JP2010230191A - 貯湯式給湯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数や加工工数を増やさずに、可撓管の位置決めを可能とする構成を備えた貯湯式給湯機を提供する。
【解決手段】本発明の貯湯式給湯機は、湯水を貯める貯湯タンク1と、貯湯タンク1の上部へ接続された圧力逃し弁管2と、圧力逃し弁管2に接続された圧力逃し弁3と、貯湯タンク1の周囲を覆う断熱材7aと、圧力逃し弁3に接続された排水管5と、圧力逃し弁3に接続された吸気管6とを備え、断熱材7aの一部に排水管5および/または吸気管6を埋設させる溝形状を設け、溝形状内に突起部を設けたことにより、部品点数を増やすことなく溝形状内に設けた突起部で排水管および/または吸気管を保持させることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、圧力逃し弁が接続された貯湯タンクを有する貯湯式給湯機に関するものである。
従来の貯湯式給湯機において、貯湯タンクに接続された圧力逃し弁は、接続された各パイプのみ、または他の固定金具によって位置決めされていた(例えば、特許文献1参照)。
図5は、特許文献1に記載された従来の貯湯式給湯機における圧力逃し弁の構成を示すものである。図5に示す圧力逃し弁が貯湯タンクの上部に接続されており、一般的な圧力逃し弁の構成として、貯湯タンクから膨張した膨張水を排水する排水管や、貯湯タンク内部が負圧になったときに空気を吸い込むための吸気管を備えているものがある。
また、貯湯タンクの排水管100は、材質として架橋ポリエチレン等を用いた可撓性がある管を使用しており、図6に示すように決められた経路に固定されることなく簡易的にテープなどを貼付することによって位置決めされていた(例えば、特許文献2参照)。
特開2006−105530号公報 特開2007−85656号公報
しかしながら、前記従来の構成では、製造現場での組立上、可撓管で構成されている排水管や吸気管は正確な位置決めがなされない為、可撓管の軌跡にバラツキが生じ、可撓管が他部品と接触する等の課題を有していた。
また、可撓管を固定するため、テープ貼付等の固定部品の増加、または可撓管自体に曲げ加工等の二次加工を施す等、部品点数や工数が増加する等の課題も有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、部品点数や加工工数を増やさずに、可撓管の位置決めを可能とする構成を備えた貯湯式給湯機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の貯湯式給湯機は、湯水を貯める貯湯タンクと、前記貯湯タンクの上部へ接続された圧力逃し弁管と、前記圧力逃し弁管に接続された圧力逃し弁と、前記貯湯タンクの周囲を覆う断熱材と、前記圧力逃し弁に接続された排水管と、前記圧力逃し弁に接続された吸気管とを備え、前記断熱材の一部に前記排水管および/または前記吸気管を埋設させる溝形状を設け、前記溝形状内に突起部を設けたことにより、部品点数を増やすことなく溝形状内に設けた突起部で排水管および/または吸気管を保持させることができる。
また、前記従来の課題を解決するために、本発明の貯湯式給湯機は、湯水を貯める貯湯タンクと、前記貯湯タンクの上部へ接続された圧力逃し弁管と、前記圧力逃し弁管に接続された圧力逃し弁と、前記貯湯タンクの周囲を覆う断熱材と、前記圧力逃し弁に接続された排水管と、前記圧力逃し弁に接続された吸気管とを備え、前記断熱材の一部に複数の柱状突起を設け、前記排水管および/または前記吸気管を前記複数の柱状突起に押し当てて固定することにより、部品点数を増やすことなく溝形状内に設けた突起部で排水管および
/または吸気管を保持させることができる。
本発明の貯湯式給湯機は、部品点数や加工工数を増やさずに、可撓管の位置決めを可能とする構成を備えた貯湯式給湯機を提供することができる。
