JP2010235055A - 鞍乗り型車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】フロントバンク側エキパイと、リヤバンク側エキパイと、集合管との組体を容易に組立て可能にできる鞍乗り型車両を提供する。
【解決手段】V型エンジンと、前側シリンダ排気管と、後側シリンダ排気管39と、エンジンの下方を通る前側シリンダ排気管及び後側シリンダ排気管39の集合管631を有する排気装置633と、を備える鞍乗り型車両であって、車体フレーム下部の軸受け部627に軸支されるメインスタンド615が備えられ、集合管631の後端をメインスタンド615の軸よりも前方に配置し、集合管631に連結される後方集合管45をマフラ49と一体に設けた。
【選択図】図4

Description

本発明は、鞍乗り型車両に関し、特に、排気系構造の改良技術に関する。
従来の鞍乗り型車両である自動二輪車において、V型水冷4気筒エンジンの前気筒及び後気筒から前側排気管、後側排気管を延出し、クランクケースの下方に配置した触媒チャンバへ集合するV4エンジン自動二輪車の排気系構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−255791号公報
しかしながら、上記した特許文献1に記載の自動二輪車にはメインスタンドは開示されていない。従来例構造では触媒チャンバが存在するためメインスタンドの搭載が困難である。
本発明は、上記した事情を考慮してなされたもので、その目的は、メインスタンドを備えた車両に対して、エンジン前方を通るフロントバンク側エキパイと、エンジン下方に通されるリヤバンク側エキパイと、同じくエンジン下方に通される集合管との組体を容易に組立て可能にできる鞍乗り型車両を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、車体フレームと、前側シリンダと後側シリンダとを有するとともに、車体フレームに締結されるV型エンジンと、前側シリンダに連結される前側シリンダ排気管と、後側シリンダに連結されるとともにエンジンの下方を通る後側シリンダ排気管と、エンジンの下方を通る前側シリンダ排気管及び後側シリンダ排気管の集合管を有する排気装置と、を備える鞍乗り型車両であって、左右の脚部と、左右の脚部の中間に設けられるクロス部とを有するとともに、車体フレーム下部の軸受け部に軸支されるメインスタンドが備えられ、集合管の後端がメインスタンドの軸よりも前方に配置され、集合管に連結される後方集合管と一体のマフラが設けられることを特徴とする。
この鞍乗り型車両では、前側シリンダ排気管(FRバンク側エキパイ)と後側シリンダ排気管(RRバンク側エキパイ)との集合管が、メインスタンドの軸よりも前方に配置されることで、これら組体を車体側へ組み付ける際に、集合管をメインスタンドの後方へ通す必要がなくなる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明の構成に加えて、後部に後輪を軸支するとともに揺動自在に車体フレームに懸架されるスイングアームと、スイングアームと連結されるリヤクッションと、メインスタンドの軸よりも後方の車幅中央に、リヤクッションに連結されるリンクを有し、後方集合管は、集合管の後端より後方に伸びるとともに、上方に曲がる上方屈曲部と、車両右側に曲がる右方屈曲部とを有することを特徴とする。
この鞍乗り型車両では、後方集合管が上方屈曲部にて、エンジン下方から上方に曲がるとともに、車幅方向中央から車両右側に曲がることで、格納時におけるメインスタンド占有空間や、リンク式スタンド設置スペースとの干渉が回避される。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明の構成に加えて、後方集合管には下面に弾性部材が設けられたスタンドストッパが溶接されることを特徴とする。
この鞍乗り型車両では、メインスタンドが格納方向に回転され、後方集合管に接しても、後方集合管に設けられたスタンドストッパの弾性部材にて衝撃が緩和される。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の発明の構成に加えて、スイングアームは、車両左側からのみ後輪を軸支し、マフラは後方集合管の前部にストッパを備え、後方集合管を軸にマフラを右下方に回転することにより車体フレームの下部とストッパとが当接することを特徴とする。
