JP2010233812A - 吸収性物品及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用後、湿潤状態でより効果的に消臭効果が発揮される吸収性物品を提供する。
【解決手段】
液透過性表面シートと、液不透過性シートと、これらの間に介在された吸収体と、吸収体全体を包む包装シートを備えた吸収性物品において、前記包装シートに、湿潤状態で消臭効果を奏する消臭剤、樹脂及び溶媒を主成分とするインクを用いて印刷された印刷部を配する。
【選択図】図9

Description

本発明は、使い捨ておむつ、生理用ナプキン等の吸収性物品に関するものである。
一般に、使い捨ておむつ、生理用ナプキン等の吸収性物品は、使用後に排泄物の付着面が内側となるように丸め若しくは折り畳み、サニタリーボックスやおむつ保管容器等の密閉性の高い保管容器に入れて一時保管し、容器内の貯留量がある程度に達したらゴミ袋に入れて廃棄するといった使用形態がとられている。被吸収物、特に尿は、健康状態が正常な場合、排出直後にはそれほど強い臭気はなく、使用後に尿中の尿素が空気中の細菌により、アンモニアに分解されることで強い臭気が発生し、使用者に不快感をもたらす。このため、使用後の排泄物の臭気を抑制するべく、ゼオライトを含む消臭シートをトップシートの内側に配置すること(特許文献1)や、吸収体を包む中間シート(クレープ紙)に消臭剤を含有させるせること(特許文献2)、液不透過性バックシートの裏側に消臭剤シートを配置すること等が提案されている。
特開2001−046423号公報 特開2000−350745号公報
しかしながら、これら先行技術において、ゼオライトや活性炭のみを含む消臭シートは、湿潤状態では消臭効果が十分に発揮されないため、トップシートやクレープ紙に配置した場合には、使用量に比して十分な消臭効果が見られなかった。
そこで、本発明の主たる課題は、より効果的に消臭効果が発揮される吸収性物品を提供することにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
液透過性表面シートと、液不透過性シートと、これらの間に介在された吸収体と、吸収体を包む包装シートとを備えた吸収性物品であって、
前記包装シートが、乾燥状態よりも湿潤状態で消臭効果を奏する消臭剤、樹脂及び溶媒を主成分とするインクを用いて印刷された印刷部を有する、
ことを特徴とする吸収性物品。
(作用効果)
排泄物、特に尿を吸収、保持する部分は吸収体であるため、吸収体近傍に消臭剤が配置されることにより、高い消臭効果が得られることが期待される。しかし、吸収体近傍は使用後に湿潤状態となるのに対して、従来消臭剤粒子として使用されてきたゼオライト、活性炭などの多孔性粒子は、湿潤状態ではその孔が水分によって閉塞され、十分、かつ長期的な効果を奏することができなかった。本発明では、乾燥状態よりも湿潤状態で高い消臭効果を奏する消臭剤を使用することにより、トップシート、吸収体、吸収体を包む包装シートに消臭剤を配置することが可能である。しかし、トップシートは直接人体に触れる部分であるため、消臭剤に銀イオン等の金属イオンを含む場合に黄変などが目立つ、等の問題があり、消臭剤の配置には好ましくない。吸収体は、水分の拡散性が低い、消臭剤を均一に分散させづらい、等の問題があり、消臭剤の効果を十分に発揮しにくい。したがって、本発明では消臭剤は包装シートに配置する。
前記消臭剤は、樹脂及び溶媒と混合されたインクとして、前記包装シートの印刷に用いられることにより、包装シート上に塗布される。樹脂を含まない状態で消臭剤が塗布されても、消臭剤は包装シート上に保持され難い。また、包装シート自体に吸水性があるため、水分が拡散し難く、一部の消臭剤は乾燥状態に保たれ、その効果を十分に発揮することができない。樹脂インクに消臭剤を混合して塗布して乾燥させることにより、包装シート上には樹脂−消臭剤混合膜が形成される。水分は、この膜上では吸収されにくいことから、包装シート上を流れて拡散し、より広い範囲の消臭剤が湿潤状態に置かれ、より高い消臭効果を奏することが可能である。
<請求項2記載の発明>
前記包装シートのトップシート側の面に前記印刷部を有する請求項1に記載の吸収性物品。
(作用効果)
印刷部に含まれる消臭剤は、湿潤状態で効果を奏するため、より水分を受けやすいトップシート側に配することが好ましい。また、吸収体に吸収された排泄物からの臭気は、トップシート側に多く排出されることからも、トップシート側へ消臭剤を配することが好ましい。さらに、製造時において、予め印刷が施された包装シートを用いて吸収体を包むこともできるが、トップシート側の面への印刷は、吸収体を包んだ後の包装シートにも施すことができるため、製造効率を考慮して印刷のタイミングを選択することが可能となる。
<請求項3記載の発明>
前記消臭剤が、湿潤状態でイオン化し、そのイオンが臭気成分を捕捉することで効果を奏する化学的消臭剤である請求項1または2に記載の吸収性物品。
(作用効果)
本発明において使用される消臭剤は、湿潤状態でイオン化する化学的消臭剤が好適である。このような化学的消臭剤は、活性炭、ゼオライトのような臭気成分を吸着させる物理的消臭剤と異なり、臭気成分を結合により強固に捕捉する。活性炭、ゼオライト等が湿潤状態で効果が減少するのに対し、特に銅、鉄または亜鉛を含む金属錯体、イオン交換粒子等の化学的消臭剤は、湿潤状態で十分な消臭効果が得られる。
<請求項4記載の発明>
前記インクが、樹脂100重量部に対して、消臭剤5〜20部、有機溶媒30〜70重量部を含み、
前記樹脂はウレタン系樹脂であり、
前記溶媒はアルコール系あるいはエステル系の有機溶媒である請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
(作用効果)
本発明の樹脂としては、通気性が高い点でウレタン系樹脂が好適である。溶媒としては、包装シートに残留した場合にも人体への影響が少ないアルコール系あるいはエステル系の有機溶媒が好適である。アルコール系としてはイソプロピルアルコール、エステル系としては、酢酸エチル、酢酸n−ブチルが特に好ましい。
<請求項5記載の発明>
