JP2010235491A - 化粧料用リポソーム - Google Patents
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Abstract
【課題】
様々な有効成分を配合し、経時安定性の良い(沈殿・凝集が生じないこと、においに変化のないこと)、べたつき感がなく、肌のなめらかさを持続する化粧料用リポソームおよびそのリポソームを用いた化粧料を提供すること。
【解決手段】
下記に示すA成分100重量部に対して、B成分5〜30重量部、C成分0.2〜5重量部およびD成分5〜30重量部を含有し、リポソームの平均粒径が100〜500nmであることを特徴とする化粧料用リポソーム。
A.ホスファチジルコリン含量90重量%以上、ヨウ素価0.1以下である水素添加大豆リン脂質
B.トコフェロール
C.アシルアミノ酸系界面活性剤
D.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
【選択図】 なし
様々な有効成分を配合し、経時安定性の良い(沈殿・凝集が生じないこと、においに変化のないこと)、べたつき感がなく、肌のなめらかさを持続する化粧料用リポソームおよびそのリポソームを用いた化粧料を提供すること。
【解決手段】
下記に示すA成分100重量部に対して、B成分5〜30重量部、C成分0.2〜5重量部およびD成分5〜30重量部を含有し、リポソームの平均粒径が100〜500nmであることを特徴とする化粧料用リポソーム。
A.ホスファチジルコリン含量90重量%以上、ヨウ素価0.1以下である水素添加大豆リン脂質
B.トコフェロール
C.アシルアミノ酸系界面活性剤
D.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
【選択図】 なし
Description
本発明は、皮膚に対する様々な有効成分を配合し、経時的に安定で、においの変化のない、べたつき感がなく肌のなめらかさが持続する化粧料用リポソームおよび当該化粧料用リポソームを含有する化粧料に関する。
リポソームは、生体膜の主要構成成分であるリン脂質の二分子膜からなるナノサイズの閉鎖小胞体であり、古くからその皮膚浸透機能などが注目されており医薬品、化粧品などに使用されている。
しかしながら、天然リン脂質を原料とした従来のリポソームは、色や臭いが悪く、また経時安定性も悪かったため、クリームやジェル等のゲル状あるいは粘性の高い形態での使用しかできず、臭いを防ぐ為には香料の添加等が必要であった。そのため、無香料、微香性化粧料には適用が難しく、安定性にも問題があるため化粧水、乳液等の使用にも使用しづらいものであった。
このため、リポソームの安定性を改良する方法として、水素添加度を調節することによりリポソームのpH安定性が向上し、経時安定性へとつながる(例えば特許文献1)ことや、リポソーム膜構成成分や膜構成物質であるリン脂質を規定するなどの方法で安定性を改善したものが報告されている。
リポソームの膜構成成分としては、ホスファチジルコリンとリゾホスファチジルコリンとホスファチジン酸の組み合わせ(例えば特許文献2または3)など、すでに種々の組み合わせが報告されている。
また、アミノ酸をリポソーム保存液に添加することにより凝集抑制する(例えば特許文献4)など、リポソームの安定性を増加する方法についても報告されている。
しかしながら、天然リン脂質を原料とした従来のリポソームは、色や臭いが悪く、また経時安定性も悪かったため、クリームやジェル等のゲル状あるいは粘性の高い形態での使用しかできず、臭いを防ぐ為には香料の添加等が必要であった。そのため、無香料、微香性化粧料には適用が難しく、安定性にも問題があるため化粧水、乳液等の使用にも使用しづらいものであった。
このため、リポソームの安定性を改良する方法として、水素添加度を調節することによりリポソームのpH安定性が向上し、経時安定性へとつながる(例えば特許文献1)ことや、リポソーム膜構成成分や膜構成物質であるリン脂質を規定するなどの方法で安定性を改善したものが報告されている。
リポソームの膜構成成分としては、ホスファチジルコリンとリゾホスファチジルコリンとホスファチジン酸の組み合わせ(例えば特許文献2または3)など、すでに種々の組み合わせが報告されている。
また、アミノ酸をリポソーム保存液に添加することにより凝集抑制する(例えば特許文献4)など、リポソームの安定性を増加する方法についても報告されている。
しかしながら、これらの例はリポソームの安定性の改良に関する物のみであり、化粧品として幅広く適用するための、1)経時安定性(分散性良好、においの発生がない)、使用感として、2)べたつき感のないこと、3)肌のなめらかさの持続性、といった物性を満たすリポソームは得られていなかった。
また、特許文献5では、高純度水素添加リン脂質を使用して、配合組成および粒径を限定することにより、経時安定性の良い、べたつき感がなく、肌のなめらかさを持続する化粧料用リポソームについて報告されている。しかしながら、このようなリポソームを化粧料に配合するにあたっては、リポソーム自体が様々な有効成分に対し不安定であるため、多数の化合物が共存する化粧料への配合が困難であったり、有効成分を封入する場合の条件が限定されること、さらには長期の安定性に欠けるなどの多くの問題点を有し、その使用は制限されていたのが実状である。
