JP6268554B2 - 鞍乗り型車両用索体の保持構造 - Google Patents

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本発明は、鞍乗り型車両用索体の保持構造に関する。
従来、鞍乗り型車両用索体の保持構造において、例えば特許文献1及び2に開示されたものがある。これらは、ブレーキホースとセンサケーブルとを専用の金具(クランプ部材)で固定したものである。
特開2014−34339号公報 特開2014−40124号公報
しかし、専用の金具でブレーキホースとセンサケーブルとを固定すると、部品点数が増加するため、コストアップとなる可能性があった。
そこで本発明は、鞍乗り型車両用索体の保持構造において、部品点数を削減してコストダウンを図ることを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、車輪(2,3)の側に接続された第一索体(60,70)及び第二索体(83,90)を保持する鞍乗り型車両用索体の保持構造(100,150)において、前記第一索体(60,70)の途中に設けられるとともに、車体(25,10)に固定された継手部(110,160)と、前記継手部(110,160)に取り付けられるとともに、前記第二索体(83,90)を保持する第二索体保持部材(120,170)と、を備え、前記第一索体(60,70)は、前記車輪(2,3)の側に設けられたブレーキキャリパ(42,47)と、液圧供給部(43)又はABSモジュール(50)とを接続するブレーキホース(60,70)であり、前記第二索体(83,90)は、前記車輪(2,3)の側に設けられた車速センサ(82)に接続されたセンサコード(83,90)であることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記継手部(110,160)と前記第二索体保持部材(120,170)との間には、前記継手部(110,160)の一部と前記第二索体保持部材(120,170)の一部とを重ねた状態で接合する接合部(125,175)が設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記第二索体保持部材(120)は、前記第二索体保持部材(120)と前記車体(25)との間で前記第二索体(83)を挟み込むように延びる延出部(122)を備えていることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記第二索体保持部材(170)は、前記第二索体(90)を保持するクリップ(176)を取り付けるクリップ取付部(172)を備えていることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記継手部(110)は、フロントフォーク(25)と一体に形成されたステイ(130)に固定されていることを特徴とする。
請求項に記載した発明は、前記ブレーキキャリパ(42)は、車幅方向で前記車輪(2)の一方側に設けられた第一ブレーキキャリパ(42L)と、車幅方向で前記車輪(2)の他方側に設けられた第二ブレーキキャリパ(42R)と、を備え、前記ブレーキホース(60)は、前記第一ブレーキキャリパ(42L)と前記液圧供給部(43)又は前記ABSモジュール(50)とを接続する第一ブレーキホース(61)と、前記第一ブレーキキャリパ(42L)と前記第二ブレーキキャリパ(42R)とを接続する第二ブレーキホース(62)と、を備え、前記継手部(110)は、前記第一ブレーキホース(61)の途中に設けられた第一継手部(111)と、前記第二ブレーキホース(62)の途中に設けられた第二継手部(112)と、を備え、前記第二索体保持部材(120)は、前記第一継手部(111)又は前記第二継手部(112)の何れか一方に取り付けられ、前記第一継手部(111)と前記第二継手部(112)とを当接した状態で固定する固定部材(140)を更に備えていることを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、第一索体の途中に設けられるとともに車体に固定された継手部と、継手部に取り付けられるとともに第二索体を保持する第二索体保持部材とを備えていることで、第一索体及び第二索体を保持するための専用の金具を設ける必要がない。したがって、部品点数を削減してコストダウンを図ることができる。加えて、第一索体が車輪の側に設けられたブレーキキャリパと液圧供給部又はABSモジュールとを接続するブレーキホースであり、第二索体が車輪の側に設けられた車速センサに接続されたセンサコードであることで、以下の効果を奏する。ブレーキホースよりも剛性が高いその継手部に、センサコードを保持する第二索体保持部材が取り付けられたことにより、センサコードをより確実に保持することができる。
請求項2に記載した発明によれば、継手部と第二索体保持部材との間に継手部の一部と第二索体保持部材の一部とを重ねた状態で接合する接合部が設けられていることで、継手部と第二索体保持部材とが部分的に重なり合うため、高い剛性を確保することができる。
請求項3に記載した発明によれば、第二索体保持部材が前記第二索体保持部材と車体との間で第二索体を挟み込むように延びる延出部を備えていることで、第二索体を車体に当接させた状態で常時保持することができるため、走行時の振動等の影響を受けることを抑制することができる。
請求項4に記載した発明によれば、第二索体保持部材が第二索体を保持するクリップを取り付けるクリップ取付部を備えていることで、第二索体をクリップで安定して保持することができる。
請求項5に記載した発明によれば、継手部がフロントフォークと一体に形成されたステイに固定されていることで、継手部が高い剛性で接続されるため、走行時の振動等の影響を受けることを抑制することができる。加えて、継手部とフロントフォークとの一体感が創出されるため、外観性を向上することができる。