前記包装シートの、少なくとも吸収体の幅方向両側部に相当する部分には、前記インクで印刷されない部位が存在する請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸収性物品。
(作用効果)
消臭剤を含有するインクによる印刷部は、包装シート上の水分の拡散性を高めるために、広範囲に設けられることが望ましいが、しかし、全体に前記インクが塗布された状態では、吸収体周縁部まで水分の拡散が進み、特に幅方向からの漏れの原因となり得る。包装シートの少なくとも吸収体の幅方向両側部に相当する部分に印刷されない部分が存在することにより、拡散した水分はインクのない両側部から包装シートを介して吸収体に吸収され、漏れは防止される。
<請求項6記載の発明>
前記包装シートは不織布または紙からなり、且つ通気性を有するものである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の吸収性物品。
(作用効果)
消臭シートのシート基材がこのような通気性シートであると、基材自体が臭気吸着により若干の消臭効果を発揮できるとともに、基材の表面積が大きく通気性があることから臭気と消臭剤との接触確率が向上する。
以上のとおり、本発明によれば、より効果的に消臭効果が発揮されるようになる、等の利点がもたらされる。
パンツ型使い捨ておむつの内面を示す、おむつを展開した状態における平面図である。 パンツ型使い捨ておむつの外面を示す、おむつを展開した状態における平面図である。 図1の3−3断面図である。 図1の4−4断面図である。 図1の5−5断面図である。 パンツ型使い捨ておむつの要部のみを示す、断面図である。 製品状態の正面図である。 製品状態の背面図である。 吸収体を包んだ状態の包装シートの平面図である。 図9の6−6断面図である。 包装シートの断面と消臭原理を模式的に示した図である。 包装シートの他の例の平面図である。 他の形態のパンツ型使い捨ておむつの後側を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しつつ詳説する。
図1〜図8は、パンツ型使い捨ておむつの一例を示している。このパンツ型使い捨ておむつは、製品外面(裏面)をなす外装シート12と、外装シートの内面に貼り付けられた内装体200とから構成されているものである。内装体200は、尿等の排泄物等を吸収保持する部分であり、外装シート12は着用者に装着するための部分である。なお、断面図における点模様部分は各構成部材を接合する接合部分を示しており、ホットメルト接着剤などのベタ、ビード、カーテン、サミットまたはスパイラル塗布などにより形成されるものである。なお、「前後方向」とは腹側(前側)と背側(後側)を結ぶ方向を意味し、「幅方向」とは前後方向と直交する方向(左右方向)を意味し、「上下方向」とはおむつの装着状態、すなわちおむつの前身頃両側部と後身頃両側部を重ね合わせるようにおむつを股間部で2つに折った際に胴回り方向と直交する方向、換言すればウエスト開口部WO側と股間部側とを結ぶ方向を意味する。
(内装体)
内装体200は任意の形状を採ることができるが、図示の形態では長方形である。内装体200は、図3〜図5に示されるように、身体側となる表面シート30と、液不透過性シート11と、これらの間に介在された吸収要素50とを備えているものであり、吸収機能を担う本体部である。符号40は、表面シート30を透過した液を速やかに吸収要素50へ移行させるために、表面シート30と吸収要素50との間に設けられた中間シート(セカンドシート)を示しており、符号60は、内装体200の両脇に排泄物が漏れるのを防止するために、内装体200の両側に設けられた、身体側に起立するバリヤーカフス60を示している。
(表面シート)
表面シート30は、液を透過する性質を有するものであり、例えば、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどを例示することができる。また、このうち不織布は、その原料繊維が何であるかは、特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができる。例えば、柔軟性、ドレープ性を求めるのであれば、スパンボンド法、スパンレース法が、嵩高性、ソフト性を求めるのであれば、エアスルー法、ポイントボンド法、サーマルボンド法が、好ましい加工方法となる。
また、表面シート30は、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートを貼り合せて得た積層シートからなるものであってもよい。同様に、表面シート30は、平面方向に関して、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートからなるものであってもよい。
バリヤーカフス60を設ける場合、表面シート30の両側部は、液不透過性シート11とバリヤーカフス60との間を通して、吸収要素50の裏側まで回りこませ、液の浸透を防止するために、液不透過性シート11及びバリヤーカフス60に対してホットメルト接着剤等により接着するのが好ましい。
(中間シート)
表面シート30を透過した液を速やかに吸収体へ移行させるために、表面シート30より液の透過速度が速い、中間シート(「セカンドシート」とも呼ばれている)40を設けることができる。この中間シート40は、液を速やかに吸収体へ移行させて吸収体による吸収性能を高めるばかりでなく、吸収した液の吸収体からの「逆戻り」現象を防止し、表面シート30上を常に乾燥した状態とすることができる。中間シート40は省略することもできる。
中間シート40としては、表面シート30と同様の素材や、スパンレース、スパンボンド、SMS、パルプ不織布、パルプとレーヨンとの混合シート、ポイントボンド又はクレープ紙を例示できる。特にエアスルー不織布が嵩高であるため好ましい。エアスルー不織布には芯鞘構造の複合繊維を用いるのが好ましく、この場合芯に用いる樹脂はポリプロピレン(PP)でも良いが剛性の高いポリエステル(PET)が好ましい。目付けは20〜80g/m2が好ましく、25〜60g/m2がより好ましい。不織布の原料繊維の太さは2.2〜10dtexであるのが好ましい。不織布を嵩高にするために、原料繊維の全部又は一部の混合繊維として、芯が中央にない偏芯の繊維や中空の繊維、偏芯且つ中空の繊維を用いるのも好ましい。