また、特許文献5では、高純度水素添加リン脂質を使用して、配合組成および粒径を限定することにより、経時安定性の良い、べたつき感がなく、肌のなめらかさを持続する化粧料用リポソームについて報告されている。しかしながら、このようなリポソームを化粧料に配合するにあたっては、リポソーム自体が様々な有効成分に対し不安定であるため、多数の化合物が共存する化粧料への配合が困難であったり、有効成分を封入する場合の条件が限定されること、さらには長期の安定性に欠けるなどの多くの問題点を有し、その使用は制限されていたのが実状である。
本発明は、様々な有効成分を配合し、経時安定性の良い(沈殿・凝集が生じないこと、においに変化のないこと)、べたつき感がなく、肌のなめらかさを持続する化粧料用リポソームおよびそのリポソームを用いた化粧料を提供するものである。
本発明者らは、様々な有効成分を配合しても、使用感の優れた安定なリポソームを得るべく鋭意研究した結果、リポソームの安定性において、リポソーム膜を構成するリン脂質の種類および、トコフェロール・アシルアミノ酸系界面活性剤・ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の配合が大きく関与していることがわかった。
本発明のリポソームは、高純度水素添加リン脂質を使用して、配合組成および粒径を限定することにより、保存安定性がよく、感触のよいリポソームとなるだけでなく、トコフェロール、アシルアミノ酸系界面活性剤およびポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を配合することにより、様々な有効成分を配合したリポソームにおいて、よりいっそう保存安定性のよいリポソームとなることを見出した。
本発明のリポソームは、高純度水素添加リン脂質を使用して、配合組成および粒径を限定することにより、保存安定性がよく、感触のよいリポソームとなるだけでなく、トコフェロール、アシルアミノ酸系界面活性剤およびポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を配合することにより、様々な有効成分を配合したリポソームにおいて、よりいっそう保存安定性のよいリポソームとなることを見出した。
すなわち、本発明は以下に示されるものである。
(1)下記に示すA成分100重量部に対して、B成分5〜30重量部、C成分0.2〜5重量部およびD成分5〜30重量部を含有し、リポソームの平均粒径が100〜500nmであることを特徴とする化粧料用リポソーム。
A.ホスファチジルコリン含量90重量%以上、ヨウ素価0.1以下である水素添加大豆リン脂質
B.トコフェロール
C.アシルアミノ酸系界面活性剤
D.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
(2)さらに下記のE成分をA成分100重量部に対して1〜100重量部含有することを特徴とする前記の化粧料用リポソーム。
E.ステロール類
(3)アシルアミノ酸系界面活性剤がアシルサルコシネートである前記の化粧料用リポソーム。
(4)前記の化粧料用リポソームを0.01〜20重量%含有することを特徴とする化粧料。
(1)下記に示すA成分100重量部に対して、B成分5〜30重量部、C成分0.2〜5重量部およびD成分5〜30重量部を含有し、リポソームの平均粒径が100〜500nmであることを特徴とする化粧料用リポソーム。
A.ホスファチジルコリン含量90重量%以上、ヨウ素価0.1以下である水素添加大豆リン脂質
B.トコフェロール
C.アシルアミノ酸系界面活性剤
D.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
(2)さらに下記のE成分をA成分100重量部に対して1〜100重量部含有することを特徴とする前記の化粧料用リポソーム。
E.ステロール類
(3)アシルアミノ酸系界面活性剤がアシルサルコシネートである前記の化粧料用リポソーム。
(4)前記の化粧料用リポソームを0.01〜20重量%含有することを特徴とする化粧料。
本発明の化粧料用リポソームは、様々な有効成分を配合し、経時安定性の良い(沈殿・凝集が生じないこと、においの変化がないこと)、べたつき感のない、肌のなめらかさを持続するものであり、化粧料に配合することにより保湿性の高い、使用感のよい化粧料とすることができる。
本発明のリポソームはA成分100重量部に対して、B成分5〜30重量部、C成分0.2〜5重量部およびD成分5〜30重量部を含有するものである。
A.ホスファチジルコリン含量90重量%以上、ヨウ素価0.1以下である水素添加大豆リン脂質
B.トコフェロール
C.アシルアミノ酸系界面活性剤
D.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
本発明のリポソームの平均粒径が100〜500nmである。
A.ホスファチジルコリン含量90重量%以上、ヨウ素価0.1以下である水素添加大豆リン脂質