請求項に記載した発明によれば、第一継手部と第二継手部とを当接した状態で固定する固定部材を更に備えていることで、高い剛性を確保することができるため、走行時の振動等の影響を受けることを抑制することができる。加えて、同時に2つのブレーキホースがまとめて固定されるため、外観性を向上することができる。
本発明の実施形態における自動二輪車の右側面図である。 図1の要部拡大図である。 上記自動二輪車のフロント側索体保持構造を左前方から見た斜視図である。 上記フロント側索体保持構造を右前方から見た斜視図である。 上記フロント側索体保持構造における第一継手部及び第二継手部の固定状態を示す断面図である。 上記自動二輪車のリア側索体保持構造を右前方から見た斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。また以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、及び車両上方を示す矢印UPが示されている。
<車両全体>
図1は、鞍乗り型車両の一例として、前輪2と後輪3との間に水平対向6気筒のエンジン4を備えた大型の自動二輪車1を示す。以下、自動二輪車を単に「車両」ということがある。
エンジン4は、車体フレーム10に支持されている。車体フレーム10は、ハンドル5によって回動されるハンドル操向軸5aを回動自在に支持するメインフレーム11と、メインフレーム11の前部下部に取り付けられてメインフレーム11の下方において前後に延びるロアフレーム12と、メインフレーム11とロアフレーム12との後端部間に上下方向に延びて跨る左右一対のピボットプレート13と、メインフレーム11の後端部から後方へ延びる左右一対のシートレール14と、ピボットプレート13から後上方に延びてシートレール14の後端部に結合する左右一対のサブフレーム15と、を備えている。
エンジン4は、メインフレーム11の下方に配置されている。エンジン4は、メインフレーム11及びロアフレーム12に支持されている。エンジン4は、クランクケース4aと、クランクケース4aから左右それぞれに突出する左右シリンダ4bと、を備えている。左右シリンダ4bにはそれぞれ、3つのシリンダボアが前後方向に並んで形成され、各シリンダボア内にピストンが摺動自在に嵌挿されている。
メインフレーム11の上方には、燃料タンク6が配置されている。燃料タンク6は、メインフレーム11の傾斜に沿って前方から後下方に延びている。燃料タンク6は、メインフレーム11に支持されている。燃料タンク6の後方には、乗員が着座するシート7が配置されている。シート7は、シートレール14に支持されている。
図2は、図1の要部拡大図であり、自動二輪車1において燃料タンク6等を取り外した状態を示す図である。図2に示すように、左右メインフレーム11の車幅方向間であってエンジン4の上方には、エアクリーナボックス8が配置されている。
図示はしないが、ピボットプレート13には、前後方向に延びるリアスイングアームの前端部が回転可能に支持されている。リアスイングアームは、上下方向に揺動可能とされている。図1に示すように、リアスイングアームの後端部には、後輪3が支持されている。リアスイングアームは、車両下部側を前後方向に延びる排気マフラ9の車幅方向内側に配置されている。後輪3の左右側方には、左右トランク16が設けられている。左右シリンダ4bの上方は、車幅方向外側からフロントサイドカウル17によって覆われている。
<フロントサスペンション機構>
図1に示すように、メインフレーム11の前部には、フロントサスペンション機構20が支持されている。フロントサスペンション機構20は、アッパリンク21、ロアリンク22、フォーク支持部23、フロントクッションユニット24及びフロントスイングアーム25を備えている。
アッパリンク21及びロアリンク22は、それぞれメインフレーム11の前部に上下に間隔を開けて配置されている。アッパリンク21及びロアリンク22は、それぞれメインフレーム11の前部に支軸21a,22aを介して上下揺動可能に支持されている。アッパリンク21及びロアリンク22は、それぞれ前後方向に延びるとともに実質的に平行に配置されている。
フォーク支持部23は、筒状をなすとともに後傾している。フォーク支持部23の上部前部には、支軸21bを介してアッパリンク21の前端部が回動可能に連結されている。フォーク支持部23の下部後部には、支軸22bを介してロアリンク22の前端部が回動可能に連結されている。
フロントクッションユニット24の上端部は、メインフレーム11に支軸24aを介して揺動可能に支持されている。フロントクッションユニット24の下端部は、ロアリンク22に支軸24bを介して揺動可能に支持されている。
<フロントスイングアーム>
図1及び図3を併せて参照し、フロントスイングアーム25は、後傾するように配置されている。フロントスイングアーム25は、フォーク支持部23に回動可能に支持される前輪操舵軸26と、前輪操舵軸26の下端部に一体的に接続されたフォーク部27と、を備えている。
前輪操舵軸26は、フォーク支持部23に形成されたフォーク軸挿通孔に挿通されている。前輪操舵軸26は、前記フォーク軸挿通孔に挿通された状態で、フォーク支持部23に回動可能に支持されている。
フォーク部27は、後傾するように上下に延びる左右一対のアーム部28と、左右アーム部28の上端部を一体的に接続するブリッジ部29と、を備えている。
左右アーム部28の下端部には、前輪2を回転可能に支持する前輪車軸2aが取り付けられている。ブリッジ部29には、前輪操舵軸26の下端部が取り付けられている。
アーム部28は、下端部側が先細りになるようにテーパ形状に形成されている。アーム部28は、中空構造(図5参照)を有している。アーム部28の外周面には、アーム部28の長手方向に沿って延びるように平行四辺形状の凹部28aが形成されている。凹部28aには、車両側方からの光を反射させる反射板としてのリフレクタ30が嵌め込まれている。リフレクタ30は、凹部28aの輪郭と相似する外形状を有している。