図示の形態の中間シート40は、吸収体56の幅より短く中央に配置されているが、全幅にわたって設けてもよい。中間シート40の長手方向長さは、吸収体56の長さと同一でもよいし、液を受け入れる領域を中心にした短い長さ範囲内であってもよい。
(液不透過性シート)
液不透過性シート11の素材は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂等からなるプラスチックフィルムや、不織布の表面にプラスチックフィルムを設けたラミネート不織布、プラスチックフィルムに不織布等を重ねて接合した積層シートなどを例示することができる。液不透過性シート11には、近年、ムレ防止の観点から好まれて使用されている不透液性かつ透湿性を有する素材を用いることが好ましい。透湿性を有するプラスチックフィルムとしては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性プラスチックフィルムが広く用いられている。このほかにも、マイクロデニール繊維を用いた不織布、熱や圧力をかけることで繊維の空隙を小さくすることによる防漏性強化、高吸水性樹脂または疎水性樹脂や撥水剤の塗工といった方法により、プラスチックフィルムを用いずに液不透過性としたシートも、液不透過性シート11として用いることができる。
液不透過性シート11は、防漏性を高めるために、吸収要素50の両側を回りこませて吸収要素50の表面シート30側面の両側部まで延在させるのが好ましい。この延在部の幅は、左右それぞれ5〜20mm程度が適当である。
また、液不透過性シート11の内側、特に吸収体56側面に、液分の吸収により色が変化する排泄インジケータ80を設けることができる。
(バリヤーカフス)
バリヤーカフス60は、内装体200の両側部に沿って前後方向全体にわたり延在する帯状部材であり、表面シート30上を伝わって横方向に移動する尿や軟便を遮断し、横漏れを防止するために設けられているものである。本実施の形態のバリヤーカフス60は、内装体200の側部から起立するように設けられ、付け根側の部分は幅方向中央側に向かって斜めに起立し、中間部より先端側の部分は幅方向外側に向かって斜めに起立するものである。
より詳細には、バリヤーカフス60は、内装体200の前後方向長さに等しい長さを有する帯状のバリヤーシート62を幅方向に折り返して二つに折り重ねるとともに、折り返し部分及びその近傍のシート間に、細長状弾性伸縮部材63を長手方向に沿って伸張状態で、幅方向に間隔をあけて複数本固定してなるものである。バリヤーカフス60のうち幅方向において折り返し部分と反対側の端部は内装体200の側縁部の裏面に固定された取付部分65とされ、この取付部分65以外の部分は取付部分65から突出する突出部分66(折り返し部分側の部分)とされている。また、突出部分66のうち前後方向両端部は、取付部分65から内装体200の側部を通り表面シート30の側部表面まで延在し且つこの表面シート30の側部表面に対してホットメルト接着剤やヒートシールによる前後固定部67固定された付け根側部分と、この付け根側部分の先端から幅方向外側に折り返され且つ付け根側部分に固定された先端側部分とからなる。突出部分のうち前後方向中間部は非固定の自由部分(内側自由部分)とされ、この自由部分に前後方向に沿う細長状弾性部材63が伸張状態で固定されている。
バリヤーシート62としてはスパンボンド不織布(SS、SSS等)やSMS不織布(SMS、SSMMS等)、メルトブロー不織布等の柔軟で均一性・隠蔽性に優れた不織布に、必要に応じてシリコンなどにより撥水処理を施したものを好適に用いることができ、繊維目付けは10〜30g/m2程度とするのが好ましい。細長状弾性伸縮部材63としては糸ゴム等を用いることができる。スパンデックス糸ゴムを用いる場合は、太さは470〜1240dtexが好ましく、620〜940dtexがより好ましい。固定時の伸長率は、150〜350%が好ましく、200〜300%がより好ましい。また、図示のように、二つに折り重ねたバリヤーシートの間に防水フィルムを介在させることもできる。
バリヤーカフス60の自由部分に設けられる細長状弾性伸縮部材63の本数は2〜6本が好ましく、3〜5本がより好ましい。配置間隔60dは3〜10mmが適当である。このように構成すると、細長状弾性伸縮部材63を配置した範囲で肌に対して面で当たりやすくなる。先端側だけでなく付け根側にも細長状弾性伸縮部材63を配置しても良い。
バリヤーカフス60の取付部分65の固定対象は、内装体200における表面シート30、液不透過性シート11、吸収要素50等適宜の部材とすることができる。
かくして構成されたバリヤーカフス60では、細長状弾性伸縮部材63の収縮力が前後方向両端部を近づけるように作用するが、突出部分66のうち前後方向両端部が起立しないように固定されるのに対して、それらの間は非固定の自由部分とされているため、自由部分のみが図3に示すように身体側に当接するように起立する。特に、取付部分65が内装体200の裏面側に位置していると、股間部及びその近傍においてバリヤーカフス60が幅方向外側に開くように起立するため、バリヤーカフス60が脚周りに面で当接するようになり、フィット性が向上するようになる。
バリヤーカフス60の寸法は適宜定めることができるが、乳幼児用紙おむつの場合は、例えば図6に示すように、バリヤーカフス60の起立高さ(展開状態における突出部分66の幅方向長さ)W6は15〜60mm、特に20〜40mmであるのが好ましい。また、バリヤーカフス60をトップシート30表面と平行になるように、平坦に折り畳んだ状態において最も内側に位置する折り目間の離間距離W3は60〜190mm、特に70〜140mmであるのが好ましい。
なお、図示形態と異なり、内装体200の左右各側においてバリヤーカフスを二重に(二列)設けることもできる。
(吸収要素)
吸収要素50は、吸収体56と、この吸収体56の全体を包む包装シート58とを有する。
(吸収体)