この鞍乗り型車両では、後方集合管を軸にマフラが右下方に回転すると、車体とマフラとに空間が形成される。また、回転したマフラはストッパが車体フレームに当接して、それ以上の回転が規制される。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の発明の構成に加えて、マフラの外側方にはマフラカバーが設けられ、マフラカバーの前部が前方に延出され後側シリンダ排気管の側方も覆うことを特徴とする。
この鞍乗り型車両では、マフラに設けられたマフラカバーにより、後側シリンダ排気管の側方がマフラと共に覆われ、後側シリンダ排気管を覆う専用のカバーが不要となる。
請求項1に記載の鞍乗り型車両によれば、メインフレームに立てた状態のメインスタンドとV型エンジンとを組んだ状態の車両に対して、エンジン前方を通るFRバンク側エキパイと、エンジン下方に通されるRRバンク側エキパイと、同じくエンジン下方に通される集合管との組体を容易に組立てることができる。
請求項2に記載の鞍乗り型車両によれば、メインスタンドを格納した状態や、リンク式スタンドを備える場合であってもマフラ側の集合管はこれらを避けて通すことができる。
請求項3に記載の鞍乗り型車両によれば、マフラの集合管にスタンドストッパを設けることで部品点数を極力増やさぬようにして、メインスタンドストッバを設けることができる。
請求項4に記載の鞍乗り型車両によれば、マフラをエキパイとの連結部で右下方に回動させ、タイヤとマフラとの間に隙間を確保することで、左側片持ちスイングアームの後輪を、マフラを車両から降ろすことなく取り外すことが可能となる。さらにこの時、マフラは後方集合管に設けたストッパと車体フレームが当接することで回転変位が規制され、任意の位置でマフラを止めておくことができる。例えば、マフラに排気バルブが設けられ、車体に設けられたモータとケーブルで連結されるような場合、ケーブルに不要なテンションがかかることを防ぐことができる。
請求項5に記載の鞍乗り型車両によれば、マフラカバーで後ろ側シリンダのエキパイもカバーすることができる。
実施形態に係る自動二輪車の基本構成を表す側面図である。 車体左側側面図である。 車両左後部の側面図である。 後輪を省略した図3の車体下面図である。 メインスタンドが折り畳まれた車体下面図である。 図4のネ−ネ断面図である。 図4のナ−ナ断面図である。 マフラ正規位置の車体を後方から見た背面図である。 マフラ回転状態の車体を後方から見た背面図である。 図5のラ−ラ断面図である。 図5のム−ム断面図である。 図5のウ−ウ断面図である。 車体フレームにメインスタンドを取付けた組立手順の説明図である。 サイドスタンドを取り付けた組立手順の説明図である。 エンジンを締結した組立手順の説明図である。 排気管を取付けた組立手順の説明図である。 図16の下面図である。 リヤバンク排気管を取付けた組立手順の説明図である。 マフラを組み付けた組立手順の説明図である。 スイングアーム、後輪が取り付けられた組立手順の説明図である。
以下、本発明に係る鞍乗り型車両の一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとし、以下の説明において、前後、左右、上下は、運転者から見た方向に従い、図面に車両の前方をFr、後方をRr、左側をL、右側をR、上方をU、下方をD、として示す。
本発明は鞍乗り型車両である例えば自動二輪車に用いて好適となる。
図1は実施形態に係る自動二輪車の基本構成を表す側面図、図2は車体左側側面図である。
自動二輪車1の車体フレーム11は、フロントフォーク13を操向可能に支承するヘッドパイプ15と、ヘッドパイプ15から後ろ下がりに延びる左右一対のメインフレーム17と、両メインフレーム17の後端に連設されて上下に延びる左右一対の中間フレーム19と、両中間フレーム19の上部から後ろ上がりに延びる左右一対のシートレール21とを備える。
フロントフォーク13の下端には前輪25が回転可能に軸支され、フロントフォーク13の上端にはハンドル27が連結され、前輪25の上方を覆うフロントフェンダ29がフロントフォーク13に支持される。
前輪25、後輪47には図1に示すディスクブレーキ101,103が取り付けられる。例えば前輪25のディスクブレーキ101は、前輪25に固定されて前輪25と一体回転するブレーキディスク105と、フロントフォーク13に取り付けられたキャリパ107とを有する。キャリパ107は、マスターシリンダ(図示せず)から発生する油圧によりピストン(図示せず)を介して互いに接離方向に移動する左右一対の摩擦パッドを内蔵し、これら摩擦パッドによりブレーキディスク105,111の両側面の制動面109,125を挟圧して、前輪25、後輪47に制動力を付与する。