アーム部28の下端部の後部には、キャリパ支持部31が設けられている。側面視で、キャリパ支持部31は、三角形状をなしている。キャリパ支持部31には、車幅方向に開口する開口部31hが形成されている。左アーム部28のキャリパ支持部31には、車幅方向外側に突出して側面視で台形状をなす凸部32が設けられている。凸部32は、キャリパ支持部31と一体に形成されている。凸部32は、アーム部28に沿うとともに前輪用センサコード83を支持する傾斜面32aを有している。なお、アーム部28には、前輪2の上部を覆うフロントフェンダ33が取り付けられている。
<フロントブレーキ装置>
前輪2の側には、ディスク式のフロントブレーキ装置40が設けられている。フロントブレーキ装置40は、前輪2のハブの外周側に設けられかつ前輪2と一体に回転するフロントディスクブレーキ41と、制動時にフロントディスクブレーキ41に摩擦力を付与する(すなわち、フロントディスクブレーキ41を挟み込んで前輪2に制動力を付与する)フロントブレーキキャリパ42と、を備えている。
フロントディスクブレーキ41は、車幅方向で前輪2のハブの一側部(左側部)に取り付けられた円環状の第一フロントディスクブレーキ41Lと、車幅方向で前輪2のハブの他側部(右側部)に取り付けられた円環状の第二フロントディスクブレーキ41Rと、を備えている。第一フロントディスクブレーキ41L及び第二フロントディスクブレーキ41Rは、前輪2と同心に配置されている。
フロントブレーキキャリパ42は、車幅方向で前輪2の一方側(具体的には、左アーム部28のキャリパ支持部31)に支持された第一フロントブレーキキャリパ42Lと、車幅方向で前輪2の他方側(具体的には、右アーム部28のキャリパ支持部31)に支持された第二フロントブレーキキャリパ42Rと、を備えている。
<リアブレーキ装置>
図1に示すように、後輪3の側には、ディスク式のリアブレーキ装置45が設けられている。リアブレーキ装置45は、後輪3のハブの外周側に設けられかつ後輪3と一体に回転する円環状のリアディスクブレーキ46と、制動時にリアディスクブレーキ46に摩擦力を付与する(すなわち、リアディスクブレーキ46を挟み込んで後輪3に制動力を付与する)リアブレーキキャリパ47と、を備えている。
リアディスクブレーキ46は、車幅方向で後輪3のハブの右側部に取り付けられている。リアブレーキキャリパ47は、不図示のリアスイングアームの後端部に支持されている。
<マスターシリンダ>
図1に示すように、ハンドル5には、フロントブレーキキャリパ42に挟み込みのための油圧(ブレーキ圧)を供給する前輪用マスターシリンダ43が設けられている。ハンドル5には、ブレーキレバー44が揺動可能に支持されている。前輪用マスターシリンダ43は、ブレーキレバー44の操作に応じて、フロントブレーキキャリパ42にブレーキ圧を供給する。
図示はしないが、右ピボットプレート13には、リアブレーキキャリパ47に挟み込みのための油圧(ブレーキ圧)を供給する後輪用マスターシリンダが設けられている。右ピボットプレート13には、ブレーキペダル48が揺動可能に支持されている。後輪用マスターシリンダは、ブレーキペダル48の操作に応じて、リアブレーキキャリパ47にブレーキ圧を供給する。
<ABS(Antilock Brake System)モジュール>
図1及び図2を併せて参照し、左右メインフレーム11の車幅方向間には、ABSモジュール50が設けられている。前輪用マスターシリンダ43は、ABSモジュール50を経由してフロントブレーキキャリパ42にブレーキ圧を供給するようになっている。また、不図示の後輪用マスターシリンダも、ABSモジュール50を経由してリアブレーキキャリパ47にブレーキ圧を供給するようになっている。すなわち、自動二輪車1では、フロントブレーキキャリパ42と前輪用マスターシリンダ43とを接続する配管の途中にABSモジュール50が設けられている。そして、ABSモジュール50は、リアブレーキキャリパ47と不図示の後輪用マスターシリンダとを接続する配管の途中に位置している。
ABSモジュール50は、前輪2及び後輪3の制動時にスリップ(ロック)が検出された場合に、これを回避するべくフロントブレーキキャリパ42及びリアブレーキキャリパ47へのブレーキ圧を減圧可能とする。例えば、ABSモジュール50は、前記スリップ(ロック)を検出した場合に、フロントブレーキキャリパ42及びリアブレーキキャリパ47へのブレーキ圧が間欠的となるように制御する。
ABSモジュール50は、エンジン4の上方であってエアクリーナボックス8の後方に配置されている。側面視で、ABSモジュール50は、エンジン4の左右シリンダ4bの上方に所定間隔を空けて配置されている。ABSモジュール50は、不図示のブラケットを介してメインフレーム11の車幅方向内側部に支持されている。
図示はしないが、ABSモジュール50は、電子制御部、油圧回路部及び電動モータを備えている。例えば、ABSモジュール50では、前記スリップ(ロック)が検出された場合に、電子制御部に減圧制御信号が入力され、電子制御部が電動モータを駆動して油圧回路部内のバルブを制御することで、ブレーキ圧が減圧されて間欠的となるように制御される。
ABSモジュール50には、前輪用上流側配管51、前輪用下流側配管52、後輪用上流側配管53及び後輪用下流側配管54が接続されている。
前輪用上流側配管51は、左右メインフレーム11の車幅方向間で前方に向けて延び、ハンドル5に設けられた前輪用マスターシリンダ43に接続されている。
前輪用下流側配管52は、左右メインフレーム11の車幅方向間で前方に向けて延び、フロントブレーキホース60を介して、フロントブレーキキャリパ42に接続されている。
後輪用上流側配管53は、左右メインフレーム11の車幅方向間で後下方に向けて延び、リアブレーキホース70を介して、車両下部側に配置された不図示の後輪用マスターシリンダに接続されている。