吸収体56は、繊維の集合体により形成することができる。この繊維集合体としては、綿状パルプや合成繊維等の短繊維を積繊したものの他、セルロースアセテート等の合成繊維のトウ(繊維束)を必要に応じて開繊して得られるフィラメント集合体も使用できる。繊維目付けとしては、綿状パルプや短繊維を積繊する場合は、例えば100〜300g/m2程度とすることができ、フィラメント集合体の場合は、例えば30〜120g/m2程度とすることができる。合成繊維の場合の繊度は、例えば、1〜16dtex、好ましくは1〜10dtex、さらに好ましくは1〜5dtexである。フィラメント集合体の場合、フィラメントは、非捲縮繊維であってもよいが、捲縮繊維であるのが好ましい。捲縮繊維の捲縮度は、例えば、1インチ当たり5〜75個、好ましくは10〜50個、さらに好ましくは15〜50個程度とすることができる。また、均一に捲縮した捲縮繊維を用いる場合が多い。吸収体56中には高吸収性ポリマー粒子を分散保持させるのが好ましい。
吸収体56は長方形形状でも良いが、図1にも示すように、前端部、後端部及びこれらの間に位置し、前端部及び後端部と比べて幅が狭い括れ部とを有する砂時計形状を成していると、吸収体56自体とバリヤーカフス60の、脚回りへのフィット性が向上するため好ましい。
また、吸収体の寸法は適宜定めることができるが、前後方向及び幅方向において、内装体の周縁部又はその近傍まで延在しているのが好ましい。
(高吸収性ポリマー粒子)
吸収体56には、その一部又は全部に高吸収性ポリマー粒子を含有させることができる。高吸収性ポリマー粒子とは、「粒子」以外に「粉体」も含む。高吸収性ポリマー粒子の粒径は、この種の吸収性物品に使用されるものをそのまま使用でき、1000μm以下、特に150〜400μmのものが望ましい。高吸収性ポリマー粒子の材料としては、特に限定無く用いることができるが、吸水量が40g/g以上のものが好適である。高吸収性ポリマー粒子としては、でんぷん系、セルロース系や合成ポリマー系などのものがあり、でんぷん−アクリル酸(塩)グラフト共重合体、でんぷん−アクリロニトリル共重合体のケン化物、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物やアクリル酸(塩)重合体などのものを用いることができる。高吸収性ポリマー粒子の形状としては、通常用いられる粉粒体状のものが好適であるが、他の形状のものも用いることができる。
高吸収性ポリマー粒子としては、吸水速度が40秒以下のものが好適に用いられる。吸水速度が40秒を超えると、吸収体56内に供給された液が吸収体56外に戻り出てしまう所謂逆戻りを発生し易くなる。
また、高吸収性ポリマー粒子としては、ゲル強度が1000Pa以上のものが好適に用いられる。これにより、嵩高な吸収体56とした場合であっても、液吸収後のべとつき感を効果的に抑制できる。
高吸収性ポリマー粒子の目付け量は、当該吸収体56の用途で要求される吸収量に応じて適宜定めることができる。したがって一概には言えないが、50〜350g/m2とすることができる。ポリマーの目付け量が50g/m2未満では、吸収量を確保し難くなる。350g/m2を超えると、効果が飽和する。
必要であれば、高吸収性ポリマー粒子は、吸収体56の平面方向で散布密度あるいは散布量を調整できる。たとえば、液の排泄部位を他の部位より散布量を多くすることができる。男女差を考慮する場合、男用は前側の散布密度(量)を高め、女用は中央部の散布密度(量)を高めることができる。また、吸収体56の平面方向において局所的(例えばスポット状)にポリマーが存在しない部分を設けることもできる。
(包装シート)
包装シート58の素材としては、ティッシュペーパ、特にクレープ紙、不織布、ポリラミ不織布、小孔が開いたシート等を用いることができる。ただし、高吸収性ポリマー粒子が抜け出ないシートであるのが望ましい。クレープ紙に換えて不織布を使用する場合、親水性のSMS不織布(SMS、SSMMS等)が特に好適であり、その材質はポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレン複合材などを使用できる。目付けは、10〜30g/m2、特に20g/m2程度のものが望ましい。
包装シート58の包装形態は適宜定めることができるが、製造容易性や前後端縁からの高吸収性ポリマー粒子の漏れ防止等の観点から、吸収体56の表裏面及び両側面を取り囲むように筒状に巻き付け、且つその前後縁部を吸収体56の前後から食み出させ、この食み出し部分を表裏方向に潰してホットメルト接着剤等の接合手段により接合する形態が好ましい。
図9に示すように、吸収材56の全体を包む包装シート58は、消臭剤印刷部100を有する。使用される消臭剤は、湿潤状態で効果を奏するものであれば特に限定されないが、鉄クロロフィリンナトリウムなどの金属錯体、イオン交換能を有する無機系消臭粒子(例:ケスモンNSシリーズ、東亜合成株式会社製)などの化学的消臭剤が好適に使用される。化学的消臭剤は、活性炭、ゼオライトのような臭気成分を吸着させる物理的消臭剤と異なり、臭気成分を捕捉した後、当該成分を臭気を生じない状態に変換する性質を有する。金属錯体及び無機系消臭粒子は、単独でも、組み合わせても使用することができる。
消臭剤は、直接皮膚に接触するものではないが、皮膚刺激性の少ないものを使用することが好ましい。例えば、鉄クロロフィリン錯体は食品にも使用されるものであり、皮膚付着による有害性は低いと考えられる。また、無機系消臭粒子ケスモンについてもその安全性に関するデータが明らかにされている(東亜合成研究年報TREND2000第3号pp.52−56)。
鉄クロロフィリンナトリウム等の金属錯体は、金属イオンに臭気成分と溶存酸素が配位して三元錯体が形成されることにより、臭気成分が捕捉されるとともに変換される。使用する金属イオンは、鉄、銅、銀または亜鉛などを選択することができる。