第1の発明の貯湯式給湯機は、湯水を貯める貯湯タンクと、前記貯湯タンクの上部へ接続された圧力逃し弁管と、前記圧力逃し弁管に接続された圧力逃し弁と、前記貯湯タンクの周囲を覆う断熱材と、前記圧力逃し弁に接続された排水管と、前記圧力逃し弁に接続された吸気管とを備え、前記断熱材の一部に前記排水管および/または前記吸気管を埋設させる溝形状を設け、前記溝形状内に突起部を設けたことにより、部品点数を増やすことなく溝形状内に設けた突起部で排水管および/または吸気管を保持させることができる。
第2の発明の貯湯式給湯機は、湯水を貯める貯湯タンクと、前記貯湯タンクの上部へ接続された圧力逃し弁管と、前記圧力逃し弁管に接続された圧力逃し弁と、前記貯湯タンクの周囲を覆う断熱材と、前記圧力逃し弁に接続された排水管と、前記圧力逃し弁に接続された吸気管とを備え、前記断熱材の一部に複数の柱状突起を設け、前記排水管および/または前記吸気管を前記複数の柱状突起に押し当てて固定することにより、部品点数を増やすことなく溝形状内に設けた突起部で排水管および/または吸気管を保持させることができる。
第3の発明の貯湯式給湯機は、特に第1の発明に記載の溝形状または第2の発明に記載の複数の柱状突起の並びを略S字形状となるように形成したことにより、S字状に曲げることで可撓管の弾力を利用し溝の壁、もしくは複数の柱状突起で固定し、可撓管を固定することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における貯湯タンクの構成を示す構成図であり、図2はA部拡大図である。図1、図2において、湯水を貯める貯湯タンク1の上部には、圧力逃し弁管2が接続され、圧力逃し弁管2の一端に圧力逃し弁3が接続されている。圧力逃し弁3と圧力逃し弁管2の接続はOリングによる円筒シールで水密を保たれ、その固定はファスナによって管が外れないよう抜け止め構成となっている。そして圧力逃し弁3には負圧破壊弁4が内蔵され、圧力逃し弁3と内蔵された負圧破壊弁4には、それぞれ可撓性のある膨張水排水管5と吸気管6が接続されている。
膨張水排出管5は貯湯タンク1内の温水が膨張した時に外部へ排水するためのものであり、吸気管6は貯湯タンク1内が負圧になった時に貯湯タンク1の変形を防ぐために空気を吸い込むものである。一方、貯湯タンク1の前後を発泡断熱材7aおよび断熱材7bで覆っている。なお断熱材6bは発泡断熱材に限定されることはなく、例えば真空断熱材のような断熱材を使用してもよい。
図2において、貯湯タンク1を覆う形で配置された断熱材7aには、吸気管6にそった溝8が設けられている。そして溝8の側面には両側から固定用の突起部9が複数箇所に設けられている。相対する固定用の突起部9同士の間隔は、吸気管6の直径より1mm程度狭い間隔に相対して配置されている。
図2において、断熱材7に設けられた溝8には、可撓性のある吸気管6を収めてある。溝8は吸気管6より幅が広いため、容易に収められるが、これだけでは溝8から吸気管6が飛び出してしまう。そこで複数箇所設けた固定用の突起部9の幅の狭い部分に吸気管6を押し込むと、発泡スチロール製の断熱材7の弾力で吸気管6を挟み込むことになり、吸気管6が溝8から飛び出さなくなる。従って、溝8に収まった吸気管6は、溝8の軌跡に沿って位置決めされ、固定用の突起部9の弾力で挟み込まれ移動することもなく固定することができる。
図3は、要部拡大図である。図3に示すように、本実施の形態では、断熱材7に膨張水排水管5を納める略S字状の溝10を設けている。溝10は直線的な軌跡ではなく、膨張水排水管5の始点と終点を結ぶ際に略S字状の奇跡を描いている。
このように膨張水排水管5自体は力を加えない自由状態では直線状であるが、可撓性がある為、前述したようなS字状のS字溝10にも納めることができる。この際、もともと直線状の膨張水排水管5は力を加えられ曲がった状態でS字状の溝10に押し込まれる為、膨張水排水管5自らの弾力で元の形に戻ろうとし、S字状の溝10の左右壁面に当たる。
そのため膨張水排水管5自身の弾力によりS字溝10の壁面に押し当てられることによって得られる摩擦により、膨張水排水管5を挟み込んだのと同じような効果を得られる。
以上のように、溝10を断熱材7aと一体的に形成することで、新たな部品を使用することなく、排水管5を溝に収めることができ、位置決め固定が可能となる。