後輪用下流側配管54は、左右メインフレーム11の車幅方向間で後下方に向けて延び、リアブレーキキャリパ47に接続されている。
<フロントブレーキホース>
図1〜図3を併せて参照し、フロントブレーキホース60は、前輪用下流側配管52を介して第一フロントブレーキキャリパ42LとABSモジュール50とを接続する第一フロントブレーキホース61と、第一フロントブレーキキャリパ42Lと第二フロントブレーキキャリパ42Rとを接続する第二フロントブレーキホース62と、を備えている。なお、図中符号63は第一フロントブレーキパイプ、符号64は第二フロントブレーキパイプを示す。
第一フロントブレーキホース61の一端部(下端部)は、第一フロントブレーキキャリパ42Lの後端部に位置する第一接続部42aに接続されている。第一フロントブレーキホース61は、第一接続部42aから左アーム部28に向けて上方に延びた後、後上方に湾曲して左アーム部28に沿うように延び、フロントフェンダ33を超えた辺りで湾曲して車体フレーム10(例えばメインフレーム11)に向けて延びている。
第二フロントブレーキホース62の一端部(左側の下端部)は、第一フロントブレーキキャリパ42Lの上端部に位置する第二接続部42bに取り付けられている。第二フロントブレーキホース62は、第一フロントブレーキキャリパ42Lの第二接続部42b(すなわち、左側の第二接続部42b)から左アーム部28に沿うように延びた後、フロントフェンダ33と重なる位置で後下方に延び、フロントフェンダ33を跨ぐように車幅方向で右側に向けて延びている。その後、図1に示すように、第二フロントブレーキホース62は、図1の右側面視でフロントフェンダ33と重なる位置で前上方に延び、左アーム部28に沿うように前下方に延びた後に第二フロントブレーキキャリパ42Rの第二接続部42b(すなわち、右側の第二接続部42b)に至る。
なお、第一フロントブレーキパイプ63は、車幅方向で前輪の一方側(左側)に設けられた第一フロント側継手部111と車幅方向で前輪の他方側(右側)に設けられた第一フロント側継手部(不図示)とを接続するようにフロントフェンダ33を跨いで車幅方向に延びている。第二フロントブレーキパイプ64は、車幅方向で前輪の一方側(左側)に設けられた第二フロント側継手部112と車幅方向で前輪の他方側(右側)に設けられた第二フロント側継手部(不図示)とを接続するようにフロントフェンダ33を跨いで車幅方向に延びている。すなわち、第二フロントブレーキパイプ64及び左右の第二フロント側継手部は、第二フロントブレーキホース62の途中に設けられている。
<車輪速検出装置>
図3に示すように、前輪2の側には、前輪2の回転速度を検出する車輪速検出装置80が設けられている。車輪速検出装置80は、前輪2と一体に回転する円環状のパルサリング81と、パルサリング81の回転を検出するピックアップセンサ82と、を備えている。
パルサリング81は、車幅方向で前輪のハブの一側部(左側部)に取り付けられている。パルサリング81は、第一フロントディスクブレーキ41Lの車幅方向左側に配置されている。パルサリング81は、第一フロントディスクブレーキ41Lの径方向内側に配置されている。パルサリング81は、前輪2と同心に配置されている。図示はしないが、パルサリング81には、周方向に実質的に等しい間隔を空けて複数のピックアップ孔が形成されている。
ピックアップセンサ82は、左アーム部28のキャリパ支持部31に支持されている。ピックアップセンサ82は、パルサリング81の回転に伴う磁束変化によってパルス信号を発生する不図示のピックアップコイルを備えている。ピックアップセンサ82には、前輪用センサコード83の一端部(下端部)が接続されている。前輪用センサコード83の他端部は、不図示の制御ユニットに接続されている。これにより、前記ピックアップコイルで発生したパルス信号は、前記制御ユニットに出力される。例えば、前記パルス信号は、前輪2のスリップ率の検出及び車速の検出等に用いられる。
前輪用センサコード83は、ピックアップセンサ82から左アーム部28に沿うように延びた後に、凸部32の傾斜面32aで支持される。そして、前輪用センサコード83は、第二フロントブレーキホース62の一端部(左側の下端部)とともに、第一クランプ85で保持される。そして、前輪用センサコード83は、左アーム部28に沿うように延びた後に、後述する前輪側ステイ130の車幅方向内側で、前輪側ステイ130と前輪側コード保持部材120の延出部122(図4参照)との間に挟まれる。そして、前輪用センサコード83は、フロントフェンダ33を超えた辺りで後上方に湾曲しつつ延びた後に第一フロントブレーキホース61に沿うように前上方に湾曲して延び、第一フロントブレーキホース61とともに、第二クランプ86で保持される。そして、前輪用センサコード83は、不図示の制御ユニットに向けて延びている。
<フロント側索体保持構造>
図1及び図2を併せて参照し、フロント側索体保持構造100は、車幅方向で前輪の一方側(左側)に設けられた第一フロント側索体保持構造100Lと、車幅方向で前輪の他方側(右側)に設けられた第二フロント側索体保持構造100Rと、を備えている。以下、第一フロント側索体保持構造100Lを中心に説明する。第二フロント側索体保持構造100Rは、第一フロント側索体保持構造100Lと同様の構成を有するため、その詳細説明を省略する。
図3及び図4を併せて参照し、第一フロント側索体保持構造100Lは、フロントブレーキホース60の途中に設けられたフロント側継手部110と、フロント側継手部110に取り付けられるとともに、前輪用センサコード83を保持する前輪側コード保持部材120と、を備えている。
フロント側継手部110は、第一フロントブレーキホース61の途中に設けられた第一フロント側継手部111と、第二フロントブレーキホース62の途中に設けられた第二フロント側継手部112と、を備えている。第一フロント側継手部111は、左アーム部28が延びる方向と実質的に直交する方向に長手を有する直方体状を有している。第二フロント側継手部112は、第一フロント側継手部111と実質的に同じ大きさの直方体状を有している。第二フロント側継手部112は、第一フロント側継手部111の車幅方向内側に配置されている。第二フロント側継手部112の車幅方向外側面は、第一フロント側継手部111の車幅方向内側面と重なっている。