無機系消臭粒子としては、プロトンタイプ又は金属イオンタイプの陽イオン交換能を有するもの、陰イオン交換能を有するもの等があり、これらを単独または複数種組み合わせて使用することができる。また、活性炭やゼオライトのような臭気成分を吸着する物理的消臭剤の一部をイオン置換することで、化学的消臭剤としての特性も併せ持つ消臭粒子を用いるのも好ましい。このような化学的消臭機能も有するゼオライトに相当するものとしては、例えば株式会社シナネンゼオミックのゼオミックを用いることができる。
尿の臭気成分のひとつであるアンモニアは、表面に水酸基を有するプロトンタイプの陽イオン交換粒子により、水酸基に捕捉されるとともに、アンモニウムイオンの状態に変換される。
−OH+NH3 → −O-・・NH4 +
また、臭気成分メルカプタンは、金属を導入したイオン交換粒子の表面において、イオン化した金属にメルカプタンの硫黄が配位結合することにより捕捉される(2)。
−M+RSH → −M:S(R)H (Mは金属、Rは有機基である。)
陰イオン交換粒子は、酢酸等の酸性物質を捕捉することができる。
−OH+RCOOH → −OH2 +・・-OOCR
本発明では、消臭剤、樹脂及び溶媒を主成分とするインクを用い、基材シートに印刷を行い、印刷部分に消臭剤を含む包装シート58を得る手法を提案する。印刷後の包装シート58をおむつの製造ラインに供給してもよいが、吸収体56を包装した後の包装シート58に印刷を施してもよい。
樹脂は、消臭剤をシート基材に保持しうる限り特に限定されないが、ウレタン系樹脂(ポリウレタン樹脂)が好適である。このように通気性の高い樹脂を用いることにより、消臭剤に対する臭気の接触効率が高くなり、より優れた消臭効果が発揮されるようになる。ウレタン系樹脂は、有機ジイソシアネート化合物と高分子ジオール化合物とを反応させてウレタンプレポリマーを合成し、さらに鎖伸長剤、反応停止剤を反応させて得ることができる。ポリウレタン樹脂を合成するために利用可能な有機ジイソシアネート化合物としては、脂肪族ジイソシアネート化合物(例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネートなど)、脂環族ジイソシアネート化合物(例えば、イソホロンジイソシアネート、水添キシリレンジイソシアネートなど)、芳香脂肪族ジイソシアネート化合物(キシリレンジイソシアネート、α,α,α’,α’−テトラメチルキシリレンジイソシアネートなど)、芳香族ジイソシアネート化合物(例えば、トルイレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネートなど)を挙げる事ができる。
インクには、一般的な印刷インキや塗料で使用されている各種の無機顔料や、有機顔料を含有させることができるが、特に皮膚刺激性の少ないものを使用することが望ましい。
溶媒としては、包装シート58に残留した場合にも人体への影響が少ないイソプロピルアルコール等のアルコール系あるいは酢酸エチル、酢酸n−ブチル等のエステル系の有機溶媒が好適である。
インクの配合としては、樹脂100重量部に対して、消臭剤を5〜20重量部及び溶媒を30〜70重量部とするのが好適である。消臭剤が5重量部未満であると消臭効果が不足し、20重量部を超えると沈殿が生じやすく、印刷性能が悪くなる。溶媒が30重量部未満であると、樹脂−消臭剤膜が厚くなりすぎ、包装シートの空気透過性が低減する、消臭剤大部分が樹脂に被覆され、消臭効果が落ちる恐れがある。また、溶媒が70重量部を超えると、後述の水分の拡散性が不十分となる。
樹脂−消臭剤インクを印刷した包装シート58に包まれた吸収体の断面を図10に、包装シート58の詳細を図11に示す。印刷は、包装シートの吸収体に接する面、バックシート(液不透過性シート11や外装シート12等)に対する面に行ってもよく、また、両面に行ってもよいが、トップシート(表面シート30や中間シート40等)に対する面への印刷が、消臭剤が湿潤状態になりやすい、臭気成分はトップシート側から排出されやすいため消臭効率が高い、吸収体の包装後にも印刷が可能であり製造が容易である、等の利点があるため好ましい。樹脂−消臭剤インクで印刷すると、消臭剤、樹脂、溶媒ともに包装シート中に入り込んだ後、溶媒のみが蒸発することにより、少なくともシートの印刷面には消臭剤粒子101と樹脂102からなる消臭剤層103を形成する(図11(a))。
トップシート30を透過した水分(尿)104が包装シート58に達すると、包装シート及び包装シート上の消臭剤層が湿潤状態となる(図11(b))。包装シート基材58及び吸収体56が水分を吸収しやすいのに対し、包装シート上の消臭剤層103は、水分を拡散させやすい。そのため、消臭剤層があることで広範囲に水分が分布し、より多量の消臭剤が湿潤状態となる。消臭剤が湿潤状態になると同時に、臭気成分を含む尿が広範囲の消臭剤に直接接触するため、効果的にその臭気成分を捕捉することが可能である(図11(c))。
ここで、消臭剤層103の水分拡散性は、次記の表面液流れ試験において表面液流れ距離が、包装シートの繊維方向においても、繊維と垂直な方向においても、100mm以上250mm未満になるように、調整することが好ましい。表面液流れ試験は、消臭剤インクを全面に含有させた包装シートを、3枚重ねた濾紙の上に乗せ、45度の傾斜板に乗せた後、包装シート表面の上方1cmの高さから0.1ccの人工尿を包装シート表面に滴下し、人工尿が滴下位置から包装シートの表面上を流れた距離を測定する方法で実施する。表面液流れ距離が100mm未満であると尿が拡散され難く、消臭剤が十分に湿潤状態にならない。また、250mm以上であると、尿が拡散されすぎて、漏れにつながる。
吸収体に吸収された尿からも臭気成分が発生し、外部に出ようとするが(図11(d))、発生した臭気成分105は、包装シート58を透過する際に、湿潤状態の消臭剤層と接触し、おむつ外に出る前に、捕捉される(図11(e))。
なお、消臭剤層103の消臭剤は、湿潤状態で効果的に消臭機能を発揮するが、水分(尿)104が包装シート58表面に広く拡散することにより、包装シート58自体も広い範囲で湿潤状態となる。包装シート58に用いられる紙や不織布等の素材は乾燥状態では通気性に優れるが、湿潤状態では通気速度が大きく低下する。そのため、発生した臭気成分105が包装シート58を通過する時間が乾燥状態と比べて長くなるため、消臭剤が臭気成分105を捕捉して効果的に消臭することができるようになる。
