JP2010235255A - 乗客コンベア - Google Patents
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Abstract
【課題】異物が踏段の踏み面の横幅方向の縁部に載せられたことを検出し、当該踏段に対して挟まれ注意を報知する挟まれ防止装置を各踏段に設け、異物が踏み面の横幅方向の縁部に載せられたことが検出された踏段の乗客に挟まれ注意を喚起する乗客コンベアを得ることを目的とする。
【解決手段】複数の踏段20と、踏段20の横幅方向の両側に踏段20との間に隙間を保って踏段20の移動方向に沿って延設されたスカートガード9aと、複数の踏段20のそれぞれに設けられた挟まれ防止装置30と、を備え、挟まれ防止装置30のそれぞれは、踏み板21の踏み面21aの横幅方向の両縁部に設けられ、踏み板21の厚み方向から加えられた所定の圧力を検出する検出装置31と、乗客に挟まれ注意を報知するスピーカ36と、検出装置31の検出信号に基づいてスピーカ36を作動させて乗客に挟まれ注意を喚起する制御装置35と、を備えている。
【選択図】図2
【解決手段】複数の踏段20と、踏段20の横幅方向の両側に踏段20との間に隙間を保って踏段20の移動方向に沿って延設されたスカートガード9aと、複数の踏段20のそれぞれに設けられた挟まれ防止装置30と、を備え、挟まれ防止装置30のそれぞれは、踏み板21の踏み面21aの横幅方向の両縁部に設けられ、踏み板21の厚み方向から加えられた所定の圧力を検出する検出装置31と、乗客に挟まれ注意を報知するスピーカ36と、検出装置31の検出信号に基づいてスピーカ36を作動させて乗客に挟まれ注意を喚起する制御装置35と、を備えている。
【選択図】図2
Description
この発明は、例えば、エスカレータや動く歩道などの乗客コンベアに関する。
従来の乗客コンベアのスカートガードの接触防止装置は、乗客コンベアの乗降口間を移動する踏段と、この踏段側面と僅かな間隙を有して立設されたスカートガードと、このスカートガードの踏段側に上下乗降口間に亘って設けられ、移動する踏段に沿うとともに踏段の上方に配置されたスカートガード接触防止帯と、スカートガード接触防止帯の変位に基づいて警告を発するスピーカとを備え、スカートガード接触防止帯は、少なくともその一部が間隙よりも踏段側に配置されている(例えば、特許文献1参照)。
このように構成された従来の乗客コンベアのスカートガードの接触防止装置では、乗客の荷物などがスカートガードの表面に接近すると、スカートガード接触防止帯に当接してスカートガード接触防止帯を変位させるので、警告がスピーカから発せられる。これにより、乗客は荷物が踏段側面とスカートガードとの間の間隙に挟まる前に、当該間隙から離れた位置に荷物を退避させることが可能になっていた。
しかしながら、従来の乗客コンベアのスカートガードの接触防止装置では、荷物に変位させられたスカートガード接触防止帯の位置にかかわらず、警告が単一のスピーカから発せられる。このため、多数の乗客がいる場合、スカートガード接触防止帯を変位させている荷物の所有者である乗客が、スピーカからの警告を自分に発せられているものではないと思い込み、荷物が踏段とスカートガードとの間の間隙に挟まれてしまうことがあった。
この発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、異物が踏段の踏み面の横幅方向の縁部に載せられたことを検出し、当該踏段に対して挟まれ注意を報知する挟まれ防止装置を各踏段に設けることで、異物が踏み面の横幅方向の縁部に載せられたことが検出された踏段の乗客に挟まれ注意を喚起するようにし、当該乗客に踏段とスカートガードとの間の隙間から離れた位置に異物を確実に退避させることのできる乗客コンベアを得ることを目的とする。
この発明の乗客コンベアは、乗客を乗せる踏み板を有し、一方の乗降口から他方の乗降口に乗客を運ぶ往路側経路と、往路側経路に連続し、往路側経路の下方に位置する帰路側経路とを循環走行する複数の踏段と、往路側経路を走行する踏段の横幅方向の両側に踏段との間に隙間を保って踏段の移動方向に沿って延設されたスカートガードと、複数の踏段のそれぞれに設けられた挟まれ防止装置と、を備え、挟まれ防止装置のそれぞれは、踏み板の踏み面の横幅方向の両縁部に設けられ、踏み板の厚み方向から加えられた所定の圧力を検出する検出装置と、乗客に挟まれ注意を報知する報知手段と、検出装置の検出信号に基づいて報知手段を作動させて乗客に挟まれ注意を喚起する制御装置と、を備えている。