フロント側継手部110は、フロントスイングアーム25に固定されている。具体的に、フロント側継手部110は、フロントスイングアーム25と一体に固定された前輪側ステイ130に固定されている。
図3〜図5を併せて参照し、前輪側ステイ130は、左アーム部28の上部(具体的には、車幅方向から見てフロントフェンダ33と重なる部分)から車幅方向左方に突出するステイ基部131と、ステイ基部131から後下方に屈曲して突出する突出片132を備えている。突出片132には、ボルト頭141が着座可能な平面を有する座面部132aが形成されている。突出片132の座面部132aには、車幅方向に開口する挿通孔132hが形成されている。
図4及び図5を併せて参照し、フロント側継手部110と前輪側コード保持部材120との間には、フロント側継手部110の一部と前輪側コード保持部材120の一部とを重ねた状態で接合する接合部125が設けられている。前輪側コード保持部材120は、第二フロント側継手部112に取り付けられている。具体的に、前輪側コード保持部材120は、第二フロント側継手部112の車幅方向内側面112aに当接するとともに前記車幅方向内側面112aの法線方向に厚みを有する被接合部121と、被接合部121から前輪側コード保持部材120とフロントスイングアーム25との間で前輪用センサコード83を挟み込むように延びる延出部122と、を備えている。
被接合部121には、車幅方向(すなわち、第二フロント側継手部112の車幅方向内側面112aの法線方向)に開口する開口部121hが形成されている。車幅方向から見て、開口部121hは、挿通孔132hと重なっている。接合部125は、被接合部121の外周縁に設けられている。接合部125は、第二フロント側継手部112の一部と前輪側コード保持部材120における被接合部121の外周縁とをロウ付けして接合した部分である。
図3及び図4を併せて参照し、延出部122を挟んで上下には、前輪用センサコード83を保護する一対のグロメット126が設けられている。グロメット126は、前輪用センサコード83の外径と実質的に同じ内径を有する円環状をなしている。一対のグロメット126は、ステイ基部131の車幅方向内側に配置されている。車幅方向から見て、一対のグロメット126は、ステイ基部131と重なっている。
図3及び図5を併せて参照し、第一フロント側索体保持構造100Lは、第一フロント側継手部111と第二フロント側継手部112とを当接した状態で固定するボルト140を更に備えている。第一フロント側継手部111の車幅方向内側面と第二フロント側継手部112の車幅方向外側面とは、互いに当接している。第一フロント側継手部111には、車幅方向に開口する貫通孔111hが形成されている。第二フロント側継手部112には、車幅方向に開口するとともに、車幅方向から見て貫通孔111hと重なる雌ネジ部112mが形成されている。
例えば、前輪側ステイ130の突出片132の車幅方向内側に第一フロント側継手部111と第二フロント側継手部112とをこの順に配置し、突出片132の挿通孔132h及び第一フロント側継手部111の貫通孔111hを通じて第二フロント側継手部112の雌ネジ部112mにボルト140を捩じ込み螺着することで、第一フロント側継手部111及び第二フロント側継手部112を前輪側ステイ130に固定することができる。
ボルト140の軸部142の長さは、前輪側ステイ130の突出片132の厚みと第一フロント側継手部111の貫通孔111hの深さとを足し合わせた長さよりも大きくなっている。また、ボルト140の軸部142の長さは、前輪側ステイ130の突出片132の厚みと第一フロント側継手部111の貫通孔111hの深さと第二フロント側継手部112の雌ネジ部112mの深さとを足し合わせた長さよりも小さくなっている。すなわち、第二フロント側継手部112の固定状態において、雌ネジ部112mの車幅方向内側には、隙間が形成されている。この隙間(雌ネジ部112mの車幅方向内側部分)には、閉塞部材127が埋め込まれている。
<リア側索体保持構造>
図2及び図6を併せて参照し、リア側索体保持構造150は、リアブレーキホース70の途中に設けられたリア側継手部160と、リア側継手部160に取り付けられるとともに、後輪用センサコード90を保持する後輪側コード保持部材170と、を備えている。なお、後輪用センサコード90は、不図示の後輪側のピックアップセンサと制御ユニットとの間に接続されている。
リア側継手部160は、実質的に上下方向に長手を有する直方体状を有している。リア側継手部160は、車体フレーム10に固定されている。具体的に、リア側継手部160は、右メインフレーム11に取り付けられた後輪側ステイ180に固定されている。
図6に示すように、後輪側ステイ180は、右メインフレーム11の車幅方向内側部から車幅方向内方に突出するステイ基部181と、ステイ基部181から上方に屈曲して突出する突出片182と、を備えている。突出片182には、車幅方向に開口する不図示の挿通孔が形成されている。
リア側継手部160と後輪側コード保持部材170との間には、リア側継手部160の一部と後輪側コード保持部材170の一部とを重ねた状態で接合する接合部175が設けられている。後輪側コード保持部材170は、リア側継手部160の上面に当接するとともに前記上面の法線方向に厚みを有する被接合部171と、被接合部171から車幅方向内方かつ後方に延びるクリップ取付部172と、を備えている。
上面視で、被接合部171は、リア側継手部160と重なっている。被接合部171の外形は、リア側継手部160の上端部の外形(上面の輪郭)と実質的に同じ大きさとなっている。接合部175は、被接合部171の外周縁に設けられている。接合部175は、リア側継手部160の一部と後輪側コード保持部材170における被接合部171の外周縁とをロウ付けして接合した部分である。
