には負圧を発生させずに吸着孔68のみに負圧を発生させて吸着を行う。この時、ガス拡散層80は、通気性が高い部材であるので、真空ポンプでの吸着ではリークして負圧が保てないため吸着することが困難である。従って、ブロアのようにある程度空気がリークしても負圧が粘り強く持続して発生する負圧発生手段を用いることが好ましい(なお、排気ファンを用いることも可能であるが、負圧を粘り強く持続する面でブロアが好ましい。)。また、1枚ずつ吸着できるように制御部22で回転数を制御し、発生する負圧を制御することが好ましい。
次に、前記ガス拡散層80を後述する位置決めユニット5で位置決めした後、積層テーブル7に載置する。
次に、吸着搬送体4は、供給テーブル3上の触媒層79が下面となったガス拡散層80のトレーから、ブロア21を作用させてガス拡散層80を1枚吸着保持して取り出し、位置決めユニット5で位置決めする。
この後、ガス拡散層80を第1吸着部84の吸着孔68で吸着した状態で、後述する剥離ユニット6で保護シートが剥離された電解質膜81上に吸着搬送体4を重ねて真空ポンプ(図示しない)で第2吸着部85の吸着孔69に負圧を作用させ、電解質膜81のガス拡散層80からはみ出した外周部分を吸着して、図7(a)のように積層テーブル7上に搬送する。この時、ガス拡散層80を介して第1吸着部84にも負圧が発生しており、電解質膜81の中央部分もガス拡散層80に密着するように吸着される。なお、適宜、ガス拡散層80のみの吸着に比べ、ブロア21の回転を速めて吸着力を向上させても良い。なお、電解質膜81のみを吸着する場合は、第1吸着部84のみまたは第2吸着部85のみのどちらか単独で吸着しても良いし、第1吸着部84及び第2吸着部85の両者に負圧を発生させて吸着するようにしても良い。
次に、図7(b)のように積層テーブル7上に吸着搬送体4を下降させて、第1吸着部84及び第2吸着部85の吸着を解除させ、先に積層テーブル7上に載置されたガス拡散層80に搬送したガス拡散層80と電解質膜81を2枚重ねた状態で載置する。
次に、図8(c)のように、シリンダ63で支持板60を下降させることにより押えピン61の鍔62の掛止を解除するとともに、モーター14を制御しながら駆動させて吸着搬送体4を積層テーブル7からゆっくりと離脱させると、押えピン61がガイド66に支持されながら自重で下降し、埋没状態から突出状態となってガス拡散層80を押圧する。なお、吸着搬送体4の昇降動はシリンダやモーター等の適宜な駆動源で駆動すれば良いが、細かい高さ制御や昇降速度の制御を行う面からサーボモーター等を好ましく利用できる。
次に、図8(d)のように吸着搬送体4がさらに上昇し、押えピン61がガス拡散層80の表面から離脱し、積層テーブル7上の所定位置に位置決めされた状態で載置される。
このように、吸着搬送体4が積層テーブル7から離脱する際に押えピン61が積層部材を軽く押圧するので吸着搬送体4の移動による気流等で積層部材がずれることがない。また、電解質膜81のように吸着搬送体4の吸着面(支持板67)に密着して吸着され、吸着の解除だけでは、吸着搬送体4からの積層部材の離脱が困難な場合であっても、押えピン61の突出により容易に積層部材が押圧されて離脱する。
なお、上記はガス拡散層80と電解質膜81を2枚重ねの状態で吸着搬送し、載置する場合について説明したが、ガス拡散層80及び電解質膜81をそれぞれ単独で1枚ずつ搬送して載置する場合も押えピン61で上記同様に押圧しながら行うことができ、図7(a)に先立って行われる触媒層79が上面となったガス拡散層80を積層テーブル7上に載置する場合にも押えピン61で押えながら載置すれば良い。
以上が、吸着搬送体4の構成と積層部材の吸着動作であり、次に位置決めユニット5について図1及び図9に基づいて説明する。
位置決めユニット5は、機台2上の供給テーブル3と積層テーブル7の間に設けられた2台のCCD等のカメラ57、57で構成され、このカメラ57、57は、支持枠56、56上に上方に向けて固定されており、両支持枠56、56が機台2上の左右方向に設けられた2本のレール55、55上に図示しない適宜な駆動源で移動可能に設けられることにより、両カメラ57、57は左右方向に移動可能になっている。