この発明に係る乗客コンベアの各踏段に設けられた挟まれ防止装置は、異物が踏み面の横幅方向の縁部に載せられたことを検出装置により検出し、制御装置が検出装置の検出出力に基づいて報知手段を作動させて挟まれ注意を乗客に喚起するように動作する。従って、挟まれ注意が、異物が踏み面の横幅方向の縁部に載せられていることを検出された踏段に対して報知されるので、乗客が異物を踏み面の横幅方向の縁部に載せていることを確実に認識できる。つまり、異物を踏み面の横幅方向の縁部に載せていた乗客に、異物を踏段とスカートガードの隙間から離れた位置に確実に退避させて、異物がスカートガードと踏段との間に挟まることを確実に防止することができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
図1はこの発明の一実施の形態に係るエスカレータの模式図、図2は図1のII−II矢視断面図、図3は図2のA部拡大図、図4は図2のIV−IV矢視断面図、図5はこの発明の一実施の形態に係るエスカレータの挟まれ防止装置のシステム構成図、図6はこの発明の一実施の形態に係るエスカレータの動作を説明する図である。
図1はこの発明の一実施の形態に係るエスカレータの模式図、図2は図1のII−II矢視断面図、図3は図2のA部拡大図、図4は図2のIV−IV矢視断面図、図5はこの発明の一実施の形態に係るエスカレータの挟まれ防止装置のシステム構成図、図6はこの発明の一実施の形態に係るエスカレータの動作を説明する図である。
図1において、乗客コンベアとしてのエスカレータ1は、上下階床のそれぞれに設けられた乗降口2間に架設されたトラス3と、トラス3の上階側に設置された上部機械室4Aと、トラス3の下階側に設けられた下部機械室4Bと、上部機械室4Aに配設された電動機5と、上部機械室4Aに配設された駆動スプロケット6と、電動機5と駆動スプロケット6との間を連結し、電動機5の駆動に連動させて駆動スプロケット6を回転せしめる駆動鎖7と、を備えている。
また、エスカレータ1は、駆動スプロケット6に同軸に連結され、駆動スプロケット6の回転に連動して回転する上部スプロケット8Aと、下部機械室4Bに配設された下部スプロケット8Bと、上部スプロケット8A及び下部スプロケット8Bに無端状に巻き掛けられ、上部スプロケット8Aの回転により循環走行する踏段鎖10と、踏段鎖10に無端状に連結された複数の踏段20と、踏段20の移動方向に沿って踏段20の横幅方向の両側に立設された一対の欄干9と、を備えている。踏段20の循環走行の経路は、一方の乗降口2から他方の乗降口2に乗客を運ぶ往路側経路と、往路側経路に連続し、往路側経路の下方に位置する帰路側経路とから構成されている。また、欄干9は、図2に示されるように、往路側経路を走行する踏段20の横幅方向の端面と隙間をあけて配置されるスカートガード9aを有する。
さらに、エスカレータ1は、上部機械室4Aに配設され、電動機5の駆動に連動する踏段20の走行など、エスカレータ1の運転全般を制御するエスカレータ制御盤15と、複数の踏段20のそれぞれに設けられた挟まれ防止装置30と、を備えている。
次いで、踏段20の構成について説明する。
図2〜図4において、踏段20は、一面に踏み面21aを有し、所定の横幅及び縦幅を有する平板状の踏み板21と、踏み板21の他面(裏面)に連結されて踏み板21を支持する一対のブラケット23と、踏み板21の縦幅方向の一端側から裏面側に延出するライザ24と、を有する。また、踏段20は、軸方向を踏み板21の横幅方向に一致させてブラケット23に支持され、踏み板21の横幅方向両側に延出する踏段軸25と、踏段軸25の両端に回転自在に設けられた一対の駆動ローラ26と、踏段軸25と平行な軸まわりに回転自在にブラケット23に設けられた一対の追従ローラ27と、を備えている。