B.トコフェロール
C.アシルアミノ酸系界面活性剤
D.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
本発明のリポソームの平均粒径が100〜500nmである。
A成分である水素添加大豆リン脂質はホスファチジルコリンを90重量%以上含むものであり、好ましくは95重量%以上含むものである。ホスファチジルコリン含量が90重量%以上含むと、酸性リン脂質や脂肪酸などの不純物が存在しないことにより二分子膜の相分離が生じにくくなるため、膜強度が強くなり、水の浸入を抑制し、アシル基の加水分解、また色やにおいなどの劣化が抑制される。さらには、ホスファチジルコリン含量が90重量%以上含むリン脂質を使用したリポソームは、べたつき感がなく、さらさらとしたなめらかな感触を強く感じる。
水素添加大豆リン脂質のヨウ素価は0.1以下、好ましくは0.05以下である。ヨウ素価が0.1以下であると、色やにおいなどのリポソームの劣化が抑制される。
水素添加大豆リン脂質のヨウ素価は0.1以下、好ましくは0.05以下である。ヨウ素価が0.1以下であると、色やにおいなどのリポソームの劣化が抑制される。
本発明におけるリポソームは平均粒径100〜500nmであり、好ましくは150〜300nmである。本発明に用いる水素添加大豆リン脂質を含むリポソームは、リン脂質の分散力が弱いため、リポソーム調製時に十分に水和され、安定なリポソームを形成することが必要であるが、平均粒径500nmを超えるリポソームでは分散安定性が十分でなく、沈殿、凝集を生じやすい。また、平均粒径100nm未満のリポソームでは、リポソームの曲率が高くなり、二分子膜構造にゆがみが生じやすいため、沈殿、凝集を生じやすくなる。
本発明の化粧料用リポソームを用いた化粧料の使用感は、リポソームの粒径と関係しており、平均粒径100〜500nmであるものは、塗布時にべたつき感がなく、さらさらとした感触と肌のなめらかさを感じ、洗浄後もしっとり感を残して肌のなめらかさを持続するものである。平均粒径が500nmを超える場合には、塗布後、肌にざらつきを生じて、べたつき感を感じ、平均粒径100nm未満の場合、リポソームの粒子感がなくなり、さらさらとした肌のなめらかさを感じることができない。
本発明の化粧料用リポソームを用いた化粧料の使用感は、リポソームの粒径と関係しており、平均粒径100〜500nmであるものは、塗布時にべたつき感がなく、さらさらとした感触と肌のなめらかさを感じ、洗浄後もしっとり感を残して肌のなめらかさを持続するものである。平均粒径が500nmを超える場合には、塗布後、肌にざらつきを生じて、べたつき感を感じ、平均粒径100nm未満の場合、リポソームの粒子感がなくなり、さらさらとした肌のなめらかさを感じることができない。
本発明の化粧料用リポソームは、特定の配合組成により、特定の粒径を持つことができる。
水素添加大豆リン脂質のホスファチジルコリン含量が90重量%未満であると、粒径が大きくなる傾向があり、また、ヨウ素価が0.1を超えると粒径が大きくなる傾向がある。ホスファチジルコリン含量が高いほど、またヨウ素価が低いほど、リン脂質の疎水性が増加し、作製したリポソームの膜強度が高くなる。例えば、エクストルージョンを行った場合、膜強度の弱いリポソームはフィルター通過時にリポソームが変形しながら通過し、通過後にもとの球形に戻るため粒径が変化しにくいが、膜強度の高いリポソームは、フィルター通過時に変形しにくいため、リポソームがフィルターの孔径に合わせて再構成され、より小さな粒径で粒度分布のそろったリポソームが得られる傾向にある。
平均粒径は、NICOMP粒度分布計(MODEL 370)を用いて動的光散乱を測定することによって求められる。
本発明のリポソームは、NICOMP粒度分布計において、希釈溶剤を水とし、リポソームを十分に希釈して、Vesicleモードで測定を行い得られるGaussian分布の平均粒径(体積換算)が100〜500nmである。また、測定の際は、リポソームの変形や歪みを生じさせないように、調製したリポソームの浸透圧と希釈溶剤の浸透圧をそろえた方がよい。
水素添加大豆リン脂質のホスファチジルコリン含量が90重量%未満であると、粒径が大きくなる傾向があり、また、ヨウ素価が0.1を超えると粒径が大きくなる傾向がある。ホスファチジルコリン含量が高いほど、またヨウ素価が低いほど、リン脂質の疎水性が増加し、作製したリポソームの膜強度が高くなる。例えば、エクストルージョンを行った場合、膜強度の弱いリポソームはフィルター通過時にリポソームが変形しながら通過し、通過後にもとの球形に戻るため粒径が変化しにくいが、膜強度の高いリポソームは、フィルター通過時に変形しにくいため、リポソームがフィルターの孔径に合わせて再構成され、より小さな粒径で粒度分布のそろったリポソームが得られる傾向にある。
平均粒径は、NICOMP粒度分布計(MODEL 370)を用いて動的光散乱を測定することによって求められる。