前記カメラ57、57上に吸着搬送体4で吸着された積層部材(図9の場合は電解質膜81)が搬送され、図9(a)のごとく、カメラ57、57の左右の間隔が自動的に調整されるようになっている。左右の間隔が調整されたカメラ57、57は、図9(b)のごとく8個の第2背景73部分に重なった電解質膜81の各辺部分の撮影枠77内をそれぞれ4個ずつ同軸落射照明を利用して撮影し、撮影された電解質膜81の各辺の傾斜から頂点を算出して位置決めを行い、吸着搬送体4を回転させて補正するようになっている。同様に積層部材がガス拡散層80である時は、第1背景72に重なった各辺部分をカメラ57、57でそれぞれ4個ずつ撮影し、位置決めを行うようになっている。
次に、剥離ユニット6について図1及び図10に基づいて説明する。
剥離ユニット6は機台2の供給テーブル3の左側に設けられており、電解質膜81の両面が傷付かないように設けられた第1の保護シート82と第2の保護シート83を剥離テープ31で剥離させるようになっている。また、剥離された第1の保護シート82を廃棄する廃棄ボックス51が剥離ユニット6の左側に設けられている。
前記剥離ユニット6は、機台2上に設けられた一端が鋭利な剥離エッジを有する剥離テーブル30と、機台2下方に設けられた剥離テープ31のテープ供給リール32と、剥離テープ31を剥離された第2の保護シート83と一体に巻き取るテープ巻取リール33と、第1の保護シート82を吸着して剥離する吸着コレット48とから構成されている。
前記剥離テープ31は、片面に粘着性を有したテープで構成され、テープ供給リール32から供給された後、ガイドローラー37を経由し、上面が粘着面となるように剥離テーブル30に巻き回され、ガイドローラー34、36、39を経由してテープ供給リール33に巻き取られるようになっている。前記ガイドローラー34、39の対向する位置にはシリンダ等適宜の手段で駆動されるテープチャック35、28が設けられ、適宜剥離テープ31をガイドローラー34とで挟持して固定するようになっている。
前記剥離テーブル30は、両側面が支持枠38に支持され、この支持枠38の下面に設けられたスライダ41が機台2上に敷設されたレール40と摺動可能に嵌合しており、同じく機台2上に水平に設けられたシリンダ42が前記支持枠38と接続されることで、剥離テーブル30は、シリンダ42によりレール40に沿って前後方向に移動可能になっている。また、剥離テーブル30の剥離エッジ側の幅方向中央部にシリンダ50が埋設され、そのシリンダ50に圧接板49が昇降可能に取り付けられており、剥離テープ31を第2の保護シート83に圧接して密着させるようになっている。
また、前記ガイドローラー34及びテープチャック35は剥離テーブル30の両側面を取り囲むように設けられた支持枠38に取り付けされており、前記ガイドローラー34及びテープチャック35は、剥離テーブル30と一体に前後方向に移動するようになっている。
また、機台2に支柱43が立設され、その支柱43の上方に支柱43と垂直に支持板44が設けられ、前記支持板44上に傾斜状態で設けられた支持枠上に2本のレール45が廃棄ボックス51と剥離テーブル30との間に渡って設けられている。
前記レール45には、レール45と摺動可能にスライダ46が設けられ、このスライダ46上に設けられた支持板上にシリンダ47が設けられている。また、このシリンダ47の軸の先端には吸着コレット48が取り付けられ、この吸着コレット48は、図示しない適宜の真空ポンプ等に接続され、その下面で電解質膜80の第1の保護シート82の角部を吸着するようになっている。また、前記吸着コレット48は剥離テーブル30に対して傾斜状態で設けられた前記シリンダ47により、剥離テーブル30上面に向けて図10の実線位置から二点鎖線位置まで突出するようになっている。