液不透過性シート11を含むおむつ裏面側の層は通常透湿性(通気性)を有するため、図11の(a)〜(e)にて説明したような上記の効果は、樹脂−消臭剤インクの印刷を包装シート58のバックシートに対する面に施す場合でも当然得られるものである。
しかし、排泄された体液の拡散のしやすさを考慮すると、樹脂−消臭剤インクの印刷は包装シート58のトップシートに対する面に施すのが特に好ましい。アンモニアやメルカプタン等の排泄物に起因する臭気成分は水溶性であるため、捕捉されずに一旦おむつから外部に放出された臭気成分も、再び包装シート58と接触した際にシート表面に付着しやすく、それに引き続き消臭剤層103に捕捉されることになる。このような一旦放出された臭気成分と包装シート58との接触は、着用状態におけるおむつ内部空間(表面シート30と着用者の体表面との間の空間)において特に高頻度で起こるため、樹脂−消臭剤インクの印刷は包装シート58のトップシートに対する面に施すのが好適である。
消臭剤印刷部100を吸収体の上面の広範囲に配することにより、より多くの消臭剤と広範囲の包装シートを湿潤状態とすることができるが、少なくとも吸収体の幅方向両側部に相当する部分には、印刷部を配さないことが好ましい。印刷部が広範囲に配されると、水分が拡散されやすくなるが、その反面、十分に吸収されずに、特に幅方向両側部からの漏れを起こすおそれがある。特に漏れの生じやすい幅方向両側部に印刷のない吸収部分を設けることで、漏れを防止することができる。
印刷部100の形状は、少なくとも吸収体の幅方向両側部に消臭剤層が配されていない形状であれば、特に限定されるものではなく、必要とされる水分の吸収量、吸収速度と、消臭効果を鑑み、適宜選択することが可能である。印刷部100の他の例を、図12(a)〜(c)に示す。図12(a)は、特に水分を受けやすい部分に菱型に印刷部を配した例である。菱型の長軸の長さを、吸収体の長さの50%以上、横軸の長さが吸収体の幅の70%以上90%未満とした。図12(b)は、水分を縦方向と横方向へ拡散させるため、格子状に印刷部を配した例である。図12(c)は、吸収シート58のトップシート側の面に、可能な限り広範囲を占める長方形になるよう、印刷部を配した例である。長方形長辺の長さは包装シートの長さと同じ長さとし、短辺の長さは、吸収体の幅の70%以上90%未満とした。
(外装シート)
外装シート12は、股間部から腹側に延在する前身頃Fと、股間部から背側に延在する後身頃Bとを有し、これら前身頃Fの両側部と後身頃Bの両側部とが接合されて、図7及び図8に示すように、装着者の胴を通すための胴開口部WO及び脚を通すための左右一対の脚開口部LOが形成されているものである。符号12Aは接合部分を示している(以下、この部分をサイドシール部ともいう)。なお、股間部とは、展開状態における前身頃のウエスト端縁から後身頃のウエスト端縁までの前後方向中央を意味し、それよりも前側の部分及び後側の部分が前身頃F及び後身頃Bをそれぞれ意味する。
外装シート12は、胴開口部WOから脚開口部LOの上端に至る前後方向範囲として定まる胴周り部Tと、脚開口部LOを形成する部分の前後方向範囲として定まる中間部Lとを有する。胴周り部Tは、概念的に「ウエスト側端部」Wと「胴周り下部」Uとに分けることができる。これらの前後方向の長さは、製品のサイズによって異なり、適宜定めることができるが、一例を挙げると、ウエスト側端部Wは15〜40mm、胴周り下部Uは65〜120mmとすることができる。一方、中間部Lの両側縁は被着者の脚周りに沿うように括れており、ここが着用者の脚を入れる部位となる。この結果、外装シート12は、全体としては略砂時計形状をなしている。外装シート12の括れの程度は適宜定めることができ、図1〜図8に示す形態のように、すっきりとした外観とするために最も幅が狭い部分では内装体200の幅より狭くすることが好ましいが、最も幅が狭い部分でも内装体200の幅以上となるように定めてもよい。
外装シート12は、図3〜図5に示されるように、二枚のシート基材12S,12Hをホットメルト接着剤等の接着剤により張り合わせて形成されるものであり、内側に位置する内側シート基材12Hはウエスト開口部WOの縁までしか延在していないが、外側シート基材12Sは内側シート基材12Hのウエスト側の縁を回り込んでその内側に折り返されており、この折り返し部分12rは内装体200のウエスト側端部上までを被覆するように延在されている。
シート基材12S,12Hとしては、シート基材であれば特に限定無く使用できるが、不織布であるのが好ましい。不織布は、その原料繊維が何であるかは特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができる。不織布を用いる場合、その坪量は10〜30g/m2程度とするのが好ましい。
また、後述するデザインシート25を配置する場合、外装シート12を通してそのデザインを製品外面から良好に視認できるように、外装シート12の総目付けは20〜60g/m2程度であるのが好ましく、外装シート12のJIS K 7105に規定される全光線透過率が40%以上、特に50%以上となっているのが好ましい。
そして、外装シート12には、胴回りに対するフィット性を高めるために、両シート基材12S,12H間に糸ゴム等の細長状弾性伸縮部材15〜19が所定の伸張率で設けられている。細長状弾性伸縮部材15〜19としては、合成ゴムを用いても、天然ゴムを用いても良い。外装シート12の両シート基材12S,12Hの貼り合せや、その間に挟まれる細長状弾性伸縮部材15〜19の固定には種々の塗布方法によるホットメルト接着またはヒートシールや超音波接着を用いることができる。外装シート12全面を強固に固定するとシートの風合いを損ねるため好ましくない。これらを組合せ、細長状弾性伸縮部材15〜19の接着は強固にし、それ以外の部分は接着しないか弱く接着するのが好ましい。