図2〜図4において、踏段20は、一面に踏み面21aを有し、所定の横幅及び縦幅を有する平板状の踏み板21と、踏み板21の他面(裏面)に連結されて踏み板21を支持する一対のブラケット23と、踏み板21の縦幅方向の一端側から裏面側に延出するライザ24と、を有する。また、踏段20は、軸方向を踏み板21の横幅方向に一致させてブラケット23に支持され、踏み板21の横幅方向両側に延出する踏段軸25と、踏段軸25の両端に回転自在に設けられた一対の駆動ローラ26と、踏段軸25と平行な軸まわりに回転自在にブラケット23に設けられた一対の追従ローラ27と、を備えている。
そして、踏み板21の踏み面21aの横幅方向の両縁部には、図3に示されるように、可動板配設凹部21bが、横幅方向の中央側からステップ状に凹むように凹設されている。
一対のブラケット23は概略三角形の枠体に形成されている。そして、一対のブラケット23は、枠開口を相対させて踏み板21の裏面に横幅方向に互いに離間して取り付けられている。このとき、ブラケット23は、一辺を踏み板21の裏面に向けて、かつ平行に連結されている。また、ブラケット23は、踏み板21の縦幅方向の一端側ほど踏み板21から突出されている。
そして、追従ローラ27は、ブラケット23の突出端側に取り付けられ、踏段軸25は、踏み板21の縦幅方向の他端側近傍に位置するブラケット23の部位に支持されている。また、ライザ24は、踏み板21の縦幅方向の一端側から横幅方向の全域に亘って踏み板21の裏面側に延出するように、踏み板21及びブラケット23に固定されている。
そして、図2に示されるように、踏段20の踏段軸25の両端近傍の部位が、踏段鎖10に連結されている。また、トラス3内には、往路側経路を走行する踏段20の駆動ローラ26を案内する駆動ローラ案内レール18、及び追従ローラ27を案内する追従ローラ案内レール19が、一方の乗降口2から他方の乗降口2に至るように踏段20の走行方向に沿って延設されている。なお、詳細には図示しないが、帰路側経路を走行する踏段20の駆動ローラ26を案内する駆動ローラ案内レール、及び追従ローラ27を案内する追従ローラ案内レールが、一方の乗降口2から他方の乗降口2に至るように踏段20の走行方向に沿って延設されている。
そして、踏段20が踏段鎖10の循環走行に連動して循環走行するときには、駆動ローラ26及び追従ローラ27が駆動ローラ案内レール18及び追従ローラ案内レール19上を転動し、踏段20が駆動ローラ案内レール18及び追従ローラ案内レール19に沿った方向に案内される。
次いで、挟まれ防止装置30の構成について説明する。
挟まれ防止装置30は、図2〜図5に示されるように、踏み板21の踏み面21aの横幅方向の縁部に設けられ、踏み板21の厚み方向から加えられた所定の圧力を検出する検出装置31と、乗客にスカートガード9aと踏段20との間の異物の挟まれ注意を報知する報知手段としてのスピーカ36と、検出装置31の検出信号に基づいてスピーカ36の報知制御を行う制御装置35と、バッテリ37と、を備えている。
挟まれ防止装置30は、図2〜図5に示されるように、踏み板21の踏み面21aの横幅方向の縁部に設けられ、踏み板21の厚み方向から加えられた所定の圧力を検出する検出装置31と、乗客にスカートガード9aと踏段20との間の異物の挟まれ注意を報知する報知手段としてのスピーカ36と、検出装置31の検出信号に基づいてスピーカ36の報知制御を行う制御装置35と、バッテリ37と、を備えている。
そして、検出装置31は、踏み板21の可動板配設凹部21bに出没可能に配置された可動板32と、可動板32を可動板配設凹部21bから突出するように弾性支持する弾性部材としてのばね34と、可動板配設凹部21bに没する方向に所定の圧力で押圧されたことを検出する圧力検出手段としてのマイクロスイッチ33と、を有している。
可動板32は、踏み板21の縦幅に一致する長さの長辺を有する矩形平板状に形成され、長手方向を踏み板21の縦幅方向に一致させて、可動板配設凹部21bの表面にばね34を介して相対するように取り付けられている。つまり、ばね34は、可動板32を弾性支持している。このとき、ばね34は、踏み板21の縦幅方向の一端側、他端側、及び中央部の3箇所に配置されている。そして、踏み板21の表面を上方に向けたときに、ばね34の付勢力と可動板32の重力とが釣り合うと、可動板32の上面が、踏み面21aより若干上方に配置されるようになっている。