メインフレーム17および中間フレーム19にはV型水冷4気筒エンジン31が、図2に示す第1支持部700A、第2支持部700B、第3支持部700C、第4支持部700Dにて支持されるようにして懸架される。エンジン31の前側シリンダ33からは前側シリンダ排気管35が前方へ延出し、後側シリンダ37からは後側シリンダ排気管39が一端後方へ延出した後、前方へ延出して再び後方へと延出される。前側シリンダ排気管35及び後側シリンダ排気管39はエンジン31のクランクケース41の前面に沿って下方へ延出し、触媒チャンバ(CAT室)43を介してクランクケース41の下方に位置する。
触媒チャンバ43は後述の集合管を介して後方集合管45へ接続する。後方集合管45はクランクケース41の下部と後輪47の間に形成される空間内に配置され、後輪47の車体右側へ延びるマフラ49へ接続する。後方集合管45はクランクケース41の下方にて支持される。
マフラ49は、後端部に後輪47を支持するスイングアーム53と側面視で交差して配置されている。スイングアーム53は前端部がピボット軸55にてマフラ49の下部に、上下方向で揺動自在に支持され、ピボットプレート51の上端部との間に設けられたリヤクッション57にて懸架される。前輪25と後輪47との間には乗員用ステップ403を備えるステップホルダ407が設けられる。
エンジン31の出力は、ドライブシャフト59を介して後輪47に伝達され、このドライブシャフト59は、自動二輪車の進行方向前方Frを向いた状態でエンジン31の左側に配置されるスイングアーム53に内蔵される。
エンジン31の上方には、メインフレーム17で支持される燃料タンク63が配置され、燃料タンク63の後方には、ライダーを座乗させるための乗車用シート(メインシート)65がシートレール21で支持されるようにして配置され、同乗者を乗せるための乗車用シートとしてのピリオンシート67がメインシート65の後方に配置される。
燃料タンク63の後部下方にはキャニスタ201が設けられ、キャニスタ201は、燃料タンク63内の揮発燃料ガスを外部に漏洩させずに補足する。図1中、210はリッド、212は給油口、213はパージパイプを示す。
エンジン31の前方にはラジエータ69が配置される。車体フレーム11におけるヘッドパイプ15の前方は、合成樹脂から成るフロントカウル71で覆われる。またメインフレーム17の前部、ラジエータ69、エンジン31の前部および下部が、フロントカウル71に連なる合成樹脂製のロアサイドカウル(不図示)で両側から覆われる。
車体フレーム11の後部には、車体フレーム11の後部を覆うリヤカウル73と、リヤカウル73の下方に配置されて後輪47を上方から覆うリヤフェンダー75とが取付けられる。またリヤフェンダー75には、図示しないライセンスプレートを取付けるための左右一対のプレート取付け部77が設けられる。
リヤカウル73内には、左右一対のウインカ302と、左右のウインカ302の管のテールアンドストップランプ304とを一体にするリヤコンビネーションランプ79が、リヤコンビネーションランプ79の後部をリヤカウル73の後端から後方に臨ませるようにして配置される。図1中、81は車体の左右に設けられるピリオンステップホルダ、83はピリオンステップを示す。
図3は車両左後部の側面図、図4は後輪を省略した図3の車体下面図、図5はメインスタンドが折り畳まれた車体下面図である。
自動二輪車1は、前輪25と後輪47の間にV型水冷4気筒エンジン31を車体フレーム11に締結する。エンジン31は、前側シリンダ33と、後側シリンダ37とを有する。エンジン31の出力部601にはドライブシャフト59(図1参照)が連結され、連結部はブーツ603にて覆われる。ドライブシャフト59は、スイングアーム53内に内蔵される。スイングアーム53は、後部で後輪47を支持する。スイングアーム53の後部にはファイナルギヤボックス605が設けられ、ファイナルギヤボックス605はドライブシャフト59の回転を後輪47へ伝達する。ファイナルギヤボックス605は、ファイナルギヤボックスカバー607に覆われる。