クリップ取付部172には、後輪用センサコード90を保持するクリップ176が取り付けられている。クリップ176は、クリップ取付部172に着脱可能に取り付けられた台座部176aと、台座部176aに接続されるとともに後輪用センサコード90を係止する係止部176bと、を備えている。
リア側索体保持構造150は、リア側継手部160と突出片182とを当接した状態で固定するボルト190を更に備えている。リア側継手部160には、車幅方向に開口する雌ネジ部160mが形成されている。例えば、突出片182の車幅方向外側にリア側継手部160を配置し、突出片182の挿通孔(不図示)を通じてリア側継手部160の雌ネジ部160mにボルト190を捩じ込み螺着することで、リア側継手部160を後輪側ステイ180に固定することができる。
ボルト190の軸部の長さは、後輪側ステイ180の突出片182の厚みよりも大きく、かつ前記突出片182の厚みとリア側継手部160の雌ネジ部160mの深さとを足し合わせた長さよりも小さくなっている。すなわち、リア側継手部160の固定状態において、雌ネジ部160mの車幅方向外側には、隙間が形成されている。この隙間は、車幅方向外方から右メインフレーム11(図2参照)で覆われている。
以上の説明において、前輪2及び後輪3は請求項に記載の「車輪」、フロントブレーキホース60及びリアブレーキホース70は請求項に記載の「第一索体(ブレーキホース)」、フロントスイングアーム25及び車体フレーム10は請求項に記載の「車体」、前輪用センサコード83及び後輪用センサコード90は請求項に記載の「第二索体(センサコード)」、フロント側索体保持構造100及びリア側索体保持構造150は請求項に記載の「鞍乗り型車両用索体の保持構造」、フロント側継手部110及びリア側継手部160は請求項に記載の「継手部」、前輪側コード保持部材120及び後輪側コード保持部材170は請求項に記載の「第二索体保持部材」、フロントスイングアーム25は請求項に記載の「フロントフォーク」、前輪側ステイ130は請求項に記載の「ステイ」、フロントブレーキキャリパ42及びリアブレーキキャリパ47は請求項に記載の「ブレーキキャリパ」、前輪用マスターシリンダ43は請求項に記載の「液圧供給部」、ピックアップセンサ82は請求項に記載の「車速センサ」、第一フロントブレーキキャリパ42Lは請求項に記載の「第一ブレーキキャリパ」、第二フロントブレーキキャリパ42Rは請求項に記載の「第二ブレーキキャリパ」、第一フロントブレーキホース61は請求項に記載の「第一ブレーキホース」、第二フロントブレーキホース62は請求項に記載の「第二ブレーキホース」、第一フロント側継手部111は請求項に記載の「第一継手部」、第二フロント側継手部112は請求項に記載の「第二継手部」、ボルト140は請求項に記載の「固定部材」にそれぞれ相当する。
なお、以下の説明では、前輪2及び後輪3を単に「車輪2,3」、フロントブレーキホース60及びリアブレーキホース70を単に「ブレーキホース60,70」、フロントスイングアーム25及び車体フレーム10を単に「車体」、前輪用センサコード83及び後輪用センサコード90を単に「センサコード83,90」、フロント側索体保持構造100及びリア側索体保持構造150を単に「索体保持構造100,150」、フロント側継手部110及びリア側継手部160を単に「継手部110,160」、前輪側コード保持部材120及び後輪側コード保持部材170を単に「コード保持部材120,170」、フロントブレーキキャリパ42及びリアブレーキキャリパ47を単に「ブレーキキャリパ42,47」ということがある。
以上説明したように、上記実施形態は、車輪2,3の側に接続されたブレーキホース60,70及びセンサコード83,90を保持する索体保持構造100,150において、ブレーキホース60,70の途中に設けられるとともに、車体25,10に固定された継手部110,160と、継手部110,160に取り付けられるとともに、センサコード83,90を保持するコード保持部材120,170と、を備えている。
この構成によれば、ブレーキホース60,70の途中に設けられるとともに車体25,10に固定された継手部110,160と、継手部110,160に取り付けられるとともにセンサコード83,90を保持するコード保持部材120,170とを備えていることで、ブレーキホース60,70及びセンサコード83,90を保持するための専用の金具を設ける必要がない。したがって、部品点数を削減してコストダウンを図ることができる。加えて、デザインの自由度を向上することができる。例えば、専用の金具を設けた場合には、その金具を取り付けるためのスペースが必要となるため、デザイン上の制約が生じる可能性がある。さらに加えて、継手部110,160が車体25,10に固定されていることで、継手部110,160が高い剛性で接続されるとともに、コード保持部材120,170も高い剛性で接続される。これにより、高い剛性をもつコード保持部材120,170でセンサコード83,90を保持することができるため、走行時の振動等の影響を受けることを抑制することができる。例えば、剛性が低い弾性支持部材でブレーキホース及びセンサコードを保持した場合、走行時の振動等によってブレーキホースとセンサコードとが接触することにより損傷してしまう可能性がある。特に振動が大きい場合には、ブレーキホース及びセンサコードが弾性支持部材から外れてしまう可能性もある。
また、上記実施形態では、継手部110,160とコード保持部材120,170との間に継手部110,160の一部とコード保持部材120,170の一部とを重ねた状態で接合する接合部125,175が設けられていることで、継手部110,160とコード保持部材120,170とが部分的に重なり合うため、高い剛性を確保することができる。