また、剥離テーブル30の剥離エッジ近辺には、シリンダ50で昇降動可能な圧接板49が内蔵されており、圧接板49をシリンダ50で上昇させることにより、両面に保護シート82、83が設けられた電解質膜81を剥離テーブル30上に載置する際、吸着搬送体4の吸着面(支持板67)に吸着された電解質膜81に剥離テープ31を圧接板49で圧接するようになっている。なお、圧接板49の表面は適宜なゴム部材等を設けておけば電解質膜81の損傷を防止できる。
次に、積層テーブル7について説明する。前記積層テーブル7は、図1の中央部付近に設けられており、位置決めされたガス拡散層80が所定位置に載置されるようになっている。まず、最初に上側が触媒層79として収納されたガス拡散層80が供給テーブル3上の収納トレーから吸着搬送体4で取り出されて位置決めユニット5で位置決めされた後に載置される。続いて、下側が触媒層79となったガス拡散層80を吸着搬送体4で吸着した状態で電解質膜81を2枚重ねの状態で吸着して積層テーブル7上に搬送し、先に載置されたガス拡散層80上に電解質膜81とガス拡散層80とを2枚重なった状態で載置するようになっている。
以上が本発明の燃料電池セルの製造装置の構成であり、次に本発明の燃料電池セルの製造装置の動作機構について図11乃至図15に基づいて説明する。
まず、図11(a)に先立って、上記のように積層テーブル7上に触媒層79が上面となったガス拡散層80を吸着搬送し、載置する。次に、吸着搬送体4で上記同様に第1の保護シート82と第2の保護シート83が設けられた電解質膜81を供給テーブル3の供給トレーから取り出し、電解質膜81の第1の保護シート82の表面を吸着搬送体4で吸着した状態で、吸着搬送体4を位置決めユニット5上に移動し、カメラ57、57の間隔を調整して、電解質膜81を位置決めする。
位置決めされた電解質膜81は、図11(a)のように剥離ユニット6の剥離テーブル30上に吸着搬送体4で搬送され、電解質膜81の両対角が剥離テープ31上に位置するように(図1参照)して第2の保護シート83が剥離テープ31に接着される。なお、この時、図1及び図10の圧接板49がシリンダ50の作用で上昇し、吸着搬送体4と前記圧接板49とで剥離テープ31と電解質膜81を挟持して、第2の保護シート83と剥離テープ31を圧接することで剥離始端部の接着性を高め、その後の剥離を容易にする。また、剥離テープ31はテープチャック28、35を閉じてガイドローラー39、34とで挟持して固定しておく。
次に図11(b)のように吸着搬送体4が電解質膜81の吸着を解除するとともに支持板60をシリンダ63で下降位置とせしめて押えピン61を自重で突出状態としながら、吸着搬送体4が剥離テーブル30から離脱して退去する。
次に図12(c)のように吸着コレット48がシリンダ47の作用で下降し、第1の保護シート82の上面角部を吸着する。なお、吸着コレット48は、角部を吸着するのに適するように吸着部は例えば三角形状に設けられているが、適宜その吸着部の形状を変更できる。
続いて図12(d)のように吸着コレット48がシリンダ47の作用で上昇するとともに第1の保護シート82が吸着剥離され、吸着コレット48が図1のレール45に沿って廃棄ボックス51上に移動して吸着を解除し、第1の保護シート82を廃棄ボックス51に廃棄する。
次に図13(e)のようにテープチャック28を閉じた状態でテープチャック35を開放するとともにテープ供給リール32を固定し、この状態で剥離テーブル30を前後動させる。この時、ガイドローラー34及びテープチャック35も剥離テーブル30と一体に前後動することで電解質膜81が剥離エッジ側に剥離テープ31とともに引っ張られ、電解質膜81の先端部が剥離エッジから突出する。これにより電解質膜81と第2の保護シート83の先端部分が分離されて口が開いた状態となり、その後の第2の保護シート83の剥離が容易となる。なお、電解質膜81上の第2の保護シート83の剥離始端部(角部)に剥離エッジでの折り返し部分に沿うようにハーフカットを入れておけば、さらにその後の剥離が容易になる。