本発明のリポソームは、NICOMP粒度分布計において、希釈溶剤を水とし、リポソームを十分に希釈して、Vesicleモードで測定を行い得られるGaussian分布の平均粒径(体積換算)が100〜500nmである。また、測定の際は、リポソームの変形や歪みを生じさせないように、調製したリポソームの浸透圧と希釈溶剤の浸透圧をそろえた方がよい。
本発明の化粧料用リポソームは、さらにステロール類を配合することにより、膜の流動性を抑制し、経時安定性を高めることができる。ステロール類としては、例えば、コレステロール、フィトステロール、ジヒドロコレステロール、ステアリン酸コレステリル、ノナン酸コレステリル、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、オレイン酸ジヒドロコレステリル等が挙げられる。好ましくは、コレステロール、フィトステロール、ステアリン酸コレステリルである。
本発明のリポソームは、ステロール類をA成分である水素添加大豆リン脂質100重量部に対して1〜100重量部配合し、好ましくは10〜65重量部配合する。水素添加大豆リン脂質に対する配合量が100重量部より多くなると、リポソームの膜が不安定となり経時安定性が悪くなる傾向にある。
本発明のリポソームは、ステロール類をA成分である水素添加大豆リン脂質100重量部に対して1〜100重量部配合し、好ましくは10〜65重量部配合する。水素添加大豆リン脂質に対する配合量が100重量部より多くなると、リポソームの膜が不安定となり経時安定性が悪くなる傾向にある。
本発明に用いられるトコフェロールは、トコフェロール同族体すなわちビタミンEを使用してもよい。トコフェロールには、α,β,γ,δの4個の異性体が存在するが、本発明においてはいずれの異性体も使用することができる。本発明のリポソームは、トコフェロールをA成分である水素添加大豆リン脂質100重量部に対して5〜30重量部配合し、好ましくは7〜25重量部配合する。
本発明に用いられるアシルアミノ酸系界面活性剤は、通常化粧料に用いられるものであれば、特には限定されず、具体的には、グルタミン酸、タウリン、グリシン、サルコシン、アラニン、メチルアラニンなどのアミノ酸の炭素数10〜22の脂肪酸アミドのナトリウム、カリウム、トリエタノールアミンより選ばれる塩であることが好ましく、サルコシンのアシル基の炭素数12〜18の脂肪酸アミドであるアシルサルコシネートがリポソームの分散安定性を良好にするためより好ましく、炭素数12の脂肪酸アミドがさらに好ましい。また、塩としてナトリウム、カリウムが好ましく、特にナトリウム塩が好ましい。
本発明のリポソームは、アシルアミノ酸系界面活性剤をA成分である水素添加大豆リン脂質100重量部に対して0.2〜5重量部配合し、好ましくは0.3〜4重量部配合する。
本発明のリポソームは、アシルアミノ酸系界面活性剤をA成分である水素添加大豆リン脂質100重量部に対して0.2〜5重量部配合し、好ましくは0.3〜4重量部配合する。
本発明に使用されるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油としては、エチレンオキシドの付加モル数は10〜80が好適である。本発明のリポソームは、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油をA成分である水素添加大豆リン脂質100重量部に対して5〜30重量部配合し、好ましくは7〜25重量部配合する。
本発明において、トコフェロール、アシルアミノ酸系界面活性剤、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油はそれぞれ異なる効果によりリポソームの分散安定性を改良することができるため、これらの3成分を同時に含有することにより、様々な有効成分を配合し、経時安定性の優れたリポソームを得ることができる。
トコフェロールは脂質二分子膜に対して膜安定化効果を示すといわれている。α-トコフェロールのOH基は、ホスファチジルコリンの極性頭部あるいは脂肪酸エステル部と水素結合して膜を安定化することが報告されている。
本発明において、A成分の水素添加大豆リン脂質100重量部に対するトコフェロールの配合量が5重量部未満であった場合、リポソームの二分子膜安定化の効果が十分でない可能性がある。また、30重量部を超える場合には、リポソームの膜が不安定となり経時安定性が悪くなる傾向にある。
トコフェロールは脂質二分子膜に対して膜安定化効果を示すといわれている。α-トコフェロールのOH基は、ホスファチジルコリンの極性頭部あるいは脂肪酸エステル部と水素結合して膜を安定化することが報告されている。
本発明において、A成分の水素添加大豆リン脂質100重量部に対するトコフェロールの配合量が5重量部未満であった場合、リポソームの二分子膜安定化の効果が十分でない可能性がある。また、30重量部を超える場合には、リポソームの膜が不安定となり経時安定性が悪くなる傾向にある。
本発明において、アシルアミノ酸系界面活性剤を添加することにより、リポソーム膜表面に電荷の反発が生じ、リポソームの凝集を抑制することができる。A成分の水素添加大豆リン脂質100重量部に対するアシルアミノ酸系界面活性剤の配合量が0.2重量部未満であった場合、リポソームの分散安定性への効果が十分でない可能性がある。また、5重量部を超える場合には、リポソームの二分子膜が弱くなり、二分子膜中のリン脂質のアシル基が加水分解されやすいため、経時安定性が低下する。