また、上記実施形態では、前輪側コード保持部材120が前記前輪側コード保持部材120とフロントスイングアーム25との間で前輪側センサコード83を挟み込むように延びる延出部122を備えていることで、前輪側センサコード83をフロントスイングアーム25に当接させた状態で常時保持することができるため、走行時の振動等の影響を受けることを抑制することができる。加えて、車両のフロント部においては、フロントブレーキホース60及び前輪側センサコード83が振動等の影響を受けることなく常時一定の状態で保持されるため、外観性を向上することができる。
また、上記実施形態では、後輪側コード保持部材170が後輪用センサコード90を保持するクリップ176を取り付けるクリップ取付部172を備えていることで、後輪用センサコード90をクリップ176で安定して保持することができる。
また、上記実施形態では、継手部110がフロントスイングアーム25と一体に形成された前輪側ステイ130に固定されていることで、継手部110が高い剛性で接続されるため、走行時の振動等の影響を受けることを抑制することができる。加えて、継手部110とフロントスイングアーム25との一体感が創出されるため、外観性を向上することができる。
また、上記実施形態では、ブレーキホース60,70が車輪2,3の側に設けられたブレーキキャリパ42,47とABSモジュール50とを接続するブレーキホースであり、センサコード83,90が車輪2,3の側に設けられたピックアップセンサ82(後輪側のピックアップセンサは不図示)に接続されたセンサコードであることで、以下の効果を奏する。ブレーキホース60,70よりも剛性が高いその継手部に、センサコード83,90を保持するコード保持部材120,170が取り付けられたことにより、センサコード83,90をより確実に保持することができる。加えて、車両のフロント部においては、センサコード83をフロントスイングアーム25に沿うように配置することができるため、外観性を向上することができる。
また、上記実施形態では、第一フロント側継手部111と第二フロント側継手部112とを当接した状態で固定するボルト140を更に備えていることで、高い剛性を確保することができるため、走行時の振動等の影響を受けることを抑制することができる。加えて、同時に2つのブレーキホース(すなわち、第一フロントブレーキホース61及び第二フロントブレーキホース62)がまとめて固定されるため、外観性を向上することができる。
なお、上記実施形態では、車両がフロント側索体保持構造及びリア側索体保持構造を備えた例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、車両がフロント側索体保持構造又はリア側索体保持構造の何れか一方のみを備えていてもよい。すなわち、車両がフロント側索体保持構造及びリア側索体保持構造の少なくとも一方を備えていればよい。
また、上記実施形態では、後輪側コード保持部材が後輪用センサコードを保持するクリップを取り付けるクリップ取付部を備えている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、前輪側コード保持部材が前輪用センサコードを保持するクリップを取り付けるクリップ取付部を備えていてもよい。この場合、前記クリップ取付部は、延出部に設けられていてもよい。これにより、前輪用センサコードをより一層安定して保持することができる。
また、上記実施形態では、第一索体がブレーキホースであり、第二索体がセンサコードである例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、泰一索体及び第二索体がブレーキホース及びセンサコード以外の索体であってもよい。すなわち、第一索体及び第二索体は、少なくとも車輪の側に接続された索体であればよい。
また、上記実施形態では、フロントフォークがフロントサスペンション機構を構成するフロントスイングアームである例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、フロントフォークがテレスコピック式のフロントフォークサスペンション(フロントフォーク)であってもよい。
また、上記実施形態では、フロント側継手部が第一フロント側継手部及び第二フロント側継手部(2つの継手部)を備えた例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、フロント側継手部が1つの継手部のみを備えていてもよい。また、リア側継手部が2つの継手部を備えていればおよい。
また、上記実施形態では、液圧供給部がマスターシリンダである例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、液圧供給部が油圧シリンダ等、マスターシリンダ以外の液圧供給機構であってもよい。すなわち、液圧供給部は、ブレーキキャリパにブレーキ圧を供給するものであればよい。
また、上記実施形態では、ブレーキホースがABSモジュールを介してブレーキキャリパとマスターシリンダとを接続するブレーキホースである例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、ブレーキホースがABSモジュールを介さずにブレーキキャリパと液圧供給部とを接続するブレーキホースであってもよい。
また、上記実施形態では、リア側継手部がメインフレームに固定されている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、リア側継手部がロアフレーム又はピボットプレートに固定されていてもよい。すなわち、リア側継手部は車体フレームに固定されていればよい。
また、上記実施形態では、固定部材がボルトである例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、固定部材がリベット等の他の部材であってもよい。すなわち、固定部材は、第一継手部と第二継手部とを当接した状態で固定するものであればよい。