スイングアーム53にはブレーキオイルライン609が設けられ、ブレーキオイルライン609はキャリパ107にブレーキホース611にて接続される。スイングアーム53にはリヤクッション57が連結され、リヤクッション57は締結部613にて車体フレーム11に締結される。車体フレーム11にはピボット軸55の下方に、メインスタンド615が設けられる。メインスタンド615の軸617(図4参照)よりも後方の車幅中央には、リヤクッション57に連結されるリンク619を備える。なお、図3中、620はクッションプリロードアジャスタを示す。
メインスタンド615は、図4に示す左右の脚部621,623と、左右の脚部621,623の中間に設けられるクロス部625とを有する。メインスタンド615は、軸617が、車体フレーム11下部の軸受け部627に軸支される。
前側シリンダ33には前側シリンダ排気管35が接続され、前側シリンダ排気管35はクランクケース41の下方に配置された触媒チャンバ43(図17参照)に接続される。後側シリンダ37には後側シリンダ排気管39が接続され、後側シリンダ排気管39はクランクケース41の下方を前方に向かって延びた後Uターンして触媒チャンバ43の前面に接続される。触媒チャンバ43の後部には集合管631が接続される。前側シリンダ排気管35、後側シリンダ排気管39、触媒チャンバ43、及び集合管631は、排気装置633を構成する。
ところで、従来、完成車組み立てラインで、メインフレームに立てた状態のメインスタンドとエンジンとを組んだ状態の車両に対して、排気系を組み立てるのは困難であった。具体的には、従来例の排気系ではマフラと排気管組立体との連結部が車両の後部にあるため、集合管の後端は車両の後部にある。また、排気管組立体は、エンジン前方を通るフロントバンク側エキパイと、エンジン下方に通されるリヤバンク側エキパイと、同じくエンジン下方に通される集合管との組体である。さらにまた、メインスタンドはスタンド軸と左右の脚部と、クロスメンバとを有し、集合管はスタンド軸と左右の脚部とクロスメンバとで囲まれる空間を通らなければならない。したがって、メインフレームにメインスタンドとエンジンとを組んだ状態の車両に排気管組立体を組むことは、特にリヤバンク側エキパイを規定の位置に動かしながら、かつ集合管をメインスタンドのピンと左右の脚部とクロスメンバとで囲まれた空間に通すことが大変困難となっていた。
そこで、自動二輪車1における排気系構造では、集合管631の後端は、図4に示すように、メインスタンド615の軸受け部627よりも前方に配置されている。集合管631の後端には、後方集合管45と一体のマフラ49が設けられる。前側シリンダ排気管(FRバンク側エキパイ)35と後側シリンダ排気管(RRバンク側エキパイ)39との集合管631が、メインスタンド615の軸受け部627よりも前方に配置されることで、これら組体を車体側へ組み付ける際に、集合管631をメインスタンド615のクロス部625から後方へ通す必要がなくなる。つまり、良好な組み付け性が確保されている。
図4に示すように、マフラ49の外側方にはマフラカバー637が設けられ、マフラカバー637の前部639は前方に延出され後側シリンダ排気管39の側方も覆っているマフラ49に設けられたマフラカバー637により、後側シリンダ排気管39の側方がマフラ49と共に覆われ、後側シリンダ排気管39の側方を覆う専用のカバーが不要となっている。
図4に示すように、後方集合管45には下面に弾性部材であるスタンド受けゴム641が設けられたスタンドストッパ643が溶接される。メインスタンド615が格納方向に回転され、後方集合管45に接しても、後方集合管45に設けられたスタンドストッパ643のスタンド受けゴム641にて当接時のショックが緩和されるようになっている。
図6は図4のネ−ネ断面図、図7は図4のナ−ナ断面図、図8はマフラ正規位置の車体を後方から見た背面図、図9はマフラ回転状態の車体を後方から見た背面図、図10は図5のラ−ラ断面図、図11は図5のム−ム断面図、図12は図5のウ−ウ断面図である。
図6に示すように、クロス部625の後方における連結部では、集合管631と後方集合管45がバンド645にて締められる。バンド645のボルト647が締められることで、集合管631に外挿された後方集合管45が、ガスケット649を介して連結される。