次に吸着搬送体4は、供給テーブル3の供給トレーから触媒層79が下面となったガス拡散層80の1枚をブロア21の作用で吸着し、位置決めユニット5で前述と同様に位置決めを行い、図13(f)の二点鎖線のように第1の保護シート82が剥離された電解質膜81上に前記吸着したガス拡散層80を搬送する。この時、剥離テープ31は、固定状態としておく。なお、上記の搬送動作は、上記第1の保護シート82を剥離している間に行なえば、効率良く行うことができる。この後、吸着搬送体4が実線位置に下降し、ガス拡散層80と電解質膜81が重ねられ、ブロア21と図示しない真空ポンプを作用させて吸着孔68、69の両方に負圧を発生させて吸着搬送体4に電解質膜81とガス拡散層80の両者を重ねて吸着保持させる。
続いて図14(g)のようにテープチャック35を開放し、テープチャック28を閉じるとともにテープ供給リール32を固定した状態とし、吸着搬送体4で電解質膜81とガス拡散層80を重ねて保持した状態で剥離テーブル30とガイドローラー34を後退させることで、剥離テープ31が剥離テーブル30の剥離エッジから前方に送り出され、剥離テープ31に接着された第2の保護シート83が電解質膜81から剥離される。
続いて図14(h)のように、まず、吸着搬送体4がガス拡散層80と電解質膜81の両者を吸着した状態で矢印aのように上昇し、この後、テープチャック35を閉じ、テープチャック28を開放して必要量のテープ供給とテープ巻取りを行いながら、剥離テーブル30を矢印bのように前進させて初期位置に復帰させる。
上記のように両面の保護シート82、83が剥離された電解質膜81は、吸着搬送体4にガス拡散層80と2枚重ねの状態で、積層テーブル7上に搬送され、前述の図7(a)乃至図8(d)のように積層テーブル7上に載置される。
このように吸着搬送体4でガス拡散層80と電解質膜81を2枚重ねで搬送できるように構成したので、1枚ずつ順番に搬送、積層することに対して効率良く積層できる。また、傷が付き易い電解質膜81を吸着搬送体4で吸着する際は保護シート面を吸着するか、または、ガス拡散層80を介して吸着することになるので、電解質膜81の機能面(ガス拡散層80と重なる部分)に一切触れることなく搬送、位置決め、積層ができ、電解質膜81を傷付けることがないので燃料電池セルの信頼性が飛躍的に向上する。
以上が、本発明の燃料電池セルの製造装置の動作であるが、発明の範囲内で適宜変更できる。例えば、本発明においては電解質膜81の第1の保護シート82を吸着コレット48で吸着して剥離させるようにしたが、粘着ローラや粘着テープ等を用いて剥離させるようにしても良い。
また、第2の保護シート83を剥離させる際に、剥離テーブル30を移動させるようにしたが、吸着搬送体4を移動させて剥離させるようにしても良い。
また、本実施形態においてはガス拡散層80の片面に触媒層79が設けられたものを使用したが、電解質膜81の両面に触媒層79が設けられたものであっても使用できる。
また、本実施形態においては、積層テーブル7に積層するだけの構成としたが、積層テーブル部に熱圧着機構を設け、積層テーブル7上に緩衝シート等を介して積層部材を積層し、緩衝シートで挟み込んだ状態で熱圧着するようにしても良いし、所定順序で積層された積層部材を適宜機構で熱圧着部にずれないように搬送し、熱圧着するようにしても良い。
1 燃料電池セル製造装置
2 機台
3 供給テーブル
4 吸着搬送体
5 位置決めユニット
6 剥離ユニット
7 積層テーブル
8 レール
9 レール
10 スライダ
11 支持板
12 レール
13 スライダ
14 モーター
15 支持板
16 支持板
17 モーター
18 タイミングベルト
19 吸着アダプタ
20 吸着ホース
21 ブロア
22 制御部
23 支持枠
24 支持枠
25 吸着ホース
26 プーリー
27 ナット部材
28 テープチャック
30 剥離テーブル
31 剥離テープ
32 テープ供給リール
33 テープ巻取リール
34 ガイドローラー
35 テープチャック
36 ガイドローラー
37 ガイドローラー
38 支持枠
39 ガイドローラー
40 レール
41 スライダ
42 シリンダ
43 支柱