本発明において、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を添加することにより、リポソーム膜表面に水和相の反発が生じ、リポソームの凝集を抑制することができる。A成分の水素添加大豆リン脂質100重量部に対するポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の配合量が5重量部未満であった場合、リポソームの分散安定性への効果が十分でない可能性がある。また、30重量部を超える場合には、リポソームが破壊され経時安定性が悪くなる傾向にある。
トコフェロール、アシルアミノ酸系界面活性剤、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の3成分について、それぞれ本発明における範囲で添加することによって、様々な有効成分を配合したリポソームの分散安定性が著しく改善され、経時安定性の優れたリポソームを得ることができる。
本発明において、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を添加することにより、リポソーム膜表面に水和相の反発が生じ、リポソームの凝集を抑制することができる。A成分の水素添加大豆リン脂質100重量部に対するポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の配合量が5重量部未満であった場合、リポソームの分散安定性への効果が十分でない可能性がある。また、30重量部を超える場合には、リポソームが破壊され経時安定性が悪くなる傾向にある。
トコフェロール、アシルアミノ酸系界面活性剤、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の3成分について、それぞれ本発明における範囲で添加することによって、様々な有効成分を配合したリポソームの分散安定性が著しく改善され、経時安定性の優れたリポソームを得ることができる。
前述のように、本発明の化粧料用リポソームを用いた化粧料の使用感はリポソームの粒径とも関係している。経時安定性の悪いリポソームでは、経時的にリポソームが凝集し、粒子径の増大が生じた結果、肌にざらつきを生じて、べたつき感を感じるようになり、使用感の大幅な悪化につながる。
本発明における水素添加大豆リン脂質は、天然大豆由来のリン脂質を精製して得られるものである。水素添加大豆リン脂質は、大豆リン脂質を水とヘキサンやアルコールなどと2相分配により抽出精製してから水素添加をすることにより得ることができる。また、水素添加された大豆リン脂質をアセトンやアルコールなどの溶媒を用いて晶析精製してもよいし、液相クロマトグラフィーなどにより分離精製しても得ることができる。
本発明の化粧料用リポソームには、上記成分の他に、通常化粧料として配合される成分として、水性成分、アルコール、油剤、界面活性剤、粉体、水溶性高分子、動植物由来の天然エキス、各種の栄養成分、保湿剤、細胞賦活剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、香料、無機塩、各種薬剤等を本発明の性能を妨げない範囲で配合することができ、また、その製造方法は、通常化粧料を製造する方法であり、とくに限定されない。これらの原料、成分は、リポソームの内水相でも外水相でも、またその両側にあってもさしつかえない。
本発明の化粧料用リポソームには、上記成分の他に、通常化粧料として配合される成分として、水性成分、アルコール、油剤、界面活性剤、粉体、水溶性高分子、動植物由来の天然エキス、各種の栄養成分、保湿剤、細胞賦活剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、香料、無機塩、各種薬剤等を本発明の性能を妨げない範囲で配合することができ、また、その製造方法は、通常化粧料を製造する方法であり、とくに限定されない。これらの原料、成分は、リポソームの内水相でも外水相でも、またその両側にあってもさしつかえない。
本発明の化粧料に用いるリポソームは、リン脂質と上記配合成分を公知の技術により混合し、超音波処理法、フレンチプレス法、逆相蒸発法、界面活性剤法、エクストルージョン法、カルシウム−EDTAキレート法、凍結融解法、また、真空乳化機、高圧ホモミキサー、マイクロフルイダイザー、マントンゴーリンなどの乳化機で処理することにより得ることができる。また、これらのリポソームをフィルターやゲルろ過などのサイジング操作により、粒子径のそろったリポソームを選択的に得ることができ、さらにリポソームの安定性を高めることもできる。