より詳細には、後身頃B及び前身頃Fのウエスト端部(上端部)Wにおける内側シート基材12Hの内側面と外側シート基材12Sの折り返し部分12rの外側面との間には、幅方向全体にわたり連続するように、複数のウエスト部弾性伸縮部材17,18が上下方向に間隔を空けて、かつ所定の伸張率で幅方向に沿って伸張された状態で固定されている。また、ウエスト部弾性伸縮部材17,18のうち、胴周り下部Uに隣接する領域に配設される1本または複数本については、内装体200と重なっていてもよいし、内装体200と重なる幅方向中央部を除いてその幅方向両側にそれぞれ設けてもよい。このウエスト弾性伸縮部材17,18としては、太さ155〜1880dtex、特に470〜1240dtex程度(合成ゴムの場合。天然ゴムの場合には断面積0.05〜1.5mm2、特に0.1〜1.0mm2程度)の糸ゴムを、4〜12mmの間隔で3〜22本程度、それぞれ伸張率150〜400%、特に220〜320%程度で固定するのが好ましい。また、ウエスト部弾性伸縮部材17,18は、その全てが同じ太さと伸張率にする必要はなく、例えばウエスト側端部Wの上部と下部で弾性伸縮部材の太さと伸張率が異なるようにしてもよい。
また、前身頃F及び後身頃Bの胴周り下部Uにおける内側シート基材12Hの外側面と外側シート基材12Sの内側面との間には、内装体200と重なる幅方向中央部を除いて、その上側および幅方向両側の各部位に、幅方向全体にわたり連続するように、複数の細長状弾性伸縮部材15,19が上下方向に間隔を空けて、かつ所定の伸張率で幅方向に沿って伸張された状態で固定されている。
胴回り下部Uの細長状弾性伸縮部材15,19としては、太さ155〜1880dtex、特に470〜1240dtex程度(合成ゴムの場合。天然ゴムの場合には断面積0.05〜1.5mm2、特に0.1〜1.0mm2程度)の糸ゴムを、1〜15mm、特に3〜8mmの間隔で5〜30本程度、それぞれ伸張率200〜350%、特に240〜300%程度で固定するのが好ましい。
また、前身頃F及び後身頃Bの中間部Lにおける内側シート基材12Hの外側面と外側シート基材12Sの内側面との間には、内装体200と重なる幅方向中央部を除いて、その幅方向両側の各部位に、幅方向全体にわたり連続するように、複数の細長状弾性伸縮部材16が上下方向に間隔を空けて、かつ所定の伸張率で幅方向に沿って伸張された状態で固定されている。
中間部Lの細長状弾性伸縮部材16,18としては、太さ155〜1880dtex、特に470〜1240dtex程度(合成ゴムの場合。天然ゴムの場合には断面積0.05〜1.5mm2、特に0.1〜1.0mm2程度)の糸ゴムを、5〜40mm、特に5〜20mmの間隔で2〜10本程度、それぞれ伸張率150〜300%、特に180〜260%で固定するのが好ましい。
なお、図示のように、胴回り下部U及び中間部Lの細長状弾性伸縮部材15,19,16,18が、内装体200と重なる幅方向中央部を除いてその幅方向両側にそれぞれ設けられていると、内装体200が幅方向に必要以上に収縮することがなく、モコモコと見た目が悪かったり吸収性が低下したりすることがないため好ましい。この形態には、幅方向両側にのみ弾性伸縮部材が存在する形態の他、内装体200を横切ってその幅方向一方側から他方側まで弾性伸縮部材が存在しているが、内装体200と重なる幅方向中央部では弾性伸縮部材が切断され、伸縮力が作用しない(実質的には、弾性伸縮部材を設けないことに等しい)ように構成されている形態も含まれる。もちろん細長状弾性伸縮部材15,19,16,18の配設形態は上記例に限るものではなく、胴回り下部Uの幅方向全体にわたり伸縮力が作用するように、胴回り下部Uの細長状弾性伸縮部材15,19,16,18の一部または全部を、内装体200を横切ってその幅方向一方側から他方側まで設けることもできる。
また、細長状弾性伸縮部材15〜19が後述するデザイン印刷を施したデザインシート25を横切る場合において、細長状弾性伸縮部材15〜19として酸化チタンを含有するゴムを用いる場合には、酸化チタンの含有量が低い(例えば2%以下の)ものあるいは酸化チタンを含有しないものを用いるのが好ましい。
(後処理テープ)
外装シート12の後身頃Bの外面における幅方向中央部には、後処理テープ70(固定手段)が設けられている。後処理テープ70は、おむつを表面シート30が内側に且つ前身頃Fが内側となるように丸め若しくは折り畳んだ状態で固定するためのものである。一般的な後処理テープ70は、図5に示すように、基端部71が外装シート12の外面に接着剤等により固定されるとともに、この基端部71よりも先端側の部分は三つ折り(断面Z字状)や二つ折りで折り畳まれて、折り重なり部分間が仮止め接着剤72により剥離可能に固定(仮固定)されている。また、先端部に白色等の不透明色に着色された摘み部73を有するとともに、この摘み部73を除く部分が透明または半透明であり、この後処理テープ70における透明または半透明の部分を通して、後処理テープ70の外面側から後述するデザインが視認可能になっている。具体的な構造は適宜構成することができるが、図示形態では、全体を透明又は半透明の複数の基材を長手方向に連結して形成するとともに、摘み部73に着色テープ74を張り合わせた構造を採用している。
廃棄時には、おむつを表面シート30が内側になるとともに前身頃Fが内側となるように丸め若しくは折り畳んだ後、後処理テープ70の折り重なり部分を剥離して展ばし、丸めた若しくは折り畳んだおむつの後身頃Bからウエスト開口部WOを越えて反対側の外面まで巻き付けるようにして接着剤により固定する。後処理テープ70は、不使用時にはコンパクトに折り畳まれ、使用時には長尺状に展開できる三つ折り形状のものが特に好適である。
図示しないが、所謂テープ式使い捨ておむつは、身体にあてがった状態で、後身頃の両側部から突出する止着テープを腹側外面に止着することにより装着を行い、使用後は、止着テープを一旦腹側外面から取り外しした後に、前身頃と後身頃とを重ねて前身頃が内側となるように股間部側から丸め若しくは折り畳み、しかる後、後身頃の両側部の止着テープを丸めた若しくは折り畳んだおむつの両側から回しこみ外面に固定する。よって、テープ式使い捨ておむつの場合にはこの止着テープが後処理テープでもある。