スイングアーム53は、車両左側からのみ後輪47を軸支する。つまり、後輪47は車両左側からのみ交換される。マフラ49は後方集合管45の前部に図7に示すストッパ651を備える。後方集合管45を軸に、マフラ49を図8に示す位置から図9の位置へ右下方(矢印b方向)に回転すると、車体フレーム11の下部(軸受け部627)と、図7の矢印c方向に移動するストッパ651とが当接する。すなわち、後方集合管45を回動中心にマフラ49が右下方に回転すると、車体とマフラ49とに空間653が形成される。空間653は、後輪47の交換作業スペースに寄与する。回転したマフラ49はストッパ651が軸受け部627に当接して、それ以上の回転が規制される。
後輪取外しの際、マフラ49は、このようにバンド645の部分で回転するが、ストッパ651が軸受け部627当接することで、一定以上の変位が規制され、図9に示す排気ケーブル655に荷重のかかることが防止される。
また、マフラ79を車両から完全に降ろす必要がないため、後輪47の取り外し作業を容易にすることができる。
図10に示すように、メインスタンド615の軸617よりも後方の車幅中央には、リヤクッション57に連結されるリンク657が設けられる。後方集合管45は、図11に示すように、集合管631の後端より後方に伸びるとともに、上方に曲がる上方屈曲部659(図4参照)と、車両右側に曲がる右方屈曲部661(図4参照)とを有する。後方集合管45が上方屈曲部659にて、エンジン下方から上方に曲がるとともに、右方屈曲部661にて車幅方向中央から車両右側に曲がることで、格納時におけるメインスタンド占有空間や、リンク式スタンド設置スペースとの干渉が回避されている。
図12に示すように、集合管631及び後側シリンダ排気管39は、支持部663にて車体フレーム11に支持される。支持部663は、集合管631と後側シリンダ排気管39とに渡って固定される連結ステー665と、集合管631と後側シリンダ排気管39のそれぞれに固定される短尺ステー667,667と、短尺ステー667,667を共に固定するリング669と、リング669内に挿入されるカラー671と、リング669とカラー671の間に挟入される緩衝ゴム673,673と、カラー671に挿通されカラー671を車体フレーム11の排気管用ブラケット675に締結するボルト677とからなる。これにより、集合管631、後側シリンダ排気管39は、緩衝ゴム673にて振動が減衰されて車体フレーム11側に固定される。
次に、上記した排気構造の組立手順を説明する。
図13は車体フレームにメインスタンドを取付けた組立手順の説明図、図14はサイドスタンドを取り付けた組立手順の説明図、図15はエンジンを締結した組立手順の説明図、図16は排気管を取付けた組立手順の説明図である。
先ず、図13に示すように、車体フレーム11にメインスタンド615を取り付け、メインスタンド615で車体フレーム11を支持する。図14に示すように、車体フレーム11をメインスタンド615で支持したまま、サイドスタンド679を取り付ける。図15に示すように、車体フレーム11にエンジン31を締結する。図16に示すように、車体フレーム11に締結したエンジン31に、前側シリンダ排気管35を接続する。
図17は図16の下面図、図18はリヤバンク排気管を取付けた組立手順の説明図、図19はマフラを組み付けた組立手順の説明図、図20はスイングアーム、後輪が取り付けられた組立手順の説明図である。
図17に示すように、前側シリンダ排気管35は、触媒チャンバ43と、集合管631と、後側シリンダ排気管39とを一体接続した組体とされる。前側シリンダ排気管35を前側シリンダ33に接続し、集合管631及び後側シリンダ排気管39を支持部663にて支持することで、これら組体が車体フレーム11に支持される。
この際、組体は、集合管631の後部が軸617の前方に配置されるので、狭小となったクロス部625から後方へ通す必要がなく、良好に組み付けが行える。図18に示すように、後側シリンダ排気管39に、リヤバンク排気管681を接続する。リヤバンク排気管681は、ガスケットを介して締結バンド683にて締め付けられる。図19に示すように、集合管631に、マフラ前端の後方集合管45を組み付ける。組付けは、バンド645(図6参照)、ガスケット649を用いて行われる。図20に示すように、マフラ49にマフラカバー637が取り付けられて組立を完了する。マフラカバー637が取り付けられることで、マフラ49の外面が覆われるとともに、前部639にて後側シリンダ排気管39の側部も覆われる。