本発明におけるリポソームは、平均粒径100〜500nmであり、粒径が安定性や感触にも影響を与えるため、粒径をそろえた方が好ましく、粒径のそろったリポソームを得るためには、エクストルーダーを使用してリポソームをサイジングすることが好ましい。具体的には、エクストルーダーを用いて水和したリン脂質またはリポソームを60〜80℃に加温した後、加温した状態で加圧してセルロースやポリカーボネートなどのフィルターを通過させる方法で、フィルターの孔径は0.1〜0.5μmが好ましく、フィルターの材質は孔径が均一で揃っているポリカーボネート製を用いるのがより好ましい。また、エクストルージョンを2回以上繰り返し行うことで、より粒径の揃ったリポソームを得ることができるようになる。
本発明におけるリポソームは、平均粒径100〜500nmであり、粒径が安定性や感触にも影響を与えるため、粒径をそろえた方が好ましく、粒径のそろったリポソームを得るためには、エクストルーダーを使用してリポソームをサイジングすることが好ましい。具体的には、エクストルーダーを用いて水和したリン脂質またはリポソームを60〜80℃に加温した後、加温した状態で加圧してセルロースやポリカーボネートなどのフィルターを通過させる方法で、フィルターの孔径は0.1〜0.5μmが好ましく、フィルターの材質は孔径が均一で揃っているポリカーボネート製を用いるのがより好ましい。また、エクストルージョンを2回以上繰り返し行うことで、より粒径の揃ったリポソームを得ることができるようになる。
本発明における化粧料用リポソームは化粧料に配合して用いることができる。
本発明の化粧料用リポソームは、化粧料の原料として広範なものに使用でき、例えば、化粧水などの低粘性のものから、クリームなどの高粘性の化粧料などがあげられる。本発明のリポソームは安定性が良好であるため、低粘性の化粧水に配合しても問題がない。本発明のリポソームは、0.01〜20重量%の範囲で化粧料に配合し、好ましくは0.1〜5重量%の範囲で化粧料に配合する。0.01重量%未満である場合、本発明のリポソームの特徴である、肌のなめらかさや保湿性の効果が表れにくく、また、本発明のリポソームは化粧料に20重量%を配合することで十分にその効果を発揮することができるので、これを超えての配合はコスト的に問題がある。
本発明の化粧料用リポソームを含有する化粧料は、べたつき感がなく、塗布後に肌のなめらかさを感じるといった使用感を感じることができる。
本発明の化粧料用リポソームは、化粧料の原料として広範なものに使用でき、例えば、化粧水などの低粘性のものから、クリームなどの高粘性の化粧料などがあげられる。本発明のリポソームは安定性が良好であるため、低粘性の化粧水に配合しても問題がない。本発明のリポソームは、0.01〜20重量%の範囲で化粧料に配合し、好ましくは0.1〜5重量%の範囲で化粧料に配合する。0.01重量%未満である場合、本発明のリポソームの特徴である、肌のなめらかさや保湿性の効果が表れにくく、また、本発明のリポソームは化粧料に20重量%を配合することで十分にその効果を発揮することができるので、これを超えての配合はコスト的に問題がある。
本発明の化粧料用リポソームを含有する化粧料は、べたつき感がなく、塗布後に肌のなめらかさを感じるといった使用感を感じることができる。
次に本発明について実施例を挙げて説明する。なお、配合量は重量部と明記している以外は重量%である。
実施例および比較例については、表1に示すリン脂質を使用し、表2〜4に記載した配合組成のリポソームを作製し、以下の項目について評価を行い、結果も表2〜4に示した。各リポソームに配合する有効成分として、医薬品や化粧品に用いられる親水性薬物であるグリチルリチン酸ジカリウムを使用した。
<評価項目>
平均粒径、保存安定性(リポソームの安定性、においの変化)、使用感(べたつき感のなさ、肌のなめらかさ、保湿性)の評価
実施例および比較例については、表1に示すリン脂質を使用し、表2〜4に記載した配合組成のリポソームを作製し、以下の項目について評価を行い、結果も表2〜4に示した。各リポソームに配合する有効成分として、医薬品や化粧品に用いられる親水性薬物であるグリチルリチン酸ジカリウムを使用した。
<評価項目>
平均粒径、保存安定性(リポソームの安定性、においの変化)、使用感(べたつき感のなさ、肌のなめらかさ、保湿性)の評価
実施例1
表2に示す所定量の配合成分1〜8を60℃で加熱融解した後、成分9を溶解させた所定量の成分10(緩衝液)または11(精製水)を添加し、60℃で30分間撹拌を行った。この分散液を孔径0.2μmのポリカーボネートフィルターによりエクストルージョンを行い、実施例1のリポソームを得た。表2に配合成分と結果を示す。
実施例2〜5
実施例2〜5は、実施例1と同様の方法で行った。表2に配合成分と結果を示す。
比較例1〜11
比較例1〜11は、実施例1と同様の方法で行った。表3および4に配合成分と結果を示す。
表2に示す所定量の配合成分1〜8を60℃で加熱融解した後、成分9を溶解させた所定量の成分10(緩衝液)または11(精製水)を添加し、60℃で30分間撹拌を行った。この分散液を孔径0.2μmのポリカーボネートフィルターによりエクストルージョンを行い、実施例1のリポソームを得た。表2に配合成分と結果を示す。
実施例2〜5
実施例2〜5は、実施例1と同様の方法で行った。表2に配合成分と結果を示す。
比較例1〜11
比較例1〜11は、実施例1と同様の方法で行った。表3および4に配合成分と結果を示す。