また、図13に示すように、パンツ型使い捨ておむつにおいても、テープ式使い捨ておむつの止着テープと同様に、後身頃Bにおける両側部に後処理テープ70をそれぞれ設けることも可能である。この場合も、おむつを表面シート30が内側になるとともに前身頃Fが内側となるように丸め若しくは折り畳んだ後、後処理テープ70をそれぞれ引き出し、丸めた若しくは折り畳んだおむつの両側を回りこませ、反対側の外面まで巻き付けて固定する。
なお、後処理テープ70等の固定手段は、前身頃Fに設けてもよく、後身頃Bと前身頃Fの両方に設けてもよい。
(デザインシート)
液不透過性シート11と外装シート12との間(外装シート12の層間を含む)には、印刷によりデザインの施されたデザインシート25を設けることもできる。外装シート12を省略し、デザインシートシート25が外面に露出する形態とすることもできる。また、図示例のデザインシートシート25は、それが配置される身頃よりも小さい面積を有しており、前身頃F及び後身頃Bに個別に設けられているが、前身頃Fから股間部を通り後身頃Bまで一体的に連続するように設けることもできる。
デザインシート25の寸法・形状は特に限定されないが、消臭機能を十分なものとするためには十分に面積を大きくするのが好ましく、例えば、デザインシート25の幅25Xは吸収体56の幅の50〜120%程度であるのが好ましく、デザインシート25の長さ25Yは少なくとも腹側及び背側の片側で物品全長Yの15〜30%程度であるのが好ましい。また、デザインシート25の形状はトリムロスが発生しない点では図示例のような矩形であるのが好ましいが、円形や楕円形、三角形、六角形等の幾何学形状、若しくはデザインの周囲に沿う形状にカットしても良い。また、デザインシート25に、消臭剤を塗布することにより、消臭機能を持たせ、本発明による消臭効果をより高めることも可能である。
デザインシート25のシート基材としては、プラスチックフィルムや不織布、紙などを用いることができるが、嵩高く通気性の高い素材が好ましい。デザインシート25のシート基材が通気性を有する繊維集合体、特にパルプ繊維を主原料とする紙であると、プラスチックフィルムを用いる場合は、ムレ防止のため透湿性を有することが望ましい。不織布や紙は透湿性を有するため好ましく、後述するデザイン印刷を施す場合、不織布にあっては平滑性が高く印刷しやすいもの、紙にあっては強度が高くインクの滲み難いものを用いるのが好ましい。特に好ましいものとしては、目付け15〜35g/m2程度、厚み0.1〜0.3mm程度のクレープ紙(薄葉紙)や、目付け10〜25g/m2程度、厚み0.1〜0.3mm程度の不織布(特にスパンボンド部の繊度が1.0〜3.0dtex程度のスパンボンド不織布やSMS不織布)を挙げることができる。クレープ紙を用いる場合は、クレープ率は5〜20%程度、特に5〜15%程度のものを用いるのが好ましい。クレープ率が20%以上であると、インクの定着量は大きくなるが滲みが生じてデザイン印刷には適さない。クレープ率が5%以下であるとインクが浸透しにくいため定着量が少ない。
(外装シート分割構造)
上述の例では、前身頃Fから後身頃Bまでを一体的な外装シート12により連続的に覆っているが、外装シートが、装着者の胴回りのうち腹側を覆う腹側外装シートと背側を覆う背側外装シートとに分割されており、腹側外装シートの幅方向中央部内面に内装体の前端部がホットメルト接着剤等により連結されるとともに、背側外装シートの幅方向中央部内面に内装体の後端部がホットメルト接着剤等により連結されており、腹側外装シートと背側外装シートとが股間側で連続しておらず、離間されている形態も採用することができる。この離間距離は150〜250mm程度とすることができる。この場合、内装体における液不透過性シートの裏面には、内装体の裏面全体を覆うように、あるいは腹側外装シートと背側外装シートとの間に露出する部分全体を覆うように、股間部外装シートを固定することもできる。股間部外装シートとしては、前述した外装シートに用いられるものと同様の資材を用いることができる。股間部外装シートも本発明の外装シートに相当する。
本発明は、上記例のようなパンツ型使い捨ておむつに好適なものであるが、テープ式の使い捨ておむつ、生理用ナプキン、吸収パッド等にも適用できるものである。
11…液不透過性シート、12…外装シート、12r…折り返し部分、25…デザインシート、200…内装体、30…トップシート、40…中間シート、50…吸収要素、56…吸収体、58…包装シート、60…側部バリヤーカフス、62…バリヤーシート、100…消臭剤印刷部。

Claims (6)

  1. 液透過性表面シートと、液不透過性シートと、これらの間に介在された吸収体と、吸収体を包む包装シートとを備えた吸収性物品であって、
    前記包装シートが、乾燥状態よりも湿潤状態で消臭効果を奏する消臭剤、樹脂及び溶媒を主成分とするインクを用いて印刷された印刷部を有する、
    ことを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記包装シートのトップシート側の面に前記印刷部を有する請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記消臭剤が、湿潤状態でイオン化し、そのイオンが臭気成分を捕捉することで効果を奏する化学的消臭剤である請求項1または2に記載の吸収性物品。
  4. 前記インクが、樹脂100重量部に対して、消臭剤5〜20部、有機溶媒30〜70重量部を含み、
    前記樹脂はウレタン系樹脂であり、
    前記溶媒はアルコール系あるいはエステル系の有機溶媒である請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  5. 前記包装シートの、少なくとも吸収体の幅方向両側部に相当する部分には、前記インクで印刷されない部位が存在する請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  6. 前記包装シートは不織布または紙からなり、且つ通気性を有するものである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の吸収性物品。
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