そして、マイクロスイッチ33は、踏み板21の両可動板配設凹部21bに一対ずつ設けられ、可動板配設凹部21bのそれぞれに設けられたマイクロスイッチ33は、踏み板21の縦幅方向の一端寄り及び他端寄りに位置している。また、可動板32が可動板配設凹部21bに没する方向にばね34の付勢力に抗して押圧されて、踏み板21と面一の位置まで変位すると、マイクロスイッチ33が、変位した可動板32に押圧されて動作するように設置されている。言い換えれば、マイクロスイッチ33は、可動板32が可動板配設凹部21bに没する方向に所定の圧力で押圧されたことを検出するように設置されている。なお、マイクロスイッチ33が動作すると、マイクロスイッチ33の出力電圧が切りかえられる。
たとえば、マイクロスイッチ33は、可動板32に押圧されていないときの出力は0V(以下、L電圧とする)であり、可動板32に押圧されて動作したときに、L電圧から所定の大きさの電圧(以下、H電圧とする)に出力を切り替える。つまり、マイクロスイッチ33から出力されるH電圧が、可動板32が可動板配設凹部21bに没する方向に所定の圧力で押圧されたことの検出信号となる。
また、制御装置35、スピーカ36、及びバッテリ37は、図2及び図4に示されるように、踏み板21の裏面に設置されている。
そして、制御装置35は、図5に示されるように、演算処理手段としてのCPU35a、マイクロスイッチ33の出力に基づいてスピーカ36の報知動作を制御するためのプログラムが書き込まれたROM35b、各種データを一時的に記憶可能であり、CPUの演算処理時にワーキングスペースに使用されるRAM35cなどを有している。
そして、制御装置35は、図5に示されるように、演算処理手段としてのCPU35a、マイクロスイッチ33の出力に基づいてスピーカ36の報知動作を制御するためのプログラムが書き込まれたROM35b、各種データを一時的に記憶可能であり、CPUの演算処理時にワーキングスペースに使用されるRAM35cなどを有している。
また、図5に示されるように、マイクロスイッチ33のそれぞれは、電気配線38aを介してバッテリ37に接続され、スピーカ36、及び制御装置35は電気配線38b,38cを介してバッテリ37に接続されている。また、マイクロスイッチ33のそれぞれは電気配線38dを介して制御装置35に接続されている。なお、電気配線38a,38dの一端側は、図3に示されるように、マイクロスイッチ33が設置された可動板配設凹部21bの部位に対応して形成された貫通穴21cに挿通されてマイクロスイッチ33に接続されている。また、スピーカ36が制御装置35に通信ケーブル39aを介して接続されている。そして、制御装置35は、スカートガード9aと踏段20の間の隙間への異物40の挟まれ注意を喚起させる報知をスピーカ36に行わせることが可能になっている。
次いで、挟まれ防止装置30の動作について説明する。
制御装置35のCPU35aは、踏段20の各マイクロスイッチ33の出力電圧を監視し、マイクロスイッチ33の出力電圧がL電圧である場合、スピーカ36の報知制御を行わない。そして、CPU35aは、マイクロスイッチ33の出力がH電圧になったと判断すると、スピーカ36を作動させ、例えば、「荷物等がスカートガード9aに近づいています、荷物等を踏段20の中央側に寄せてください」などの音声を流し、スカートガード9aと踏段20の間の隙間への異物の挟まれ注意を乗客に喚起する。CPU35aは、入力されるマイクロスイッチ33の出力がH電圧であると判断してる間、挟まれ注意を繰り返し報知させるようにスピーカ36を作動させ、マイクロスイッチ33の出力がH電圧からL電圧になったと判断すると、スピーカ36に挟まれ注意の報知を停止させる。
制御装置35のCPU35aは、踏段20の各マイクロスイッチ33の出力電圧を監視し、マイクロスイッチ33の出力電圧がL電圧である場合、スピーカ36の報知制御を行わない。そして、CPU35aは、マイクロスイッチ33の出力がH電圧になったと判断すると、スピーカ36を作動させ、例えば、「荷物等がスカートガード9aに近づいています、荷物等を踏段20の中央側に寄せてください」などの音声を流し、スカートガード9aと踏段20の間の隙間への異物の挟まれ注意を乗客に喚起する。CPU35aは、入力されるマイクロスイッチ33の出力がH電圧であると判断してる間、挟まれ注意を繰り返し報知させるようにスピーカ36を作動させ、マイクロスイッチ33の出力がH電圧からL電圧になったと判断すると、スピーカ36に挟まれ注意の報知を停止させる。