以上説明したように、本実施形態の自動二輪車によれば、メインフレームに立てた状態のメインスタンド615とV型エンジン13とを組んだ状態の車両に対して、エンジン前方を通るFRバンク側エキパイ35と、エンジン下方に通されるRRバンク側エキパイ39と、同じくエンジン下方に通される集合管631との組体を容易に組立てることができる。
また、本実施形態の自動二輪車によれば、メインスタンド615を格納した状態や、リンク式スタンドを備える場合であってもマフラ49側の集合管45はこれらを避けて通すことができる。
また、本実施形態の自動二輪車によれば、マフラ49の集合管45にスタンドストッパ643を設けることで部品点数を極力増やさぬようにして、メインスタンドストッバを設けることができる。
また、本実施形態の自動二輪車によれば、マフラ49をエキパイとの連結部で右下方に回動させ、タイヤ47とマフラ49との間に隙間を確保することで、左側片持ちスイングアーム53の後輪47を、マフラ49を車両から降ろすことなく取り外すことが可能となる。さらにこの時、マフラ49は後方集合管45に設けたストッパ651と車体フレーム11が当接することで回転変位が規制され、任意の位置でマフラ49を止めておくことができる。例えば、マフラ49に排気バルブが設けられ、車体に設けられたモータとケーブル655で連結されるような場合、ケーブル655に不要なテンションがかかることを防ぐことができる。
また、本実施形態の自動二輪車によれば、マフラカバー637で後側シリンダ排気管39もカバーすることができる。
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
11 車体フレーム
31 V型エンジン
33 前側シリンダ
35 前側シリンダ排気管
37 後側シリンダ
39 後側シリンダ排気管
43 触媒チャンバ
45 後方集合管
47 後輪
49 マフラ
53 スイングアーム
57 リヤクッション
615 メインスタンド
617 メインスタンドの軸
621 脚部
623 脚部
625 クロス部
627 軸受け部
631 集合管
633 排気装置
637 マフラカバー
641 スタンド受けゴム(弾性部材)
643 スタンドストッパ
651 ストッパ
657 リンク
659 上方屈曲部
661 右方屈曲部

Claims (5)

  1. 車体フレームと、
    前側シリンダと後側シリンダとを有するとともに、前記車体フレームに締結されるV型エンジンと、
    前記前側シリンダに連結される前側シリンダ排気管と、後側シリンダに連結されるとともに前記エンジンの下方を通る後側シリンダ排気管と、前記エンジンの下方を通る前記前側シリンダ排気管及び前記後側シリンダ排気管の集合管を有する排気装置と、
    を備える鞍乗り型車両であって、
    左右の脚部と、該左右の脚部の中間に設けられるクロス部とを有するとともに、前記車体フレーム下部の軸受け部に軸支されるメインスタンドが備えられ、
    前記集合管の後端が前記メインスタンドの軸よりも前方に配置され、
    前記集合管に連結される後方集合管と一体のマフラが設けられることを特徴とする鞍乗り型車両。
  2. 請求項1記載の鞍乗り型車両であって、
    後部に後輪を軸支するとともに揺動自在に車体フレームに懸架されるスイングアームと、
    スイングアームと連結されるリヤクッションと、
    前記メインスタンドの軸よりも後方の車幅中央に、前記リヤクッションに連結されるリンクを有し、
    前記後方集合管は、前記集合管の後端より後方に伸びるとともに、上方に曲がる上方屈曲部と、車両右側に曲がる右方屈曲部とを有することを特徴とする鞍乗り型車両。
  3. 請求項2記載の鞍乗り型車両であって、
    前記後方集合管には下面に弾性部材が設けられたスタンドストッパが溶接されることを特徴とする鞍乗り型車両。
  4. 請求項2記載の鞍乗り型車両であって、
    前記スイングアームは、車両左側からのみ後輪を軸支し、
    前記マフラは前記後方集合管の前部にストッパを備え、
    前記後方集合管を軸にマフラを右下方に回転することにより前記車体フレームの下部とストッパとが当接することを特徴とする鞍乗り型車両。
  5. 請求項1記載の鞍乗り型車両であって、
    前記マフラの外側方にはマフラカバーが設けられ、
    該マフラカバーの前部が前方に延出され前記後側シリンダ排気管の側方も覆うことを特徴とする鞍乗り型車両。
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