なお、このような実施の形態であれば、膨張水排水管5自体に曲げ成型加工などの二次加工が不要であり、可撓管の軌跡上の障害物を避ける構成が必要な場合でも直線状で供給された可撓管で必要な軌跡をたどりながら、固定用の専用部品を追加することなく安価に位置決め構成を得ることができる。可撓管を直線的に配置できない場合などに有効である。
また、本実施の形態では、吸気管6は突起部9の弾力で固定したが、これに限定されることなく、排水管5を固定したように溝形状をS字形状にして固定しても良い。また、排水管5はS字形状の溝で固定したが、これに限定されることなく、吸気管6を固定したように突起部9の弾力で固定するように構成してもよい。またS字溝を設けて、内部に突起部を設けることによって、さらに強固に固定することができる。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2における貯湯タンクの斜視図である。実施の形態2では実施の形態1のS字溝10の代わりに、膨張水排水管5の軌跡を決める円筒の柱状突起11が複数箇所設けられ、そこを通る膨張水排水管5の軌跡がS字状になるような配置となっている。
自由状態では直線状の膨張水排水管5を、柱状突起11の間に図のように収めると、もともと直線状の膨張水排水管5は力を加えられ曲がった状態で柱状突起11の間に押し込まれる為、膨張水排水管5自らの弾力で元の形に戻ろうとし、各柱状突起11の外面に当たる。この膨張水排水管5自身の弾力により柱状突起11外面に押し当てられることによって得られる摩擦により、膨張水排水管5を挟み込んだのと同じような効果を得られる。以上のような構成により膨張水排水管5の位置決め固定が可能となる。
なお、実施の形態2は実施の形態1と同様、膨張水排水管5に曲げ成型加工などの二次
加工が不要であり、可撓管の軌跡上の障害物を避ける構成が必要な場合でも直線状で供給された可撓管で必要な軌跡をたどりながら、固定用の専用部品を追加することなく安価に位置決め構成を得ることができる。
更に、断熱材7a本体に溝を設けない為、実施の形態1に比べ、断熱性能を損なうことなく可撓管の位置決め固定の目的を果たすことができる。
更に、柱状突起を利用する為、発泡スチロールの成型時に必要な押出しピン、材料口の突起部を利用することも可能である。
以上のように、本発明は、ヒートポンプ式給湯機や電気温水器など貯湯タンクを有する貯湯式給湯機に利用することができる。
本発明の実施の形態1における貯湯式給湯機の構成図 本発明の実施の形態1におけるA部拡大図 本発明の実施の形態1における要部拡大図 本発明の実施の形態2における貯湯式給湯機の構成図 従来の圧力逃し弁の構成図 従来の排水管の取り付け構成図
1 貯湯タンク
2 圧力逃し弁管
3 圧力逃し弁
5 膨張水排出管
6 吸気管
7a、7b 断熱材
9 突起部
10 溝
11 柱状突起

Claims (3)

  1. 湯水を貯める貯湯タンクと、前記貯湯タンクの上部へ接続された圧力逃し弁管と、前記圧力逃し弁管に接続された圧力逃し弁と、前記貯湯タンクの周囲を覆う断熱材と、前記圧力逃し弁に接続された排水管と、前記圧力逃し弁に接続された吸気管とを備え、前記断熱材の一部に前記排水管および/または前記吸気管を埋設させる溝形状を設け、前記溝形状内に突起部を設けたことを特徴とする貯湯式給湯機。
  2. 湯水を貯める貯湯タンクと、前記貯湯タンクの上部へ接続された圧力逃し弁管と、前記圧力逃し弁管に接続された圧力逃し弁と、前記貯湯タンクの周囲を覆う断熱材と、前記圧力逃し弁に接続された排水管と、前記圧力逃し弁に接続された吸気管とを備え、前記断熱材の一部に複数の柱状突起を設け、前記排水管および/または前記吸気管を前記複数の柱状突起に押し当てて固定することを特徴とする貯湯式給湯機。
  3. 請求項1に記載の溝形状または請求項2に記載の複数の柱状突起の並びを略S字形状となるように形成したことを特徴とする請求項1に記載の貯湯式給湯機。
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