以下、エスカレータ1の動作を説明する。
そして、図6に示されるように、踏段20の乗客が、例えば、棒状の荷物などの異物40を踏み面21aの横幅方向の縁部に載せると、言い換えれば、異物40を可動板32に載せると、異物40の重みによって可動板32が踏み板21の可動板配設凹部21bに没する方向に変位する。そして、可動板32が、マイクロスイッチ33を所定の圧力で押圧して動作する。つまり、マイクロスイッチ33が、踏み板21の厚み方向から加えられた所定の圧力を検出し、言い換えれば、踏み面21aの横幅方向の縁部に異物が載せられたことを検出して検出信号(H電圧)を出力する。このとき、制御装置35に検出信号が入力され、これによりCPU35aは、異物40が可動板32に載せられたと判断してスピーカ36を作動させ、「荷物等がスカートガード9aに近づいています、荷物等を踏段20の中央側に寄せてください」などの内容を音声で報知し、スカートガード9aと踏段20の間の隙間への異物40の挟まれ注意を乗客に喚起する。
そして、図6に示されるように、踏段20の乗客が、例えば、棒状の荷物などの異物40を踏み面21aの横幅方向の縁部に載せると、言い換えれば、異物40を可動板32に載せると、異物40の重みによって可動板32が踏み板21の可動板配設凹部21bに没する方向に変位する。そして、可動板32が、マイクロスイッチ33を所定の圧力で押圧して動作する。つまり、マイクロスイッチ33が、踏み板21の厚み方向から加えられた所定の圧力を検出し、言い換えれば、踏み面21aの横幅方向の縁部に異物が載せられたことを検出して検出信号(H電圧)を出力する。このとき、制御装置35に検出信号が入力され、これによりCPU35aは、異物40が可動板32に載せられたと判断してスピーカ36を作動させ、「荷物等がスカートガード9aに近づいています、荷物等を踏段20の中央側に寄せてください」などの内容を音声で報知し、スカートガード9aと踏段20の間の隙間への異物40の挟まれ注意を乗客に喚起する。
挟まれ注意の報知は、異物40を可動板32に載せていた乗客が乗っている踏段20のスピーカ36により実行されるので、異物40を可動板32に載せていた乗客は、挟まれ注意の報知が自分に発せられたものであることを確実に認識する。そして、挟まれ注意の報知により、注意を喚起された乗客は、異物40を可動板32から踏み板21の横幅方向の中央よりに退避させる。これにより、可動板32が元の位置に復帰し、マイクロスイッチ33の出力がL電圧に切り替わる。そして、制御装置35は、異物40が可動板32から退避されたと判断し、スピーカ36の挟まれ注意の報知を停止させる。
この発明のエスカレータ1によれば、挟まれ防止装置30が各踏段20に設けられ、挟まれ防止装置30のそれぞれは、踏み板21の踏み面21aの横幅方向の両縁部に設けられ、踏み板21の厚み方向から加えられた所定の圧力を検出する検出装置31と、乗客に挟まれ注意を報知するスピーカ36と、検出装置31の検出信号に基づいてスピーカ36を作動させて乗客に挟まれ注意を喚起する制御装置35と、を備えている。
即ち、挟まれ防止装置30のそれぞれは、異物40が踏み面21aの横幅方向の縁部に載せられたことを、異物40の重みによって踏み板21の厚み方向から加えられた所定の圧力を検出する検出装置31により検出し、制御装置35が、検出装置31の検出出力に基づいてスピーカ36を作動させてスカートガード9aと踏段20の間の隙間への異物40の挟まれ注意を乗客に喚起するように動作する。従って、挟まれ注意が、異物40が踏み面21aの横幅方向の縁部に載せられていることを検出された踏段20に対して報知されるので、乗客が異物40を踏み面21aの横幅方向の縁部に載せていることを確実に認識できる。つまり、異物40を踏み面21aの横幅方向の縁部に載せていた乗客に、異物40を踏段20とスカートガード9aの隙間から離れた位置に確実に退避させて、異物40がスカートガード9aと踏段20との間に挟まることを確実に防止することができる。
また、検出装置31は、踏み板21の踏み面21aに凹設した可動板配設凹部21bに出没可能に配置された可動板32と、可動板32を可動板配設凹部21bから突出ささせるように弾性支持するばね34と、可動板配設凹部21bに没する方向に所定の圧力で押圧されたことを検出するマイクロスイッチ33からなる簡易な構成であり、部材コストを抑えて検出装置31を作製できるとともに、容易に検出装置31を踏段20に取り付けることができる。