≪評価項目≫
〔平均粒径〕
リポソームの粒径は、動的光散乱法(NICOMP MODEL 370A、Particle Sizing Systems社製)で測定を行った。リポソームを脂質濃度0.1%以下になるよう10(緩衝液)または11(精製水)で希釈したサンプル650μLをガラスチューブ(BOROSILICATEガラス、6×50mm)に入れ、NICOMP粒度分布計により15分間の動的光散乱の測定を行い、VesicleモードにおけるGaussian分布の平均粒径(体積換算)の測定を行った。
[保存安定性]
実施例1〜5、比較例1〜11のリポソームを透明なガラスバイアルへ入れ密封系とし、40℃の恒温槽に遮光して静置した。40℃での保存におけるリポソームの凝集の有無、においの変化について調べた。それぞれの評価は以下の基準に従って行った。
〔平均粒径〕
リポソームの粒径は、動的光散乱法(NICOMP MODEL 370A、Particle Sizing Systems社製)で測定を行った。リポソームを脂質濃度0.1%以下になるよう10(緩衝液)または11(精製水)で希釈したサンプル650μLをガラスチューブ(BOROSILICATEガラス、6×50mm)に入れ、NICOMP粒度分布計により15分間の動的光散乱の測定を行い、VesicleモードにおけるGaussian分布の平均粒径(体積換算)の測定を行った。
[保存安定性]
実施例1〜5、比較例1〜11のリポソームを透明なガラスバイアルへ入れ密封系とし、40℃の恒温槽に遮光して静置した。40℃での保存におけるリポソームの凝集の有無、においの変化について調べた。それぞれの評価は以下の基準に従って行った。
〔凝集の有無〕
40℃の恒温槽に静置しておいたサンプルを、その外観変化を目視にて観察し、以下の基準Aに従い、判定した。○を効果があると判定した。
< 基準A >
○ : 1ヶ月以上凝集が認められない
△ : 3週間で凝集が認められた。
× : 2週間で凝集が認められた。
×× : 1週間で凝集が認められた。
40℃の恒温槽に静置しておいたサンプルを、その外観変化を目視にて観察し、以下の基準Aに従い、判定した。○を効果があると判定した。
< 基準A >
○ : 1ヶ月以上凝集が認められない
△ : 3週間で凝集が認められた。
× : 2週間で凝集が認められた。
×× : 1週間で凝集が認められた。
〔においの評価〕
40℃ の恒温槽に3週間静置しておいたサンプルのにおいについて、以下の基準Bに従い、判定した。○を効果があると判定した。
< 基準B >
○ : ほとんど特異臭を認めない
△ : わずかに特異臭を感じる
× : 特異臭を感じる
40℃ の恒温槽に3週間静置しておいたサンプルのにおいについて、以下の基準Bに従い、判定した。○を効果があると判定した。
< 基準B >
○ : ほとんど特異臭を認めない
△ : わずかに特異臭を感じる
× : 特異臭を感じる
〔使用感の評価〕
実施例1〜5、比較例1〜11のリポソームを皮膚に塗布した際の使用感(べたつき感のなさ、肌のなめらかさ)について、女性10名により下記の5段階にて評価し、さらにその平均点を基準Cに従い、判定した。また、保湿性においては、皮膚に1日2回1週間塗布した後、下記の5段階にて評価し、さらにその平均点を基準Cに従い、判定した。○を効果があると判定した。
< 評価>
5 点: 非常に良好
4 点: 良好
3 点: 普通
2 点: 不良
1 点: 非常に不良
< 基準C >
○ : 平均点4点以上
△ : 平均点3点以上4点未満
× : 平均点3点未満
実施例1〜5、比較例1〜11のリポソームを皮膚に塗布した際の使用感(べたつき感のなさ、肌のなめらかさ)について、女性10名により下記の5段階にて評価し、さらにその平均点を基準Cに従い、判定した。また、保湿性においては、皮膚に1日2回1週間塗布した後、下記の5段階にて評価し、さらにその平均点を基準Cに従い、判定した。○を効果があると判定した。
< 評価>
5 点: 非常に良好
4 点: 良好
3 点: 普通
2 点: 不良
1 点: 非常に不良
< 基準C >
○ : 平均点4点以上
△ : 平均点3点以上4点未満
× : 平均点3点未満
実施例のリポソームはすべての性能を満足するものであった。
比較例1のリポソームは、リン脂質が未水添のためヨウ素価が高く、経時的ににおい等のリポソームの劣化がみられた。
比較例2のリポソームは、トコフェロール、アシルアミノ酸系界面活性剤およびポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を配合していないため、翌日には凝集がみられ、非常に安定性が悪かった。
比較例3のリポソームは、アシルアミノ酸系界面活性剤を配合した結果、比較例2と比較して安定性の向上がみられたが、トコフェロールとポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を配合していないため、4日後には凝集がみられ、十分な安定性が得られるものではなかった。
比較例4、5のリポソームは、トコフェロールを配合していないため、4日後には凝集がみられ、十分な安定性が得られるものではなかった。