44 支持板
45 レール
46 スライダ
47 シリンダ
48 吸着コレット
49 圧接板
50 シリンダ
51 廃棄ボックス
55 レール
56 支持枠
57 カメラ
58 穴
60 支持板
61 押えピン
62 鍔
63 シリンダ
64 吸着アダプタ
65 開口部
66 ガイド
67 支持板
68 吸着孔
69 吸着孔
70 枠体
71 ベアリング
72 第1背景
73 第2背景
74 蓋体
75 ボールネジ
76 溝
77 撮影枠
79 触媒層
80 ガス拡散層
81 電解質膜
82 第1の保護シート
83 第2の保護シート
84 第1吸着部
85 第2吸着部

Claims (3)

  1. 少なくとも2枚のガス拡散層及び両面に保護シートが設けられた電解質膜からなる燃料電池セルの各積層部材を搬送し、所定の順序に積層する燃料電池セルの製造装置であって、
    その下面に吸着部が形成され、該吸着部で前記積層部材を吸着保持するとともに移動自在な枠体からなる吸着搬送手段と、
    前記積層部材を吸着搬送手段の下面で吸着保持した状態で、該積層部材を下方から認識し、位置決めする位置決め手段と、
    前記電解質膜の両面に設けられた第1の保護シートと第2の保護シートとを剥離する剥離手段とから構成され、
    前記吸着搬送手段の吸着部を、内側部分の第1吸着部と、外側部分の第2吸着部に分離して形成し、該第1吸着部に回転数を制御することで負圧を調整可能なブロワを接続するとともに該第2吸着部には真空吸着手段を接続して構成し、
    前記吸着搬送手段で積層部材を搬送する際に前記ガス拡散層を第1吸着部にて吸着保持しながら該ガス拡散層を介して前記電解質膜を第1吸着部及び第2吸着部にて重ねて吸着保持せしめるようにしたことを特徴とする燃料電池セルの製造装置。
  2. 前記吸着搬送手段は、前記積層部材を吸着保持する吸着面の複数箇所から突出可能な押えピンが設けられ、前記押えピンは、その上端に鍔部が形成され、該鍔部の下方が上昇位置と下降位置との間を昇降自在な支持板に摺動可能に嵌挿されるとともに、該支持板を上昇位置とした時には、該鍔部が前記支持板に掛止されることにより前記吸着面に対して埋没状態となり、該支持板を下降位置とした時には、該鍔部の支持板との掛止が解かれることにより前記吸着部から突出状態となるように構成され、前記吸着搬送手段で前記積層部材を搬送する際、該積層部材の吸着時には前記押えピンを吸着面に対して埋没状態とし、該積層部材をテーブル面に載置し吸着を解除する際には、前記押えピンを突出状態にせしめて前記吸着部に密着状態の積層部材を押圧して密着状態を解除するとともに、載置された積層部材を前記押えピンの荷重で押えながら該吸着搬送手段をテーブル面から離脱させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の燃料電池セルの製造装置。
  3. 前記剥離手段は、粘着テープがその粘着面を表にして巻き回され、該粘着テープの走行方向に沿って移動可能に設けられるとともに一端に該粘着テープを鋭角に折り返す剥離エッジが設けられた剥離テーブルと、前記剥離テーブル上に設けられ、前記粘着テープに前記電解質膜の両対角部が位置するように該電解質膜の第2の保護シート面を接着した状態で前記第1の保護シートの上面の対角部の一方を吸着保持して前記剥離テーブルに対する相対移動によって剥離する吸着コレットとからなり、前記電解質膜の第1の保護シートを吸着コレットの剥離テーブルに対する相対移動で剥離させた後、前記電解質膜の第2の保護シートを前記粘着テープに接着した状態で、前記吸着搬送手段により第1の保護シートが剥離された電解質膜上にガス拡散層を重ねて吸着保持せしめた状態で、前記粘着テープに接着された電解質膜の第2の保護シートの一角を剥離エッジに向けて相対移動させることで第2の保護シートを剥離させるようにしたことを特徴とする請求項1または2記載の燃料電池セルの製造装置。
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