なお、上記実施の形態では、報知手段は、スピーカ36であるものとして説明したが、例えば、報知手段は、スピーカ36に代え、マイクロスイッチ33が動作したときに、踏み板21を振動させるように制御装置35に制御され、踏み板21の振動により乗客に挟まれ注意を喚起する振動発生器を用いてもよい。また、報知手段は、振動発生器及びスピーカ36を組み合わせ、マイクロスイッチ33が動作したときに、乗客への挟まれ注意を、踏み板21の振動、及び音声によって行うように構成してもよい。
また、検出手段は、マイクロスイッチ33であるものとして説明したが、マイクロスイッチ33に限定されない。検出手段は、例えば、踏み板21の厚み方向から加えられた所定の圧力を検出するように設けられた圧電センサなどでもよい。
また、乗客コンベアは、エスカレータ1であるものとして説明しているが、乗客コンベアとしての動く歩道に本発明を適用しても同様の効果を得ることができる。
1 エスカレータ(乗客コンベア)、2 乗降口、9a スカートガード、20 踏段、21 踏み板、21b 可動板配設凹部、30 挟まれ防止装置、31 検出装置、32 可動板、33 マイクロスイッチ(圧力検出手段)、35 制御装置、36 スピーカ(報知手段)。
Claims (2)
- 乗客を乗せる踏み板を有し、一方の乗降口2から他方の乗降口に乗客を運ぶ往路側経路と、上記往路側経路に連続し、上記往路側経路の下方に位置する帰路側経路とを循環走行する複数の踏段と、
上記往路側経路を走行する上記踏段の横幅方向の両側に上記踏段との間に隙間を保って上記踏段の移動方向に沿って延設されたスカートガードと、
上記複数の踏段のそれぞれに設けられた挟まれ防止装置と、を備え、
上記挟まれ防止装置のそれぞれは、
上記踏み板の踏み面の横幅方向の両縁部に設けられ、上記踏み板の厚み方向から加えられた所定の圧力を検出する検出装置と、
乗客に挟まれ注意を報知する報知手段と、
上記検出装置の検出信号に基づいて上記報知手段を作動させて乗客に挟まれ注意を喚起する制御装置と、
を備えることを特徴とする乗客コンベア。 - 可動板配設凹部が、上記踏み面に凹設され、
上記検出装置は、
上記可動板配設凹部に出没可能に配置された可動板と、
上記可動板を上記可動板配設凹部から突出させるように弾性支持する弾性部材と、
上記可動板が上記可動板配設凹部に没する方向に所定の圧力で押圧されたことを検出する圧力検出手段と、
を備えることを特徴とする請求項1記載の乗客コンベア。
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103449295A (zh) * | 2012-05-30 | 2013-12-18 | 株式会社日立制作所 | 乘客传送设备 |
JP2017526594A (ja) * | 2014-05-29 | 2017-09-14 | ゴールドスタイン バイオメディカル コンサルタンツ リミテッド ライアビリティ カンパニー | エンドレストラックのエスカレータ及び動く歩道のための再生電力捕獲システム |
JP2017193432A (ja) * | 2016-04-22 | 2017-10-26 | フジテック株式会社 | 乗客コンベア用ステップ及びこれを具えた乗客コンベア |
CN108190708A (zh) * | 2016-12-08 | 2018-06-22 | 通力股份公司 | 载人运输工具 |
CN108584657A (zh) * | 2018-07-24 | 2018-09-28 | 浙江巨通电梯有限公司 | 一种适用于自动扶梯的安全踏板 |
-
2009
- 2009-03-31 JP JP2009085080A patent/JP2010235255A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103449295A (zh) * | 2012-05-30 | 2013-12-18 | 株式会社日立制作所 | 乘客传送设备 |
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