比較例6、7のリポソームは、アシルアミノ酸系界面活性剤およびトコフェロールを配合した結果、比較例2と比較して安定性の向上がみられたが、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を配合していないため、2週間以内には凝集がみられ、十分な安定性が得られるものではなかった。
比較例8のリポソームは、トコフェロールおよびポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を配合した結果、比較例2と比較して安定性の向上がみられたが、アシルアミノ酸系界面活性剤を配合していないため、3週間以内には凝集がみられ、十分な安定性が得られるものではなかった。
比較例9、10、11のリポソームは、比較例2と比較して安定性の向上がみられたが、1週間以内には凝集がみられ、十分な安定性が得られるものではなかった。
比較例1のリポソームは、リン脂質が未水添のためヨウ素価が高く、経時的ににおい等のリポソームの劣化がみられた。
比較例2のリポソームは、トコフェロール、アシルアミノ酸系界面活性剤およびポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を配合していないため、翌日には凝集がみられ、非常に安定性が悪かった。
比較例3のリポソームは、アシルアミノ酸系界面活性剤を配合した結果、比較例2と比較して安定性の向上がみられたが、トコフェロールとポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を配合していないため、4日後には凝集がみられ、十分な安定性が得られるものではなかった。
比較例4、5のリポソームは、トコフェロールを配合していないため、4日後には凝集がみられ、十分な安定性が得られるものではなかった。
比較例6、7のリポソームは、アシルアミノ酸系界面活性剤およびトコフェロールを配合した結果、比較例2と比較して安定性の向上がみられたが、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を配合していないため、2週間以内には凝集がみられ、十分な安定性が得られるものではなかった。
比較例8のリポソームは、トコフェロールおよびポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を配合した結果、比較例2と比較して安定性の向上がみられたが、アシルアミノ酸系界面活性剤を配合していないため、3週間以内には凝集がみられ、十分な安定性が得られるものではなかった。
比較例9、10、11のリポソームは、比較例2と比較して安定性の向上がみられたが、1週間以内には凝集がみられ、十分な安定性が得られるものではなかった。
以上のように、比較例1〜11のリポソームは、本発明における、トコフェロール、アシルアミノ酸系界面活性剤およびポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の含有量の範囲外であるため、リポソームの安定性に劣るものであり、凝集が生じ不安定であった。
Claims (4)
- 下記に示すA成分100重量部に対して、B成分5〜30重量部、C成分0.2〜5重量部およびD成分5〜30重量部を含有し、リポソームの平均粒径が100〜500nmであることを特徴とする化粧料用リポソーム。
A.ホスファチジルコリン含量90重量%以上、ヨウ素価0.1以下である水素添加大豆リン脂質
B.トコフェロール
C.アシルアミノ酸系界面活性剤
D.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 - さらに下記のE成分をA成分100重量部に対して1〜100重量部含有することを特徴とする請求項1記載の化粧料用リポソーム。
E.ステロール類 - アシルアミノ酸系界面活性剤がアシルサルコシネートである請求項1または2記載の化粧料用リポソーム。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の化粧料用リポソームを0.01〜20重量%含有することを特徴とする化粧料。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009084110A JP2010235491A (ja) | 2009-03-31 | 2009-03-31 | 化粧料用リポソーム |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009084110A JP2010235491A (ja) | 2009-03-31 | 2009-03-31 | 化粧料用リポソーム |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2009-03-31 JP JP2009084110A patent/JP2010235491A/ja active Pending
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