また、上記実施形態では、エンジンが水平多気筒エンジンである例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、エンジンが並列多気筒エンジン又は単気筒エンジンであってもよい。すなわち、エンジンは種々の形式を採用することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、前記鞍乗り型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪且つ後二輪の他に、前二輪且つ後一輪の車両も含む)の車両も含まれる。また、本発明は、自動二輪車のみならず、自動車等の四輪の車両にも適用可能である。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
2 前輪(車輪)
3 後輪(車輪)
10 車体フレーム(車体)
25 フロントスイングアーム(フロントフォーク、車体)
42 フロントブレーキキャリパ(ブレーキキャリパ)
42L 第一フロントブレーキキャリパ(第一ブレーキキャリパ)
42R 第二フロントブレーキキャリパ(第二ブレーキキャリパ)
43 前輪用マスターシリンダ(液圧供給部)
47 リアブレーキキャリパ(ブレーキキャリパ)
50 ABSモジュール
60 フロントブレーキホース(第一索体)
61 第一フロントブレーキホース(第一ブレーキホース)
62 第二フロントブレーキホース(第二ブレーキホース)
70 リアブレーキホース(第一索体)
82 ピックアップセンサ(車速センサ)
83 前輪用センサコード(第二索体)
90 後輪用センサコード(第二索体)
100 フロント側索体保持構造(鞍乗り型車両の索体保持構造)
110 フロント側継手部(継手部)
111 第一フロント側継手部(第一継手部)
112 第二フロント側継手部(第二継手部)
120 前輪側コード保持部材(第二索体保持部材)
122 延出部
125,175 接合部
130 前輪側ステイ(ステイ)
140 ボルト(固定部材)
150 リア側索体保持構造(鞍乗り型車両の索体保持構造)
160 リア側継手部(継手部)
170 後輪側コード保持部材(第二索体保持部材)
172 クリップ取付部
176 クリップ

Claims (6)

  1. 車輪(2,3)の側に接続された第一索体(60,70)及び第二索体(83,90)を保持する鞍乗り型車両用索体の保持構造(100,150)において、
    前記第一索体(60,70)の途中に設けられるとともに、車体(25,10)に固定された継手部(110,160)と、
    前記継手部(110,160)に取り付けられるとともに、前記第二索体(83,90)を保持する第二索体保持部材(120,170)と、を備え
    前記第一索体(60,70)は、前記車輪(2,3)の側に設けられたブレーキキャリパ(42,47)と、液圧供給部(43)又はABSモジュール(50)とを接続するブレーキホース(60,70)であり、
    前記第二索体(83,90)は、前記車輪(2,3)の側に設けられた車速センサ(82)に接続されたセンサコード(83,90)であることを特徴とする鞍乗り型車両用索体の保持構造。
  2. 前記継手部(110,160)と前記第二索体保持部材(120,170)との間には、前記継手部(110,160)の一部と前記第二索体保持部材(120,170)の一部とを重ねた状態で接合する接合部(125,175)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両用索体の保持構造。
  3. 前記第二索体保持部材(120)は、前記第二索体保持部材(120)と前記車体(25)との間で前記第二索体(83)を挟み込むように延びる延出部(122)を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両用索体の保持構造。
  4. 前記第二索体保持部材(170)は、前記第二索体(90)を保持するクリップ(176)を取り付けるクリップ取付部(172)を備えていることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の鞍乗り型車両用索体の保持構造。
  5. 前記継手部(110)は、フロントフォーク(25)と一体に形成されたステイ(130)に固定されていることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の鞍乗り型車両用索体の保持構造。
  6. 前記ブレーキキャリパ(42)は、車幅方向で前記車輪(2)の一方側に設けられた第一ブレーキキャリパ(42L)と、車幅方向で前記車輪(2)の他方側に設けられた第二ブレーキキャリパ(42R)と、を備え、
    前記ブレーキホース(60)は、前記第一ブレーキキャリパ(42L)と前記液圧供給部(43)又は前記ABSモジュール(50)とを接続する第一ブレーキホース(61)と、前記第一ブレーキキャリパ(42L)と前記第二ブレーキキャリパ(42R)とを接続する第二ブレーキホース(62)と、を備え、
    前記継手部(110)は、前記第一ブレーキホース(61)の途中に設けられた第一継手部(111)と、前記第二ブレーキホース(62)の途中に設けられた第二継手部(112)と、を備え、
    前記第二索体保持部材(120)は、前記第一継手部(111)又は前記第二継手部(112)の何れか一方に取り付けられ、
    前記第一継手部(111)と前記第二継手部(112)とを当接した状態で固定する固定部材(140)を更に備えていることを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の鞍乗り型車両用索体の保持構造。
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